説明

表示装置

【課題】装置の構成が複雑でなく、またバックライトの経時劣化による個体差および温度特性などの使用環境の影響を受けずに輝度を調整できる表示装置を提供する。
【解決手段】第1の表示部(6)および第2の表示部(8)と、第1のバックライトと、第2のバックライトとを備えている表示装置(1)であって、上記第2の表示部(8)の輝度を検出する第1の光センサー(10)と、上記第2の表示部と同一の画像を表示している時の上記第1の表示部(6)の輝度を検出する第2の光センサー(12)と、上記各輝度を比較することによって、第1の調整信号および第2の調整信号を生成する調整信号生成部と、上記各調整信号に基づいて上記各バックライトの輝度を調整する第1のバックライト調整部と、第2のバックライト調整部と、を備えていることを特徴とする表示装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の液晶パネルを用いた表示装置に関し、表示輝度を調整することができる表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、複数の表示画面を有する携帯機器が普及している。このような携帯機器として例えば、メインディスプレイとは別に、ダイアル部分を液晶パネルまたはタッチパネルにより表示する携帯電話、または2画面を有する携帯ゲーム機などがある。
【0003】
このような機器の液晶表示装置は非発光型の表示装置であり、パネルの後方から光を照射しないとパネルに表示された画像情報を視認することができない。この後方からの光を照射するために、白色LEDなどを用いたバックライト装置が必要となる。
【0004】
また、このような携帯機器では、電池の寿命を延ばすため、システム上消費電力の割合が大きいバックライトの低消費化を図っている。具体的には、表示するデータに応じてバックライトの輝度(cd/m)、すなわち単位面積あたりの光度(cd)を制御している。なお、輝度の代わりに照度(lx:ルクス)、光強度(W:ワット)、または光度(cd:カンデラ)などを用いてもよい。
【0005】
しかしながら、例えば、バックライトの輝度の制御を白色LEDの点灯時間により調整する場合、すなわち表示画面ごとのバックライトの点灯時間により調整する場合には、各表示画面間に輝度差が生じる。なぜなら、各表示画面の画素が同一の輝度を表示するように各バックライトを調整しても、バックライトごとの経時劣化による個体差または温度特性などの使用環境などにより、各バックライトから放射される光の輝度にばらつきが生じるため、バックライトから放射される光の輝度と白色LEDの点灯時間とは必ずしも比例しないからである。
【0006】
また、バックライトの輝度制御を白色LEDに流れる電流量により調整する場合、すなわち表示画面ごとのバックライトに流れる電流量により調整する場合も同様に、各バックライトを調整しても、各バックライトの経時劣化による個体差または温度特性などの使用環境などにより、バックライトから放射される光の輝度と電流量とは必ずしも比例しないため、各表示画面間に輝度差が生じる。
【0007】
複数の表示画面に輝度が異なる画像を表示させる場合には、バックライトの経時劣化および使用環境を原因とする輝度差の影響は比較的大きくはない。しかしながら、複数の表示画面に同一の画像、つながりのある一つの画像を分割した画像、または互いの輝度が近い画像を表示させる場合には、複数の画像間の輝度差が比較的小さくても視認による影響は大きくなってしまう。
【0008】
特許文献1には、バックライトの経時劣化による個体差または温度特性などの使用環境による影響を受けないようにするため、表示部ごとに設けられた輝度検出センサにより表示部ごとの輝度を検出し、表示部ごとに検出した輝度を、複数の画面に共通の目標輝度に一致させることにより、複数の画面の輝度を調整することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2007−183397号公報(2007年7月19日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献1に記載の方法では以下の問題が生じる。
【0011】
すなわち、特許文献1に記載の方法では、バックライトの経時劣化による個体差および温度特性などの使用環境の影響は受けないが、全ての表示部に共通の目標輝度を設定する必要があり、また、表示部ごとの実際の輝度と該目標輝度との差を検出し、表示部ごとにこの差を補正する必要がある。したがって、装置の構成が複雑となる。
【0012】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置の構成が複雑でなく、またバックライトの経時劣化による個体差および温度特性などの使用環境の影響を受けずに輝度を調整できる表示装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記課題を解決するために、本発明に係る表示装置は、対向して開閉可能な第1および第2の表示部と、当該第1の表示部に光を照射する第1のバックライトと、当該第2の表示部に光を照射する第2のバックライトとを備えている表示装置であって、上記第1の表示部に取り付けられており、上記第2の表示部の輝度を検出する第1の光センサーと、上記第2の表示部に取り付けられており、上記第1の表示部の輝度を検出する第2の光センサーと、所定の画像を上記第2の表示部が表示している時に上記第1の光センサーが検出した輝度と、当該画像と同一の画像を上記第1の表示部が表示している時に上記第2の光センサーが検出した輝度とを比較することによって、第1の調整信号および第2の調整信号を生成する調整信号生成部と、上記第1の調整信号に基づいて上記第1のバックライトの輝度を調整する第1のバックライト調整部と、上記第2の調整信号に基づいて上記第2のバックライトの輝度を調整する第2のバックライト調整部と、を備えていることを特徴としている。
【0014】
上記の構成によれば、上記第1の表示部に取り付けられている上記第1の光センサーが所定の画像を表示している時の上記第2の表示部の輝度を検出し、上記第2の表示部に取り付けられている上記第2の光センサーが上記所定の画像と同一の画像を表示している時の上記第1の表示部の輝度を検出する。次に、上記調整信号生成部が、上記第1の光センサーが検出した輝度と、上記第2の光センサーが検出した輝度とを比較することによって、上記第1のバックライトの輝度を調整する上記第1の調整信号を上記第1のバックライト調整部に供給し、上記第2のバックライトの輝度を調整する上記第2の調整信号を上記第2のバックライト調整部に供給する。このように、上記第1の表示部の輝度と、上記第2の表示部の輝度とを比較するため、バックライトの経時劣化による個体差および温度特性などの使用環境の影響を受けずに輝度を調整できる。また、互いの表示部の輝度を比較するため、複数の表示部に共通の目標輝度を設定する必要無く輝度を調整できる。したがって、装置の構成が簡単になるという効果を奏する。
【0015】
本発明に係る表示装置において、上記第1の表示部と上記第2の表示部とは同一サイズであることが好ましい。
【0016】
上記の構成によれば、上記第1の表示部と上記第2の表示部とは同一サイズであるため、上記第1の表示部と上記第2の表示部とに同一の画像、つながりのある一つの画像を分割した画像を表示することに適した表示装置を提供できるという更なる効果を奏する。
【0017】
本発明に係る表示装置において、上記調整信号生成部は、上記第1の表示部の輝度と、上記第2の表示部の輝度との差を低減するような上記第1の調整信号および上記第2の調整信号を生成することが好ましい。
【0018】
上記の構成によれば、上記調整信号生成部は、上記第1の表示部の輝度と、上記第2の表示部の輝度との差を低減する上記第1の調整信号および上記第2の調整信号を生成するため、上記第1の表示部の輝度と、上記第2の表示部の輝度との差を低減できる。したがって、第1の表示部の輝度と、第2の表示部の輝度との差が少ない表示装置を提供できるという更なる効果を奏する。
【0019】
本発明に係る表示装置において、上記調整信号生成部は、上記第1の表示部の輝度と、上記第2の表示部の輝度との差を実質的にゼロにするような上記第1の調整信号および上記第2の調整信号を生成することが好ましい。
【0020】
上記の構成によれば、上記調整信号生成部は、上記第1の表示部の輝度と、上記第2の表示部の輝度との差を実質的にゼロにするような上記第1の調整信号および上記第2の調整信号を生成するため、上記第1の表示部の輝度と、上記第2の表示部の輝度との差を実質的にゼロにできる。したがって、第1の表示部の輝度と、第2の表示部の輝度との差が実質的に等しい表示装置を提供できるという更なる効果を奏する。
【0021】
なお、液晶表示装置であることを特徴とする上記表示装置も本発明の範疇に含まれる。
【発明の効果】
【0022】
本発明に係る表示装置は、以上のように、対向して開閉可能な第1および第2の表示部と、当該第1の表示部に光を照射する第1のバックライトと、当該第2の表示部に光を照射する第2のバックライトとを備えている表示装置であって、上記第1の表示部に取り付けられており、上記第2の表示部の輝度を検出する第1の光センサーと、上記第2の表示部に取り付けられており、上記第1の表示部の輝度を検出する第2の光センサーと、所定の画像を上記第2の表示部が表示している時に上記第1の光センサーが検出した輝度と、当該画像と同一の画像を上記第1の表示部が表示している時に上記第2の光センサーが検出した輝度とを比較することによって、第1の調整信号および第2の調整信号を生成する調整信号生成部と、上記第1の調整信号に基づいて上記第1のバックライトの輝度を調整する第1のバックライト調整部と、上記第2の調整信号に基づいて上記第2のバックライトの輝度を調整する第2のバックライト調整部と、を備えている。
【0023】
したがって、バックライトの経時劣化による個体差および温度特性などの使用環境の影響を受けずに輝度を調整できる。また、複数の表示部に共通の目標輝度を設定する必要無く輝度を調整できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明の実施形態を示すものであり、表示装置の構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施形態を示すものであり、閉じられた状態における表示装置の構成を示す上面図である。
【図3】本発明の実施形態を示すものであり、バックライト制御部、表示画面、光センサー、およびバックライト装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
本発明のいくつかの実施形態について、図面に基づいて説明すれば以下のとおりである。
【0026】
(表示装置1の構成)
まず、本実施形態に係る表示装置1の構成について、図1を参照して説明する。図1は、表示装置1の構成を示す斜視図である。
【0027】
表示装置1は、上部の第1筐体2および下部の第2筐体4を備えている。図1に示す表示装置1は、第1筐体2と第2筐体4とが互いの共通の一辺を軸として開かれている。
【0028】
第1筐体2には、その中央近辺に第1の表示画面6が取り付けられており、第2筐体4には、その中央近辺に第2の表示画面8が取り付けられている。第1の表示画面6と第2の表示画面8とは対向して開閉可能である。また、第1の表示画面6と第2の表示画面8とは同一の画面サイズである。第1の表示部6と第2の表示部8とに同一の画像、またはつながりのある一つの画像を分割した画像を表示する場合には、第1の表示画面6と第2の表示画面8とが同一の画面サイズであることが好ましい。しかしながら、第1の表示画面6と第2の表示画面8とは同一の画面サイズでなくともよい。
【0029】
また、第1筐体2の第1の表示画面6が取り付けられていない箇所には、第2の表示部8の輝度を検出する第1の光センサー10が取り付けれらており、第2筐体4の第2の表示画面8が取り付けられていない箇所には、第1の表示部6の輝度を検出する第2の光センサー12が取り付けれらている。
【0030】
また、第1筐体2は、第1の表示画面6後部に、図示はしないが第1のバックライト装置を備えており、第2筐体4は、第2の表示画面8後部に、図示はしないが第2のバックライト装置を備えている。また、第1筐体2または第2筐体4の内部には、図示はしないがバックライト制御部が内蔵されている。なお、バックライト装置各々およびバックライト制御部の機能については、参照する図面を替えて後述する。
【0031】
(表示画面各々と光センサー各々との位置関係)
次に、閉じられた状態における表示装置1の表示画面各々と光センサー各々との位置関係について、図2を参照して説明する。図2は、閉じられた状態における表示装置1の構成を示す上面図である。
【0032】
図2に示すように、第1筐体2と第2筐体4とが閉じている状態において、第1の光センサー10と第2の光センサー12とは、第2の表示画面8に対する第1の光センサー10の位置関係と、第1の表示画面6に対する第2の光センサー12の位置関係とが等しくなるように取り付けられている。換言すれば、第1の表示画面6と第2の表示画面8とに同一の画像データを表示させた場合に、第1の光センサー10と第2の光センサー12とは、形および向きなどが全く等しい同一の画像データの輝度を検出する。
【0033】
(調整信号生成部を用いない場合におけるバックライト制御部による輝度調整)
次に、表示装置1が備えているバックライト制御部による輝度調整について、図3を参照して説明する。図3は、バックライト制御部20、表示画面6および8、光センサー10および12、並びに第1および第2のバックライト装置30および32の構成を示すブロック図である。バックライト制御部20は、表示データ生成回路22、第1および第2のバックライト調整部24および26、並びに調整信号生成部28を備えている。第1のバックライト装置30は、白色LED光源を備え、第1の表示部6に光を照射する第1のバックライト34と、該白色LED光源を駆動する第1のLEDドライバ38とを備えている。同様に、第2のバックライト装置32は、白色LED光源を備え、第2の表示部8に光を照射する第2のバックライト36と、該白色LED光源を駆動する第2のLEDドライバ40とを備えている。
【0034】
表示データ生成回路22は、表示画面6および8に表示する同一である各画像の画像データに基づいて、各表示画面6および8に同一の表示制御データを送る。各表示画面6および8は、受け取った上記表示制御データに基づいて、各画素における液晶の透過率を制御する。
【0035】
また、表示データ生成回路22は、バックライト34および36の輝度を画像に応じて決定し、バックライト34の設定輝度データをバックライト調整部24に、また、バックライト36の設定輝度データをバックライト調整部26に送る。各バックライト調整部24および26は、受け取った上記設定輝度データに応じてPWM(Pulse Width Modulation)波形信号を生成し、該PWM波形信号をバックライト調整部24はLEDドライバ38に、また、バックライト調整部26はLEDドライバ40に送る。LEDドライバ38は、受け取ったPWM波形信号をバックライト34が備えるLEDを流れる電流に変換することによって、バックライト34の輝度を制御する。同様に、LEDドライバ40は、受け取ったPWM波形信号をバックライト36が備えるLEDを流れる電流に変換することによって、バックライト36の輝度を制御する。なお、調整信号生成部28の機能については後述する。
【0036】
以上説明したように、各表示画面6および8における液晶の透過率と、各バックライト34および36の輝度とを制御することによって、表示装置1は各表示画面6および8における画素の輝度を調整する。
【0037】
各バックライト34および36における輝度性能に劣化が全く無い場合には、以上説明した方法において各表示画面6および8における輝度を調整できる。しかしながら、各バックライト34および36ごとの輝度性能に劣化がある場合には、各バックライト34および36に同一の輝度の光を照射するように制御してもバックライト34とバックライト36との輝度に差異が生じる。したがって、各バックライト34および36の輝度を制御することのみでは各表示画面6および8における画素の輝度を調整することはできない。したがって、以下の輝度調整を行う必要がある。
【0038】
(調整信号生成部による輝度調整)
次に、調整信号生成部28による表示画面6と表示画面8との輝度調整について説明する。
【0039】
まず、表示装置1は上述した方法により、表示画面6と表示画面8とに所定のタイミングにおいて同一の画像を表示する。この同一の画像は、同一の表示パターン、色情報、および輝度を有している画像情報のことである。次に、第1の光センサー10は所定の画像を表示している時の第2の表示画面8の輝度を検出し、また、第2の光センサー12は上記所定の画像と同一の画像を表示している時の第1の表示画面6の輝度を検出する。次に、調整信号生成部28は、第1の光センサー10が検出した輝度と、第2の光センサー12が検出した輝度とを比較することによって、第1の調整信号および第2の調整信号を生成する。なお、この表示画面6および8間の輝度差を素子間実輝度差と称する。
【0040】
次に、調整信号生成部28はこの素子間実輝度差を低減または実質的にゼロにするために、バックライト34およびバックライト36各々についての輝度補正値を算出する。次に、調整信号生成部28はこの算出した輝度補正値に対応した第1の調整信号を第1のバックライト調整部24に、第2の調整信号を第2のバックライト調整部26に送る。第1のバックライト調整部24は第1の調整信号に基づいて第1のLEDドライバ38を制御することによって、第1のバックライト34の輝度を制御する。同様に、第2のバックライト調整部26は第2の調整信号に基づいて第2のLEDドライバ40を制御することによって、第2のバックライト36の輝度を制御する。具体的には、各バックライト34および36の輝度を明るく調整する場合には、白色LEDに流れる電流を増やすようにPWM波形信号を調整し、また、各バックライト34および36の輝度を暗く調整する場合には、白色LEDに流れる電流を減らすようにPWM波形信号を調整する。
【0041】
以上のように、表示装置1は各バックライト34および36の輝度の補正を行い、表示画面6と表示画面8との輝度の差である素子間実輝度差を低減または実質的にゼロにする。
【0042】
以上のように、表示装置1は、第1の表示部6の輝度と、第2の表示部8の輝度とを比較することにより、第1の表示部6および第2の表示部8の輝度を調整するため、バックライトの経時劣化による個体差および温度特性などの使用環境の影響を受けずに輝度を調整できる。また、互いの表示部の輝度を比較するため、複数の表示部に共通の目標輝度を設定する必要無く輝度を調整できる。したがって、装置の構成が簡単になる。
【0043】
(付記事項)
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【0044】
例えば、本発明は、以下のように表現することもできる。
【0045】
1.複数の表示画面を有する表示装置であって、第1表示画面が第1筐体に設けられ、第2表示画面が第2筐体に設けられ、第1筐体と第2筐体とが開閉可能な構造である表示装置において、第1表示画面および第2表示画面が内向きに互いに対向して閉じられる構造を有し、第1表示画面付近に設けられ、第1表示画面の前方から入射される光強度を検出する第1の光センサーと、第2表示画面付近に設けられ、第2表示画面の前方から入射される光強度を検出する第2の光センサーとを備え、第1表示画面および第2表示画面とが対向した時に、第1の光センサーが対向する第2表示画面上の位置と、第2の光センサーが対向する第1表示画面上の位置とが等価であり、第1表示画面と第2表示画面とを閉じた状態において、第1表示画面に所定の表示パターン、輝度及び色情報を有する表示情報を表示する第1の期間に、対向する第2の光センサーによって第1表示画面からの第1の光強度を測定し、第2表示画面に第1の期間と同一の表示パターン、輝度及び色情報を有する表示情報を表示する第2の期間に、対向する第1の光センサーによって第2表示画面からの第2の光強度を測定し、第2の光強度が第1の光強度より大きい場合は、第2表示装置のバックライト強度を大きくし、第2の光強度が第1の光強度より小さい場合は、第2表示装置のバックライト強度を小さくすることによって、第2の光強度を第1の光強度と等しくすることを特徴とする表示装置。
【0046】
2.前記の第1表示画面と第2表示画面とが同一サイズであることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明の表示装置は、表示輝度を制御する表示装置一般に対して広く適用することができる。
【符号の説明】
【0048】
1 表示装置
6 第1の表示部
8 第2の表示部
10 第1の光センサー
12 第2の光センサー
24 第1のバックライト調整部
26 第2のバックライト調整部
28 調整信号生成部
30 第1のバックライト装置
32 第2のバックライト装置
34 第1のバックライト
36 第2のバックライト
38 第1のLEDドライバ
40 第2のLEDドライバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向して開閉可能な第1および第2の表示部と、当該第1の表示部に光を照射する第1のバックライトと、当該第2の表示部に光を照射する第2のバックライトとを備えている表示装置であって、
上記第1の表示部に取り付けられており、上記第2の表示部の輝度を検出する第1の光センサーと、
上記第2の表示部に取り付けられており、上記第1の表示部の輝度を検出する第2の光センサーと、
所定の画像を上記第2の表示部が表示している時に上記第1の光センサーが検出した輝度と、当該画像と同一の画像を上記第1の表示部が表示している時に上記第2の光センサーが検出した輝度とを比較することによって、第1の調整信号および第2の調整信号を生成する調整信号生成部と、
上記第1の調整信号に基づいて上記第1のバックライトの輝度を調整する第1のバックライト調整部と、
上記第2の調整信号に基づいて上記第2のバックライトの輝度を調整する第2のバックライト調整部と、を備えていることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
上記第1の表示部と上記第2の表示部とは同一サイズであることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
上記調整信号生成部は、上記第1の表示部の輝度と、上記第2の表示部の輝度との差を低減するような上記第1の調整信号および上記第2の調整信号を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
【請求項4】
上記調整信号生成部は、上記第1の表示部の輝度と、上記第2の表示部の輝度との差を実質的にゼロにするような上記第1の調整信号および上記第2の調整信号を生成することを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の表示装置。
【請求項5】
液晶表示装置であることを特徴とする請求項1から4までの何れか1項に記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−191003(P2010−191003A)
【公開日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−33133(P2009−33133)
【出願日】平成21年2月16日(2009.2.16)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】