説明

薬剤情報を保持するため、および薬物送達デバイスと通信するためのシステム

【課題】1つまたは複数の薬物投与デバイスまたは薬物送達デバイスと通信するためのシステムを提供する。
【解決手段】薬剤情報を保持するため、ならびに病院環境、薬局環境、または生物医学サービス環境において使用されるために設計されたソフトウェアを含む薬物送達デバイスと通信するためのシステム。ソフトウェアは、コンピュータ可読媒体上で提供されることが可能である。ソフトウェアは、施設が、筐体内部のスロットに取り外し可能な形で挿入されたプラグアンドプレイモジュールを有するインフューザ12で使用するため、または筐体内部に密閉された接続エンジンを有するインフューザで使用するための、ハード薬剤限度とソフト薬剤限度の両方、ならびにその他のパラメータで、薬剤ライブラリをカスタマイズすることを可能にする。システムは、1つまたは複数のコンピュータ10に接続された1つまたは複数のインフューザへのデータ転送をサポートする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概ね、薬物投与デバイスまたは薬物送達デバイスに関する。より詳細には、本発明は、薬剤情報または薬物情報を保持するため、コンピュータと1つまたは複数の輸液ポンプの間で通信を提供するため、ならびにそのような情報および通信の整合性を保証するための新規なシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
患者の循環系に直接に薬物、およびその他の液体を投与することが望ましい場合、静脈内輸液療法が処方される。臨床行為が意図していたよりも高い、または低い投与量がプログラミングされていることを臨床家に警告する警報がなかったなら、患者に送達される結果の量が、疾病率(morbidity)の増加をもたらす、または致命的となる可能性がある。薬用液体を患者の身体に輸液するのに医療スタッフ(medical personnel)によって使用される、様々なタイプの輸液ポンプが存在する。薬剤用量プログラミング警報の機能を有するポンプは、ほとんど存在しない。一部のポンプは、電子的にダウンロード可能な薬剤ポンプのためのカスタマイズされた薬剤ライブラリを使用する。例えば、参照により全体が本明細書に組み込まれている米国特許第6269340号が、カスタマイズされた薬剤ライブラリを策定して、パーソナルコンピュータ(PC)から、注射ポンプの筐体内部の消去可能な、電子的に読み込み可能なメモリの中にダウンロードするためのシステムおよびコンピュータ可読媒体を説明している。しかし、先行技術のシステムおよび輸液ポンプは、いくつかの欠点を有する。以下は、先行技術において見られる様々な問題を解決する斬新な輸液ポンプシステムの説明である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第6269340号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、1つまたは複数の薬物投与デバイスまたは薬物送達デバイスと通信するためのシステムに関する。より詳細には、本発明は、リモートコンピュータ、ならびにコンピュータ可読媒体上のソフトウェアプログラムを利用して、スタンドアロンベースで、または統合された薬物管理システムの一部として、1つまたは複数の輸液ポンプに情報をダウンロードし、および/または1つまたは複数の輸液ポンプから情報をアップロードするシステムに関する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一例では、ソフトウェアは、生物工学技師、薬剤師、医師、その他を含むが、以上には限定されないユーザによって使用されることが可能である、強力な薬剤ライブラリ作成能力、薬剤ライブラリ編集能力、および薬剤ライブラリアーカイブ能力をリモートコンピュータに提供する。各薬剤エントリが、関連するCCA指定を有する単一の薬剤処方集ワークシートまたは薬剤処方集データベースが、医療施設全体のために作成されることが可能である。同一の薬剤に、異なる臨床看護領域において異なる限度が確立されていることが可能であり、特定の臨床看護領域に関して医療施設の推奨される最良の慣行に依存して、異なるデバイスパラメータ、および異なるデバイス設定値が適用される可能性がある。単一の薬剤処方集ワークシートは、各臨床看護領域に関して別個のデータベースまたはサブデータベースより、管理し、更新し、保持するのがより容易である。ソフトウェアの一例では、ソフトウェアは、ユーザがデータをキー入力するにつれ、各キー入力とともに、薬剤処方集ワークシートへの入力を動的に検証するリアルタイムの規則セットバリデータ(validator)を提供する。ユーザは、値が、許容される範囲を超えた場合、またはデータが、所定の予期される特徴を満たさない場合、即時に通知を受ける。一例では、ソフトウェアは、薬物送達デバイスと通信するために、拡張マークアップ言語も使用する。コンピュータとデバイスの間の通信は、巡回冗長検査などの、任意の所望の技術を使用して検証されることが可能である。別の例では、データベースを使用して、複数の輸液ポンプの履歴が格納される。これにより、1つのデータベースの中で1つの機関におけるすべてのポンプからイベントログデータを取り出す能力が可能になり、使用の場所、時刻、誤りのタイプ、その他に基づき、データを取り出すことができる。他のタイプのリポートも可能である。
【0006】
ソフトウェアは、一例では、コンピュータを利用して、1つまたは複数の薬剤送達デバイス(輸液ポンプなどの)に情報をダウンロードし、および1つまたは複数の薬物送達デバイス(輸液ポンプなどの)から情報をアップロードするシステムの一部分として役立つ。一実施形態では、システムは、ソフトウェアを格納するためのメモリ、ユーザインタフェース、およびディスプレイを有するリモートパーソナルコンピュータ(PC)を含む。また、システムは、1つまたは複数の輸液ポンプ、ならびに、PCをポンプに接続して、PCとポンプの間における情報の通信を円滑にするための1つまたは複数の技術も含む。輸液ポンプは、薬物(すなわち、液体、薬物、またはそれらの混合物)を患者に送達するための単一のチャネルを有することも、複数のチャネルを有することも可能である。一例では、ポンプにダウンロードされる情報には、限定としてではなく、1つまたは複数の薬剤エントリが、通常、臨床看護領域別にグループ化されている薬剤ライブラリ、薬剤送達パラメータ(ハード限度およびソフト限度)、デバイス設定値、デバイスパラメータ、またはデバイス限度、患者識別データなどの患者固有の情報、看護者ID(caregiver identification)などの看護者固有の情報が含まれることが可能である。
【0007】
一例では、ソフトウェアおよび通信プロトコルは、異なるバージョン、異なるモデル、および異なるタイプの薬物送達デバイスに適用可能なオープンアーキテクチャを利用する。本発明の一実施形態では、ソフトウェアは、情報をダウンロードするため、およびアップロードするために、複数の汎用輸液ポンプと有線通信を確立するシステムにおいて利用される。他の諸実施形態では、ソフトウェアは、情報をダウンロードするため、およびアップロードするために、ポンプ筐体内部に設置されたプラグアンドプレイ(plug and play)通信モジュールを有する1つまたは複数の汎用輸液ポンプと無線通信を確立するシステムにおいて利用される。他の諸実施形態では、プラグアンドプレイ通信モジュールは、ポンプ筐体内部に密閉されたオプションの回路基板上に一体化して組み込まれる。薬物送達デバイスの例には、単一チャネルまたは複数チャネルの汎用輸液ポンプ、患者自己管理鎮痛(patient controlled analgesia)(PCA)ポンプ、歩行(ambulatory)ポンプ、経腸ポンプ、IV輸液ポンプ、その他が含まれていたが、以上には限定されない。
【0008】
また、ソフトウェアは、薬物管理ユニットまたは薬物管理サーバとインタフェースをとる、あるいはそのようなユニットまたはサーバとして動作するコンピュータ上でも役立つ。その例では、ソフトウェアは、患者エリアネットワーク(PAN)内で、PCと1つまたは複数の薬剤送達デバイスの間における通信を円滑にする。PCとデバイスの間の通信がどのような目的で使用されることが可能であるかの例には、薬物送達デバイスを動作させるため、および制御するための患者固有の薬剤送達命令をダウンロードすること、ならびにデバイス特性、条件、使用履歴、および警報履歴などの情報をアップロードすることが含まれるが、以上には限定されない。
【0009】
本発明が、例として、限定としてではなく、同様の符号が同様の要素を示す、添付の図面の図に示されている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1A】本発明による輸液ポンプの正面図である。
【図1B】図1の輸液ポンプの背面図である。
【図1C】図1の輸液ポンプの背面透視図であり、ポンプとコンピュータの間の通信を円滑にするプラグアンドプレイモジュールを示す。
【図1D】CD−ROMディスク、または本発明によるコンピュータ可読媒体の可能な一実施形態を示す正面透視図である。
【図1E】接続箱への接続を介して、複数のポンプをコンピュータと通信するようにさせるのに使用されることが可能なデータケーブルの透視図である。
【図1F】プラグアンドプレイモジュールをコンピュータに接続し、他のポンプと互いに接続するためのデュアルジャック付き(dual jacked)接続箱ケーブルの透視図である。
【図1G】接続箱上のデュアルジャックの1つにコンピュータを接続するためのデータケーブルの透視図である。
【図2】本発明がどのように使用されることが可能かを示す図である。
【図3】ライブラリをカスタマイズするためのプロセスの一例を示す図である。
【図4A】PCと輸液ポンプの間の通信を示す図である。
【図4B】薬剤ライブラリを編集し、ダウンロードするプロセスを示す流れ図である。
【図5】複数のポンプのコンピュータへの接続を示す背面図である。
【図6】薬剤師が、本発明を備えたコンピュータ上で見るワークシートの例を示す図である。
【図7A】ソフト限度オーバライドレポートの例を示す図である。
【図7B】図7のレポートを説明するテーブルである。
【図7C】異なる薬剤に関するソフト限度オーバライドレポートおよびハード限度オーバライドレポートの例を示す図である。
【図7D】異なる薬剤に関するソフト限度オーバライドレポートおよびハード限度オーバライドレポートの例を示す図である。
【図7E】異なる薬剤に関するソフト限度オーバライドレポートおよびハード限度オーバライドレポートの例を示す図である。
【図7F】異なる薬剤に関するソフト限度オーバライドレポートおよびハード限度オーバライドレポートの例を示す図である。
【図8A】異なる薬剤に関するソフト限度オーバライドレポートおよびハード限度オーバライドレポートの例を示す図である。
【図8B】異なる薬剤に関するソフト限度オーバライドレポートおよびハード限度オーバライドレポートの例を示す図である。
【図8C】異なる薬剤に関するソフト限度オーバライドレポートおよびハード限度オーバライドレポートの例を示す図である。
【図8D】異なる薬剤に関するソフト限度オーバライドレポートおよびハード限度オーバライドレポートの例を示す図である。
【図9】本発明で使用されることが可能な例示的な接続のブロック図である。
【図10】本発明で使用されることが可能な例示的な接続のブロック図である。
【図11】本発明で使用されることが可能な例示的な接続のブロック図である。
【図12A】本発明で使用するための電子システムの一例を示すブロック図である。
【図12B】本発明で使用するための電子システムの一例を示すブロック図である。
【図12C】本発明で使用するための電子システムの一例を示すブロック図である。
【図12D】本発明で使用するための電子システムの一例を示すブロック図である。
【図13】本発明で使用するための電子システムの一例を示すブロック図である。
【図14】本発明で使用するための電子システムの一例を示すブロック図である。
【図15A】薬剤に関する規則セットを編集する際に使用されるダイアログボックスの例を示す図である。
【図15B】本発明のRule Set Editorにおける様々なフィールドまたは値に関する有効な入力範囲を示すテーブルである。
【図16】規則セットバリデータ判定ツリーの一例を示す図である。
【図17A】本発明による無線接続エンジンまたは無線通信エンジンを有する患者自己管理鎮痛ポンプを示すブロック図である。
【図17B】本発明による無線接続エンジンまたは無線通信エンジンを有する患者自己管理鎮痛ポンプを示すブロック図である。
【図17C】本発明による無線接続エンジンまたは無線通信エンジンを有する患者自己管理鎮痛ポンプを示すブロック図である。
【図18】本発明による無線接続エンジンまたは無線通信エンジンを有する患者自己管理鎮痛ポンプを示すブロック図である。
【図19】本発明による無線接続エンジンまたは無線通信エンジンを有する患者自己管理鎮痛ポンプを示すブロック図である。
【図20A】XML交換スキーマの一例を示す図である。
【図20B】本発明の一例において利用されるXMLオブジェクトタグ名を示すテーブルである。
【図21】規則セットの追加、編集、削除、または閲覧を行う際に規則セットエディタで使用されるダイアログボックスの例である。
【図22】DataModelとDataItemの間の関係を示すブロック図である。
【図23】本発明の様々なプロセス間における高レベルの対話を示す図である。
【図24A】本発明の様々なプロセス間における高レベルの対話を示す図である。
【図24B】本発明の様々なプロセス間における高レベルの対話を示す図である。
【図25】本発明の様々なプロセス間における高レベルの対話を示す図である。
【図26】ソフト限度警報イベントまたはオーバライド臨床イベントをサポートするデータモデルを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
一般に、本発明は、コンピュータと、1つまたは複数の薬物投与デバイスの間で通信を提供するためのシステムおよび方法を提供する。本発明は、ハードウェアとソフトウェアを使用して、コンピュータと輸液ポンプの間のリンクを提供する。一例では、本発明は、薬局環境または生物医学技術サービス環境、あるいは、全体が本明細書に明示的に組み込まれている、2003年12月5日に出願した、「MEDICATION MANAGEMENT SYSTEM」という名称の本出願人の同時係属仮出願第60/527583号、および2004年2月20日に出願した、同一の名称による通常の特許出願で説明されている、薬物管理ユニット(MMU)において使用されるように設計される。
【0012】
本発明は、施設が、イリノイ州、アボットパーク所在のアボットラボラトリーズ(Abbott Laboratories)から入手可能な、PLUM A+(登録商標)インフューザ(infuser)またはポンプのような輸液ポンプで使用するための薬剤ライブラリをカスタマイズすることを可能にする。また、他のタイプのポンプも、本発明で使用されることが可能である。例えば、本発明は、患者自己管理鎮痛(PCA)ポンプ、歩行ポンプ、経腸ポンプ、ならびにIV輸液ポンプで使用されることが可能である。また、本発明は、複数のポンプからのデータの格納も可能にし、様々な安全性レポート、イベント、および警報レポートを生成する。
【0013】
図1Aは、Abbott PLUM A+(登録商標)インフューザまたはポンプ12の正面図である。図1Bは、筐体2が、筐体2内部に、コンピュータと輸液ポンプの間の通信を円滑にするプラグアンドプレイモジュール4を受けるために内部に形成された、縦に細長いスロット3を含むように変更されている、図1AのPLUM A+(登録商標)ポンプの背面図である。プラグアンドプレイモジュール4は、筐体2内部に動作可能なように配置され、筐体によって実質的に包囲され、保護され、隔離される。プラグアンドプレイモジュール4は、ポンプ筐体2のスロット3にはまり込む、薄い、細長いカード形状のケースを有する。このため、本発明のプラグアンドプレイモジュール4は、ポンプによって占有される空間をほとんど増大させることがない。図1Aおよび図1Bに示されるプラグアンドプレイモジュール4は、ハードワイヤド通信向けに構成される。しかし、以下に説明するとおり、プラグアンドプレイモジュール4は、無線通信向けに構成されることも可能である。
【0014】
一例では、本発明のソフトウェアは、12までの臨床看護領域(CCA)を格納することができ、100までの薬剤エントリ(99の薬剤エントリ、およびNo Drug Selected)が各CCAの中に格納されて、合計で1200のエントリが、マスタ薬剤処方集の中に格納される。その例では、本発明のソフトウェアは、単一のコンピュータに接続された15までのAbbott PLUM A+(登録商標)単一チャネルインフューザのデータ転送をサポートする。もちろん、本発明は、異なる格納能力および通信能力で設計されることが可能であり、異なるポンプ向けに構成されることが可能である。
【0015】
図2は、本発明がどのように使用されることが可能であるかを示す図である。図2に示されるとおり、ソフトウェアが、ホストコンピュータ(この例では、パーソナルコンピュータ、つまり、PC10)上にインストールされると、ユーザは、任意の所望される規則セットを含む、薬剤ライブラリを作成する(または、ソフトウェア媒体を備えたライブラリを使用する)ことができる。薬剤ライブラリは、薬剤名、薬剤量、薬剤単位、希釈液量、希釈液単位、投与単位、薬剤クラス、ハード限度、およびハード限度範囲内のソフト限度を含むエントリを含むことが可能である。薬剤濃度は、入力する必要がない。というのは、その値は、薬剤量、薬剤単位、希釈液量、および希釈液単位から導出可能だからである。また、ユーザは、ライブラリ内で複数のCCAを作成することもできる。次に、ユーザは、PCを複数のインフューザ12に接続し、PCとインフューザの間でデータ転送を開始することができる。例えば、アクティブ薬剤ライブラリが、PCから、接続されたインフューザにダウンロードされることが可能である。さらに、データは、インフューザからPCに転送されることも可能である。例えば、イベントログおよびアラームログが、接続されたインフューザからPCにアップロードされることが可能である。また、所望の他のあらゆるタイプのデータまたは通信も、PCとインフューザの間で転送されることが可能である。
【0016】
図3は、ライブラリをカスタマイズするためのプロセスの一例を示す図である。図3のプロセスは、薬剤師などのユーザが、PC10上でワークシートを作成することから始まる。この例では、ワークシートは、依然、編集されることが可能であり、まだ完成されていないライブラリと考えることができる。このワークシートの1つの目立った特徴は、ワークシートが、2つの同時のビュー、すなわち、目標の「実用(working)」処方集ビュー、およびソース「基準」処方集ビューを提供することである。一例では、薬剤のマスタ処方集ビューが、同時に、そのCCAに関する目標薬剤のビューが示されながら、基準ビューの中にあることが可能である。同様に、別の例では、目標ビューは、「Medical(内科)」などの1つのCCAであるのに対し、ソースは、「Surgery(外科)」などの別のCCAであることも可能である。薬剤師は、全く同一の薬剤エントリを、関連する規則セットとともに、ソースから目標にコピーすることができる。この提示により、すべての必要なCCAを策定するのにかかる時間が短縮され、薬剤師のための容易な品質検査、ならびに策定されているすべての薬剤規則セットにわたるビューが促進される。さらに、同一の薬剤名、濃度、および規則セットを多くの異なるCCAの中に再入力することを余儀なくされた場合に、タイプ入力の誤りが減少する。薬剤ライブラリを策定する際の誤りは、看護士のためのセーフティネットの低下、患者の疾病率の増加をもたらす可能性がある。図6は、薬剤師(または他のユーザ)が、本発明を備えたコンピュータ上で見ることができるワークシートの一例を示す。図6は、マスタ薬剤処方集テーブルが、スクリーンの下部14にあり、選択されたCCAにおける薬剤が、スクリーンの上部16にある分割スクリーンビューを示す。プルダウンメニュー18を使用して、いずれのCCAが、上部16で表示されるかが選択される。
【0017】
図3および図20Aを参照すると、ユーザは、次に、許可されたユーザによって定義された、病院の区域または患者集団(patient population)(例えば、集中治療部(ICU))において使用するための薬剤ライブラリのサブセットである、CCAを作成する(そのようなCCAが、既に作成済みでない場合)。各CCAは、事前定義された数の特定の薬剤を有することが可能である。また、病院は、薬剤ライブラリの中に複数のCCAを有することが可能である。次に、ユーザは、任意の所望の薬剤クラス(例えば、抗生物質、麻酔薬、β遮断剤、その他)を作成し、その後、薬剤エントリを規則セットとともにCCAに追加する。次に、CCAインフューザ設定値が、設定される。CCAインフューザ設定値の例には、最大速度、既定の閉塞圧、最大患者体重および/または最小患者体重が含まれる。次に、マスタインフューザ設定値が、セットアップされる。マスタインフューザ設定値の例には、Continue Rate(療法が完了した後に、インフューザが切り替わる既定の速度)、Enable Delay/Standby(既定のスタンバイ設定)、Callback Notification(イネーブルにされた場合、多段輸液中の段階の合間に、または薬用量を装填した後に、インフューザ12が、可聴の看護士コールバックアラームを発し、通知を表示するようにさせる)、およびDeliver Together(既定として、2チャネル送達方法を選択することを可能にする)が含まれる。ワークシートを完成させる前に、ワークシートレポートが印刷され、点検されることが可能である。最後に、ワークシートが、アクティブライブラリとして完成される。
【0018】
アクティブライブラリが準備できた後、技師は、1つまたは複数のインフューザ12をデータ転送のためにPC10に接続することができる。図4Aおよび図5は、PC10とインフューザ12の間の通信を示す図である。第1に、アクティブライブラリが、インポートされる。次に、技師は、インフューザ12をPC10に接続する。インフューザ12は、任意の所望の形でPC10に接続されることが可能である。例えば、ケーブル(図1F)が、PC10上のシリアルポートと、接続箱(図1E)の間で接続されることが可能であり、接続箱は、プラグアンドプレイモジュール4(図1A)を介して、各インフューザ12のデータポートにも接続される。インフューザ12とPC10は、シリアルインタフェース(RS232、USB、その他)、パラレルインタフェース、その他を含め、任意の所望のタイプのインタフェースを使用することができる。別の例では、インフューザ12は、必要に応じてPC10への接続を提供する無線能力を有することが可能である。接続されると、プログラミングイベント、設定値、およびアラーム、その他を含むが、以上には限定されない情報が、履歴情報(ログ)またはリアルタイム情報として、PCにアップロードされることが可能であり、アクティブライブラリが、インフューザ12のすべてにダウンロードされることが可能である。図5は、複数のシリアルコネクタ、および複数の接続箱を有するシリアルケーブルを使用した、複数のポンプのコンピュータへの接続を示す図である。
【0019】
図4Bは、前述したプロセスを示す別の流れ図である。図示されるとおり、病院処方集が、1つまたは複数のワークシートにインポートされることが可能である。ユーザが、薬剤ライブラリを完成させた後、アクティブ薬剤ライブラリが、1つまたは複数のインフューザにダウンロードされることが可能である。また、図4Bは、薬剤ライブラリが、アーカイブされ、ワークシートを策定する、または編集する際に、再び使用されることが可能であることも示す。
【0020】
本発明は、先行技術における様々な問題を解決するいくつかの特徴を含む。以下は、それらの特徴の説明である。
【0021】
本発明は、リモートプロシージャコール(RPC)のために拡張マークアップ言語(XML)表現を利用する。XMLを使用する1つの利点は、XML構文ドキュメントの使用により、プロトコルが、異なるタイプの製品をサポートすることが可能になることである。例えば、第1のインフューザが、別のインフューザによって要求されるフォーマットとは異なる、ある通信フォーマットだけしか許さない可能性がある。XMLを使用することにより、システムは、異なるタイプのインフューザと通信することができる。異なるタイプのデバイスの例には、異なるコンピュータアーキテクチャを有するデバイス、異なるタイプのコンピュータプロセッサを実行しているデバイス、異なるソフトウェアプログラム(または同一のプログラムの異なるバージョン)を実行しているデバイスが含まれる。さらに、一部のデバイスは、他のデバイス上で使用されているバイナリフォーマットと互換性がない可能性があるバイナリデータフォーマットを使用して動作する。このように、ホストコンピュータは、様々な異なるタイプのデバイスに関して同一のメッセージフォーマットを使用することができる。また、本発明は、輸液ポンプなどの患者に接続された医療デバイスと通信する際に、XMLパーサの使用も提供する。
【0022】
本発明の一部の応用例では、ホストとポンプが、互換性のないバイナリデータフォーマットを有する可能性がある。その理由で、ホスト上と、ポンプ上で同一である語彙形式(lexical form)を定義する必要がある。その共通の語彙表現が、正規形式と呼ばれる。プロセス固有のバイナリ形式を正規形式に変換するプロセスは、正規化と呼ばれる。
【0023】
誤り検査は、一般に、チェックサム関数またはハッシュ関数を使用する。しかし、これらの関数は、常に信頼できるわけではない。本発明は、医療上クリティカルなデータを使用するので、より信頼できる誤り検査関数を使用することが重要である。さらに、ライブラリ全体の内容を検証することが依然として可能でありながら、部分ライブラリ更新(薬剤ライブラリの中の個別の項目などの)を可能にすることが望ましい。本発明は、標準のチェックサム関数またはハッシュ関数を、交換データ構造全体の状態を保護するグローバル正規巡回冗長検査(Global Canonical Cyclic Redundancy Check)(gCCRC)で補う。gCCRCの目的は、ホストとポンプが、試みられたデータ伝送の後に、それぞれのデータが同一であることを検証することができるようにすることである。gCCRCは、より低いレベルのチェックサム、およびその他の方法によって捕えられない誤りを検出することができる。例えば、gCCRCは、ドロップされたパケットの数が、シーケンス番号の範囲そのものである場合を検出する。また、gCCRCは、ポンプ切断、停電、およびソフトウェア欠陥のような例外を含む、あらゆる種類のプロトコル障害に対する、最終の「バックストップ(backstop)」検証も提供する。
【0024】
一例では、2つのバイナリイメージ(ホストコンピュータにおけるイメージと、インフューザにおけるイメージ)を比較して、それらが同一であるかどうかを確かめて、インフューザの中に格納されたデータの内容を検証する従来の技法ではなく、2つの場合により全く異なる物理的(ビット単位の)表現が、意味的に同一であるかどうかを判定する比較が行われる。これは、正規表現(いずれの側も、格納のために実際に使用しない)を使用し、次に、2つの抽象表現の間で比較を行うことによって達せられる。例えば、輸液ポンプにおけるデータの内容を検証するのに、ポンプにおけるデータに基づき、CRCが計算される。次に、ホストが、ポンプにおけるデータであると考えるものに基づき、CRCが計算される。次に、それらの数値が比較される。数値が同一であった場合、データは、ホストとインフューザにおいて同一である可能性が極めて高い。このアプローチの1つの利点は、少量のデータしか、比較の目的で転送されることが要求されないことである。ライブラリ全体のバイナリイメージは、比較のために再伝送されなくてもよい。また、このアプローチは、データ伝送中の誤り検査の要件も無くす。
【0025】
本発明の別の態様は、CRCがどのように計算されるかに関する。使用されるCRCの形態は、Comite Consultatif Internationale de Telegraphique et Telephonique(CCIT)によって指定されている。しかし、本発明では、CCIT CRCは、逆のビット順序(CCITによって指定される左から右にではなく、右から左に)で行われて、計算をより効率的にするようにする。Intelプロセッサは、CCITによって規定される、いわゆる「ネットワークバイト順」とは逆の「エンディアン性(endianness)」を有するので、ビット逆転により、一部のプロセッサ上でインプリメンテーション問題が回避されることになる。
【0026】
CRCを使用して前述した語(異なるエンディアン性を有することが可能な)を構築する際、CRCを使用する前に、ドキュメントまたはデータの構文を正確に定義することが重要である。本発明は、その目的でXMLスキーマを使用する。加えて、XMLスキーマは、検証のために使用されるセマンティクスを定義するのに使用される。)検証されるべきデータ(例えば、薬剤ライブラリ)は、正規形式(前述した)に変換され、XMLスキーマを使用して検証され、確認されて、データが有効であるとともに、正しい形式である(well formed)かどうかが判定される。ライブラリの例では、この検証検査は、ライブラリをポンプに伝送する前に行われる。
【0027】
本発明のXMLスキーマの一例は、2つの主要な部分、エクスチェンジスキーマ、およびインプライドスキーマを含む。一般に、エクスチェンジスキーマは、ホストコンピュータと輸液ポンプの間で通信されるべきデータの構造を定義する。インプライドスキーマは、交換されているデータの型を定義する(さらに、検証する)。
【0028】
図20Aは、Unified Modeling Language(UML)表記法を使用する、XMLエクスチェンジスキーマの一例を示す図である。図20Aの例で示されるとおり、薬剤ライブラリは、インフューザ設定値、少なくとも1つの薬剤エントリ、およびアクティブライブラリオブジェクトを含む。この例では、1つのインフューザ設定値オブジェクト、および1つのアクティブライブラリオブジェクトだけが存在するが、1200までの薬剤エントリオブジェクトが存在する。図20Aに示された各オブジェクトは、それぞれのボックス内に記載される属性を含む。アクティブライブラリオブジェクトは、12までのCCAオブジェクトを含む。各CCAオブジェクトは、100までの規則セットオブジェクトを含む。この例では、1つの薬剤につき1つだけの規則セットが存在するが、複数の薬剤が、単一の規則セットを共有することが可能である。図20Aに示されたデータ構造、およびそれらのデータ構造のメンバは、各エントリに関するタグ名(オプションとして、略記される/短縮される)を有するXMLオブジェクトとして定義される。図20Bは、一例において使用される名前を明らかにする。図20Bは、コマンドとともに、クエリおよび応答、ならびにそれらの対応する省略形を示す。図示されるとおり、データ構造に加えて、コマンドおよびクエリも、XMLで符号化され、ホストコンピュータ(つまり、サーバ)側およびポンプ(つまり、クライアント)側によって、データと同様に処理される。当業者には明白なとおり、コマンドおよびクエリを本発明とともに使用して、ホストコンピュータとクライアント輸液ポンプの間で通信を効率的に提供することができる。例えば、以下のコマンドにより、サーバの計算されたグローバル正規チェックサムをクライアントに通信している間に、薬剤ライブラリ更新が終了される(<xEU gccrc=”9B8D”/>)。図20Bに示されるとおり、「xEU」は、コマンド「EndLibraryUpdate」の省略形であり、他方、値「9B8D」は、サーバのチェックサムの16進値の例である。その他のコマンドおよびクエリも、同様の形で使用される。
【0029】
インプライドデータは、ホストコンピュータ10と輸液ポンプ12の間の契約である。インプライドデータは、ホストによって管理され、ホストおよびクライアントのためのソフトウェアを開発する際に使用される。一例では、インプライドデータは、通信リンクを介して伝送されず、インフューザソフトウェアがそのデータを処理することも決してない。インプライドスキーマの1つの目的は、クライアントに送られることが許されるデータの値および型を検証することである。1つの形態の検証は、範囲外の値が伝送されるのを制限する範囲検査である。別の形態の検証は、表示精度であることが可能である。例えば、変数の表示範囲は、0.1位(tenths of digit)であることが可能である。そのようなケースでは、12.00という値を送信することは、その値が、変数の範囲を超えた精度を記述しているので、無効である。別のタイプの検証は、固有型検査であることが可能である。暗黙のスキーマは、XMLスキーマドキュメントの形態をとる。XMLスキーマドキュメントは、エクスチェンジスキーマの中のすべてのクライアント/ホスト固有の型定義のための型定義を提供する。以下は、様々なインプライドスキーマの型の例である。第1の例は、機関名文字列が、30文字以下であることを定義する単純文字列型スキーマである。
【数1】

【0030】
XMLスキーマは、ほとんどの数値データ型上でfractionDigitsファセットを直接に介して固定小数点表示をサポートする。以下の例は、最小および最大の10進数値および小数部数値を定義する。
【数2】

【0031】
一例では、本発明は、EncodedStringに対するxs:enumeration制限を定義することにより、インプライドエニュメレーションを構築する。
【数3】

【0032】
単一の値に関する複数の範囲が、<xs:choice>を介して値に関して指定されることが可能である。以下の例は、上限範囲および下限範囲を含む、患者体重フィールドに関する。
【数4】

【0033】
XMLを使用することの1つの問題は、XMLが、非常に詳細(verbose)であることであり、これにより、帯域幅要件が増大する。通信オーバーヘッドを低減するため、本発明は、依然として標準に準拠するが、XML識別子をいくつかの文字ニーモニック(mnemonic)に短縮することによって大幅に低減された帯域幅で動作する、よりコンパクトな形態のXMLを使用する。符号化は、簡潔な要素、および属性名を使用する正しい形式のXMLである。一例では、各XML Short Nameは、英字だけから成り、最初の文字によって一意に識別されることが可能である。コマンドは、引数をXML属性として送る。応答は、値を、属性値として、かつ/または応答要素の中に入れ子にされた要素として戻す。例えば、長いXML名「InfuserSetting」は、「IS」に短縮される。したがって、例示的なコマンドラインは、
例:コンパクトなPumpConfigurationインスタンス
【数5】


のようなものであり、
例:PumpConfigurationインスタンス
【数6】

のような、コンパクトでないバージョンではない。
この例では、符号化は、約200文字を約60文字に削減しており、およそ3.3対1の比をもたらしている。
【0034】
本発明は、データポートプロトコルの上に、信頼できるバイナリトランスポートプロトコルを含む、拡張されたデータポートプロトコルを使用する。つまり、プロトコルが、データポートプロトコルの上で実行される。このアプローチの1つの利点は、異なるマシン間の互換性の向上である。別の利点は、大きいメッセージがセグメント化され、再組み立てされることが可能なことである。これにより、ホストまたはポンプが大きいメッセージを扱うことができない場合でも、非常に大きいメッセージが、プロトコルスタックを介して送信されることが可能になる。大きいメッセージは、小さいパケットにセグメント化され、後に再組み立てされる。
【0035】
本発明は、ポンプにダウンロードされることが可能であり、アクティブライブラリと呼ばれる1つのライブラリだけが、コンピュータの中に保持されることを可能にすることにより、データベースの安全性を確実にする。これにより、時間が経つにつれ誤ったライブラリがダウンロードされないことが確実になる。編集されることが可能なライブラリは、ワークシートと呼ばれ、多くの異なるワークシートが存在することが可能である。かつてアクティブであり、もはやアクティブではないライブラリは、アーカイブされ、そのようなものとして自動的に指定される。アクティブライブラリを別のコンピュータに転送することができるように、一意の特別なファイル拡張子および認識が開発された。これにより、複数の所在地を有する、より大型の医療施設の薬局間における全く同一のライブラリの転送が可能になる。
【0036】
本発明の別の利点は、システムが、複数の輸液ポンプに同時にデータをダウンロードすることができることである。ライブラリは、マルチキャストの形で複数のポンプに伝送される。システムは、ポイントツーポイント通信を使用して、各ポンプのステータスを定期的に検証する。ポンプの1つが問題を有する場合、ダウンロードは、再スタートされることが可能であり、各ポンプが、新たなダウンロードの通知を受ける。一例では、あるポンプが、ブロードキャストダウンロード中にダウンロードエラーを検出すると、そのポンプは、ホストコンピュータにメッセージを送信し、すると、ホストは、ダウンロードを停止する。次に、ホストは、ポンプのすべてにポーリングを行って、ポンプのすべてが、有効なデータを有するメッセージを受信していた時点を特定する。ダウンロードは、複数の個々のタグ付きメッセージにわたって行われるので、タグ番号により、いずれのポンプもダウンロードエラーを報告していなかった時点をホストコンピュータが識別することが可能になる。ダウンロードが続けられる際、ダウンロードは、その時点で始まり、したがって、データのすべてが、再びダウンロードされなくてもよい。マルチキャスト通信戦略は、ダウンロードスループットを最適化する。例えば、ライブラリが、ダウンロードするのに10分かかる場合、15のポンプが、各ポンプに個々にダウンロードするのにかかる150分に対して、10分でダウンロードを受信することができる。マルチキャストとポイントツーポイント通信のこの混合により、個々のポンプへの堅牢なダウンロードおよび再試行/回復機構が円滑になる。本発明の別の利点は、ワークシートが、薬剤エントリのCCAビューを同時に提供しながら、マスタ処方集ビューを薬剤師に提供することである。薬剤エントリを編集すること、およびコピーすることは、いずれのビューにおいても行われることが可能である。この提示により、薬剤限度警報または薬用量限度警報が策定されるにつれ、薬剤師のための容易な品質検査、安全性機能が促進される。薬剤ライブラリを策定する際の誤りは、看護士のためのセーフティネットの低下、患者の疾病率の増加をもたらす可能性がある。
【0037】
本発明の別の利点は、単一のデータベースを使用して、複数の輸液ポンプの履歴を格納することができることである。これにより、1つのデータベースの中で1つの機関におけるすべてのポンプからイベントログデータを取り出す能力が可能になり、使用の場所、時刻、誤りのタイプ、その他に基づき、データを取り出すことができる。また、他のタイプのレポートも可能である。また、集中データベースを使用しても、システムは、それぞれが、任意の所望のポンプにダウンロードすることができる複数のPCを含むことが可能である。
【0038】
同様に、本発明は、ポンプ使用データを収集し、関連するレポートを生成することもできる。例えば、ソフト限度オーバライドデータが、ソフト限度オーバライドに関連するレポートの生成のために収集されることが可能である。そのタイプのレポートは、スタッフを評価すること、将来の限度を設定すること、その他などの任意の所望の目的で使用されることが可能である。
【0039】
本発明は、薬剤データをリアルタイムで検証することができるアクティブ薬剤ライブラリエディタを含む。本発明は、無制限の数の薬剤ライブラリを管理することができる。薬剤ライブラリは、マスタ薬剤処方集(CCAが作成される元になる薬剤テーブル)、および複数のCCAで構成される。ライブラリは、アクティブ(完成されていないワークシート)であること、アーカイブされていること(データベースに保存されている、以前にアクティブであったライブラリ)、またはワークシート(インフューザへのダウンロードがまだ承認されておらず、依然として編集されることが可能なドラフトライブラリ)であることが可能である。アクティブライブラリだけが、ポンプにダウンロードされることを許される。ポンプの動作上の振舞いを記述する構成パラメータなどの項目が、ポンプ全体にわたって、またはCCAに固有で設定されることが可能である。それらのパラメータは、各ライブラリに独特である。TallManレタリングが、薬剤名に関してサポートされる。TallManレタリングに対する変更は、ライブラリ全体でレプリケートされる。ライブラリの中の各薬剤が、薬剤分類に関連付けられる。薬剤分類は、各ライブラリに独特である。薬剤は、複数の濃度、および複数の規則セットを有することが可能である。規則セットは、完全であること、限られていること、またはなしであることが可能である。
【0040】
本発明の別の特徴は、アクティブ薬剤ライブラリが利用することができる様々なレベルの規則に関連する。本発明は、デバイス規則(例えば、特定の医療デバイス、または特定のタイプのデバイスの動作または限度に関連する規則)、CCA規則(例えば、特定のCCAに関連する規則)、薬剤規則(特定の薬剤に関連する規則)、および患者規則(例えば、年齢、体重、健康、病歴、アレルギー、その他などの、特定の患者に関連する規則)を含め、複数の規則レベルの使用を可能にする。
【0041】
Rule Set Editor(RSE)が、薬剤データベースの中の規則セットを作成し、編集するのに使用される。RSEは、規則セットを正確に表示し、適宜、「追加」ボタン、「保存」ボタン、または「削除」ボタンをイネーブルにすることを担う。図21は、規則セットの追加、編集、削除、または閲覧を行う際に規則セットエディタで使用されるダイアログボックスの例を示す。図21に示されるとおり、薬剤名、薬剤クラス、薬剤量、薬剤希釈液、およびソフト限度/ハード限度のためのフィールドが存在する。RSEは、入力基準を調整すること、ならびにユーザが入力選択を行っている間に規則セットを検証することを担う。RSEは、RuleSetDataItem(RSDI)(以下に説明する)をデータモデルとして使用し、RuleSetValidator(RSV)(以下に説明する)をコントローラとして使用する。RSEは、モデルが検証されるべき場合、RSDIにメッセージを送信する。RSDIは、RSDIを検証するRSVにメッセージを送信する。この責任分離は、規則セットエディタユーザインタフェースとライブラリインポートプロセスの両方に関する標準の検証インプリメンテーションをカプセル化するように確立される。
【0042】
本発明の別の利点は、薬剤構成に関する。本発明は、特定の薬剤に関する薬剤名および濃度の定義を可能にする特別な規則セットを含む。しかし、ポンプにおいて、ユーザは、薬剤量および薬剤単位を無効にすることができる。したがって、限度が設定されるが、ユーザは、濃度を定義することを許される。したがって、本発明は、ユーザが、薬剤ごとに送達の単位を選択することを選択的に制限する、または許す能力、ならびに薬剤単位の濃度を有する薬剤にラベルを付けるが、他の単位(ml/時)で送達する能力を有する。
【0043】
本発明の別の利点は、制約定義に関する。本発明は、一意制約オブジェクトのセットを含む。制約オブジェクトは、キーボード入力、マウス入力、およびインポート入力を検証するための標準のインプリメンテーションを定義する。例えば、特定のフィールドが、ある数値範囲に制約されることが可能である。制約は、物事が誤って行われるのを防止する。しかし、ときとして、1つのオブジェクト入力は、別のオブジェクトの内容に基づき、本発明では、制約定義は、入力定義が変化するにつれ、動的に変化する。例えば、オブジェクト「薬剤量」に関して、制約は、測定単位(例えば、グラム数、その他)に依存して変化することが可能である。
【0044】
Dose Rate Document(DRD)が、複数の制約を集約して、入力確認が、無制限の数の制約オブジェクト全体でカスケードされることが可能であるようにする。DRDのインプリメンテーションの一例では、オブジェクト、DoseRateDocumentは、javax.swing.text.PlainDocumentを拡張して、要求されるメソッド、insertString(intオフセット、Sting文字列、AttributeSet属性)をインプリメントする。このメソッドは、適宜、StringConstraint.checkInput(String proposedValue)を内部で呼び出す。
【0045】
Rule Set Constraint(RSC)が、薬剤量、希釈液量、ならびにハード限度およびソフト限度に関する特定のDRDを提供する。RSCは、薬剤単位および投与量単位に基づき、それらの設定値を動的に変更して入力を検証するのに使用される。RSCは、いくつかの制約オブジェクトを集約して、エントリが、有効範囲内にあることを確認する。一例では、drugAmount、diluentAmount、および限度は、独自のDRDおよびConstraintオブジェクトを有するが、それぞれは、目標のニーズを満たすように独特である。RSCは、構築されると、規定の値で初期設定される。setDrugAmountConstraints(drugLabelPK)に対する連続的なコールにより、drugAmountDRDが調整される。同様に、setDiluentAmountConstraint()に対するコールにより、diluentAmountDRDが調整される。本発明の一例では、唯一の制約は、diluentAmountである。同様に、setLimitConstraints(dosingUnitPK)に対する連続的なコールにより、限度量が調整される。
【0046】
Rule Set Data Item(RSDI)は、特殊化されたDataItemであり、データモデルとして作用する。Getter/Setterが提供されて、RVDC(以下に説明する)、RSE、およびRSV(以下に説明する)によって必要とされる様々な形態の属性を取得し、設定する。DataItemは、自らをどのようにSQL Serverデータベースの中に追加するかを知っている。本発明の一例では、RSVは、RSDIのプライベートインプリメンテーションとしてではなく、静的オブジェクトとしてインプリメントされる。この責任分離により、RSVのインプリメンテーションおよび保持がより簡単になる。
【0047】
Rule Set Data Model(RSDM)は、インポートされているすべてのRSDIアイテムのための仮想データストアを提供する特殊化されたAbstractDataModelである。
【0048】
Rate Versus Dose Calculation(RVDC)が、患者の体重、薬剤濃度、その他などの変数の文脈において、所与の薬用量に対応する送達速度を計算する。一例では、RVDCは、特定の輸液ポンプインプリメンテーションに結び付けられていない。また、一例では、RVDCアルゴリズムは、純粋に代数的である。RSDIは、RSVによって抽出され、RVDCに送られて、DoseFromRateまたはcalculateRateFromDoseが計算されるデータを所有する。
【0049】
Rule Set Validator(RSV)は、すべての規則セットデータフィールドに関する検証プロセスを調整する。RSVは、drugAmount、diluentAmount、および限度によって必要とされる制約をリセットすることから始める。RSVは、各フィールドを準拠について、以下のとおり組織的に検証する。すなわち、
・長さは、0または空白であってはならず、最大長を超えてはならない。
・ピクセル長は、ポンプ上の表示可能な領域を超えてはならない。
・名前が、無効な文字に関して検査される。
【0050】
RSVは、ユーザ入力、インポートされたライブラリ、1つの場所から別の場所にコピーされた薬剤を含め、異なるソースからの規則セットを検証するのに使用され、CCA最大速度設定値に対する調整を行う。RSVは、システム全体で、規則セットが、形式が正しく、有効であり、ライブラリ全体に関する送達準拠に違反しないことを検証するのに、一貫して、常に使用される。ユーザが、規則に違反するデータを入力しようと試みた場合、ダイアログボックスの中の「保存」ボタンが、低輝度表示されて、ディセーブルにされ、ユーザが、規則に違反するデータを変更することを余儀なくされる。図15Aは、薬剤に関する規則セットを編集する際に使用されるダイアログボックスの例を示す図である。この例では、ユーザは、所望されるものを何であれ編集し、次に、「保存」ボタンをクリックする。エントリが有効ではなかった場合、「保存」ボタンは、低輝度表示され、ユーザは、変更を保存することを許されない。
【0051】
図16は、規則セットバリデータ判定ツリーの一例を示す。図16に示された判定ツリーは、規則セット限度の有効性を評価するのに使用される基本的な論理を表す。一般に、判定ツリーは、規則セットが、「NONE」、「FULL」、または「LIMITED」であるかどうかを尋ね、次に、判定ツリーの中で概要が述べられた他の質問を尋ねて、規則セットが有効であるかどうかを判定する。図16は、ユーザが、規則セットを作成している間、または編集している間に、キーボード入力またはマウス入力を行うたびに行われる動的検査を示す。また、図16は、RSVがどのように検査を行って、そのような送達速度/薬用量が、薬用量限度に基づいて許容できるかどうかを確かめるかも示す。また、最大速度CCAインフューザ設定値などの、他の設定値も同様の形で考慮に入れられる、または分析されることが可能である。
【0052】
本発明の別の特徴は、Data Modelに関する。Data Modelは、データを薬剤ライブラリの中にインポートすること、ソースから宛先CCAライブラリにコピーすること、およびCCAライブラリ内のCCA設定値を編集することに使用される。以下の図は、DrugLibraryManager(DLM)とRSDIの間の関係、および高レベルの対話を示す。図22は、DataModelとDataItemの間の関係を示す。簡明にするため、CCASettingおよびCCALibrary DataModelおよびDataItemは、図22に示していない。図23は、インポートプロセスとRuleSetDataItemの間における高レベルの対話を示す図である。前述したとおり、インポートとRSEの間で、いくつかの類似点が存在する。例えば、RSDIが、RSVによって検証される。インポートプロセスは、タブ区切り値(TSV)ファイルまたはカンマ区切り値(CSV)ファイルを消費して、RSDMオブジェクトを作成する。RSDMは、Drug Libraryエントリ、CCAエントリ、CCA Library Viewエントリ、およびMaster Drug Formulary(MDF)エントリを作成するのに使用される。図24Aおよび図24Bは、規則セットが、目標からソースCCA Libraryにコピーされる際の、DrugLibraryManager(DLM)とRSDIの間における高レベルの対話を示す、2つの好ましいUML図を示す。同様に、図25は、CCA Settingが、目標CCA Libraryの中で編集される際の、DrugLibraryManager(DLM)とRSDIの間における高レベルの対話を示す。
【0053】
また、本発明は、Dose Rate Editor(DRE)と呼ばれる特殊化されたコンボボックスエディタも有する。DREは、drugAmount、diluentAmount、および限度についてのDRDを確立するのに使用される。DREは、薬用量入力と予約語「None」の両方を特に考慮に入れているため、独特である。DREは、0のすべての絶対値(例えば、「0」、「0.0」、「0.00」、「なし」、その他)を「None」に変換し、0ではない値に関するすべての後続の0または小数点を除去する。
【0054】
前述したとおり、本発明は、ハード限度とソフト限度の両方を同時に使用することができる。さらに、様々な関連するレポートが、1つまたは複数の輸液ポンプから生成されることが可能である。1つのタイプのレポートは、ソフト限度オーバライドレポート(以下に説明する)である。以下は、ソフト限度オーバライドレポートがどのように生成されることが可能かの例である。SoftLimit Alert/Overrideレポートのための永続ストレージ設計が、アップロードされたログの「保存」のための特定の要件と、生のログデータを解析して、臨床行為、部分的イベント、および重複ログエントリを明らかにする間接的な要件の両方によって推進される。一例では、すべてのログデータが、そのデータがアップロードされた源の輸液ポンプとの関連付けを保持する。
【0055】
生のログデータは、アーカイブの目的とともに、ログ内容の直接報告(リスト表示(listing))をサポートするために保持される。保持に先立ち、生のログデータは、第1回の解析を受けて、PCに既にアップロード済みであるが、輸液ポンプの中に格納されたままであった(アップロード後、ログがクリアされていないために)古いデータを表すログの部分が削除される。以下のデータベーステーブルが、解析されたログデータを保持するように定義される。
【表1】

リストアップされた最初の3つのテーブル、UploadHistory、UploadEvent、およびEventTypeは、生のアップロードされたイベントデータを保持する既存の機能をサポートする。リストアップされた第4のテーブル、ClinicalActionは、個別のイベント(Soft Limit Alert/Override)に関する必要なコンテキストを提供して、有意な役立つレポートを生成することを目的とする。
【0056】
前述したテーブルのそれぞれの個々のフィールドを以下に示す。最初に、UploadHistoryからのフィールドを、それらのフィールドの目的の説明とともにリストアップする。
【表2】

【0057】
次に、UploadEventからのフィールドを、それらのフィールドの目的とともにリストアップする。
【表3】

【0058】
次に、EventTypeからのフィールドを、それらのフィールドの目的の説明とともにリストアップする。
【表4】

【0059】
最後に、ClinicalActionからのフィールドを、それらのフィールドの目的の説明とともにリストアップする。
【表5】

一例では、リストアップされたフィールドのすべてが必須であり、「空白でない」ように制約される。この例では、すべてのデータフィールドが、「利用不可」という値をサポートして、特定のフィールドが、イベントログから取り出されることが可能でなかったために(例えば、ログが321行を超えた場合の上書きに起因して)、全く値を有さないことを示す。以下の図は、Soft Limit Alertイベントまたはオーバライド臨床イベントをサポートするデータモデルを示す。図26は、ソフト限度警報イベントまたはオーバライド臨床イベントをサポートするデータモデルを示す図である。
【0060】
図7Aは、1つのソフト限度オーバライドレポートの例を示す。図7Bは、図7Aに示された見出しおよびデータの説明を含む。図7C〜図7Fおよび図8A〜図8Dは、この例では、ドーパミン、ヘパリン、インスリン、およびバンコマイシンである、いくつかの異なる薬剤に関するソフト限度オーバライドレポートおよびハード限度オーバライドレポートの例を示す。図7C〜図7Fに示されたレポートは、出される警報のタイプ(ハード下限、ソフト下限、ソフト上限、ハード上限)、ならびに各警報が出された回数をリストアップする。出される各タイプの警報に関して、レポートは、ユーザが、警報にどのように応答したかに関連する統計も示す。この例では、レポートは、警報がオーバライドされたまたはオーバライドされなかった回数を示す。さらに、情報のエントリを確認するように求められた際に、ユーザによって「いいえ」が入力された回数も示す。図8A〜図8Dは、警報レポートおよびオーバライドレポートの別の例を示す。図8A〜図8Dに示されたレポートは、各警報が、CCA(この例では、ICUおよびMedSurg)によって隔てられていることを除いて、図7C〜図7Fに示されるレポートと同様である。以上の例から、任意の所望の情報が、本発明によって収集され、報告されることが可能であることが明白である。
【0061】
本発明の1つの利点は、ハード限度とソフト限度の両方が、各薬剤に関して与えられることが可能であり、いずれの薬剤/CCAの組み合わせにも、1つ、2つ、3つ、または4つの限度が割り当てられることが可能なことである。ハード限度とソフト限度の両方を与える能力が存在する場合、使用されることが可能な限度の16の組み合わせが存在する。4つの限度のそれぞれが、ある限度を指定する値を含むこと、または「限度」が、無制限(適切なフィールド内の「なし」によって示される)であることが可能である。それらの2つの可能性は、各限度に関して、すなわち、ハード下限、ソフト下限、ソフト上限、およびハード上限)に関して)存在する。この特徴は、ユーザが、ハード上限だけ、ハードとソフトの上限と下限、ハード上限およびソフト上限(下限なし)、ハード下限およびソフト下限(上限なし)、その他などの、様々な組み合わせでデバイスを構成することを可能にする。2つのセットの上限と下限の例では、構成の16の可能な組み合わせが存在する。さらなる限度セットが使用される場合、より多くの組み合わせが可能である。一実施形態では、ハード限度は、ユーザによって無効にされることが可能でない、選択された薬剤、および選択されたCCAに関する薬用量上限/薬用量下限である。別の実施形態におけるハード限度は、管理上の(supervisory)オーバライドを要求するか、または許すことが可能である。ハード限度、権限レベル、およびオーバライド可能性は、薬剤ライブラリ内の各薬剤に関して、病院によって定義される。特定の薬剤に関するハード限度は、割り当てられている場合、異なるCCAにわたって異なる可能性がある。
【0062】
一実施形態では、ソフト限度は、ユーザによって無効にされることが可能な、選択された薬剤、および選択されたCCAに関する薬用量上限および/または薬用量下限である。特定の薬剤に関するソフト限度は、割り当てられている場合、CCAにわたって異なる可能性がある。ソフト限度に達した場合、警報または警告をトリガする規則セットが、薬剤ライブラリに関して提供される。警告は、操作者の側で、明確なオーバライドステップを要する。同様に、ユーザが、プログラミングすることを許される送達速度の範囲に対するハード限度を与える規則セットが、薬剤ライブラリに関して提供される。例えば、ソフト下限が、毎時10mLに設定され、臨床家が、毎時9mlを入力した場合、インフューザは、ソフト限度オーバライド警報を表示する。インフューザの履歴ログの中に記録されるこの警報は、そのエントリが、その薬剤エントリに関して設定されたソフト限度の範囲外であることを臨床家に通知する。臨床家は、オーバライドを使用して、プログラミングを続けることを選択すること、またはオーバライドを取り消して、別の値を再入力することができる。臨床家が、ソフト限度を無効にすることを選択した場合、そのイベントが、インフューザの履歴ログの中に別個に記録される。ハード限度およびソフト限度は、他の様々な薬剤パラメータに関して設定されることが可能である。例には、投薬速度、薬剤送達時間、薬剤濃度、患者の体重、輸液されるべき量(VTBI)、その他が含まれる。
【0063】
ハード限度および/またはソフト限度の別の用法は、正しいデータ入力に関する。例えば、時間エントリに対してハード限度を設定して、ユーザが、0から59までの間の値だけを入力することができるようにすることが可能である。この例では、システムは、データ入力エラーに気付き、有効な範囲内の値を入力するようにユーザに強制する。別の例では、様々な薬剤フィールドに関して、一部の値または範囲だけが、入力されることを許される。15Bは、薬剤単位フィールド、薬剤量フィールド、希釈液量フィールド、送達薬用量/速度単位フィールド、ならびにハード限度フィールドおよびソフト限度フィールドに関して入力されることが可能な値の例を示す。ユーザが他の値を入力することを試みる場合、システムはユーザに有効なフィールドを入力させ、または警報またはアラームを発する。
【0064】
また、本発明は、1つのコンピュータから別のコンピュータへの薬剤ライブラリのインポートおよびエクスポートも可能にする。ライブラリがインポートされることが可能になるには、まず、ライブラリが、エクスポートされなければならない。一般に、薬剤ライブラリは、事前定義されたフォーマットを有する完成した薬剤ライブラリ(FDL)にエクスポートされることが可能であり、そのフォーマットは、ライブラリを、ライブラリが、アクティブライブラリとしてインポートされ、設定されることが可能な他のコンピュータに、安全で、セキュリティで保護された形で移植可能にする。例えば、アクティブライブラリを有する第1のPCに関して、ライブラリは、バイナリフォーマットにエクスポートされ、ライブラリがインポートされる第2のPCに移されることが可能であり(ネットワーク、コンピュータ可読媒体、その他を介して)、したがって、第1のPCと第2のPCにおけるライブラリが同期される。特別ファイル拡張子(FDL)、ならびにコンピュータ間におけるソフトウェアによる認識が、要求される。
【0065】
FDLがエクスポートされると、薬剤ライブラリ全体がまず、SelectEntireDrugLibrary格納プロシージャ(以下を参照)を使用して、データベースから「選択される」。そのプロシージャは、実際、いくつかの選択ステートメントを含み、1つのテーブル当たり1つのステートメントを含む。テーブルは、コピー用のテーブルと同一である。各テーブルに関して、エクスポートメソッドが、テーブル名、行と列の数をシリアル化し、次に、各行が、列ごとにシリアル化される。元のデータベースインデックス値がシリアル化されることに留意されたい。ライブラリが、ファイルから読み取られると、インデックス値は、もはや有効ではないが、あたかもライブラリがコピーされたかのように同一に、マップされなければならない。一例では、FDLファイルは、「読み取り専用」ファイルである。FDLファイルは、Java(登録商標)シリアル化フォーマットであるので、FDLファイルは、通常のソフトウェアアプリケーションを使用して、ユーザによって容易に変更されない。この特徴は、シリアル化を使用することの理由の一部であり、つまり、ユーザが、完成した薬剤ライブラリを改ざんするのをやめさせるためである。
【0066】
FDLがインポートされると、最初に、すべてのシリアル化された情報が、3次元アレイの形態でメモリに読み込まれる。テーブルに関する1つの次元、行に関する1つの次元、および列に関する1つの次元の、3つのアレイ次元が存在する。行の次元のサイズ、および列の次元のサイズは、各テーブルに関して異なることが可能である。この「生の」データが、テーブルごと、行ごとにデータベースに挿入される。また、インデックスマッピングも、途中で実行されることが可能である。次に、行が挿入されると、新たなインデックス値が生成されて、コピー操作中に行われるのと同様に、マップの中に格納される。一部のテーブルは、他の、以前に挿入されたテーブルに対するインデックスを含むことが可能である。それらのインデックスは、生成されたマップを使用して、元の値から新たな値に変換される。それらの変換されたインデックス値は、新たな行に挿入される値である。FDLは、データベースの中に格納された後、Finalized Drug Libraryとなり、別のFinalized Drug LibraryをArchivedライブラリにする。
【0067】
以下は、いずれの順序でテーブルがアレイの中に格納されているか、インデックス依存関係は、どのようなものか、いずれの列をマップの中に格納するか、いずれの列値が、挿入されることが可能になるには、まず、新たな値にマップされる必要があるか、その他をFDLインポートに知らせる、FDLData.javaの説明である。
【0068】
薬剤ライブラリをコピーする場合と同様に、FDLインポート中にテーブルが処理される順序が重要であることを認識することが重要である。その順序は、列挙された定数としてFDLData.javaファイルの中に符号化される。以下は、そのような列挙された定数の例である。すなわち、
【数7】

【0069】
以上の定数は、前述した生のデータの3次元アレイへのインデックスとして使用されることが可能である。また、このコードセクションは、データベーススキーマに変更が行われた場合、PostSchemaChange.sqlによって生成されることも可能である。
【0070】
エクスポート/インポートされる各テーブルに関して、テーブル名、列の数、他のテーブルが依存する可能性がある列が存在するとすれば、列のいずれか(idColumn)、および最後に、そのテーブルが依存するテーブルに対するインデックスセットを常に把握しているTableInfoのインスタンスが存在する。「idColumn」は、指定されている場合、行が挿入されるにつれ、そのテーブルの各行に関するデータベースによって生成される。古い値(シリアル化されたファイルからの)と新たな値(データベース行挿入からの)が、インデックスマップの中に格納される。次に、古いインデックスを参照する他のすべてのメモリ内テーブルが、新たなインデックスを含むように更新されてから、行が挿入される。例えば、以下に示されるRuleSetテーブルの「idColumn」は、そのテーブルのRuleSetID列であり、RuleSetID列は、偶然、TableInfoテーブルの中の第2の列である。このため、RuleSetに関するTableInfoインスタンスにおける「idColumn」は、1(第1の列は、0、第2の列は、1,...)である。次に、FDLがエクスポートされた際、RuleSetIDが5047であったRuleSetテーブルの中の行が存在していたものと想定されたい。すなわち、
【表6】

CcaLibraryテーブルおよびDrugFormularyテーブル(以下に示す)はそれぞれ、RuleSet依存関係、つまり、それぞれのRuleSetID列を有する。
【表7】

次に、FDLがインポートされる際、RuleSetテーブル(以下に示す)のその特定の行に、5122という新たなインデックス値が与えられるものと想定されたい。
【表8】

後に、CcaLibraryテーブルまたはDrugFormularyテーブルが挿入される前に、5047のあらゆるRuleSetID値がまず、5122に変更される。1という「idColumn」設定値が、5047−5122マッピングを格納するようにFDLインポートコードに告げる。
【表9】

CcaLibraryテーブルおよびDrugFormularyテーブルの中の5047値が、依然としてメモリの中に、つまり、生のデータの3次元テーブルの中にある間に、5122に変更される。それらのテーブルが処理された後、CcaLibraryテーブルおよびDrugFormularyIDテーブルが、以下に示される。
【表10】

【0071】
FDLData.javaファイルを再び参照すると、ファイルの様々なセクションが、PostSchemaChange.sqlファイルによって自動的に生成される。それらのセクションは、そのファイルの出力からjavaコードにカットアンドペーストが行われることが可能である。具体的には、テーブル順序定数(以上に示す)、ならびにTableInfoアレイおよびそのアレイの内容が、データベーススキーマ変更のイベントにおいて生成されることが可能である。
【0072】
また、PostSchemaChange.sqlファイルは、SelectEntireDrugLibrary格納プロシージャ(以下に説明する)の大部分も同時に生成する。この場合も、PostSchemaChange.sqlファイルが生成するSQLコードは、SelectEntireDrugLibrary.sqlファイル内の適切な場所にカットアンドペーストが行われることが可能である。
【0073】
FDLがエクスポートされる際、ライブラリを構成するデータが、データベースから獲得される(そのデータが、ファイルにシリアル化されることが可能であるように)。SelectEntireDrugLibrary格納プロシージャが、それを行う。プロシージャは、いくつかの選択ステートメントを利用し、テーブルを特定の順序で選択し、任意の所与のテーブルの列を特定の順序で選択する。
【0074】
テーブルの順序、およびそれらのテーブル内の列の順序は、薬剤ライブラリを再構築するFDLインポートコードに重要であるので、FDLエクスポート、FDLインポート、およびSelectEntireDrugLibraryコードが、互いに同期して保たれることが不可欠である。データベーススキーマのほんのわずかな変更も、FDLData.javaおよびSelectEntireDrugLibrary、ならびにCopyDrugLibrary格納プロシージャの変更を余儀なくさせる。ほんのわずかな誤り(不一致)によっても、適切に機能しなくなる。
【0075】
CopyDrugLibraryコードを除いて、java変更およびSQL変更のほとんどは、新たなスキーマが配備された後、PostSchemaChange.sqlファイルを実行することによってもたらされることが可能である。それらのファイルの中の一致する/類似のコードの上に、生成されたコードを単にカットアンドペーストする。また、CopyDrugLibraryコード変更も、自動化されることが可能である。
【0076】
本発明の1つの特徴は、データが、システムにインポートされること、およびシステムからエクスポートされることが可能なことである。カンマ区切り値(CSV)またはタブ区切り値(TSV)を使用するライブラリテキストファイルが、システムによってインポートされることが可能である。1つの独特な特徴は、ファイル全体が、前述したRSV検査に合格しなければならず、さもなければ、インポート全体が、無効と見なされることである。
【0077】
本発明は、様々なポンプまたは医療デバイスに適用可能であり、本明細書で本発明を説明するのに使用されているポンプに限定されないことが当業者には認識されよう。さらに、本発明を逸脱することなく、ポンプとコンピュータの間における接続は、無線であることも、有線であることも可能であることが当業者には認識されよう。無線通信エンジンが、ポンプおよびコンピュータに接続され、BLUETOOTH(商標)(IEEE802.15)、あるいはIEEE802.11、IEEE802.11a、IEEE802.11b、およびIEEE802.11gに記載されるような他のプロトコルなどの、通信プロトコルを利用する無線ネットワークを使用することが可能である。無線ネットワーク内の通信は、無線周波数電磁放射、赤外線放射、またはネットワーク要素間で無線通信を達するための他の手段を利用することができる。
【0078】
一例では、プラグアンドプレイモジュール4が、無線通信エンジンまたは無線接続エンジンを収容する、または入れることができる。医療ポンプのための従来の無線通信モジュールは、最適な送受信のために、外部プラグイン、ボルト留めタイプであった。それらの従来の通信モジュールは、ポンプのために要求される空間を大幅に大きくし、ポンプの外形を変える。それらのモジュールは、ポンプが落とされた場合、損傷を受ける、または外れる可能性がある。さらに、他の医療機器に対する干渉の可能性を防止するように、医療機器からの最大電気放射に関する厳格な標準が存在する。本発明の無線プラグアンドプレイモジュール4は、ポンプによって占有されるスペースを大幅に大きくしない。以下に説明する、改良されたアンテナ設計で、ポンプ筐体2内部にプラグアンドプレイモジュール4を配置することにより、依然として、良好な位置/向きの許容度の大きい(position/orientation tolerant)送受信特性がもたらされ、デバイスからの電子放射が低下して、よりよく制限されるという意外な結果がもたらされる。
【0079】
前述したとおり、本発明の輸液ポンプは、他の様々なデバイスに接続されることが可能である。一例では、本発明は、接続エンジンを使用して、ポンプが、様々な他のデバイスに接続することを可能にすることに加えて、システム機能を提供する。以下は、本発明で使用されることが可能な接続エンジンの一例である。前述した例では、様々な特徴および能力が、所望に応じてカスタマイズされることが可能である。
【0080】
接続エンジンは、重要なシステム機能を提供すること、ならびに有線通信リンクと無線通信リンクの両方を介して、薬物管理ユニット(MMU)、病院情報システム(HIS)、薬局情報システム(PhIS)、およびその他の医療情報システムを含む様々な外部システムに、インフューザが接続することができるようにすることを目的とする、インフューザの筐体内部のアセンブリである。接続エンジンは、エンジンの印刷配線アセンブリ上のデータバスおよびアドレスバスを介して、基板−基板コネクタを介して、CPU印刷配線アセンブリとインタフェースをとることができる。一例では、接続エンジンは、インフューザCPU印刷配線アセンブリのために、約1〜2メガバイトの読み取り専用プログラムと、1メガバイト以上の読み取り/書き込みデータメモリとをサポートする。接続エンジンは、インフューザユニットの後部上で外部に位置するシリアルデータポートを介して、ホストコンピュータと通信することができる。一例では、データポートは、電気的に絶縁される。
【0081】
この例では、接続エンジンは、ユニットの後部上で外部からアクセス可能な、フロントパネルロックアウトスイッチを含む。また、接続エンジンは、ユニットの後部上で外部に位置する看護士呼び出しインタフェースも含むことが可能である。看護士呼び出しインタフェースは、患者が、アラームメッセージを看護士に送ることを可能にする、患者によって保持されるスイッチなどの、看護士呼び出しデバイスとともに使用されることを許す。また、接続エンジンは、器具の背後からアクセス可能なアラーム音量コントロールも含むことが可能である。このコントロールは、エラー、警告、その他をユーザに知らせる可聴アラームに関する音量レベルを調整する。
【0082】
接続エンジンは、インフューザと外部システムの間で双方向通信を確立する目的で、様々な外部システムに対するインフューザの相互接続をサポートすることができるモジュール型のインテリジェントな印刷配線アセンブリである。外部システムの例には、薬物管理ユニット(MMU)、医療情報システム、HIS、および外部無線アクセスポイントが含まれることが可能である。外部システムのその他の例には、薬剤ライブラリおよびソフトをインフューザにダウンロードするため、およびインフューザからログをアップロードするための、1つまたは複数のPCが含まれる。
【0083】
前述したとおり、本発明は、有線通信と無線通信の両方が可能である。サポートされることが可能な有線インタフェースの例には、イーサネット(登録商標)の10BaseTおよび100BaseTの標準、ならびにメガビットインタフェースおよび光ファイバインタフェースが含まれる。サポートされることが可能な無線インタフェースの例には、IEEE802.11a/b/g、ならびに他のあらゆる所望されるインタフェースが含まれる。接続エンジンは、XMLサービス、HTMLサービス、ftpサービス、およびTelnetサービスを含め、様々なネットワークプロトコルをサポートすることができる。
【0084】
一例では、本発明は、通常、有線インタフェースか、または無線インタフェースを使用して動作する。別の実施形態では、本発明は、有線インタフェースと無線インタフェースの両方を同時に使用することができる。その例では、いずれかのモードで障害が検出された場合、すべての通信が、機能しているモードに自動的に切り替わることが可能である。
【0085】
接続エンジンハードウェアは、所望される機能および能力に依存して、多くの形態をとることができる。一例では、接続エンジンは、以下のサブ回路を含む。すなわち、CPUメモリ、つまり、RAMおよびフラッシュ、外部シリアルインタフェース、看護士呼び出しインタフェース、オーディオ音量コントロール、ロックアウトスイッチ、接続エンジンコントローラ、イーサネット(登録商標)インタフェース、無線インタフェース、およびアンテナアセンブリである。また、以下の外部コネクタも、含まれることが可能である。すなわち、イーサネット(登録商標)RJ−45コネクタ、Wi−Fiトランシーバをアンテナ印刷配線アセンブリに接続するためのRFコネクタ、RS232シリアルポートDB9コネクタ、および看護士呼び出しインタフェースコネクタである。
【0086】
図9〜図11は、本発明で使用されることが可能な、取り外し可能なプラグアンドプレイモジュールではなく、ポンプ筐体内部に完全に密閉された例示的な接続エンジンのブロック図である。図9は、ユニバーサルシリアルバス(USB)を介して接続エンジン22に接続されたユーザインタフェースコントローラ(UIC)20を示す。もちろん、他のインタフェースも使用されることが可能である(例えば、RS232シリアルインタフェース、パラレルインタフェース、その他)。接続エンジン22は、イーサネット(登録商標)接続およびWiFi接続を有する、図9に示された入出力基板である。図10は、プロセッサ24を含む接続エンジンのブロック図である。プロセッサ24は、イーサネット(登録商標)トランシーバ26およびトランス28に接続されて、1つまたは複数のPC10と通信するイーサネット(登録商標)インタフェースをもたらす。また、このインタフェースは、無線で提供されることも可能である。プロセッサは、USBコントローラ30にも接続される。USBコントローラ30は、USBインタフェースを介して、UIC USBクライアント32およびRFトランシーバ34に接続される。
【0087】
2つのアンテナ36および38を有するRFトランシーバ34が示されている。本発明は、1つだけのアンテナを含んでもよいが、2つのアンテナが、本発明の性能を向上させることができる。本発明と他のデバイスの間の通信は、クリティカルである可能性があるので、可能な最も信頼できる無線通信を提供することが望ましい。2つのダイバース(diverse)アンテナが、本発明の無線通信カバレッジを最適化する。本発明は、2つの異なるダイバーシチスキーム、空間ダイバーシチ、およびパターンダイバーシチの組み合わせを使用する。従来、空間ダイバーシチでは、2つの同一のアンテナが、2つの別個の場所に配置されて、共通の受信機にダイバーシチ受信をもたらす。そのケースでは、スキームは、アンテナを物理的に分離するだけでなく、2つのアンテナを直角に配置することにより、パターンダイバーシチも実現する。このようにして、1つのアンテナにおけるピークが、他方のアンテナのゼロ(null)を埋めて、複合アンテナ指向性図(combined radiation pattern)が、単一のアンテナだけよりも、より全方向性に見えるようにする。このアンテナダイバーシチスキームは、いくつかの目的を達する。第1に、外部からそれほど明らかでないアンテナを有することが望ましく、内部に組み込まれたアンテナを使用することが望ましくなる。第2に、ほとんどのアプリケーションにおいて、本発明は、デバイスが放射することができる放射の量を制限する、IEC60601−1−2、2nd Edition標準で指定されるEMC要件を満たさなければならない。2つのダイバースアンテナの使用は、以上の目的を達するのに役立つ。一例では、本発明で使用されるアンテナは、輸液ポンプの筐体内部に密閉される。これは、ほこり、有害な溶媒、およびごみをアンテナに近づけないようにするのに役立ち、放射の制限を強化するとともに、アンテナの損傷の可能性を低くする。
【0088】
別の例では、接続エンジンは、情報を一時的に格納するためのキャッシュとして使用されるメモリを含む。キャッシュは、システムをより効率的に、より信頼できる形で機能させることができる。
【0089】
図11は、図10に示される無線インタフェースのブロック図であり、ホストコンピュータと通信するためのUSBインタフェースを含むベースバンドプロセッサ−媒体アクセスコントローラ40を示す。プロセッサ40は、変調器/復調器42、RF/IF変換器44、および電力増幅器46に接続される。アンテナ36および38が、電力増幅器46およびRF/IF変換器44によって駆動される。
【0090】
図12A〜図15Aは、Abbott PLUM A+(登録商標)インフューザに適用された、本発明の一例の電子システム図である。図12A〜図12Dは、CPU、および通信エンジンまたは接続エンジンを示す。通信エンジンは有線または無線のインタフェースを介した他のデバイスとの通信を容易にする。通信エンジンは、図9〜図11に関連して前述したのと同一の直角に配置されたアンテナを利用することができる。また、図12は、スイッチおよびユーザコントロール、看護士呼び出しジャック、キーパッド、アラームスピーカ、LED、その他などの、様々なコンポーネントとインタフェースをとるためのデジタルI/Oチップも示す。図13は、電源回路および絶縁バリアを含む、電源サブシステムを示す。図14は、圧力センサ、空気センサ、モータ位置センサ、およびモータドライブを含む、機構サブシステムを示す。
【0091】
図17は、患者自己管理鎮痛(PCA)ポンプの電子システムブロック図である。図18および図19は、図17に示されるPCAポンプで使用されることが可能な接続エンジンの電子システムインタフェースブロック図である。図17は、システムに電力を供給する電源を含む。マイクロコントローラが、キーパッド、患者ペンダント、シリアルポート、バーコード読み取り装置、様々なセンサ、様々なスイッチ、モータドライブ、ディスプレイおよびLEDインジケータ、ならびにスピーカを含め、システムの様々なコンポーネントとインタフェースをとる。
【0092】
図18は、図17に示されるPCAシステムで使用されることが可能な接続エンジンのブロック図である。図18は、接続エンジンと、イーサネット(登録商標)、WiFi、外部RS232シリアルインタフェース、ならびにホストデバイスに対するRS232シリアルインタフェースを含む、いくつかのインタフェースとを示す。また、図18は、接続エンジンが、PCAポンプ(図17)から電源をとることができる(電源コネクタを介して)接続エンジンも示す。PCAポンプは、様々なモータに電力を供給するためのモータ電圧VMOTを生成する。同一の電圧VMOTを使用して、接続エンジンに電力が供給されることが可能である。
【0093】
図19は、図18の接続エンジンのより詳細なブロック図である。接続エンジンは、イーサネット(登録商標)プロセッサと802.11b無線トランシーバをともに組み込んだ有線/無線接続モジュールである、接続エンジンコントローラ(CEC)を含む。イーサネット(登録商標)トランシーバ、およびすべての必要な回路は、RJ−45ジャックを介して10/100Base Tインタフェースを提供する。USBコントローラ、およびすべての必要な回路が、WiFiに対するUSB(ホスト)インタフェースを制御する。2つのRS232ポートが、システムバスに接続される。また、接続エンジンは、FLASHメモリおよびSDRAMメモリも含む。
【0094】
以上の詳細な説明では、本発明を、本発明の特定の例示的な諸実施形態に関連して説明した。特許請求の範囲に記載される本発明のより広い範囲を逸脱することなく、それらの実施形態に様々な改変および変更が行われることが可能である。したがって、本明細書および図面は、制限的ではなく、例示的であると見なされるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの薬物投与デバイスと通信する方法であって、
マシン可読フォーマットでデータを格納するために少なくとも1つの薬物投与デバイスに格納ロケーションを提供すること、
リモートデバイスと無線で通信するための無線インタフェースを提供すること、および
リモートデバイスから少なくとも1つの薬物投与デバイスに情報を無線で送信することを含み、情報は、拡張マークアップ言語を使用して送信される、方法。
【請求項2】
情報は、薬剤ライブラリに関するエントリを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
情報は、薬物投与デバイスパラメータを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
少なくとも1つの薬物投与デバイスを構成する複数の薬物投与デバイスを提供することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
無線インタフェースを提供することは、少なくとも1つのアンテナを提供することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
少なくとも1つのアンテナを無線インタフェースケース内に収容することをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
少なくとも1つのアンテナおよび格納ロケーションを薬物投与デバイスの筐体内に収容することをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
無線インタフェースを提供することは、2つのアンテナを提供することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
2つのアンテナは、空間的に異なる、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
2つのアンテナは、直角に配置されて、パターンダイバーシチを実現する、請求項8に記載の方法。
【請求項11】
2つのアンテナは、直角に配置され、空間的に異なって、パターンダイバーシチと空間ダイバーシチをともに実現する、請求項8に記載の方法。
【請求項12】
薬物投与デバイスから情報を受信することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
薬物投与デバイスから受信される情報は、イベントログを含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
薬物投与デバイスは、輸液ポンプである、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
薬物投与デバイスは、患者自己管理鎮痛ポンプである、請求項1に記載の方法。
【請求項16】
薬物投与デバイスは、歩行ポンプである、請求項1に記載の方法。
【請求項17】
1つまたは複数の処方された薬物を患者に投与するための装置であって、
装置の動作を制御するためのコントローラと、
装置に関するデバイスパラメータをマシン可読フォーマットで格納するための、コントローラに電気的に結合された1つまたは複数の格納ロケーションと、
外部デバイスと無線で通信するための、コントローラに電気的に結合された無線インタフェースとを含む、装置。
【請求項18】
装置は、輸液ポンプである、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
1つまたは複数の格納ロケーションは、薬剤ライブラリを格納する、請求項17に記載の装置。
【請求項20】
無線インタフェースと外部デバイスの間の通信は、拡張マークアップ言語を使用する、請求項17に記載の装置。
【請求項21】
装置は、無線インタフェースに結合されたアンテナをさらに含む、請求項17に記載の装置。
【請求項22】
装置は、コントローラと、1つまたは複数の格納ロケーションと、無線インタフェースと、アンテナとを収容する筐体をさらに含む、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
装置は、無線インタフェースに結合された第1のアンテナと第2のアンテナとをさらに含む、請求項21に記載の装置。
【請求項24】
第1のアンテナと第2のアンテナは、空間的に異なる、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
第1のアンテナと第2のアンテナは、直角に配置されて、パターンダイバーシチを実現する、請求項23に記載の装置。
【請求項26】
第1のアンテナと第2のアンテナは、直角に配置され、空間的に異なって、パターンダイバーシチと空間ダイバーシチをともに実現する、請求項23に記載の装置。
【請求項27】
装置は、コントローラと、1つまたは複数の格納ロケーションと、無線インタフェースと、第1のアンテナと、第2のアンテナとを収容する筐体をさらに含む、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
1名または複数名の患者に薬物を投与するための方法であって、
薬物投与デバイスの動作を制御するためのコントローラと、デバイスの動作に関連する情報を格納するための1つまたは複数の格納ロケーションと、無線インタフェースとをそれぞれが有する複数の薬物投与デバイスを提供すること、
ホストコンピュータを提供すること、
ホストコンピュータ上で薬剤ライブラリを構成すること、および
ホストコンピュータ上の薬剤ライブラリから、無線インタフェースを介して、薬物投与デバイスの少なくともいくつかに情報を送信することを含む、方法。
【請求項29】
情報は、薬物投与デバイスの1つだけにポイントツーポイントの形で送信される、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
情報は、薬物投与デバイスのすべてに同時にブロードキャストされる、請求項28に記載の方法。
【請求項31】
ホストコンピュータから受信された情報に少なくとも部分的に基づき、患者に薬剤を投与することをさらに含む、請求項28に記載の方法。
【請求項32】
情報は、拡張マークアップ言語を使用して薬物投与デバイスに送信される、請求項28に記載の方法。
【請求項33】
筐体内に少なくとも1つのアンテナを収容することをさらに含む、請求項28に記載の方法。
【請求項34】
筐体は、コントローラ、および薬物投与デバイスの1つまたは複数の格納ロケーションも収容する、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
薬物投与デバイスの無線インタフェースのための2つのアンテナを提供することをさらに含む、請求項28に記載の方法。
【請求項36】
2つのアンテナは、空間的に異なる、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
2つのアンテナは、直角に配置されて、パターンダイバーシチを実現する、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
2つのアンテナは、直角に配置され、空間的に異なって、パターンダイバーシチと空間ダイバーシチをともに実現する、請求項35に記載の方法。
【請求項39】
薬物投与デバイスは、輸液ポンプである、請求項28に記載の方法。
【請求項40】
薬物投与デバイスは、患者自己管理鎮痛ポンプである、請求項28に記載の方法。
【請求項41】
薬物投与デバイスは、歩行ポンプである、請求項28に記載の方法。
【請求項42】
薬物投与デバイスからホストコンピュータに情報を送信することをさらに含む、請求項28に記載の方法。
【請求項43】
情報は、拡張マークアップ言語を使用して薬物投与デバイスからホストコンピュータに送信される、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
ホストコンピュータによって受信される情報は、イベントログを含む、請求項43に記載の方法。
【請求項45】
薬物投与デバイスによって送信された情報から1つまたは複数のレポートを生成することをさらに含む、請求項43に記載の方法。
【請求項46】
1つまたは複数のレポートは、イベントログからの情報を含む、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
1つまたは複数のレポートは、薬物投与デバイスの動作に関連する情報を含む、請求項45に記載の方法。
【請求項48】
薬剤ライブラリから情報を送信するステップは、薬物に関するハード限度を提供することを含む、請求項28に記載の方法。
【請求項49】
薬剤ライブラリから情報を送信するステップは、薬物に関するソフト限度を提供することを含む、請求項28に記載の方法。
【請求項50】
薬剤ライブラリから情報を送信するステップは、薬物に関するハード限度とソフト限度の両方を提供することを含む、請求項28に記載の方法。
【請求項51】
1つまたは複数の薬物投与デバイスと通信する方法であって、
ホストコンピュータを提供すること、
1つまたは複数の薬物投与デバイスを提供すること、
拡張マークアップ言語(XML)を使用してメッセージをフォーマットすること、および
XMLフォーマットされたメッセージを、ホストコンピュータから1つまたは複数の薬物投与デバイスの少なくとも1つに送信することを含む、方法。
【請求項52】
XMLフォーマットされたメッセージを1つまたは複数の薬物投与デバイスの1つからホストコンピュータに送信することをさらに含む、請求項51に記載の方法。
【請求項53】
受信されたXMLフォーマットされたメッセージを解析して、ホストコンピュータによって送信された情報を獲得することをさらに含む、請求項51に記載の方法。
【請求項54】
XMLフォーマットされたメッセージは、無線で送信される、請求項51に記載の方法。
【請求項55】
メッセージをフォーマットすることは、
1つまたは複数のXML識別子を使用してメッセージをフォーマットすること、および
1つまたは複数のXML識別子を短縮して、XMLフォーマットされたメッセージを送信するのに要求される帯域幅を低減することをさらに含む、請求項51に記載の方法。
【請求項56】
ホストコンピュータ上に薬剤ライブラリを格納することをさらに含む、請求項51に記載の方法。
【請求項57】
XMLフォーマットされたメッセージは、格納された薬剤ライブラリからの情報を含む、請求項56に記載の方法。
【請求項58】
1つまたは複数の薬物投与デバイスは、輸液ポンプである、請求項51に記載の方法。
【請求項59】
メッセージは、正規形式になっている、請求項51に記載の方法。
【請求項60】
メッセージの中に含まれる情報を検証することをさらに含む、請求項51に記載の方法。
【請求項61】
情報は、XMLスキーマを使用して検証される、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
情報を検証するステップは、ホストコンピュータからの情報の正規表現を、メッセージを受信した1つまたは複数の薬物投与デバイスの少なくとも1つからの情報の正規表現と比較するステップをさらに含む、請求項60に記載の方法。
【請求項63】
検証された情報は、複数のビットを含み、正規表現は、右から左へのビット順序を使用して生成される、請求項62に記載の方法。
【請求項64】
ホストコンピュータおよび薬物投与デバイスによって格納されたデータを検証することをさらに含む、請求項51に記載の方法。
【請求項65】
データを検証するステップは、ホストコンピュータによって格納されたデータの正規表現を、薬物投与デバイスによって格納されたデータの正規表現と比較するステップをさらに含む、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
1名または複数名の患者に薬物を投与する方法であって、
ホストコンピュータを提供すること、
薬剤ライブラリを構成する薬剤送達情報を格納するように、ホストコンピュータを使用すること、
格納された薬剤送達情報に関連するデータ含むメッセージを生成するように、拡張マークアップ言語(XML)を使用すること、
生成されたメッセージを薬物投与デバイスに送信すること、
格納された薬剤送達情報からデータを抽出するように、送信されたメッセージを薬物投与デバイスにおいて解析すること、および
抽出されたデータに少なくとも部分的に基づき、薬物投与デバイスを使用して薬物を患者に投与することを含む、方法。
【請求項67】
薬物投与デバイスは、輸液ポンプである、請求項66に記載の方法。
【請求項68】
メッセージは、無線で薬物投与デバイスに送信される、請求項66に記載の方法。
【請求項69】
薬物投与デバイスにおいてメッセージを生成するように、拡張マークアップ言語(XML)を使用することをさらに含む、請求項66に記載の方法。
【請求項70】
メッセージを薬物投与デバイスからホストコンピュータに送信することをさらに含む、請求項69に記載の方法。
【請求項71】
薬物投与デバイスは、患者に薬物を投与するための1つまたは複数のポンプを含み、方法が、
抽出されたデータに少なくとも部分的に基づき、1つまたは複数のポンプの動作を制御することをさらに含む、請求項66に記載の方法。
【請求項72】
薬剤送達情報は、1つまたは複数の薬剤ライブラリを含む、請求項66に記載の方法。
【請求項73】
複数の薬物投与デバイスに薬剤ライブラリをダウンロードする方法であって、
複数の薬物投与デバイスを提供すること、
ホストコンピュータを提供すること、
薬剤ライブラリをホストコンピュータに格納すること、
ホストコンピュータと複数の薬物投与デバイスの間の通信を提供するように、拡張マークアップ言語(XML)を使用すること、および
ホストコンピュータから、格納された薬剤ライブラリに関連する情報を複数の薬物投与デバイスに送信することを含む、方法。
【請求項74】
複数の薬物投与デバイスに送信される情報は、タグ付きである、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
各薬物投与デバイスは、情報の諸部分を選択的に利用するように、タグを使用する、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
各薬物投与デバイスは、情報の諸部分を選択的に利用するべく、情報を解析するのにタグを使用する、請求項74に記載の方法。
【請求項77】
送信された情報は、薬剤ライブラリ全体を含む、請求項74に記載の方法。
【請求項78】
送信された情報は、薬剤ライブラリのサブセットだけを含む、請求項74に記載の方法。
【請求項79】
薬剤ライブラリは、複数の薬物投与デバイスに同時にダウンロードされる、請求項73に記載の方法。
【請求項80】
薬剤ライブラリがダウンロードされる間に、複数の薬物投与デバイスに送信されるメッセージは、タグ付きである、請求項79に記載の方法。
【請求項81】
薬物投与デバイスの1つが、ダウンロードエラーを報告した場合、薬剤ライブラリダウンロードを停止し、後に、薬剤ライブラリダウンロードを続けることをさらに含む、請求項80に記載の方法。
【請求項82】
薬剤ライブラリダウンロードは、2回目、タグ付きメッセージの少なくとも一部をダウンロードすることなしに、続けられる、請求項81に記載の方法。
【請求項83】
薬剤ライブラリダウンロードは、いずれの薬物投与デバイスも、ダウンロードエラーを報告していなかった時点から続けられる、請求項82に記載の方法。
【請求項84】
薬物投与デバイスは、輸液ポンプである、請求項83に記載の方法。
【請求項85】
複数の異なるタイプの薬物投与デバイスと通信する方法であって、
ホストコンピュータを提供すること、
第1のタイプの薬物投与デバイスを提供すること、
第2のタイプの薬物投与デバイスを提供すること、
複数の薬物投与デバイスの動作に関連するデータをホストコンピュータ上に格納すること、および
薬物投与デバイスと通信することを含み、ホストコンピュータと薬物投与デバイスの間の通信は、拡張マークアップ言語(XML)を使用してフォーマットされたメッセージを使用する、方法。
【請求項86】
第1のタイプの薬物投与デバイスは、第2のタイプの薬物投与デバイスによって使用されるコンピュータアーキテクチャとは異なるコンピュータアーキテクチャを使用する、請求項85に記載の方法。
【請求項87】
第1のタイプの薬物投与デバイスは、第1のタイプのコンピュータプロセッサを使用し、第2のタイプの薬物投与デバイスは、第2のタイプのコンピュータプロセッサを使用する、請求項85に記載の方法。
【請求項88】
第1のタイプの薬物投与デバイスは、第2のタイプの薬物投与デバイス上で実行されるソフトウェアとは異なるソフトウェアを実行する、請求項85に記載の方法。
【請求項89】
第1のタイプの薬物投与デバイスは、第2のタイプの薬物投与デバイスによって使用されるバイナリフォーマットと互換性のないバイナリデータフォーマットを使用する、請求項85に記載の方法。
【請求項90】
前記メッセージは、ホストコンピュータと薬物投与デバイスの間の通信が正規形式に変換される際に使用される、請求項85に記載の方法。
【請求項91】
ホストコンピュータと薬物投与デバイスの間の通信は、無線である、請求項85に記載の方法。
【請求項92】
ホストコンピュータ上にデータを格納することは、ホストコンピュータ上に薬剤ライブラリを格納することをさらに含む、請求項85に記載の方法。
【請求項93】
同一の格納された薬剤ライブラリが、複数の薬物投与デバイスにダウンロードされる、請求項92に記載の方法。
【請求項94】
同一の格納された薬剤ライブラリが、少なくともいくつかは、異なるタイプの薬物投与デバイスである複数の薬物投与デバイスにダウンロードされる、請求項92に記載の方法。
【請求項95】
格納された薬剤ライブラリの少なくとも一部分が、複数の薬物投与デバイスにダウンロードされる、請求項92に記載の方法。
【請求項96】
薬物投与デバイスを制御する方法であって、
デバイスの動作を制御するためのコントローラと、デバイスの動作に関連する情報を格納するための1つまたは複数の格納ロケーションとを有する薬物投与デバイスを提供すること、
第1の薬剤のパラメータの第1の上限値および第1の下限値を定義する第1の限度セットを格納すること、および
第1の薬剤のパラメータの第2の上限値および第2の下限値を定義する第2の限度セットを格納することを含む、方法。
【請求項97】
薬物投与デバイスが、薬剤を投与するのに使用される際、パラメータの第1の限度セットおよび第2の限度セットをパラメータの実際の値と比較する請求項96に記載の方法。
【請求項98】
パラメータの値が、第1の限度、または第2の限度の範囲内にない場合、警告を表示することをさらに含む、請求項97に記載の方法。
【請求項99】
第1の限度セットは、第2の限度セットの範囲内に入る、請求項97に記載の方法。
【請求項100】
パラメータの値が、第2の限度の範囲外にある場合、薬物投与デバイスは、所与の薬剤を投与することを許されない、請求項98に記載の方法。
【請求項101】
第2の限度セットは、権限が付与された個人によってオーバライドされることが可能である、請求項100に記載の方法。
【請求項102】
第2の限度セットがオーバライドされた回数の記録をとることをさらに含む、請求項101に記載の方法。
【請求項103】
第2の限度セットに関連する情報、および記録をとられた情報を含むレポートを生成することをさらに含む、請求項102に記載の方法。
【請求項104】
パラメータの値が、第1の限度の範囲外であり、かつ、パラメータの値が、第2の限度の範囲内であった場合、薬物投与デバイスは、所与の薬剤を投与することを許されない、請求項97に記載の方法。
【請求項105】
第1の第2の限度セットは、権限が付与された個人によってオーバライドされることが可能である請求項104に記載の方法。
【請求項106】
第2の限度セットがオーバライドされた回数の記録をとることをさらに含む、請求項105に記載の方法。
【請求項107】
第2の限度セットに関連する情報、および記録をとられた情報を含むレポートを生成することをさらに含む、請求項105に記載の方法。
【請求項108】
第1の限度セットは、ソフト限度であり、第2の限度セットは、ハード限度である、請求項96に記載の方法。
【請求項109】
各薬剤は、病院における異なる臨床看護領域に関して、異なるハード限度、および異なるソフト限度を有することが可能である、請求項108に記載の方法。
【請求項110】
薬剤のパラメータは、投与速度(dosage rate)に関連する、請求項96に記載の方法。
【請求項111】
薬剤のパラメータは、薬用量(dose)に関連する、請求項96に記載の方法。
【請求項112】
薬剤のパラメータは、投与(dosage)量に関連する、請求項96に記載の方法。
【請求項113】
薬剤のパラメータは、薬剤量に関連する、請求項96に記載の方法。
【請求項114】
薬剤のパラメータは、希釈液量に関連する、請求項96に記載の方法。
【請求項115】
薬剤のパラメータは、投薬速度に関連する、請求項96に記載の方法。
【請求項116】
薬剤のパラメータは、薬剤送達時間に関連する、請求項96に記載の方法。
【請求項117】
薬剤のパラメータは、薬剤濃度に関連する、請求項96に記載の方法。
【請求項118】
薬剤のパラメータは、患者の体重に関連する、請求項96に記載の方法。
【請求項119】
薬剤のパラメータは、患者の体表面積に関連する、請求項96に記載の方法。
【請求項120】
薬物投与デバイスは、輸液ポンプである、請求項96に記載の方法。
【請求項121】
薬剤のパラメータは、輸液されるべき量(VTBI)に関連する、請求項96に記載の方法。
【請求項122】
患者に1つまたは複数の薬物を投与するための装置であって、
コントローラと、
コントローラに電気的に結合された1つまたは複数の格納ロケーションと、
装置の動作を制御するための、1つまたは複数の格納ロケーションに格納された制御情報とを含み、制御情報は、動作パラメータの値の第1の範囲を定義するソフト限度セットと、動作パラメータの値の第2の範囲を定義するハード限度セットとを含む、装置。
【請求項123】
ソフト限度セットは、ハード限度の範囲内に入る、請求項122に記載の装置。
【請求項124】
コントローラは、動作パラメータの値をハード限度およびソフト限度と比較する、請求項122に記載の装置。
【請求項125】
コントローラは、動作パラメータの値が、ハード限度およびソフト限度の範囲内にない場合、メッセージを表示する、請求項122に記載の装置。
【請求項126】
コントローラは、動作パラメータが、ハード限度の範囲を外れた場合、ユーザが、患者に薬物を投与するのを防止する、請求項122に記載の装置。
【請求項127】
ハード限度は、権限が付与された個人によってオーバライドされることが可能である、請求項126に記載の装置。
【請求項128】
ハード限度がオーバライドされた回数は、コントローラによって記録をとられる、請求項127に記載の装置。
【請求項129】
ハード限度に関連する情報、および記録をとられた情報を含むレポートが生成される、請求項128に記載の装置。
【請求項130】
コントローラは、動作パラメータの値が、ハード限度の範囲内にあるが、ソフト限度の範囲外にある場合、メッセージを表示する、請求項125に記載の装置。
【請求項131】
コントローラは、動作パラメータの値が、ハード限度の範囲内にあるが、ソフト限度の範囲外にある場合、ソフト限度をオーバライドすることを確認するよう、ユーザに要求する、請求項125に記載の装置。
【請求項132】
コントローラは、ソフト限度がオーバライドされた回数の記録をとる、請求項131に記載の装置。
【請求項133】
ソフト限度に関連する情報、および記録をとられた情報を含むレポートを生成することをさらに含む、請求項132に記載の装置。
【請求項134】
動作パラメータは、薬剤投与速度に関連する、請求項122に記載の装置。
【請求項135】
動作パラメータは、薬剤送達時間に関連する、請求項122に記載の装置。
【請求項136】
動作パラメータは、薬剤濃度に関連する、請求項122に記載の装置。
【請求項137】
動作パラメータは、患者の体重に関連する、請求項122に記載の装置。
【請求項138】
動作パラメータは、輸液されるべき薬剤量に関連する、請求項122に記載の装置。
【請求項139】
装置は、輸液ポンプである、請求項122に記載の装置。
【請求項140】
薬物投与デバイスを制御する方法であって、
デバイスの動作を制御するためのコントローラと、デバイスの動作に関連する情報を格納するための1つまたは複数の格納ロケーションとを有する薬物投与デバイスを提供すること、
第1の薬剤のパラメータの第1の上限値および第1の下限値を定義する第1の限度セットを格納する能力を提供すること、および
第1の薬剤のパラメータの第2の上限値および第2の下限値を定義する第2の限度セットを格納する能力を提供することを含む、方法。
【請求項141】
第1の限度セットおよび第2の限度セットの1つまたは複数の中の値を選択的に格納することをさらに含む、請求項140に記載の方法。
【請求項142】
上限および下限の第1のセットおよび第2のセットを格納することにより、ハード上限およびソフト上限、およびハード下限およびソフト下限を作成することをさらに含む、請求項140に記載の方法。
【請求項143】
第1の上限セットおよび第2の上限セットを格納することにより、ハード上限およびソフト上限だけを作成することをさらに含む、請求項140に記載の方法。
【請求項144】
第1の下限セットおよび第2の下限セットを格納することにより、ハード下限およびソフト下限だけを作成することをさらに含む、請求項140に記載の方法。
【請求項145】
ハード上限、ハード下限、ソフト上限、および/またはソフト下限の組み合わせを選択的に作成することをさらに含む、請求項140に記載の方法。
【請求項146】
ハード上限、ハード下限、ソフト上限、ソフト下限の1つまたは複数の限度の組み合わせを使用して、限度セットを作成することをさらに含む、請求項140に記載の方法。
【請求項147】
薬物投与デバイスによって使用されるための薬剤ライブラリを構成する方法であって、
ホストコンピュータを提供すること、
ユーザが、ハード限度およびソフト限度をセットアップすることを可能にする、医療デバイスパラメータのユーザによるカスタマイズが可能なワークシートを提供すること、
ワークシートを構成すること、および
ワークシートを1つまたは複数の薬物投与デバイスにダウンロードすることを含む、方法。
【請求項148】
カスタマイズ可能なワークシートは、複数のワークシートから選択される、請求項147に記載の方法。
【請求項149】
医療デバイスパラメータは、薬剤ライブラリを含む、請求項147に記載の方法。
【請求項150】
ワークシートは、選択された臨床看護領域に基づいて構成されることが可能である、請求項147に記載の方法。
【請求項151】
ワークシートを構成することは、ハード限度およびソフト限度をセットアップすることを含む、請求項147に記載の方法。
【請求項152】
ユーザによるカスタマイズが可能なワークシートは、ユーザが、ハード限度およびソフト限度をセットアップすることを可能にする、請求項147に記載の方法。
【請求項153】
データをワークシートに入力することをさらに含む、請求項147に記載の方法。
【請求項154】
ユーザによって入力されるデータは、リアルタイムで検証される、請求項153に記載の方法。
【請求項155】
データは、データ入力を検証するためのインプリメンテーションを定義する制約オブジェクトを使用して検証される、請求項154に記載の方法。
【請求項156】
薬剤ライブラリが、ホストコンピュータから第2のコンピュータにエクスポートされる、請求項147に記載の方法。
【請求項157】
薬剤ライブラリは、バイナリフォーマットを使用してエクスポートされる、請求項156に記載の方法。
【請求項158】
薬剤ライブラリが、第2のコンピュータからホストコンピュータにインポートされる、請求項147に記載の方法。
【請求項159】
ワークシートの構成中にワークシートの少なくとも一部分を表示することをさらに含む、請求項147に記載の方法。
【請求項160】
基準ワークシートを、構成中のワークシートと同一のスクリーン上で表示することをさらに含む、請求項147に記載の方法。
【請求項161】
ワークシートを構成することは、薬剤処方集を編集することを含む、請求項147に記載の方法。
【請求項162】
基準処方集も表示しながら、編集されている薬剤処方集を示す分割スクリーン表示を提供することをさらに含む、請求項161に記載の方法。
【請求項163】
ワークシートを構成することは、薬剤ライブラリの中の個々の薬剤を支配する規則セットを定義することを含む、請求項147に記載の方法。
【請求項164】
規則セットは、薬剤濃度および投与量に関連する規則を含む、請求項163に記載の方法。
【請求項165】
規則セットは、薬剤送達限度を定義する規則を含む、請求項163に記載の方法。
【請求項166】
規則セットは、薬物投与デバイスレベル規則を含む、請求項163に記載の方法。
【請求項167】
デバイスレベル規則は、一部の薬物投与デバイスの能力または限度に関連する、請求項166に記載の方法。
【請求項168】
規則セットは、一部の臨床看護領域に固有の臨床看護領域レベル規則を含む、請求項163に記載の方法。
【請求項169】
規則セットは、一部の患者に固有の患者レベル規則を含む、請求項163に記載の方法。
【請求項170】
薬物投与デバイスによって使用されるための薬剤ライブラリを構成する方法であって、
ホストコンピュータを提供すること、
医療デバイスパラメータのユーザによるカスタマイズが可能なワークシートを提供すること、
ワークシートにデータを入力することによってワークシートを構成すること、
入力されるデータをリアルタイムで検証すること、および
ワークシートを1つまたは複数の薬物投与デバイスにダウンロードすることを含む、方法。
【請求項171】
カスタマイズ可能なワークシートは、複数のワークシートから選択される、請求項170に記載の方法。
【請求項172】
医療デバイスパラメータは、薬剤ライブラリを含む、請求項170に記載の方法。
【請求項173】
ワークシートは、選択された臨床看護領域に基づいて構成されることが可能である、請求項170に記載の方法。
【請求項174】
ユーザによるカスタマイズが可能なワークシートは、ユーザが、ハード限度およびソフト限度をセットアップすることを可能にする、請求項170に記載の方法。
【請求項175】
データは、データ入力を検証するためのインプリメンテーションを定義する制約オブジェクトを使用して検証される、請求項170に記載の方法。
【請求項176】
薬剤ライブラリが、ホストコンピュータから第2のコンピュータにエクスポートされる、請求項170に記載の方法。
【請求項177】
薬剤ライブラリは、バイナリフォーマットを使用してエクスポートされる、請求項176に記載の方法。
【請求項178】
薬剤ライブラリが、第2のコンピュータからホストコンピュータにインポートされる、請求項170に記載の方法。
【請求項179】
ワークシートの構成中にワークシートの少なくとも一部分を表示することをさらに含む、請求項170に記載の方法。
【請求項180】
基準ワークシートを、構成中のワークシートと同一のスクリーン上で表示することをさらに含む、請求項179に記載の方法。
【請求項181】
ワークシートを構成することは、薬剤処方集を編集することを含む、請求項170に記載の方法。
【請求項182】
基準処方集も表示しながら、編集されている薬剤処方集を示す分割スクリーン表示を提供することをさらに含む、請求項181に記載の方法。
【請求項183】
ワークシートを構成することは、薬剤ライブラリの中の個々の薬剤を支配する規則セットを定義することを含む、請求項170に記載の方法。
【請求項184】
規則セットは、薬剤濃度および投与量に関連する、請求項183に記載の方法。
【請求項185】
規則セットは、薬剤送達限度を定義する規則を含む、請求項183に記載の方法。
【請求項186】
規則セットは、薬物投与デバイスレベル規則を含む、請求項183に記載の方法。
【請求項187】
デバイスレベル規則は、一部の薬物投与デバイスの能力または限度に関連する、請求項186に記載の方法。
【請求項188】
規則セットは、一部の臨床看護領域に固有の臨床看護領域レベル規則を含む、請求項183に記載の方法。
【請求項189】
規則セットは、一部の患者に固有の患者レベル規則を含む、請求項183に記載の方法。
【請求項190】
薬物投与デバイスによって使用されるための薬剤ライブラリを構成する方法であって、
ホストコンピュータを提供すること、
医療デバイスパラメータのユーザによるカスタマイズが可能なワークシートを提供すること、
ワークシートを構成すること、
ワークシートの構成中にワークシートの少なくとも一部分を表示すること、
基準ワークシートを、構成中のワークシートと同一のスクリーン上で表示すること、および
ワークシートを1つまたは複数の薬物投与デバイスにダウンロードすることを含む、方法。
【請求項191】
カスタマイズ可能なワークシートは、複数のワークシートから選択される、請求項190に記載の方法。
【請求項192】
医療デバイスパラメータは、薬剤ライブラリを含む、請求項190に記載の方法。
【請求項193】
ワークシートは、選択された臨床看護領域に基づいて構成されることが可能である、請求項190に記載の方法。
【請求項194】
ユーザによるカスタマイズが可能なワークシートは、ユーザが、ハード限度およびソフト限度をセットアップすることを可能にする、請求項190に記載の方法。
【請求項195】
データをワークシートに入力することをさらに含む、請求項190に記載の方法。
【請求項196】
ユーザによって入力されるデータは、リアルタイムで検証される、請求項195に記載の方法。
【請求項197】
データは、データ入力を検証するためのインプリメンテーションを定義する制約オブジェクトを使用して検証される、請求項196に記載の方法。
【請求項198】
薬剤ライブラリが、ホストコンピュータから第2のコンピュータにエクスポートされる、請求項190に記載の方法。
【請求項199】
薬剤ライブラリは、バイナリフォーマットを使用してエクスポートされる、請求項198に記載の方法。
【請求項200】
薬剤ライブラリが、第2のコンピュータからホストコンピュータにインポートされる、請求項190に記載の方法。
【請求項201】
ワークシートを構成することは、薬剤処方集を編集することを含む、請求項190に記載の方法。
【請求項202】
基準処方集も表示しながら、編集されている薬剤処方集を示す分割スクリーン表示を提供することをさらに含む、請求項201に記載の方法。
【請求項203】
ワークシートを構成することは、薬剤ライブラリの中の個々の薬剤を支配する規則セットを定義することを含む、請求項190に記載の方法。
【請求項204】
規則セットは、薬剤濃度および投与量に関連する規則を含む、請求項203に記載の方法。
【請求項205】
規則セットは、薬剤送達限度を定義する規則を含む、請求項203に記載の方法。
【請求項206】
規則セットは、薬物投与デバイスレベル規則を含む、請求項203に記載の方法。
【請求項207】
デバイスレベル規則は、一部の薬物投与デバイスの能力または限度に関連する、請求項206に記載の方法。
【請求項208】
規則セットは、一部の臨床看護領域に固有の臨床看護領域レベル規則を含む、請求項203に記載の方法。
【請求項209】
規則セットは、一部の患者に固有の患者レベル規則を含む、請求項203に記載の方法。
【請求項210】
1名または複数名の患者に薬物を投与する方法であって、
ホストコンピュータを提供すること、
薬物投与デバイスの動作を制御するためのコントローラと、デバイスの動作に関連する情報を格納するための1つまたは複数の格納ロケーションとをそれぞれが有する複数の薬物投与デバイスを提供すること、
ホストコンピュータと複数の薬物投与デバイスの間で通信リンクを提供すること、
ホストコンピュータと薬物投与デバイスの間で情報を交換すること、および
複数の薬物投与デバイスの動作に関連する1つまたは複数のレポートを生成することを含む、方法。
【請求項211】
複数の薬物投与デバイスは、イベントログをホストコンピュータに送信し、1つまたは複数の生成されたレポートは、薬物投与デバイスの少なくとも1つからのイベントログ情報を含む、請求項210に記載の方法。
【請求項212】
生成されたレポートは、複数の薬物投与デバイスからのイベントログに関連する統計データを含む、請求項211に記載の方法。
【請求項213】
複数の薬物投与デバイスは、デバイスパラメータ限度のユーザオーバライドに関連するオーバライドデータをログ記録する、請求項211に記載の方法。
【請求項214】
複数の薬物投与デバイスは、オーバライドデータログをホストコンピュータに送信し、レポートは、オーバライドデータログに基づいて生成される、請求項213に記載の方法。
【請求項215】
生成されたレポートは、ユーザが、デバイスパラメータ限度をオーバライドした回数を示す、請求項214に記載の方法。
【請求項216】
生成されたレポートは、ユーザが、デバイスパラメータ限度をオーバライドすることを断った回数を示す、請求項214に記載の方法。
【請求項217】
1つまたは複数のレポートは、薬物投与デバイス群の1つまたは複数のデバイスの動作に関連する情報を含む、請求項210に記載の方法。
【請求項218】
複数の薬物投与デバイスからの交換された情報を格納して、デバイス情報のデータベースを構築することをさらに含む、請求項210に記載の方法。
【請求項219】
所与の薬物投与デバイスセットによって投与された薬剤に関連する統計を含むレポートを生成することをさらに含む、請求項218に記載の方法。
【請求項220】
通信リンクは、有線ネットワークである、請求項210に記載の方法。
【請求項221】
通信リンクは、無線ネットワークである、請求項210に記載の方法。
【請求項222】
ホストコンピュータ、および複数の薬物投与デバイスは、拡張マークアップ言語(XML)を使用してメッセージをフォーマットする、請求項210に記載の方法。
【請求項223】
薬物投与デバイスは、輸液ポンプである、請求項210に記載の方法。
【請求項224】
医療デバイスパラメータを格納するためのメモリを有するホストコンピュータと、
ホストコンピュータと医療デバイスの間でデータを転送するためにホストコンピュータと医療デバイスとの間で形成された電気接続と、
ホストコンピュータのメモリにインポートするため、および医療デバイスにダウンロードするための、コンピュータ可読媒体上の医療デバイスパラメータのユーザによるカスタマイズが可能なワークシートとを含む、医療デバイスシステム。
【請求項225】
医療デバイスを収容するための筐体をさらに含み、ホストコンピュータと医療デバイスの間の電気接続は、筐体内部のスロットの中に配置されたプラグアンドプレイモジュールを含む、請求項224に記載の医療デバイスシステム。
【請求項226】
医療デバイスは、プラグアンドプレイモジュールを受けるための筐体内部に形成されたスロットと、プラグアンドプレイモジュールを受けるための筐体内部のプラグとを備えた筐体を有する、請求項224に記載の医療デバイスシステム。
【請求項227】
医療デバイスを収容するための筐体をさらに含み、ホストコンピュータと医療デバイスの間の電気接続は、筐体内部に完全に密閉された接続エンジンを含み、ホストコンピュータと医療デバイスの間の電気接続が、無線であるようにしている、請求項224に記載の医療デバイスシステム。
【請求項228】
ホストコンピュータ間の電気接続は、データケーブルを含む、請求項224に記載の医療デバイスシステム。
【請求項229】
ユーザによるカスタマイズが可能なワークシートは、ユーザが、ハード限度およびソフト限度を確立することを可能にする、請求項224に記載の医療デバイスシステム。
【請求項230】
ホストコンピュータと医療デバイスの間の電気接続は、無線である、請求項224に記載の医療デバイスシステム。
【請求項231】
ホストコンピュータと通信するための2つのアンテナをさらに含む、請求項230に記載の医療デバイスシステム。
【請求項232】
医療デバイス情報を格納するための記憶媒体を含むコンピュータ上で実行されるプログラムを格納するコンピュータ可読媒体であって、
医療デバイス情報は、デバイスパラメータを含む、前記デバイスパラメータでプログラマブル医療デバイスを、選択された臨床看護領域に基づいて構成するためのワークシートを含み、前記プログラムは、コンピュータに、
前記コンピュータのユーザが、ワークシートを選択することができるようにする機能と、
ユーザが、ハード限度とソフト限度の両方でワークシートをカスタマイズして、選択された臨床領域に基づく、ユーザによって策定されたデバイスパラメータを満たすようにすることができるようにする機能と、
ユーザが、ワークシートの一部分を医療デバイスに電子的にダウンロードすることができるようにする機能とを実行させる、媒体。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図1F】
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【図1G】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図7F】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12A】
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【図12B】
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【図12C】
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【図12D】
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【図13】
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【図14】
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【図15A】
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【図15B】
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【図16】
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【図17A】
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【図17B】
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【図17C】
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【図18】
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【図19】
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【図20A】
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【図20B】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24A】
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【図24B】
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【図25】
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【図26】
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【公開番号】特開2012−196462(P2012−196462A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−107254(P2012−107254)
【出願日】平成24年5月9日(2012.5.9)
【分割の表示】特願2006−539924(P2006−539924)の分割
【原出願日】平成16年11月12日(2004.11.12)
【出願人】(504308442)ホスピラ・インコーポレイテツド (50)
【Fターム(参考)】