説明

表示具

【課題】 ハーフミラーを用いることなく、より簡便に文字や絵柄を表し、また消すことが自在にできる表示具を提供する。
【解決手段】 表面10から裏面10に貫通する大径の貫通孔11Cが空けられている板状の表示板10と、表示板10の裏面10に設けられると共に、大径の貫通孔11Cの内壁面11C11とほぼ同じ色をした、光透過性を持つシート20とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、絵や文字、模様などの表示対象が出現し、また、表示されている表示対象が消える表示具に関する。
【背景技術】
【0002】
絵や文字、模様などの表示対象が例えば光源を点灯することで出現する表示装置があり、この表示装置には、ハーフミラーを用いるものがある(例えば、特許文献1参照。)。この表示装置は、ハーフミラーの背面に、文字や絵柄が描かれた光透過材料を備え、さらに、この光透過材料の背面から光を当てる光源体を備えている。通常、この表示装置は光源体を点灯して、光透過材料に描かれた文字や絵柄を、ハーフミラーの前面から見えるようにしている。この場合、文字や絵柄は表示装置から離れた所で視認可能である。また、表示装置付近を人が通ると、この装置は光源体を消灯して、ハーフミラーの前面から文字や絵柄が見えないようにしている。
【0003】
このように、この表示装置は、光源体の点灯と消灯により、文字や絵柄を出現させ、また、文字や絵柄を消している。
【特許文献1】特開2008−20581号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、先に述べた表示装置は、文字や絵柄が描かれた光透過材料をハーフミラーの背面に配置する構造である。このため、ハーフミラーと光透過材料とを保持する外枠が必要である。また、衝撃等でハーフミラーが破損するおそれもある。さらに、曲面による表示も難しい等、部材としてハーフミラーを使うことからくる設計上、使用上の制約が様々ある。
【0005】
この発明の目的は、前記の課題を解決し、ハーフミラーを用いることなく、より簡便に文字や絵柄を表し、また消すことが自在にできる表示具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記の課題を解決するために、請求項1の発明は、表面から裏面に貫通する第1の貫通孔が1つ以上空けられている板状の表示板と、前記表示板の裏面に設けられると共に、前記第1の貫通孔の内壁面とほぼ同じ色をした、光透過性を持つシートとを備え、前記第1の貫通孔の配置により前記表示板の表面に模様等の表示対象を形成したことを特徴とする表示具である。
【0007】
請求項1の発明では、表示板の表面を反射光で見る場合と、表示板の裏面に光を当てて表示板を見る場合とで二通りの表示対象の表示が可能である。つまり、表示板の表面を反射光で見る場合には、第1の貫通孔の内壁面と貫通孔の底部に位置するシートとが同化した表示対象が現れ、表示板の裏面に光を当てて表示板を見る場合には、透過光により第1の貫通孔が表示される。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載の表示具において、前記表示板は、前記第1の貫通孔とほぼ同形の窪みを備え、前記表示板の表面には、該表面にメッシュ模様を形成するためのメッシュ形成位置に、前記各第1の貫通孔を配置して模様等の表示対象が形成され、前記メッシュ形成位置であり、かつ、前記第1の貫通孔が未配置のところに、前記窪みが配置されていることを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項2に記載の表示具において、前記表示板は、該表示板の表面から裏面に貫通し、前記第1の貫通孔が前記表示板の表面に形成する形状とほぼ同じ孔形状を持ち、透過光の一部を遮光する遮光部を持つ第2の貫通孔を備え、前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔とで模様等の表示対象を形成したことを特徴とする。
【0010】
請求項4の発明は、請求項3に記載の表示具において、前記第2の貫通孔には、前記遮光部の遮光する光の量がそれぞれ異なる複数の種類があることを特徴とする。
【0011】
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示具において、前記表示板の表面と前記各貫通孔の内壁面との両方を、または、前記各貫通孔の内壁面を、任意の色の前記シートと同一の色にしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明によれば、第1の貫通孔の内壁面とシートとが同じ色であるので、反射光で映し出される表示板の表面には、第1の貫通孔で形成される表示対象であり、かつ、第1の貫通孔の内壁面と貫通孔の底部に位置するシートとが同化した表示対象が現れる。また、表示板の裏面から光を当てると、シートが光透過性を持つので、第1の貫通孔により形成される表示対象が透過光で出現する。これにより、従来で用いたハーフミラーを用いることなく、表示板には第1の貫通孔による二通りの模様の表示が可能になる。
【0013】
請求項2の発明によれば、各第1の貫通孔の内壁面およびシートと窪みとがほぼ同じ色であるので、反射光で映し出される表示板の表面には、第1の貫通孔の内壁面および貫通孔の底部に位置するシートと、窪みとにより形成されるメッシュ模様が現れる。また、表示板の裏面から光を当てると、シートが光透過性を持つので、第1の貫通孔により形成される模様等の表示対象が透過光で出現する。これにより、表示板には第1の貫通孔および窪みによるメッシュ模様と、第1の貫通孔による模様との二通りの異なる模様の表示が可能になり、装置の用途の多様化を可能にする。
【0014】
請求項3および請求項4の発明によれば、透過光の量がそれぞれ異なる貫通孔で模様等の表示対象を形成するので、変化に富んだ表示対象を作ることを可能にする。
【0015】
請求項5の発明によれば、表示板の表面と各貫通孔の内壁面との両方を、または、各貫通孔の内壁面を、任意の色のシートと同一の色にすることにより、任意の色で請求項1〜4までの表示具を作製することができ、デザインに応じた表示具を提供することで、装置の用途の多様化を可能にする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に、この発明の各実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。
【0017】
(実施の形態1)
この実施の形態による表示具を図1に示す。図1の表示具1は、絵や文字、模様などを表示対象としている。この表示具1は、板状の表示板10とシート20とで構成されている。
【0018】
表示板10は、孔などの形成が可能な材料で作られている。こうした材料には合成樹脂や金属など各種のものがあるが、この実施の形態では金属板が用いられている。表示板10には多数の表示要素11が形成されている。表示要素11の形状は任意であり、例えば六角ハニカム形状や四角形状がある。この実施の形態では、表示要素11の形状は円形である。各表示要素11は絵や文字、模様などを形成する点、つまり画素である。表示要素11はメッシュ形状に配列されている。メッシュ形状は任意であり、メッシュ形状には例えば45度や60度の千鳥模様状、格子状、煉瓦積み形状がある。
【0019】
この実施の形態では、表示要素11に主に三つの種類がある。一番目の表示要素11は、図2に示すように、表示板10の厚み方向に、かつ、表示板10の表面10側に形成された窪み11Aである。なお、図2は、図1の複数の表示要素11の中から一部を取り出して示した図である。窪み11Aは、表示板10の厚さ方向に形成されている。窪み11Aは次のようにして形成される。表示板10の表面10に対して、表示板10を貫通しない状態で、同ピッチで同径の孔を設ける。窪み11Aの加工方法には各種あるが、この実施の形態ではエッチングを用いている。こうしたエッチング加工によって、表示板10の表面10にはメッシュ模様が形成される。
【0020】
二番目の表示要素11は小径の貫通孔11Bを含む。小径の貫通孔11Bは、表示板10を貫通する孔であり、表示板10の表面10と裏面10とで径が異なっている。このために、小径の貫通孔11Bの内部には段差が設けられ、これにより遮光部11Bが形成されている。遮光部11Bは小径の貫通孔11Bを通る光の一部を遮光する。小径の貫通孔11Bは次のようにして形成される。表面10に窪み11Aがメッシュ状に形成されている表示板10の裏面10に対して、表示対象の形成に必要とする窪み11Aに中心位置を合わせ、かつ、窪み11Aに比べて孔径を小さくして、窪み11Aに貫通する孔を設ける。
【0021】
三番目の表示要素11は大径の貫通孔11Cを含む。大径の貫通孔11Cは、表示板10を貫通する孔であり、表示板10の表面10と裏面10とで径が同じである。大径の貫通孔11Cは次のようにして形成される。表面10に窪み11Aがメッシュ状に形成されている表示板10の裏面10に対して、表示対象の形成に必要とする窪み11Aに中心位置を合わせ、かつ、窪み11Aと径を同じにして、窪み11Aに連通する孔を設ける。
【0022】
小径の貫通孔11Bおよび大径の貫通孔11Cは、先に述べたように、エッチングによって形成される。なお、エッチングの方法には、両面エッチング、片側エッチング、表裏からの深さを変えたエッチング等があるが、この実施の形態の図は通常の両面エッチング、つまり、表裏からの深さが同一の両面エッチングで描かれている。
【0023】
シート20は、表示板10の裏面10の全面に貼り付けられている。なお、シート20は薄いものであるが、シート20を図面上に表すために、図1および以降の図ではシート20に厚みを付けている。シート20の色としては、表示要素11の一部となる、後述する窪み11A11、11A12、小径の貫通孔11Bの内壁面11B11および大径の貫通孔11Cの内壁面11C11、つまり、各面の梨地肌とほぼ同じ色を用いる。例えば、表示板10がSUS材で作られている場合、シート20の色として白〜薄灰の範囲の色を用いる。さらに、シート20は光を透す光透過性を持つ。このように、梨地肌とほぼ同じ色を持ち、かつ、光透過性を持つ材料として、紙や樹脂シートなどがある。
【0024】
先に述べたように、表示要素11には主に三つの種類があり、一番目の表示要素11は窪み11Aである。二番目の表示要素は、小径の貫通孔11Bの内壁面11B11と、小径の貫通孔11Bの底面に位置するシート20とで形成される。同じように、三番目の表示要素は、大径の貫通孔11Cの内壁面11C11と、大径の貫通孔11Cの底面に位置するシート20とで形成される。反射光で映し出される3つの表示要素11はすべて同じ画素となる。また、透過光で映し出される3つの表示要素11については、一番明るい画素となるのが大径の貫通孔11Cであり、二番目に明るい画素となるのが小径の貫通孔11Bである。また、窪み11Aは暗い画素となる。
【0025】
こうした構造の表示具1は次のようにして用いられる。表示具1は絵や文字、模様などの表示対象を出現させるが、表示具1の目視方向は、図3(a)に示すように、表示板10の表面10側である。図3(a)では、主な目視方向を符号Aで表している。光は、表示板10の表面10側から入射して反射する。一方、小径の貫通孔11Bの内壁面11B11と、大径の貫通孔11Cの内壁面11C11と、シート20との色合いがほぼ同じである。これにより、図3(b)に示すように、小径の貫通孔11Bの内壁面11B11とシート20とが同化し、大径の貫通孔11Cの内壁面11C11とシート20とが同化する。この結果、視認方向Aからの反射光により、表示板10の表面に形成されている表示要素11、つまり、窪み11Aの内壁面11A11と底面11A12とから成る一番目の表示要素11と、貫通孔11Bの内壁面11B11と底面のシート20とから成る二番目の表示要素11と、大径の貫通孔11Cの内壁面11C11と底面のシート20とから成る三番目の表示要素11とで形成される、単純なメッシュ模様だけが見える。
【0026】
ところで、図4(a)に示すように、表示板10の裏面10を照射方向Bからバックライトで照らすと、シート20には光透過性があるので、図4(b)に示すように、目視方向Aからは、表示要素11の小径の貫通孔11Bと大径の貫通孔11Cとが見えて、表示対象が出現する。このとき、窪み11Aは光を透さないので、暗い画素となる。
【0027】
こうした表示具1を用いると、図5に示すような表示対象の出現も可能になる。通常、図5(a)に示すように、無地のメッシュ模様が表示具1からの反射光によって見える。表示具1の裏面をバックライトで照らすと、図5(b)に示すように、表示対象として「SGK」の文字が出現する。これらの表示対象を出現させるために、小径の貫通孔11Bを多数用いて文字の部分を形成し、文字以外の部分を、大径の貫通孔11Cを多数用いて形成する。これにより、径の小さい小径の貫通孔11Bで形成される文字の部分が暗く見え、径の大きい大径の貫通孔11Cで形成される文字周囲の部分が明るく見える。なお、こうした模様は、大径の貫通孔11Cと窪み11A、あるいは小径の貫通孔11Bと窪み11Aの組み合わせでも、同じように作ることができる。図5(c)に大径の貫通孔11Cと窪み11Aの場合の例を示す。
【0028】
こうして、この実施の形態によれば、表示板10とシート20とで表示具が構成されるので、ハーフミラーを使わずに、反射光で見える模様と、バックライトを当てて見える模様とを異ならせることができる。また、図6に示すように、小径の貫通孔11Bの第2の貫通孔11B21として、それぞれ径の異なる複数の種類を用いることにより、変化に富んだ文字や模様を表示することができる。さらに、この表示具1を金属で作った場合には、溶接、プレス等の加工も容易なため、照明、インテリア、壁面装飾、ブラインド、看板等に利用可能であり、表示具1の用途の多様化を可能にする。
【0029】
(実施の形態2)
この実施の形態は、実施の形態1の表示具1を用いた表示装置である。図7に示すように、表示装置2は、表示具1と照明装置30とで構成されている。照明装置30は、表示具1の表示板10の裏面10側を照らすものであり、バックライト31と制御部32とを備えている。バックライト31は、制御部32からの電源供給によって発光する。バックライト31として例えば蛍光灯や発光ダイオードなどがある。制御部32は、スイッチのオン・オフや、外部から加えられるオン・オフ信号に応じて、バックライト31に電源を供給する。
【0030】
こうした表示装置2を用いると、図8に示すような表示対象の出現も可能になる。なお、図8は、この実施の形態による表示装置2を家電製品のスイッチパネル101〜104に用いる場合を示している。スイッチパネル101〜104の周囲は枠である。通常、スイッチパネル101〜104の表面には、図8(a)に示すように、無地のメッシュ模様が光の反射光によって見える。照明装置30がスイッチパネルの裏面をバックライト31で照らすと、図8(b)に示すように、家電製品のスイッチの役割を示す表示対象が出現する。
【0031】
これらの表示対象を出現させるために、スイッチパネル101の模様部分101Aを、表示要素11の窪み11Aもしくは小径の貫通孔11Bを多数用いて形成し、背景部分101Bを、表示要素11の小径の貫通孔11Bまたは大径の貫通孔11Cを多数用いて形成する。これにより、バックライト31を透過する背景部分101Bの中に、バックライト31を透過しない模様部分101Aを浮き出すことができる。スイッチパネル102〜104についても同様である。
【0032】
こうして、この実施の形態によれば、表示具1を家電製品のスイッチや警告灯などに適用することができ、表示具1の用途の多様化を可能にする。このときに、スイッチなどを使用するときだけ、模様を表示させることが可能である。
【0033】
(実施の形態3)
この実施の形態では、実施の形態2で用いられた表示具1を次のようにしている。前述した実施の形態では、表示具1の表示板10に形成された窪み11A、小径の貫通孔11Bおよび大径の貫通孔11Cの梨地肌の色にシート20の色を合わせた。この実施の形態では、表示板10の梨地肌を着色することによって、シート20の色に梨地肌の色を合わせている。
【0034】
こうした表示具1を備える表示装置2を用いると、図9に示すような表示対象の出現も可能になる。図9は、この実施の形態による表示装置2を、実施の形態2と同様に家電製品のスイッチパネル101〜104に用いる場合を示し、色は任意であるが図では黒にしている。通常、スイッチパネル101〜104の表面には、図9(a)に示すように、黒色の無地のメッシュ模様が光の反射光によって見える。スイッチパネルの裏面をバックライト31で照らすと、図9(b)に示すように、黒色の背景にスイッチの役割を示す表示対象が表示される。
【0035】
これらの表示対象を表示するために、実施の形態3では、表示具1の表示板10の表面10、窪み11Aの内壁面11A11および底面11A12、小径の貫通孔11Bの内壁面11B11、大径の貫通孔11Cの内壁面11C11をすべて黒で塗装する。また、シート20には黒色のものを用いる。スイッチパネル101の場合、表示要素11の小径の貫通孔11Bまたは大径の貫通孔11Cを多数用いて模様部分101Aを形成し、表示要素11の窪み11Aもしくは小径の貫通孔11Bを多数用いて背景部分101Bを形成する。これにより、バックライト31を透過しない黒色の背景部分101Bの中に、バックライト31を透過する模様部分101Aを浮き出すことができる。スイッチパネル102〜104についても同様である。なお、明暗の関係を逆にして、例えば図9(a)に示す模様から図8(b)に示す模様に変えることも、勿論可能である。
【0036】
こうして、この実施の形態によれば、窪み11A、小径の貫通孔11B、大径の貫通孔11Cおよびシート20を着色することにより、デザインに応じた表示具1を提供することができ、表示具1の用途の多様化を可能にする。なお、この実施の形態は実施の形態1の表示具1にも、勿論、用いることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】実施の形態1による表示具の一例を示す斜視図である。
【図2】表示要素を示す断面図である。
【図3】表示対象の出現を説明する図であり、図3(a)は目視方向を説明する図、図3(b)は表示対象の出現状態を示す図である。
【図4】表示対象の出現を説明する図であり、図4(a)は光を当てる方向を説明する図、図4(b)は表示対象の出現状態を示す図である。
【図5】表示対象の出現を説明する図であり、図5(a)はバックライトを当てる前の様子を示す図、図5(b)はバックライトを当てた後の様子を示す図、図5(c)はバックライトを当てた後の様子を示す図である。
【図6】貫通孔の断面を示す図である。
【図7】実施の形態2による表示装置の一例を示す斜視図である。
【図8】実施の形態2による表示対象の出現を説明する図であり、図8(a)はバックライトを当てる前の様子を示す図、図8(b)はバックライトを当てた後の様子を示す図である。
【図9】実施の形態3による表示対象の出現を説明する図であり、図9(a)はバックライトを当てる前の様子を示す図、図9(b)はバックライトを当てた後の様子を示す図である。
【符号の説明】
【0038】
1 表示具
10 表示板
10 表面
10 裏面
11A 窪み
11B 大径の貫通孔(第2の貫通孔)
11C 小径の貫通孔(第1の貫通孔)
20 シート
2 表示装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面から裏面に貫通する第1の貫通孔が1つ以上空けられている板状の表示板と、
前記表示板の裏面に設けられると共に、前記第1の貫通孔の内壁面とほぼ同じ色をした、光透過性を持つシートと、
を備え、前記第1の貫通孔の配置により前記表示板の表面に模様等の表示対象を形成したことを特徴とする表示具。
【請求項2】
前記表示板は、前記第1の貫通孔とほぼ同形の窪みを備え、
前記表示板の表面には、該表面にメッシュ模様を形成するためのメッシュ形成位置に、前記各第1の貫通孔を配置して模様等の表示対象が形成され、前記メッシュ形成位置であり、かつ、前記第1の貫通孔が未配置のところに、前記窪みが配置されていることを特徴とする請求項1に記載の表示具。
【請求項3】
前記表示板は、該表示板の表面から裏面に貫通し、前記第1の貫通孔が前記表示板の表面に形成する形状とほぼ同じ孔形状を持ち、透過光の一部を遮光する遮光部を持つ第2の貫通孔を備え、
前記第1の貫通孔と前記第2の貫通孔とで模様等の表示対象を形成したことを特徴とする請求項2に記載の表示具。
【請求項4】
前記第2の貫通孔には、前記遮光部の遮光する光の量がそれぞれ異なる複数の種類があることを特徴とする請求項3に記載の表示具。
【請求項5】
前記表示板の表面と前記各貫通孔の内壁面との両方を、または、前記各貫通孔の内壁面を、任意の色の前記シートと同一の色にしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2010−20038(P2010−20038A)
【公開日】平成22年1月28日(2010.1.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−179738(P2008−179738)
【出願日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【出願人】(502347180)株式会社エス・ジー・ケィ (1)
【Fターム(参考)】