説明

表示装置およびその放熱方法

【課題】送風手段の停止時の放熱効率を向上させために送風手段用開口部の近辺に別の開口部を設けたとしても、送風手段の駆動時の放熱効率を向上させること。
【解決手段】表示装置1は、画像を表示するLCDモジュール10をベゼル2とリアカバー3で収容した構造をもつ。LCDモジュール10の背面上部にファンユニット20が位置し、背面下部に回路基板30が位置する。リアカバー3には、ファンユニット20に対向するファン用開口穴3aと、下部開口穴3b、上部開口穴3cが形成されている。ファンユニット20が停止された場合、外気を下部開口穴3bから吸入してファン用開口穴3aおよび上部開口穴3cからそれぞれ排気する経路AとBが形成される。また、ファンユニット20が駆動された場合、外気を下部開口穴3bおよび上部開口穴3cから吸入してファンユニット20の吸気孔から吸い込み、ファン用開口穴3aから排気する経路DとEが形成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置の放熱構造および放熱方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
液晶パネルやプラズマパネル等の薄型表示パネルを用いた表示装置は、表示パネルの背面を補強するシャーシが放熱機能を有する。シャーシの背面には、表示パネルに映像を表示させるための回路基板が搭載されている。このため、シャーシ背面側にファン等が設けられ、筺体内の通気により放熱する構成にしている。近年、さらなる薄型化が進む装置では、換気量の大きい軸流ファンを表示面と平行な状態で搭載する構造が採用されている。一方、軸流ファンの搭載による駆動音や風切り音等の騒音対策として、使用環境等による温度変化に応じてファンの回転数を可変制御し、または停止させる方法が知られている(特許文献1参照)。
以下、図7を用いて従来の薄型表示装置の構成例について説明する。
表示装置101は、LCD(液晶表示装置)モジュール110を、正面側のベゼル102と背面側のリアカバー103で収容した構造をもつ。LCDモジュール110は、LCDパネル111の背面側にバックライト部112を備え、これをシャーシ113が保持する。シャーシ113は、熱伝導性の良好なアルミニウム等の板材で形成され、バックライト部112で発生した熱を背面側へ伝えて放熱する機能を有する。LCDモジュール110の背面上部には軸流ファン120が配置され、下方にはLCDモジュール110に映像信号を伝送するための回路基板130が取り付けられている。リアカバー103の背面には、軸流ファン120と対向する位置にファン用開口穴103aが形成され、下部には開口穴103bが形成されている。軸流ファン120の近傍に設けた温度センサ140の温度検出信号に応じて、不図示の制御部は軸流ファン120の回転数を可変制御し、または当該軸流ファンを停止させる。
この他、ファンのプロペラ位置を検出するセンサを備え、ハウジング、モータおよび安全ガードのガード柵で囲まれた排気孔の開口率が最高となる位置にプロペラを停止させる構造も提案されている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平11−095674号公報
【特許文献2】特開2008−41802号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ファン停止時における従来の放熱構造では、図7に示す下部開口穴103bから外気を取り入れ、ファン用開口穴103aから排気する自然空冷方式である。よって、排気用開口面積はファンの外形寸法および開口率と搭載数に依存する。特許文献2に示す構造では、ファン停止時に開口率が最大となるように制御し、放熱効率を向上させている。ファン停止時の放熱効率をさらに向上させるためには、図7に示すリアカバー103にてファン用開口穴103aの近辺に排気用の上部開口穴103cを設けることが考えられる。ファン駆動時に上部開口穴103cは吸気孔として機能する。しかし、上部開口穴103cをファン用開口穴103aの近くに設けると、通気経路が短くなるのでファン駆動時の放熱効率が低下するおそれがある。
本発明の目的は、送風手段の停止時の放熱効率を向上させために送風手段用開口部の近辺に別の開口部を設けたとしても、送風手段の駆動時の放熱効率を向上させることができる放熱構造および放熱方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、本発明に係る装置は、画像の表示部およびバックライト部を外装部材で収容した表示装置であって、前記バックライト部の背面に取り付けられた送風手段と、前記送風手段の駆動制御手段と、前記送風手段を覆うとともに背面側を向いた排気孔および下方を向いた吸気孔を有する保持部材と、前記外装部材にて前記送風手段の排気孔に対向した位置に形成した第1開口部と、前記外装部材にて前記第1開口部よりも下方に形成した第2開口部と、前記外装部材にて前記第1開口部よりも上方に形成した第3開口部を備える。前記駆動制御手段により前記送風手段が駆動された場合、外気を前記第2開口部および前記第3開口部から取り入れて前記送風手段の吸気孔から吸入し、前記第1開口部から排気する経路が形成される。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、送風手段の停止時の放熱効率を向上させために送風手段用の第1開口部の近辺に第3開口部を設けたとしても、送風手段の駆動時の放熱効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】図2乃至4と併せて本発明の第1実施形態を説明するために、薄型表示装置を示す斜視図(A)と、リアカバーを外した状態を示す斜視図(B)である。
【図2】LCDモジュールの断面図である。
【図3】ファンユニットを示す部分拡大図である。
【図4】ファン停止時の通気経路を示す斜視図(A)とファン駆動時の通気経路を示す斜視図(B)である。
【図5】本発明の第2実施形態に係る薄型表示装置のリアカバーを外した状態を示す斜視図(A)と、ファンユニットおよびヒートシンクを示す部分拡大図(B)である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る薄型表示装置のファン停止時の通気経路を示す斜視図(A)とファン駆動時の通気経路を示す斜視図(B)である。
【図7】従来の薄型表示装置の構成例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[第1実施形態]
以下、図1を用いて本発明の第1実施形態に係る薄型表示装置の構造について説明する。図1(A)は、表示装置1を背面側から見た場合の斜視図であり、図1(B)は装置筐体のリアカバー3を外した状態を示す分解斜視図である。なお、以下の説明では、ユーザから見て手前側を正面側とし、表示面の反対側を背面側とする。またユーザから見て右方を右側面側、左方を左側面側とし、上方を天面側、下方を底面側とする。
表示装置1は、画像を表示するLCDモジュール10を、外装部材である正面側のベゼル2と背面側のリアカバー3で収容した構造をもつ。図1(A)に示す表示装置1はスタンド50で支持されるが、図示しない壁掛け金具で表示装置1を背面側から壁面等に取り付けることもできる。LCDモジュール10の背面には図1(B)に示すように、上部寄りの位置に送風手段としてのファンユニット20が配置されている。本例では、下方に2つの回路基板30が配置されているので、これらの回路基板ごとにファンユニット20がそれぞれ配置されている。回路基板30はLCDモジュール10の表示部(不図示)に映像信号を伝送する回路を実装した基板である。ベゼル2の正面側に設けた開口から表示部が露出し、リアカバー3の背面にてファンユニット20に対向する位置には、第1開口部としてファン用開口穴3aが形成されている。これらのファン用開口穴3aから離れた下端寄りの位置には、第2開口部として、左右方向に沿って配列した多数の下部開口穴3bが形成されている。またファン用開口穴3aの上方には、第3開口部として、左右方向に沿って配列した多数の上部開口穴3cが形成されている。これらの開口穴については円形穴やスリットなど、任意の形状で構わない。
【0009】
次に、図2に示す縦断面図を用いてLCDモジュール10について説明する。
LCDモジュール10は、LCDパネル11と、その背面側に直下型のバックライト部12を備える。バックライト部12は、発光ダイオード(以下、LEDと記す)12aを略等間隔で実装したLED基板を用いて構成される。LCDパネル11は、フロントケース13とリアケース14によって挟持されている。フロントケース13に形成した正面側の開口からLCDパネル11が露出している。リアケース14は背面側に開口を形成した枠体であり、バックライト部12を保持するシャーシ15が配置される。バックライト部12はLCDパネル11、リアケース14、シャーシ15により密閉された空間内に配置されている。なお、LCDパネル11とバックライト部12の間には図示しない拡散板や反射板等の光学部材が配置されている。シャーシ15は、熱伝導性の良好なアルミニウム等の板材で形成され、バックライト部12で発生した熱を背面側へ伝熱して、空気に放熱する機能を有する。シャーシ15の背面には、ファンユニット20および回路基板30を取り付けるために複数のボス15aが設けられている。
【0010】
次に、図3の部分拡大図を用いてファンユニット20について説明する。
ファンユニット20は、軸流ファン21とそのホルダ22を備える。ホルダ22は、軸流ファン21を保持する囲繞部22Eと、吸気用のダクト部22Dを有する。軸流ファン21はホルダ22を用いてシャーシ15の背面に取り付けられることで、LCDパネル11の表示面に対して平行な状態で保持される。本例ではホルダ22とシャーシ15との間に、空気を吸い込むための開口部を設け、背面側に排気する構造となっている。
囲繞部22Eの形状は、軸流ファン21を天面側、背面側、左右両側面側から覆う直方体である。その背面は軸流ファン21の保持面であり、吐き出し穴22aと固定用ねじ穴22bが形成されている。ダクト部22Dの形状は下方にいくにつれて裾野の広がった角錐台であり、吸気のために底面側のみに開口を有する。また、囲繞部22Eとダクト部22Dの左右側面側にはシャーシ15への取り付け部が延設されており、複数の取り付け穴22cが形成されている。ホルダ22は取り付け穴22cを通して不図示のねじでシャーシ15のボス15aに取り付けられる。
ダクト部22Dの側面には温度センサ23が取り付けられており、ダクト部22D内に流入する空気の温度を検出する。軸流ファン21および温度センサ23はそれぞれ、図示しないケーブルで回路基板30に接続されている。回路基板30に実装された駆動制御部100は、温度センサ23の温度検出信号に応じて軸流ファン21の回転数を可変制御し、または停止させる。
【0011】
次に図4を用いて表示装置1の放熱構造および効果について説明する。図4(A)は、表示装置1のファン停止時における通気経路を説明する斜視図である。図4(B)はファン駆動時における通気経路を説明する斜視図である。いずれの図もリアカバー3を透視した状態で示す。
表示装置1における主な熱源は、バックライト部12と回路基板30であり、バックライト部12で発生した熱はシャーシ15に伝わり、筺体内の空気に放熱される。
図4(A)に示すように、軸流ファン21が停止した状態での放熱構造は、リアカバー3の下部開口穴3bより外気を取り入れ、筐体内を通気してファン用開口穴3aおよび上部開口穴3cより排気する自然空冷の構造である。すなわち、2種類の通気経路の1つは、下部開口穴3bからファン用開口穴3aに至る経路Aであり、他方は、下部開口穴3bから上部開口穴3cに至る経路Bである。経路Aの排気孔面積は、軸流ファン21の外形寸法および開口率と搭載数により決まる。このため、放熱効率については、経路Bの排気孔面積を規定する上部開口穴3cの面積を大きくすることで向上させることができる。
また図4(B)に示すように、軸流ファン21の駆動時における放熱構造は、リアカバー3の下部開口穴3bおよび上部開口穴3cの一部より外気を吸入し、筺体内を通気してファン用開口穴3aおよび上部開口穴3cの一部より排気する強制空冷の構造となる。すなわち、通気経路は3種類の経路D、E、Fであり、経路DとEではファン用開口穴3aから排気されるが、経路Fではファン用開口穴3aを経由しない。
経路Dは、下部開口穴3bからファン用開口穴3aに至る経路である。経路Eは、上部開口穴3cの一部からファン用開口穴3aに至る経路である。経路Fは、下部開口穴3bから上部開口穴3cに至る経路である。ファン停止時に排気孔として機能していた上部開口穴3cは、経路Eで示すように吸気孔としても機能し、吸入した空気はホルダ22のダクト部22Dの外形に沿って底面側の開口から軸流ファン21に流入する。これにより通気経路が長くなるので、放熱効率が向上する。また経路Fは、軸流ファン21による気流の影響を受けない範囲に熱溜りを発生させない機能をもつ。なお、ファンユニット20の構造や性能によっては経路Fがない場合もある。
第1実施形態によれば、ファン停止時の放熱効率を向上させるために外装部材の上部に開口穴を設けた構造であっても、ファン駆動時の放熱効率を向上させることができる。また、ファン停止時の放熱効率の向上により、軸流ファンの停止状態で装置を使用する時間を長くできるので、消費電力が抑えられる。
【0012】
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態を説明する。
図5(A)は、表示装置1のリアカバーを外した状態で示す分解斜視図である。基本的な構成は第1実施形態の場合と同様であるため、以下では相違点を主として説明する。なお、第1実施形態で説明した構成要素と同様の部分については既に使用した符号と同じ符号を用いることにより、それらの詳細な説明を省略する。
LCDモジュール10の背面には、上端寄りの位置に左右方向に沿ってヒートシンク40が取り付けられている。ヒートシンク40の下方にはファンユニット20が配置され、さらの下方には回路基板30が配置されている。リアカバー3の上部開口穴3cは、リアカバー3にてヒートシンク40に対応する位置よりも上方に設けられている。
【0013】
次に、図5(B)の部分拡大図を用いて、ファンユニット20およびヒートシンク40について説明する。
ファンユニット20は、軸流ファン21とその保持部材であるホルダ22を備える。ホルダ22を用いてシャーシ15に取り付けられる軸流ファン21は、LCDパネル11の表示面と平行な状態とされる。シャーシ15との間に空気を吸い込むための空間が形成され、軸流ファン21は背面側に排気する。クランク状をしたホルダ22は、軸流ファン21の保持部に、吐き出し穴22aと固定用ねじ穴22bが形成されている。この保持部から直角に屈曲された支柱部には吸気用孔22dが形成されており、さらに外側に屈曲された取り付け部にはシャーシ15への取り付け穴22cが形成されている。
ホルダ22の支柱部には温度センサ23が取り付けられており、ファンユニット20に流入する空気の温度を検出する。駆動制御部100は、検出温度に応じて軸流ファン21の回転数の可変制御または停止制御を行う。ヒートシンク40は、ファンユニット20の上方にて、シャーシ15のボス15aにねじ締結で固定されている。ヒートシンク40の材質は、熱伝導性の良好なアルミニウム等であり、上下方向に沿って多数のフィン40aが延在する。これらのフィン40aは上下方向を長手方向とする矩形状をなし、左右方向に沿って所定の間隔で配置され、フィン間を通る空気に伝熱する。バックライト部12で発生した熱は、シャーシ15を介して背面のヒートシンク40に伝わり、フィン40aから筐体内の空気に放熱される。
【0014】
次に、図6を用いて通気経路を説明する。図6(A)は表示装置1のファン停止時における通気経路を説明する斜視図である。図6(B)はファン駆動時における通気経路を説明する斜視図である。いずれの図もリアカバー3を透視した状態で示す。
図6(A)に示すように、ファン停止時には、リアカバー3の下部開口穴3bより外気を取り入れ、筐体内およびヒートシンク40を通気してファン用開口穴3aおよび上部開口穴3cより排気する自然空冷の構造となっている。つまり、2種類の通気経路の1つは、下部開口穴3bからファン用開口穴3aに至る経路Gである。もう1つは、下部開口穴3bから上部開口穴3cに至る経路Hである。経路Gの排気孔面積は軸流ファン21の外形寸法および開口率と搭載数により決まる。ヒートシンク40の放熱効率は、経路Hの排気孔面積を規定する上部開口穴3cの面積を大きくすることで向上させることができる。
また図6(B)に示すように、ファン駆動時には、リアカバー3の下部開口穴3bおよび上部開口穴3cの一部より外気を吸入し、筺体内およびヒートシンク40を通気しファン用開口穴3aおよび上部開口穴3cの一部より排気する構造となっている。すなわち3種類の通気経路J、K、Lがあり、経路JとKではファン用開口穴3aから排気されるが、経路Lではファン用開口穴3aを経由しない。
経路Jは、下部開口穴3bからファン用開口穴3aに至る経路である。経路Kは、上部開口穴3cからファン用開口穴3aに至る経路である。経路Lは、下部開口穴3bから上部開口穴3cに至る経路である。ファン停止時に排気孔として機能していた上部開口穴3cは、経路Kで示すように吸気孔としても機能し、ヒートシンク40よりも上方に位置する上部開口穴3cから外気が筐体内に進入してヒートシンク40を冷却する。これにより、ヒートシンク40の放熱効率を向上させることができる。また、経路Lは、軸流ファン21による気流の影響を受けない範囲に熱溜りを発生させないように機能するが、ファンユニット20の構造や性能によっては経路Lがない場合もある。
LED等の光源を用いる直下型のバックライト部を搭載したLCDモジュールや、自発光のプラズマパネル等の表示モジュールでは、上部にいくほど温度が上昇する傾向がある。これらの表示モジュールは温度特性を持っており、温度分布の不均一(温度ムラ)により輝度、色等に表示ムラが発生し、また温度上昇によって寿命が短くなるおそれがある。そこで、本実施形態では、ファン停止時における装置上部の放熱効率を向上のために上部開口穴3cを設けている。この場合、ファン駆動時における上部での放熱効率を低下させることなく、温度ムラを低減することができる。また、ファン停止時にてヒートシンク40により上部の放熱効率を高めて、ファン停止形態で装置を使用する時間を長くすることができるので、消費電力を抑え、表示モジュールの寿命を延ばすことができる。
【符号の説明】
【0015】
1 表示装置
2 ベゼル
3 リアカバー
3a、3b、3c 開口穴
10 LCDモジュール
11 LCDパネル
12 バックライト部
15 シャーシ
20 ファンユニット
21 軸流ファン
22 ホルダ
40 ヒートシンク
100 駆動制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像の表示部およびバックライト部を外装部材で収容した表示装置であって、
前記バックライト部の背面に取り付けられた送風手段と、
前記送風手段の駆動制御手段と、
前記送風手段を覆うとともに背面側を向いた排気孔および下方を向いた吸気孔を有する保持部材と、
前記外装部材にて前記送風手段の排気孔に対向した位置に形成した第1開口部と、
前記外装部材にて前記第1開口部よりも下方に形成した第2開口部と、
前記外装部材にて前記第1開口部よりも上方に形成した第3開口部を備え、
前記駆動制御手段により前記送風手段が駆動された場合、外気を前記第2開口部および前記第3開口部から取り入れて前記送風手段の吸気孔から吸入し、前記第1開口部から排気する経路が形成されることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記駆動制御手段により前記送風手段が停止された場合、前記第2開口部から筐体内に入った外気が前記第3開口部から排気される経路および前記第2開口部から筐体内に入った外気が前記送風手段の吸気孔および排気孔を通って前記第1開口部から排気される経路が形成され、
前記駆動制御手段により前記送風手段が駆動された場合、外気を前記第2開口部から吸入して前記第3開口部から排気する経路および外気を前記第2開口部および第3開口部から取り入れて、前記送風手段の吸気孔および排気孔を通って前記第1開口部から排気する経路が形成されることを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記送風手段は前記表示部の表示面に対して平行に配置された軸流ファンであり、
前記保持部材は、前記軸流ファンを覆うとともに前記排気孔を有する囲繞部と、前記吸気孔を有するダクト部を備えることを特徴とする請求項1または請求項2記載の表示装置。
【請求項4】
画像の表示部およびバックライト部を外装部材で収容した表示装置であって、
前記バックライト部の背面に取り付けられた送風手段と、
前記送風手段の駆動制御手段と、
前記送風手段を保持し、背面側を向いた排気孔を有する保持部材と、
前記送風手段の上方に設けた放熱手段と、
前記外装部材にて前記送風手段の排気孔に対向した位置に形成した第1開口部と、
前記外装部材にて前記第1開口部よりも下方に形成した第2開口部と、
前記外装部材にて前記第1開口部よりも上方に形成した第3開口部を備え、
前記駆動制御手段により前記送風手段が駆動された場合、外気を前記第2開口部および前記第3開口部から取り入れ、前記放熱手段および前記送風手段の排気孔を通して前記第1開口部から排気する経路が形成されることを特徴とする表示装置。
【請求項5】
前記駆動制御手段により前記送風手段が停止された場合、前記第2開口部から筐体内に入った外気が前記放熱手段を通って前記第3開口部から排気される経路および前記第2開口部から筐体内に入った外気が前記送風手段の排気孔を通って前記第1開口部から排気される経路が形成されることを特徴とする請求項4記載の表示装置。
【請求項6】
画像の表示部およびバックライト部を外装部材で収容した表示装置の放熱方法であって、
前記バックライト部の背面に送風手段を取り付け、該送風手段を保持部材で覆うとともに当該保持部材には背面側を向いた排気孔および下方を向いた吸気孔を形成し、
前記外装部材には前記送風手段の排気孔に対向した位置に第1開口部を、該第1開口部よりも下方に第2開口部を、前記第1開口部よりも上方に第3開口部をそれぞれ形成し、
前記送風手段が駆動された場合、外気を前記第2開口部および前記第3開口部から取り入れて前記送風手段の吸気孔から吸入し、前記第1開口部から排気することを特徴とする表示装置の放熱方法。
【請求項7】
画像の表示部およびバックライト部を外装部材で収容した表示装置の放熱方法であって、
前記バックライト部の背面に送風手段とその上部に放熱手段を取り付けるとともに、該送風手段の保持部材には背面側を向いた排気孔を形成し、
前記外装部材には前記送風手段の排気孔に対向した位置に第1開口部を、該第1開口部よりも下方に第2開口部を、前記第1開口部よりも上方に第3開口部をそれぞれ形成し、
前記送風手段が駆動された場合、外気を前記第2開口部および前記第3開口部から取り入れ、前記放熱手段および前記送風手段の排気孔を通して前記第1開口部から排気することを特徴とする表示装置の放熱方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−222112(P2012−222112A)
【公開日】平成24年11月12日(2012.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−85593(P2011−85593)
【出願日】平成23年4月7日(2011.4.7)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】