説明

苗植機の畦クラッチ操作装置

【課題】 苗植機の畦スイッチの操作に、カムプレートや、レバアーム等の摩擦抵抗力に抗して操作する操作機構を用いると、構成が煩雑化し、強い操作力を要して、操作性が悪い。
【解決手段】 各植付条に対応して配設のメインスイッチ(4)と、この植付条の左側域、又は右側域を指定するサイドスイッチ(5)とを配置して、これらメインスイッチ(4)とサイドスイッチ(5)を同時に押し操作することにより畦クラッチを切り操作する構成とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、圃場畦際での苗植機による苗植作業において、一部の植付条クラッチを切り操作する苗植機の畦クラッチ操作装置に関し、指先で押し操作する簡潔的スイッチ形態として、誤操作を少なくし、円滑に、的確な操作を行わせるものである。
【背景技術】
【0002】
畦クラッチ操作をスイッチ操作で行う技術(例えば、特許文献1参照)がある。このスイッチは、ダイヤル形態の構成で、このダイヤルを回動操作することによってスイッチを切替えて、電動モータ駆動で、カムプレート、及びレバアームを駆動して、ワイヤー連動で植付条クラッチを入り、切り操作する。
【特許文献1】特開2004ー344019号公報(第4頁、図7、図8)。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
前記従来の技術は、スイッチ操作形態ではあるが、ダイヤル回動によってスイッチを切替操作するため、ダイヤルを把持して選択位置にまで回す回動操作を要して煩雑である。しかも、この回動操作には、カムプレートや、レバアーム等の摩擦抵抗力に抗して操作するために強い操作力を要する。又、この操作機構がカムプレートや、レバアーム機構等を用いて複雑である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1に記載の発明は、植付装置(1)毎の植付条クラッチ(2)を介して連動しながら、苗タンク(3)から供給される苗を分離保持して土壌面へ植付ける多条植形態の苗植機において、各植付条に対応して配設のメインスイッチ(4)と、この植付条の左側域、又は右側域を指定するサイドスイッチ(5)とを配置して、これらメインスイッチ(4)とサイドスイッチ(5)を同時に押し操作することにより畦クラッチを切り操作する畦クラッチ操作装置を設けた苗植機とする。通常苗植走行時は、多条植形態の全植付装置1を駆動して、苗植装置全植付条幅にわたり苗植作用を行う。これに対して、畦際に沿って走行しながら苗植作業を行うときの苗植付条数が、全条から適宜条数欠けた畦際植付条数の形態になったときは、これらメインクラッチ4とサイドクラッチ5を同時に押し操作して、畦クラッチを切り操作する。このメインスイッチ4は、各植付条クラッチ2のうちの切り領域の中央部側端に位置する植付条クラッチ2位置と対応して押し操作し、又、サイドスイッチ5は、この植付条クラッチ2の切り領域が左側であるか、右側であるかを選択して押し操作するもので、この押し操作によって直接メインスイッチ4、及びサイドスイッチ5が、ON、又はOFFして、畦クラッチとしての各植付条クラッチ2を切り作動する。
【0005】
請求項2に記載の発明は、前記メインスイッチ(4)を操作盤(6)の左右方向に沿って配置し、サイドスイッチ(5)をこのメインスイッチ(4)の並びの左、右側部に配置した畦クラッチ操作装置を設けた請求項1に記載の苗植機とする。前記のように畦クラッチを操作するクラッチ切り領域を判明すると、これら苗タンクや苗植付装置1の並び方向と同じ左右方向に沿った形態にして、操作盤6上に配置のメインスイッチ4と、この左側、又は右側のうち何れか選択した側のサイドスイッチ5とを、略同時に押し操作して、畦クラッチを切り操作するものである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1に記載の発明は、前記のように畦クラッチを操作するときは、植付条領域を決めるメインスイッチ4と、サイドスイッチ5を略同時に押すことによって、直接これらの各メインスイッチ4、及びサイドスイッチ5をON,OFFするものであるから、通常の電気的、乃至電子的スイッチの操作と同じように、簡単、容易に操作することができ、ご操作を少なくすることができ、操作性を高めることができる。又、これらスイッチ4、5形態も単に押し操作、乃至タッチ操作によるものであるから、構成を簡単、小形、軽量化することができる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、メインスイッチ4や、これと同時に操作するサイドスイッチ5を、苗タンク3や苗植付装置1等の並びと同方向に対応して配置するため、苗植付条の並び方向と対応して決められる畦際植付条領域や、乃至植付条クラッチ2の切り領域等の識別を正確に行うことができ、これに対応するこれら畦クラッチを操作するメインスイッチ4、及び左、右のサイドスイッチ5の選択操作を行い易くし、的確で、誤操作を少くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図例に基づいて、苗植機は、前輪7と後輪8を駆動して走行する四輪駆動走行形態の車体9の後方に、八条植形態の苗植装置10を装着している。車体8の運転席11下部にエンジン12を搭載して、前輪7、及び後輪8を連動すると共に、PTO軸13を介して苗植装置10の入力軸14、及び運転席11後側に搭載の施肥装置15等を連動する。運転席11の前方にはステアリングハンドル16を有し、前輪7を操向する。このハンドル16部の左右両側方には補助苗受枠17を設けて、方形状のマット条苗を育苗した苗トレイを積載し、この苗トレイからマット状苗を取出しながら後側の苗植装置10の苗タンク3へ供給する。
【0009】
苗植装置10は、苗植フレーム18の下部にセンタフロート19とサイドフロート20を配置して、土壌面を滑走支持する。この苗植フレーム18の上方には、後下り傾斜の苗タンク3を左右八連形態にして一体的に左右方向へ往復移動する形態に設けられ、この後下端部に苗植付装置1を八条植形態に配置し、各苗タンク3毎に繰出ベルト25等の回動によって繰出されるマット状苗を、苗取口32を形成の苗案内枠33に沿って案内させながら、この苗植装置1の植付爪21を楕円形状の植付軌跡線Dに沿って昇降駆動して、この各苗取口32から数株の苗を分離保持して前記フロート19、20で均平された土壌面へ植付けるものである。この苗植装置10は、平行リンク機構のリフトリンク22を介して車体9後部フレーム23に対して昇降自在に連結され、車体9のリフトシリンダ24の油圧伸縮によって昇降制御される。
【0010】
前記苗植装置10の連動構成は、前記PTO軸13からメインクラッチ26を介して伝動される形態で、前記苗タンク3を略マット状苗幅と同幅間隔にわたって左右方向へ往復移動するように、リードカム軸27を駆動すると共に、各植付装置1は、更に各々植付条クラッチ2を介して連動構成される。前記各フロートの均平幅は、苗植付装置1の二条植幅毎均平するように構成され、この二条植形態の植付爪21を有する植付装置1が植付条単位として植付条クラッチ2を有して伝動される。従って、図例の八条植形態では、四個所の植付条クラッチ2(A〜D)を有する。又、前記各苗タンク3の底部の繰出ベルト25は、この苗タンク3がリードカム27の回転により左、右横端部に移動されることによって、一苗分離幅分だけ間歇的駆動されるものであるが、前記植付条クラッチ2を切りにしたときは、これに該当する繰出ベルト25は、間歇的駆動しない構成としている。
【0011】
前記苗植装置10を昇降するときは、リフトシリンダ24の伸縮によって行わせるが、センタフロート19の上下揺動によって土壌耕盤が深くなるとこの苗植装置10を上昇し、逆に浅くなると下降させて、苗植装置1による苗植深さを一定に維持するように自動制御している。又、苗植条端等で操向旋回するときは、ハンドル16の操向によって旋回行程に入ると、自動的にリフトシリンダ24の伸出によって苗植装置10が非植付作用姿勢に上昇されると共に、前記メインクラッチ26が切りになって苗植付作用を停止するオートリフトクラッチ制御を行う構成としている。
【0012】
苗植作用時は、これらメインクラッチ26や、全植付条の各植付条クラッチ2等が入りの状態で行われるが、畦際走行時に畦クラッチを操作して、一部の植付条クラッチ2苗植付植付条クラッチ2を切りにし、余りの植付条クラッチ2のみ入りにした状態で苗植作業することがある。前記各植付条クラッチ2は、電磁的に入り、切り作動されるクラッチソレノイド28の形態として、通常時はスプリング力によってクラッチが入り状態に維持され、畦クラッチを切りにするときは、クラッチスイッチのON操作によってクラッチ切りの位置へ切替えることができるように構成している。従って、通常の苗植行程ではメインクラッチ26の入りによって、全苗植付条の苗植付装置1が伝動されて、全条植付作用を行うことができるが、畦クラッチ操作では、クラッチスイッチのON操作によって一部の植付条クラッチ2を切りにして、苗植付条数を制限する。そして、この植付条クラッチ2のソレノイド28をON、OFF作動するためのメインスイッチ4とサイドスイッチ5を、操作盤6に設ける。この操作盤6は、運転席11の横側に設けている。
【0013】
ここにおいて、植付装置1毎の植付条クラッチ2を介して連動しながら、苗タンク3から供給される苗を分離保持して土壌面へ植付ける多条植形態の苗植機において、各植付条に対応して配設のメインスイッチ4と、この植付条の左側域、又は右側域を指定するサイドスイッチ5とを配置して、これらメインスイッチ4とサイドスイッチ5を同時に押し操作することにより畦クラッチを切り操作することを特徴とする畦クラッチ操作装置の構成とする。通常苗植走行時は、多条植形態の全植付装置1を駆動して、苗植装置全植付条幅にわたり苗植作用を行う。これに対して、畦際に沿って走行しながら苗植作業を行うときの苗植付条数が、全条から適宜条数欠けた畦際植付条数の形態になったときは、これらメインクラッチ4とサイドクラッチ5を同時に押し操作して、畦クラッチを切り操作する。このメインスイッチ4は、各植付条クラッチ2のうちの切り領域の中央部側端に位置する植付条クラッチ2位置と対応して押し操作し、又、サイドスイッチ5は、この植付条クラッチ2の切り領域が左側であるか、右側であるかを選択して押し操作するもので、この押し操作によって直接メインスイッチ4、及びサイドスイッチ5が、ON、又はOFFして、畦クラッチとしての各植付条クラッチ2を切り作動する。
【0014】
又、前記メインスイッチ4を操作盤6の左右方向に沿って配置し、サイドスイッチ5をこのメインスイッチ4の並びの左、右側部に配置することを特徴とする。前記のように畦クラッチを操作するクラッチ切り領域を判別すると、これら苗タンクや苗植付装置1の並び方向と同じ左右方向に沿った形態にして、操作盤6上に配置のメインスイッチ4と、この左側、又は右側のうち何れか選択した側のサイドスイッチ5とを、略同時に押し操作して、畦クラッチを切り操作するものである。
【0015】
前記各メインスイッチ4や、サイドスイッチ5等は、コントローラ29の入力側に配置し、各メインクラッチ26や、植付条クラッチ2等のクラッチソレノイド30、28を出力側に配置している。このコントローラ29は電子的シーケンス回路として、これらメインスイッチ4とサイドスイッチ5の操作によって特定条の植付条クラッチ2を切るように出力するが、電気的スイッチ回路として、リレー接点、及びリレー回路によって出力する形態とすることも可能である。各スイッチ4、5は押ボタン形態として、押し操作によってスイッチON、又はOFFすることができ、従って、トグルレバー形態とすることもできる。又、植付クラッチ26を植付スイッチ31によって入り切り操作する形態では、この植付スイッチ31を操作盤6に設けることができる。左右一対の植付爪21を有する植付装置1は、各植付条クラッチ2(2A、2B、2C、2D)を介して一体的に伝動駆動され、各フロート19、20毎に配置されて、苗植付条数を二条毎植え付ける形態である。
【0016】
前記操作盤6上のメインスイッチ4を、苗植装置10の各植付条クラッチ2に対応させて、車体9の前進走行方向に対して左側から右側へわたってメインスイッチ4A、4B、4C、4Dとして、横並びに配置し、この左端部にサイドスイッチ5Lを設け、右端部にサイドスイッチ5Rを設ける。従って、畦クラッチ操作時に、例えば、左側四条の植付条クラッチ2A2Bを切るときは、メインスイッチ4Bと、左側のサイドスイッチ5Lとの両スイッチを押してON操作することにより、左側四条の植付条クラッチ2A、及び2Bが切りに作動されて、右側四条の植付条クラッチ2C、2Dの入りによる伝動で、この右側半分の苗植付装置1による四条植を行うことができる。このようにメインスイッチ4は、畦クラッチを切り操作するための各植付条位置の境界位置を示すものであり、サイドスイッチ5は、この境界位置から切り操作される切り領域の側(左側か、又は右側の選択)を示すものであり、畦クラッチの操作を簡単に行うことができ、誤操作を少くして正確に操作することができる。
【0017】
又、図例では、サイドスイッチ5をメインスイッチ4とは別個に配置したが、これらのサイドスイッチ5L、5Rを代えて、このメインスイッチ4のうちの左端のメインスイッチ4Aと、右端のメインスイッチ4Dを用いて前記と同様にして操作可能に構成することも可能である。このとき、左端の一条の植付条クラッチ2Aを切るときはメインスイッチ4Aのみ押し操作し、右端の一条の植付条クラッチ2Dを切るときは、メインスイッチ4Dのみ押し操作すればよい。
【0018】
更に、前記メインスイッチ4、及びサイドスイッチ5と共に、又はこれらのスイッチ4、5に代えて左、右一対のカウンタスイッチ(SWL、SWR)を設けて、この左カウンタスイッチ(SWL)を三回押すことによって、左側三条域の各植付条クラッチ2A、2B、2Cを切りにし、右カウンタスイッチ(SWR)を二回押せば、右側二条域の各植付条クラッチ2C、2Dを切りにするように、押し操作回数によって畦クラッチの領域を選択できる操作回路の構成とすることも可能である。
【0019】
次に、主として図4に基づいて、前記メインフロート19、乃至サイドフロート20の後部に、左右に回動する方向舵による方向センサ35を設け、この方向センサ35の回動状態によってフロート19等の直進状態か、旋回状態かを検出させて、旋回操向時に直進状態を検出したときは、リフトシリンダ24を出力させて苗植装置10を車体9に対して苗植作業姿勢に下降するようにオートリフト制御させるものである。
【0020】
次に、主として図5に基づいて、苗植機の操向旋回時に、操向旋回側と反対側(外側)の後輪8を下降回動させて、車体9の姿勢を操向旋回側へ傾斜させて、旋回作用を行い易くし、自動直進状態に戻り易くするものである。前記後輪8の車輪伝動ケース36を、アクスルハウジング37周りに左、右各別に上下回動可能に設け、前記ハンドル16の操向角が一定以上の旋回角域になると、この旋回の外側に位置する車輪伝動ケース36を下方回動させて、車体9の左右傾斜させるものである。
【0021】
次に、主として図6に基づいて、前記補助苗受枠17の構成について、苗トレイを受ける苗受棚40を、育苗状態に応じた高さ間隔に切替設定可能に構成する。各苗受棚40は、支持フレーム41の棚穴42、又は棚穴43に差込むことによって取付配置することができる。この棚穴42は小苗用としての間隔Mに形成し、棚穴43は大苗用としての間隔Lに形成している。そして、棚穴43は、この棚42の二段間隔毎に中間部に形成して、棚穴42の最下段の棚穴と四段目の棚穴とは、棚穴43と用として使用できる構成としている。棚穴42、43に対する苗受棚40の選択設定が分り易く、付替作業が容易である。
【0022】
次に、主として図7に基づいて、苗植機の変速伝動装置の一部として使用されるHST(油圧無段変速装置)のニュートラルバルブ(アンロードバルブ)45において、ポートブロック46の内周の摺動面部47を、バルブ48開口49位置から閉止位置付近の表面A粗さを小さく滑らかに形成し、閉止位置よりも後側位置の表面B粗さは大きく粗く形成して、バルブ48の閉止状態Hを長く維持させる構成としたものである。ポートブロック46側摺動面部47の面粗度を、バルブ開口49位置から閉止位置にわたる間Aで小さく形成して滑らかに加工し、Oリング50の摺動抵抗を小さくし、又、バルブ閉止位置から後方Bでは、面粗度を大きく荒く加工し、Oリング50の摺動抵抗を大きくし、バルブ48が閉止位置から開口49位置に戻り難くすることにより、チャタリングを防止するものである。このようにポートブロック46側のバルブ摺動部面47の面粗度を変化させて形成することによって、簡単な構成で、バルブ48を閉止状態Hから開口状態Kに戻り難くすることができ、安定したバルブ性能を維持できる。
【0023】
又、前記ニュートラルバルブ45の構成において、バルブ48開口49位置から閉止位置付近の表面Aのクリアランスを大きく形成して、Oリング50の摺動抵抗を小さくし、閉止位置50から後側位置の表面Bのクリアランスを小さくして、摺動抵抗を大きくし、バルブ48の閉止状態Hを長く維持するように構成することもできる。
【0024】
HST回路は、可変ピストンポンプ51とピストンモータ52を、環状油圧回路53、54で連結し、これらの油圧回路53、54間には、チャージポンプ55から低圧リリーフバルブ56、チェックバルブ57等を介して給油可能のチャージ回路58を連結し、又、高圧リリーフバルブ59を設け、更に、各々アンロードバルブからなる前記ニュートラルバルブ45を設けて、低流量の圧油をタンクポートTへ逃すことによりモータ52の中立不感帯を形成させるものである。
【0025】
又、このニュートラルバルブ45の回路60には、パイロット回路61A、61Bの前後に絞り62、63を設け、これら絞り62、63の差圧をパイロット回路61A、61Bを介してバルブ48に働かせる構成としたもので、車体の発進時のハンチングを防止し、スムーズな発進、停止を行わせることができる。バルブスプリング64の荷重をWgとして、両パイロット回路61Aー61Bの差圧がこの荷重Wgよりも大きいときはニュートラルバルブ45はブロック(閉)し、パイロット回路61Bの差圧がスプリング力よりも小さいときはオープン(開)するように設定している。又、これら両パイロット回路61A、61Bの圧力は、61A>61Bとし、絞り径は62>63となるように設定している。
【0026】
次に、主として図9に基づいて、前記HST回路のリリーフバルブ56において、調整ネジ65のガイド部66を球面形態に形成して、チェックシート67面に対する調整ネジ65部の倒れを吸収すると共に、ダンプー68室69を設けたものでる。図9の(A)は、中立時を示し、(B)はリリーフ時の示し、(C)はチャージ時の状態を示す。HSTのチャージ用チェク性能、及びリリーフバルブ機能を有するチェック&リリーフバルブの形態である。そして、リリーフ性能の脈動を防止し、性能も安定させることができ、構成を簡単にする。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】苗植装置の伝動系経図と、操作盤の平面図、及びスイッチ回路のブロック図。
【図2】苗植機の側面図。
【図3】その平面図。
【図4】フロート部の側面図。
【図5】後輪部の背面図と、側面図。
【図6】補助苗枠部の説面図。
【図7】HST油圧回路図。
【図8】そのニュートラルバルブ部の作動状態示す断面図。
【図9】そのリリーフバルブの作用を示す断面図。(A)中立時、(B)リリーフ時、(C)チャージ時。
【符号の説明】
【0028】
1 植付装置
2 植付条クラッチ
3 苗タンク
4 メインスイッチ
5 サイドスイッチ
6 操作盤

【特許請求の範囲】
【請求項1】
植付装置(1)毎の植付条クラッチ(2)を介して連動しながら、苗タンク(3)から供給される苗を分離保持して土壌面へ植付ける多条植形態の苗植機において、各植付条に対応して配設のメインスイッチ(4)と、この植付条の左側域、又は右側域を指定するサイドスイッチ(5)とを配置して、これらメインスイッチ(4)とサイドスイッチ(5)を同時に押し操作することにより畦クラッチを切り操作する畦クラッチ操作装置を設けた苗植機。
【請求項2】
前記メインスイッチ(4)を操作盤(6)の左右方向に沿って配置し、サイドスイッチ(5)をこのメインスイッチ(4)の並びの左、右側部に配置した畦クラッチ操作装置を設けた請求項1に記載の苗植機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−4818(P2010−4818A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−169056(P2008−169056)
【出願日】平成20年6月27日(2008.6.27)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】