表示装置、入力方法、およびプログラム
【課題】表示面の大きさには依存せずに、表示面内のコントロールを容易に操作できる表示装置。
【解決手段】表示面に画面を表示するとともに、表示面内におけるユーザの操作点を入力するタッチパネルと、ユーザがタッチパネル上で実際に操作した操作点に対し、予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点とする変換部と、を備える表示装置を提供する。変換部は、表示面内の縁部に対する操作を入力したことに応じて、表示面内の縁部を除く中心部における、表示面内の縁部を操作した操作点に対して予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点としてよい。
【解決手段】表示面に画面を表示するとともに、表示面内におけるユーザの操作点を入力するタッチパネルと、ユーザがタッチパネル上で実際に操作した操作点に対し、予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点とする変換部と、を備える表示装置を提供する。変換部は、表示面内の縁部に対する操作を入力したことに応じて、表示面内の縁部を除く中心部における、表示面内の縁部を操作した操作点に対して予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点としてよい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置、入力方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、タッチパネルを備える機器は、タッチパネルの表示画面に操作ボタン等を表示し、ユーザが操作ボタンの表示位置をタッチしたことを検出することで当該操作ボタンに対応する操作を実行していた(例えば、特許文献1〜4参照)。
特許文献1 特開2002−333951号公報
特許文献2 特開2004−152217号公報
特許文献3 特開2007−200002号公報
特許文献4 特開2010−39614号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、このようなタッチパネルの表示面の大きさが、ユーザの手指等に比べて小さい場合、機器を操作する手指で表示面が隠れてしまい、操作ボタン等を確認しつつ操作することが困難であった。また、操作すべき操作ボタンが手指に比べて小さく表示されることもあり、この場合、操作すること自体が困難であった。また、タッチパネルの表示面の大きさが、ユーザの手指等に比べて大きい場合、表示面をタッチする手指を大きく移動させる必要が生じ、操作が困難になることがあった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の態様においては、表示面に画面を表示するとともに、表示面内におけるユーザの操作点を入力するタッチパネルと、ユーザがタッチパネル上で実際に操作した操作点に対し、予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点とする変換部と、を備える表示装置並びにその入力方法およびプログラムを提供する。
【0005】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本実施形態に係る表示装置100の構成例を示す。
【図2】本実施形態に係る表示装置100の動作フローを示す。
【図3】本実施形態に係る表示装置100の第1の変形例を示す。
【図4】本実施形態に係る表示装置100の第2の変形例を示す。
【図5】本実施形態に係る表示装置100の第3の変形例を示す。
【図6】本実施形態に係る表示装置100の第4の変形例を示す。
【図7】本実施形態に係る表示装置100の第5の変形例を示す。
【図8】本実施形態に係る表示装置100の第6の変形例を示す。
【図9】本実施形態に係る表示装置100の第7の変形例を示す。
【図10】本実施形態に係る表示装置100の第8の変形例を示す。
【図11】本実施形態に係る表示装置100の第9の変形例を示す。
【図12】本実施形態に係る表示装置100の第10の変形例を示す。
【図13】本実施形態に係る表示装置100の第11の変形例を示す。
【図14】本実施形態に係る表示装置100の第12の変形例を示す。
【図15】コンピュータ1900のハードウェア構成の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0008】
図1は、本実施形態に係る表示装置100の構成例を示す。表示装置100は、タッチパネル上の操作ボタン等のコントロールが表示される領域とは異なる部分をユーザが操作することで、コントロールを選択および確定させる。表示装置100は、携帯電話装置、携帯情報端末装置、またはタッチパネルを有する電子機器装置等に組み込まれてよく、この場合、ユーザの操作に応じた処理を当該装置に実行させる。表示装置100は、タッチパネル110と、変換部120と、処理部130とを備える。
【0009】
タッチパネル110は、表示面112を有し、表示面112に画面を表示するとともに、表示面112内におけるユーザの操作点を入力する。タッチパネル110は、例えば、液晶パネル等の表示部と、タッチセンサ等のタッチ位置検出部とを有し、ユーザがタッチした表示部上の位置を検出する。タッチパネル110は、ユーザが表示部に手指等を近接させる動作、表示部を触れる動作、表示部を予め定められた時間以上触れる動作、表示部を触れたまま滑らせる動作、および/または表示部に触れていた手指等を離間させる動作を検出する。
【0010】
表示面112は、コントロール116、文字、画像、および/または動画等を含むコンテンツを表示する。表示面112は、表示するコンテンツの画面サイズに応じて、拡大または縮小表示させてよい。これに代えて、表示面112は、コンテンツの一部または全体を表示してよく、この場合、スクロールバーまたは拡大および縮小表示を指示できるスライダーと共にコンテンツを表示してよい。
【0011】
ここで、表示面112は、ユーザの操作を入力させるコントロール116として、例えば、押しボタン等の動作をするボタン、複数の選択肢のうち一つを選択させるラジオボタン、複数の選択肢のうち一以上を選択できるチェックボックス、つまみ等を直線移動させる動作をするスライダー、数値入力の補助をするスピンボタン、スクロールバー、リストボックス、ドロップダウンリスト、メニュー、ツールバー、アイコン、およびテキストボックス等のグラフィカルユーザインターフェースの部品を表示する。図中の表示面112は、コントロール116a〜116fを6個の押しボタンとして表示する例を示す。表示面112は、縁部114を含む。
【0012】
縁部114は、表示面112の上下左右の少なくとも1つの縁部の領域において、予め定められた幅で設けられたタッチ位置検出部である。縁部114は、例えば、表示面112の周囲数ドット分に対応するタッチ位置検出部である。縁部114は、ユーザがタッチパネル110上で実際に操作する操作領域である。図中において、縁部114は、四角形の表示面112に有する四辺の全ての縁とする例を示したが、これに代えて、縁部114は、表示面112の有する1つ以上の辺の縁であってよい。また、縁部114は、辺の縁の一部であってもよい。
【0013】
以上のタッチパネル110に対して、例えば、ユーザは手指を縁部114に接触または離間等の操作をして表示面112上のコントロール116を操作する。図中の縁部114に、ユーザの入力が検出された操作点の例として、操作点210、212、220、222を示す。
【0014】
変換部120は、ユーザがタッチパネル110上で実際に操作した操作点に対し、予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点312とする。変換部120は、表示面112内の縁部114に対する操作を入力したことに応じて、表示面112内の縁部114を除く中心部における、表示面112内の縁部114を操作した操作点に対して予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点312とする。本実施例において、変換部120は、ユーザが実際に操作した縁部114上の操作点210、212、220、222に応じて、表示面112内の点を操作対象の操作点312とする。
【0015】
変換部120は、ユーザが第1の操作点210を入力したことに応じて、表示面112の中央部を中心とした表示面112の縁部114と相似な図形を描く線を第1の線310とする。図中において、変換部120が、第1の操作点210の入力に応じて、2本の一点鎖線の交点である表示面112の中央部を中心として、縁部114の四角形の形状と相似な図形を第1の線310とする例を示す。
【0016】
ここで、変換部120は、第1の操作点210をユーザがタッチして入力した後に、タッチした部位をタッチパネル110上で第1の操作点210から移動させた距離に対して、予め定められた比率で表示面112の中央部を中心として相似図形を拡大または縮小する。例えば、変換部120は、縁部114の略中央に第1の操作点210が入力されたことに応じて、第1の線310が形成する相似図形の大きさを最小サイズと最大サイズとの略中間の大きさにして表示する。
【0017】
ここで、変換部120は、第1の操作点210が、縁部114の中央よりも左方向にずれて入力された場合に、ずれた距離が大きいほど第1の線310が形成する相似図形の大きさを、より大きく表示してよい。この場合、変換部120は、第1の操作点210が、縁部114の中央よりも操作点212側とは逆の右方向にずれて入力された場合に、ずれた距離が大きいほど第1の線310が形成する相似図形の大きさを、より小さく表示してよい。例えば、変換部120は、第1の操作点210が、縁部114の中央よりずれた距離に比例した大きさで、第1の線310が形成する相似図形を表示してよい。
【0018】
また、変換部120は、ユーザが第1の操作点210をタッチして入力した後に、タッチした部位をタッチパネル110上で操作点212まで移動させたことに応じて、例えば、第1の線310が描く四角形の形状を、図中の矢印で示したように中心を固定したまま拡大させる。ここで、変換部120は、タッチした部位をタッチパネル110上で操作点212とは反対の右方向に移動させた場合、第1の線310が描く四角形の形状を、中心を固定したまま縮小させてよい。
【0019】
また、変換部120は、ユーザが入力する第2の操作点220に応じて、第1の線310上の予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点312とする。変換部120は、例えば、縁部114の四角形の形状に対する第2の操作点220の位置関係と、第1の線310の形状に対する操作対象の操作点312の位置関係とが、略相似の関係に位置するように定める。
【0020】
また、変換部120は、第2の操作点220をユーザがタッチして入力した後に、タッチした部位をタッチパネル110上で第2の操作点220から移動させた距離に対して、操作対象の操作点312を予め定められた比率で表示面112の中央部を中心として移動させる。変換部120は、例えば、縁部114の四角形の形状に対して第2の操作点220から操作点222まで移動させた距離と、第1の線310の形状に対する操作対象の操作点312を移動させる距離とを、略相似の関係が成立するように図中の矢印の方向に移動させる。
【0021】
これに代えて、変換部120は、第2の操作点220から操作点222まで移動させた距離以上に、操作対象の操作点312を、第1の線310上に沿って図中の矢印の方向に移動させてよい。変換部120は、例えば、縁部114の一辺の一端から他端まで移動させると、操作対象の操作点312が第1の線310で形成される四角形の形状を略一周するように移動させる。
【0022】
このように、変換部120は、ユーザが入力した操作点を、対応する操作対象の操作点312に変換する。変換部120は、ユーザが操作対象の操作点312を確定したことに応じて、確定された操作対象の操作点312の位置情報を処理部130に送信する。
【0023】
処理部130は、変換部120が送信した操作対象の操作点312の位置情報を受信して、表示面112に表示されたコンテンツの当該位置にタッチ入力されたものとして処理する。図中の例において、処理部130は、ユーザが確定した操作対象の操作点312の位置情報を受信して、表示面112に表示されたコンテンツの対応する位置に表示されているコントロール116eがクリックされたとして、コントロール116eの実行を処理する。
【0024】
また、処理部130は、予め定められたプログラムを実行して、プログラムに応じたコンテンツを表示面112に表示する。ここで、処理部130は、予め定められたプログラムの実行またはユーザの指定によって、インターネット等のネットワーク上のコンテンツを表示面112に表示してよい。
【0025】
図2は、本実施形態に係る表示装置100の動作フローを示す。表示装置100は、表示面112に表示するコンテンツにコントロール116が含まれている場合に、ユーザからの入力を待つ縁部操作モードを開始する(S200)。これに代えて、表示装置100は、ユーザがタッチパネル110をタッチする、表示装置100を移動させて加速度を与える、または表示装置100を傾ける等の動作を検出することで、縁部操作モードを開始してよい。この場合、表示装置100は、ユーザの動作入力を検出する検出部を更に備えてよい。
【0026】
次に、表示装置100は、ユーザからの縁部114における操作領域のタッチを検出する(S210)。変換部120は、検出したユーザの第1の操作点210および第2の操作点220に基づき、対応する操作対象の操作点312に変換する。
【0027】
次に、表示面112は、ユーザが操作点を入力したことに応じて、入力した操作点に対応する第1の線310および操作対象の操作点312を表示する(S220)。即ち、表示面112は、第1の線310をユーザの操作入力の補助線として、操作対象の操作点312を操作予定点として描画する。この場合、変換部120は、第1の線310および操作対象の操作点312の位置情報をタッチパネル110に送信してよく、これに代えて、処理部130を介してタッチパネル110に送信してよい。
【0028】
次に、変換部120は、第1の操作点210の操作点212への移動、および/または第2の操作点220の操作点222への移動に基づき、対応する第1の線310および操作対象の操作点312を移動する(S230)。ここで、変換部120は、第1の操作点210の移動と第2の操作点220の移動との、順番および回数に依存することなく、ユーザが操作を確定するまでに移動させた位置に応じて、対応する第1の線310および操作対象の操作点312を移動させてよい。また、これらの移動に伴い、表示面112は、第1の線310および操作対象の操作点312の描画を更新してよい。
【0029】
次に、変換部120は、ユーザが操作対象の操作点312を確定するまで、ステップS210からステップS230を繰り返す(S240)。ここで、変換部120は、予め定められた動作をユーザが入力することで、操作対象の操作点312の確定を検出する。変換部120は、例えば、ユーザが第1の操作点210および第2の操作点220としてタッチした部位を離間する、第3の操作点を入力する、表示装置100を移動させて加速度を与える、または表示装置100を傾ける等の動作を検出することで、操作対象の操作点312の確定を検出する。
【0030】
また、変換部120は、操作対象の操作点312の確定動作とは異なる予め定められた動作をユーザが入力することで、操作対象の操作点312の入力を取り消してよい。変換部120は、例えば、ユーザが第1の操作点210および第2の操作点220としてタッチした部位を離間する、第3の操作点を入力する、表示装置100を移動させて加速度を与える、または表示装置100を傾ける等の動作を検出することで、操作対象の操作点312の入力を取り消してよい。この場合、表示装置100は、ステップS210に戻って、操作対象の操作点312を再入力させる。
【0031】
変換部120は、操作対象の操作点312の確定を検出したことに応じて、確定された操作対象の操作点312の位置情報を処理部130に送信し、縁部操作モードを終了させる(S250)。ここで、表示面112が表示するコントロール116が複数のユーザ入力を待つ場合は、処理部130は、受信した操作対象の操作点312の位置情報を記憶または保持しつつ、縁部操作モードを開始してよい。
【0032】
以上の本実施例による表示装置100によれば、タッチパネル110の表示面112内の縁部114をユーザが操作することで、表示面112内の縁部114を除く中心部に表示されたコントロール116を操作することができる。これによって、例えば、表示装置100の表示面112がユーザの手指に比べて小さくても、ユーザは表示面112内の縁部114を除く中心部を視認しつつコントロール116を操作することができる。
【0033】
また、例えば、表示面112に表示されるコントロール116がユーザの手指に比べて小さくても、ユーザは容易に入力すべきコントロール116を操作することができる。また、例えば、表示装置100の表示面112がユーザの手指に比べて大きく、広い面積にコントロール116が分散されて配置されていても、ユーザは表示面112内の縁部114を操作することで、容易に入力すべきコントロール116を操作することができる。
【0034】
図3は、本実施形態に係る表示装置100の第1の変形例を示す。本変形例の表示装置100において、図1に示された本実施形態に係る表示装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、説明を省略する。本変形例の表示面112は、表示部分の縁部114が曲線を有する楕円形状または円形状である。これに代えて、表示面112は、長円形であってもよい。本変形例の表示装置100は、例えば、時計等に組み込まれてもよい。
【0035】
本変形例の表示装置100は、操作部と入力部とを備える。ユーザが操作する操作部は、表示面112の縁部114に設けられる。図3は、操作部が縁部114である例を示す。
【0036】
これに代えて、操作部は、表示面112の外部に設けられてもよい。この場合、操作部は、表示面112の同心円状にリングまたはリングの一部を形成する形状で設けられてよい。また、操作部は、ユーザの操作点を入力するタッチパネルを含んでよい。これに代えて、操作部は、可動部を有して物理的にユーザに操作されるダイヤル、リューズ、またはレバー等でよい。操作部は、回転動作をする可動部を有することが望ましい。
【0037】
入力部は、ユーザによる操作部への操作に応じて、表示面112内の点を操作対象の操作点312として入力する。図3は、入力部が変換部120である例を示す。即ち、変換部120は、ユーザが実際に入力する操作点に対し、予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点312とする。本変形例においても、ユーザは、タッチパネル110に対して手指を縁部114に接触または離間等の操作をして、表示面112上のコントロール116を操作する。本変形例においても、変換部120は、ユーザが実際に操作した操作点210、212、220、222に応じて、表示面112内の点を操作対象の操作点312とする。
【0038】
変換部120は、第1の操作点210の入力に応じて、2本の一点鎖線の交点である表示面112の中央部を中心として、縁部114の略円形の形状と相似な図形を描く線を第1の線310とする。また、変換部120は、ユーザが第1の操作点210をタッチして入力した後に、タッチした部位をタッチパネル110上で操作点212まで時計回りに移動させたことに応じて、例えば、第1の線310の形状を図中の矢印で示したように中心を固定したまま拡大させる。また、変換部120は、タッチした部位をタッチパネル110上で操作点212とは反対の反時計回りに移動させた場合、第1の線310の形状を、中心を固定したまま縮小させてよい。
【0039】
変換部120は、ユーザの第2の操作点220の入力に応じて、第1の線310上で操作対象の操作点312の位置を定める。変換部120は、例えば、縁部114の略円形の形状に対する第2の操作点220の位置関係と、第1の線310の形状に対する操作対象の操作点312の位置関係とが、略相似の関係となるように定める。また、変換部120は、例えば、縁部114の略円形の形状に対して第2の操作点220から操作点222まで移動させた距離と、第1の線310の形状に対する操作対象の操作点312を移動させる距離とを、略相似の関係となるように図中の矢印の方向に移動させる。
【0040】
これに代えて、変換部120は、第2の操作点220から操作点222まで移動させた距離以上に、操作対象の操作点312を、第1の線310上に沿って図中の矢印のように反時計回りに移動させてよい。このように、変換部120は、ユーザが入力した操作点を、対応する操作対象の操作点312に変換する。
【0041】
以上の本変形例による表示装置100によれば、タッチパネル110の表示面112内の縁部114をユーザが操作することで、表示面112内の縁部114を除く中心部に表示されたコントロール116を操作することができる。また、表示面112の外部に操作部が設けられる場合でも、同様に、当該操作部をユーザが操作することで、表示面112内に表示されたコントロール116を操作することができる。
【0042】
図4は、本実施形態に係る表示装置100の第2の変形例を示す。本変形例の表示装置100において、図1に示された本実施形態に係る表示装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、説明を省略する。
【0043】
本変形例の変換部120は、ユーザが第1の操作点210を入力したことに応じて、第1の操作点210を通る第1の線310上に位置する表示面112内の点を、操作対象の操作点312とする。変換部120は、例えば、第1の操作点210の入力に応じて、第1の操作点210を通り、図中の上方向である表示面112の垂直方向に延びる線を第1の線310とする。
【0044】
変換部120は、第1の線310上の予め定められた位置の点を、操作対象の操作点312とする。例えば、変換部120は、第1の線310の中点を操作対象の操作点312とする。即ち、本変形例において、ユーザがタッチして入力する第1の操作点210は、操作対象の操作点312の表示面112上における水平方向の位置を決めることに相当する。
【0045】
変換部120は、第1の操作点210をユーザがタッチして入力した後に、タッチした部位をタッチパネル110上で第1の操作点210から移動する方向および距離に応じて、操作対象の操作点312の位置を表示面内で移動させる。例えば、変換部120は、ユーザが第1の操作点210をタッチして入力した後に、タッチした部位をタッチパネル110上で表示面112の水平方向に移動させたことに応じて、第1の線310および操作対象の操作点312を移動させた距離と同じ距離だけ同じ水平方向に移動する。
【0046】
変換部120は、ユーザが第1の操作点210をタッチした部位を第1の操作点210から移動させた距離のうち、第1の線310と平行方向に移動させた成分の距離に対して、第1の線310上の予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点312とする。例えば、変換部120は、ユーザが第1の操作点210をタッチして入力した後に、タッチした部位をタッチパネル110上で表示面112の垂直方向に移動させたことに応じて、第1の線310上の操作対象の操作点312を垂直方向に移動する。
【0047】
ここで、変換部120は、操作対象の操作点312が垂直方向に移動する距離を、ユーザがタッチした部位を移動させた距離以上の距離にしてよい。以上により、表示装置100は、操作対象の操作点312の表示面112上における垂直方向の位置を調節させることができる。これによって、表示装置100は、表示面112内に表示されたコントロール116をユーザに操作させることができる。
【0048】
これに代えて、変換部120は、第1の操作点210をユーザがタッチして入力した後に、第1の線310上に操作予定点を表示面112内で往復移動させつつ表示させ、ユーザがタッチした部位を離間した時点の操作予定点の位置を、操作対象の操作点312としてよい。ここで、変換部120は、第1の線310に沿って操作予定点を等速度で往復移動させてよい。
【0049】
例えば、ユーザがコントロール116bを操作したい場合、ユーザは、第1の線310がコントロール116b上を通るように第1の操作点210を選択してタッチする。ここで、第1の線310がコントロール116bを通過しない場合、ユーザは、第1の操作点210を再入力するか、または第1の操作点210をタッチした部位をタッチパネル110上で表示面112の水平方向に移動させて第1の線310の位置を調節してよい。
【0050】
これによって、変換部120は、第1の操作点210およびコントロール116bを通過する第1の線310上に、操作予定点を表示面112内で往復移動させつつ表示させる。次に、ユーザは、操作予定点がコントロール116b上に到達した時点でタッチした部位を第1の操作点210から離間させることで、コントロール116b上に操作予定点を停止させて、操作対象の操作点312の位置を確定する。これによって、ユーザは、コントロール116bを操作することができる。
【0051】
これに代えて、表示装置100は、ユーザが表示装置100を移動させて表示装置100に生じさせる加速度を検出する加速度検出部140を更に備え、加速度検出部140の検出結果に応じて操作対象の操作点312の表示面112上における垂直方向の位置を定めてよい。加速度検出部140は、複数の方向の加速度を検出する多軸加速度検出器であってよい。
【0052】
加速度検出部140は、第1の操作点210の入力後にユーザが表示装置100に与えた加速度を検出し、変換部120は、検出した加速度の大きさに対して、第1の線310上の予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点312とする。例えば、ユーザが第1の操作点210を入力した後に、表示装置100を傾け、加速度検出部140は表示装置100の傾きおよび/または傾けた勢いで生じる加速度の大きさを検出し、検出した強度に応じて、操作対象の操作点312の位置を定める。
【0053】
一例として、ユーザが表示装置100を表示面112と対向するように手に持ち、図4のように表示された表示面112を正面から視認しつつ操作している場合を説明する。このような場合に、ユーザが表示装置100を手前側である自分に向けて表示装置100を倒すように傾けたことに応じて、変換部120は、操作対象の操作点312の位置を図中の下方向である第1の操作点210に近づけるように操作対象の操作点312を移動させてよい。
【0054】
また、ユーザが表示装置100を手前側とは反対に自分より遠ざかる方向に向けて表示装置100を倒すように傾けたことに応じて、変換部120は、操作対象の操作点312の位置を図中の上方向である第1の操作点210から遠ざかるように操作対象の操作点312を移動させてよい。これに代えて、加速度検出部140は、ユーザが表示装置100を水平または垂直方向に移動したことを検出し、変換部120は、移動距離に応じて、操作対象の操作点312の位置を定めてもよい。
【0055】
以上の本変形例の表示装置100は、タッチパネル110の表示面112内の縁部114をユーザがタッチ操作することによって、表示面112内の縁部114を除く中心部に表示されたコントロール116を操作することができる。本変形例において、ユーザが表示面112の下側の縁部114をタッチ操作することを説明したが、これに代えて、ユーザは表示面112の他の辺をタッチ操作してもよい。
【0056】
例えば、ユーザが上側の縁部114に第1の操作点210を選択した場合、当該第1の操作点210を通り、表示面112内を垂直下向きに延びる線を第1の線310とする。この場合も、ユーザは、第1の操作点210を入力することで操作対象の操作点312の水平方向の位置を決めることに相当する。
【0057】
これに代えて、ユーザが右または左側の縁部114に第1の操作点210を選択した場合、当該第1の操作点210を通り、表示面112内を水平方向に延びる線を第1の線310としてよい。この場合、ユーザは、第1の操作点210を入力することで操作対象の操作点312の垂直方向の位置を決めることに相当する。
【0058】
図5は、本実施形態に係る表示装置100の第3の変形例を示す。本変形例の表示装置100において、図1および4に示された本実施形態に係る表示装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、説明を省略する。
【0059】
変換部120は、ユーザが入力する第2の操作点220に応じて、第1の線310上の予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点312とする。ここで、ユーザは、第1の操作点210を入力した後に、第2の操作点220を入力する。図5は、ユーザが表示面112の下側の縁部114をタッチ操作することで、操作対象の操作点312の水平方向の位置を決めた後に、第2の操作点220を入力して操作対象の操作点312の垂直方向の位置を決める例を説明する。
【0060】
変換部120は、例えば、第1の操作点210の入力に応じて、第1の操作点210を通り、表示面112の垂直方向に延びる線を第1の線310とする。変換部120は、第1の線310上の予め定められた位置の点を、操作対象の操作点312とする。
【0061】
変換部120は、次に、第2の操作点220の入力位置に応じて、操作対象の操作点312の垂直方向の位置を決める。例えば、変換部120は、ユーザが表示面112の下側の縁部114の略中央を第2の操作点220として入力したことに応じて、表示面112内の第1の線310の略中点を操作対象の操作点312の垂直方向の位置とする。
【0062】
また、ユーザが第2の操作点220を縁部114の中央よりも離れた位置とした場合、中央から離れた距離と略同一の距離だけ第1の線310の中点から離れた位置を、操作対象の操作点312の垂直方向の位置としてよい。これに代えて、変換部120は、第1の線310の中点から離れる距離を、第2の操作点220が縁部114の中央よりも離れた距離に予め定められた定数を掛けた距離としてよい。一例として、ユーザが縁部114の中央よりも右側に離れた位置を第2の操作点220とした場合、変換部120は、操作対象の操作点312の垂直方向の位置を中点よりも上方向に離れた位置に定めてよい。
【0063】
また、変換部120は、第2の操作点220をユーザがタッチして入力した後に、タッチした部位をタッチパネル110上で第2の操作点220から移動させた距離に対して、第1の線310上の予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点312とする。例えば、変換部120は、ユーザが第2の操作点220を第1の操作点210とは離れる方向である右方向に操作点222まで移動したことに応じて、操作対象の操作点312を第1の操作点210と離れる方向である上方向に移動させる。
【0064】
ここで、変換部120は、操作対象の操作点312の移動距離を第2の操作点220の移動距離と同一にしてよい。これに代えて、変換部120は、操作対象の操作点312の移動距離を、第2の操作点220の移動距離に予め定められた定数を掛けた距離としてよい。以上の本変形例による表示装置100によれば、タッチパネル110の表示面112内の縁部114をユーザが操作することで、表示面112内の縁部114を除く中心部に表示されたコントロール116を操作することができる。
【0065】
図6は、本実施形態に係る表示装置100の第4の変形例を示す。本変形例の表示装置100において、図1、4、および5に示された本実施形態に係る表示装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、説明を省略する。図6は、ユーザがコントロール116aを操作するべく、表示面112内のコントロール116が表示される領域を除く領域にタッチ入力して操作する例を示す。
【0066】
変換部120は、表示面112内の第2の操作点220を通る直線を第2の線320とし、表示面112内における第1の線310および第2の線320の交点を、操作対象の操作点312とする。変換部120は、例えば、第1の操作点210の入力に応じて、第1の操作点210を通り、表示面112の垂直方向に延びる線を第1の線310とする。また、変換部120は、第2の操作点220の入力に応じて、第2の操作点220を通り、表示面112の水平方向に延びる線を第2の線320とする。
【0067】
変換部120は、第1の線310と第2の線320との交点を、操作対象の操作点312とする。即ち、変換部120は、第1の操作点210に基づいて操作対象の操作点312の水平方向の位置を、第2の操作点220に基づいて操作対象の操作点312の垂直方向の位置を定める。ここで、ユーザは、第1の操作点210および第2の操作点220を入力する順番を変えてもよい。これに代えて、ユーザは、第1の操作点210および第2の操作点220を略同時に入力してもよい。
【0068】
また、ユーザは、第1の操作点210および第2の操作点220をタッチして入力した後に、タッチした部位をそれぞれ移動させて操作対象の操作点312の位置を調整してよい。以上の本変形例による表示装置100によれば、タッチパネル110の表示面112内の縁部114をユーザが操作することで、表示面112内の縁部114を除く中心部に表示されたコントロール116を操作することができる。
【0069】
図7は、本実施形態に係る表示装置100の第5の変形例を示す。本変形例の表示装置100において、図1、4、および5に示された本実施形態に係る表示装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、説明を省略する。図7は、ユーザがコントロール116eを操作するべく、表示面112内の縁部114にタッチ入力して操作する例を示す。
【0070】
変換部120は、表示面112内の第1の操作点210および第2の操作点220を通る直線を第1の線310とし、第1の線310上の予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点312とする。変換部120は、例えば、第1の操作点210および第2の操作点220の入力に応じて、第1の操作点210および第2の操作点220を通る表示面112内の線を第1の線310とする。
【0071】
また、変換部120は、第1の線310の中点を操作対象の操作点312としてよい。これに代えて、変換部120は、第1の線310を予め定められた比率で分割する点を操作対象の操作点312としてよい。
【0072】
ユーザは、第1の操作点210および第2の操作点220をタッチして入力した後に、タッチした部位をそれぞれ移動させて操作対象の操作点312の位置を調整してよい。以上の本変形例による表示装置100によれば、タッチパネル110の表示面112内の縁部114をユーザが操作することで、表示面112内の縁部114を除く中心部に表示されたコントロール116を操作することができる。
【0073】
図8は、本実施形態に係る表示装置100の第6の変形例を示す。本変形例の表示装置100において、図1、4、および5に示された本実施形態に係る表示装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、説明を省略する。図8は、ユーザがコントロール116bを操作するべく、表示面112内の縁部114にタッチ入力して操作する例を示す。
【0074】
変換部120は、表示面112内の第1の操作点210および第2の操作点220を結ぶ直線を底辺とする二等辺三角形の等しい2本の辺を、それぞれ第1の線310および第2の線320とし、第1の線310および第2の線320の交点を、操作対象の操作点312とする。変換部120は、二等辺三角形の面積が予め定められた値に等しくなるように、第1の操作点210および第2の操作点220の位置に応じて、二等辺三角形の高さを定めてよい。
【0075】
これに代えて、変換部120は、二等辺三角形の形状が予め定められた形状と相似になるように、第1の操作点210および第2の操作点220の位置に応じて、二等辺三角形の高さを定めてよい。以上により、変換部120は、ユーザの第1の操作点210および第2の操作点220の間隔に応じて、第1の操作点210および第2の操作点220を結ぶ線分の表示面112内の二等分線上で、操作対象の操作点312の位置を定めることができる。
【0076】
ユーザは、第1の操作点210および第2の操作点220をタッチして入力した後に、タッチした部位をそれぞれ移動させて操作対象の操作点312の位置を調整してよい。以上の本変形例による表示装置100によれば、タッチパネル110の表示面112内の縁部114をユーザが操作することで、表示面112内の縁部114を除く中心部に表示されたコントロール116を操作することができる。
【0077】
以上の本実施形態に係る表示装置100の第4から6の変形例において、表示面112の形状を四角形とした例を説明したが、これに代えて、表示面112は、円形、楕円形、長円形、または多角形等であってよい。
【0078】
図9は、本実施形態に係る表示装置100の第7の変形例を示す。本変形例の表示装置100において、図3、4、および5に示された本実施形態に係る表示装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、説明を省略する。図9は、コントロール116bを操作するべく、ユーザが表示面112内の縁部114にタッチ入力して操作する例を示す。
【0079】
変換部120は、ユーザが第1の操作点210を入力したことに応じて、第1の操作点210および表示面112の中心部を通る表示面112内の直線を、第1の線310とする。図中において、変換部120が、第1の操作点210の入力に応じて、第1の操作点210と2本の一点鎖線の交点である表示面112の中心部とを結ぶ、表示面112の半径となる線を第1の線310とする例を示す。これに代えて、変換部120は、第1の操作点210と2表示面112の中心部とを通り、表示面112の直径となる線を第1の線310としてもよい。変換部120は、第1の線310上の予め定められた位置の点を、操作対象の操作点312としてよい。
【0080】
変換部120は、第1の操作点210をユーザがタッチして入力した後に、第1の線310を表示面112の中心部を中心として回転させ、ユーザがタッチした部位を離間した時点で第1の線310の回転を停止させる。変換部120は、第1の線310の回転を停止させると同時に、第1の線310上で操作予定点を往復運動させつつ表示させてよい。この場合、変換部120は、ユーザが再びタッチ入力することで、操作予定点の往復運動を停止させ、停止した操作予定点の位置を操作対象の操作点312とする。
【0081】
このように、本変形例による表示装置100によれば、タッチパネル110の表示面112内の縁部114をユーザが操作することで、表示面112内の縁部114を除く中心部に表示されたコントロール116を操作することができる。
【0082】
以上の本変形例は、変換部120がユーザがタッチして入力する第1の操作点210に基づき、第1の線310を定めることを説明した。ここで、本実施形態に係る表示装置100の第2の変形例も、第1の操作点210に基づき、第1の線310を定めている。そこで、本変形例の変換部120は、第1の線310を定めた後に第1の線310上に操作対象の操作点312を定めることについて、第2の変形例と略同一の方法を採ることもできる。
【0083】
即ち、変換部120は、第1の操作点210をユーザがタッチして入力した後に、タッチした部位をタッチパネル110上で第1の操作点210から移動する方向および距離に応じて、操作対象の操作点312の位置を表示面内で移動させてよい。例えば、変換部120は、ユーザが第1の操作点210をタッチして入力した後に、タッチした部位をタッチパネル110上で表示面112の円周方向に移動させたことに応じて、第1の線310および操作対象の操作点312を表示面112の中心部を中心に回転移動させる。
【0084】
また、例えば、変換部120は、タッチした部位をタッチパネル110上で第1の線310上を移動させたことに応じて、第1の線310上で操作対象の操作点312をユーザが移動させた方向に移動させる。これに代えて、変換部120は、タッチした部位を表示面112の円周方向に移動させたことに応じて、第1の線310および操作対象の操作点312を表示面112の中心部を中心に回転移動させ、次に、タッチした部位を移動させた方向とは逆向きの円周方向に移動させたことに応じて、第1の線310上で操作対象の操作点312を移動させてよい。
【0085】
これに代えて、例えば、変換部120は、第1の操作点210をユーザがタッチして入力した後に、第1の線310上に操作予定点を表示面112内で往復移動させつつ表示させ、ユーザがタッチした部位を離間した時点の操作予定点の位置を、操作対象の操作点312とする。また、表示装置100は、加速度検出部140を更に備え、ユーザが表示装置100に与える加速度等に基づいて操作対象の操作点312の位置を定めてもよい。
【0086】
以上の本変形例において、ユーザの第1の操作点210の入力に応じて、表示面112上の線を第1の線310とする例を説明した。これに加えて、ユーザの第2の操作点220の入力に応じて、第1の線310上の操作対象の操作点312の位置を定めてもよい。
【0087】
即ち、変換部120は、ユーザが入力する第2の操作点220に応じて、第1の線310上の予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点312とする。変換部120は、操作対象の操作点312の位置を、第1の線310の中点の位置としてよい。また、変換部120は、第2の操作点220をユーザがタッチして入力した後に、タッチした部位をタッチパネル110上で第2の操作点220から移動させた距離に対して、操作対象の操作点312を予め定められた比率で第1の線上を移動させてよい。以上の本変形例において、表示面112の形状を略円形とした例を説明したが、これに代えて、楕円形、長円形、または多角形等であってよい。
【0088】
図10は、本実施形態に係る表示装置100の第8の変形例を示す。本変形例の表示装置100において、図3に示された本実施形態に係る表示装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、説明を省略する。図10は、コントロール116bを操作するべく、ユーザが表示面112内の縁部114にタッチ入力して操作する例を示す。
【0089】
変換部120は、ユーザが第1の操作点210を入力したことに応じて、表示面112の縁部114から中心部に向かう渦巻き状の曲線を第1の線310とし、第1の線310上の操作予定点を表示面112内で往復移動させつつ表示させる。ここで、変換部120は、第1の線310上の操作予定点を、第1の操作点210から表示面112の中心部までの間を等速度で往復移動させてよい。
【0090】
変換部120は、第1の操作点210をユーザがタッチして入力した後に、ユーザがタッチした部位を離間した時点の操作予定点の位置を、操作対象の操作点312とする。このように、本変形例による表示装置100によれば、タッチパネル110の表示面112内の縁部114をユーザが操作することで、表示面112内の縁部114を除く中心部に表示されたコントロール116を操作することができる。
【0091】
また、変換部120は、ユーザが第1の操作点210をタッチして入力した後に、タッチした部位をタッチパネル110上で表示面112の円周方向に移動させた距離および方向に応じて、操作予定点の移動速度を加減してよい。また、変換部120は、ユーザが第2の操作点220をタッチして入力した後に、タッチした部位をタッチパネル110上で表示面112の円周方向に移動させた距離および方向に応じて、第1の線310の渦巻きの渦の密度を増減させてよい。これによって、ユーザは速やかに操作予定点を操作すべきコントロール116上に移動させることができる。以上の本変形例において、表示面112の形状を略円形とした例を説明したが、これに代えて、楕円形、長円形、または多角形等であってよい。
【0092】
図11は、本実施形態に係る表示装置100の第9の変形例を示す。本変形例の表示装置100において、図1から10に示された本実施形態に係る表示装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、説明を省略する。本変形例の表示装置100は、ユーザが表示面112内の縁部114を操作することで、表示面112に表示されたコンテンツをスクロールさせる。
【0093】
変換部120は、操作対象の操作点312の入力後に、第3の操作点230をユーザがタッチして入力した後に、タッチした部位をタッチパネル110上で第3の操作点230から移動させた距離の情報を取得する。図11は、ユーザが第3の操作点230を操作点232まで移動させた例を示す。
【0094】
ここで、本変形例の表示装置100は、操作対象の操作点312の入力方法として、図1から図10で説明した実施形態のいずれの入力方法を採ってもよい。図11は、図7の本実施形態に係る表示装置100の第5の変形例で説明した入力方法で操作対象の操作点312を入力した例を示す。また、図11は、タッチパネル110の形状を四角形にした例を示すが、これに代えて、楕円形、円形、長円形、または多角形等であってよい。
【0095】
表示面112は、距離の情報に基づき、表示している画面情報を予め定められたスクロール量だけスクロールさせる。表示面112は、ユーザが第3の操作点230を移動させた距離の情報を、処理部130から受け取ってよく、これに代えて、変換部120から受け取ってもよい。このように、本変形例の表示装置100は、タッチパネル110の表示面112の縁部114をユーザが操作することで、表示面112が表示しているコンテンツをスクロールすることができる。これによって、表示装置100は、ユーザが入力した操作対象の操作点312の位置を調整することができる。
【0096】
変換部120は、表示面112がコンテンツをスクロールした後に、ユーザが第1の操作点210または第2の操作点220をタッチした部位をタッチパネル110上でから移動させた場合に、当該移動させた距離に応じて、第1の線310および/または操作対象の操作点312を移動させてよい。これによって、本変形例の表示装置100は、表示面112の縁部114をユーザが操作することで、当初タッチパネル110の表示面112に表示されていないコントロール116を操作することができる。
【0097】
以上の実施例において、表示装置100は、タッチパネル110の表示面112の縁部114をユーザが操作することで、表示面112内の縁部114を除く中心部に表示されたコントロール116を操作することを説明した。これに代えて、表示装置100は、表示面112内のユーザが操作するコントロール116が表示される領域を除く領域をユーザが操作することで、当該コントロール116を操作してもよい。
【0098】
図12から図14で説明する変形例は、表示面112内のコントロール116が表示される領域を除く領域において、ユーザの第1の操作点210および第2の操作点220の入力に応じて、操作対象の操作点312の位置を定める。
【0099】
図12は、本実施形態に係る表示装置100の第10の変形例を示す。本変形例の表示装置100において、図1および6に示された本実施形態に係る表示装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、説明を省略する。図12は、ユーザがコントロール116aを操作するべく、表示面112内のコントロール116が表示される領域を除く領域にタッチ入力して操作する例を示す。
【0100】
変換部120は、第4の変形例と同様に、第1の操作点210の入力に応じて、第1の操作点210を通り、表示面112の垂直方向に延びる線を第1の線310とする。また、変換部120は、第2の操作点220の入力に応じて、第2の操作点220を通り、表示面112の水平方向に延びる線を第2の線320とする。
【0101】
これに代えて、変換部120は、第1の操作点210を通り、表示面112の水平方向に延びる線を第1の線310とし、第2の操作点220を通り、表示面112の垂直方向に延びる線を第2の線320としてもよい。また、変換部120は、第1の線310と第2の線320との交点を、操作対象の操作点312とする。
【0102】
図13は、本実施形態に係る表示装置100の第11の変形例を示す。本変形例の表示装置100において、図1および7に示された本実施形態に係る表示装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、説明を省略する。図13は、ユーザがコントロール116bを操作するべく、表示面112内のコントロール116が表示される領域を除く領域にタッチ入力して操作する例を示す。
【0103】
変換部120は、第5の変形例と同様に、第1の操作点210および第2の操作点220の入力に応じて、第1の操作点210および第2の操作点220を通る表示面112内の線を第1の線310とする。また、変換部120は、第1の線310上の予め定められた位置関係にある点を操作対象の操作点312とする。
【0104】
図14は、本実施形態に係る表示装置100の第12の変形例を示す。本変形例の表示装置100において、図1および8に示された本実施形態に係る表示装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、説明を省略する。図14は、ユーザがコントロール116aを操作するべく、表示面112内のコントロール116が表示される領域を除く領域にタッチ入力して操作する例を示す。
【0105】
変換部120は、第6の変形例と同様に、表示面112内の第1の操作点210および第2の操作点220を結ぶ直線を底辺とする二等辺三角形の等しい2本の辺を、第1の線310および第2の線320とし、第1の線310および第2の線320の交点を、操作対象の操作点312とする。このような点は、表示面112上において、第1の操作点210および第2の操作点220を結ぶ直線を挟んで線対称の位置に2つ存在することがある。このような場合、変換部120は、予め定められた一方の点を操作対象の操作点312とし、他方の点は無視してもよい。
【0106】
以上のように、第10から12の変形例による表示装置100によれば、タッチパネル110の表示面112内のコントロール116が表示される領域を除く領域をユーザが操作することで、表示面112内に表示されたコントロール116を操作することができる。
【0107】
図15は、コンピュータ1900のハードウェア構成の一例を示す。本実施形態に係るコンピュータ1900は、ホスト・コントローラ2082により相互に接続されるCPU2000、RAM2020、グラフィック・コントローラ2075、および表示装置2080を有するCPU周辺部と、I/Oコントローラ2084によりホスト・コントローラ2082に接続される通信インターフェイス2030、ハードディスクドライブ2040、およびDVDドライブ2060を有する入出力部と、I/Oコントローラ2084に接続されるROM2010、フレキシブルディスク・ドライブ2050、およびI/Oチップ2070を有するレガシー入出力部と、を備える。
【0108】
ホスト・コントローラ2082は、RAM2020と、高い転送レートでRAM2020をアクセスするCPU2000およびグラフィック・コントローラ2075とを接続する。CPU2000は、ROM2010およびRAM2020に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。グラフィック・コントローラ2075は、CPU2000等がRAM2020内に設けたフレーム・バッファ上に生成する画像データを取得し、表示装置2080上に表示させる。これに代えて、グラフィック・コントローラ2075は、CPU2000等が生成する画像データを格納するフレーム・バッファを、内部に含んでもよい。
【0109】
I/Oコントローラ2084は、ホスト・コントローラ2082と、比較的高速な入出力装置である通信インターフェイス2030、ハードディスクドライブ2040、DVDドライブ2060を接続する。通信インターフェイス2030は、ネットワークを介して他の装置と通信する。ハードディスクドライブ2040は、コンピュータ1900内のCPU2000が使用するプログラムおよびデータを格納する。DVDドライブ2060は、DVD−ROM2095からプログラムまたはデータを読み取り、RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供する。
【0110】
また、I/Oコントローラ2084には、ROM2010と、フレキシブルディスク・ドライブ2050、およびI/Oチップ2070の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM2010は、コンピュータ1900が起動時に実行するブート・プログラム、および/または、コンピュータ1900のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスク・ドライブ2050は、フレキシブルディスク2090からプログラムまたはデータを読み取り、RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供する。I/Oチップ2070は、タッチ位置検出部2081、フレキシブルディスク・ドライブ2050をI/Oコントローラ2084へと接続すると共に、例えばパラレル・ポート、シリアル・ポート、キーボード・ポート、マウス・ポート等を介して各種の入出力装置をI/Oコントローラ2084へと接続する。ここで、入出力装置として加速度検出部140を用いる場合、I/Oチップ2070は、当該加速度検出部140と接続され、当該加速度検出部140をI/Oコントローラ2084へと接続する。
【0111】
RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供されるプログラムは、フレキシブルディスク2090、DVD−ROM2095、またはICカード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。プログラムは、記録媒体から読み出され、RAM2020を介してコンピュータ1900内のハードディスクドライブ2040にインストールされ、CPU2000において実行される。
【0112】
プログラムは、コンピュータ1900にインストールされ、コンピュータ1900を、表示装置100として機能させる。ここで、タッチパネル110は、タッチセンサ等のタッチ位置検出部2081を有する表示装置2080である。タッチ位置検出部2081は、I/Oチップ2070に接続される。
【0113】
プログラムに記述された情報処理は、コンピュータ1900に読込まれることにより、ソフトウェアと上述した各種のハードウェア資源とが協働した具体的手段である表示装置100として機能する。そして、この具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ1900の使用目的に応じた情報の演算または加工を実現することにより、使用目的に応じた特有のタッチパネル110、変換部120、および処理部130が構築される。
【0114】
一例として、コンピュータ1900と外部の装置等との間で通信を行う場合には、CPU2000は、RAM2020上にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理内容に基づいて、通信インターフェイス2030に対して通信処理を指示する。通信インターフェイス2030は、CPU2000の制御を受けて、RAM2020、ハードディスクドライブ2040、フレキシブルディスク2090、またはDVD−ROM2095等の記憶装置上に設けた送信バッファ領域等に記憶された送信データを読み出してネットワークへと送信し、もしくは、ネットワークから受信した受信データを記憶装置上に設けた受信バッファ領域等へと書き込む。このように、通信インターフェイス2030は、DMA(ダイレクト・メモリ・アクセス)方式により記憶装置との間で送受信データを転送してもよく、これに代えて、CPU2000が転送元の記憶装置または通信インターフェイス2030からデータを読み出し、転送先の通信インターフェイス2030または記憶装置へとデータを書き込むことにより送受信データを転送してもよい。
【0115】
また、CPU2000は、ハードディスクドライブ2040、DVDドライブ2060(DVD−ROM2095)、フレキシブルディスク・ドライブ2050(フレキシブルディスク2090)等の外部記憶装置に格納されたファイルまたはデータベース等の中から、全部または必要な部分をDMA転送等によりRAM2020へと読み込ませ、RAM2020上のデータに対して各種の処理を行う。そして、CPU2000は、処理を終えたデータを、DMA転送等により外部記憶装置へと書き戻す。このような処理において、RAM2020は、外部記憶装置の内容を一時的に保持するものとみなせるから、本実施形態においてはRAM2020および外部記憶装置等をメモリ、記憶部、または記憶装置等と総称する。本実施形態における各種のプログラム、データ、テーブル、データベース等の各種の情報は、このような記憶装置上に格納されて、情報処理の対象となる。なお、CPU2000は、RAM2020の一部をキャッシュメモリに保持し、キャッシュメモリ上で読み書きを行うこともできる。このような形態においても、キャッシュメモリはRAM2020の機能の一部を担うから、本実施形態においては、区別して示す場合を除き、キャッシュメモリもRAM2020、メモリ、および/または記憶装置に含まれるものとする。
【0116】
また、CPU2000は、RAM2020から読み出したデータに対して、プログラムの命令列により指定された、本実施形態中に記載した各種の演算、情報の加工、条件判断、情報の検索・置換等を含む各種の処理を行い、RAM2020へと書き戻す。例えば、CPU2000は、条件判断を行う場合においては、本実施形態において示した各種の変数が、他の変数または定数と比較して、大きい、小さい、以上、以下、等しい等の条件を満たすかどうかを判断し、条件が成立した場合(または不成立であった場合)に、異なる命令列へと分岐し、またはサブルーチンを呼び出す。
【0117】
また、CPU2000は、記憶装置内のファイルまたはデータベース等に格納された情報を検索することができる。例えば、第1属性の属性値に対し第2属性の属性値がそれぞれ対応付けられた複数のエントリが記憶装置に格納されている場合において、CPU2000は、記憶装置に格納されている複数のエントリの中から第1属性の属性値が指定された条件と一致するエントリを検索し、そのエントリに格納されている第2属性の属性値を読み出すことにより、所定の条件を満たす第1属性に対応付けられた第2属性の属性値を得ることができる。
【0118】
以上に示したプログラムまたはモジュールは、外部の記録媒体に格納されてもよい。記録媒体としては、フレキシブルディスク2090、DVD−ROM2095の他に、DVDまたはCD等の光学記録媒体、MO等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワークまたはインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスクまたはRAM等の記憶装置を記録媒体として使用し、ネットワークを介してプログラムをコンピュータ1900に提供してもよい。
【0119】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0120】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0121】
100 表示装置、110 タッチパネル、112 表示面、114 縁部、116 コントロール、120 変換部、130 処理部、140 加速度検出部、210 第1の操作点、212 操作点、220 第2の操作点、222 操作点、230 第3の操作点、232 操作点、310 第1の線、312 操作対象の操作点、320 第2の線、1900 コンピュータ、2000 CPU、2010 ROM、2020 RAM、2030 通信インターフェイス、2040 ハードディスクドライブ、2050 フレキシブルディスク・ドライブ、2060 DVDドライブ、2070 I/Oチップ、2075 グラフィック・コントローラ、2080 表示装置、2081 タッチ位置検出部、2082 ホスト・コントローラ、2084 I/Oコントローラ、2090 フレキシブルディスク、2095 DVD−ROM
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置、入力方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、タッチパネルを備える機器は、タッチパネルの表示画面に操作ボタン等を表示し、ユーザが操作ボタンの表示位置をタッチしたことを検出することで当該操作ボタンに対応する操作を実行していた(例えば、特許文献1〜4参照)。
特許文献1 特開2002−333951号公報
特許文献2 特開2004−152217号公報
特許文献3 特開2007−200002号公報
特許文献4 特開2010−39614号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、このようなタッチパネルの表示面の大きさが、ユーザの手指等に比べて小さい場合、機器を操作する手指で表示面が隠れてしまい、操作ボタン等を確認しつつ操作することが困難であった。また、操作すべき操作ボタンが手指に比べて小さく表示されることもあり、この場合、操作すること自体が困難であった。また、タッチパネルの表示面の大きさが、ユーザの手指等に比べて大きい場合、表示面をタッチする手指を大きく移動させる必要が生じ、操作が困難になることがあった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第1の態様においては、表示面に画面を表示するとともに、表示面内におけるユーザの操作点を入力するタッチパネルと、ユーザがタッチパネル上で実際に操作した操作点に対し、予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点とする変換部と、を備える表示装置並びにその入力方法およびプログラムを提供する。
【0005】
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】本実施形態に係る表示装置100の構成例を示す。
【図2】本実施形態に係る表示装置100の動作フローを示す。
【図3】本実施形態に係る表示装置100の第1の変形例を示す。
【図4】本実施形態に係る表示装置100の第2の変形例を示す。
【図5】本実施形態に係る表示装置100の第3の変形例を示す。
【図6】本実施形態に係る表示装置100の第4の変形例を示す。
【図7】本実施形態に係る表示装置100の第5の変形例を示す。
【図8】本実施形態に係る表示装置100の第6の変形例を示す。
【図9】本実施形態に係る表示装置100の第7の変形例を示す。
【図10】本実施形態に係る表示装置100の第8の変形例を示す。
【図11】本実施形態に係る表示装置100の第9の変形例を示す。
【図12】本実施形態に係る表示装置100の第10の変形例を示す。
【図13】本実施形態に係る表示装置100の第11の変形例を示す。
【図14】本実施形態に係る表示装置100の第12の変形例を示す。
【図15】コンピュータ1900のハードウェア構成の一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0008】
図1は、本実施形態に係る表示装置100の構成例を示す。表示装置100は、タッチパネル上の操作ボタン等のコントロールが表示される領域とは異なる部分をユーザが操作することで、コントロールを選択および確定させる。表示装置100は、携帯電話装置、携帯情報端末装置、またはタッチパネルを有する電子機器装置等に組み込まれてよく、この場合、ユーザの操作に応じた処理を当該装置に実行させる。表示装置100は、タッチパネル110と、変換部120と、処理部130とを備える。
【0009】
タッチパネル110は、表示面112を有し、表示面112に画面を表示するとともに、表示面112内におけるユーザの操作点を入力する。タッチパネル110は、例えば、液晶パネル等の表示部と、タッチセンサ等のタッチ位置検出部とを有し、ユーザがタッチした表示部上の位置を検出する。タッチパネル110は、ユーザが表示部に手指等を近接させる動作、表示部を触れる動作、表示部を予め定められた時間以上触れる動作、表示部を触れたまま滑らせる動作、および/または表示部に触れていた手指等を離間させる動作を検出する。
【0010】
表示面112は、コントロール116、文字、画像、および/または動画等を含むコンテンツを表示する。表示面112は、表示するコンテンツの画面サイズに応じて、拡大または縮小表示させてよい。これに代えて、表示面112は、コンテンツの一部または全体を表示してよく、この場合、スクロールバーまたは拡大および縮小表示を指示できるスライダーと共にコンテンツを表示してよい。
【0011】
ここで、表示面112は、ユーザの操作を入力させるコントロール116として、例えば、押しボタン等の動作をするボタン、複数の選択肢のうち一つを選択させるラジオボタン、複数の選択肢のうち一以上を選択できるチェックボックス、つまみ等を直線移動させる動作をするスライダー、数値入力の補助をするスピンボタン、スクロールバー、リストボックス、ドロップダウンリスト、メニュー、ツールバー、アイコン、およびテキストボックス等のグラフィカルユーザインターフェースの部品を表示する。図中の表示面112は、コントロール116a〜116fを6個の押しボタンとして表示する例を示す。表示面112は、縁部114を含む。
【0012】
縁部114は、表示面112の上下左右の少なくとも1つの縁部の領域において、予め定められた幅で設けられたタッチ位置検出部である。縁部114は、例えば、表示面112の周囲数ドット分に対応するタッチ位置検出部である。縁部114は、ユーザがタッチパネル110上で実際に操作する操作領域である。図中において、縁部114は、四角形の表示面112に有する四辺の全ての縁とする例を示したが、これに代えて、縁部114は、表示面112の有する1つ以上の辺の縁であってよい。また、縁部114は、辺の縁の一部であってもよい。
【0013】
以上のタッチパネル110に対して、例えば、ユーザは手指を縁部114に接触または離間等の操作をして表示面112上のコントロール116を操作する。図中の縁部114に、ユーザの入力が検出された操作点の例として、操作点210、212、220、222を示す。
【0014】
変換部120は、ユーザがタッチパネル110上で実際に操作した操作点に対し、予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点312とする。変換部120は、表示面112内の縁部114に対する操作を入力したことに応じて、表示面112内の縁部114を除く中心部における、表示面112内の縁部114を操作した操作点に対して予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点312とする。本実施例において、変換部120は、ユーザが実際に操作した縁部114上の操作点210、212、220、222に応じて、表示面112内の点を操作対象の操作点312とする。
【0015】
変換部120は、ユーザが第1の操作点210を入力したことに応じて、表示面112の中央部を中心とした表示面112の縁部114と相似な図形を描く線を第1の線310とする。図中において、変換部120が、第1の操作点210の入力に応じて、2本の一点鎖線の交点である表示面112の中央部を中心として、縁部114の四角形の形状と相似な図形を第1の線310とする例を示す。
【0016】
ここで、変換部120は、第1の操作点210をユーザがタッチして入力した後に、タッチした部位をタッチパネル110上で第1の操作点210から移動させた距離に対して、予め定められた比率で表示面112の中央部を中心として相似図形を拡大または縮小する。例えば、変換部120は、縁部114の略中央に第1の操作点210が入力されたことに応じて、第1の線310が形成する相似図形の大きさを最小サイズと最大サイズとの略中間の大きさにして表示する。
【0017】
ここで、変換部120は、第1の操作点210が、縁部114の中央よりも左方向にずれて入力された場合に、ずれた距離が大きいほど第1の線310が形成する相似図形の大きさを、より大きく表示してよい。この場合、変換部120は、第1の操作点210が、縁部114の中央よりも操作点212側とは逆の右方向にずれて入力された場合に、ずれた距離が大きいほど第1の線310が形成する相似図形の大きさを、より小さく表示してよい。例えば、変換部120は、第1の操作点210が、縁部114の中央よりずれた距離に比例した大きさで、第1の線310が形成する相似図形を表示してよい。
【0018】
また、変換部120は、ユーザが第1の操作点210をタッチして入力した後に、タッチした部位をタッチパネル110上で操作点212まで移動させたことに応じて、例えば、第1の線310が描く四角形の形状を、図中の矢印で示したように中心を固定したまま拡大させる。ここで、変換部120は、タッチした部位をタッチパネル110上で操作点212とは反対の右方向に移動させた場合、第1の線310が描く四角形の形状を、中心を固定したまま縮小させてよい。
【0019】
また、変換部120は、ユーザが入力する第2の操作点220に応じて、第1の線310上の予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点312とする。変換部120は、例えば、縁部114の四角形の形状に対する第2の操作点220の位置関係と、第1の線310の形状に対する操作対象の操作点312の位置関係とが、略相似の関係に位置するように定める。
【0020】
また、変換部120は、第2の操作点220をユーザがタッチして入力した後に、タッチした部位をタッチパネル110上で第2の操作点220から移動させた距離に対して、操作対象の操作点312を予め定められた比率で表示面112の中央部を中心として移動させる。変換部120は、例えば、縁部114の四角形の形状に対して第2の操作点220から操作点222まで移動させた距離と、第1の線310の形状に対する操作対象の操作点312を移動させる距離とを、略相似の関係が成立するように図中の矢印の方向に移動させる。
【0021】
これに代えて、変換部120は、第2の操作点220から操作点222まで移動させた距離以上に、操作対象の操作点312を、第1の線310上に沿って図中の矢印の方向に移動させてよい。変換部120は、例えば、縁部114の一辺の一端から他端まで移動させると、操作対象の操作点312が第1の線310で形成される四角形の形状を略一周するように移動させる。
【0022】
このように、変換部120は、ユーザが入力した操作点を、対応する操作対象の操作点312に変換する。変換部120は、ユーザが操作対象の操作点312を確定したことに応じて、確定された操作対象の操作点312の位置情報を処理部130に送信する。
【0023】
処理部130は、変換部120が送信した操作対象の操作点312の位置情報を受信して、表示面112に表示されたコンテンツの当該位置にタッチ入力されたものとして処理する。図中の例において、処理部130は、ユーザが確定した操作対象の操作点312の位置情報を受信して、表示面112に表示されたコンテンツの対応する位置に表示されているコントロール116eがクリックされたとして、コントロール116eの実行を処理する。
【0024】
また、処理部130は、予め定められたプログラムを実行して、プログラムに応じたコンテンツを表示面112に表示する。ここで、処理部130は、予め定められたプログラムの実行またはユーザの指定によって、インターネット等のネットワーク上のコンテンツを表示面112に表示してよい。
【0025】
図2は、本実施形態に係る表示装置100の動作フローを示す。表示装置100は、表示面112に表示するコンテンツにコントロール116が含まれている場合に、ユーザからの入力を待つ縁部操作モードを開始する(S200)。これに代えて、表示装置100は、ユーザがタッチパネル110をタッチする、表示装置100を移動させて加速度を与える、または表示装置100を傾ける等の動作を検出することで、縁部操作モードを開始してよい。この場合、表示装置100は、ユーザの動作入力を検出する検出部を更に備えてよい。
【0026】
次に、表示装置100は、ユーザからの縁部114における操作領域のタッチを検出する(S210)。変換部120は、検出したユーザの第1の操作点210および第2の操作点220に基づき、対応する操作対象の操作点312に変換する。
【0027】
次に、表示面112は、ユーザが操作点を入力したことに応じて、入力した操作点に対応する第1の線310および操作対象の操作点312を表示する(S220)。即ち、表示面112は、第1の線310をユーザの操作入力の補助線として、操作対象の操作点312を操作予定点として描画する。この場合、変換部120は、第1の線310および操作対象の操作点312の位置情報をタッチパネル110に送信してよく、これに代えて、処理部130を介してタッチパネル110に送信してよい。
【0028】
次に、変換部120は、第1の操作点210の操作点212への移動、および/または第2の操作点220の操作点222への移動に基づき、対応する第1の線310および操作対象の操作点312を移動する(S230)。ここで、変換部120は、第1の操作点210の移動と第2の操作点220の移動との、順番および回数に依存することなく、ユーザが操作を確定するまでに移動させた位置に応じて、対応する第1の線310および操作対象の操作点312を移動させてよい。また、これらの移動に伴い、表示面112は、第1の線310および操作対象の操作点312の描画を更新してよい。
【0029】
次に、変換部120は、ユーザが操作対象の操作点312を確定するまで、ステップS210からステップS230を繰り返す(S240)。ここで、変換部120は、予め定められた動作をユーザが入力することで、操作対象の操作点312の確定を検出する。変換部120は、例えば、ユーザが第1の操作点210および第2の操作点220としてタッチした部位を離間する、第3の操作点を入力する、表示装置100を移動させて加速度を与える、または表示装置100を傾ける等の動作を検出することで、操作対象の操作点312の確定を検出する。
【0030】
また、変換部120は、操作対象の操作点312の確定動作とは異なる予め定められた動作をユーザが入力することで、操作対象の操作点312の入力を取り消してよい。変換部120は、例えば、ユーザが第1の操作点210および第2の操作点220としてタッチした部位を離間する、第3の操作点を入力する、表示装置100を移動させて加速度を与える、または表示装置100を傾ける等の動作を検出することで、操作対象の操作点312の入力を取り消してよい。この場合、表示装置100は、ステップS210に戻って、操作対象の操作点312を再入力させる。
【0031】
変換部120は、操作対象の操作点312の確定を検出したことに応じて、確定された操作対象の操作点312の位置情報を処理部130に送信し、縁部操作モードを終了させる(S250)。ここで、表示面112が表示するコントロール116が複数のユーザ入力を待つ場合は、処理部130は、受信した操作対象の操作点312の位置情報を記憶または保持しつつ、縁部操作モードを開始してよい。
【0032】
以上の本実施例による表示装置100によれば、タッチパネル110の表示面112内の縁部114をユーザが操作することで、表示面112内の縁部114を除く中心部に表示されたコントロール116を操作することができる。これによって、例えば、表示装置100の表示面112がユーザの手指に比べて小さくても、ユーザは表示面112内の縁部114を除く中心部を視認しつつコントロール116を操作することができる。
【0033】
また、例えば、表示面112に表示されるコントロール116がユーザの手指に比べて小さくても、ユーザは容易に入力すべきコントロール116を操作することができる。また、例えば、表示装置100の表示面112がユーザの手指に比べて大きく、広い面積にコントロール116が分散されて配置されていても、ユーザは表示面112内の縁部114を操作することで、容易に入力すべきコントロール116を操作することができる。
【0034】
図3は、本実施形態に係る表示装置100の第1の変形例を示す。本変形例の表示装置100において、図1に示された本実施形態に係る表示装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、説明を省略する。本変形例の表示面112は、表示部分の縁部114が曲線を有する楕円形状または円形状である。これに代えて、表示面112は、長円形であってもよい。本変形例の表示装置100は、例えば、時計等に組み込まれてもよい。
【0035】
本変形例の表示装置100は、操作部と入力部とを備える。ユーザが操作する操作部は、表示面112の縁部114に設けられる。図3は、操作部が縁部114である例を示す。
【0036】
これに代えて、操作部は、表示面112の外部に設けられてもよい。この場合、操作部は、表示面112の同心円状にリングまたはリングの一部を形成する形状で設けられてよい。また、操作部は、ユーザの操作点を入力するタッチパネルを含んでよい。これに代えて、操作部は、可動部を有して物理的にユーザに操作されるダイヤル、リューズ、またはレバー等でよい。操作部は、回転動作をする可動部を有することが望ましい。
【0037】
入力部は、ユーザによる操作部への操作に応じて、表示面112内の点を操作対象の操作点312として入力する。図3は、入力部が変換部120である例を示す。即ち、変換部120は、ユーザが実際に入力する操作点に対し、予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点312とする。本変形例においても、ユーザは、タッチパネル110に対して手指を縁部114に接触または離間等の操作をして、表示面112上のコントロール116を操作する。本変形例においても、変換部120は、ユーザが実際に操作した操作点210、212、220、222に応じて、表示面112内の点を操作対象の操作点312とする。
【0038】
変換部120は、第1の操作点210の入力に応じて、2本の一点鎖線の交点である表示面112の中央部を中心として、縁部114の略円形の形状と相似な図形を描く線を第1の線310とする。また、変換部120は、ユーザが第1の操作点210をタッチして入力した後に、タッチした部位をタッチパネル110上で操作点212まで時計回りに移動させたことに応じて、例えば、第1の線310の形状を図中の矢印で示したように中心を固定したまま拡大させる。また、変換部120は、タッチした部位をタッチパネル110上で操作点212とは反対の反時計回りに移動させた場合、第1の線310の形状を、中心を固定したまま縮小させてよい。
【0039】
変換部120は、ユーザの第2の操作点220の入力に応じて、第1の線310上で操作対象の操作点312の位置を定める。変換部120は、例えば、縁部114の略円形の形状に対する第2の操作点220の位置関係と、第1の線310の形状に対する操作対象の操作点312の位置関係とが、略相似の関係となるように定める。また、変換部120は、例えば、縁部114の略円形の形状に対して第2の操作点220から操作点222まで移動させた距離と、第1の線310の形状に対する操作対象の操作点312を移動させる距離とを、略相似の関係となるように図中の矢印の方向に移動させる。
【0040】
これに代えて、変換部120は、第2の操作点220から操作点222まで移動させた距離以上に、操作対象の操作点312を、第1の線310上に沿って図中の矢印のように反時計回りに移動させてよい。このように、変換部120は、ユーザが入力した操作点を、対応する操作対象の操作点312に変換する。
【0041】
以上の本変形例による表示装置100によれば、タッチパネル110の表示面112内の縁部114をユーザが操作することで、表示面112内の縁部114を除く中心部に表示されたコントロール116を操作することができる。また、表示面112の外部に操作部が設けられる場合でも、同様に、当該操作部をユーザが操作することで、表示面112内に表示されたコントロール116を操作することができる。
【0042】
図4は、本実施形態に係る表示装置100の第2の変形例を示す。本変形例の表示装置100において、図1に示された本実施形態に係る表示装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、説明を省略する。
【0043】
本変形例の変換部120は、ユーザが第1の操作点210を入力したことに応じて、第1の操作点210を通る第1の線310上に位置する表示面112内の点を、操作対象の操作点312とする。変換部120は、例えば、第1の操作点210の入力に応じて、第1の操作点210を通り、図中の上方向である表示面112の垂直方向に延びる線を第1の線310とする。
【0044】
変換部120は、第1の線310上の予め定められた位置の点を、操作対象の操作点312とする。例えば、変換部120は、第1の線310の中点を操作対象の操作点312とする。即ち、本変形例において、ユーザがタッチして入力する第1の操作点210は、操作対象の操作点312の表示面112上における水平方向の位置を決めることに相当する。
【0045】
変換部120は、第1の操作点210をユーザがタッチして入力した後に、タッチした部位をタッチパネル110上で第1の操作点210から移動する方向および距離に応じて、操作対象の操作点312の位置を表示面内で移動させる。例えば、変換部120は、ユーザが第1の操作点210をタッチして入力した後に、タッチした部位をタッチパネル110上で表示面112の水平方向に移動させたことに応じて、第1の線310および操作対象の操作点312を移動させた距離と同じ距離だけ同じ水平方向に移動する。
【0046】
変換部120は、ユーザが第1の操作点210をタッチした部位を第1の操作点210から移動させた距離のうち、第1の線310と平行方向に移動させた成分の距離に対して、第1の線310上の予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点312とする。例えば、変換部120は、ユーザが第1の操作点210をタッチして入力した後に、タッチした部位をタッチパネル110上で表示面112の垂直方向に移動させたことに応じて、第1の線310上の操作対象の操作点312を垂直方向に移動する。
【0047】
ここで、変換部120は、操作対象の操作点312が垂直方向に移動する距離を、ユーザがタッチした部位を移動させた距離以上の距離にしてよい。以上により、表示装置100は、操作対象の操作点312の表示面112上における垂直方向の位置を調節させることができる。これによって、表示装置100は、表示面112内に表示されたコントロール116をユーザに操作させることができる。
【0048】
これに代えて、変換部120は、第1の操作点210をユーザがタッチして入力した後に、第1の線310上に操作予定点を表示面112内で往復移動させつつ表示させ、ユーザがタッチした部位を離間した時点の操作予定点の位置を、操作対象の操作点312としてよい。ここで、変換部120は、第1の線310に沿って操作予定点を等速度で往復移動させてよい。
【0049】
例えば、ユーザがコントロール116bを操作したい場合、ユーザは、第1の線310がコントロール116b上を通るように第1の操作点210を選択してタッチする。ここで、第1の線310がコントロール116bを通過しない場合、ユーザは、第1の操作点210を再入力するか、または第1の操作点210をタッチした部位をタッチパネル110上で表示面112の水平方向に移動させて第1の線310の位置を調節してよい。
【0050】
これによって、変換部120は、第1の操作点210およびコントロール116bを通過する第1の線310上に、操作予定点を表示面112内で往復移動させつつ表示させる。次に、ユーザは、操作予定点がコントロール116b上に到達した時点でタッチした部位を第1の操作点210から離間させることで、コントロール116b上に操作予定点を停止させて、操作対象の操作点312の位置を確定する。これによって、ユーザは、コントロール116bを操作することができる。
【0051】
これに代えて、表示装置100は、ユーザが表示装置100を移動させて表示装置100に生じさせる加速度を検出する加速度検出部140を更に備え、加速度検出部140の検出結果に応じて操作対象の操作点312の表示面112上における垂直方向の位置を定めてよい。加速度検出部140は、複数の方向の加速度を検出する多軸加速度検出器であってよい。
【0052】
加速度検出部140は、第1の操作点210の入力後にユーザが表示装置100に与えた加速度を検出し、変換部120は、検出した加速度の大きさに対して、第1の線310上の予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点312とする。例えば、ユーザが第1の操作点210を入力した後に、表示装置100を傾け、加速度検出部140は表示装置100の傾きおよび/または傾けた勢いで生じる加速度の大きさを検出し、検出した強度に応じて、操作対象の操作点312の位置を定める。
【0053】
一例として、ユーザが表示装置100を表示面112と対向するように手に持ち、図4のように表示された表示面112を正面から視認しつつ操作している場合を説明する。このような場合に、ユーザが表示装置100を手前側である自分に向けて表示装置100を倒すように傾けたことに応じて、変換部120は、操作対象の操作点312の位置を図中の下方向である第1の操作点210に近づけるように操作対象の操作点312を移動させてよい。
【0054】
また、ユーザが表示装置100を手前側とは反対に自分より遠ざかる方向に向けて表示装置100を倒すように傾けたことに応じて、変換部120は、操作対象の操作点312の位置を図中の上方向である第1の操作点210から遠ざかるように操作対象の操作点312を移動させてよい。これに代えて、加速度検出部140は、ユーザが表示装置100を水平または垂直方向に移動したことを検出し、変換部120は、移動距離に応じて、操作対象の操作点312の位置を定めてもよい。
【0055】
以上の本変形例の表示装置100は、タッチパネル110の表示面112内の縁部114をユーザがタッチ操作することによって、表示面112内の縁部114を除く中心部に表示されたコントロール116を操作することができる。本変形例において、ユーザが表示面112の下側の縁部114をタッチ操作することを説明したが、これに代えて、ユーザは表示面112の他の辺をタッチ操作してもよい。
【0056】
例えば、ユーザが上側の縁部114に第1の操作点210を選択した場合、当該第1の操作点210を通り、表示面112内を垂直下向きに延びる線を第1の線310とする。この場合も、ユーザは、第1の操作点210を入力することで操作対象の操作点312の水平方向の位置を決めることに相当する。
【0057】
これに代えて、ユーザが右または左側の縁部114に第1の操作点210を選択した場合、当該第1の操作点210を通り、表示面112内を水平方向に延びる線を第1の線310としてよい。この場合、ユーザは、第1の操作点210を入力することで操作対象の操作点312の垂直方向の位置を決めることに相当する。
【0058】
図5は、本実施形態に係る表示装置100の第3の変形例を示す。本変形例の表示装置100において、図1および4に示された本実施形態に係る表示装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、説明を省略する。
【0059】
変換部120は、ユーザが入力する第2の操作点220に応じて、第1の線310上の予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点312とする。ここで、ユーザは、第1の操作点210を入力した後に、第2の操作点220を入力する。図5は、ユーザが表示面112の下側の縁部114をタッチ操作することで、操作対象の操作点312の水平方向の位置を決めた後に、第2の操作点220を入力して操作対象の操作点312の垂直方向の位置を決める例を説明する。
【0060】
変換部120は、例えば、第1の操作点210の入力に応じて、第1の操作点210を通り、表示面112の垂直方向に延びる線を第1の線310とする。変換部120は、第1の線310上の予め定められた位置の点を、操作対象の操作点312とする。
【0061】
変換部120は、次に、第2の操作点220の入力位置に応じて、操作対象の操作点312の垂直方向の位置を決める。例えば、変換部120は、ユーザが表示面112の下側の縁部114の略中央を第2の操作点220として入力したことに応じて、表示面112内の第1の線310の略中点を操作対象の操作点312の垂直方向の位置とする。
【0062】
また、ユーザが第2の操作点220を縁部114の中央よりも離れた位置とした場合、中央から離れた距離と略同一の距離だけ第1の線310の中点から離れた位置を、操作対象の操作点312の垂直方向の位置としてよい。これに代えて、変換部120は、第1の線310の中点から離れる距離を、第2の操作点220が縁部114の中央よりも離れた距離に予め定められた定数を掛けた距離としてよい。一例として、ユーザが縁部114の中央よりも右側に離れた位置を第2の操作点220とした場合、変換部120は、操作対象の操作点312の垂直方向の位置を中点よりも上方向に離れた位置に定めてよい。
【0063】
また、変換部120は、第2の操作点220をユーザがタッチして入力した後に、タッチした部位をタッチパネル110上で第2の操作点220から移動させた距離に対して、第1の線310上の予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点312とする。例えば、変換部120は、ユーザが第2の操作点220を第1の操作点210とは離れる方向である右方向に操作点222まで移動したことに応じて、操作対象の操作点312を第1の操作点210と離れる方向である上方向に移動させる。
【0064】
ここで、変換部120は、操作対象の操作点312の移動距離を第2の操作点220の移動距離と同一にしてよい。これに代えて、変換部120は、操作対象の操作点312の移動距離を、第2の操作点220の移動距離に予め定められた定数を掛けた距離としてよい。以上の本変形例による表示装置100によれば、タッチパネル110の表示面112内の縁部114をユーザが操作することで、表示面112内の縁部114を除く中心部に表示されたコントロール116を操作することができる。
【0065】
図6は、本実施形態に係る表示装置100の第4の変形例を示す。本変形例の表示装置100において、図1、4、および5に示された本実施形態に係る表示装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、説明を省略する。図6は、ユーザがコントロール116aを操作するべく、表示面112内のコントロール116が表示される領域を除く領域にタッチ入力して操作する例を示す。
【0066】
変換部120は、表示面112内の第2の操作点220を通る直線を第2の線320とし、表示面112内における第1の線310および第2の線320の交点を、操作対象の操作点312とする。変換部120は、例えば、第1の操作点210の入力に応じて、第1の操作点210を通り、表示面112の垂直方向に延びる線を第1の線310とする。また、変換部120は、第2の操作点220の入力に応じて、第2の操作点220を通り、表示面112の水平方向に延びる線を第2の線320とする。
【0067】
変換部120は、第1の線310と第2の線320との交点を、操作対象の操作点312とする。即ち、変換部120は、第1の操作点210に基づいて操作対象の操作点312の水平方向の位置を、第2の操作点220に基づいて操作対象の操作点312の垂直方向の位置を定める。ここで、ユーザは、第1の操作点210および第2の操作点220を入力する順番を変えてもよい。これに代えて、ユーザは、第1の操作点210および第2の操作点220を略同時に入力してもよい。
【0068】
また、ユーザは、第1の操作点210および第2の操作点220をタッチして入力した後に、タッチした部位をそれぞれ移動させて操作対象の操作点312の位置を調整してよい。以上の本変形例による表示装置100によれば、タッチパネル110の表示面112内の縁部114をユーザが操作することで、表示面112内の縁部114を除く中心部に表示されたコントロール116を操作することができる。
【0069】
図7は、本実施形態に係る表示装置100の第5の変形例を示す。本変形例の表示装置100において、図1、4、および5に示された本実施形態に係る表示装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、説明を省略する。図7は、ユーザがコントロール116eを操作するべく、表示面112内の縁部114にタッチ入力して操作する例を示す。
【0070】
変換部120は、表示面112内の第1の操作点210および第2の操作点220を通る直線を第1の線310とし、第1の線310上の予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点312とする。変換部120は、例えば、第1の操作点210および第2の操作点220の入力に応じて、第1の操作点210および第2の操作点220を通る表示面112内の線を第1の線310とする。
【0071】
また、変換部120は、第1の線310の中点を操作対象の操作点312としてよい。これに代えて、変換部120は、第1の線310を予め定められた比率で分割する点を操作対象の操作点312としてよい。
【0072】
ユーザは、第1の操作点210および第2の操作点220をタッチして入力した後に、タッチした部位をそれぞれ移動させて操作対象の操作点312の位置を調整してよい。以上の本変形例による表示装置100によれば、タッチパネル110の表示面112内の縁部114をユーザが操作することで、表示面112内の縁部114を除く中心部に表示されたコントロール116を操作することができる。
【0073】
図8は、本実施形態に係る表示装置100の第6の変形例を示す。本変形例の表示装置100において、図1、4、および5に示された本実施形態に係る表示装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、説明を省略する。図8は、ユーザがコントロール116bを操作するべく、表示面112内の縁部114にタッチ入力して操作する例を示す。
【0074】
変換部120は、表示面112内の第1の操作点210および第2の操作点220を結ぶ直線を底辺とする二等辺三角形の等しい2本の辺を、それぞれ第1の線310および第2の線320とし、第1の線310および第2の線320の交点を、操作対象の操作点312とする。変換部120は、二等辺三角形の面積が予め定められた値に等しくなるように、第1の操作点210および第2の操作点220の位置に応じて、二等辺三角形の高さを定めてよい。
【0075】
これに代えて、変換部120は、二等辺三角形の形状が予め定められた形状と相似になるように、第1の操作点210および第2の操作点220の位置に応じて、二等辺三角形の高さを定めてよい。以上により、変換部120は、ユーザの第1の操作点210および第2の操作点220の間隔に応じて、第1の操作点210および第2の操作点220を結ぶ線分の表示面112内の二等分線上で、操作対象の操作点312の位置を定めることができる。
【0076】
ユーザは、第1の操作点210および第2の操作点220をタッチして入力した後に、タッチした部位をそれぞれ移動させて操作対象の操作点312の位置を調整してよい。以上の本変形例による表示装置100によれば、タッチパネル110の表示面112内の縁部114をユーザが操作することで、表示面112内の縁部114を除く中心部に表示されたコントロール116を操作することができる。
【0077】
以上の本実施形態に係る表示装置100の第4から6の変形例において、表示面112の形状を四角形とした例を説明したが、これに代えて、表示面112は、円形、楕円形、長円形、または多角形等であってよい。
【0078】
図9は、本実施形態に係る表示装置100の第7の変形例を示す。本変形例の表示装置100において、図3、4、および5に示された本実施形態に係る表示装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、説明を省略する。図9は、コントロール116bを操作するべく、ユーザが表示面112内の縁部114にタッチ入力して操作する例を示す。
【0079】
変換部120は、ユーザが第1の操作点210を入力したことに応じて、第1の操作点210および表示面112の中心部を通る表示面112内の直線を、第1の線310とする。図中において、変換部120が、第1の操作点210の入力に応じて、第1の操作点210と2本の一点鎖線の交点である表示面112の中心部とを結ぶ、表示面112の半径となる線を第1の線310とする例を示す。これに代えて、変換部120は、第1の操作点210と2表示面112の中心部とを通り、表示面112の直径となる線を第1の線310としてもよい。変換部120は、第1の線310上の予め定められた位置の点を、操作対象の操作点312としてよい。
【0080】
変換部120は、第1の操作点210をユーザがタッチして入力した後に、第1の線310を表示面112の中心部を中心として回転させ、ユーザがタッチした部位を離間した時点で第1の線310の回転を停止させる。変換部120は、第1の線310の回転を停止させると同時に、第1の線310上で操作予定点を往復運動させつつ表示させてよい。この場合、変換部120は、ユーザが再びタッチ入力することで、操作予定点の往復運動を停止させ、停止した操作予定点の位置を操作対象の操作点312とする。
【0081】
このように、本変形例による表示装置100によれば、タッチパネル110の表示面112内の縁部114をユーザが操作することで、表示面112内の縁部114を除く中心部に表示されたコントロール116を操作することができる。
【0082】
以上の本変形例は、変換部120がユーザがタッチして入力する第1の操作点210に基づき、第1の線310を定めることを説明した。ここで、本実施形態に係る表示装置100の第2の変形例も、第1の操作点210に基づき、第1の線310を定めている。そこで、本変形例の変換部120は、第1の線310を定めた後に第1の線310上に操作対象の操作点312を定めることについて、第2の変形例と略同一の方法を採ることもできる。
【0083】
即ち、変換部120は、第1の操作点210をユーザがタッチして入力した後に、タッチした部位をタッチパネル110上で第1の操作点210から移動する方向および距離に応じて、操作対象の操作点312の位置を表示面内で移動させてよい。例えば、変換部120は、ユーザが第1の操作点210をタッチして入力した後に、タッチした部位をタッチパネル110上で表示面112の円周方向に移動させたことに応じて、第1の線310および操作対象の操作点312を表示面112の中心部を中心に回転移動させる。
【0084】
また、例えば、変換部120は、タッチした部位をタッチパネル110上で第1の線310上を移動させたことに応じて、第1の線310上で操作対象の操作点312をユーザが移動させた方向に移動させる。これに代えて、変換部120は、タッチした部位を表示面112の円周方向に移動させたことに応じて、第1の線310および操作対象の操作点312を表示面112の中心部を中心に回転移動させ、次に、タッチした部位を移動させた方向とは逆向きの円周方向に移動させたことに応じて、第1の線310上で操作対象の操作点312を移動させてよい。
【0085】
これに代えて、例えば、変換部120は、第1の操作点210をユーザがタッチして入力した後に、第1の線310上に操作予定点を表示面112内で往復移動させつつ表示させ、ユーザがタッチした部位を離間した時点の操作予定点の位置を、操作対象の操作点312とする。また、表示装置100は、加速度検出部140を更に備え、ユーザが表示装置100に与える加速度等に基づいて操作対象の操作点312の位置を定めてもよい。
【0086】
以上の本変形例において、ユーザの第1の操作点210の入力に応じて、表示面112上の線を第1の線310とする例を説明した。これに加えて、ユーザの第2の操作点220の入力に応じて、第1の線310上の操作対象の操作点312の位置を定めてもよい。
【0087】
即ち、変換部120は、ユーザが入力する第2の操作点220に応じて、第1の線310上の予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点312とする。変換部120は、操作対象の操作点312の位置を、第1の線310の中点の位置としてよい。また、変換部120は、第2の操作点220をユーザがタッチして入力した後に、タッチした部位をタッチパネル110上で第2の操作点220から移動させた距離に対して、操作対象の操作点312を予め定められた比率で第1の線上を移動させてよい。以上の本変形例において、表示面112の形状を略円形とした例を説明したが、これに代えて、楕円形、長円形、または多角形等であってよい。
【0088】
図10は、本実施形態に係る表示装置100の第8の変形例を示す。本変形例の表示装置100において、図3に示された本実施形態に係る表示装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、説明を省略する。図10は、コントロール116bを操作するべく、ユーザが表示面112内の縁部114にタッチ入力して操作する例を示す。
【0089】
変換部120は、ユーザが第1の操作点210を入力したことに応じて、表示面112の縁部114から中心部に向かう渦巻き状の曲線を第1の線310とし、第1の線310上の操作予定点を表示面112内で往復移動させつつ表示させる。ここで、変換部120は、第1の線310上の操作予定点を、第1の操作点210から表示面112の中心部までの間を等速度で往復移動させてよい。
【0090】
変換部120は、第1の操作点210をユーザがタッチして入力した後に、ユーザがタッチした部位を離間した時点の操作予定点の位置を、操作対象の操作点312とする。このように、本変形例による表示装置100によれば、タッチパネル110の表示面112内の縁部114をユーザが操作することで、表示面112内の縁部114を除く中心部に表示されたコントロール116を操作することができる。
【0091】
また、変換部120は、ユーザが第1の操作点210をタッチして入力した後に、タッチした部位をタッチパネル110上で表示面112の円周方向に移動させた距離および方向に応じて、操作予定点の移動速度を加減してよい。また、変換部120は、ユーザが第2の操作点220をタッチして入力した後に、タッチした部位をタッチパネル110上で表示面112の円周方向に移動させた距離および方向に応じて、第1の線310の渦巻きの渦の密度を増減させてよい。これによって、ユーザは速やかに操作予定点を操作すべきコントロール116上に移動させることができる。以上の本変形例において、表示面112の形状を略円形とした例を説明したが、これに代えて、楕円形、長円形、または多角形等であってよい。
【0092】
図11は、本実施形態に係る表示装置100の第9の変形例を示す。本変形例の表示装置100において、図1から10に示された本実施形態に係る表示装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、説明を省略する。本変形例の表示装置100は、ユーザが表示面112内の縁部114を操作することで、表示面112に表示されたコンテンツをスクロールさせる。
【0093】
変換部120は、操作対象の操作点312の入力後に、第3の操作点230をユーザがタッチして入力した後に、タッチした部位をタッチパネル110上で第3の操作点230から移動させた距離の情報を取得する。図11は、ユーザが第3の操作点230を操作点232まで移動させた例を示す。
【0094】
ここで、本変形例の表示装置100は、操作対象の操作点312の入力方法として、図1から図10で説明した実施形態のいずれの入力方法を採ってもよい。図11は、図7の本実施形態に係る表示装置100の第5の変形例で説明した入力方法で操作対象の操作点312を入力した例を示す。また、図11は、タッチパネル110の形状を四角形にした例を示すが、これに代えて、楕円形、円形、長円形、または多角形等であってよい。
【0095】
表示面112は、距離の情報に基づき、表示している画面情報を予め定められたスクロール量だけスクロールさせる。表示面112は、ユーザが第3の操作点230を移動させた距離の情報を、処理部130から受け取ってよく、これに代えて、変換部120から受け取ってもよい。このように、本変形例の表示装置100は、タッチパネル110の表示面112の縁部114をユーザが操作することで、表示面112が表示しているコンテンツをスクロールすることができる。これによって、表示装置100は、ユーザが入力した操作対象の操作点312の位置を調整することができる。
【0096】
変換部120は、表示面112がコンテンツをスクロールした後に、ユーザが第1の操作点210または第2の操作点220をタッチした部位をタッチパネル110上でから移動させた場合に、当該移動させた距離に応じて、第1の線310および/または操作対象の操作点312を移動させてよい。これによって、本変形例の表示装置100は、表示面112の縁部114をユーザが操作することで、当初タッチパネル110の表示面112に表示されていないコントロール116を操作することができる。
【0097】
以上の実施例において、表示装置100は、タッチパネル110の表示面112の縁部114をユーザが操作することで、表示面112内の縁部114を除く中心部に表示されたコントロール116を操作することを説明した。これに代えて、表示装置100は、表示面112内のユーザが操作するコントロール116が表示される領域を除く領域をユーザが操作することで、当該コントロール116を操作してもよい。
【0098】
図12から図14で説明する変形例は、表示面112内のコントロール116が表示される領域を除く領域において、ユーザの第1の操作点210および第2の操作点220の入力に応じて、操作対象の操作点312の位置を定める。
【0099】
図12は、本実施形態に係る表示装置100の第10の変形例を示す。本変形例の表示装置100において、図1および6に示された本実施形態に係る表示装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、説明を省略する。図12は、ユーザがコントロール116aを操作するべく、表示面112内のコントロール116が表示される領域を除く領域にタッチ入力して操作する例を示す。
【0100】
変換部120は、第4の変形例と同様に、第1の操作点210の入力に応じて、第1の操作点210を通り、表示面112の垂直方向に延びる線を第1の線310とする。また、変換部120は、第2の操作点220の入力に応じて、第2の操作点220を通り、表示面112の水平方向に延びる線を第2の線320とする。
【0101】
これに代えて、変換部120は、第1の操作点210を通り、表示面112の水平方向に延びる線を第1の線310とし、第2の操作点220を通り、表示面112の垂直方向に延びる線を第2の線320としてもよい。また、変換部120は、第1の線310と第2の線320との交点を、操作対象の操作点312とする。
【0102】
図13は、本実施形態に係る表示装置100の第11の変形例を示す。本変形例の表示装置100において、図1および7に示された本実施形態に係る表示装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、説明を省略する。図13は、ユーザがコントロール116bを操作するべく、表示面112内のコントロール116が表示される領域を除く領域にタッチ入力して操作する例を示す。
【0103】
変換部120は、第5の変形例と同様に、第1の操作点210および第2の操作点220の入力に応じて、第1の操作点210および第2の操作点220を通る表示面112内の線を第1の線310とする。また、変換部120は、第1の線310上の予め定められた位置関係にある点を操作対象の操作点312とする。
【0104】
図14は、本実施形態に係る表示装置100の第12の変形例を示す。本変形例の表示装置100において、図1および8に示された本実施形態に係る表示装置100の動作と略同一のものには同一の符号を付け、説明を省略する。図14は、ユーザがコントロール116aを操作するべく、表示面112内のコントロール116が表示される領域を除く領域にタッチ入力して操作する例を示す。
【0105】
変換部120は、第6の変形例と同様に、表示面112内の第1の操作点210および第2の操作点220を結ぶ直線を底辺とする二等辺三角形の等しい2本の辺を、第1の線310および第2の線320とし、第1の線310および第2の線320の交点を、操作対象の操作点312とする。このような点は、表示面112上において、第1の操作点210および第2の操作点220を結ぶ直線を挟んで線対称の位置に2つ存在することがある。このような場合、変換部120は、予め定められた一方の点を操作対象の操作点312とし、他方の点は無視してもよい。
【0106】
以上のように、第10から12の変形例による表示装置100によれば、タッチパネル110の表示面112内のコントロール116が表示される領域を除く領域をユーザが操作することで、表示面112内に表示されたコントロール116を操作することができる。
【0107】
図15は、コンピュータ1900のハードウェア構成の一例を示す。本実施形態に係るコンピュータ1900は、ホスト・コントローラ2082により相互に接続されるCPU2000、RAM2020、グラフィック・コントローラ2075、および表示装置2080を有するCPU周辺部と、I/Oコントローラ2084によりホスト・コントローラ2082に接続される通信インターフェイス2030、ハードディスクドライブ2040、およびDVDドライブ2060を有する入出力部と、I/Oコントローラ2084に接続されるROM2010、フレキシブルディスク・ドライブ2050、およびI/Oチップ2070を有するレガシー入出力部と、を備える。
【0108】
ホスト・コントローラ2082は、RAM2020と、高い転送レートでRAM2020をアクセスするCPU2000およびグラフィック・コントローラ2075とを接続する。CPU2000は、ROM2010およびRAM2020に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。グラフィック・コントローラ2075は、CPU2000等がRAM2020内に設けたフレーム・バッファ上に生成する画像データを取得し、表示装置2080上に表示させる。これに代えて、グラフィック・コントローラ2075は、CPU2000等が生成する画像データを格納するフレーム・バッファを、内部に含んでもよい。
【0109】
I/Oコントローラ2084は、ホスト・コントローラ2082と、比較的高速な入出力装置である通信インターフェイス2030、ハードディスクドライブ2040、DVDドライブ2060を接続する。通信インターフェイス2030は、ネットワークを介して他の装置と通信する。ハードディスクドライブ2040は、コンピュータ1900内のCPU2000が使用するプログラムおよびデータを格納する。DVDドライブ2060は、DVD−ROM2095からプログラムまたはデータを読み取り、RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供する。
【0110】
また、I/Oコントローラ2084には、ROM2010と、フレキシブルディスク・ドライブ2050、およびI/Oチップ2070の比較的低速な入出力装置とが接続される。ROM2010は、コンピュータ1900が起動時に実行するブート・プログラム、および/または、コンピュータ1900のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。フレキシブルディスク・ドライブ2050は、フレキシブルディスク2090からプログラムまたはデータを読み取り、RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供する。I/Oチップ2070は、タッチ位置検出部2081、フレキシブルディスク・ドライブ2050をI/Oコントローラ2084へと接続すると共に、例えばパラレル・ポート、シリアル・ポート、キーボード・ポート、マウス・ポート等を介して各種の入出力装置をI/Oコントローラ2084へと接続する。ここで、入出力装置として加速度検出部140を用いる場合、I/Oチップ2070は、当該加速度検出部140と接続され、当該加速度検出部140をI/Oコントローラ2084へと接続する。
【0111】
RAM2020を介してハードディスクドライブ2040に提供されるプログラムは、フレキシブルディスク2090、DVD−ROM2095、またはICカード等の記録媒体に格納されて利用者によって提供される。プログラムは、記録媒体から読み出され、RAM2020を介してコンピュータ1900内のハードディスクドライブ2040にインストールされ、CPU2000において実行される。
【0112】
プログラムは、コンピュータ1900にインストールされ、コンピュータ1900を、表示装置100として機能させる。ここで、タッチパネル110は、タッチセンサ等のタッチ位置検出部2081を有する表示装置2080である。タッチ位置検出部2081は、I/Oチップ2070に接続される。
【0113】
プログラムに記述された情報処理は、コンピュータ1900に読込まれることにより、ソフトウェアと上述した各種のハードウェア資源とが協働した具体的手段である表示装置100として機能する。そして、この具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ1900の使用目的に応じた情報の演算または加工を実現することにより、使用目的に応じた特有のタッチパネル110、変換部120、および処理部130が構築される。
【0114】
一例として、コンピュータ1900と外部の装置等との間で通信を行う場合には、CPU2000は、RAM2020上にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理内容に基づいて、通信インターフェイス2030に対して通信処理を指示する。通信インターフェイス2030は、CPU2000の制御を受けて、RAM2020、ハードディスクドライブ2040、フレキシブルディスク2090、またはDVD−ROM2095等の記憶装置上に設けた送信バッファ領域等に記憶された送信データを読み出してネットワークへと送信し、もしくは、ネットワークから受信した受信データを記憶装置上に設けた受信バッファ領域等へと書き込む。このように、通信インターフェイス2030は、DMA(ダイレクト・メモリ・アクセス)方式により記憶装置との間で送受信データを転送してもよく、これに代えて、CPU2000が転送元の記憶装置または通信インターフェイス2030からデータを読み出し、転送先の通信インターフェイス2030または記憶装置へとデータを書き込むことにより送受信データを転送してもよい。
【0115】
また、CPU2000は、ハードディスクドライブ2040、DVDドライブ2060(DVD−ROM2095)、フレキシブルディスク・ドライブ2050(フレキシブルディスク2090)等の外部記憶装置に格納されたファイルまたはデータベース等の中から、全部または必要な部分をDMA転送等によりRAM2020へと読み込ませ、RAM2020上のデータに対して各種の処理を行う。そして、CPU2000は、処理を終えたデータを、DMA転送等により外部記憶装置へと書き戻す。このような処理において、RAM2020は、外部記憶装置の内容を一時的に保持するものとみなせるから、本実施形態においてはRAM2020および外部記憶装置等をメモリ、記憶部、または記憶装置等と総称する。本実施形態における各種のプログラム、データ、テーブル、データベース等の各種の情報は、このような記憶装置上に格納されて、情報処理の対象となる。なお、CPU2000は、RAM2020の一部をキャッシュメモリに保持し、キャッシュメモリ上で読み書きを行うこともできる。このような形態においても、キャッシュメモリはRAM2020の機能の一部を担うから、本実施形態においては、区別して示す場合を除き、キャッシュメモリもRAM2020、メモリ、および/または記憶装置に含まれるものとする。
【0116】
また、CPU2000は、RAM2020から読み出したデータに対して、プログラムの命令列により指定された、本実施形態中に記載した各種の演算、情報の加工、条件判断、情報の検索・置換等を含む各種の処理を行い、RAM2020へと書き戻す。例えば、CPU2000は、条件判断を行う場合においては、本実施形態において示した各種の変数が、他の変数または定数と比較して、大きい、小さい、以上、以下、等しい等の条件を満たすかどうかを判断し、条件が成立した場合(または不成立であった場合)に、異なる命令列へと分岐し、またはサブルーチンを呼び出す。
【0117】
また、CPU2000は、記憶装置内のファイルまたはデータベース等に格納された情報を検索することができる。例えば、第1属性の属性値に対し第2属性の属性値がそれぞれ対応付けられた複数のエントリが記憶装置に格納されている場合において、CPU2000は、記憶装置に格納されている複数のエントリの中から第1属性の属性値が指定された条件と一致するエントリを検索し、そのエントリに格納されている第2属性の属性値を読み出すことにより、所定の条件を満たす第1属性に対応付けられた第2属性の属性値を得ることができる。
【0118】
以上に示したプログラムまたはモジュールは、外部の記録媒体に格納されてもよい。記録媒体としては、フレキシブルディスク2090、DVD−ROM2095の他に、DVDまたはCD等の光学記録媒体、MO等の光磁気記録媒体、テープ媒体、ICカード等の半導体メモリ等を用いることができる。また、専用通信ネットワークまたはインターネットに接続されたサーバシステムに設けたハードディスクまたはRAM等の記憶装置を記録媒体として使用し、ネットワークを介してプログラムをコンピュータ1900に提供してもよい。
【0119】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0120】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0121】
100 表示装置、110 タッチパネル、112 表示面、114 縁部、116 コントロール、120 変換部、130 処理部、140 加速度検出部、210 第1の操作点、212 操作点、220 第2の操作点、222 操作点、230 第3の操作点、232 操作点、310 第1の線、312 操作対象の操作点、320 第2の線、1900 コンピュータ、2000 CPU、2010 ROM、2020 RAM、2030 通信インターフェイス、2040 ハードディスクドライブ、2050 フレキシブルディスク・ドライブ、2060 DVDドライブ、2070 I/Oチップ、2075 グラフィック・コントローラ、2080 表示装置、2081 タッチ位置検出部、2082 ホスト・コントローラ、2084 I/Oコントローラ、2090 フレキシブルディスク、2095 DVD−ROM
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示面に画面を表示するとともに、前記表示面内におけるユーザの操作点を入力するタッチパネルと、
ユーザが前記タッチパネル上で実際に操作した操作点に対し、予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点とする変換部と、
を備える表示装置。
【請求項2】
前記変換部は、前記表示面内の縁部に対する操作を入力したことに応じて、前記表示面内の縁部を除く中心部における、前記表示面内の縁部を操作した操作点に対して予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
表示部分の縁部が曲線を有する楕円形状または円形状の表示面と、
前記表示面の前記縁部または外部に設けられた操作部と、
ユーザによる前記操作部への操作に応じて、前記表示面内の点を操作点として入力する入力部と、
を備える表示装置。
【請求項4】
前記操作部は、ユーザの操作点を入力するタッチパネルを含み、
ユーザが実際に入力する前記操作点に対し、予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点とする変換部を更に備える請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記変換部は、ユーザが第1の操作点を入力したことに応じて、前記第1の操作点を通る第1の線上に位置する前記表示面内の点を、前記操作対象の操作点とする請求項1、2、および4のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項6】
前記変換部は、前記第1の操作点をユーザがタッチして入力した後に、タッチした部位を前記タッチパネル上で前記第1の操作点から移動する方向および距離に応じて、前記操作対象の操作点の位置を前記表示面内で移動させる請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記変換部は、ユーザが前記第1の操作点をタッチした部位を前記第1の操作点から移動させた距離のうち、前記第1の線と平行方向に移動させた成分の距離に対して、前記第1の線上の予め定められた位置関係にある点を、前記操作対象の操作点とする請求項5または6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記変換部は、前記第1の操作点をユーザがタッチして入力した後に、前記第1の線上に操作予定点を前記表示面内で往復移動させつつ表示させ、ユーザがタッチした部位を離間した時点の前記操作予定点の位置を、前記操作対象の操作点とする請求項5に記載の表示装置。
【請求項9】
前記変換部は、
ユーザが第1の操作点を入力したことに応じて、前記第1の操作点および前記表示面の中心部を通る前記表示面内の直線を、前記第1の線とし、
前記第1の操作点をユーザがタッチして入力した後に、前記第1の線を前記表示面の中心部を中心として回転させ、
ユーザがタッチした部位を離間した時点で前記第1の線の回転を停止させる請求項5に記載の表示装置。
【請求項10】
前記変換部は、
ユーザが第1の操作点を入力したことに応じて、前記表示面の縁部から中心部に向かう渦巻き状の曲線を第1の線とし、前記第1の線上の操作予定点を前記表示面内で往復移動させつつ表示させる請求項5に記載の表示装置。
【請求項11】
ユーザが前記表示装置を移動させて前記表示装置に生じさせる加速度を検出する加速度検出部を更に備え、
前記加速度検出部は、前記第1の操作点の入力後にユーザが前記表示装置に与えた加速度を検出し、前記変換部は、検出した加速度の大きさに対して、前記第1の線上の予め定められた位置関係にある点を、前記操作対象の操作点とする請求項5または9に記載の表示装置。
【請求項12】
前記変換部は、ユーザが入力する第2の操作点に応じて、前記第1の線上の予め定められた位置関係にある点を、前記操作対象の操作点とする請求項5または6に記載の表示装置。
【請求項13】
前記変換部は、前記表示面内の前記第2の操作点を通る直線を第2の線とし、前記表示面内における前記第1および第2の線の交点を、前記操作対象の操作点とする請求項12に記載の表示装置。
【請求項14】
前記変換部は、前記表示面内の前記第1および第2の操作点を通る直線を前記第1の線とし、前記第1の線上の予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点とする請求項12に記載の表示装置。
【請求項15】
前記変換部は、前記表示面内の前記第1および第2の操作点を結ぶ直線を底辺とする二等辺三角形の等しい2本の辺を、前記第1および第2の線とし、前記第1および第2の線の交点を、前記操作対象の操作点とする請求項12に記載の表示装置。
【請求項16】
前記変換部は、前記第2の操作点をユーザがタッチして入力した後に、タッチした部位を前記タッチパネル上で前記第2の操作点から移動させた距離に対して、前記第1の線上の予め定められた位置関係にある点を、前記操作対象の操作点とする請求項12に記載の表示装置。
【請求項17】
前記変換部は、
ユーザが第1の操作点を入力したことに応じて、前記表示面の中央部を中心とした前記表示面の縁部と相似な図形を第1の線とし、
前記第1の操作点をユーザがタッチして入力した後に、タッチした部位を前記タッチパネル上で前記第1の操作点から移動させた距離に対して、予め定められた比率で前記表示面の中央部を中心として前記相似図形を拡大または縮小し、
ユーザが入力する第2の操作点に応じて、前記第1の線上の予め定められた位置関係にある点を、前記操作対象の操作点とし、
前記第2の操作点をユーザがタッチして入力した後に、タッチした部位を前記タッチパネル上で前記第2の操作点から移動させた距離に対して、前記操作対象の操作点を予め定められた比率で前記表示面の中央部を中心として移動させる請求項1、2、および4のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項18】
前記変換部は、
ユーザが第1の操作点を入力したことに応じて、前記表示面の中央部を通る前記表示面内の直線を第1の線とし、
前記第1の操作点をユーザがタッチして入力した後に、タッチした部位を前記タッチパネル上で前記第1の操作点から移動させた距離に対して、予め定められた比率で前記表示面の中央部を中心として前記第1の線を回転させ、
ユーザが入力する第2の操作点に応じて、前記第1の線上の予め定められた位置関係にある点を、前記操作対象の操作点とし、
前記第2の操作点をユーザがタッチして入力した後に、タッチした部位を前記タッチパネル上で前記第2の操作点から移動させた距離に対して、前記操作対象の操作点を予め定められた比率で前記第1の線上を移動させる請求項1、2、および4のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項19】
前記変換部は、前記操作対象の操作点の入力後に、第3の操作点をユーザがタッチして入力した後に、タッチした部位を前記タッチパネル上で前記第3の操作点から移動させた距離の情報を取得し、
前記表示面は、前記距離の情報に基づき、表示している画面情報を予め定められたスクロール量だけスクロールさせる請求項5から18のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項20】
前記表示面は、ユーザが操作点を入力したことに応じて、前記入力した操作点に対応する線および操作対象の操作点を表示する請求項5から19のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項21】
表示面にコンテンツを表示する表示段階と、
前記コンテンツの操作点とは異なる位置に設けられる操作部にユーザの操作点を入力する入力段階と、
ユーザが実際に入力する操作点に対し、前記表示面内における予め定められた位置関係にある点を、前記コンテンツの操作点に変換する変換段階と、
を備える入力方法。
【請求項22】
前記変換段階は、ユーザが前記操作部をタッチして第1の操作点を入力したことに応じて、前記第1の操作点を通る第1の線上に位置する前記表示面内の点を、前記コンテンツの操作点とする操作点決定段階を有する請求項21に記載の入力方法。
【請求項23】
操作点決定段階は、ユーザが前記操作部をタッチして第2の操作点を入力したことに対して、前記第1の線上の予め定められた位置関係にある点を、前記コンテンツの操作点とする請求項22に記載の入力方法。
【請求項24】
請求項21から23のいずれか一項に記載の方法を、コンピュータにより実行させるプログラム。
【請求項1】
表示面に画面を表示するとともに、前記表示面内におけるユーザの操作点を入力するタッチパネルと、
ユーザが前記タッチパネル上で実際に操作した操作点に対し、予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点とする変換部と、
を備える表示装置。
【請求項2】
前記変換部は、前記表示面内の縁部に対する操作を入力したことに応じて、前記表示面内の縁部を除く中心部における、前記表示面内の縁部を操作した操作点に対して予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
表示部分の縁部が曲線を有する楕円形状または円形状の表示面と、
前記表示面の前記縁部または外部に設けられた操作部と、
ユーザによる前記操作部への操作に応じて、前記表示面内の点を操作点として入力する入力部と、
を備える表示装置。
【請求項4】
前記操作部は、ユーザの操作点を入力するタッチパネルを含み、
ユーザが実際に入力する前記操作点に対し、予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点とする変換部を更に備える請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記変換部は、ユーザが第1の操作点を入力したことに応じて、前記第1の操作点を通る第1の線上に位置する前記表示面内の点を、前記操作対象の操作点とする請求項1、2、および4のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項6】
前記変換部は、前記第1の操作点をユーザがタッチして入力した後に、タッチした部位を前記タッチパネル上で前記第1の操作点から移動する方向および距離に応じて、前記操作対象の操作点の位置を前記表示面内で移動させる請求項5に記載の表示装置。
【請求項7】
前記変換部は、ユーザが前記第1の操作点をタッチした部位を前記第1の操作点から移動させた距離のうち、前記第1の線と平行方向に移動させた成分の距離に対して、前記第1の線上の予め定められた位置関係にある点を、前記操作対象の操作点とする請求項5または6に記載の表示装置。
【請求項8】
前記変換部は、前記第1の操作点をユーザがタッチして入力した後に、前記第1の線上に操作予定点を前記表示面内で往復移動させつつ表示させ、ユーザがタッチした部位を離間した時点の前記操作予定点の位置を、前記操作対象の操作点とする請求項5に記載の表示装置。
【請求項9】
前記変換部は、
ユーザが第1の操作点を入力したことに応じて、前記第1の操作点および前記表示面の中心部を通る前記表示面内の直線を、前記第1の線とし、
前記第1の操作点をユーザがタッチして入力した後に、前記第1の線を前記表示面の中心部を中心として回転させ、
ユーザがタッチした部位を離間した時点で前記第1の線の回転を停止させる請求項5に記載の表示装置。
【請求項10】
前記変換部は、
ユーザが第1の操作点を入力したことに応じて、前記表示面の縁部から中心部に向かう渦巻き状の曲線を第1の線とし、前記第1の線上の操作予定点を前記表示面内で往復移動させつつ表示させる請求項5に記載の表示装置。
【請求項11】
ユーザが前記表示装置を移動させて前記表示装置に生じさせる加速度を検出する加速度検出部を更に備え、
前記加速度検出部は、前記第1の操作点の入力後にユーザが前記表示装置に与えた加速度を検出し、前記変換部は、検出した加速度の大きさに対して、前記第1の線上の予め定められた位置関係にある点を、前記操作対象の操作点とする請求項5または9に記載の表示装置。
【請求項12】
前記変換部は、ユーザが入力する第2の操作点に応じて、前記第1の線上の予め定められた位置関係にある点を、前記操作対象の操作点とする請求項5または6に記載の表示装置。
【請求項13】
前記変換部は、前記表示面内の前記第2の操作点を通る直線を第2の線とし、前記表示面内における前記第1および第2の線の交点を、前記操作対象の操作点とする請求項12に記載の表示装置。
【請求項14】
前記変換部は、前記表示面内の前記第1および第2の操作点を通る直線を前記第1の線とし、前記第1の線上の予め定められた位置関係にある点を、操作対象の操作点とする請求項12に記載の表示装置。
【請求項15】
前記変換部は、前記表示面内の前記第1および第2の操作点を結ぶ直線を底辺とする二等辺三角形の等しい2本の辺を、前記第1および第2の線とし、前記第1および第2の線の交点を、前記操作対象の操作点とする請求項12に記載の表示装置。
【請求項16】
前記変換部は、前記第2の操作点をユーザがタッチして入力した後に、タッチした部位を前記タッチパネル上で前記第2の操作点から移動させた距離に対して、前記第1の線上の予め定められた位置関係にある点を、前記操作対象の操作点とする請求項12に記載の表示装置。
【請求項17】
前記変換部は、
ユーザが第1の操作点を入力したことに応じて、前記表示面の中央部を中心とした前記表示面の縁部と相似な図形を第1の線とし、
前記第1の操作点をユーザがタッチして入力した後に、タッチした部位を前記タッチパネル上で前記第1の操作点から移動させた距離に対して、予め定められた比率で前記表示面の中央部を中心として前記相似図形を拡大または縮小し、
ユーザが入力する第2の操作点に応じて、前記第1の線上の予め定められた位置関係にある点を、前記操作対象の操作点とし、
前記第2の操作点をユーザがタッチして入力した後に、タッチした部位を前記タッチパネル上で前記第2の操作点から移動させた距離に対して、前記操作対象の操作点を予め定められた比率で前記表示面の中央部を中心として移動させる請求項1、2、および4のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項18】
前記変換部は、
ユーザが第1の操作点を入力したことに応じて、前記表示面の中央部を通る前記表示面内の直線を第1の線とし、
前記第1の操作点をユーザがタッチして入力した後に、タッチした部位を前記タッチパネル上で前記第1の操作点から移動させた距離に対して、予め定められた比率で前記表示面の中央部を中心として前記第1の線を回転させ、
ユーザが入力する第2の操作点に応じて、前記第1の線上の予め定められた位置関係にある点を、前記操作対象の操作点とし、
前記第2の操作点をユーザがタッチして入力した後に、タッチした部位を前記タッチパネル上で前記第2の操作点から移動させた距離に対して、前記操作対象の操作点を予め定められた比率で前記第1の線上を移動させる請求項1、2、および4のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項19】
前記変換部は、前記操作対象の操作点の入力後に、第3の操作点をユーザがタッチして入力した後に、タッチした部位を前記タッチパネル上で前記第3の操作点から移動させた距離の情報を取得し、
前記表示面は、前記距離の情報に基づき、表示している画面情報を予め定められたスクロール量だけスクロールさせる請求項5から18のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項20】
前記表示面は、ユーザが操作点を入力したことに応じて、前記入力した操作点に対応する線および操作対象の操作点を表示する請求項5から19のいずれか一項に記載の表示装置。
【請求項21】
表示面にコンテンツを表示する表示段階と、
前記コンテンツの操作点とは異なる位置に設けられる操作部にユーザの操作点を入力する入力段階と、
ユーザが実際に入力する操作点に対し、前記表示面内における予め定められた位置関係にある点を、前記コンテンツの操作点に変換する変換段階と、
を備える入力方法。
【請求項22】
前記変換段階は、ユーザが前記操作部をタッチして第1の操作点を入力したことに応じて、前記第1の操作点を通る第1の線上に位置する前記表示面内の点を、前記コンテンツの操作点とする操作点決定段階を有する請求項21に記載の入力方法。
【請求項23】
操作点決定段階は、ユーザが前記操作部をタッチして第2の操作点を入力したことに対して、前記第1の線上の予め定められた位置関係にある点を、前記コンテンツの操作点とする請求項22に記載の入力方法。
【請求項24】
請求項21から23のいずれか一項に記載の方法を、コンピュータにより実行させるプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2013−109456(P2013−109456A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−252384(P2011−252384)
【出願日】平成23年11月18日(2011.11.18)
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MACHINES CORPORATION
【復代理人】
【識別番号】100143502
【弁理士】
【氏名又は名称】明石 英也
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月18日(2011.11.18)
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MACHINES CORPORATION
【復代理人】
【識別番号】100143502
【弁理士】
【氏名又は名称】明石 英也
【Fターム(参考)】
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