英文学習装置、英文学習プログラム、英文テキストデータ、外国語文学習装置等、記録媒体、およびサーバ装置
【課題】 英文特有の構造を身体に憶えこませることが容易にでき、英文の受け答えを円滑にすることが可能になる、英語学習装置等を提供する。
【解決手段】 英文テキストデータは、複数の英文と、その英文ごとの番号列とを有し、その英文は、複数の構成要素である、主語、時制、文型について複数の具体形はそれぞれ番号付けられており、英文学習装置10は、英文テキストデータの英文を表示するための表示部15と、表示部に表示された英文における、主語、時制、文型の具体形の番号を入力するための入力部20と、入力部により入力された番号と、英文テキストデータの番号列とを比較して、一致しているか否か判定する判定部とを備えることを特徴とする。
【解決手段】 英文テキストデータは、複数の英文と、その英文ごとの番号列とを有し、その英文は、複数の構成要素である、主語、時制、文型について複数の具体形はそれぞれ番号付けられており、英文学習装置10は、英文テキストデータの英文を表示するための表示部15と、表示部に表示された英文における、主語、時制、文型の具体形の番号を入力するための入力部20と、入力部により入力された番号と、英文テキストデータの番号列とを比較して、一致しているか否か判定する判定部とを備えることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、英語(外国語)特有の語順等に慣れることで、英語(外国語)をビジネスの場でも、日常の会話等でも、自然に使いこなすことができるようになる、英文学習装置、英文学習プログラム、英文テキストデータ、外国語文学習装置、外国語文学習プログラム、外国語文テキストデータ、記録媒体、およびサーバ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
日本人にとって英語の習得は難しく、多くの英語学習方法や英語学習装置が提案されている。たとえば視覚と聴覚に印象づけて英単語のスペルと発音とを学習する装置および方法が提案されている(特許文献1)。また、学習者の読み上げ発声を基準にして、ネイティブ英語の再生速度を調整して、能力に応じた習得を可能にする学習システムの提案もなされている(特許文献2)。近年の表示装置、音声関連装置のめざましい普及により、上記の方法によってネイティブ英語に慣れ、単語の習得等も容易になると考えられる。
一方、自分の思うことを文章にして相手に伝える、英文のやりとり能力を向上させるための提案も多くなされている。たとえば、短い日本文に対応した短い英文を憶え、その短英文を核にして、自分が思うことに近い短英文を想起して選んで、当該短英文に付け加えるなど変形してゆく方法の提案がなされている(非特許文献1)。また、一つ英文を基にして、主語や動詞などを変形させる練習を通じて英語に習熟させる参考書もある(非特許文献2)。これらの方法によれば、汗と涙の非常に長い練習の後、英語に対する抵抗を小さくすることは可能かもしれない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−140881
【特許文献2】特開2005−31604
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】森沢洋介著「ポンポン話すための瞬間英作文」ベレ出版
【非特許文献2】ロバート.M.フリン著「Progress in English」イエズス会出版
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の英語学習方法は、徹底して、長期間打ち込めば、それなりの効果を得ることはできるかもしれない。しかし、英語と日本語の文章の相違を認識していないため、多くの労力を要し、労力の割りに身に付くことは少ない。そのため、多くの学習者は途中で投げ出して、実用レベルに到達するに至らない場合が多い。
その理由は、いくつか考えられるが、大きな理由の一つは、日本語と英語の根本的な構造の相違にある。日本語は、相手の文章(話)を最後まで聞かないと、言いたいことが分からない。すなわち、日本語は、文頭では、「花子か太郎か(主語)」は分かるが、「疑問か否定か肯定か(文型)、現在か過去か未来か(時制)」は最後まで聞かないと分からない。
これに対して、英文は文章の頭の部分で、言いたいことは、大部分、分かる。すなわち、英語の場合、「疑問か否定か肯定か(文型)、現在か過去か未来か(時制)、花子か太郎か(主語)」は、文頭でほとんど分かる。
上記の日本語と英語の根本的な相違があるため、英文特有の構造を身体で憶えない限り、日本人にとって英語を自在にあやつることは難しい。
【0006】
本発明は、英文(外国語文)特有の構造を身体に憶えこませることが容易にでき、英文(外国語文)の受け答えを円滑にすることが可能になる、英語学習装置、英語学習プログラム、英文テキストデータ、外国語文学習装置、外国語文学習プログラム、外国語文テキストデータ、記録媒体、およびサーバ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の英文学習装置は、記憶部に記憶された英文テキストデータを用いて、英文に習熟するための学習装置である。英文テキストデータは、複数の英文と、その英文ごとの番号列とを有し、その英文は、複数の構成要素のそれぞれについて複数の具体形を持ち、その具体形はそれぞれ番号付けられており、英文ごとの番号列は、構成要素ごとの具体形を示すものである。そして、英文学習装置は、英文テキストデータの英文を表示するための表示部と、表示部に表示された英文における、構成要素ごとに、具体形の番号を入力するための入力部と、入力部により入力された構成要素ごとの番号と、英文テキストデータの英文ごとの番号列とを比較して、入力された構成要素ごとの番号が英文テキストデータの番号列に一致しているか否か判定する判定部とを備えることを特徴とする。
【0008】
この構成によって、英語に特有の構造を、番号によって身体に覚え込ませることができる。この英文に対応する番号は、英語から日本語への翻訳なしにできる。このため、英文を英文のまま意識のなかで、理解することができる。また、番号に基づいて英文を作ることができる。このため英文の受け答えを円滑にすることが容易になる。とくに、外国語など新たな言語習得に適した年齢を超えた世代の者には、日本語を介在させずに、英文のまま受け答えできることは、非常に大きな利点である。
なお、正解の番号列は、各構成要素について1つの具体形が含まれていればよいので、1つとは限らず、順序が異なったものも、正解となる。
【0009】
上記の英文学習装置では、英文の複数の構成要素を、第1構成要素、第2構成要素および第3構成要素の3つであり、該第1構成要素、第2構成要素および第3構成要素における具体形を、入力部のテンキーに対応付けることができる。これによって、英文の構造を、容易に番号に結びつけることができる。
【0010】
上記の英文学習装置では、入力部のテンキーにおいて、3行3列の配列の、最上段または最下段の3個のキーに第1構成要素の3つの具体形を、中段の3個のキーに第2構成要素の3つの具体形を、そして最下段または最上段の3個のキーに第3構成要素の3つの具体形を、対応させることができる。これによって、英文の構造を、対称性よく、テンキー配列のキーに結びつけることができ、身体に覚え込ませることが一層容易になる。
【0011】
上記の英文学習装置では、第1構成要素、第2構成要素および第3構成要素の各構成要素内において具体形が3つを超えて6つ以下のとき、3つを超えた具体形について、各構成要素が割り当てられた段のキーの2回以上の連続した押下の番号付けをすることができる。これによって、たとえば時制において、過去、現在、未来、過去完了、現在完了、未来完了など、学習内容が高度化した場合にも、対称性よく、テンキー配列に対応づけることができる。
【0012】
上記の英文学習装置は、発声部を備え、また、英文テキストデータは、英文に対応する音声ファイルを有し、英文の表示とともに、または英文の表示なしに、発声部により音声ファイルの英文を発声し、その発声された英文に基づいて、使用者が、入力部により構成要素ごとに具体形の番号を入力することができる。これによって、ヒヤリング能力を向上させることができる。それに加えて、聴覚英文を通じて、上記の番号づけを身体に覚え込ませることができる。この聴覚英文を通じての番号の憶え込みと、視覚英文を通じての憶え込みと併用することで、より意識の底に英文の構造の番号づけを定着させることができる。
【0013】
上記の英文学習装置に、携帯情報端末、PC(パーソナルコンピュータ)、または携帯ゲーム端末を用い、その携帯情報端末、PC、または携帯ゲーム端末に設けられた、記憶部、表示部、入力部、および判定部を用いることができる。これによって、非常に身近な電子機器を用いて、英文特有の構造に慣れて、日本語を介在させずに、番号を連想して英文の受け答えができることが可能になる。
【0014】
本発明の英文学習プログラムは、英文と、その英文の持つ複数の構成要素の具体形の番号列とを含む英文テキストデータにアクセス可能なコンピュータ(英語学習装置内にある)を、稼働させるプログラムである。このプログラムは、英文テキストデータの英文を英文学習装置の表示部に表示させて、使用者に、当該英文のもつ複数の構成要素のそれぞれの具体形の番号を、入力させて、その入力された番号と、具体形の番号列とが一致するか否かを、コンピュータに判定させることを特徴とする。この英文学習プログラムは、このあと説明する英文テキストデータと組み合わせて1セットとして市場に流通させてもよいし、両者を切り離して流通させ、学習者にまず英文学習プログラムのみを入手させ、習熟度に応じて英文テキストデータのみを追加入手できるようにしてもよい。
【0015】
上記英文学習プログラムおよび英文テキストデータは、CD、DVDのようなデータ記録媒体に記録した状態で流通させる流通方法を取るか、またはネットワーク上のサーバに置いて、携帯情報端末やPCや携帯ゲーム端末などにダウンロードさせる流通方法のいずれかを取ることができる。さらに、英文学習プログラムおよび英文テキストデータを両者とも同一の上記流通方法を取る必要は無く、一方は上記データ記録媒体による流通方法、もう一方は上記サーバからのダウンロードによる流通方法、と切り離した方法を取ることも可能である
上記の構成によって、PCや携帯ゲーム端末を用いて、英文テキストデータをCDからインストールし、またネットワーク上のサーバからダウンロードして、日常的に容易に英文の学習をすることができる。また、携帯情報端末ではサーバーダウンロード型による運用により、通勤・通学時間などの車中からでもデータを入手し、容易に学習をすることができる。
【0016】
本発明の英文テキストデータは、英文に習熟するためのトレーニング用のデータである。この英文テキストデータは、英文を記録する第1領域と、英文についての番号列を記録する第2領域とを備え、その番号列は、英文における複数の構成要素についての具体形に対応づけられていることを特徴とする。
【0017】
この構成によって、汎用性の高い典型的な類型の英文を基にして、多くの例題を簡単に作成することができる。
【0018】
上記の英文テキストデータでは、第2領域の番号列に代えて、または第2領域の番号列とともに、その第2領域の番号列に対応するテンキーの色を変じたテンキー配列を記録するテンキー配列領域をさらに備えることができる。上記英文テキストデータの第2領域に記録された番号列はそのまま番号列として表示部に表示されてもよいが、さらに番号列に対応したテンキーの色を変じたテンキー配列として表示させるとより効果的に学習できる。この番号列に対応したテンキーの色を変じたテンキー配列として表示させる機能は、英文テキストデータの中に上記第1領域、第2領域に加えてテンキー配列記録領域を設け、その中に記録しておくことで実現することができる。または英文学習プログラムの説明において紹介するが、英文学習プログラムが英文テキストデータの第2領域に記録されている番号列を読み取り、その番号列に対応したテンキー配列の色を変えて表示部に表示させる機能を有していてもよい。
この構成によって、テンキー配列を表示部に表示して、正解をテンキーの色を変じたテンキー配列として表示することができる。また、英文学習プログラムに使用者が入力部から回答として入力したテンキーを特有の色で表示させる機能を持たせ、表示されたテンキー配列上で学習者が入力した回答を把握しやすくすると、学習にとってより効果的となる。
【0019】
英文テキストデータにおいて、英文の複数の構成要素が、第1構成要素、第2構成要素、および第3構成要素の3つであり、第1構成要素が主語であり、第2構成要素が時制であり、第3構成要素が文型であるようにできる。これによって、英語特有の文頭制御を番号と関連づけて身体で憶えることができる。
【0020】
上記の英文テキストデータでは、第1構成要素の主語の具体形を、第1人称、第2人称、および第3人称の3つとし、第2構成要素の時制の具体形を、過去、現在、および未来の3つとし、第3構成要素の文型の具体形を、否定、肯定、および疑問の3つとすることができる。これによって、3×3のテンキー配列に対称性よく、番号付けすることができる。この結果、英文特有の文頭制御等の構造を容易に身体で憶えることが可能になる。
【0021】
上記の英文テキストデータでは、動詞の原形を先頭にした基本文を記録する基本文領域と、その基本文を基に形成すべき目標英文についての複数の構成要素の具体形を表示する番号列を記録する目標番号列領域と、当該形成すべき目標英文を記録した目標英文領域とを、さらに備えることができる。これによって、比較的学習が進んだ段階において、英文のまま、番号を橋頭堡にして能動的に英文を作成することが可能になる。
【0022】
上記の英文テキストデータでは、目標番号列の代わり、または目標番号列とともに、その目標番号列に対応するテンキーの色を変じたテンキー配列を記録する目標テンキー配列領域をさらに備えることができる。これによって、単なる数字の羅列の番号列だけでなく、キー配列を思い浮かべて番号付けをすることができる。この結果、より確実に身体に憶えこませることができるようになる。
【0023】
上記の英文テキストデータでは、目標英文を含んで、複数の英文を記録する選択用英文を記録する選択用英文領域を、さらに備えることができる。これによって、使用者が、英文による解答を求められる場合、三者の中から選択することで正解を示すことができる。すなわち、解答において、情報携帯端末を用いて多くの時間を要する英文作成の煩わしさを省くことができる。
【0024】
上記の英文テキストデータでは、英文に対応する音声ファイルを記録する音声領域と、音声ファイルに対応する英文に対応する番号列を記録する、音声英文番号列領域とを、さらに備えることができる。これによって、聴覚英文を認識して、番号付けを行うことが可能になる。この結果、ヒヤリング能力の向上とともに、英文に対する番号付けがより深い意識レベルに定着するようになる。
【0025】
上記の英文テキストデータでは、複数の日本文を記録する日本文領域と、その日本文に対応する前記構成要素ごとの具体形の番号を記録する日本文番号領域とを、さらに備えることができる。これによって、初歩的な段階で、日本語文章における番号付けにより、番号付けの要領を習得することができる。
【0026】
本発明の記録媒体は、上記のいずれかの英文テキストデータが記録されたことを特徴とする。これによって、たとえばCD、DVD等の頒布により、上記の学習を広く普及させることができる。
【0027】
本発明のサーバ装置は、上記のいずれかの英文テキストデータを備え、ネットワークを介して端末装置と通信可能なサーバ装置であって、該端末装置からの配信の要求に応じて、上記のいずれかの英文テキストデータを、その端末装置に配信することを特徴とする。これによって、情報携帯端末に英文テキストデータおよび英文学習プログラムを配信して、上記の学習を広く普及させることができる。
【0028】
本発明の英文学習プログラムは、上記のいずれかの英文テキストデータにアクセス可能なコンピュータを、稼働させるプログラムである。この英文学習プログラムは、英文テキストデータの記録領域におけるデータを表示部に表示させて、使用者に、当該データが指示する番号を入力させて、その入力された番号と、具体形の番号列とが一致するか否かを、コンピュータに判定させることを特徴とする。これによって、この英文学習プログラムと、上記のいずれかの英文テキストデータとを、携帯情報端末またはPCで、組み合わせて、上記の学習を簡単にすることが可能となる。
【0029】
テンキー配列を表示させて、英文テキストデータの第2領域に記録されている番号列を読み取り、その番号列に対応したテンキー配列のキーの色を変えて表示部に表示させてもよい。この構成によって、プログラムによって、テンキー配列を表示部に表示して、追加的に、正解をテンキーの色を変じたテンキー配列として表示することができる。表示されたテンキー配列上で学習者が入力した回答を把握しやすくすると、学習にとってより効果的になる。
【0030】
複数の構成要素の具体形と、該具体形に対応する番号との関係を、入力部により変更することができる、構成要素の具体形番号の変更部を備えることができる。これによって、英文の構成要素における具体形の番号付けの変更の必要が生じた場合、簡単に変更することができる。
【0031】
本発明の外国語文学習装置、外国語文学習プログラム、および外国語文テキストデータは、それぞれ、上記の本発明の英文学習装置、英文学習プログラム、および英文テキストデータにおける英文に代えて、主語、時制および文型について複数の具体形を有する当該外国語文に置き換えることができる。これによって、英語以外の外国語(独語、仏語、スペイン語、中国語、朝鮮語、ロシア語、アラビア語、スワヒリ語、タイ語など)の構造に慣れながら、その外国語を習得することが容易になる。CDやDVDの記録媒体、インターネット上のサーバについても、上記の外国語文テキストデータ等を、英文のそれとまったく同様に扱うことができる。
【0032】
(用語について)
1.英文テキストデータにアクセス可能とは、装置内に英文テキストデータが格納されていてアクセスができる場合だけでなく、他の装置に英文テキストデータがあってこれにアクセスできる場合も含む概念である。
2.入力部とは、少なくとも複数の番号をCPUに与えるためのインターフェイスをいい、キー、キーボード、マウス、音声入力装置(マイクロフォン)など、人間とのインターフェイスをとるものだけでなく、インターフェイス回路、インターフェイスプログラムなど、他のプログラムや他のコンピュータなどとのインターフェイスをとるものを含む概念である。実施の形態では携帯情報端末のキーがこれに該当する。
3.判定部とは、複数の番号または番号列に対する判定を行うものをいい、実施の形態では、CPUがこれに該当する。制御部と言い換えてもよい。
4.英文(外国語文)学習プログラムとは、コンピュータによって直接実行可能なものだけでなく、ハードディスクなどにインストールすることによって実行可能となるものも含む概念である。また、圧縮されたり、暗号化されたりしたものも含む概念である。
【発明の効果】
【0033】
本発明の英語学習装置等によれば、英文(外国語文)特有の構造を身体に憶えこませることが容易にでき、英文(外国語文)の受け答えを円滑にすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施の形態の英文学習装置である携帯情報端末を示す図である。
【図2】本実施の形態における英文学習装置の全体構成を示す図である。
【図3】図2の全体構成を、具体的な装置をもちいて実現したハードウエア構成を示す図である。
【図4】英文テキストデータ43の構成を示す図である。
【図5】英文の3つの構成要素と、各構成要素における具体形と、具体形の番号付け(キー対応付け)を示す図である。
【図6】第1段階のプラクティスを示す図である。
【図7】第1段階のプラクティスのフローチャートである。
【図8】第1段階プラクティスにおける上記実施の形態1の変形例(本発明例である)を示す図である。
【図9】第2段階のプラクティスを示す図である。
【図10】第3段階のプラクティスを示す図である。
【図11】予備段階のプラクティスを示す。
【図12】本実施の形態における英文学習装置10を用いた、全体のプラクティスを示す。
【図13】本発明の実施の形態2における外国語文学習装置10を用いた第2段階のプラクティスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態の英文学習装置である携帯情報端末10を示す図である。この携帯情報端末10は、キー操作部20と、表示部15と、スピーカ13と、マイクロフォン14とを備えている。英文の学習は、使用者が、表示部15に表示された英文を見て、またはスピーカ13で発声される英文を聴いて、キー操作部20のキーを選択して押下することで進行する。スピーカ13による音声が大きくて、周囲に迷惑がかかる環境においては、断るまでもなく、イヤフォン(図示せず)を用いて聴くことができる。携帯情報端末10によって学習できるため、学習をする場所および時は、これまでと比べて飛躍的に広がる。
図2は、本実施の形態における英文学習装置10の全体構成を示す図である。使用者は、表示部15に表示された英文を見て、入力部20のキーを選択して、英文の第1構成要素、第2構成要素および第3構成要素のそれぞれについて具体形の番号を入力する。記憶部33には、英文テキストデータ、英文学習プログラム等が記憶されており、制御部31において、英文表示、入力の催促、入力された番号の正誤を判定させる。スピーカ13(またはイヤフォン)は、たとえばネイティブ英語を発声して、使用者に、上記構成要素の具体形の番号を入力させるために用いる。
【0036】
図3は、図2の全体構成を、具体的な装置をもちいて実現したハードウエア構成を示す図である。制御部31にはCPU(Central Processing Unit)30またはマイコンを用い、このCPU30に、メモリ32、表示部のディスプレイ15、入力部のキーボード20、記憶部であるハードディスク33、このハードディスク33にプログラムやデータを提供するCD−ROMドライブ34が接続されている。ハードディスク34には、英文テキストデータ43、英文学習プログラム44、オペレーティングシステム(OS)45等が記憶されている。英文テキストデータ44および英文学習プログラム45は、アンテナ17を通してインターネット上のサーバ装置41からダウンロードされたものである。英文学習プログラム44は、携帯情報端末10に備えられたフラッシュ、JAVA(登録商標)、その他の多種多様なソフトを利用するものである。たとえばフラッシュを利用する場合、英文テキストデータ43はバッチ式に数十題から数百題の単位でダウンロードするのがよい。また、たとえばJAVA(登録商標)を利用する場合は、1題出題、それに対するキー入力(解答)などのたびに、サーバ41からダウンロードするのがよい。
【0037】
図4は、英文テキストデータ43の構成を示す図である。英文テキストデータ43は、英文領域(第1領域)43aと、番号列領域(第2領域)43bとから構成される。番号列領域の番号は、同じアドレスの英文の3つの構成要素のそれぞれの具体形に対応している。番号列は、複数の番号、または単に番号といってもよい。英文テキストデータは、図4に示す領域(第1および第2領域)のほかに、表示していない、音声領域、テンキー配列領域、基本文領域、目標番号列領域、目標英文領域、目標テンキー領域、選択用英文領域、日本文領域、日本文番号領域、を含むことができる。
【0038】
図5は、英文の3つの構成要素と、各構成要素における具体形と、具体形の番号付け(キー対応付け)を示す図である。入力部20のキーは、テンキーのみを示し、他のキーは省略している。本実施の形態では、英文の構成要素として、主語(第1構成要素)、時制(第2構成要素)、文型(第3構成要素)の3つに着目した。各構成要素における具体形は、簡明さを重視して、つぎのように設定した。学習のレベルが向上した場合、より多様な詳しい具体形を取り入れてもよいことは言うまでもない。
主語:1人称、2人称、3人称
時制:過去、現在、未来
文型:否定、肯定、疑問
図5に示すように、携帯情報端末10のテンキー1〜9は、最上段が1,2,3であり、中段が4,5,6であり、最下段が7,8,9の3×3の配列をとっている。このキー配列に対して、図5に示すように、具体形を対応付けることができる。キー番号1を、たとえば「1」と記す。
主語(主語軸):1人称「1」、2人称「2」、3人称「3」
時制(時制軸):過去「4」、現在「5」、未来「6」
文型(文型軸):否定「7」、肯定「8」、疑問「9」
上記のような、各構成要素の具体形と、キーとの対応付けは、対称性がよく、簡明で、分かりやすい。このため、これから説明する学習(トレーニング)の効果を高めることができる。
【0039】
1.第1段階プラクティス
図6は、第1段階のプラクティスを示す図である。ディスプレイ15には、「I won’t eat Dinner.」の英文が表示されている。この英文に対しては、主語の具体形は「1」であり、時制の具体形は未来「6」であり、文型の具体形は「7」である。すなわち、167の番号付けまたは番号列が正解である。したがって、図6に示すように、使用者は、黒字白抜きのようにキーを押すことになる。このような「1」、「6」、「7」のキーの押下は、最上段から最下段に順に行う必要はなく、番号列または番号、167,176,671,617,716,761は、どれも正解である。これによって、疑問文などの場合は、英語特有の文頭制御により認識した順に、たとえば最初に文型軸の疑問形「9」または時制軸の具体形を押下することができる。このような3個の番号の入力後に、正解か否か判定をして、正解の場合は、次の英文の表示をする。3個の番号の入力後であって正解の判定の前に、正解か否かの判定を求めるキー押しを設けてもよい。そして、正解の後、次の英文の表示を求めるためのキー押しを設定してもよい。このようなキー押しの設定は、英文学習プログラムによるCPUの制御によってなされる。
図7は、上記の手順のフローチャートである。この手順に基づいて、使用者は、たとえば数十題の英文の番号付けを、一日の通勤途中または通学途中に行うことができる。
上述のように、見た英文をそのままの状態で上記構成要素の具体形の番号付けを行うので、英文をそのまま考えることができ、英文理解力を向上させ、さらに英文処理能力および英文発信力(英作文または英語伝達力)を向上させることができる。この場合、日本語への翻訳そして日本語からの翻訳を介在させずに、上記番号付けのプラクティスを行う点に、ポイントがある。図6〜図7に示すプラクティスは、日本語を介在させずに英文処理能力を向上させることができ、たとえば欧米人との英文の受け答えを自在にする効果がある。
【0040】
(第1段階プラクティスの変形例)
図8は、第1段階プラクティスにおける上記実施の形態1の変形例(本発明例である)を示す図である。この変形例1では、表示画面15のA領域に英文を、またB領域にテンキー配列を示し、B領域のテンキーにおいて正解キーの色を変えて表示する。これは、図4には表示していないが、英文テキストデータ43におけるテンキー配列領域におけるデータによって実行される。これによって、使用者は、すぐに正解を知ることができる。また、正解キーの表示に加えて、使用者が押下したキーを重ねて色を変えて表示してもよい。
【0041】
2.第2段階プラクティス
図9は、第2段階プラクティスを示す図である。A領域には、主語がなく、動詞の原形+副詞句の基本英文が表示される。B領域では、A領域の基本英文を用いて英文を完成する番号付けによる指示が表示される。図9に示す例では、249である。この指示によれば、2人称+過去形+疑問文、の英文を作成しなければならない。この指示に適合する正解は、[Did you go to school?]である。使用者が、この英文を入力してもよいが、かなりの手数を要するので、C領域に3者から1つを選択する方式をとるのがよい。この第2段階のプラクティスにより、英文作成能力の向上を得ることができる。この第2段階プラクティスは、英文テキストデータに設けられる、基本文領域、目標番号列領域、および目標英文領域におけるデータによって実行される。
【0042】
3.第3段階プラクティス
図10は、第3段階のプラクティスを示す図である。第3段階では、英文がスピーカ13(またはイヤフォン(図示せず))から発声される。発声される英文は、ネイティブスピーカが発声することが好ましい。使用者は、英文を聴いて、上記の番号付けを行う練習を行う。この第3段階プラクティスによれば、聴いた英文をそのままの状態で上記構成要素の具体形の番号付けを行うので、英文をそのまま考えることができ、ヒヤリング能力、および英文理解力を向上させ、さらに英文処理能力および英文発信力(英作文または英語伝達力)を向上させることができる。この第3段階プラクティスは、音声領域、音声英文番号列領域におけるデータによって実行される。
【0043】
4.予備段階プラクティス
図11は、予備段階のプラクティスを示す。この予備段階プラクティスでは、テンキーと、文章の構成要素の具体形との対応付けを身体で憶えることを目的に行う。文章の構成要素の具体形は、日本語も英語も同じなので、日本語文を表示して、キー押しを行う。この予備段階プラクティスは、キーの押し下げ操作に慣れたら、早々に切り上げて、上述の第1段階プラクティスに進むのがよい。この予備段階プラクティスは、日本文領域、日本文番号領域におけるデータによって実行される。
【0044】
図12は、本実施の形態における英文学習装置10を用いた、全体のプラクティスを示す。使用者は、どの段階のプラクティスを希望するか、自ら選ぶことができる。このプラクティスをすべて遂行することにより、英文を聴きながら、または見ながら、キー対応付けが自然にできるようになる。また英文を発信する場合にも、自然にキー対応付けが頭に浮かぶようになる。この結果、欧米人と英語の議論や対話をするとき、キーを思い浮かべて、英文を聴き取り、また英文を発信することができる。キー対応付けは身体で憶えておけば、英文の認識(意識)領域にあり、日本語への翻訳または日本語からの翻訳はなくなる。この結果、欧米人との議論または対話を、自然に、余裕をもって自然に行う能力を獲得することができる。
なお、携帯情報端末のテンキー配列と、PCのテンキー配列とは相違するため、英文学習プログラムにおける変更部を用いてもよい。たとえば、情報携帯端末の「1」→PCの「7」のように対応関係を変更することができる。
【0045】
(実施の形態2)
図13は、本発明の実施の形態2における外国語文学習装置10を用いた第2段階のプラクティスを示す図である。本実施の形態では、ドイツ語を対象とする独文学習装置10である。独文は、疑問の助動詞を用いずに動詞と主語とを入れ替えるだけで疑問文となる。独文に対しても、第1〜第3の構成要素を、主語、時制、文型として、下記のテンキー対応をとることで、独文の構成要素の具体形をテンキーに対応付けすることで、独文の表現に慣れ、独文による議論、会話を円滑にすることが容易化される。
主語(主語軸):1人称「1」、2人称「2」、3人称「3」
時制(時制軸):過去「4」、現在「5」、未来「6」
文型(文型軸):否定「7」、肯定「8」、疑問「9」
【0046】
(その他の実施の形態)
1.時制をより細分化する場合、たとえば、過去完了は「44」、現在完了は「55」、未来完了は「66」などのように、ダブル化することで、キー対応付けをすることができる。全構成要素にわたって、テンキーの一種のみが現れるので、ダブル化された番号は、他の番号と確実に識別することができる。進行形についてはトリプル化することができる。現在進行形は555、未来進行形は666、などとする。
疑問詞付きの疑問文についても、99のようにダブル化で1:1の対応付けができる。さらに仮定法については、「0」キーを用いることができる。
2.上記のキー対応付けは、上記1.を含めてあくまで例示であり、その他のキー対応付けを行ってもよいことは言うまでもない。
3.外国語については、英語を詳しく、かつ独語を簡単に例示したが、その他の外国語についても、本発明の対象とすることができる。たとえば、仏語、中国語、スペイン語、ロシア語、メキシコ語、アラビア語、スワヒリ語、少数民族の言語などである。
【0047】
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明の英文学習装置等によれば、英文特有の構造を身体に憶えこませることが容易にでき、英文の受け答えを円滑にすることが可能になる。また英文に限らず他の外国語についても同様に、その外国語文に特有の構造を身体に憶え込ませることができ、その外国語文の話者との議論、対話を自然に、円滑に行うことが容易となる。
【符号の説明】
【0049】
10 英文学習装置(携帯情報端末)、13 スピーカ、14 マイクロフォン、15 表示部(ディスプレイ)、17 アンテナ、20 入力部(キー操作部)、30 CPU、31 制御部(判定部)、32 メモリ、33 記憶部(ハードディスク)、34 CD−ROMドライブ、35 CD、 41 サーバ、43 英文テキストデータ、43a 英文領域(第1領域)、43b 番号領域(第2領域)、44 英文学習プログラム、45 OS。
【技術分野】
【0001】
本発明は、英語(外国語)特有の語順等に慣れることで、英語(外国語)をビジネスの場でも、日常の会話等でも、自然に使いこなすことができるようになる、英文学習装置、英文学習プログラム、英文テキストデータ、外国語文学習装置、外国語文学習プログラム、外国語文テキストデータ、記録媒体、およびサーバ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
日本人にとって英語の習得は難しく、多くの英語学習方法や英語学習装置が提案されている。たとえば視覚と聴覚に印象づけて英単語のスペルと発音とを学習する装置および方法が提案されている(特許文献1)。また、学習者の読み上げ発声を基準にして、ネイティブ英語の再生速度を調整して、能力に応じた習得を可能にする学習システムの提案もなされている(特許文献2)。近年の表示装置、音声関連装置のめざましい普及により、上記の方法によってネイティブ英語に慣れ、単語の習得等も容易になると考えられる。
一方、自分の思うことを文章にして相手に伝える、英文のやりとり能力を向上させるための提案も多くなされている。たとえば、短い日本文に対応した短い英文を憶え、その短英文を核にして、自分が思うことに近い短英文を想起して選んで、当該短英文に付け加えるなど変形してゆく方法の提案がなされている(非特許文献1)。また、一つ英文を基にして、主語や動詞などを変形させる練習を通じて英語に習熟させる参考書もある(非特許文献2)。これらの方法によれば、汗と涙の非常に長い練習の後、英語に対する抵抗を小さくすることは可能かもしれない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−140881
【特許文献2】特開2005−31604
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】森沢洋介著「ポンポン話すための瞬間英作文」ベレ出版
【非特許文献2】ロバート.M.フリン著「Progress in English」イエズス会出版
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の英語学習方法は、徹底して、長期間打ち込めば、それなりの効果を得ることはできるかもしれない。しかし、英語と日本語の文章の相違を認識していないため、多くの労力を要し、労力の割りに身に付くことは少ない。そのため、多くの学習者は途中で投げ出して、実用レベルに到達するに至らない場合が多い。
その理由は、いくつか考えられるが、大きな理由の一つは、日本語と英語の根本的な構造の相違にある。日本語は、相手の文章(話)を最後まで聞かないと、言いたいことが分からない。すなわち、日本語は、文頭では、「花子か太郎か(主語)」は分かるが、「疑問か否定か肯定か(文型)、現在か過去か未来か(時制)」は最後まで聞かないと分からない。
これに対して、英文は文章の頭の部分で、言いたいことは、大部分、分かる。すなわち、英語の場合、「疑問か否定か肯定か(文型)、現在か過去か未来か(時制)、花子か太郎か(主語)」は、文頭でほとんど分かる。
上記の日本語と英語の根本的な相違があるため、英文特有の構造を身体で憶えない限り、日本人にとって英語を自在にあやつることは難しい。
【0006】
本発明は、英文(外国語文)特有の構造を身体に憶えこませることが容易にでき、英文(外国語文)の受け答えを円滑にすることが可能になる、英語学習装置、英語学習プログラム、英文テキストデータ、外国語文学習装置、外国語文学習プログラム、外国語文テキストデータ、記録媒体、およびサーバ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の英文学習装置は、記憶部に記憶された英文テキストデータを用いて、英文に習熟するための学習装置である。英文テキストデータは、複数の英文と、その英文ごとの番号列とを有し、その英文は、複数の構成要素のそれぞれについて複数の具体形を持ち、その具体形はそれぞれ番号付けられており、英文ごとの番号列は、構成要素ごとの具体形を示すものである。そして、英文学習装置は、英文テキストデータの英文を表示するための表示部と、表示部に表示された英文における、構成要素ごとに、具体形の番号を入力するための入力部と、入力部により入力された構成要素ごとの番号と、英文テキストデータの英文ごとの番号列とを比較して、入力された構成要素ごとの番号が英文テキストデータの番号列に一致しているか否か判定する判定部とを備えることを特徴とする。
【0008】
この構成によって、英語に特有の構造を、番号によって身体に覚え込ませることができる。この英文に対応する番号は、英語から日本語への翻訳なしにできる。このため、英文を英文のまま意識のなかで、理解することができる。また、番号に基づいて英文を作ることができる。このため英文の受け答えを円滑にすることが容易になる。とくに、外国語など新たな言語習得に適した年齢を超えた世代の者には、日本語を介在させずに、英文のまま受け答えできることは、非常に大きな利点である。
なお、正解の番号列は、各構成要素について1つの具体形が含まれていればよいので、1つとは限らず、順序が異なったものも、正解となる。
【0009】
上記の英文学習装置では、英文の複数の構成要素を、第1構成要素、第2構成要素および第3構成要素の3つであり、該第1構成要素、第2構成要素および第3構成要素における具体形を、入力部のテンキーに対応付けることができる。これによって、英文の構造を、容易に番号に結びつけることができる。
【0010】
上記の英文学習装置では、入力部のテンキーにおいて、3行3列の配列の、最上段または最下段の3個のキーに第1構成要素の3つの具体形を、中段の3個のキーに第2構成要素の3つの具体形を、そして最下段または最上段の3個のキーに第3構成要素の3つの具体形を、対応させることができる。これによって、英文の構造を、対称性よく、テンキー配列のキーに結びつけることができ、身体に覚え込ませることが一層容易になる。
【0011】
上記の英文学習装置では、第1構成要素、第2構成要素および第3構成要素の各構成要素内において具体形が3つを超えて6つ以下のとき、3つを超えた具体形について、各構成要素が割り当てられた段のキーの2回以上の連続した押下の番号付けをすることができる。これによって、たとえば時制において、過去、現在、未来、過去完了、現在完了、未来完了など、学習内容が高度化した場合にも、対称性よく、テンキー配列に対応づけることができる。
【0012】
上記の英文学習装置は、発声部を備え、また、英文テキストデータは、英文に対応する音声ファイルを有し、英文の表示とともに、または英文の表示なしに、発声部により音声ファイルの英文を発声し、その発声された英文に基づいて、使用者が、入力部により構成要素ごとに具体形の番号を入力することができる。これによって、ヒヤリング能力を向上させることができる。それに加えて、聴覚英文を通じて、上記の番号づけを身体に覚え込ませることができる。この聴覚英文を通じての番号の憶え込みと、視覚英文を通じての憶え込みと併用することで、より意識の底に英文の構造の番号づけを定着させることができる。
【0013】
上記の英文学習装置に、携帯情報端末、PC(パーソナルコンピュータ)、または携帯ゲーム端末を用い、その携帯情報端末、PC、または携帯ゲーム端末に設けられた、記憶部、表示部、入力部、および判定部を用いることができる。これによって、非常に身近な電子機器を用いて、英文特有の構造に慣れて、日本語を介在させずに、番号を連想して英文の受け答えができることが可能になる。
【0014】
本発明の英文学習プログラムは、英文と、その英文の持つ複数の構成要素の具体形の番号列とを含む英文テキストデータにアクセス可能なコンピュータ(英語学習装置内にある)を、稼働させるプログラムである。このプログラムは、英文テキストデータの英文を英文学習装置の表示部に表示させて、使用者に、当該英文のもつ複数の構成要素のそれぞれの具体形の番号を、入力させて、その入力された番号と、具体形の番号列とが一致するか否かを、コンピュータに判定させることを特徴とする。この英文学習プログラムは、このあと説明する英文テキストデータと組み合わせて1セットとして市場に流通させてもよいし、両者を切り離して流通させ、学習者にまず英文学習プログラムのみを入手させ、習熟度に応じて英文テキストデータのみを追加入手できるようにしてもよい。
【0015】
上記英文学習プログラムおよび英文テキストデータは、CD、DVDのようなデータ記録媒体に記録した状態で流通させる流通方法を取るか、またはネットワーク上のサーバに置いて、携帯情報端末やPCや携帯ゲーム端末などにダウンロードさせる流通方法のいずれかを取ることができる。さらに、英文学習プログラムおよび英文テキストデータを両者とも同一の上記流通方法を取る必要は無く、一方は上記データ記録媒体による流通方法、もう一方は上記サーバからのダウンロードによる流通方法、と切り離した方法を取ることも可能である
上記の構成によって、PCや携帯ゲーム端末を用いて、英文テキストデータをCDからインストールし、またネットワーク上のサーバからダウンロードして、日常的に容易に英文の学習をすることができる。また、携帯情報端末ではサーバーダウンロード型による運用により、通勤・通学時間などの車中からでもデータを入手し、容易に学習をすることができる。
【0016】
本発明の英文テキストデータは、英文に習熟するためのトレーニング用のデータである。この英文テキストデータは、英文を記録する第1領域と、英文についての番号列を記録する第2領域とを備え、その番号列は、英文における複数の構成要素についての具体形に対応づけられていることを特徴とする。
【0017】
この構成によって、汎用性の高い典型的な類型の英文を基にして、多くの例題を簡単に作成することができる。
【0018】
上記の英文テキストデータでは、第2領域の番号列に代えて、または第2領域の番号列とともに、その第2領域の番号列に対応するテンキーの色を変じたテンキー配列を記録するテンキー配列領域をさらに備えることができる。上記英文テキストデータの第2領域に記録された番号列はそのまま番号列として表示部に表示されてもよいが、さらに番号列に対応したテンキーの色を変じたテンキー配列として表示させるとより効果的に学習できる。この番号列に対応したテンキーの色を変じたテンキー配列として表示させる機能は、英文テキストデータの中に上記第1領域、第2領域に加えてテンキー配列記録領域を設け、その中に記録しておくことで実現することができる。または英文学習プログラムの説明において紹介するが、英文学習プログラムが英文テキストデータの第2領域に記録されている番号列を読み取り、その番号列に対応したテンキー配列の色を変えて表示部に表示させる機能を有していてもよい。
この構成によって、テンキー配列を表示部に表示して、正解をテンキーの色を変じたテンキー配列として表示することができる。また、英文学習プログラムに使用者が入力部から回答として入力したテンキーを特有の色で表示させる機能を持たせ、表示されたテンキー配列上で学習者が入力した回答を把握しやすくすると、学習にとってより効果的となる。
【0019】
英文テキストデータにおいて、英文の複数の構成要素が、第1構成要素、第2構成要素、および第3構成要素の3つであり、第1構成要素が主語であり、第2構成要素が時制であり、第3構成要素が文型であるようにできる。これによって、英語特有の文頭制御を番号と関連づけて身体で憶えることができる。
【0020】
上記の英文テキストデータでは、第1構成要素の主語の具体形を、第1人称、第2人称、および第3人称の3つとし、第2構成要素の時制の具体形を、過去、現在、および未来の3つとし、第3構成要素の文型の具体形を、否定、肯定、および疑問の3つとすることができる。これによって、3×3のテンキー配列に対称性よく、番号付けすることができる。この結果、英文特有の文頭制御等の構造を容易に身体で憶えることが可能になる。
【0021】
上記の英文テキストデータでは、動詞の原形を先頭にした基本文を記録する基本文領域と、その基本文を基に形成すべき目標英文についての複数の構成要素の具体形を表示する番号列を記録する目標番号列領域と、当該形成すべき目標英文を記録した目標英文領域とを、さらに備えることができる。これによって、比較的学習が進んだ段階において、英文のまま、番号を橋頭堡にして能動的に英文を作成することが可能になる。
【0022】
上記の英文テキストデータでは、目標番号列の代わり、または目標番号列とともに、その目標番号列に対応するテンキーの色を変じたテンキー配列を記録する目標テンキー配列領域をさらに備えることができる。これによって、単なる数字の羅列の番号列だけでなく、キー配列を思い浮かべて番号付けをすることができる。この結果、より確実に身体に憶えこませることができるようになる。
【0023】
上記の英文テキストデータでは、目標英文を含んで、複数の英文を記録する選択用英文を記録する選択用英文領域を、さらに備えることができる。これによって、使用者が、英文による解答を求められる場合、三者の中から選択することで正解を示すことができる。すなわち、解答において、情報携帯端末を用いて多くの時間を要する英文作成の煩わしさを省くことができる。
【0024】
上記の英文テキストデータでは、英文に対応する音声ファイルを記録する音声領域と、音声ファイルに対応する英文に対応する番号列を記録する、音声英文番号列領域とを、さらに備えることができる。これによって、聴覚英文を認識して、番号付けを行うことが可能になる。この結果、ヒヤリング能力の向上とともに、英文に対する番号付けがより深い意識レベルに定着するようになる。
【0025】
上記の英文テキストデータでは、複数の日本文を記録する日本文領域と、その日本文に対応する前記構成要素ごとの具体形の番号を記録する日本文番号領域とを、さらに備えることができる。これによって、初歩的な段階で、日本語文章における番号付けにより、番号付けの要領を習得することができる。
【0026】
本発明の記録媒体は、上記のいずれかの英文テキストデータが記録されたことを特徴とする。これによって、たとえばCD、DVD等の頒布により、上記の学習を広く普及させることができる。
【0027】
本発明のサーバ装置は、上記のいずれかの英文テキストデータを備え、ネットワークを介して端末装置と通信可能なサーバ装置であって、該端末装置からの配信の要求に応じて、上記のいずれかの英文テキストデータを、その端末装置に配信することを特徴とする。これによって、情報携帯端末に英文テキストデータおよび英文学習プログラムを配信して、上記の学習を広く普及させることができる。
【0028】
本発明の英文学習プログラムは、上記のいずれかの英文テキストデータにアクセス可能なコンピュータを、稼働させるプログラムである。この英文学習プログラムは、英文テキストデータの記録領域におけるデータを表示部に表示させて、使用者に、当該データが指示する番号を入力させて、その入力された番号と、具体形の番号列とが一致するか否かを、コンピュータに判定させることを特徴とする。これによって、この英文学習プログラムと、上記のいずれかの英文テキストデータとを、携帯情報端末またはPCで、組み合わせて、上記の学習を簡単にすることが可能となる。
【0029】
テンキー配列を表示させて、英文テキストデータの第2領域に記録されている番号列を読み取り、その番号列に対応したテンキー配列のキーの色を変えて表示部に表示させてもよい。この構成によって、プログラムによって、テンキー配列を表示部に表示して、追加的に、正解をテンキーの色を変じたテンキー配列として表示することができる。表示されたテンキー配列上で学習者が入力した回答を把握しやすくすると、学習にとってより効果的になる。
【0030】
複数の構成要素の具体形と、該具体形に対応する番号との関係を、入力部により変更することができる、構成要素の具体形番号の変更部を備えることができる。これによって、英文の構成要素における具体形の番号付けの変更の必要が生じた場合、簡単に変更することができる。
【0031】
本発明の外国語文学習装置、外国語文学習プログラム、および外国語文テキストデータは、それぞれ、上記の本発明の英文学習装置、英文学習プログラム、および英文テキストデータにおける英文に代えて、主語、時制および文型について複数の具体形を有する当該外国語文に置き換えることができる。これによって、英語以外の外国語(独語、仏語、スペイン語、中国語、朝鮮語、ロシア語、アラビア語、スワヒリ語、タイ語など)の構造に慣れながら、その外国語を習得することが容易になる。CDやDVDの記録媒体、インターネット上のサーバについても、上記の外国語文テキストデータ等を、英文のそれとまったく同様に扱うことができる。
【0032】
(用語について)
1.英文テキストデータにアクセス可能とは、装置内に英文テキストデータが格納されていてアクセスができる場合だけでなく、他の装置に英文テキストデータがあってこれにアクセスできる場合も含む概念である。
2.入力部とは、少なくとも複数の番号をCPUに与えるためのインターフェイスをいい、キー、キーボード、マウス、音声入力装置(マイクロフォン)など、人間とのインターフェイスをとるものだけでなく、インターフェイス回路、インターフェイスプログラムなど、他のプログラムや他のコンピュータなどとのインターフェイスをとるものを含む概念である。実施の形態では携帯情報端末のキーがこれに該当する。
3.判定部とは、複数の番号または番号列に対する判定を行うものをいい、実施の形態では、CPUがこれに該当する。制御部と言い換えてもよい。
4.英文(外国語文)学習プログラムとは、コンピュータによって直接実行可能なものだけでなく、ハードディスクなどにインストールすることによって実行可能となるものも含む概念である。また、圧縮されたり、暗号化されたりしたものも含む概念である。
【発明の効果】
【0033】
本発明の英語学習装置等によれば、英文(外国語文)特有の構造を身体に憶えこませることが容易にでき、英文(外国語文)の受け答えを円滑にすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の実施の形態の英文学習装置である携帯情報端末を示す図である。
【図2】本実施の形態における英文学習装置の全体構成を示す図である。
【図3】図2の全体構成を、具体的な装置をもちいて実現したハードウエア構成を示す図である。
【図4】英文テキストデータ43の構成を示す図である。
【図5】英文の3つの構成要素と、各構成要素における具体形と、具体形の番号付け(キー対応付け)を示す図である。
【図6】第1段階のプラクティスを示す図である。
【図7】第1段階のプラクティスのフローチャートである。
【図8】第1段階プラクティスにおける上記実施の形態1の変形例(本発明例である)を示す図である。
【図9】第2段階のプラクティスを示す図である。
【図10】第3段階のプラクティスを示す図である。
【図11】予備段階のプラクティスを示す。
【図12】本実施の形態における英文学習装置10を用いた、全体のプラクティスを示す。
【図13】本発明の実施の形態2における外国語文学習装置10を用いた第2段階のプラクティスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態の英文学習装置である携帯情報端末10を示す図である。この携帯情報端末10は、キー操作部20と、表示部15と、スピーカ13と、マイクロフォン14とを備えている。英文の学習は、使用者が、表示部15に表示された英文を見て、またはスピーカ13で発声される英文を聴いて、キー操作部20のキーを選択して押下することで進行する。スピーカ13による音声が大きくて、周囲に迷惑がかかる環境においては、断るまでもなく、イヤフォン(図示せず)を用いて聴くことができる。携帯情報端末10によって学習できるため、学習をする場所および時は、これまでと比べて飛躍的に広がる。
図2は、本実施の形態における英文学習装置10の全体構成を示す図である。使用者は、表示部15に表示された英文を見て、入力部20のキーを選択して、英文の第1構成要素、第2構成要素および第3構成要素のそれぞれについて具体形の番号を入力する。記憶部33には、英文テキストデータ、英文学習プログラム等が記憶されており、制御部31において、英文表示、入力の催促、入力された番号の正誤を判定させる。スピーカ13(またはイヤフォン)は、たとえばネイティブ英語を発声して、使用者に、上記構成要素の具体形の番号を入力させるために用いる。
【0036】
図3は、図2の全体構成を、具体的な装置をもちいて実現したハードウエア構成を示す図である。制御部31にはCPU(Central Processing Unit)30またはマイコンを用い、このCPU30に、メモリ32、表示部のディスプレイ15、入力部のキーボード20、記憶部であるハードディスク33、このハードディスク33にプログラムやデータを提供するCD−ROMドライブ34が接続されている。ハードディスク34には、英文テキストデータ43、英文学習プログラム44、オペレーティングシステム(OS)45等が記憶されている。英文テキストデータ44および英文学習プログラム45は、アンテナ17を通してインターネット上のサーバ装置41からダウンロードされたものである。英文学習プログラム44は、携帯情報端末10に備えられたフラッシュ、JAVA(登録商標)、その他の多種多様なソフトを利用するものである。たとえばフラッシュを利用する場合、英文テキストデータ43はバッチ式に数十題から数百題の単位でダウンロードするのがよい。また、たとえばJAVA(登録商標)を利用する場合は、1題出題、それに対するキー入力(解答)などのたびに、サーバ41からダウンロードするのがよい。
【0037】
図4は、英文テキストデータ43の構成を示す図である。英文テキストデータ43は、英文領域(第1領域)43aと、番号列領域(第2領域)43bとから構成される。番号列領域の番号は、同じアドレスの英文の3つの構成要素のそれぞれの具体形に対応している。番号列は、複数の番号、または単に番号といってもよい。英文テキストデータは、図4に示す領域(第1および第2領域)のほかに、表示していない、音声領域、テンキー配列領域、基本文領域、目標番号列領域、目標英文領域、目標テンキー領域、選択用英文領域、日本文領域、日本文番号領域、を含むことができる。
【0038】
図5は、英文の3つの構成要素と、各構成要素における具体形と、具体形の番号付け(キー対応付け)を示す図である。入力部20のキーは、テンキーのみを示し、他のキーは省略している。本実施の形態では、英文の構成要素として、主語(第1構成要素)、時制(第2構成要素)、文型(第3構成要素)の3つに着目した。各構成要素における具体形は、簡明さを重視して、つぎのように設定した。学習のレベルが向上した場合、より多様な詳しい具体形を取り入れてもよいことは言うまでもない。
主語:1人称、2人称、3人称
時制:過去、現在、未来
文型:否定、肯定、疑問
図5に示すように、携帯情報端末10のテンキー1〜9は、最上段が1,2,3であり、中段が4,5,6であり、最下段が7,8,9の3×3の配列をとっている。このキー配列に対して、図5に示すように、具体形を対応付けることができる。キー番号1を、たとえば「1」と記す。
主語(主語軸):1人称「1」、2人称「2」、3人称「3」
時制(時制軸):過去「4」、現在「5」、未来「6」
文型(文型軸):否定「7」、肯定「8」、疑問「9」
上記のような、各構成要素の具体形と、キーとの対応付けは、対称性がよく、簡明で、分かりやすい。このため、これから説明する学習(トレーニング)の効果を高めることができる。
【0039】
1.第1段階プラクティス
図6は、第1段階のプラクティスを示す図である。ディスプレイ15には、「I won’t eat Dinner.」の英文が表示されている。この英文に対しては、主語の具体形は「1」であり、時制の具体形は未来「6」であり、文型の具体形は「7」である。すなわち、167の番号付けまたは番号列が正解である。したがって、図6に示すように、使用者は、黒字白抜きのようにキーを押すことになる。このような「1」、「6」、「7」のキーの押下は、最上段から最下段に順に行う必要はなく、番号列または番号、167,176,671,617,716,761は、どれも正解である。これによって、疑問文などの場合は、英語特有の文頭制御により認識した順に、たとえば最初に文型軸の疑問形「9」または時制軸の具体形を押下することができる。このような3個の番号の入力後に、正解か否か判定をして、正解の場合は、次の英文の表示をする。3個の番号の入力後であって正解の判定の前に、正解か否かの判定を求めるキー押しを設けてもよい。そして、正解の後、次の英文の表示を求めるためのキー押しを設定してもよい。このようなキー押しの設定は、英文学習プログラムによるCPUの制御によってなされる。
図7は、上記の手順のフローチャートである。この手順に基づいて、使用者は、たとえば数十題の英文の番号付けを、一日の通勤途中または通学途中に行うことができる。
上述のように、見た英文をそのままの状態で上記構成要素の具体形の番号付けを行うので、英文をそのまま考えることができ、英文理解力を向上させ、さらに英文処理能力および英文発信力(英作文または英語伝達力)を向上させることができる。この場合、日本語への翻訳そして日本語からの翻訳を介在させずに、上記番号付けのプラクティスを行う点に、ポイントがある。図6〜図7に示すプラクティスは、日本語を介在させずに英文処理能力を向上させることができ、たとえば欧米人との英文の受け答えを自在にする効果がある。
【0040】
(第1段階プラクティスの変形例)
図8は、第1段階プラクティスにおける上記実施の形態1の変形例(本発明例である)を示す図である。この変形例1では、表示画面15のA領域に英文を、またB領域にテンキー配列を示し、B領域のテンキーにおいて正解キーの色を変えて表示する。これは、図4には表示していないが、英文テキストデータ43におけるテンキー配列領域におけるデータによって実行される。これによって、使用者は、すぐに正解を知ることができる。また、正解キーの表示に加えて、使用者が押下したキーを重ねて色を変えて表示してもよい。
【0041】
2.第2段階プラクティス
図9は、第2段階プラクティスを示す図である。A領域には、主語がなく、動詞の原形+副詞句の基本英文が表示される。B領域では、A領域の基本英文を用いて英文を完成する番号付けによる指示が表示される。図9に示す例では、249である。この指示によれば、2人称+過去形+疑問文、の英文を作成しなければならない。この指示に適合する正解は、[Did you go to school?]である。使用者が、この英文を入力してもよいが、かなりの手数を要するので、C領域に3者から1つを選択する方式をとるのがよい。この第2段階のプラクティスにより、英文作成能力の向上を得ることができる。この第2段階プラクティスは、英文テキストデータに設けられる、基本文領域、目標番号列領域、および目標英文領域におけるデータによって実行される。
【0042】
3.第3段階プラクティス
図10は、第3段階のプラクティスを示す図である。第3段階では、英文がスピーカ13(またはイヤフォン(図示せず))から発声される。発声される英文は、ネイティブスピーカが発声することが好ましい。使用者は、英文を聴いて、上記の番号付けを行う練習を行う。この第3段階プラクティスによれば、聴いた英文をそのままの状態で上記構成要素の具体形の番号付けを行うので、英文をそのまま考えることができ、ヒヤリング能力、および英文理解力を向上させ、さらに英文処理能力および英文発信力(英作文または英語伝達力)を向上させることができる。この第3段階プラクティスは、音声領域、音声英文番号列領域におけるデータによって実行される。
【0043】
4.予備段階プラクティス
図11は、予備段階のプラクティスを示す。この予備段階プラクティスでは、テンキーと、文章の構成要素の具体形との対応付けを身体で憶えることを目的に行う。文章の構成要素の具体形は、日本語も英語も同じなので、日本語文を表示して、キー押しを行う。この予備段階プラクティスは、キーの押し下げ操作に慣れたら、早々に切り上げて、上述の第1段階プラクティスに進むのがよい。この予備段階プラクティスは、日本文領域、日本文番号領域におけるデータによって実行される。
【0044】
図12は、本実施の形態における英文学習装置10を用いた、全体のプラクティスを示す。使用者は、どの段階のプラクティスを希望するか、自ら選ぶことができる。このプラクティスをすべて遂行することにより、英文を聴きながら、または見ながら、キー対応付けが自然にできるようになる。また英文を発信する場合にも、自然にキー対応付けが頭に浮かぶようになる。この結果、欧米人と英語の議論や対話をするとき、キーを思い浮かべて、英文を聴き取り、また英文を発信することができる。キー対応付けは身体で憶えておけば、英文の認識(意識)領域にあり、日本語への翻訳または日本語からの翻訳はなくなる。この結果、欧米人との議論または対話を、自然に、余裕をもって自然に行う能力を獲得することができる。
なお、携帯情報端末のテンキー配列と、PCのテンキー配列とは相違するため、英文学習プログラムにおける変更部を用いてもよい。たとえば、情報携帯端末の「1」→PCの「7」のように対応関係を変更することができる。
【0045】
(実施の形態2)
図13は、本発明の実施の形態2における外国語文学習装置10を用いた第2段階のプラクティスを示す図である。本実施の形態では、ドイツ語を対象とする独文学習装置10である。独文は、疑問の助動詞を用いずに動詞と主語とを入れ替えるだけで疑問文となる。独文に対しても、第1〜第3の構成要素を、主語、時制、文型として、下記のテンキー対応をとることで、独文の構成要素の具体形をテンキーに対応付けすることで、独文の表現に慣れ、独文による議論、会話を円滑にすることが容易化される。
主語(主語軸):1人称「1」、2人称「2」、3人称「3」
時制(時制軸):過去「4」、現在「5」、未来「6」
文型(文型軸):否定「7」、肯定「8」、疑問「9」
【0046】
(その他の実施の形態)
1.時制をより細分化する場合、たとえば、過去完了は「44」、現在完了は「55」、未来完了は「66」などのように、ダブル化することで、キー対応付けをすることができる。全構成要素にわたって、テンキーの一種のみが現れるので、ダブル化された番号は、他の番号と確実に識別することができる。進行形についてはトリプル化することができる。現在進行形は555、未来進行形は666、などとする。
疑問詞付きの疑問文についても、99のようにダブル化で1:1の対応付けができる。さらに仮定法については、「0」キーを用いることができる。
2.上記のキー対応付けは、上記1.を含めてあくまで例示であり、その他のキー対応付けを行ってもよいことは言うまでもない。
3.外国語については、英語を詳しく、かつ独語を簡単に例示したが、その他の外国語についても、本発明の対象とすることができる。たとえば、仏語、中国語、スペイン語、ロシア語、メキシコ語、アラビア語、スワヒリ語、少数民族の言語などである。
【0047】
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明の英文学習装置等によれば、英文特有の構造を身体に憶えこませることが容易にでき、英文の受け答えを円滑にすることが可能になる。また英文に限らず他の外国語についても同様に、その外国語文に特有の構造を身体に憶え込ませることができ、その外国語文の話者との議論、対話を自然に、円滑に行うことが容易となる。
【符号の説明】
【0049】
10 英文学習装置(携帯情報端末)、13 スピーカ、14 マイクロフォン、15 表示部(ディスプレイ)、17 アンテナ、20 入力部(キー操作部)、30 CPU、31 制御部(判定部)、32 メモリ、33 記憶部(ハードディスク)、34 CD−ROMドライブ、35 CD、 41 サーバ、43 英文テキストデータ、43a 英文領域(第1領域)、43b 番号領域(第2領域)、44 英文学習プログラム、45 OS。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部に記憶された英文テキストデータを用いて、英文に習熟するための英文学習装置であって、
前記英文テキストデータは、複数の英文と、前記英文ごとの番号列とを有し、
前記英文は、複数の構成要素のそれぞれについて複数の具体形を持ち、その具体形はそれぞれ番号付けられており、前記英文ごとの番号列は、前記構成要素ごとの前記具体形を示すものであり、
前記英文学習装置は、
前記英文テキストデータの英文を表示するための表示部と、
前記表示部に表示された英文における、前記構成要素ごとに、前記具体形の番号を入力するための入力部と、
前記入力部により入力された前記構成要素ごとの番号と、前記英文テキストデータの英文ごとの番号列とを比較して、前記入力された構成要素ごとの番号が前記英文テキストデータの番号列に一致しているか否か判定する判定部とを備えることを特徴とする、英文学習装置。
【請求項2】
前記英文の複数の構成要素は、第1構成要素、第2構成要素および第3構成要素の3つであり、該第1構成要素、第2構成要素および第3構成要素における具体形が、前記入力部のテンキーに対応付けされていることを特徴とする、請求項1に記載の英文学習装置。
【請求項3】
前記入力部のテンキーにおいて、3行3列の配列の、最上段または最下段の3個のキーに前記第1構成要素の3つの具体形を、中段の3個のキーに前記第2構成要素の3つの具体形を、そして最下段または最上段の3個のキーに前記第3構成要素の3つの具体形を、対応させることを特徴とする、請求項2に記載の英文学習装置。
【請求項4】
前記第1構成要素、第2構成要素および第3構成要素の各構成要素内において具体形が3つを超えて6つ以下のとき、3つを超えた具体形について、各構成要素が割り当てられた段のキーの2回以上の連続した押下の番号付けをすることを特徴とする、請求項3に記載の英文学習装置。
【請求項5】
発声部を備え、また、前記英文テキストデータは、前記英文に対応する音声ファイルを有し、前記英文の表示とともに、または英文の表示なしに、前記発声部により前記音声ファイルの英文を発声し、該発声された英文に基づいて、使用者が、前記入力部により前記構成要素ごとに具体形の番号を入力することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の英文学習装置。
【請求項6】
携帯情報端末、PC、または携帯ゲーム端末を用い、該携帯情報端末、PC、または携帯ゲーム端末、に設けられた、前記記憶部、表示部、入力部、および判定部を用いることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の英文学習装置。
【請求項7】
英文と、その英文の持つ複数の構成要素の具体形の番号列とを含む英文テキストデータにアクセス可能なコンピュータを、稼働させるプログラムであって、
前記英文テキストデータの英文を前記英文学習装置の表示部に表示させて、使用者に、当該英文のもつ前記複数の構成要素のそれぞれの具体形の番号を、入力させて、その入力された番号と、前記具体形の番号列とが一致するか否かを、前記コンピュータに判定させることを特徴とする、英文学習プログラム。
【請求項8】
英文に習熟するためのトレーニング用の英文テキストデータであって、
前記英文を記録する第1領域と、
前記英文についての番号列を記録する第2領域とを備え、
前記番号列は、前記英文における複数の構成要素についての具体形に対応づけられていることを特徴とする、英文テキストデータ。
【請求項9】
前記第2領域の番号列に代えて、または前記第2領域の番号列とともに、その第2領域の番号列に対応するテンキーの色を変じたテンキー配列を記録するテンキー配列領域をさらに備えることを特徴とする、請求項8に記載の英文テキストデータ。
【請求項10】
前記英文の複数の構成要素が、第1構成要素、第2構成要素、および第3構成要素の3つであり、第1構成要素が主語であり、第2構成要素が時制であり、第3構成要素が文型であることを特徴とする、請求項8または9に記載の英文テキストデータ。
【請求項11】
前記第1構成要素の主語の具体形が、第1人称、第2人称、および第3人称の3つであり、前記第2構成要素の時制の具体形が、過去、現在、および未来の3つであり、前記第3構成要素の文型の具体形が、否定、肯定、および疑問の3つであることを特徴とする、請求項10に記載の英文テキストデータ。
【請求項12】
動詞の原形を先頭にした基本文を記録する基本文領域と、その基本文を基に形成すべき目標英文についての複数の構成要素の具体形を表示する番号列を記録する目標番号列領域と、当該形成すべき目標英文を記録した目標英文領域とを、さらに備えることを特徴とする、請求項8〜11のいずれか1項に記載の英文テキストデータ。
【請求項13】
前記目標番号列の代わり、または前記目標番号列とともに、その目標番号列に対応するテンキーの色を変じたテンキー配列を記録する目標テンキー配列領域をさらに備えることを特徴とする、請求項12に記載の英文テキストデータ。
【請求項14】
前記目標英文を含んで、複数の英文を記録する選択用英文を記録する選択用英文領域を、さらに備えることを特徴とする、請求項12または13に記載の英文テキストデータ。
【請求項15】
前記英文に対応する音声ファイルを記録する音声領域と、前記音声ファイルに対応する英文に対応する番号列を記録する、音声英文番号列領域とを、さらに備えることを特徴とする、請求項8〜14のいずれか1項に記載の英文テキストデータ。
【請求項16】
複数の日本文を記録する日本文領域と、その日本文に対応する前記構成要素ごとの具体形の番号を記録する日本文番号領域とを、さらに備えることを特徴とする、請求項8〜15のいずれか1項に記載の英文テキストデータ。
【請求項17】
請求項8〜16のいずれか1項に記載の英文テキストデータが記録されたことを特徴とする、記録媒体。
【請求項18】
請求項8〜16のいずれか1項に記載の英文テキストデータを備え、ネットワークを介して端末装置と通信可能なサーバ装置であって、該端末装置からの配信の要求に応じて、前記いずれかの英文テキストデータを、その端末装置に配信することを特徴とする、サーバ装置。
【請求項19】
請求項8〜16のいずれか1項に記載の英文テキストデータにアクセス可能なコンピュータを、稼働させるプログラムであって、
前記英文テキストデータの記録領域におけるデータを表示部に表示させて、使用者に、当該データが指示する番号を入力させて、その入力された番号と、前記具体形の番号列とが一致するか否かを、前記コンピュータに判定させることを特徴とする、英文学習プログラム。
【請求項20】
テンキー配列を表示させて、前記英文テキストデータの第2領域に記録されている番号列を読み取り、その番号列に対応したテンキー配列のキーの色を変えて表示部に表示させることを特徴とする、請求項19に記載の英文学習プログラム。
【請求項21】
前記複数の構成要素の具体形と、該具体形に対応する番号との関係を、前記入力部により変更することができる、構成要素の具体形番号の変更部を備えることを特徴とする、請求項19または20に記載の英文学習プログラム。
【請求項22】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の英文学習装置における前記英文に代えて、主語、時制および文型について複数の具体形を有する他の外国語文に置き換えることを特徴とする、外国語文学習装置。
【請求項23】
請求項7、19、20、および21、のいずれか1項に記載の英文学習プログラムにおける英文に代えて、主語、時制および文型について複数の具体形を有する他の外国語文に置き換えることを特徴とする、外国語文学習プログラム。
【請求項24】
請求項8〜16のいずれか1項に記載の英文テキストデータにおける前記英文に代えて、主語、時制および文型について複数の具体形を有する他の外国語文に置き換えることを特徴とする、外国語文テキストデータ。
【請求項25】
請求項24に記載の外国語文テキストデータが記録されたことを特徴とする、記録媒体。
【請求項26】
請求項24に記載の外国語文テキストデータを備え、ネットワークを介して端末装置と通信可能なサーバ装置であって、該端末装置からの配信の要求に応じて、当該外国語文テキストデータを、その端末装置に配信することを特徴とする、サーバ装置。
【請求項1】
記憶部に記憶された英文テキストデータを用いて、英文に習熟するための英文学習装置であって、
前記英文テキストデータは、複数の英文と、前記英文ごとの番号列とを有し、
前記英文は、複数の構成要素のそれぞれについて複数の具体形を持ち、その具体形はそれぞれ番号付けられており、前記英文ごとの番号列は、前記構成要素ごとの前記具体形を示すものであり、
前記英文学習装置は、
前記英文テキストデータの英文を表示するための表示部と、
前記表示部に表示された英文における、前記構成要素ごとに、前記具体形の番号を入力するための入力部と、
前記入力部により入力された前記構成要素ごとの番号と、前記英文テキストデータの英文ごとの番号列とを比較して、前記入力された構成要素ごとの番号が前記英文テキストデータの番号列に一致しているか否か判定する判定部とを備えることを特徴とする、英文学習装置。
【請求項2】
前記英文の複数の構成要素は、第1構成要素、第2構成要素および第3構成要素の3つであり、該第1構成要素、第2構成要素および第3構成要素における具体形が、前記入力部のテンキーに対応付けされていることを特徴とする、請求項1に記載の英文学習装置。
【請求項3】
前記入力部のテンキーにおいて、3行3列の配列の、最上段または最下段の3個のキーに前記第1構成要素の3つの具体形を、中段の3個のキーに前記第2構成要素の3つの具体形を、そして最下段または最上段の3個のキーに前記第3構成要素の3つの具体形を、対応させることを特徴とする、請求項2に記載の英文学習装置。
【請求項4】
前記第1構成要素、第2構成要素および第3構成要素の各構成要素内において具体形が3つを超えて6つ以下のとき、3つを超えた具体形について、各構成要素が割り当てられた段のキーの2回以上の連続した押下の番号付けをすることを特徴とする、請求項3に記載の英文学習装置。
【請求項5】
発声部を備え、また、前記英文テキストデータは、前記英文に対応する音声ファイルを有し、前記英文の表示とともに、または英文の表示なしに、前記発声部により前記音声ファイルの英文を発声し、該発声された英文に基づいて、使用者が、前記入力部により前記構成要素ごとに具体形の番号を入力することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の英文学習装置。
【請求項6】
携帯情報端末、PC、または携帯ゲーム端末を用い、該携帯情報端末、PC、または携帯ゲーム端末、に設けられた、前記記憶部、表示部、入力部、および判定部を用いることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の英文学習装置。
【請求項7】
英文と、その英文の持つ複数の構成要素の具体形の番号列とを含む英文テキストデータにアクセス可能なコンピュータを、稼働させるプログラムであって、
前記英文テキストデータの英文を前記英文学習装置の表示部に表示させて、使用者に、当該英文のもつ前記複数の構成要素のそれぞれの具体形の番号を、入力させて、その入力された番号と、前記具体形の番号列とが一致するか否かを、前記コンピュータに判定させることを特徴とする、英文学習プログラム。
【請求項8】
英文に習熟するためのトレーニング用の英文テキストデータであって、
前記英文を記録する第1領域と、
前記英文についての番号列を記録する第2領域とを備え、
前記番号列は、前記英文における複数の構成要素についての具体形に対応づけられていることを特徴とする、英文テキストデータ。
【請求項9】
前記第2領域の番号列に代えて、または前記第2領域の番号列とともに、その第2領域の番号列に対応するテンキーの色を変じたテンキー配列を記録するテンキー配列領域をさらに備えることを特徴とする、請求項8に記載の英文テキストデータ。
【請求項10】
前記英文の複数の構成要素が、第1構成要素、第2構成要素、および第3構成要素の3つであり、第1構成要素が主語であり、第2構成要素が時制であり、第3構成要素が文型であることを特徴とする、請求項8または9に記載の英文テキストデータ。
【請求項11】
前記第1構成要素の主語の具体形が、第1人称、第2人称、および第3人称の3つであり、前記第2構成要素の時制の具体形が、過去、現在、および未来の3つであり、前記第3構成要素の文型の具体形が、否定、肯定、および疑問の3つであることを特徴とする、請求項10に記載の英文テキストデータ。
【請求項12】
動詞の原形を先頭にした基本文を記録する基本文領域と、その基本文を基に形成すべき目標英文についての複数の構成要素の具体形を表示する番号列を記録する目標番号列領域と、当該形成すべき目標英文を記録した目標英文領域とを、さらに備えることを特徴とする、請求項8〜11のいずれか1項に記載の英文テキストデータ。
【請求項13】
前記目標番号列の代わり、または前記目標番号列とともに、その目標番号列に対応するテンキーの色を変じたテンキー配列を記録する目標テンキー配列領域をさらに備えることを特徴とする、請求項12に記載の英文テキストデータ。
【請求項14】
前記目標英文を含んで、複数の英文を記録する選択用英文を記録する選択用英文領域を、さらに備えることを特徴とする、請求項12または13に記載の英文テキストデータ。
【請求項15】
前記英文に対応する音声ファイルを記録する音声領域と、前記音声ファイルに対応する英文に対応する番号列を記録する、音声英文番号列領域とを、さらに備えることを特徴とする、請求項8〜14のいずれか1項に記載の英文テキストデータ。
【請求項16】
複数の日本文を記録する日本文領域と、その日本文に対応する前記構成要素ごとの具体形の番号を記録する日本文番号領域とを、さらに備えることを特徴とする、請求項8〜15のいずれか1項に記載の英文テキストデータ。
【請求項17】
請求項8〜16のいずれか1項に記載の英文テキストデータが記録されたことを特徴とする、記録媒体。
【請求項18】
請求項8〜16のいずれか1項に記載の英文テキストデータを備え、ネットワークを介して端末装置と通信可能なサーバ装置であって、該端末装置からの配信の要求に応じて、前記いずれかの英文テキストデータを、その端末装置に配信することを特徴とする、サーバ装置。
【請求項19】
請求項8〜16のいずれか1項に記載の英文テキストデータにアクセス可能なコンピュータを、稼働させるプログラムであって、
前記英文テキストデータの記録領域におけるデータを表示部に表示させて、使用者に、当該データが指示する番号を入力させて、その入力された番号と、前記具体形の番号列とが一致するか否かを、前記コンピュータに判定させることを特徴とする、英文学習プログラム。
【請求項20】
テンキー配列を表示させて、前記英文テキストデータの第2領域に記録されている番号列を読み取り、その番号列に対応したテンキー配列のキーの色を変えて表示部に表示させることを特徴とする、請求項19に記載の英文学習プログラム。
【請求項21】
前記複数の構成要素の具体形と、該具体形に対応する番号との関係を、前記入力部により変更することができる、構成要素の具体形番号の変更部を備えることを特徴とする、請求項19または20に記載の英文学習プログラム。
【請求項22】
請求項1〜6のいずれか1項に記載の英文学習装置における前記英文に代えて、主語、時制および文型について複数の具体形を有する他の外国語文に置き換えることを特徴とする、外国語文学習装置。
【請求項23】
請求項7、19、20、および21、のいずれか1項に記載の英文学習プログラムにおける英文に代えて、主語、時制および文型について複数の具体形を有する他の外国語文に置き換えることを特徴とする、外国語文学習プログラム。
【請求項24】
請求項8〜16のいずれか1項に記載の英文テキストデータにおける前記英文に代えて、主語、時制および文型について複数の具体形を有する他の外国語文に置き換えることを特徴とする、外国語文テキストデータ。
【請求項25】
請求項24に記載の外国語文テキストデータが記録されたことを特徴とする、記録媒体。
【請求項26】
請求項24に記載の外国語文テキストデータを備え、ネットワークを介して端末装置と通信可能なサーバ装置であって、該端末装置からの配信の要求に応じて、当該外国語文テキストデータを、その端末装置に配信することを特徴とする、サーバ装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2010−231100(P2010−231100A)
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−80517(P2009−80517)
【出願日】平成21年3月27日(2009.3.27)
【出願人】(302028971)有限会社レシプロ (5)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月27日(2009.3.27)
【出願人】(302028971)有限会社レシプロ (5)
【Fターム(参考)】
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