説明

薬剤充填済み容器体を収容した包装体

【課題】投与準備操作が容易であり、投与時に容器体の薬剤収納部に直接光があたることを防止する薬剤充填済み容器体を収容した包装体を提供する。
【解決手段】薬剤充填済み容器体を収容した包装体1は、遮光性を有しかつ密封された包装材2と、包装材2内に収納された薬剤を収納した容器体3とからなる。容器体3は、排出ポート32を有する。包装体1は、容器体3の両側部37,38との間に実質的に隙間が形成されない状態にて容器体3を収納する容器体収納部23と、容器体3を包装材2に固着する固着部26を有する。包装材2は、包装材2の側部であって、容器体3の排出ポート32より若干下方となる位置より上方かつ薬剤収納部34より下方となる部分に形成された開封用切欠部24を備える。包装体1は、包装体1を吊り下げるための上部に形成された懸垂孔5を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薬剤充填済み容器体を収容した包装体に関するものである。更に詳しくは、本発明は、充填された薬剤を光による劣化を防止し安定に保つことのできるとともに、薬剤投与時における薬剤の光による劣化も防止できる薬剤充填済み容器体を収容した包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
輸液剤や注射液に含有される薬剤には、光により分解、劣化するものがある。特に、ビタミンA,B,K,B2,B12などが光により分解もしくは劣化するといわれている。近年では、輸液用の薬剤容器としては、破損しにくいこと、取り扱いが容易であることより、合成樹脂製容器がほとんどであり、通常合成樹脂製容器は、光を透過する。
このため、光により分解、劣化の可能性のある薬剤を収納した薬剤容器は、遮光包装材に収納された状態にて、提供されている。しかし、包装材より取り出した後には、光を浴びることになるので、使用時には、遮光カバーを取り付けた状態として、投与が行われている。
このような遮光カバーとしては、例えば、実公平1−37636号公報(特許文献1)のもの、特開2006−167050号公報(特許文献2)のもの、さらに、特開2010−88722号公報(特許文献3)のものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実公平1−37636号公報
【特許文献2】特開2006−167050号公報
【特許文献3】特開2010−88722号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のものは、可視光透過性の可撓性プラスチックに可視光透過性の紫外線防止剤をコートした輸液容器用カバーである。このカバーにおいても効果を有するが、カバーを取り付ける操作を行わなければならない。
特許文献2の点滴容器包装袋1は、矩形状の合成樹脂シートに、下端辺1aに平行状の下部切裂き案内線2と、下部切裂き案内線2の上方に平行する下部上側切裂き案内線3と、上中央部1bに上部切裂き案内線4とを設け、表裏シートを接着、融着などによりシート体の四周辺を密封して袋体として形成し、好ましくは表裏シートの左右側辺と下辺の三辺を密封し、点滴容器6を袋内に収納した上で、他の一辺すなわち上辺を密封することにより密封してなっており、袋上中央部1bを切裂くことにより開口部5を形成でき、下部切裂き案内線2及び下部上側切裂き案内線3を切裂くことにより包装袋下側を開口できるものとなっている。
【0005】
この点滴容器包装袋1を使用するためには、下部切裂き案内線2の一方のノッチ7a側から幅方向に切裂いて袋の下部を開封する。次に、下部上側切裂き案内線3の一方のノッチ7b側から幅方向に切裂いて袋1の下部を切除し、開口下端部を形成する。その後、上部切裂き案内線4を上端から抉り取るように切裂いて開口部5を形成し、開口部5からフック部6aを露出させ、フック9などに引っ掛け、点滴容器6を吊下げることにより、投与可能となる。
投与準備のための操作が煩雑である。また、この点滴容器包装袋1では、フック部6aは、投与時、開口部5から露出するために、露出部もしくはその隙間より、光が点滴容器に当たる可能性があり、また、下部切裂き案内線2を用いて切裂いて袋の下部を開封した後は、包装袋より、点滴容器6を取り出し可能であり、取り出した状態にて、フック9に吊下げること、すなわち、包装袋がない状態での投与を可能としている。
【0006】
特許文献3のものは、輸液を収容する本体部21と、輸液を取り出すポート部22とを有する輸液容器20を収納する包装袋であって、前記包装袋がガスバリア層および遮光層を有する積層体からなり、前記包装袋に、輸液容器20の本体部21を収納したままポート部22を該包装袋の外部に露出させる開口を形成する弱化部2が形成されているバリア包装袋1である。
特許文献3の包装袋では、使用時に、弱化部2に沿って包装袋1を引き裂いて開口4を形成する作業を行い、さらに、形成した開口4から輸液容器20のポート部22を露出させる作業を行うことが必要である。特に、後者の形成した開口4から輸液容器20のポート部22を露出させる作業は、包装袋内に輸液を収容する本体部を移動させることが必要である作業が容易ではない。
そこで、本発明の目的は、投与準備のための操作が極めて簡単であり、かつ、投与時における容器体の薬剤収納部に直接光があたることを確実に防止することができる薬剤充填済み容器体を収容した包装体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するものは、以下のものである。
(1) 遮光性を有しかつ密封された包装材と、該包装材内に収納された薬剤を収納した容器体とからなる薬剤充填済み容器体を収容した包装体であって、前記容器体は、容器本体と、該容器本体の下部に取り付けられた排出ポートと、前記容器体の薬剤収納部内に収納された前記薬剤とを備え、前記包装体は、前記容器体の両側部との間に実質的に隙間が形成されない状態にて前記容器体を収納する容器体収納部と、前記容器体を前記包装材に固着する固着部を有し、前記包装材は、該包装材の側部であって、前記容器体の前記排出ポートより若干下方となる位置より上方かつ前記薬剤収納部より下方となる部分に形成された開封用切欠部を備え、さらに、前記包装体は、該包装体を吊り下げるための上部に形成された懸垂孔を有する薬剤充填済み容器体を収容した包装体。
(2) 前記包装材は、前記開封用切欠部付近かつ該切欠部が設けられた側部から向かい合う側部に向かってほぼ直線状に延びる補強部を備えている(1)に記載の薬剤充填済み容器体を収容した包装体。
(3) 前記薬剤充填済み容器体を収容した包装体は、前記容器体の上部シール部にて、前記包装材に固着する固着部を有ししている(1)または(2)に記載の薬剤充填済み容器体を収容した包装体。
【0008】
(4) 前記包装材は、前記開封用切欠部が設けられた側部と向かい合う側部に、前記開封用切欠部と向かい合うように設けられた第2の開封用切欠部を備えている(1)ないし(3)のいずれかに記載の薬剤充填済み容器体を収容した包装体。
(5) 前記包装材は、前記開封用切欠部が設けられた側部と向かい合う側部に、前記開封用切欠部と向かい合うように設けられた第2の開封用切欠部を備え、前記包装材は、前記向かい合う開封用切欠部付近かつその上部または下部に一方の側部から他方の側部に向かってほぼ直線状に延びる補強部を備えている(1)ないし(4)のいずれかに記載の薬剤充填済み容器体を収容した包装体。
(6) 前記包装材は、前記開封用切欠部が設けられた側部と向かい合う側部に、前記開封用切欠部と向かい合うように設けられた第2の開封用切欠部を備え、前記包装材は、前記向かい合う開封用切欠部付近かつその上部および下部に一方の側部から他方の側部に向かってほぼ直線状に延びる2本の補強部を備えている(1)ないし(4)のいずれかに記載の薬剤充填済み容器体を収容した包装体。
(7) 前記開封用切欠部は、前記容器体の前記排出ポートもしくは前記排出ポートより若干下方となる位置に対応する前記包装材の側部に設けられている(1)ないし(6)のいずれかに記載の薬剤充填済み容器体を収容した包装体。
(8) 前記包装体は、熱シール性を有し、前記容器体は、熱可塑性樹脂により形成されている(1)ないし(7)のいずれかに記載の薬剤充填済み容器体を収容した包装体。
(9) 前記包装材は、引き裂くことが可能な易裂性包装材である(1)ないし(8)のいずれかに記載の薬剤充填済み容器体を収容した包装体。
(10) 前記遮光性は、難紫外線透過性かつ透明性を有するものである(1)ないし(9)のいずれかに記載の薬剤充填済み容器体を収容した包装体。
【発明の効果】
【0009】
本発明の薬剤充填済み容器体を収容した包装体は、遮光性を有しかつ密封された包装材と、包装材内に収納された薬剤を収納した容器体とからなる薬剤充填済み容器体を収容した包装体である。容器体は、容器本体と、容器本体の下部に取り付けられた排出ポートと、容器体の薬剤収納部内に収納された薬剤とを備える。包装体は、容器体の両側部との間に実質的に隙間が形成されない状態にて容器体を収納する容器体収納部と、容器体を包装材に固着する固着部を有する。包装材は、包装材の側部であって、容器体の排出ポートより若干下方となる位置より上方かつ薬剤収納部より下方となる部分に形成された開封用切欠部を備える。包装体は、包装体を吊り下げるための上部に形成された懸垂孔を有している。
このため、包装材に設けられた開封用切欠部より包装体を破断することにより、薬剤を収納した容器体の排出ポートへの薬剤排出用針管の穿刺が可能な状態とすることができ、容器体の移動等の格別な操作を必要とせず、投与準備を行うことができる。かつ、容器体は包装材内に実質的に移動しないものとなっており、排出ポートへの薬剤排出用針管の穿刺作業が容易となり、また、薬剤を収納した薬剤収納部が包装材に被包された状態に維持することができ、投与中における光による薬剤の劣化を確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本発明の薬剤充填済み容器体を収容した包装体の一実施例の正面図である。
【図2】図2は、図1のA−A線断面図である。
【図3】図3は、図1に示した本発明の薬剤充填済み容器体を収容した包装体に用いられる薬剤充填済み容器体の正面図である。
【図4】図4は、本発明の薬剤充填済み容器体を収容した包装体の他の実施例の正面図である。
【図5】図5は、図4のB−B線断面図である。
【図6】図6は、本発明の薬剤充填済み容器体を収容した包装体の他の実施例の正面図である。
【図7】図7は、本発明の薬剤充填済み容器体を収容した包装体の他の実施例の正面図である。
【図8】図8は、本発明の薬剤充填済み容器体を収容した包装体の他の実施例の正面図である。
【図9】図9は、図1に示した薬剤充填済み容器体を収容した包装体の作用を説明するための説明図である。
【図10】図10は、図1に示した薬剤充填済み容器体を収容した包装体の作用を説明するための説明図である。
【図11】図11は、図4に示した薬剤充填済み容器体を収容した包装体の作用を説明するための説明図である。
【図12】図12は、本発明の薬剤充填済み容器体を収容した包装体の他の実施例の正面図である。
【図13】図13は、本発明の薬剤充填済み容器体を収容した包装体の他の実施例の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の薬剤充填済み容器体を収容した包装体を図面に示した実施例を用いて詳細に説明する。
本発明の薬剤充填済み容器体を収容した包装体1は、遮光性を有しかつ密封された包装材2と、包装材2内に収納された薬剤を収納した容器体3とからなる。容器体3は、容器本体31と、容器本体31の下部に取り付けられた排出ポート32と、容器体3の薬剤収納部34内に収納された薬剤36とを備える。包装体1は、容器体3の両側部37,38との間に実質的に隙間が形成されない状態にて容器体3を収納する容器体収納部(言い換えれば、容器体内部移動規制収納部)23と、容器体3を包装材2に固着する固着部26を有する。包装材2は、包装材2の側部であって、容器体3の排出ポート32より若干下方となる位置より上方かつ薬剤収納部34より下方となる部分に形成された開封用切欠部24を備える。包装体1は、包装体1を吊り下げるための上部に形成された懸垂孔5を有している。
【0012】
図1ないし図3に示す実施例の薬剤充填済み容器体を収容した包装体を用いて本発明を説明する。
この薬剤充填済み容器体を収容した包装体1は、包装材2と、包装材2内に収納された容器体3とを備える。
包装材2は、2枚のシートを積層し、その周縁部がシールされている。具体的には、包装材2は、上部シール部21a、側部シール部21b,21c、底部シール部21dを有する略矩形状のものとなっている。そして、包装材2内には、容器体3を収納する収納部23を有しており、この包装材2では、収納部23は、図1に示すように、容器体3の両側部37,38との間に実質的に隙間が形成されない状態にて容器体3を収納する容器体収納部(容器体内部移動規制収納部)23となっている。このため、容器体3は、包装材2内において実質的に移動不能な状態にて収納されている。
【0013】
そして、包装材2は、包装材2の側部の下部に設けられた開封用切欠部を備えている。特に、この実施例では、図1に示すように、包装材2は、開封用切欠部24が設けられた側部と向かい合う側部に、開封用切欠部24と向かい合うように設けられた第2の開封用切欠部25を備えている。また、開封用切欠部24,25は、包装材2内に容器体3を収納した状態にて、容器体3の排出ポート32より若干下方となる位置より上方かつ薬剤収納部34より下方となる部分に対応する位置に設けられている。また、この実施例では、開封用切欠部24,25は、包装材2内に容器体3を収納した状態にて、容器体3の排出ポート32もしくは排出ポート32より若干下方となる位置に対応する側部に位置するように形成されている。そして、この実施例では、第1の開封用切欠部24と第2の開封用切欠部25を結んだ仮想線が、収納された容器体3の排出ポートの下端面(医療用排出用針穿刺面)と一致もしくはその付近となるように、第1の開封用切欠部24と第2の開封用切欠部25が設けられている。
【0014】
包装材2としては、後述する容器体3に充填された薬剤の安定性に応じて適切な遮光性を有する材料を種々選択して採用することができる。紫外線に対して不安定な薬剤が充填されている場合は、見た目には透明であるが紫外光を遮断するものが好ましく、つまり、難紫外線透過性かつ透明性(可視光透過性)であることが好ましく、可視光に対して不安定な薬剤が充填されている場合は、可視光も薬剤が安定に保存するために必要な程度に遮断するものが好ましい。
包装材2としては、包装材の持つ遮光性が難紫外線透過性かつ透明性である場合は、難紫外線透過性かつ透明性を有する軟質シートからなる袋状のものが好ましく、この実施例では、周縁部に形成されたシール部21を有している。
【0015】
軟質シートは、難紫外線透過性として、450nmより短い波長の光(具体的には、290〜450nmの光)の透過率が低減されたものであることが好ましく、例えば、波長390nm以下における透過率が5%未満であることが好ましく、特に、1%未満であることが好ましい。また、シートは、透明性として、波長600nm以上の可視光の透過率が高いことが好ましく、例えば、波長600nm以上の透過率が55%以上であることが好ましく、特に80%以上であることが好ましい。
また、包装材2の遮光性が可視光領域も必要量遮断されたものである場合には、包装材を構成する軟質シートは、可視光領域遮光性として、450nm〜600nmの波長の光の透過率が収納された容器の状態が確認可能な程度に低減されたものであることが好ましく、例えば、波長600nmにおける透過率が55%〜80%であることが好ましく、特に70%〜80%であることが好ましい。
なお、収納された容器の状態を確認する必要のない場合には、包装材は、実質的に完全に遮光されたものであっても良い。
【0016】
包装材2に用いられるシートとしては、樹脂製基材層の一方の面に、紫外線吸収剤を含有した薄膜を有するもの、また、第1の樹脂層と第2の樹脂層の間に、紫外線吸収層を有する多層フィルムなどが用いられる。
紫外線吸収剤を含有した薄膜を有するシートは、樹脂基材層の表面に、紫外線吸収剤を被膜形成物質に含有させコーティングすることにより形成することができる。紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール系化合物、ベンゾフェノン系化合物、サリシレート系化合物、トリアリールトリアジン系化合物等が使用できる。また、被膜形成物質としては、例えば、ポリビニルアルコール、エチレン−酢酸ビニル共重合体ケン化物等の樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、シリコーン系樹脂、ポリウレタン系樹脂などが使用される。また、基材層の形成材料としては、波長600nm以下における可視光の透過率が80%以上である樹脂が好ましく、例えば、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS樹脂)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体(ABS樹脂)、ポリブデン樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド系樹脂、ポリアリールフタレイト樹脂、シリコーン系樹脂、ポリスルホン系樹脂、ポリフェニレンスルフィド系樹脂、ポリエーテルスルホン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、セルロース系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニリデンフィルム、アセタール系樹脂フィルム、フッ素系樹脂等を使用することができる。
【0017】
さらに、包装材2は、開封用切欠部24からこの切欠部24が設けられた側部と向かい合う側部に向かって手で直線状に引き裂くことが可能な易裂性包装材であってもよい。上述した樹脂製基材層として、切欠部24が設けられた側部から向かい合う側部方向に延伸された1軸延伸フィルムを用いることにより、包装材に易裂性を付与することができる。易裂性包装材の樹脂製基材層としては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン系樹脂などの延伸配向性を有する樹脂の1軸延伸フィルムが好適である。
また、包装体に用いられるシートとしては、第1の樹脂層と第2の樹脂層の間に、紫外線吸収層を有する多層フィルムであってもよい。第1の樹脂層および第2の樹脂層の形成性材料としては、波長600nm以上の可視光の透過率が80%以上である樹脂が好ましく、具体的には、上述した基材層の形成材料が好適に使用できる。また、紫外線吸収層としては、上述した紫外線吸収剤を所定濃度で含有する樹脂層が好ましい。樹脂層形成材料としては、上述した基材層の形成材料および被膜形成物質が好適に使用できる。
なお、実質的に完全に遮光された包装材とする場合には、アルミ箔、アルミ蒸着フィルム等の遮光層をフィルムの中間層として設けることができる。
【0018】
そして、上記のタイプのシートを用いる包装材においても、開封用切欠部24からこの切欠部24が設けられた側部と向かい合う側部に向かって手で直線状に引き裂くことが可能な易裂性包装材であることが好ましい。上述した第1の樹脂層と第2の樹脂層として、切欠部24が設けられた側部から向かい合う側部方向に延伸された1軸延伸フィルムを用いることにより、包装材に易裂性を付与することができる。易裂性包装材の第1の樹脂層と第2の樹脂層としては、ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、環状ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン系樹脂などの延伸配向性を有する樹脂の1軸延伸フィルムが好適である。
【0019】
また、包装材に易裂性を付与する方法は、上述した1軸延伸フィルムを用いるものに限定されるものではなく、例えば、開封用切欠部24からこの切欠部24が設けられた側部と向かい合う側部に向かって延びる線状易裂性部を有するものであってもよい。この場合、包装材は、その全体が易裂性を有する必要はない。そして、線状易裂性部は、開封用切欠部24からこの開封用切欠部24と向かい合うように設けられた第2の開封用切欠部25に到達するものとなる。線状易裂性部は、例えば、紫外線吸収層ではない内部層に断続的かつ直線状に形成された欠損部により形成することができる。この断続的かつ直線状に形成された欠損部部分は、他の部分より強度が低いため、破断が容易となる。
また、包装材に用いられるシートの内側となる面に、密封のためおよび容器体との固着のための低融点樹脂層を設けることが好ましい。この低融点樹脂層は、シートの内側全面に設けてもよいが、ヒートシールされる部分もしくはその付近のみに設けてもよい。低融点樹脂層の形成材料としては、いわゆるホットメルト材料が用いられる。具体的には、ポリプロピレン、ポリエチレン(例えば、低分子ポリエチレン)やエチレン−酢酸ビニル共重合体のような低融点樹脂が用いられる。
【0020】
薬剤を充填した容器体3は、容器本体31と排出ポート32を備える。容器体3は、上部シール部33、下部シール部35、側部(側部シール部)37,38、閉鎖空間となっている薬剤収納部34,薬剤収納部内に充填された薬剤36と、上部シール部33に設けられた懸垂孔5を有する。排出ポート32は、下部シール部35により容器本体31に固定されて、薬剤収納部34内と連通し、薬剤を排出可能としている。排出ポート32は、筒状部材と、筒状部材の下端側に下端開口(混合溶液排出ポート)を密封するように配置された弾性部材と、弾性部材を固定するキャップ(弾性部材支持部材)からなる。弾性部材は、針管を刺通可能なものであり、必要時に針管を刺通して、容器体3内の薬剤を排出することができる。排出ポート32は、容器本体31を構成するシート材間に挟持され、融着固定されている。
【0021】
容器本体31は、軟質合成樹脂により形成されている。容器本体31は、インフレーション成形法により筒状に成形されたものが好ましい。なお、容器本体31は、例えば、ブロー成形法、共押出インフレーション法等の種々の方法により製造されたものでもよい。
容器本体31は、水蒸気バリヤー性を有することが好ましい。水蒸気バリヤー性の程度としては、水蒸気透過度が、50g/m・24hrs・40℃・90%RH以下であることが好ましく、より好ましくは10g/m・24hrs・40℃・90%RH以下であり、さらに好ましくは1g/m・24hrs・40℃・90%RH以下である。この水蒸気透過度は、JISK7129(A法)に記載の方法により測定される。
【0022】
このような容器本体31の形成材料としては、例えばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリブタジエン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)のようなポリオレフィン、オレフィン系エラストマー、スチレン系エラストマー等の各種熱可塑性エラストマーあるいはこれらを任意に組み合わせたもの(ブレンド樹脂、ポリマーアロイ、積層体等)が挙げられる。そして、使用する樹脂材料は、高圧蒸気滅菌(オートクレーブ滅菌)に耐えられる耐熱性、耐水性を有していることが好ましい。
また、容器本体31は、前述したような材料よりなる単層構造のもの(単層体)であってもよいし、また種々の目的で、複数の層(特に異種材料の層)を重ねた多層積層体であってもよい。多層積層体の場合、複数の樹脂層を重ねたものであってもよいし、少なくとも1層の樹脂層に金属層を積層したものであってもよい。
【0023】
容器本体31は、上記樹脂を用いてブロー成形することにより作製したもの、上記樹脂により形成された2枚のシートの周縁部を融着して形成したもの、上記樹脂により形成された1枚のシートを折り返すとともに周縁部を融着して形成したもの、上記樹脂を用いて押し出し成形により筒状に形成したものの開口周縁を融着することにより作製したもの等のいずれでもよい。
容器体3に充填される薬剤としては、どのようなものでもよいが、紫外線により分解もしくは劣化が生じるとされるものを用いる場合が有効である。そのような薬剤としては、例えば、ビタミンA 、ビタミンB2、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB12、ビタミンEおよびビタミンKの単独もしくは任意の複合物、オザグレルナトリウム、アムホテリシンンB、シスプラチン、塩酸ラモセトロンなどが考えられる。なお、容器体3に充填される薬剤は、上記の薬剤を含有する水性製剤であることが好ましい。
また、本発明の薬剤を充填した容器体は、加熱滅菌処理した後に、包装材に封入することが好ましい。水性製剤を充填した容器体の加熱滅菌処理は、高圧蒸気滅菌法、水浴滅菌法、スプレー滅菌法(シャワー菌滅法)などのいずれの方法で行ってもよく、そのうちでも高圧蒸気滅菌法が好ましく採用される。
【0024】
そして、包装体1では、容器体3は、その両側部37,38(具体的には、側部シール部の側端)との間に実質的に隙間が形成されない状態にて包装材2内に収納されている。このため、容器体3は、包装材2内において実質的に移動不能となっており、包装材内での移動時の摩擦に起因する容器体のシール部でのシート切れの発生を防止し、また、包装材の開封後における排出ポートへの医療用排出用針の穿刺作業時のポートの逃げを防止し、刺針作業が容易なものとなっている。
そして、容器体3は、包装材2の容器体収納部内に収納されている。さらに、容器体3は、包装材2内に、容器体3の排出ポート32もしくは排出ポート32より若干下方となる位置に対応する側部に開封用切欠部24,25が位置するように収納されている。特に、この実施例では、容器体3は、包装材2内に、第1の開封用切欠部24と第2の開封用切欠部25を結んだ仮想線が、収納された容器体3の排出ポートの下端面(医療用排出用針穿刺面)と一致もしくはその付近となるように、収納されている。
【0025】
そして、包装体1は、容器体3を容器体3の薬剤収納部34もしくは薬剤収納部34より上部にて、包装材2に固着する固着部26を有している。特に、この実施例の包装体1では、容器体3は、上部シール部33にて、包装材2に固着部26により固着されている。この固着部26を有することにより、容器体3は、包装材2より取り出し不能となっている。固着部26は、ヒートシールにより形成することが好ましいが、接着剤により行ってもよい。また、固着部26は、上記のように、薬剤収納部ではない、上部シール部にて行うことが好ましい。図1に示す実施例の包装体1では、懸垂孔5の周縁部が固着部26となっている。
また、固着部は、図6に示す実施例の包装体20のように、固着部26を形成するヒートシール部が、上部シール部の全幅に渡り形成されており、さらに、その側部は、包装材2の側部シール部21b、21cに到達するものであってもよい。このようにすることにより、包装材2と容器体3との固着は確実なものとなる。
また、固着部は、図7に示す実施例の包装体30および図8に示す実施例の包装体40のように、固着部26aを形成するヒートシール部が、上部シール部の横方向に所定長形成されているものの、その側部は、上部シール部の側端に到達しない状態にて終端するものであってもよい。特に、この実施例の包装体20では、固着部26aは、容器体3の上端シール部の上端縁まで、包装材2に固着するものとなっている。
【0026】
そして、容器体を包装材に固着する固着部は、包装材の一方の面に設けられていればよいが、図2に示すように、包装材の両面、言い換えれば、容器体の両面に固着部26が設けられていることが好ましい。裏面側固着部26の形態は、上述した表面側の固着部26と同じ形態であっても、異なる形態であってもよい。
そして、本発明の包装体は、包装体を吊り下げるための上部に形成された懸垂孔5を有している。この実施例の包装体1では、懸垂孔5は、包装材2および容器体3の上部シール部33を貫通するように形成されている。具体的には、固着部26を形成するヒートシール部の中央部、言い換えれば、固着部により一体化した包装材と容器体の上部シール部を打ち抜くように懸垂孔5が設けられている。このため、懸垂孔付近は、ハンガー等への吊り下げ時に耐用可能な十分な強度を有する。言い換えれば、図1に示す実施例の包装体1では、懸垂孔5の周縁部が固着部となっている。
【0027】
なお、懸垂孔5の形態は、上記の形態に限定されるものではなく、例えば、図8に示した包装体40のように、包装材2にのみ設けてもよい。
そして、上述した実施例のように、懸垂孔5は、包装体内と外部雰囲気を連通しないものであることが好ましい。このようにすることにより、そのまま懸垂できるにもかかわらず、包装体内の容器体は外部雰囲気と隔離されており、製造時の状態を維持できる。包装後滅菌されている場合は滅菌雰囲気を維持することができる。
【0028】
そして、本発明の薬剤充填済み容器体を収容した包装体は、例えば、以下のようにして製造することができる。容器体は、加熱滅菌処理した後に、包装材に封入することが好ましい。水性製剤を充填した容器体の加熱滅菌処理は、高圧蒸気滅菌法、水浴滅菌法、スプレー滅菌法(シャワー菌滅法)などのいずれの方法で行ってもよく、そのうちでも高圧蒸気滅菌法が好ましく採用される。包装材2は、下端が開口したものを準備し、開口部より包装体内に容器体を第1の開封用切欠部24と第2の開封用切欠部25を結んだ仮想線が、収納された容器体3の排出ポートの下端面(医療用排出用針穿刺面)と一致もしくはその付近となるように、挿入する。その状態を確保し、包装材2の外側かつ容器体3の上部シール部となる部分に加熱型を当て、ヒートシールし、容器体3を包装材2に固着する固着部26を形成する。そして、下端の開口部をヒートシールして下部シール部21dを形成し、封止する。 また、包装材と容器体との固着部を所定の大きさにて打ち抜き、懸垂孔5を形成することにより、本発明の薬剤充填済み容器体を収容した包装体が製造される。
【0029】
また、本発明の薬剤充填済み容器体を収容した包装体は、例えば、以下のようにして製造することができる。容器体は、加熱滅菌処理した後に、包装材に封入することが好ましい。水性製剤を充填した容器体の加熱滅菌処理は、高圧蒸気滅菌法、水浴滅菌法、スプレー滅菌法(シャワー菌滅法)などのいずれの方法で行ってもよく、そのうちでも高圧蒸気滅菌法が好ましく採用される。包装材2は、一方の側部が開口したものを準備し、開口部より包装体内に容器体を第1の開封用切欠部24と第2の開封用切欠部25を結んだ仮想線が、収納された容器体3の排出ポートの下端面(医療用排出用針穿刺面)と一致もしくはその付近となるように、挿入する。その状態を確保し、包装材2の外側かつ容器体3の上部シール部となる部分に加熱型を当て、ヒートシールし、容器体3を包装材2に固着する。そして、側部の開口部をヒートシールして側部シール部21b(21c)を形成し、封止する。また、包装材と容器体との固着部を所定の大きさにて打ち抜き、懸垂孔5を形成することにより、本発明の薬剤充填済み容器体を収容した包装体が製造される。
【0030】
次に、本発明の薬剤充填済み容器体を収容した包装体の使用方法について、図9および図10を用いて説明する。本発明の薬剤充填済み容器体を収容した包装体を準備し、図9に示すように、包装材2に設けられた開封用切欠部24より包装材2を破断すると、その破断ラインは、第2の開封用切欠部(25)に到達し、それにより、包装材2の下部が切り取られ、図10に示す状態となる。この状態において、薬剤を収納した容器体3は、排出ポート32への薬剤排出用針の穿刺が可能な状態となるとともに、薬剤収納部は、包装材に被包された状態となっている。そして、このまま、包装体1を懸垂孔5を用いてハンガー等に吊り下げ、排出ポートに輸液セットを接続することにより、薬剤投与可能となる。なお、この包装体1では、薬剤投与中においても薬剤収納部は、遮光性を有する包装材により被包されているので、薬剤の劣化が生じにくい。
【0031】
本発明の薬剤充填済み容器体を収容した包装体としては、図4に示すような薬剤充填済み容器体を収容した包装体10であってもよい。この包装体10では、包装材2は、開封用切欠部付近24かつ切欠部24が設けられた側部から向かい合う側部に向かってほぼ直線状に延びる補強部27を備えている。上述した実施例の包装体1とこの実施例の包装体10との相違は、補強部27の有無のみであり、その他については、上述した記載を参照するものとする。
補強部27としては、加熱により形成した線状の補強部、さらに、糸状の樹脂を融着させることにより形成した補強部など、包装材の他の部分より、強度が高いものであればどのようなものでもよい。
この実施例の包装体10では、図4に示すように、包装材2は、開封用切欠部24が設けられた側部と向かい合う側部に、開封用切欠部24と向かい合うように設けられた第2の開封用切欠部25を備えている。そして、この実施例の補強部27は、向かい合う開封用切欠部24、25付近かつその上部または下部に一方の側部から他方の側部に向かってほぼ直線状に延びるものとなっている。さらに、図4に示す実施例のものでは、包装材2は、向かい合う開封用切欠部24付近かつその上部および下部に一方の側部から他方の側部に向かってほぼ直線状に延びる2本の補強部27,28を備えている。そして、補強部27,28は、包装材2の一方の側部シール部21bから他方の側部シール部21cに到達するものとなっている。このように、2本の補強部27,28を設けることが好ましく、このようにすることにより、図11に示すように、2本の補強部27,28間にて、開封用切欠部24と開封用切欠部25間を容易かつ確実に破断することができる。なお、補強部は、いずれか一本のみであってもよい。また、一本のみ設ける場合には、向かい合う開封用切欠部24付近かつその上部に一方の側部から他方の側部に向かってほぼ直線状に延びる補強部27を設けるものとすることが好ましい。
補強部は、図4に示す実施例のように、2本設けることが好ましいが、図12に示す包装体50のように、向かい合う開封用切欠部24,25付近かつその下部に一方の側部から他方の側部に向かってほぼ直線状に延びる1本の補強部28を備えるものであってもよい。また、上述したすべての実施例において、開封用切欠部24,25と下方側補強部28との離間距離は、0.5〜5mmが好ましい。
さらに、補強部は、図13に示す包装体60のように、向かい合う開封用切欠部24,25付近かつその上部に一方の側部から他方の側部に向かってほぼ直線状に延びる1本の補強部27を備えるものであってもよい。また、上述したすべての実施例において、開封用切欠部24,25と上方側補強部27との離間距離は、0.5〜5mmが好ましい。
【符号の説明】
【0032】
1 薬剤充填済み容器体を収容した包装体
2 包装材
3 容器体
5 懸垂孔
26 固着部
24、25 開封用切欠部
27、28 補強部
31 容器本体
32 排出ポート
33 上部シール部
34 薬剤収納部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遮光性を有しかつ密封された包装材と、該包装材内に収納された薬剤を収納した容器体とからなる薬剤充填済み容器体を収容した包装体であって、前記容器体は、容器本体と、該容器本体の下部に取り付けられた排出ポートと、前記容器体の薬剤収納部内に収納された前記薬剤とを備え、前記包装体は、前記容器体の両側部との間に実質的に隙間が形成されない状態にて前記容器体を収納する容器体収納部と、前記容器体を前記包装材に固着する固着部を有し、前記包装材は、該包装材の側部であって、前記容器体の前記排出ポートより若干下方となる位置より上方かつ前記薬剤収納部より下方となる部分に形成された開封用切欠部を備え、さらに、前記包装体は、該包装体を吊り下げるための上部に形成された懸垂孔を有することを特徴とする薬剤充填済み容器体を収容した包装体。
【請求項2】
前記包装材は、前記開封用切欠部付近かつ該切欠部が設けられた側部から向かい合う側部に向かってほぼ直線状に延びる補強部を備えている請求項1に記載の薬剤充填済み容器体を収容した包装体。
【請求項3】
前記薬剤充填済み容器体を収容した包装体は、前記容器体の上部シール部にて、前記包装材に固着する固着部を有ししている請求項1または2に記載の薬剤充填済み容器体を収容した包装体。
【請求項4】
前記包装材は、前記開封用切欠部が設けられた側部と向かい合う側部に、前記開封用切欠部と向かい合うように設けられた第2の開封用切欠部を備えている請求項1ないし3のいずれかに記載の薬剤充填済み容器体を収容した包装体。
【請求項5】
前記包装材は、前記開封用切欠部が設けられた側部と向かい合う側部に、前記開封用切欠部と向かい合うように設けられた第2の開封用切欠部を備え、前記包装材は、前記向かい合う開封用切欠部付近かつその上部または下部に一方の側部から他方の側部に向かってほぼ直線状に延びる補強部を備えている請求項1ないし4のいずれかに記載の薬剤充填済み容器体を収容した包装体。
【請求項6】
前記包装材は、前記開封用切欠部が設けられた側部と向かい合う側部に、前記開封用切欠部と向かい合うように設けられた第2の開封用切欠部を備え、前記包装材は、前記向かい合う開封用切欠部付近かつその上部および下部に一方の側部から他方の側部に向かってほぼ直線状に延びる2本の補強部を備えている請求項1ないし4のいずれかに記載の薬剤充填済み容器体を収容した包装体。
【請求項7】
前記開封用切欠部は、前記容器体の前記排出ポートもしくは前記排出ポートより若干下方となる位置に対応する前記包装材の側部に設けられている請求項1ないし6のいずれかに記載の薬剤充填済み容器体を収容した包装体。
【請求項8】
前記包装体は、熱シール性を有し、前記容器体は、熱可塑性樹脂により形成されている請求項1ないし7のいずれかに記載の薬剤充填済み容器体を収容した包装体。
【請求項9】
前記包装材は、引き裂くことが可能な易裂性包装材である請求項1ないし8のいずれかに記載の薬剤充填済み容器体を収容した包装体。
【請求項10】
前記遮光性は、難紫外線透過性かつ透明性を有するものである請求項1ないし9のいずれかに記載の薬剤充填済み容器体を収容した包装体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−130577(P2012−130577A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−286505(P2010−286505)
【出願日】平成22年12月22日(2010.12.22)
【出願人】(000109543)テルモ株式会社 (2,232)
【Fターム(参考)】