説明

自転車用前輪緩衝構造

【課題】組み立て作業が容易でありかつ構成が単純な緩衝構造を有し、安価な、自転車用の前輪緩衝構造を提供すること。
【解決手段】フロントフォークブレード部11は、弾性部材13が直線状の支持パイプ12と車軸受け14との間に形成するように連接されてなり、フロントフォークブレード部11と、泥除け20と、泥除けステー30とが、側面視で略三角形のトラス構造を形成することを特徴とする自転車用前輪緩衝構造。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自転車用フロントフォーク及びこれを含む自転車の前輪の構造に関し、特に、衝撃緩衝構造を含んだ自転車用フロントフォーク及びこれを用いた自転車の前輪の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自転車の乗り心地の向上を図る手段として、フロントフォークに緩衝構造を組み込むことが提案されている。この種の従来の緩衝構造の一つでは、フロントフォークのクラウン部から下方に伸びる一対の支持パイプと、前輪車軸を受ける軸受け部が下端部に設けられた摺動パイプとを相互に入れ子式に嵌合させ、これにより伸縮可能な一対のフォークブレード部が構成される。このフォークブレード部の摺動パイプ内に、相互に嵌合された両パイプが収縮運動するときに圧縮力を受ける弾性部材が配置され、この弾性部材の衝撃緩和作用により、自転車の乗り心地の向上が図られる。
【0003】
また、この種の従来の緩衝構造の他の構造としては、フロントフォークの下端部に前輪取付け部を有する揺動腕の基端を回動自在に連結すると共に、フロントフォークと揺動腕の間に緩衝器や緩衝材を設けた構造のものが知られている(特許文献1)。
さらに、フロントフォークの下端部に回動自在に設けた揺動腕の前端に、フロントフォーク上部のステム内から延びたスタビライザーの下端を回動自在に連結し、そのフロントフォークステムとスタビライザーとの間にばねを装着した構造のものも知られている(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開昭62−172689号公報
【特許文献2】特開平05−69875号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記一の従来の緩衝構造では、弾性部材はクラウン部から下方に伸びる支持パイプや前輪の軸受けが設けられた摺動パイプ内に配置されており、細長いこれらのパイプ内に配置される弾性部材の容量に強い制限を受けることがあり、強い衝撃力を好適に吸収するに充分な弾性部材の容量を確保することが困難になるという欠点があった。また、これらのパイプ内には、弾性部材の過度の圧縮変形を規制するためのストッパ機構や、摺動パイプの支持パイプからの抜け落ちを防止するリバウンド用ストッパ機構の2つのストッパ機構がそれぞれ組み込まれることが多いので、緩衝機構のフロントフォークへの組み込み作業は容易ではなく、構造が複雑になるという欠点があった。
【0006】
また、上記他の従来の緩衝構造では、パイプ内に弾性部材を組み込む構成とせず、上記前者の欠点を解決した構造が提案されているが、後者の欠点である構造の複雑化に関しては、特許文献1及び2記載の構造においても同様であり、その結果、組み立てプロセスが複雑で、取り付けるのに時間がかかり、必要な部品数が多く、部品コストも増大するので、改良が必要であった。
【0007】
そこで、本発明は、上述した点に鑑み案出したもので、弾性部材の容量に強い制限を受けることなく、比較的組み立て作業が容易でありかつ比較的構成が単純な緩衝構造を有し、安価な、自転車用の前輪緩衝構造を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明は、下端部に前輪の車軸を支持する車軸受けが設けられ、フロントフォークステム部に接合された一対のフロントフォークブレード部と、該フロントフォークブレード部の前記フォークステム部との接合部又は該接合部近傍において接合した前記前輪の泥除けと、該泥除けと前記車軸受けとを連結した泥除けステーとを備え、前記フロントフォークブレード部は、弾性部材が直線状の支持パイプと前記車軸受けとの間に形成するように連接されてなり、前記フロントフォークブレード部と、前記泥除けと、前記泥除けステーとが、側面視で略三角形のトラス構造を形成することを特徴とする自転車用前輪緩衝構造である。
本発明によれば、フロントフォークのブレード部は、支持パイプ、弾性部材、前輪の車軸受けからなり、まっすぐの形状に構成されるので、フロントフォークの構成が単純で、ストッパ機構などの部品が不要なので部品数が減少し、組み立てプロセスが簡便になり、全体として、コスト安な自転車用前輪緩衝構造を提供することが可能となる。
また、フロントフォークのブレード部と、泥除けと、泥除けステーとが略三角形のトラス構造を形成することにより、停止時や定速走行時はもちろん制動時や衝撃時においても、弾性部材に対して横荷重が低減され、多くの軸荷重がかかることとなるので、前輪にかかる様々な過重に対して剛性が大きくなり強固な自転車用前輪緩衝構造を提供することが可能となる。
【0009】
また、前記弾性部材はコイルバネであり、該コイルバネの中に2つの棒材が前記コイルバネの両端から挿入され、前記2つの棒材が前記コイルバネの中央部で離間していることを特徴としてもよい。
この構成によれば、縮み代を確保しつつ、フロントフォークのブレード部に横荷重を受けた場合でも、軸芯からのずれを規制できる。
【0010】
また、前記弾性部材はアーチ形板バネであり、2つの該アーチ形板バネのそれぞれの両端を回転自在に結合し、一方の前記アーチ形板バネの頂点部において前記支持パイプに接合され、他方の前記アーチ形板バネの頂点部において前記車軸受けに接合されたことを特徴としてもよい。
この構成によれば、フロントフォークのブレード部に横荷重を受けた場合でも、横荷重に対して強固なフロントフォークのブレード部を提供できる。
【0011】
また、前記弾性部材はコイルバネとU字形板バネの組合せであり、前記コイルバネの両端は、前記U字形板バネの両端部により挟持され、前記フロントフォークブレード部は、前記コイルバネが直線状の支持パイプと前記車軸受けとの間に形成するように連接されたことを特徴としてもよい。
この構成によれば、フロントフォークのブレード部の軸方向の強い衝撃や大きな荷重がかかった場合にも対応でき、また、横荷重を受けた場合でも、横荷重に対して強固なフロントフォークのブレード部を提供できる。
【発明の効果】
【0012】
上述の通り、コスト安で、強固な自転車用前輪緩衝構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の第一実施形態を示した側面図。
【図2】本発明の第一実施形態を示した正面図。
【図3】本発明の第一実施形態におけるブレード部を示した拡大図。
【図4】本発明の第一実施形態におけるブレード部の分解図。
【図5】本発明の第二実施形態におけるブレード部を示した拡大図。(a)は側面図であり、(b)は正面図である。
【図6】本発明の第三実施形態におけるブレード部を示した拡大図。(a)は側面図であり、(b)は正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に、図面を参照して本発明の実施形態の例を説明する。
図1は、第一実施形態を示す側面図であり、図2は、同正面図である。また、図3は、フロントフォークのブレード部を示した拡大図、図4は、フロントフォークのブレード部を分解した場合の構成部材を示す図である。
また、図5と図6は、それぞれ第二実施形態及び第三実施形態におけるフロントフォークのブレード部、特に弾性部材の部分を示した拡大図であり、(a)は側面図であり、(b)は正面図である。
これらの図において、1は自転車、10はフロントフォーク、11はフロントフォークブレード部、12は支持パイプ、13は弾性部材、14は前輪軸受け、15はフロントフォークステム部、16はクラウン部、20は泥除け、30は泥除けステー、40は前輪、50はハンドル、60は自転車フレーム、121と141は受け金、122と142は中パイプである。
【0015】
図1の示すところでは、フロントフォーク10は、フロントフォークブレード部11とフロントフォークステム部15とクラウン部16からなり、フロントフォークブレード部11は直線状の支持パイプ12とコイルバネの弾性部材13と前輪軸受け14からなる。支持パイプ12とコイルバネの弾性部材13と前輪軸受け14は直軸をなすように連接され、フロントフォークブレード部11はまっすぐに形成されている。
【0016】
また、フロントフォークブレード部11と泥除け20と泥除けステー30は、側面視で略三角形のトラス構造を形成している。
通常トラス構造とは、すべて直線部材から成る三角形を基本にして組まれた構造を言うが、ここで、略三角形のトラス構造とは、本構造要素内の一部に直線で構成されない部材を含むことを言い、具体的には、通常前輪に沿う形で形成される泥除けを含むことを言う。
フロントフォーク10は、フロントフォークステム部15において、自転車フレーム60と結合し、ハンドル50と接続され、また、前輪軸受け14において、前輪40と接続される。
【0017】
図2の示すところでは、自転車の正面から見ても、フロントフォークブレード部11は、支持パイプ12とコイルバネの弾性部材13と前輪軸受け14が連接し、まっすぐに形成される。フロントフォークブレード部11が直軸を形成することにより、フロントフォークブレード部11には曲げモーメントがあまり働かなくなり、ほとんど軸力のみが働くようになるからである。
【0018】
上述のように、地面からの衝撃を受けた前輪40を通して衝撃を受けても、直線状のフロントフォークブレード部11と通常直線状の泥除けステー30と泥除け20が略三角形のトラス構造を形成することにより、強固な自転車用前輪緩衝構造を提供することが可能となる。
【0019】
図3の示すところでは、クラウン部16と泥除け20が螺子止めにより固設され、また、フロントフォークブレード部11が、クラウン部16と接続される支持パイプ12と、コイルバネの弾性部材13と、前輪の車軸受け14とからなり、それらが直軸をなすように連接され、さらに、泥除けステー30が、前輪車軸受け14と同軸に前輪40に接続され、かつ泥除け20とも固設される。
【0020】
クラウン部16と泥除け20の螺子止めの固設部は、トラス構造における節点部となり、荷重が集中するところとなるので、強固に固設することが望ましい。さらに、この固設部の螺子止めにおいて、ナットと締め付け金具又はクラウン部との間にバネを装着すると(図示せず)、当部分に荷重がかかった場合にこのバネにより衝撃等を吸収できるので、より望ましい。なお、図3においては、本螺子止めは、ネジを前から止めているが、これに限定されるものではなく、後ろから止めても、両方から止めてもよい。
また、泥除けステー30と泥除け20の固設部も同様に強固に固設することが望ましい。泥除け20には、泥除けステー30から荷重を受け、曲げモーメントを生ずるが、泥除け20の横断面は通常タイヤの表面形状に沿った略U字形状となっているので、曲げモーメントには強い構造となっている。しかし、より強固なトラス構造とするためには、泥除け20自体をより剛性の大きい部材を使用することが望ましい。
なお、クラウン部16は、図に示すようなラグ式のクラウンを使わず、左右のフォークブレード部の上端を曲げて、接合して、クラウンの代わりとした形(ユニクラウン式)でもよいことは言うまでもない。なお、このような場合には、一対の支持パイプ12におけるこの接合部との近傍と泥除け20とを固設することもできる。
【0021】
図4では、フロントフォークブレード部11を構成する部材とその形成方法をより詳細に説明している。直線状の支持パイプ12と受け金121、受け金121と中パイプ122はそれぞれ溶接により接合され、すべてが同軸をなしている。支持パイプ12の断面は四角形として描かれているが、他の多角形、円形や楕円形などの他の形状であってもよい。同様に、受け金121と受け金141も円盤形状として描かれているが、コイルバネの弾性部材13を受け付ける範囲で他の形状であってもよい。中パイプ122の外径は、コイルバネの弾性部材13の内径よりも小さく、中に挿入できる大きさ、及び断面形状であればよい。また、パイプ(中空)ではなく、単なる中実の棒であってもよい。
中パイプ122と142は、コイルバネの弾性部材13の中に差し込まれ、コイルバネの弾性部材13にかかる横荷重に対して剛性を補強する。
【0022】
また、前輪軸受け14と受け金141、受け金141と中パイプ142はそれぞれ溶接により接合されている。受け金141と中パイプ142は互いに同軸をなしている。フロントフォークブレード部11全体として同軸を形成するようにするためである。受け金121と受け金141、中パイプ122と中パイプ142は同一の形状・同一の大きさが好ましい。部品数を減らすことができるからである。
【0023】
コイルバネの弾性部材13は、圧縮コイルバネが用いられ、その両端の端面は研磨して受け金121と受け金141の座に密着するようになっている。
また、60Kgの人間が乗った場合にその5倍の過重に耐えうることを想定し、コイルバネの弾性部材13の外径は最低でも25ミリメートル(mm)、線径は最低でも5mmあることが望ましい。また、コイルの巻き数は8巻き程度が好ましい。巻き数が多すぎると横に撓むこととなり、短すぎると衝撃荷重を受けた際の縮み代がなくなるからである。上記のコイルバネを使用し自転車に装着した場合の本コイルバネの基準荷重時長さは、約65mmである。上記の中パイプ122と中パイプ142のそれぞれ長さは、縮み代を確保するためにこの基準荷重時長さの3分の1程度が望ましい。なお、支持パイプ12の長さは、前輪40の直径に応じて適宜調節される。
【0024】
フロントフォークブレード部11は、コイルバネの弾性部材13の両側から中パイプ122と中パイプ142を差し込み、受け金121及び受け金141とコイルバネの弾性部材13の両側をそれぞれスポット溶接により3箇所程度結合され、互いに連接されることにより製造される。なお、コイルバネは溶接などにより熱を与えると性能が悪くなることがあるが、スポット溶接であればそのようなことはない。また、スポット溶接以外では、受け金121と受け金141に数箇所コイルバネに引っ掛かる爪を設け、固定することもでき、また、中パイプ122と中パイプ142の側面に貫通孔を設け、コイルバネの外径より長い棒材をその貫通孔に挿入することにより、固定することもできるなど、お互いが抜け落ちることがないように様々な方法で固定することが可能である。
【0025】
図5は、第二実施形態における弾性部材の拡大図である。本実施形態では、アーチ形の板バネ13A1と13A2を2枚互いに対向させ、それぞれの両端を回転自在に結合するためヒンジ13A3で結合した重ね板バネの弾性部材13Aを用いている。アーチ形板バネ13A1のアーチの頂点に支持パイプ12Aを、アーチ形板バネ13A2のアーチの頂点に前輪軸受け14Aを溶接により固設し、支持パイプ12Aの軸線と前輪軸受け14Aの軸線とが一直線上になり、かつ、両端のヒンジ13A3を結ぶ線とこの軸線とが直角になるように構成される。このような構成により、支持パイプ12Aと重ね板バネの弾性部材13Aと前輪軸受け14Aは直軸をなすように連接され、フロントフォークブレード部はまっすぐに形成される。
【0026】
60Kgの人間が乗った場合にその5倍の過重に耐えうることを想定し、板バネ13A1及び13A2の幅は25mm、長さは120mm、厚さは3mmで、縮み代を確保するためにアーチの高さは40mmあると望ましい。
【0027】
図6は、第三実施形態における弾性部材の拡大図である。本実施形態では、コイルバネ13CとU字形板バネ13Bを組み合わせて一つの弾性部材を形成している。コイルバネ13Cは、圧縮コイルバネが用いられ、その両端の端面は研磨して、U字直線部分は互いに平行であるU字形板バネ13Bの両端部に密着するようになっている。コイルバネ13Cの長さとU字形板バネ13Bの両端部の内径は同じであり、U字形板バネ13Bの両端部によりコイルバネ13Cは挟まれ、溶接(スポット溶接を含む)により両者は結合される。
【0028】
U字形板バネ13Bの両端部の一方の、コイルバネ13Cと接する面と反対の面において支持パイプ12Aを、また、U字形板バネ13Bの両端部の他方の、コイルバネ13Cと接する面と反対の面において前輪軸受け14Aを固設し、支持パイプ12Aの軸線と、前輪軸受け14Aの軸線と、コイルバネ13Cの軸線とが一直線上になるように構成される。このような構成により、支持パイプ12Aとコイルバネ13Cと前輪軸受け14Aは直軸をなすように連接され、フロントフォークブレード部はまっすぐに形成される。
【0029】
60Kgの人間が乗った場合にその5倍の過重に耐えうることを想定し、U字形板バネ13Bの幅は25mm、コイルバネ13Cの長さ及びU字形板バネ13Bの両端部の内径は35mm、U字形板バネ13Bの厚さは3mmであると望ましい。また、コイルバネ13Cの外径は最低でも20mm、線径は最低でも4mmあることが望ましい。また、コイルの巻き数は4巻き程度が好ましい。巻き数が多すぎると、たとえU字形板バネ13Bにより横荷重に対して強固にしたといえ、コイルバネ13Cは横に撓むこととなり、また短すぎると衝撃荷重を受けた際の縮み代がなくなるからである。
【0030】
このように、フロントフォークのブレード部11は、カーブの必要ない直線状の支持パイプ、安価なコイルバネや板バネからなり、部品数が少なく、フロントフォークの構造が単純であり、またその製造方法も簡単なので、全体として、コスト安な自転車用前輪緩衝構造を提供することが可能となる。
【符号の説明】
【0031】
1 自転車
10 フロントフォーク
11 フロントフォークブレード部
12 支持パイプ
121 受け金
122 中パイプ
13 弾性部材(コイルバネ)
13A 弾性部材(重ね板バネ)
13A1 弾性部材(アーチ形板バネ)
13A2 弾性部材(アーチ形板バネ)
13A3 ヒンジ
13B 弾性部材(U字形板バネ)
13C 弾性部材(コイルバネ)
14 前輪軸受け
14A 前輪軸受け
141 受け金
142 中パイプ
15 フロントフォークステム部
16 クラウン部
20 泥除け
30 泥除けステー
40 前輪
50 ハンドル
60 自転車フレーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下端部に前輪の車軸を支持する車軸受けが設けられ、フロントフォークステム部に接合された一対のフロントフォークブレード部と、
該フロントフォークブレード部の前記フォークステム部との接合部又は該接合部近傍において接合された前記前輪の泥除けと、
該泥除けと前記車軸受けとを連結した泥除けステーとを備え、
前記フロントフォークブレード部は、弾性部材が直線状の支持パイプと前記車軸受けとの間に形成するように連接されてなり、
前記フロントフォークブレード部と、前記泥除けと、前記泥除けステーとが、側面視で略三角形のトラス構造を形成することを特徴とする自転車用前輪緩衝構造。
【請求項2】
前記弾性部材はコイルバネであり、
該コイルバネの中に2つの棒材が前記コイルバネの両端から挿入され、前記2つの棒材が前記コイルバネの中央部で離間していることを特徴とする請求項1に記載の自転車用前輪緩衝構造。
【請求項3】
前記弾性部材はアーチ形板バネであり、
2つの該アーチ形板バネのそれぞれの両端を回転自在に結合し、一方の前記アーチ形板バネの頂点部において前記支持パイプに接合され、他方の前記アーチ形板バネの頂点部において前記車軸受けに接合されたことを特徴とする請求項1に記載の自転車用前輪緩衝構造。
【請求項4】
前記弾性部材はコイルバネとU字形板バネの組合せであり、
前記コイルバネの両端は、前記U字形板バネの両端部により挟持され、
前記フロントフォークブレード部は、前記コイルバネが直線状の支持パイプと前記車軸受けとの間に形成するように連接されたことを特徴とする請求項1に記載の自転車用前輪緩衝構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−274908(P2010−274908A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−99638(P2010−99638)
【出願日】平成22年4月23日(2010.4.23)
【出願人】(509122924)
【Fターム(参考)】