衣料品
衣料品もしくはその一部またはそのための付属品は、1μm以下の直径を有する繊維で少なくとも部分的に形成された布地を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は衣料品またはその部分に関する。本発明はグリップ機能性(gripping functionality)を必要とする衣料品に関する。この機能性は、たとえば、女性用下着、ソックスやホージャリー、およびスポーツ用下着や上着に関して着用者の皮膚に対して働かせることができる。あるいは、グリップ機能性は、着用者の外表面、たとえばソックスの場合は靴の内側、または手袋の場合は車両のハンドルなどに対して働かせることができる。
【0002】
本発明はたとえば、編物または織物の小幅弾性バンド、編物または織物のストリップ・カット広幅地バンド、布地構造内にある編物または織物の戦略配置構造ゾーンに用途を有する。
【背景技術】
【0003】
現在、女性用下着分野では、グリップ機能は、シリコンのビーズを局所的に適用し、必要とされる摩擦を増加させることによって得られる。
【0004】
この技術は次の理由で不十分である。
1.着用者が不快に感じる。材料が空気を通すことができないため、短時間でも着用していると、着用者は発汗し刺激を感じる。
2.シリコン材の丸いビーズを使用すると、皮膚に局所的な当たり跡が生じ得る。これはシリコン自体がグリップ・バンドの弾性を増やすためである。
3.シリコン・ビーズは、感受性のある人に皮膚感作を起こす場合がある。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、少なくとも部分的に直径1μm以下の繊維で形成された布地を含む衣料品もしくはその部分、またはそのための付属品を提供する。
【0006】
以下にナノファイバーに言及するが、本明細書で使用する場合、この用語は1μm以下の直径を有する任意の繊維を包含すると解される。
【0007】
ナノファイバーを組み込んだ材料を使用して必要なグリップを得ることは、既存のシリコンの適用に比べ次の利点を与える。
1.繊維が着用者に平坦な摩擦面を提示するので、当たり跡は生じないかまたは最小限である。グリップ繊維を使用した際、弾性率はさほど増加しない。したがって、ゴム弾性圧はナノファイバーの被覆率や密度とは無関係である。
2.繊維が皮膚から水分を吸い取るので、ナノファイバー材は高通気性で速乾性である。したがって発汗を除去し、着用者の快適性が高まる。
3.繊維は低アレルギー性で重金属を含まず、帯電しにくい。
【0008】
本発明に使用するナノファイバーは任意の適切な材料から作製し得る。使用できる材料の一例はポリエステルである。ポリエステルは化学的にリサイクルされたポリエステルであってもよい。
【0009】
本発明の特定の用途は、たとえば次の手段によって適用できるナノファイバー・グリップ・バンドに関連する。
1.編物または織物の、弾性または非弾性の小幅バンドであって、バンドを衣類の有利な位置に適切に配置することにより、着用者の皮膚を圧迫するように配向した機能性ナノファイバーを有する小幅バンド。これらは、たとえば飾り縫いまたは接着により衣類に適用し得る。
2.編物または織物構造の全体または一部にナノファイバーを含有するストリップ・カットの広幅地。このような布地は、衣類の戦略的位置にバンドを飾り縫いまたは接着することによって適用し得る。
3.皮膚に対して機能性グリップ・ナノファイバーの局所的「ゾーン」を与えるように、布地構造の一体的部分として編み込んだまたは織り込んだナノファイバー糸。このような布地構造は、たとえば飾り縫い、接着またはその他の方法で衣類に作り込むことができる。
【0010】
たとえば、ナノファイバーはタオルと類似したループ状表面を示す裏立ち毛材料のエラスティックであってもよい。
【0011】
本発明はスポーツ用衣料を含む、男性と女性の衣料、下着と上着のいずれにも適用可能である。
【0012】
付随する図面は次の通りである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明のニッカーズを示す図である。
【図2】本発明のニッカーズを示す図である。
【図3】本発明のブラジャーを示す図である。
【図4】本発明のホージャリーを示す図である。
【図5】本発明による補正用下着を示す3つの図である。
【図6】本発明の上部が柔らかいソックスを示す図である。
【図7】本発明によるソックスの別の実施形態を示す図である。
【図8】本発明の手袋を示す図である。
【図9−22】本発明のスポーツウェア用途を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、付随する図面を参照しながら本発明を例示としてのみ説明する。
【0015】
添付図面の図1と図2を参照すると、図1はニッカーズ1の前面図であり、図2は図1では見えない内側の面である。ウエスト・バンド3はニッカーズの全内縁の周囲を位置Aから位置Bまで延びている。同様に、レッグ・バンド5と7は、衣類の各脚部の内縁の周囲を位置Cから位置Dまで延びている。
【0016】
各バンド3、5、7はナノファイバーを含み、ナノファイバー面は着用者の皮膚に面している。バンドは、このようにして発汗や不快感を生じることなく身体を控えめにグリップし、衣類を適所に保持している。
【0017】
次に添付図面の図3を参照すると、マルチウェイ・アンダーワイヤー入りブラジャー9は、種々のナノファイバー・バンドを含む。脇の下のバンド11は位置Aから位置Bまで延びている。アンダーバンド内のバンド13は位置Cから位置Dまで延びている。ワイヤーケーシングのバンド15は位置Eから位置Fまで延びている。脱着可能ストラップの下側のバンド17は位置Gから位置Hまで延びている。
【0018】
図3に示す衣類は、ストラップ付きでもストラップなしでも使用できる。ストラップレス・オプションで使用する場合、ナノファイバー・バンド11、13および15は身体をグリップし、衣類を適所に保持する。ストラップを使用するときには、バンド17はストラップが適所にある場合、これらがずれることを防ぎ、機能性と快適性を共に高める。
【0019】
添付図面の図4を見ると、本発明のホージャリー(靴下)が描かれている。ナノファイバーは、弾性小幅バンド、ストリップ・カットの広幅地中に使用し、または弾性ストレッチ・レース小幅バンドの背面に編み込むことにより、ホージャリー用のストッキング・トップ・グリップ材を得ることができる。図示されているように、上図はナノ・バックを有する弾性または小幅地バンドを示す(項目19)。下図はナノ・バックを有するレース・トップ・バンドの使用を示す(項目21)。
【0020】
同様に本発明は、より短い膝丈型ホージャリーに適用することができよう。
【0021】
本発明の図5を参照すると、マルチウェイ補正用下着の3つの図が描かれている。上図面は衣類の背面図であり、ブラジャーの内側の特徴を示す。左下の図面はブラジャーを閉じた状態の前面図、右下の図面はブラジャーを閉じた状態の背面図である。ナノファイバー・バンドは、脚縁部23の周囲の位置Aから位置B、脇下部25の位置Cから位置D、背中を横切る下側ウイング部27の位置Eから位置F、ワイヤーケーシング29の周囲の位置Gから位置H、脱着可能ストラップ31の下側の位置Iから位置Jに備えられている。
【0022】
これらの種々の位置にナノファイバー・バンドが備えられていることにより、脱着可能ストラップを除去しても衣類は適所に留まることができよう。ストラップを使用しているときには、それが肩からずれることはなかろう。同様に、脚部のバンドにより、補正用下着に引っ張られてこの衣類がまくりあがることが防止されよう。
【0023】
添付図面の図6を参照すると、ソックス33は、ソックスの柔らかい上部の裏側に編み込まれたナノファイバーを有し、リブ構造は比較的緩く設計されて不快な締め付けを緩和している。しかしこの構造はより開かれているので、ソックスはよく固定されない。周囲方向AからB、長手方向CからDに延びる領域35にナノファイバーを追加することにより、柔らかい上部を皮膚に保持することができる。
【0024】
添付図面の図7を参照すると、本発明による別のソックス37は、ソックス底部39の表側のAからBまで延びる領域に編み込まれたナノファイバーを有する。この用途は繊細なホージャリーまたは重いゲージのホージャリーの両方に適用することができる。ナノファイバーはスリップ防止領域を提供するので、履物がなくなるのを避ける助けとなり、またはずり落ちの防止を助ける。
【0025】
添付図面の図8を参照すると、本発明の手袋41は、指領域43および掌領域45の表側に編み込まれたナノファイバーを備える。ナノファイバーは、スリップ防止機能性を必要とするレジャー用またはスポーツ用途に適用するために、重いゲージまたはより軽いゲージの製品に編み込むことができる。
【0026】
図9から図22は、本発明の種々のスポーツウェア用途を示す。各々に1つまたは複数の斜線領域が示されており、これらはナノファイバーが存在する領域である。
【0027】
図9は女性用または男性用の乗馬用ズボンである。図10は女性用または男性用のランニング・ズボンである。このような衣類は膝丈または腿丈であってもよい。
【0028】
図11から図13は、男性または女性に適したレッグウェア品であり、これらは体操、ランニング、サイクリング、フットボール、ラグビーおよびクリケットなどの種々の最終用途に適用できる。
【0029】
図14と図15にはトライアスロン用スーツを示す。図14は腿丈スーツを示し、図15は足全体の長さのトライアスロン用スーツを示す。
【0030】
図16から図18は、スポーツ用トップスまたはジャケットを示す。これらは男性または女性に適する。図16と図17には半袖および長袖の下着トップス品を示す。これらは、体操、ランニング、サイクリング、ラグビー、フットボール、クリケットおよびウェイトトレーニングなど多くの用途に適している。図18はフィットしたサイクリング用トップスまたはジャケットを示す。
【0031】
図19はサポーターを示し、図20は、下着または上着のいずれも可能な女性のスポーツ用クロップ・トップを示す。
【0032】
図21と図22は男性用または女性用のサイクリング付属品を示す。図21はフィットしたアーム・ウォーマー、図22はフィットしたレッグ・ウォーマーである。
【0033】
試着過程において、600nm〜800nmの範囲、通常700nmのナノファイバーは、この繊維織物の小幅締付構造およびストラップ弾性構造の裏立ち毛に組み込むと、従来のシリコン・ビーズ製品と同等の機能性摩擦面効果の生成に有効であることが分かった。
【符号の説明】
【0034】
1:ニッカーズ、3:ウエスト・バンド、5及び7:レッグ・バンド、9:ブラジャー、11:脇下バンド、13:アンダーバンド内バンド、15:ワイヤーケーシング・バンド、17:ストラップ下側バンド、19:弾性または小幅地バンド、20:レース・トップ・バンド、23:脚縁部、25:脇下部25、27:下側ウイング部、29:ワイヤーケーシング、31:脱着可能ストラップ、33及び37:ソックス、39:ソックス底部、41:手袋、43:指領域、45:掌領域、51:ナノファイバー領域
【技術分野】
【0001】
本発明は衣料品またはその部分に関する。本発明はグリップ機能性(gripping functionality)を必要とする衣料品に関する。この機能性は、たとえば、女性用下着、ソックスやホージャリー、およびスポーツ用下着や上着に関して着用者の皮膚に対して働かせることができる。あるいは、グリップ機能性は、着用者の外表面、たとえばソックスの場合は靴の内側、または手袋の場合は車両のハンドルなどに対して働かせることができる。
【0002】
本発明はたとえば、編物または織物の小幅弾性バンド、編物または織物のストリップ・カット広幅地バンド、布地構造内にある編物または織物の戦略配置構造ゾーンに用途を有する。
【背景技術】
【0003】
現在、女性用下着分野では、グリップ機能は、シリコンのビーズを局所的に適用し、必要とされる摩擦を増加させることによって得られる。
【0004】
この技術は次の理由で不十分である。
1.着用者が不快に感じる。材料が空気を通すことができないため、短時間でも着用していると、着用者は発汗し刺激を感じる。
2.シリコン材の丸いビーズを使用すると、皮膚に局所的な当たり跡が生じ得る。これはシリコン自体がグリップ・バンドの弾性を増やすためである。
3.シリコン・ビーズは、感受性のある人に皮膚感作を起こす場合がある。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、少なくとも部分的に直径1μm以下の繊維で形成された布地を含む衣料品もしくはその部分、またはそのための付属品を提供する。
【0006】
以下にナノファイバーに言及するが、本明細書で使用する場合、この用語は1μm以下の直径を有する任意の繊維を包含すると解される。
【0007】
ナノファイバーを組み込んだ材料を使用して必要なグリップを得ることは、既存のシリコンの適用に比べ次の利点を与える。
1.繊維が着用者に平坦な摩擦面を提示するので、当たり跡は生じないかまたは最小限である。グリップ繊維を使用した際、弾性率はさほど増加しない。したがって、ゴム弾性圧はナノファイバーの被覆率や密度とは無関係である。
2.繊維が皮膚から水分を吸い取るので、ナノファイバー材は高通気性で速乾性である。したがって発汗を除去し、着用者の快適性が高まる。
3.繊維は低アレルギー性で重金属を含まず、帯電しにくい。
【0008】
本発明に使用するナノファイバーは任意の適切な材料から作製し得る。使用できる材料の一例はポリエステルである。ポリエステルは化学的にリサイクルされたポリエステルであってもよい。
【0009】
本発明の特定の用途は、たとえば次の手段によって適用できるナノファイバー・グリップ・バンドに関連する。
1.編物または織物の、弾性または非弾性の小幅バンドであって、バンドを衣類の有利な位置に適切に配置することにより、着用者の皮膚を圧迫するように配向した機能性ナノファイバーを有する小幅バンド。これらは、たとえば飾り縫いまたは接着により衣類に適用し得る。
2.編物または織物構造の全体または一部にナノファイバーを含有するストリップ・カットの広幅地。このような布地は、衣類の戦略的位置にバンドを飾り縫いまたは接着することによって適用し得る。
3.皮膚に対して機能性グリップ・ナノファイバーの局所的「ゾーン」を与えるように、布地構造の一体的部分として編み込んだまたは織り込んだナノファイバー糸。このような布地構造は、たとえば飾り縫い、接着またはその他の方法で衣類に作り込むことができる。
【0010】
たとえば、ナノファイバーはタオルと類似したループ状表面を示す裏立ち毛材料のエラスティックであってもよい。
【0011】
本発明はスポーツ用衣料を含む、男性と女性の衣料、下着と上着のいずれにも適用可能である。
【0012】
付随する図面は次の通りである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明のニッカーズを示す図である。
【図2】本発明のニッカーズを示す図である。
【図3】本発明のブラジャーを示す図である。
【図4】本発明のホージャリーを示す図である。
【図5】本発明による補正用下着を示す3つの図である。
【図6】本発明の上部が柔らかいソックスを示す図である。
【図7】本発明によるソックスの別の実施形態を示す図である。
【図8】本発明の手袋を示す図である。
【図9−22】本発明のスポーツウェア用途を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
次に、付随する図面を参照しながら本発明を例示としてのみ説明する。
【0015】
添付図面の図1と図2を参照すると、図1はニッカーズ1の前面図であり、図2は図1では見えない内側の面である。ウエスト・バンド3はニッカーズの全内縁の周囲を位置Aから位置Bまで延びている。同様に、レッグ・バンド5と7は、衣類の各脚部の内縁の周囲を位置Cから位置Dまで延びている。
【0016】
各バンド3、5、7はナノファイバーを含み、ナノファイバー面は着用者の皮膚に面している。バンドは、このようにして発汗や不快感を生じることなく身体を控えめにグリップし、衣類を適所に保持している。
【0017】
次に添付図面の図3を参照すると、マルチウェイ・アンダーワイヤー入りブラジャー9は、種々のナノファイバー・バンドを含む。脇の下のバンド11は位置Aから位置Bまで延びている。アンダーバンド内のバンド13は位置Cから位置Dまで延びている。ワイヤーケーシングのバンド15は位置Eから位置Fまで延びている。脱着可能ストラップの下側のバンド17は位置Gから位置Hまで延びている。
【0018】
図3に示す衣類は、ストラップ付きでもストラップなしでも使用できる。ストラップレス・オプションで使用する場合、ナノファイバー・バンド11、13および15は身体をグリップし、衣類を適所に保持する。ストラップを使用するときには、バンド17はストラップが適所にある場合、これらがずれることを防ぎ、機能性と快適性を共に高める。
【0019】
添付図面の図4を見ると、本発明のホージャリー(靴下)が描かれている。ナノファイバーは、弾性小幅バンド、ストリップ・カットの広幅地中に使用し、または弾性ストレッチ・レース小幅バンドの背面に編み込むことにより、ホージャリー用のストッキング・トップ・グリップ材を得ることができる。図示されているように、上図はナノ・バックを有する弾性または小幅地バンドを示す(項目19)。下図はナノ・バックを有するレース・トップ・バンドの使用を示す(項目21)。
【0020】
同様に本発明は、より短い膝丈型ホージャリーに適用することができよう。
【0021】
本発明の図5を参照すると、マルチウェイ補正用下着の3つの図が描かれている。上図面は衣類の背面図であり、ブラジャーの内側の特徴を示す。左下の図面はブラジャーを閉じた状態の前面図、右下の図面はブラジャーを閉じた状態の背面図である。ナノファイバー・バンドは、脚縁部23の周囲の位置Aから位置B、脇下部25の位置Cから位置D、背中を横切る下側ウイング部27の位置Eから位置F、ワイヤーケーシング29の周囲の位置Gから位置H、脱着可能ストラップ31の下側の位置Iから位置Jに備えられている。
【0022】
これらの種々の位置にナノファイバー・バンドが備えられていることにより、脱着可能ストラップを除去しても衣類は適所に留まることができよう。ストラップを使用しているときには、それが肩からずれることはなかろう。同様に、脚部のバンドにより、補正用下着に引っ張られてこの衣類がまくりあがることが防止されよう。
【0023】
添付図面の図6を参照すると、ソックス33は、ソックスの柔らかい上部の裏側に編み込まれたナノファイバーを有し、リブ構造は比較的緩く設計されて不快な締め付けを緩和している。しかしこの構造はより開かれているので、ソックスはよく固定されない。周囲方向AからB、長手方向CからDに延びる領域35にナノファイバーを追加することにより、柔らかい上部を皮膚に保持することができる。
【0024】
添付図面の図7を参照すると、本発明による別のソックス37は、ソックス底部39の表側のAからBまで延びる領域に編み込まれたナノファイバーを有する。この用途は繊細なホージャリーまたは重いゲージのホージャリーの両方に適用することができる。ナノファイバーはスリップ防止領域を提供するので、履物がなくなるのを避ける助けとなり、またはずり落ちの防止を助ける。
【0025】
添付図面の図8を参照すると、本発明の手袋41は、指領域43および掌領域45の表側に編み込まれたナノファイバーを備える。ナノファイバーは、スリップ防止機能性を必要とするレジャー用またはスポーツ用途に適用するために、重いゲージまたはより軽いゲージの製品に編み込むことができる。
【0026】
図9から図22は、本発明の種々のスポーツウェア用途を示す。各々に1つまたは複数の斜線領域が示されており、これらはナノファイバーが存在する領域である。
【0027】
図9は女性用または男性用の乗馬用ズボンである。図10は女性用または男性用のランニング・ズボンである。このような衣類は膝丈または腿丈であってもよい。
【0028】
図11から図13は、男性または女性に適したレッグウェア品であり、これらは体操、ランニング、サイクリング、フットボール、ラグビーおよびクリケットなどの種々の最終用途に適用できる。
【0029】
図14と図15にはトライアスロン用スーツを示す。図14は腿丈スーツを示し、図15は足全体の長さのトライアスロン用スーツを示す。
【0030】
図16から図18は、スポーツ用トップスまたはジャケットを示す。これらは男性または女性に適する。図16と図17には半袖および長袖の下着トップス品を示す。これらは、体操、ランニング、サイクリング、ラグビー、フットボール、クリケットおよびウェイトトレーニングなど多くの用途に適している。図18はフィットしたサイクリング用トップスまたはジャケットを示す。
【0031】
図19はサポーターを示し、図20は、下着または上着のいずれも可能な女性のスポーツ用クロップ・トップを示す。
【0032】
図21と図22は男性用または女性用のサイクリング付属品を示す。図21はフィットしたアーム・ウォーマー、図22はフィットしたレッグ・ウォーマーである。
【0033】
試着過程において、600nm〜800nmの範囲、通常700nmのナノファイバーは、この繊維織物の小幅締付構造およびストラップ弾性構造の裏立ち毛に組み込むと、従来のシリコン・ビーズ製品と同等の機能性摩擦面効果の生成に有効であることが分かった。
【符号の説明】
【0034】
1:ニッカーズ、3:ウエスト・バンド、5及び7:レッグ・バンド、9:ブラジャー、11:脇下バンド、13:アンダーバンド内バンド、15:ワイヤーケーシング・バンド、17:ストラップ下側バンド、19:弾性または小幅地バンド、20:レース・トップ・バンド、23:脚縁部、25:脇下部25、27:下側ウイング部、29:ワイヤーケーシング、31:脱着可能ストラップ、33及び37:ソックス、39:ソックス底部、41:手袋、43:指領域、45:掌領域、51:ナノファイバー領域
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1μm以下の直径を有する繊維で少なくとも部分的に形成された布地を含む、衣料品もしくはその部分またはそのための付属品。
【請求項2】
前記繊維の直径が500nm〜1000nmである、請求項1に記載の衣料品。
【請求項3】
前記繊維の直径が600nm〜800nmである、請求項2に記載の衣料品。
【請求項4】
前記繊維の直径が約700nmである、請求項3に記載の衣料品。
【請求項5】
前記繊維が、飾り縫いまたは接着によって前記衣料の本体に付着したバンドに配置されている、請求項1から4のいずれかに記載の衣料品。
【請求項6】
前記繊維が、前記衣料品の本体または前記本体の主要部分に組み込まれている、請求項1から4のいずれかに記載の衣料品。
【請求項7】
ニッカーズ、ブラジャー、ホージャリー、補正用下着、ソックスまたは手袋の形態である、請求項1から6のいずれかに記載の衣料品。
【請求項8】
前記繊維が、使用の際に着用者の皮膚に接触するように配置されている、請求項1から7のいずれかに記載の衣料品。
【請求項9】
前記繊維が、前記衣料品の外側にあり、スリップ防止面となる、請求項1から8のいずれかに記載の衣料品。
【請求項10】
前記繊維が、ポリエステル繊維である、請求項1から9のいずれかに記載の物品。
【請求項11】
前記ポリエステルが、化学的にリサイクルされたポリエステルである、請求項10に記載の物品。
【請求項1】
1μm以下の直径を有する繊維で少なくとも部分的に形成された布地を含む、衣料品もしくはその部分またはそのための付属品。
【請求項2】
前記繊維の直径が500nm〜1000nmである、請求項1に記載の衣料品。
【請求項3】
前記繊維の直径が600nm〜800nmである、請求項2に記載の衣料品。
【請求項4】
前記繊維の直径が約700nmである、請求項3に記載の衣料品。
【請求項5】
前記繊維が、飾り縫いまたは接着によって前記衣料の本体に付着したバンドに配置されている、請求項1から4のいずれかに記載の衣料品。
【請求項6】
前記繊維が、前記衣料品の本体または前記本体の主要部分に組み込まれている、請求項1から4のいずれかに記載の衣料品。
【請求項7】
ニッカーズ、ブラジャー、ホージャリー、補正用下着、ソックスまたは手袋の形態である、請求項1から6のいずれかに記載の衣料品。
【請求項8】
前記繊維が、使用の際に着用者の皮膚に接触するように配置されている、請求項1から7のいずれかに記載の衣料品。
【請求項9】
前記繊維が、前記衣料品の外側にあり、スリップ防止面となる、請求項1から8のいずれかに記載の衣料品。
【請求項10】
前記繊維が、ポリエステル繊維である、請求項1から9のいずれかに記載の物品。
【請求項11】
前記ポリエステルが、化学的にリサイクルされたポリエステルである、請求項10に記載の物品。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公表番号】特表2011−517475(P2011−517475A)
【公表日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−501294(P2011−501294)
【出願日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際出願番号】PCT/GB2009/002345
【国際公開番号】WO2010/038028
【国際公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【出願人】(510200923)クアンタム クロージング グループ リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】QUANTUM CLOTHING GROUP LIMITED
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年6月9日(2011.6.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際出願番号】PCT/GB2009/002345
【国際公開番号】WO2010/038028
【国際公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【出願人】(510200923)クアンタム クロージング グループ リミテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】QUANTUM CLOTHING GROUP LIMITED
【Fターム(参考)】
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