説明

表示制御方法及びプログラム

【課題】視覚的に斬新で、利便性に優れた検索結果画面のGUIを実現できる表示制御方法及びプログラムを提供する
【解決手段】検索対象に関連する関連情報を画面に表示する際に、検索対象の周囲に円弧帯状の表示領域を設定し、検索結果の数に応じて円弧帯状の表示領域を区分して検索結果ごとの表示領域を形成し、前記区分された表示領域に検索結果に対応する項目情報を表示する。
そして、区分された表示領域の何れかがユーザ操作により選択された場合に、検索結果の詳細情報に応じて当該検索結果の表示領域を円弧方向に拡大し、当該詳細情報を表示する。
また、区分された表示領域がユーザ操作により選択解除された場合に、拡大された表示領域を縮小し、表示されていた詳細情報を非表示とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検索対象に関連する情報(検索結果)を画面上に表示する際に有用な表示制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、コンピュータ、携帯電話、TV、ビデオカメラ等、身近な電子機器の操作手段として、グラフィカルユーザインターフェース(GUI:Graphical User Interface)が採用されている。GUIとは、グラフィックを多用した表示画面によりユーザに情報を提供するとともに、大半の操作をマウス等のポインティングデバイスによって直接的に行うことができるユーザインターフェースである。
近年では、デザイン性だけでなく、電子機器の高機能化に対応できる操作性に優れたGUIが要求されている。
【0003】
例えば、インターネット上で配信されている情報(例えば、ウェブページに含まれる情報)を検索キーワード等の検索条件によって検索し、その検索結果画面を表示する際に、表示態様を工夫することにより利便性を向上する技術が開示されている(例えば、特許文献1、2)。
具体的には、特許文献1では、キーワードを表すマザーアイコンをスクリーン上に表示し、検索エンジンを用いてそのキーワードで検索したウェブサイトのサムネイル画像をマザーアイコンの周囲に子アイコンとして表示するようにしている。
また、特許文献2では、表示画面上の任意の1点を中心として検索条件を表示し、その周辺に関連ワードやコンテンツ群を配置して表示するようにしている。
すなわち、特許文献1,2で開示されている技術は、キーワード等の検索対象の周囲に検索結果を配置するものである。
【特許文献1】特開2005−141340号公報
【特許文献2】特開2002−269135号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1、2に記載の技術を利用して検索結果を画面上に表示する場合、複数の検索結果を検索キーワード等の検索条件の周囲に配置するので、検索結果同士が重なってしまったりして、検索結果の視認性が損なわれる可能性がある。また、検索結果画面で提示された情報の詳細内容を知りたい場合、検索結果から所望のウェブページに遷移してコンテンツを閲覧することとなるため、ページ遷移のための操作が必要となり、操作性、利便性に欠けている。
また、特許文献1,2に記載の技術は、検索条件の周囲に検索結果を単純に配置するだけなので、視覚的に斬新であるとはいえず、画面表示は極めて平凡である。
【0005】
本発明は、視覚的に斬新で、利便性に優れた検索結果画面のGUIを実現できる表示制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、検索対象の周囲に検索結果を画面表示する表示制御方法であって、
前記検索対象の周囲に円弧帯状の表示領域を設定する表示領域設定ステップと、
前記検索結果の数に応じて前記円弧帯状の表示領域を区分して、検索結果ごとの表示領域を形成する区分ステップと、
前記区分された表示領域に前記検索結果に対応する項目情報を表示する項目表示ステップと、
前記区分された表示領域の何れかがユーザ操作により選択された場合に、前記検索結果の詳細情報に応じて当該検索結果の表示領域を前記円弧方向に拡大し、当該詳細情報を表示する詳細表示ステップと、
前記区分された表示領域がユーザ操作により選択解除された場合に、前記拡大された表示領域を縮小し、表示されていた詳細情報を非表示とする詳細非表示ステップと、
を含むことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の表示制御方法において、前記検索結果の表示領域を、前記項目情報を表示する項目表示領域と、前記詳細情報を表示する詳細表示領域と、で構成し、
前記詳細表示ステップでは、ユーザ操作に基づいて、前記項目表示領域から前記詳細表示領域を前記円弧方向に展開し、
前記詳細非表示ステップでは、ユーザ操作に基づいて、前記展開された詳細表示領域を前記項目表示領域の方向に圧縮することを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の表示制御方法において、垂直置き型の画面に前記検索結果を表示する場合、
前記詳細表示ステップでは、ユーザ操作により最後に表示された詳細情報を、前記画面に表示された前記検索対象の直下に位置させることを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の表示制御方法において、ユーザ操作に基づいて、前記円弧帯状の表示領域を、前記円弧方向に回動させる表示領域移動ステップを含むことを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、検索対象の周囲に検索結果を画面表示するためのプログラムであって、
前記検索対象の周囲に円弧帯状の表示領域を設定する表示領域設定ステップと、
前記検索結果の数に応じて前記円弧帯状の表示領域を区分して、検索結果ごとの表示領域を形成する区分ステップと、
前記区分された表示領域に前記検索結果に対応する項目情報を表示する項目表示ステップと、
前記区分された表示領域の何れかがユーザ操作により選択された場合に、前記検索結果の詳細情報に応じて当該検索結果の表示領域を前記円弧方向に拡大し、当該詳細情報を表示する詳細表示ステップと、
前記区分された表示領域がユーザ操作により選択解除された場合に、前記拡大された表示領域を縮小し、表示されていた詳細情報を非表示とする詳細非表示ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、検索対象に関連する情報(検索結果)を画面上に表示する際のGUIを、視覚的に斬新で、利便性に優れたものとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、本発明の表示制御方法及びプログラムにより表示される検索結果に対する検索対象とは、検索の対象となる実体であり、キーワードや画像等のデータと、実物(現実世界に実在する物)のことを示す。以下、第1実施形態では検索対象が画像である場合、第2実施形態では検索対象が実物である場合についてそれぞれ説明する。
【0013】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係るネットワーク構成について示す概略図である。
第1実施形態では、サーバ1からクライアント2に、ネットワークNを介してコンテンツ(例えば、ウェブページ等)を提供し、クライアント2においてコンテンツを利用する場合について示している。
【0014】
図1に示すように、サーバ1には、通信ネットワークNを介してクライアント2(例えば、パーソナルコンピュータ2a、携帯電話2b等)が接続されている。
通信ネットワークNは、インターネットや電気通信事業者等の電話回線網、携帯電話通信網等であり、当該通信ネットワークNに接続するサーバ1とクライアント2の間を、データ通信可能に接続する。
【0015】
このようなネットワークシステムにおいて、例えば、ユーザが、クライアント2でウェブブラウザを起動しURLを指定すると、クライアント2はこれを元に対応するコンテンツ(例えば、ウェブページのHTMLファイル)を保有しているサーバ1をインターネット上で探して、コンテンツのデータを要求する。
一方、要求されたコンテンツを保有するサーバ1は、要求されたコンテンツをクライアント2に送信する。そして、クライアント2は、受信したコンテンツの内容を解析してウェブページ等を表示する。
サーバ1が、ポータルサイトのウェブサーバである場合、ユーザによる検索操作に伴いクライアント2から送信される操作情報に基づいて、サーバ1はコンテンツの検索を行い、検索結果を含む新たな画面データを生成し、この画面データをクライアント2に送信する。そして、クライアント2では、サーバ1から送信された画面データに基づく表示制御がなされることとなる。
【0016】
図2は、サーバ1のハードウェア構成の概略を示すブロック図である。第1実施形態におけるサーバ1は、検索サービスを提供するポータルサイトのウェブサーバである。例えば、クライアント2におけるユーザ操作によって検索対象となるキーワードや画像が指定され、この検索対象による検索が指示されると、検索対象に関連する関連情報を抽出してクライアント2に提示する。
図2に示すように、サーバ1は、制御部11、通信部12、検索データベース13等を備えて構成され、各部はバスライン14により電気的に接続されている。
【0017】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)111、RAM(Random Access Memory)112、フラッシュROM(Read Only Memory)113で構成される。
CPU111は、各種演算処理を行う他、各部の集中制御を行う。RAM112は、CPU111が演算処理を行うときのデータを一時的に記憶しておく作業領域を有する。フラッシュROM113は、CPU111が実行するオペレーティングシステム(OS)やサーバ用ソフトウェア、ウェブアプリケーション等のプログラムを記憶する。
通信部12は、TCP/IP等の通信プロトコルに従って処理を行い、ネットワークNを介してクライアント2とデータの送受信を行う。
【0018】
検索データベース13には、検索対象が有している対象情報に対応する関連情報が登録されている。つまり、検索対象に関連する情報として、関連情報が登録されている。
ここで、検索対象とは、クライアント2において検索対象とされたキーワードや画像である。また、対象情報とは、それぞれの検索対象を特定するための情報である。
【0019】
例えば、クライアント2においてユーザが入力したキーワードに基づいて検索する場合、このキーワード自体が検索対象であり、対象情報となりうる。また、クライアント2においてユーザが選択した画像(画面上に配置されている画像)に基づいて検索する場合、この画像自体が検索対象であり、当該画像のファイル名や画像を構成するオブジェクトの名称(画像処理により認識可能)、予め設定されたメタ情報(タグ情報)、又は画像の近傍に配置されているテキストが対象情報となりうる。
【0020】
図4は、検索データベース13に格納される情報テーブルの一例について示す説明図である。図4には、「わらび餅」という対象情報に対して登録されている関連情報について示している。
検索データベース13には、検索対象を特定するための対象情報(対象となるキーワード)に対して、対象情報に関する詳細内容を有する詳細情報が、項目情報により分類されて登録されている。つまり、上位階層となる項目情報と、下位階層となる詳細情報により関連情報が構成されている。
【0021】
図4に示すように、「わらび餅」という対象情報に対しては、「解説」「食べる」「つくる」「買う」「知る」という5つの項目情報が登録されている。そして、「解説」という項目情報に対しては、「わらび餅とは、デンプンと水、・・」というわらび餅の解説が詳細情報として登録され、「食べる」という項目情報に対しては、わらび餅を食べるために利用しうる、例えば、飲食店に関する情報(飲食店名、飲食店の画像、飲食店が提供するウェブサイトのURL等)が詳細情報として登録されている。また、「つくる」「買う」「知る」という項目情報に対しても同様に、それぞれの項目情報に対応する詳細情報が登録されている。
【0022】
なお、詳細情報をさらに複数の階層からなる階層構造で構成するようにしてもよい。例えば、図4において、項目情報「食べる」の下位に複数の飲食店からなる小項目情報を設け、その下位に飲食店ごとの詳細情報(例えば、地域別の飲食店の連絡先や住所、ウェブページのURL等)を対応付けるようにしてもよい。
【0023】
図2において、サーバ1のCPU111は、例えば、フラッシュROM113に記憶されているサーバ用ソフトウェア及びウェブアプリケーションを実行することにより、クライアント2におけるユーザ操作に応じた処理を行う。例えば、クライアント2のウェブブラウザにおいて、検索対象(キーワードや画像)による検索を指示する操作が行われると、検索結果画面のデータを生成して、これをクライアント2に送信する。
そして、クライアント2では、サーバ1から送信された画面データに基づいて、検索結果画面が表示されることとなる。
例えば、クライアント2において「わらび餅」を対象情報として含んでいる検索対象(キーワード「わらび餅」や「わらび餅」の画像)による検索が行われると、サーバ1は、検索結果として図4に示す関連情報(項目情報、詳細情報)を提示する表示制御を行うこととなる。
【0024】
図3は、クライアント2のハードウェア構成の概略を示すブロック図である。
図3に示すように、クライアント2は、制御部21、記憶部22、通信部23、操作部24、表示部25等を備えて構成され、各部はバスライン26により電気的に接続されている。
【0025】
制御部21の構成はサーバ1の制御部11の構成と同様である。フラッシュROM213は、OSやウェブブラウザ等のプログラムを記憶する。
記憶部22は、例えばハードディスクで構成され、サーバ1からダウンロードしたコンテンツ(例えば、ウェブページで公開されている画像)のデータ等を記憶する。
通信部23は、TCP/IP等の通信プロトコルに従って処理を行い、ネットワークNを介してサーバ1とデータの送受信を行う。
操作部24は、例えば、キーボード及びマウスで構成され、ユーザが情報を入力する際に使用される。例えば、サーバ1から提供されたポータルサイトのトップページにおいて、ユーザは操作部24を操作することにより、検索対象となるキーワードの入力又は画像の選択を行い、この検索対象による検索を指示することができる。
表示部25は、例えば、垂直置きの液晶ディスプレイ等の表示装置で構成され、制御部21からの表示制御指令に基づいて所定の画面を表示する。表示部25には、例えば、ウェブブラウザのGUIが表示される。
【0026】
クライアント2のCPU211は、例えば、フラッシュROM213に記憶されているウェブブラウザを実行し、ユーザが操作部24によりURLを入力することに伴い、URLで指定されるウェブページをサーバ1に要求する。そして、サーバ1から送信されたウェブページ(例えば、ポータルサイトにおける検索結果画面)のデータを解析して、ウェブブラウザのウィンドウに表示する。
【0027】
上述したように、サーバ1がクライアント2にポータルサイトを提供し、クライアント2において検索対象による検索が行われると、クライアント2のウェブブラウザには検索結果画面が表示される。この検索結果画面において、検索対象が有している対象情報、及び対象情報に基づいて抽出された関連情報が提示されることとなる。
本実施形態では、この検索結果画面の表示において本発明の表示制御方法が適用されている。
【0028】
図5は、検索対象による検索結果画面を表示するための表示制御処理の一例を示すフローチャートである。すなわち、この表示制御処理は、サーバ1において検索処理が実行された後、この検索結果を表示するための処理である。この表示制御処理は、例えば、サーバ1のCPU111がフラッシュROM113に記憶されているサーバ用ソフトウェア及びウェブアプリケーションを実行することにより実現される。
【0029】
例えば、クライアント2において、ユーザ操作によりキーワードが入力、又は画面上の画像が選択(マウスのクリック)され、このキーワード又は画像を検索対象とする検索が指示されると、サーバ1において検索処理が実行される。
具体的には、サーバ1は、検索対象が有している対象情報を取得し、取得した対象情報に基づいて検索データベース13から関連情報を抽出する。このとき、検索対象がキーワードの場合はキーワード自体が対象情報とされ、検索対象が画像の場合は画像のファイル名、画像認識により取得される画像を構成しているオブジェクト名、予め設定されたメタ情報(タグ情報)、又は画像の近傍に配置されているテキスト等が対象情報とされる。例えば、検索対象が「わらび餅」の画像の場合、「わらび餅」という対象情報が取得され、図4に示す関連情報が抽出されることとなる。
そして、図5に示すフローチャートに従って、上記検索処理により抽出された関連情報をクライアント2の表示部25に表示するための表示制御が行われる。
【0030】
なお、本実施形態では、検索が指示されたときに提供する検索結果画面において、まず、関連情報として項目情報だけを表示し、当該検索結果画面において項目情報の選択操作が行われたときに、この選択された項目情報に対応する詳細情報を提示するようにしている。
【0031】
図5において、ステップS101では、検索対象の表示領域(第1表示領域)を設定する。本実施形態では、検索結果画面における検索対象の表示領域は予め設定(例えば、画面上の略中央)されている。なお、第1表示領域の大きさは、検索対象の種類(キーワードか画像か)や大きさによって適宜変更される。
ステップS102では、ステップS101で設定した第1表示領域に検索対象を配置する。
【0032】
ステップS103では、検索対象が有している対象情報、及び対象情報に基づいて抽出された検索結果(関連情報)を表示するための表示領域(第2表示領域)を設定する。このとき、第2表示領域は、第1表示領域を囲繞する円周に沿って設定される。つまり、検索対象の周囲に円弧帯状の表示領域が設定される。また、第2表示領域の大きさは、対象情報と検索結果(関連情報)の数や情報量に応じて適宜変更される。例えば、第2表示領域が円周の全部に設定されると円環状の表示領域となり、円周の一部に設定されると円弧帯状の表示領域となる。
そして、検索結果の数に応じて円弧帯状に設定された表示領域を区分して、検索結果ごとの表示領域を形成する。
【0033】
ステップS104では、ステップS103で設定した第2表示領域(区分された表示領域)に対象情報及び項目情報を配置する。すなわち、区分された表示領域は、項目情報を表示する項目表示領域となる。
ステップS105では、サーバ1は、ステップS101〜S104において生成された検索結果画面の画面データをクライアント2に対して送信する。
すると、クライアント2の表示部25には、検索対象の周囲に円弧状に関連情報が表示されることとなる(図6参照)。本実施形態では、検索が指示されたときに提供する検索結果画面において、まず、関連情報として項目情報だけを表示するので、第2表示領域AR2には対象情報TI1と項目情報RI1〜RI5が表示される。
【0034】
ステップS105までの処理により、クライアント2において検索結果画面(例えば、図6に示す検索結果画面)が表示された後、ステップS106以降の処理が行われる。
すなわち、ステップ106では、検索結果画面において、検索結果の詳細情報を表示/非表示する選択操作(例えば、マウスによるクリック操作)が行われたか否かを判定する。ここで、図6に示す詳細情報が表示されていない画面において項目情報RI1〜RI5の選択操作が行われると、この選択操作は詳細情報を表示する操作と判定する。また、後述する図7に示す詳細情報が表示されている画面において項目情報RI1(詳細情報の表示が展開されている項目情報)の選択操作が行われると、この選択操作は詳細情報を非表示する操作と判定する。
そして、ユーザによる詳細情報を表示/非表示する操作があると判定した場合はステップS107に移行し、ユーザによる操作がないと判定した場合はステップS109に移行する。
【0035】
ステップS107では、ユーザの操作に基づいて、対象情報及び関連情報を表示する第2表示領域を再設定し、対象情報、項目情報、詳細情報を配置する。例えば、ユーザにより詳細情報を表示する操作が行われた場合には、表示領域に表示する情報量が増加するので、第2表示領域の大きさを円弧方向に拡大させる。一方、ユーザにより詳細情報を非表示する操作が行われた場合には、表示領域に表示する情報量が減少するので、第2表示領域の大きさを縮小させる。つまり、詳細情報を表示する詳細表示領域の分だけ、表示領域AR2が拡大又は縮小されることとなる。
【0036】
ステップS108では、サーバはステップS106〜S107において生成された画面データをクライアント2に対して送信する。
すると、クライアント2の表示部25において、検索対象の周囲に円弧帯状に形成された第2表示領域には、ユーザの操作に基づいて詳細情報が表示又は非表示されるようになる(図7参照)。
【0037】
ステップS109では、終了操作されたか否かを判定する。ここで、終了操作とは、検索結果画面の表示を終了する操作であり、例えば、ウェブブラウザを終了する操作や、他のウェブページ(例えば、ポータルサイトのトップページ)に遷移する操作等を含む。そして、終了操作されたと判定した場合は表示制御処理を終了する。一方、終了操作されていないと判定した場合は、ステップS106に移行し、表示制御処理を継続する。
クライアント2において、検索対象に対する検索が指示されると、サーバ1では上述した表示制御処理が行われ、クライアント2ではサーバ1から送信された画面データに従って検索結果画面が表示されることとなる。
【0038】
図6は、クライアント2において検索対象(わらび餅の画像)による検索が行われたときの検索結果画面の一例を示す説明図であり、例えば、図5のステップS105の処理後にクライアント2において表示される検索結果画面である。
なお、わらび餅の画像は「わらび餅」という1つの対象情報を有しているものとする。したがって、サーバ1における検索処理により、図4に示す項目情報(「解説」「食べる」「つくる」「買う」「知る」)及び詳細情報が関連情報として抽出される。
【0039】
図5におけるステップS101〜S105の処理がなされると、図6に示すように、検索結果画面D1において、画面の略中央が第1表示領域AR1として設定され、ここに検索対象であるわらび餅の画像T1が表示される。そして、このわらび餅の画像T1(第1表示領域AR1)の周囲に円弧帯状に第2表示領域AR2が設定される。さらに第2表示領域AR2は、個々の対象情報及び関連情報を表示するための短冊型の表示領域に分割(区分)され、各表示領域に対象情報TI1及び関連情報RI1〜RI5が表示される。
【0040】
このように、第2表示領域AR2には、検索対象が有する対象情報TI1が表示されるとともに、この対象情報TI1の表示に隣接して抽出された検索結果(項目情報RT1〜RT5)が表示される。
これにより、検索対象に関する検索結果を、対象情報を含めてユーザに提示することができるので、検索結果画面の利便性が向上する。
【0041】
そして、図6に示す検索結果画面D1において、ユーザにより項目情報RI1〜RI5の何れかの選択操作(例えば、マウスのクリック操作)が行われると、選択された項目情報に対応する詳細情報が表示される。
図7は、クライアント2において検索対象(わらび餅の画像)による検索が行われたときの検索結果画面の一例を示す説明図である。例えば、図6に示す検索結果画面D1において、ユーザにより項目情報「解説」RI1の選択操作(詳細情報を表示する操作)が行われると、図7に示す検索結果画面D2が表示される。
【0042】
すなわち、図5におけるステップS106〜S108の処理がなされると、図7に示すように、検索対象であるわらび餅の画像T1(第1表示領域AR1)の周囲に円弧方向に第2表示領域AR2が拡大され、設定しなおされる。
なお、第2表示領域AR2は、第1表示領域AR1を囲繞するように設定されるが、図7に示すように、表示する検索対象と関連情報の視認性を確保できれば、一部が重複しても構わない。
【0043】
そして、第2表示領域AR2は個々の対象情報及び関連情報を表示するための短冊型の表示領域に分割され、各表示領域に対象情報TI1及び関連情報RI1〜RI5が表示される。
このとき、ユーザによって選択操作がなされた項目情報「解説」RI1については、項目情報「解説」RI1と「食べる」RI2の間に詳細情報RI11の表示領域が設定され、この表示領域に詳細情報RI11が表示される。
【0044】
また、図7に示すように、ユーザ操作に基づいて展開される詳細情報RI11は、検索対象T1の直下に表示されるようにする。つまり、表示部25は垂直置き型のディスプレイなので、検索対象T1の直下に、展開された詳細情報RI11を表示することで、ユーザが所望する情報を最も視認しやすい表示態様で提示することができる。
なお、複数の詳細情報が展開されている場合には、ユーザ操作により最後に展開された詳細情報が画面の垂直方向に検索対象T1の直下となるように表示制御すればよい。
【0045】
図7に示す検索結果画面D2において、ユーザにより項目情報「解説」RI1の選択操作(詳細情報を非表示する操作)が行われると、再度、図5のステップS106からS108の処理がなされ、図6に示す検索結果画面D1に遷移することとなる。
【0046】
ここで、詳細情報RI11を表示するとき(図6→図7)は、詳細情報RI11の表示(詳細表示領域)が項目情報RI1の背面(項目表示領域の背面)から現出するように展開され、すなわち、第2表示領域AR2の全体が検索対象T1の円周に沿って拡張されるアニメーションによる表示制御を行うのが望ましい。
また、詳細情報RI11を非表示とするとき(図7→図6)は、詳細情報RI11の表示(詳細表示領域)が項目情報RI1の背面(項目表示領域の背面)に収納されるように圧縮して、すなわち、第2表示領域AR2の全体が検索対象T1の円周に沿って縮小されるアニメーションによる表示制御を行うのが望ましい。これにより、検索結果画面を遷移する際の表示が視覚的に興趣に富んだものとなる。
【0047】
上述したように、第1実施形態では、検索対象の周囲に検索結果(項目情報、詳細情報)をクライアント2の表示部25に表示する際に、検索対象の表示領域(第1表示領域)AR1を設定し(ステップS101)、この第1表示領域AR1に検索対象T1を配置する(ステップS102)。なお、この処理は、検索対象T1の位置を取得することに他ならない。
そして、検索対象T1の周囲に円弧帯状の表示領域(第2表示領域)AR2を設定し(ステップS103:表示領域設定ステップ)、さらに、検索結果の数に応じて円弧帯状の表示領域AR2を区分して、検索結果ごとの表示領域を形成する(ステップS103:区分ステップ)。そして、区分された表示領域に検索結果に対応する項目情報RI1〜RI5を表示する(ステップS104:項目表示ステップ)。
【0048】
さらに、区分された表示領域(項目情報が表示されている表示領域)の何れかがユーザ操作により選択された場合に、検索結果の詳細情報に応じて検索結果の表示領域AR2を円弧方向に拡大し、当該詳細情報を表示する(ステップS106,S107:詳細表示ステップ)。
また、区分された表示領域がユーザ操作により選択解除された場合に、拡大された表示領域AR2を縮小し、表示されていた詳細情報を非表示とする(ステップS106,S107:詳細非表示ステップ)。
これにより、検索対象に関連する関連情報(検索結果)をクライアント2の表示部25に表示する際のGUIを、視覚的に斬新で、利便性に優れたものとすることができる。
【0049】
また、検索結果画面におけるユーザの操作に基づいて、関連情報(項目情報、詳細情報)の表示を展開又は圧縮するので、ユーザは検索結果の関連性を視覚的に認識できるとともに、所望の情報だけを表示させることができる。
また、第1実施形態に係る検索結果画面では、検索対象に関連する関連情報の内容を、ページ遷移することなく連続して閲覧できる。さらに、関連情報の表示により検索対象が覆われて隠れてしまうこともない。
【0050】
なお、第1実施形態では、ユーザの操作に基づいて詳細情報の表示/非表示を行うようにしているが、複数の詳細情報を表示させようとすると、表示領域が不足する可能性がある。このような場合は、先に展開された詳細情報については自動的に圧縮させることにより、表示領域上に提示する情報が重なり、表示される情報が煩雑となるのを防止するのが望ましい。
【0051】
(第2実施形態)
第1実施形態では、パーソナルコンピュータ等のクライアント2において、インターネットを利用した一般的な検索が行われたときの検索結果画面を表示させる場合に、本発明を適用している。つまり、クライアント2においてユーザが入力したキーワードや選択した画像等の情報を検索対象としている。
第2実施形態では、現実世界に実在する物を検索対象とし、この検索対象に関連する関連情報(検索結果)を表示させる場合に、本発明を適用する。すなわち、現実に存在している検索対象の周囲に円弧帯状に検索結果を表示するようにしている。
【0052】
図8は、第2実施形態に係るテーブル3のハードウェア構成の概略を示すブロック図である。
第2実施形態において、テーブル3を情報検索装置として機能させるため、テーブルに載置される物(検索対象となりうる物)には、例えば、識別情報(識別コード)が登録されたICタグが備えられる。ICタグとは、識別に利用される微小な無線ICチップである。つまり、テーブル3は、ICタグから識別情報を取得することにより、載置されている物を認識することができる。
また、ユーザが関連情報を検索したい検索対象は、テーブル3の略中央に載置されるものとする。
【0053】
図8に示すように、テーブル3は、制御部31、液晶タッチパネル32、対象物検知部33,検索データベース34、記憶部35等を備えて構成され、各部はバスライン36により電気的に接続されている。
【0054】
制御部31の構成は、第1実施形態のクライアント2の制御部21の構成とほぼ同様である(図3参照)。フラッシュROM313は、後述する操作部321からの検索指示に基づいて検索処理を行い、後述する表示部322に検索結果を表示するための検索プログラムを記憶している。
【0055】
液晶タッチパネル32は、テーブルの載置面を表示面とする水平置き型のディスプレイで構成され、中央に載置された物についてユーザが検索を指示するための操作部321として機能するとともに、検索結果を表示するための表示部322として機能する。
操作部321は、例えば、テーブル中央に載置された物の近傍においてユーザが検索開始記号(例えば、「?」)を描くと、液晶タッチパネル32がこの検索開始記号を検知し、テーブル中央に載置された物についての検索指示として制御部31に出力する。つまり、第2実施形態では、検索対象の近傍で「?」を描く操作が、検索対象による検索を指示するユーザ操作となる。また、表示部322は、制御部31による表示制御に従って、検索結果を表示する。
【0056】
対象物検知部33は、テーブルに載置された物(例えば、皿等の食器)のICタグに登録されている識別情報を無線通信により取得するICタグリーダであり、例えば、テーブル3の載置面中央に設けられている。ユーザがテーブル中央に物を載置し、その近傍において「?」と描くと、対象物検知部33は中央に載置された物から識別情報を取得する。
検索データベース34は、第1実施形態の検索データベース14(図2参照)と同様の構成を有する。すなわち、検索対象(載置された物)が有しうる対象情報と、これに対応する関連情報が登録されている。
【0057】
記憶部35は、例えば、不揮発性の半導体メモリで構成され、検索対象から取得される識別情報と、この識別情報が示す対象情報(すなわち、載置された物が有している対象情報)を予め対応付けて記憶している。例えば、第2実施形態では、料理を盛りつける食器を予め定め、食器ごとの識別情報と、盛りつけられる料理名を対応付けて記憶する。この場合、料理名が検索対象を特定する対象情報となる。
【0058】
上述したように、第2実施形態に係る情報検索装置としてのテーブル3は、液晶タッチパネル32で構成される表示部322、操作部321を備える。また、液晶タッチパネル32に載置された物から対象情報を取得する対象情報取得部(対象物検知部33,記憶部35)、取得した対象情報に基づいて関連情報を検索する関連情報検索部(制御部31)を備える。そして、制御部31は、表示部322に検索結果を表示するときの制御を行う(表示制御部)。
【0059】
具体的には、情報検索装置としてのテーブル3において、CPU311は、例えば、ユーザによる検索操作に伴い、フラッシュROM313に記憶されている検索プログラムを実行し、対象物検知部33により検索対象のICタグに登録されている識別情報を取得する。次いで、この識別情報と記憶部35に記憶されている情報を照合することにより検索対象とされた物が有する対象情報(例えば、料理名)を取得する。そして、これに基づいて検索データベース34から関連情報を抽出し、表示部322に表示させる。
【0060】
この表示制御処理は、第1実施形態とほぼ同様に行われる。
第2実施形態では、テーブル3において検索処理が行われ、その検索結果を自身の表示部322に表示する点、検索対象が実在する物である点が第1実施形態と異なる。
第2実施形態では、テーブル3に載置された検索対象の周囲に円弧状に関連情報を表示するので、図5におけるステップS101、S102の代わりに、検索対象の位置が取得されることとなる。ここでは、検索対象とする物はテーブル中央に載置されるようにしているので、検索対象の位置はテーブル中央となる。なお、記憶部35において、識別情報に対応させて食器の大きさを登録しておくことで、食器(検索対象)が載置されている領域を正確に把握できる。
【0061】
図9は、第2実施形態に係るテーブル3において、検索対象による検索が行われたときの検索結果画面の一例を示す説明図である。
図9は、わらび餅が盛りつけられた食器RT1を検索対象とした場合、すなわち、わらび餅が盛りつけられた食器RT1がテーブル中央に載置され、その近傍において、ユーザが「?」を描く操作を行った場合について示している。
図9に示すように、テーブル3において、「わらび餅」という対象情報を有する食器RT1が検索対象とされると、これに関連する関連情報を表示するための表示領域が、検索対象RT1の周囲に円弧帯状に設定される。そして、当該表示領域に、対象情報「わらび餅」に基づいて抽出された関連情報が表示される。
【0062】
また、テーブル3において、載置される食器そのものに関する情報(例えば、有田焼など)を、対象情報として当該食器の識別情報に対応付けて登録しておけば、この情報についてもユーザに提示することができる。
【0063】
この関連情報の表示は、ユーザ操作に基づいて、検索対象RT1を囲繞する円周上を回動して表示されるようにする。例えば、ユーザが関連情報の一部を押下して、そのまま円弧状にスライドさせる操作を行うと、スライド方向に関連情報の表示が回動するように表示制御を行う。テーブル3の表示部322は水平置き型なので、ユーザはテーブル上方のあらゆる方向から情報を視認することができる。
そこで、所望するユーザに対して関連情報が適切な表示態様で提示できるようにしている。なお、初期の表示態様は、ユーザによる検索操作が行われた位置を基準に設定されるようにすればよい。
【0064】
上述したように、第2実施形態に係るテーブル3によれば、現実の検索対象RT1に関連する関連情報(検索結果)を表示部322に表示する際のGUIを、視覚的に斬新で、利便性に優れたものとすることができる。
【0065】
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0066】
例えば、上記実施形態では、検索対象が一つの対象情報を有している場合について説明したが、検索対象が複数の対象情報を有している場合にも適用できる。
図10は、第1実施形態におけるクライアント2において検索対象による検索が行われたときの検索結果画面の一例を示す説明図である。
図10では、例えば、クライアント2において、ユーザにより抹茶が入った有田焼の画像が検索対象として指定され、当該画像から「抹茶」「有田焼」という2つの対象情報が取得された場合について示している。例えば、画像近傍に「抹茶」「有田焼」というテキストが配置されていると、「抹茶」「有田焼」という2つの対象情報が取得される。
【0067】
この場合は、図10に示すように、検索対象T2の周囲に円弧帯状に形成された第2表示領域AR2には、対象情報TI2、TI3が配置され、それぞれの表示に隣接して関連情報RI6〜RI9が配置される。図10では、対象情報「抹茶」に対応する関連情報は圧縮され非表示となっており、対象情報「有田焼」に対応する関連情報RI6〜RI9のみが展開され表示されている。
【0068】
図10に示す検索結果画面において、対象情報「抹茶」TI2の選択操作が行われると、「抹茶」に対応する関連情報が展開されて表示されることとなる。このとき、他方の対象情報「有田焼」に対応する関連情報RI6〜RI9については自動的に対象情報TI3の背面に収納され、非表示とされるようにしてもよい。また、関連情報を構成する詳細情報(例えば、詳細情報RI61)については、第1実施形態と同様の表示制御が行われるようにすればよい。
【0069】
また、検索結果画面において、ユーザ操作により検索結果の表示領域の大きさを変更可能としてもよい。例えば、第1実施形態(図6参照)において、第2表示領域AR2の円弧方向端部がドラッグされると、第2表示領域AR2が円弧方向に拡大/縮小されるようにする。
【0070】
また、検索結果画面において、ユーザ操作により検索対象の位置が変更された場合は、変更後の検索対象の位置に応じて検索結果の表示を更新するようにしてもよい。
例えば、第1実施形態(図6参照)において、ユーザのドラッグアンドドロップ等の操作により検索対象T1の位置(検索対象T1の表示領域AR1)が変更されると、変更後の検索対象T1の位置を検出する。そして、変更後の検索対象T1の周囲に円弧帯状の表示領域AR2を設定して、検索結果を表示するようにする。
また例えば、第2実施形態(図9参照)において、検索対象RT1の位置が変更されると、液晶タッチパネル32(操作部321)により検索対象RT1の位置を検出し、その周囲に円弧帯状の表示領域を設定して、検索結果を表示するようにする。
【0071】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】第1実施形態に係るネットワーク構成について示す概略図である。
【図2】サーバ1のハードウェア構成の概略を示すブロック図である。
【図3】クライアント2のハードウェア構成の概略を示すブロック図である。
【図4】検索データベース13に格納される情報テーブルの一例について示す説明図である。
【図5】検索対象による検索結果画面を表示するための表示制御処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】クライアント2において検索対象(わらび餅の画像)による検索が行われたときの検索結果画面の一例を示す説明図である。
【図7】クライアント2において検索対象(わらび餅の画像)による検索が行われたときの検索結果画面の一例を示す説明図である。
【図8】第2実施形態に係るテーブル3のハードウェア構成の概略を示すブロック図である。
【図9】第2実施形態に係るテーブル3において、検索対象による検索が行われたときの検索結果画面の一例を示す説明図である。
【図10】第1実施形態におけるクライアント2において検索対象による検索が行われたときの検索結果画面の他の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0073】
D2 検索結果画面
AR1 第1表示領域
AR2 第2表示領域
T1 検索対象
TI1 対象情報
RI1〜RI5 項目情報(関連情報)
RI11 詳細情報(関連情報)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検索対象の周囲に検索結果を画面表示する表示制御方法であって、
前記検索対象の周囲に円弧帯状の表示領域を設定する表示領域設定ステップと、
前記検索結果の数に応じて前記円弧帯状の表示領域を区分して、検索結果ごとの表示領域を形成する区分ステップと、
前記区分された表示領域に前記検索結果に対応する項目情報を表示する項目表示ステップと、
前記区分された表示領域の何れかがユーザ操作により選択された場合に、前記検索結果の詳細情報に応じて当該検索結果の表示領域を前記円弧方向に拡大し、当該詳細情報を表示する詳細表示ステップと、
前記区分された表示領域がユーザ操作により選択解除された場合に、前記拡大された表示領域を縮小し、表示されていた詳細情報を非表示とする詳細非表示ステップと、
を含むことを特徴とする表示制御方法。
【請求項2】
前記検索結果の表示領域を、前記項目情報を表示する項目表示領域と、前記詳細情報を表示する詳細表示領域と、で構成し、
前記詳細表示ステップでは、ユーザ操作に基づいて、前記項目表示領域から前記詳細表示領域を前記円弧方向に展開し、
前記詳細非表示ステップでは、ユーザ操作に基づいて、前記展開された詳細表示領域を前記項目表示領域の方向に圧縮することを特徴とする請求項1に記載の表示制御方法。
【請求項3】
垂直置き型の画面に前記検索結果を表示する場合、
前記詳細表示ステップでは、ユーザ操作により最後に表示された詳細情報を、前記画面に表示された前記検索対象の直下に位置させることを特徴とする請求項1又は2に記載の表示制御方法。
【請求項4】
ユーザ操作に基づいて、前記円弧帯状の表示領域を、前記円弧方向に回動させる表示領域移動ステップを含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の表示制御方法。
【請求項5】
検索対象の周囲に検索結果を画面表示するためのプログラムであって、
前記検索対象の周囲に円弧帯状の表示領域を設定する表示領域設定ステップと、
前記検索結果の数に応じて前記円弧帯状の表示領域を区分して、検索結果ごとの表示領域を形成する区分ステップと、
前記区分された表示領域に前記検索結果に対応する項目情報を表示する項目表示ステップと、
前記区分された表示領域の何れかがユーザ操作により選択された場合に、前記検索結果の詳細情報に応じて当該検索結果の表示領域を前記円弧方向に拡大し、当該詳細情報を表示する詳細表示ステップと、
前記区分された表示領域がユーザ操作により選択解除された場合に、前記拡大された表示領域を縮小し、表示されていた詳細情報を非表示とする詳細非表示ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−288830(P2009−288830A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−137428(P2008−137428)
【出願日】平成20年5月27日(2008.5.27)
【出願人】(500257300)ヤフー株式会社 (1,128)
【Fターム(参考)】