説明

茶葉の製造方法

【課題】 お茶は千差万別であるが、沖縄本島以南の南西諸島等に群生し、万能の薬効を有すると云われるツヅラフジ科であるコバノハスノハカズラを主成分として、更に、レモングラスを加えて、レモン風味としたお茶は無かった。
【解決手段】 コバノハスノハカズラを水で洗浄する工程と、水で洗浄する工程で洗浄したコバノハスノハカズラを水切りする工程と、水切りする工程で水切りしたコバノハスノハカズラを乾燥する工程と、乾燥する工程で乾燥させたコバノハスノハカズラにレモングラスを添加しながらブレンドした茶葉にする工程と、茶葉にする工程でブレンドされた茶葉をティーパックに充填する工程と、茶葉をティーパックに充填する工程で茶葉が充填された多数のティーパックをパッケージに収納する工程とを含み、茶葉100質量%に対してコバノハスノハカズラを質量80%とレモングラスを20質量%とをブレンドする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、茶葉の製造方法に関するものであって、更に、詳細には、ツヅラフジ科であるコバノハスノハカズラにレモングラスを添加してブレンドした茶葉の製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
旧来から、茶葉は人間に愛飲されており、不発酵茶である緑茶、半発酵茶である烏龍茶、発酵茶である紅茶に代表されるものであり、近年では、その栽培方法や生産地、製造方法、使用する部位、ブレンドする物質の種類等により夫々玉露、碾茶、抹茶、番茶、焙じ茶のように名称も変えて、それなりに好みのお茶を愛飲しており、また、本来のツバキ科カメリア属に分類され永年性の常緑樹である茶葉以外のものも、混ぜたり、煎じたりしてお茶として愛飲している。
【0003】
例えば、先に開示されている、ハトムギ,ハブ草,トウモロコシ,ウコン,カワラケツメイ,ウーロン,カキドオシ,イチョウ,キダチアロエ,カミツレ,カンゾウよりなる野草群から選ばれた少なくとも5種以上の野草をそれぞれの適温で遠赤外線にて焙煎した後、自然冷却し、続いて、前記原料野草を合組機にて所定の混合重量比で混合し、その後、原料野草が40℃以下の状態でフラボノイド原液を1.5〜3.0重量%噴霧して含浸させ、さらに、60℃で遠赤外線にて焙煎するもの(特許文献1参照)や、明日葉の新芽を上水で水洗いして軽く天日乾燥したのち最初の撚合せを行い、次いでこれに多数次に亘る軽い天日乾燥と撚合せの作業を葉が黒褐色を呈するに至るまで反覆して行うことによって上記の葉の丸め伸ばし状の半製品を得たのちこれに天日による最終仕上乾燥を施して得た茶葉に煎茶及びムギ茶を夫々5%ずつ加えた混合茶葉を強火で焙じてこれに焦香を付するもの(特許文献2参照)や、茶葉の加工方法は、太陽光を一定期間遮断して成育した茶葉を蒸し、蒸した前記茶葉を冷却し、その後、乾燥させて碾茶を製造する一次加工工程と、この一次加工工程の後、前記碾茶を精製、乾燥、粉末化して抹茶に仕上げてなる二次加工工程とを有する茶葉の加工方法であって、前記碾茶を、少なくとも、タンニン又はカテキンの値を測定し、この測定結果に基づき、前記碾茶をブレンドしてタンニン又はカテキンの量を一定値以上有する抹茶を得るものであり、前記ブレンドは、前記二次加工工程中に行われるもの(特許文献3参照)等が開示されている。
【特許文献1】特開平6−253739号公報
【特許文献2】特開平9−9931号公報
【特許文献3】特開2005−323562号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
然し乍ら、特許文献1に記載のものは、ハトムギ,ハブ草,トウモロコシ,ウコン,カワラケツメイ,ウーロン,カキドオシ,イチョウ,キダチアロエ,カミツレ,カンゾウよりなる野草群から選ばれた少なくとも5種以上の野草を焙煎混合しているもので、又、特許文献2に記載のものは、明日葉の新芽に煎茶及びムギ茶を夫々加えで混合茶葉とするもので、特許文献3に記載のものは、碾茶を抹茶にしてタンニン又はカテキンの量を一定値以上有する抹茶を得るものである。
【0005】
つまり、お茶は千差万別であり、夫々好み味覚及び薬効等の効果により愛飲しているものであるが、沖縄本島以南の南西諸島等に群生し、万能の薬効を有すると云われるツヅラフジ科であるコバノハスノハカズラを主成分として、更に、レモングラスを加えて、レモン風味としたお茶は無かった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の茶葉の製造方法は、前述の課題に鑑み、鋭意研鑚の結果、ツヅラフジ科のコバノハスノハカズラを水で洗浄する工程と、水で洗浄する工程で洗浄したコバノハスノハカズラと水切りする工程と、水切りする工程で水切りしたコバノハスノハカズラを乾燥する工程と、乾燥する工程で乾燥させたコバノハスノハカズラにレモングラスを添加しながらブレンドした茶葉にする工程と、茶葉にする工程でブレンドされた茶葉を多数のティーパックに充填する工程と、茶葉を多数のティーパックに充填する工程で茶葉が充填された多数のティーパックをパッケージに収納する工程と、を含み、茶葉が100質量%に対してコバノハスノハカズラを質量80%とレモングラスを20質量%とをブレンドするものであり、、更に、ティーパックの1つは茶葉を2.5g宛充填するものであり、パッケージの1つはティーパックを6〜24個宛収納するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明の茶葉の製造方法は、ツヅラフジ科のコバノハスノハカズラを水で洗浄し、洗浄後に水切りし、水切り後に乾燥させ、乾燥後にレモングラスを添加しながらブレンドした茶葉にして、茶葉が100質量%に対してコバノハスノハカズラを質量80%とレモングラスを20質量%とをブレンドするものであり、沖縄に群生し万能薬と称されるコバノハスノハカズラの成分をお茶として摂取することにより、体調を良好に維持できると共に、レモングラスによりレモンティ感覚で飲用でき、更には、ティーパックにしているために成分の抽出が容易なもので、極めて有用な発明である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明は、茶葉の製造方法に関するものであって、更に、詳細には、ツヅラフジ科であるコバノハスノハカズラにレモングラスを添加してブレンドした茶葉の製造方法に関するものであり、請求項1に記載の茶葉の製造方法は、ツヅラフジ科のコバノハスノハカズラを水で洗浄する工程と、該水で洗浄する工程で洗浄したコバノハスノハカズラを水切りする工程と、該水切りする工程で水切りしたコバノハスノハカズラを乾燥する工程と、該乾燥する工程で乾燥させたコバノハスノハカズラにレモングラスを添加しながらブレンドした茶葉にする工程と、該茶葉にする工程でブレンドされた茶葉を多数のティーパックに充填する工程と、該茶葉を多数のティーパックに充填する工程で茶葉が充填された多数のティーパックをパッケージに収納する工程と、を含み、前記茶葉100質量%に対してコバノハスノハカズラを質量80%とレモングラスを20質量%とをブレンドするものである。
【0009】
更に、請求項2に記載の茶葉の製造方法は、請求項1に記載の茶葉の製造方法において、前記ティーパックの1つは茶葉を2.5g宛充填することを特徴とするものである。
【0010】
更には、請求項3に記載の茶葉の製造方法は、請求項2に記載の茶葉の製造方法において、前記パッケージの1つはティーパックを6〜24個宛収納することを特徴とするものである。
【実施例】
【0011】
即ち、本発明の茶葉の製造方法は、ツヅラフジ科であるコバノハスノハカズラとレモングラスとから成るものである。
【0012】
そして、ツヅラフジ科(Menispermaceae)であるコバノハスノハカズラ(Stephania japonica varaustralis)は、沖縄本島以南の南西諸島等の亜熱帯、熱帯常緑藤本で、海岸から山裾の林緑に多く見られるものである。
【0013】
更に、コバノハスノハカズラは、元来から、万能薬として用いられており、血糖値低下作用や、消毒、利尿、喘息、眼炎、傷薬として、民間療法として使用されているもので、それなりに効果を上げているものである。
【0014】
次いで、レモングラスは、イネ科の植物で葉からレモンの香りがすることから、エスニック料理やレモングラスティ等に使用されているハープであり、ストレスで疲れた胃腸を癒す効果を有しているものである。
【0015】
更に、水で洗浄する工程は、コバノハスノハカズラを水で洗浄するものであり、好適には、清水や井戸水のような天然水を用いるものである。
【0016】
更には、水切りする工程は、水で洗浄したコバノハスノハカズラを水から上げて水切りをするものである。
【0017】
次に、乾燥する工程は、水切りしたコバノハスノハカズラを乾燥させるものであるが、風通しの良い場所での日陰干しや、天日干し等の自然乾燥、又は、乾燥室等を用いた人工乾燥でも構わなく、飲用する人の好みに合わせて乾燥させるものである。
【0018】
次いで、茶葉にする工程は、乾燥させたコバノハスノハカズラにレモングラスを添加しながらブレンドするものであるが、切断、粉砕、手もみ等の加工が必要である場合は、ブレンドする前に切断、粉砕、手もみ等の加工を実施するものである。
【0019】
更に、茶葉を多数のティーパックに充填する工程は、ブレンドされたコバノハスノハカズラとレモングラスとの茶葉を汎用されているコップに入れてお湯を注ぐだけで飲用できるティーパックと同様に通水性のある和紙等の袋に充填するものである。
【0020】
更には、パッケージに収納する工程は、茶葉が充填された多数のティーパックを収納や搬送が容易にできるように、厚紙等のパッケージに収納するものである。
【0021】
そして、本発明の茶葉の製造方法は、茶葉100質量%に対してコバノハスノハカズラを80質量%と、レモングラス20質量%を添加しながら、ブランドされているものである。
【0022】
更に、ティーパックの1つには、茶葉を2.5g宛充填しているもので、ティーパックをコップに入れてお湯を注ぐと適宜量の成分が抽出されるものである。
【0023】
更には、パッケージの1つには、ティーパックを6〜24個宛収納しているものであり、飲用する頻度により適宜収納されて、流通するものである。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明の茶葉の製造方法は、コバノハスノハカズラを水で洗浄し、洗浄後に水切りし、水切り後に乾燥させて、茶葉100質量%に対してコバノハスノハカズラ80質量%とレモングラス20質量%を添加したものであり、主に、日本では沖縄に群生し万能薬と称されるコバノハスノハカズラの成分をお茶として摂取することにより、体調を良好に維持できると共に、レモングラスによりレモンティ感覚で飲用でき、更には、ティーパックにしているために成分の抽出が容易な茶葉を提供するものである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ツヅラフジ科のコバノハスノハカズラを水で洗浄する工程と、該水で洗浄する工程で洗浄したコバノハスノハカズラを水切りする工程と、該水切りする工程で水切りしたコバノハスノハカズラを乾燥する工程と、該乾燥する工程で乾燥させたコバノハスノハカズラにレモングラスを添加しながらブレンドした茶葉にする工程と、該茶葉にする工程でブレンドされた茶葉を多数のティーパックに充填する工程と、該茶葉を多数のティーパックに充填する工程で茶葉が充填された多数のティーパックをパッケージに収納する工程と、を含み、前記茶葉100質量%に対してコバノハスノハカズラを質量80%とレモングラスを20質量%とをブレンドすることを特徴とする茶葉の製造方法。
【請求項2】
前記ティーパックの1つは茶葉を2.5g宛充填することを特徴とする請求項1に記載の茶葉の製造方法。
【請求項3】
前記パッケージの1つはティーパックを6〜24個宛収納することを特徴とする請求項2に記載の茶葉の製造方法。

【公開番号】特開2008−228716(P2008−228716A)
【公開日】平成20年10月2日(2008.10.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−105298(P2007−105298)
【出願日】平成19年3月16日(2007.3.16)
【出願人】(507102182)
【Fターム(参考)】