説明

自転車のチェーンライン又はベルトライン

【課題】自転車におけるチェーン又はベルトのフレームからの脱着性及び、メンテナンス性、耐久性及び、チェーン又はベルトの露出による接触トラブル防止、衣服の汚れ及び、外装変速自転車のリアディレーラーのコンパクト化及び、自転車のデザイン性向上。
【解決手段】自転車のチェーン又はベルト10の下部を、中間ローラー又は中間スプロケット11を用いて持ち上げ、チェーンステーフレーム12の上から後方内側に迂回通過させることで。チェーン又はベルト10のチェーンステーフレーム12からの脱着を容易にする。ハーフチェーンカバーを装備した場合は、有効にチェーン又はベルトの保護ができデザイン性が向上する。この中間ローラー又は中間スプロケット11をスプリング式テンショナーとすることで、後方変速機付自転車の後方ディレーラーのテンショナー機能を削減又は縮小でき、ディレーラーをコンパクト化できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はチェーン又はベルトの自転車に関するものである。
【背景技術】
【0002】
自転車は人力という限られた力を有効に伝達すべく、チェーン又はベルトを用いて駆動するシンプルなフレーム設計がなされており、多くの自転車フレーム後方は三角形フレームで構成され、後方三角フレーム内側からのチェーンの脱着はチェーンをカットしなければならず容易では無かった。
【発明の概要】
【0003】
自転車のチェーン又はベルトの下部を、ローラー又はスプロケットを用いて持ち上げ、チェーンステーフレームの上に迂回させ、後方へ誘導し後方フレーム内側のギアに架けることで、後部フレームとチェーン又はベルトが繋がった状態に成らないようにする、チェーン又はベルトのフレームからの脱着が容易な技術である。
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
通常自転車の後軸ギアは、フレーム後方内側に位置し、チェーン又はベルトは自転車のチェーンステーフレームをくぐり繋がっており、容易に脱着できない欠点があり、ハーフチェーンカバーを備えた自転車であっても、下方のチェーンが露出しており、接触により衣服が汚れることがある。
また、外装変速を備えた自転車においても、チェーンと後方変速機の下方への張り出しによる接触トラブルの恐れがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
通常、クランクギアを回ったチェーン又はベルトは、チェーンステーフレームの下を通過して後方フレーム内側の後輪ギアを駆動するが、このクランクギアから後輪ギアへの戻り側チェーン又はベルトを、ローラー又はスプロケットを用いて上部引き側チェーン近く持ち上げ、チェーンステーフレームの上側から後方内側へ迂回誘導しチェーンステーフレーム後方内側の後輪ギアに架ける。
【発明の効果】
【0006】
従来自転車のチェーン又はベルトは、後方三角フレーム内側をくぐってつながっておりカットしなければフレームから脱着出来ないが、この技術はフレームからの脱着が容易であり、メンテナンス性が向上する。
本発明はチェーン又はベルトの上下双方向が、チェーンステーフレームの上を通過するのでハーフチェーンカバーであっても、チェーン又はベルトの下方への露出を抑え、衣服の汚れ防止に効果がある。
自転車のフレーム下がすっきりして、デザイン性が向上し、チェーン又はベルトのギアとの噛み合い歯数増加により、耐久性の向上と異物巻き込み防止効果と路面とのクリアランスが向上し、安全性向上にも寄与する
本発明の中間スプロケットをスプリング式テンショナーとすることで、後方変速機付自転車の後方ディレーラーのテンショナー機能を、削減又は縮小できディレーラーのコンパクト化とコストダウンに寄与し、下方への張り出しの大幅な縮小ができ、接触トラブルを減少でき安全性が向上する。
本発明の中間スプロケットを、モーターを用いて駆動すれば、アシスト自転車に転用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を採用した自転車の駆動系簡略図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自転車のチェーン又はベルトの下側ラインを、中間ローラー又は中間スプロケットを用いてチェーンステーフレームの上へ持ち上げ、チェーンステーフレームを跨いで後方内側に誘導し後軸ギアに掛ける事で、チェーン又はベルトとフレームの分離が容易なシステム。
【請求項2】
請求項1の後軸ギアの前にも、中間ローラー又は中間スプロケットを追加し、より効果的にフレームとの干渉を防げるシステム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に、スプリングテンショナ機能を追加したシステム。
【請求項4】
請求項1又は請求項2の中間ローラー又は中間スプロケットに、モーターによる動力を加えるシステム。
【請求項5】
請求項3に、変速機構を備えたシステム。

【図1】
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