説明

芳香手段を有する容器

芳香手段を含む、パーソナルケア組成物類用の容器類を提供する。芳香手段は、容器の開封時に、改善された香り経験を消費者に提供する。芳香手段は、芳香剤類に関して、より大幅な処方柔軟性を可能にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、容器類、特に、前記容器内に配置された芳香手段を有する容器類に関する。このような容器類は、パーソナルケア組成物類、より具体的には、シャンプー類、コンディショナー類、ボディソープ類、制汗剤類および防臭剤類、着色化粧品、並びにヘアスタイリング組成物類などを貯蔵および放出するのに特に適している。
【背景技術】
【0002】
香りは、パーソナルケア製品類を選ぶときに消費者が用いる重要な要因の一つである。消費者が、購入を決定する前に店の棚にあるパーソナルケア製品類を開封して、その製品の芳香を嗅ぐことは慣習である。この香り経験の品質または印象によって、多くの場合、製品を購入するか否かについての即決が導かれる。製品マトリックス自体からの従来型の芳香の放出は、キャップを開封したときに消費者が経験する、芳香の唯一の供給源である。その一方で、パーソナルケア組成物を分配するのに用いられる小さなオリフィスか、または製品の一体性を保護するために、例えば、店の棚において、制汗剤類を保護するための、キャップの下に用いられる安全フィルムのいずれかが原因で、容器のキャップを単に開けるだけでは、製品の香りは容易に認識されない。加えて、容器のヘッドスペースに十分な芳香を放出すると同時に、使用中、心地よい経験を提供するのに十分な香りを提供することも、多くの場合は困難である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従って、消費者が売り場で、および使用中に、製品の香りをより容易に検出することができる、パーソナルケア製品類を提供することは有益である。このような経験を付与しようとする一つの試みは、製品容器類の外側に配置された「擦ると香りが出る」仕組みの利用であった。この手法にはいくつかの欠点がある。第一に、用いられる香料の強さに従い、これらの仕組み等は、それらが配置される通路全体に香りが漂うという望ましくない結果をもたらす。この結果、香りの混合がもたらされ、選択された製品の香りの認識結果を変えることになり得、これは不快でもある。第二に、この仕組みは、何回も擦ると、その発現が消耗し、このことも消費者には好ましくない。繰り返して使用すると、有効性も低下する。加えて、消費者は、製品の香りの正確な描写として、これらの仕組みを信頼しておらず、そして今でもキャップを開封して実際の香りを確認する傾向がある。更に、「擦ると香りが出る」方法では満たされない要件、または、パッケージの外側に芳香の表示を提供する別の試みは、製品パッケージを開封する度に、使用中の長持ちする香りを提供する能力である。このことは、保管中における製品の香りの正確な描写を提供する上で、並びに製品の使用中を通じて、延長されたおよび/またはより強い芳香経験を提供する上で、有利である。パッケージの外側に配置された仕組みはまた、製品中でマスキング剤として使用されるのには不適当でもあり、この場合、このニート製品の臭いが消費者には不快である。
【0004】
ヘッドスペース芳香手段を容器のクローザ類(closers)の内部に提供しようとする試みもまた、前記要件を満たさなかった。消費者製品の当該技術分野において、製品の審美性は、消費者が受け入れるのに極めて重要である。香りの付いたキャップを提供しようとする前記試みは、扱い難く、費用がかかり、そして審美的に魅力のない手法となっただけでなく、製造者らまたは消費者らのいずれの要件も十分に満たさなかった。加えて、製品安定性のない、又は店の棚において容器にヘッドスペースがない製品類も、市場に参入してきている。このヘッドスペースの欠如は、店で消費者が体験する芳香経験を大幅に減少させる。
【0005】
そのため、本発明の一つの目的は、容器を開封したときに、製品の改善された香りを消費者が経験できるよう、容器内に配置された芳香手段を含む容器を提供することである。本発明のもう一つの目的は、消費者に審美的に気に入られるか、または消費者が芳香手段として視覚的に受け取るのではなく、それを容器内部の単なる部分として視覚的に受け取るかの、いずれかの芳香手段を提供することである。本発明の追加の目的は、ヘッドスペースがほとんど、または全くない容器に、芳香手段を提供することである。本発明の更に別の目的は、消費者に容器を圧搾または操作させず、そしてその中に入った製品を崩壊させずに、香りの経験を提供することである。
【0006】
本発明の別の目的は、消費者にとってより良好な総体的な芳香経験を提供するために、異なる特徴の香料類を一緒に組み合わせることができる処方に柔軟性を提供することである。現在、ニート製品単独によって放出される場合に達成するのに数倍以上の芳香を必要とするのと同一の香り効果を放出することが可能な、低コストの芳香剤代替品を提供することも、本発明の目的でもある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の満たされない要件を考慮して、本発明は、パーソナルケア組成物用の容器であって、前記容器は、前記容器の開封時に芳香を放出するために前記容器内に配置された芳香手段を含む、容器を提供する。より具体的には、本発明は、香りの付いた高分子樹脂類、香りの付いたホットメルト接着剤類、香りの付いたラベル類、香りの付いたセルロース性ポリマー類、香りの付いたコーティング類、および濃縮香料類から成る群より選択される芳香手段を提供する。
【0008】
別の実施形態では、本発明の容器には、上記に定義したような芳香手段を含む蓋部材が取り付けられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
本明細書は、本発明を具体的に指摘し、明確に請求する請求項をもって結論とするが、本発明は以下の説明からより理解されると考えられる。
【0010】
本出願人らは、特定のパーソナルケア製品に対する消費者の受け入れが、店の棚にある製品の、より容易に認識でき且つより正確な芳香の表現を提供することによって大幅に、拡大できることを見出した。加えて、それぞれの放出時に異なる特徴または処方の香料類を包含することによって、棚でおよび製品の使用中のいずれにも優れた香りの印象を送達することができることも見出した。例えば、使用中にかなりの量の花の香り(bloom)を提供する香料は、十分なヘッドスペース芳香を提供することができない。この場合、芳香剤のうちでより揮発性の高いものを芳香手段を介して添加すると、この効果を提供することができる。追加の香料類を製品自体に添加することなく、不快なニート製品の臭いを隠すことも可能である。本発明はまた、本明細書に記載した通り、芳香手段を用いて2つ以上の好意的な(complimentary)香り(すなわち、チョコレートとバニラ)を組み合わせる可能性も意図している。
【0011】
本発明の容器類は、前記容器内に配置された芳香手段を包含する。本出願の目的において、「前記容器内に」とは、キャップもしくは蓋部材の内部および/またはその下の空間を意味するものとする。ここで、図1および図2を参照すると、芳香手段(1)は高分子樹脂から形成される。図2では、芳香手段(1)は、オリフィス(3)の周囲に摩擦嵌合を介して蓋部材(2)に取り付けられる。芳香手段(1)は、蓋部材(2)と同一色または異なる色で着色されてよい。芳香手段(1)は、言葉および/または図形の形状を成すか、またはそれらを包含してもよい。
【0012】
特に記述されない限り、全ての百分率は、組成物全体の重量基準である。特に記載のない限り、全ての比率は重量比である。特に記載される場合を除き、分量、百分率、部分、及び割合を包含する全ての量は、「約」という言葉によって修飾されるものと理解され、量は、有効数字を示すことを意図しない。
【0013】
特に記載する場合を除き、冠詞「一つの(a,an)」および「その(the)」は、「1以上」を意味する。
【0014】
本明細書において「含む」とは、最終結果に影響を与えない他の工程及び他の成分を追加できることを意味する。この用語は、「から成る」及び「から本質的に成る」という用語を包含する。本発明の組成物及び方法/プロセスは、本明細書に記載された本発明の必須要素及び制限、並びに本明細書に記載された追加または任意の成分、構成要素、工程、又は制限を含み、これらから成り、そしてこれらから本質的に成ることができる。
【0015】
本明細書で使用するとき、用語「蓋部材」は、容器の開口部のためのあらゆる形の蓋部材、特に、スクリューキャップ類、プッシュオンキャップ類、格納式の注ぎ口を有する複合キャップ類等を包含する様々な種類のキャップを包含することを意図する。また、本発明は、あらゆる種類の容器に適用できるが、口に似た開口部類を有する容器類(例えば、ビン)が特に適切である。ただし、他の種類の容器類、例えば、チューブ類、缶類、紙箱類およびエアゾール容器類もまた、本発明の適用性の範疇にある。本発明は、液体用の容器類へのその適用に限定されないが、これらが好ましい場合がある。液体製品類用の容器だけでなく、固体用および半固体製品類用容器もまた、本発明の範疇にある。
【0016】
更に本明細書で使用するとき、用語「ヘッドスペース」は、一般に、その中に入れるいかなる製品の高さよりも上にある容器の内部領域を表す。ただし、この用語はまた、「ヘッドスペース」と定義されるものが、蓋部材キャップの下に形成され閉塞された間隙である状態であって、必ずしも容器内の製品の高さと同じくらいまで及ばない状態も包含すると理解されるべきである。
【0017】
芳香手段
材料類:
本発明によれば、本明細書では、容器類は、前記容器内に配置された芳香手段を含む。芳香手段は、容器内に貯蔵される製品および容器自体と適合性のある、いかなる材料からも形成することができ、香料を入れて、通常の輸送および保管条件下で少なくとも3ヶ月間、芳香(香料自体を包含する)を放出するその能力を維持することができる。
【0018】
容器内に貯蔵される香料および製品と適合性のあるいかなる熱可塑性樹脂材料を使用してもよい。幾つかの好ましい実施形態では、芳香手段は、香りの付いた高分子樹脂から形成される。芳香手段として使用するのに適した材料類としては、これらに限定されないが、エチルビニルアルコール(EVA)、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、合成ゴム/皮革、ラテックス、TPE、ポリスチレン、PETG、ポリオレフィン類、エチレンメチルアクリル酸、エチレンアクリル酸、メタロセン、ポリエチレンコメチルアクリル酸、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、アクリロニトリル、ポリエーテルブロックアミドなどが挙げられる。使用するのに好適な別の材料としては、これらに限定されないが、香りの付いたホットメルト接着剤類、香りの付いたラベル類、香りの付いたセルロース性ポリマー類、任意の従来の増粘剤類で濃縮した香料類すなわち、ポリアミド類(例えば、アリゾナ(Arizona)化学A200V)、エチルセルロース、マイクロクリスタリンワックス、粒状増粘剤、例えば、シリカ、ケイ酸カルシウム、炭酸カルシウム、およびこれら粒状物の疎水変性物、並びにスチレン−ブタジエン−スチレンブロックポリマー類、スチレン−イソプレン−スチレンブロックコポリマー類(商標名クラトン(Kraton)ポリマーとして販売されているもの)が挙げられる。
【0019】
本発明はまた、香料自体がその材料であり、そしてそれが容器または容器の蓋部材の内部に単にコーティングまたは噴霧されている場合も意図される。
【0020】
形状:
本発明の芳香手段は多数の形状を成してよい。それは、容器または容器の蓋部材に接続されたまたは取り付けられた射出成型部品であることができる。それはまた、2段階射出成型プロセスの一部として、容器または蓋部材に直接成型することも可能である。意図される別の形状としては、これらに限定されないが、接着剤で貼付されるかまたは容器に成型されたラベル類、並びに容器の蓋部材内に配置されたライナー類が挙げられる。芳香手段はいずれも、例えば、製品の名前を伝えるかまたは香りのメッセージもまた中継する言葉または画像を介して、消費者への追加のメッセージを表現するような形であってもよい。
【0021】
本発明の芳香手段は、制汗剤/防臭剤容器の内部に包含されてよい。そのような芳香手段は、花の香りのする容易に入手可能な芳香剤を提供して、消費者がそれら製品の所望の芳香を選択する際の手助けをする。多くの消費者らは、芳香を確認するために制汗剤/防臭剤製品のキャップを外す。製品は多くの場合、工場シール類、箔類、または他の保護手段などの手段によって保護されているため、消費者が、香りを確認するために保護手段を除去することによって製品を損傷する傾向があるか、あるいは消費者が、製品の香りを憶測するしかない場合がある。本発明の芳香手段は、キャップの真下で容易に入手可能な芳香を消費者に提供することによって、保護手段の除去を回避するという利点、または経験による憶測の回避をもたらす。制汗剤/防臭剤製品類は、容器のキャップまたは他の密閉手段の下の領域に配置した芳香手段を含むことが可能である。例えば、制汗剤/防臭剤容器は、制汗剤/防臭剤製品の封止部材の上にまたは封止部材として芳香手段を含むこともできる。容器はまた、制汗剤/防臭剤製品の分配手段の形に成型された芳香手段、例えば、半固体の制汗剤/防臭剤組成物類と共に多くの場合使用されるメッシュキャップを含んでもよい。芳香手段はまた、成型、接着剤、ホットメルトプロセス、または他の接続手段を介してキャップに接続されてもよい。芳香手段はまた、その結果、製品容器の首の周囲にO−リングが形成されるようなO−リングの形状であってもよい。例えば、ロールオン型の制汗剤/防臭剤容器は、かかる製品のロールオン部の周囲にO−リング芳香手段を含んでよい。エアゾール製品は、製品の分配弁の周囲にかかる芳香手段を含んでよい。製品の形状に関わらず、本発明の芳香手段は、制汗剤/防臭剤製品のキャップまたは密閉手段の下のいずれかの位置に配置されて花芳香を提供し、消費者がそれらの所望の香りを選択する際の手助けとなる場合がある。
【0022】
芳香手段はまた、蓋部材が開封または除去されると香りが放出されるように、蓋部材の内側にまたは蓋部材で覆われた容器の一部に適用された薄層の形状を成してもよい。着色化粧品の場合、マスキング芳香剤を、製品に直接添加するよりもむしろ前記蓋部材の中に提供することが望ましい場合がある。
【0023】
香料類:
あらゆる香料を使用して、芳香手段に香りを付けることが可能である。香料の選択は、本発明の用途に左右される。任意の特定の芳香手段に入れる香料の量は、意図される具体的な用途や選択される芳香手段の種類に左右されるが、芳香手段の約0.1重量%〜約100重量%までの範囲であると考えられる。具体的には、香料の量は、芳香手段の約0.1重量%〜約75重量%まで、更に具体的には約5重量%〜約50重量%である。香料自体が芳香手段として働く場合、芳香手段中の香料の濃度は、100%程度であり得る。芳香手段に用いられる香料は、もしあれば、ニート製品の香料と同一であるか、それと同様であるか、それに対して好意的であるか、またはそれと完全に異なるものであることができる。
【0024】
香料を組み込む一つの方法は、選択される芳香手段が高分子樹脂である場合、樹脂と香料を混ぜ合わせることによる。この方法では、樹脂を溶融し、そして溶融された樹脂に香料を液体として添加する。この混合物を、次に、冷却用の水浴中に押出加工した後、続いてペレタイザに供給して、それをペレットに切断する。香りの付いたペレットを、次に、射出成型機に供給して、所望の形に成型する。ただし、これは、単なる一つの容認可能な方法であって、当業者には、芳香手段を含浸するためのあらゆる他の従来の方法が本発明で使用するのに適していることが分かる。
【0025】
本発明によって達成される効果は、以下に詳述するように、単純な消費者試験を用いて実証することができる。官能試験員らに、彼らに心地よいと予め判断された香りを用いて異なる濃度で香り付けした組成物一式の匂いを嗅ぐように頼み、そして各濃度を、総体的な香りの強さに対して5段階(+2〜−2)で評価するように頼んだ(+2=極めて強過ぎる、+1=強すぎる、0=丁度良い、−1=弱すぎる、−2=極めて弱過ぎる)。目標は、できる限り0評価点に近い香り経験を提供することである。
【0026】
ボディソープの400gビンにおいて、4つの香料を、芳香手段を有しない従来のパッケージ中に0.5%、1.0%、2.0%および4.0%の濃度でそれぞれ試験した。4つの香料はいずれも、ボディソープ中に0.875%+本発明による芳香手段中に0.125%の濃度(全体で製品の1重量%の香料)で試験した。
【0027】
【表1】

【0028】
以下の結果が示すように、ボディーソープ製品に4%ものの香料が添加された製品は、強さ評価点において、尚、より低い範囲を記録する。対照的に、組成物中に0.875%の香料しか含有しないが、本発明による芳香手段を具備するキャップを含む容器内にパッケージ化された製品は、ずっと少ない総体的な香料含有量で、非常に良好な強さ評価点を有する。以下のグラフ中、香料Cは、ほんの1%の全体香料で最適量の香りを示す(0)評価点を有するが、前記と同じ香料4%を製品にのみ添加すると、弱すぎる評価点となる。
【0029】
【表2】

【0030】
「発明を実施するための最良の形態」で引用したすべての文献は、関連部分において、参照として本明細書に組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に関して先行技術であることを容認するものとして解釈されるべきではない。本明細書における用語のいずれかの意味又は定義が、参照として組み込まれる文献における用語のいずれかの意味又は定義と対立するという点では、本明細書中でその用語に割り当てた意味又は定義を基準とするものとする。
【0031】
本発明の特定の実施形態について例示して説明したが、本発明の精神および範囲を逸脱することなく、様々なその他の変更及び修正が可能であることが当業者には明白であろう。したがって、本発明の範疇にあるそのような変更及び修正は全て、添付の請求項で扱うものとする。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】高分子樹脂から形成された芳香手段の好ましい実施形態を表す。
【図2】容器の蓋部材に挿入した場合の、図1からの芳香手段を表す。
【図3】芳香手段の、代替となる実施形態を表す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パーソナルケア製品用の容器であって、
前記容器は、前記容器の開封時に芳香を放出するために前記容器内に配置された芳香手段を含み、
前記芳香手段は、香りの付いた高分子樹脂類、香りの付いた接着剤類、香りの付いたラベル類、香りの付いたセルロース性ポリマー類、濃縮香料類、および香りの付いたコーティング類から成る群より選択される容器。
【請求項2】
容器を芳香で満たす方法であって、
前記方法は、前記容器の開封時に芳香を放出するための芳香手段を含む蓋部材を前記容器に取り付けることを含み、
前記芳香手段は、香りの付いた高分子樹脂類、香りの付いたホットメルト接着剤類、香りの付いたラベル類、香りの付いたセルロース性ポリマー類、濃縮香料類、および香りの付いたコーティング類から成る群より選択される方法。
【請求項3】
前記芳香手段は、該芳香手段の0.1重量%〜100重量%の香料を含有し、好ましくは、前記芳香手段は、該芳香手段の0.1重量%〜75重量%の香料を含有する、請求項1に記載の容器、または請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記芳香手段は、高分子樹脂である、請求項3に記載の容器または方法。
【請求項5】
前記高分子樹脂は、EVA、LDPE、HDPE、PET、PETG、およびこれらの混合物から成る群より選択される、請求項4に記載の容器または方法。
【請求項6】
前記高分子樹脂は、前記高分子樹脂の0.1重量%〜75重量%の香料と混合される、請求項4および5に記載の容器または方法。
【請求項7】
前記高分子樹脂は、前記容器用の蓋部材の中に配置されるように設計された挿入具の形に射出成型される、請求項4〜6のいずれか1項に記載の容器または方法。
【請求項8】
前記高分子樹脂は、前記容器または前記容器用の蓋部材の一部として射出成型される、請求項4〜6のいずれか1項に記載の容器または方法。
【請求項9】
前記射出成型した挿入具は、前記蓋部材に摩擦嵌合される、請求項7に記載の容器または方法。
【請求項10】
前記芳香手段は、前記容器の開封時において、消費者には芳香手段として視覚的に認識できない、請求項1〜9のいずれか1項に記載の容器または方法。
【請求項11】
前記パーソナルケア製品は、シャンプー類、コンディショナー類、ボディソープ類、スキンクリーム類、制汗剤類、防臭剤類、着色化粧品、シェービングクリーム類およびローション類、染毛剤類、並びにヘアスタイリング組成物類から成る群より選択される、請求項1〜10のいずれか1項に記載の容器または方法。
【請求項12】
前記パーソナルケア製品は、前記芳香手段の中の香料に対して好意的と認識される特徴を有する香料を含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の容器または方法。
【請求項13】
前記パーソナルケア製品は、前記芳香手段の中の香料とは違うと認識される特徴を有する香料を含む、請求項1〜12のいずれか1項に記載の容器または製品。
【請求項14】
前記パーソナルケア製品は、前記芳香手段の中の香料と同一と認識される特徴を有する香料を含む、請求項1〜13のいずれか1項に記載の容器または製品。
【請求項15】
前記蓋部材は、容易に複数回、開封および再密閉される、蝶番が付いた押し上げ式のフタを含む、請求項1〜14のいずれか1項に記載の容器または方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2009−513224(P2009−513224A)
【公表日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−537305(P2008−537305)
【出願日】平成18年11月1日(2006.11.1)
【国際出願番号】PCT/IB2006/054051
【国際公開番号】WO2007/052227
【国際公開日】平成19年5月10日(2007.5.10)
【出願人】(590005058)ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー (2,280)
【Fターム(参考)】