説明

花粉除去装置

【課題】低電力で不快感を防止して人体に付着した花粉を確実に除去できる花粉除去装置を提供する。
【解決手段】室内への入口に配されて人体Hに付着した花粉Pを除去する花粉除去装置1において、吸込口12及び吹出口13を開口する送風ダクト14と、送風ダクト14内に配される送風ファン15と、送風ダクト14内に配されてプラスイオン及びマイナスイオンを発生するイオン発生装置16と、ミストを噴霧口24から噴霧する噴霧部20とを備え、イオンNを含む気流によって人体Hから剥離した花粉Pにミストを付着して床面まで沈降させるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、室内への入口に配されて人体に付着した花粉を除去する花粉除去装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の花粉除去装置は特許文献1に開示されている。この花粉除去装置は送風ファンを配した送風ダクトとミストを噴霧する噴霧部とを備えている。送風ファンの駆動によって送風ダクトに設けた吹出口から人体に向けて上方または側方から気流が送出される。また、平均粒子径が10μm以下のミストが噴霧口から人体に向けて噴霧される。
【0003】
ミストの噴霧によって人体の周囲の空気が加湿され、人体に帯電した静電気が除去される。この時、ミストは除電のために表面積を大きくする必要があるため、平均粒子径が10μm以下の超微細霧の状態に形成される。これにより、ミストは直ちに蒸発し、人体が濡れることがなく眼鏡等の曇りを防止することができる。そして、人体に付着した花粉や塵埃が静電気の除去によって容易に気流によって剥がされ、花粉や塵埃を除去することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−20130号公報(第5頁−第7頁、第1図)
【特許文献2】特開2009−146595号公報(第7頁−第12頁、第1図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の花粉除去装置によると、噴霧部から噴霧されるミストが超微細霧に形成されるため直ちに蒸発し、乾燥した花粉や塵埃が人体に再付着して室内に侵入する問題があった。また、人体から剥離した花粉や塵埃が床面まで届くように送風ファンの風量を大きくすると、電力を多く必要とするとともに使用者の不快感が大きくなる問題もあった。
【0006】
本発明は、低電力で不快感を防止して人体に付着した花粉を確実に除去できる花粉除去装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために本発明は、室内への入口に配されて人体に付着した花粉を除去する花粉除去装置において、吸込口及び吹出口を開口する送風ダクトと、前記送風ダクト内に配される送風ファンと、前記送風ダクト内に配されてプラスイオン及びマイナスイオンを発生するイオン発生装置と、ミストを噴霧口から噴霧する噴霧部とを備え、イオンを含む気流によって人体から剥離した花粉にミストを付着して床面まで沈降させることを特徴としている。
【0008】
この構成によると、送風ファンの駆動によって吸込口を介して送風ダクト内に外気が吸い込まれる。送風ダクトを流通する気流にはイオン発生装置で発生したプラスイオン及びマイナスイオンが含まれ、イオンを含む気流が吹出口から人体に向けて送出される。また、噴霧部の噴霧口からミストが噴霧される。イオンを含む気流によって人体に帯電した静電気が除去され、人体に付着した花粉が剥離する。人体から剥離した花粉にミストが付着し、ミストの自重によって花粉が床面まで沈降する。
【0009】
また本発明は、上記構成の花粉除去装置において、前記吹出口を起立した人体よりも上方に配置して前記吹出口から下方にイオンを吹き出すとともに、前記噴霧口を床面に配置して上方にミストを噴霧したことを特徴としている。この構成によると、吹出口を介して人体の上方からイオンを含む気流が送出され、人体から剥離した花粉が下方に導かれる。床面に配された噴霧口から噴霧されるミストは花粉に付着して床面まで沈降する。
【0010】
また本発明は、上記構成の花粉除去装置において、前記噴霧口から噴霧されるミストの噴霧高さが人体の下半身の高さよりも低いことを特徴としている。
【0011】
また本発明は、上記構成の花粉除去装置において、前記噴霧部はミストの噴霧を停止した後に水流を床面に送出することを特徴としている。この構成によると、噴霧部によるミストの噴霧が停止されると使用者が入室し、その後、噴霧部によって水流を床面に送出する。これにより、床面に沈降した花粉が洗い流される。
【0012】
また本発明は、上記構成の花粉除去装置において、前記吹出口は、環状に形成される外周部と、前記外周部よりも内側に配される内周部とを有することを特徴としている。この構成によると、外周部から下方に吹き出された気流によってエアカーテンが形成され、内周部から吹き出されるイオンの拡散が抑制される。
【0013】
また本発明は、上記構成の花粉除去装置において、前記噴霧部により噴霧されるミストの平均粒子径が20μm〜300μmであることを特徴としている。この構成によると、ミストの蒸発による消滅が抑制され、花粉を床面まで確実に沈降させることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によると、プラスイオン及びマイナスイオンを発生するイオン発生装置とミストを噴霧する噴霧部とを備え、イオンを含む気流によって静電気を除去して人体から剥離した花粉にミストを付着して床面まで沈降させるので、ミストの蒸発による消滅によって花粉が乾燥して再付着することを防止し、人体から花粉を確実に除去することができる。また、送風ファンの風量を大きくする必要がなく、電力を抑制できるとともに使用者の不快感を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1実施形態の花粉除去装置を示す概略図
【図2】本発明の第1実施形態の花粉除去装置を示す斜視図
【図3】本発明の第1実施形態の花粉除去装置の気流送出部を示す正面断面図
【図4】本発明の第1実施形態の花粉除去装置の気流送出部を示す底面図
【図5】本発明の第1実施形態の花粉除去装置の噴霧部を示す正面断面図
【図6】本発明の第1実施形態の花粉除去装置の噴霧部を示す上面図
【図7】本発明の第1実施形態の花粉除去装置の構成を示すブロック図
【図8】本発明の第1実施形態の花粉除去装置の動作を示すフローチャート
【図9】本発明の第2実施形態の花粉除去装置の噴霧部を示す正面断面図
【図10】本発明の第2実施形態の花粉除去装置の噴霧部を示す上面図
【図11】本発明の第2実施形態の花粉除去装置の噴霧部の給水系統を示す図
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1、図2は第1実施形態の花粉除去装置を示す概略図及び斜視図である。花粉除去装置1は室内に入る入口に配置され、例えば、屋外から建物の室内に入るドア2の屋外側に設けられたエントランスホール等に設置される。建物内で室内に入る入口に花粉除去装置1を配置してもよい。
【0017】
花粉除去装置1は気流送出部10と噴霧部20とを備えている。気流送出部10は直径約1mの円筒状のハウジング11により覆われ、例えば、エントランスホールの天井面Tに設置される。これにより、気流送出部10は起立した人体Hよりも上方となる2m程度の高さに配置される。噴霧部20は円筒状のハウジング21により覆われ、例えば、エントランスホールの地面Fに気流送出部10と同心に設置される。これにより、ハウジング21の上面21a(図6参照)は花粉除去装置1の床面を形成する。
【0018】
図3、図4は気流送出部10の正面断面図及び底面図を示している。気流送出部10はハウジング11の周面11aに吸込口12を開口して底面11bに吹出口13を開口する。これにより、吸込口12と吹出口13とを連結する送風ダクト14がハウジング11内に形成される。
【0019】
吹出口13は外周側に配される外周部13aと内周側に配される内周部13bとを有している。外周部13a及び内周部13bは環状に形成され、外周部13aは人体Hの横幅よりも広い直径で形成される。また、ハウジング11の底面11bの中央部には人体Hを感知する人体感知センサ17が設けられる。
【0020】
送風ダクト14内には送風ファン15が配される。送風ファン15の排気側には複数のイオン発生装置16が周方向に分散して配される。イオン発生装置16はプラスイオン及びマイナスイオンを発生して送風ダクト14内に放出する。イオン発生装置16を送風ファン15の排気側に配置することにより、送風ファン15との衝突によるイオンの消滅を防止することができる。
【0021】
図5、図6は噴霧部20の側面断面図及び上面図を示している。噴霧部20のハウジング21の上面21aは中央部が下がる傾斜面に形成され、中心に排水口27aを開口して排水管27が導出される。また、ハウジング21の上面21aには水平面に形成した人体Hの立ち位置となる踏み台28が設けられる。
【0022】
ハウジング21内には給水管22から給水してミストを発生するミスト発生装置23が設けられる。ミスト発生装置23にはハウジング21の上面21aに所定間隔で複数設けられた噴霧口24が接続され、噴霧口24から上方に向けてミストが噴霧される。ミスト発生装置23は超音波式噴霧器等により形成され、平均粒子径が超微細霧よりも大きな10μm〜100μmの微細霧や100μm〜300μmの細霧の状態のミストを発生する。
【0023】
この時、ミストの平均粒子径が20μmよりも小さい場合は所謂ドライフォグの状態になり、人体Hが濡れない程度にミストが直ちに蒸発する。このため、後述するように花粉に付着したミストが直ちに蒸発すると花粉が乾燥して浮遊する場合がある。従って、平均粒子径が20μm〜300μmのミストを噴霧部20によって噴霧し、ミストが付着した花粉を床面まで沈降させるようになっている。尚、ミストの平均粒子径はフランホーヘル解析法等により計測することができる。
【0024】
ミスト発生装置23にはバルブ25を介して送水管29が接続される。送水管29は放射状に分岐し、ハウジング21の上面21aに周方向の所定間隔で噴水口26が開口する。ミスト発生装置23を停止してバルブ25を開くことにより、各噴水口26から水流を送出することができる。
【0025】
図7は花粉除去装置1の構成を示すブロック図である。花粉除去装置1は各部を制御する制御部30を有し、運転スイッチ32、人体感知センサ17、イオン発生装置16、送風ファン15、ミスト発生装置23及びバルブ25が接続される。また、噴霧部20に給水を行うための給水弁やポンプ(不図示)等が制御部30に接続される。制御部30内には花粉除去装置1の駆動時間等を計時するタイマー31が設けられる。
【0026】
図8は花粉除去装置1の動作を示すフローチャートである。運転スイッチ32の操作によって花粉除去装置1の運転が開始され、ステップ#11で人体感知センサ17によって人体Hを感知するまで待機する。使用者が踏み台28上に起立すると人体感知センサ17の感知によってステップ#12に移行する。ステップ#12では送風ファン15及びイオン発生装置16が駆動される。
【0027】
送風ファン15及びイオン発生装置16の駆動によって吸込口12から矢印A1(図2参照)に示すようにハウジング11内の送風ダクト14に外気が取り込まれる。送風ダクト14を流通する気流にはイオン発生装置16で発生したプラスイオン及びマイナスイオンが含まれる。そして、吹出口13から矢印A2(図2参照)に示すように下方の人体Hに向けてイオンN(図1参照)を含む気流が送出される。送風ファン16の空気送出量は2〜5m3/min程度であればよい。
【0028】
イオンNを含む気流によって人体Hに帯電した静電気が除去され、人体Hに付着した花粉P(図1参照)や塵埃が剥離して気流によって下方に導かれる。この時、環状の外周部13aから送出された気流は人体Hの回りにエアカーテンを形成し、エアカーテンの内側に内周部13bから気流が送出される。このため、内周部13bから送出された気流に含まれるイオンNがエアカーテンの内部に閉じこめられ、イオンNの大気中への拡散を低減することができる。従って、人体Hの静電気の除去を効率よく行うことができる。
【0029】
尚、外周部13aよりも内周側にイオン発生装置16を配置するとより望ましい。これにより、外周部13aから送出されるイオンNを少なくして内周部13bから送出されるイオンを多くできるため、イオンNの大気中への拡散をより低減することができる。
【0030】
また、プラスイオンとしてH3+(H2O)m(mは0または任意の自然数)を発生し、マイナスイオンとしてO2−(H2O)n(nは0または任意の自然数)を発生するとより望ましい。これにより、イオンが空気中の細菌やウィルスに付着して殺菌や不活性化の効果を得ることができる。
【0031】
ステップ#13ではバルブ25が閉じられ、ステップ#14で給水が開始される。ステップ#15ではミスト発生装置23が駆動される。これにより、矢印W(図1参照)に示すように、噴霧口24から上方に向かってミストが噴霧される。ミストの噴霧量は1L/hr程度であればよい。噴霧口24から噴霧されたミストは人体Hから剥離した花粉Pや塵埃に付着する。ミストの平均粒子径は前述したように、20μm〜300μmであるので直ちに蒸発しないため、ミストの自重によって花粉Pや塵埃が床面まで沈降する。
【0032】
この時、噴霧口24から噴霧されるミストの噴霧高さは人体Hの下半身の高さよりも低く、約1m以下になっている。これにより、人体Hの上半身がミストにより覆われず、下半身がミストによって覆われる。このため、使用者の頭部が濡れないため、使用者の不快感を防止することができる。
【0033】
ステップ#16では人体感知センサ17により人体Hを感知しているか否かが判断される。人体感知センサ17により人体Hを感知している場合はステップ#17に移行する。ステップ#17ではタイマー31の計時によって所定時間が経過したか否かが判断される。所定時間が経過していない場合はステップ#16に戻り、ステップ#16、#17が繰り返し行われる。
【0034】
使用者が花粉除去装置1から退避して人体感知センサ17により人体Hを感知しなくなると、ステップ#16の判断によりステップ#18に移行する。また、ステップ#17の判断によって所定時間が経過するとステップ#18に移行する。ステップ#18では送風ファン15、イオン発生装置16及びミスト発生装置23が停止される。
【0035】
ステップ#19ではタイマー31の計時により所定時間が経過するまで待機する。この間に、使用者は送風ファン15の停止を認識して花粉除去装置1から退避して入室する。所定時間が経過するとステップ#20でバルブ25が開かれる。これにより、噴水口26から水流が送出され、ハウジング21の上面21a上に落下した花粉Pや塵埃が洗い流される。花粉Pや塵埃を洗い流した水流は排水口27aを介して排水管27を流通し、排水される。
【0036】
ステップ#21ではタイマー31の計時により所定時間が経過するまで待機する。所定時間が経過すると、ステップ#22で給水が停止される。そして、ステップ#11に戻り、人体Hを感知するまで待機する。
【0037】
本実施形態によると、プラスイオン及びマイナスイオンを発生するイオン発生装置16とミストを噴霧する噴霧部20とを備え、イオンNを含む気流によって静電気を除去して人体Hから剥離した花粉Pや塵埃にミストを付着して床面まで沈降させるので、ミストの蒸発による消滅によって花粉Pや塵埃が乾燥して再付着することを防止し、人体Hから花粉Pや塵埃を確実に除去することができる。また、送風ファン15の風量を大きくする必要がなく、電力を抑制できるとともに使用者の不快感を抑制することができる。
【0038】
また、吹出口13を起立した人体Hよりも上方に配置して吹出口13から下方にイオンを吹き出すので、気流によって花粉Pや塵埃を下方に導くことができる。また、噴霧口24を床面に配置して上方にミストを噴霧したので、ミストが床面まで落下する時間を短くすることができ、ミストの蒸発をより低減することができる。従って、花粉Pや塵埃をより確実に床面まで沈降させることができる。
【0039】
また、噴霧口24から噴霧されるミストの噴霧高さが人体Hの下半身の高さよりも低いので、使用者の頭部が濡れず、使用者の不快感を防止することができる。
【0040】
また、噴霧部20がミストの噴霧を停止した後に水流を床面に送出するので、床面に落下した花粉Pや塵埃が洗い流される。これにより、床面に落下した花粉Pや塵埃の人体Hへの再付着を防止することができる。
【0041】
また、吹出口13aが環状の外周部13aと外周部13aよりも内側に配される内周部13bとを有するので、外周部13aから送出される気流が人体Hの回りにエアカーテンを形成し、内周部13bから送出されるイオンがエアカーテンの内側に閉じこめられる。これにより、イオンの大気中への拡散を低減し、効率よく静電気を除去することができる。
【0042】
また、噴霧部により噴霧されるミストの平均粒子径が20μm〜300μmであるので、ミストの蒸発を抑制してミストの自重によって花粉Pや塵埃を床面まで容易に沈降させることができる。
【0043】
次に、第2実施形態の花粉除去装置1について説明する。本実施形態は前述の図1〜図8に示す第1実施形態に対して噴霧部20の構成が異なっている。図9、図10は噴霧部20の内部を示す側面図及び上面図を示している。また、図11は噴霧部20の給水系統を示す図である。説明の便宜上、これらの図面において第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。
【0044】
噴霧部20のハウジング21(図5参照)内には三方弁40を介して給水管22に接続された環状の送水管25、42が同心に配される。内側の送水管25には上方に突出する複数の噴水口26が所定間隔で設けられる。外側の送水管42には上方に突出する複数のノズル41が所定間隔で設けられる。ノズル41によってミストを噴霧する噴霧口が形成される。
【0045】
ノズル41として例えば、0.15MPaの水圧で平均粒子径が80μmのミストを8.4L/hrの噴霧量で噴霧するような市販品を用いることができる。これにより、加圧ポンプを必要とせずにミストを容易に噴霧することができる。
【0046】
三方弁40は通電によって矢印B方向に回転し、給水管22から送水管25または送水管42に給水する。即ち、図11に示す給水管22と送水管25とを接続した状態から三方弁40が90゜回転すると、給水管22と送水管25、42とが非接続な状態に切り換えられる。更に三方弁40が90゜回転すると、給水管22と送水管42とを接続した状態に切り換えられる。
【0047】
これにより、第1実施形態と同様に、給水管22と送水管42とを接続してノズル41(噴霧口)から上方に向けてミストを噴霧することができる。また、給水管22と送水管25とを接続して噴水口26から水流を送出することができる。従って、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0048】
第1、第2実施形態において、噴霧部20を人体Hよりも上方に配置し、人体Hに向かって上方からミストを噴霧してもよい。また、気流送出部10を人体Hの側方に配置し、斜め下方に向けて気流を送出してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明によると、室内への入口に配されて人体に付着した花粉を除去する花粉除去装置にに利用することができる。
【符号の説明】
【0050】
1 花粉除去装置
2 ドア
10 気流送出部
11 ハウジング
12 吸込口
13 吹出口
14 送風ダクト
15 送風ファン
16 イオン発生装置
17 人体感知センサ
20 噴霧部
21 ハウジング
22 給水管
23 ミスト発生部
24 噴霧口
25 バルブ
26 噴水口
27 排水管
28 踏み台
29、42 送水管
30 制御部
40 三方弁
41 ノズル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内への入口に配されて人体に付着した花粉を除去する花粉除去装置において、吸込口及び吹出口を開口する送風ダクトと、前記送風ダクト内に配される送風ファンと、前記送風ダクト内に配されてプラスイオン及びマイナスイオンを発生するイオン発生装置と、ミストを噴霧口から噴霧する噴霧部とを備え、イオンを含む気流によって人体から剥離した花粉にミストを付着して床面まで沈降させることを特徴とする花粉除去装置。
【請求項2】
前記吹出口を起立した人体よりも上方に配置して前記吹出口から下方にイオンを吹き出すとともに、前記噴霧口を床面に配置して上方にミストを噴霧したことを特徴とする請求項1に記載の花粉除去装置。
【請求項3】
前記噴霧口から噴霧されるミストの噴霧高さが人体の下半身の高さよりも低いことを特徴とする請求項2に記載の花粉除去装置。
【請求項4】
前記噴霧部はミストの噴霧を停止した後に水流を床面に送出することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の花粉除去装置。
【請求項5】
前記吹出口は、環状に形成される外周部と、前記外周部よりも内側に配される内周部とを有することを特徴とする請求項2〜請求項4のいずれかに記載の花粉除去装置。
【請求項6】
前記噴霧部により噴霧されるミストの平均粒子径が20μm〜300μmであることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の花粉除去装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−179733(P2011−179733A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−43679(P2010−43679)
【出願日】平成22年3月1日(2010.3.1)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】