表示制御プログラム、表示制御装置、表示制御システム、及び表示制御方法
【課題】サーバ装置から取得したコンテンツに立体視画像が含まれている場合に、その画像を適切に立体視表示することを可能にする手段を提供すること。
【解決手段】ゲーム装置10では、WEBサーバ100から取得された第1のコンテンツが下側LCD12に平面視表示される。そして、第2のコンテンツを表示させる操作が検出されたことに応じて、第2のコンテンツがWEBサーバ100から取得される。ゲーム装置10では、このようにして取得された第2のコンテンツが立体視画像であるか否かの判定処理が行われ、その判定結果が肯定である場合に、第2のコンテンツとしての立体視画像が上側LCD22に立体視表示される。
【解決手段】ゲーム装置10では、WEBサーバ100から取得された第1のコンテンツが下側LCD12に平面視表示される。そして、第2のコンテンツを表示させる操作が検出されたことに応じて、第2のコンテンツがWEBサーバ100から取得される。ゲーム装置10では、このようにして取得された第2のコンテンツが立体視画像であるか否かの判定処理が行われ、その判定結果が肯定である場合に、第2のコンテンツとしての立体視画像が上側LCD22に立体視表示される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御プログラム、表示制御装置、表示制御システム、及び表示制御方法に関し、より特定的には、WEBサーバ等のサーバ装置から取得した画像を画面に表示させる表示制御装置のコンピュータによって実行される表示制御プログラム、表示制御装置、表示制御システム、及び表示制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータや携帯電話端末等が備える表示制御装置は、WEBサーバにアクセスして取得したリソースを解析して文字や画像等を含むWEBページを表示する、いわゆるWEBブラウザ機能を有している。ユーザは、このWEBブラウザ機能を利用して様々なWEBページを閲覧することができる(例えば特許文献1参照)。
【0003】
その一方で、映画やゲーム等において立体視表示を行う様々な装置が提案されている。例えば特許文献2には、仮想3次元空間を仮想ステレオカメラで撮像して左目用画像及び右目用画像を生成し、これらの画像をずらして描画することで仮想3次元空間内の3次元オブジェクトを立体視表示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−61504号公報
【特許文献2】特開2004−7395号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に記載されているような従来のWEBサーバや表示制御装置(表示制御装置のブラウザエンジン)は、特許文献2に記載されているような左目用画像及び右目用画像からなる立体視画像を扱うことを想定した構成となっていない。このため、たとえWEBサーバから提供されるコンテンツに立体視画像が含まれていたとしても、その画像は表示制御装置によって文書等と共に画面に平面視表示されるだけで、表示制御装置においてその画像を立体視画像と識別して立体視表示させることができないという問題があった。
【0006】
それ故に、本発明の目的は、サーバ装置から取得したコンテンツに立体視画像が含まれている場合に、その画像を適切に立体視表示することを可能にする表示制御プログラム、表示制御装置、表示制御システム、及び表示制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の表示制御プログラムは、サーバ装置から取得した画像を画面に表示させる表示制御装置のコンピュータによって実行される表示制御プログラムである。この表示制御プログラムは、コンピュータを、第1取得手段、第1表示制御手段、操作検出手段、第2取得手段、第1判定手段、及び第2表示制御手段として機能させる。第1取得手段は、第1のコンテンツをサーバ装置から取得する。第1表示制御手段は、第1取得手段によって取得された第1のコンテンツを画面に平面視表示させる。操作検出手段は、第1のコンテンツとは異なる第2のコンテンツを表示させる操作を検出する。第2取得手段は、第2のコンテンツを表示させる操作が操作検出手段によって検出された場合に、第2のコンテンツをサーバ装置から取得する。第1判定手段は、第2取得手段によって取得された第2のコンテンツが立体視画像であるか否かを判定する。第2表示制御手段は、第1判定手段による判定結果が肯定である場合に、第2のコンテンツとしての立体視画像を画面に立体視表示させる。
【0008】
例えば、第1のコンテンツが画面に平面視表示されると、第1のコンテンツと関連するコンテンツである第2のコンテンツを表示させる操作(例えば第1のコンテンツに埋め込まれたハイパーリンクを選択する操作)が可能になる。この第2のコンテンツを表示させる操作が検出されると、第2のコンテンツがサーバ装置から取得される。第2のコンテンツが取得されると、その第2のコンテンツが立体視画像であるか否かが判定される。そして、第2のコンテンツが立体視画像であると判定された場合、第2のコンテンツが立体視画像として画面に立体視表示される。したがって、サーバ装置から取得したコンテンツに立体視画像が含まれている場合に、その立体視画像を適切に立体視表示することが可能になる。
【0009】
第2表示制御手段は、第1表示制御手段が第2のコンテンツを平面視表示する処理の代わりに、その第2のコンテンツを立体視表示させてもよい。
【0010】
この構成によれば、立体視画像と識別されずに第1表示制御手段によって第1のコンテンツと同様に平面視表示される画像を、立体視画像として適切に識別して立体視表示することが可能になる。
【0011】
コンピュータを、第3取得手段、及び第2判定手段として更に機能させてもよい。第3取得手段は、第2のコンテンツを表示させる操作が操作検出手段によって検出された場合に、その第2のコンテンツの種別を取得する。第2判定手段は、第3取得手段によって取得された種別が画像であるか否かを判定する。この場合、第1判定手段は、第2判定手段による判定結果が肯定である場合に、第2のコンテンツが立体視画像であるか否かを判定する。
【0012】
この構成によれば、第2のコンテンツの種別が画像である場合に、第2のコンテンツが立体視画像であるか否かの判定が行われる。このため、画像ではない第2のコンテンツについてまで立体視画像であるか否かを判定するという無駄な処理が行われるのを効果的に防止することができる。
【0013】
第1表示制御手段は、第2判定手段による判定結果が否定である場合に、第2取得手段によって取得された第2のコンテンツを平面視表示させることが好ましい。
【0014】
この構成によれば、第2のコンテンツの種別が画像ではない場合にその第2のコンテンツが平面視表示される。このため、画像ではない第2のコンテンツに対しては不要な立体視画像であるか否かの判定処理が行われるのを防止することが可能になる。その結果、画像ではない第2のコンテンツに対して適切な表示処理を迅速に行うことが可能になる。
【0015】
第1判定手段は、第2取得手段によって取得された第2のコンテンツに複数の画像が含まれているか否かに基づいて、その第2のコンテンツが立体視画像であるか否かを判定してもよい。
【0016】
この構成によれば、第2のコンテンツが立体視画像であるか否かを容易に判定することが可能になる。
【0017】
画面は、平面視表示が可能な第1画面と、立体視表示が可能な第2画面とを含んでいてもよい。この場合、第1表示制御手段は第1画面を用いて平面視表示を行い、第2表示制御手段は第2画面を用いて立体視表示を行う。
【0018】
この構成によれば、第2のコンテンツが立体視画像である場合に、第2のコンテンツが第1のコンテンツとは異なる画面に立体視表示される。このため、第2のコンテンツが立体視画像として画面に立体視表示されたことをユーザが容易に認識することができる。
【0019】
コンピュータを、ユーザの入力に応じて、少なくとも第2表示制御手段により立体視表示された立体視画像を記憶手段に記憶させる記憶制御手段として更に機能させてもよい。
【0020】
この構成によれば、画面に立体視表示された立体視画像が記憶手段に記憶されるので、ユーザがその画像を改めて視認することが容易になる。
【0021】
また、本発明の表示制御プログラムは、サーバ装置から取得した画像を画面に表示させる表示制御装置のコンピュータによって実行される表示制御プログラムである。この表示制御プログラムは、コンピュータを、操作検出手段、取得手段、判定手段、及び表示制御手段として機能させる。操作検出手段は、コンテンツを表示させる操作を検出する。取得手段は、コンテンツを表示させる操作が操作検出手段によって検出された場合に、そのコンテンツをサーバ装置から取得する。判定手段は、取得手段によって取得されたコンテンツが立体視画像であるか否かを判定する。表示制御手段は、判定手段による判定結果が肯定である場合に、コンテンツとしての立体視画像を画面に立体視表示させる。
【0022】
表示制御装置では、コンテンツを表示させる操作が検出されると、そのコンテンツがサーバ装置から取得される。コンテンツがサーバ装置から取得されると、そのコンテンツが立体視画像であるか否かが判定される。そして、コンテンツが立体視画像であると判定された場合、そのコンテンツが立体視画像として画面に立体視表示される。したがって、サーバ装置から取得したコンテンツが立体視画像である場合に、その立体視画像を適切に立体視表示することが可能になる。
【0023】
本発明は、サーバ装置から取得した画像を画面に表示させる表示制御装置として捉えることもできる。この表示制御装置は、第1取得手段、第1表示制御手段、操作検出手段、第2取得手段、第1判定手段、及び第2表示制御手段を備える。第1取得手段は、第1のコンテンツをサーバ装置から取得する。第1表示制御手段は、第1取得手段によって取得された第1のコンテンツを画面に平面視表示させる。操作検出手段は、第1のコンテンツとは異なる第2のコンテンツを表示させる操作を検出する。第2取得手段は、第2のコンテンツを表示させる操作が操作検出手段によって検出された場合に、第2のコンテンツをサーバ装置から取得する。第1判定手段は、第2取得手段によって取得された第2のコンテンツが立体視画像であるか否かを判定する。第2表示制御手段は、第1判定手段による判定結果が肯定である場合に、第2のコンテンツとしての立体視画像を画面に立体視表示させる。
【0024】
また、本発明は、サーバ装置から取得した画像を画面に表示させる表示制御システムとして捉えることもできる。この表示制御システムは、第1取得手段、第1表示制御手段、操作検出手段、第2取得手段、第1判定手段、及び第2表示制御手段を備える。第1取得手段は、第1のコンテンツをサーバ装置から取得する。第1表示制御手段は、第1取得手段によって取得された第1のコンテンツを画面に平面視表示させる。操作検出手段は、第1のコンテンツとは異なる第2のコンテンツを表示させる操作を検出する。第2取得手段は、第2のコンテンツを表示させる操作が操作検出手段によって検出された場合に、第2のコンテンツをサーバ装置から取得する。第1判定手段は、第2取得手段によって取得された第2のコンテンツが立体視画像であるか否かを判定する。第2表示制御手段は、第1判定手段による判定結果が肯定である場合に、第2のコンテンツとしての立体視画像を画面に立体視表示させる。
【0025】
また、本発明は、サーバ装置から取得した画像を画面に表示させる表示制御方法として捉えることもできる。この表示制御方法では、まず、第1のコンテンツがサーバ装置から取得される。取得された第1のコンテンツは、画面に平面視表示される。これに対して、第1のコンテンツとは異なる第2のコンテンツを表示させる操作が検出される。そして、第2のコンテンツを表示させる操作が検出された場合に、第2のコンテンツがサーバ装置から取得される。次に、取得された第2のコンテンツが立体視画像であるか否かが判定される。そして、第2のコンテンツが立体視画像であると判定された場合に、第2のコンテンツとしての立体視画像が画面に立体視表示される。
【発明の効果】
【0026】
この発明によれば、サーバ装置から取得されたコンテンツが立体視画像であると判定された場合に、そのコンテンツが立体視画像として画面に表示される。したがって、サーバ装置から取得したコンテンツに立体視画像が含まれている場合に、その立体視画像を適切に立体視表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】開状態におけるゲーム装置10の正面図
【図2A】閉状態におけるゲーム装置10の左側面図
【図2B】閉状態におけるゲーム装置10の正面図
【図2C】閉状態におけるゲーム装置10の右側面図
【図2D】閉状態におけるゲーム装置10の背面図
【図3】ゲーム装置10の内部構成を示すブロック図
【図4】ネットワークシステム500の構成を示す説明図
【図5】WEBページのスクロール表示について説明するための説明図
【図6A】ハイパーリンクが埋め込まれたコンテンツが選択される様子を示す説明図
【図6B】リンク先のコンテンツが立体視表示される様子を示す説明図
【図7】メインメモリ32のメモリマップ
【図8】ゲーム装置10においてブラウザエンジン322に基づいて実行されるメイン処理の一例を示すフローチャート
【図9】ゲーム装置10において画像表示処理プログラム323に基づいて実行される図8のステップS19における画像表示処理の詳細フローチャート
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。
【0029】
[ゲーム装置10の構成]
まず、本発明の表示制御装置の一実施形態に係るゲーム装置10について説明する。ゲーム装置10は携帯型のゲーム装置である。図1および図2A〜Dに示されるように、ゲーム装置10は、下側ハウジング11および上側ハウジング21を有する。下側ハウジング11と上側ハウジング21とは、開閉可能(折り畳み可能)に接続されている。
【0030】
[下側ハウジング11の説明]
図1および図2A〜Dに示すように、下側ハウジング11には、下側LCD(Liquid Crystal Display:液晶表示装置)12、タッチパネル13、各操作ボタン14A〜14L、アナログスティック15、LED16A〜16B、挿入口17、および、マイクロフォン用孔18が設けられる。
【0031】
タッチパネル13は、下側LCD12の画面上を覆うように装着されており、座標入力手段として機能する。本実施形態では、タッチパネル13は、抵抗膜方式のタッチパネルが用いられる。ただし、タッチパネル13は、例えば静電容量方式等の他の押圧式のタッチパネルを用いてもよい。下側ハウジング11の上側面には、タッチペン28を収納するための挿入口17(図1および図2Dに示す点線)が設けられている。
【0032】
下側ハウジング11の内側面(主面)には、十字ボタン14A(方向入力ボタン14A)、ボタン14B、ボタン14C、ボタン14D、ボタン14E、電源ボタン14F、セレクトボタン14J、HOMEボタン14K、およびスタートボタン14Lが、設けられる。
【0033】
アナログスティック15は、方向を指示するデバイスである。
【0034】
下側ハウジング11の内側面には、マイクロフォン用孔18が設けられる。マイクロフォン用孔18の下部には後述する音声入力装置としてのマイク42(図3参照)が設けられる。
【0035】
図2BおよびDに示されるように、下側ハウジング11の上側面には、Lボタン14GおよびRボタン14Hが設けられている。また、図2Aに示されるように、下側ハウジング11の左側面には、ゲーム装置10が備えるスピーカ43(図3参照)の音量を調整するための音量ボタン14Iが設けられる。
【0036】
図2Aに示されるように、下側ハウジング11の左側面には開閉可能なカバー部11Cが設けられる。このカバー部11Cの内側には、ゲーム装置10とデータ保存用外部メモリ45とを電気的に接続するためのコネクタが設けられる。
【0037】
図2Dに示されるように、下側ハウジング11の上側面には、外部メモリ44を挿入するための挿入口11Dが設けられる。
【0038】
図1および図2Cに示されるように、下側ハウジング11の下側面にはゲーム装置10の電源のON/OFF状況をユーザに通知する第1LED16A、下側ハウジング11の右側面にはゲーム装置10の無線通信の確立状況をユーザに通知する第2LED16Bが設けられる。ゲーム装置10は他の機器との間で無線通信を行うことが可能であり、下側ハウジング11の右側面には、この無線通信の機能を有効/無効にする無線スイッチ19が設けられる(図2C参照)。
【0039】
[上側ハウジング21の説明]
図1および図2に示すように、上側ハウジング21には、上側LCD(Liquid Crystal Display:液晶表示装置)22、外側撮像部23(外側撮像部(左)23aおよび外側撮像部(右)23b)、内側撮像部24、3D調整スイッチ25、および、3Dインジケータ26が設けられる。
【0040】
上側LCD22は、立体視可能な画像を表示することが可能な表示装置である。具体的には、パララックスバリア方式の裸眼立体視可能な表示装置である。上側LCD22は、視差バリアを用いてユーザの左目に左目用画像をユーザの右目に右目用画像を視認させることにより、ユーザにとって立体感のある画像(立体視画像)を表示することができる。また、上側LCD22は、上記視差バリアを無効にすることが可能であり、視差バリアを無効にした場合は、画像を平面的に表示することができる。このように、上側LCD22は、立体視画像を表示する立体表示モードと、画像を平面的に表示する(平面視画像を表示する)平面表示モードとを切り替えることが可能な表示装置である。この表示モードの切り替えは、例えば、後述する3D調整スイッチ25によって行われる。
【0041】
外側撮像部23は、上側ハウジング21の外側面21Dに設けられた2つの撮像部(23aおよび23b)の総称である。外側撮像部(左)23aと外側撮像部(右)23bとは、ゲーム装置10が実行するプログラムによって、ステレオカメラとして使用することが可能である。
【0042】
内側撮像部24は、上側ハウジング21の内側面21Bに設けられ、当該内側面の内向きの法線方向を撮像方向とする撮像部である。
【0043】
3D調整スイッチ25は、スライドスイッチであり、上述のように上側LCD22の表示モードを切り替えるために用いられるスイッチである。また、3D調整スイッチ25は、上側LCD22に表示された立体視可能な画像(立体画像)の立体感を調整するために用いられる。3D調整スイッチ25のスライダ25aは、所定方向(上下方向)の任意の位置にスライド可能であり、当該スライダ25aの位置に応じて上側LCD22の表示モードが設定される。また、スライダ25aの位置に応じて、立体画像の見え方が調整される。
【0044】
3Dインジケータ26は、上側LCD22が立体表示モードか否かを示すLEDである。
【0045】
また、上側ハウジング21の内側面には、スピーカ孔21Eが設けられる。後述するスピーカ43からの音声がこのスピーカ孔21Eから出力される。
【0046】
[ゲーム装置10の内部構成]
次に、図3を参照して、ゲーム装置10の内部の電気的構成について説明する。図3に示すように、ゲーム装置10は、上述した各部に加えて、情報処理部31、メインメモリ32、外部メモリインターフェイス(外部メモリI/F)33、データ保存用外部メモリI/F34、データ保存用内部メモリ35、無線通信モジュール36、ローカル通信モジュール37、リアルタイムクロック(RTC)38、加速度センサ39、電源回路40、およびインターフェイス回路(I/F回路)41等の電子部品を備えている。
【0047】
情報処理部31は、所定のプログラムを実行するためのCPU(Central Processing Unit)311、画像処理を行うGPU(Graphics Processing Unit)312、VRAM(Video RAM)313を含む。CPU311は、ゲーム装置10内のメモリ(例えば外部メモリI/F33に接続された外部メモリ44やデータ保存用内部メモリ35)に記憶されているプログラムを実行することによって、当該プログラムに応じた処理を実行する。なお、CPU311によって実行されるプログラムは、他の機器との通信によって他の機器から取得されてもよい。GPU312は、CPU311からの命令に応じて画像を生成し、VRAM313に描画する。VRAM313に描画された画像は、上側LCD22及び/又は下側LCD12に出力され、上側LCD22及び/又は下側LCD12に当該画像が表示される。
【0048】
外部メモリI/F33は、外部メモリ44を着脱自在に接続するためのインターフェイスである。また、データ保存用外部メモリI/F34は、データ保存用外部メモリ45を着脱自在に接続するためのインターフェイスである。
【0049】
メインメモリ32は、情報処理部31(のCPU311)のワーク領域やバッファ領域として用いられる揮発性の記憶装置である。
【0050】
外部メモリ44は、情報処理部31によって実行されるプログラム等を記憶するための不揮発性の記憶装置である。外部メモリ44は、例えば読み取り専用の半導体メモリで構成される。
【0051】
データ保存用外部メモリ45は、不揮発性の読み書き可能なメモリ(例えばNAND型フラッシュメモリ)で構成され、任意のデータを保存するために用いられる。
【0052】
データ保存用内部メモリ35は、読み書き可能な不揮発性メモリ(例えばNAND型フラッシュメモリ)で構成され、所定のデータを格納するために用いられる。例えば、データ保存用内部メモリ35には、無線通信モジュール36を介した無線通信によってダウンロードされたデータやプログラムが格納される。
【0053】
無線通信モジュール36は、例えばIEEE802.11b/gの規格に準拠した方式により、無線LANに接続する機能を有する。また、ローカル通信モジュール37は、所定の通信方式(例えば独自プロトコルによる通信や、赤外線通信)により同種のゲーム装置との間で無線通信を行う機能を有する。
【0054】
加速度センサ39は、3軸(xyz軸)方向に沿った直線方向の加速度(直線加速度)の大きさを検出する。情報処理部31は、加速度センサ39が検出した加速度を示すデータ(加速度データ)を受信して、ゲーム装置10の姿勢や動きを検出することができる。
【0055】
RTC38は、時間をカウントして情報処理部31に出力する。情報処理部31は、RTC38によって計時された時間に基づき現在時刻(日付)を計算する。電源回路40は、ゲーム装置10が有する電源(充電式電池)からの電力を制御し、ゲーム装置10の各部品に電力を供給する。
【0056】
I/F回路41には、タッチパネル13、マイク42およびスピーカ43が接続される。I/F回路41は、マイク42およびスピーカ43(アンプ)の制御を行う音声制御回路と、タッチパネル13の制御を行うタッチパネル制御回路とを含む。音声制御回路は、音声信号に対するA/D変換およびD/A変換を行ったり、音声信号を所定の形式の音声データに変換したりする。タッチパネル制御回路は、タッチパネル13からの信号に基づいて所定の形式のタッチ位置データを生成して情報処理部31に出力する。情報処理部31は、タッチ位置データを取得することにより、タッチパネル13に対して入力が行われた位置を知ることができる。
【0057】
操作ボタン14は、上記各操作ボタン14A〜14Lからなり、操作ボタン14から情報処理部31へは、各操作ボタン14A〜14Iに対する入力状況(押下されたか否か)を示す操作データが出力される。
【0058】
下側LCD12および上側LCD22は情報処理部31に接続される。具体的には、情報処理部31は、上側LCD22のLCDコントローラ(図示せず)と接続され、当該LCDコントローラに対して視差バリアのON/OFFを制御する。上側LCD22の視差バリアがONになっている場合、情報処理部31のVRAM313に格納された右目用画像と左目用画像とが、上側LCD22に出力される。より具体的には、LCDコントローラは、右目用画像について縦方向に1ライン分の画素データを読み出す処理と、左目用画像について縦方向に1ライン分の画素データを読み出す処理とを交互に繰り返すことによって、VRAM313から右目用画像と左目用画像とを読み出す。これにより、右目用画像および左目用画像が、画素を縦に1ライン毎に並んだ短冊状画像に分割され、分割された右目用画像の短冊状画像と左目用画像の短冊状画像とが交互に配置された画像が、上側LCD22の画面に表示される。そして、上側LCD22の視差バリアを介して当該画像がユーザに視認されることによって、ユーザの右目に右目用画像が、ユーザの左目に左目用画像が視認される。以上により、上側LCD22の画面には立体視可能な画像が表示される。
【0059】
外側撮像部23および内側撮像部24は、情報処理部31の指示に従って画像を撮像し、撮像した画像データを情報処理部31に出力する。
【0060】
3D調整スイッチ25は、スライダ25aの位置に応じた電気信号を情報処理部31に送信する。
【0061】
情報処理部31は、3Dインジケータ26の点灯を制御する。例えば、情報処理部31は、上側LCD22が立体表示モードである場合、3Dインジケータ26を点灯させる。
【0062】
なお、上述したハードウェア構成は単なる一例に過ぎず、ゲーム装置10の構成は適宜変更可能である。
【0063】
[ネットワークシステム500の構成]
図4は、ゲーム装置10(10A,10B,10C)とWEBサーバ100とから構成されるネットワークシステム500を示す説明図である。図4に示されるように、上述したゲーム装置10は、インターネットを介してWEBサーバ100(サーバ装置の一例)と通信可能に接続されている。
【0064】
WEBサーバ100は、例えばHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)に準拠して通信を行うアプリケーションプログラムを実行可能に構成されている。WEBサーバ100は、このアプリケーションプログラムに基づいて、ゲーム装置10からの接続要求に応じて、HTML(HyperText Markup Language)により記述されたHTML文書や画像等のリソースをゲーム装置10に返送する。
【0065】
ゲーム装置10は、HTTP等のプロトコルやWEBブラウザを実装しており、無線通信モジュール36を介してインターネット等のネットワークとの接続が可能である。このため、ゲーム装置10は、ネットワーク上で公開されているHTML文書や画像等をWEBサーバ100等から取得して表示することができる。
【0066】
なお、図4では、3台のゲーム装置10と1台のWEBサーバ100とが通信可能に接続された状態を示しているが、ネットワークシステム500を構成するゲーム装置10とWEBサーバ100の数は特に限定されるものではない。また、本実施形態では、ネットワークシステム500がインターネットを利用して構築されたコンピュータネットワークシステムである場合を例に説明するが、ネットワークシステム500は、例えばLAN等のコンピュータネットワークを利用して構築されてもよい。すなわち、サーバ装置は、ゲーム装置10に対してコンテンツ(HTML文書や画像等)を送信する機能を有していれば、WEBサーバ100に限定されるものではない。
【0067】
[コンテンツの表示処理の概要]
以下、ゲーム装置10において表示されるコンテンツの表示処理の概要について説明する。ゲーム装置10では、外部メモリ44やデータ保存用内部メモリ35からメインメモリ32にロードされたプログラムが情報処理部31のCPU311によって実行される。これにより、下側LCD12に表示されているWEBページをユーザがタッチパネル13を用いて自由にスクロールさせたり、WEBページに埋め込まれたハイパーリンクを選択して、リンク先から取得したコンテンツを表示させたりすることが可能になる。
【0068】
図5は、WEBページのスクロール表示について説明するための説明図である。図5に示されるように、下側LCD12には、HTML文書と画像とを含むWEBページが表示されている。この状態で、ユーザがWEBページ上の任意の位置をタッチペン28でタッチしたままタッチペン28をスライドさせると、WEBページがタッチペン28のスライド量に応じた距離だけスクロール表示される。なお、図5には、タッチペン28が下方向にスライドされてWEBページが下方向にスクロールする様子が示されているが、WEBページのスクロール方向は下方向に限定されるものではない。
【0069】
図6A及び図6Bは、上側LCD22に画像が立体視表示されるまでの流れについて説明するための説明図である。図6Aは、ハイパーリンクが埋め込まれたコンテンツが選択される様子を示す説明図である。図6Bは、リンク先のコンテンツが立体視表示される様子を示す説明図である。ユーザによってWEBページを指定する操作が行われると、図6Aに示されるように、HTML文書や画像等のコンテンツ(第1のコンテンツ)を含むWEBページが下側LCD12に平面視表示される。このとき、WEBページに立体視画像が含まれている場合であっても、当該WEBページが下側LCD12に立体視表示される。このWEBページの任意の位置には、ハイパーリンクが埋め込まれている。これに対して、タッチパネル13においてハイパーリンクがある場所に対応する位置がタッチペン28でタッチされ、そのタッチペン28がスライドされることなくタッチパネル13から離されると、リンク先のコンテンツ(第2のコンテンツ)が立体視画像であるか否かが判定される。そして、リンク先のコンテンツが立体視画像である場合には、そのコンテンツが立体視画像として上側LCD22に立体視表示される(図6B参照)。立体視表示される画像は、上側LCD22に全画面表示される。このとき、下側LCD12には、WEBページの表示に戻るか、立体視画像のコンテンツを保存するかを選択するためのボタンが表示される。ユーザは、当該ボタンをタッチペン28で指定することにより、再度WEBページを表示させたり、立体視画像のコンテンツをゲーム装置10本体(例えばデータ保存用外部メモリ45)に保存させたりすることができる。このような処理は、ゲーム装置10で生成された立体視画像がWEBサーバ100にアップロードされ、その立体視画像がリンク先に保存されるような場合に行われる。
【0070】
なお、以下の説明では、タッチパネル13がタッチペン28でタッチされることを「タッチオン」と言い、タッチペン28がタッチパネル13から離されることを「タッチオフ」と言う。また、タッチペン28がタッチオンされた位置を「タッチオン位置」と言い、タッチペン28がタッチオフされる際にタッチペン28が最後にタッチされていたタッチパネル13上の位置を「タッチオフ位置」と言う。
【0071】
[メモリマップ]
以下、図7を参照しつつ、メインメモリ32に記憶されるデータについて説明する。ここで、図7は、メインメモリ32のメモリマップである。図7に例示されるように、メインメモリ32は、プログラム記憶領域321及びデータ記憶領域324を有している。プログラム記憶領域321には、CPU311によって実行される表示制御プログラムが記憶される。データ記憶領域324には、HTML文書や画像を表示する処理に必要な各種データが記憶される。プログラム記憶領域321内のプログラム、及びデータ記憶領域324内のデータの一部は、外部メモリ44やデータ保存用内部メモリ35に予め記憶されたデータが、WEBページの表示に際してメインメモリ32に読み出されたものである。
【0072】
プログラム記憶領域321には、表示制御プログラムとして、ブラウザエンジン322、画像表示処理プログラム323等が記憶されている。ブラウザエンジン322は、一般的なブラウザエンジンと同等の機能を有するブラウザエンジンであり、図8のフローチャートに示されている一連の処理を情報処理部31に実行させる。画像表示処理プログラム323は、図9のフローチャートに示されている一連の処理を情報処理部31に実行させるプログラムである。
【0073】
ブラウザエンジン322は、HTTPに準拠してWEBサーバ100に接続要求を行い、WEBサーバ100から返送されたリソースを解析して、その解析結果に基づいて、HTML文書や画像等を含むWEBページを下側LCD12に平面視表示する処理を情報処理部31に実行させる。また、ブラウザエンジン322は、タッチパネル13により指示された処理(例えばWEBページのスクロール表示や、ハイパーリンクによって指定されたリンク先からのリソースのWEBサーバ100に対する取得要求)を情報処理部31に実行させる。
【0074】
このブラウザエンジン322は、ブラウザエンジン322以外のプログラムである画像表示処理プログラム323と連携動作する機能を備えている。具体的には、ハイパーリンクによって指定されたリソースが画像である場合には、ブラウザエンジン322に代えて、画像表示処理プログラム323に基づく処理が情報処理部31によって実行される。
【0075】
画像表示処理プログラム323は、ハイパーリンクによって指定されたリンク先のリソースが画像である場合に、ブラウザエンジン322の代わりにリンク先からリソース(ここでは画像)を取得して、取得した画像が立体視画像であるか否かを判定する処理を情報処理部31に実行させる。また、画像表示処理プログラム323は、リソースが立体視画像である場合にはそのリソースを上側LCD22に立体視表示させ、リソースが平面視画像である場合にはそのリソースを下側LCD12に平面視表示させる処理を情報処理部31に実行させる。
【0076】
ここでは、ブラウザエンジン322及び画像表示処理プログラム323に基づく処理の概要について説明したが、ブラウザエンジン322及び画像表示処理プログラム323に基づいて情報処理部31によって実行される処理の詳細については、図8及び図9に基づいて後に詳述する。
【0077】
データ記憶領域324には、操作データ325、位置データ326、閾値データ327、リソースデータ328、MIMEタイプデータ329、画像データ330等が記憶される。
【0078】
操作データ325は、各操作ボタン14A〜E、G〜H、アナログスティック15、及びタッチパネル13に対して行われたユーザの操作を示すデータである。この操作データ325が示す操作情報に基づいて、WEBページが指定されたか否かの判定処理等が行われる。
【0079】
位置データ326は、タッチペン28によるタッチパネル13上のタッチ位置(指示位置)を示すデータである。WEBページが表示されている間、この位置データ326が示すタッチ位置に基づいて、ハイパーリンクを選択する操作が行われたか否かの判定処理や、WEBページのスクロール表示の実行が指示されたか否かの判定処理等が行われる。
【0080】
閾値データ327は、WEBページのスクロール表示の実行が指示されたか否かを判定する処理に使用される閾値を示すデータである。この閾値データ327に基づく判定処理については、後に詳述する。
【0081】
リソースデータ328は、HTML文書や画像等のWEBページを構成するリソースのデータである。
【0082】
MIMEタイプデータ329は、ハイパーリンクによって指定されたリンク先にあるコンテンツの種別を示すデータであり、ゲーム装置10がWEBサーバ100から取得したMIMEタイプがMIMEタイプデータ329としてデータ記憶領域324に格納される。このMIMEタイプは、データの形式を指定するためのものであり、ゲーム装置10では、このMIMEタイプによって、リンク先から取得するコンテンツの種別を判別する処理が行われる。
【0083】
画像データ330は、リンク先のコンテンツが画像である場合に、そのリンク先から取得された画像のデータである。
【0084】
なお、図には示されていないが、データ記憶領域324には、外側撮像部23や内側撮像部24による撮像で得られた画像データ等も記憶されるが、これらのデータは本発明とは直接関係しないので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0085】
[ブラウザエンジン322によるメイン処理の説明]
次に、図8を参照しつつ、ブラウザエンジン322に基づいてゲーム装置10によって実行されるメイン処理について説明する。ここで、図8は、ゲーム装置10においてブラウザエンジン322に基づいて実行されるメイン処理の一例を示すフローチャートである。
【0086】
まず、CPU311は、操作データ325が示す操作情報に基づいて、ユーザが閲覧したいと所望するWEBページが指定されたか否かを判定する(ステップS1)。ここで、WEBページが指定されていないとCPU311によって判定された場合(ステップS1:NO)、処理がステップS1に戻される。
【0087】
CPU311は、WEBページが指定されたと判定した場合(ステップS1:YES)、WEBサーバ100に接続要求を行って、指定されたWEBページのURLにアクセスする(ステップS2)。そして、CPU311は、WEBサーバ100から返送されるリソースを受信することによって、WEBページのリソースを取得する(ステップS3)。このステップS3の処理で取得されたリソースは、リソースデータ328としてデータ記憶領域324に格納される。
【0088】
次に、CPU311は、リソースデータ328が示すリソースを解析し、その解析結果に基づいて、HTML文書や画像等のコンテンツ(第1のコンテンツ)を含むWEBページを下側LCD12に平面視表示させる(ステップS4)。
【0089】
WEBページを下側LCD12に平面視表示させた後、CPU311は、I/F回路41のタッチパネル制御回路からのタッチ位置データに基づいて、タッチパネル13がタッチペン28によってタッチオンされたか否かを判定する(ステップS5)。タッチオンされていないとCPU311によって判定された場合(ステップS5:NO)、処理がステップS5に戻される。
【0090】
タッチパネル13がタッチオンされたと判定した場合(ステップS5:YES)、CPU311は、タッチ位置データに基づいて、タッチパネル13上においてタッチペン28によってタッチされているタッチ位置を検出する(ステップS6)。本実施形態では、下側LCD12の画面の水平方向をX軸方向とし、垂直方向をY軸方向とした2次元座標(X,Y)によってタッチ位置が表される。このように、CPU311は、タッチパネル13に対してタッチペン28によって指示された下側LCD12の画面上の位置をタッチ位置として検出し、その検出結果を位置データ326としてデータ記憶領域324に格納する。
【0091】
ステップS6の処理に続いて、CPU311は、データ記憶領域324に記憶されている情報に基づいて、下側LCD12に平面視表示されているWEBページのスクロール表示中であるか否かを判定する(ステップS7)。ここで、WEBページのスクロール表示中であるとCPU311によって判定された場合(ステップS7:YES)、後述するステップS9に処理が進められる。
【0092】
一方、CPU311は、WEBページのスクロール表示中ではないと判定した場合(ステップS7:NO)、タッチ位置の変位が予め設定された閾値を超えたか否かを判定する(ステップS8)。具体的には、CPU311は、位置データ326が示すタッチ位置の変位(タッチオン位置から現時点のタッチ位置までの変化量)が閾値データ327が示す閾値を超えたか否かを判定する。
【0093】
CPU311は、タッチ位置の変位が閾値を超えたと判定した場合(ステップS8:YES)、ユーザによってWEBページのスクロールが指示されたと判断して、以下の処理を実行する。すなわち、CPU311は、ステップS6の処理と同様に、タッチ位置を検出する(ステップS9)。そして、CPU311は、WEBページ全体をスクロール表示させる(ステップS10)。具体的には、CPU311は、ステップS6の処理で取得されたタッチ位置の2次元座標(X1,Y1)と、ステップS9の処理で取得されたタッチ位置の2次元座標(X1,Y2)とに基づいてスクロール方向(2次元座標(X1,Y1)から2次元座標(X1,Y2)へ向かう方向)を決定し、これら2つの2次元座標の距離に応じたスクロール幅(下側LCD12の画面上におけるWEBページの移動量)を決定する。そして、CPU311は、決定したスクロール方向及びスクロール幅にて、図5に基づいて上述したように、WEBページを下側LCD12の画面上でスクロール表示させる。
【0094】
このように、ユーザによるドラッグ操作によって任意のコンテンツ上の点を起点としてタッチ位置が移動したときに、CPU311は、タッチ位置が移動した方向にタッチ位置が移動した距離に応じたスクロール幅だけWEBページが移動するように、WEBページをスクロール表示させる。
【0095】
ステップS10の処理に続いて、CPU311は、タッチパネル制御回路からのタッチ位置データの有無に基づいて、タッチパネル13からタッチペン28がタッチオフされたか否かを判定する(ステップS11)。ここで、タッチペン28がタッチオフされていないとCPU311によって判定された場合(ステップS11:NO)、処理がステップS6に戻される。一方、タッチペン28がタッチオフされたとCPU311によって判定された場合(ステップS11:YES)、処理がステップS5に戻される。
【0096】
一方、CPU311は、タッチ位置の変位が閾値を超えていないと判定した場合(ステップS8:NO)、ステップS11の処理と同様に、タッチパネル13からタッチペン28がタッチオフされたか否かを判定する(ステップS13)。ここで、タッチペン28がタッチオフされていないとCPU311によって判定された場合(ステップS13:NO)、処理がステップS6に戻される。
【0097】
ところで、下側LCD12に平面視表示されているWEBページには、上述したように、ハイパーリンクが埋め込まれている。このため、タッチパネル13においてハイパーリンクがある場所に対応する位置がタッチペン28でタッチオンされ、そのタッチペン28がそのままの位置でタッチオフされることにより、下側LCD12に表示されているWEBページに含まれているコンテンツ(第1のコンテンツ)とは異なるリンク先のコンテンツ(第2のコンテンツ)を表示させることが可能になる。
【0098】
このような処理を実現するために、CPU311は、タッチペン28がタッチオフされたと判定した場合(ステップS13:YES)、WEBページ内のタッチオフ位置に対応する位置にハイパーリンクが埋め込まれているか否かに基づいて、リンク先の有無を判定する(ステップS14)。ここで、リンク先がない(WEBページ内のタッチオフ位置にはハイパーリンクが埋め込まれていない)とCPU311によって判定された場合(ステップS14:NO)、処理がステップS5に戻される。逆に、リンク先がある(WEBページ内のタッチオフ位置にハイパーリンクが埋め込まれている)とCPU311によって判定された場合(ステップS14:YES)、後に詳述するが、そのリンク先のコンテンツが表示されることになる。
【0099】
このように、CPU311は、ステップS13とステップS14の2つの判定処理によって、下側LCD12に平面視表示されているコンテンツとは異なるコンテンツを表示させる操作を検出する。
【0100】
CPU311は、リンク先があると判定した場合(ステップS14:YES)、リンク先からコンテンツを取得する処理に先立って、WEBサーバ100からそのコンテンツのMIMEタイプを取得する(ステップS15)。すなわち、リンク先のコンテンツの種別を取得する。
【0101】
ここで、MIMEタイプは、「タイプ名/サブタイプ名」の形式の文字列によって構成されている。リンク先から取得されるコンテンツが例えばHTML文書である場合、そのコンテンツのMIMEタイプは「text/html」といった文字列で表される。また、リンク先から取得されるコンテンツが例えばJPEG画像である場合、そのコンテンツのMIMEタイプは「image/jpeg」といった文字列で表される。また、リンク先から取得されるコンテンツが例えばマルチピクチャーフォーマットの立体視画像である場合、そのコンテンツのMIMEタイプは「image/mpo」といった文字列で表される。したがって、WEBサーバ100から取得したMIMEタイプのタイプ名を参照することにより、リンク先のコンテンツが画像であるか否かを判定することが可能である。
【0102】
このため、CPU311は、ステップS15の処理に続いて、ステップS15の処理で取得したMIMEタイプが「image/jpeg」または「image/mpo」であるか否かに基づいて、リンク先のコンテンツの種別が画像であるか否かを判定する(ステップS16)。なお、リンク先から取得されるコンテンツがGIF画像である場合、そのコンテンツのMIMEタイプは「image/gif」となるが、このコンテンツが立体視画像ではないと規定しているため、CPU311は、コンテンツの種別が画像ではないと判定する。すなわち、CPU311は、ステップS16において、ステップS15の処理で取得したMIMEタイプのサブタイプ名に基づいて、リンク先のコンテンツの種別が立体視画像である可能性があるか否かを判定する。マルチピクチャーフォーマットの立体視画像のデータは、JPEG形式のデータ構造で複数視点の画像から構成されているため、MIMEタイプが「image/jpeg」であっても、リンク先のコンテンツの種別が立体視画像である可能性があることになる。
【0103】
CPU311は、コンテンツの種別が画像ではないと判定した場合(ステップS16:NO)、リンク先のコンテンツをWEBサーバ100から取得する(ステップS17)。そして、CPU311は、ステップS17の処理で取得したコンテンツ(リソース)を解析して、GPU312によりそのコンテンツ(例えばHTML文書)を下側LCD12に平面視表示させる(ステップS18)。このステップS18の処理は、上述したステップS4の処理と同様に行われる。なお、このステップS18において、リンク先から取得したコンテンツを下側LCD12に平面視表示させる代わりに、そのコンテンツを平面表示モードに設定された上側LCD22に平面視表示させるようにしてもよい。
【0104】
一方、コンテンツの種別が画像であるとCPU311によって判定された場合(ステップS16:YES)、画像表示処理プログラム323が呼び出され、CPU311は、画像表示処理プログラム323に基づく画像表示処理を実行する(ステップS19)。
【0105】
[画像表示処理プログラム323による画像表示処理の説明]
以下、図9を参照しつつ、リンク先のコンテンツが画像である場合に画像表示処理プログラム323に基づいてゲーム装置10によって実行される画像表示処理について説明する。ここで、図9は、図8のステップS19における画像表示処理の詳細フローチャートである。
【0106】
CPU311は、リンク先のコンテンツの種別が画像であると判定した場合(ステップS16:YES)、図9に示されるように、WEBサーバ100からリンク先の画像(第2のコンテンツ)を取得する(ステップS191)。なお、リンク先のWEBサーバがWEBサーバ100とは異なるWEBサーバである場合には、その異なるWEBサーバから画像を取得する。このステップS191の処理で取得された画像は、画像データ330としてデータ記憶領域324に格納される。そして、CPU311は、画像データ330が示す画像が立体視画像であるか否かを判定する(ステップS192)。具体的には、CPU311は、例えば画像データ330のヘッダ(付属情報)を解析して、画像データ330に複数の画像が含まれているか否かに基づいて、画像データ330が示す画像が立体視画像であるか否かを判定する。
【0107】
なお、ここでは、画像データ330のヘッダに基づいて、画像データ330が示す画像が立体視画像であるか否かを判定することとしているが、これは、MIMEタイプが適切に設定されていない場合(例えばMIMEタイプのサブタイプ名が適切に設定されていない場合)に、リンク先の画像が立体視画像であるか否かを正確に判定できない可能性があるからである。
【0108】
また、立体視画像がマルチピクチャーフォーマットの立体視画像である場合、先頭画像である個別画像とは異なる個別画像が画像データ330に含まれることになるので、画像データ330のヘッダを参照する代わりに、先頭画像以外の個別画像の有無に基づいて、立体視画像であるか否かの判定処理を行うようにしてもよい。
【0109】
CPU311は、リンク先から取得した画像が立体視画像ではないと判定した場合(ステップS192:NO)、取得した画像を上側LCD22に平面視表示させる(ステップS193)。なお、このステップS193において、リンク先から取得した画像を上側LCD22に平面視表示させる代わりに、その画像を下側LCD12に平面視表示させるようにしてもよい。
【0110】
一方、CPU311は、リンク先から取得した画像が立体視画像であると判定した場合(ステップS192:YES)、図6に基づいて上述したように、取得した画像を上側LCD22に立体視表示させる(ステップS194)。具体的には、CPU311は、画像データ330に含まれている先頭画像を左目用画像とし、その先頭画像に続く個別画像を右目用画像としてGPU312に描画処理を実行させ、これにより得られた立体視画像を上側LCD22に立体視表示させる。
【0111】
このように、CPU311は、本来であれば、リンク先から取得したコンテンツをブラウザエンジン322に基づいて下側LCD12に平面視表示するところを、その処理の代わりに、リンク先から取得したコンテンツを画像表示処理プログラム323に基づいて上側LCD22に立体視表示させる。
【0112】
したがって、ブラウザエンジン322がリンク先から取得した画像を立体視画像として適切に識別して立体視表示する機能を有していない場合に、その画像を立体視画像として適切に識別して立体視表示することができる。すなわち、ブラウザエンジン322に大幅な変更を加えることなく、リンク先から取得した立体視画像を立体視表示することができる。
【0113】
CPU311は、ステップS193又はステップS194の処理に続いて、図6Bに例示されるように、WEBページに代えて、画像の保存を指示するためのボタンと、WEBページの表示に戻すことを指示するためのボタンとを含む選択画面を下側LCD12に平面視表示させる(ステップS195)。
【0114】
次に、CPU311は、画像の保存を指示するためのボタン(図6B参照)をタッチペン28で指定する操作がタッチパネル13に対して行われたか否かに基づいて、画像の保存が指示されたか否かを判定する(ステップS196)。ここで、画像の保存が指示されたと判定した場合(ステップS196:YES)、CPU311は、上側LCD22に表示されている画像を保存する(ステップS197)。具体的には、CPU311は、ステップS194の処理により上側LCD22に立体視画像が表示されている場合にはその立体視画像を例えばデータ保存用外部メモリ45に記憶させ、ステップS193の処理により上側LCD22に平面視画像が表示されている場合にはその平面視画像を例えばデータ保存用外部メモリ45に記憶させる。
【0115】
CPU311は、このステップS197の処理を行った場合、又は画像の保存が指示されていないと判定した場合(ステップS196:NO)、上側LCD22による画像の表示を終了してWEBページの表示に戻す終了指示の有無を判定する(ステップS198)。具体的には、CPU311は、WEBページの表示に戻すことを指示するためのボタン(図6B参照)をタッチペン28で指定する操作がタッチパネル13に対して行われたか否かを判定する。ここで、終了指示がないとCPU311によって判定された場合(ステップS198:NO)、処理がステップS196に戻される。逆に、終了指示があったとCPU311によって判定された場合(ステップS198:YES)、処理がステップS4に戻されて、下側LCD12にWEBページが再度表示される。
【0116】
なお、本実施形態では、ステップS15におけるMIMEタイプを取得する処理と、ステップS16における画像であるか否かの判定処理をブラウザエンジン322側で実行することとしているが、これらの処理を画像表示処理プログラム323側で実行するようにしてもよい。この場合、リンク先のコンテンツが画像でなければ、画像表示処理プログラム323がブラウザエンジン322に処理を戻すようにすればよい。
【0117】
また、本実施形態では、WEBページ内に埋め込まれたハイパーリンクで示されるリンク先から画像を取得して、その画像を立体視表示または平面視表示する場合について説明したが、いわゆるブックマーク機能(Internet Explorerでは「お気に入り」)により予め登録された画像のページが上記WEBページを介さずに直接指定されるケースも考えられる。このようなケースでは、CPU311は、例えばお気に入りの選択により予め登録された画像のページを表示させる操作を検出した場合に、そのお気に入りに対応するURLから画像を取得してその画像が立体視画像であるか否かを判定し、肯定判定した場合に、その画像を立体視表示すればよい。この場合、上述したステップS2〜ステップS4の処理や、ステップS14〜ステップS18の処理、ステップS191の処理が不要である。
【0118】
[本実施形態の作用効果]
以上説明したように、本実施形態によれば、WEBサーバ100から取得したコンテンツが立体視画像である場合に、そのコンテンツが立体視画像として上側LCD22に表示される。したがって、WEBサーバ100から取得したコンテンツに立体視画像が含まれている場合に、その立体視画像を適切に立体視表示することができる。
【0119】
また、本実施形態では、ブラウザエンジン322がコンテンツを平面視表示する処理の代わりに、そのコンテンツが画像表示処理プログラム323によって立体視表示される。このため、本来であれば一般的なコンテンツと同様に平面視表示されてしまう立体視画像を、立体視画像として識別して適切に立体視表示することができる。
【0120】
また、本実施形態では、リンク先のコンテンツの種別が画像である場合に、そのコンテンツが立体視画像であるか否かの判定が行われる。このため、画像ではないコンテンツについてまで立体視画像であるか否かを判定するという無駄な処理が行われるのを効果的に防止することができる。
【0121】
また、本実施形態では、リンク先のコンテンツの種別が画像ではない場合に、そのコンテンツが平面視表示される。このため、画像ではないコンテンツに対しては不要な立体視画像であるか否かの判定処理が行われるのを防止することができる。その結果、画像ではないコンテンツに対して適切な表示処理を迅速に行うことができる。
【0122】
また、本実施形態では、リンク先から取得したコンテンツに複数の画像が含まれているか否かに基づいて、そのコンテンツが立体視画像であるか否かが判定される。このため、リンク先から取得したコンテンツが立体視画像であるか否かを容易に判定することができる。また、MIMEタイプに基づいて立体視画像であるか否かを判定する場合に比べて、判定処理をより正確に行うことができる。
【0123】
また、本実施形態では、リンク先から取得されたコンテンツが立体視画像である場合に、そのコンテンツが、立体視画像ではないコンテンツが表示される下側LCD12とは異なる上側LCD22に表示される。このため、リンク先から取得したコンテンツが立体視画像として画面に立体視表示されたことをユーザが容易に認識することができる。
【0124】
[変形例]
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下の形態であってもよい。
すなわち、上記実施形態では、リンク先のコンテンツの種別が画像であると判定した場合に、そのコンテンツが立体視画像であるか否かを判定する処理を行う形態について説明した。これに代えて、リンク先のコンテンツの種別を判定することなく、そのコンテンツを取得して立体視画像であるか否かを判定するようにしてもよい。
【0125】
また、上記実施形態では、リンク先から取得されたコンテンツが立体視画像ではない場合に、そのコンテンツを平面視表示する形態について説明したが、そのコンテンツが立体視画像ではない場合にはそのコンテンツの表示を行わないようにしてもよい。
【0126】
また、上記実施形態では、WEBページを下側LCD12に平面視表示して、立体視表示できないコンテンツを上側LCD22に表示し、立体視表示可能なコンテンツを上側LCD22に表示する形態について説明したが、コンテンツを表示する画面は1つであってもよい。この場合、例えば、上側LCD22に一般的なWEBページを平面視表示し、リンク先から立体視画像としてのコンテンツが取得されたタイミングでWEBページの表示を完了すると共に、リンク先から取得したコンテンツを上側LCD22に立体視表示させたり、リンク先から立体視表示できないコンテンツが取得されたタイミングでWEBページの表示を完了すると共に、リンク先から取得したコンテンツを上側LCD22に平面視表示させればよい。
【0127】
また、上記実施形態では、上記のような一連の処理を1台のゲーム装置10で実現しているが、これは必須ではなく、複数の情報処理装置が協働することによって上記のような一連の処理を実現してもよい。すなわち、第1取得手段、第1表示制御手段、操作検出手段、第2取得手段、第1判定手段、及び第2表示制御手段のうちの少なくとも1つの手段の機能を、ゲーム装置10以外の例えばネットワーク上のサーバ装置等が実現するようにしてもよい。この場合、ゲーム装置10及びサーバ装置からなるシステムが、上述したゲーム装置10と同様に機能する。
【0128】
また、上記実施形態において、ゲーム装置10の形状や、それに設けられている各種操作ボタン14やタッチパネル13の形状、数、設置位置等は単なる一例に過ぎず、他の形状、数、設置位置であっても、本発明を実現できることは言うまでもない。また、上述したフローチャートに基づいて説明した処理の順序、設定値、判定に用いられる閾値等は単なる一例に過ぎず、本発明の範囲を逸脱しなければ他の順序や値であっても、本発明を実現できることは言うまでもない。
【0129】
また、上記実施形態のゲーム装置10において実行される表示制御プログラムは、外部メモリ44等の記憶媒体を通じてゲーム装置10に供給されるだけでなく、有線又は無線の通信回線を通じてゲーム装置10に供給されてもよい。また、上記表示制御プログラムは、ゲーム装置10内部の不揮発性記憶装置(データ保存用内部メモリ35等)に予め記録されていてもよい。なお、上記表示制御プログラムを記憶する情報記憶媒体としては、不揮発性メモリの他に、CD−ROM、DVD、或いはそれらに類する光学式ディスク状記憶媒体、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、磁気テープ等であってもよい。また、上記表示制御プログラムを記憶する情報記憶媒体としては、上記表示制御プログラムを一時的に記憶する揮発性メモリでもよい。
【0130】
また、上記実施形態では、携帯型のゲーム装置10が本発明の表示制御プログラムを実行して本発明を実現する場合について説明したが、本発明が適用される表示制御装置は、パーソナルコンピュータ、任意の携帯型電子機器、例えば、PDA(Personal Digital Assistant)や携帯電話等であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0131】
本発明は、WEBサーバ等のサーバ装置から取得した画像を画面に表示させる表示制御装置のコンピュータによって実行される表示制御プログラム、表示制御装置、表示制御システム、表示制御方法等に適用可能である。
【符号の説明】
【0132】
10 ゲーム装置(表示制御装置の一例)
12 下側LCD(第1画面の一例)
13 タッチパネル
22 上側LCD(第2画面の一例)
31 情報処理部(コンピュータの一例)
32 メインメモリ
36 無線通信モジュール
100 WEBサーバ(サーバ装置の一例)
311 CPU
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御プログラム、表示制御装置、表示制御システム、及び表示制御方法に関し、より特定的には、WEBサーバ等のサーバ装置から取得した画像を画面に表示させる表示制御装置のコンピュータによって実行される表示制御プログラム、表示制御装置、表示制御システム、及び表示制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータや携帯電話端末等が備える表示制御装置は、WEBサーバにアクセスして取得したリソースを解析して文字や画像等を含むWEBページを表示する、いわゆるWEBブラウザ機能を有している。ユーザは、このWEBブラウザ機能を利用して様々なWEBページを閲覧することができる(例えば特許文献1参照)。
【0003】
その一方で、映画やゲーム等において立体視表示を行う様々な装置が提案されている。例えば特許文献2には、仮想3次元空間を仮想ステレオカメラで撮像して左目用画像及び右目用画像を生成し、これらの画像をずらして描画することで仮想3次元空間内の3次元オブジェクトを立体視表示する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−61504号公報
【特許文献2】特開2004−7395号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1に記載されているような従来のWEBサーバや表示制御装置(表示制御装置のブラウザエンジン)は、特許文献2に記載されているような左目用画像及び右目用画像からなる立体視画像を扱うことを想定した構成となっていない。このため、たとえWEBサーバから提供されるコンテンツに立体視画像が含まれていたとしても、その画像は表示制御装置によって文書等と共に画面に平面視表示されるだけで、表示制御装置においてその画像を立体視画像と識別して立体視表示させることができないという問題があった。
【0006】
それ故に、本発明の目的は、サーバ装置から取得したコンテンツに立体視画像が含まれている場合に、その画像を適切に立体視表示することを可能にする表示制御プログラム、表示制御装置、表示制御システム、及び表示制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の表示制御プログラムは、サーバ装置から取得した画像を画面に表示させる表示制御装置のコンピュータによって実行される表示制御プログラムである。この表示制御プログラムは、コンピュータを、第1取得手段、第1表示制御手段、操作検出手段、第2取得手段、第1判定手段、及び第2表示制御手段として機能させる。第1取得手段は、第1のコンテンツをサーバ装置から取得する。第1表示制御手段は、第1取得手段によって取得された第1のコンテンツを画面に平面視表示させる。操作検出手段は、第1のコンテンツとは異なる第2のコンテンツを表示させる操作を検出する。第2取得手段は、第2のコンテンツを表示させる操作が操作検出手段によって検出された場合に、第2のコンテンツをサーバ装置から取得する。第1判定手段は、第2取得手段によって取得された第2のコンテンツが立体視画像であるか否かを判定する。第2表示制御手段は、第1判定手段による判定結果が肯定である場合に、第2のコンテンツとしての立体視画像を画面に立体視表示させる。
【0008】
例えば、第1のコンテンツが画面に平面視表示されると、第1のコンテンツと関連するコンテンツである第2のコンテンツを表示させる操作(例えば第1のコンテンツに埋め込まれたハイパーリンクを選択する操作)が可能になる。この第2のコンテンツを表示させる操作が検出されると、第2のコンテンツがサーバ装置から取得される。第2のコンテンツが取得されると、その第2のコンテンツが立体視画像であるか否かが判定される。そして、第2のコンテンツが立体視画像であると判定された場合、第2のコンテンツが立体視画像として画面に立体視表示される。したがって、サーバ装置から取得したコンテンツに立体視画像が含まれている場合に、その立体視画像を適切に立体視表示することが可能になる。
【0009】
第2表示制御手段は、第1表示制御手段が第2のコンテンツを平面視表示する処理の代わりに、その第2のコンテンツを立体視表示させてもよい。
【0010】
この構成によれば、立体視画像と識別されずに第1表示制御手段によって第1のコンテンツと同様に平面視表示される画像を、立体視画像として適切に識別して立体視表示することが可能になる。
【0011】
コンピュータを、第3取得手段、及び第2判定手段として更に機能させてもよい。第3取得手段は、第2のコンテンツを表示させる操作が操作検出手段によって検出された場合に、その第2のコンテンツの種別を取得する。第2判定手段は、第3取得手段によって取得された種別が画像であるか否かを判定する。この場合、第1判定手段は、第2判定手段による判定結果が肯定である場合に、第2のコンテンツが立体視画像であるか否かを判定する。
【0012】
この構成によれば、第2のコンテンツの種別が画像である場合に、第2のコンテンツが立体視画像であるか否かの判定が行われる。このため、画像ではない第2のコンテンツについてまで立体視画像であるか否かを判定するという無駄な処理が行われるのを効果的に防止することができる。
【0013】
第1表示制御手段は、第2判定手段による判定結果が否定である場合に、第2取得手段によって取得された第2のコンテンツを平面視表示させることが好ましい。
【0014】
この構成によれば、第2のコンテンツの種別が画像ではない場合にその第2のコンテンツが平面視表示される。このため、画像ではない第2のコンテンツに対しては不要な立体視画像であるか否かの判定処理が行われるのを防止することが可能になる。その結果、画像ではない第2のコンテンツに対して適切な表示処理を迅速に行うことが可能になる。
【0015】
第1判定手段は、第2取得手段によって取得された第2のコンテンツに複数の画像が含まれているか否かに基づいて、その第2のコンテンツが立体視画像であるか否かを判定してもよい。
【0016】
この構成によれば、第2のコンテンツが立体視画像であるか否かを容易に判定することが可能になる。
【0017】
画面は、平面視表示が可能な第1画面と、立体視表示が可能な第2画面とを含んでいてもよい。この場合、第1表示制御手段は第1画面を用いて平面視表示を行い、第2表示制御手段は第2画面を用いて立体視表示を行う。
【0018】
この構成によれば、第2のコンテンツが立体視画像である場合に、第2のコンテンツが第1のコンテンツとは異なる画面に立体視表示される。このため、第2のコンテンツが立体視画像として画面に立体視表示されたことをユーザが容易に認識することができる。
【0019】
コンピュータを、ユーザの入力に応じて、少なくとも第2表示制御手段により立体視表示された立体視画像を記憶手段に記憶させる記憶制御手段として更に機能させてもよい。
【0020】
この構成によれば、画面に立体視表示された立体視画像が記憶手段に記憶されるので、ユーザがその画像を改めて視認することが容易になる。
【0021】
また、本発明の表示制御プログラムは、サーバ装置から取得した画像を画面に表示させる表示制御装置のコンピュータによって実行される表示制御プログラムである。この表示制御プログラムは、コンピュータを、操作検出手段、取得手段、判定手段、及び表示制御手段として機能させる。操作検出手段は、コンテンツを表示させる操作を検出する。取得手段は、コンテンツを表示させる操作が操作検出手段によって検出された場合に、そのコンテンツをサーバ装置から取得する。判定手段は、取得手段によって取得されたコンテンツが立体視画像であるか否かを判定する。表示制御手段は、判定手段による判定結果が肯定である場合に、コンテンツとしての立体視画像を画面に立体視表示させる。
【0022】
表示制御装置では、コンテンツを表示させる操作が検出されると、そのコンテンツがサーバ装置から取得される。コンテンツがサーバ装置から取得されると、そのコンテンツが立体視画像であるか否かが判定される。そして、コンテンツが立体視画像であると判定された場合、そのコンテンツが立体視画像として画面に立体視表示される。したがって、サーバ装置から取得したコンテンツが立体視画像である場合に、その立体視画像を適切に立体視表示することが可能になる。
【0023】
本発明は、サーバ装置から取得した画像を画面に表示させる表示制御装置として捉えることもできる。この表示制御装置は、第1取得手段、第1表示制御手段、操作検出手段、第2取得手段、第1判定手段、及び第2表示制御手段を備える。第1取得手段は、第1のコンテンツをサーバ装置から取得する。第1表示制御手段は、第1取得手段によって取得された第1のコンテンツを画面に平面視表示させる。操作検出手段は、第1のコンテンツとは異なる第2のコンテンツを表示させる操作を検出する。第2取得手段は、第2のコンテンツを表示させる操作が操作検出手段によって検出された場合に、第2のコンテンツをサーバ装置から取得する。第1判定手段は、第2取得手段によって取得された第2のコンテンツが立体視画像であるか否かを判定する。第2表示制御手段は、第1判定手段による判定結果が肯定である場合に、第2のコンテンツとしての立体視画像を画面に立体視表示させる。
【0024】
また、本発明は、サーバ装置から取得した画像を画面に表示させる表示制御システムとして捉えることもできる。この表示制御システムは、第1取得手段、第1表示制御手段、操作検出手段、第2取得手段、第1判定手段、及び第2表示制御手段を備える。第1取得手段は、第1のコンテンツをサーバ装置から取得する。第1表示制御手段は、第1取得手段によって取得された第1のコンテンツを画面に平面視表示させる。操作検出手段は、第1のコンテンツとは異なる第2のコンテンツを表示させる操作を検出する。第2取得手段は、第2のコンテンツを表示させる操作が操作検出手段によって検出された場合に、第2のコンテンツをサーバ装置から取得する。第1判定手段は、第2取得手段によって取得された第2のコンテンツが立体視画像であるか否かを判定する。第2表示制御手段は、第1判定手段による判定結果が肯定である場合に、第2のコンテンツとしての立体視画像を画面に立体視表示させる。
【0025】
また、本発明は、サーバ装置から取得した画像を画面に表示させる表示制御方法として捉えることもできる。この表示制御方法では、まず、第1のコンテンツがサーバ装置から取得される。取得された第1のコンテンツは、画面に平面視表示される。これに対して、第1のコンテンツとは異なる第2のコンテンツを表示させる操作が検出される。そして、第2のコンテンツを表示させる操作が検出された場合に、第2のコンテンツがサーバ装置から取得される。次に、取得された第2のコンテンツが立体視画像であるか否かが判定される。そして、第2のコンテンツが立体視画像であると判定された場合に、第2のコンテンツとしての立体視画像が画面に立体視表示される。
【発明の効果】
【0026】
この発明によれば、サーバ装置から取得されたコンテンツが立体視画像であると判定された場合に、そのコンテンツが立体視画像として画面に表示される。したがって、サーバ装置から取得したコンテンツに立体視画像が含まれている場合に、その立体視画像を適切に立体視表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】開状態におけるゲーム装置10の正面図
【図2A】閉状態におけるゲーム装置10の左側面図
【図2B】閉状態におけるゲーム装置10の正面図
【図2C】閉状態におけるゲーム装置10の右側面図
【図2D】閉状態におけるゲーム装置10の背面図
【図3】ゲーム装置10の内部構成を示すブロック図
【図4】ネットワークシステム500の構成を示す説明図
【図5】WEBページのスクロール表示について説明するための説明図
【図6A】ハイパーリンクが埋め込まれたコンテンツが選択される様子を示す説明図
【図6B】リンク先のコンテンツが立体視表示される様子を示す説明図
【図7】メインメモリ32のメモリマップ
【図8】ゲーム装置10においてブラウザエンジン322に基づいて実行されるメイン処理の一例を示すフローチャート
【図9】ゲーム装置10において画像表示処理プログラム323に基づいて実行される図8のステップS19における画像表示処理の詳細フローチャート
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、適宜図面を参照しつつ、本発明の一実施形態について説明する。
【0029】
[ゲーム装置10の構成]
まず、本発明の表示制御装置の一実施形態に係るゲーム装置10について説明する。ゲーム装置10は携帯型のゲーム装置である。図1および図2A〜Dに示されるように、ゲーム装置10は、下側ハウジング11および上側ハウジング21を有する。下側ハウジング11と上側ハウジング21とは、開閉可能(折り畳み可能)に接続されている。
【0030】
[下側ハウジング11の説明]
図1および図2A〜Dに示すように、下側ハウジング11には、下側LCD(Liquid Crystal Display:液晶表示装置)12、タッチパネル13、各操作ボタン14A〜14L、アナログスティック15、LED16A〜16B、挿入口17、および、マイクロフォン用孔18が設けられる。
【0031】
タッチパネル13は、下側LCD12の画面上を覆うように装着されており、座標入力手段として機能する。本実施形態では、タッチパネル13は、抵抗膜方式のタッチパネルが用いられる。ただし、タッチパネル13は、例えば静電容量方式等の他の押圧式のタッチパネルを用いてもよい。下側ハウジング11の上側面には、タッチペン28を収納するための挿入口17(図1および図2Dに示す点線)が設けられている。
【0032】
下側ハウジング11の内側面(主面)には、十字ボタン14A(方向入力ボタン14A)、ボタン14B、ボタン14C、ボタン14D、ボタン14E、電源ボタン14F、セレクトボタン14J、HOMEボタン14K、およびスタートボタン14Lが、設けられる。
【0033】
アナログスティック15は、方向を指示するデバイスである。
【0034】
下側ハウジング11の内側面には、マイクロフォン用孔18が設けられる。マイクロフォン用孔18の下部には後述する音声入力装置としてのマイク42(図3参照)が設けられる。
【0035】
図2BおよびDに示されるように、下側ハウジング11の上側面には、Lボタン14GおよびRボタン14Hが設けられている。また、図2Aに示されるように、下側ハウジング11の左側面には、ゲーム装置10が備えるスピーカ43(図3参照)の音量を調整するための音量ボタン14Iが設けられる。
【0036】
図2Aに示されるように、下側ハウジング11の左側面には開閉可能なカバー部11Cが設けられる。このカバー部11Cの内側には、ゲーム装置10とデータ保存用外部メモリ45とを電気的に接続するためのコネクタが設けられる。
【0037】
図2Dに示されるように、下側ハウジング11の上側面には、外部メモリ44を挿入するための挿入口11Dが設けられる。
【0038】
図1および図2Cに示されるように、下側ハウジング11の下側面にはゲーム装置10の電源のON/OFF状況をユーザに通知する第1LED16A、下側ハウジング11の右側面にはゲーム装置10の無線通信の確立状況をユーザに通知する第2LED16Bが設けられる。ゲーム装置10は他の機器との間で無線通信を行うことが可能であり、下側ハウジング11の右側面には、この無線通信の機能を有効/無効にする無線スイッチ19が設けられる(図2C参照)。
【0039】
[上側ハウジング21の説明]
図1および図2に示すように、上側ハウジング21には、上側LCD(Liquid Crystal Display:液晶表示装置)22、外側撮像部23(外側撮像部(左)23aおよび外側撮像部(右)23b)、内側撮像部24、3D調整スイッチ25、および、3Dインジケータ26が設けられる。
【0040】
上側LCD22は、立体視可能な画像を表示することが可能な表示装置である。具体的には、パララックスバリア方式の裸眼立体視可能な表示装置である。上側LCD22は、視差バリアを用いてユーザの左目に左目用画像をユーザの右目に右目用画像を視認させることにより、ユーザにとって立体感のある画像(立体視画像)を表示することができる。また、上側LCD22は、上記視差バリアを無効にすることが可能であり、視差バリアを無効にした場合は、画像を平面的に表示することができる。このように、上側LCD22は、立体視画像を表示する立体表示モードと、画像を平面的に表示する(平面視画像を表示する)平面表示モードとを切り替えることが可能な表示装置である。この表示モードの切り替えは、例えば、後述する3D調整スイッチ25によって行われる。
【0041】
外側撮像部23は、上側ハウジング21の外側面21Dに設けられた2つの撮像部(23aおよび23b)の総称である。外側撮像部(左)23aと外側撮像部(右)23bとは、ゲーム装置10が実行するプログラムによって、ステレオカメラとして使用することが可能である。
【0042】
内側撮像部24は、上側ハウジング21の内側面21Bに設けられ、当該内側面の内向きの法線方向を撮像方向とする撮像部である。
【0043】
3D調整スイッチ25は、スライドスイッチであり、上述のように上側LCD22の表示モードを切り替えるために用いられるスイッチである。また、3D調整スイッチ25は、上側LCD22に表示された立体視可能な画像(立体画像)の立体感を調整するために用いられる。3D調整スイッチ25のスライダ25aは、所定方向(上下方向)の任意の位置にスライド可能であり、当該スライダ25aの位置に応じて上側LCD22の表示モードが設定される。また、スライダ25aの位置に応じて、立体画像の見え方が調整される。
【0044】
3Dインジケータ26は、上側LCD22が立体表示モードか否かを示すLEDである。
【0045】
また、上側ハウジング21の内側面には、スピーカ孔21Eが設けられる。後述するスピーカ43からの音声がこのスピーカ孔21Eから出力される。
【0046】
[ゲーム装置10の内部構成]
次に、図3を参照して、ゲーム装置10の内部の電気的構成について説明する。図3に示すように、ゲーム装置10は、上述した各部に加えて、情報処理部31、メインメモリ32、外部メモリインターフェイス(外部メモリI/F)33、データ保存用外部メモリI/F34、データ保存用内部メモリ35、無線通信モジュール36、ローカル通信モジュール37、リアルタイムクロック(RTC)38、加速度センサ39、電源回路40、およびインターフェイス回路(I/F回路)41等の電子部品を備えている。
【0047】
情報処理部31は、所定のプログラムを実行するためのCPU(Central Processing Unit)311、画像処理を行うGPU(Graphics Processing Unit)312、VRAM(Video RAM)313を含む。CPU311は、ゲーム装置10内のメモリ(例えば外部メモリI/F33に接続された外部メモリ44やデータ保存用内部メモリ35)に記憶されているプログラムを実行することによって、当該プログラムに応じた処理を実行する。なお、CPU311によって実行されるプログラムは、他の機器との通信によって他の機器から取得されてもよい。GPU312は、CPU311からの命令に応じて画像を生成し、VRAM313に描画する。VRAM313に描画された画像は、上側LCD22及び/又は下側LCD12に出力され、上側LCD22及び/又は下側LCD12に当該画像が表示される。
【0048】
外部メモリI/F33は、外部メモリ44を着脱自在に接続するためのインターフェイスである。また、データ保存用外部メモリI/F34は、データ保存用外部メモリ45を着脱自在に接続するためのインターフェイスである。
【0049】
メインメモリ32は、情報処理部31(のCPU311)のワーク領域やバッファ領域として用いられる揮発性の記憶装置である。
【0050】
外部メモリ44は、情報処理部31によって実行されるプログラム等を記憶するための不揮発性の記憶装置である。外部メモリ44は、例えば読み取り専用の半導体メモリで構成される。
【0051】
データ保存用外部メモリ45は、不揮発性の読み書き可能なメモリ(例えばNAND型フラッシュメモリ)で構成され、任意のデータを保存するために用いられる。
【0052】
データ保存用内部メモリ35は、読み書き可能な不揮発性メモリ(例えばNAND型フラッシュメモリ)で構成され、所定のデータを格納するために用いられる。例えば、データ保存用内部メモリ35には、無線通信モジュール36を介した無線通信によってダウンロードされたデータやプログラムが格納される。
【0053】
無線通信モジュール36は、例えばIEEE802.11b/gの規格に準拠した方式により、無線LANに接続する機能を有する。また、ローカル通信モジュール37は、所定の通信方式(例えば独自プロトコルによる通信や、赤外線通信)により同種のゲーム装置との間で無線通信を行う機能を有する。
【0054】
加速度センサ39は、3軸(xyz軸)方向に沿った直線方向の加速度(直線加速度)の大きさを検出する。情報処理部31は、加速度センサ39が検出した加速度を示すデータ(加速度データ)を受信して、ゲーム装置10の姿勢や動きを検出することができる。
【0055】
RTC38は、時間をカウントして情報処理部31に出力する。情報処理部31は、RTC38によって計時された時間に基づき現在時刻(日付)を計算する。電源回路40は、ゲーム装置10が有する電源(充電式電池)からの電力を制御し、ゲーム装置10の各部品に電力を供給する。
【0056】
I/F回路41には、タッチパネル13、マイク42およびスピーカ43が接続される。I/F回路41は、マイク42およびスピーカ43(アンプ)の制御を行う音声制御回路と、タッチパネル13の制御を行うタッチパネル制御回路とを含む。音声制御回路は、音声信号に対するA/D変換およびD/A変換を行ったり、音声信号を所定の形式の音声データに変換したりする。タッチパネル制御回路は、タッチパネル13からの信号に基づいて所定の形式のタッチ位置データを生成して情報処理部31に出力する。情報処理部31は、タッチ位置データを取得することにより、タッチパネル13に対して入力が行われた位置を知ることができる。
【0057】
操作ボタン14は、上記各操作ボタン14A〜14Lからなり、操作ボタン14から情報処理部31へは、各操作ボタン14A〜14Iに対する入力状況(押下されたか否か)を示す操作データが出力される。
【0058】
下側LCD12および上側LCD22は情報処理部31に接続される。具体的には、情報処理部31は、上側LCD22のLCDコントローラ(図示せず)と接続され、当該LCDコントローラに対して視差バリアのON/OFFを制御する。上側LCD22の視差バリアがONになっている場合、情報処理部31のVRAM313に格納された右目用画像と左目用画像とが、上側LCD22に出力される。より具体的には、LCDコントローラは、右目用画像について縦方向に1ライン分の画素データを読み出す処理と、左目用画像について縦方向に1ライン分の画素データを読み出す処理とを交互に繰り返すことによって、VRAM313から右目用画像と左目用画像とを読み出す。これにより、右目用画像および左目用画像が、画素を縦に1ライン毎に並んだ短冊状画像に分割され、分割された右目用画像の短冊状画像と左目用画像の短冊状画像とが交互に配置された画像が、上側LCD22の画面に表示される。そして、上側LCD22の視差バリアを介して当該画像がユーザに視認されることによって、ユーザの右目に右目用画像が、ユーザの左目に左目用画像が視認される。以上により、上側LCD22の画面には立体視可能な画像が表示される。
【0059】
外側撮像部23および内側撮像部24は、情報処理部31の指示に従って画像を撮像し、撮像した画像データを情報処理部31に出力する。
【0060】
3D調整スイッチ25は、スライダ25aの位置に応じた電気信号を情報処理部31に送信する。
【0061】
情報処理部31は、3Dインジケータ26の点灯を制御する。例えば、情報処理部31は、上側LCD22が立体表示モードである場合、3Dインジケータ26を点灯させる。
【0062】
なお、上述したハードウェア構成は単なる一例に過ぎず、ゲーム装置10の構成は適宜変更可能である。
【0063】
[ネットワークシステム500の構成]
図4は、ゲーム装置10(10A,10B,10C)とWEBサーバ100とから構成されるネットワークシステム500を示す説明図である。図4に示されるように、上述したゲーム装置10は、インターネットを介してWEBサーバ100(サーバ装置の一例)と通信可能に接続されている。
【0064】
WEBサーバ100は、例えばHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)に準拠して通信を行うアプリケーションプログラムを実行可能に構成されている。WEBサーバ100は、このアプリケーションプログラムに基づいて、ゲーム装置10からの接続要求に応じて、HTML(HyperText Markup Language)により記述されたHTML文書や画像等のリソースをゲーム装置10に返送する。
【0065】
ゲーム装置10は、HTTP等のプロトコルやWEBブラウザを実装しており、無線通信モジュール36を介してインターネット等のネットワークとの接続が可能である。このため、ゲーム装置10は、ネットワーク上で公開されているHTML文書や画像等をWEBサーバ100等から取得して表示することができる。
【0066】
なお、図4では、3台のゲーム装置10と1台のWEBサーバ100とが通信可能に接続された状態を示しているが、ネットワークシステム500を構成するゲーム装置10とWEBサーバ100の数は特に限定されるものではない。また、本実施形態では、ネットワークシステム500がインターネットを利用して構築されたコンピュータネットワークシステムである場合を例に説明するが、ネットワークシステム500は、例えばLAN等のコンピュータネットワークを利用して構築されてもよい。すなわち、サーバ装置は、ゲーム装置10に対してコンテンツ(HTML文書や画像等)を送信する機能を有していれば、WEBサーバ100に限定されるものではない。
【0067】
[コンテンツの表示処理の概要]
以下、ゲーム装置10において表示されるコンテンツの表示処理の概要について説明する。ゲーム装置10では、外部メモリ44やデータ保存用内部メモリ35からメインメモリ32にロードされたプログラムが情報処理部31のCPU311によって実行される。これにより、下側LCD12に表示されているWEBページをユーザがタッチパネル13を用いて自由にスクロールさせたり、WEBページに埋め込まれたハイパーリンクを選択して、リンク先から取得したコンテンツを表示させたりすることが可能になる。
【0068】
図5は、WEBページのスクロール表示について説明するための説明図である。図5に示されるように、下側LCD12には、HTML文書と画像とを含むWEBページが表示されている。この状態で、ユーザがWEBページ上の任意の位置をタッチペン28でタッチしたままタッチペン28をスライドさせると、WEBページがタッチペン28のスライド量に応じた距離だけスクロール表示される。なお、図5には、タッチペン28が下方向にスライドされてWEBページが下方向にスクロールする様子が示されているが、WEBページのスクロール方向は下方向に限定されるものではない。
【0069】
図6A及び図6Bは、上側LCD22に画像が立体視表示されるまでの流れについて説明するための説明図である。図6Aは、ハイパーリンクが埋め込まれたコンテンツが選択される様子を示す説明図である。図6Bは、リンク先のコンテンツが立体視表示される様子を示す説明図である。ユーザによってWEBページを指定する操作が行われると、図6Aに示されるように、HTML文書や画像等のコンテンツ(第1のコンテンツ)を含むWEBページが下側LCD12に平面視表示される。このとき、WEBページに立体視画像が含まれている場合であっても、当該WEBページが下側LCD12に立体視表示される。このWEBページの任意の位置には、ハイパーリンクが埋め込まれている。これに対して、タッチパネル13においてハイパーリンクがある場所に対応する位置がタッチペン28でタッチされ、そのタッチペン28がスライドされることなくタッチパネル13から離されると、リンク先のコンテンツ(第2のコンテンツ)が立体視画像であるか否かが判定される。そして、リンク先のコンテンツが立体視画像である場合には、そのコンテンツが立体視画像として上側LCD22に立体視表示される(図6B参照)。立体視表示される画像は、上側LCD22に全画面表示される。このとき、下側LCD12には、WEBページの表示に戻るか、立体視画像のコンテンツを保存するかを選択するためのボタンが表示される。ユーザは、当該ボタンをタッチペン28で指定することにより、再度WEBページを表示させたり、立体視画像のコンテンツをゲーム装置10本体(例えばデータ保存用外部メモリ45)に保存させたりすることができる。このような処理は、ゲーム装置10で生成された立体視画像がWEBサーバ100にアップロードされ、その立体視画像がリンク先に保存されるような場合に行われる。
【0070】
なお、以下の説明では、タッチパネル13がタッチペン28でタッチされることを「タッチオン」と言い、タッチペン28がタッチパネル13から離されることを「タッチオフ」と言う。また、タッチペン28がタッチオンされた位置を「タッチオン位置」と言い、タッチペン28がタッチオフされる際にタッチペン28が最後にタッチされていたタッチパネル13上の位置を「タッチオフ位置」と言う。
【0071】
[メモリマップ]
以下、図7を参照しつつ、メインメモリ32に記憶されるデータについて説明する。ここで、図7は、メインメモリ32のメモリマップである。図7に例示されるように、メインメモリ32は、プログラム記憶領域321及びデータ記憶領域324を有している。プログラム記憶領域321には、CPU311によって実行される表示制御プログラムが記憶される。データ記憶領域324には、HTML文書や画像を表示する処理に必要な各種データが記憶される。プログラム記憶領域321内のプログラム、及びデータ記憶領域324内のデータの一部は、外部メモリ44やデータ保存用内部メモリ35に予め記憶されたデータが、WEBページの表示に際してメインメモリ32に読み出されたものである。
【0072】
プログラム記憶領域321には、表示制御プログラムとして、ブラウザエンジン322、画像表示処理プログラム323等が記憶されている。ブラウザエンジン322は、一般的なブラウザエンジンと同等の機能を有するブラウザエンジンであり、図8のフローチャートに示されている一連の処理を情報処理部31に実行させる。画像表示処理プログラム323は、図9のフローチャートに示されている一連の処理を情報処理部31に実行させるプログラムである。
【0073】
ブラウザエンジン322は、HTTPに準拠してWEBサーバ100に接続要求を行い、WEBサーバ100から返送されたリソースを解析して、その解析結果に基づいて、HTML文書や画像等を含むWEBページを下側LCD12に平面視表示する処理を情報処理部31に実行させる。また、ブラウザエンジン322は、タッチパネル13により指示された処理(例えばWEBページのスクロール表示や、ハイパーリンクによって指定されたリンク先からのリソースのWEBサーバ100に対する取得要求)を情報処理部31に実行させる。
【0074】
このブラウザエンジン322は、ブラウザエンジン322以外のプログラムである画像表示処理プログラム323と連携動作する機能を備えている。具体的には、ハイパーリンクによって指定されたリソースが画像である場合には、ブラウザエンジン322に代えて、画像表示処理プログラム323に基づく処理が情報処理部31によって実行される。
【0075】
画像表示処理プログラム323は、ハイパーリンクによって指定されたリンク先のリソースが画像である場合に、ブラウザエンジン322の代わりにリンク先からリソース(ここでは画像)を取得して、取得した画像が立体視画像であるか否かを判定する処理を情報処理部31に実行させる。また、画像表示処理プログラム323は、リソースが立体視画像である場合にはそのリソースを上側LCD22に立体視表示させ、リソースが平面視画像である場合にはそのリソースを下側LCD12に平面視表示させる処理を情報処理部31に実行させる。
【0076】
ここでは、ブラウザエンジン322及び画像表示処理プログラム323に基づく処理の概要について説明したが、ブラウザエンジン322及び画像表示処理プログラム323に基づいて情報処理部31によって実行される処理の詳細については、図8及び図9に基づいて後に詳述する。
【0077】
データ記憶領域324には、操作データ325、位置データ326、閾値データ327、リソースデータ328、MIMEタイプデータ329、画像データ330等が記憶される。
【0078】
操作データ325は、各操作ボタン14A〜E、G〜H、アナログスティック15、及びタッチパネル13に対して行われたユーザの操作を示すデータである。この操作データ325が示す操作情報に基づいて、WEBページが指定されたか否かの判定処理等が行われる。
【0079】
位置データ326は、タッチペン28によるタッチパネル13上のタッチ位置(指示位置)を示すデータである。WEBページが表示されている間、この位置データ326が示すタッチ位置に基づいて、ハイパーリンクを選択する操作が行われたか否かの判定処理や、WEBページのスクロール表示の実行が指示されたか否かの判定処理等が行われる。
【0080】
閾値データ327は、WEBページのスクロール表示の実行が指示されたか否かを判定する処理に使用される閾値を示すデータである。この閾値データ327に基づく判定処理については、後に詳述する。
【0081】
リソースデータ328は、HTML文書や画像等のWEBページを構成するリソースのデータである。
【0082】
MIMEタイプデータ329は、ハイパーリンクによって指定されたリンク先にあるコンテンツの種別を示すデータであり、ゲーム装置10がWEBサーバ100から取得したMIMEタイプがMIMEタイプデータ329としてデータ記憶領域324に格納される。このMIMEタイプは、データの形式を指定するためのものであり、ゲーム装置10では、このMIMEタイプによって、リンク先から取得するコンテンツの種別を判別する処理が行われる。
【0083】
画像データ330は、リンク先のコンテンツが画像である場合に、そのリンク先から取得された画像のデータである。
【0084】
なお、図には示されていないが、データ記憶領域324には、外側撮像部23や内側撮像部24による撮像で得られた画像データ等も記憶されるが、これらのデータは本発明とは直接関係しないので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0085】
[ブラウザエンジン322によるメイン処理の説明]
次に、図8を参照しつつ、ブラウザエンジン322に基づいてゲーム装置10によって実行されるメイン処理について説明する。ここで、図8は、ゲーム装置10においてブラウザエンジン322に基づいて実行されるメイン処理の一例を示すフローチャートである。
【0086】
まず、CPU311は、操作データ325が示す操作情報に基づいて、ユーザが閲覧したいと所望するWEBページが指定されたか否かを判定する(ステップS1)。ここで、WEBページが指定されていないとCPU311によって判定された場合(ステップS1:NO)、処理がステップS1に戻される。
【0087】
CPU311は、WEBページが指定されたと判定した場合(ステップS1:YES)、WEBサーバ100に接続要求を行って、指定されたWEBページのURLにアクセスする(ステップS2)。そして、CPU311は、WEBサーバ100から返送されるリソースを受信することによって、WEBページのリソースを取得する(ステップS3)。このステップS3の処理で取得されたリソースは、リソースデータ328としてデータ記憶領域324に格納される。
【0088】
次に、CPU311は、リソースデータ328が示すリソースを解析し、その解析結果に基づいて、HTML文書や画像等のコンテンツ(第1のコンテンツ)を含むWEBページを下側LCD12に平面視表示させる(ステップS4)。
【0089】
WEBページを下側LCD12に平面視表示させた後、CPU311は、I/F回路41のタッチパネル制御回路からのタッチ位置データに基づいて、タッチパネル13がタッチペン28によってタッチオンされたか否かを判定する(ステップS5)。タッチオンされていないとCPU311によって判定された場合(ステップS5:NO)、処理がステップS5に戻される。
【0090】
タッチパネル13がタッチオンされたと判定した場合(ステップS5:YES)、CPU311は、タッチ位置データに基づいて、タッチパネル13上においてタッチペン28によってタッチされているタッチ位置を検出する(ステップS6)。本実施形態では、下側LCD12の画面の水平方向をX軸方向とし、垂直方向をY軸方向とした2次元座標(X,Y)によってタッチ位置が表される。このように、CPU311は、タッチパネル13に対してタッチペン28によって指示された下側LCD12の画面上の位置をタッチ位置として検出し、その検出結果を位置データ326としてデータ記憶領域324に格納する。
【0091】
ステップS6の処理に続いて、CPU311は、データ記憶領域324に記憶されている情報に基づいて、下側LCD12に平面視表示されているWEBページのスクロール表示中であるか否かを判定する(ステップS7)。ここで、WEBページのスクロール表示中であるとCPU311によって判定された場合(ステップS7:YES)、後述するステップS9に処理が進められる。
【0092】
一方、CPU311は、WEBページのスクロール表示中ではないと判定した場合(ステップS7:NO)、タッチ位置の変位が予め設定された閾値を超えたか否かを判定する(ステップS8)。具体的には、CPU311は、位置データ326が示すタッチ位置の変位(タッチオン位置から現時点のタッチ位置までの変化量)が閾値データ327が示す閾値を超えたか否かを判定する。
【0093】
CPU311は、タッチ位置の変位が閾値を超えたと判定した場合(ステップS8:YES)、ユーザによってWEBページのスクロールが指示されたと判断して、以下の処理を実行する。すなわち、CPU311は、ステップS6の処理と同様に、タッチ位置を検出する(ステップS9)。そして、CPU311は、WEBページ全体をスクロール表示させる(ステップS10)。具体的には、CPU311は、ステップS6の処理で取得されたタッチ位置の2次元座標(X1,Y1)と、ステップS9の処理で取得されたタッチ位置の2次元座標(X1,Y2)とに基づいてスクロール方向(2次元座標(X1,Y1)から2次元座標(X1,Y2)へ向かう方向)を決定し、これら2つの2次元座標の距離に応じたスクロール幅(下側LCD12の画面上におけるWEBページの移動量)を決定する。そして、CPU311は、決定したスクロール方向及びスクロール幅にて、図5に基づいて上述したように、WEBページを下側LCD12の画面上でスクロール表示させる。
【0094】
このように、ユーザによるドラッグ操作によって任意のコンテンツ上の点を起点としてタッチ位置が移動したときに、CPU311は、タッチ位置が移動した方向にタッチ位置が移動した距離に応じたスクロール幅だけWEBページが移動するように、WEBページをスクロール表示させる。
【0095】
ステップS10の処理に続いて、CPU311は、タッチパネル制御回路からのタッチ位置データの有無に基づいて、タッチパネル13からタッチペン28がタッチオフされたか否かを判定する(ステップS11)。ここで、タッチペン28がタッチオフされていないとCPU311によって判定された場合(ステップS11:NO)、処理がステップS6に戻される。一方、タッチペン28がタッチオフされたとCPU311によって判定された場合(ステップS11:YES)、処理がステップS5に戻される。
【0096】
一方、CPU311は、タッチ位置の変位が閾値を超えていないと判定した場合(ステップS8:NO)、ステップS11の処理と同様に、タッチパネル13からタッチペン28がタッチオフされたか否かを判定する(ステップS13)。ここで、タッチペン28がタッチオフされていないとCPU311によって判定された場合(ステップS13:NO)、処理がステップS6に戻される。
【0097】
ところで、下側LCD12に平面視表示されているWEBページには、上述したように、ハイパーリンクが埋め込まれている。このため、タッチパネル13においてハイパーリンクがある場所に対応する位置がタッチペン28でタッチオンされ、そのタッチペン28がそのままの位置でタッチオフされることにより、下側LCD12に表示されているWEBページに含まれているコンテンツ(第1のコンテンツ)とは異なるリンク先のコンテンツ(第2のコンテンツ)を表示させることが可能になる。
【0098】
このような処理を実現するために、CPU311は、タッチペン28がタッチオフされたと判定した場合(ステップS13:YES)、WEBページ内のタッチオフ位置に対応する位置にハイパーリンクが埋め込まれているか否かに基づいて、リンク先の有無を判定する(ステップS14)。ここで、リンク先がない(WEBページ内のタッチオフ位置にはハイパーリンクが埋め込まれていない)とCPU311によって判定された場合(ステップS14:NO)、処理がステップS5に戻される。逆に、リンク先がある(WEBページ内のタッチオフ位置にハイパーリンクが埋め込まれている)とCPU311によって判定された場合(ステップS14:YES)、後に詳述するが、そのリンク先のコンテンツが表示されることになる。
【0099】
このように、CPU311は、ステップS13とステップS14の2つの判定処理によって、下側LCD12に平面視表示されているコンテンツとは異なるコンテンツを表示させる操作を検出する。
【0100】
CPU311は、リンク先があると判定した場合(ステップS14:YES)、リンク先からコンテンツを取得する処理に先立って、WEBサーバ100からそのコンテンツのMIMEタイプを取得する(ステップS15)。すなわち、リンク先のコンテンツの種別を取得する。
【0101】
ここで、MIMEタイプは、「タイプ名/サブタイプ名」の形式の文字列によって構成されている。リンク先から取得されるコンテンツが例えばHTML文書である場合、そのコンテンツのMIMEタイプは「text/html」といった文字列で表される。また、リンク先から取得されるコンテンツが例えばJPEG画像である場合、そのコンテンツのMIMEタイプは「image/jpeg」といった文字列で表される。また、リンク先から取得されるコンテンツが例えばマルチピクチャーフォーマットの立体視画像である場合、そのコンテンツのMIMEタイプは「image/mpo」といった文字列で表される。したがって、WEBサーバ100から取得したMIMEタイプのタイプ名を参照することにより、リンク先のコンテンツが画像であるか否かを判定することが可能である。
【0102】
このため、CPU311は、ステップS15の処理に続いて、ステップS15の処理で取得したMIMEタイプが「image/jpeg」または「image/mpo」であるか否かに基づいて、リンク先のコンテンツの種別が画像であるか否かを判定する(ステップS16)。なお、リンク先から取得されるコンテンツがGIF画像である場合、そのコンテンツのMIMEタイプは「image/gif」となるが、このコンテンツが立体視画像ではないと規定しているため、CPU311は、コンテンツの種別が画像ではないと判定する。すなわち、CPU311は、ステップS16において、ステップS15の処理で取得したMIMEタイプのサブタイプ名に基づいて、リンク先のコンテンツの種別が立体視画像である可能性があるか否かを判定する。マルチピクチャーフォーマットの立体視画像のデータは、JPEG形式のデータ構造で複数視点の画像から構成されているため、MIMEタイプが「image/jpeg」であっても、リンク先のコンテンツの種別が立体視画像である可能性があることになる。
【0103】
CPU311は、コンテンツの種別が画像ではないと判定した場合(ステップS16:NO)、リンク先のコンテンツをWEBサーバ100から取得する(ステップS17)。そして、CPU311は、ステップS17の処理で取得したコンテンツ(リソース)を解析して、GPU312によりそのコンテンツ(例えばHTML文書)を下側LCD12に平面視表示させる(ステップS18)。このステップS18の処理は、上述したステップS4の処理と同様に行われる。なお、このステップS18において、リンク先から取得したコンテンツを下側LCD12に平面視表示させる代わりに、そのコンテンツを平面表示モードに設定された上側LCD22に平面視表示させるようにしてもよい。
【0104】
一方、コンテンツの種別が画像であるとCPU311によって判定された場合(ステップS16:YES)、画像表示処理プログラム323が呼び出され、CPU311は、画像表示処理プログラム323に基づく画像表示処理を実行する(ステップS19)。
【0105】
[画像表示処理プログラム323による画像表示処理の説明]
以下、図9を参照しつつ、リンク先のコンテンツが画像である場合に画像表示処理プログラム323に基づいてゲーム装置10によって実行される画像表示処理について説明する。ここで、図9は、図8のステップS19における画像表示処理の詳細フローチャートである。
【0106】
CPU311は、リンク先のコンテンツの種別が画像であると判定した場合(ステップS16:YES)、図9に示されるように、WEBサーバ100からリンク先の画像(第2のコンテンツ)を取得する(ステップS191)。なお、リンク先のWEBサーバがWEBサーバ100とは異なるWEBサーバである場合には、その異なるWEBサーバから画像を取得する。このステップS191の処理で取得された画像は、画像データ330としてデータ記憶領域324に格納される。そして、CPU311は、画像データ330が示す画像が立体視画像であるか否かを判定する(ステップS192)。具体的には、CPU311は、例えば画像データ330のヘッダ(付属情報)を解析して、画像データ330に複数の画像が含まれているか否かに基づいて、画像データ330が示す画像が立体視画像であるか否かを判定する。
【0107】
なお、ここでは、画像データ330のヘッダに基づいて、画像データ330が示す画像が立体視画像であるか否かを判定することとしているが、これは、MIMEタイプが適切に設定されていない場合(例えばMIMEタイプのサブタイプ名が適切に設定されていない場合)に、リンク先の画像が立体視画像であるか否かを正確に判定できない可能性があるからである。
【0108】
また、立体視画像がマルチピクチャーフォーマットの立体視画像である場合、先頭画像である個別画像とは異なる個別画像が画像データ330に含まれることになるので、画像データ330のヘッダを参照する代わりに、先頭画像以外の個別画像の有無に基づいて、立体視画像であるか否かの判定処理を行うようにしてもよい。
【0109】
CPU311は、リンク先から取得した画像が立体視画像ではないと判定した場合(ステップS192:NO)、取得した画像を上側LCD22に平面視表示させる(ステップS193)。なお、このステップS193において、リンク先から取得した画像を上側LCD22に平面視表示させる代わりに、その画像を下側LCD12に平面視表示させるようにしてもよい。
【0110】
一方、CPU311は、リンク先から取得した画像が立体視画像であると判定した場合(ステップS192:YES)、図6に基づいて上述したように、取得した画像を上側LCD22に立体視表示させる(ステップS194)。具体的には、CPU311は、画像データ330に含まれている先頭画像を左目用画像とし、その先頭画像に続く個別画像を右目用画像としてGPU312に描画処理を実行させ、これにより得られた立体視画像を上側LCD22に立体視表示させる。
【0111】
このように、CPU311は、本来であれば、リンク先から取得したコンテンツをブラウザエンジン322に基づいて下側LCD12に平面視表示するところを、その処理の代わりに、リンク先から取得したコンテンツを画像表示処理プログラム323に基づいて上側LCD22に立体視表示させる。
【0112】
したがって、ブラウザエンジン322がリンク先から取得した画像を立体視画像として適切に識別して立体視表示する機能を有していない場合に、その画像を立体視画像として適切に識別して立体視表示することができる。すなわち、ブラウザエンジン322に大幅な変更を加えることなく、リンク先から取得した立体視画像を立体視表示することができる。
【0113】
CPU311は、ステップS193又はステップS194の処理に続いて、図6Bに例示されるように、WEBページに代えて、画像の保存を指示するためのボタンと、WEBページの表示に戻すことを指示するためのボタンとを含む選択画面を下側LCD12に平面視表示させる(ステップS195)。
【0114】
次に、CPU311は、画像の保存を指示するためのボタン(図6B参照)をタッチペン28で指定する操作がタッチパネル13に対して行われたか否かに基づいて、画像の保存が指示されたか否かを判定する(ステップS196)。ここで、画像の保存が指示されたと判定した場合(ステップS196:YES)、CPU311は、上側LCD22に表示されている画像を保存する(ステップS197)。具体的には、CPU311は、ステップS194の処理により上側LCD22に立体視画像が表示されている場合にはその立体視画像を例えばデータ保存用外部メモリ45に記憶させ、ステップS193の処理により上側LCD22に平面視画像が表示されている場合にはその平面視画像を例えばデータ保存用外部メモリ45に記憶させる。
【0115】
CPU311は、このステップS197の処理を行った場合、又は画像の保存が指示されていないと判定した場合(ステップS196:NO)、上側LCD22による画像の表示を終了してWEBページの表示に戻す終了指示の有無を判定する(ステップS198)。具体的には、CPU311は、WEBページの表示に戻すことを指示するためのボタン(図6B参照)をタッチペン28で指定する操作がタッチパネル13に対して行われたか否かを判定する。ここで、終了指示がないとCPU311によって判定された場合(ステップS198:NO)、処理がステップS196に戻される。逆に、終了指示があったとCPU311によって判定された場合(ステップS198:YES)、処理がステップS4に戻されて、下側LCD12にWEBページが再度表示される。
【0116】
なお、本実施形態では、ステップS15におけるMIMEタイプを取得する処理と、ステップS16における画像であるか否かの判定処理をブラウザエンジン322側で実行することとしているが、これらの処理を画像表示処理プログラム323側で実行するようにしてもよい。この場合、リンク先のコンテンツが画像でなければ、画像表示処理プログラム323がブラウザエンジン322に処理を戻すようにすればよい。
【0117】
また、本実施形態では、WEBページ内に埋め込まれたハイパーリンクで示されるリンク先から画像を取得して、その画像を立体視表示または平面視表示する場合について説明したが、いわゆるブックマーク機能(Internet Explorerでは「お気に入り」)により予め登録された画像のページが上記WEBページを介さずに直接指定されるケースも考えられる。このようなケースでは、CPU311は、例えばお気に入りの選択により予め登録された画像のページを表示させる操作を検出した場合に、そのお気に入りに対応するURLから画像を取得してその画像が立体視画像であるか否かを判定し、肯定判定した場合に、その画像を立体視表示すればよい。この場合、上述したステップS2〜ステップS4の処理や、ステップS14〜ステップS18の処理、ステップS191の処理が不要である。
【0118】
[本実施形態の作用効果]
以上説明したように、本実施形態によれば、WEBサーバ100から取得したコンテンツが立体視画像である場合に、そのコンテンツが立体視画像として上側LCD22に表示される。したがって、WEBサーバ100から取得したコンテンツに立体視画像が含まれている場合に、その立体視画像を適切に立体視表示することができる。
【0119】
また、本実施形態では、ブラウザエンジン322がコンテンツを平面視表示する処理の代わりに、そのコンテンツが画像表示処理プログラム323によって立体視表示される。このため、本来であれば一般的なコンテンツと同様に平面視表示されてしまう立体視画像を、立体視画像として識別して適切に立体視表示することができる。
【0120】
また、本実施形態では、リンク先のコンテンツの種別が画像である場合に、そのコンテンツが立体視画像であるか否かの判定が行われる。このため、画像ではないコンテンツについてまで立体視画像であるか否かを判定するという無駄な処理が行われるのを効果的に防止することができる。
【0121】
また、本実施形態では、リンク先のコンテンツの種別が画像ではない場合に、そのコンテンツが平面視表示される。このため、画像ではないコンテンツに対しては不要な立体視画像であるか否かの判定処理が行われるのを防止することができる。その結果、画像ではないコンテンツに対して適切な表示処理を迅速に行うことができる。
【0122】
また、本実施形態では、リンク先から取得したコンテンツに複数の画像が含まれているか否かに基づいて、そのコンテンツが立体視画像であるか否かが判定される。このため、リンク先から取得したコンテンツが立体視画像であるか否かを容易に判定することができる。また、MIMEタイプに基づいて立体視画像であるか否かを判定する場合に比べて、判定処理をより正確に行うことができる。
【0123】
また、本実施形態では、リンク先から取得されたコンテンツが立体視画像である場合に、そのコンテンツが、立体視画像ではないコンテンツが表示される下側LCD12とは異なる上側LCD22に表示される。このため、リンク先から取得したコンテンツが立体視画像として画面に立体視表示されたことをユーザが容易に認識することができる。
【0124】
[変形例]
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下の形態であってもよい。
すなわち、上記実施形態では、リンク先のコンテンツの種別が画像であると判定した場合に、そのコンテンツが立体視画像であるか否かを判定する処理を行う形態について説明した。これに代えて、リンク先のコンテンツの種別を判定することなく、そのコンテンツを取得して立体視画像であるか否かを判定するようにしてもよい。
【0125】
また、上記実施形態では、リンク先から取得されたコンテンツが立体視画像ではない場合に、そのコンテンツを平面視表示する形態について説明したが、そのコンテンツが立体視画像ではない場合にはそのコンテンツの表示を行わないようにしてもよい。
【0126】
また、上記実施形態では、WEBページを下側LCD12に平面視表示して、立体視表示できないコンテンツを上側LCD22に表示し、立体視表示可能なコンテンツを上側LCD22に表示する形態について説明したが、コンテンツを表示する画面は1つであってもよい。この場合、例えば、上側LCD22に一般的なWEBページを平面視表示し、リンク先から立体視画像としてのコンテンツが取得されたタイミングでWEBページの表示を完了すると共に、リンク先から取得したコンテンツを上側LCD22に立体視表示させたり、リンク先から立体視表示できないコンテンツが取得されたタイミングでWEBページの表示を完了すると共に、リンク先から取得したコンテンツを上側LCD22に平面視表示させればよい。
【0127】
また、上記実施形態では、上記のような一連の処理を1台のゲーム装置10で実現しているが、これは必須ではなく、複数の情報処理装置が協働することによって上記のような一連の処理を実現してもよい。すなわち、第1取得手段、第1表示制御手段、操作検出手段、第2取得手段、第1判定手段、及び第2表示制御手段のうちの少なくとも1つの手段の機能を、ゲーム装置10以外の例えばネットワーク上のサーバ装置等が実現するようにしてもよい。この場合、ゲーム装置10及びサーバ装置からなるシステムが、上述したゲーム装置10と同様に機能する。
【0128】
また、上記実施形態において、ゲーム装置10の形状や、それに設けられている各種操作ボタン14やタッチパネル13の形状、数、設置位置等は単なる一例に過ぎず、他の形状、数、設置位置であっても、本発明を実現できることは言うまでもない。また、上述したフローチャートに基づいて説明した処理の順序、設定値、判定に用いられる閾値等は単なる一例に過ぎず、本発明の範囲を逸脱しなければ他の順序や値であっても、本発明を実現できることは言うまでもない。
【0129】
また、上記実施形態のゲーム装置10において実行される表示制御プログラムは、外部メモリ44等の記憶媒体を通じてゲーム装置10に供給されるだけでなく、有線又は無線の通信回線を通じてゲーム装置10に供給されてもよい。また、上記表示制御プログラムは、ゲーム装置10内部の不揮発性記憶装置(データ保存用内部メモリ35等)に予め記録されていてもよい。なお、上記表示制御プログラムを記憶する情報記憶媒体としては、不揮発性メモリの他に、CD−ROM、DVD、或いはそれらに類する光学式ディスク状記憶媒体、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、磁気テープ等であってもよい。また、上記表示制御プログラムを記憶する情報記憶媒体としては、上記表示制御プログラムを一時的に記憶する揮発性メモリでもよい。
【0130】
また、上記実施形態では、携帯型のゲーム装置10が本発明の表示制御プログラムを実行して本発明を実現する場合について説明したが、本発明が適用される表示制御装置は、パーソナルコンピュータ、任意の携帯型電子機器、例えば、PDA(Personal Digital Assistant)や携帯電話等であってもよい。
【産業上の利用可能性】
【0131】
本発明は、WEBサーバ等のサーバ装置から取得した画像を画面に表示させる表示制御装置のコンピュータによって実行される表示制御プログラム、表示制御装置、表示制御システム、表示制御方法等に適用可能である。
【符号の説明】
【0132】
10 ゲーム装置(表示制御装置の一例)
12 下側LCD(第1画面の一例)
13 タッチパネル
22 上側LCD(第2画面の一例)
31 情報処理部(コンピュータの一例)
32 メインメモリ
36 無線通信モジュール
100 WEBサーバ(サーバ装置の一例)
311 CPU
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバ装置から取得した画像を画面に表示させる表示制御装置のコンピュータによって実行される表示制御プログラムであって、
前記コンピュータを、
第1のコンテンツを前記サーバ装置から取得する第1取得手段と、
前記第1取得手段によって取得された第1のコンテンツを画面に平面視表示させる第1表示制御手段と、
前記第1のコンテンツとは異なる第2のコンテンツを表示させる操作を検出する操作検出手段と、
前記第2のコンテンツを表示させる操作が前記操作検出手段によって検出された場合に、当該第2のコンテンツを前記サーバ装置から取得する第2取得手段と、
前記第2取得手段によって取得された第2のコンテンツが立体視画像であるか否かを判定する第1判定手段と、
前記第1判定手段による判定結果が肯定である場合に、前記第2のコンテンツとしての立体視画像を画面に立体視表示させる第2表示制御手段として機能させる、表示制御プログラム。
【請求項2】
前記第2表示制御手段は、前記第1表示制御手段が前記第2のコンテンツを平面視表示する処理の代わりに、当該第2のコンテンツを立体視表示させる、請求項1に記載の表示制御プログラム。
【請求項3】
前記コンピュータを、
前記第2のコンテンツを表示させる操作が前記操作検出手段によって検出された場合に、当該第2のコンテンツの種別を取得する第3取得手段と、
前記第3取得手段によって取得された種別が画像であるか否かを判定する第2判定手段として更に機能させ、
前記第1判定手段は、前記第2判定手段による判定結果が肯定である場合に、前記第2のコンテンツが立体視画像であるか否かを判定する、請求項1又は2に記載の表示制御プログラム。
【請求項4】
前記第1表示制御手段は、前記第2判定手段による判定結果が否定である場合に、前記第2取得手段によって取得された第2のコンテンツを平面視表示させる、請求項3に記載の表示制御プログラム。
【請求項5】
前記第1判定手段は、前記第2取得手段によって取得された第2のコンテンツに複数の画像が含まれているか否かに基づいて、当該第2のコンテンツが立体視画像であるか否かを判定する、請求項1から4のいずれかに記載の表示制御プログラム。
【請求項6】
前記画面は、平面視表示が可能な第1画面と、立体視表示が可能な第2画面とを含み、
前記第1表示制御手段は、前記第1画面を用いて平面視表示を行い、
前記第2表示制御手段は、前記第2画面を用いて立体視表示を行う、請求項1から5のいずれかに記載の表示制御プログラム。
【請求項7】
前記コンピュータを、
ユーザの入力に応じて、少なくとも前記第2表示制御手段により立体視表示された立体視画像を記憶手段に記憶させる記憶制御手段として更に機能させる、請求項1から6のいずれかに記載の表示制御プログラム。
【請求項8】
サーバ装置から取得した画像を画面に表示させる表示制御装置のコンピュータによって実行される表示制御プログラムであって、
前記コンピュータを、
コンテンツを表示させる操作を検出する操作検出手段と、
前記コンテンツを表示させる操作が前記操作検出手段によって検出された場合に、当該コンテンツを前記サーバ装置から取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得されたコンテンツが立体視画像であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果が肯定である場合に、前記コンテンツとしての立体視画像を画面に立体視表示させる表示制御手段として機能させる、表示制御プログラム。
【請求項9】
サーバ装置から取得した画像を画面に表示させる表示制御装置であって、
第1のコンテンツを前記サーバ装置から取得する第1取得手段と、
前記第1取得手段によって取得された第1のコンテンツを画面に平面視表示させる第1表示制御手段と、
前記第1のコンテンツとは異なる第2のコンテンツを表示させる操作を検出する操作検出手段と、
前記第2のコンテンツを表示させる操作が前記操作検出手段によって検出された場合に、前記第2のコンテンツを前記サーバ装置から取得する第2取得手段と、
前記第2取得手段によって取得された第2のコンテンツが立体視画像であるか否かを判定する第1判定手段と、
前記第1判定手段による判定結果が肯定である場合に、前記第2のコンテンツとしての立体視画像を画面に立体視表示させる第2表示制御手段とを備える、表示制御装置。
【請求項10】
サーバ装置から取得した画像を画面に表示させる表示制御システムであって、
第1のコンテンツを前記サーバ装置から取得する第1取得手段と、
前記第1取得手段によって取得された第1のコンテンツを画面に平面視表示させる第1表示制御手段と、
前記第1のコンテンツとは異なる第2のコンテンツを表示させる操作を検出する操作検出手段と、
前記第2のコンテンツを表示させる操作が前記操作検出手段によって検出された場合に、前記第2のコンテンツを前記サーバ装置から取得する第2取得手段と、
前記第2取得手段によって取得された第2のコンテンツが立体視画像であるか否かを判定する第1判定手段と、
前記第1判定手段による判定結果が肯定である場合に、前記第2のコンテンツとしての立体視画像を画面に立体視表示させる第2表示制御手段とを備える、表示制御システム。
【請求項11】
サーバ装置から取得した画像を画面に表示させる表示制御方法であって、
第1のコンテンツを前記サーバ装置から取得するステップと、
取得された前記第1のコンテンツを画面に平面視表示させるステップと、
前記第1のコンテンツとは異なる第2のコンテンツを表示させる操作を検出するステップと、
前記第2のコンテンツを表示させる操作が検出された場合に、前記第2のコンテンツを前記サーバ装置から取得するステップと、
取得された前記第2のコンテンツが立体視画像であるか否かを判定するステップと、
前記第2のコンテンツが立体視画像であると判定された場合に、当該第2のコンテンツとしての立体視画像を画面に立体視表示させるステップとを含む、表示制御方法。
【請求項1】
サーバ装置から取得した画像を画面に表示させる表示制御装置のコンピュータによって実行される表示制御プログラムであって、
前記コンピュータを、
第1のコンテンツを前記サーバ装置から取得する第1取得手段と、
前記第1取得手段によって取得された第1のコンテンツを画面に平面視表示させる第1表示制御手段と、
前記第1のコンテンツとは異なる第2のコンテンツを表示させる操作を検出する操作検出手段と、
前記第2のコンテンツを表示させる操作が前記操作検出手段によって検出された場合に、当該第2のコンテンツを前記サーバ装置から取得する第2取得手段と、
前記第2取得手段によって取得された第2のコンテンツが立体視画像であるか否かを判定する第1判定手段と、
前記第1判定手段による判定結果が肯定である場合に、前記第2のコンテンツとしての立体視画像を画面に立体視表示させる第2表示制御手段として機能させる、表示制御プログラム。
【請求項2】
前記第2表示制御手段は、前記第1表示制御手段が前記第2のコンテンツを平面視表示する処理の代わりに、当該第2のコンテンツを立体視表示させる、請求項1に記載の表示制御プログラム。
【請求項3】
前記コンピュータを、
前記第2のコンテンツを表示させる操作が前記操作検出手段によって検出された場合に、当該第2のコンテンツの種別を取得する第3取得手段と、
前記第3取得手段によって取得された種別が画像であるか否かを判定する第2判定手段として更に機能させ、
前記第1判定手段は、前記第2判定手段による判定結果が肯定である場合に、前記第2のコンテンツが立体視画像であるか否かを判定する、請求項1又は2に記載の表示制御プログラム。
【請求項4】
前記第1表示制御手段は、前記第2判定手段による判定結果が否定である場合に、前記第2取得手段によって取得された第2のコンテンツを平面視表示させる、請求項3に記載の表示制御プログラム。
【請求項5】
前記第1判定手段は、前記第2取得手段によって取得された第2のコンテンツに複数の画像が含まれているか否かに基づいて、当該第2のコンテンツが立体視画像であるか否かを判定する、請求項1から4のいずれかに記載の表示制御プログラム。
【請求項6】
前記画面は、平面視表示が可能な第1画面と、立体視表示が可能な第2画面とを含み、
前記第1表示制御手段は、前記第1画面を用いて平面視表示を行い、
前記第2表示制御手段は、前記第2画面を用いて立体視表示を行う、請求項1から5のいずれかに記載の表示制御プログラム。
【請求項7】
前記コンピュータを、
ユーザの入力に応じて、少なくとも前記第2表示制御手段により立体視表示された立体視画像を記憶手段に記憶させる記憶制御手段として更に機能させる、請求項1から6のいずれかに記載の表示制御プログラム。
【請求項8】
サーバ装置から取得した画像を画面に表示させる表示制御装置のコンピュータによって実行される表示制御プログラムであって、
前記コンピュータを、
コンテンツを表示させる操作を検出する操作検出手段と、
前記コンテンツを表示させる操作が前記操作検出手段によって検出された場合に、当該コンテンツを前記サーバ装置から取得する取得手段と、
前記取得手段によって取得されたコンテンツが立体視画像であるか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段による判定結果が肯定である場合に、前記コンテンツとしての立体視画像を画面に立体視表示させる表示制御手段として機能させる、表示制御プログラム。
【請求項9】
サーバ装置から取得した画像を画面に表示させる表示制御装置であって、
第1のコンテンツを前記サーバ装置から取得する第1取得手段と、
前記第1取得手段によって取得された第1のコンテンツを画面に平面視表示させる第1表示制御手段と、
前記第1のコンテンツとは異なる第2のコンテンツを表示させる操作を検出する操作検出手段と、
前記第2のコンテンツを表示させる操作が前記操作検出手段によって検出された場合に、前記第2のコンテンツを前記サーバ装置から取得する第2取得手段と、
前記第2取得手段によって取得された第2のコンテンツが立体視画像であるか否かを判定する第1判定手段と、
前記第1判定手段による判定結果が肯定である場合に、前記第2のコンテンツとしての立体視画像を画面に立体視表示させる第2表示制御手段とを備える、表示制御装置。
【請求項10】
サーバ装置から取得した画像を画面に表示させる表示制御システムであって、
第1のコンテンツを前記サーバ装置から取得する第1取得手段と、
前記第1取得手段によって取得された第1のコンテンツを画面に平面視表示させる第1表示制御手段と、
前記第1のコンテンツとは異なる第2のコンテンツを表示させる操作を検出する操作検出手段と、
前記第2のコンテンツを表示させる操作が前記操作検出手段によって検出された場合に、前記第2のコンテンツを前記サーバ装置から取得する第2取得手段と、
前記第2取得手段によって取得された第2のコンテンツが立体視画像であるか否かを判定する第1判定手段と、
前記第1判定手段による判定結果が肯定である場合に、前記第2のコンテンツとしての立体視画像を画面に立体視表示させる第2表示制御手段とを備える、表示制御システム。
【請求項11】
サーバ装置から取得した画像を画面に表示させる表示制御方法であって、
第1のコンテンツを前記サーバ装置から取得するステップと、
取得された前記第1のコンテンツを画面に平面視表示させるステップと、
前記第1のコンテンツとは異なる第2のコンテンツを表示させる操作を検出するステップと、
前記第2のコンテンツを表示させる操作が検出された場合に、前記第2のコンテンツを前記サーバ装置から取得するステップと、
取得された前記第2のコンテンツが立体視画像であるか否かを判定するステップと、
前記第2のコンテンツが立体視画像であると判定された場合に、当該第2のコンテンツとしての立体視画像を画面に立体視表示させるステップとを含む、表示制御方法。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6A】
【図6B】
【図7】
【図8】
【図9】
【公開番号】特開2012−243038(P2012−243038A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−111751(P2011−111751)
【出願日】平成23年5月18日(2011.5.18)
【出願人】(000233778)任天堂株式会社 (1,115)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年5月18日(2011.5.18)
【出願人】(000233778)任天堂株式会社 (1,115)
【Fターム(参考)】
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