説明

表示用ラベル印字システム、そのプリンターおよび表示用ラベル

【課題】表示用ラベル12が裏巻き状態の場合でも、表示用ラベル12への印字内容と表示用ラベル12との合致を図り、表示用ラベル12の管理及び運用を簡略化かつ確実化し、プリンターへの装填間違いがないようにした表示用ラベル印字システム、そのプリンターおよび表示用ラベルを提供する。
【解決手段】表示用ラベル12自体を認識するラベル種管理コード21を台紙2に印刷しておくこと、すなわち台紙2の裏面側にバーコード等によるラベル種管理コード21を予め印刷し、ラベル種管理コード21をバーコードスキャナー等により読取ることによって、印字しようとする化学物質の特定情報と照合可能とすることに着目したもので、台紙2の裏面に表示用ラベル12の種類を識別可能なラベル種管理コード21を予め印刷すると共にラベル片への特定情報の印字の際にラベル種管理コード21と、ラベル片への特定情報と、の照合を行うようにしたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表示用ラベル印字システム、そのプリンターおよび表示用ラベルにかかるもので、とくに危険あるいは有害な化学物質ないし化学品などについてその特定情報を表示するための表示用ラベル印字システム、そのプリンターおよび表示用ラベルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
化学品については、化学品の分類及び表示に関する世界調和システム(GHS:Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals)にしたがって、世界的に統一したルールにもとづいて化学品をその危険有害性ごとに分類し、その情報(特定情報)をラベル(表示用ラベル)に表示することが必要である。
また、製造物責任法(PL法:Product Liability法)などにより所定の製品ないし化学物質についてそれぞれの特定情報を表示することが義務付けられている。
【0003】
図6は、上記特定情報を印字する前の表示用ラベル1を示す平面図、図7は、ある化学品について特定情報を印字した状態の表示用ラベル1Aの平面図である。
表示用ラベル1は、帯状の台紙2と、複数枚のラベル片3と、を有し、台紙2の表面に剥離剤層4を形成しているとともに、ラベル片3の裏面に粘着剤層5を形成して台紙2上に仮着している。
図6に示すように、ラベル片3の表面には、危険有害性についての、上記統一ルールにしたがった、たとえば菱形の特定枠6をあらかじめ赤色などにより印刷してある。
図7に示すように、ラベル片3の表面に、所定の化学物質に関する一般的な説明やロットナンバーおよび製品ナンバーはもちろん安全対策や救急措置なども含む特定情報7を印字するとともに、この特定枠6内に統一ルールにしたがった、たとえば危険ないし有害であることを象徴的に表すような文字ないし図形8を印字して表示用ラベル1Aとし、台紙2からラベル片3を剥がし剥がして、この化学物質の容器(図示せず)にラベル片3を貼り付けて表示する。
【0004】
当該表示用ラベル1は一般的には、これをロール状に巻回して所定のプリンター(図示せず)に装填するが、そのロール形態が裏巻きの場合には、ラベル片3の特定枠6などが見えない場合がある。「裏巻き」とは、ロール状に巻いた状態で台紙2に対してラベル片3がロールの内周側に位置する巻き方である。
したがって、裏巻きの場合には、ラベル片3の表側の予備的な印字内容とくにその特定枠6を目視かつ識別することができず、プリンターへの装填間違いなどの危険性があるという問題がある。
それぞれの化学品は、それぞれの特定情報7にしたがったレイアウトおよび特定枠6が定められているために、この特定枠6が相違すると、間違った情報を印字してしまうことになってラベルロスはもちろん、安全かつ適正な情報表示ができなくなるという問題がある。
さらに、とくにGHSなど世界統一ルールにもとづく分類では、化学品が多種類にわたるため、どの製品がどの表示用ラベル1の表面印字内容(たとえば特定枠6)と合致するのかの管理および運用が煩雑になるという問題がある。
【0005】
【特許文献1】特開2002−219818号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は以上のような諸問題にかんがみなされたもので、とくに化学品ないし化学物質について、その表示用ラベルの管理および運用を簡略化かつ確実化することができる表示用ラベル印字システム、そのプリンターおよび表示用ラベルを提供することを課題とする。
【0007】
また本発明は、表示用ラベルへの印字内容(特定情報)と、その表示用ラベルと、の合致を図って、安全かつ適正な情報表示を可能とした表示用ラベル印字システム、そのプリンターおよび表示用ラベルを提供することを課題とする。
【0008】
また本発明は、とくに表示用ラベルが裏巻き状態の場合であっても、表示用ラベル自体と内容との一致を確実化することができる表示用ラベル印字システム、そのプリンターおよび表示用ラベルを提供することを課題とする。
【0009】
また本発明は、とくに表示用ラベルが裏巻き状態の場合であっても、プリンターへの装填間違いがないようにした表示用ラベル印字システム、そのプリンターおよび表示用ラベルを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
すなわち本発明は、表示用ラベル自体を認識するためのラベル種管理コードを台紙に印刷しておくこと、すなわち、台紙の裏面側にバーコードなどによるラベル種管理コードをあらかじめ印刷して特定ないし識別可能とし、このラベル種管理コードをバーコードスキャナーなどにより読み取ることによって、印字しようとする化学物質の特定情報と照合可能とすることに着目したもので、第一の発明は、その表面に剥離剤層を形成した台紙と、その裏面に粘着剤層を形成してこの台紙上に仮着するラベル片と、を有する表示用ラベルにおけるこのラベル片の表面に所定の物質に関する特定情報を印字して、この物質の容器にこのラベル片を貼り付けるようにする表示用ラベル印字システムであって、上記台紙の裏面に上記表示用ラベルの種類を識別可能なラベル種管理コードをあらかじめ印刷するとともに、上記ラベル片への上記特定情報の印字の際に、このラベル種管理コードと、上記ラベル片への上記特定情報と、の照合を行うようにしたことを特徴とする表示用ラベル印字システムである。
【0011】
第二の発明は、その表面に剥離剤層を形成した帯状の台紙と、その裏面に粘着剤層を形成してこの台紙上に仮着するラベル片と、を有する表示用ラベルにおけるこのラベル片の表面に所定の物質に関する特定情報を印字して、この物質の容器にこのラベル片を貼り付けるようにする表示用ラベルのプリンターであって、上記台紙の裏面にあらかじめ印刷してある上記表示用ラベルの種類を識別可能なラベル種管理コードを読み取り可能なコード読取り部を有するとともに、上記ラベル片への上記特定情報の印字の際に、このラベル種管理コードと、上記ラベル片への上記特定情報と、の照合を実行可能とすることを特徴とする表示用ラベルのプリンターである。
【0012】
第三の発明は、その表面に剥離剤層を形成した帯状の台紙と、その裏面に粘着剤層を形成してこの台紙上に仮着するラベル片と、を有する表示用ラベルであって、上記ラベル片の表面に所定の物質に関する特定情報を印字して、この物質の容器にこのラベル片を貼り付け可能とするとともに、上記台紙の裏面に上記表示用ラベルの種類を識別可能なラベル種管理コードをあらかじめ印刷し、上記ラベル片への上記特定情報の印字の際に、このラベル種管理コードと、上記ラベル片への上記特定情報と、の照合を実行可能とすることを特徴とする表示用ラベルである。
【0013】
上記ラベル種管理コードと、上記ラベル片への上記特定情報と、の照合を行う制御部を設け、この制御部は、上記物質に関する上記特定情報を表示可能な表示部を制御可能であるとともに、この表示部に、上記表示用ラベルにおける上記ラベル片の印字前の画像を目視可能に表示することができる。
【0014】
上記ラベル種管理コードを読み取り可能なコード読取り部を有することができる。
【0015】
上記コード読取り部は、上記表示用ラベルのラベル供給部にこれを設け、上記表示用ラベルをこのラベル供給部に装填したときに、上記コード読取り部において上記ラベル種管理コードを読み取り可能とすることができる。
【0016】
上記ラベル種管理コードは、当該表示用ラベルの種類を識別可能なバーコードを含むことができる。
【0017】
上記ラベル種管理コードは、上記ラベル片に対応する上記台紙の裏面にこれを設けてあることができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明による表示用ラベル印字システム、そのプリンターおよび表示用ラベルにおいては、台紙の裏面側にバーコードなどによるラベル種管理コードをあらかじめ印刷し、このラベル種管理コードをバーコードスキャナーなどにより読み取ることによって、印字しようとする化学物質などの特定情報と照合可能としたので、表示用ラベルへの印字内容と、表示用ラベル自体との不一致を未然に防止可能である。
【0019】
とくに第一の発明による表示用ラベル印字システムによれば、台紙の裏面に表示用ラベルの種類を識別可能なラベル種管理コードをあらかじめ印刷するとともに、ラベル片への特定情報の印字の際に、このラベル種管理コードと、ラベル片への特定情報と、の照合を行うようにしたので、それぞれの化学物質などに応じて、正しい特定情報を表示したラベル片をその容器に貼り付けることができる。
【0020】
とくに第二の発明によるプリンターによれば、台紙の裏面にあらかじめ印刷してある表示用ラベルの種類を識別可能なラベル種管理コードを読み取り可能なコード読取り部を有するとともに、ラベル片への特定情報の印字の際に、このラベル種管理コードと、ラベル片への特定情報と、の照合を実行可能とするようにしてあるので、表示用ラベルの装填ミスを防止可能である。
【0021】
とくに第三の発明による表示用ラベルによれば、台紙の裏面に表示用ラベルの種類を識別可能なラベル種管理コードをあらかじめ印刷し、ラベル片への特定情報の印字の際に、このラベル種管理コードと、ラベル片への特定情報と、の照合を実行可能としたので、プリンターへの装填ミスを防止可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
本発明は、台紙の裏面にあらかじめ印刷したバーコードなどによるラベル種管理コードを読み取ることにより、システムないしプリンター側において照合可能としたので、表示用ラベルの印字の際に表示用ラベル自体と、表示すべき特定情報や文字ないし図形などの内容と、の取り違いを確実に防止し、とくに危険有害な化学物質などについて、安全かつ確実な表示用ラベルの管理、運用および情報表示が可能な表示用ラベル印字システム、そのプリンターおよび表示用ラベルを実現した。
【実施例】
【0023】
つぎに本発明の実施例による表示用ラベル印字システム10、そのプリンター11および表示用ラベル12を図1ないし図5にもとづき説明する。ただし、図6および図7と同様の部分には同一符号を付し、その詳述はこれを省略する。
図1は、表示用ラベル印字システム10の概略側面図であって、表示用ラベル印字システム10は、プリンター11と、制御部13と、表示部14と、入力部15と、を有する。
プリンター11は、表示用ラベル12の供給部16と、コード読取り部17と、位置検出部18と、印字部19と、切断部20と、を有する。
【0024】
表示用ラベル12は、その基本的な構造は、前記表示用ラベル1(図6)と同じであって、台紙2の表面に複数枚のラベル片3を仮着したものであるが、その裏面にラベル種管理コード21をあらかじめ印刷してある。
図2は、表示用ラベル12の裏面(台紙2の裏面)を示す説明図で、バーコードによるラベル種管理コード21と、人間が視認可能な数字によるラベル種管理コード21Aと、GHSにもとづくコードであることを示すラベル種管理コード21Bと、ラベル特性表示欄22と、位置検出用マーク23と、をあらかじめ印刷してある。
なお、ラベル片3が大きな面積を有する場合が多いので、台紙2を剥がし易いように分割用スリット24を設けている。
【0025】
ラベル種管理コード21は、表示用ラベル12の種類を光学的に識別可能なバーコードや二次元コードなどからこれを構成し、ラベル片3に対応する台紙2の裏面にこれを設けてあり、ラベル片3への特定情報7の印字の際に、制御部13がこのラベル種管理コード21と、ラベル片3への特定情報7と、の照合を行うことを可能としている。
数字によるラベル種管理コード21Aは、バーコードによるラベル種管理コード21と同じ情報をコード化しており、万が一ラベル種管理コード21を光学的に読み取れない場合にも対応することができるように、作業者がこれを視認可能としている。
ラベル種管理コード21Bは、このコードの分類がGHSにもとづくものであることを示している。
ラベル特性表示欄22は、この表示用ラベル12が溶剤に対して耐性を有するものであることを示す「耐溶剤ラベル」の表示を行っている。
位置検出用マーク23は、位置検出部18によりこれを検出し、印字部19における印字のタイミングを検出するためのマークである。
【0026】
制御部13は、各種画面を表示可能な表示部14、および各種データを入力する入力部15を制御可能である。
表示部14は、物質に関する特定情報を入力して表示するためのラベル発行画面27(図4)、および表示用ラベル12におけるラベル片3の印字前の画像(ラベル画像表示欄36、図4にもとづき後述)を目視可能に表示する。
【0027】
供給部16は、帯状の表示用ラベル12をロール状に、ただし、台紙2の裏面側のバーコードによるラベル種管理コード21がコード読取り部17に対向可能に保持して、位置検出部18、印字部19方向に帯状に繰り出し可能とする。
【0028】
コード読取り部17は、バーコードスキャナーなどを有し、ラベル種管理コード21を読み取り可能とする。
なお、このコード読取り部17は、作業者が手動でこれを操作してもよいし、表示用ラベル12のラベル供給部16の所定部位に固定的にこれを設け、表示用ラベル12をこのラベル供給部16に装填したときに、その裏面側のラベル種管理コード21を読み取り可能とすることもできる。
【0029】
印字部19は、サーマルヘッド25およびプラテンローラー26を有し、サーマルヘッド25に特定情報7および文字ないし図形8(図7)の印字データを供給して、プラテンローラー26の回転駆動による表示用ラベル12の移送とともに、表示用ラベル12のラベル片3上に印字を行う。
【0030】
切断部20は、表示用ラベル12を所定ピッチで切断して、単葉の表示用ラベル12(ラベル片3)とする。
なお、必要ならば、印字部19の下流側にラベル剥離部(図示せず)を設けて、台紙2からラベル片3を剥離可能とすることもできる。
【0031】
図3は、表示用ラベル印字システム10の操作手順を示すフローチャート図であって、制御部13が制御する表示部14の画面においてラベル発行システムを起動して(ステップS1)、ステップS2において、印字しようとする化学品の製品コードを入力する。
この製品コードは、製品について各種の情報を保存している製品マスターなどのデータベースからそのデータを得るものとする。
【0032】
図4は、表示部14のディスプレイ上におけるラベル発行システムの画面27の説明図で、図3における上記ステップS2での製品コードの入力、ステップS3でのロットナンバーの入力、ステップS4での製品ナンバーの入力、およびステップS5での発行枚数の入力のためのそれぞれのデータ入力用窓部を表示している。
すなわち、ラベル発行システムの画面27には、前記特定情報を入力するために必要な、製品コード入力用窓部28および製品名称入力用窓部29と、ネット重量入力用窓部30と、ロットナンバー入力用窓部31と、製品ナンバー入力用窓部32と、発行枚数入力用窓部33と、を表示している。
また、製品コード入力用窓部28ないし製品名省入力用窓部29へのデータ入力により、印字をすべきラベル種(ラベル種管理コード21、21A、21B)を表示するラベル種表示欄34を表示している。
【0033】
さらに、発行ボタン35を設けるとともに、表示用ラベル12におけるラベル片3の印字前の画像を目視可能に表示するラベル画像表示欄36を設けている。
このラベル画像表示欄36には、前記特定枠6(図6)をあらかじめ印刷してある表示用ラベル12(ラベル片3)を画像サンプルとして表示し、図4のラベル発行システムの画面27において入力した製品コード「101」のGH酢酸ブチルELには、この特定枠6をあらかじめ印刷してある(かつバーコードによるラベル種管理コード21で特定される)表示用ラベル12を使用して印字することを明示し、たとえば「表示のラベルをプリンターにセットしてください。」との注意書き37を表示する。
なお、このラベル画像表示欄36を設けておくことにより、万が一、コード読取り部17あるいはその他の機材が損傷ないし障害があっても、表示部14において作業者が目視により正しい表示用ラベル12を認識して運用可能である。
【0034】
図3に戻り、ステップS6において、台紙2の裏面のラベル種管理コード21をコード読取り部17により読み取って制御部13にラベル種管理コード21を入力する。
なお、コード読取り部17を供給部16に設けずに、印字操作者が手動操作する場合には、第1の発行画面38A(図5)において、表示用ラベル12(台紙2)のバーコードによるラベル種管理コード21を読み取りを指示するように、「ラベルのバーコードをスキャンしてください。」などの指示が表示される。
【0035】
ステップS7において、プリンター11に実装(装填)されている表示用ラベル12が制御部13において入力した製品に対応したラベル種であるかの照合を行い、照合の結果、表示用ラベル12に間違いがなければ、ステップS8において印字部19による印字発行を行う。
照合の結果、間違っていれば、プリンター11の供給部16に表示用ラベル12を正しい表示用ラベル12に装填し直して、再度のステップS6を行う。
【0036】
図5は、図3におけるステップS6およびステップS7の操作を説明するための発行画面38の説明図であって、図4における発行ボタン35を押してラベル発行操作を行うと、第1の発行画面38Aにおいて、表示用ラベル12(台紙2)のバーコードによるラベル種管理コード21を読み取り結果を表示し、OKであれば、第2の発行画面38Bに変わって、表示の指示にしたがって、「テスト印字」、「全発行」あるいは「キャンセル」を選択する。同様に第3の発行画面38Cにおいて、「全発行」あるいは「キャンセル」を選択し、ラベル発行を行う。
第1の発行画面38Aで、正しい表示用ラベル12が供給部16に装填されてない場合には、第4の発行画面38Dにおいて、正しい表示用ラベル12をセットするように指示を表示する。
なお、表示用ラベル12の供給部16にコード読取り部17を設けて自動的にバーコードによるラベル種管理コード21を読み取るように構成する場合には、図5における第1の発行画面38Aを省略して、第2の発行画面38Bあるいは第4の発行画面38Dに移行する。
【0037】
かくして、多品種の化学品その他の物質などに対して表示用ラベル12の適正な選択および確認作業を簡素化することができ、表示用ラベル12の掛け間違いを防止して、法規に則った正しい表記を実現可能であるとともに、リスクの解消およびラベルロスを回避することができる。
すなわち、表示用ラベル12を供給部16に装填する前に表示用ラベル12が正しいか否か、あるいは供給部16に装填されている表示用ラベル12を正しいものか否か、を判別することができるので、異なった表示用ラベル12の装填ミスを未然に防止可能であって、とくに危険有害な物質についての表示を行う場合に万全を期すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】本発明の実施例による表示用ラベル印字システム10、およびそのプリンター11の概略側面図である。
【図2】同、表示用ラベル12の裏面(台紙2の裏面)を示す説明図である。
【図3】同、表示用ラベル印字システム10の操作手順を示すフローチャート図である。
【図4】同、表示部14のディスプレイ上におけるラベル発行システムの画面27の説明図である。
【図5】同、図3におけるステップS6およびステップS7の操作を説明するための発行画面38の説明図である。
【図6】従来の、特定情報を印字する前の表示用ラベル1を示す平面図である。
【図7】同、ある化学品について特定情報を印字した状態の表示用ラベル1Aの平面図である。
【符号の説明】
【0039】
1 表示用ラベル(従来、図6)
1A 表示用ラベル(図7)
2 台紙
3 ラベル片
4 剥離剤層
5 粘着剤層
6 特定枠
7 特定情報
8 文字ないし図形
10 表示用ラベル印字システム(実施例、図1)
11 プリンター(実施例、図1)
12 表示用ラベル(実施例、図2)
13 制御部
14 表示部
15 入力部
16 供給部
17 コード読取り部
18 位置検出部
19 印字部
20 切断部
21 バーコードによるラベル種管理コード
21A 数字によるラベル種管理コード
21B GHSにもとづくコードであることを示すラベル種管理コード
22 ラベル特性表示欄
23 位置検出用マーク
24 分割用スリット
25 サーマルヘッド
26 プラテンローラー
27 ラベル発行システムの画面(図4)
28 製品コード入力用窓部
29 製品名省入力用窓部
30 ネット重量入力用窓部
31 ロットナンバー入力用窓部
32 製品ナンバー入力用窓部
33 発行枚数入力用窓部
34 ラベル種表示欄
35 発行ボタン
36 ラベル画像表示欄
37 注意書き
38 発行画面(図5)
38A 第1の発行画面
38B 第2の発行画面
38C 第3の発行画面
38D 第4の発行画面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
その表面に剥離剤層を形成した台紙と、
その裏面に粘着剤層を形成してこの台紙上に仮着するラベル片と、を有する表示用ラベルにおけるこのラベル片の表面に所定の物質に関する特定情報を印字して、この物質の容器にこのラベル片を貼り付けるようにする表示用ラベル印字システムであって、
前記台紙の裏面に前記表示用ラベルの種類を識別可能なラベル種管理コードをあらかじめ印刷するとともに、
前記ラベル片への前記特定情報の印字の際に、このラベル種管理コードと、前記ラベル片への前記特定情報と、の照合を行うようにしたことを特徴とする表示用ラベル印字システム。
【請求項2】
前記ラベル種管理コードと、前記ラベル片への前記特定情報と、の照合を行う制御部を設け、
この制御部は、前記物質に関する前記特定情報を表示可能な表示部を制御可能であるとともに、
この表示部に、前記表示用ラベルにおける前記ラベル片の印字前の画像を目視可能に表示することを特徴とする請求項1記載の表示用ラベル印字システム。
【請求項3】
前記ラベル種管理コードを読み取り可能なコード読取り部を有することを特徴とする請求項1記載の表示用ラベル印字システム。
【請求項4】
その表面に剥離剤層を形成した帯状の台紙と、
その裏面に粘着剤層を形成してこの台紙上に仮着するラベル片と、を有する表示用ラベルにおけるこのラベル片の表面に所定の物質に関する特定情報を印字して、この物質の容器にこのラベル片を貼り付けるようにする表示用ラベルのプリンターであって、
前記台紙の裏面にあらかじめ印刷してある前記表示用ラベルの種類を識別可能なラベル種管理コードを読み取り可能なコード読取り部を有するとともに、
前記ラベル片への前記特定情報の印字の際に、このラベル種管理コードと、前記ラベル片への前記特定情報と、の照合を実行可能とすることを特徴とする表示用ラベルのプリンター。
【請求項5】
前記コード読取り部は、前記表示用ラベルのラベル供給部にこれを設け、
前記表示用ラベルをこのラベル供給部に装填したときに、前記コード読取り部において前記ラベル種管理コードを読み取り可能とすることを特徴とする請求項4記載の表示用ラベルのプリンター。
【請求項6】
その表面に剥離剤層を形成した帯状の台紙と、
その裏面に粘着剤層を形成してこの台紙上に仮着するラベル片と、を有する表示用ラベルであって、
前記ラベル片の表面に所定の物質に関する特定情報を印字して、この物質の容器にこのラベル片を貼り付け可能とするとともに、
前記台紙の裏面に前記表示用ラベルの種類を識別可能なラベル種管理コードをあらかじめ印刷し、
前記ラベル片への前記特定情報の印字の際に、このラベル種管理コードと、前記ラベル片への前記特定情報と、の照合を実行可能とすることを特徴とする表示用ラベル。
【請求項7】
前記ラベル種管理コードは、当該表示用ラベルの種類を識別可能なバーコードを含むことを特徴とする請求項6記載の表示用ラベル。
【請求項8】
前記ラベル種管理コードは、前記ラベル片に対応する前記台紙の裏面にこれを設けてあることを特徴とする請求項6記載の表示用ラベル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−96111(P2009−96111A)
【公開日】平成21年5月7日(2009.5.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−271234(P2007−271234)
【出願日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【出願人】(307010993)株式会社サトー知識財産研究所 (588)
【出願人】(000130581)株式会社サトー (1,153)
【Fターム(参考)】