説明

薬剤およびその使用方法

【課題】抗酸菌による種々の疾患を治療する薬剤およびその使用方法を提供する。
【解決手段】抗酸菌による疾患を治療する薬剤であって、有効成分として、ヒペリシン(hypericin)、ヒペリシンの誘導体、およびヒペリシンの塩(ヒペリシンアニオンの互変異性体)のうち少なくとも1つ(以下、「ヒペリシン等」と称する。)を含むものである。ヒペリシン等は、オトギリソウに含まれる暗赤色のアントラキノン系天然色素であり、図1に示した化学式で表される物質である。本薬剤が有効な抗酸菌の種類としては、M.ulcerans、非結核性抗酸菌、および癩菌が挙げられる。本薬剤は、エアゾール剤、液剤、ローション剤、貼付剤、パップ剤、または軟膏剤などの種々の形態をとることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、抗酸菌による疾患を治療する薬剤およびその使用方法に関する。
【背景技術】
【0002】
抗酸菌は、マイコバクテリウム属(Mycobacterium)に属する細菌グループの総称である。抗酸菌は、結核菌、癩菌、非結核性抗酸菌などに分類される。抗酸菌は、基本的に非外毒素および内毒素の産生性を有している。しかし、非結核性抗酸菌の一種であるM.ulcerans(Mycobacterium ulcerans)は、例外的に外毒素を産生し、皮膚に潰瘍を形成する。M.ulceransによって形成される潰瘍は、ブルーリ潰瘍と呼ばれており、四肢の皮膚もしくは軟組織に対して広範囲に引き起こされる疾患である。ブルーリ潰瘍は、忘れ去られた熱病(Neglected tropical disease)としてアフリカ諸国で問題となっている(非特許文献1参照)。
【0003】
また、非結核性抗酸菌による感染症では、皮膚疾患よりも、呼吸器疾患の方が多い。非結核性抗酸菌による呼吸器疾患は、日本国などの先進国でも多く見られる。非結核性抗酸菌による呼吸器疾患の多くは、肺結核に類似した肺の慢性感染症を起こす。また、癩菌による感染症は、現在の医学では治療可能な疾患となりつつある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】http://www.h6.dion.ne.jp/▲〜▼nkf−info/bu/index.html
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、ブルーリ潰瘍の根本的な治療に有効な化学療法は、いまだ確立されておらず、抗生物質の投与による治療などで対応しているのが現状である(非特許文献1参照)。また、非結核性抗酸菌による呼吸器疾患についても、改善率があまりよくなく、有効な治療法がない。また、癩菌による感染症では、長期間に渡る治療が必要であることから、短期間で治癒できる治療法が求められている。
【0006】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、抗酸菌による種々の疾患を治療する薬剤およびその使用方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による薬剤は、抗酸菌による疾患を治療する薬剤であって、有効成分としてヒペリシン(hypericin)、ヒペリシンの誘導体、およびヒペリシンの塩(ヒペリシンアニオンの互変異性体)のうち少なくとも1つ(以下、「ヒペリシン等」と称する。)を含むものである。本発明による薬剤が有効な抗酸菌の種類としては、例えば、ブルーリ潰瘍を引き起こすM.ulcerans、呼吸器疾患を引き起こす非結核性抗酸菌、および、ハンセン病を引き起こす癩菌が挙げられる。本発明による薬剤は、例えば、エアゾール剤、液剤、注射剤、ローション剤、貼付剤、パップ剤、または軟膏剤の形態をとることができる。
【0008】
本発明による薬剤の使用方法は、抗酸菌による疾患を治療する薬剤の使用方法である。この使用方法では、薬剤として、有効成分としてヒペリシン等を含むものが使用される。この使用方法は、患部に対して、有効成分の光吸収帯の波長を含む光を積極的に照射せずに、薬剤を付与するものである。
【0009】
本発明による薬剤およびその使用方法では、当該薬剤が、M.ulcerans、非結核性抗酸菌および癩菌などの抗酸菌による疾患が生じている箇所に供給されることにより、ヒペリシン等の作用により、抗酸菌が死滅する。
【発明の効果】
【0010】
本発明による薬剤およびその使用方法によれば、当該薬剤に含まれるヒペリシン等の作用により、抗酸菌を死滅させるようにしたので、本薬剤の使用により、抗酸菌による種々の疾患を治療することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明による一実施の形態に係る薬剤の有効成分の1つであるヒペリシン等の化学式である。
【図2】オトギリソウの写真である。
【図3】実施例に係る薬剤の実験条件と結果を示す図である。
【図4】図3の条件で実験を実施したときのシャーレ1内の抗酸菌を撮影したものである。
【図5】図3の条件で実験を実施したときのシャーレ4内の抗酸菌を撮影したものである。
【図6】参考例に係る薬剤を癌患者に投与する前後の癌細胞を撮影したものである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
<実施の形態>
[構成]
図1(A)は、本発明による一実施の形態に係る薬剤の有効成分の1つであるヒペリシン(hypericin)およびその誘導体の化学式を表したものである。図1(A)において、RがCHとなっているとき、図1(A)はヒペリシンの化学式を表しており、RがCHOHとなっているとき、図1(A)はヒペリシンの誘導体の化学式を表している。図1(B)は、本発明による一実施の形態に係る薬剤の有効成分の1つであるヒペリシンの塩(ヒペリシンアニオンの互変異性体)の化学式を表したものである。図2は、オトギリソウの写真である。
【0014】
ヒペリシンは、オトギリソウに含まれる暗赤色のアントラキノン系天然色素であり、図1(A)に示した化学式で表される物質である。本実施の形態の薬剤は、有効成分としてヒペリシン、ヒペリシンの誘導体、およびヒペリシンの塩(ヒペリシンアニオンの互変異性体)のうち少なくとも1つ(以下、「ヒペリシン等」と称する。)を含んでいる。本薬剤全体の体積を100mlとすると、液剤系では本薬剤の有効成分は0.5μg〜30mgwt%の範囲内で含まれている。軟膏剤系では、全重量100g中に1mg〜10mgwt%の範囲で含まれている。溶剤としては、エタノール、水、生理食塩水、エタノール水溶液が用いられる。軟膏剤の基材としては、ワセリン、パラフィン、ポリエチレン樹脂を流動パラフィンでゲル化したプラスチベース、ミツロウ、エマルションクリーム、ポリエチレングリコール、セルロース、シェアバター、カカオバター等が用いられる。
【0014】
ヒペリシン等は、光増感剤としてよく知られた物質である。ヒペリシン等は、特定の組織に集積しやすい性質を持っており、投与後に、ヒペリシン等が集積した組織へ光が照射されると、一重項酸素を発生させて、例えば腫瘍細胞を壊死させることが可能な物質である。しかし、本実施の形態では、本薬剤に含まれるヒペリシン等は、光増感剤として使用されない。そのため、ヒペリシン等の光吸収帯の波長を含む光を、本薬剤に積極的に照射する必要はない。
【0015】
また、ヒペリシン等は、抗ウイルス作用を有している物質としてもよく知られている。しかし、ヒペリシン等が、抗酸菌の増殖を抑えたり、抗酸菌を死滅させたりする作用(抗菌作用)を有しているという報告は、今までなされていなかった。本願の発明者らは、ヒペリシン等が抗酸菌を死滅させる作用を有していることを、実験により初めて解明した。本願の発明者らは、ヒペリシン等がM.ulcerans、非結核性抗酸菌、および癩菌に対して有効であることを実験で確かめた。本薬剤は、人間に対して使用されるものであるが、動物に対しても使用される。
【0016】
本願の発明者らは、それらの実験を、ヒペリシン等をエタノールおよび水で希釈した液剤で実施したが、ヒペリシン等の作用は、抗酸菌が存在する部位に薬剤を直接、接触させることにより発現するので、薬剤の種類は、液剤に限定されるものではなく、抗酸菌が存在する部位に応じた態様となる。抗酸菌が皮膚に存在している場合には、本薬剤は、エアゾール剤、液剤、注射剤、ローション剤、貼付剤、パップ剤、または軟膏剤の形態を採ることができる。また、抗酸菌が喉や、気管支、肺などの呼吸器内に存在する場合には、エアゾール剤の形態を採ることができる。従って、本薬剤は、抗酸菌が存在する部位に応じて、エアゾール剤、液剤、注射剤、ローション剤、貼付剤、パップ剤、または軟膏剤などの種々の形態をとることができる。
【0017】
[使用方法]
本薬剤は、例えば、以下のように使用される。まず、医師は、患者(人間)または動物の患部の部位に応じた形態の薬剤を用意する。次に、医師は、患者(人間)または動物の患部に対して、薬剤の有効成分の光吸収帯の波長を含む光を積極的に照射せずに、薬剤を付与する。つまり、医師は、ヒペリシン等の光増感作用を使用しないで、患者(人間)または動物の患部に対して薬剤を付与する。すると、薬剤が患者(人間)または動物の患部に浸透し、薬剤に含まれるヒペリシン等が抗酸菌に接触する。
【0018】
[実験]
以下に、本願の発明者らが行った実験の1つについて詳細に説明する。
【0019】
図2(A),(B)は、本願の発明者らが行った実験の条件と、結果を表したものである。本願の発明者らは、まず、3つのシャーレ(シャーレ1、シャーレ2、シャーレ3)を用意した。次に、各シャーレに、M.ulceransの培養液50μlを滴下し、各シャーレの所定のエリア内のM.ulceransの数をカウントした。その後、実験用の薬剤として、2000mlのヒペリシン溶液(エタノール:水=1:1)混ぜたものを用意し、各シャーレに実験用の薬剤を滴下し、薬剤使用直後と、薬剤使用後1時間経過時と、薬剤使用後3時間経過時に、各シャーレの所定のエリア内のM.ulceransの数をカウントした。
【0020】
さらに、本願の発明者らは、参考として、ヒペリシン等を光増感剤として使用してみた。具体的には、本願の発明者らは、まず、3つのシャーレ(シャーレ4、シャーレ5、シャーレ6)を用意した。次に、各シャーレに、M.ulceransの培養液50μlを滴下し、続けて、波長599nmのLED光を30分間、各シャーレに照射した。その後、光照射後1時間経過時と、光照射後3時間経過時に、各シャーレの所定のエリア内のM.ulceransの数をカウントした。
【0021】
図3(A)〜(D)は、シャーレ1に染色を施し、M.ulceransを着色した上で、シャーレ1内の所定のエリアを撮影した結果を示したものである。図3(A)は薬剤未使用時の写真であり、図3(B)は薬剤使用直後の写真であり、図3(C)は薬剤使用後1時間経過時の写真であり、図3(D)は薬剤使用後3時間経過時の写真である。図4(A),(B)は、シャーレ4に染色を施し、M.ulceransを着色した上で、シャーレ4内の所定のエリアを撮影した結果を示したものである。図4(A)は薬剤使用後1時間経過時の写真であり、図4(B)は薬剤使用後3時間経過時の写真である。
【0022】
図2(A),(B)、図3(A)〜(D)から、ヒペリシン等を含む薬剤を使用した直後から、M.ulceransがほとんど消滅していることがわかる。また、図2(A),(B)、図3(A)〜(D)、図4(A),(B)から、ヒペリシン等を光増感剤として使用しようがしまいが、いずれの場合においても、ヒペリシン等を含む薬剤を使用した直後から、M.ulceransがほとんど消滅していることがわかる。つまり、これらの結果から、ヒペリシン等に光を照射することにより増強される作用とは異なる作用で、M.ulceransがヒペリシン等によって死滅していると推察することができる。
【0023】
[効果]
次に、本実施の形態の薬剤の効果について説明する。本実施の形態では、本薬剤が、M.ulcerans、非結核性抗酸菌および癩菌などの抗酸菌による疾患が生じている箇所に供給されることにより、ヒペリシン等の抗菌作用により、抗酸菌が死滅する。従って、本薬剤の使用により、抗酸菌による種々の疾患を治療することができる。
【0024】
また、本実施の形態では、本薬剤の使用に際して、ヒペリシン等を光増感剤として使用する必要はない。従って、抗酸菌の存在している箇所が光照射の難しい箇所である場合や、光照射の設備を用意するのが難しい場合など、ヒペリシン等に光を照射するのが難しい状況にあったとしても、本薬剤を患部に接触させるだけで、抗酸菌による種々の疾患を治療することができる。しかも、本薬剤の効果は、本薬剤を患部に接触させた直後から得られるので、治療に要する時間を従来よりも大幅に短縮することができる。
【0025】
<参考例>
以下に記載の参考例は、癌を治療する薬剤およびその使用方法に関するものである。
【0026】
従来の癌治療において、ヒペリシン等を光増感剤として使用する例が多数報告されている(例えば、特開平11−35456号公報)。しかし、ヒペリシン等を光増感剤として使用するためには、患部が、光の届きやすい、皮膚の近傍に存在していることが前提となる。従って、患部が患者の体の奥深くにある場合には、ヒペリシン等の光増感作用を利用することができない。
【0027】
ところが、本願の発明者らは、上記実施の形態の薬剤を、光増感作用を利用せずに、癌治療に利用できることを実験により初めて解明した。本願の発明者らは、ヒペリシン等の光吸収帯の波長を含む光を、本薬剤に積極的に照射しなくても、ヒペリシン等が癌治療に対しても有効な作用を有することを実験で確かめた。本薬剤は、人間に対して使用されるものであるが、動物に対しても使用される。
【0028】
本願の発明者らは、その実験を、ヒペリシン等を水で希釈した液剤で実施したが、ヒペリシン等の作用は、癌細胞が存在する部位に薬剤が集積することにより発現するので、薬剤の種類は、液剤に限定されるものではなく、癌細胞が存在する部位に応じた態様となる。癌細胞が皮膚に存在している場合には、本薬剤は、エアゾール剤、液剤、ローション剤、貼付剤、パップ剤、または軟膏剤の形態を採ることができる。また、癌細胞が喉や、気管支、肺などの呼吸器内に存在する場合には、エアゾール剤の形態を採ることができる。また、癌細胞が肝臓やリンパ節などに存在している場合には、本薬剤は、液剤、または注射剤の形態を採ることができる。従って、本薬剤は、癌細胞が存在する部位に応じて、エアゾール剤、液剤、注射剤、ローション剤、貼付剤、パップ剤、または軟膏剤などの種々の形態をとることができる。
【0029】
[使用方法]
本薬剤は、例えば、以下のように使用される。まず、医師は、患者(人間)または動物の患部の部位に応じた形態の薬剤を用意する。次に、医師は、患者(人間)または動物の患部に対して、薬剤の有効成分の光吸収帯の波長を含む光を積極的に照射せずに、薬剤を付与する。つまり、医師は、ヒペリシン等の光増感作用を使用しないで、患者(人間)または動物の患部に対して薬剤を付与する。すると、薬剤が患者(人間)または動物の患部に浸透するとともに、ヒペリシン等の癌細胞への集積作用により、薬剤に含まれるヒペリシン等が患者(人間)または動物の患部に集積する。
【0030】
[実験]
以下に、本願の発明者らが行った実験の1つについて詳細に説明する。
【0031】
図5(A),(B)は、上記実施の形態の薬剤を、カテーテルにより癌患者の患部(肺)に投与する前後の癌細胞を撮影したものである。図5(A)は投与前の写真であり、図5(B)は投与直後の写真である。図5(B)の結果は、癌患者の患部に光を照射せずに得られたものである。図5(A),(B)から、上記実施の形態の薬剤を、カテーテルにより癌患者の患部に投与することにより、癌細胞の栄養供給路である新生血管が瞬時に消滅していることがわかる。本願の発明者らは、上記実施の形態の薬剤の投与を継続して行った結果、癌細胞が縮小していることも確かめた。本願の発明者らは、さらに、癌細胞の縮小に併せて、癌患者の精神状態がとても明るくなり、胃の痛みや吐き気が治まったことも確認することができた。
【0032】
[効果]
次に、参考例における薬剤の効果について説明する。本参考例では、本薬剤が、癌細胞に供給されることにより、ヒペリシン等の、新生血管収縮作用により、癌細胞が死滅する。従って、本薬剤の使用により、癌を治療することができる。
【0033】
また、本参考例では、本薬剤の使用に際して、ヒペリシン等を光増感剤として使用する必要はない。従って、癌細胞の存在している箇所が光照射の難しい箇所である場合や、光照射の設備を用意するのが難しい場合など、ヒペリシン等に光を照射するのが難しい状況にあったとしても、本薬剤を患部に接触させるだけで、癌を治療することができる。しかも、本薬剤の効果は、本薬剤を患部に接触させた直後から得られるので、治療に要する時間を従来よりも大幅に短縮することができる。
【0034】
参考例における薬剤についてのまとめを以下に記載する。
(1)
癌を治療する薬剤であって、
有効成分としてヒペリシン(hypericin)、ヒペリシンの誘導体、およびヒペリシンの塩(ヒペリシンアニオンの互変異性体)のうち少なくとも1つを含む
薬剤。
(2)
癌を治療する薬剤の使用方法であって、
前記薬剤は、有効成分としてヒペリシン(hypericin)、ヒペリシンの誘導体、およびヒペリシンの塩(ヒペリシンアニオンの互変異性体)のうち少なくとも1つを含むものであり、
患部に対して、前記有効成分の光吸収帯の波長を含む光を積極的に照射せずに、前記薬剤を付与する
薬剤の使用方法。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
抗酸菌による疾患を治療する薬剤であって、
有効成分としてヒペリシン(hypericin)、ヒペリシンの誘導体、およびヒペリシンの塩(ヒペリシンアニオンの互変異性体)のうち少なくとも1つを含む
薬剤。
【請求項2】
前記抗酸菌は、ブルーリ潰瘍を引き起こすM.ulcerans、呼吸器疾患を引き起こす非結核性抗酸菌、または、ハンセン病を引き起こす癩菌である
請求項1に記載の薬剤。
【請求項3】
当該薬剤は、エアゾール剤、液剤、注射剤、ローション剤、貼付剤、パップ剤、または軟膏剤の形態をとる
請求項1または請求項2に記載の薬剤。
【請求項4】
抗酸菌による疾患を治療する薬剤の使用方法であって、
前記薬剤は、有効成分としてヒペリシン(hypericin)、ヒペリシンの誘導体、およびヒペリシンの塩(ヒペリシンアニオンの互変異性体)のうち少なくとも1つを含むものであり、
患部に対して、前記有効成分の光吸収帯の波長を含む光を積極的に照射せずに、前記薬剤を付与する
薬剤の使用方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2013−35819(P2013−35819A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−184143(P2011−184143)
【出願日】平成23年8月9日(2011.8.9)
【出願人】(510219198)
【出願人】(511207992)
【Fターム(参考)】