説明

表示板

【課題】 既存の置き型看板、幟に代わる、広告宣伝効果の高い広告宣伝媒体を提供する。
【解決手段】 この課題を解決するために、幟を立てるために用いられる幟用固定台座の、幟のポールを挿入するために設けられたパイプ部分に、表示板表示部をこのパイプ部分へ固定するための面ファスナーを装着した固定用留め具を固定し、一方、表示板表示部の裏側にも同じく面ファスナーを装着し、この互いの面ファスナーを接合、もしくは取り外すことにより、簡単に表示部が取り付け、取り外し、および交換可能な表示板を完成させた。また本発明では、幟と併用のできる全く新規の表示板を提供することもできる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、幟を立てるために用いられる幟用固定台座の、幟のポールを挿入するために設けられたパイプ部分に接合して使用する表示板であって、表示部が、取り付け、取り外し、および交換が自由にできることを特徴とする表示板に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、商店、飲食店などの身近な広告宣伝媒体としては、置き型看板、幟などが存在し、中でも幟は、置き型看板の設置よりも手軽で安価なため、数多く普及している。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが幟は、あまりにも多く普及しすぎたため、幟が氾濫している場所での幟の広告宣伝効果は薄れており、かといって置き型看板の設置は場所を必要とし、何よりも高価であるため、既存の置き型看板、幟に代わる、安価で、広告宣伝効果の高い広告宣伝媒体が望まれていた。
【0004】
一方、幟はもともと幟本体と、それを掲げるポールとで構成されており、使用するにはこれを立てるための固定台座が必要で、幟の普及に伴い、この固定する台座の数も相当数普及している。
【0005】
そこで本発明は、幟を立てるために用いられる幟用固定台座の、幟のポールを挿入するために設けられたパイプ部分に接合して使用する表示板であって、表示部が取り付け、取り外し、及び交換自由の表示板を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、幟を立てるために用いられる幟用固定台座の、幟のポールを挿入するために設けられたパイプ部分に接合して使用する表示板であって、かつ表示板表示部をパイプ部分へ固定するための固定用留め具と表示部は、面ファスナーで接合されていることを特徴とし、固定用留め具をパイプ部分へ固定しておけば、表示部は、取り付け、取り外し、および交換が自由にできることを特徴とする、表示板である。
【0007】
詳しくは、幟を立てるために用いられる幟用固定台座の、幟のポールを挿入するために設けられたパイプ部分に、まず表示板表示部をこのパイプ部分へ固定するための、面ファスナーを装着した固定用留め具を固定し、一方、表示板表示部の裏側にも同じく面ファスナーを装着し、この互いの面ファスナーを接合、もしくは取り外すことにより本発明の目的とする表示板を完成させることができる。
【0008】
より詳しくは、この表示板表示部をパイプ部分へ固定するための固定用留め具とは、例えば単純にこのパイプよりも一回りほど大きいパイプであって、ビス止めなどの方法により固定されるものでも構わず、別にベルトであって、ねじ止めなどの方法により固定されるものでも構わない。
【0009】
ただしいずれにしても、面ファスナーが装着できるだけの平滑面を有している必要性があり、例えば丸パイプ、もしくはベルトだと、別に平滑な板を取り付けるなどの工夫が必要であり、これが角パイプだと、その問題もなくそのまま使用することができる。
【0010】
また、この表示板表示部をパイプ部分へ固定するための固定用留め具は、長さ、大きさ、形状を変えることと、装着する面ファスナーの装着位置を工夫することにより、様々な長さ、大きさ、形をもった本発明の表示板を制作することが可能になる。
【0011】
また、材質的には、プラスチック、金属などが使用できるが、ある程度の強度を要求される表示板においては金属類が最も適している。
【0012】
請求項2の発明は、表示板表示部の一部、もしくは全部が、蛍光色、蓄光、反射などの機能を有することを特徴とする、前期請求項1の表示板である。
【0013】
この発明によれば、本発明の表示板表示部のアイキャッチ効果を、使用目的、使用環境に合わせ、歴然と高めることが可能となる。
【0014】
詳しくは、表示板表示部の一部、もしくは全部に、蛍光色を使用すれば昼間でも視認性が高まり、蓄光、反射などを使用すれば夜間での視認性を高めることができ、組み合わせることで昼間、夜間、問わず視認性を高めることも可能となる。
【0015】
請求項3の発明は、表示板表示部が柔軟性に富み、弾性反発力を有した材質であることを特徴とする、前記請求項1、請求項2の表示板である。
【0016】
詳しくは、既存の置き型看板などはその殆どがプラスチック、または金属で製造されており、特に人ごみの多い場所などの設置において、または自転車が通行するような場所においては、危険物になりかねない。
【0017】
またいかに幟といえども、布地が風によってバタバタとはためく様は、特に自転車が通行するような場所においては決して安全とは言い難い。
【0018】
そこで本発明は、表示板表示部が柔軟性に富み、弾性反発力を有した材質、例えば、スポンジゴム、ウレタンゴムなどのシートを使用することで、安全性を確保するものである。
【0019】
本発明によれば、仮に表示板表示部が固定台座からはみ出していたとしても、通行人、自転車などに危険を及ぼすことが緩和される。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、幟を立てるために用いられる幟用固定台座の、幟のポールを挿入するために設けられたパイプ部分に、面ファスナーを装着した様々な固定用留め具を固定し、一方、表示板表示部の裏側にも同じく面ファスナーを装着するだけで、簡単に表示部が取り付け、取り外し、および交換可能な、様々な表示板ができる。
【0021】
また、表示板表示部の大きさによっては、幟用固定台座の、幟のポールを挿入するために設けられたパイプ部分の本来の機能をそのまま残し、幟と併用のできる全く新規の表示板を提供することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明について図面を参照しながら説明する。
【0023】
図1は、幟用固定台座である。この台座1は通常コンクリートでできており、その上部中心部から、幟のポールを挿入するためのパイプ2が突き出ている。
【0024】
図2は、表示板表示部をパイプ部分へ固定するための固定用留め具で、それぞれ3は角型、4は丸型であり、3、4、それぞれに面ファスナー5aを強力な両面テープで装着している。
【0025】
ただし、4の丸型は、面ファスナーを装着する平滑面を有していないため、あらかじめ別に平滑な板6を取り付け、その上で面ファスナー5aが装着されている。
【0026】
この面ファスナーは、ある程度の強度が求められるため、本発明に適しているのは材質がプラスチック製のキノコ形状の、商品名、デュアルロック(スリーエム社製)が良い。
【0027】
そして、これらの表示板表示部をパイプ部分へ固定するための固定用留め具、3、4は、パイプに完全に固定できるよう、締め付けねじ部7が存在する。
【0028】
また、本説明の表示板表示部をパイプ部分へ固定するための固定用留め具、3、4は、パイプに被せて固定するタイプとなっているが、これをパイプに差し込んで使用するタイプとしても、もちろん構わない。
【0029】
図3は、表示板表示部8であり、背面の任意の位置に面ファスナー5bが強力な両面テープで装着されている。
【0030】
そしてこれら、図1の幟用固定台座の、幟のポールを挿入するために設けられたパイプ部分に、図2の表示板表示部をこのパイプ部分へ固定するための面ファスナーを装着した固定用留め具を固定し、図3の表示板表示部の裏面の面ファスナーと固定用留め具の面ファスナーを接合することにより、本発明の表示板が完成する。
【0031】
図4は、本発明の表示板全体図であり、台座1の上面中心部から突き出ているパイプ2に、表示板表示部をパイプ部分へ固定するための固定用留め具4を長くしたものを、7の締め付けねじ部でねじ止めし、その固定用留め具に装着された面ファスナー5aに、同じく背面に面ファスナー5bが装着された表示部8が取り付けられている図である。
【0032】
図5は、本発明の表示板と幟を併用したときの図であり、台座1の上面中心部から突き出ているパイプ2に、表示板表示部をパイプ部分へ固定するための固定用留め具3をほぼパイプ2と同じ長さとしたものを、7の締め付けねじ部でねじ止めし、その固定用留め具に装着された面ファスナー5aに、同じく背面に面ファスナー5bが装着された表示部8が取り付けられていて、かつパイプ2に、一般的な幟が差し込まれている状態の図である。
【産業上の利用可能性】
【0033】
以上詳述したように、本発明によれば、幟を立てるために用いられる幟用固定台座の、幟のポールを挿入するために設けられたパイプ部分に、面ファスナーを装着した様々な固定用留め具を固定し、一方、表示板表示部の裏側にも同じく面ファスナーを装着するだけで、簡単に表示部が取り付け、取り外し、および交換可能な、様々な表示板ができ、また、幟と併用すると、全く新しい表示板の提供もできる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】 幟用固定台座の図である。
【図2】 表示板表示部をパイプ部分へ固定するための固定用留め具の図である。
【図3】 表示板表示部の図である。
【図4】 本発明の表示板全体図である。
【図5】 本発明の表示板と幟の併用図である。
【符号の説明】
【0035】
1 幟用固定台座の台座部
2 パイプ
3 角型の固定用留め具
4 丸型の固定用留め具
5a 固定留め具側の面ファスナー
5b 表示板側の面ファスナー
6 平滑な板
7 締め付けねじ部
8 表示板表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
幟を立てるために用いられる幟用固定台座の、幟のポールを挿入するために設けられたパイプ部分に接合して使用する表示板であって、かつ表示板表示部をパイプ部分へ固定するための固定用留め具と表示部は、面ファスナーで接合されていることを特徴とし、固定用留め具をパイプ部分へ固定しておけば、表示部は、取り付け、取り外し、および交換が自由にできることを特徴とする、表示板。
【請求項2】
表示板表示部の一部、もしくは全部が、蛍光色、蓄光、反射などの機能を有することを特徴とする、前期請求項1の表示板。
【請求項3】
表示板表示部が柔軟性に富み、弾性反発力を有した材質であることを特徴とする、前記請求項1、請求項2の表示板。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−55040(P2010−55040A)
【公開日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−251626(P2008−251626)
【出願日】平成20年8月29日(2008.8.29)
【出願人】(596174754)
【Fターム(参考)】