説明

蓋材

【課題】湯切り機能を有する蓋材において、ロス率を大幅に増やすことなく、製品品質を保ちながら、蓋材裏面への印刷表現可能な領域を広げることが出来、製品価値を高めることを可能とした蓋材を提供することである。
【解決手段】下面を容器フランジに剥離可能に密着させる下シートと、下シートの上面に積層され上面を蓋本体の表面とする上シートとを備えた積層体で構成され、排出孔用ハーフカットが付された下シートの部分を上シートの部分的な領域の部分に付着させた状態で、下シートから剥離可能にしたことを特徴とする蓋材において、下シートの積層構成が、最内層から、シーラント層、透明延伸フィルム層、アルミニウム箔層の順に積層され、透明延伸フィルム層とアルミニウム箔層の間に裏面印刷絵柄を形成する裏面インキ層が積層されていることを特徴とする蓋材である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、物品を密封する容器の蓋材に関し、特に、使用時に内部に入れた水や湯などの液体を外部に排出させるための排出孔を露出させる必要がある蓋材に関する。
【背景技術】
【0002】
カップ麺等を収納する容器は、喫食時には容器が食器としての役割を果すように設計されており、これらの容器の蓋材としては、内部に収納された食品の保存安定性を保証するだけでなく、それ以外のさまざまな機能が必要とされている。
【0003】
通常、蓋材の表面には、内容物を特定すると共に、購買意欲を高めるために必要な絵柄を印刷手段によって表現することが行われる。蓋材の絵柄表現において、蓋材表面への絵柄表現のみならず、容器から蓋材を捲り上げた際に露出する蓋材内面にも印刷表現を加えることにより、限られた製品表面積における表示可能領域を広げることが出来る。これにより、キャンペーン表示等の表記を付与することが出来、商品価値を高め、消費者へのPR効果を強化できる。この「裏刷り」の手法は、特に紙/アルミニウム箔(以下ALと略す)/シーラントの構成を備えた即席麺容器蓋材において、AL内面への印刷加工により多用されている。
【0004】
しかしながら一方の問題点として、インキ層が容器のシールフランジに掛かる位置に設けられている場合、容器から蓋材を剥離除去する際、ALとインキ層の界面剥離もしくはインキ層の凝集破壊が発生すると同時に、シーラント層が破断し、インキ層以下の層が容器フランジ部に取られインキ層が露出することにより、外観や衛生性が損なわれるという問題が発生する。特に破断強度が20N/15mm以下のシーラント層を用いた場合では、この様な現象が顕著に発生する傾向がある。
【0005】
この問題に対し、蓋材表面への絵柄印刷と同時にAL内面の容器フランジを除外した領域のみに印刷を付与する、表裏同時印刷の手法で本問題を回避することが出来るが、印刷加工機の表裏振り分け加工では色数の制約があり、裏面または表面の加飾表現が制約されるという問題がある。
【0006】
一方、焼きそば、スパゲッティ等のように、使用時に熱湯を注ぎ、所定の調理時間経過後に内部の湯を捨ててから喫食するような食品を収納する容器の蓋材としては、蓋材の一部分を剥離することにより、湯切り用の孔が出現するような、いわゆる湯切り蓋材が用いられている。
【0007】
このタイプの蓋材の代表例として、本出願人の出願になる特許文献1に記載された即席食品容器の湯切孔付蓋材は、表面シートと呼ばれる上シートと、その下層をなす下シートの間の一部の領域に、易剥離剤を塗布して易剥離層を形成し、易剥離領域の上シートを剥離除去することにより、下シートに設けた湯切り孔を露出させる機構を有する蓋材である。この蓋材においては、上シート表面に設けた製品絵柄に対し、上シート裏面の所定の位置に易剥離剤を表裏同時印刷により塗工する必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2000-203653号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献1に記載された湯切孔付蓋材において、上シートの表裏同時印刷後に、下シートとしてアルミニウム箔を貼り合せ、上述のごとく、このAL表面に印刷絵柄を施そうとした場合、蓋材内面の容器フランジに掛からない領域のみに絵柄を設ける手法としては、上シート表面の絵柄ピッチを追尾した追い刷り印刷加工技術があるが、追尾する絵柄との印刷ピッチのズレ量が大きい為、印刷可能な領域が狭く、印刷スピードが上がらない、ピッチ調整ロスが多いなどの加工上の問題によりコスト高となる傾向がある。
【0010】
また、下シート内面に表絵柄のピッチに関係のない連続絵柄印刷を設けた場合、特に易剥離領域の上シートを剥離除去した後の下シートのみの領域では、容器から蓋材を剥離する際、非剥離領域と比べ総厚が薄い為、局所的に剥離角度が鋭角になり、内面インキ部に剥離応力がかかり易く、インキ以下の層の容器への転移がより一層起こり易いという問題がある。
【0011】
また、AL内面へインキを積層することにより、注湯後の蒸らし時に、シーラントを介してインキ由来の臭気が容器内部に篭り、喫食時にその臭気が顕著に現れるという問題もある。
【0012】
本発明は、上記問題点を解決しようとするものであり、その課題とするところは、特に湯切り機能を有する蓋材において、ロス率を大幅に増やすことなく、製品品質を保ちながら、蓋材裏面への印刷表現可能な領域を広げることが出来、製品価値を高めることを可能とした蓋材を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記の課題を解決するための手段として、請求項1に記載の発明は、容器本体の開口部の縁に沿って形成されたフランジに剥離可能に密着して被せる蓋材であって、前記フランジの外形と略同等の大きさを有し、前記開口部及び前記フランジを一体に覆うシート状の蓋本体と、前記フランジの外側に位置するように前記蓋本体に一体に延設され且つ当該蓋本体を前記開口部から分離するときに使用する第1のプルタブと、前記蓋本体に一体に延設され且つ当該容器本体から液体を排出させる排出孔を当該蓋本体に出現させるときに使用する第2のプルタブとを備え、前記蓋本体、前記第1のプルタブ、及び前記第2のプルタブは、少なくとも、下面を前記フランジに剥離可能に密着させる下シートと、この下シートの上面に積層され且つ上面を当該蓋本体の表面とする上シートとを備えた積層体で構成され、前記第2のプルタブの根本部分を横断する両側のそれぞれに位置する前記下シートの外縁の2点を結ぶように前記下シートの下面から当該下シートを貫通する第1のハーフカットが形成され、この第1のハーフカットを開始線として前記蓋本体の面上の内方に向かって延びる部分的な領域に、前記下シートの下面から当該下シートを貫通するように、前記容器本体内の液体の複数の排出孔にそれぞれ対応した所望形状を有し且つ当該領域内で所望の配列を有する複数の排出孔用ハーフカットが形成され、前記第2のプルタブに引き剥がし動作により、前記排出孔用ハーフカットが付された前記下シートの部分を前記上シートの前記部分的な領域の部分に付着させた状態で、当該上シートの当該部分的な領域の部分を前記下シートから剥離可能にしたことを特徴とする蓋材において、前記下シートの積層構成が、最内層から、シーラント層、透明延伸フィルム層、アルミニウム箔層の順に積層され、該透明延伸フィルム層とアルミニウム箔層の間に裏面印刷絵柄を形成する裏面インキ層が積層されていることを特徴とする蓋材である。
【0014】
前記透明延伸フィルムとして用いるフィルム基材は、破断強度が150MPa(JIS
K7127)以上、ヘイズ10%(JIS K7112)以下であることが好ましい。
【0015】
また、請求項2に記載の発明は、前記下シートに積層されている透明延伸フィルムが二
軸延伸ポリエチレンテレフタレート(以下PETと略す)樹脂フィルムであることを特徴とする請求項1に記載の蓋材である。
【0016】
また、請求項3に記載の発明は、前記下シートの透明延伸フィルム層とアルミニウム箔層の間に積層されている裏面インキ層により形成されている裏面印刷絵柄がエンドレス柄であり、前記フランジに掛かる領域にも裏面インキ層が積層されていることを特徴とする請求項1または2に記載の蓋材である。
【発明の効果】
【0017】
本発明の請求項1に記載の蓋材は、以上のような構成であるので、蓋材裏面側を修飾する裏面インキ層が、透明延伸フィルム層を介してシーラント層と積層されている為、インキの臭気が容器内に放出されることを回避し、特に上述の性能の破断強度を有するフィルム基材を用いることにより、開封時の応力でフィルム層が破断せず、インキ以下の積層部が容器のシールフランジ部に転移することも回避できる。その為、印刷可能な領域も広がり、製品のPR効果も改善可能となる。また、易剥離領域の下シートが透明延伸フィルムを積層することにより基材強度が強化される為、容器から蓋材を剥離除去する際にも、下シートの一部が容器上に残留することなく、確実に蓋材を分離除去することが出来る。
【0018】
また、請求項2に記載の発明において、透明延伸フィルム層の基材を二軸延伸PET樹脂フィルムにすることにより、上述の破断強度、ヘイズを確実に確保でき、内面からの絵柄の視認性、下材強化を確実に確保することが可能となる。また、二軸延伸PETフィルムは、印刷基材、中間ラミネート基材としても優れ、ガスバリア性によりインキ臭気の隠蔽も可能であり、更に耐熱性にも優れる為、本用途に的確な基材である。
【0019】
また、請求項3に記載の発明において、下シートの透明延伸フィルム層とアルミニウム箔層の間に積層されている裏面インキ層により形成されている裏面印刷絵柄がエンドレス柄であり、フランジに掛かる領域にも裏面インキ層が積層されている場合においては、上シートの表絵柄とは関与しない印刷加工が可能となり、表裏同時刷り時の色数の制約がなく印刷表現の自由度が改善される。また表絵柄を追尾した追い刷り印刷を不要とし、ロス率を低減できる。
【0020】
本発明によれば、湯切り機能を有する蓋材において、印刷表現の自由度を大幅に改善することができ、且つ容器からの分離適性も改善することができる。このため、使い勝手がよく、かつ、安全性を損なうことなく製品価値を向上した液体排出孔付きの容器の蓋材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、本発明に係る蓋材の一実施態様を平面で透視した平面説明図である。
【図2】図2は、図1のX−X’線に沿った断面を示した断面模式図であり、図2(A)は、上シートを剥離する前の状態を、図2(B)は、上シートを剥離した後の状態を、それぞれ示す。
【図3】図3(A)は、図1、2に示した実施態様における蓋材の層構成を示した断面模式図である。図3(B)、(C)は、本発明に係る蓋材の他の実施態様における層構成を示した断面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1、図2を参照しながら、本発明に係る蓋材の第1の実施形態について説明する。図
1は、本発明に係る蓋材の一実施態様を平面で透視した平面説明図である。図2は、図1のX−X’線に沿った断面を示した断面模式図であり、図2(A)は、上シートを剥離する前の状態を、図2(B)は、上シートを剥離した後の状態をそれぞれ示す。
【0023】
図1に示された容器(CT)は、焼きそばやスパゲッティなどのように、湯熱による調理をした後に、湯切り操作をする即席食品のためのプラスチック製の容器である。この容器(CT)は、事前に焼きそばやスパゲッティなどの食品を乾燥状態で収めた容器本体(BD)と、この容器本体(BD)の上面を成す開口部(OP)のフランジ(FL)に剥離可能に密着させた蓋材(1)とを備えている。
【0024】
図1に示すように、容器本体(BD)の開口部(OP)を周回するフランジ(FL)は、外縁(a)と内縁(b)とを有する。蓋材(1)は、容器本体の開口部のフランジの外縁(a)とほぼ同じ外形を有する蓋本体(2)と、その端縁に延設された1つ又は複数の開封用プルタブ(3)(第1のプルタブ)と、湯切り用プルタブ(4)(第2のプルタブ)を有する。図1では、1つの開封用プルタブ(3)と、1つの湯切り用プルタブ(4)とを示す。
【0025】
蓋材(1)は、図2のように、下シート(5)とこれを被覆する上シート(6)が接着層(7)を介して積層される。
剥離剤を用いる場合、下シート(5)と上シート(6)との層間の特定の局所部分に塗布することにより形成された剥離層(8)が設けられている。この剥離層(8)は、図1の例では、仮想線(IL)で囲まれた部分に形成されており、この部分領域は剥離領域(A)として設定される。このため、この剥離領域(A)はそれ以外の非剥離領域(B)に面上で隣接し且つ当該領域(B)に囲まれるように位置している。
【0026】
剥離剤を用いずに、接着層(7)と異なる樹脂の層を、下シート(5)あるいは上シート(6)の接着層(7)側に設けて、下シート(5)と上シート(6)を完全接着させず、剥離可能に積層した構成としてもよい。これにより、剥離層(8)を省略してもよい。
【0027】
たとえば、下シート(5)を、PETフィルムのコロナ処理面に接着剤を介して、アルミニウム箔を積層し、このPETフィルム面にシーラント層を積層した層構成とし、この下シート(5)のアルミニウム箔面に、紙の表面に絵柄印刷を施した上シート(6)の裏面に、剥離層(8)を用いずに、接着層(7)となる低密度ポリエチレン樹脂を押出し、サンドイッチラミネーション法により積層してもよい。これにより、蓋材の下シート(5)と上シート(6)は完全接着せずに、剥離可能に積層した構成となる。
【0028】
また、図1のように、湯切り用プルタブ(4)を挟んだ蓋材(1)の両側の外縁から蓋材(1)の中心点(O)を含む中心域の方へ平行に伸び、屈曲あるいは湾曲して接続されて一本となる、所謂、半切りと呼ばれる線状の部分剥離用ハーフカット(9)(第2のハーフカット)が、上シート(6)を切断して接着層(7)に至るように設けられている。
【0029】
さらに、湯切り用プルタブ(4)の近傍の蓋本体(2)には、下シート(5)を切断して接着層(7)に至るプルタブ用ハーフカット(10)(第1のハーフカット)が、部分剥離用ハーフカット(9)と、蓋材(1)の外縁との2つの交点(11a)、(11b)を結ぶ線分(c)よりも、湯切り用プルタブ(4)の寄りに、プルタブ用ハーフカット(10)の両側の蓋材(1)の外縁の2点(10a)、(10b)を結ぶように設けられている。
【0030】
2分線(PG)は、この2点(10a)、(10b)間の長さを等分に2分している。このプルタブ用ハーフカット(10)は、本実施形態では直線であって、フランジ(FL
)の外縁(a)に接する接線として形成されている。しかしながら、これに限られずに、このハーフカット(10)は外縁(a)に対して、その当接位置から若干前後した直線であってもよいし、また外縁(a)の丸みに沿った湾曲した半切りであってもよい。
【0031】
また、剥離領域(A)の一部である、部分剥離用ハーフカット(9)と2つの交点(11a)、(11b)を結ぶ線分(c)で囲まれた領域の内部には、下面から下シート(5)を切断し接着層(7)に到達する複数の湯切り孔用ハーフカット(12)(排出孔用ハーフカット)が設けられている。この複数の湯切り孔用ハーフカット(12)の形状は平面視において矩形状を成している。剥離剤を用いる構成では、これらのハーフカット(12)の平面視時の矩形に位置合わせして接着層(7)が夫々形成されている。このため、個々のハーフカット(12)で囲まれる矩形状の領域(平面視の領域)は、剥離領域(A)の内部に更に細かい矩形状の非剥離領域(C)が形成されている。
【0032】
以上のことから、本実施形態に係る蓋材(1)では、その主要な構成として、湯切り用プルタブ(4)の根本部分を横断する両側のそれぞれに位置する、下シート(5)の外縁の2点(10a)、(10b)を結ぶように下シート(5)の下面からプルタブ用ハーフカット(10)が形成される。
【0033】
また、湯切り用プルタブ(4)の根本部分の両側において当該根本部分からそれぞれ等距離のフランジの外縁(a)の上の2つの位置であって、前記2点(10a)、(10b)よりも湯切り用プルタブ(10)から離れた2つの起点(11a)、(11b)からそれぞれ蓋本体(2)の面上の内方に向かって延びて相互に合流して部分的な領域を当該蓋本体(2)に画成するように上シート(6)の上面から部分剥離用ハーフカット(9)が形成される。
【0034】
さらに、部分剥離用ハーフカット(9)で画成された部分的な領域において前記下シートの下面から当該下シートを貫通するように、複数の湯切り孔(12A)にそれぞれ対応した形状を有し且つ当該領域内で所望の配列を有する複数の湯切り孔用ハーフカット(12)が形成される。
【0035】
このため、湯切り用プルタブ(4)の引き剥がし動作により、湯切り孔用ハーフカット(12)が付された下シート(5)の部分を上シート(6)の前記部分的な領域の部分に付着させた状態で、当該上シート(6)のプルタブ用ハーフカット(10)、フランジ(FL)の外縁上の2点(10a)、(10b)それぞれから2つの起点(11a)、(11b)のそれぞれに至る当該外縁の一部、及び、部分剥離用ハーフカット(9)で囲まれる閉領域の部分が当該湯切り用プルタブ(4)と共に下シート(5)から部分的に剥離可能になっている。
【0036】
そこで、図2に示すように、湯切り時にユーザは湯切り用プルタブ(4)をめくるように引き上げる。この引き上げ動作により、プルタブ用ハーフカット(10)の部分で湯切り用プルタブ(4)(上下シート6、5)が蓋体(1)から分離可能になっている。
【0037】
次に下シート(5)の構成について記述する。図3(A)は、図1、2に示した実施態様における蓋材の層構成を示した断面模式図である。下シート(5)は少なくとも、天面よりアルミニウム箔層(23)、裏面印刷絵柄を付与する裏面インキ層(24)、透明延伸フィルム層(26)を積層している。この順序で積層していることにより、プルタブ(3)より開口し注湯作業を行なう際、もしくは排湯作業が終わり喫食する際に蓋を容器から剥離除去する際に、蓋内面に透明延伸フィルム層(26)、シーラント層(27)を介して裏面印刷絵柄を見ることが出来る。
【0038】
本実施形態に係る蓋材(1)を製造する方法は、以下のとおりである。
まず、紙(22)の表面に表面印刷絵柄(21)を印刷すると同時に裏面に剥離剤を印刷し剥離層(8)形成する。剥離剤は、部分剥離用ハーフカット(9)とプルタブ用ハーフカット(10)とその間の蓋材(1)の外縁で囲まれた範囲に、湯切り孔用ハーフカット(12)で囲まれた部分を塗りつぶさないように塗布する。必要に応じて、剥離剤が紙に吸収されて、剥離効果がなくならないように、あらかじめ、目止剤を剥離剤が印刷される面に塗布してもよい。
【0039】
次に、下シート(5)に積層する透明延伸フィルム(26)に、裏面印刷絵柄となる裏面インキ層(24)を形成した後、接着剤層(25)を介してアルミニウム箔(23)とラミネート加工を行なう。そしてアルミニウム箔面を接着層(7)となるポリエチレン樹脂を用いて、サンドイッチラミネーションにより、剥離層(8)が印刷された紙(22)の裏面に積層する。次に、この積層した透明延伸フィルム面にシーラント層(27)を設ける。
【0040】
このようにして、アルミニウム箔層(23)、裏面インキ層(24)、透明延伸フィルム層(26)、シーラント層(27)からなる下シート(5)と、これを被覆する表面インキ層(21)と紙層(22)からなる上シート(6)が、剥離層(8)や、接着層(7)となるポリエチレン樹脂を介して積層され、蓋材(1)の積層体が出来上る。
【0041】
次に、ロータリーダイカッターにより下シート(5)を切断して、接着層(7)まで、あるいは、紙層(22)の途中までのハーフカット加工を行い、プルタブ用ハーフカット(10)と湯切り孔用ハーフカット(12)を設ける。
【0042】
また同様に、上シート(6)を切断して、接着層(7)までのハーフカット加工を行い、部分剥離用ハーフカット(9)を設ける。次に、蓋材(1)の外形に打ち抜いて、枚葉の蓋材(1)が得られる。尚、ハーフカット加工と、外形の打ち抜きは同時に行ってもよい。
【0043】
本例の蓋材(1)の製造に用いられる紙としては、坪量50g/m〜150g/mの紙が好ましく用いられる。紙の種類は、絵柄印刷を施す表面が白色で多色印刷適正を有するものが好ましく、印刷用下地コート層が積層された、両アート紙、片アート紙、あるいは、両コート紙、片コート紙などを好適に使用することができる。また、純白ロールなども用いることができる。
【0044】
坪量が50g/m未満の場合は、剛性や機械的強度がやや不足し、150g/mを超える場合は、剛性は既に充分であり、それ以上の必要性がなく、ヒートシールに時間を要し、紙の層間強度の低下、開封時の紙の折れ易さの低下などもあるため好ましくない。
【0045】
上シートおよび下シートの絵柄印刷には、紙用のグラビアインキ、フレキソインキ、オフセットインキなどを用いて、それぞれのインキの印刷方式で設けることができる。また、箔押しなどで金属光沢部分を設けてもよい。また、特に上シート表面の絵柄印刷では、保護ニスを表面に塗布したり、ポリエチレンテレフタレートフィルムなどの延伸フィルムを表面に積層したりしてもよい。
【0046】
また、使用する剥離層(8)の材質は、特に限定されず、上シート(6)と下シート(5)を剥離可能とすればよい。例えば、ウレタン系樹脂やポリアミド系樹脂などの熱可塑性樹脂、もしくは、硝化綿系樹脂、ワックスなどを主成分とする剥離剤を使用できる。
【0047】
下シート(5)としては、厚さが6μmから25μmの軟質アルミニウム箔を好適に使
用できる。このアルミニウム箔の厚さが6μm未満の場合、カール発生により加工適性、使用適性が得られにくく、また注湯時に必要な開口保持性も低下する。反対に25μmを超えると、出来上がった蓋材(1)の腰が強くなり過ぎ、手を切ったり、ハーフカット加工で刃が入りにくく、コストも過剰になる。
【0048】
剥離剤が印刷された紙の裏面とアルミニウム箔面の積層に用いる接着層(7)としては、ポリエチレン樹脂の他、低密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレンと酸のコポリマー樹脂、合成ゴムの何れか一以上を主体とする熱可塑性樹脂が好ましく使用できる。また、接着層(7)として、熱可塑性樹脂ではなく、ウェットラミネート用接着剤、ドライラミネート用接着剤、ノンソルベントラミネート用接着剤、ホットメルト剤を使用してもよい。
【0049】
透明延伸フィルム(26)としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル樹脂フィルム、セロファン、一軸延伸ポリプロピレン樹脂フィルム、二軸延伸ポリプロピレン(OPP)樹脂フィルム、二軸延伸ポリアミド樹脂フィルム等のフィルム材料が挙げられるが、加工適性、耐熱性、基材強度上PET樹脂フィルムが最良である。
【0050】
シーラント層(27)は、単層でも多層でもよいが、シーラント層(27)の最内面は、低密度ポリエチレン樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−メタクリル酸共重合体樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体樹脂などの酸コポリマー樹脂を主成分としたイージーピールシーラント樹脂層であることが好ましい。これらのシーラント層の素材は、いずれにしても被着体容器の少なくとも開口周縁部の接合面側の素材に応じて選択される。
【0051】
本発明の蓋材(1)は、以上のような構成であるので、湯切り用プルタブ(4)を持って、排湯口を現すために上シート(6)を剥がすときに、下シート(5)を切ってしまい、剥離領域の下シート(5)を容器本体から剥がしてしまうことがない。
【0052】
図3(B)は、本発明に係る蓋材の他の実施態様における層構成を示した断面模式図である。本実施態様においては、剥離剤を用いない。
【0053】
まず、紙(22)の表面に表面印刷絵柄(21)を形成し上シート(6)を得る。次に、下シートに積層する透明延伸フィルム(26)に裏面印刷絵柄を形成する裏面インキ層(24)を印刷し、接着層(25)を介してアルミニウム箔(23)とラミネート加工を行なう。そしてアルミニウム箔面を接着層(7)となるポリエチレン樹脂を用いて、サンドイッチラミネーションにより、上シート(6)の紙層(22)面に積層する。次に、透明延伸フィルム(26)面にシーラント層(27)を設ける。
【0054】
このようにして、アルミニウム箔層(23)、裏面インキ層(裏面印刷絵柄)(24)、透明延伸フィルム層(26)、シーラント層(27)からなる下シート(5)と、これを被覆する、表面インキ層(表面印刷絵柄)(21)、紙層(22)からなる上シート(6)が、接着層(7)となるポリエチレン樹脂を介して積層され、蓋材(1)の積層体ができる。
【0055】
剥離剤を用いない場合、下シート(5)とこれを被覆する上シート(6)が、全領域にわたりほぼ均一な接着力で剥離可能に積層されている。なお、後述するように、この下シート(5)と上シート(6)との間には、界面剥離による剥離界面(20)が形成される。つまり、この界面剥離による剥離界面(20)を以って上シート(5)及び下シート(6)が相互に積層されている。
【0056】
この剥離方式の場合、上シート(6)と下シート(5)の接着強度が製品全面に及び剥離可能となっている為、湯切り部のみ剥離させる手法として、剥離領域(A)と非剥離領域(B)とを区分する位置に、上シート(6)を垂直方向に貫通する部分剥離用ハーフカット(9)が配置されていることが必須となる。
【0057】
上シート(6)と下シート(5)の接着界面において、一方の側は二軸延伸フィルムもしくはアルミニウム箔であり、他の側はポリオレフィン系の接着性樹脂である構成とする。これにより、適度な剥離性を安定して発揮させる事が可能となる。この場合、どちらが上シート側に来るか、下シート側に来るかは、目的とする層構成に応じてどちらの場合もあり得る。またこの場合、二軸延伸フィルムもしくはアルミニウム箔の前記接着性樹脂との接着界面側一面に、剥離強度を高めるためのコーティング層を積層することにより、剥離性をさらに最適に設定することが可能となる。
【0058】
ポリオレフィン系の接着性樹脂としては、低密度ポリエチレン(LDPE)樹脂、高密度ポリエチレン(HDPE)樹脂、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂、ポリオレフィン系エラストマー等のポリオレフィン系樹脂が用いられる。
【0059】
二軸延伸フィルムとしては、二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂フィルム、二軸延伸PP樹脂フィルム(OPP)、二軸延伸ナイロンフィルム等が用いられる。
【0060】
図3(C)は、本発明に係る蓋材の他の実施態様における層構成を示した断面模式図である。本実施形態に係る蓋材(1)を製造する方法について、以下に述べる。
【0061】
まず、紙(22)と二軸延伸フィルム(28)をラミネートし、紙(22)の表面に表面印刷絵柄(21)を形成し上シート(6)を得る。次に、下シートに積層する透明延伸フィルム(26)に裏面印刷絵柄(24)を印刷し、アルミニウム箔(23)とラミネート加工を行なう。そしてアルミニウム箔面を接着層(7)となるポリエチレン樹脂を用いて、サンドイッチラミネーションにより、上シート(6)の二軸延伸フィルム(28)面に積層する。次に、この積層した透明延伸フィルム(26)面にシーラント層(27)を設ける。
【0062】
このようにして、アルミニウム箔層(23)、裏面インキ層(裏面印刷絵柄)(24)、透明延伸フィルム層(26)、シーラント層(27)からなる下シート(5)と、これを被覆する、表面インキ層(表面印刷絵柄)(21)、紙層(22)、二軸延伸フィルム層(28)からなる上シート(6)が、接着層(7)となるポリエチレン樹脂を介して積層され、蓋材(1)の積層体ができる。
以下、実施例に基づき、本発明に係る蓋材について、さらに詳細に説明する。
【実施例1】
【0063】
以下の材料を使用して、蓋材を作製した。
上シート:片アート紙(王子製紙(株)製:坪量104.9g/m
下シート:二軸延伸PETフィルム(東レフィルム加工社製:P60、厚さ12μm)に裏面インキ層による裏面印刷絵柄を付与した基材とアルミニウム箔(三菱アルミニウム社製:厚さ15μm)とをドライラミネートした積層体。
シーラント層:接着性ポリオレフィン系樹脂(三井・デュポンポリケミカル(株)製:VN503、厚さ10μm)およびエチレン−メタクリル酸共重合体樹脂(三井・デュポンポリケミカル(株)製:N1108C、厚さ10μm)を溶融押出により共押出した積層体。
目止剥離層:
<ポリアミドワニスの調整>軟化点が105℃〜111℃であるポリアミド樹脂(花王(株)製:レオマイドS−2110PL)30部をトルエン50部、イソプロピルアルコール20部に混合溶解させて、固形分30%の試験用ポリアミドワニス(樹脂A)を得た。<ニトロセルロースワニスの調整>平均重合度が50であるニトロセルロース(旭化成(株)製:1/8H)30部を、酢酸エチル30部とイソプロピルアルコール40部に混合溶解させて、固形分30%の試験用ニトロセルロースワニス(樹脂B)を得た。樹脂Aと樹脂Bとを重量%で7:3の割合で混合し、目止剥離層を得た。
【0064】
本実施例に係る湯切り孔付き蓋材の作製は以下の手順により行った。まず、片アート紙のコート剤で処理されている面に絵柄の印刷を施し、片アート紙のコート剤で処理されていない面の剥離領域内に目止剥離層を塗工した。
ただし後述する湯切り孔内は、目止剥離層を塗工しない。続いて、二軸延伸PETフィルムに製品ピッチを伴わない連続絵柄の印刷を施し、その印刷面とアルミニウムとをドライラミネートして作製した。続いて片アート紙の剥離層塗工面と基材層のアルミニウム面とを、溶融押出温度を320℃に設定した押出ラミネート法によって低密度ポリエチレン(三井化学(株)製:ミラソン)を厚さ20μmで貼り合わせた。続いて、溶融押出により基材層のPETフィルム面に共押出でシーラント層を積層した。
【0065】
ロータリーダイカッターにより、シーラント層側から上シートまでのハーフカット加工で湯切り孔とプルタブ用ハーフカットとを形成した。また、同加工機で上シート側から低密度ポリエチレン層までのハーフカット加工で連続線の部分剥離用ハーフカットを形成した。部分剥離用ハーフカット内に湯切り孔が形成されている。
湯切り用プルタブを剥離領域に設け、開封用プルタブは湯切り用プルタブの対角位置で非剥離領域が隣接する外周縁に設けるように、抜き加工により、湯切り孔付き蓋の形状を得た。
【実施例2】
【0066】
上シートの紙の非印刷面に二軸延伸フィルムとしてPETフィルム(東レ(株)製:E5100、厚さ12μm)をドライラミネートにより積層した。このPET面とアルミニウム箔をルーダー加工によりラミネート加工した後、上シートの紙の表面およびアルミニウム箔の裏面に表裏同時印刷加工を行ない、裏面側の印刷は容器フランジ部を除外した箇所に施した。このアルミニウム箔印刷面に対し、透明延伸フィルムとしてPETフィルム(東レフィルム加工社製:P60、厚さ12μm)を積層した。これ以外は実施例1と同様とし、蓋材を作成した。
<比較例1>
【0067】
実施例1において、下シートの積層でPETフィルム印刷面を裏面側に配置した。これ以外は実施例1と同様の構成とし、蓋材を作成した。
<比較例2>
【0068】
実施例2において、下シートにPETフィルムを積層せず、これ以外は実施例2と同様の構成とし、蓋材を作成した。
以上の蓋材の構成をまとめたものを表1に示す。
【0069】
【表1】

【0070】
〔評価方法〕
実施例および比較例の湯切り孔付き蓋材を使用した容器で、開封用プルタブから湯切り孔付き蓋材を剥がして、湯を標線まで300ml注ぎ、3分間再封して蒸らした後、剥離領
域の上シートを分離して湯切り孔を露出させた後、容器を90°傾けて湯切りを行った。その後、以下の評価を行った。結果を表2に示す。
1)臭気:開封時、インキ臭気なし(○印)と、インキ臭気あり(×印)との2つの態様で評価した。
2)剥離適性:容器へのインキ以下の層の転移なし(○印)と、そうでない場合(×印)との2つの態様で評価した。
【0071】
【表2】

【0072】
表2から分かるように、この実施形態の特徴に基づいて実施した実施例1、2の湯切り孔の構成によれば、蒸らし後の臭気、剥離適性の何れの評価項目についても満足のできる結果を得た。
従って、本実施形態の湯切り孔の構成を採用すれば、インキ臭気の放出や、インキの容器への転移といった食品容器としての衛生上の問題を発生させることなく、蓋材裏面への印刷表現を容易に行なうことが可能であり、特に追い刷り加工などの製造ロスが大きく複雑な加工を必要とせず、更には分離廃棄適性にも優れた湯切り蓋材を提供することが可能である。
【0073】
以上の実施形態及びその変形形態に係る蓋材は、即席食品などの食品容器の蓋材として説明してきた。しかしながら、本発明に係る蓋材は必ずしもこれに限定されるものではなく、容器本体に水や湯、或いは、触媒などの様々な溶液を注入し、それらの液体により内容物を処理した後、その液体だけを、排出孔を介して排出させる構造であればよく、液体の種類や温度、更には内容物に対する処理の態様などが限定されるものではない。
【符号の説明】
【0074】
1・・・蓋材
2・・・蓋本体
3・・・開封用プルタブ(第1のプルタブ)
4・・・湯切り用プルタブ(第2のプルタブ)
5・・・下シート
6・・・上シート
7・・・接着層
8・・・剥離層(剥離剤)
9・・・部分剥離用ハーフカット
10・・・プルタブ用ハーフカット
10a、10b・・・外縁の2点
11a、11b・・・交点
12・・・湯切り孔用ハーフカット
12A・・・湯切り孔
20・・・剥離界面
21・・・表面インキ層(表面印刷絵柄)
22・・・紙層(紙)
23・・・アルミニウム箔層(アルミニウム箔)
24・・・裏面インキ層(裏面印刷絵柄)
25・・・接着層
26・・・透明延伸フィルム層(透明延伸フィルム)
27・・・シーラント層(シーラント)
28・・・二軸延伸フィルム層(二軸延伸フィルム)
CT・・・容器
BD・・・容器本体
OP・・・開口部
FL・・・フランジ
a・・・外縁
b・・・内縁
IL・・・仮想線
A・・・剥離領域
B・・・非剥離領域
O・・・中心点
PG・・・二分線
c・・・線分

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体の開口部の縁に沿って形成されたフランジに剥離可能に密着して被せる蓋材であって、前記フランジの外形と略同等の大きさを有し、前記開口部及び前記フランジを一体に覆うシート状の蓋本体と、前記フランジの外側に位置するように前記蓋本体に一体に延設され且つ当該蓋本体を前記開口部から分離するときに使用する第1のプルタブと、前記蓋本体に一体に延設され且つ当該容器本体から液体を排出させる排出孔を当該蓋本体に出現させるときに使用する第2のプルタブとを備え、
前記蓋本体、前記第1のプルタブ、及び前記第2のプルタブは、少なくとも、下面を前記フランジに剥離可能に密着させる下シートと、この下シートの上面に積層され且つ上面を当該蓋本体の表面とする上シートとを備えた積層体で構成され、
前記第2のプルタブの根本部分を横断する両側のそれぞれに位置する前記下シートの外縁の2点を結ぶように前記下シートの下面から当該下シートを貫通する第1のハーフカットが形成され、
この第1のハーフカットを開始線として前記蓋本体の面上の内方に向かって延びる部分的な領域に、前記下シートの下面から当該下シートを貫通するように、前記容器本体内の液体の複数の排出孔にそれぞれ対応した所望形状を有し且つ当該領域内で所望の配列を有する複数の排出孔用ハーフカットが形成され、
前記第2のプルタブに引き剥がし動作により、前記排出孔用ハーフカットが付された前記下シートの部分を前記上シートの前記部分的な領域の部分に付着させた状態で、当該上シートの当該部分的な領域の部分を前記下シートから剥離可能にしたことを特徴とする蓋材において、
前記下シートの積層構成が、最内層から、シーラント層、透明延伸フィルム層、アルミニウム箔層の順に積層され、該透明延伸フィルム層とアルミニウム箔層の間に裏面印刷絵柄を形成する裏面インキ層が積層されていることを特徴とする蓋材。
【請求項2】
前記下シートに積層されている透明延伸フィルムが二軸延伸ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムであることを特徴とする請求項1に記載の蓋材。
【請求項3】
前記下シートの透明延伸フィルム層とアルミニウム箔層の間に積層されている裏面インキ層により形成されている裏面印刷絵柄がエンドレス柄であり、前記フランジに掛かる領域にも裏面インキ層が積層されていることを特徴とする請求項1または2に記載の蓋材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−197100(P2012−197100A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−62334(P2011−62334)
【出願日】平成23年3月22日(2011.3.22)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】