説明

船倉内ばら物の搬出装置

【課題】 船倉の有効容量を可及的に大きくすることができ、かつ機器配置上の制約が少ない船倉内ばら物の搬出装置を提供する。
【解決手段】 船倉14内のばら物16を船倉14の底部に沿って移送するチェーンコンベア18A,18Bと、チェーンコンベア18A,18Bのばら物移送先に配置された中継ボックス34と、中継ボックス34内に供給されたばら物16を揚送する縦型のスクリューコンベア36と、中継ボックス34内のばら物16を攪拌する攪拌手段とを具備する。排出口44から排出されたばら物16は運搬船10と埠頭とを繋ぐ搬送機60によって陸上に荷揚げされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は船倉内ばら物の搬出装置に係り、特にばら物運搬船に装備される船倉内ばら物の搬出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ばら物運搬船の船倉内に貯留したばら物を陸上に荷揚げする方法には大別して2通りの方法がある。第1の方法は埠頭に配置したアンローダの先端機をばら物運搬船の船倉内に突っ込み、先端機を駆動することによって、船倉内のばら物を荷揚げする。第2の方法はばら物運搬船に装備した搬出装置によって船倉内のばら物を一旦、運搬船の甲板上に搬出した後、運搬船と埠頭とを繋ぐ搬送機によって荷揚げする(例えば、特許文献1参照)。後者の方法は専用のアンローダを有しない埠頭にばら物を荷揚げする場合に有効である。
【0003】
図7は後者の搬出装置を装備した運搬船の一例を示す模式側断面図である。運搬船1の船倉2にはばら物3がばら積みされている。船倉2底部にはチェーンコンベア4が配設されている。チェーンコンベア4の先端側はバケットエレベータ5に接続している。ばら物3は図示しない払い出し手段によってチェーンコンベア4に寄せ集められた後に、チェーンコンベア4によってバケットエレベータ5に移送される。バケットエレベータ5では移送されたばら物3を揚送し、甲板6上に搬出する。その後、ばら物3は運搬船と埠頭とを繋ぐ搬送機7によって陸上に荷揚げされる。
【特許文献1】特開2002−205686号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、図7に例示したように運搬船1にばら物の搬出装置としてチェーンコンベア4やバケットエレベータ5を装備するために、これらの搬出装置の占有容積が増大し、その分、船倉の有効容量が少なくなるという問題点がある。特にバケットエレベータ5はばら物3を円滑に受け入れるためには受け入れ高さHを所定値(例えば150cm)以上にしなければならない。このため、チェーンコンベア4を登り勾配に設置する必要があり、デッドスペースSが生じ、船倉の有効容量がますます少なくなる。また、バケットエレベータ5自体も所要断面積が大きいので、同様に船倉の有効容量を少なくする要因になる。
【0005】
さらに、バケットエレベータ5は一般にその周回方向によってばら物の下部受入口5Aと上部排出口5Bの向きが一律的に制約を受けるという欠点がある。このため、バケットエレベータ5の設置位置を図7に示したように船首側又は船尾側にしなければならないという機器配置上の制約が生じる。バケットエレベータ5を仮に船中央部に配置しようとすると、図8に示したようにバケットエレベータ5を互い違いの方向に2基、設置しなければならない。また、チェーンコンベア4などの横移送コンベアを図8(1)のように偏芯させるような無理なレイアウトが強いられるか、図8(2)のように船倉として利用できないデッドスペースXが更に増大するという問題点がある。
【0006】
このような問題点は特許文献1に記載されたベルトコンベア式の搬出装置でも同様に内在していた。
本発明の目的は上記従来技術の問題点を改善し、船倉の有効容量を可及的に大きくすることができ、かつ機器配置上の制約が少ない船倉内ばら物の搬出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明に係る船倉内ばら物の搬出装置は、船倉内のばら物を船倉の底部に沿って移送する横移送コンベアと、この横移送コンベアのばら物移送先に配置された中継ボックスと、この中継ボックス内に供給されたばら物を揚送する縦型スクリューコンベアと、前記中継ボックス内のばら物を攪拌する攪拌手段とを具備したことを特徴とする。
【0008】
また、本発明は前記横移送コンベアがケーシング内の往復路に羽根付きの無端チェーンを周回させるチェーンコンベアであることを特徴とする。このチェーンコンベアは前記中継ボックス内のばら物の量が所定レベル以上に達した時に、ばら物を前記復路から逆送可能にした構造としてもよい。また、本発明は前記攪拌手段が前記中継ボックスの底面から空気を吹き出すエアレーション手段であることを特徴とする。また、本発明は前記横移送コンベアと前記中継ボックスとの接続位置に、前記横移送コンベアから移送されたばら物を前記中継ボックスに送り出す補助搬送手段を配したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によればばら物の揚送手段として縦型のスクリューコンベアを用いた。このため、バケットコンベアなどと比べてばら物の取り込み高さを低くすることができ、横移送コンベアを水平又はほぼ水平に配置することができる。したがって、横移送コンベアを登り勾配に配置する必要がなく、図7に示したようなデッドスペースSが生じない。このため、船倉の有効容量をその分、大きくすることができる。また、横移送コンベアを登り勾配に配置する場合には、コンベア自体の構成が複雑化して設置コストの増大を招き、また、ばら物の搬送負荷が増加して運転動力のアップや装置寿命の短縮といった悪影響を与える。本発明によれば横移送コンベアを水平又はほぼ水平に配置することができるので、設置コストの低減、運転動力の節減、装置寿命の長期化に大きく寄与する。
【0010】
また、スクリューコンベアの横断面積はバケットコンベアなどと比べて2割以下となるから、設置のための占有面積を少なくでき、船倉の有効容量をその分、大きくすることができる。さらに、スクリューコンベアはばら物の受入口や排出口の方向に格別の制約がない。このため、スクリューコンベアを運搬船の最も好ましい位置に自在に配置することができる。また、スクリューコンベアを運搬船10の中央部に配置した場合でも、左右の方向から中継ボックスに供給したばら物を1台のスクリューコンベアで揚送できる。
【0011】
また、本発明は中継ボックス内のばら物を攪拌するの攪拌手段(例えば、エアレーション手段など)を具備している。このため、セメント粉やフライアッシュなど流動性の悪いばら物も確実にスクリューコンベアによって揚送することができる。また、横移送コンベアとしてケーシング内に形成した往復路に羽根付きの無端チェーンを周回させるチェーンコンベアを採用し、中継ボックス内のばら物16の量が所定レベル以上に達した時に、ばら物を復路から逆送可能にすることもできる。このため、中継ボックス内がばら物で満杯状態になり、圧密化して発生する種々の弊害を未然に防止することができる。
【0012】
さらに、横移送コンベアと中継ボックスとの接続位置に、横移送コンベアから移送されたばら物を中継ボックスに送り出す補助搬送手段を配した。このため、横移送コンベアと補助搬送手段の協働作用によってばら物を円滑に中継ボックスに送り込むことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係る船倉内ばら物の搬出装置の実施形態を示す模式側断面図であり、図2は図1のA−A矢視図である。また、図3は同実施形態の要部の側断面図である。
【0014】
運搬船10には中央部12を境として船尾側には船倉14A,14Bが、船首側に船倉14C,14Dが形成され、これらの船倉14には運搬目的物であるばら物16がばら積みされている。船倉14A,14Bの中心底部に沿ってチェーンコンベア18Aが配設され、船倉14C,14Dの中心底部に沿ってチェーンコンベア18Bが配設されている。各船倉14の底面は複数に区画されており、各区画20の底面にはそれぞれエアレーション手段が装備されている。各エアレーション手段を個別に駆動することによって、各区画20上のばら物16がチェーンコンベア18側に寄せ集められる。
【0015】
チェーンコンベア18はケーシング22内に無端チェーン24を周回させる構造とされる。図4はチェーンコンベア18の断面図であり、ケーシング22は仕切板26によって上下に仕切られ、仕切板26の下方が往路28、上方が復路30とされる。無端チェーン24にはチェーンのリンク毎に羽根32を取付けてあり、往路28内のばら物16を各羽根32によって無端チェーン24の進行方向に引きずりながら移送する。図5はチェーンコンベア18の部分側面図であり、往路28の側面には一定間隔でばら物16の流入口33が開口している。この流入口33は前記した各区画20に対応して設けられる。したがって、各区画20に設けたエアレーション手段を駆動することによって、船倉14内のばら物16がチェーンコンベア18の各流入口33から往路28に流入する。往路28では、この流入口33から流入したばら物16が羽根32に順送りされながら無端チェーン24の進行方向に移送される。船尾側のチェーンコンベア18Aは図3に矢印aで示したように左回転し、船首側のチェーンコンベア18Bは矢印bで示したように右回転する。その結果、チェーンコンベア18Aの往路28では無端チェーン24が右方向に進行するので、ばら物16は船尾側から中央部12に向けて右方向に移送される。一方、チェーンコンベア18Bの往路28では無端チェーン24が左方向に進行するので、ばら物16は船首側から中央部12に向けて左方向に移送される。
【0016】
チェーンコンベア18A及び18Bのばら物16の移送先である中央部12には中継ボックス34が配置され、この中継ボックス34内にチェーンコンベア18A及び18Bによって移送されたばら物16が供給される。また、中央部12には縦型のスクリューコンベア36が設置されており、スクリューコンベア36の下部が中継ボックス34内に挿入されている。スクリューコンベア36は円筒ケース38にスクリュー軸40を配した構造であり、円筒ケース38の下端から突出したスクリュー軸40の下端部がばら物の掻き揚げ部40Aとされる。スクリューコンベア36の上部は運搬船10の甲板42よりも十分に高く突出している。スクリュー軸40の回転によって、中継ボックス34内のばら物16が掻き揚げ部40Aから掻き揚げられ、円筒ケース38内を揚送されたばら物16はスクリューコンベア36の上部に設けた排出口44から排出される。なお、掻き揚げ部40Aを含むスクリュー軸40の下部にはスクリュー羽根が2条に取り付けられており、ばら物の掻き揚げを確実にしている。この下部以外のスクリュー軸40の上部はスクリュー羽根を単条にして、コスト低減を図っている。
【0017】
中継ボックス34の底面にはエアレーション手段45が設けられている。すなわち、中継ボックス34の底面にはキャンバス46を介してエアボックス48が形成されている。エアボックス48には給気口50が接続している。この給気口50からエアボックス48内に加圧空気を送り込むことによってキャンバス46から空気が吹き出し、中継ボックス34内のばら物16が攪拌され流動化する。その結果、セメントやフライアッシュなどの流動性の悪いばら物16も確実に掻き揚げ部40Aに取り込まれ、掻き揚げることができる。
【0018】
チェーンコンベア18A,18Bと中継ボックス34との接続位置にもばら物の補助搬送手段としてエアレーション手段52が配置されている。すなわち、エアレーション手段52はチェーンコンベア18A,18Bの無端チェーン24を周回させるスプロケット54の直下位置に下り勾配で配置される。チェーンコンベア18A,18Bの往路28から移送されてきたばら物16がエアレーション手段52から吹き出した空気によって中継ボックス34に円滑に送り出される。
【0019】
上記の構成において各船倉14の区画20ごとにチェーンコンベア18A,18Bに流入にしたばら物16は各船倉14の底部に沿って各チェーンコンベア18の往路28から中継ボックス34側に移送される。さらに、このばら物16はエアレーション手段52による補助的な送り出し作用によって円滑に中継ボックス34内に供給される。中継ボックス34ではエアレーション手段45によってキャンバス46から空気が吹き出し、中継ボックス34内のばら物16が攪拌され流動化している。このため、ばら物16はスクリューコンベア36の掻き揚げ部40Aから容易に取り込まれて、スクリューコンベア36によって効率よく揚送される。スクリューコンベア36の排出口44から排出されたばら物16は、運搬船10と埠頭とを繋ぐ搬送機60によって陸上に荷揚げされる。
【0020】
なお、中継ボックス34においては、チェーンコンベア18A,18Bから供給されたばら物16の量と、スクリューコンベア36によって揚送能力が常にバランスするとは限らない。すなわち、前者の量が後者よりも少ない場合には中継ボックス34内のばら物16の量が適当なレベルでバランスし、格別の問題が生じない。しかしながら、前者の量が後者よりも多い場合には中継ボックス34内のばら物16の量が次第に増量し、終には中継ボックス34内がばら物16で満杯状態になることが予想される。このような満杯状態ではばら物16が圧密化して、チェーンコンベア18A,18B,スクリューコンベア36の双方に無理な負荷が作用し、運転不調を招く。また、エアレーション手段45やエアレーション手段52の機能も大きく損なわれる。そこで、本実施形態に係るチェーンコンベア18A,18Bでは中継ボックス34内のばら物16の量が所定レベル以上に達した時に、ばら物16を復路30から逆送可能な構造にしている。図6は逆送時の状態を示しており、中継ボックス34内のばら物16の量が所定レベルLに達すると、無端チェーン24がスプロケット54の位置で折返して復路30に移行する際に、羽根32がばら物16Aを掻き出しながら逆送する。このため、中継ボックス34内がばら物16で満杯状態になり、圧密化して発生する種々の弊害を未然に防止することができる。この際、仕切板26には適当な間隔で開口を設けておくことが好ましい。すると、逆送されたばら物16Aは復路30を移送される途中で仕切板26の開口から適宜落下して往路28側に移動する。このため、逆送されたばら物16Aを復路30の終端まで逆送させる無駄を防止することができる。
【0021】
また、船倉14の底面は二重構造とされ、座礁時の安全を図るとともに、二重底板で囲われた空間Bには必要に応じて海水を導入し、バラストタンクの役目を果たす。本実施形態では運搬船10中央部の本来であれば空間Bとするエリアをエアレーション手段45,52の配置空間として利用しており、このような配置を採用することによって、チェーンコンベア18A,18Bの水平配置を実現している。
【0022】
また、スクリューコンベア36の頂部には図1に示すように吸気管62を接続し、この吸気管62の下流側にフィルタ64と吸気ファン66を設けている。吸気ファン66を駆動することによって、吸気管62と連通するスクリューコンベア36内に負圧が生じる。その結果、エアレーション手段45,52から吹き出した空気がスクリューコンベア36の円筒ケース38を介して吸気管62に吸い込まれる。このため、円筒ケース38の下端には吸い込み流が発生し、この吸い込み流が掻き揚げ部40Aでのばら物16の掻き揚げにプラスに作用する。円筒ケース38から吸い込まれた空気はフィルタ64によって同伴する微細なばら物が除去された後に、吸気ファン66の吐出側から大気に放出される。フィルタ64で分離されたばら物は搬送機60に送られ、スクリューコンベア36からのばら物と合流する。
【0023】
上述のとおり、本実施形態によればばら物16の揚送手段として縦型のスクリューコンベア36を用いた。このため、バケットコンベアなどと比べてばら物16の取り込み高さを低くすることができ、チェーンコンベア18を水平に配置することができる。したがって、チェーンコンベア18を登り勾配に配置する必要がなく、図7に示したようなデッドスペースSが生じない。このため、船倉14の有効容量をその分、大きくすることができる。また、チェーンコンベア18を登り勾配に配置する場合には、コンベア自体の構成が複雑化して設置コストの増大を招き、さらにばら物16の搬送負荷が増加して運転動力のアップや装置寿命の短縮といった悪影響を与える。本実施形態によればチェーンコンベア18を水平に配置することができるので、設置コストの低減、運転動力の節減、装置寿命の長期化に大きく寄与する。
【0024】
また、スクリューコンベア36の横断面積はバケットコンベアなどと比べて2割以下となるから、設置のための占有面積を少なくでき、船倉14の有効容量をその分、大きくすることができる。さらに、スクリューコンベア36はばら物の受入口や排出口の方向に格別の制約がない。このため、スクリューコンベア36を運搬船10の最も好ましい位置に自在に配置することができる。また、スクリューコンベア36を運搬船10の中央部に配置した場合でも、図3に示したように左右の方向から中継ボックス34に供給したばら物16を1台のスクリューコンベア36で揚送できる。
【0025】
また、本実施形態によれば中継ボックス34の底面から空気を吹き出すエアレーション手段45を設け、中継ボックス34内のばら物16を攪拌し、流動化させるようにした。このため、セメント粉やフライアッシュなど流動性の悪いばら物16も確実にスクリューコンベア36によって揚送することができる。また、横移送コンベアとしてケーシング22内に形成した往復路28,30に羽根32付きの無端チェーン24を周回させるチェーンコンベア18を採用し、中継ボックス34内のばら物16の量が所定レベル以上に達した時に、ばら物16を復路30から逆送可能にした。このため、中継ボックス34内がばら物16で満杯状態になり、圧密化して発生する種々の弊害を未然に防止することができる。
【0026】
さらに、チェーンコンベア18と中継ボックス34との接続位置に、チェーンコンベア18から移送されたばら物16を中継ボックス34に送り出す補助搬送手段としてエアレーション手段52を配した。このため、チェーンコンベア18とエアレーション手段52の協働作用によってばら物16を円滑に中継ボックス34に送り込むことができる。
【0027】
上記実施形態では船倉14内のばら物16を船倉14の底部に沿って移送する横移送コンベアとしてばら物を逆送可能なチェーンコンベア18を用いた。しかしながら、チェーンコンベアは必ずしも逆送可能な構造に限定されない。さらに、本発明に係る横移送コンベアはチェーンコンベアに限定されず、例えばスクリューコンベアであってもよい。
【0028】
また、上記実施形態では中継ボックス34内のばら物16を攪拌する手段としてエアレーション手段45を用いた。しかしながら、本発明に係る攪拌手段はエアレーション手段45に限定されず、例えばスクリューコンベアのスクリュー軸と一体に回転する攪拌部材であってもよい。同様に補助搬送手段はエアレーション手段52に限定されず、機械式の搬送手段でもよい。又は補助搬送手段を省略した構成も本発明に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本発明に係る船倉内ばら物の搬出装置の一実施形態を示す模式側断面図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】同実施形態の要部の側断面図である。
【図4】チェーンコンベア18の断面図である。
【図5】チェーンコンベア18の部分側面図である。
【図6】チェーンコンベア18における逆送時の状態を示す説明図である。
【図7】バケットエレベータを装備した運搬船の一例を示す模式側断面図である。
【図8】バケットエレベータを船中央部に配置した場合の説明図である。
【符号の説明】
【0030】
10………運搬船、12………中央部、14(14A,14B,14C,14D)………船倉、16………ばら物、18(18A,18B)………チェーンコンベア、20………区画、22………ケーシング、24………無端チェーン、26………仕切板、28………往路、30………復路、32………羽根、33………流入口、34………中継ボックス、36………スクリューコンベア、38………円筒ケース、40………スクリュー軸、40A………掻き揚げ部、42………甲板、44………排出口、45………エアレーション手段、46………キャンバス、48………エアボックス、50………給気口、52………エアレーション手段、54………スプロケット、60………搬送機、62………吸気管、64………フィルタ、66………吸気ファン。


【特許請求の範囲】
【請求項1】
船倉内のばら物を船倉の底部に沿って移送する横移送コンベアと、この横移送コンベアのばら物移送先に配置された中継ボックスと、この中継ボックス内に供給されたばら物を揚送する縦型スクリューコンベアと、前記中継ボックス内のばら物を攪拌する攪拌手段とを具備したことを特徴とする船倉内ばら物の搬出装置。
【請求項2】
前記横移送コンベアがケーシング内に形成した往復路に羽根付きの無端チェーンを周回させるチェーンコンベアであることを特徴とする請求項1に記載の船倉内ばら物の搬出装置。
【請求項3】
前記チェーンコンベアが前記中継ボックス内のばら物の量が所定レベル以上に達した時に、ばら物を前記復路から逆送可能とされたことを特徴とする請求項2に記載の船倉内ばら物の搬出装置。
【請求項4】
前記攪拌手段が前記中継ボックスの底面から空気を吹き出すエアレーション手段であることを特徴とする請求項1に記載の船倉内ばら物の搬出装置。
【請求項5】
前記横移送コンベアと前記中継ボックスとの接続位置に、前記横移送コンベアから移送されたばら物を前記中継ボックスに送り出す補助搬送手段を配したことを特徴とする請求項1に記載の船倉内ばら物の搬出装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−44347(P2006−44347A)
【公開日】平成18年2月16日(2006.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−225253(P2004−225253)
【出願日】平成16年8月2日(2004.8.2)
【出願人】(000005452)日立プラント建設株式会社 (1,767)
【出願人】(595118940)スペロセイキ株式会社 (3)
【Fターム(参考)】