説明

蛇籠

本発明は、軍事あるいは土木施設を武器による攻撃、あるいは、例えば洪水、溶岩流、地崩れ、不安定な土壌、傾斜地の浸食などの自然力から保護するために使用する回収可能な蛇籠(1)に関するものである。蛇籠(1)は複数の仕切り壁(4,5,6)によって間隔をおいて相互に接続された複数の側壁要素(14,15)からなる対向する側壁(2,3)を含み、隣接する対の仕切り壁の間の空間が前記側壁と共に蛇籠の個々の区画室(7,8,9)を画成し、隣接する側壁と仕切り壁とが蛇籠を完全に平坦にされた形態と展開配備された形態との間で折り畳むことができるように枢動可能な接続部(41)によって相互に接続されており、少なくとも1個の前記枢動可能な接続部(43)が解除可能な接続部であって、解除されると側壁要素を蛇籠に対して開放させ、前記蛇籠の側方から前記蛇籠の区画室の何らかの内容物に接近できるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は蛇籠に関し、特に使用後回収可能である多数の区画室を備えた蛇籠に関するものである。
【背景技術】
【0002】
蛇籠は武器による攻撃、あるいは、例えば洪水、溶岩流、地崩れ、傾斜地の侵食、不安定な土壌などから軍事施設あるいは土木施設を保護するために使用される一時的あるいは半永久的な要塞構造物である。
【0003】
国際特許公開第90/12160号は蛇籠として有用である網目の籠構造体を開示している。前記籠構造体は工場での状態においては相互に接続されていて枢動可能に相互接続され開放した網細工の枠組みから構成されており、設置現場まで搬送するために平坦な形を取りうるように前記籠が手風琴のように折り畳むことが可能であり、設置現場において例えば砂、土壌、土あるいは岩石のような適当な充填材料で充填するように開放した多数の区画室の形をとるように組み立てることができる
【0004】
国際特許公開第00/40810号もまた、搬送のために手風琴のように折り畳まれる多数の区画室を備えた蛇籠であって、前記の多数の区画室を備えた蛇籠の長さに亘って延在する側壁を含んでおり、前記側壁は2個の解除可能に接続された区画部分から形成される仕切り壁によって前記蛇籠の長さに亘って間隔をおいて接続されており、該区画部分は前記蛇籠の使用後解除可能であり、回収のために蛇籠が分解できるような多数の区画室を備えた蛇籠に関するものである。
【0005】
既存の蛇籠はその回収性に関してある欠点を有している。例えば、そのような蛇籠を回収するには時間がかかり、難儀であり、危険であり、非実用的で、蛇籠の材質に損傷を加え、その再利用を妨げるとか、あるいは断念するとか、あるいはこれらの二つ以上の欠点を複合させうる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、改良された回収可能な蛇籠が必要とされる。改良された多数の区画室を備え、回収可能な蛇籠が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
従って、本発明は複数の仕切り壁によって間隔をおいて相互に接続されている複数の側壁要素からなる対向する側壁を含み、隣接する対の仕切り壁の間の空間が前記側壁と共に蛇籠の個々の区画室を画成し、隣接する側壁および仕切り壁が枢動可能な接続部によって相互に接続され、完全に平坦にされた形態と展開配備された形態との間で蛇籠を折り畳みができるようにしており、前記の枢動可能な接続部の中の少なくとも1個が、解除されると側壁要素を蛇籠に対して開放させ、蛇籠の側方から蛇籠の区画室内の何らかの内容物に接近できるようにする解除可能な接続手段であるような蛇籠を提供する。
【0008】
前記の解除可能な接続部は接続すべき各々の隣接する壁の縁部に関連したヒンジ部材からなることが好ましい。
【0009】
接続された壁および(または)壁要素の間の枢動可能な相互接続部は、相互に接続された壁および(または)壁要素にその相互接続縁部に沿って一列の開口を設けることによって、かつ相互接続縁部に亘って複数の開口にらせん状に通されたコイル部材を設けることによって達成することができる。各ヒンジ部材はコイルばねであることが好ましい。
【0010】
各解除可能な接続部は各枢動可能な接続部のヒンジ部材を相互に解除可能に固定する解除可能なロッキング部材からなることが好ましい。枢動可能な接続部は、例えば蛇籠の隣接する壁を複数の枢動軸線の周りで折り畳むことによって収納あるいは搬送のために手風琴のように蛇籠を折り畳めるようにすることが理想的である。詳しくは、枢動軸線は蛇籠が折り畳み形態にあるとき隣接する壁が対面して位置しうるように離隔させればよい。
【0011】
接続された側壁要素の間の枢動可能な相互接続部は、相互接続縁部に亘って一列の開口を相互接続された側壁要素に設けることによって、かつ第一の側壁要素の相互接続縁部に亘って複数の開口にらせん状に通された第一のコイル部材と、(相互接続縁部に亘って第一の側壁要素に接続された)第二の側壁要素の相互接続縁部に亘って複数の開口にらせん状に通された第二のコイル部材と、重ねられた前記第一と第二のコイル部材に通された解除可能なロッキング部材とを設けることによって解除可能とされることが好ましい。
【0012】
本発明によれば、複数の仕切り壁によって蛇籠の長さに亘って間隔をおいて相互に接続された対向する側壁を含む多数の区画室を備えた蛇籠であって、少なくとも一方の側壁が、解除されると側壁要素が蛇籠に対して開放して前記蛇籠の側方から該蛇籠の区画室内の何らかの内容物に接近できるようにする解除可能な相互接続部を有する複数の側壁要素からなる多数の区画室を備えた蛇籠が提供される。
【0013】
本発明によれば、蛇籠の長さに亘って間隔をおいて複数の仕切り壁によって相互に接続された対向する側壁を含む多数の区画室を備えた蛇籠であって、隣接する対の前記仕切り壁の間の空間が前記側壁と共に多数の区画室を備えた蛇籠の個々の区画室を画成し、前記蛇籠の個々の区画室がそれぞれの対向する側壁の対向する側壁区画部分によって境界を画され、前記仕切り壁が前記側壁に枢動可能に接続されており、個々の区画室の前記側壁区画部分が少なくとも1個の側壁要素からなり、前記枢動可能な接続部が隣接する前記側壁要素の間で設けられることによって多数の区画室を備えた蛇籠が収納あるいは搬送のために手風琴のように折り畳むことができるようにし、少なくとも2個の隣接する側壁要素の間の枢動可能な接続部が隣接する側壁要素の一方あるいは双方に設けられたヒンジ部材によって、かつ前記ヒンジ部材と協働することにより前記の枢動可能な接続部を解除可能に固定する解除可能なロッキング部材とによって提供されることによって、前記ロッキング部材を解除することによって第一の隣接する側壁要素を第二の隣接する側壁要素から取り外しうるようにし、第一の側壁要素に対してはそれにより(対向する隣接する側壁要素に対する枢動可能な接続部によって)第一の隣接する側壁要素によって境界を画された蛇籠の区画室に対して枢動できるようにし蛇籠の側壁を通して前記区画室を開放し、前記区画室にある何らかの内容物に対して接近できるようにする多数の区画室を備えた蛇籠が提供される。
【0014】
本発明による多数の区画室を備えた蛇籠は該蛇籠の長さに亘って少なくとも1個の開放可能な側壁区画部分を設けることによって前記蛇籠を展開配備した後の回収をし易くする。複数の開放可能な側壁区画部分が設けられることが好ましい。2個以上の区画室を有する蛇籠において該蛇籠の端にあるものを除いて側壁区画部分の全てが開放可能であることがより好ましい。前記蛇籠の長さに亘る全ての側壁区画部分が開放可能であることが最も好ましい。「開放可能」ということは側壁区画部分の接続された側壁要素の間の枢動可能な接続部が接続された側壁要素の一方あるいは双方に設けられたヒンジ部材によって、かつ前記ヒンジ部材と協働してその間の枢動可能な接続部を解除可能に固定する解除可能なロッキング部材とによって提供されることを意味する。本発明のある好適実施例においては、第一のヒンジ部材は第一の隣接する側壁要素に設けられ、第二のヒンジ部材は第二の隣接する側壁要素に設けられ、解除可能なロッキング部材は枢動可能な接続部を解除可能に固定するために前記第一のヒンジ部材と第二のヒンジ部材の双方と協働する。開放可能な側壁区画部分を開放することは前記ロッキング部材を解除し、その結果の接続を外された側壁要素を引っ張って離すことによって達成される。
【0015】
各側壁区画部分は単一の側壁要素からなるようにしうるが、その場合隣接する側壁要素の間の開放可能な枢動接続部は隣接する側壁区画部分の間に位置することになる。この場合、隣接する側壁要素と、対応する隣接する側壁区画部分間の境界を画する仕切り壁との間の枢動接続部はまた、第一の隣接する側壁要素が第二の隣接する側壁要素および仕切り壁の双方から解除されるように開放可能である。代替的に各側壁区画部分は複数の側壁要素から構成してもよく、その場合所定の側壁区画部分の隣接する側壁要素の間に開放可能な枢動接続部を設ければよい。しかしながら、側壁区画部分がたとえ複数の側壁要素からなる場合であっても、隣接する側壁区画部分の間に、あるいはその代わりに所定の側壁区画部分の隣接する側壁要素の間に開放可能な枢動接続部を設けてもよい。複数の側壁区画部分からなる多数の区画室を備えた蛇籠であって、色々な数の側壁要素が別々の側壁区画部分を構成する蛇籠も考えられる。
【0016】
本発明による蛇籠を展開配備するには一般的に、折り畳んだ蛇籠を配備箇所まで搬送し、蛇籠の折り畳みを開き、該蛇籠の各区画室に充填材料で充填することによって実行される。一般的に、充填材料は展開配備箇所における適当な材料の入手可能性によって少なくとも部分的に決まる。適当な充填材料は限定的ではないが、砂、土、土壌、石、岩石、瓦礫、コンクリート、破片、雪、氷、およびそれらの二つ以上を組み合わせたものを含む。
【0017】
蛇籠の側壁区画部分を開放することが望ましいことには多数の理由がある。例えば展開配備された蛇籠が任務終了で閉じるべき場合には環境上あるいは美観上の理由から、あるいは単に地域の住民のことを配慮して該蛇籠を回収することが望ましいことがよくある。本発明による蛇籠の回収は該蛇籠の開放可能な側壁区画部分を全て開放し、少なくとも部分的に区画室から充填材料を取り出し、蛇籠を配備箇所から撤去することによって促進される。
【0018】
別の例として、もしも展開配備された蛇籠が使用中に損傷したとすれば、該蛇籠の損傷した部分を取り替え、あるいは修理することが望ましい。このことは損傷した部分の開放可能な側壁を介して接近することによってし易くなる。同様に、損傷とは無関係の理由から(例えば、蛇籠の位置あるいは方向の変更が必要であるとして)蛇籠の区画部分を動かしたり、変更したり、あるいは取り替えることが望ましい場合、そのような取替えもまた、選択された蛇籠の区画部分から充填材料を意のままに取り出すことができれば促進される。
【0019】
本発明は少なくとも1個の開放可能な側壁区画部分が存在していること、および好ましくは複数の開放可能な側壁区画部分が存在することを特徴とするものであるが、蛇籠の個々の区画室に、(蛇籠が2個以上の区画室を有している場合)任意に蛇籠の端の区画室を除いて開放可能な側壁区画部分を設けることが望ましいことが多い。従って、本発明によれば、前述した多数の区画室を備えた蛇籠であって、各側壁区画部分の接続された側壁要素の間の、あるいは任意に端の側壁区画部分を除いて各隣接の側壁区画部分の間にある枢動可能な接続部が所定の側壁区画部分の第一の側壁要素と所定の、あるいは隣接する側壁区画部分の第二の隣接する側壁要素との間に設けられたヒンジ部材と前記枢動可能な接続部を解除可能に固定するように前記ヒンジ部材と協働する解除可能なロッキング部材とによって提供されるような蛇籠が提供される。第一のヒンジ部材は第一の隣接する側壁要素に設けられ、第二のヒンジ部材が第二の隣接する側壁要素に設けられ、解除可能なロッキング部材が前記の第一と第二の双方のヒンジ部材と協働して枢動可能な接続部を解除可能に固定することが好ましい。
【0020】
更に、多数の区画室を備えた蛇籠が本発明によるものであっても、もしも複数の開放可能な側壁区画部分が一方の側壁に設けられるのであれば、開放可能な側壁区画部分を個々の区画室の両側の側壁区画部分に設けて両側から充填材料に接近できるようにしてもよいことも考えられる。従って、本発明は前述したような多数の区画室を備えた蛇籠であって、少なくとも複数の対向する側壁区画部分の接続された側壁要素の間の枢動可能な接続部が、所定の側壁区画部分の第一の側壁要素と前記所定の、あるいは隣接する側壁区画部分の隣接する第二の側壁要素との間に設けられたヒンジ部材によって、かつ前記の枢動可能な接続部を解除可能に固定するように前記ヒンジ部材と協働する解除可能なロッキング部材とによって提供されるような蛇籠を提供する。また、本発明の範囲内において、前述したような多数の区画室を備えた蛇籠であって、少なくとも複数の対向する側壁区画部分の接続された側壁要素の間の枢動可能な接続部が所定の側壁区画部分の第一の側壁要素に設けられた第一のヒンジ部材と、前記の所定の、あるいは隣接する側壁区画部分の第二の側壁要素に設けられた第二のヒンジ部材と、第一のヒンジ部材を第二のヒンジ部材に接続する解除可能はロッキング部材とによって提供されるような蛇籠も考えられる。
【0021】
また、開放可能な側壁区画部分を蛇籠の長さの少なくとも一部に亘って第一と第二の対向する側壁において交互に設けうることも考えられる。このように、蛇籠が回収されつつあるとき、隣接する区画室から同時に、あるいは同時掘削が安全上あるいはその他の理由から望ましくない場合は順番に迅速に、充填材料を取り出すために協働している掘削設備あるいは作業員を蛇籠の両側に配備させることができる。従って、本発明は前述したような多数の区画室を備えた蛇籠であって、蛇籠の長さの少なくとも一部に亘って交互に対向する側壁に互い違いに設けられた少なくとも複数の側壁区画部分の接続された側壁要素の間の枢動可能な接続部が所定の側壁区画部分の第一の側壁要素と前記所定の、あるいは隣接する側壁区画部分の第二の隣接する側壁要素との間に設けられたヒンジ部材と、前記枢動可能な接続部を解除可能に固定するように前記ヒンジ部材と協働する解除可能なロッキング部材とによって提供されるような蛇籠を提供する。また、本発明の範囲内において、前述したような多数の区画室を備えた蛇籠であって、該蛇籠の長さの少なくとも一部に亘って交互に対向する側壁において互い違いに設けられた少なくとも複数の側壁区画部分の接続された側壁要素の間の枢動可能な接続部が所定の側壁区画部分の第一の側壁要素に設けられた第一のヒンジ部材によって、かつ前記所定の側壁区画部分の第二の側壁要素に設けられた第二のヒンジ部材によって、そして前記第一のヒンジ部材を第二のヒンジ部材に接続する解除可能なロッキング部材によって提供されるような蛇籠も考えられる。
【0022】
側壁区画部分は単一の壁要素あるいは2個の壁要素からなることが好ましい。しかしながら、所望すれば、1個の側壁区画部分、複数の側壁区画部分あるいは各側壁区画分は2個以上の側壁要素から構成してもよい。この場合、枢動可能な接続部は各側壁要素の間に設けることが好ましい。従って、本発明は前述したような多数の区画室を備えた蛇籠であって、1個以上の側壁区画部分が単一の側壁要素からなる蛇籠を提供する。本発明はまた、前述したような多数の区画室を備えた蛇籠であって、1個以上の側壁区画部分が相互に枢動可能に接続された(好ましくは、開放可能で枢動可能に相互に接続された)2個の側壁要素からなる蛇籠を提供する。また、本発明の範囲内において、前述したような多数の区画室を備えた蛇籠であって、1個以上の側壁区画部分が2個以上の側壁要素からなり、各々の隣接する対の側壁要素の間に枢動可能な相互接続部が設けられている蛇籠も考えられる。
【0023】
本発明による多数の区画室を備えた蛇籠は複数の接続された区画室であって、各区画室が両端において一対の対向した仕切壁によって境界が画され、両側において一対の対向する側壁区画分によって境界が画されており、各側壁区画部分が1個の側壁要素からなる区画室を含む。多数の区画室を備えた蛇籠の少なくとも1個、2個、3個、あるいはそれ以上の個々の区画室において、少なくとも1個のそのような側壁要素は開放可能であるように配置されており、その開放のための機構は前記区画室に充填材料が詰め込まれたときに作動可能とされている。
【0024】
蛇籠を手風琴のように折り畳むには側壁区画部分を該蛇籠の中心の長手方向軸線に向かって折り込むか、あるいは側壁区画部分を蛇籠の中心の長手方向軸線から離れる方向に広げることによって実行しうる。前者の方法は、その結果折り畳まれた蛇籠が該蛇籠の中心の長手方向軸線に対して直交する平面における断面積が相対的に小さいので一般に好ましいものである。
【0025】
本発明の一好適実施例においては、接続された壁、および(または)壁区画部分、および(または)壁要素の間の枢動可能な相互接続部が、相互に接続された壁、壁区画部分および(または)壁要素にそれらの相互接続縁部に沿って一列の開口を設けることにより、かつ前記の相互接続縁部に沿った複数の開口にらせん状に通したコイル部材を設けることによって達成される。直線の(すなわち、非開放可能な)枢動可能な接続の場合、2個(あるいはそれ以上)の隣接する壁、壁区画部分および(または)壁要素の接続縁部の開口に単一のコイル部材をらせん状に通してそれらの間の相互接続を達成することができる。従って、本発明によれば、前述したような多数の区画室を備えた蛇籠であって、接続された壁、壁区画部分あるいは壁要素の接続縁部の開口にらせん状に通されたコイル部材が存在することによって少なくとも1個の枢動可能な接続部が提供されるような蛇籠が提供される。
【0026】
本発明の別の好適実施例において、接続された側壁要素の間の枢動可能な相互接続部は相互に接続された側壁要素にその相互接続縁部に亘って一列の開口を設けることによって、かつ第一の側壁要素の相互接続縁部に亘って複数の開口にらせん状に通された第一のコイル部材と、(相互接続縁部に亘って第一の側壁要素に接続された)第二の側壁要素の相互接続縁部に亘って複数の開口にらせん状に通された第二のコイル部材と、重ねられた前記の第一および第二のコイル部材に通された解除可能なロッキング部材とを設けることによって達成される。従って、開放可能な枢動可能な接続部の場合、一対のコイル部材が2個の隣接する側壁要素のそれぞれの対向する接続縁部の開口に通され、解除可能なロッキング部材が前記の対向した対のコイル部材の重ねられたコイルを通して挿入すればよい。従って、本発明によれば、前述したような多数の区画室を備えた蛇籠であって、隣接する側壁要素の間の少なくとも1個の開放可能な枢動可能接続部が隣接する側壁要素のそれぞれの接続縁部の開口にらせん状に通された一対のコイル部材が存在することによって、およびそれぞれのコイル部材が重ねられるとそれらに通された解除可能なロッキング部材によって提供されるような蛇籠が提供される。
【0027】
従って、本発明によれば、前述したような多数の区画室を備えた蛇籠であって、少なくとも1個のヒンジ部材がヘリカルコイルからなる蛇籠が提供される。
【0028】
解除可能なロッキング部材はいずれかの適当な形状あるいはサイズのものでよく、例えば細長いロッキングピンから構成しうる。前記ピンにはロッキングピンを手作業で挿入および(または)取り外しし易くするように一端において把持用突起を設ければよい。前記の把持突起は例えばロッキングピンの一端におけるループから構成される。従って、本発明によれば、前述したような多数の区画室を備えた蛇籠であって、少なくとも1個のロッキング部材が細長いロッキングピンからなるような蛇籠が提供される。
【0029】
側壁、側壁区画部分、側壁要素および(または)仕切り壁はいずれかの適当な材料、例えば、鋼、アルミニウム、チタニウム、いずれかのその他の適当な金属あるいは合金から、あるいはプラスチック、セラミック、あるいは例えば木材、サイザル麻、ジュート、ココヤシ皮あるいは海草のような天然材料からつくられた1個以上のパネルからなることが好ましい。通常鋼が望ましいが、その場合鋼は蛇籠の展開配備の間鋼の浸食を阻止あるいは抑制するように処理が施されることが好ましい。パネルは閉鎖されたパネルでよく、あるいは網のパネルでよい。閉鎖パネルの場合、必要とされた場合の接続縁部の開口はパネルの縁部において通常機械加工されるか、あるいはその他の方法によって設ければよい。網のパネルの場合、網の目が必要とされる箇所での接続縁部の開口として供しうる。
【0030】
本発明による多数の区画室を備えた蛇籠は籠構造体から構成されることが好ましい。
【0031】
また、前記蛇籠は、現場まで搬送するために平たくされた形態を蛇籠が取り得るように工場での状態では相互に接続されていて、現場において側壁と、仕切り壁と、端壁と、並びにそこを通して蛇籠の区画室に充填材料を充填しうる開放した頂部を画成する形態を取るように組み立てることができる枢動可能に相互接続され、好ましくは開口のある網細工のパネルからなることが好ましい。工場での状態においては、前記パネルは側壁と、仕切り壁と、端壁とを画成し、縁部と縁部が枢動可能に相互接続され、現場への搬送のために平たくされた形態においては対面して位置するように相対的に折り畳み可能であり、現場においては側壁、仕切り壁あるいは端壁をそれ以上何ら接続する必要なしに蛇籠を組立て状態に持ってくるように相対的に折りが開かれることが好ましい。
【0032】
本発明の好適実施例においては、蛇籠の側壁は各々縁部と縁部が枢動可能に接続され、相互に対して手風琴のように折り畳まれる複数の側方パネルからなる。側壁は枢動可能に接続された仕切り壁によって接続されることが好ましく、蛇籠構造体は端壁によって該構造体を引き離すことによって現場において組立てることが可能であり、それが平たくされた形態から組立て状態まで動かされると、側壁は折りが開かれ、前記端壁と仕切り壁とによって充填材料を充填すべき一列の空洞を有する細長い壁構造体を画成し、その各仕切り壁は該仕切り壁に隣接する一対の空洞に対して共通である。
【実施例】
【0033】
本発明を特に以下の図面を参照してより詳しく説明する。
【0034】
図1、図2および図3を詳細に参照すれば、多数の区画室を備えた蛇籠1であって、前記の多数の区画室を備えた蛇籠1の個々の区画室7,8,9を側壁2,3と共に画成する複数の仕切り壁4,5,6によって前記蛇籠1の長さに亘って間隔をおいて相互に接続された対向する側壁2,3を含む蛇籠1が示されている。多数の区画室を備えた蛇籠1の個々の区画室1(およびその他の類似の個々の区画室)はそれぞれの対向する側壁2,3の対向する側壁区画部分10,11によって限界が画されている。仕切り壁4,5(および同様の仕切り壁)はヒンジ点12,12′、13,13′において側壁2,3に枢動可能に接続されている。
【0035】
図1、図2および図3に示す実施例においては、多数の区画室を備えた蛇籠1の各側壁区画部分10,11は2個の側壁要素14,14′、15,15′からなり、開放可能である枢動可能な接続部が隣接する側壁要素14,14′の間および隣接する側壁要素15,15′の間に設けられている。
【0036】
仕切り壁4,5(およびその他の仕切り壁)と側壁2,3との間の枢動可能な接続部および隣接する側壁要素14,14′、15,15′間の枢動可能な接続部とは多数の区画室を備えた蛇籠1が搬送時および収納時に平たく畳むように手風琴のように折り畳むことができるようにする。図1、図2および図3に示す実施例において、手風琴のような折り畳み方は隣接する側壁要素14,14′、15,15′の間の開放可能であり枢動可能な接続部が多数の区画室を備えた蛇籠1の長手方向軸線に対して内方に動くことによって平たく畳まれた蛇籠の幅が少なくとも仕切り壁4,5,6の幅に対応するように作用することが好ましい。
【0037】
図2を参照すれば、多数の区画室を備えた蛇籠1はジオテキスタイル裏打ち材21で裏打ちされた状態で示されている。前記のジオテキスタイル裏打ち材21は、例えば織製あるいは非織製の合成材料、ガラス繊維、サイザル麻、ジュート、ココアシの皮のようないずれかの適当な材料のものである。図2に示す実施例においては、前記の裏打ち材はデュポン社(Dupont)によって販売されている既知のジオテキスタイル材料であり、充填材料に水は通すが、ペースト状の固形粒子はたとえ当該材料に対して強力に押されたとしてもそこを通して押し出されることがないようにつくられている。ジオテキスタイル材料21は都合よく蛇籠のパネルの最上部の縁部の上で折り曲げ、適所にホッチキス留め(但し、図2にはホッチキス留めは示されていない)することができる。
【0038】
図3を参照すれば、多数の区画室を備えた蛇籠1は充填材31が充填された状態で示されている。充填材31は前述したように、いずれかの適当な入手可能な材料から選択すればよい。粗土や石が図3において充填材として示されている。
【0039】
図4aを参照すれば、隣接する区画室の間の枢動可能な接続部が多数の参照数字41によって指示され、一方隣接する区画室の間の開放可能で枢動可能な接続部が多数の参照数字42によって指示されている多数の区画室を備えた蛇籠が概略平面図で示されている。また、ロッキングピン43も図4aにおいて見られる。部分的に折り畳まれた蛇籠は図4bに、一方完全に折り畳まれた蛇籠は図4cにおいて示されている。
【0040】
図5aを参照すれば、多数の区画室を備えた蛇籠51の個々の区画室57,58,59を側壁52,53と共に画成する複数の仕切り壁54,55,56によって前記蛇籠51の長さに亘って間隔をおいて相互に接続された対向する側壁52,53を含む、多数の区画室を備えた蛇籠51の第二の形態が概略平面図で示されている。多数の区画室を備えた蛇籠1の個々の区画室58(およびその他の同様な個々の区画室)はそれぞれの対向する側壁52,53の対向する側壁区画部分510,511によって限界が画されている。仕切り壁54,55(および同様の仕切り壁)はヒンジ点512,512′、513,513′において側壁52,53に枢動可能に接続されている。しかしながら、図1に示す蛇籠とは相違して、各側壁区画部分510,511は単一の側壁要素514,515からなり、開放可能で枢動可能な接続部は側壁区画部分と仕切り壁との間の接合部において設けられ、ロッキングピン544によって固定されている。図5bはロッキングピン544が取り外され、側壁要素514,515が蛇籠の区画室58を側方から開放するように枢動したときの蛇籠を示している。蛇籠が閉鎖され、かつ部分的に折り畳まれた形態が図5cに示されている。図5において、本発明による多数の区画室を備えた蛇籠の代替実施例であって、各側壁区画部分510,511が単一の側壁要素514,515からなる実施例が示されている。図5に示す実施例において、(図7および図8において以下示すタイプの)開放可能で枢動可能な接続部が仕切り壁55(およびその他の同様な仕切り壁)および隣接する側壁要素514(およびその他の同様な側壁要素)および側壁要素515(およびその他の同様な側壁要素)との間に設けられている。
【0041】
さて図6を参照すれば、隣接する側壁区画部分10と11の間の枢動可能な接続部の詳細斜視図が示されている。図面の便宜上、前記の詳細斜視図からは仕切り壁5が省略されている。しかしながら、仕切り壁5もこの特定の枢動可能な接続部において同様に関与していることが理解される。図6を参照すれば、側壁区画部分10は四角の開口62を有する網細工の格子からなる開放した網細工のパネル61から構成されている。図6には側壁区画部分全体は示されていないが、展開図であれば隣接する側壁区画部分10および11の隣接する網細工の枠を明瞭に示す。それらの間の枢動可能な接続部は隣接するパネルの網の開口をらせん状に通されているヘリカルコイル63によって実行される。図6には示されていないが、前記のヘリカルコイル63の自由端64はぐるりと折り曲げるか、あるいはその他の方法で側壁区画部分10,11の最上方の網の開口から偶発的に外れないように、かつそのように外れることによって枢動可能な接続部が弱体化しないようにされている。
【0042】
さて図7を参照すれば、隣接する側壁要素13,13′の間の開放可能で枢動可能な接続部が詳細斜視図で示されている。この場合、双方の隣接する網細工のパネルには該網細工のパネルの開口にらせん状に通されたヘリカルコイル部材が設けられている。そのようにして第一のヒンジ部材71と第二のヒンジ部材72とが提供される。それらが接続され、かつ解除可能にロックされたものが図8に示されており、ロックは解除可能なロッキングピン83によって行われる。
【0043】
最後に図9は蛇籠が収納のために概ね平たく折り畳まれうる態様を示している。隣接する、例えば側壁要素13の間の枢動可能な接続部90は前述したように接続部材83によって接続された一対のコイルばね71,72から構成されている。このような配置は側壁要素13がdの距離だけ離隔されている枢動軸線91,92の周りで枢動することを意味する。前記の距離dは側壁13と何らかの突起(例えば垂直のワイヤ部材93)との厚さよりも大きくされており、そのため側壁要素13は相互に対して対面関係で位置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】本発明による多数の区画室を備えた蛇籠の斜視図を示す。
【図2】ジオテキスタイル材料で裏打ちした図1に示す多数の区画室を備えた蛇籠を示す。
【図3】充填材で充填したときの図2に示す多数の区画室を備えた蛇籠を示す。
【図4a】広げたときの形態における図1に示す多数の区画室を備えた蛇籠の概略平面図である。
【図4b】部分的に折り畳んだときの形態における図1に示す多数の区画室を備えた蛇籠の概略平面図である。
【図4c】完全に折り畳んだときの形態における、図1に示す多数の区画室を備えた蛇籠の概略平面図である。
【図5a】各側壁区画部分が単一の側壁要素からなる本発明による多数の区画室を備えた蛇籠の第二の形態を示す広げたときの形態における概略平面図である。
【図5b】同1個の区画室を両側から開放している広げたときの形態における概略平面図である。
【図5c】同部分的に折り畳んだときの形態における概略平面図である。
【図6】図1から5までに示す蛇籠の隣接する側壁要素の間の枢動可能な接続部を詳細に示す斜視図である。
【図7】解除可能なロッキング部材が設置される前の図1から5までに示す多数の区画室を備えた蛇籠の隣接する側壁要素の間の開放可能である枢動可能な接続部を詳細に示す斜視図である。
【図8】図7に示す構成要素の間でつくられた開放可能である枢動可能な接続部を詳細に示す斜視図である。
【図9】離隔した枢動軸線を有する枢動可能な接続部を示す概略平面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の仕切り壁によって間隔をおいて相互に接続された複数の側壁要素からなる対向する側壁を含み、隣接する対の仕切り壁の間の空間が前記側壁と共に蛇籠の個々の区画室を画成する蛇籠であって、隣接する側壁と仕切り壁とが前記蛇籠を完全に平たくされた形態と展開配備された形態との間で折り畳まれうるようにするために枢動可能な接続部によって相互に接続されている蛇籠において、前記枢動可能な接続部の少なくとも1個が解除可能な接続部であって、解除されると側壁要素を前記蛇籠に対して開放できるようにして前記蛇籠の側部から該蛇籠の区画室内の何らかの内容物に接近できるようにする解除可能な接続部であることを特徴とする蛇籠。
【請求項2】
前記解除可能な接続部が接続すべき各々の隣接する壁の縁部に関連したヒンジ部材からなることを特徴とする請求項1に記載の蛇籠。
【請求項3】
接続された壁および(または)壁要素の間の枢動可能な接続部が相互接続された壁および(または)壁要素にその相互接続縁部に沿って一列の開口を設けることにより、かつ前記相互接続された縁部に沿っての複数の開口にらせん状に通されたコイル部材を設けることによって達成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の蛇籠。
【請求項4】
2個以上の隣接する壁、壁区画部分および(または)壁要素の接続縁部にある開口に単一のコイル部材がらせん状に通されてそれらの間の枢動可能な相互接続部を達成することを特徴とする請求項3に記載の蛇籠。
【請求項5】
各ヒンジ部材がコイルばねであることを特徴とする請求項2から4までのいずれか1項に記載の蛇籠。
【請求項6】
各解除可能な接続部が各枢動可能な接続部のヒンジ部材を相互に解除可能に固定する解除可能なロッキング部材からなることを特徴とする請求項2から5までのいずれか1項に記載の蛇籠。
【請求項7】
前記枢動可能な接続部が前記蛇籠を収納あるいは搬送のために手風琴のように折り畳むことができるようにすることを特徴とする請求項1から6までのいずれか1項に記載の蛇籠。
【請求項8】
前記枢動可能な接続部が前記蛇籠の隣接する壁を複数の枢動軸線の周りで折り畳みできるようにすることを特徴とする請求項7に記載の蛇籠。
【請求項9】
前記枢動軸線が、前記蛇籠が折り畳まれた形態にあるとき隣接する壁が対面して位置できるように離隔されていることを特徴とする請求項8に記載の蛇籠。
【請求項10】
前記ロッキング部材を解除することによって第一の隣接する側壁要素が第二の隣接する側壁要素から外れうるようにすることを特徴とする請求項6から9までのいずれか1項に記載の蛇籠。
【請求項11】
前記ロッキング部材を解除することによって第一の側壁要素が(対向する隣接の側壁要素との枢動可能な接続によって)第一の隣接する側壁要素によって限界を画された蛇籠の区画室に対して枢動して前記蛇籠の側壁を通して前記区画室を開放して、前記区画室の何らかの内容物に接近できるようにすることを特徴とする請求項6から10までのいずれか1項に記載の蛇籠。
【請求項12】
接続された前記側壁要素間の枢動可能な接続部が解除可能であり、かつ前記接続された側壁要素にその相互接続縁部に沿って一列の開口を設けることによって、かつ第一の側壁要素の相互接続縁部に沿った複数の開口にらせん状に通された第一のコイル部材と、(相互接続縁部に沿って前記第一の側壁要素に接続された)第二の側壁要素の相互接続縁部に沿った複数の開口にらせん状に通された第二のコイル部材と、重ねられた前記第一と第二のコイル部材に通された解除可能なロッキング部材とを設けることによって達成されることを特徴とする請求項1から11までのいずれか1項に記載の蛇籠。
【請求項13】
各側壁区画部分が単一の側壁要素からなることを特徴とする請求項1から12までのいずれか1項に記載の蛇籠。
【請求項14】
隣接する側壁要素間の解除可能な相互接続部が前記の隣接する側壁区画部分の間に位置していることを特徴とする請求項13に記載の蛇籠。
【請求項15】
隣接する側壁要素と、対応する側壁区画部分との間の境界を画する仕切り壁との間の解除可能な相互接続部は、第一の隣接する側壁要素が第二の隣接する側壁要素および仕切り壁の双方から解除できるようにするために開放可能であることを特徴とする請求項14に記載の蛇籠。
【請求項16】
各側壁区画部分が複数の側壁要素からなることを特徴とする請求項1から12までのいずれか1項に記載の蛇籠。
【請求項17】
解除可能な相互接続部が所定の側壁区画部分の隣接する側壁要素の間に設けられていることを特徴とする請求項16に記載の蛇籠。
【請求項18】
少なくとも複数の隣接する側壁要素の間の解除可能な相互接続部が該側壁要素の間のヒンジ部材と前記ヒンジ部材と協働して前記接続部を解除可能に固定する解除可能なロッキング部材とによって提供されることを特徴とする請求項1から17までのいずれか1項に記載の蛇籠。
【請求項19】
各々の隣接する側壁要素の間の解除可能な相互接続部が該側壁要素の間のヒンジ部材と前記ヒンジ部材と協働して前記接続部を解除可能に固定する解除可能なロッキング部材とによって提供されることを特徴とする請求項18に記載の蛇籠。
【請求項20】
第一のヒンジ部材が第一の側壁要素に設けられ、第二のヒンジ部材が第二の隣接する側壁要素に設けられていることを特徴とする請求項18または19に記載の蛇籠。
【請求項21】
前記解除可能なロッキング部材が第一と第二のヒンジ部材の双方と協働して前記接続部を解除可能に固定することを特徴とする請求項20に記載の蛇籠。
【請求項22】
前記側壁を通して開放可能である少なくとも複数の区画室を含むことを特徴とする請求項1から21までのいずれか1項に記載の蛇籠。
【請求項23】
折り畳まれた蛇籠を展開配備現場まで搬送すること、蛇籠の折り畳みを開くこと、および前記蛇籠の個々の区画室に充填材を充填することからなることを特徴とする請求項1から22までのいずれか1項に記載の蛇籠を展開配備する方法。
【請求項24】
前記充填材が砂、土、土壌、石、岩石、瓦礫、コンクリート、破片、雪、氷およびそれらの二つ以上を組み合わせたものから選択されることを特徴とする請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記蛇籠の開放可能な側壁区画部分の全てを開放すること、前記区画室から充填材を少なくとも部分的に取り出すこと、および前記蛇籠を現場から取り除くことからなる請求項1から22までのいずれか1項に記載の蛇籠を回収する方法。
【請求項26】
武器による攻撃あるいは自然力に対する障壁として請求項1から22までのいずれか1項に記載の蛇籠を使用すること。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4a】
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【図4b】
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【図4c】
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【図5a】
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【図5b】
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【図5c】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2010−508452(P2010−508452A)
【公表日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−541831(P2008−541831)
【出願日】平成18年11月1日(2006.11.1)
【国際出願番号】PCT/GB2006/050367
【国際公開番号】WO2007/060476
【国際公開日】平成19年5月31日(2007.5.31)
【出願人】(508105810)ヘスコ バスティオン リミテッド (1)
【Fターム(参考)】