説明

表示装置及び電子機器

【課題】冷却部の安全性を確保しつつ、結露を継続的に抑制する表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置は、放熱によって冷媒を凝縮させる凝縮器33と、冷媒を蒸発させることにより吸熱及び除湿する蒸発器31と、蒸発器31から発生した蒸気を吸引し蒸気が凝縮するまで圧力を高めるための圧縮器32を含むコンプレッサ式冷却機30を備え、第1の所定温度以下の場合に圧縮器32を停止させる。更に、蒸発器31の温度を監視する温度センサーと、バックライト13を備えており、蒸発器31が、第1の所定温度よりも高い第2の所定温度以下になると、バックライト13のレベルを上げる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像を表示する表示装置や、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、液晶表示装置などの表示装置が、デジタルサイネージ(画像を利用した広告媒体)などの用途で、街中に設置されている。通常、このような表示装置は、屋内だけでなく屋外にも設置され得るため、水や埃の進入を防ぐ密閉構造になっている。また、このような表示装置は、屋外での視認性を確保するため、高輝度で表示可能な構成になっている。
【0003】
表示装置が高輝度で画像を表示したり、表示装置に太陽光が照射したりすると、筺体の内部で熱が発生する。表示装置が上記のごとく密閉構造であると、筺体内部で発生した熱が、筺体の外部に放出されにくい。これにより筺体内部の温度が上がり、液晶表示装置の液晶が液体に変化して配向性が失われ、表示を行うことができなくなる場合がありうる。
【0004】
そこで、例えば特許文献1では、コンプレッサを用いた冷却装置により液晶を冷却する構成の液晶表示装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2010−164884号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記の液晶表示装置においては、その密閉性から筺体内部の結露が問題になる場合がある。特に冬の寒冷期には、外気温が密閉された筺体内の温度よりも低くなるのでその温度差により結露が発生することがある。この結露により、液晶パネルの前面にある保護ガラスが曇り、液晶パネルが表示する画像の視認性が低下する。これを回避する為に、湿度が一定レベル以上になると冷却機を稼働させて除湿を行うことで結露を防止することが考えられる。しかし、周囲温度が低い時期に冷却機を稼働させると蒸発温度が下がり、蒸発器内の冷媒圧力が低くなりすぎ、危険である。
【0007】
そこで、本発明は、冷却機の安全性を確保しつつ、結露を継続的に抑制する表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明における表示装置は、放熱によって冷媒を凝縮させる凝縮器と、冷媒を蒸発させることにより吸熱及び除湿する蒸発器と、蒸発器から発生した蒸気を吸引し蒸気が凝縮するまで圧力を高めるための圧縮器を含むコンプレッサ式冷却機を備え、第1の所定温度以下の場合に圧縮器を停止させる表示装置であって、更に、蒸発器の温度を監視する温度センサーと、バックライトを備えており、前記蒸発器の温度が、第1の所定温度よりも高い第2の所定温度以下になると、バックライトのレベルを上げる制御部を備えることを特徴とする。
【0009】
また、上記構成の表示装置は、更に、湿度を測定する湿度センサーを備えており、制御部は、所定湿度以上になると冷却機を動作させ、この場合に、前記蒸発器が第2の所定温度以下になると、バックライトのレベルを上げる。
【0010】
また、本発明の電子機器は、少なくとも圧縮器を含む冷却機と、温度を測定する温度センサーと、湿度を測定する湿度センサーと、温度センサーの測定温度が第1温度より高いとき圧縮器を動作させ、前記測定温度が第1温度よりも低い第2温度より低いとき圧縮器を停止させる制御部と、を備え、制御部は更に、前記測定温度が、第1温度、第2温度の間であって、かつ、湿度センサーの測定湿度が所定湿度より高い場合にも圧縮器を動作させる。
【0011】
また、上記構成の電子機器は、更に、表示部、前記表示部を照明する照明部を備え、制御部は、前記測定温度が第1温度、第2温度である場合に、前記照明部の出力を上げる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の構成とすると、冷却部の安全性を確保しつつ、結露を継続的に抑制することが可能になる。
【0013】
本発明の意義ないし効果は、以下に示す実施の一形態の説明によりさらに明らかとなろう。ただし、以下説明する実施の形態は、あくまでも本発明の実施の形態の一つであって、本発明ないし各構成要件の用語の意義は、以下の実施の形態に記載されたものに制限されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】は、本発明の実施の一形態における表示装置の概略構造を示す斜視図である。
【図2】は、本発明の実施の一形態における表示装置の概略構造を示す断面図である。
【図3】は、本発明の実施の一形態における表示装置の概略構造を示す断面図である。
【図4】は、図2に示した冷却機の概略構造を示す図である。
【図5】は、本発明の実施の一形態における表示装置の概略構成を示すブロック図である。
【図6】は、本発明の実施の一形態における表示装置の温湿度制御動作の第1例を示すフローチャートである。
【図7】は、本発明の実施の一形態における表示装置の温湿度制御動作の第2例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明における表示装置の実施の一形態について、図面を参照して説明する。最初に、表示装置の概略構造について、図1〜図3を参照して説明する。
【0016】
<表示装置の概略構造>
図1は、本発明の実施の一形態における表示装置の概略構造を示す斜視図である。図1に示すように、表示装置1は、上部に設けられる上部筺体10と、下部に設けられる下部筺体20と、を備える。上部筺体10には、上部筺体10の内部で表示される画像を視認可能にする窓部11が設けられている。窓部11は、ガラス等の可視光に対して透明な材料から成る。
【0017】
図2は、本発明の実施の一形態における表示装置の概略構造を示す断面図であり、図1のA−A断面を示すものである。図1のA−A断面は、画像の表示面(図1の紙面と平行な面)に対して略垂直な断面である。
【0018】
図2に示すように、上部筺体10の内部には、画像を表示する液晶パネル12と、液晶パネル12に対して光を照射するバックライト13と、上部筺体10内の空気を循環させるファン14U,14Dと、上部筺体10内の温度を検知する温度センサー15RU,15RD(詳細は図3参照)と、上部筺体10内の湿度を検知する湿度センサー17RU,17RDと、上部筺体10内を冷却して除湿する蒸発器31と、が配置される。
【0019】
また、図2に示すように、下部筺体20の内部には、冷媒を圧縮する圧縮器32と、圧縮器32が圧縮した冷媒を放熱により凝縮する凝縮器33と、凝縮器33が凝縮した冷媒を膨張させる膨張弁34と、を備える。上述の蒸発器31は、膨張弁34が膨張させた冷媒を蒸発させることで吸熱する。また、圧縮器32は、蒸発器31が蒸発させた冷媒を圧縮する。蒸発器31、圧縮器32、凝縮器33及び膨張弁34は、冷却機30に含まれる。なお、冷却機30の構成及び動作の詳細については、後述する。
【0020】
液晶パネル12は、バックライト13が照射する光を、液晶の配向を制御することで選択的に透過させることで、画像を表示する。液晶パネル12が表示する画像は、上部筺体10の外部から、窓部11を通じて視認される。なお、バックライト13は、蛍光管のような線光源を備えるものであっても構わないし、発光ダイオードのような点光源を備えるものであっても構わない。また、バックライト13は、光源から出射された光を拡散することで面状の光を液晶パネル12に照射する拡散板や、光源から出射された光を反射する反射板等を備えても構わない。
【0021】
ファン14Dは、上部筺体10の下部に配置され、蒸発器31が冷却した上部筺体10の下方の空気を、液晶パネル12の表面に拡散させる。また、ファン14Uは、上部筺体10の上部に配置され、上部筺体10の上方の空気を、蒸発器31に送り込む。ファン14D,14Uにより上部筺体10内の空気を循環させることで、液晶パネル12を効果的に冷却し、画像の正常な表示を可能にする。なお、ファン14D,14Uを配置する数や場所は、この例に限られるものではなく、他の配置態様であっても構わない。また、以下では説明の簡略化のため、ファン14D,14Uをまとめて、送風部14と表現する。
【0022】
図3は、本発明の実施の一形態における表示装置の概略構造を示す断面図であり、図1のB−B断面を示すものである。図1のB−B断面は、画像の表示面(図1の紙面と平行な面)に対して略平行な断面である。
【0023】
図3に示すように、上部筺体10の内部であり、窓部11と液晶パネル12(図2参照)との間に、4つの温度センサー15RU,15RD,15LU,15LDと、4つの湿度センサー17RU,17RD,17LU,17LDが配置される。例えば、温度センサー15RU,15RD,15LU,15LDは、サーミスタなどの温度を検知可能な素子からなる。また例えば、湿度センサー17RU,17RD,17LU,17LDは、高分子湿度検知素子(水分に応じた高分子の電気特性(抵抗や容量など)の変化から湿度を検知する素子)などの湿度を検知可能な素子からなる。
【0024】
温度センサー15RU及び湿度センサー17RUは、窓部11及び液晶パネル12(図2参照)の鉛直上側(以下、上側とする。下側も同様に表現する。)、かつ、上部筺体10の内部から窓部11を見たときの水平方向の右側(以下、右側とする。左側も同様に表現する。)に、配置される。温度センサー15RD及び湿度センサー17RDは、窓部11及び液晶パネル12の下側かつ右側に配置される。温度センサー15LU及び湿度センサー17LUは、窓部11及び液晶パネル12の上側かつ左側に配置される。温度センサー15LD及び湿度センサー17LDは、窓部11及び液晶パネル12の下側かつ左側に配置される。なお、温度センサー15RU,15RD,15LU,15LDや湿度センサー17RU,17RD,17LU,17LDを配置する数や場所は、この例に限られるものではなく、他の配置態様であっても構わない。例えば、湿度センサーを、蒸発器31の付近に一つだけ備えても構わない。また、以下では説明の簡略化のため、温度センサー15RU,15RD,15LU,15LDをまとめて筺体内温度センサー15と表現し、湿度センサー17RU,17RD,17LU,17LDをまとめて筺体内湿度センサー17と表現する。
【0025】
<冷却機の概略構造>
次に、図2に示した冷却機30の概略構造について、図4を参照して説明する。図4は、図2に示した冷却機の概略構造を示す図である。
【0026】
図4に示すように、また図2を参照して説明したように、冷却機30は、蒸発器31、圧縮器32、凝縮器33及び膨張弁34を備える。冷却機30は、一連の冷却動作(冷却サイクル)において、冷媒の出入りがないものである。
【0027】
圧縮器32は、蒸発器31が蒸発させた冷媒を圧縮することで、高温高圧の状態にする。凝縮器33は、圧縮部32が圧縮した冷媒を熱交換(放熱)により凝縮する。なお、凝縮器33における熱交換を促進するためのファンを設けても構わない。
【0028】
膨張弁34は、凝縮器33が凝縮した冷媒を膨張させ、冷媒を低温低圧にする。そして、蒸発器31は、膨張弁34が膨張させた冷媒を、熱交換(吸熱)により蒸発させる。このとき、上部筺体10内の空気に含まれていた水分は、蒸発器31に結露する。そして、蒸発器31に結露した水分は、上部筺体10の外部に廃棄される。なお、蒸発器31における熱交換及び除湿を促進するためのファンを設けても構わない。
【0029】
冷却機30は、以上のように冷媒を順次状態変化させるとともに熱交換することで、上部筺体10内を冷却して除湿する。
【0030】
また、蒸発器31の入口には、蒸発器31の温度を検知する蒸発器温度センサー311Tと、蒸発器31の圧力を検知する蒸発器圧力センサー311Pと、がそれぞれ設けられる。一方、凝縮器33の出口には、凝縮器33の温度を検知する凝縮器温度センサー331Tと、凝縮器33の圧力を検知する凝縮器圧力センサー331Pと、がそれぞれ設けられる。
【0031】
蒸発器温度センサー311Tや凝縮器温度センサー331Tは、例えばサーミスタなどの温度を検知可能な素子を備える。蒸発器温度センサー311Tは、蒸発器31に流入する冷媒の温度(膨張弁34による膨張後かつ蒸発器31による蒸発前の冷媒の温度)を外部から間接的に検知する。凝縮器温度センサー331Tは、凝縮器33から流出する冷媒の温度(凝縮器33による凝縮後かつ膨張弁34による膨張前の冷媒の温度)を外部から間接的に検知する。したがって、蒸発器温度センサー311T及び凝縮器温度センサー331Tは、冷媒の温度を検知していると解釈することも可能である。また、蒸発器圧力センサー311Pや凝縮器圧力センサー331Pは、例えばひずみゲージなどの圧力(冷媒の圧力によるダイヤフラム等の変形)を検知可能な素子を備える。
【0032】
冷却機30から冷媒の出入りがないと(閉じた系であると)、圧力及び温度は1対1の対応関係(一方が決まれば他方が決まる関係)を有する。そのため、蒸発器温度センサー311Tが検知する温度を参照することで、冷媒の圧力を把握可能であり、蒸発器圧力センサー311Pが検知する圧力を参照することで、冷媒の温度を把握可能である。同様に、凝縮器温度センサー331Tが検知する温度を参照することで、冷媒の圧力を把握可能であり、凝縮器圧力センサー331Pが検知する圧力を参照することで、冷媒の温度を把握可能である。
【0033】
<温湿度制御動作>
また、本発明の実施の一形態における表示装置の温湿度制御動作について、図5〜図7を参照して説明する。図5は、本発明の実施の一形態における表示装置の概略構成を示すブロック図である。
【0034】
図5に示すように、表示装置1は、上述の冷却機30、液晶パネル12、バックライト13及び送風部14の動作を制御する制御部16を備える。また、制御部16は、筺体内温度センサー15、筺体内湿度センサー17、蒸発器温度センサー311T及び凝縮器温度センサー331Tのそれぞれの検知結果を取得する。図5に示す制御部16は、主として表示装置1(特に、液晶パネル12やバックライト13が配置される上部筺体10内)の温度の制御を行うとともに、湿度の制御(結露の抑制)を行う(詳細は後述)。
【0035】
冷却機30は、蒸発器圧力センサー311Pが検知する蒸発器33の圧力が閾値圧力Pe1以下になると、停止する。例えば、閾値圧力Pe1は、冷却機30の安全性が保証される下限圧力(例えば、後述の閾値温度Te1に対応する圧力以下。具体的な値の例は後述。)であっても構わない。また、冷却機30は、凝縮器圧力センサー331Pが検知する蒸発器33の圧力が閾値圧力Pc1以上になると、停止する。例えば、閾値圧力Pc1は、冷却機30の安全性が保証される上限圧力(具体的に例えば、蒸発器33の温度65℃に対応する圧力)であっても構わない。
【0036】
なお、冷却機30が、蒸発器圧力センサー311Pが検知する蒸発器33の圧力が閾値圧力Pe2以上になるときに、停止しても構わない。例えば、閾値圧力Pe2は、冷却機30が冷却能力を発揮可能な上限圧力であっても構わない。また、冷却機30が、凝縮器圧力センサー331Pが検知する蒸発器33の圧力が閾値圧力Pc2以下になるときに、停止しても構わない。例えば、閾値圧力Pc2は、冷却機30が冷却能力を発揮可能な下限圧力であっても構わない。
【0037】
また、上記のような冷却機30の圧力に応じた停止制御を、制御部16が行っても構わない。この場合、制御部16は、蒸発器温度センサー311T及び凝縮器温度センサー331Tの検知結果だけでなく、蒸発器圧力センサー311P及び凝縮器圧力センサー331Pの検知結果をも参照する。このように構成すると、制御部16は、後述する温度に応じた制御と、上記の圧力に応じた制御とを一元的に行う。
【0038】
[第1例]
図6は、本発明の実施の一形態における表示装置の温湿度制御動作の第1例を示すフローチャートである。なお、図6に示す温湿度制御動作は、表示装置1の動作中に、制御部16によって反復的に行われ得るものである。
【0039】
図6に示すように、制御部16は、温湿度制御動作を開始すると、最初に筺体内温度センサー15の検知結果を参照することで、上部筺体10内の温度を確認する(STEP1)。例えば、制御部16は、筺体内温度センサー15を成す4つの温度センサー15RU,15RD,15LU,15LDのそれぞれの検知結果を、参照する。
【0040】
制御部16は、確認した上部筺体10内の温度が、閾値温度Th以上か否かを確認する(STEP2)。例えば、制御部16は、筺体内温度センサー15を成す4つの温度センサー15RU,15RD,15LU,15LDの少なくとも一つが検知した温度が、閾値温度Th以上か否かを確認する。例えば、閾値温度Thは、液晶パネル12の正常な表示が保証される上限温度である。具体的に例えば、閾値温度Thは43℃である。
【0041】
制御部16は、上部筺体10内の温度が閾値温度Th以上であることを確認すると(STEP2、YES)、冷却機30を駆動(または、駆動状態を継続)する(STEP3)。このとき、制御部16は、冷却機30に連動して送風部14を駆動(または、駆動状態を継続)しても構わない。
【0042】
一方、制御部16は、上部筺体10内の温度が閾値温度Thよりも小さいことを確認すると(STEP2、NO)、次に上部筺体10内の湿度を確認する(STEP4)。例えば、制御部16は、筺体内湿度センサー17を成す4つの湿度センサー17RU,17RD,17LU,17LDのそれぞれの検知結果を、参照する。
【0043】
制御部16は、確認した上部筺体10内の湿度が、閾値湿度Hh以上か否かを確認する(STEP5)。例えば、制御部16は、筺体内温度センサー15を成す4つの湿度センサー17RU,17RD,17LU,17LDの少なくとも一つが検知した湿度が、閾値湿度Hh以上か否かを確認する。例えば、閾値湿度Hhは、結露が予期される下限湿度である。具体的に例えば、閾値湿度Hhは80%である。
【0044】
制御部16は、上部筺体10内の湿度が閾値湿度Hh以上であることを確認すると(STEP5、YES)、上記と同様に冷却機30を駆動(または、駆動状態を継続)する(STEP3)。一方、制御部16は、上部筺体10内の湿度が閾値湿度Hhよりも小さいことを確認すると(STEP5、NO)、冷却機30の駆動を停止(または、駆動停止状態を継続)して(STEP6)、温湿度制御動作を終了する。このとき、制御部16は、冷却機30に連動して送風部14の駆動を停止(または、駆動停止状態を継続)しても構わない。
【0045】
制御部16は、冷却機30を駆動すると、蒸発器温度センサー311Tの検知結果を参照することで、蒸発器31の温度を確認する(STEP7)。
【0046】
制御部16は、確認した蒸発器31の温度が、閾値温度Te2以下か否かを確認する(STEP8)。例えば、閾値温度Te2は、対応する蒸発器31の圧力が冷却機30(特に、蒸発器31)の安全性が十分に保証される範囲内であるが、当該範囲の下限圧力に対応する下限温度(例えば、後述の閾値温度Te1)に近い温度である。換言すると、閾値温度Te2は、蒸発器31の温度がそれ以下であるときに、表示装置1の動作をそのまま継続すると、蒸発器31の温度が当該下限温度以下になることが予期される温度である。
【0047】
制御部16は、蒸発器31の温度が閾値温度Te2よりも大きいことを確認すると(STEP8、NO)、温湿度制御動作を終了する。一方、制御部16は、蒸発器31の温度が閾値温度Te2以下であることを確認すると(STEP8、YES)、バックライト13の出力制御を行う(または、出力制御を継続する)(STEP9)。バックライト13のレベル制御とは、バックライト13の出力(照射する光量)の制御であり、バックライト13に供給する電力の制御とも解釈され得る。
【0048】
具体的に例えば、制御部16は、蒸発器31の温度が−10℃以下であることを確認すると、バックライト13のレベル(最大時を100%とする。以下同じ。)が65%程度になるように調整する。さらに、制御部16は、蒸発器31の温度が−12℃以下であることを確認すると、バックライト13のレベルが80%程度になるように調整する。なお、バックライト13のレベルが上記値よりも大きく設定されている場合、制御部16が、バックライト13のレベルを上記値に近づけなくても構わない。即ち、上記値を下限値としても構わない。
【0049】
上記の具体値は一例に過ぎず、制御部16は、バックライト13のレベルを調整する際に、どのような値を採用しても構わない。ただし、制御部16は、蒸発器31の温度が小さくなるほど、バックライト13のレベルが大きくなるように調整する。なお、蒸発器31の温度と、制御部16が調整するバックライト13のレベルと、の関係は線形であっても非線形であっても構わない。
【0050】
さらに、制御部16は、確認した蒸発器31の温度が、上記の閾値温度Te2よりも小さい閾値温度Te1以下か否かを確認する(STEP10)。例えば、閾値温度Te1は、冷却機30(特に、蒸発器31)の安全性が十分に保証される範囲の下限圧力に対応する下限温度である。具体的に例えば、閾値温度Te1は−15℃である。なお、本例の場合、冷却機30が停止する閾値圧力Pe1に対応する蒸発器31の温度が、−18℃であっても構わない。
【0051】
制御部16は、蒸発器31の温度が閾値温度Te1よりも大きいことを確認すると(STEP10、NO)、温湿度制御動作を終了する。一方、制御部16は、蒸発器31の温度が閾値温度Te1以下であることを確認すると(STEP10、YES)、冷却機30を停止させて(STEP11)、温湿度制御動作を終了する。このとき、制御部16は、冷却機30の停止に併せて、液晶パネル12やバックライト13などをも停止させても構わない。
【0052】
以上のように構成すると、冷却機30の安全性を確保しつつ、結露を継続的に抑制することが可能になる。
【0053】
[第2例]
図7は、本発明の実施の一形態における表示装置の温湿度制御動作の第2例を示すフローチャートである。なお、第1例と同様に図7に示す温湿度制御動作も、表示装置1の動作中に、制御部16によって反復的に行われ得るものである。また、以下の第2例の温湿度制御動作の説明において、第1例と同様の動作や効果については、詳細な説明を省略する。
【0054】
図7に示すように、制御部16は、温湿度制御動作を開始すると、最初に上部筺体10内の温度を確認する(STEP21)。また、制御部16は、確認した上部筺体10内の温度が、閾値温度Th以上か否かを確認する(STEP22)。制御部16は、上部筺体10内の温度が閾値温度Thよりも小さいことを確認すると(STEP22、NO)、上部筺体10内の湿度を確認する(STEP23)。制御部16は、上部筺体10内の湿度が閾値湿度Hhよりも小さいことを確認すると(STEP24、YES)、冷却機30の駆動を停止し(STEP25)、温湿度制御動作を終了する。なお、上記のSTEP21〜25の動作は、第1例のSTEP1、2、4〜6と同様である。
【0055】
制御部16は、上部筺体10内の温度が閾値温度Th以上であることを確認すると(STEP22、YES)、冷却機30を駆動(または、駆動状態を継続)して(STEP26)、温湿度制御動作を終了する。
【0056】
また、制御部16は、上部筺体10内の温度が閾値温度Thよりも小さく(STEP22、NO)、上部筺体10内の湿度が閾値湿度Hhよりも小さいことを確認すると(STEP24、NO)、冷却機30を駆動(または、駆動状態を継続)する(STEP27)、さらに、制御部16は、バックライト13の出力制御を行い(または、出力制御を継続し)(STEP28)、温湿度制御動作を終了する。
【0057】
制御部16は、上記のバックライト13の出力制御として、バックライト13のレベルを、蒸発器31の温度に依存しない所定値(例えば、80%程度)に調整する制御を行う。なお、バックライト13のレベルが上記所定値よりも大きく設定されている場合、制御部16が、バックライト13のレベルを上記所定値に近づけなくても構わない。即ち、上記所定値を下限値としても構わない。
【0058】
本例のように構成すると、バックライト13のレベルが無用に調整されることを、抑制することが可能になる。
【0059】
なお、本例のバックライト出力制御(STEP28)では、制御部16が、バックライト13のレベルを、蒸発器31の温度に依存しない所定値に調整するとしたが、蒸発器31の温度に依存する値(例えば、第1例と同様の値)に調整しても構わない。また、制御部16が、STEP28の代わりに、第1例のSTEP7〜11を行っても構わない。
【0060】
<変形例>
図6及び図7の温湿度制御動作において、制御部16が、冷却機30の駆動及び停止が頻繁に行われることを抑制する制御を行っても構わない。例えば、図6のSTEP2及び図7のSTEP22において、冷却機30の駆動時の(冷却機30の駆動を停止するための)閾値温度Thが、冷却機30の駆動停止時の(冷却機30を駆動するための)閾値温度Thよりも十分に大きくなる(例えば、駆動時38℃、停止時43℃)ように設定しても構わない。また例えば、制御部16が、冷却機30を駆動させた後、所定の時間(例えば、10分)を経過しないと、冷却機30を停止させないように制御しても構わないし、その逆の制御(冷却機30の停止後、所定時間経過前には駆動しない)を行っても構わない。
【0061】
また、図6のSTEP7〜10では、制御部16が蒸発器31の温度を確認し、必要に応じてバックライトの出力制御を行ったり冷却機30を停止したりするとしたが、凝縮器33の温度に応じた制御を行うことも可能である。ただし、冷却機30が駆動を開始してから所定の時間(例えば、10分)が経過して、凝縮器33の温度が高温で安定化した後に、制御部16が凝縮器33の温度を確認すると、好ましい。
【0062】
以上、本発明における実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実行することができる。
【産業上の利用可能性】
【0063】
本発明は、表示装置に利用可能である。特に、屋内のみならず屋外にも設置可能な表示装置に利用可能である。
【符号の説明】
【0064】
1 表示装置
10 上部筺体
11 窓部
12 液晶パネル
13 バックライト
14 送風部
15 筺体内温度センサー
16 制御部
17 筺体内湿度センサー
20 下部筺体
30 冷却機
31 蒸発器
311T 蒸発器温度センサー
311P 蒸発器圧力センサー
32 圧縮器
33 凝縮器
331T 凝縮器温度センサー
331P 凝縮器圧力センサー
34 膨張弁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放熱によって冷媒を凝縮させる凝縮器と、冷媒を蒸発させることにより吸熱及び除湿する蒸発器と、蒸発器から発生した蒸気を吸引し蒸気が凝縮するまで圧力を高めるための圧縮器を含むコンプレッサ式冷却機を備え、第1の所定温度以下の場合に圧縮器を停止させる表示装置であって、更に、
蒸発器の温度を監視する温度センサーと、
バックライトを備えており、
前記蒸発器の温度が、第1の所定温度よりも高い第2の所定温度以下になると、バックライトのレベルを上げる制御部を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
請求項1の表示装置であって、更に、
湿度を測定する湿度センサーを備えており、
制御部は、所定湿度以上になると冷却機を動作させ、この場合に、前記蒸発器が第2の所定温度以下になると、バックライトのレベルを上げることを特徴とする表示装置。
【請求項3】
少なくとも圧縮器を含む冷却機と、
温度を測定する温度センサーと、
湿度を測定する湿度センサーと、
温度センサーの測定温度が第1温度より高いとき圧縮器を動作させ、前記測定温度が第1温度よりも低い第2温度より低いとき圧縮器を停止させる制御部と、を備え、
制御部は更に、前記測定温度が、第1温度、第2温度の間であって、かつ、湿度センサーの測定湿度が所定湿度より高い場合にも圧縮器を動作させる電子機器。
【請求項4】
請求項3の電子機器において、更に、
表示部、
前記表示部を照明する照明部を備え、
制御部は、前記測定温度が第1温度、第2温度である場合に、前記照明部の出力を上げることを特徴とする、電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−118130(P2012−118130A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−265512(P2010−265512)
【出願日】平成22年11月29日(2010.11.29)
【出願人】(000001889)三洋電機株式会社 (18,308)
【Fターム(参考)】