説明

蛍光表示装置

【課題】アノード基板に配線と遮光膜を形成し、遮光膜に外光源表示部を形成した蛍光表示装置において、外光源の漏光を防止すること。
【解決手段】アノード基板11にアノード配線211〜213、第1遮光膜22をアルミニウムで形成し、その上に絶縁層14、その上に黒鉛の第2遮光膜321,322及びアノード電極31を形成し、第1遮光膜22には、所定のパターンを表示する外光源表示部221を形成してある。外光源表示部221は、LED52により照射する。第2遮光膜321,322は、第1遮光膜22のエリア内に配置した配線群21G1、配線212に沿って、第1遮光膜22とそれらの配線との隙間を覆うように形成してある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、蛍光表示管の外囲器の外側に配置した外光源により所定のパターンを表示する第2表示部(外光源表示部)を備えた蛍光表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来蛍光表示管の外囲器の透光性基板の一部に第2表示部を形成し、その第2表示部を外光源により照射して所定のパターンを表示する蛍光表示装置が提案されている(特許文献1参照)。
図5により従来の第2表示部を備えた蛍光表示装置を説明する。
図5(a)は、蛍光表示装置の断面図、図5(b)は、蛍光表示装置の表示エリアを示す平面図である。なお図5(b)は、フロント基板を省略してある。
図5(a)において、蛍光表示装置は、アノードA等を形成したガラス基板(アノード基板)81、ガラスのフロント基板82、側面部材83からなる外囲器を備え、アノード基板81には、アノード配線等の配線91、絶縁層(絶縁膜)84、アノードAを形成してある。アノードAは、アノード電極92に蛍光体膜(蛍光体層)93を形成してある。アノード電極92は、絶縁層84のスルーホール内の導体によりアノード配線91に接続している。蛍光体膜93は、電子源用フィラメントFの発生する電子により発光する。
【0003】
絶縁層84には、絶縁層の一部を抜いて(除去して)文字、図形等のパターンを形成した第2表示部(外光源表示部)841を形成してある。外囲器の外側には、第2表示部841を照射するランプLPを配置してある。なお図5(a)の蛍光表示装置は、矢印X0方向から観察する。
図5の蛍光表示装置の表示エリアは、図5(b)のように、アノードAによって所定のパターンを表示する蛍光体表示部(第1表示部)Dp1,Dp2とランプLPの光によって所定のパターンを表示する外光源表示部(第2表示部)Dp3からなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開昭55−102162号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の蛍光表示装置の外光源表示部841は、絶縁層84を抜いて文字、図形等のパターンを形成するが、絶縁層は、ガラスと顔料を主成分とするため、ランプLPの光は、外光源表示部841の抜き残った部分(除去されない部分)も透過し、外光源表示部841の周囲の絶縁層84も透過する。また絶縁層に黒色顔料を添加した黒色絶縁層を用いても遮光は不充分であった。
そのため、従来の蛍光表示装置は、外光源表示部841の文字、図形等のパターンを鮮明に表示することができなかった。更に、夜間や暗い場所では透過した光がより目立つため、特に車載用の蛍光表示装置において、高い遮光性が求められるようになった。
本願発明は、従来の外光源表示部を備えた蛍光表示装置の前記問題点を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明は、その目的を達成するため、請求項1に記載の蛍光表示装置は、対向する透光性アノード基板と透光性フロント基板からなる外囲器内に、電子源及びその電子源の電子によって発光する蛍光体膜を形成したアノード電極を備えた蛍光表示装置において、アノード基板の内面に金属の配線、金属の第1遮光膜を形成し、その上に絶縁層を形成し、絶縁層の上に金属又は黒鉛の第2遮光膜と金属又は黒鉛のアノード電極を形成してあり、金属の第1遮光膜にはその遮光膜を抜いて外光源表示部を形成し、前記第2遮光膜は、金属の第1遮光膜とその第1遮光膜のエリア内に配置した配線との隙間を覆うように形成してあることを特徴とする。
請求項2に記載の蛍光表示装置は、請求項1に記載の蛍光表示装置において、前記第2遮光膜の一部は、前記アノード電極であることを特徴とする
請求項3に記載の蛍光表示装置は、請求項1又は請求項2に記載の蛍光表示装置において、前記第2遮光膜及び前記アノード電極は、黒鉛からなることを特徴とする。
請求項4に記載の蛍光表示装置は、請求項1、請求項2又は請求項3に記載の蛍光表示装置において、前記金属の第1遮光膜及び前記金属の配線は、アルミニウムからなることを特徴とする。
請求項5に記載の蛍光表示装置は、請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の蛍光表示装置において、前記外光源表示部の光源は、LEDであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本願発明の蛍光表示装置は、第2表示部(外光源表示部)を形成する部分に遮光性の高いアルミニウム等金属の第1遮光膜を配置し、その第1遮光膜を所定のパターンに抜いて第2表示部(外光源表示部)を形成するから、第2表示部の表示は、鮮明になる。またアルミニウム等金属の第1遮光膜と配線やアノード電極との間の隙間は、金属又は黒鉛の第2遮光膜により遮光するから、その隙間の漏光が表示の視認の障害になることもない。したがって本願発明の蛍光表示装置は、第2表示部を形成しても高品質の表示が可能である。また本願発明の蛍光表示装置は、第2表示部の外光源にLEDを使用できるから、表示がより鮮明になる。
【0008】
本願発明の蛍光表示装置は、金属又は黒鉛の第2遮光膜や金属又は黒鉛のアノード電極を形成することにより、アルミニウム等金属の第1遮光膜のエリア内にも、配線やアノード電極を配置できるから、それらの位置の選定が容易になり、かつそれらの配置の自由度が高くなるから、複雑なパターンの表示も可能である。
本願発明の蛍光表示装置は、アルミニウム等金属の第1遮光膜のエリア内に配置した金属又は黒鉛のアノード電極を金属又は黒鉛の第2遮光膜としても利用できるから、遮光専用の第2遮光膜の形成スペースを小さくできる。
本願発明の蛍光表示装置は、配線と第2表示部を形成する第1遮光膜をともにアルミニウムで形成するから、それらを同時に形成することができ、またアノード電極と第2遮光膜をともに黒鉛で形成するから、それらを同時に形成することができる。したがって本願発明の蛍光表示装置は、配線、アノード電極及び第1、第2遮光膜を形成する工程数が少なくなり、それらの形成が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、本願発明の実施例に係る蛍光表示装置の平面図と断面図である。
【図2】図2は、図1の蛍光表示装置の断面図である。
【図3】図3は、図1とアノードの形状、配置が異なる蛍光表示装置の平面図と断面図である。
【図4】図4は、図1、図2、図3の蛍光表示装置と外光源の取付け位置が異なる蛍光表示装置の平面図と断面図である。
【図5】図5は、従来の蛍光表示装置の平面図と断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1〜図4により本願発明の実施例に係る蛍光表示装置を説明する。
なお図1〜図4に共通の部分は、同じ符号を用いている。
【実施例】
【0011】
まず図1、図2について説明する。
図1(a)は、蛍光表示装置の平面図、図1(b)は、図1(a)のY1−Y1部分の矢印方向の断面図、図1(c)は、アノードA1部分の拡大断面図、図2(a)は、図1(a)のY2−Y2部分の矢印方向の断面図、図2(b)は、図1(a)のY3−Y3部分の矢印方向の断面図、図2(c)は、図1(a)のY4−Y4部分の矢印方向の断面図である。なお図1(a)は、フロント基板12を省略し、絶縁層14に隠れる部分も実線で記載してある。また図2(a)、図2(b)は、アノードA3を省略し、図2(a)、図2(b)、図(c)は、フィラメント支持体を省略してある。
【0012】
図1の蛍光表示装置は、図1(b)のように矢印Y0方向から、即ちフロント基板12側から観察する、直視型の蛍光表示装置で、表示エリアは、図1(a)のように、アノードA1〜A3によって所定のパターンを表示する蛍光体表示部(第1表示部)とLED52により所定のパターン(図1では矢印のデザイン)を表示する外光源表示部(第2表示部)からなる。
【0013】
図1(a),(b)において、蛍光表示装置は、アノードA1〜A3等を形成したガラス基板(アノード基板)11、アノード基板11に対向するガラスのフロント基板12、ガラスの側面部材13を低融点ガラスで接着してなる外囲器を備えている。アノード基板11には、アルミニウムのアノード配線211,212,213、アルミニウムの遮光膜(第1遮光膜)22を形成し、その上に絶縁層(絶縁膜)14を形成し、絶縁層14の上にアノードA1〜A3、黒鉛の遮光膜(第2遮光膜)321,322を形成してある。絶縁層14には、後述する第2表示部221を視認できる大きさの開口部141を形成してある。
アノードA1は、図1(c)のように、黒鉛のアノード電極31に蛍光体膜(蛍光体層)41を形成してある。アノード電極31は、絶縁層14のスルーホール内の接続導体21bによりアノード配線211の幅広の配線端部21aに接続されている。アノードA2、A3も同様の構造である。アノードA1〜A3の蛍光体膜41は、2つのフィラメント支持体の間に張架された電子源用フィラメントFが発生する電子により発光する。
【0014】
第1遮光膜22には、その一部を抜いて(除去して)文字、図形等のパターンを形成した第2表示部(外光源表示部)221を形成してある。外囲器の外側には、例えば光漏れのない遮光性材料からなる外光源ケース51を配置し、その内部に第2表示部221を照射する外光源用のLED52と光拡散板53を取付けてある。外光源ケース51は、第1遮光膜22よりも小さく、第2表示部221よりも大きくして、第2表示部221を覆う大きさに設定してある。
アノード配線211、212の内、第1遮光膜22のエリア内に配置した部分は、後述するように、第1遮光膜22とアノード配線211、212の隙間(ギャップ)からの漏光を防止するため、絶縁層14上にアノード配線211の配線群21G1、アノード配線212に沿ってそれらの隙間を覆うように、第2遮光膜321,322を形成してある。
なお配線は、アノード配線について説明したが、アノード配線以外の配線であってもよい。また電子源は、フィラメントに限らず、電界放出型電子源(FEC)であってもよい。
【0015】
次に図2について説明する。
まず図2(a)について説明する。
第1遮光膜22、配線群21G1の各アノード配線211、アノードA2のアノード配線212の配線端部21aは、アノード基板11上にアルミニウムで形成するから、第1遮光膜22とそれらの各アノード配線211及び配線端部21aとを、電気的に絶縁する必要がある。例えばアノード配線群21G1の場合、第1遮光膜22と各アノード配線211の間に隙間を設けて両者を絶縁してあるが、その隙間からLED52の光が漏光する。そこでその漏光を防止するため、配線群21G1に沿ってその隙間を覆うように、第2遮光膜321を形成してある。またアノードA2の場合、配線端部21aと第1遮光膜22の間に隙間を設けてあるが、その隙間は、アノードA2の黒鉛膜からなるアノード電極31に覆われるから、その隙間の漏光は、アノード電極31により防止できる。したがってこの場合、アノード電極31の黒鉛膜は、第2遮光膜の機能も有している。
【0016】
図2(b)の場合、配線群21G1については、図2(a)で説明した通りであるが、アノードA2のアノード配線212については、アノード配線212と第1遮光膜22の間の隙間を覆うようにアノード配線212に沿って第2遮光膜322を形成してある。
図2(c)の場合、配線群21G2の各アノード配線211,212、アノードA3の配線の端部21aは、第1遮光膜22のエリアの外に配置されているから、それらは、絶縁層14により電気的に絶縁するのみでよい。なお第1遮光膜22のエリアの外は、LED52により照射されないから、漏光の問題はない。
【0017】
次に図3の蛍光表示装置について説明する。
図3(a)は、平面図、図3(b)は、図3(a)のY5−Y5部分の矢印方向の断面図である。なお図3(b)は、アノードA6を省略してある。
図3は、アルミニウムの第1遮光膜のエリア内に配置した黒鉛のアノード電極を黒鉛の第2遮光膜に兼用する例である。
第1遮光膜22のエリア内にアノードA5が配置されている場合、アノードA4のアノード配線214は、アノードA5のアノード電極31により覆われる位置に配置する。その場合黒鉛のアノード電極31は、第1遮光膜22のエリア内に配置したアノード配線214の第2遮光膜としての機能も有するから、アノード配線214専用の黒鉛の第2遮光膜を設ける必要がない。またアノード電極A5のアノード配線215、アノードA6のアノード配線216は、第1遮光膜22のエリアの外に配置してあるから、黒鉛の第2遮光膜を設ける必要がない。
【0018】
次に図4の蛍光表示装置について説明する。
図4の蛍光表示装置は、Y01方向から、即ちアノード基板11の側から観察する透視型の蛍光表示装置の例である。
図4(a)は、図1(a)において、アノードA2、第2遮光膜322、アノード配線212を設けない蛍光表示装置に相当し、図4(b)は、図4(a)のY2−Y2部分の矢印方向の断面図である。
図4の蛍光表示装置は、LED52、光拡散板53を取付けた外光源ケース51をフロント基板12に取付けてある。第1遮光膜22のエリア内には、アノード配線211の配線群21G1を配置してある。アノードは、配置してない。アノードA1,A3のアノード電極31は、黒鉛膜にスリットを形成して透光型の電極に形成してある。なお絶縁層14は、顔料を含まないガラスで形成してある。
図4の蛍光表示装置は、Y01方向からアノード基板11を通して観察するが、図1〜図3の蛍光表示装置と同様に、LED52の照射により第2表示部221の表示を観察できる。またアノードA1,A3の表示もアノード基板11を通して観察できる。またアノード配線群21G1、アノード配線211と第1遮光膜22の間の隙間は、第2遮光膜321に覆われているから、その隙間からの漏光は、第2遮光膜321により防止できる。
【0019】
図1〜図4の蛍光表示装置の第2表示部221は、アルミニウムの第1遮光膜22を、文字や図形等の所定パターンに抜いて形成する例について説明したが、外光源ケース51の光拡散板53とアノード基板11又はフロント基板12の間に、所望の文字や形状のパターンを描いた(形成した)シートやカードを配置して、第2表示部221から視認できるように構成することも可能である。その場合、シートやカードを差し替え可能に構成して、第2表示部221の表示内容を変えることもできる。また外光源ケース51とLED52は、蛍光表示管、有機EL表示装置等の他の表示装置に置き換えることも可能である。そこで本願発明は、LED等の発光源、及び蛍光表示管、有機EL表示装置等を含めて外光源と呼ぶ。
【0020】
図1〜図4で説明した本実施例の蛍光表示装置は、第1遮光膜22に遮光性の高いアルミニウムを用い、その遮光膜を所定のパターンに抜いて第2表示部221を形成してあるから、第2表示部221以外の部分がLED52の光により明るくなる(光が漏れる)ことはない。また第1遮光膜22のエリア内にアノード配線を配置する場合、第1遮光膜22とアノード配線の隙間を覆うようにアノード配線に沿って遮光性の高い黒鉛の第2遮光膜を形成するから、その隙間から漏れる光を遮光できる。したがって本実施例の蛍光表示装置は、第2表示部221のパターンを鮮明に表示することができ、表示品質を高めることができる。
外光源がLEDの場合、輝度が高いから第2表示部の表示は鮮明になるが、その反面第1遮光膜22とアノード配線の隙間の漏光も大きくなるが、本実施例の蛍光表示装置は、その漏光を黒鉛の第2遮光膜で防止できる。したがって本実施例の蛍光表示装置は、第2表示部の外光源にLEDを用いて、鮮明な表示を実現できる。
【0021】
蛍光表示装置は、非常に狭いスペースに多数のアノード配線等の配線や電極を配置しなければならないが、本実施例の蛍光表示装置は、黒鉛の第2遮光膜や黒鉛のアノード電極を形成することにより、アルミニウムの第1遮光膜のエリア内にも、アノード配線等の配線やアノード電極を配置できるから、それらの配置が容易になり、かつそれらの配置の自由度が高くなるから、複雑なパターンの表示が可能になる。
本実施例の蛍光表示装置は、アルミニウムの第1遮光膜のエリア内に配置した黒鉛のアノード電極を遮光用の黒鉛の第2遮光膜としても利用できるから、遮光専用の黒鉛膜を配置するスペースを小さくすることができる。
【0022】
本実施例の蛍光表示装置は、アノード配線と第2表示部を形成する第1遮光膜をともにアルミニウムで形成するから、アノード配線とその第1遮光膜を同時に形成することができ、またアノード電極と第2遮光膜をともに黒鉛で形成するから、アノード電極と第2遮光膜を同時に形成することができる。したがって本実施例の蛍光表示装置は、アノード配線等の配線、アノード電極及び第1、第2遮光膜を形成する工程数を少なくすることができ、それらの形成が簡単になる。
【0023】
前記実施例の蛍光表示装置は、アノード基板の内面に形成するアノード配線と第2表示部を形成する第1遮光膜の材料は、アルミニウム(アルミニウム合金を含む)を用いたが、アルミニウムに限らず銀、銅等種々の金属(金属合金を含む)を用いてもよい。その場合、アノード配線と第1遮光膜は、同じ金属を用いれば、両者を形成する工程数を少なくできる。また前記実施例の蛍光表示装置は、絶縁層の上に形成するアノード電極と第2遮光膜の材料は、黒鉛を用いたが、黒鉛に限らず銀、銅等種々の金属(金属合金を含む)を用いてもよい。その場合、アノード電極と第2遮光膜は、同じ金属を用いれば、両者を形成する工程数を少なくできる。
前記実施例の蛍光表示装置は、側面部材を別部材としているが、フロント基板と側面部材を一体成型した蓋部材を用いてもよい。
前記実施例の蛍光表示装置は、電子源とアノードからなる2極管構造の蛍光表示装置であるが、両者の間に制御電極(グリッド)を設けた3極管構造の蛍光表示装置でもよい。
【符号の説明】
【0024】
11 アノード基板
12 フロント基板
13 側面部材
14 絶縁層
141 開口部
211,212,213,214,215,216 アノード配線
21a 配線端部
21b 接続導体
21G1,21G2 配線群
22 アルミニウムの第1遮光膜
221 第2表示部
31 アノード電極
321,322 黒鉛の第2遮光膜
41 蛍光体膜
51 外光源ケース
52 LED
53 光拡散板
A1,A2,A3,A4,A5,A6 アノード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向する透光性アノード基板と透光性フロント基板からなる外囲器内に、電子源及びその電子源の電子によって発光する蛍光体膜を形成したアノード電極を備えた蛍光表示装置において、アノード基板の内面に金属の配線、金属の第1遮光膜を形成し、その上に絶縁層を形成し、絶縁層の上に金属又は黒鉛の第2遮光膜と金属又は黒鉛のアノード電極を形成してあり、金属の第1遮光膜にはその遮光膜を抜いて外光源表示部を形成し、前記第2遮光膜は、金属の第1遮光膜とその第1遮光膜のエリア内に配置した配線との隙間を覆うように形成してあることを特徴とする蛍光表示装置。
【請求項2】
請求項1に記載の蛍光表示装置において、前記第2遮光膜の一部は、前記アノード電極であることを特徴とする蛍光表示装置
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の蛍光表示装置において、前記第2遮光膜及び前記アノード電極は、黒鉛からなることを特徴とする蛍光表示装置。
【請求項4】
請求項1、請求項2又は請求項3に記載の蛍光表示装置において、前記金属の第1遮光膜及び前記金属の配線は、アルミニウムからなることを特徴とする蛍光表示装置。
【請求項5】
請求項1、請求項2、請求項3又は請求項4に記載の蛍光表示装置において、前記外光源表示部の光源は、LEDであることを特徴とする蛍光表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−99372(P2012−99372A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−246930(P2010−246930)
【出願日】平成22年11月3日(2010.11.3)
【出願人】(000201814)双葉電子工業株式会社 (201)
【出願人】(000004260)株式会社デンソー (27,639)
【Fターム(参考)】