説明

表示板アセンブリー

本発明は、外力が作用する場合には回転され、外力が除去されると自動的に元の状態に復帰可能な表示板アセンブリーに関する。本発明による表示板アセンブリーは、所定情報を表示する表示板20と、前記表示板20を回転可能に支持する支持ユニット30と、前記支持ユニット30が元の状態に復帰されるように弾性力を印加する弾性部材58と、前記表示板20の下端に備えられて、前記表示板20の設置状態が元の状態を維持するようにする加重部材80などで構成される。このような本発明の表示板アセンブリーによれば、強い外力が作用する場合にも、表示板の破損が防止され、簡単に元の状態に復帰可能な利点がある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示板アセンブリーに関し、さらに詳しくは、外力が作用する場合には回転し、外力が除去されると自動的に原状態に復帰可能な表示板アセンブリーに関する。
【背景技術】
【0002】
交通表示板は道路に設置されて、通行者に交通状況や、通行条件を知らせることによって、安全に通行することができるようにする装置である。
【0003】
このような交通表示板は、車の運行に役に立つためのもので、多様な形態に設置される。即ち、道路の隅に立てられる垂直ポールの上端から左右に垂直延長されるクロスバーに垂直方向に設置されるものがあり、道路の端に立てられる垂直ポールに直接設置されて、運転手及び歩行者に直接役に立つ形態もある。
【0004】
しかし、従来の表示板は、車の衝突のような外部衝撃や、強い風圧によって破損されることが多い。即ち、従来の表示板アセンブリーは、各部品が全部堅固に固定されており、各部品が弾性も有していない。
【0005】
したがって、外部から力が加えられる場合には、表示板や支持台などが曲げられたり、破損されるしかない。即ち、外力を収容する緩衝構造がないため、一定程度の力が外部に加えられると、表示板アセンブリーは不可避的に破損されてしまう。
【0006】
このように、従来の表示板アセンブリーは互いに固定されているので、外力によって曲げられたり破損されたりすると、表示板の元々の機能を遂行することができないという問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上記のような従来の技術問題点を解決するために創出されたものであって、支持ユニットによって表示板が回転可能に支持される表示板アセンブリーを提供することをその目的とする。
【0008】
本発明の他の目的は、表示板の遊動が、弾性部材及び補助弾性部材によって元の状態に復帰可能な表示板アセンブリーを提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、表示板アセンブリーの下端に加重部材が備えられて、表示板の設置状態が元の状態を維持するように構成される表示板アセンブリーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達するため本発明の一実施例による表示板アセンブリーは、所定情報を表示する表示板と、前記表示板を回転可能に支持する支持ユニットと、前記支持ユニットが元の状態に復帰されるように弾性力を印加する弾性部材とを含む構成を有することを特徴とする。
【0011】
前記支持ユニットは、クロスバーに固定される固定部材と、前記固定部材に回転可能に連設されて、一端が前記表示板に締結される結合部材とを含むことを特徴とする。
【0012】
前記固定部材とクロスバーとの間には、弾性を有する軟質部材がさらに備えられて、前記クロスバーを囲むことを特徴とする。
【0013】
前記支持ユニットの一側には、支持ユニットが元の状態に復帰されるように弾性力を印加する補助弾性部材がさらに備えられることを特徴とする。
【0014】
また、本発明による表示板アセンブリーは、所定情報を表示する表示板と、前記表示板を回転可能に支持する支持ユニットと、前記支持ユニットが元の状態に復帰されるように弾性力を印加する弾性部材と、前記表示板の下端に備えられて、前記表示板の設置状態が元の状態を維持するようにする加重部材とを含む構成を有することを特徴とする。
【0015】
前記支持ユニットは、クロスバーに固定される固定部材と、前記固定部材に回転可能に連設され、一端が前記表示板に締結される結合部材と、前記固定部材とクロスバーとの間に備えられる弾性材質の軟質部材とを含むことを特徴とする。
【0016】
前記支持ユニットの一側には、支持ユニットが元の状態に復帰されるように弾性力を印加する補助弾性部材がさらに備えられることを特徴とする。
【0017】
前記弾性部材は、弾性スプリングによって形成されることを特徴とする。
【0018】
前記固定部材は、上側に備えられる上側固定部材と、下側に備えられる下側固定部材とを含む構成を有し、前記上側固定部材と下側固定部材の一端はヒンジ結合されることを特徴とする。
【0019】
また、本発明による表示板アセンブリーは,所定情報を表示する表示板と、前記表示板を回転可能に支持する支持ユニットと、前記表示板に備えられて、前記表示板の設置状態が元の状態を維持するようにする加重部材とを含む構成を有することを特徴とする。
【0020】
また、前記加重部材は、前記表示板の下端に着脱可能に設置されることを特徴とする。
【0021】
このような本発明による表示板アセンブリーによれば、外力が作用する場合にも表示板の破損が防止されるだけでなく、回転された表示板が自然に原状に復帰されるという利点がある。
【発明の効果】
【0022】
本発明による表示板アセンブリーは、所定情報を表示する表示板と、表示板を支持する支持ユニットなどで構成され、このような支持ユニットは、表示板を回転可能に支持する。従って、風や車の衝突のような外力が表示板に加えられる場合には、表示板が回転することによって、表示板の破損が防止されるという長所がある。
【0023】
また、本発明の表示板アセンブリーには、遊動(回転)された表示板が元の状態に復帰されるように弾性力を印加する弾性部材及び補助弾性部材がさらに備えられる。従って、小さな外力が作用する場合には、表示板が元の状態を維持しようとすることは勿論、表示板が大きな外力によって回転された場合でも、弾性部材及び補助弾性部材の弾性力によって原状に自然に復帰されるという長所がある。
【0024】
さらに、本発明による表示板アセンブリーには、表示板の荷重をさらに大きくする加重部材が選択的に備えられる。従って、表示板の下端の荷重が増加して、表示板が外力によって簡単に遊動されないとともに、表示板が回転した場合にも、外力が除去され次第、元の状態に回復しようとする。
【0025】
このように、本発明では、風や車の衝突によって強い外力が加えられる場合には、表示板が回転することによって表示板の破損が防止され、外力が除去されると、表示板はまた元の状態に速やかに復帰するので、費用を節減するとともに、道路表示板の元々の機能が安定的に維持することができるという効果がある。
【0026】
本発明の特徴及び利点は、添付図面に基づいた以下の詳細な説明によりさらに明らかになる。本発明の明細書及び特許請求の範囲に用いられた用語や単語は、通常の辞書的な意味に解釈してはならず、本発明を最良の方法で説明するために、発明者が用語の概念を適切に定義することができるという原則に即して、本発明の技術的思想に相応しい意味や概念に解釈されなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明による表示板アセンブリーの好ましい実施例の設置状態を示す概略的な左側面図である。
【図2】本発明による表示板アセンブリーを構成する表示板の背面図である。
【図3】図2のI−I′部断面図である。
【図4】本発明の実施例に従った表示板の下側背面構成を示す部分切断斜視図である。
【図5】本発明の実施例に従った支持ユニットの構成を示す分解斜視図である。
【図6】本発明の実施例に従った支持ユニットの他の実施例を示す分解斜視図である。
【図7】本発明による表示板アセンブリーを構成する表示板の他の実施例の構成を示す背面図である。
【図8】図7のJ−J′部断面図である。
【符号の説明】
【0028】
10 表示板アセンブリー
12 クロスバー
20 表示板
30 支持ユニット
32 固定部材
34 軟質部材
36 結合部材
46 部材ヒンジ軸
54 回転ヒンジ軸
58 弾性部材
60 固定レール
70 補助弾性部材
80 加重部材
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、本発明の好ましい実施例を添付された図面に基づいて詳細に説明する。
【0030】
図1には、本発明による表示板アセンブリーがクロスバーに設置された状態を示す好まして実施例の左側面図が概略的に図示されている。
【0031】
また、図2には、本発明を構成する表示板の背面図が図示されており、図3には、図2のI−I′部断面が図示されている。
【0032】
また、図4には、本発明を構成する表示板の下側を示す部分の切断斜視図が図示されており、図5には、本発明を構成する支持ユニットの分解斜視図が図示されている。
【0033】
図面に示したように、本発明による表示板アセンブリー10は、道路の端や道路の上側に設置されるクロスバー12に固設される。即ち、通常、道路の端には、上下に長く垂直支持ポール(未図示)が設置され、このような垂直支持ポールの上端部には、クロスバー12が道路と水平を維持するように設置される。
【0034】
そして、このようなクロスバー12には、表示板アセンブリー10が固設されて、車の運転手や歩行者に通行に対する情報を提供する。
【0035】
前記表示板アセンブリー10は、所定情報を表示して、運転手や歩行者に運行または歩行情報を提供する表示板20と、前記表示板20を回転可能に支持する支持ユニット30と、前記支持ユニット30が元の状態に復帰されるように弾性力を印加する弾性部材58と、前記表示板20の下端に備えられて表示板20の設置状態が元の状態を維持するようにする加重部材80などで構成される。
【0036】
前記表示板20は、詳しく図示されていなが、印刷フィルムなどのような複数の板で構成されることもある。また、このような表示板20は、文字や図案などによって運転情報または歩行情報などを表示するようにすることによって、円形や三角形など多様な形状を有するように形成される。本発明では、前記表示板20が四角形の平板で形成される場合を例に説明する。
【0037】
前記支持ユニット30は、前記表示板20が道路に設置されるクロスバー12に固定されるようにするもので、複数の部品で構成される。即ち、前記クロスバー12は、通常、所定太さの環状の棒で構成され、前記支持ユニット30は、このようなクロスバー12を囲むように設置され、一端には前記表示板20が固定される。
【0038】
一方、前記表示板20は、前記支持ユニット30によって回転可能に設置される。そして、このような表示板20は、弾性によって元の状態に復帰可能に構成される。即ち、前記表示板20は、車の衝突や風のような外力によって所定の部分回転が可能に構成され、また外力が除去された後には、表示板20が元々の設置状態に復帰可能な構造に構成される。
【0039】
前記表示板20の後面(図1では左側面)には、前記支持ユニット30の一端(図1では右側端)が前記表示板20の任意の位置に結合されるようにする固定レール60が上下に形成される。
【0040】
より詳細に説明すると、図2と図3に示したように、前記2つの固定レール60は、前記表示板20の後面(図2では前面)の上半部に上下に長く形成され、左右に対に設置される。
【0041】
前記それぞれの固定レール60は、前方(図2で)が開口された形状に形成され、このような固定レール60には、それぞれ一対の固定ボルト62が挿入される。即ち、図示されたように、前記固定レール60の上端付近と下端付近には、それぞれ固定ボルト62の頭部62′が挿入される。
【0042】
そして、このような固定ボルト62のねじ部62″は、前記固定レール60の前方(図3では左側)へ突出される。従って、このような固定ボルト62のねじ部62″には、固定ナット64が締結される。即ち、前記固定ボルト62のねじ部62″は、後で説明する結合部材36を貫通し、この時、前記固定ナット64が前記固定ボルト62のねじ部62″に締結される。
【0043】
前記固定ボルト62の頭部62′は、前記固定レール60の上方または下方からスライドして挿入されて、任意の位置に固定される。よって、詳細に図示されていないが、前記固定レール60の内部には、前記固定ボルト62の頭部62′に対応する係止突起がさらに形成されることが好ましい。
【0044】
前記表示板20の後面(図1では左側面)の下端には、前記加重部材80が備えられる。前記加重部材80は、前記表示板20の下端部の重量を加重させるためのもので、金属のように重い材質で形成されることが好ましい。
【0045】
また、前記加重部材80は、前記表示板20の下端に選択的に設置されることが好ましい。従って、前記表示板20の下端には、前記加重部材80が選択的に収容可能な加重ブラケット82が設置される。
【0046】
前記加重ブラケット82は、図1のように「L」字状の断面を有するように形成され、前記加重部材80が上方または側方(図1では前方又は後方)から挿入されるように構成される。
【0047】
前記加重部材80の下端は、前記表示板20の下端に複数の締結スクリュー84によって固定される。前記加重ブラケット82には、図4に示したように、複数の固定スクリュー86が設置される。前記固定スクリュー86は、前記加重ブラケット82に収容された加重部材80を固定するためのものである。従って、前記加重ブラケット82には、前記固定スクリュー86が締結される複数のスクリュー孔86′が形成される。
【0048】
前記支持ユニット30は、図1に示したように、前記表示板20の左側に備えられて、表示板20を固定するもので、前記クロスバー12に固定される固定部材32と、前記固定部材32とクロスバー12との間に備えられる弾性材質の軟質部材34と、前記表示板20に一端が締結される結合部材36などで構成される。
【0049】
前記固定部材32は対に形成され、前記クロスバー12の外周面を囲むように設置される。前記固定部材32は、前記クロスバー12の上側を囲む上側固定部材32′と、前記クロスバー12の下側を囲む下側固定部材32などで構成される。
【0050】
前記上側固定部材32′は、前記クロスバー12の上側外面を囲む上側クロスバー固定部32′aと、前記上側クロスバー固定部32′aの右側端から右側に延長された延長部32′bと、前記上側クロスバー固定部32′aの左側端から左側に延長形成された上側部材締結部32′cなどで構成される。
【0051】
前記下側固定部材32″は、前記クロスバー12の下側外面を囲む下側クロスバー固定部32″aと、前記下側クロスバー固定部32″aの左側端から左側に延長形成された下側部材締結部32″bなどで構成される。
【0052】
前記上側クロスバー固定部32′aと下側クロスバー固定部32″aは、互いに対称となる形状を有する。即ち、前記上側クロスバー固定部32′aと下側クロスバー固定部32″aは、前記クロスバー12の上半部または下半部に対応されるように半円形状を有する。
【0053】
前記上側部材締結部32′c及び下側部材締結部32″bは、前記上側固定部材32′と下側固定部材32″の左側端が互いに結合して固定される部分で、このような上下部材締結部32′c,32″bは、締結ボルト38と締結ナット38′によって互いに結合される。従って、前記上側部材締結部32′cには、締結ボルト38が貫通される上側締結孔32′dが貫通形成され、前記下側部材締結部32″bには、締結ボルト38が貫通される下側締結孔32″cが貫通形成される。
【0054】
前記下側固定部材32″は、前記上側固定部材32′とヒンジ結合される。即ち、前記下側固定部材32″の右側端は前記上側固定部材32′にヒンジによって回転可能に締結される。
【0055】
従って、図示されたように、前記上側固定部材32′の延長部32′bの底面左側端には、部材ヒンジ部40が形成され、前記下側固定部材32″の右側端には、前記部材ヒンジ部40の間に挿入される部材貫通部42が形成される。
【0056】
そして、前記部材ヒンジ部40と部材貫通部42の内部には、所定大きさの部材ヒンジ孔44が貫通形成される。このような前記部材ヒンジ孔44には所定長さの部材ヒンジ軸46が挿入されて圧入される。前記部材ヒンジ軸46は前記下側固定部材32″の回転中心となる。
【0057】
このように、前記下側固定部材32″が前記上側固定部材32′にヒンジ結合されると、前記上側固定部材32′と下側固定部材32″が前記クロスバー12を囲むように設置することがより容易になる。即ち、前記下側固定部材32″が前記部材ヒンジ軸46を中心に回転して、前記下側固定部材32″と上側固定部材32′との間に前記クロスバー12が位置されるようにした後、前記締結ボルト38と締結ナット38′を利用して、前記上側固定部材32′と下側固定部材32″の左側端を固定すればよい。
【0058】
前記上側固定部材32′と下側固定部材32″との間には、前記軟質部材34が挿入される。前記軟質部材34は、ゴムのような弾性材質で形成されて、前記クロスバー12の外周面を囲む。前記軟質部材34は所定厚さを有し、環状のリング(ring)形状や、図示されたように、一部分(図5では左側部分)が切開された輪状を有する。
【0059】
前記軟質部材34は、前記固定部材32が前記クロスバー12に滑ることなく堅固に固定する作用をするとともに、前記クロスバー12の直径の大きさに関係なく、前記固定部材32がクロスバー12に固定することができるようにする作用をする。
【0060】
前記結合部材36は上下に長く形成されて、前記表示板20と締結される表示板結合部36′と、前記表示板結合部36′の中央部から左側に垂直延長形成される連結部36″などで構成される。
【0061】
厳密に言えば、前記表示板結合部36′は、前記表示板20の後面(図1では左側面)に形成される固定レール60と結合される。即ち、前記表示板結合部36′は、前記固定レール60に密着固定されて、前記表示板20を固定する部分である。従って、前記表示板結合部36′の上半部と下半部の中央には、前記固定ボルト62のねじ部62″が貫通される表示板締結孔36′aが貫通形成される。
【0062】
前記結合部材36は、前記固定部材32の右側(図1で)に備えられ、前記固定部材32と回転可能に設置される。即ち、前記結合部材36の左側端と前記固定部材32の右側端はヒンジ結合される。
【0063】
従って、前記上側固定部材32′の右側端には、図示されたような回転ヒンジ部50が形成され、前記連結部36″の左側端には、前記回転ヒンジ部50の間に位置されるヒンジ貫通部52が一体に形成される。
【0064】
前記回転ヒンジ部50とヒンジ貫通部52には、所定長さを有する回転ヒンジ軸54が挿入されて締結される。従って、前記回転ヒンジ部50とヒンジ貫通部52の中央部には前記回転ヒンジ軸54が挿入して貫通する回転ヒンジ孔56が貫通形成される。
【0065】
前記回転ヒンジ軸54は、前記結合部材36及び表示板20が回転される回転中心となるもので、円柱形状に成形され、両端は、図示されたように、離脱を防止するために、中央部より大きい直径を有することが好ましい。
【0066】
前記弾性部材58は、前記回転ヒンジ軸54を囲むように設置される。前記弾性部材58は、図示されたように、弾性スプリングで形成され、このような弾性部材58の両端は前記固定部材32と結合部材36にそれぞれ固定される。
【0067】
より具体的に説明すると、弾性スプリングで形成される前記弾性部材58の右側端は前記結合部材36の連結部36″の底面に附着固定され、前記弾性部材58の左側端は、前記上側固定部材32′の延長部32′bの底面に附着固定される。もちろん、前記弾性部材58の両端が前記固定部材32と結合部材36の上面に固定されたり、固定部材32と結合部材36の内部に挿入固定されることも可能である。
【0068】
前記支持ユニット30には補助弾性部材70がさらに備えられる。前記補助弾性部材70は、前記弾性部材58のように、前記支持ユニット30が元の状態に復帰されるように弾性力を印加することによって、前記弾性部材58の機能を補助する。
【0069】
前記補助弾性部材70は、図示されたように、上側補助部材72と下側補助部材74とで構成され、互いに対称となる形状を有する。従って、前記補助弾性部材70は挟みのような形状を有して、前記固定部材32に固定されて前記結合部材36を支持する。
【0070】
より具体的に説明すると、図示されたように、前記補助弾性部材70の左側端は、前記上側固定部材32′の延長部32′bの上下面にそれぞれ熔接などによって附着固定され、前記補助弾性部材70の右側端は、前記結合部材36の連結部36″の上下面にそれぞれ当接する。このとき、前記補助弾性部材70の右側端は、前記結合部材36の連結部36″の上下面に固定されるのではなく、当接される。従って、このような補助弾性部材70の右側端は、前記結合部材36の連結部36″の上下面とスライド可能となる。
【0071】
また、前記補助弾性部材70は、金属のように、自体が弾性を有する材質で形成されることが好ましい。従って、前記補助弾性部材70は、前記弾性部材58のように形状及び材質特性による弾性力で、前記結合部材36の上下移動を防止する作用をするとともに、前記結合部材36が上下移動した後には、原状に復帰されるように弾性力を印加するようになる。
【0072】
以下、上記のような構成を有する本発明の作用を図1〜図5を参照して説明する。
【0073】
表示板20と支持ユニット30は、それぞれ別々に製作されることが好ましい。即ち、四角平板形状の前記表示板20が製作され、このような表示板20の後面には、前記固定レール60が固定設置される。前記固定部材32と結合部材36は、前記回転ヒンジ軸54によって互いに連結され、このような回転ヒンジ軸54には前記弾性部材58が設置される。
【0074】
また、前記支持ユニット30の上下面には、前記補助弾性部材70が設置される。このようになると、前記固定部材32と結合部材36は、前記弾性部材58と補助弾性部材70の力によって左右平衡を維持するようになる。(図1参照)もちろん、必要によって前記補助弾性部材70は設置しなくてもよい。
【0075】
上記のように、表示板20と支持ユニット30が製作された後には、このような表示板20と前記支持ユニット30を結合する。この時には、上記で説明したように、前記固定ボルト62と固定ナット64によって、前記表示板20と支持ユニット30が結合される。
【0076】
具体的に説明すれば、前記固定ボルト62の頭部62′を前記固定レール60に上方または下方から挿入する。その後、前記固定ボルト62のねじ部62″が前記固定部材32の表示板締結孔36′aを貫通するようにした後、前記固定ナット64を前記固定ボルト62のねじ部62″に締結する。このようになると、前記表示板20と前記固定部材32の結合が完了される。
【0077】
次に、前記支持ユニット30を前記クロスバー12に固定する。
【0078】
この時には、まず、前記軟質部材34が前記クロスバー12を囲むようにした後、前記軟質部材34の外側を前記上側固定部材32′と下側固定部材32″が囲むように被せる。
【0079】
より具体的に説明すると、前記下側固定部材32″は前記上側固定部材32′にヒンジ結合されているので、前記締結ボルト38と締結ナット38′が結合されない状態では、前記下側固定部材32″が前記部材ヒンジ軸46を中心に回転して下側に垂れ下げられる。
【0080】
従って、この時、前記軟質部材34によって囲まれたクロスバー12が、前記下側固定部材32″の上側クロスバー固定部32′aの下側に位置されるようにした後、前記下側固定部材32″の左側端を持ち上げて、前記上側固定部材32′と下側固定部材32″の左側端が互いに近接するようにする。また、前記締結ボルト38を前記部材締結孔32c′に挿入した後、前記締結ボルト38と締結ナット38′を結合させる。
【0081】
このようになると、前記締結ボルト38と締結ナット38′の結合力によって、前記上側固定部材32′と下側固定部材32″が、前記クロスバー12を強い力で締めることになる。このようになると、本発明による表示板アセンブリー10の設置が完了され、この時には、図1に示したように、前記表示板20は、地面に対して垂直を維持する。
【0082】
また、使用者の選択によって前記加重部材80が設置される。前記加重部材80は、前記加重ブラケット82の上方、前方又は後方(図1)に挿入されて収容され、前記加重ブラケット82に収容された加重部材80は、前記固定スクリュー86によって固定される。
【0083】
このように設置が完了された状態で、前記表示板20に外力が作用する場合には、前記表示板20が前記回転ヒンジ軸54を中心に回転される。即ち、前記固定部材32は、前記クロスバー12に堅固に固定されており、前記表示板20と前記結合部材36は、前記固定部材32の右側端にヒンジ結合されているので、前記表示板20が前記回転ヒンジ軸54を中心に回転することができるようになる。
【0084】
もちろん、前記表示板20が小さな外力(風や車の衝突など)では回転しない場合もある。即ち、前記支持ユニット30には、前記弾性部材58と補助弾性部材70とが設置されているので、このような弾性部材58と補助弾性部材70とが前記表示板20及び結合部材36の回転を邪魔することになる。
【0085】
しかし、所定の大きさ以上の外力が作用する場合には、前記表示板20が前記回転ヒンジ軸54を軸として左右(図1)に回転するようになる。即ち、前記表示板20に加えられる外力が前記弾性部材58及び補助弾性部材70の力より大きい場合には、前記表示板20が回転するようになる。
【0086】
その後、前記表示板20に加えられた外力が除去された場合には、前記表示板20は、前記弾性部材58と補助弾性部材70との弾性力によって原状に復帰する。
【0087】
一方、前記表示板20の回転及び原状復帰は、前記加重部材80によっても影響を受ける。即ち、前記加重部材80は、所定の重量を有する材質で形成されているので、前記表示板20に前記加重部材80が設置されると、前記表示板20の下端重量は相対的に大きくなる。
【0088】
従って、前記表示板20は下端の重量のため、図1のように、垂直に立てられ、このような状態で、前記表示板20の下半部に左右(図1)から外力が加えられる場合でも、前記表示板20は元々の設置状態(垂直)を維持しようとする。
【0089】
さらに、相対的に大きな外力が加えられると、前記表示板20が回転され、このような外力が除去されると、前記表示板20は前記加重部材80の荷重によって速やかに原状を回復する。
【0090】
本発明の範囲は、上記で開示した実施例に限定されるものではなく、当該技術分野における通常の知識を有する者であれば、本発明に基づく上記した技術の範囲及び思想を逸脱することなく種々の実施例の変形が可能である。
【0091】
図6には、本発明の実施例に従う支持ユニットの他の実施例の構成が図示されている。
【0092】
ここでは、前記上側固定部材32′と下側固定部材32″は、互いに対称となる形状を有する。従って、前記下側固定部材32″の下側クロスバー固定部32″aの右側端は右側に延長されて、下側延長部32″dを形成する。前記下側延長部32″dは、前記上側固定部材32′の延長部32′bに対応する形状を有して、互いに当接する。
【0093】
前記下側延長部32″dの右側端には、一対の下側ヒンジ部33が形成される。前記下側ヒンジ部33は、前記回転ヒンジ部50に対応する形状及び大きさを有する。また、前記下側ヒンジ部33の中央部には、前記回転ヒンジ孔56と同じ大きさの下側ヒンジ孔33′が貫通形成される。
【0094】
前記一対の下側ヒンジ部33の間には、前記回転ヒンジ部50とヒンジ貫通部52が位置され、このような下側ヒンジ部33と回転ヒンジ部50、また、ヒンジ貫通部52には前記回転ヒンジ軸54が挿入されて締結される。
【0095】
このようになれば、前記上側固定部材32′と下側固定部材32″は、前記回転ヒンジ軸54を中心として回転することができる。従って、前記上側固定部材32′と下側固定部材32″が前記クロスバー12を囲むように設置する作業がより容易に可能である。
【0096】
一方、図7及び図8には、前記加重部材80の設置状態について他の実施例が図示されている。
【0097】
図面に示したように、前記加重部材80は、前記加重ブラケット82によって設置されるのではなく、前記固定レール60に固設される。
【0098】
具体的に説明すると、前記固定レール60は下側にさらに延長され、このような固定レール60の下端に前記加重部材80が設置される。従って、このような加重部材80の下端には、前記加重部材80を固定するための部材ボルト66及び部材ナット68が備えられる。
【0099】
前記部材ボルト66は、前記固定ボルト62のように、頭部66′が前記固定レール60の内部に挿入され、ねじ部66″が前記加重部材80を貫通する。また、このようなねじ部66″の左側端(図8)には、前記部材ナット68が締結される。このように構成すると前記加重部材80は、別途の加重ブラケット82を使用しなくても表示板に設置可能である。
【0100】
一方、本発明は記載された実施例に限定されるものではなく、本発明の思想及び範囲を逸脱しないで、多様に修正及び変形することができることは、当該技術分野において、通常の知識を有する者であれば自明である。従って、そのような修正例または変形例は、本発明の特許請求の範囲に属するものと言える。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定情報を表示する表示板と、
前記表示板を回転可能に支持する支持ユニットと、
前記支持ユニットが元の状態に復帰されるように弾性力を印加する弾性部材とを含む構成を有し、
前記支持ユニットの一側には、支持ユニットが元の状態に復帰されるように弾性力を印加する補助弾性部材がさらに備えられることを特徴とする表示板アセンブリー。
【請求項2】
前記支持ユニットは、クロスバーに固定される固定部材と、前記固定部材と回転可能に連設され、一端が前記表示板に締結される結合部材とを含むことを特徴とする請求項1記載の表示板アセンブリー。
【請求項3】
前記固定部材とクロスバーとの間には、弾性を有する軟質部材がさらに備えられて、前記クロスバーを囲むことを特徴とする請求項2記載の表示板アセンブリー。
【請求項4】
所定情報を表示する表示板と、
前記表示板を回転可能に支持する支持ユニットと、
前記支持ユニットが元の状態に復帰されるように弾性力を印加する弾性部材と、
前記表示板の下端に備えられて、前記表示板の設置状態が元の状態を維持するようにする加重部材とを含む構成を有することを特徴とする表示板アセンブリー。
【請求項5】
前記支持ユニットは、クロスバーに固定される固定部材と、前記固定部材と回転可能に連設され、一端が前記表示板に締結される結合部材と、前記固定部材とクロスバーとの間に備えられる弾性材質の軟質部材とを含むことを特徴とする請求項4記載の表示板アセンブリー。
【請求項6】
前記支持ユニットの一側には、支持ユニットが元の状態に復帰されるように弾性力を印加する補助弾性部材がさらに備えられることを特徴とする請求項4または5記載の表示板アセンブリー。
【請求項7】
前記弾性部材は、弾性スプリングによって形成されることを特徴とする請求項6記載の表示板アセンブリー。
【請求項8】
前記固定部材は、上側に備えられる上側固定部材と、下側に備えられる下側固定部材とを含む構成を有し、
前記上側固定部材と下側固定部材の一端は、ヒンジ結合されることを特徴とする請求項5記載の表示板アセンブリー。
【請求項9】
所定情報を表示する表示板と、
前記表示板を回転可能に支持する支持ユニットと、
前記表示板に備えられて、前記表示板の設置状態が元の状態を維持するようにする加重部材とを含む構成を有することを特徴とする表示板アセンブリー。
【請求項10】
前記加重部材は、前記表示板の下端に着脱可能に設置されることを特徴とする請求項9記載の表示板アセンブリー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公表番号】特表2010−518287(P2010−518287A)
【公表日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−549002(P2009−549002)
【出願日】平成20年2月11日(2008.2.11)
【国際出願番号】PCT/KR2008/000784
【国際公開番号】WO2008/097063
【国際公開日】平成20年8月14日(2008.8.14)
【出願人】(509224789)ケーアイ テクノロジー カンパニー リミテッド (1)
【出願人】(509225133)
【Fターム(参考)】