説明

表示装置及びプログラム

【課題】部分的に書き換えを行うことのできる表示デバイスを有する表示装置において、変更箇所の特定を高速化し、表示を高速化することのできる技術を提供する。
【解決手段】電子ペーパー36への表示を部分的に書き換えることのできる表示装置100において、方向取得部21は、電子ペーパー36において保持する書換方向情報60を取得する。差分検出部22は、電子ペーパー36に次に表示する画像のデータ及び表示中の画像のデータについて、取得した書換方向情報60に応じた方向で、順次対応する領域を比較していくことにより、領域ごとに差分を検出する。描画部23は、差分検出部22により差分が検出された領域については、電子ペーパー36への表示の書き換えを行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示デバイスを備える表示装置に関し、特に表示デバイスへの表示を部分的に書き換えることのできる表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、電子ペーパー等の書き換え速度が比較的低速な表示デバイスを有する表示装置においては、表示を切り換えるときに、切り換えの前後で変更のある箇所のみを部分的に書き換える制御を行うこともある。画面全体については書き換えを行わず、変更箇所のみを書き換えることで、表示の切り換えに要する時間を短縮している。
【0003】
例えば、電子ペーパー等の表示デバイスを有する表示装置における表示技術については、観察者の観察方向に合わせて、表示する画像の書き換え方向を変更する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。また、表示するコンテンツに応じた方向で書き換えを行う技術についても開示されている(例えば、特許文献2)。
【0004】
この他、視認者の顔の向きや距離に応じて液晶表示部の表示を変更することにより、視認者に対する視認性を保つ技術や、特定の領域のフレームレートを他の領域よりも高くすることにより、良好な閲覧性を実現する技術について開示されている(例えば、特許文献3、4)。表示パネルに画素データを供給するタイミングを制御することで、表示画面の切り換え操作に対して高速に対応する技術についても開示されている(例えば、特許文献5)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−209711号公報
【特許文献2】特開2006−285176号公報
【特許文献3】特開2009−282436号公報
【特許文献4】特開2007−079146号公報
【特許文献5】特開2003−186453号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
画面の書き換え方向を変更可能な表示デバイスを有する表示装置において、部分的な書き換えを行う場合には、書き換えを行う必要のある箇所、すなわち、変更箇所の特定を高速化できることが望ましい。
【0007】
本発明は、部分的に書き換えを行うことのできる表示デバイスを有する表示装置において、変更箇所の特定を高速化し、表示を高速化することのできる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様によれば、表示デバイスへの表示を部分的に書き換えることのできる表示装置であって、前記表示デバイスにおいて書き換え方向を取得する取得部と、前記表示デバイスに次に表示する画像のデータ及び該表示デバイスに表示中の画像のデータについて、前記取得した書き換え方向に応じた方向で、順次対応する領域を比較していくことにより、領域ごとに差分を検出する検出部と、前記検出部により差分が検出された領域については、前記表示デバイスへの表示の書き換えを行う描画部とを備える。
【0009】
本発明の他の一態様によれば、コンピュータを、表示デバイスへの表示を部分的に書き換えることのできる表示装置として動作させるためのプログラムであって、前記表示デバイスにおいて書き換え方向を取得し、前記表示デバイスに次に表示する画像のデータ及び該表示デバイスに表示中の画像のデータについて、前記取得した書き換え方向に応じた方向で、順次対応する領域を比較していくことにより、領域ごとに差分を検出し、前記差分が検出された領域については、前記表示デバイスへの表示の書き換えを行う。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、部分的に書き換えを行うことのできる表示デバイスを有する表示装置において、変更箇所の特定を高速化し、表示を高速化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】実施形態に係る表示装置の外観図である。
【図2】実施形態に係る表示装置の内部構成図である。
【図3】実施形態に係る表示装置の機能ブロック図である。
【図4】実施例の比較方法を説明する図である。
【図5】実施形態に係る表示装置による描画制御処理を示したフローチャートである。
【図6】次表示の画面に変更箇所が含まれる場合の画面例を示す図である。
【図7A】比較方向と書換方向とが一致する場合における比較動作及び書換動作を説明する図(その1)である。
【図7B】比較方向と書換方向とが一致する場合における比較動作及び書換動作を説明する図(その2)である。
【図8A】比較方向と書換方向とが不一致の場合における比較動作及び書換動作を説明する図(その1)である。
【図8B】比較方向と書換方向とが不一致の場合における比較動作及び書換動作を説明する図(その2)である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る表示装置の外観図である。図1に示すとおり、本実施形態に係る表示装置100は、表示部101及び操作部102を筐体に備えている。
【0013】
表示部101は、電子ペーパー等の電子デバイスを有し、操作画面やコンテンツ等の各種の画像を表示する。操作部102は、各種のボタン等を有し、表示装置100の利用者は、操作部102を介して表示装置100に対して入力を行う。表示装置100は、操作部102を介して入力された利用者の指示等により、表示部101に表示する画像を切り換える等の制御を行う。本実施形態に係る表示装置100は、表示部101に表示している画面を切り換えるときの画面の書き換え方向を変更可能とする。
なお、表示部101がタッチパネルを有し、タッチパネルを介して入力を受け付ける構成であってもよい。
【0014】
図2は、本実施形態に係る表示装置100の内部構成図である。図2に示すとおり、表示装置100は、CPU(Central Processing Unit)11、メモリ部12、グラフィック処理部14、入力インタフェース部15及び外部接続部13が、互いにバス16を介して接続される。
【0015】
入力インタフェース部15は、図1の操作部102等を介して入力された指示等を受け付ける。
外部接続部13は、例えばSD(Secure Digital)メモリカード等の記録媒体50を接続する。記録媒体50には、図1の表示部101に表示させる画像等のデータが記録されている。
【0016】
メモリ部12は、外部接続部13を介して記録媒体50から取り込んだデータの一時記憶や、本実施形態に係る画面の書き換え処理等を記述したプログラム等の表示装置100の制御に必要なデータの保持を行う。
【0017】
CPU11は、各部の動作の制御を行う。グラフィック処理部14は、CPU11からの指示にしたがって、メモリ部12に保持しているデータ等の表示部101への表示に関する処理等を実行する。
【0018】
本実施形態に係る表示装置100においては、操作部102からの指示等にしたがって、表示部101に表示する画像を切り換える場合は、設定されている書き換え方向で、変更箇所のみの部分的な書き換えを行う。具体的には、表示部101の画面に表示中の画像のデータと、次に表示させるべき画像のデータとの間の階調等の差分を検出し、差分の検出された箇所について、設定されている書き換え方向での書き換えを行う。差分の検出は、画面の書き換え方向と同じ方向で画像のデータを所定の領域単位で比較していくことにより行う。
【0019】
なお、図1等においては、表示装置100が単独で動作する構成を示しているが、これに限定されるものではない。例えば、表示システム内において、端末装置である表示装置100が、サーバ装置等が保有するデータをネットワークを介して受信し、表示装置100の表示部101に表示する構成等も含む。このような構成の表示システムにおいては、画像を表示する表示部を備える端末装置等を複数備える構成とすることもできる。以下においては、図1等に示す表示装置100が単独で動作する構成を例に説明することとする。
【0020】
図3は、本実施形態に係る表示装置100の機能ブロック図である。表示装置100は、アプリ33(アプリ#1)、アプリ34(アプリ#2)、電子ペーパー描画制御部32、描画イメージ保持バッファ31、オペレーティングシステム(OS)35及び電子ペーパー36を有する。
【0021】
電子ペーパー36は、図1の表示部101を構成する電子デバイスである。OS35は、表示装置100の基本ソフトウェアであり、電子ペーパー36を含め、表示装置100全体の制御を行う。アプリ33、34は、表示装置100の各種の機能を実現するためのソフトウェアであり、それぞれが、OS35による制御の下で動作する。
【0022】
電子ペーパー描画制御部32は、アプリ33、34からの指示にしたがって、電子ペーパー36に表示する画面を表した画像の描画を制御し、方向取得部21、差分検出部22及び描画部12を有する。
【0023】
方向取得部21は、電子ペーパー36から、電子ペーパー36のドライバが保持する書換方向情報60を取得する。書換方向情報60は、画面すなわち電子ペーパー36の書き換え方向を表す情報であり、実施例では、縦方向及び横方向の2方向のうちいずれかを設定可能である。差分検出部22は、方向取得部21において取得した書換方向情報60を参照し、電子ペーパー36の書き換え方向に応じた方向で、表示中の画像と次に表示させる画像との間の差分を検出する。差分は、表示中の画像と次に表示させる画像とで対応する領域の画像のデータを比較することにより検出する。以下の説明では、次に表示部101の画面に表示させる画像を「次表示画像」等のように表記することもある。描画部23は、差分の検出された領域についての書き換えを行う。
【0024】
描画イメージ保持バッファ31は、図2のメモリ部に保持している画像のデータのうち、電子ペーパー36に表示中の画像のデータや次に表示させる画像のデータを一時記憶する。
【0025】
このように、本実施形態に係る表示装置100は、電子ペーパー描画制御部32において、表示デバイスである電子ペーパー36に表示中の画像と次に表示させる画像との間の差分を求めるときに、電子ペーパー36の書き換え方向に応じた方向で、所定の対応する領域同士を比較していく。これにより、差分の存在する領域、すなわち書き換えが必要な領域を効率的に求めることが可能となる。
【0026】
実施例では、電子ペーパー36の書き換えを行うときの単位をライン単位とし、これに応じて、画像の比較についてもライン単位で行っている。これについて、図4を参照して説明する。
【0027】
図4は、実施例に係る比較方法を説明する図である。このうち、図4(a)及び図4(b)は、従来の一般的な比較方法を、図4(c)は、実施例に係る比較方法を模式的に示す。図1の表示部101に表示中の画面及び次表示の画面は、それぞれ表示中画面イメージ(以下、表示中画面)Ic及び次表示画面(以下、次表示画面)イメージInとする。
【0028】
従来においては、表示中画面Icと次表示画面Inとを比較する場合は、図4(a)に示すように、表示中及び次表示の画像データ間の対応する箇所をポイントごとに比較していくか、あるいは図4(b)に示すように、ラインごとに比較していく方法をとっている。図4(a)においては、表示中画面Ic中のポイントPcと、次表示画面In中のポイントPnとを比較し、図4(b)においては、表示中画面Ic中のラインLcと、次表示画面In中のラインLnとを比較する。ポイントPc、Pn同士を比較するよりも、ラインLc、Lnを比較した方が、画面全体では、比較を行う回数が抑制される。
【0029】
更に、実施例では、図4(c)に示すように、表示装置100は、図3の電子ペーパー36の書き換え方向と同じ方向で、表示中画像Ic及び次表示画像Inからそれぞれ対応する1ライン分の画像のデータ同士を順次比較していく。書き換え方向が(イ)方向である場合には、表示中画面Ic中の水平方向の1ラインLc1と、これに対応する次表示画面Inの水平方向の1ラインLn1とを比較して、差分を検出する。書き換え方向が(ロ)方向である場合には、表示中画面Icの垂直方向の1ラインLc2と、これに対応する次表示画面Inの垂直方向の1ラインLn2とを比較して、差分を検出する。
【0030】
図5は、本実施形態に係る表示装置の電子ペーパー描画制御部32による描画制御処理を示したフローチャートである。電子ペーパー描画制御部32は、例えば利用者が図1の操作部102に対して行った操作により、表示部101への表示を更新する旨の指示を受けたことを契機として、図5に示す一連の処理を開始する。
【0031】
まず、ステップS1で、電子ペーパー描画制御部32の方向取得部21が、電子ペーパー36の書換方向情報60を取得する。これとともに、比較の対象となっているラインをカウントするための情報を初期化する。以下の説明においては、ステップS1で初期化する情報を、ライン情報とする。ライン情報は、表示中及び次表示の2つの画像の比較を行うときに、比較対象となっているラインが、比較方向に関して何ライン目かを表す。前述のとおり、比較の方向は、電子ペーパー36の書き換え方向に一致する。
【0032】
次に、ステップS2で、電子ペーパー描画制御部32の差分検出部22は、ステップS1で取得した書換方向情報60に基づき、ライン情報が示すラインのデータに対して調査を行う。ここで、調査とは、表示中及び次表示の2つの画像のデータのうち、ライン情報が示すラインのデータ同士を比較して、差分を検出することをいう。
【0033】
ステップS3で、差分検出部22は、次表示画像中に、表示中の画像に対して変更点が存在するか否かを判定する。変更点が存在しない場合は、ステップS6へと処理を移行させる。変更点が存在する場合は、ステップS4に進む。
【0034】
ステップS4で、電子ペーパー描画制御部32の描画部23は、次表示の画像のデータから、ライン情報が示す1ライン分のデータを表示中の画像を保持する表示中バッファに転送する。そして、ステップS5で、描画部23は、変更のあった1ラインの書き換えを行い、電子ペーパー36に描画し、ステップS6へと処理を移行させる。
【0035】
ステップS6で、差分検出部22は、全ラインについて調査を行ったか否かを判定する。ステップS6の判定は、ライン情報と、電子ペーパー36の書き換え方向(=比較方向)に関する画像のライン数とを比較することにより行う。未調査のラインが存在する場合には、ステップS2に戻り、上記の処理を実行する。全ラインについて調査を実施済である場合には、処理を終了する。
【0036】
このように、本実施形態に係る表示装置によれば、電子ペーパー36の書き換え方向と一致する方向で、電子ペーパー36に表示中の画像と次に表示させる画像とを1ラインずつ比較していく。これにより、表示中の画像と次表示の画像との間の差分を、より効率的に特定することが可能となり、これにより、例えば、画面の書き換えを高速化することが可能となる。これについて、図6〜図8Bを参照して説明する。
【0037】
図6は、次表示の画面に変更箇所が含まれる場合の画面例を示す図である。説明の簡単のため、次表示画面では、表示中の画面に対する変更箇所は2箇所存在し、それぞれA点、B点とする。画像の水平方向及び垂直方向を、それぞれX軸(横)方向及びY軸(縦)方向とする。
【0038】
図7A、図7B、図8A及び図8Bは、2つの画面のデータを比較する方向と画面の書き換えの効率との関係を説明する図である。以下においては、表示中の画像と次表示の画像との比較は、いずれも横方向(図6のX軸方向)に1ラインずつ行っていくこととし、図1の表示部101に次に表示する画像の変更点は、図6に示すA点及びB点(以下においては変更点A及び変更点B)であるとする。
【0039】
図7A及び図7Bは、表示中の画面及び次に表示する画面の2つの画面のデータを比較するときの方向が画面の書き換え方向と一致する場合における比較及び書き換えの動作を説明する図である。図7A(1)に示すように、表示部101に表示中の画面に対する次表示の画面の変更点A、Bは、X座標を同一とし、1本の直線上にあるとする。表示部101に表示中の画像との比較は、X軸方向にラインLごとに行っていく。
【0040】
この場合、図7B(2)に示すように、2つの変更点A、Bは、次に表示する画面の画像Inのうち、いずれもラインL_Xから検出される。図7A及び図7Bに示す例では、差分の検出された箇所の書き換えは、X軸方向で行う。このため、図7B(3)に示すように、変更点A、Bを含む1本のラインL´_Xのみを書き換えにより、表示部101の表示が、図7Aの(2)に示す状態(表示部101)から(3)に示す状態(表示部101´)へと変更され、画面の書き換えが完了する。
【0041】
これに対し、図8A及び図8Bは、比較の方向が画面の書き換え方向と一致しない場合における比較及び書き換えの動作を説明する図である。図7A(1)と同様に、図8A(1)に示す場合も、表示部101に表示中の画面に対する次表示の画面の変更点A、Bは、X座標を同一とする。図7A(1)とは異なり、画面の書き換えについては、図8A(1)に示すように、表示部101に表示中の画像との比較は、Y軸方向にラインL´ごとに行っていく。
【0042】
比較の処理においてはラインL´をX軸方向に移動させてゆき、ラインごとに行うため、図8B(2)に示すように、2つの変更点A、Bは1本のラインL_Xから検出される。その一方で、書き換え処理においてはラインをY軸方向に移動させてゆくため、変更点A、Bを含むラインL´_Ya及びL´_Ybの2本のラインの書き換えを行う必要がある。このため、図8B(3)に示すように、1回目の書き換えにおいて、まず、変更点Aが表示部101´の画面表示に反映され、2回目の書き換えにおいて、変更点Bが表示部101´´の画面表示に反映される。
【0043】
例えば図5のフローチャートに示すように、差分の検出されたラインについては順次書き換えを行っていく構成とすることで、画面全体の差分を検出してから書き換えを行う場合と比較して、より高速に書き換えを行うことが可能となる。
【0044】
以上説明したように、本実施形態に係る表示装置を含む表示装置によれば、電子ペーパー等の表示デバイスの書き換え方向に応じた方向で、表示デバイスに表示中の画像と次に表示する画像とを、ライン単位等の所定の領域ごとに比較していく。差分(変更箇所)が検出された領域については、表示デバイスへの表示の書き換えを行う。差分を検出するための比較の方向が表示デバイスの書き換え方向と一致していることで、書き換え速度が比較的低速な電子ペーパー等のような表示デバイスを有する表示装置であっても、差分をより高速に求めることが可能となる。そして、差分をより高速に求めることが可能となることで、書き換え処理をより高速化することが可能となる。
【0045】
なお、本実施形態に係る表示装置は、電子ペーパーを表示デバイスとして有する表示装置に限定されるものではない。電子ペーパー以外であっても、被駆動素子を駆動して表示を行う構成の表示デバイスを有する表示装置であれば、同様に適用することができる。
【0046】
なお、本発明は、上述の実施の形態に例示した構成に限らず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0047】
11 CPU
12 メモリ部
13 外部接続部
14 グラフィック処理部
15 入力インタフェース部
16 バス
21 方向取得部
22 差分検出部
23 描画部
31 描画イメージ保持バッファ
32 電子ペーパー描画制御部
33、34 アプリ
35 オペレーティングシステム(OS)
36 電子ペーパー
50 記録媒体
60 書換方向情報
100 表示装置
101 表示部
102 操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示デバイスへの表示を部分的に書き換えることのできる表示装置であって、
前記表示デバイスにおいて書き換え方向を取得する方向取得部と、
前記表示デバイスに次に表示する画像のデータ及び該表示デバイスに表示中の画像のデータについて、前記取得した書き換え方向に応じた方向で、順次対応する領域を比較していくことにより、領域ごとに差分を検出する差分検出部と、
前記差分検出部により差分が検出された領域については、前記表示デバイスへの表示の書き換えを行う描画部と、
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記差分検出部は、ライン単位で前記差分の検出処理を実行していく
ことを特徴とする請求項1記載の表示装置。
【請求項3】
前記描画部は、ライン単位で前記差分検出部において差分が検出されたか否かを判定し、差分が検出されたラインから、順次書き換え処理を実行していく
ことを特徴とする請求項2記載の表示装置。
【請求項4】
コンピュータを、表示デバイスへの表示を部分的に書き換えることのできる表示装置として動作させるためのプログラムであって、
前記表示デバイスにおいて書き換え方向を取得し、
前記表示デバイスに次に表示する画像のデータ及び該表示デバイスに表示中の画像のデータについて、前記取得した書き換え方向に応じた方向で、順次対応する領域を比較していくことにより、領域ごとに差分を検出し、
前記差分が検出された領域については、前記表示デバイスへの表示の書き換えを行う、
ことを特徴とするプログラム。

【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図1】
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【図4】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図8A】
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【図8B】
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【公開番号】特開2013−47759(P2013−47759A)
【公開日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−186421(P2011−186421)
【出願日】平成23年8月29日(2011.8.29)
【出願人】(000237639)富士通フロンテック株式会社 (667)
【Fターム(参考)】