説明

衛生紙の収納容器

【課題】取り出し方法が上に限定されたシンプルなボックスティシュをもっとバラエティ
ーなボックスティッシュに進化させたい。また同時に通常上面の取り出し口の裏面に貼ら
れたフイルムを剥がす作業を簡便な作業にした箱を考案したい。
【解決手段】
通常の上面方向の取り出し口に加えて、端側面からの取り出し方法を加えて、二方向ある
いは3方向の取り出し口をもつボックスティッシュを考案する。またフイルムを簡便に剥
がせるように、上面の取り出し口が簡便に裏返り、フイルムを剥ぐ作業が誰にでも、間違
えることがないような構成を考える。また使いやすいフレンドリーな箱を考案する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衛生紙の収納容器に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から衛生紙の収納容器に関しては、様々な観点から改良が重ねられている(特許文献1乃至3参照)。特に、近年においては、日常生活のあらゆる場面でティッシュボックスが使用されることもあり、この点を考慮したよりユーザーフレンドリーな構造を消費者に提案することが強く望まれている。
【0003】
特許文献1には、いわゆるフィルムを取り出し口に利用したティッシュボックスが開示されている。また、特許文献2には、取り出し口のフイルムをはがす作業を簡便にするボックスティッシュが開示されている。また、特許文献3には、箱の端面から衛生紙を取り出せるボックスティッシュが開示されている。
【特許文献1】特開2008−195412号公報
【特許文献2】特開2000−281155号公報
【特許文献3】特開2008−184161号公報
【0004】
上述のように、今日に至っては、ティッシュボックスは、生活のあらゆる場面にて使用されているが、一方、大量に消費されるティッシュボックスの箱の廃棄において、自治体の焼却炉の問題や、ティッシュボックスの箱の紙部分を資源として再利用する自治体のリサイクル運動でティッシュボックスの取り出し口の裏面に貼られたフイルムを剥がす時手間が大変だというこえが多いという問題があげられている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように、消費者はティッシュボックスを消費しつくした後、箱をゴミとして捨てたり、また箱をリサイクルに出すとき、ティッシュボックスの取り出し口の裏面に貼られたフイルムをはがす作業に迫られるが、あいにくそのフイルムは箱の上面取り出し口の裏面に貼られていて、消費者は、一度ティッシュボックスをつぶし、筒状の箱を解体し、上面の裏面が露呈するようにしなければならない。箱はもともと生産工場から消費者の下に届けられるまで、壊れないようにある程度丈夫にできている。箱を押しつぶす為の構造は一部にあるが、箱そのものの裏面を外側に露呈するための構造、箱を解体するための構造で便利で有効なものはない。
【0006】
箱は限られた面積しかない。その中で、いろんな機能をつけていくと、箱がミシン目だらけになり、そのことで、箱の強度も弱くなる。よって、なるべく、必要な複数の機能を、共通するミシン目で構成できるよう工夫することが必要である。
【0007】
筆者は取り出し方法は、上面と端側面からの2通りの取り出し方法は大変便利であると思う。よってこの2通りの取り出し方法を基調に、加えて前記箱の廃棄時における上面取り出し口の裏面に貼ってあるフイルムの剥がしやすい構造のボックスティッシュを考えたい。しかもその三つの機能が別々にミシン目で構成されるのではなく、少なくとも何か2つを連続した一つのミシン目の構造でできないかと考えたところである。
【0008】
もちろん、底上げ機能、マグネット取り付け機能等、前記三つの機能に加えて、合理的に加えられる他の機能は、もちろん箱の強度を落とさないことを前提に加えていくことはいいことである。
【0009】
また底上げ機能のミシン目と、別途考えられる筒状の箱の解体機能のミシン目の共通部分の企画等、複数の機能のミシン目の共通化、合理化、機能のミックス化はどんどん進めて考案すべきである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
箱の取り出し口として、端側面から上面にいたる横方向の取り出し口第一開口部Aと箱の上方取り出し口第三開口部Bの2通りの取り出し口を構成する。そして、端側面から上面にいたる取り出し口Aのフラップを大きな力で引っ張ると、前記取り出し口Aのミシン目が開口部Cにつながり、開口部Cの中に位置する取り出し口Bの裏面に貼られたフイルムが消費者側に露呈し、フイルムを剥がす作業が目の前で、また手元でもっともやりやすい構成を作る。
【発明の効果】
【0011】
本発明を実施すると、フイルムが裏面に貼られた取り出し口のボックスティッシュを使用後に廃棄するとき、フイルムと紙を分離し、分別する作業が簡便になり、消費者の従来の面倒な手間を軽減できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。なお、各実施の形態は、説明の便宜上、簡略化されている。図面は簡略的なものであるから、図面の記載を根拠として本発明の技術的範囲を狭く解釈してはならない。図面は、もっぱら技術的事項の説明のためのものであり、図面に示された要素の正確な大きさ等は反映していない。同一の要素には、同一の符号を付し、重複する説明は省略するものとする。上下左右といった方向を示す言葉は、図面を正面視した場合を前提として用いるものとする。
【0013】
開口部を介して取り出される衛生紙が重ねられることにより構成され、かつ重ねられる前記衛生紙に応じた所定の厚みを有する束を内部に収納する箱であり、端側面から上面あるいは下面にかけて、羽根形式の第一ミシン目からなる第一開口部と、前記当該上面あるいは下面に、第二ミシン目からなる羽根形式の第二開口部を設け、前記当該上面あるいは下面にある第一ミシン目の終端部近傍に、第二ミシン目の始端部を設けたことを特徴とする衛生紙収納用箱Aが望ましい。
衛生紙収納用箱Aにおいて上面に設けられた第二開口部の中に第三開口部を設けたことを特徴とする衛生紙収納用箱Bが望ましい。衛生紙収納用箱Bにおいて、第三開口部の裏面に、中央に衛生紙取り出し用の切り込み線が入れられたフイルムが貼られたことを特徴とする衛生紙収納用箱Cが望ましい。
衛生紙収納用箱Aにおいて下面に設けられた第二開口部の中に、衛生紙の底上げ用ミシン目あるいはマグネット用切り込みを設け、さらに上面に第三開口部を設けたことを特徴とする衛生紙収納用箱Dが望ましい。
衛生紙収納用箱A、B、Cおよび衛生紙収納用箱Dにおいて、第一開口部が端側面において、長側面から延びるインナーフラップと重ならないことを特徴とする衛生紙収納用箱Eが望ましい。
衛生紙収納用箱A、B、C,Dおよび衛生紙収納用箱Eの箱において、第一ミシン目の根元部に折線を入れたことを特徴とする衛生紙収納用箱Fが望ましい。
衛生紙収納用箱A,B,C、D、Eおよび衛生紙収納用箱Fにおいて第一開口部のある端側面に対向する端側面と、端側面に連続する上面あるいは下面に第一開口部と対称的な羽根形式の第四開口部を設けたことを特徴とする衛生紙収納用箱Gが望ましい。
開口部を介して取り出される衛生紙が重ねられることにより構成され、かつ重ねられる前記衛生紙に応じた所定の厚みを有する束を内部に収納する箱部において、羽根部を形成するための開口用ミシン目に不連続のミシン目が存在すること、あるいは根元部までつながらないミシン目の途中部からミシン目が分かれ根元部までつながることを特徴とする衛生紙収納用箱Hが望ましい。
開口部を介して取り出される衛生紙が重ねられることにより構成され、かつ重ねられる前記衛生紙に応じた所定の厚みを有する束を内部に収納する箱部と、当該箱部の一面あるいは複数面にわたり開口部を有する衛生紙収納用箱において、箱の下面から端側面につながる二つのフラップを結ぶ二本のミシン目をいれ、当該ミシン目で挟まれた、部位を裂開することにより、筒状に糊貼りされた箱が、1枚の平面状の部位に展開できることを特徴とする衛生紙収納用箱Iが望ましい。
開口部を介して取り出される衛生紙が重ねられることにより構成され、かつ重ねられる前記衛生紙に応じた所定の厚みを有する束を内部に収納する箱部において、端側面から上面あるいは底面にわたるU字型等の羽根部を構成するミシン目を設けることで、当該天面あるいは下面を根元部とする衛生紙の羽根部形状の取り出し口を構成し、且つ当該羽根部を構成するための前記ミシン目が箱の側面から延びるインナーフラップと重ならない部分に設けられていることを特徴とする衛生紙収納用箱において、あるいは、衛生紙収納用箱A,B,C,D,E,F.G.Hおよび衛生紙収納用箱Iにおいて、取り出し口を構成する羽根部の上や箱部全体に、動物や、魚や、鳥や、昆虫や、揺れ動く植物等、動く生物のイ
メージを連想させるためのイラスト、写真等の画像を描き、あたかも当該羽根部が前記生物の体の一部のように消費者に連想させ、衛生紙を箱の中から取り出すたびに連動して箱の外側に向けて動く羽根部を、あたかも前記生物が消費者に向けてからだを差し出しているように消費者に連想させ、生物とのふれあいから生じるセラピー効果に類似した効果等を消費者に与えることを意図した箱であることを特徴とする衛生紙収納用箱が望ましい。
開口部を介して取り出される衛生紙が重ねられることにより構成され、かつ重ねられる前記衛生紙に応じた所定の厚みを有する束を内部に収納する箱部において、端側面から天面あるいは底面にわたる羽根部を構成するミシン目を設けることで、当該上面あるいは下面を根元部とする衛生紙の羽根部形状の取り出し口を構成し、且つ当該羽根部を構成するための前記ミシン目が箱の側面から延びるインナーフラップと重ならない部分に設けられていることを特徴とする衛生紙収納用箱において、あるいは、衛生紙収納用箱A,B,C,D,E,F.G.H.および衛生紙収納用箱Iにおいて、箱のほぼ全面にわた
り個体の生物のそれぞれの部位が描かれ、消費者に箱全体を合理的な個体の生物として連想させ、衛生紙を箱の中から取り出すたびに連動して箱の外側に向けて動く羽根部を、あたかもまた前記生物が消費者に向けてからだを差し出しているように消費者に連想させ、生物とのふれあいから生じるセラピー効果に類似した効果等を消費者に与えることを意図した箱であることを特徴とする衛生紙収納用箱が望ましい。
〔第1の発明の実施の形態〕
【0014】
図1に示されるように、衛生紙を収納するティッシュボックスが描かれている。端側面1−1から上面に向けて端側面からのティッシュの取出しを可能にする第一開口部を構成するL型フラップがあり、また,上面には、上面からの取り出しを可能にする第三開口部2がある。この第三開口部は一般のティッシュボックスの取り出し方法と同じで箱の上面から上方にむけての取出しを可能にしている。
【0015】
この取り出し口は、箱の取り出し口部分がミシン目で開口可能になっていて、その開口した取り出し口の裏面から中央に切り込み線が入れられたフイルムがはられている構造が多い。この切り込み線とティッシュが接触することにより、適度な摩擦がティッシュに与えられ、ティッシュの適正な取り出しに貢献している。
【0016】
一方、第一開口部は端側面から横方向や上方向及び斜め方向への取り出しを可能にし、第一開口部から衛生紙を取り出すとき、取り出し口のL型フラップがティッシュの取り出しと連動して、根元部の折線を支点また回転軸として上下方向に回転運動を起こしながら動き、消費者に動的新鮮なイメージを与える。
【0017】
図2は第一開口部が衛生紙の取り出しに伴い開けられた状態である。第一開口部である羽根部の根元部には折線1−3がいれられ,この折線で羽根部の開閉がスムーズにできるようになっている。
【0018】
図2−1は特許文献2の説明図である。20は衛生紙がなくなったときのフイルム廃棄専門の構造で、中の衛生紙を取り出しながら使っているときはまったく関係のない、必要のない構造である。このために設けられたミシン目が箱の強度低下で問題になる。
【0019】
また、この場合、消費者が間違って、先に20−1,20−2のミシン目や20-1に対向する端面の位置にあるミシン目で構成される開口部20を開口すると、一緒に上面の第三開口部2が箱から取られてしまうので、開口部20を空けたとたん、その箱は使い物にならなくなるという大きな欠点がある。
【0020】
図3は図1と特許文献2の3つを含んだものである。図2−1で述べた欠点等を示す図が図示されている。特に端側面に短辺に平行なミシン目が2本入っていて、箱の強度が大きな問題であると同時に、使用者が1を開口する際、間違って20のミシン目を誤って開口することに繋がる。
【0021】
図4及び図5は、図3の欠点を改良し、第一開口部と、特許文献2の機能を加味し、さらに図2−1における、多数のミシン目設置による箱の強度低下を防ぎ、第一開口部が表になって第二開口部が第一開口部に従属するという、消費者に、わかりやすく、開口の順番を間違えにくい、またシンプルで使いやすい構造に発展させた発明を示す図である。また前述したように、構造上いきなり第二開口部が開口されることがないので、図3で論じた消費者が間違って第二開口部を先に開けてしまうというような大きな欠点も回避される。
【0022】
図6は消費者が中の衛生紙を使い終わるまで、第一開口部から衛生紙を取り出す場合の、第一開口部が開けられた状態を示すものである。このとき、第二開口部はもちろん閉じられたままである。
【0023】
図7は消費者が中の衛生紙を使い終わり、第一開口部を開けるときよりさらに一段と力を強めて第一ミシン目と第二ミシン目を連結し第二開口部をあけ、第三開口部の裏面に貼ってあるフイルム等を剥がす作業を、消費者がもっとも作業しやすい身近で手近な位置で作業できるようにした状態を示す図である。後述する第2の発明の実施の形態より、もっとも手近にフイルムを置き、作業できるので、優れている。第2の発明の実施形態では、箱も下面から手を入れるので、箱の高さの分だけ、作業がしにくくなるがこの第1の発明の実施形態では直接最も手じかにフイルムを剥がす作業ができるという利点がある。
【0024】
もう少し詳述したい。この第二開口部を開けるとき、第一開口部のミシン目の終端部と第二開口部の始端部とが、近傍に設置され、しかも、消費者が、第一開口部の羽根部を強い力で引っ張ると第一開口部を形成する第一ミシン目が、そのまま第二開口部を形成する第二ミシン目に連結し、その力がそのまま第二開口部をあける力となるように設計されている。
【0025】
このために、ミシン目の長さの合計が図3より少なくなり、よって箱の強度が増し、しかも第一開口部と第二開口部の構成が消費者にわかりやすい形に統合され、簡略化されている。
【0026】
また、図3によると、フイルムを廃棄するためだけの開口部20の端側面と、第一開口部の端側面1−4が箱の端側面に同じ場所にあり、消費者がどちらを最初にあけていいかまごつく。もし開口部20を先にあけてしまうと、第一開口部も第三開口部も一緒に箱から切り離されて、衛生紙の箱は上面の殆どがなくなり、衛生紙の収納用箱として使い物にならなくなる。つまり開口部20には端側面の開口部が2つあるので、消費者が誤ってどちらかの開口部をあけてしまうと、箱の取り出し機能がすべて失われてしまうことになる。
その間違いを防ぐ意味でも、第一開口部を開けてからでないと第二開口部が開かない仕組みの図5の発明は優れているといえる。
【0027】
また、第二開口部は、図5によると、根元部に折線3−1−3が入れられ、第二開口部を構成する羽根部が箱と分離できないようになっている。図2−1の場合の特許文献2の実施例の場合は分離される。分離されると、資源回収のとき、開口部20と箱部をひもで縛ったりする必要に迫られて、余分な作業を消費者に強いることになる。一方図7の場合は片手で第二開口部1−0−1を持ち、残りの手でフイルムを剥がし、そのまま第二開口部と箱部が一体のものとして資源回収にだせるので簡単で便利である。
【0028】
さて、この第一開口部を構成する箱の端側面の位置について詳述したい。この第一開口部の箱の短辺方向の長さが特許文献2のように長く、また上面においても箱の長辺まで長くミシン目が設置されていると、中の衛生紙の取り出しに問題が多い。まず、短辺方向に長く開口されると、衛生紙の取り出しの連続性に問題がでる。というのは、衛生紙は葉この中で、クの字状に互いに噛み合うように上方に向けて積載されているだけである。通常上面取りだしのときは上面取り出し口の長辺方向の長さを調節しながら、衛生紙を長辺方向において絞りながら、箱のなかで重ねられた衛生紙同士を密着させる力をあたえながら、二枚同時に箱の取り出し口を通過するように設計されている。端側面取り出しの第一開口
部の場合は、上記上面の取り出し口の長辺方向の幅が、つまり端側面の短辺方向の永さに当たる。この長さをみじかくすることで、二枚の重ねられた衛生紙が端面取り出し口を通過できるように密着する構造となる。つまり、特許文献2のようにこの幅が上面のミシン目の長さのままにそのまま端側面に設置されると、衛生紙が連続して取り出せる状況を作りにくい。もちろん、特許文献2の場合は、端側面から衛生紙を取り出すことに関しては何も論じていない構造なので、当然だとは思う。特許文献2の場合は、端側面の開口部は、単に上面の部分20を開口するためだけの構造にすぎない。また短すぎると、もし衛生紙が箱の中で残り少なくなり、連続してでてこなかった場合、端側面の開口部から手をいれて中の衛生紙を手を入れて取り出すのに、手を入れにくくなり、不都合が生じる筆者はこの特許文献3の発明者であるが、ちょうど箱の長側面からつながる端側面のインナーフラップの位置と重ならない程度の箱の短辺方向の長さに設定するのが最適だと思う。
〔第2の発明の実施の形態〕
【0029】
図8および図9によると、第1の発明の実施形態で述べた第一開口部と第二開口部が端側面から下面にわたり設置されている。また上面には第三開口部がそのまま設置されている。もちろん第三開口部の裏面には、前述した取り出し用フイルムが貼られている。この場合、上面の第三開口部と、下面の第二開口部の複数の取り出し方法の衛生紙収納用箱となっている。第一開口部を使うときは、下面を上にして図9のように使う。このとき第3開口部は下面となる。そして第二開口部を使う要領は第一の発明の実施形態と同じである。
【0030】
第三開口部を使う場合、下面にある第二開口部の中に、底上げ機能のミシン目や両面テープ、マグネット等の資材を装着する切込みを中に入れておくことも出来る。また、第1の発明の実施形態で述べたように、第一開口部をあけてからさらに第二開口部をあけると、箱の下面に大きく穴が開き、しかも箱の第一開口部のある端側面側は完全に下面が開くので、第三開口部の裏面に貼られているフイルムの前記端側面側が完全に露呈するので、下面中央部のみを開口する同様の目的の仕組みより、断然使いやすい。
【0031】
前述したが、下面中央部分のみが開口できる仕組みであると、第三開口部の中央よりのフイルムを剥がすことは作業できるが、端面よりのフイルムの部分を剥がす作業がやりにくくなる。第2開口部を構成する羽根部の根元部が折線で構成されていることの利点は、第1の発明の実施形態で述べたことと同様である。
〔第3の発明の実施の形態〕
【0032】
図14に示されるように、箱の端側面から上面にかけて、第一開口部と第二開口部そして第三開口部とあり、さらに第四開口部0が第一開口部に箱の上面中央を軸に対照位置にある。このことで、取り出し方法は第一開口部と第四開口部、そして第三開口部と三つの取り出し方法となる。もちろん第二開口部は第一開口部あるいは第四開口部をあけてからでないと開口されない。
【0033】
もちろん、この第四開口部を構成する第四ミシン目と第二ミシン目の関係は、第一ミシン目と第二ミシン目の関係と同じである。つまり、第四ミシン目の終端部の近傍に第二ミシン目の始端部がある。よって第四開口部をあけて、またさらに前記開口した力よりさらに強い力で開口しないと第二開口部は開口しない仕組みになっている。
【0034】
そのことは、特許文献2においてはいえない。さらに第1の発明の実施形態で詳述したとおり、この特許文献のとおり実施すると、ミシン目の強度が弱くなる等や端側面が取り出し口としての意味を持たず、使い終わったあとのフイルムの廃棄のときしか必要のない構成である等の短所がある。
【0035】
また、前述したことであるが、第一ミシン目と第二ミシン目、また第四開口部を構成する第四ミシン目と第二ミシン目の間が、第二ミシン目を開口する力以上の少し大きい力を必要とするように設定されているので、その場所で、開口する消費者に、ここが全記第二ミシン目の最後ですよということがわかるようにもなっている。
【0036】
ここで述べた内容は、上面を下面に置き換えても同じことが言える。
〔第4の発明の実施の形態〕
【0037】
図16は下面の底上げ機能と、フイルム廃棄用に企画された、筒状の糊張りされた箱を解体してフイルムが張られている裏面が露呈できるように下面に2本のミシン目を2箇所設けたものである。これも、2つの機能を合体して、底上げ部分の長辺方向の長さの分だけミシン目を省略することで箱の強度低下を防止することを狙ったものである。
【0038】
また、この場合、切取り部分AAAとBBBを引き抜く場合には、底上げ機能CCCを箱の中に押し込まなければならない。よって、第1の発明の実施形態で論じたように、いきなりAAAやBBBをあけて箱が使えなくなる状態を防ぐことができる。
【0039】
また前述の全ての発明の実施形態に共通していえることであるが、第二開口部のミシン目の強度と第三開口部のミシン目の強度は、第三開口部のミシン目が第二開口部のミシン目より少ない力で開けられるように差をつけたほうがいい。というのは第三開口部を開けるとき、第二開口部のミシン目が部分的にもあかないようにしたほうがいいからだ。
〔第5の発明の実施の形態〕
【0040】
第一の発明の実施形態の中で、図4の一点鎖線で囲った部分の変形例として図18の一点鎖線で囲ったものがある。この場合、第一ミシン目の終端部と第二ミシン目の始端部が離れているが、第二ミシン目の始端部は第一ミシン目の終端部より第一開口部の先端部側となっており、第一開口部をあける力は、第一開口部の根元部のミシン目終端部に集中して、第二ミシン目の始端部に殆どかからない。よって第一開口部をあける力は第二ミシン目にほとんど伝わらず、第一開口部の開閉でそのまま第二開口部が思わずあいてしまうことを抑制することができる。前述したこのミシン目の機能は、いろんなところで役立つ。羽根部を前述のように2区分して使えるようにするとか、3区分にして使えるようにするとか、またそこあげで2タッチでミシンめで囲まれた部分をとりだせるようにするとか可能である。
〔第6の発明の実施の形態〕
【0041】
底上げの時に利用される羽根部の折線に関し有効な実施例を発明した。紙はたて目、横目と紙の流れ目がある。一般に四方形の製品等をつくるばあい、その羽根部等の折線は、紙の流れ目に平行か、もしくは垂直になる場合が多い。この流れ目に沿って折ると、その折り目の弾力性がなくなることが多い。この弱点を克服したものが、図19と図20に示されている。具体的に話すと、折り目をつけたい辺に対し、図では短い2本の折線が同一線上からずれて入れられている。図20の場合、二つの折線12−2と12−3にむかった力が12−4でひねりを加えられる構造になっている。このひねりは、紙全体でさせられている形になる。お12−4の部分におり目はつかない。紙全体の力で支えられている。図19の12-44の場合はまったく切りこみ線もなにもいれられていないので明確に紙自体の力で支えることになる。この紙全体の力がこのひねりにたえられなくなると、紙が破壊され、破れることになる。
【0042】
つまり、折りたい部分の全体に、1本の折線を入れて折る場合、その部分の紙が折られると、もう紙自体の復元力が大幅に低下するが、筆者の発明では、折りたい部分より短い複数の折線がずれて、同一直線状にない折線を組みあわせることで、折りたい部分が,前記複数の折線により紙自体のねじれを支える力により、復元力の強い回転機能が設定できるということである。
〔その他の発明の実施の形態〕
【0043】
上記の実施形態に、さらに前述したように動物や、魚や、鳥や、昆虫や、揺れ動く植物等、動く生物のイメージを連想させるためのイラスト、写真等の画像が描き、あたかも当該羽根部が前記生物の体の一部のように消費者に連想させ、衛生紙を箱の中から取り出すたびに連動して箱の外側に向けて動く羽根部をまた、あたかも前記生物が消費者に向けてからだを差し出しているように消費者に連想させ、生物とのふれあいから生じるセラピー効果に類似した効果を消費者に与えることを意図された箱とすることができる。
【0044】
特に図16の場合は、天面あるいは底面の両端側面から衛生紙がでてくるので、この端側面における両フラップを、動物や魚等の口と尻尾に消費者にイメージさせ、「ワンちゃんのお口からもティッシュがでてきますよ。ワンちゃんの尻尾をあげるとティッシュが出てきますよ。お魚の尻尾をあげてごらん」等のジョークもうまれて、子供、老人等により親しみをもたせることができ、より強い、セラピー効果を期待できる。このことは、日常必ず消費者が使う、触れる生活用品であるティッシュボックスに企画したところに、消費者が無意識にセラピー効果を得られるというところに、深い意味合いがある。
【0045】
また、両端側面のフラップの裏面に、当り、はずれ、1等賞、3等賞等の表示を記入印刷し、ゲーム性を高めることも考えられる。また1−3の折線の上に「切り取り線等」の印字をしたり、取り出し口1を開口するのに必要な力より、より強い力を必要とする、ミシン目構造にするとサービス券、ゲーム券等の使い方も可能になる。
【0046】
本発明の実施の形態は、上述したものに限定されない。箱部の形状は任意であり、必ずしも直方体に限られない。束の形状は任意であり、直方体に限られない。束は、トイレットペーパーのような円柱状のものであっても構わない。衛生紙が積層される態様は任意である。フィルムレスな取出口のときに、本発明は特に有効であるが、フィルムが貼られていなくてもかまわない。
【図面の簡単な説明】
【0047】
【図1】第1の実施の形態にかかるティッシュボックスの概略的な斜視図である。
【図2】第1の実施の形態にかかるティッシュボックスの概略的な斜視図である。
【図2−1】特許文献2の実施の形態にかかるティッシュボックスの概略的な斜視図である。
【図3】第1の実施の形態にかかるティッシュボックスの概略的な斜視図である。
【図4】第1の実施の形態にかかるティッシュボックスの概略的な斜視図である。
【図5】第1の実施の形態にかかるティッシュボックスの概略的な斜視図である。
【図6】第1の実施の形態にかかるティッシュボックスの概略的な斜視図である。
【図7】第1の実施の形態にかかるティッシュボックスの概略的な斜視図である。
【図8】第2の実施の形態にかかるティッシュボックスの概略的な斜視図である。
【図9】第2の実施の形態にかかるティッシュボックスの概略的な斜視図である。本来の下面が上面になっている
【図10】第2の実施の形態にかかるティッシュボックスの概略的な斜視図である。本来の下面が上面になっている
【図11−1】第2の実施の形態にかかるティッシュボックスの概略的な斜視図である。本来の下面が上面になっている
【図11−2】第2の実施の形態にかかるティッシュボックスの概略的な斜視図である。
【図12】第2の実施の形態にかかるティッシュボックスの概略的な斜視図である。
【図13】第2の実施の形態にかかるティッシュボックスの概略的な斜視図である。
【図14】第3の実施の形態にかかるティッシュボックスの概略的な展開図である
【図15】第4の実施の形態にかかるティッシュボックスの概略的な展開図である
【図16】第4の実施の形態にかかるティッシュボックスの概略的な展開図である
【図17】第4の実施の形態にかかるティッシュボックスの概略的な展開図である
【図18】第2の実施の形態にかかるティッシュボックスの概略的な展開図である
【図19】第4の実施の形態にかかるティッシュボックスの概略的な展開図である
【図20】第6の実施の形態にかかるティッシュボックスの概略的な展開図である
【図21】第4の実施の形態にかかるティッシュボックスの概略的な展開図である
【図22】第5の実施の形態にかかるティッシュボックスの概略的な展開図である
【図23】第6の実施の形態にかかるティッシュボックスの概略的な展開図である
【符号の説明】
【0048】
図1において
1:第一開口部
1−1:第一開口部の端側面部分
1−2:第一開口部の上面部分
1−3:第一開口部の根元部折線
2:第三開口部
4−1:端側面の上面部側
4−2:端側面の下面部側
5:箱の長側面
6:箱の上面
図2において
1:第一開口部
1−1:第一開口部の端側面部分
1−2:第一開口部の上面部分
1−3:第一開口部の根元部折線
2:第三開口部
4−1:端側面の上面部側
4−2:端側面の下面部側
5:箱の長側面
6:箱の上面
図2−1において
2:第三開口部
20:フイルム廃棄用上面開口部分
20−1:フイルム廃棄用ミシン目端側面部分
20−2:フイルム廃棄用ミシン目上面部分
図3において
1:第一開口部
1−4:第一開口部の端側面部ミシン目
20−2:フイルム廃棄用ミシン目上面部分
20−3:フイルム廃棄用ミシン目端側面部分
図4において
1:第一開口部
図5において
1:第一開口部
1−2:第一開口部の上面部分
1−3:第一開口部の根元部折線
2:第三開口部
2−1−1:裏面のフイルム中央部切り込み線
2−1−2:裏面のフイルム
3:第二開口部
3−1−1:第二開口部ミシン目
3−1−3:第二開口部根元部折線
4−1:端側面の上面部側
4−2:端側面の下面部側
5・BR>F箱の長側面
6:箱の上面
図6において
1−1:第一開口部の端側面部分
1−2:第一開口部の上面部分
2:第三開口部
3−1−1:第二開口部ミシン目
3−1−3:第二開口部根元部折線
4−1:端側面の上面部側
4−2:端側面の下面部側
5:箱の長側面
図7において
1−0−1:第一開口部の端側面の裏面部分
1−0−2:第一開口部の上面の裏面部分
2−0−2:裏面のフイルム部分
2−0−3:裏面のフイルム中央部切り込み線
3−0−1:裏面から見た第二開口部
3−1−1:第二開口部ミシン目
4−1:端側面の上面側部側
5:箱の長側面
8−1:上面から見た箱の端側面側の内部空間
8−2:上面から見た箱の中央の内部空間
図8において
2:第三開口部
4−1:端側面の上面側
4−2:端側面の下面側
5:箱の長側面
6:箱の上面
図9において
4−1:上下逆にする前の端側面の上面部側
4−2:上下逆にする前の端側面の下面部側
7:第一開口部
7−1:第一開口部の端側面部分
7−2:第一開口部
7−3:第一開口部折線
8:第二開口部
図10において
4−1:上下逆にする前の端側面の上面部側
4−2:上下逆にする前の端側面の下面部側
7:第一開口部
7−1:第一開口部の端側面部分
7−2:第一開口部
7−3:第一開口部折線
図11−1において
4−1:上下逆にする前の端側面の上面部側
4−2:上下逆にする前の端側面の下面部側
5:箱の長側面
7−1−1:第一開口部の端側面部分
7−1−2:第一開口部
7−1−3:第一開口部折線
8−1−1:第二開口部
8−1−2:第二開口部ミシン目
8−1−3:第二開口部折線
21:両面テープやマグネット等の他資材
図11−2において
4−1:上下逆にする前の端側面の上面部側
4−2:上下逆にする前の端側面の下面部側
5:箱の長側面
7:第一開口部
8:第二開口部
22:底上げ
図12において
4−1:上下逆にする前の端側面の上面部側
4−2:上下逆にする前の端側面の下面部側
5:長側面
7:第一開口部
8:第二開口部
図13において
4−1:上下逆にする前の端側面の上面部側
4−2:上下逆にする前の端側面の下面部側
5:箱の長側面
8−0−1:第二開口部の裏面
9−1:下面から見た箱の端側面側の内部空間
9−2:下面から見た箱中央部の内部空間
図14において
0:第四開口部
1−1:第一開口部端側面部分
1−3:第一開口部折線
2:第三開口部
3−1−1:第二開口部ミシン目
A:上面部
B:下面部
図15において
1−1:第一開口部端側面部分
1−3:第一開口部折線
2:第三開口部
3−1−1:第二開口部ミシン目
A:上面部
B:下面部
図16において
A:上面部
B:下面部
AAA:筒状箱部1面への解体用リーダー
BBB:筒状箱部1面への解体用リーダー
CCC:底上げ
CC:説明強調部分を示す円
10−1:解体用ミシン目
10−2:解体用ミシン目
11−2:筒状箱部1面への解体用リーダーミシン目
13−1:底上げ用折り目
13−2:底上げ用ミシン目
13−3:底上げ用共通ミシン目
13−4:底上げ用折り目
13−5:底上げ
図17において
A:上面部
B:下面部
0:第四開口部
0−3:第四開口部折線
1:第一開口部
1−1:第一開口部の端側面部分
1−2:第一開口部の上面部分
1−3:第一開口部の根元部折線
2:第三開口部
3−1−1:第二開口部ミシン目
図18において
A:上面部
B:下面部
1−1:第一開口部の端側面部分
1−2:第一開口部の上面部分
1−3:第一開口部の根元部折線
3−1−1:第二開口部ミシン目
図19において
A:上面部
B:下面部
12−1:底上げ用羽根部の折線
12−2:底上げ用羽根部の羽根の幅より短い折線
12−3:底上げ用羽根部の羽根の幅より短い折線
12−44:底上げ用羽根部の羽根の幅より短い折線と折線の間の折線が重ならない部分
12−5:底上げようミシン目
13−1:底上げ用羽根部の折線
13−2:底上げ用羽根部の羽根の幅より短い折線
13−3:底上げ用羽根部の羽根の幅より短い折線
13−44:底上げ用羽根部の羽根の幅より短い折線と折線の間の折線が重ならない部分にいれられた切り込み線
TT:説明強調のための一点鎖線で囲まれた円
UU:説明強調のための一点鎖線で囲まれた円
図20において
B:下面部
12−1:底上げ用羽根部の折線
12−2:底上げ用羽根部の羽根の幅より短い折線
12−3:底上げ用羽根部の羽根の幅より短い折線
12−4:底上げ用羽根部の羽根の幅より短い折線と折線の間の折線が重ならない部分に入れられた切り込み線
12−5:ミシン目
bb:発明の特徴を示す部分を囲う円
図21において
A:上面部
B:下面部
ZZ:筒状箱部1面への解体用リーダー
図22において
A:上面部
B:下面部
14−1:押し上げ用と上面と上面取り出し口の裏面に貼られたフイルムを剥ぐために開口するためのミシン目
14−2:前記14−1を箱の中に押し込む際の羽根部の折り目
14−3:前記14−1を箱の中に押し込む際の羽根部の折り目
14−4:前記14−3をと14−5の間を結ぶ切り込み線
14−5:前記14−1を箱の中に押し込む際の羽根部の折り目
14−6:ミシン目
dd:発明を説明する際の特徴ある部分を示すための円

【特許請求の範囲】
【請求項1】
開口部を介して取り出される衛生紙が重ねられることにより構成され、かつ重ねられる前
記衛生紙に応じた所定の厚みを有する束を内部に収納する箱であり、端側面から上面ある
いは下面にかけて、羽根形式の第一ミシン目からなる第一開口部と、前記当該上面あるい
は下面に、第二ミシン目からなる羽根形式の第二開口部を設け、前記当該上面あるいは下
面にある第一ミシン目の終端部近傍に、第二ミシン目の始端部を設けたことを特徴とする
衛生紙収納用箱。
【請求項2】
請求項1において
上面に設けられた第二開口部の中に第三開口部を設けたことを特徴とする衛生紙収納用箱。
【請求項3】
請求項2において、第三開口部の裏面に、中央に衛生紙取り出し用の切り込み線が入れられたフイルムが貼られたことを特徴とする衛生紙収納用箱。
【請求項4】
請求項1において
下面に設けられた第二開口部の中に、衛生紙の底上げ用ミシン目あるいはマグネット等他資材装着用切り込みを設け、さらに上面に第三開口部を設けたことを特徴とする衛生紙収納用箱。
【請求項5】
請求項1、2、3および請求項4において、
第一開口部が端側面において、長側面から延びるインナーフラップと重ならないことを特徴とする衛生紙収納用箱。
【請求項6】
請求項1、2、3,4および請求項5の箱において、
第一ミシン目の根元部に折線を入れたことを特徴とする衛生紙収納用箱。
【請求項7】
請求項1,2,3、4、5および請求項6において
第一開口部のある端側面に対向する端側面と、端側面に連続する上面あるいは下面に第一開口部と対称的な羽根形式の第四開口部を設けたことを特徴とする衛生紙収納用箱。
【請求項8】
開口部を介して取り出される衛生紙が重ねられることにより構成され、かつ重ねられる前記衛生紙に応じた所定の厚みを有する束を内部に収納する箱部において、羽根部を形成するための開口用ミシン目に不連続のミシン目が存在すること、あるいは根元部までつながらないミシン目の途中部からミシン目が分かれ根元部までつながることを特徴とする衛生紙収納用箱
【請求項9】
開口部を介して取り出される衛生紙が重ねられることにより構成され、かつ重ねられる前記衛生紙に応じた所定の厚みを有する束を内部に収納する箱部と、当該箱部の一面あるいは複数面にわたり開口部を有する衛生紙収納用箱において、箱の下面から端側面につながる二つのフラップを結ぶ二本のミシン目をいれ、当該ミシン目で挟まれた部位を切り取ることにより、筒状に糊貼りされた箱が、1枚の平面状の部位に展開できることを特徴とする衛生紙収納用箱。
【請求項10】
開口部を介して取り出される衛生紙が重ねられることにより構成され、かつ重ねられる前記衛生紙に応じた所定の厚みを有する束を内部に収納する箱部において、端側面から上面あるいは下面にわたる羽根部を構成するミシン目を設けることで、当該上面あるいは下面を根元部とする衛生紙の羽根部形状の取り出し口を構成し、且つ当該羽根部を構成するための前記ミシン目が箱の側面から延びるインナーフラップと重ならない部分に設けられていることを特徴とする衛生紙収納用箱において、あるいは、請求項1,2,3,4,5,6,7、8および請求項9における衛生紙収納用箱おいて、取り出し口を構成する羽根部の上や箱部全体に、動物や、魚や、鳥や、昆虫や、揺れ動く植物等、動く生物のイメージを連想させるためのイラスト、写真等の画像を描き、あたかも当該羽根部が前記生物の体の一部のように消費者に連想させ、衛生紙を箱の中から取り出すたびに連動して箱の外側に向けて動く羽根部を、あたかも前記生物が消費者に向けてからだを差し出しているように消費者に連想させ生物とのふれあいから生じるセラピー効果に類似した効果を消費者に与えることを意図した箱であることを特徴とする衛生紙収納用箱。
【請求項11】
開口部を介して取り出される衛生紙が重ねられることにより構成され、かつ重ねられる前記衛生紙に応じた所定の厚みを有する束を内部に収納する箱部において、端側面から天面あるいは底面にわたるU字型等の羽根部を構成するミシン目を設けることで、当該上面あるいは下面を根元部とする衛生紙の羽根部形状の取り出し口を構成し、且つ当該羽根部を構成するための前記ミシン目が箱の側面から延びるインナーフラップと重ならない部分に設けられていることを特徴とする衛生紙収納用箱において、あるいは、請求項1,2,3,4,5,6,7、8および請求項9における衛生紙収納用箱において、箱のほぼ全面にわたり個体の生物のそれぞれの部位が描かれ、消費者に箱全体を合理的な個体の生物として連想させ、衛生紙を箱の中から取り出すたびに連動して箱の外側に向けて動く羽根部を、あたかもまた前記生物が消費者に向けてからだを差し出しているように消費者に連想させ、生物とのふれあいから生るセラピー効果に類似した効果を消費者に与えることを意図した箱であることを特徴とする衛生紙収納用箱。

【図1】
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【図2】
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【図2−1】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11−1】
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【図11−2】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2010−116193(P2010−116193A)
【公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−291743(P2008−291743)
【出願日】平成20年11月14日(2008.11.14)
【出願人】(506369933)有限会社あんど企画 (8)
【Fターム(参考)】