衝突する物理レイヤ信号を有するセルの中からホーム・ノードＢ（ＣＳＧ（ＣｌｏｓｅｄＳｕｂｓｃｒｉｂｅｒＧｒｏｕｐ）のセル）を選択または再選択するための方法および装置
衝突する物理レイヤ信号を有するセルの中から、ＨＮＢ（Ｈｏｍｅ Ｎｏｄｅ−Ｂ：ホーム・ノードＢ）（すなわちＣＳＧ（Ｃｌｏｓｅｄ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｇｒｏｕｐ：限定加入者グループ）のセル）を選択または再選択するための方法および装置が開示される。ＨＮＢのＩＤ（ＩＤｅｎｔｉｔｙ：識別子）が決定されると、セルの選択または再選択を支援するために必要な測定が実行される。ＨＮＢ ＩＤをブロードキャストするブロードキャスト・チャンネルが検出かつ同期化され、そしてブロードキャスト・チャンネルから獲得された情報がＮＡＳ（Ｎｏｎ−Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：非アクセス・ストレータム）に転送される。ブロードキャストされたＨＮＢ ＩＤはＮＡＳによって供給されたＨＮＢホワイト・リストに対して検査され、ＷＴＲＵ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｔｒａｎｓｍｉｔ／Ｒｅｃｅｉｖｅ Ｕｎｉｔ：無線送受信ユニット）に対してＨＮＢが適当であるか否かを判定する。ＷＴＲＵは、キャンプ・オンするためにＨＮＢを選択し、またはその時点で対応しているセルに比してそのＨＮＢがより適当であると判定したならその時点でそのＷＴＲＵに対応しているセルからそのＨＮＢに変更する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
この出願は無線通信に関する。
【背景技術】
【０００２】
現在においては、３ＧＰＰ（３ｒｄ Ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ Ｐａｒｔｎｅｒｓｈｉｐ Ｐｒｏｊｅｃｔ：第３世代パートナーシップ・プロジェクト）ＬＴＥ（Ｌｏｎｇ Ｔｅｒｍ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ：長期進化型）プログラムに対して、スペクトル効率の改善、待ち時間の削減、およびより少ない費用によるより速いユーザー体験およびより豊かなアプリケーションおよびサービスを提供するための無線リソースのより上手い利用を提供するために、新技術、新しいアーキテクチャ、および新しいＬＴＥ設定および構成をもたらすべく、取り組みが為されている。
【０００３】
これらの取り組みの部分として３ＧＰＰ ＬＴＥプログラムは、ＬＴＥにおいて（およびまた場合によっては、並列的方法にてリリース８のＷＣＤＭＡ（Ｗｉｄｅｂａｎｄ Ｃｏｄｅ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ：広帯域符号分割多元接続）、ＧＥＲＡＮ（ＧＳＭ（Ｇｌｏｂａｌ Ｓｙｓｔｅｍ ｆｏｒ Ｍｏｂｉｌｅ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓ）ＥＤＧＥ（Ｅｎｈａｎｃｅｄ Ｄａｔａ Ｒａｔｅｓ ｆｏｒ ＧＳＭ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ）Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ）、および他のセルラー方式規格において）ＨＮＢ（Ｈｏｍｅ ｅｖｏｌｖｅｄ Ｎｏｄｅ−Ｂ：ホーム高度化ノードＢ）の概念を導入することを検討している。ＨＮＢは、ＷＬＡＮ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ：無線ローカル・エリア・ネットワーク）ＡＰ（Ａｃｃｅｓｓ Ｐｏｉｎｔ：アクセス・ポイント）と同様であることを意図し、そして極小サービス領域（例えば住居または小規模事業所）によってユーザーに対してセル方式のサービスへのアクセスを可能とする方法にて設計される。セルラー方式のネットワークが未配備であったり、および／または旧来のＲＡＴ（Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ：無線接続技術）通信範囲が存在する領域、並びに無線に関係する理由（例えば地下の地下鉄またはショッピング・センター）の故にセルラー方式の通信可能性が微弱であり、または実在しない場合がある領域において、これは特に有効であり得る。加入者（例えば個人または組織）は、そのようなサービスが必要とされる領域に亘ってＨＮＢを配備することができる。
【０００４】
ＬＴＥネットワークにおけるＨＮＢは、一意なＴＡ（Ｔｒａｃｋｉｎｇ Ａｒｅａ：追跡領域）のＩＤ（ＩＤｅｎｔｉｔｙ：識別子）、セルＩＤ、または両方の組み合わせによって特定することができる。この対応方法により直面する場合がある問題は、セルのＩＤを読み出すために、ＷＴＲＵ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｔｒａｎｓｍｉｔ／Ｒｅｃｅｉｖｅ Ｕｎｉｔ：無線送受信ユニット）がＨＮＢのセル・ブロードキャスト情報を取得せねばならないということである。しかしながら、測定を実行する接続モードにＷＴＲＵがあるときには、ＷＴＲＵは通常、ＲＲＣ（Ｒａｄｉｏ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｃｏｎｔｒｏｌ：無線リソース管理）レイヤのブロードキャスト・チャンネルを読まない。しかしながら近傍には多くのＨＮＢがある場合があるので、ＷＴＲＵがそうしようとするなら、それは許容できない性能要件をもたらしてしまうことになる。
【０００５】
１つの可能な解決策は、予備の物理レイヤの同期信号によって、ＰＨＹ（ＰＨＹｓｉｃａｌ：物理）レイヤにてＨＮＢを特定することである。ＬＴＥにおいては、３つの可能なＰ−ＳＣＨ（Ｐｒｉｍａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：一次同期チャンネル）および１７０の可能なＳ−ＳＣＨ（Ｓｅｃｏｎｄａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：二次同期チャンネル）、合計５１０の一意な物理レイヤのセルＩＤがある。しかしながらこの解決策に関する問題は、２つまたはそれより多いＨＮＢのＰＨＹレイヤのセルＩＤが衝突する場合があり、そしてＷＴＲＵがそれらを区別することができない場合があるということである。
【０００６】
以前のシステムにおいては、異なる事業者の隣接するセルの間には衝突はないということを保証するためにセル計画技法は十分であった。しかしながら、ＷＴＲＵの近傍に何百もの（可能性として複数の事業者に属する）ＨＮＢの可能性があっては、セル計画技法はそれほど有効ではない場合がある。そのようなシナリオにおいては、隣接するセルの間の衝突が検出された場合に、ＷＴＲＵ手順（procedures）の問題に対応することが必要になる。
【発明の概要】
【０００７】
衝突する物理レイヤ信号を有するセルの中から、ＨＮＢ（すなわちＣＳＧ（Ｃｌｏｓｅｄ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｇｒｏｕｐ：限定加入者グループ）のセル）を選択または再選択するための方法および装置が開示される。ＨＮＢのＩＤ（ＩＤｅｎｔｉｔｙ：識別子）が決定されると、セルの選択または再選択を支援するために必要な測定が実行される。ＨＮＢ ＩＤをブロードキャストするブロードキャスト・チャンネルが検出かつ同期化され、そしてブロードキャスト・チャンネルから獲得された情報がＮＡＳ（Ｎｏｎ−Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：非アクセス・ストレータム）に転送される。ブロードキャストされたＨＮＢ ＩＤはＮＡＳによって供給されたＨＮＢホワイト・リストに対して検査され、ＷＴＲＵがキャンプ・オンするためにＨＮＢが適当であるか否かを判定する。ＷＴＲＵは、キャンプ・オンするためにＨＮＢを選択し、またはその時点で対応しているセルに比してそのＨＮＢがより適当であると判定したならその時点でそのＷＴＲＵに対応しているセルからそのＨＮＢに変更する。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
例として与えられそして添付図面に関連して理解されるべき以下の説明から、より詳細な理解を得ることができる。
【図１】ＷＴＲＵがキャンプ・オンするために適当である可能性があるセルと通信状態にあるＷＴＲＵを示す図である。
【図２】衝突しているセルの中からＨＮＢを選択または再選択するための手順に関するフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
これ以後参照されると、用語「ＷＴＲＵ」は、限定的ではなく、ＵＥ（Ｕｓｅｒ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ：ユーザー機器）、移動体端末、固定型または移動体の加入者ユニット、ページャー、携帯電話、ＰＤＡ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｔ：携帯情報端末）、コンピューター、または無線環境において動作する能力のある他の如何なる種別のユーザー・デバイスをも含む。
【００１０】
これ以後参照されると、用語「基地局（ｂａｓｅ ｓｔａｔｉｏｎ）」は、限定的ではなく、ノードＢ（Ｎｏｄｅ−Ｂ）、ｅ（ｅｖｏｌｖｅｄ：高度化、またはＥ−ＵＴＲＡＮ）ノードＢ、サイト制御装置、ＡＰ（Ａｃｃｅｓｓ Ｐｏｉｎｔ：アクセス・ポイント）、または無線環境において動作する能力のある他の如何なる種別のインターフェイス・デバイスをも含む。
【００１１】
これ以後、用語ＨＮＢ（Ｈｏｍｅ Ｎｏｄｅ−Ｂ：ホーム・ノードＢ）およびＣＳＧ（Ｃｌｏｓｅｄ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｇｒｏｕｐ：限定加入者グループ）は同義である。この出願はＨＮＢのＰＨＹ（ＰＨＹｓｉｃａｌ：物理）レイヤＩＤの衝突検出および解決の視点からの特徴について説明するが、それらは何れのセル（例えばマクロセル）の衝突検出および解決に対しても適用可能である。これらの概念は、ＷＣＤＭＡ、ＧＳＭ、ＩＥＥＥ８０２．１６ＷｉＭＡＸ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｍｅｔｒｏｐｏｌｉｔａｎ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ：無線電信メトロポリタン・エリア・ネットワーク）、および同様のものなどの、様々な無線規格に適用可能である。
【００１２】
ネットワークはＨＮＢのホワイト・リストを用いてＷＴＲＵを構成設定するが、このホワイト・リストには、Ｐ−ＳＣＨ（Ｐｒｉｍａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：一次同期チャンネル）、Ｓ−ＳＣＨ（Ｓｅｃｏｎｄａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：二次同期チャンネル）、ある他のＩＤ、またはそれらの組み合わせなどの、ＷＴＲＵがアクセスを有するＨＮＢのＰＨＹレイヤＩＤを含むことができる。さらにホワイト・リストは、ＴＡ（Ｔｒａｃｋｉｎｇ Ａｒｅａ：追跡領域）ＩＤ、セルＩＤ、ＣＳＧ ＩＤ、ある他のＩＤ、またはそれらの組み合わせなどの、それらのＨＮＢの任意の上位レイヤＩＤを含む。このＰＨＹレイヤＩＤは、ＨＮＢアクセスに対して予備とされた多くのうちの１つに属することができる。この予備とされたリストに属するＰ−ＳＣＨ／Ｓ−ＳＣＨを検出するＷＴＲＵは、自身がＨＮＢを検出したということを即座に認識するであろう。ある物理レイヤＩＤは、「公衆」のＨＮＢに対して予備とされ、そして他のものは「自営」のＨＮＢに対して予備とされる。
【００１３】
セルがＨＮＢであるということがＷＴＲＵによって判定されると、ＷＴＲＵにおけるＡＳ（Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：アクセス・ストレータム）のレイヤ１（すなわちＰＨＹレイヤ）は、そのセルから受信された関連ブロードキャスト情報（例えばＭＩＢ（Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｆｉｅｌｄ：管理情報フィールド）、ＳＵ−１、または同様のもの）を、そのＷＴＲＵにおけるＮＡＳ（Ｎｏｎ−Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：非アクセス・ストレータム）と並んで、そのＡＳにおける上位レイヤ（すなわちレイヤ２／３）に転送する。例えば、セルがＨＮＢであることを表すためにプリミティブを使用することができる。随意的にＰＨＹレイヤは、ＨＮＢが「公衆」のＨＮＢかまたは「自営」のＨＮＢかを上位レイヤに対して識別することができる。
【００１４】
ＡＳの機能はＮＡＳを支援することである。これには、ＵＴＲＡＮおよび無線のインターフェイスに亘って情報をトランスポートするための機能およびプロトコルが含まれる。ＮＡＳは、呼制御、モビリティ（ｍｏｂｉｌｉｔｙ）管理、セッション管理、および同様のもののような、種々の態様に関与する。
【００１５】
何れかの物理チャンネル（例えば、Ｐ−ＢＣＨ（Ｐｈｙｓｉｃａｌ Ｂｒｏａｄｃａｓｔ ＣＨａｎｎｅｌ：物理ブロードキャスト・チャンネル）、ＣＣＰＣＨ（Ｃｏｍｍｏｎ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｐｈｙｓｉｃａｌ ＣＨａｎｎｅｌ：共通制御物理チャンネル）上にて運ぶことができる数ビットを割り当てることなどにより、ＨＮＢの下りリンクの物理チャンネル上にて、ＨＮＢの追加識別を運ぶことができる。ＷＴＲＵにおいてそのホワイト・リストの部分としてＨＮＢのこの追加識別をもまた構成設定することができ、そしてＷＴＲＵがＰ−ＳＣＨ／Ｓ−ＳＣＨにおける衝突を検出した場合に、衝突を解決するためにこの追加識別を使用することができる。
【００１６】
セル選択／再選択手順の部分として、ＷＴＲＵが空きモードであり、かつＷＴＲＵがアクセスを有する（例えばホワイト・リストを使用して）ＰＨＹレイヤのＨＮＢ ＩＤの複数のインスタンスを、ＷＴＲＵが検出した場合に、以下の何れかまたはすべてを何れかの組み合わせにおいてＷＴＲＵは実行することができる。
【００１７】
ＷＴＲＵは上位レイヤ（例えばＲＲＣ（Ｒａｄｉｏ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ：無線リソース制御装置））に衝突の表示を供給し、そして随意的に衝突の規模（例．３つの一致する信号を検出）に関して上位レイヤに表示を供給することができる。
【００１８】
ＰＨＹレイヤのＩＤのそれぞれに対してＷＴＲＵは、参照シンボルについて測定をし、少なくとも１つのブロードキャスト・チャンネルを獲得し、そしてこの情報を上位レイヤに渡すよう進めることができる。上位レイヤは、ＨＮＢの上位レイヤの識別（例えば、ＴＡ ＩＤ、ＣＳＧ ＩＤ、セルＩＤ、ある他のＩＤ、または上記の組み合わせ）を検査することによって、衝突を解決することができる。セル選択／再選択の評価基準をＨＮＢが満たす場合には、これは測定およびアクセス・パラメータにより判定することができるが、上位レイヤは、ＰＨＹレイヤが特定のセルにキャンプ・オンするためのそれ自身の手順を実行することを可能とするために、選択されたＨＮＢに関する情報をＰＨＹレイヤに渡し戻すことができる。この目的のために、ＰＨＹレイヤは、順序付けられたリストを維持するか、またはその衝突の順番を記録することができる。
【００１９】
さらに、幾つのブロードキャスト・チャンネルを獲得するか、または幾つの測定をするか（例えば衝突が検出されるｙのセルの内の強い方からｘのセルを獲得する（ここでｘ＜ｙ））について上位レイヤはレイヤ１に命令することができる。
【００２０】
随意的には、衝突が検出されかつある他の評価基準（例えばＨＮＢに対するセル選択評価基準Ｓまたは等価なものなどのある基本的な無線関連評価基準）を満たすセルに対するレイヤ１および上位レイヤによってのみ上の手順を実行することができる。衝突を解決するために、ＨＮＢの下りリンク物理チャンネル上にて運ぶことができるＨＮＢの何れかの追加的識別を使用すること。
【００２１】
ＷＴＲＵが接続済モードであって、かつ利害関係のあるセルＩＤのリストに属しそしてＷＴＲＵがアクセスを有する（例えばホワイト・リストを使用して）ＰＨＹレイヤのＨＮＢ ＩＤの複数のインスタンスをＷＴＲＵが検出すると、以下の何れかまたはすべてを何れかの組み合わせにてＷＴＲＵは実行することができる。
【００２２】
ＷＴＲＵが衝突の表示を上位レイヤに供給し、そして随意的に衝突の規模（例．３つの一致する信号を検出）に関して上位レイヤに表示を供給することができる。ＰＨＹレイヤのＩＤのそれぞれに対してＷＴＲＵは、参照シンボルについて測定をし、そしてブロードキャスト・チャンネルを獲得し、かつこの情報を上位レイヤに渡すべく進める。上位レイヤは、ＨＮＢの上位レイヤの識別（例えば、ＴＡ ＩＤ、ＣＳＧ ＩＤ、セルＩＤ、ある他のＩＤ、またはそれらの組み合わせ）を検査することによって、衝突を解決することができる。上位レイヤは、自身がアクセスを有するそれらのセルのみの測定値を報告することができる。上位レイヤは、選択されたＨＮＢの情報をＰＨＹレイヤに渡し戻すことができ、ＰＨＹレイヤが将来の引き渡し（ｈａｎｄｏｖｅｒ）の場合に特定のセルを「覚えている（ｒｅｍｅｍｂｅｒ）」ことを可能にする。この目的のためにＰＨＹレイヤは、順序付けられたリストを維持するか、またはその衝突の順番を記録することができる。
【００２３】
上位レイヤ（例えばＲＲＣ）は、幾つのブロードキャスト・チャンネルを獲得するか、および／または幾つの測定をするか（例えば衝突が検出されるｙのセルの内の強い方からｘのセルを獲得する（ここでｘ＜ｙ））について上位レイヤはＰＨＹレイヤに命令することができる。
【００２４】
随意的には、衝突が検出されかつある評価基準（例えばＨＮＢに対するセル選択評価基準Ｓまたは等価なものなどのある基本的な無線関連評価基準）を満たすセルに対するＰＨＹおよび上位レイヤによってのみ上の手順を実行することができる。上位レイヤは、衝突が検出されたという表示をネットワークに供給することができる（例えば測定レポートにおいて）。衝突の規模（例．３つの一致する信号を検出）などの何れかの追加的パラメータをも供給することができる。ネットワークはこの情報を使用しより長い測定ギャップを構成設定することができ、このことによりＷＴＲＵは（例えばＨＮＢの上位レイヤの識別を検査することにより）、衝突を解決することが可能になる。ネットワークは、ＷＴＲＵが空きモードに移行し、そして次にセルを選択するように命令することができる。即座に、またはネットワークによって表される将来の時間的インスタンス（例えば、ＴＴＩ（Ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ Ｔｉｍｉｎｇ Ｉｎｔｅｒｖａｌ：送信時間間隔）、ＳＦＮ（Ｓｙｓｔｅｍ Ｆｒａｍｅ Ｎｕｍｂｅｒ：システム・フレーム番号）にて、このコマンドを実施することができる。
【００２５】
ＷＴＲＵは、ＨＮＢの下りリンク物理チャンネル上で運ぶことができる、ＨＮＢの何れの追加的識別をも、衝突を解決するために使用することができる。
【００２６】
図１は、ＷＴＲＵがキャンプ・オンするために適当である可能性があるセル１０５と通信状態にあるＷＴＲＵ１００を示す。ＷＴＲＵは、アンテナ１１０、ＡＳ１１５、およびＮＡＳ１２０を含むことができる。ＡＳ１１５は、上位レイヤ１２５（レイヤ２／３）およびＰＨＹレイヤ１３０（レイヤ１）を含むことができる。
【００２７】
図２は、衝突するセルの中からＨＮＢを選択または再選択するための手順２００に関するフロー図である。図１および図２を参照して、ステップ２０５において、ＷＴＲＵ１００におけるＮＡＳ１２０は、ＨＮＢ（すなわち、ＣＳＧ）のホワイト・リストを含むように構成設定される。ステップ２１０においてＷＴＲＵ１００は、セル１０５に関連付けられたＰ−ＳＣＨ１３５およびＳ−ＳＣＨ１４０に従ってセル１０５のＩＤを決定する。ステップ２１５において、セルがＨＮＢ（すなわちＣＳＧセル）であるか否かについて判定が為される。セル１０５がＨＮＢでないなら、手順２００は終了する。セル１０５がＨＮＢであるならＷＴＲＵ１００はステップ２２０において、セル選択または再選択を支援するために必要とされる測定を実行する（例えば参照シンボルについての測定を実行する）。ステップ２２５においてＷＴＲＵ１００は、ＨＮＢ ＩＤをブロードキャストする少なくとも１つのブロードキャスト・チャンネル１４５を獲得する（すなわち検出しそして同期化する）。ステップ２３０においてＷＴＲＵ１００におけるＡＳ１１５は、獲得されたブロードキャスト・チャンネルからブロードキャスト情報を受信し、そして関連ブロードキャスト情報をＮＡＳ１２０に転送する。ステップ２３５においてＮＡＳ１２０は、ＨＮＢホワイト・リストをＡＳ１１５に供給する。ステップ２４０においてＡＳの上位レイヤ１２５（すなわちレイヤ２／３）は、ＮＡＳ１２０によって供給されたＨＮＢホワイト・リストに対してブロードキャストされたＨＮＢ ＩＤを検査する。ステップ２４５において、ＷＴＲＵ１００がキャンプ・オンするためにセル１０５が適当であるか否かについて判定が為される。セル１０５が適当でないなら、手順２００は終了する。セル１０５が適当であるならＡＳ１１５の上位レイヤ１２５は、適当なセルについての情報をＡＳ１１５の物理レイヤ１３０に渡す（ステップ２５０）。最終的にステップ２５５においてＡＳ１１５の物理レイヤ１３０は、セル選択または再選択の手順を実行する。セル選択手順が実行されるならＷＴＲＵ１００は、キャンプ・オンするために適当なセルを選択する。セル再選択手順が実行されるならＷＴＲＵ１００は、その時点でＷＴＲＵに対応しているセルに比して適当なセルがより適当であると判定された場合には、その時点でＷＴＲＵ１００に対応しているセルをその適当なセルに変更する。
【００２８】
実施形態
１．衝突する物理レイヤ信号を有するセルの中から、ＣＳＧ（Ｃｌｏｓｅｄ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｇｒｏｕｐ：限定加入者グループ）を再選択する方法であって、
セル再選択を支援するために必要とされる測定を実行するステップと、
ＣＳＧセルのＩＤ（ＩＤｅｎｔｉｔｙ：識別子）をブロードキャストするブロードキャスト・チャンネルを検出しかつ同期化するステップと、
前記ブロードキャスト・チャンネルから獲得された情報をＮＡＳ（Ｎｏｎ−Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：非アクセス・ストレータム）に転送するステップと、
前記ＣＳＧセルがＷＴＲＵ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｔｒａｎｓｍｉｔ／Ｒｅｃｅｉｖｅ Ｕｎｉｔ：無線送受信ユニット）に対して適当であるか否かを判定するために、前記ＮＡＳによって供給されたＣＳＧホワイト・リストに対して前記ブロードキャストされたＣＳＧセルＩＤを検査するステップと、
その時点で前記ＷＴＲＵに対応しているセルに比して前記ＣＳＧセルがより適当であると判定されたなら、前記ＷＴＲＵが、その時点で前記ＷＴＲＵに対応している前記セルを前記ＣＳＧセルに変更するステップと
を具備することを特徴とする方法。
【００２９】
２．前記ＣＳＧセルに関連付けられたＰ−ＳＣＨ（Ｐｒｉｍａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：一次同期チャンネル）およびＳ−ＳＣＨ（Ｓｅｃｏｎｄａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：二次同期チャンネル）に従って前記ＣＳＧセルＩＤが決定されることを特徴とする実施形態１に記載の方法。
【００３０】
３．セル再選択を支援するために実行される前記測定が、参照シンボルについて実行される測定を含むことを特徴とする実施形態１および２の何れか１つに記載の方法。
【００３１】
４．前記ＣＳＧセルが前記ＷＴＲＵに対して適当であるか否かを判定するために、ＡＳ（Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：アクセス・ストレータム）が、前記ＮＡＳによって供給された前記ホワイト・リストを使用することを特徴とする実施形態１〜３の何れか１つに記載の方法。
【００３２】
５．前記ＡＳの上位レイヤが、前記適当なＣＳＧセルについての情報を前記ＡＳの物理レイヤに渡すステップと、
前記ＡＳの物理レイヤが、前記その時点のセルから前記ＣＳＧセルに変更するためにセル再選択手順を実行するステップと
をさらに具備することを特徴とする実施形態４に記載の方法。
【００３３】
６．衝突するセルの中から、ＣＳＧ（Ｃｌｏｓｅｄ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｇｒｏｕｐ：限定加入者グループ）を再選択するためのＷＴＲＵ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｔｒａｎｓｍｉｔ／Ｒｅｃｅｉｖｅ Ｕｎｉｔ：無線送受信ユニット）であって、
ＡＳ（Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：アクセス・ストレータム）と、
セル再選択を支援するために必要とされる測定を実行するように、
ＣＳＧセルのＩＤ（ＩＤｅｎｔｉｔｙ：識別子）をブロードキャストするブロードキ ャスト・チャンネルを検出しかつ同期化するように、
前記ブロードキャスト・チャンネルから前記ＮＡＳへ獲得された情報を転送するよう に、
前記ＷＴＲＵがキャンプ・オンするために前記ＣＳＧセルが適当であるか否かを判定 するために、前記ＮＡＳによって供給されたＣＳＧホワイト・リストに対して前記ブロ ードキャストされたＣＳＧセルＩＤを検査するように、および
その時点で前記ＷＴＲＵに対応しているセルに比して前記ＣＳＧセルがより適当であ ると判定されたなら、その時点で前記ＷＴＲＵに対応しているセルを前記ＣＳＧセルに 変更するように
前記ＷＴＲＵが構成されるＮＡＳ（Ｎｏｎ−Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：非アクセス・ストレータム）と
を具備することを特徴とするＷＴＲＵ。
【００３４】
７．前記ＣＳＧセルに関連付けられたＰ−ＳＣＨ（Ｐｒｉｍａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：一次同期チャンネル）およびＳ−ＳＣＨ（Ｓｅｃｏｎｄａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：二次同期チャンネル）に従って、前記ＣＳＧセルＩＤが決定されることを特徴とする実施形態６に記載のＷＴＲＵ。
【００３５】
８．セル選択または再選択を支援するために実行される前記測定が、参照シンボルについて実行される測定を含むことを特徴とする実施形態６および７の何れか１つに記載のＷＴＲＵ。
【００３６】
９．前記ＡＳが、前記ＣＳＧセルが前記ＷＴＲＵに対して適当であるか否かを判定するために前記ＮＡＳによって供給された前記ホワイト・リストを使用することを特徴とする実施形態６〜８の何れか１つに記載のＷＴＲＵ。
【００３７】
１０．前記ＡＳが上位レイヤおよび物理レイヤを具備することであって、前記上位レイヤが、前記適当なＣＳＧセルについての情報を前記ＡＳの物理レイヤに渡すように構成されること、および前記下位レイヤが、前記その時点のセルから前記ＣＳＧセルに変更するためにセル再選択手順を実行するように構成されることを特徴とする実施形態９に記載のＷＴＲＵ。
【００３８】
１１．衝突する物理レイヤ信号を有するセルの中から、ＣＳＧ（Ｃｌｏｓｅｄ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｇｒｏｕｐ：限定加入者グループ）を選択する方法であって、
セル選択を支援するために必要とされる測定を実行するステップと、
ＣＳＧセルのＩＤ（ＩＤｅｎｔｉｔｙ：識別子）をブロードキャストするブロードキャスト・チャンネルを検出し同期化するステップと、
前記ブロードキャスト・チャンネルからＮＡＳ（Ｎｏｎ−Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：非アクセス・ストレータム）へ獲得された情報を転送するステップと、
ＷＴＲＵ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｔｒａｎｓｍｉｔ／Ｒｅｃｅｉｖｅ Ｕｎｉｔ：無線送受信ユニット）に対して前記ＣＳＧセルが適当であるか否かを判定するために、前記ＮＡＳによって供給されたＣＳＧホワイト・リストに対して前記ブロードキャストされたＣＳＧセルＩＤを検査するステップと、
前記ＷＴＲＵが、それが適当であると判定されたならキャンプ・オンするために前記ＣＳＧセルを選択するステップと
を具備することを特徴とする方法。
【００３９】
１２．前記ＣＳＧセルに関連付けられたＰ−ＳＣＨ（Ｐｒｉｍａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：一次同期チャンネル）およびＳ−ＳＣＨ（Ｓｅｃｏｎｄａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：二次同期チャンネル）に従って、前記ＣＳＧセルＩＤが決定されることを特徴とする実施形態１１に記載の方法。
【００４０】
１３．セル再選択を支援するために実行される前記測定が、参照シンボルについて実行される測定を含むことを特徴とする実施形態１１および１２の何れか１つに記載の方法。
【００４１】
１４．ＡＳ（Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：アクセス・ストレータム）が、前記ＣＳＧセルが前記ＷＴＲＵに対して適当であるか否かを判定するために前記ＮＡＳによって供給された前記ホワイト・リストを使用することを特徴とする実施形態１１〜１３の何れか１つに記載の方法。
【００４２】
１５．前記ＡＳの上位レイヤが、前記適当なＣＳＧセルについての情報を前記ＡＳの物理レイヤに渡すステップと、
前記ＡＳの物理レイヤが、前記その時点のセルから前記ＣＳＧセルに変更するためにセル再選択手順を実行するステップと
をさらに具備することを特徴とする実施形態１４に記載の方法。
【００４３】
１６．衝突するセルの中から、ＣＳＧ（Ｃｌｏｓｅｄ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｇｒｏｕｐ：限定加入者グループ）を選択するためのＷＴＲＵ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｔｒａｎｓｍｉｔ／Ｒｅｃｅｉｖｅ Ｕｎｉｔ：無線送受信ユニット）であって、
ＡＳ（Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：アクセス・ストレータム）と、
セル選択を支援するために必要とされる測定を実行するように、
ＣＳＧセルのＩＤ（ＩＤｅｎｔｉｔｙ：識別子）をブロードキャストするブロードキ ャスト・チャンネルを検出しかつ同期化するように、
前記ブロードキャスト・チャンネルから獲得された情報を前記ＮＡＳに転送するよう に、
前記ＷＴＲＵに対して前記ＣＳＧセルが適当であるか否かを判定するために、前記Ｎ ＡＳによって供給されたＣＳＧホワイト・リストに対して前記ブロードキャストされた ＣＳＧセルＩＤを検査するように、
それが適当であると判定されたなら、キャンプ・オンするために前記ＣＳＧセルを選 択するように
前記ＷＴＲＵが構成されるＮＡＳ（Ｎｏｎ−Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：非アクセス・ストレータム）と
を具備することを特徴とするＷＴＲＵ。
【００４４】
１７．前記ＣＳＧセルに関連付けられたＰ−ＳＣＨ（Ｐｒｉｍａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：一次同期チャンネル）およびＳ−ＳＣＨ（Ｓｅｃｏｎｄａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：二次同期チャンネル）に従って、前記ＣＳＧセルＩＤが決定されることを特徴とする実施形態１６に記載のＷＴＲＵ。
【００４５】
１８．セル選択または再選択を支援するために実行される前記測定が、参照シンボルについて実行される測定を含むことを特徴とする実施形態１６および１７の何れか１つに記載のＷＴＲＵ。
【００４６】
１９．前記ＣＳＧセルが前記ＷＴＲＵに対して適当であるか否かを判定するために、前記ＮＡＳによって供給された前記ホワイト・リストを前記ＡＳが使用することを特徴とする実施形態１６〜１８の何れか１つに記載のＷＴＲＵ。
【００４７】
２０．前記ＡＳが上位レイヤおよび物理レイヤを具備することであって、前記上位レイヤが、前記適当なＣＳＧセルについての情報を前記ＡＳの物理レイヤに渡すように構成されること、および前記下位レイヤが、前記その時点のセルから前記ＣＳＧセルに変更するためにセル再選択手順を実行するように構成されることを特徴とする実施形態１９に記載のＷＴＲＵ。
【００４８】
特徴および要素が上で特定の組み合わせにて記述されているが、それぞれの特徴または要素は、他の特徴および要素なしで単独にて、または他の特徴および要素のあるなしに拘わらず様々な組み合わせにて使用可能である。ここに提供される方法またはフロー図は、汎用目的のコンピューターまたは処理装置による実行のための、コンピューターにて読み取り可能な記憶装置媒体に組み込まれたコンピューター・プログラム、ソフトウェア、またはファームウェアにて実施することができる。コンピューターにて読み取り可能な記憶装置媒体の例としては、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ：リード・オンリー・メモリ）、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ：ランダム・アクセス・メモリ）、レジスター、キャッシュ・メモリ、半導体メモリ・デバイス、内蔵ハード・ディスクおよび着脱可能ディスクなどの磁気媒体、磁気−光学媒体、ならびにＣＤ−ＲＯＭディスクおよびＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ Ｄｉｓｋ：デジタル多用途ディスク）などの光学媒体が含まれる。
【００４９】
適当な処理装置の例としては、汎用目的処理装置、専用目的処理装置、従来の処理装置、ＤＳＰ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｓｉｇｎａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｏｒ：デジタル信号処理装置）、複数のマイクロ処理装置、ＤＳＰコアに関連付けられた１つまたは複数のマイクロ処理装置、制御装置、マイクロ制御装置、ＡＳＩＣ（Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｓｐｅｃｉｆｉｃ Ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ Ｃｉｒｃｕｉｔ：特定用途向けＩＣ）、ＦＰＧＡ（Ｆｉｅｌｄ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｇａｔｅ Ａｒｒａｙ）回路、他の何れかの種別のＩＣ（Ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ Ｃｉｒｃｕｉｔ：集積回路）、および／または状態マシンが含まれる。
【００５０】
ＷＴＲＵ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｔｒａｎｓｍｉｔ Ｒｅｃｅｉｖｅ Ｕｎｉｔ：無線送受信ユニット）、ＵＥ（Ｕｓｅｒ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ：ユーザー機器）、端末、基地局（ｂａｓｅ ｓｔａｔｉｏｎ）、ＲＮＣ（Ｒａｄｉｏ Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ：無線ネットワーク制御装置）、または任意のホスト・コンピューターにおいて使用するための無線周波数送受信機を実施するために、ソフトウェアに関連付けられた処理装置を使用することができる。ＷＴＲＵは、ハードウェアおよび／またはソフトウェアにて実施され、カメラ、ビデオ・カメラ・モジュール、テレビ電話、スピーカーフォン、振動デバイス、スピーカー、マイクロホン、テレビ送受信機、ハンズフリー受話器、キーボード、ブルートゥース（Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標））モジュール、ＦＭ（Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｍｏｄｕｌａｔｅｄ：周波数変調された）無線ユニット、ＬＣＤ（Ｌｉｑｕｉｄ Ｃｒｙｓｔａｌ Ｄｉｓｐｌａｙ：液晶表示）表示ユニット、ＯＬＥＤ（Ｏｒｇａｎｉｃ Ｌｉｇｈｔ−Ｅｍｉｔｔｉｎｇ Ｄｉｏｄｅ：有機発光ダイオード）表示ユニット、デジタル音楽プレーヤー、メディア・プレーヤー、テレビゲーム・プレーヤー・モジュール、インターネット・ブラウザー、ならびに／または任意のＷＬＡＮ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｌｏｃａｌ Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ：無線ＬＡＮ）モジュールまたはＵＷＢ（Ｕｌｔｒａ Ｗｉｄｅ Ｂａｎｄ：超広帯域）モジュールなどのモジュールと連動して使用することができる。
【技術分野】
【０００１】
この出願は無線通信に関する。
【背景技術】
【０００２】
現在においては、３ＧＰＰ（３ｒｄ Ｇｅｎｅｒａｔｉｏｎ Ｐａｒｔｎｅｒｓｈｉｐ Ｐｒｏｊｅｃｔ：第３世代パートナーシップ・プロジェクト）ＬＴＥ（Ｌｏｎｇ Ｔｅｒｍ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ：長期進化型）プログラムに対して、スペクトル効率の改善、待ち時間の削減、およびより少ない費用によるより速いユーザー体験およびより豊かなアプリケーションおよびサービスを提供するための無線リソースのより上手い利用を提供するために、新技術、新しいアーキテクチャ、および新しいＬＴＥ設定および構成をもたらすべく、取り組みが為されている。
【０００３】
これらの取り組みの部分として３ＧＰＰ ＬＴＥプログラムは、ＬＴＥにおいて（およびまた場合によっては、並列的方法にてリリース８のＷＣＤＭＡ（Ｗｉｄｅｂａｎｄ Ｃｏｄｅ Ｄｉｖｉｓｉｏｎ Ｍｕｌｔｉｐｌｅ Ａｃｃｅｓｓ：広帯域符号分割多元接続）、ＧＥＲＡＮ（ＧＳＭ（Ｇｌｏｂａｌ Ｓｙｓｔｅｍ ｆｏｒ Ｍｏｂｉｌｅ Ｃｏｍｍｕｎｉｃａｔｉｏｎｓ）ＥＤＧＥ（Ｅｎｈａｎｃｅｄ Ｄａｔａ Ｒａｔｅｓ ｆｏｒ ＧＳＭ Ｅｖｏｌｕｔｉｏｎ）Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ）、および他のセルラー方式規格において）ＨＮＢ（Ｈｏｍｅ ｅｖｏｌｖｅｄ Ｎｏｄｅ−Ｂ：ホーム高度化ノードＢ）の概念を導入することを検討している。ＨＮＢは、ＷＬＡＮ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｌｏｃａｌ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ：無線ローカル・エリア・ネットワーク）ＡＰ（Ａｃｃｅｓｓ Ｐｏｉｎｔ：アクセス・ポイント）と同様であることを意図し、そして極小サービス領域（例えば住居または小規模事業所）によってユーザーに対してセル方式のサービスへのアクセスを可能とする方法にて設計される。セルラー方式のネットワークが未配備であったり、および／または旧来のＲＡＴ（Ｒａｄｉｏ Ａｃｃｅｓｓ Ｔｅｃｈｎｏｌｏｇｙ：無線接続技術）通信範囲が存在する領域、並びに無線に関係する理由（例えば地下の地下鉄またはショッピング・センター）の故にセルラー方式の通信可能性が微弱であり、または実在しない場合がある領域において、これは特に有効であり得る。加入者（例えば個人または組織）は、そのようなサービスが必要とされる領域に亘ってＨＮＢを配備することができる。
【０００４】
ＬＴＥネットワークにおけるＨＮＢは、一意なＴＡ（Ｔｒａｃｋｉｎｇ Ａｒｅａ：追跡領域）のＩＤ（ＩＤｅｎｔｉｔｙ：識別子）、セルＩＤ、または両方の組み合わせによって特定することができる。この対応方法により直面する場合がある問題は、セルのＩＤを読み出すために、ＷＴＲＵ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｔｒａｎｓｍｉｔ／Ｒｅｃｅｉｖｅ Ｕｎｉｔ：無線送受信ユニット）がＨＮＢのセル・ブロードキャスト情報を取得せねばならないということである。しかしながら、測定を実行する接続モードにＷＴＲＵがあるときには、ＷＴＲＵは通常、ＲＲＣ（Ｒａｄｉｏ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｃｏｎｔｒｏｌ：無線リソース管理）レイヤのブロードキャスト・チャンネルを読まない。しかしながら近傍には多くのＨＮＢがある場合があるので、ＷＴＲＵがそうしようとするなら、それは許容できない性能要件をもたらしてしまうことになる。
【０００５】
１つの可能な解決策は、予備の物理レイヤの同期信号によって、ＰＨＹ（ＰＨＹｓｉｃａｌ：物理）レイヤにてＨＮＢを特定することである。ＬＴＥにおいては、３つの可能なＰ−ＳＣＨ（Ｐｒｉｍａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：一次同期チャンネル）および１７０の可能なＳ−ＳＣＨ（Ｓｅｃｏｎｄａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：二次同期チャンネル）、合計５１０の一意な物理レイヤのセルＩＤがある。しかしながらこの解決策に関する問題は、２つまたはそれより多いＨＮＢのＰＨＹレイヤのセルＩＤが衝突する場合があり、そしてＷＴＲＵがそれらを区別することができない場合があるということである。
【０００６】
以前のシステムにおいては、異なる事業者の隣接するセルの間には衝突はないということを保証するためにセル計画技法は十分であった。しかしながら、ＷＴＲＵの近傍に何百もの（可能性として複数の事業者に属する）ＨＮＢの可能性があっては、セル計画技法はそれほど有効ではない場合がある。そのようなシナリオにおいては、隣接するセルの間の衝突が検出された場合に、ＷＴＲＵ手順（procedures）の問題に対応することが必要になる。
【発明の概要】
【０００７】
衝突する物理レイヤ信号を有するセルの中から、ＨＮＢ（すなわちＣＳＧ（Ｃｌｏｓｅｄ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｇｒｏｕｐ：限定加入者グループ）のセル）を選択または再選択するための方法および装置が開示される。ＨＮＢのＩＤ（ＩＤｅｎｔｉｔｙ：識別子）が決定されると、セルの選択または再選択を支援するために必要な測定が実行される。ＨＮＢ ＩＤをブロードキャストするブロードキャスト・チャンネルが検出かつ同期化され、そしてブロードキャスト・チャンネルから獲得された情報がＮＡＳ（Ｎｏｎ−Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：非アクセス・ストレータム）に転送される。ブロードキャストされたＨＮＢ ＩＤはＮＡＳによって供給されたＨＮＢホワイト・リストに対して検査され、ＷＴＲＵがキャンプ・オンするためにＨＮＢが適当であるか否かを判定する。ＷＴＲＵは、キャンプ・オンするためにＨＮＢを選択し、またはその時点で対応しているセルに比してそのＨＮＢがより適当であると判定したならその時点でそのＷＴＲＵに対応しているセルからそのＨＮＢに変更する。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
例として与えられそして添付図面に関連して理解されるべき以下の説明から、より詳細な理解を得ることができる。
【図１】ＷＴＲＵがキャンプ・オンするために適当である可能性があるセルと通信状態にあるＷＴＲＵを示す図である。
【図２】衝突しているセルの中からＨＮＢを選択または再選択するための手順に関するフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
これ以後参照されると、用語「ＷＴＲＵ」は、限定的ではなく、ＵＥ（Ｕｓｅｒ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ：ユーザー機器）、移動体端末、固定型または移動体の加入者ユニット、ページャー、携帯電話、ＰＤＡ（Ｐｅｒｓｏｎａｌ Ｄｉｇｉｔａｌ Ａｓｓｉｓｔａｎｔ：携帯情報端末）、コンピューター、または無線環境において動作する能力のある他の如何なる種別のユーザー・デバイスをも含む。
【００１０】
これ以後参照されると、用語「基地局（ｂａｓｅ ｓｔａｔｉｏｎ）」は、限定的ではなく、ノードＢ（Ｎｏｄｅ−Ｂ）、ｅ（ｅｖｏｌｖｅｄ：高度化、またはＥ−ＵＴＲＡＮ）ノードＢ、サイト制御装置、ＡＰ（Ａｃｃｅｓｓ Ｐｏｉｎｔ：アクセス・ポイント）、または無線環境において動作する能力のある他の如何なる種別のインターフェイス・デバイスをも含む。
【００１１】
これ以後、用語ＨＮＢ（Ｈｏｍｅ Ｎｏｄｅ−Ｂ：ホーム・ノードＢ）およびＣＳＧ（Ｃｌｏｓｅｄ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｇｒｏｕｐ：限定加入者グループ）は同義である。この出願はＨＮＢのＰＨＹ（ＰＨＹｓｉｃａｌ：物理）レイヤＩＤの衝突検出および解決の視点からの特徴について説明するが、それらは何れのセル（例えばマクロセル）の衝突検出および解決に対しても適用可能である。これらの概念は、ＷＣＤＭＡ、ＧＳＭ、ＩＥＥＥ８０２．１６ＷｉＭＡＸ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｍｅｔｒｏｐｏｌｉｔａｎ Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ：無線電信メトロポリタン・エリア・ネットワーク）、および同様のものなどの、様々な無線規格に適用可能である。
【００１２】
ネットワークはＨＮＢのホワイト・リストを用いてＷＴＲＵを構成設定するが、このホワイト・リストには、Ｐ−ＳＣＨ（Ｐｒｉｍａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：一次同期チャンネル）、Ｓ−ＳＣＨ（Ｓｅｃｏｎｄａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：二次同期チャンネル）、ある他のＩＤ、またはそれらの組み合わせなどの、ＷＴＲＵがアクセスを有するＨＮＢのＰＨＹレイヤＩＤを含むことができる。さらにホワイト・リストは、ＴＡ（Ｔｒａｃｋｉｎｇ Ａｒｅａ：追跡領域）ＩＤ、セルＩＤ、ＣＳＧ ＩＤ、ある他のＩＤ、またはそれらの組み合わせなどの、それらのＨＮＢの任意の上位レイヤＩＤを含む。このＰＨＹレイヤＩＤは、ＨＮＢアクセスに対して予備とされた多くのうちの１つに属することができる。この予備とされたリストに属するＰ−ＳＣＨ／Ｓ−ＳＣＨを検出するＷＴＲＵは、自身がＨＮＢを検出したということを即座に認識するであろう。ある物理レイヤＩＤは、「公衆」のＨＮＢに対して予備とされ、そして他のものは「自営」のＨＮＢに対して予備とされる。
【００１３】
セルがＨＮＢであるということがＷＴＲＵによって判定されると、ＷＴＲＵにおけるＡＳ（Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：アクセス・ストレータム）のレイヤ１（すなわちＰＨＹレイヤ）は、そのセルから受信された関連ブロードキャスト情報（例えばＭＩＢ（Ｍａｎａｇｅｍｅｎｔ Ｉｎｆｏｒｍａｔｉｏｎ Ｆｉｅｌｄ：管理情報フィールド）、ＳＵ−１、または同様のもの）を、そのＷＴＲＵにおけるＮＡＳ（Ｎｏｎ−Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：非アクセス・ストレータム）と並んで、そのＡＳにおける上位レイヤ（すなわちレイヤ２／３）に転送する。例えば、セルがＨＮＢであることを表すためにプリミティブを使用することができる。随意的にＰＨＹレイヤは、ＨＮＢが「公衆」のＨＮＢかまたは「自営」のＨＮＢかを上位レイヤに対して識別することができる。
【００１４】
ＡＳの機能はＮＡＳを支援することである。これには、ＵＴＲＡＮおよび無線のインターフェイスに亘って情報をトランスポートするための機能およびプロトコルが含まれる。ＮＡＳは、呼制御、モビリティ（ｍｏｂｉｌｉｔｙ）管理、セッション管理、および同様のもののような、種々の態様に関与する。
【００１５】
何れかの物理チャンネル（例えば、Ｐ−ＢＣＨ（Ｐｈｙｓｉｃａｌ Ｂｒｏａｄｃａｓｔ ＣＨａｎｎｅｌ：物理ブロードキャスト・チャンネル）、ＣＣＰＣＨ（Ｃｏｍｍｏｎ Ｃｏｎｔｒｏｌ Ｐｈｙｓｉｃａｌ ＣＨａｎｎｅｌ：共通制御物理チャンネル）上にて運ぶことができる数ビットを割り当てることなどにより、ＨＮＢの下りリンクの物理チャンネル上にて、ＨＮＢの追加識別を運ぶことができる。ＷＴＲＵにおいてそのホワイト・リストの部分としてＨＮＢのこの追加識別をもまた構成設定することができ、そしてＷＴＲＵがＰ−ＳＣＨ／Ｓ−ＳＣＨにおける衝突を検出した場合に、衝突を解決するためにこの追加識別を使用することができる。
【００１６】
セル選択／再選択手順の部分として、ＷＴＲＵが空きモードであり、かつＷＴＲＵがアクセスを有する（例えばホワイト・リストを使用して）ＰＨＹレイヤのＨＮＢ ＩＤの複数のインスタンスを、ＷＴＲＵが検出した場合に、以下の何れかまたはすべてを何れかの組み合わせにおいてＷＴＲＵは実行することができる。
【００１７】
ＷＴＲＵは上位レイヤ（例えばＲＲＣ（Ｒａｄｉｏ Ｒｅｓｏｕｒｃｅ Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ：無線リソース制御装置））に衝突の表示を供給し、そして随意的に衝突の規模（例．３つの一致する信号を検出）に関して上位レイヤに表示を供給することができる。
【００１８】
ＰＨＹレイヤのＩＤのそれぞれに対してＷＴＲＵは、参照シンボルについて測定をし、少なくとも１つのブロードキャスト・チャンネルを獲得し、そしてこの情報を上位レイヤに渡すよう進めることができる。上位レイヤは、ＨＮＢの上位レイヤの識別（例えば、ＴＡ ＩＤ、ＣＳＧ ＩＤ、セルＩＤ、ある他のＩＤ、または上記の組み合わせ）を検査することによって、衝突を解決することができる。セル選択／再選択の評価基準をＨＮＢが満たす場合には、これは測定およびアクセス・パラメータにより判定することができるが、上位レイヤは、ＰＨＹレイヤが特定のセルにキャンプ・オンするためのそれ自身の手順を実行することを可能とするために、選択されたＨＮＢに関する情報をＰＨＹレイヤに渡し戻すことができる。この目的のために、ＰＨＹレイヤは、順序付けられたリストを維持するか、またはその衝突の順番を記録することができる。
【００１９】
さらに、幾つのブロードキャスト・チャンネルを獲得するか、または幾つの測定をするか（例えば衝突が検出されるｙのセルの内の強い方からｘのセルを獲得する（ここでｘ＜ｙ））について上位レイヤはレイヤ１に命令することができる。
【００２０】
随意的には、衝突が検出されかつある他の評価基準（例えばＨＮＢに対するセル選択評価基準Ｓまたは等価なものなどのある基本的な無線関連評価基準）を満たすセルに対するレイヤ１および上位レイヤによってのみ上の手順を実行することができる。衝突を解決するために、ＨＮＢの下りリンク物理チャンネル上にて運ぶことができるＨＮＢの何れかの追加的識別を使用すること。
【００２１】
ＷＴＲＵが接続済モードであって、かつ利害関係のあるセルＩＤのリストに属しそしてＷＴＲＵがアクセスを有する（例えばホワイト・リストを使用して）ＰＨＹレイヤのＨＮＢ ＩＤの複数のインスタンスをＷＴＲＵが検出すると、以下の何れかまたはすべてを何れかの組み合わせにてＷＴＲＵは実行することができる。
【００２２】
ＷＴＲＵが衝突の表示を上位レイヤに供給し、そして随意的に衝突の規模（例．３つの一致する信号を検出）に関して上位レイヤに表示を供給することができる。ＰＨＹレイヤのＩＤのそれぞれに対してＷＴＲＵは、参照シンボルについて測定をし、そしてブロードキャスト・チャンネルを獲得し、かつこの情報を上位レイヤに渡すべく進める。上位レイヤは、ＨＮＢの上位レイヤの識別（例えば、ＴＡ ＩＤ、ＣＳＧ ＩＤ、セルＩＤ、ある他のＩＤ、またはそれらの組み合わせ）を検査することによって、衝突を解決することができる。上位レイヤは、自身がアクセスを有するそれらのセルのみの測定値を報告することができる。上位レイヤは、選択されたＨＮＢの情報をＰＨＹレイヤに渡し戻すことができ、ＰＨＹレイヤが将来の引き渡し（ｈａｎｄｏｖｅｒ）の場合に特定のセルを「覚えている（ｒｅｍｅｍｂｅｒ）」ことを可能にする。この目的のためにＰＨＹレイヤは、順序付けられたリストを維持するか、またはその衝突の順番を記録することができる。
【００２３】
上位レイヤ（例えばＲＲＣ）は、幾つのブロードキャスト・チャンネルを獲得するか、および／または幾つの測定をするか（例えば衝突が検出されるｙのセルの内の強い方からｘのセルを獲得する（ここでｘ＜ｙ））について上位レイヤはＰＨＹレイヤに命令することができる。
【００２４】
随意的には、衝突が検出されかつある評価基準（例えばＨＮＢに対するセル選択評価基準Ｓまたは等価なものなどのある基本的な無線関連評価基準）を満たすセルに対するＰＨＹおよび上位レイヤによってのみ上の手順を実行することができる。上位レイヤは、衝突が検出されたという表示をネットワークに供給することができる（例えば測定レポートにおいて）。衝突の規模（例．３つの一致する信号を検出）などの何れかの追加的パラメータをも供給することができる。ネットワークはこの情報を使用しより長い測定ギャップを構成設定することができ、このことによりＷＴＲＵは（例えばＨＮＢの上位レイヤの識別を検査することにより）、衝突を解決することが可能になる。ネットワークは、ＷＴＲＵが空きモードに移行し、そして次にセルを選択するように命令することができる。即座に、またはネットワークによって表される将来の時間的インスタンス（例えば、ＴＴＩ（Ｔｒａｎｓｍｉｓｓｉｏｎ Ｔｉｍｉｎｇ Ｉｎｔｅｒｖａｌ：送信時間間隔）、ＳＦＮ（Ｓｙｓｔｅｍ Ｆｒａｍｅ Ｎｕｍｂｅｒ：システム・フレーム番号）にて、このコマンドを実施することができる。
【００２５】
ＷＴＲＵは、ＨＮＢの下りリンク物理チャンネル上で運ぶことができる、ＨＮＢの何れの追加的識別をも、衝突を解決するために使用することができる。
【００２６】
図１は、ＷＴＲＵがキャンプ・オンするために適当である可能性があるセル１０５と通信状態にあるＷＴＲＵ１００を示す。ＷＴＲＵは、アンテナ１１０、ＡＳ１１５、およびＮＡＳ１２０を含むことができる。ＡＳ１１５は、上位レイヤ１２５（レイヤ２／３）およびＰＨＹレイヤ１３０（レイヤ１）を含むことができる。
【００２７】
図２は、衝突するセルの中からＨＮＢを選択または再選択するための手順２００に関するフロー図である。図１および図２を参照して、ステップ２０５において、ＷＴＲＵ１００におけるＮＡＳ１２０は、ＨＮＢ（すなわち、ＣＳＧ）のホワイト・リストを含むように構成設定される。ステップ２１０においてＷＴＲＵ１００は、セル１０５に関連付けられたＰ−ＳＣＨ１３５およびＳ−ＳＣＨ１４０に従ってセル１０５のＩＤを決定する。ステップ２１５において、セルがＨＮＢ（すなわちＣＳＧセル）であるか否かについて判定が為される。セル１０５がＨＮＢでないなら、手順２００は終了する。セル１０５がＨＮＢであるならＷＴＲＵ１００はステップ２２０において、セル選択または再選択を支援するために必要とされる測定を実行する（例えば参照シンボルについての測定を実行する）。ステップ２２５においてＷＴＲＵ１００は、ＨＮＢ ＩＤをブロードキャストする少なくとも１つのブロードキャスト・チャンネル１４５を獲得する（すなわち検出しそして同期化する）。ステップ２３０においてＷＴＲＵ１００におけるＡＳ１１５は、獲得されたブロードキャスト・チャンネルからブロードキャスト情報を受信し、そして関連ブロードキャスト情報をＮＡＳ１２０に転送する。ステップ２３５においてＮＡＳ１２０は、ＨＮＢホワイト・リストをＡＳ１１５に供給する。ステップ２４０においてＡＳの上位レイヤ１２５（すなわちレイヤ２／３）は、ＮＡＳ１２０によって供給されたＨＮＢホワイト・リストに対してブロードキャストされたＨＮＢ ＩＤを検査する。ステップ２４５において、ＷＴＲＵ１００がキャンプ・オンするためにセル１０５が適当であるか否かについて判定が為される。セル１０５が適当でないなら、手順２００は終了する。セル１０５が適当であるならＡＳ１１５の上位レイヤ１２５は、適当なセルについての情報をＡＳ１１５の物理レイヤ１３０に渡す（ステップ２５０）。最終的にステップ２５５においてＡＳ１１５の物理レイヤ１３０は、セル選択または再選択の手順を実行する。セル選択手順が実行されるならＷＴＲＵ１００は、キャンプ・オンするために適当なセルを選択する。セル再選択手順が実行されるならＷＴＲＵ１００は、その時点でＷＴＲＵに対応しているセルに比して適当なセルがより適当であると判定された場合には、その時点でＷＴＲＵ１００に対応しているセルをその適当なセルに変更する。
【００２８】
実施形態
１．衝突する物理レイヤ信号を有するセルの中から、ＣＳＧ（Ｃｌｏｓｅｄ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｇｒｏｕｐ：限定加入者グループ）を再選択する方法であって、
セル再選択を支援するために必要とされる測定を実行するステップと、
ＣＳＧセルのＩＤ（ＩＤｅｎｔｉｔｙ：識別子）をブロードキャストするブロードキャスト・チャンネルを検出しかつ同期化するステップと、
前記ブロードキャスト・チャンネルから獲得された情報をＮＡＳ（Ｎｏｎ−Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：非アクセス・ストレータム）に転送するステップと、
前記ＣＳＧセルがＷＴＲＵ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｔｒａｎｓｍｉｔ／Ｒｅｃｅｉｖｅ Ｕｎｉｔ：無線送受信ユニット）に対して適当であるか否かを判定するために、前記ＮＡＳによって供給されたＣＳＧホワイト・リストに対して前記ブロードキャストされたＣＳＧセルＩＤを検査するステップと、
その時点で前記ＷＴＲＵに対応しているセルに比して前記ＣＳＧセルがより適当であると判定されたなら、前記ＷＴＲＵが、その時点で前記ＷＴＲＵに対応している前記セルを前記ＣＳＧセルに変更するステップと
を具備することを特徴とする方法。
【００２９】
２．前記ＣＳＧセルに関連付けられたＰ−ＳＣＨ（Ｐｒｉｍａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：一次同期チャンネル）およびＳ−ＳＣＨ（Ｓｅｃｏｎｄａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：二次同期チャンネル）に従って前記ＣＳＧセルＩＤが決定されることを特徴とする実施形態１に記載の方法。
【００３０】
３．セル再選択を支援するために実行される前記測定が、参照シンボルについて実行される測定を含むことを特徴とする実施形態１および２の何れか１つに記載の方法。
【００３１】
４．前記ＣＳＧセルが前記ＷＴＲＵに対して適当であるか否かを判定するために、ＡＳ（Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：アクセス・ストレータム）が、前記ＮＡＳによって供給された前記ホワイト・リストを使用することを特徴とする実施形態１〜３の何れか１つに記載の方法。
【００３２】
５．前記ＡＳの上位レイヤが、前記適当なＣＳＧセルについての情報を前記ＡＳの物理レイヤに渡すステップと、
前記ＡＳの物理レイヤが、前記その時点のセルから前記ＣＳＧセルに変更するためにセル再選択手順を実行するステップと
をさらに具備することを特徴とする実施形態４に記載の方法。
【００３３】
６．衝突するセルの中から、ＣＳＧ（Ｃｌｏｓｅｄ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｇｒｏｕｐ：限定加入者グループ）を再選択するためのＷＴＲＵ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｔｒａｎｓｍｉｔ／Ｒｅｃｅｉｖｅ Ｕｎｉｔ：無線送受信ユニット）であって、
ＡＳ（Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：アクセス・ストレータム）と、
セル再選択を支援するために必要とされる測定を実行するように、
ＣＳＧセルのＩＤ（ＩＤｅｎｔｉｔｙ：識別子）をブロードキャストするブロードキ ャスト・チャンネルを検出しかつ同期化するように、
前記ブロードキャスト・チャンネルから前記ＮＡＳへ獲得された情報を転送するよう に、
前記ＷＴＲＵがキャンプ・オンするために前記ＣＳＧセルが適当であるか否かを判定 するために、前記ＮＡＳによって供給されたＣＳＧホワイト・リストに対して前記ブロ ードキャストされたＣＳＧセルＩＤを検査するように、および
その時点で前記ＷＴＲＵに対応しているセルに比して前記ＣＳＧセルがより適当であ ると判定されたなら、その時点で前記ＷＴＲＵに対応しているセルを前記ＣＳＧセルに 変更するように
前記ＷＴＲＵが構成されるＮＡＳ（Ｎｏｎ−Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：非アクセス・ストレータム）と
を具備することを特徴とするＷＴＲＵ。
【００３４】
７．前記ＣＳＧセルに関連付けられたＰ−ＳＣＨ（Ｐｒｉｍａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：一次同期チャンネル）およびＳ−ＳＣＨ（Ｓｅｃｏｎｄａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：二次同期チャンネル）に従って、前記ＣＳＧセルＩＤが決定されることを特徴とする実施形態６に記載のＷＴＲＵ。
【００３５】
８．セル選択または再選択を支援するために実行される前記測定が、参照シンボルについて実行される測定を含むことを特徴とする実施形態６および７の何れか１つに記載のＷＴＲＵ。
【００３６】
９．前記ＡＳが、前記ＣＳＧセルが前記ＷＴＲＵに対して適当であるか否かを判定するために前記ＮＡＳによって供給された前記ホワイト・リストを使用することを特徴とする実施形態６〜８の何れか１つに記載のＷＴＲＵ。
【００３７】
１０．前記ＡＳが上位レイヤおよび物理レイヤを具備することであって、前記上位レイヤが、前記適当なＣＳＧセルについての情報を前記ＡＳの物理レイヤに渡すように構成されること、および前記下位レイヤが、前記その時点のセルから前記ＣＳＧセルに変更するためにセル再選択手順を実行するように構成されることを特徴とする実施形態９に記載のＷＴＲＵ。
【００３８】
１１．衝突する物理レイヤ信号を有するセルの中から、ＣＳＧ（Ｃｌｏｓｅｄ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｇｒｏｕｐ：限定加入者グループ）を選択する方法であって、
セル選択を支援するために必要とされる測定を実行するステップと、
ＣＳＧセルのＩＤ（ＩＤｅｎｔｉｔｙ：識別子）をブロードキャストするブロードキャスト・チャンネルを検出し同期化するステップと、
前記ブロードキャスト・チャンネルからＮＡＳ（Ｎｏｎ−Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：非アクセス・ストレータム）へ獲得された情報を転送するステップと、
ＷＴＲＵ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｔｒａｎｓｍｉｔ／Ｒｅｃｅｉｖｅ Ｕｎｉｔ：無線送受信ユニット）に対して前記ＣＳＧセルが適当であるか否かを判定するために、前記ＮＡＳによって供給されたＣＳＧホワイト・リストに対して前記ブロードキャストされたＣＳＧセルＩＤを検査するステップと、
前記ＷＴＲＵが、それが適当であると判定されたならキャンプ・オンするために前記ＣＳＧセルを選択するステップと
を具備することを特徴とする方法。
【００３９】
１２．前記ＣＳＧセルに関連付けられたＰ−ＳＣＨ（Ｐｒｉｍａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：一次同期チャンネル）およびＳ−ＳＣＨ（Ｓｅｃｏｎｄａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：二次同期チャンネル）に従って、前記ＣＳＧセルＩＤが決定されることを特徴とする実施形態１１に記載の方法。
【００４０】
１３．セル再選択を支援するために実行される前記測定が、参照シンボルについて実行される測定を含むことを特徴とする実施形態１１および１２の何れか１つに記載の方法。
【００４１】
１４．ＡＳ（Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：アクセス・ストレータム）が、前記ＣＳＧセルが前記ＷＴＲＵに対して適当であるか否かを判定するために前記ＮＡＳによって供給された前記ホワイト・リストを使用することを特徴とする実施形態１１〜１３の何れか１つに記載の方法。
【００４２】
１５．前記ＡＳの上位レイヤが、前記適当なＣＳＧセルについての情報を前記ＡＳの物理レイヤに渡すステップと、
前記ＡＳの物理レイヤが、前記その時点のセルから前記ＣＳＧセルに変更するためにセル再選択手順を実行するステップと
をさらに具備することを特徴とする実施形態１４に記載の方法。
【００４３】
１６．衝突するセルの中から、ＣＳＧ（Ｃｌｏｓｅｄ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｇｒｏｕｐ：限定加入者グループ）を選択するためのＷＴＲＵ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｔｒａｎｓｍｉｔ／Ｒｅｃｅｉｖｅ Ｕｎｉｔ：無線送受信ユニット）であって、
ＡＳ（Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：アクセス・ストレータム）と、
セル選択を支援するために必要とされる測定を実行するように、
ＣＳＧセルのＩＤ（ＩＤｅｎｔｉｔｙ：識別子）をブロードキャストするブロードキ ャスト・チャンネルを検出しかつ同期化するように、
前記ブロードキャスト・チャンネルから獲得された情報を前記ＮＡＳに転送するよう に、
前記ＷＴＲＵに対して前記ＣＳＧセルが適当であるか否かを判定するために、前記Ｎ ＡＳによって供給されたＣＳＧホワイト・リストに対して前記ブロードキャストされた ＣＳＧセルＩＤを検査するように、
それが適当であると判定されたなら、キャンプ・オンするために前記ＣＳＧセルを選 択するように
前記ＷＴＲＵが構成されるＮＡＳ（Ｎｏｎ−Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：非アクセス・ストレータム）と
を具備することを特徴とするＷＴＲＵ。
【００４４】
１７．前記ＣＳＧセルに関連付けられたＰ−ＳＣＨ（Ｐｒｉｍａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：一次同期チャンネル）およびＳ−ＳＣＨ（Ｓｅｃｏｎｄａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：二次同期チャンネル）に従って、前記ＣＳＧセルＩＤが決定されることを特徴とする実施形態１６に記載のＷＴＲＵ。
【００４５】
１８．セル選択または再選択を支援するために実行される前記測定が、参照シンボルについて実行される測定を含むことを特徴とする実施形態１６および１７の何れか１つに記載のＷＴＲＵ。
【００４６】
１９．前記ＣＳＧセルが前記ＷＴＲＵに対して適当であるか否かを判定するために、前記ＮＡＳによって供給された前記ホワイト・リストを前記ＡＳが使用することを特徴とする実施形態１６〜１８の何れか１つに記載のＷＴＲＵ。
【００４７】
２０．前記ＡＳが上位レイヤおよび物理レイヤを具備することであって、前記上位レイヤが、前記適当なＣＳＧセルについての情報を前記ＡＳの物理レイヤに渡すように構成されること、および前記下位レイヤが、前記その時点のセルから前記ＣＳＧセルに変更するためにセル再選択手順を実行するように構成されることを特徴とする実施形態１９に記載のＷＴＲＵ。
【００４８】
特徴および要素が上で特定の組み合わせにて記述されているが、それぞれの特徴または要素は、他の特徴および要素なしで単独にて、または他の特徴および要素のあるなしに拘わらず様々な組み合わせにて使用可能である。ここに提供される方法またはフロー図は、汎用目的のコンピューターまたは処理装置による実行のための、コンピューターにて読み取り可能な記憶装置媒体に組み込まれたコンピューター・プログラム、ソフトウェア、またはファームウェアにて実施することができる。コンピューターにて読み取り可能な記憶装置媒体の例としては、ＲＯＭ（Ｒｅａｄ Ｏｎｌｙ Ｍｅｍｏｒｙ：リード・オンリー・メモリ）、ＲＡＭ（Ｒａｎｄｏｍ Ａｃｃｅｓｓ Ｍｅｍｏｒｙ：ランダム・アクセス・メモリ）、レジスター、キャッシュ・メモリ、半導体メモリ・デバイス、内蔵ハード・ディスクおよび着脱可能ディスクなどの磁気媒体、磁気−光学媒体、ならびにＣＤ−ＲＯＭディスクおよびＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ Ｄｉｓｋ：デジタル多用途ディスク）などの光学媒体が含まれる。
【００４９】
適当な処理装置の例としては、汎用目的処理装置、専用目的処理装置、従来の処理装置、ＤＳＰ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｓｉｇｎａｌ Ｐｒｏｃｅｓｓｏｒ：デジタル信号処理装置）、複数のマイクロ処理装置、ＤＳＰコアに関連付けられた１つまたは複数のマイクロ処理装置、制御装置、マイクロ制御装置、ＡＳＩＣ（Ａｐｐｌｉｃａｔｉｏｎ Ｓｐｅｃｉｆｉｃ Ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ Ｃｉｒｃｕｉｔ：特定用途向けＩＣ）、ＦＰＧＡ（Ｆｉｅｌｄ Ｐｒｏｇｒａｍｍａｂｌｅ Ｇａｔｅ Ａｒｒａｙ）回路、他の何れかの種別のＩＣ（Ｉｎｔｅｇｒａｔｅｄ Ｃｉｒｃｕｉｔ：集積回路）、および／または状態マシンが含まれる。
【００５０】
ＷＴＲＵ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｔｒａｎｓｍｉｔ Ｒｅｃｅｉｖｅ Ｕｎｉｔ：無線送受信ユニット）、ＵＥ（Ｕｓｅｒ Ｅｑｕｉｐｍｅｎｔ：ユーザー機器）、端末、基地局（ｂａｓｅ ｓｔａｔｉｏｎ）、ＲＮＣ（Ｒａｄｉｏ Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｃｏｎｔｒｏｌｌｅｒ：無線ネットワーク制御装置）、または任意のホスト・コンピューターにおいて使用するための無線周波数送受信機を実施するために、ソフトウェアに関連付けられた処理装置を使用することができる。ＷＴＲＵは、ハードウェアおよび／またはソフトウェアにて実施され、カメラ、ビデオ・カメラ・モジュール、テレビ電話、スピーカーフォン、振動デバイス、スピーカー、マイクロホン、テレビ送受信機、ハンズフリー受話器、キーボード、ブルートゥース（Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ（登録商標））モジュール、ＦＭ（Ｆｒｅｑｕｅｎｃｙ Ｍｏｄｕｌａｔｅｄ：周波数変調された）無線ユニット、ＬＣＤ（Ｌｉｑｕｉｄ Ｃｒｙｓｔａｌ Ｄｉｓｐｌａｙ：液晶表示）表示ユニット、ＯＬＥＤ（Ｏｒｇａｎｉｃ Ｌｉｇｈｔ−Ｅｍｉｔｔｉｎｇ Ｄｉｏｄｅ：有機発光ダイオード）表示ユニット、デジタル音楽プレーヤー、メディア・プレーヤー、テレビゲーム・プレーヤー・モジュール、インターネット・ブラウザー、ならびに／または任意のＷＬＡＮ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｌｏｃａｌ Ａｃｃｅｓｓ Ｎｅｔｗｏｒｋ：無線ＬＡＮ）モジュールまたはＵＷＢ（Ｕｌｔｒａ Ｗｉｄｅ Ｂａｎｄ：超広帯域）モジュールなどのモジュールと連動して使用することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項１】
衝突する物理レイヤ信号を有するセルの中から、ＣＳＧ（Ｃｌｏｓｅｄ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｇｒｏｕｐ：限定加入者グループ）を再選択する方法であって、
セル再選択を支援するために必要とされる測定を実行するステップと、
ＣＳＧセルのＩＤ（ＩＤｅｎｔｉｔｙ：識別子）をブロードキャストするブロードキャスト・チャンネルを検出しかつ同期化するステップと、
前記ブロードキャスト・チャンネルから獲得された情報をＮＡＳ（Ｎｏｎ−Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：非アクセス・ストレータム）に転送するステップと、
前記ＣＳＧセルがＷＴＲＵ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｔｒａｎｓｍｉｔ／Ｒｅｃｅｉｖｅ Ｕｎｉｔ：無線送受信ユニット）に対して適当であるか否かを判定するために、前記ＮＡＳによって供給されたＣＳＧホワイト・リストに対して前記ブロードキャストされたＣＳＧセルＩＤを検査するステップと、
その時点で前記ＷＴＲＵに対応しているセルに比して前記ＣＳＧセルがより適当であると判定されたなら、前記ＷＴＲＵが、その時点で前記ＷＴＲＵに対応している前記セルを前記ＣＳＧセルに変更するステップと
を具備することを特徴とする方法。
【請求項２】
前記ＣＳＧセルに関連付けられたＰ−ＳＣＨ（Ｐｒｉｍａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：一次同期チャンネル）およびＳ−ＳＣＨ（Ｓｅｃｏｎｄａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：二次同期チャンネル）に従って前記ＣＳＧセルＩＤが決定されることを特徴とする請求項１に記載の方法。
【請求項３】
セル再選択を支援するために実行される前記測定が、参照シンボルについて実行される測定を含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
【請求項４】
前記ＣＳＧセルが前記ＷＴＲＵに対して適当であるか否かを判定するために、ＡＳ（Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：アクセス・ストレータム）が、前記ＮＡＳによって供給された前記ホワイト・リストを使用することを特徴とする請求項１に記載の方法。
【請求項５】
前記ＡＳの上位レイヤが、前記適当なＣＳＧセルについての情報を前記ＡＳの物理レイヤに渡すステップと、
前記ＡＳの物理レイヤが、前記その時点のセルから前記ＣＳＧセルに変更するためにセル再選択手順を実行するステップと
をさらに具備することを特徴とする請求項４に記載の方法。
【請求項６】
衝突するセルの中から、ＣＳＧ（Ｃｌｏｓｅｄ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｇｒｏｕｐ：限定加入者グループ）を再選択するためのＷＴＲＵ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｔｒａｎｓｍｉｔ／Ｒｅｃｅｉｖｅ Ｕｎｉｔ：無線送受信ユニット）であって、
ＡＳ（Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：アクセス・ストレータム）と、
セル再選択を支援するために必要とされる測定を実行するように、
ＣＳＧセルのＩＤ（ＩＤｅｎｔｉｔｙ：識別子）をブロードキャストするブロードキ ャスト・チャンネルを検出しかつ同期化するように、
前記ブロードキャスト・チャンネルから前記ＮＡＳへ獲得された情報を転送するよう に、
前記ＷＴＲＵがキャンプ・オンするために前記ＣＳＧセルが適当であるか否かを判定 するために、前記ＮＡＳによって供給されたＣＳＧホワイト・リストに対して前記ブロ ードキャストされたＣＳＧセルＩＤを検査するように、および
その時点で前記ＷＴＲＵに対応しているセルに比して前記ＣＳＧセルがより適当であ ると判定されたなら、その時点で前記ＷＴＲＵに対応しているセルを前記ＣＳＧセルに 変更するように
前記ＷＴＲＵが構成されるＮＡＳ（Ｎｏｎ−Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：非アクセス・ストレータム）と
を具備することを特徴とするＷＴＲＵ。
【請求項７】
前記ＣＳＧセルに関連付けられたＰ−ＳＣＨ（Ｐｒｉｍａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：一次同期チャンネル）およびＳ−ＳＣＨ（Ｓｅｃｏｎｄａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：二次同期チャンネル）に従って、前記ＣＳＧセルＩＤが決定されることを特徴とする請求項６に記載のＷＴＲＵ。
【請求項８】
セル選択または再選択を支援するために実行される前記測定が、参照シンボルについて実行される測定を含むことを特徴とする請求項６に記載のＷＴＲＵ。
【請求項９】
前記ＡＳが、前記ＣＳＧセルが前記ＷＴＲＵに対して適当であるか否かを判定するために前記ＮＡＳによって供給された前記ホワイト・リストを使用することを特徴とする請求項６に記載のＷＴＲＵ。
【請求項１０】
前記ＡＳが上位レイヤおよび物理レイヤを具備することであって、前記上位レイヤが、前記適当なＣＳＧセルについての情報を前記ＡＳの物理レイヤに渡すように構成されること、および前記下位レイヤが、前記その時点のセルから前記ＣＳＧセルに変更するためにセル再選択手順を実行するように構成されることを特徴とする請求項９に記載のＷＴＲＵ。
【請求項１１】
衝突する物理レイヤ信号を有するセルの中から、ＣＳＧ（Ｃｌｏｓｅｄ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｇｒｏｕｐ：限定加入者グループ）を選択する方法であって、
セル選択を支援するために必要とされる測定を実行するステップと、
ＣＳＧセルのＩＤ（ＩＤｅｎｔｉｔｙ：識別子）をブロードキャストするブロードキャスト・チャンネルを検出し同期化するステップと、
前記ブロードキャスト・チャンネルからＮＡＳ（Ｎｏｎ−Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：非アクセス・ストレータム）へ獲得された情報を転送するステップと、
ＷＴＲＵ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｔｒａｎｓｍｉｔ／Ｒｅｃｅｉｖｅ Ｕｎｉｔ：無線送受信ユニット）に対して前記ＣＳＧセルが適当であるか否かを判定するために、前記ＮＡＳによって供給されたＣＳＧホワイト・リストに対して前記ブロードキャストされたＣＳＧセルＩＤを検査するステップと、
前記ＷＴＲＵが、それが適当であると判定されたならキャンプ・オンするために前記ＣＳＧセルを選択するステップと
を具備することを特徴とする方法。
【請求項１２】
前記ＣＳＧセルに関連付けられたＰ−ＳＣＨ（Ｐｒｉｍａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：一次同期チャンネル）およびＳ−ＳＣＨ（Ｓｅｃｏｎｄａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：二次同期チャンネル）に従って、前記ＣＳＧセルＩＤが決定されることを特徴とする請求項１１に記載の方法。
【請求項１３】
セル再選択を支援するために実行される前記測定が、参照シンボルについて実行される測定を含むことを特徴とする請求項１１に記載の方法。
【請求項１４】
ＡＳ（Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：アクセス・ストレータム）が、前記ＣＳＧセルが前記ＷＴＲＵに対して適当であるか否かを判定するために前記ＮＡＳによって供給された前記ホワイト・リストを使用することを特徴とする請求項１１に記載の方法。
【請求項１５】
前記ＡＳの上位レイヤが、前記適当なＣＳＧセルについての情報を前記ＡＳの物理レイヤに渡すステップと、
前記ＡＳの物理レイヤが、前記その時点のセルから前記ＣＳＧセルに変更するためにセル再選択手順を実行するステップと
をさらに具備することを特徴とする請求項１４に記載の方法。
【請求項１６】
衝突するセルの中から、ＣＳＧ（Ｃｌｏｓｅｄ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｇｒｏｕｐ：限定加入者グループ）を選択するためのＷＴＲＵ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｔｒａｎｓｍｉｔ／Ｒｅｃｅｉｖｅ Ｕｎｉｔ：無線送受信ユニット）であって、
ＡＳ（Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：アクセス・ストレータム）と、
セル選択を支援するために必要とされる測定を実行するように、
ＣＳＧセルのＩＤ（ＩＤｅｎｔｉｔｙ：識別子）をブロードキャストするブロードキ ャスト・チャンネルを検出しかつ同期化するように、
前記ブロードキャスト・チャンネルから獲得された情報を前記ＮＡＳに転送するよう に、
前記ＷＴＲＵに対して前記ＣＳＧセルが適当であるか否かを判定するために、前記Ｎ ＡＳによって供給されたＣＳＧホワイト・リストに対して前記ブロードキャストされた ＣＳＧセルＩＤを検査するように、
それが適当であると判定されたなら、キャンプ・オンするために前記ＣＳＧセルを選 択するように
前記ＷＴＲＵが構成されるＮＡＳ（Ｎｏｎ−Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：非アクセス・ストレータム）と
を具備することを特徴とするＷＴＲＵ。
【請求項１７】
前記ＣＳＧセルに関連付けられたＰ−ＳＣＨ（Ｐｒｉｍａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：一次同期チャンネル）およびＳ−ＳＣＨ（Ｓｅｃｏｎｄａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：二次同期チャンネル）に従って、前記ＣＳＧセルＩＤが決定されることを特徴とする請求項１６に記載のＷＴＲＵ。
【請求項１８】
セル選択または再選択を支援するために実行される前記測定が、参照シンボルについて実行される測定を含むことを特徴とする請求項１６に記載のＷＴＲＵ。
【請求項１９】
前記ＣＳＧセルが前記ＷＴＲＵに対して適当であるか否かを判定するために、前記ＮＡＳによって供給された前記ホワイト・リストを前記ＡＳが使用することを特徴とする請求項１６に記載のＷＴＲＵ。
【請求項２０】
前記ＡＳが上位レイヤおよび物理レイヤを具備することであって、前記上位レイヤが、前記適当なＣＳＧセルについての情報を前記ＡＳの物理レイヤに渡すように構成されること、および前記下位レイヤが、前記その時点のセルから前記ＣＳＧセルに変更するためにセル再選択手順を実行するように構成されることを特徴とする請求項１９に記載のＷＴＲＵ。
【請求項１】
衝突する物理レイヤ信号を有するセルの中から、ＣＳＧ（Ｃｌｏｓｅｄ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｇｒｏｕｐ：限定加入者グループ）を再選択する方法であって、
セル再選択を支援するために必要とされる測定を実行するステップと、
ＣＳＧセルのＩＤ（ＩＤｅｎｔｉｔｙ：識別子）をブロードキャストするブロードキャスト・チャンネルを検出しかつ同期化するステップと、
前記ブロードキャスト・チャンネルから獲得された情報をＮＡＳ（Ｎｏｎ−Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：非アクセス・ストレータム）に転送するステップと、
前記ＣＳＧセルがＷＴＲＵ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｔｒａｎｓｍｉｔ／Ｒｅｃｅｉｖｅ Ｕｎｉｔ：無線送受信ユニット）に対して適当であるか否かを判定するために、前記ＮＡＳによって供給されたＣＳＧホワイト・リストに対して前記ブロードキャストされたＣＳＧセルＩＤを検査するステップと、
その時点で前記ＷＴＲＵに対応しているセルに比して前記ＣＳＧセルがより適当であると判定されたなら、前記ＷＴＲＵが、その時点で前記ＷＴＲＵに対応している前記セルを前記ＣＳＧセルに変更するステップと
を具備することを特徴とする方法。
【請求項２】
前記ＣＳＧセルに関連付けられたＰ−ＳＣＨ（Ｐｒｉｍａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：一次同期チャンネル）およびＳ−ＳＣＨ（Ｓｅｃｏｎｄａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：二次同期チャンネル）に従って前記ＣＳＧセルＩＤが決定されることを特徴とする請求項１に記載の方法。
【請求項３】
セル再選択を支援するために実行される前記測定が、参照シンボルについて実行される測定を含むことを特徴とする請求項１に記載の方法。
【請求項４】
前記ＣＳＧセルが前記ＷＴＲＵに対して適当であるか否かを判定するために、ＡＳ（Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：アクセス・ストレータム）が、前記ＮＡＳによって供給された前記ホワイト・リストを使用することを特徴とする請求項１に記載の方法。
【請求項５】
前記ＡＳの上位レイヤが、前記適当なＣＳＧセルについての情報を前記ＡＳの物理レイヤに渡すステップと、
前記ＡＳの物理レイヤが、前記その時点のセルから前記ＣＳＧセルに変更するためにセル再選択手順を実行するステップと
をさらに具備することを特徴とする請求項４に記載の方法。
【請求項６】
衝突するセルの中から、ＣＳＧ（Ｃｌｏｓｅｄ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｇｒｏｕｐ：限定加入者グループ）を再選択するためのＷＴＲＵ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｔｒａｎｓｍｉｔ／Ｒｅｃｅｉｖｅ Ｕｎｉｔ：無線送受信ユニット）であって、
ＡＳ（Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：アクセス・ストレータム）と、
セル再選択を支援するために必要とされる測定を実行するように、
ＣＳＧセルのＩＤ（ＩＤｅｎｔｉｔｙ：識別子）をブロードキャストするブロードキ ャスト・チャンネルを検出しかつ同期化するように、
前記ブロードキャスト・チャンネルから前記ＮＡＳへ獲得された情報を転送するよう に、
前記ＷＴＲＵがキャンプ・オンするために前記ＣＳＧセルが適当であるか否かを判定 するために、前記ＮＡＳによって供給されたＣＳＧホワイト・リストに対して前記ブロ ードキャストされたＣＳＧセルＩＤを検査するように、および
その時点で前記ＷＴＲＵに対応しているセルに比して前記ＣＳＧセルがより適当であ ると判定されたなら、その時点で前記ＷＴＲＵに対応しているセルを前記ＣＳＧセルに 変更するように
前記ＷＴＲＵが構成されるＮＡＳ（Ｎｏｎ−Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：非アクセス・ストレータム）と
を具備することを特徴とするＷＴＲＵ。
【請求項７】
前記ＣＳＧセルに関連付けられたＰ−ＳＣＨ（Ｐｒｉｍａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：一次同期チャンネル）およびＳ−ＳＣＨ（Ｓｅｃｏｎｄａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：二次同期チャンネル）に従って、前記ＣＳＧセルＩＤが決定されることを特徴とする請求項６に記載のＷＴＲＵ。
【請求項８】
セル選択または再選択を支援するために実行される前記測定が、参照シンボルについて実行される測定を含むことを特徴とする請求項６に記載のＷＴＲＵ。
【請求項９】
前記ＡＳが、前記ＣＳＧセルが前記ＷＴＲＵに対して適当であるか否かを判定するために前記ＮＡＳによって供給された前記ホワイト・リストを使用することを特徴とする請求項６に記載のＷＴＲＵ。
【請求項１０】
前記ＡＳが上位レイヤおよび物理レイヤを具備することであって、前記上位レイヤが、前記適当なＣＳＧセルについての情報を前記ＡＳの物理レイヤに渡すように構成されること、および前記下位レイヤが、前記その時点のセルから前記ＣＳＧセルに変更するためにセル再選択手順を実行するように構成されることを特徴とする請求項９に記載のＷＴＲＵ。
【請求項１１】
衝突する物理レイヤ信号を有するセルの中から、ＣＳＧ（Ｃｌｏｓｅｄ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｇｒｏｕｐ：限定加入者グループ）を選択する方法であって、
セル選択を支援するために必要とされる測定を実行するステップと、
ＣＳＧセルのＩＤ（ＩＤｅｎｔｉｔｙ：識別子）をブロードキャストするブロードキャスト・チャンネルを検出し同期化するステップと、
前記ブロードキャスト・チャンネルからＮＡＳ（Ｎｏｎ−Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：非アクセス・ストレータム）へ獲得された情報を転送するステップと、
ＷＴＲＵ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｔｒａｎｓｍｉｔ／Ｒｅｃｅｉｖｅ Ｕｎｉｔ：無線送受信ユニット）に対して前記ＣＳＧセルが適当であるか否かを判定するために、前記ＮＡＳによって供給されたＣＳＧホワイト・リストに対して前記ブロードキャストされたＣＳＧセルＩＤを検査するステップと、
前記ＷＴＲＵが、それが適当であると判定されたならキャンプ・オンするために前記ＣＳＧセルを選択するステップと
を具備することを特徴とする方法。
【請求項１２】
前記ＣＳＧセルに関連付けられたＰ−ＳＣＨ（Ｐｒｉｍａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：一次同期チャンネル）およびＳ−ＳＣＨ（Ｓｅｃｏｎｄａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：二次同期チャンネル）に従って、前記ＣＳＧセルＩＤが決定されることを特徴とする請求項１１に記載の方法。
【請求項１３】
セル再選択を支援するために実行される前記測定が、参照シンボルについて実行される測定を含むことを特徴とする請求項１１に記載の方法。
【請求項１４】
ＡＳ（Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：アクセス・ストレータム）が、前記ＣＳＧセルが前記ＷＴＲＵに対して適当であるか否かを判定するために前記ＮＡＳによって供給された前記ホワイト・リストを使用することを特徴とする請求項１１に記載の方法。
【請求項１５】
前記ＡＳの上位レイヤが、前記適当なＣＳＧセルについての情報を前記ＡＳの物理レイヤに渡すステップと、
前記ＡＳの物理レイヤが、前記その時点のセルから前記ＣＳＧセルに変更するためにセル再選択手順を実行するステップと
をさらに具備することを特徴とする請求項１４に記載の方法。
【請求項１６】
衝突するセルの中から、ＣＳＧ（Ｃｌｏｓｅｄ Ｓｕｂｓｃｒｉｂｅｒ Ｇｒｏｕｐ：限定加入者グループ）を選択するためのＷＴＲＵ（Ｗｉｒｅｌｅｓｓ Ｔｒａｎｓｍｉｔ／Ｒｅｃｅｉｖｅ Ｕｎｉｔ：無線送受信ユニット）であって、
ＡＳ（Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：アクセス・ストレータム）と、
セル選択を支援するために必要とされる測定を実行するように、
ＣＳＧセルのＩＤ（ＩＤｅｎｔｉｔｙ：識別子）をブロードキャストするブロードキ ャスト・チャンネルを検出しかつ同期化するように、
前記ブロードキャスト・チャンネルから獲得された情報を前記ＮＡＳに転送するよう に、
前記ＷＴＲＵに対して前記ＣＳＧセルが適当であるか否かを判定するために、前記Ｎ ＡＳによって供給されたＣＳＧホワイト・リストに対して前記ブロードキャストされた ＣＳＧセルＩＤを検査するように、
それが適当であると判定されたなら、キャンプ・オンするために前記ＣＳＧセルを選 択するように
前記ＷＴＲＵが構成されるＮＡＳ（Ｎｏｎ−Ａｃｃｅｓｓ Ｓｔｒａｔｕｍ：非アクセス・ストレータム）と
を具備することを特徴とするＷＴＲＵ。
【請求項１７】
前記ＣＳＧセルに関連付けられたＰ−ＳＣＨ（Ｐｒｉｍａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：一次同期チャンネル）およびＳ−ＳＣＨ（Ｓｅｃｏｎｄａｒｙ Ｓｙｎｃｈｒｏｎｉｚａｔｉｏｎ ＣＨａｎｎｅｌ：二次同期チャンネル）に従って、前記ＣＳＧセルＩＤが決定されることを特徴とする請求項１６に記載のＷＴＲＵ。
【請求項１８】
セル選択または再選択を支援するために実行される前記測定が、参照シンボルについて実行される測定を含むことを特徴とする請求項１６に記載のＷＴＲＵ。
【請求項１９】
前記ＣＳＧセルが前記ＷＴＲＵに対して適当であるか否かを判定するために、前記ＮＡＳによって供給された前記ホワイト・リストを前記ＡＳが使用することを特徴とする請求項１６に記載のＷＴＲＵ。
【請求項２０】
前記ＡＳが上位レイヤおよび物理レイヤを具備することであって、前記上位レイヤが、前記適当なＣＳＧセルについての情報を前記ＡＳの物理レイヤに渡すように構成されること、および前記下位レイヤが、前記その時点のセルから前記ＣＳＧセルに変更するためにセル再選択手順を実行するように構成されることを特徴とする請求項１９に記載のＷＴＲＵ。
【図１】
【図２】
【図２】
【公表番号】特表２０１１−５０９６００（Ｐ２０１１−５０９６００Ａ）
【公表日】平成２３年３月２４日（２０１１．３．２４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１０−５４１４８１（Ｐ２０１０−５４１４８１）
【出願日】平成２０年１２月１９日（２００８．１２．１９）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＵＳ２００８／０８７６１７
【国際公開番号】ＷＯ２００９／０８８７０３
【国際公開日】平成２１年７月１６日（２００９．７．１６）
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．ＧＳＭ
【出願人】（５１００３０９９５）インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド (229)
【Ｆターム（参考）】
【公表日】平成２３年３月２４日（２０１１．３．２４）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年１２月１９日（２００８．１２．１９）
【国際出願番号】ＰＣＴ／ＵＳ２００８／０８７６１７
【国際公開番号】ＷＯ２００９／０８８７０３
【国際公開日】平成２１年７月１６日（２００９．７．１６）
【公序良俗違反の表示】
（特許庁注：以下のものは登録商標）
１．ＧＳＭ
【出願人】（５１００３０９９５）インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド (229)
【Ｆターム（参考）】
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