説明

花包装用保水袋及び花用包装材

【課題】
横倒ししても水漏れすることなく、迅速に包装作業を行える花包装用保水袋及び花用包装材の提供。
【解決手段】
底辺部及び両側辺部が閉じられた袋状に形成されるとともに、上辺部の一方の側部が閉鎖され、他方の側部に花の茎部が挿入される挿入口14が偏って形成された袋本体12と、挿入口14の開口縁部に支持された鍔状支持部13とを備え、袋本体12が、不透水性の外袋材16と、外袋材16の内側に重ね合わされた保水性を有する内袋材17とをもって構成されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生花の鮮度を保つことができる花包装用保水袋及び花用包装材に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、生花は、一定本数を紐等で束ね、茎部の先端に含水させた保水シートを巻き付け、その保水シートの上から不透水性の容器を被せるようにし、その状態で段ボール箱に収容して出荷するようになっており、このようにすることによって、流通過程において店頭に並ぶまでに要する期間等、一定期間の生花の鮮度を保つようにしている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、上述の如き従来の技術では、段ボール箱を横向きにすると保水部材より水が漏れ出してしまうため、運送や保管を箱を立てた状態で行わなければならず、運送や保管する際の箱の配置が制約されて不便であるという問題があった。
【0004】
また、茎部に保水シートを巻き付け、更にその上から容器を被せなければならず、包装作業が煩わしいという問題があった。
【0005】
そこで本発明は、上述の従来技術の問題を鑑み、横倒ししても水漏れすることなく、迅速且つ容易に包装作業を行える花包装用保水袋及び花用包装材の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述の如き従来の問題を解決し、所期の目的を達成するための請求項1に記載の発明は、上部に開口した挿入口を有する袋状に形成された袋本体と、該袋本体の挿入口縁部に支持され、該挿入口と連続配置に形成された挿通孔を有する鍔状支持部とを備え、前記袋本体が、不透水性の外袋材と、該外袋材の内側に重ね合わされる保水性を有する内袋材とをもって構成された花包装用保水袋であることを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1の構成に加え、内袋材は、保水性を有する不織布をもって構成されたことを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2の構成に加え、内袋材は、外袋材の内側に、所定の間隔を置いて平行配置された線状ラミネートを介して貼り合わされたことを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1、2又は3の構成に加え、袋本体は、底辺部及び両側辺部が閉じられた袋状に形成されるとともに、上辺部の一方の側部が閉鎖されて挿入口が偏って形成されたことを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項4の構成に加え、袋本体は、底辺部に互いに重ね合わされ内側に折り畳まれたまち部を備えたことを特徴とする。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜4又は5の構成に加え、鍔状支持部の表面を合成樹脂ラミネート層で被覆したことを特徴とする。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項6の構成に加え、袋本体は、挿入口縁に折り返し部を一体に備え、該折り返し部を鍔状支持部の挿通孔を通して折り返し、前記鍔状支持部表面に重ね合わせ、該鍔状支持部表面の合成樹脂ラミネート層と前記折り返し部とを熱融着させたことを特徴とする。
【0013】
請求項8に記載の発明は、平板状の基板と、該基板の両端縁に連接された両端板と、前記基板の両側辺に連接された両側板とをもって箱状に構成され、箱底部に花が保持される保持部を配し、該保持部が前記端板を前記基板に対して立ち上げることに連動して立体的に形成されるようにした包装箱と、
上部に開口した挿入口を有する袋状に形成された袋本体と、該袋本体の挿入口縁部に支持され、該挿入口と連続配置に形成された挿通孔を有する鍔状支持部とを有し、前記袋本体が、不透水性の外袋材と、該外袋材の内側に重ね合わされる保水性を有する内袋材とをもって構成された花包装用保水袋とを備え、
前記鍔状支持部を前記保水部の上面に支持させ、前記花包装用保水袋を前記保持部に保持させるようにした花用包装材であることを特徴とする。
【0014】
請求項9に記載の発明は、請求項8の構成に加え、保持部は、上面に花包装用保水袋が挿入される花保持孔を有することを特徴とする。
【0015】
請求項10に記載の発明は、請求項9の構成に加え、保持部は、花保持孔より連続し、袋本体の側部が嵌り込む嵌合孔を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る花包装用保水袋は、上部に開口した挿入口を有する袋状に形成された袋本体と、該袋本体の挿入口縁部に支持され、該挿入口と連続配置に形成された挿通孔を有する鍔状支持部とを備え、前記袋本体が、不透水性の外袋材と、該外袋材の内側に重ね合わされる保水性を有する内袋材とをもって構成されたことによって、袋内に好適に水を確保することができるとともに、横にしても水漏れがし難い。更に、花の茎部を挿入する際に、鍔状支持部にガイドされて容易に挿入することができる。
【0017】
内袋材は、保水性を有する不織布をもって構成されたことによって、袋内部に好適に水を確保することができるとともに、保水袋を横向きにして輸送や保管を行う際に、保水袋内に貯留された水と直接接触しなくとも、不織布の毛細管現象により好適に給水することができる。
【0018】
内袋材は、外袋材の内側に、所定の間隔を置いて平行配置された線状ラミネートを介して貼り合わされたことによって、線状ラミネート間の間隙を通して水が全体に行き渡り易くなり、保水袋内に貯留された水と直接接触しなくとも、好適に給水することができる。
【0019】
袋本体は、底辺部及び両側辺部が閉じられた袋状に形成されるとともに、上辺部の一方の側部が閉鎖されて挿入口が偏って形成されたことによって、袋内に好適に水を確保することができるとともに、挿入口とは反対側を下にすれば横にしても水漏れがし難い。
【0020】
袋本体は、底辺部に互いに重ね合わされ内側に折り畳まれたまち部を備えたことによって、好適な幅を確保することができる。
【0021】
鍔状支持部の表面を合成樹脂ラミネート層で被覆したことによって、鍔状支持部の表面を防水することができる。
【0022】
袋本体は、挿入口縁に折り返し部を一体に備え、該折り返し部を鍔状支持部の挿通孔を通して折り返し、前記鍔状支持部表面に重ね合わせ、該鍔状支持部表面の合成樹脂ラミネート層と前記折り返し部とを熱融着させたことによって、鍔状支持部を袋本体に堅固に固定することができる。
【0023】
本発明に係る花用包装材は、平板状の基板と、該基板の両端縁に連接された両端板と、前記基板の両側辺に連接された両側板とをもって箱状に構成され、箱底部に花が保持される保持部を配し、該保持部が前記端板を前記基板に対して立ち上げることに連動して立体的に形成されるようにした包装箱と、上部に開口した挿入口を有する袋状に形成された袋本体と、該袋本体の挿入口縁部に支持され、該挿入口と連続配置に形成された挿通孔を有する鍔状支持部とを有し、前記袋本体が、不透水性の外袋材と、該外袋材の内側に重ね合わされる保水性を有する内袋材とをもって構成された花包装用保水袋とを備え、前記鍔状支持部を前記保水部の上面に支持させ、前記花包装用保水袋を前記保持部に保持させるようにしたことによって、花に水を供給して鮮度を保つことができ、また、花を好適に保持した状態で包装箱内に収容することができる。更に、横向きに倒しても花包装用保水袋より水漏れがし難い。
【0024】
保持部は、上面に花包装用保水袋が挿入される花保持孔を有することによって、好適に花包装用保水袋を保持部に保持させることができる。
【0025】
保持部は、花保持孔より連続し、袋本体の側部が嵌り込む嵌合孔を備えたことによって、花保持孔に対して花包装用保水袋を好適な位置に保持することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
次に、本発明に係る花用包装材及び花包装用保水袋に関し、図1〜図8について説明する。
【0027】
図1は、花用包装材の使用状態を示し、図中符号10は花包装用保水袋、符号11は包装箱、符号Aは収容物たる生花束である。
【0028】
この花用包装材は、生花束Aの茎部を花包装用保水袋10に挿入して保水させ、その状態で包装箱11内に収容するようになっている。
【0029】
花包装用保水袋10は、図2〜図7に示すように、底辺部及び両側辺部が閉じられた袋状の袋本体12と、袋本体12の上辺部に支持された平板状の鍔状支持部13とを備えている。
【0030】
袋本体12は、底辺部及び両側辺部が閉じられ、上辺部の一方の側部が閉鎖され、他方の側部に挿入口14が偏って形成されている。
【0031】
また、袋本体12の底辺部には、互いに重なり合って内側に折り込まれたまち部15が形成されている。
【0032】
この袋本体12は、図6に示すように、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン又はポリエチレン等の不透水性材料からなる外袋材16の内側に、所定の間隔(5mm〜10mm)をおいて平行配置された複数の線状ラミネート22,22…を介して、吸水性不織布等の保水性材料からなる内袋材17が貼り合わされ、袋本体12の外側を外袋材16が構成し、内側を内袋材17が構成して袋状に形成されている。
【0033】
この袋本体12は、外袋材16を構成するポリエチレン等の不透水性材料からなるシート上に、線状ラミネート加工により、所定の間隔をおいて溶融合成樹脂材を被着させ、その上に内袋材17を構成する保水性材料からなるシートを重ね合わせてプレスすることにより、不透水性材料シートと線状ラミネートと保水性材料シートとが三層に貼り合わされ、この三層シートを所定の形状に裁断し、その裁断された三層シートを保水性材料が内側となるように底部で折り返し、重ね合わされた縁部(両側縁及び上縁側部)をヒートシールにより溶着させることによって袋状に形成されるようになっている。
【0034】
また、この袋本体12の挿入口14の開口縁部、即ち外袋材16の開口縁部には、鍔状支持部13を固定するための貼着片18が外向きに張り出して一体に形成されている。
【0035】
鍔状支持部13には、中央に挿通孔19が形成されており、この挿通孔19の位置と袋本体12の挿入口14の位置とを合わせ、その位置で貼着片18を鍔状支持部13の裏面に貼り付けることにより挿入口14の開口縁部が鍔状支持部13を支持するようになっている。
【0036】
このように構成された花包装用保水袋10では、袋本体12の一方の側部、即ち挿入口14とは反対側の側部に貯留部20が形成され、貯留部20を下側にすれば横にしても水漏れしないようになっている。
【0037】
花包装用保水袋10を横向きにして運送や保管をするような場合には、図7に示すように、貯留部20に水が溜まり、花の茎部には直接水が接しない状態となるが、内袋材17を構成する保水性材料を介して、即ち保水性材料の毛細管現象により貯留部20の水が花の茎部に給水されるようになっている。
【0038】
また、内袋材17を外袋材16の内側に線状ラミネートを介して貼り合せたことによって、外袋材16と内袋材17との間に、線状ラミネート22,22に挟まれた間隙23,23…が形成され、この間隙23,23…を通じて貯留部20に溜まった水が吸い上げられ内袋材全体に行き渡りやすいようになっている。
【0039】
尚、袋本体12の底部には、くず綿等の保水性を有する詰め材21を詰めることが好ましく、花包装用保水袋10を横にした場合であっても、この詰め材21を通して、貯留部20に溜まった水を花に供給することができるようになっている。
【0040】
また、この花包装用保水袋10では、花の茎部を挿入する際、茎部の先端が鍔状支持部13にガイドされるので、挿入口14に容易に挿入することができるようになっている。
【0041】
包装箱11は、図8に示すように、背板を構成する平板状の基板30と、基板30の天底両端縁に連接された天端板31及び底端板32と、基板30の両側辺に連接された両側板33,34とをもって箱状に構成され、箱底部に花の茎部が挿入される花保持孔35を有する保持部36が配置されている。
【0042】
また、この包装箱11には、一方の側板34の基板30とは反対側の縁部に折り目を介して蓋板37が一体に形成されている。
【0043】
保持部36は、底端板32より立ち上げた端板側保持板38と、端板側保持板38の基板30とは反対側の縁部に折り目39を介して一体に形成された基板側保持板40と、基板側保持板40の端板側保持板38とは反対側の縁部に折り目42を介して一体に形成された接着片43とをもって構成されている。
【0044】
接着片43は、基板30の内側面に接着剤等により固着され、基板30に対し底端板32を立ち上げると同時に底端板32に連動して、端板側保持板38が底端板32に対して立ち上がり、基板側保持板40が基板30に対して立ち上がって保持部36が立体的に形成されるようになっている。
【0045】
基板側保持板40には、中央に花保持孔35が形成され、この花保持孔35より基板30側に向って三角形状の嵌合孔41が連続して形成されている。
【0046】
この花保持孔35に花の茎部が挿入された花包装用保水袋10を挿入すると、花包装用保水袋10の鍔状支持部13が基板側保持板40に支持されて花包装用保水袋10全体が保持部36に保持され、それにより花の茎部が花包装用保水袋10を介して保持部36に保持されるようになっている。
【0047】
また、袋本体12の側部、即ち貯留部部分が嵌合孔41に嵌り込み、より安定した状態で保持されるようになっている。
【0048】
尚、嵌合孔41が基板30側に向けて形成されているため、基板30を底側にして包装箱11を横向きにしても、花包装用保水袋10内の水は、貯留部20に留まり外部に漏れ難いようになっている。
【0049】
この花用包装材、即ち、花包装用保水袋10及び包装箱11を用いて花を包装するには、まず、内袋材17及び詰め材21に含水させた花包装用保水袋10に、複数の生花を束ねた生花束Aの先端を挿入口14を通して挿入する。
【0050】
そして、予め組立てられた包装箱11の保持部36、即ち花保持孔35に生花束Aの茎部が挿入された花包装用保水袋10を挿入し、該花包装用保水袋10の鍔状支持部13を保持部36の上面に重ねて支持させるとともに、袋本体12の側部(貯留部20部分)を嵌合孔41に嵌め込んで固定し、保持部36に花包装用保水袋10を介して保持させた状態で、包装箱11内に生花束Aを収容する。
【0051】
最後に、蓋板37を閉じ包装作業が完了する。
【0052】
尚、花包装用保水袋の形態は、上述した実施例の形態に限られず、例えば、図9、図10に示す如きものであってもよい。
【0053】
この花包装用保水袋50は、上部に開口した挿入口51を有する袋本体52と、袋本体52の挿入口縁部に支持された鍔状支持部53とを備えている。
【0054】
袋本体52は、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン又はポリプロピレン等、不透水性の合成樹脂シートからなる外袋材54と、外袋材54の内側に貼り合わされた吸水性を有する不織布からなる内袋材55とをもって構成され、図6に示す上述の実施例と同様に、外袋材54を構成する合成樹脂シートの片面に互いに平行配置に形成された多数の線状ラミネートを介して内袋材55を構成する不織布を貼り合せたシート材を、その両縁部をヒートシールにより溶着させて筒状となし、挿入口51を有する部分の両側部を内側に折り込んで平板状とした状態で、両開口端部をそれぞれヒートシールにより閉じることにより両側部に内側に折り込まれたまち部56,56を有する袋状に形成されている。
【0055】
また、挿入口51の内縁部には、対角線状に切れ目を入れることにより、折り返し部57,57…が一体に形成されている。
【0056】
鍔状支持部53は、紙板材をもって方形状に形成され、その中央部分には四角形の挿通孔58が形成されている。
【0057】
また、鍔状支持部53の表面は、合成樹脂ラミネート層59で被覆され、それにより鍔状支持部53の表面が防水されている。
【0058】
この鍔状支持部53は、裏面を袋本体52の挿入口縁部に接着剤によって固定するとともに、挿通孔58より折り返し部57,57…を表面側に引き出し、それを折り返して挿通孔58周辺の表面、即ちラミネート層59に熱融着させ、それにより袋本体52の挿入口縁部に鍔状支持部53を堅固に支持させるようになっている。
【0059】
このように構成された花包装用保水袋50では、袋本体52の両端部に貯留部が形成され、貯留部のいずれを下側にしても水漏れしないようになっている。
【0060】
また、上述の実施例では、花包装用保水袋10,50の袋本体を、外袋体の内側に所定の間隔を置いて平行配置された複数の線状ラミネートを介して内袋体を貼り合せた例について説明したが、線状ラミネートを介せず外袋体の内側に内袋材を直接重ね合わせるようにしてもよい。
【0061】
尚、包装箱11の形態は、上述の実施例の形態に限られず、平板状の基板と、基板の両端縁に連接された両端板と、両側辺に連接された両側板とをもって箱状に構成され、箱底部に花を保持する保持部を配した包装箱であればよい。
【0062】
また、上述の実施例では、保持部の上面に花保持孔を形成し、その花保持孔に花包装用保水袋の袋本体を挿入し、それにより鍔状支持部を保持部の上面に支持させるようにしたものについて説明したが、その他、鍔状支持部を保持部の上面に支持させるものであれば、どのような形態であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】本発明に係る花用包装材の使用状態を示す斜視図である。
【図2】図1中の花包装用保水袋の一例を示す斜視図である。
【図3】同上の花包装用保水袋を示す斜め下側からの斜視図である。
【図4】同上の花包装用保水袋を示す断面図である。
【図5】図4中のA−A線矢視図である。
【図6】図5中の部分拡大B−B線矢視図である。
【図7】花包装用保水袋を横にした状態での収容状態を示す断面図である。
【図8】図1中の包装箱の一例を示す斜視図である。
【図9】本発明に係る保水機能付袋の他の一例を示す平面図である。
【図10】同上の断面図である。
【符号の説明】
【0064】
A 生花束
10 花包装用保水袋
11 包装箱
12 袋本体
13 鍔状支持部
14 挿入口
15 まち部
16 外袋材
17 内袋材
18 貼着片
19 挿通孔
20 貯留部
21 詰め材
22 線状ラミネート
23 間隙
30 基板
31 天端板
32 底端板
33,34 側板
35 花保持孔
36 保持部
37 蓋板
38 端板側保持板
39 折り目
40 基板側保持板
41 嵌合孔
42 折り目
43 接着片
50 花包装用保水袋
51 挿入口
52 袋本体
53 鍔状支持部
54 外袋材
55 内袋材
56 まち部
57 折り返し部
58 挿通孔
59 ラミネート層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部に開口した挿入口を有する袋状に形成された袋本体と、該袋本体の挿入口縁部に支持され、該挿入口と連続配置に形成された挿通孔を有する鍔状支持部とを備え、
前記袋本体が、不透水性の外袋材と、該外袋材の内側に重ね合わされる保水性を有する内袋材とをもって構成されたことを特徴としてなる花包装用保水袋。
【請求項2】
内袋材は、保水性を有する不織布をもって構成された請求項1に記載の花包装用保水袋。
【請求項3】
内袋材は、外袋材の内側に、所定の間隔を置いて平行配置された線状ラミネートを介して貼り合わされた請求項1又は2に記載の花包装用保水袋。
【請求項4】
袋本体は、底辺部及び両側辺部が閉じられた袋状に形成されるとともに、上辺部の一方の側部が閉鎖されて挿入口が偏って形成された請求項1、2又は3に記載の花包装用保水袋。
【請求項5】
袋本体は、底辺部に互いに重ね合わされ内側に折り畳まれたまち部を備えた請求項4に記載の花包装用保水袋。
【請求項6】
鍔状支持部の表面を合成樹脂ラミネート層で被覆した請求項1〜4又は5に記載の花包装用保水袋。
【請求項7】
袋本体は、挿入口縁に折り返し部を一体に備え、該折り返し部を鍔状支持部の挿通孔を通して折り返し、前記鍔状支持部表面に重ね合わせ、該鍔状支持部表面の合成樹脂ラミネート層と前記折り返し部とを熱融着させた請求項6に記載の花包装用保水袋。
【請求項8】
平板状の基板と、該基板の両端縁に連接された両端板と、前記基板の両側辺に連接された両側板とをもって箱状に構成され、箱底部に花が保持される保持部を配し、該保持部が前記端板を前記基板に対して立ち上げることに連動して立体的に形成されるようにした包装箱と、
上部に開口した挿入口を有する袋状に形成された袋本体と、該袋本体の挿入口縁部に支持され、該挿入口と連続配置に形成された挿通孔を有する鍔状支持部とを有し、前記袋本体が、不透水性の外袋材と、該外袋材の内側に重ね合わされる保水性を有する内袋材とをもって構成された花包装用保水袋とを備え、
前記鍔状支持部を前記保水部の上面に支持させ、前記花包装用保水袋を前記保持部に保持させるようにしたことを特徴としてなる花用包装材。
【請求項9】
保持部は、上面に花包装用保水袋が挿入される花保持孔を有する請求項8に記載の花用包装材。
【請求項10】
保持部は、花保持孔より連続し、袋本体の側部が嵌り込む嵌合孔を備えた請求項9に記載の花用包装材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−124028(P2006−124028A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−6040(P2005−6040)
【出願日】平成17年1月13日(2005.1.13)
【出願人】(395019889)中越テック株式会社 (14)
【出願人】(000201641)全国農業協同組合連合会 (69)
【Fターム(参考)】