説明

表の表示装置、表の表示方法および表の表示制御プログラム

【課題】表の行あるいは列の一部を非表示とするときに、どの行あるいは列が非表示となっているかを対応付けることができ、しかもそのための効率的な操作が可能な表の表示装置、表の表示方法および表の表示制御プログラムを得る。
【解決手段】表示画面280内に表示された表本体283の列方向は、ユーザの必要とする3つの表示要素が表示され、他の表示要素は非表示となっている。列方向の左端には選択状態コントロール部288が配置されており、チェックボックス287をオンした表示要素が、行列入替トグルボタン289によって行と列を入替えた時点で表示の対象となり、これら以外は非表示となる。すなわち行列入替トグルボタン289の操作で表示・非表示を判別できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば各チャンネルの放送内容を時間帯別に表わすテレビジョンの番組表のように行と列から構成される表の表示を行うための表示装置、表の表示方法および表の表示制御プログラムに係わり、特に表示する項目が表示領域に比べて多い場合に好適な表の表示装置、表の表示方法および表の表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
液晶ディスプレイのような表示画面に各種の表を表示するとき、1つの表の全体のサイズが画面のサイズよりも大きく、一度に表示できない場合がある。このような場合に、ユーザは以下の2つの手法のいずれかを採ることで表の全体を把握することができる。
【0003】
(a)表示画面の解像度を落として画面を縮小し、1つの表の全体がテレビジョン等の1枚の表示画面に収まるようにする。
(b)表示画面の解像度はそのままにして、テレビジョン等の画面を縦方向(上下方向)あるいは横方向(左右方向)にスクロールすることで、1つの表の全体を認識する。
【0004】
ところが、前者の(a)に示した手法を採用すると、表の中の文字等の表示内容がこれに応じて小さくなる。これによって文字等の表示内容の読み取りが画面に近づかないと困難になる。また、表の表示のための解像度の設定を低下させると、文字が潰れる等の現象が発生して、画面に近寄って見てもその判読ができなくなってしまう。
【0005】
そこで、一般には比較的大きな表を表示画面に表示するときには、文字が判読できる範囲内で表の画像を縮小するようにしている。それでも1つの画面に表の全体が表示できない場合には、表の画像をユーザがスクロールするという(b)に示した手法を採用することにしている。
【0006】
ところが、このスクロールという手法にも大きな問題がある。たとえばテレビジョンのCS(Communication Satellite)放送を例にとって、その番組の録画を毎日行う場合を考えてみる。
【0007】
図26は、表の行方向に放送する時間帯を表示し、列方向に個々のチャンネルを示した番組表の一部を表わしたものである。ただし、番組の内容や概要を文字で説明する番組の個々の内容の図示は省略しており、それぞれの放送の時間枠のみを示している。このように多くのチャンネルからなる番組表100が存在するとすると、一点鎖線で示したテレビジョンの表示画面枠101の中に、全部のチャンネルおよび1日における全部の時間帯を一度に表示することは不可能である。
【0008】
そこで、ユーザはテレビジョンに録画用の番組を電子的に表示させ、図示しないリモートコントローラの行方向ボタンや列方向ボタンを1回ずつ押しながら番組の録画指定枠102を上下左右に1駒単位で移動させる。そして、たとえば×印103で示した番組に録画指定枠102が一致した段階でリモートコントローラの録画予約ボタンを押して1つの番組の録画の設定を終了する。
【0009】
このため、この図26に示したように×印103で示した番組が番組表100に広範囲に分布すると、テレビジョンの表示画面枠101を広範囲にスクロールする必要がある。このため、リモートコントローラの行方向ボタンや列方向ボタンを複数回押しては1つの番組の録画の設定を行い、更に行方向ボタンや列方向ボタンを複数回押しては次の番組の録画の設定を行うという操作が繰り返されることになる。
【0010】
このため、1日の複数の番組を一度に録画しようとすると、リモートコントローラのボタンをかなりの回数押さなければならない。また、テレビジョンの表示画面枠101の範囲内でしか番組の内容を一度に見ることができないので、表示画面枠101を番組表100の各所に広範囲にスクロールしなければ録画したい番組を見落とす可能性がある。
【0011】
以上、テレビジョン番組の録画を例にとって表示画面よりも大きなサイズの表を表示する場合の問題点を指摘した。次に、表の表示について一般化した説明を開始する。
【0012】
複数の属性を有する複数のレコードを視覚的に表示する場合、行にレコード、列に属性を割り当てた表を用いるのが一般的である。ところが、図26で説明したように、大規模な表、特に列数が多い表を表示しようとすると、横方向のスクロール量が増大する。これにより、次のような理由からユーザの操作効率が低下する。
【0013】
(a)テキストは通常横書きである。このような横書きのテキスト情報については、縦方向のスクロールだと行単位ですばやくスクロールできるが、横方向のスクロールの場合は文字単位で表が移動する。このため、横方向については表の移動速度が遅く感じられる。
(b)テキストが横書きでその列方向の長さが表示画面の範囲に収まっている場合、縦方向のスクロールを行うだけでテキスト全体に目を通すことができる。しかしながら、テキストが同じく横書きで列方向の長さが表示画面の横方向の長さを超過している場合には、横方向に1行の末尾までスクロールをすると、次の行の頭を表示する際にはまたテキストの左端にまでスクロールさせなければならない。
【0014】
そこで、複数の列の中からユーザに不要な列を非表示として、必要な列のみを表示することで列方向の表示の幅を短くすることが従来から提案されている。図26の例で説明すると、あるユーザはニュースや天気予報、外国の映画、ドラマ、スポーツ、趣味といった分野で録画を行う予定がないものとする。この例の場合、ユーザはこれらの分野を扱うチャンネルを非表示として、必要なドキュメンタリ、日本映画、アニメといった残りの分野のチャンネルを録画の対象として表示することで、表の列方向の表示幅を短くすることができる。
【0015】
このように列の幾つかを非表示とする本発明の第1の関連技術として、たとえばマイクロソフト社のアプリケーションソフトウェアとしてのエクセル(登録商標)に代表される表計算ソフトがある。エクセル(登録商標)を例にとると、この第1の関連技術では2種類の列の制御方法が採用されている。
【0016】
このうちの1番目の制御方法は、列を直接選択してコンテキストメニューから非表示機能を実行するようになっている。しかしながら、全体としてどの列が非表示になっているかを把握することができないという問題がある。また、一旦非表示にした列を再表示するためには、非表示列の近隣を選択してコンテキストメニューを呼び出すか、非表示列と表示列との境界をドラッグ操作するようにしている。しかし、前者の場合は、隣接した非表示列を個別に制御できないという問題がある。後者の場合には、列幅の変更操作との区別が難しいという問題がある。
【0017】
第1の関連技術で採用されている2番目の制御方法は、表とは別の画面に列の一覧を表示し、非表示にする列を一括して指定する方法である。この方法では、列の一覧と実際の表との対応を直感的に把握できないという問題がある。
【0018】
そこで、本発明の第2の関連技術として、表と同一の表示画面に列名の一覧を設けることが提案されている(たとえば特許文献1参照)。また、第3の関連技術として、列幅を幾段階かに調整した表を作成することが提案されている(たとえば特許文献2参照)。
【0019】
図27は、このうちの第2の関連技術を採用した表の表示装置による表示画面の一例を示したものである。図26と対比すると分かるように、第2の関連技術では、テレビジョンの表示画面120に、ユーザの選択した列名のチャンネルのみが選択されて表示される番組表121と、列名全体の一覧122とが表示されるようになっている。番組表121の右端には番組表121を行方向(表示される時間方向)に移動させるためのスクロール部123が設けられている。列名の一覧122には、全チャンネルのうちのどのチャンネルがユーザによって選択されているかが表示されている。
【0020】
この第2の関連技術を用いると、ユーザは録画の対象としているチャンネルのみを抜き出して表として表示する。したがって、抜き出したチャンネルの数が比較的少ない場合には、1つの表に録画の対象となるすべてのチャンネルを表示し、スクロール部123で行方向のスクロールを行うだけで、×印103で示した録画対象の番組を次々と録画指定することができる。
【0021】
図28は、第3の関連技術を採用した表の表示装置による表示画面の変化の様子を示したものである。この第3の関連技術では、同図(A)に示すように表示しようとする表140に対するポップアップメニュー141を表示して、これを用いて列の表示設定を行う。ここで、「選択カラムの表示 選択カラムの非表示」の箇所を選択すると、同図(B)に示すようなGUI(Graphical User Interface)142が表示され、初期的にはすべてのチェックボックスがに対してチェックが付加(表示)されるように選択されている。
【0022】
ここで、同図(C)に示すように非表示としてよい列を選択して、チェックボックスのチェックを外すと、非表示となった部分の列の幅が予め設定しておいた幅に縮小された表が同図(D)のように表示される。これにより、列方向の表示幅を短くすることができる。
【特許文献1】特開2001−042854号公報(第0192段落〜第0194段落、図30)
【特許文献2】特開2006−195678号公報(第0088段落、第0089段落、図11)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0023】
このうちの図27に示した第2の関連技術では、ユーザが録画の対象としているチャンネルのみを表示の対象とすることで、番組表121の列方向の長さを短縮することにしている。ところが、列名の一覧122の方は、文字通り一覧形式で表示を行う。したがって、チャンネルの数が多い場合に列名の一覧122を表示画面120の幅の範囲内で表示しようとすると、横方向に縮小した形で表示せざるを得ない。したがって、列名の一覧122の表示文字を小さくしたり、表示しない列名を省略してしまうしかない。この結果、列名の一覧122と番組表121の各列との対応関係が把握しにくいという問題が依然として残ってしまうことになる。
【0024】
一方、図28に示した第3の関連技術では、同図(D)に示したようにチェックボックスのチェックを外した列については、デフォルト幅、ユーザの指定幅あるいは最小幅(非表示の代替)のいずれかに表示の幅を狭めることで、列方向の全体の表示幅を短縮することを実現している。したがって、このような表示幅の短縮を実現するためには、同図(A)に示すポップアップメニュー141を表示して、続いて同図(B)に示すGUIのウィンドウ142を表示して、同図(C)に示すように非表示とする列のチェックボックスのチェックを外し、ウィンドウ142の下端部の「OK」ボタンを押して、同図(D)に示す表143を再描画しなければならない。このようにユーザの操作数が多く必要であり、煩雑である。また、同図(D)に示す表143だけ見た場合、同図(A)に示す全体の表示された表140に対して、どの列が非表示となっているかを把握することができない。
【0025】
以上のように、本発明の第1〜第3の関連技術についての問題をまとめると、表示画面に比較して大規模な表を表示するとき、特に横方向のスクロール量が増大することによりユーザの操作効率が低下するという問題があった。そこで、この問題を解決するために列の一部を非表示とすると、どの列が非表示となっているかを把握することができないという問題が生じることになった。
【0026】
そこで本発明の目的は、表の行あるいは列の一部を非表示とするときに、どの行あるいは列が非表示となっているかを対応付けることができ、しかもそのための効率的な操作が可能な表の表示装置、表の表示方法および表の表示制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0027】
本発明では、(イ)行方向と列方向に複数の表示要素をマトリックス状に配置した表を生成するための表示用元データを記憶する表示用元データ記憶手段と、(ロ)前記した表示用元データを基にして前記した行方向と列方向に複数の表示要素をマトリックス状に配置した表本体と、この表本体で表示を選択する行または列を指示する指示入力欄とを一体的に生成して表示する表示手段とを表の表示装置に具備させる。
【0028】
また、本発明では、(イ)行方向と列方向に複数の表示要素をマトリックス状に配置した表を生成するための表示用元データを用いて行方向と列方向に複数の表示要素をマトリックス状に配置した表本体を生成する表本体生成ステップと、(ロ)前記した表本体における表示を選択する行または列を指示する指示入力欄をこの表本体と一体的に生成する指示入力欄生成ステップと、(ハ)これら表本体生成ステップおよび指示入力欄生成ステップで生成した表本体および指示入力欄を表示する表示ステップと、(ニ)この表示ステップで表示される表本体の行と列の入れ替えを指示する入れ替え指示ステップと、(ホ)この入れ替え指示ステップで行と列の入れ替えが指示されたとき、前記した表本体を前記した指示入力欄で指示した表示を選択する行または列以外の表示要素を削除したものに変更すると共に行と列を入れ替えて表示する表示変更ステップとを表の表示方法に具備させる。
【0029】
更に、本発明では、行方向と列方向に複数の表示要素をマトリックス状に配置した表を生成するための表示用元データを用いて表を表示する表の表示装置のコンピュータに、表の表示制御プログラムとして、(イ)行方向と列方向に複数の表示要素をマトリックス状に配置した表本体を生成する表本体生成処理と、(ロ)前記した表本体における表示を選択する行または列を指示する指示入力欄をこの表本体と一体的に生成する指示入力欄生成処理と、(ハ)これら表本体生成処理および指示入力欄生成処理で生成した表本体および指示入力欄を表示する表示処理と、(ニ)この表示処理で表示される表本体の行と列の入れ替えを指示する入れ替え指示処理と、(ホ)この入れ替え指示処理で行と列の入れ替えが指示されたとき、前記した表本体を前記した指示入力欄で指示した表示を選択する行または列以外の表示要素を削除したものに変更すると共に行と列を入れ替えて表示する表示変更処理とを実行させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0030】
すなわち本発明では、通常の表である表本体に一体的に指示入力欄を生成して表示したので、行または列のどれが表示のために選択されているかが明確である。また、行と列の入れ替えを指示することで、選択された行または列がそれ以外の行または列を削除した形で表示されるので、たとえば列方向の表示の長さを短縮することができ、操作性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
<第1の実施の形態>
【0032】
図1は、本発明の第1の実施の形態による表の表示装置の構成を表わしたものである。表の表示装置200は、表に関するデータ処理を行うデータ処理装置201と、このデータ処理装置201にデータを入力するキーボードやマウスあるいはコントローラ等の入力装置202と、データ処理装置201から出力される表に関するデータを表示するディスプレイ、プリンタ等の出力装置203と、データ処理装置201の扱う各種データを記憶する磁気記憶装置等の記憶装置204から構成されている。
【0033】
記憶装置204は、選択状態記憶部211と、行リスト・列リスト記憶部212およびデータ記憶部213を備えている。このうちの選択状態記憶部211は、出力装置203が表示する表について、各行および各列が選択・非選択状態のいずれであるかを記憶するようになっている。行リスト・列リスト記憶部212は、出力装置203が表示する表について、行にどの要素が割り当てられているかを表わす行リストと、列にどの要素が割り当てられているかを表わす列リストを記憶している。データ記憶部213は、表に表示するための複数の属性からなるレコードを記憶している。レコードを行に、属性を列に割り当てたものが一般的な表の形態になる。
【0034】
データ処理装置201は、入力イベント処理部221と、行・列構成決定部222および表生成部223から構成されている。ここで、入力イベント処理部221は、入力装置202からポインティングデバイスとしてのマウスによって与えられたマウスイベント等の入力イベント231が選択状態の変更、または行列入替命令であるかの判定を行う。判定結果が選択状態の変更であった場合には、選択状態記憶部211に対して指定の行あるいは列の選択状態を変更する。判定結果が行列入替命令であった場合には、後続の行・列構成決定部222に対して処理開始信号232を送出して処理の開始を伝達する。
【0035】
行・列構成決定部222は、行リスト・列リスト記憶部212から行リストと列リスト233を読み出して、これらの値の入れ替えを行う。また、選択状態記憶部211から行の選択状態と列の選択状態234を読み出して、これらの値の入れ替えを行うようになっている。
【0036】
表生成部223は、行リスト・列リスト記憶部212に記憶された行リストと列リスト235、および選択状態記憶部211に記憶された行・列の選択状態236に従って、データ記憶部213に格納されたレコードと属性の値を用いて表を生成するようになっている。
【0037】
このようなデータ処理装置201は、図示しないがCPU(Central Processing Unit)を備えており、同じく図示しないRAM(Random Access Memory)等の記憶媒体を使用することでソフトウェア的にこれら各部の全部または一部を実現するようになっている。
【0038】
図2は、このような構成の表の表示装置のデータ記憶部に格納されているデータそのものに対応する表の一例についてその要部を表わしたものである。ここで、データ記憶部213に格納されているデータそのものに対応すると表現したのは、列方向の表示がこの段階では省略されていないからである。また、要部と表現したのは、行方向の表示が表示スペースとの関係で一部省略されているからである。
【0039】
図1のデータ記憶部213には、図2に示した表251を生成するデータが記憶されている。表251は、行方向に「第1の基本仕様書」、「課題管理表」、「FT仕様書」等のレコードを割り当てており、列方向に「ドキュメント名称」、「VER」、「MARK」、「分類」等の属性を割り当てている。これら行に関するレコード、列に関する属性は共に要素と呼ぶこともできる。本実施の形態では行方向の要素をレコードと呼び、列方向の要素を属性と呼ぶことにする。
【0040】
図3および図4は、図2に示した表に対応して図1の行リスト・列リスト記憶部に記憶されたそれぞれのリストを示したものである。このうち、図3は行リスト260を表わしている。行リスト260は、行番号261と要素(レコード)262からなる。たとえば行番号261が「1」番は、行の先頭の要素(レコード)262としての「第1の基本仕様書」である。
【0041】
一方、図4は、列リスト270を表わしている。列リスト270は、列番号271と要素(属性)272からなる。たとえば列番号271が「1」番は、列の先頭の要素(属性)272としての「ドキュメント名称」である。
【0042】
図5は、図1に示した選択状態記憶部における行の選択状態を説明するものである。このうち同図(A)は、各行番号の行がすべて、図1に示した出力装置203で表示されるようにした選択状態を表わしている。すなわち各行番号261には、「オン」または「オフ」を選択する選択状態263が記憶されるようになっており、図5(A)ではこれらがすべて「オン」となっている。
【0043】
一方、同図(B)の例を見ると、たとえば行番号261が「1」〜「4」について選択状態263が「オフ」となっている。このような状態では、図3に示した行リスト260の例では、「第1の基本仕様書」から「第1の詳細設計書」までが図1に示した出力装置203に出力される表で「非表示」となる。これに対して、図5(B)の行番号261が「5」〜「7」については、選択状態263が「オン」となっている。このような状態では、「第2の詳細設計書」から「デザイン提案書」までが出力装置203に出力される表で「表示」となる。このように各行番号261ごとに選択状態263を「オン」または「オフ」に設定することで、図2に示した表251のうちから必要な行を表示することができる。
【0044】
図6は、図1に示した選択状態記憶部における列の選択状態を説明するものである。列番号271には、「オン」または「オフ」を選択する選択状態273が記憶されるようになっている。この図6は、本実施の形態における列の選択状態の初期状態を表わしており、各列番号271に対して選択状態273がすべて「オン」となっている。図5(A)も同様に本実施の形態における行の選択状態の初期状態を表わしている。
【0045】
このように本実施の形態では、図2に示した表251の各行および各列には、これらの選択状態を個別に表示し操作することのできる画面要素を備えている。本実施の形態では、これらの画面要素を「チェックボックス」と称することにする。「チェックボックス」に「チェック」の印が付加された状態が図5あるいは図6に示した選択状態263、273が「オン」の状態である。また、「チェックボックス」に「チェック」の印が付加されていない空欄状態が図5あるいは図6に示した選択状態263、273が「オフ」の状態である。
【0046】
図7は、表の作成のためのある段階の表示画面の表示状態の一例を表わしたものである。図1に示したディスプレイ等の出力装置203の表示画面280には、縦方向のスクロールバー281および横方向のスクロールバー282の付加された表本体283が表示されている。また、表示画面280内の横方向のスクロールバー282の下の領域には、「全てオン」ボタン284と、「全てオフ」ボタン285が表示されている。
【0047】
後に説明する表の本体部分としての表本体283の左端部分には、各行にチェックボックス287を割り振った選択状態コントロール部288が配置されている。ここでは、チェックボックス287でチェックが付加されている「第2の詳細設計書」、「品質管理表」および「デザイン提案書」の3つの要素(レコード)が表として表示されることになる。現説明の段階では、直接関係しないが、「全てオン」ボタン284を押すと、選択状態コントロール部288のすべてのチェックボックス287が「オン」となり、「全てオフ」ボタン285を押すと選択状態コントロール部288のすべてのチェックボックス287が「オフ」となる。
【0048】
以上、本実施の形態の表の表示装置200の概要を説明した。次に表の表示装置200の動作を説明する。
【0049】
図8は、表の表示装置に入力があった場合の動作の概要を表わしたものである。図1と共に説明する。表の表示装置200の入力イベント処理部221は、キーボードやマウス等の入力装置202からの入力イベントを監視している(ステップS301〜ステップS303)。そして、入力イベントが選択状態の変更である場合には(ステップS301:Y)、選択状態の変更を実行する(ステップS304)。ここで選択状態の変更とは、たとえば、図5(A)で示したように行の選択状態がすべて「オン」であった場合に、この一部を同図(B)で示したように「オフ」にするような命令をいう。選択状態の変更があると、その変更命令の内容に従って記憶装置204内の選択状態記憶部211を更新する。既に説明したように選択状態記憶部211は、行の選択状態と列の選択状態234を記憶している。行の選択状態の例は図5に示すようなものであり、列の選択状態は図6に示すようなものである。このようにして選択状態234の変更が実行されると、再び入力イベントを待機する状態に戻る(ステップS301〜ステップS303)。
【0050】
一方、入力イベント処理部221に入力される入力イベントが選択状態の変更ではない場合(ステップS301:N)、入力イベントが行列入替命令であるかの判別が行われる(ステップS302)。行列入替命令であると判別された場合には(Y)、図3に示した行リスト260と図4に示した列リスト270における行と列の選択状況を入れ替える処理の開始が伝達される。この伝達を受けた行・列構成決定部222は、行リスト・列リスト記憶部212から行リストと列リストを読み出して、それぞれのリストに記憶された値の入れ替えを行い、行リスト・列リスト記憶部212に上書き状態で記憶する。また、選択状態記憶部211から行の選択状態と列の選択状態234を読み出して、それぞれに記憶された値の入れ替えを行い、選択状態記憶部211に上書き状態で記憶する(ステップS305)。
【0051】
続いて、表生成部223は、入れ替えが行われた行・列リストを行リスト・列リスト記憶部212から読み出し、また、行・列の選択状態を選択状態記憶部211から読み出し、更に、実際のレコードと属性の値をデータ記憶部213から読み出して、新たに表を生成する。このとき、選択状態が「オン」である行のチェックボックスは「オン」に、選択状態が「オフ」である行のチェックボックスは「オフ」にする。列については、選択状態が「オン」のチェックボックスのみ表示する。このようにして生成した表は出力装置203に出力される(ステップS306)。ここで行列入替命令は、出力装置203の表示画面上に配置された行列入れ替え用のボタンを押下したときに出力するようになっている。
【0052】
以上と異なり、キーボードやマウス等の入力装置202からの入力イベントが処理の終了を示すものであった場合には(ステップS303:Y)、図8に示した処理が終了する(エンド)。
【0053】
以上のようにして、ユーザは入力装置202を使用することで、行や列の選択状態を変更したり、行と列を入れ替えることができる。このような本実施の形態の表の表示装置200の処理を、図2に示した表251に関して更に具体的に説明する。
【0054】
図1に示したデータ記憶部213に、図2に示した表251に関するデータが記憶されているものとする。この例の場合、データ記憶部213には13個の属性を有する複数個のレコードが記憶されている。ここで13個の属性は、「ドキュメント名称」、「VER(version)」、「MARK(マーク)」、「分類」、「REV(revision)」、「オーナ」、「作成者」、「作成日時」、「更新者」、「更新日時」、「ファイル名」、「表示ファイル名」および「サイズ」である。これら13個の属性のうちの「ドキュメント名称」が識別子であるとする。本実施の形態ではレコードの数は規定していないが、数百から数千個のオーダを想定している。
【0055】
また、図1に示した選択状態記憶部211には、図5および図6に示したように行あるいは列の選択状態が記憶されている。本実施の形態では初期状態ですべての行および列の選択状態は「オン」となっている。更に、図1に示す行リスト・列リスト記憶部212には、図3と図4に示すように、行リスト260と列リスト270が記憶されている。行リスト260にはレコードの識別子である「ドキュメント名称」が列挙されている。ただし、図3ではその一部の7個のみを表示している。
【0056】
この表の表示装置200における処理の第1段階では、図1に示した表生成部223が、選択状態記憶部211と行リスト・列リスト記憶部212およびデータ記憶部213から表に関する情報を読み出して、図7に示す表本体283を生成して出力装置203に表示する。表本体283は、その左端部に選択状態コントロール部288を配置しているが、その最上部に行列入替トグル(toggle)ボタン289を備えている。行列入替トグルボタン298は、行と列を入れ替える入力イベントを発生させるためのものである。行列入替トグルボタン298は、必ずしも選択状態コントロール部288の上部に配置される必要はなく、表示画面280のどの位置に配置されてもよい。また、入力イベントを受け付けるものであればボタンの形式を採る必要はなく、たとえば入力装置202を構成するキーの入力で同様の機能を実現してもよい。
【0057】
一方、選択状態コントロール部288は各行の先頭列に配置されたチェックボックス287の一群として実現しているが、このような四角な枠を備えたものである必要はない。たとえば、行の着色の2つの状態でチェックのオンとオフが表現でき、また操作できればこれに限るものではない。
【0058】
表本体283の下方には、表生成部223による表の作成の操作の効率化を図るために「全てオン」ボタン284と「全てオフ」ボタン285が配置されている。これらのボタン284、285の配置は、必須のものではない。
【0059】
ところで、図2に示したような列の多い表251を表示画面280の全幅に表示しようとしても、表示領域が不足していることは図7からも明確であり、すべての属性をスクロールなしに一覧することはできない。すなわち、図7に示したような表の表示形式を採用すると、縦方向のスクロールバー281を使用して注目するレコードをスクロール操作により表示した後に、その属性を参照するために横方向のスクロールバー282による横スクロール操作を多量に行わなくてはならず、操作効率が低下する。この問題を解決するために、本実施の形態では注目する行を選択し、行列入れ替えを行い、注目行の持つ列を一覧できるようにしている。これを図7に示した選択状態コントロール部288のチェックボックス287のチェックの状態を基にして次に説明する。
【0060】
図7の表本体283における第5行から第7行に当たるドキュメント名称が「第2の詳細設計書」、「品質管理表」および「デザイン提案書」の3行が、ユーザにとって注目したい行であったとする。この場合、表の表示装置200における処理の第2段階でユーザは「全てオフ」ボタン285を入力装置202のマウスでクリックして、チェックボックス287のすべてのチェックをオフにした後、第5行から第7行に当たるチェックボックス287をクリックして、これらの3行のみ選択状態をオンにする。この結果、選択状態記憶部211に記憶されている行の選択状態は第5行から第7行を除いてオフになる。これは、図5(B)の状態である。一方、列の選択状態は初期状態から変化せずすべてオンのままである。これは、図6の状態となる。
【0061】
表の表示装置200における処理の第3段階で、ユーザは行と列の入れ替えを行うために行列入替トグルボタン298を操作する。
【0062】
図9は、行列入替トグルボタを操作したときの表の表示装置の処理の流れを表わしたものである。行列入替トグルボタン289の操作が行われると(ステップS321:Y)、入力装置202から行列入替命令が入力イベント処理部221に伝達される(ステップS322)。この行列入替命令は、行・列構成決定部222に対して処理を開始するように伝達される。
【0063】
これを基にして、行・列構成決定部222は、行リスト・列リスト記憶部212から、「第1の基本仕様書」、「課題管理表」、「FT仕様書」、……等のレコードの識別子が記憶される行リスト260と、「ドキュメント名称」、「VER」、「MARK」、……、「サイズ」の各属性が記憶されている列リスト270を読み出し(ステップS323)、それぞれの値を入れ替え、行リスト・列リスト記憶部212に上書きして記憶する(ステップS324)。
【0064】
図10および図11は、以上の処理の結果として行リストと列リストの内容が入れ替わった状態を表わしたものである。このうち、図10は行と列が入れ替わった後の行リストを表わしている。図1に示す行リスト・列リスト記憶部212に記憶される行リスト410には先頭から順に「ドキュメント名称」、「VER」、「MARK」、……、「サイズ」の各属性が記憶されることになる。これは、図4に示した列リスト270の内容と同一である。
【0065】
一方、図11は行リストと列リストの内容が入れ替わった後の列リストの内容を表わしている。列リスト420には先頭から「第1の基本仕様書」、「課題管理表」、「FT仕様書」、……等のレコードの識別子が記憶されることになる。これは、図3に示した行リスト260の内容と同一である。
【0066】
図9に戻って説明を続ける。行・列構成決定部222は、選択状態記憶部211から行の選択状態263と列の選択状態273を読み出し(ステップS325)、それぞれの値を入れ替え、選択状態記憶部211に上書きして記憶する(ステップS326)。
【0067】
図12および図13は、以上の処理の結果としての行および列の選択状態を表わしたものである。このうち図12は、選択状態記憶部211に記憶されている行の選択状態を表わしている。ここには行の選択状態430として、入れ替え前の列の選択状態270(図6)の内容が記憶される。また、図13は、選択状態記憶部211に記憶されている列の選択状態440を表わしている。ここには、入れ替え前の行の選択状態260(図3)の内容が記憶される。
【0068】
なお、ステップS323およびステップS324の処理と、ステップS325およびステップS326の処理はこれらと逆にステップS325の処理の方から先行して行われてもよい。また、ステップS323とステップS324からなる処理と、ステップS325とステップS326からなる処理が時間的に分割される等により並行して行われてもよい。
【0069】
以上の処理が終了したら、表生成部223は、選択状態記憶部211から行の選択状態430と列の選択状態440を読み出す(ステップS327)。そして、行リスト・列リスト記憶部212から行リスト410と列リスト420を読み出し(ステップS328)、データ記憶部からレコードと属性の値(図3参照)を読み出す(ステップS329)。これらステップS327〜ステップS329の読み出しは、いずれが先に行われてもよいし、あるいは並行処理されてもよい。
【0070】
このようにして各データの読み出しが終了したら、表生成部223は、入れ替えが行われた表を生成し(ステップS330)、これを出力装置203に出力して(ステップS331)、行と列の一連の入替処理を終了する(エンド)。
【0071】
図14は図7に対応したもので、以上の行列の入れ替えの結果として得られる表示画面を表わしたものである。図14で図7と同一部分には同一の符号を付している。表示画面280内に表示された表本体283には、図7の場合と異なり「ドキュメント名称」、「VER」、「MARK」、「分類」、「REV」、「オーナ」、「作成者」、「作成日時」、「更新者」、「更新日時」、「ファイル名」、「表示ファイル名」および「サイズ」といった13の属性が行方向に配置されている。また、列方向には、図7の表本体283でチェックボックス287にチェックを付けた「第2の詳細設計書」、「品質管理表」、「デザイン提案書」の3つのレコードのみが表示されている。この結果として、ユーザの選択した表の内容が表示画面280に収まっており、スクロールの必要がない。そこで、図7で表示されていた縦方向のスクロールバー281および横方向のスクロールバー282は表本体283に付加されていない。
【0072】
この図17に示した表本体283では、行方向の13の属性が1つの表示画面280に収まっているが、これが収まらずに縦方向のスクロールバー281(図7参照)が付加されて表の部分が見にくい場合もあるし、それとは別に注目する属性のみに絞り込んで表を表示しようという要請がある場合もある。このよう場合には、図14に示した選択状態コントロール部288を構成するチェックボックス287の中から必要なもの以外のチェックを外すことになる。そして、その後に行列入替トグルボタン298を押して、再度、図9に示した行列の入替処理を実行することになる。
【0073】
たとえば、ユーザが図14に表示されている13の属性から「オーナ」、「ファイル名」、「表示ファイル名」および「サイズ」の4つの属性に注目したとする。
【0074】
図15は、このように属性を4つに絞り込んだ状態の表本体を表わしたものである。「オーナ」、「ファイル名」、「表示ファイル名」および「サイズ」の4つの属性のチェックボックス287のみにチェックが付加されている。チェックを付加する数が少ないので、ユーザは図17に示した表本体283の表示状態で「全てオフ」ボタン285を押してチェックをすべて外した後、絞り込んだ4つの属性のチェックボックス287のみにチェックを付加することが効率的である。
【0075】
以上の操作を行った後、ユーザは行列入替トグルボタン289を押す。すると、図9で説明した行と列の入替処理が再度実行される。
【0076】
図16は、以上のようにして行と列の入替処理を再度行った後における表本体を表わしたものである。表本体283には、図7と同様に行方向に再度、レコードの一部が表示され、これらを全部表示するために縦方向のスクロールバー281が付加されている。列方向については図15でチェックボックス287でチェックを付加した「オーナ」、「ファイル名」、「表示ファイル名」および「サイズ」の4つの属性のみが表本体283に表示されている。
【0077】
このように、行にレコード、列に属性が割り当てられた図7に示した表本体283から2回の行列入替変換処理を経ることで、同様に行にレコード、列に属性が割り当てられた図16に示す表本体283が得られることになる。図7と図16に示す2つの表本体283の違いを見比べると、列に割り当てられた属性について注目するもののみに表示が絞り込まれ、横スクロール量が減少している。横スクロール量は、最適な条件では図16に示した例のように零となる。
【0078】
ここでの、列の表示の絞り込み、すなわち列の表示・非表示の選択操作は、1回目の行列入替変換を行った結果得られた図15の表本体283に対して行われた。図15に示す表本体283は行に属性、列にレコードが割り当てられており、属性の一覧の可能性を高める画面といえる。この一方で、図15に示した表本体283に対して行列入替変換を再度行い、図16に示すように行にレコード、列に属性を割り当てた表に戻すことを一連の動作と考えると、図16に示す表本体283は、属性の一覧性を有し、かつ、表自体を直接操作することのできる列の表示・非表示選択画面の役割を果たすことになる。
【0079】
図17は、行あるいは列における注目する要素を順にチェックしてこれら行と列の入替処理を必要な回数繰り返すことができることをユーザの操作として示したものである。ユーザは図7等に示す表本体283を表示画面280に表示した状態で、注目する行のチェックボックスにチェックを付加して(ステップS351)、行列入替トグルボタン289を押し(ステップS352)、これで処理を終了させるのでなければ(ステップS353:N)、ステップS351に戻って以上の操作を必要なだけ繰り返すことができる。ユーザが最終的に処理を終了させれば(ステップS353:Y)、行と列の入替処理は終了する(エンド)。
【0080】
以上説明したように第1の実施の形態によれば、特に横方向のスクロール量を低減し、縦方向のスクロールのみで大規模な表の閲覧を行うことができる。これは、図1に示した行・列構成決定部222を用いることで、スクロールの必要な軸を所定の行・列の入替操作で縦軸側に割り当てることができると共に、行の選択操作を行い、選択状態記憶部211を書き換えることにより、横軸の表示を注目する箇所のみに絞り込むことができるためである。
【0081】
また、第1の実施の形態によれば、列を非表示にした場合であっても、どの列が非表示になっているのかの把握が可能である。これは、表本体283を表示して行と列の入れ替えを行う状態で、表に表示される列と非表示となる列がチェックボックスのチェックのオン・オフや色の区別等の各種の手法で区別して表示できるからである。
【0082】
更に、第1の実施の形態によれば、列の表示・非表示を操作する場合に、列を一覧したまま表を直接操作することができる。第1の実施の形態では、1回の行列入替変換により得られる表本体283を用いて列の表示や非表示を操作するが、表本体283の画面には列が一覧されている上に、表そのものを含んでおり、別画面あるいは別ウィンドウで表を表示する必要がないからである。
【0083】
また、本実施の形態では、列方向の表示内容が1枚の表示画面の範囲に収まるので、図26に示した本発明の関連技術のように縦方向と横方向の双方にスクロールバーを配置する必要がなく、操作性が良好である。もちろん、本実施の形態では縦方向と横方向の双方にスクロールバーを配置することを禁じるものではない。縦方向と横方向の双方にスクロールバーを配置したとしても、スクロールする量が軽減し、これにより操作性が向上する。
【0084】
<第2の実施の形態>
【0085】
図18は、本発明の第2の実施の形態による表の表示装置の構成を表わしたものである。この図18で図1と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。
【0086】
第2の実施の形態による表の表示装置200Aのデータ処理装置201Aは、入力イベント処理部221Aと、行・列構成決定部222および表生成部223の他に、自動スクロール処理部225を備えている。自動スクロール処理部225は、表生成部223と出力装置203の間に配置されており、入力イベント処理部221Aから他の処理部を介して渡された特定の列が画面中央に表示されるように表をスクロールするようになっている。ただし、対象となる列が表示画面内に表示されればよく、表示位置は必ずしも画面中央に限定されるものではない。
【0087】
第2の実施の形態によるデータ処理装置201Aも、図示しないがCPUを備えており、同じく図示しないRAM等の記憶媒体を使用することでソフトウェア的に図18に示した各部の全部または一部を実現するようになっている。
【0088】
図19は、表の表示装置に入力があった場合の動作の概要を表わしたものである。図18と共に説明する。また、図19で図8と同一部分には同一のステップ番号を付しており、これらの説明を適宜省略する。
【0089】
表の表示装置200Aの入力イベント処理部221Aは、キーボードやマウス等の入力装置202からの入力イベントを監視している(ステップS301、ステップS502、ステップS303)。そして、入力イベントが選択状態の変更である場合には(ステップS301:Y)、選択状態の変更を実行する(ステップS304)。
【0090】
本実施の形態では、入力イベントが行列入替命令であるかのチェックと、行指定・行列入替命令であるかのチェックを行っている(ステップS502)。前者の入力イベントが行列入替命令であるかのチェックは、第1の実施の形態のステップS302のチェックと同一である。第2の実施の形態では、このチェックに加えて、行指定・行列入替命令を入力イベント処理部221Aが扱う入力イベントに含めている。この結果、入力装置202からの入力が、ある行指定・行列入替命令であった場合にも(ステップS502:Y)、入力イベント処理部221Aは、行・列構成決定部222に対して処理の開始を伝達するとともに、指定行の情報を伝えるようになっている。
【0091】
行・列構成決定部222と表生成部223の動作は、この指定行の情報をそのまま伝達していくことを除いて、第1の実施の形態におけるこれらの動作と同一である(ステップS305、ステップS306)。
【0092】
一方、自動スクロール処理部225は、表生成部223から送られてきた入力イベントを受け取り、これが行指定・行列入替命令であるかどうかをチェックする(ステップS511)。そして、第1の実施の形態と同様に行指定・行列入替命令ではない場合には(N)、図8のステップS306の後と同様に特別の処理を行うことなくステップS301等の待機状態に戻ることになる。
【0093】
これに対して、入力イベントが行指定・行列入替命令であるという第2の実施の形態独自のものであった場合には(ステップS511:Y)、表生成部223が生成した表と指定行の情報を受け取って、指定行が表示画面の中央に表示されるように表のスクロールを行い、出力装置203へ出力する(ステップS512)。
【0094】
以上のようにして、ユーザは入力装置202Aを使用することで、行や列の選択状態を変更したり、行と列を入れ替えることができる他に、指定行が表示画面の中央に表示されるように表の自動スクロールを実現することができる。このような第2の実施の形態の表の表示装置200Aの処理を、更に具体的に説明する。
【0095】
図20は、行や列の選択状態を変更する前の表本体の一例を示したものである。表本体283Aの左端部分には選択状態コントロール部288Aが配置されている。また、この図20で示した状態では1つの表示画面に行および列の全部が収まらないために、縦方向のスクロールバー281Aおよび横方向のスクロールバー282Aが表本体283Aの右端あるいは下端に配置されている。ユーザがこのような表本体283Aの第6行目のレコード「品質管理表」の属性を一覧するものとする。この第2の実施の形態では、注目する行の指定を、その該当する行を入力装置202(図18)でダブルクリックすることで実現するようになっている。
【0096】
図21は、第1の実施の形態の図9に対応するもので、行列入替トグルボタンを操作するか行がダブルクリックされたときの表の表示装置の処理の流れを表わしたものである。この図21で図9と同一の処理には同一のステップ番号を付しており、これらの説明を適宜省略する。図18と共に説明を行う。
【0097】
表の表示装置200Aでは、ユーザによって行列入替トグルボタン289の操作が行われるか(ステップS321)と、図20に示した表本体283Aの特定の行を指定して入力装置202によるダブルクリックが行われたか(ステップS531)の監視を行っている。行列入替トグルボタン289の操作が行われた場合には(ステップS321:Y)、図9に示したステップS322からステップS330の処理が同様に行われ、これにより生成された表が出力装置203に出力される(ステップS331)。
【0098】
これに対して、表本体283Aの第6行目のレコード「品質管理表」を指定してダブルクリックが行われたように行を指定して入力装置202によるダブルクリックが行われた場合には(ステップS531:Y)、まず、同様に図9に示したステップS322からステップS330の処理が行われる(ステップS533)。そして、これにより生成された表における行列入替後のダブルクリックに対応した列が表示画面の中央に表示されるように、自動スクロール処理部225によって表示に関するスクロール処理が行われる(ステップS534)。そして、これにより生成された表が出力装置203に出力されることになる(ステップS331)。
【0099】
図22は、この例で「品質管理表」の箇所がダブルクリックされた場合の行列入替処理後の表本体を表わしたものであり、図20に対応するものである。自動スクロール処理部225により「品質管理表」の箇所が、表示画面における表本体283Aの横方向の中央に表示されるように表のスクロールが行われている。この第2の実施の形態では選択状態の扱いも第1の実施の形態と同様になり、行列入替変換後の列は選択状態がオンのもののみが表示される。ただし、指定行の選択状態がオフの場合は、行を指定した時点で選択状態をオンにする。
【0100】
以上説明した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができるだけでなく、単一の注目行が存在する、または、連続している複数の注目行が存在する場合に、列の表示・非表示を切り替える操作を行うことなく、横スクロール量を削減して、表の閲覧を行うことができるという新たな効果を奏する。
【0101】
また、第2の実施の形態では、選択状態をオンにした複数の注目行に加えて、更にその中で単一の注目行が存在したり、あるいは連続している複数の注目行が存在する場合に、更に横スクロール量を削減して、表の閲覧をすることができるという効果もある。
【0102】
次に、実施例を簡単に説明する。
【実施例1】
【0103】
本実施例では、テレビジョン、HDD(Hard Disk Drive)レコーダ、セットトップボックス等の電子機器に搭載された電子番組表の閲覧を行う場合を説明する。一般に、電子番組表は時間とチャンネルを軸とした行列形式で表現される。この行列形式の表現には2種類のタイプが存在する。
【0104】
図23は、電子番組表の第1のタイプについてその表現形式を示したものである。この第1のタイプの表現形式では、行に各チャンネルを割り当て、列に時間帯を割り当てる。第1のタイプの電子番組表によれば、多くのチャンネルを一覧することに適しているが、1つのチャンネル当たりの表示できる情報量は少なくなる。特に尺の短い番組の場合には、番組名自体を表示することができないこともある。
【0105】
図24は、電子番組表の第2のタイプについてその表現形式を示したものである。この第2のタイプの表現形式では、行に時間帯を割り当て、列にチャンネルを割り当てる。第2のタイプの電子番組表によれば、各番組の詳細な情報を表示することに適しているが、詳細な情報を表示した場合には、一度に表示できるチャンネル数は少なくなる。
【0106】
一般にテレビジョンはパーソナルコンピュータのディスプレイに比べて表示画面の解像度が低い。このため単位面積当たりに表示できる情報量が少なく、これらのトレードオフの関係はより顕著になる。
【0107】
ところで、たとえば図18に示した表の表示装置200Aを構成する回路装置は、実施例で次のようなものに該当する。入力装置202はテレビジョン、HDDレコーダ、セットトップボックス等の機器を操作するリモートコントローラに該当する。データ処理装置201Aおよび記憶装置204は、テレビジョン等の機器に含まれる。このような機器のうちで、データ記憶部213には電子番組表に表示する番組情報が格納される。ただし、データ記憶部213は機器の内部に含まれるとは限らず、番組情報を提供するサービス業者のサーバの内部等の外部に存在し、ネットワークを介して接続される場合もある。出力装置203は電子番組表を表示するテレビジョンに該当する。
【0108】
次に、本実施例で図18に示す表の表示装置200Aの具体的な動作について説明する。
【0109】
まず、初期状態で、表生成部223は、データ記憶部213から読み出した番組情報を表として、テレビジョンとしての出力装置203に表示しているものとする。表の行と列に関する要素の割り当ては任意であるが、本実施例では、行にチャンネルを、列に時間を割り当てているものとする。また、電子番組表の各行はチェックボックスを備えており、初期状態ではすべて行の選択状態はオンになっているものとする。入力装置202はリモートコントローラであり、「上下左右移動キー」、「決定キー」、「全てオンキー」、「全てオフキー」および「行列入替キー」を備えているものとする。また、本実施例の電子番組表は唯一の指定枠としてのフォーカスを有し、リモートコントローラの「上下左右キー」によってフォーカスを移動することができる。フォーカスの移動範囲は各番組および各チェックボックスになる。
【0110】
フォーカスがチェックボックスにあるときに「決定キー」を押すことでチェックボックスのオン・オフが反転するようになっている。「全てオンキー」を押すとすべてのチェックボックスがオンになり、「全てオフキー」を押すとすべてのチェックボックスがオフになる。「行列入替キー」を押すことで、入力イベント処理部221へ行列入替命令を発行する。
【0111】
なお、本実施例では入力装置202であるリモートコントローラが「行列入替キー」を備えるとしたが、これに限るものではない。専用のキーを用意しない場合は、電子番組表上にフォーカスにより選択可能な行列入替ボタンを備えるようにしてもよい。
【0112】
行には、図23に示すように1チャンネル(ch)から15チャンネルの15個のチャンネルが表示され、列には20時から24時までの4時間の時間帯が表示されているとする。図23に示した表示形式では多くのチャンネルを一覧することができる。ここで、リモートコントローラの操作により、6チャンネル、7チャンネルおよび8チャンネルの行のチェックボックスをオンにして、行列入替キーを押下したとする。すると、入力イベント処理部221に行列入替命令が渡されて、図19に示したステップS502からステップS306の処理が実行される。この結果、行と列が入れ替わり、行に時間帯が、列にチャンネルが割り当てられた電子番組表が表示される。
【0113】
この電子番組表の行には先程と同様に20時から24時までの4時間の時間帯が表示され、列には6チャンネル、7チャンネルおよび8チャンネルの3つのチャンネルのみが表示されている(図24)。この表示ではチャンネル数の表示は限られているが、時間あたりのスペースを広く確保できる。このため、各番組の番組情報を詳細に表示することができる。
【0114】
このようにしてチャンネルを一覧しながら所望のものだけを選択し行列入替変換を行うことで、個々の番組情報を別画面で表示することなく電子番組表上で詳細な番組情報を閲覧することができる。更に、ここから、7時、8時、22時、23時のチェックボックスをオンにして、再度、同様に行列入れ替えを行うと、行には1chチャンネル15チャンネルの15個のチャンネルが表示され、列には7時から9時の2時間と、22時から24時の2時間のそれぞれの時間帯のみが表示された電子番組表を得る。
【0115】
図25は、この電子番組表を表わしたものである。図25に示す表示形式では、離れた複数の時間帯を1つの番組表に表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0116】
【図1】第1の実施の形態による表の表示装置の構成を示したブロック図である。
【図2】第1の実施の形態でデータ記憶部に格納されているデータそのものに対応する表の要部を表わした説明図である。
【図3】第1の実施の形態で行リスト・列リスト記憶部に記憶された行リストの内容の一部を示す説明図である。
【図4】第1の実施の形態で行リスト・列リスト記憶部に記憶された列リスト内容を示す説明図である。
【図5】第1の実施の形態で選択状態記憶部における行の選択状態を2通り示した説明図である。
【図6】第1の実施の形態で選択状態記憶部における列の選択状態を示した説明図である。
【図7】第1の実施の形態で表の作成のためのある段階の表示画面の表示状態の一例を表わした平面図である。
【図8】第1の実施の形態で表の表示装置に入力があった場合の動作の概要を表わした流れ図である。
【図9】第1の実施の形態で行列入替トグルボタを操作したときの表の表示装置の処理の流れを表わした流れ図である。
【図10】第1の実施の形態で行と列が入れ替わった後の行リストを表わした説明図である。
【図11】第1の実施の形態で行リストと列リストの内容が入れ替わった後の列リストの内容を表わした説明図である。
【図12】第1の実施の形態で行と列が入れ替わった後の選択状態記憶部に記憶されている行の選択状態を表わした説明図である。
【図13】第1の実施の形態で行と列が入れ替わった後の選択状態記憶部に記憶されている列の選択状態を表わした説明図である。
【図14】第1の実施の形態で行列の入れ替えの結果として得られる表示画面を表わした平面図である。
【図15】第1の実施の形態で属性を4つに絞り込んだ状態の表本体を表わした平面図である。
【図16】第1の実施の形態で行と列の入替処理を再度行った後における表本体を表わした平面図である。
【図17】第1の実施の形態で行と列の入替処理を必要な回数繰り返すユーザの操作を示した流れ図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態による表の表示装置の構成を表わしたブロック図である。
【図19】第2の実施の形態で表の表示装置に入力があった場合の動作の概要を表わした流れ図である。
【図20】第2の実施の形態で行や列の選択状態を変更する前の表本体の一例を示した平面図である。
【図21】第2の実施の形態で行列入替トグルボタンの操作あるいは行のダブルクリックによる表の表示装置の処理の流れ図である。
【図22】第2の実施の形態で「品質管理表」の箇所が指定された場合の行列入替処理後の表本体を表わした平面図である。
【図23】実施例における電子番組表の第1のタイプについてその表現形式を示した平面図である。
【図24】実施例における電子番組表の第2のタイプについてその表現形式を示した平面図である。
【図25】実施例で離れた複数の時間帯を1つの番組表に表示した電子番組表の平面図である。
【図26】放送する時間帯を行方向に表示し、個々のチャンネルを列方向に示した番組表の一部を表わした説明図である。
【図27】第2の関連技術を採用した表の表示装置による表示画面の一例を示した平面図である。
【図28】第3の関連技術を採用した表の表示装置による表示画面の変化の様子を示した平面図である。
【符号の説明】
【0117】
200、200A 表の表示装置
201、201A データ処理装置
202 入力装置
203 出力装置
204 記憶装置
211 選択状態記憶部
212 行リスト・列リスト記憶部
213 データ記憶部
221、221A 入力イベント処理部
222 行・列構成決定部
223 表生成部
225 自動スクロール処理部
260 行リスト
270 列リスト
281、281A 縦方向のスクロールバー
282、282A 横方向のスクロールバー
283、283A 表本体
284 「全てオン」ボタン
285 「全てオフ」ボタン
287 チェックボックス
288、288A 選択状態コントロール部(指示入力欄)
289 行列入替トグルボタン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
行方向と列方向に複数の表示要素をマトリックス状に配置した表を生成するための表示用元データを記憶する表示用元データ記憶手段と、
前記表示用元データを基にして前記行方向と列方向に複数の表示要素をマトリックス状に配置した表本体と、この表本体で表示を選択する行または列を指示する指示入力欄とを一体的に生成して表示する表示手段
とを具備することを特徴とする表の表示装置。
【請求項2】
前記表示手段によって表示される表本体の行と列の入れ替えを指示する入れ替え指示手段と、
この入れ替え指示手段によって行と列の入れ替えが指示されたとき、前記表本体を前記指示入力欄で指示した表示を選択する行または列以外の表示要素を削除したものに変更すると共に行と列を入替えて表示する表示変更手段
とを具備することを特徴とする請求項1記載の表の表示装置。
【請求項3】
前記表示手段は前記表本体と前記指示入力欄を1枚の表示画面に一度に表示できないとき、表示できない方向の行または列をスクロールして表示するスクロール表示手段を具備することを特徴とする請求項1または請求項2記載の表の表示装置。
【請求項4】
前記指示入力欄は、前記表本体の端部に行または列に沿って一列に配置されたチェックボックスであり、これらのチェックボックスに対するチェックのオン・オフによって選択する行または列を指示することを特徴とする請求項1記載の表の表示装置。
【請求項5】
前記指示入力欄は、前記表本体の各行または列の視覚的な表示の違いによって、選択する行または列を指示することを特徴とする請求項1記載の表の表示装置。
【請求項6】
前記入れ替え指示手段は、表示画面の所定の配置された行列入替トグルボタンであることを特徴とする請求項2記載の表の表示装置。
【請求項7】
行と列の入れ替え後の1枚の表示画面に表示箇所の移動処理が行われることなく表示される行または列を指示する表示箇所指定手段を具備することを特徴とする請求項2記載の表の表示装置。
【請求項8】
行方向と列方向に複数の表示要素をマトリックス状に配置した表を生成するための表示用元データを用いて行方向と列方向に複数の表示要素をマトリックス状に配置した表本体を生成する表本体生成ステップと、
前記表本体における表示を選択する行または列を指示する指示入力欄をこの表本体と一体的に生成する指示入力欄生成ステップと、
これら表本体生成ステップおよび指示入力欄生成ステップで生成した表本体および指示入力欄を表示する表示ステップと、
この表示ステップで表示される表本体の行と列の入れ替えを指示する入れ替え指示ステップと、
この入れ替え指示ステップで行と列の入れ替えが指示されたとき、前記表本体を前記指示入力欄で指示した表示を選択する行または列以外の表示要素を削除したものに変更すると共に行と列を入れ替えて表示する表示変更ステップ
とを具備することを特徴とする表の表示方法。
【請求項9】
行方向と列方向に複数の表示要素をマトリックス状に配置した表を生成するための表示用元データを用いて表を表示する表の表示装置のコンピュータに、
行方向と列方向に複数の表示要素をマトリックス状に配置した表本体を生成する表本体生成処理と、
前記表本体における表示を選択する行または列を指示する指示入力欄をこの表本体と一体的に生成する指示入力欄生成処理と、
これら表本体生成処理および指示入力欄生成処理で生成した表本体および指示入力欄を表示する表示処理と、
この表示処理で表示される表本体の行と列の入れ替えを指示する入れ替え指示処理と、
この入れ替え指示処理で行と列の入れ替えが指示されたとき、前記表本体を前記指示入力欄で指示した表示を選択する行または列以外の表示要素を削除したものに変更すると共に行と列を入れ替えて表示する表示変更処理
とを実行させることを特徴とする表の表示制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2011−53725(P2011−53725A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−304158(P2007−304158)
【出願日】平成19年11月26日(2007.11.26)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】