説明

草刈り機

【課題】 果樹園の低い枝の下や、壁際など、車体が入れない箇所でも草刈りを可能とし、かつ車体外に露出した刈取部が屈折し、屈折した刈取部それぞれの刈高さを同期させ一定に保つ機構を持つ草刈り機の提供。
【解決手段】 刈取部4は横方向に2連の刈刃機構41、42が連結部43を介して備えられ、スライド側である一方の刈刃機構42が乗用型草刈り機Aの車体外に露出するまで刈取部4を横スライドする横スライド機構が備えられ、スライド側である一方の刈刃機構32の先端側には該一方の刈刃機構31の地面からの刈り高さをもう一方の刈刃機構31の地面からの刈り高さに一致させるキャスター7、7が備えられ、スライド側である一方の刈刃機構42が乗用型草刈り機Aの車体外に露出するまでスライドした時点で連結部43を中心として上下方向に回動自在に連結された構成。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、刈取部の昇降機構を備え、かつ刈取部の一部が車体外に露出した刈取部又は刈取部が車体外に露出するまでスライドする機構もつ刈取部を備え、かつ車体より外に露出した刈取部が路面に追従する機構を持つ草刈り機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、刈取部の昇降機構を備えた乗用型草刈り機は、特許文献1に記載のように既に公知になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−274730号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、自由に昇降可能で・車体外に露出した刈取部が屈折可能なため、屈折したそれぞれの刈取部の刈取り高さが一致せず、特に平坦でない土地の草刈作業を行ったとき、刈跡が著しく悪くなるという問題点があった。
【0005】
本発明の解決しようとする課題は、果樹園の低い枝の下や、壁際など、車体が入れない箇所でも草刈りを可能とし、かつ車体外に露出した刈取部が屈折し、屈折した刈取部それぞれの刈高さを同期させ一定に保つ機構を持つ草刈り機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため請求項1記載の発明は、刈取部の昇降機構を備えた草刈り機において、
前記刈取部は複数の刈刃機構が連結部を介して備えられ、
前記複数の刈刃機構の一部が他方の刈刃機構に対し連結部を中心として上下方向に屈折する機構を持ち、
前記屈折する刈刃機構が草刈り機の車体外に露出し、
前記屈折する刈刃機構の先端側には該屈曲する刈刃機構の地面からの刈り高さを車体から降ろされた他方の刈刃機構の地面からの刈り高さに一致させるキャスターが備えられ、
前記キャスターと昇降機構との間には刈取部の上下動に同期してキャスターを上下させることで一部の刈刃機構の地面からの刈り高さを他方の刈刃機構の地面からの刈り高さに同期させる同期機構を備えることを特徴とする手段とした。
【0007】
また、請求項2記載の発明は、刈取部の昇降機構と、刈取部の横方向スライドが可能な横スライド機構を備えた乗用型草刈り機において、
前記刈取部は横方向に複数の刈刃機構が連結部を介して備えられ、
前記スライド側であるいずれか一方の刈刃機構が乗用型草刈り機の車体外に露出するまで刈取部を横スライドする横スライド機構が備えられ、
前記スライド側である一方の刈刃機構の先端側には該一方の刈刃機構の地面からの刈り高さをもう一方の刈刃機構の地面からの刈り高さに一致させるキャスターが備えられ、
前記スライド側である一方の刈刃機構が乗用型草刈り機の車体外に露出するまでスライドした時点で連結部を中心として上下方向に回動自在に連結され、
前記キャスターはスライド側である一方の刈刃機構の先端側を中心として回動自在に構成され、
前記キャスターと昇降機構との間には刈取部の上下動に同期してキャスターを上下回動させることでスライド側である一方の刈刃機構の地面からの刈り高さをもう一方の刈刃機構の地面からの刈り高さに同期させる同期機構を備えていることを特徴とする手段とした。
【0008】
また、請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、
前記スライド側である一方の刈刃機構の先端部とキャスターとの間には、刈取部の上下動に対しキャスター支持軸の垂直状態を維持させる同期リンク機構を備えていることを特徴とする手段とした。
【0009】
また、請求項4記載の発明は、請求項2又は請求項3に記載の発明において、
前記横スライド機構を駆動するスライドアクチュエータを備えていることを特徴とする手段とした。
【0010】
また、請求項4記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の発明において、
前記昇降機構を駆動する昇降アクチュエータを備えていることを特徴とする手段とした。
【発明の効果】
【0011】
請求項1記載の発明では、上述のように、刈取部は複数の刈刃機構が連結部を介して備えられ、複数の刈刃機構の一部が他方の刈刃機構に対し連結部を中心として上下方向に屈折する機構を持ち、屈折する刈刃機構が草刈り機の車体外に露出し、屈折する刈刃機構の先端側には該屈曲する刈刃機構の地面からの刈り高さを車体から降ろされた他方の刈刃機構の地面からの刈り高さに一致させるキャスターが備えられ、前記キャスターと昇降機構との間には刈取部の上下動に同期してキャスターを上下させることで一方の刈刃機構の地面からの刈り高さを他方の刈刃機構の地面からの刈り高さに同期させる同期機構を備える構成としたことで、地面が水平の場合は両刈刃機構が水平状態に維持され、また、地面が横方向にうねっている場合は、露出側の刈取部もう一方の刈取部との連結部を中心として上下方向に屈折することでキャスターが地面のうねりに追従して露出側の刈取部をうねった地面と平行に維持させることができる。
これより、地面の状況にかかわらず草の刈り過ぎや刈り残しを無くすことができるようになるという効果が得られる。
【0012】
請求項2記載の発明では、上述のように、スライド側である一方の刈取部は横方向に複数の刈刃機構が連結部を介して備えられ、スライド側であるいずれか一方の刈刃機構が草刈り機の車体外に露出するまで刈取部を横スライドする横スライド機構が備えられ、スライド側である一方の刈刃機構の先端側には該一方の刈刃機構の地面からの刈り高さをもう一方の刈刃機構の地面からの刈り高さに一致させるキャスターが備えられ、スライド側である一方の刈刃機構が乗用型草刈り機の車体外に露出するまでスライドした時点で連結部を中心として上下方向に回動自在に連結された構成としたことで、地面が水平の場合は両刈刃機構が水平状態に維持され、また、地面が横方向にうねっている場合は、スライド側である一方の刈刃機構がもう一方の刈刃機構との連結部を中心として上下方向に回動することでキャスターが地面のうねりに追従してスライド側である一方の刈刃機構をうねった地面と平行に維持させることができる。
これより、地面の状況にかかわらず草の刈り過ぎや刈り残しを無くすことができるようになるという効果が得られる。
【0013】
また、キャスターはスライド側である一方の刈刃機構の先端側を中心として回動自在に構成され、キャスターと昇降機構との間には刈取部の上下動に同期してキャスターを上下回動させることでスライド側である一方の刈刃機構の地面からの刈り高さをもう一方の刈刃機構の地面からの刈り高さに同期させる同期機構を備えている構成としたことで、昇降機構により刈取部の高さを変化させても、スライド側である一方の刈刃機構の地面からの刈り取り高さをもう一方の刈刃機構の地面からの刈り高さと一致させることができる。
【0014】
請求項3記載の発明では、上述のように、スライド側である一方の刈刃機構の先端部とキャスターとの間に同期リンク機構を備えることで、刈取部の上下動に対しキャスター支持軸の垂直状態を維持させることができる。
【0015】
請求項4記載の発明では、上述のように、横スライド機構を駆動するスライドアクチュエータを備えることで、乗車した状態のまま、スライド機構を操作することができ、これにより、作業能率を高めることができる。
【0016】
請求項5記載の発明では、上述のように、昇降機構を駆動する昇降アクチュエータを備えることで、乗車した状態のまま、昇降機構を操作することができ、これにより、作業能率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】実施例の乗用型草刈り機の全体を示す平面図である。
【図2】実施例の乗用型草刈り機の全体を示す正面図である。
【図3】実施例の乗用型草刈り機の全体を示す背面図である。
【図4】実施例の乗用型草刈り機の全体を示す左側面図である。
【図5】実施例の乗用型草刈り機の全体を示す右側面図である。
【図6】図2における刈取部を横方向いっぱいにスライドさせた状態を示す正面図である。
【図7】図6におけるスライド側刈取部を上向きに回動させた状態を示す正面図である。
【図8】図6におけるスライド側刈取部を下向きに回動させた状態を示す正面図である。
【図9】実施例の乗用型草刈り機の要部を示す平面透視図である。
【図10】図9の透視背面図である。
【図11】図9における刈取部を上げた状態を示す透視背面図である。
【図12】図9における刈取部を下げた状態を示す透視背面図である。
【図13】実施例の乗用型草刈り機の要部を示す刈取部を横方向いっぱいにスライドさせた状態の透視平面図である。
【図14】図13におけるスライド側刈取部を上げた状態を示す透視背面図である。
【図15】図13におけるスライド側刈取部を下げた状態を示す透視背面図である。
【図16】同期機構を示す背面図である。
【図17】同期機構を示す平面図である。
【図18】同期機構を示す斜視図である。
【図19】同期機構の要部を示す平面図である。
【図20】同期機構の作動を示す要部の斜視図である。
【図21】同期機構の作動を示す要部の側面図である。
【図22】同期機構の作動を示す要部拡大斜視図である。
【図23】同期機構の作動を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0019】
まず、この実施例1の乗用型草刈り機を図面に基づいて説明する。
この乗用型草刈り機Aは、車体フレーム1と、走行駆動部2と、操舵機構3と、刈取部4と、昇降機構5と、横スライド機構6と、前後一対のキャスター7、7と、同期機構8と、を主な構成として備えている。
【0020】
さらに詳述すると、走行駆動部2は、車体フレーム1の後側上面に設けられ、操舵機構3は、車体フレームの前側上面に設けられ、走行駆動部2と操舵機構部3との間に運転席10が設けられている。
また、車体フレーム1の下面には左右の従動輪11と左右の駆動輪12を備える。
【0021】
刈取部4は、横方向に2個の刈刃機構41、42が連結部43を介して連結された状態で、車体フレーム1の中央下面に備えられている。そして、刈刃機構41、42にはそれぞれ刈刃44を備える。
また、刈取部4は、スライド側である一方の刈刃機構42がもう一方の刈刃機構41との連結部43を中心として上下方向に回動自在に連結されている。
【0022】
昇降機構5は、図11、12に示すように、上下方向において平行な車体フレーム1と刈取部4のフレームとの間にそれぞれ上下回動自在に連結された一対の高さ調整リンク52、53の一方をアクチュエータ51で回動させることにより、車体フレーム1に対し刈取部4を昇降可能としている。
【0023】
横スライド機構6は、図17、18に示すように、車体フレーム1に対し刈取部4を横方向にスライドさせる役目をなすもので、車体フレーム1に備えた断面コ字状の横スライドフレーム61に対し、刈取部4の摺動フレーム62が複数のローラー65で横方向スライド可能に設けられることで、スライド側である一方の刈刃機構42が横スライドフレーム61の外で乗用型草刈り機Aの車体フレーム1外に露出するまで刈取部4を横スライド可能となっている。
なお、刈取部4の横移動は、スライドアクチュエータ63によりスライドリンク64を介して行われる。
【0024】
キャスター7、7は、図14、15に示すように、スライド側である一方の刈刃機構42の先端側に後述の同期リンク機構84を介して上下回動自在に備えられるもので、スライド側である一方の刈刃機構42を支持する役目をなす。
【0025】
同期機構8は、昇降機構5の上下動(図11、12参照)に同期してスライド側である一方の刈刃機構42の地面からの刈り取り高さをもう一方の刈刃機構41の地面からの刈り取り高さに同期して一致させる役目をなす。
【0026】
この同期機構8は、図16〜23に示すように、刈高さ検出レール81と、刈高検出アーム82と、同期中間リンク83と、同期リンク機構84と、同期ワイヤ85と、を主な構成として備えている。
【0027】
前記刈高検出アーム82は、地面に対する刈取部4の高さを検出する役目をなすもので、刈取部4と一緒に昇降する横スライドフレーム61に対し、回転軸87を中心として上下回動自在に取り付けられている。そして、この刈高検出アーム82の先端に備えた刈高検出ローラー86を、車体フレーム1側に地面に平行に備えた刈高さ検出レール81に接した状態とすることにより、刈高検出アーム82の回動角度で刈取部4の高さを検出することができる。
【0028】
前記同期中間リンク83は、図19、20、22に示すように、略L字状をなし、その中間部83a を刈刃機構41に対し水平回動自在に軸支されていて、その一方端83b に備えたローラーと刈高検出アーム82の基端側突出部82a が当接することで、刈高検出アーム82の上下方向回動を水平方向回動に変換する役目をなす。
【0029】
前記同期リンク機構84は、スライド側である一方の刈刃機構42の先端側とキャスター7との間に備えるもので、その基端側が刈刃機構42に対し上下回動自在に取り付けられた上下方向において平行なリンク84a 、84b による平行リンク機構で構成されることで、図14〜16に示すように、リンク84a 、84b の上下回動に対し、キャスター支持軸71の垂直状態を維持させることができる。
また、上側のリンク84a の基端側に備えた回動操作レバー84c と、同期中間リンク83のもう一方端83c との間を同期ワイヤ85で連結することにより、刈高検出アーム82の上下方向回動に応じて同期リンク機構84を上下回動させ、これにより、刈取部4の昇降に同期してスライド側である一方の刈刃機構42の地面からの刈り高さをもう一方の刈刃機構41の地面からの刈り高さに一致させることができる。
【0030】
次に、この実施例1の効果を説明する。
この実施例1では、上述のように、刈取部4は横方向に2連の刈刃機構41、42が連結部43を介して備えられ、スライド側である一方の刈刃機構42が乗用型草刈り機Aの車体外に露出するまで刈取部4を横スライドする横スライド機構6が備えられ、スライド側である一方の刈刃機構42の先端側には該一方の刈刃機構41の地面からの刈り高さをもう一方の刈刃機構41の地面からの刈り高さに一致させるキャスター7、7が備えられ、スライド側である一方の刈刃機構42が乗用型草刈り機Aの車体外に露出するまでスライドした時点で連結部43を中心として上下方向に回動自在に連結された構成としたことで、地面が水平の場合は両刈刃機構41、42が水平状態に維持され、また、地面が横方向にうねっている場合は、スライド側である一方の刈刃機構42がもう一方の刈刃機構41との連結部43を中心として上下方向に回動することでキャスター7、7が地面のうねりに追従してスライド側である一方の刈刃機構42をうねった地面と平行に維持させることができる。
これより、地面の状況にかかわらず草の刈り過ぎや刈り残しを無くすことができるようになるという効果が得られる。
【0031】
また、キャスター7、7はスライド側である一方の刈刃機構42の先端側を中心として回動自在に構成され、キャスター7、7と昇降機構5との間には刈取部4の上下動に同期してキャスター7、7を上下回動させることでスライド側である一方の刈刃機構42の地面からの刈り高さをもう一方の刈刃機構41の地面からの刈り高さに同期させる同期機構8を備えている構成としたことで、昇降機構5により刈取部4の高さを変化させても、スライド側である一方の刈刃機構42の地面からの刈り取り高さをもう一方の刈刃機構41の地面からの刈り高さと一致させることができる。
【0032】
また、上述のように、スライド側である一方の刈刃機構42の先端部とキャスター7、7との間に同期リンク機構84を備えることで、刈取部4の上下動に対しキャスター支持軸71の垂直状態を維持させることができる。
【0033】
また、上述のように、横スライド機構6を駆動するスライドアクチュエータ61を備えることで、乗車した状態のまま、横スライド機構6を操作することができ、これにより、作業能率を高めることができる。
【0034】
また、上述のように、昇降機構5を駆動する昇降アクチュエータ51を備えることで、乗車した状態のまま、昇降機構5を操作することができ、これにより、作業能率を高めることができる。
【0035】
以上本実施例を説明してきたが、本発明は上述の実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっても、本発明に含まれる。
例えば、実施例では、乗用型草刈り機に本発明を適用した例を示したが、歩行型草刈り機などにも適用することができる。
【0036】
また、実施例では、刈取部の一部がスライドすることで車体外に露出するものを示したが、最初から刈取部の一部が車体外に露出したものにも、本発明を適用することができる。
【0037】
また、実施例では刈取部に2連の刈刃機構を備えた例を示したが、2連以上備えたものにも、本発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0038】
A 乗用型草刈り機(草刈り機)
1 車体フレーム
11 従動輪
12 駆動輪
2 走行駆動部
3 操舵機構
4 刈取部
41 もう一方の刈刃機構
42 スライド側である一方の刈刃機構
43 連結部
44 刈刃
5 昇降機構
51 昇降アクチュエータ
52 高さ調整リンク
53 高さ調整リンク
6 横スライド機構
61 横スライドフレーム
62 摺動フレーム
63 スライドアクチュエータ
64 スライドリンク
65 ローラー
7 キャスター
71 キャスター支持軸
8 同期機構
81 刈高さ検出レール
82 刈高検出アーム
82a 基端側突出部
83 同期中間リンク
83a 中間部
83b 一方端
83c もう一方端
84 同期リンク機構
84a 上側リンク
84b 下側リンク
84c 回動操作レバー
85 同期ワイヤ
86 刈高検出ローラー
87 回転軸
9 リンク機構
91 上側の平行リンク
92 下側の平行リンク
10 運転席

【特許請求の範囲】
【請求項1】
刈取部の昇降機構を備えた草刈り機において、
前記刈取部は複数の刈刃機構が連結部を介して備えられ、
前記複数の刈刃機構の一部が他方の刈刃機構に対し連結部を中心として上下方向に屈折する機構を持ち、
前記屈折する刈刃機構が草刈り機の車体外に露出し、
前記屈折する刈刃機構の先端側には該屈曲する刈刃機構の地面からの刈り高さを車体から降ろされた他方の刈刃機構の地面からの刈り高さに一致させるキャスターが備えられ、
前記キャスターと昇降機構との間には刈取部の上下動に同期してキャスターを上下させることで一部の刈刃機構の地面からの刈り高さを他方の刈刃機構の地面からの刈り高さに同期させる同期機構を備えることを特徴とする。
【請求項2】
刈取部の昇降機構備えた草刈り機において、
前記草刈り機には刈取部の横方向スライドが可能な横スライド機構を備え、
前記刈取部は横方向に複数の刈刃機構が連結部を介して備えられ、
前記スライド側であるいずれか一方の刈刃機構が草刈り機の車体外に露出するまで刈取部を横スライドする横スライド機構が備えられ、
前記スライド側である一方の刈刃機構の先端側には該一方の刈刃機構の地面からの刈り高さをもう一方の刈刃機構の地面からの刈り高さに一致させるキャスターが備えられ、
前記スライド側である一方の刈刃機構が草刈り機の車体外に露出するまでスライドした時点で連結部を中心として上下方向に回動自在に連結され、
前記キャスターはスライド側である一方の刈刃機構の先端側を中心として回動自在に構成され、
前記キャスターと昇降機構との間には刈取部の上下動に同期してキャスターを上下回動させることでスライド側である一方の刈刃機構の地面からの刈り高さをもう一方の刈刃機構の地面からの刈り高さに同期させる同期機構を備えていることを特徴とする。
【請求項3】
請求項2に記載の草刈り機において、
前記スライド側である一方の刈刃機構の先端部とキャスターとの間には、刈取部の上下動に対しキャスター支持軸の垂直状態を維持させる同期リンク機構を備えていることを特徴とする。
を特徴とする。
【請求項4】
請求項2または請求項3に記載の草刈り機において、
前記横スライド機構を駆動するスライドアクチュエータを備えていることを特徴とする。
【請求項5】
請求項2〜請求項4のいずれか1項に記載の草刈り機において
前記昇降機構を駆動する昇降アクチュエータを備えていることを特徴とする。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2013−99321(P2013−99321A)
【公開日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−222626(P2012−222626)
【出願日】平成24年10月5日(2012.10.5)
【出願人】(390005234)株式会社筑水キャニコム (21)
【Fターム(参考)】