表示装置
【課題】簡単な構造で、多重反射の視覚効果が高い表示装置を提供する。
【解決手段】表示装置1は、光源5と、光源5からの光を端面2cで受光し、入射した光を表面側に反射する反射面を有する複数の凹部6からなる表示部7が形成された透明な導光板2と、導光板2の表面側に配置されたハーフミラー板3と、導光板2の裏面側に配置されたミラー板4とを備え、導光板2内を進行して凹部6の反射面で反射した光源5からの光をハーフミラー板3とミラー板4との間で多重反射させることにより表示部7の多重像を表示する。
【解決手段】表示装置1は、光源5と、光源5からの光を端面2cで受光し、入射した光を表面側に反射する反射面を有する複数の凹部6からなる表示部7が形成された透明な導光板2と、導光板2の表面側に配置されたハーフミラー板3と、導光板2の裏面側に配置されたミラー板4とを備え、導光板2内を進行して凹部6の反射面で反射した光源5からの光をハーフミラー板3とミラー板4との間で多重反射させることにより表示部7の多重像を表示する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイなどに用いられる表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ミラーとハーフミラーとの間の多重反射を用いた表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この表示装置は、ハーフミラーとミラーとを対向させ、その間に物体を配置し、物体を照明すると、ハーフミラー側から観察したときに、ミラーとハーフミラーとの間の多重反射で物体が多数重なって見えることを利用して、観察者に立体感を印象付けるものである。
【0004】
このような多重反射を用いた表示装置では、ミラーとハーフミラーとの間に配置する物体が明るく、また小さいほど、より明確に多重反射の効果が得られる。
【0005】
例えば、輝度が高くサイズが小さい発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等の光源をミラーとハーフミラーとの間に配置すると、多くの多重反射の効果が得られ、このような光源を多数用いることで、美しく幻想的な視覚効果が得られる。
【特許文献1】特開2000−47613号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、多重反射を用いた表示装置において、ミラーとハーフミラーとの間にLED等の光源を多数配置することは、電極配線の複雑化、およびコストアップを招くため、現実的でなかった。
【0007】
本発明は上記に鑑みてなされたもので、簡単な構造で、多重反射の視覚効果が高い表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る表示装置は、光源と、前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部が形成された透明な導光板と、前記導光板の前記一方面側に前記導光板と並列して配置され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー板と、前記導光板の他方面側に前記導光板と並列して配置され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー板とを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項2に係る表示装置は、請求項1に記載の表示装置において、前記ハーフミラー板は、第1の透明板と、前記第1の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー層とを有し、前記ミラー板は、第2の透明板と、前記第2の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記ハーフミラー層および前記表示部と重なる領域を有するように形成され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー層とを有することを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項3に係る表示装置は、複数の光源と、並列して複数の前記光源ごとに設けられ、対応する前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部がそれぞれ形成された複数の透明な導光板と、複数の前記導光板のうち前記一方面側の最も外側に配置された導光板の前記一方面側に、複数の前記導光板と並列して配置され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー板と、複数の前記導光板の前記ハーフミラー板が配置された側とは反対側に、複数の前記導光板と並列して配置され、複数の前記導光板側から入射する光を全反射するミラー板とを備えることを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項4に係る表示装置は、請求項3に記載の表示装置において、複数の前記光源は、互いに異なる色光を出射することを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項5に係る表示装置は、請求項3または4に記載の表示装置において、前記ハーフミラー板は、第1の透明板と、前記第1の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において少なくとも1つの前記導光板に形成された前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー層とを有し、前記ミラー板は、第2の透明板と、前記第2の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記ハーフミラー層および少なくとも1つの前記導光板に形成された前記表示部と重なる領域を有するように形成され、複数の前記導光板側から入射する光を全反射するミラー層とを有することを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項6に係る表示装置は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の表示装置において、前記ハーフミラー板および前記ミラー板の少なくともいずれか一方は、少なくとも一部が曲面状に形成されていることを特徴とする。
【0014】
本発明の請求項7に係る表示装置は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の表示装置において、前記ハーフミラー板および前記ミラー板の少なくともいずれか一方は、少なくとも一部が前記導光板に対して傾斜した平面状に形成されていることを特徴とする。
【0015】
本発明の請求項8に係る表示装置は、光源と、前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部が形成された透明な導光板と、前記導光板の前記一方面側に前記導光板と並列して配置され、第1の透明板と、前記第1の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第1のハーフミラー層とを有する第1のハーフミラー板と、前記導光板の前記一方面側に前記導光板と並列して配置され、第2の透明板と、前記第2の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記第1のハーフミラー層および前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第2のハーフミラー層とを有する第2のハーフミラー板とを備えることを特徴とする。
【0016】
本発明の請求項9に係る表示装置は、複数の光源と、並列して複数の前記光源ごとに設けられ、対応する前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部がそれぞれ形成された複数の透明な導光板と、複数の前記導光板のうち前記一方面側の最も外側に配置された導光板の前記一方面側に、複数の前記導光板と並列して配置され、第1の透明板と、前記第1の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において少なくとも1つの前記導光板に形成された前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第1のハーフミラー層とを有する第1のハーフミラー板と、複数の前記導光板の前記第1のハーフミラー板が配置された側とは反対側に、複数の前記導光板と並列して配置され、第2の透明板と、前記第2の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記第1のハーフミラー層および少なくとも1つの前記導光板に形成された前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第2のハーフミラー層とを有する第2のハーフミラー板とを備えることを特徴とする。
【0017】
本発明の請求項10に係る表示装置は、請求項9に記載の表示装置において、複数の前記光源は、互いに異なる色光を出射することを特徴とする。
【0018】
本発明の請求項11に係る表示装置は、請求項8乃至10のいずれか1項に記載の表示装置において、前記第1のハーフミラー板および前記第2のハーフミラー板の少なくともいずれか一方は、少なくとも一部が曲面状に形成されていることを特徴とする。
【0019】
本発明の請求項12に係る表示装置は、請求項8乃至10のいずれか1項に記載の表示装置において、前記第1のハーフミラー板および前記第2のハーフミラー板の少なくともいずれか一方は、少なくとも一部が前記導光板に対して傾斜した平面状に形成されていることを特徴とする。
【0020】
本発明の請求項13に係る表示装置は、光源と、前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部が形成された透明な導光板と、前記導光板の前記一方面側に前記導光板と並列して配置され、第1の透明板と、前記第1の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー層とを有するハーフミラー板と、前記導光板の他方面側に前記導光板と並列して配置され、第2の透明板と、前記第2の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記ハーフミラー層および前記表示部と重なる領域を有するように形成され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー層とをそれぞれ有する複数のミラー板とを備え、複数の前記ミラー板に形成された複数の前記ミラー層は、平面視において互いに異なる領域に配置されていることを特徴とする。
【0021】
本発明の請求項14に係る表示装置は、請求項13に記載の表示装置において、前記ハーフミラー板および複数の前記ミラー板の少なくともいずれか1つは、少なくとも一部が曲面状に形成されていることを特徴とする。
【0022】
本発明の請求項15に係る表示装置は、請求項13に記載の表示装置において、前記ハーフミラー板および複数の前記ミラー板の少なくともいずれか1つは、少なくとも一部が前記導光板に対して傾斜した平面状に形成されていることを特徴とする。
【0023】
本発明の請求項16に係る表示装置は、光源と、前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部が形成された透明な導光板と、前記導光板の前記一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー層と、前記導光板の他方面側上の少なくとも一部に、平面視において前記ハーフミラー層および前記表示部と重なる領域を有するように形成され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー層とを備えることを特徴とする。
【0024】
本発明の請求項17に係る表示装置は、光源と、前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部が形成された透明な導光板と、前記導光板の前記一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第1のハーフミラー層と、前記導光板の他方面側上の少なくとも一部に、平面視において前記第1のハーフミラー層および前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第2のハーフミラー層とを備えることを特徴とする。
【0025】
本発明の請求項18に係る表示装置は、光源と、前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部が形成された透明な導光板と、前記導光板の前記一方面上に形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー層と、前記導光板の他方面側に前記導光板と並列して配置され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー板とを備えることを特徴とする。
【0026】
本発明の請求項19に係る表示装置は、請求項18に記載の表示装置において、前記ハーフミラー層は、前記導光板の前記一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記表示部と重なる領域を有するように形成され、前記ミラー板は、透明板と、前記透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記ハーフミラー層および前記表示部と重なる領域を有するように形成され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー層とを有することを特徴とする。
【0027】
本発明の請求項20に係る表示装置は、請求項18または19に記載の表示装置において、前記ミラー板は、少なくとも一部が曲面状に形成されていることを特徴とする。
【0028】
本発明の請求項21に係る表示装置は、請求項18または19に記載の表示装置において、前記ミラー板は、少なくとも一部が前記導光板に対して傾斜した平面状に形成されていることを特徴とする。
【0029】
本発明の請求項22に係る表示装置は、光源と、前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部が形成された透明な導光板と、前記導光板の前記一方面側に前記導光板と並列して配置され、透明板と、前記透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー層とを有するハーフミラー板と、前記導光板の他方面側上の少なくとも一部に、平面視において前記ハーフミラー層および前記表示部と重なる領域を有するように形成され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー層とを備えることを特徴とする。
【0030】
本発明の請求項23に係る表示装置は、請求項22に記載の表示装置において、前記ハーフミラー板は、少なくとも一部が曲面状に形成されていることを特徴とする。
【0031】
本発明の請求項24に係る表示装置は、請求項22に記載の表示装置において、前記ハーフミラー板は、少なくとも一部が前記導光板に対して傾斜した平面状に形成されていることを特徴とする。
【0032】
本発明の請求項25に係る表示装置は、複数の光源と、並列して複数の前記光源ごとに設けられ、対応する前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部がそれぞれ形成された複数の透明な導光板と、複数の前記導光板のうち前記一方面側の最も外側に配置された導光板の前記一方面側に、複数の前記導光板と並列して配置され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第1のハーフミラー板と、複数の前記導光板の間に配置され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第2のハーフミラー板と、複数の前記導光板の前記第1のハーフミラー板が配置された側とは反対側に、複数の前記導光板と並列して配置され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー板とを備えることを特徴とする。
【0033】
本発明の請求項26に係る表示装置は、請求項25に記載の表示装置において、前記第1のハーフミラー板は、第1の透明板と、前記第1の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において少なくとも1つの前記導光板に形成された前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第1のハーフミラー層とを有し、前記第2のハーフミラー板は、第2の透明板と、前記第2の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において少なくとも1つの前記導光板に形成された前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第2のハーフミラー層とを有し、前記ミラー板は、第3の透明板と、前記第3の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記第1のハーフミラー層、前記第2のハーフミラー層、および少なくとも1つの前記導光板に形成された前記表示部と重なる領域を有するように形成され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー層とを有することを特徴とする。
【0034】
本発明の請求項27に係る表示装置は、請求項25または26に記載の表示装置において、前記第1のハーフミラー板、前記第2のハーフミラー板、および前記ミラー板の少なくともいずれか1つは、少なくとも一部が曲面状に形成されていることを特徴とする。
【0035】
本発明の請求項28に係る表示装置は、請求項25または26に記載の表示装置において、前記第1のハーフミラー板、前記第2のハーフミラー板、および前記ミラー板の少なくともいずれか1つは、少なくとも一部が前記導光板に対して傾斜した平面状に形成されていることを特徴とする。
【0036】
本発明の請求項29に係る表示装置は、請求項25乃至28のいずれか1項に記載の表示装置において、複数の前記光源は、互いに異なる色光を出射することを特徴とする。
【発明の効果】
【0037】
本発明によれば、簡単な構造で、多重反射の視覚効果が高い表示装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
【0039】
[第1の実施の形態]
図1は本発明の第1の実施の形態に係る表示装置を模式的に示す斜視図、図2は図1におけるA−A断面図である。
【0040】
図1、図2に示すように、第1の実施の形態に係る表示装置1は、導光板2と、ハーフミラー板3と、ミラー板4と、光源5とを備える。
【0041】
導光板2は、透明な材料からなる矩形の板により構成される。導光板2の材料としては、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、シクロポリオレフィン樹脂等などの合成樹脂や、ガラスなどが用いられ、その中でも透明性、加工の容易さなどの点からアクリル樹脂が好ましい。導光板2の厚さは、例えば1mm〜3mmとすることができる。
【0042】
なお、本発明において、透明であるとは、後述の凹部6からの反射光が視認できる程度の光透過性をもつことをいう。この定義は本発明において共通に用いられる。
【0043】
導光板2の裏面2bには、複数のドット状の凹部6からなる表示部7が形成されている。図3は図2における凹部6周辺の部分拡大図である。図3に示すように、凹部6は、光源5から出射されて導光板2の端面2cから入射した光を導光板2の表面2a側に反射する反射面6aを有する。凹部6は、光源5からの光が反射面6aに当たるような形状とされる。例えば、凹部6は、平面視形状が略矩形とされ、反射面6aを斜辺とする三角形となる断面を有する。
【0044】
なお、凹部6の平面視形状は、矩形に限らず、三角形、五角形などの多角形、円形、楕円形などであってもよい。
【0045】
導光板2の裏面2bに対する反射面6aの傾斜角度(図3に示す角度α)は、小さすぎれば出射光の傾斜角度も大きくなり、表示装置1を表面側から見たときの凹部6の視認性が低下する。傾斜角度αが大きすぎれば、光の入射角度が臨界角を超え、反射面6aを透過する光の割合が増加するため、光の反射効率が低下し、光の利用効率が低くなる。
【0046】
このため、反射面6aの傾斜角度αは、40度以上60度以下が好ましく、50度以上55度以下がさらに好ましい。傾斜角度αを上記範囲とすることによって、光の反射効率を高くするとともに、反射光を導光板2の表面2aに対し垂直に近い角度で出射させ、凹部6の視認性を高めることができる。
【0047】
なお、図示例では、反射面6aは平面状であるが、反射面は少なくとも一部が平面状であればよく、一部を曲面により構成してもよい。また、反射面の形状を各反射面で異ならせてもよい。反射面が曲面であると、反射光の出射角度が広い範囲にわたる場合があるが、この場合には、凹部6が広い範囲から視認できるようになる。
【0048】
また、反射面6aにおける光の反射効率を高めるために、反射面6aの表面は平滑に形成することが望ましい。
【0049】
すべての凹部6の平面視面積を同一とすると、光源5に近い凹部6における反射光に比べ、光源5から遠い位置にある凹部6における反射光の輝度が低くなる傾向がある。このため、凹部6の平面視面積を光源5からの距離に応じて大きくすることによって、凹部6の反射光の輝度を均一化するのが好ましい。
【0050】
また、凹部6は、表示部7が文字、記号、図形、模様のうちのいずれか1つ以上の組み合せをなすように配置するのが好ましい。
【0051】
導光板2に凹部6を形成する方法は、特に限定されるものではないが、一例として、アクリル樹脂からなる樹脂板を加熱して軟化させた状態で、凹部6に対応した成型用型をこの樹脂板に挿入する。この状態で樹脂板を冷却した後、成型用型を樹脂板から抜くことにより、導光板2の凹部6を形成することができる。なお、切削加工、プレス成型、射出成型等によって凹部6を形成することもできる。
【0052】
ハーフミラー板3は、導光板2の表面2a側に、所定の間隔を介して導光板2と並列して配置され、導光板2と略同一の形状に形成されている。
【0053】
ハーフミラー板3は、導光板2と同様の透明な材料からなる透明板31と、透明板31の導光板2に対向する裏面31bの反対側の面である表面31a上に形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー層32とを備える。
【0054】
ハーフミラー層32は、金、銀、銅、アルミニウム、クロム、ニッケル、チタン、スズ等の金属や、これらの金属を含む合金、金属化合物等を透明板31の表面31aに薄く蒸着させて形成されたものである。ハーフミラー層32の反射率は、良好な多重反射の効果を得るために、50%〜90%であることが好ましい。
【0055】
ミラー板4は、導光板2の裏面2b側に、所定の間隔を介して導光板2と並列して配置され、導光板2と略同一の形状に形成されている。
【0056】
ミラー板4は、導光板2と同様の透明な材料からなる透明板41と、透明板41の導光板2に対向する表面41aの反対側の面である裏面41b上に形成され、導光板2側から入射する光を導光板2側に全反射するミラー層42とを備える。
【0057】
ミラー層42は、金、銀、銅、アルミニウム、クロム、ニッケル、チタン、スズ等の金属や、これらの金属を含む合金、金属化合物等を透明板41の裏面41bに蒸着させて形成されたものである。
【0058】
導光板2、ハーフミラー板3、およびミラー板4は、図示しない固定枠等により互いに固定される。
【0059】
光源5は、導光板2の一辺の端面2cに光を入射可能に配置されている。光源5は、導光板2の端面2c沿って延在して形成され、例えば、端面2cに沿う方向に配列された複数のLEDからなる。
【0060】
次に、表示装置1の作用について説明する。
【0061】
外部から電力が供給されて光源5が発光すると、光源5からの光は、導光板2の端面2cから入射して導光板2内を進行する。そして、図3に示すように、導光板2内を進行して凹部6の反射面6aに達した光の大部分は、反射面6aで反射されて導光板2の表面2aから出射する。
【0062】
導光板2の表面2aから出射した光は、ハーフミラー板3の透明板31の裏面31bから入射し、その一部がハーフミラー層32で導光板2側に反射され、残りの光がハーフミラー層32を透過して外部に出射される。
【0063】
ハーフミラー層32で反射された光は、透明板31の裏面31bから出射し、導光板2を通過してミラー板4の透明板41の表面41aから入射し、ミラー層42で導光板2側に全反射される。
【0064】
ミラー層42で全反射された光は、導光板2を通過してハーフミラー板3のハーフミラー層32で一部が反射され、残りの光が外部に出射される。
【0065】
このようにして、反射面6aで反射された光は、ハーフミラー層32とミラー層42との間で複数回に亘って反射し、その際、ハーフミラー層32で反射されるたびに、光の一部が外部に出射する。
【0066】
表示装置1をハーフミラー板3側から見ると、反射面6aで反射された光、およびそれが多重反射された光が輝点として視認され、表示部7が高輝度の多重像として観察される。
【0067】
凹部6の反射面6aに達した光の大部分は、反射面6aで反射されてほぼ一定の方向に向かうため、反射光の単位面積あたりの輝度は十分に大きくなる。このため、多くの多重反射の効果が得られ、深い奥行きがあるような視覚効果が得られる。
【0068】
輝点が奥行き方向に並んで見える間隔は、ハーフミラー層32とミラー層42との間隔で決まる。このため、ハーフミラー層32とミラー層42との間隔を適宜設定することによって、視認される多重像の奥行きを変化させることができる。
【0069】
また、上述のように反射面6aの反射光の単位面積あたりの輝度が大きいため、凹部6の面積を小さく抑えることができる。このため、光源5の非発光時には凹部6は視認されず、表示装置1はほぼ完全な鏡面に見え、光源5の発光時だけ多重像が表示される。
【0070】
このように第1の実施の形態によれば、導光板2内を進行して凹部6の反射面6aで反射した高輝度の光をハーフミラー層32とミラー層42との間で多重反射させることにより表示部7の多重像を表示するので、多重反射の視覚効果が高く、意匠性に優れた表示装置を実現することができる。
【0071】
また、光源5は導光板2の端面2cに配置されるため、複雑な電極配線等が不要で、構造を簡素化できる。
【0072】
なお、図1、図2の表示装置1では、ハーフミラー層32、ミラー層42が、それぞれハーフミラー板3、ミラー板4の全面に形成されている場合を示したが、ハーフミラー層32およびミラー層42は、部分的に形成されていてもよい。この場合、平面視において、ハーフミラー層32と表示部7とミラー層42とが重なる領域を有するように配置する。
【0073】
このようにすれば、ハーフミラー層32とミラー層42とが重なる領域だけ多重反射の効果が現れ、他の領域は凹部6からの反射光がそのまま視認されるので、部分的に多重像が形成された模様等を表現することができる。
【0074】
また、導光板2、ハーフミラー板3、およびミラー板4は、矩形に限らず、多角形、円形等であってもよい。
【0075】
また、ハーフミラー層32およびミラー層42は、上述した金属膜ではなく、誘電体多層膜により構成してもよい。
【0076】
また、ミラー層42をハーフミラー層に置き換え、導光板2を2枚のハーフミラー板の間に配置するような構成としてもよい。このようにすれば、反射面6aで反射された光が2枚のハーフミラー板のハーフミラー層間で多重反射され、各ハーフミラー層で反射されるたびに、光の一部が外部に出射するので、表示装置1の両面から多重像が観察される。なお、この場合も、2枚のハーフミラー板のハーフミラー層を部分的に形成し、平面視において表示部7と2つのハーフミラー層とが重なる領域だけ多重像が得られるようにしてもよい。
【0077】
(第1の実施の形態の変形例1)
図4は本発明の第1の実施の形態の変形例1に係る表示装置を模式的に示す斜視図、図5は図4におけるA−A断面図である。なお、図4、図5では、図1、図2に示した表示装置1と同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。他の実施の形態についても同様とする。
【0078】
図4、図5に示すように、第1の実施の形態の変形例1に係る表示装置1Aは、図1、図2に示す表示装置1のミラー板4をミラー板8に置き換えた構成である。
【0079】
ミラー板8は、導光板2と同様の透明な材料からなり、導光板2に対向する表面81aが凹面となる曲面状の透明板81と、透明板81の裏面81b上に形成され、導光板2側から入射する光を全反射するミラー層82とを備える。
【0080】
このように曲面状に形成されたミラー板8を用いると、ミラー層82で反射されることによって光の方向が表示装置1Aの内側に向かう方向に変わるため、表示部7の模様等が収束するような多重像が得られ、平面状のミラー板を用いた場合とは異なる視覚効果を得ることができる。
【0081】
なお、ミラー板8は、導光板2に対向する表面が凸面となる曲面状に形成してもよい。このようにすれば、表示部7の模様等が拡散するような多重像が観察される。
【0082】
また、ミラー板8の一部を曲面状とし、他の部分を平面状としてもよい。このようにすれば、曲面状の部分のみ、他の部分とは異なる視覚効果が得られる。
【0083】
また、ハーフミラー板3もミラー板8と同様に、少なくとも一部が曲面状となるように形成してもよい。これにより、さらに異なる視覚効果が得られる。
【0084】
また、上記説明した図1に示す表示装置1と同様に、ハーフミラー層32、ミラー層82を透明板31,81上にそれぞれ部分的に形成し、平面視において、ハーフミラー層32と表示部7とミラー層82とが重なる領域を有するように配置するようにしてもよい。
【0085】
また、ミラー板8のミラー層82をハーフミラー層に置き換え、表示装置1Aの両面から多重像が観察できるようにしてもよい。
【0086】
(第1の実施の形態の変形例2)
図6は本発明の第1の実施の形態の変形例2に係る表示装置を模式的に示す斜視図、図7は図6におけるA−A断面図である。
【0087】
図6、図7に示すように、第1の実施の形態の変形例2に係る表示装置1Bは、図1、図2に示す表示装置1のミラー板4をミラー板9に置き換えた構成である。
【0088】
ミラー板9は、導光板2と同様の透明な材料からなり、導光板2に対して傾斜した複数の平面状の板を連続させて形成された断面三角波形状の透明板91と、透明板91の導光板2に対向する表面91aの反対側の面であるの裏面91b上に形成され、導光板2側から入射する光を全反射するミラー層92とを備える。
【0089】
このような形状のミラー板9を用いると、ミラー層92に入射する光が、その入射面の方向によって様々な方向に反射するので、複雑な多重像が得られ、平面状のミラー板を用いた場合とは異なる視覚効果を得ることができる。
【0090】
また、ミラー板9の一部を曲面状に形成してもよい。このようにすれば、曲面状の部分のみ、他の部分とは異なる視覚効果が得られる。
【0091】
また、ハーフミラー板3もミラー板9と同様の形状としてもよい。これにより、さらに異なる視覚効果が得られる。
【0092】
また、上記説明した図1に示す表示装置1と同様に、ハーフミラー層32、ミラー層92を透明板31,91上にそれぞれ部分的に形成し、平面視において、ハーフミラー層32と表示部7とミラー層92とが重なる領域を有するように配置するようにしてもよい。
【0093】
また、ミラー板9のミラー層92をハーフミラー層に置き換え、表示装置1Bの両面から多重像が観察できるようにしてもよい。
【0094】
[第2の実施の形態]
図8は本発明の第2の実施の形態に係る表示装置を模式的に示す斜視図、図9は図8に示す表示装置の分解斜視図、図10は図8におけるA−A断面図である。
【0095】
図8〜図10に示すように、第2の実施の形態に係る表示装置1Cは、図1、図2に示す表示装置1のミラー板4を省略し、導光板2の裏面2b側に、所定の間隔を介して導光板2と並列して配置された2枚のミラー板11,12を追加した構成である。
【0096】
ミラー板11は、導光板2と略同一の形状に形成された透明板111と、透明板111の導光板2に対向する表面111aの反対側の面である裏面111b上の一部に形成され、導光板2側から入射する光を導光板2側に全反射するミラー層112とを備える。
【0097】
ミラー板12は、導光板2と略同一の形状に形成された透明板121と、透明板121の透明板111に対向する表面121aの反対側の面である裏面121b上の一部に形成され、導光板2側から入射する光を導光板2側に全反射するミラー層122とを備える。
【0098】
ミラー層112,122は、それぞれ平面視において表示部7の一部と重なる領域を有し、かつ平面視において互いに重複しない領域(異なる領域)に配置される。図示例では、平面視において表示装置1Cの中央部分にミラー層112が配置され、その周辺部分にミラー層122が配置されている。
【0099】
このように構成された表示装置1Cにおいて、光源5が発光して導光板2に光が入射すると、表示部7を構成する各凹部6の反射面6aで反射された光源5からの光が、ハーフミラー層32とミラー層112との間、またはハーフミラー層32とミラー層122との間で多重反射され、その際、ハーフミラー層32で反射されるたびに、光の一部が外部に出射する。
【0100】
表示装置1Cをハーフミラー板3側から見ると、表示部7が高輝度の多重像として観察されるが、ハーフミラー層32とミラー層122との間隔が、ハーフミラー層32とミラー層112との間隔よりも広いため、奥行き方向に並んで見える輝点の間隔が、表示装置1Cの中央部分よりも、その周辺部分のほうが大きく見える。この結果、表示装置1Cの中央部分よりも、その周辺部分のほうが、多重像の奥行きが大きいように観察される。
【0101】
このように第2の実施の形態によれば、平面視において互いに重複しない領域に配置されたミラー層112,122が形成された2枚のミラー板11,12を用いることで、奥行きの異なる多重像を表示でき、意匠性を高めることができる。
【0102】
なお、図8〜図10の表示装置1Cでは、ハーフミラー層32がハーフミラー板3の全面に形成されている場合を示したが、ハーフミラー層32は、部分的に形成されていてもよい。この場合、平面視において、ハーフミラー層32が、表示部7およびミラー層112,122と重なる領域を有するように配置する。このようにすれば、部分的に多重像が形成された模様等を表現することができる。
【0103】
また、それぞれ平面視において表示部7と重なる領域を有し、かつ平面視において互いに重複しない領域に配置されたミラー層を有するミラー板を3枚以上設けてもよい。また、各ミラー層をハーフミラー層に置き換え、表示装置1Cの両面から多重像を観察できるようにしてもよい。
【0104】
また、ハーフミラー板3およびミラー板11,12は平面状に限らず、上記第1の実施の形態の変形例1で説明した表示装置1Aのミラー板8と同様の形状としてもよいし、上記第1の実施の形態の変形例2で説明した表示装置1Bのミラー板9と同様の形状としてもよい。
【0105】
[第3の実施の形態]
図11は本発明の第3の実施の形態に係る表示装置を模式的に示す斜視図、図12は図11におけるA−A断面図である。
【0106】
図11、図12に示すように、第3の実施の形態に係る表示装置1Dは、図1、図2に示す表示装置1のハーフミラー板3およびミラー板4を省略し、導光板2の表面2a上に金属等の蒸着により形成されたハーフミラー層13と、導光板2の裏面2b上に金属等の蒸着により形成されたミラー層14とを追加した構成である。
【0107】
このように構成された表示装置1Dにおいて、光源5が発光して導光板2に光が入射すると、凹部6の反射面6aで反射された光源5からの光が、ハーフミラー層13とミラー層14との間で多重反射され、その際、ハーフミラー層13で反射されるたびに、光の一部が外部に出射する。表示装置1Dをハーフミラー層13側から見ると、表示部7が高輝度の多重像として観察される。
【0108】
このように第3の実施の形態に係る表示装置1Dによっても、多重反射の視覚効果が高く、意匠性に優れた表示装置を実現することができる。
【0109】
また、表示装置1Dでは、導光板2上にハーフミラー層13およびミラー層14を形成したので、構造を簡素化し、薄型化することができる。
【0110】
なお、図11、図12では、ハーフミラー層13、ミラー層14が、それぞれ導光板2の表面2a、裏面2bの全面に形成されている場合を示したが、ハーフミラー層13およびミラー層14は、部分的に形成されていてもよい。この場合、平面視において、ハーフミラー層13と表示部7とミラー層14とが重なる領域を有するように配置する。
【0111】
これにより、ハーフミラー層13とミラー層14とが重なる領域だけ多重反射の効果が現れ、他の領域は凹部6からの反射光がそのまま視認されるので、部分的に多重像が形成された模様等を表現することができる。
【0112】
また、ミラー層14をハーフミラー層に置き換え、表示装置1Dの両面から多重像を観察できるようにしてもよい。
【0113】
(第3の実施の形態の変形例)
図13は本発明の第3の実施の形態の変形例に係る表示装置を模式的に示す斜視図、図14は図13におけるA−A断面図である。
【0114】
図13、図14に示すように、第3の実施の形態の変形例に係る表示装置1Eは、図11、図12に示す表示装置1Dのミラー層14を省略し、導光板2の裏面2b側に所定の間隔を介してミラー板4を配置した構成である。
【0115】
このように構成された表示装置1Eにおいても、凹部6の反射面6aで反射された光源5からの光を、ハーフミラー層13とミラー層42との間で多重反射させることで、多重反射の視覚効果が高く、意匠性に優れた表示装置を実現することができる。
【0116】
なお、ハーフミラー層13およびミラー層42は、部分的に形成されていてもよい。この場合、平面視において、ハーフミラー層13と表示部7とミラー層42とが重なる領域を有するように配置する。
【0117】
また、ミラー板4は平面状に限らず、上記第1の実施の形態の変形例1で説明した表示装置1Aのミラー板8を用いてもよいし、上記第1の実施の形態の変形例2で説明した表示装置1Bのミラー板9を用いてもよい。
【0118】
また、ミラー板4のミラー層42をハーフミラー層に置き換え、表示装置1Eの両面から多重像が観察できるようにしてもよい。
【0119】
また、導光板2の裏面2b上に表示装置1Dと同様のミラー層14を形成し、導光板2の表面2a側に所定の間隔を介して表示装置1と同様のハーフミラー板3を配置する構成としてもよい。この場合、平面視において、ミラー層14と表示部7とハーフミラー板3のハーフミラー層32とが重なる領域を有するように、ミラー層14およびハーフミラー層32を部分的に配置してもよい。また、ミラー層14をハーフミラー層に置き換えてもよい。
【0120】
また、ハーフミラー板3は平面状に限らず、上記第1の実施の形態の変形例1で説明した表示装置1Aのミラー板8と同様の形状としてもよいし、上記第1の実施の形態の変形例2で説明した表示装置1Bのミラー板9と同様の形状としてもよい。
【0121】
[第4の実施の形態]
図15は本発明の第4の実施の形態に係る表示装置を模式的に示す斜視図、図16は図15におけるA−A断面図である。
【0122】
図15、図16に示すように、第4の実施の形態に係る表示装置1Fは、図1、図2に示す表示装置1に対し、導光板2とミラー板4との間に配置された導光板15と、導光板15の一辺の端面15cに光を入射可能に配置された光源16とを追加した構成である。
【0123】
導光板15は、導光板2と同様に構成されており、導光板15の裏面15bには、複数のドット状の凹部6からなる表示部17が形成されている。
【0124】
光源16は、導光板15の端面15c沿って延在して形成され、例えば、端面15cに沿う方向に配列された複数のLEDからなる。光源16は、光源5とは異なる色光を出射するように構成してもよい。
【0125】
このように構成された表示装置1Fにおいて、光源5,16が発光して導光板2,15に光が入射すると、表示部7を構成する各凹部6の反射面6aで反射された光、および表示部17を構成する各凹部6の反射面6aで反射された光が、ハーフミラー層32とミラー層42との間で多重反射され、その際、ハーフミラー層13で反射されるたびに、光の一部が外部に出射する。表示装置1Fをハーフミラー板3側から見ると、表示部7,17が高輝度の多重像として観察される。
【0126】
表示装置1Fでは、光源5,16の両方を発光して表示部7,17の両方の多重像を表示してもよいし、光源5,16のいずれか一方を発光させて表示部7,17のいずれか一方の多重像を表示してもよい。
【0127】
また、光源5,16を互いに異なる色光を出射する光源とすれば、表示部7,17の多重像を異なる色で表示することができる。
【0128】
このように第4の実施の形態に係る表示装置1Fでは、2つの導光板2,15および光源5,16を備えるので、複数のパターンの模様等を多重像で表示することができ、意匠性を高めることができる。
【0129】
なお、ハーフミラー層32およびミラー層42は、透明板31、透明板41上において、部分的に形成されていてもよい。この場合、平面視において、ハーフミラー層32と、表示部7,17の少なくともいずれか一方と、ミラー層42とが重なる領域を有するように配置する。このようにすれば、ハーフミラー層32とミラー層42とが重なる領域だけ多重反射の効果が現れ、部分的に多重像が形成された模様等を表現することができる。
【0130】
また、導光板およびそれに対応する光源の組を3つ以上設けてもよい。この場合、ハーフミラー層32およびミラー層42は、平面視において、ハーフミラー層32と、少なくとも1つの導光板に形成された表示部と、ミラー層42とが重なる領域を有するように配置する。
【0131】
また、上記第2の実施の形態で説明した表示装置1Cと同様に、それぞれ平面視において表示部7,17の少なくともいずれか一方の一部と重なる領域を有し、かつ平面視において互いに重複しない領域に配置されたミラー層を有するミラー板を2枚以上設けてもよい。また、ミラー層をハーフミラー層に置き換え、表示装置1Gの両面から多重像を観察できるようにしてもよい。
【0132】
(第4の実施の形態の変形例)
図17は本発明の第4の実施の形態の変形例に係る表示装置を模式的に示す斜視図、図18は図17におけるA−A断面図である。
【0133】
図17、図18に示すように、第4の実施の形態の変形例に係る表示装置1Gは、図15、図16に示す表示装置1Fに対し、導光板2,15の間に配置されたハーフミラー板18を追加した構成である。
【0134】
ハーフミラー板18は、透明板181と、透明板181の導光板15に対向する裏面181bの反対側の面である表面181a上に形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー層182とを備える。
【0135】
このように構成された表示装置1Gにおいて、光源5,16が発光して導光板2,15に光が入射すると、表示部7,17を構成する各凹部6の反射面6aで反射された光が、ハーフミラー層32とハーフミラー層182との間、ハーフミラー層32とミラー層42との間、およびハーフミラー層182とミラー層42との間で多重反射され、その際、ハーフミラー層32で反射されるたびに、光の一部が外部に出射する。表示装置1Fをハーフミラー板3側から見ると、表示部7,17が複雑な多重像として観察される。
【0136】
このように第4の実施の形態の変形例に係る表示装置1Gによれば、第4の実施の形態に係る表示装置1Fと同様の効果に加えて、より複雑な多重像を表示でき、意匠性を高めることができる。
【0137】
なお、ハーフミラー層32、ハーフミラー層182、ミラー層42は、透明板31,181、透明板41上において、部分的に形成されていてもよい。この場合、平面視において、ハーフミラー層32と、表示部7,17の少なくともいずれか一方と、ミラー層42とが重なる領域を有し、かつ、ハーフミラー層182と、表示部7,17の少なくともいずれか一方と、ミラー層42とが重なる領域を有するように配置する。
【0138】
また、ハーフミラー板18も、ハーフミラー板3、ミラー板4と同様に、平面状に限らず、上記第1の実施の形態の変形例1で説明した表示装置1Aのミラー板8と同様の形状としてもよいし、上記第1の実施の形態の変形例2で説明した表示装置1Bのミラー板9と同様の形状としてもよい。
【0139】
また、導光板およびそれに対応する光源の組を3つ以上設け、それぞれの導光板の間にハーフミラー板を配置してもよい。この場合、各ハーフミラー層と、少なくとも1つの導光板に形成された表示部と、ミラー層42とが重なる領域を有するように配置する。
【0140】
また、上述の各実施の形態およびその変形例では、ミラー板は、透明板とその一方面上の少なくとも一部に形成されたミラー層とにより構成したが、ミラー板の全面を反射面とする場合は、ステンレス製のミラー等によりミラー板を構成してもよい。
【0141】
本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態にわたる構成要素を適宜組み合せてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0142】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る表示装置を模式的に示す斜視図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】図2における凹部周辺の部分拡大図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の変形例1に係る表示装置を模式的に示す斜視図である。
【図5】図4におけるA−A断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の変形例2に係る表示装置を模式的に示す斜視図である。
【図7】図6におけるA−A断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る表示装置を模式的に示す斜視図である。
【図9】図8に示す表示装置の分解斜視図である。
【図10】図8におけるA−A断面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係る表示装置を模式的に示す斜視図である。
【図12】図11におけるA−A断面図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態の変形例に係る表示装置を模式的に示す斜視図である。
【図14】図13におけるA−A断面図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態に係る表示装置を模式的に示す斜視図である。
【図16】図15におけるA−A断面図である。
【図17】本発明の第4の実施の形態の変形例に係る表示装置を模式的に示す斜視図である。
【図18】図17におけるA−A断面図である。
【符号の説明】
【0143】
1,1A〜1G 表示装置
2,15 導光板
3,18 ハーフミラー板
4,8,9,11,12 ミラー板
5,16 光源
6 凹部
6a 反射面
7,17 表示部
31,41,81,91,111,121,181 透明板
13,32,182 ハーフミラー層
14,42,82,92,112,122 ミラー層
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイなどに用いられる表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ミラーとハーフミラーとの間の多重反射を用いた表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
この表示装置は、ハーフミラーとミラーとを対向させ、その間に物体を配置し、物体を照明すると、ハーフミラー側から観察したときに、ミラーとハーフミラーとの間の多重反射で物体が多数重なって見えることを利用して、観察者に立体感を印象付けるものである。
【0004】
このような多重反射を用いた表示装置では、ミラーとハーフミラーとの間に配置する物体が明るく、また小さいほど、より明確に多重反射の効果が得られる。
【0005】
例えば、輝度が高くサイズが小さい発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等の光源をミラーとハーフミラーとの間に配置すると、多くの多重反射の効果が得られ、このような光源を多数用いることで、美しく幻想的な視覚効果が得られる。
【特許文献1】特開2000−47613号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、多重反射を用いた表示装置において、ミラーとハーフミラーとの間にLED等の光源を多数配置することは、電極配線の複雑化、およびコストアップを招くため、現実的でなかった。
【0007】
本発明は上記に鑑みてなされたもので、簡単な構造で、多重反射の視覚効果が高い表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係る表示装置は、光源と、前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部が形成された透明な導光板と、前記導光板の前記一方面側に前記導光板と並列して配置され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー板と、前記導光板の他方面側に前記導光板と並列して配置され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー板とを備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項2に係る表示装置は、請求項1に記載の表示装置において、前記ハーフミラー板は、第1の透明板と、前記第1の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー層とを有し、前記ミラー板は、第2の透明板と、前記第2の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記ハーフミラー層および前記表示部と重なる領域を有するように形成され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー層とを有することを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項3に係る表示装置は、複数の光源と、並列して複数の前記光源ごとに設けられ、対応する前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部がそれぞれ形成された複数の透明な導光板と、複数の前記導光板のうち前記一方面側の最も外側に配置された導光板の前記一方面側に、複数の前記導光板と並列して配置され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー板と、複数の前記導光板の前記ハーフミラー板が配置された側とは反対側に、複数の前記導光板と並列して配置され、複数の前記導光板側から入射する光を全反射するミラー板とを備えることを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項4に係る表示装置は、請求項3に記載の表示装置において、複数の前記光源は、互いに異なる色光を出射することを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項5に係る表示装置は、請求項3または4に記載の表示装置において、前記ハーフミラー板は、第1の透明板と、前記第1の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において少なくとも1つの前記導光板に形成された前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー層とを有し、前記ミラー板は、第2の透明板と、前記第2の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記ハーフミラー層および少なくとも1つの前記導光板に形成された前記表示部と重なる領域を有するように形成され、複数の前記導光板側から入射する光を全反射するミラー層とを有することを特徴とする。
【0013】
本発明の請求項6に係る表示装置は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の表示装置において、前記ハーフミラー板および前記ミラー板の少なくともいずれか一方は、少なくとも一部が曲面状に形成されていることを特徴とする。
【0014】
本発明の請求項7に係る表示装置は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の表示装置において、前記ハーフミラー板および前記ミラー板の少なくともいずれか一方は、少なくとも一部が前記導光板に対して傾斜した平面状に形成されていることを特徴とする。
【0015】
本発明の請求項8に係る表示装置は、光源と、前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部が形成された透明な導光板と、前記導光板の前記一方面側に前記導光板と並列して配置され、第1の透明板と、前記第1の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第1のハーフミラー層とを有する第1のハーフミラー板と、前記導光板の前記一方面側に前記導光板と並列して配置され、第2の透明板と、前記第2の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記第1のハーフミラー層および前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第2のハーフミラー層とを有する第2のハーフミラー板とを備えることを特徴とする。
【0016】
本発明の請求項9に係る表示装置は、複数の光源と、並列して複数の前記光源ごとに設けられ、対応する前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部がそれぞれ形成された複数の透明な導光板と、複数の前記導光板のうち前記一方面側の最も外側に配置された導光板の前記一方面側に、複数の前記導光板と並列して配置され、第1の透明板と、前記第1の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において少なくとも1つの前記導光板に形成された前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第1のハーフミラー層とを有する第1のハーフミラー板と、複数の前記導光板の前記第1のハーフミラー板が配置された側とは反対側に、複数の前記導光板と並列して配置され、第2の透明板と、前記第2の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記第1のハーフミラー層および少なくとも1つの前記導光板に形成された前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第2のハーフミラー層とを有する第2のハーフミラー板とを備えることを特徴とする。
【0017】
本発明の請求項10に係る表示装置は、請求項9に記載の表示装置において、複数の前記光源は、互いに異なる色光を出射することを特徴とする。
【0018】
本発明の請求項11に係る表示装置は、請求項8乃至10のいずれか1項に記載の表示装置において、前記第1のハーフミラー板および前記第2のハーフミラー板の少なくともいずれか一方は、少なくとも一部が曲面状に形成されていることを特徴とする。
【0019】
本発明の請求項12に係る表示装置は、請求項8乃至10のいずれか1項に記載の表示装置において、前記第1のハーフミラー板および前記第2のハーフミラー板の少なくともいずれか一方は、少なくとも一部が前記導光板に対して傾斜した平面状に形成されていることを特徴とする。
【0020】
本発明の請求項13に係る表示装置は、光源と、前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部が形成された透明な導光板と、前記導光板の前記一方面側に前記導光板と並列して配置され、第1の透明板と、前記第1の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー層とを有するハーフミラー板と、前記導光板の他方面側に前記導光板と並列して配置され、第2の透明板と、前記第2の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記ハーフミラー層および前記表示部と重なる領域を有するように形成され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー層とをそれぞれ有する複数のミラー板とを備え、複数の前記ミラー板に形成された複数の前記ミラー層は、平面視において互いに異なる領域に配置されていることを特徴とする。
【0021】
本発明の請求項14に係る表示装置は、請求項13に記載の表示装置において、前記ハーフミラー板および複数の前記ミラー板の少なくともいずれか1つは、少なくとも一部が曲面状に形成されていることを特徴とする。
【0022】
本発明の請求項15に係る表示装置は、請求項13に記載の表示装置において、前記ハーフミラー板および複数の前記ミラー板の少なくともいずれか1つは、少なくとも一部が前記導光板に対して傾斜した平面状に形成されていることを特徴とする。
【0023】
本発明の請求項16に係る表示装置は、光源と、前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部が形成された透明な導光板と、前記導光板の前記一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー層と、前記導光板の他方面側上の少なくとも一部に、平面視において前記ハーフミラー層および前記表示部と重なる領域を有するように形成され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー層とを備えることを特徴とする。
【0024】
本発明の請求項17に係る表示装置は、光源と、前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部が形成された透明な導光板と、前記導光板の前記一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第1のハーフミラー層と、前記導光板の他方面側上の少なくとも一部に、平面視において前記第1のハーフミラー層および前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第2のハーフミラー層とを備えることを特徴とする。
【0025】
本発明の請求項18に係る表示装置は、光源と、前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部が形成された透明な導光板と、前記導光板の前記一方面上に形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー層と、前記導光板の他方面側に前記導光板と並列して配置され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー板とを備えることを特徴とする。
【0026】
本発明の請求項19に係る表示装置は、請求項18に記載の表示装置において、前記ハーフミラー層は、前記導光板の前記一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記表示部と重なる領域を有するように形成され、前記ミラー板は、透明板と、前記透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記ハーフミラー層および前記表示部と重なる領域を有するように形成され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー層とを有することを特徴とする。
【0027】
本発明の請求項20に係る表示装置は、請求項18または19に記載の表示装置において、前記ミラー板は、少なくとも一部が曲面状に形成されていることを特徴とする。
【0028】
本発明の請求項21に係る表示装置は、請求項18または19に記載の表示装置において、前記ミラー板は、少なくとも一部が前記導光板に対して傾斜した平面状に形成されていることを特徴とする。
【0029】
本発明の請求項22に係る表示装置は、光源と、前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部が形成された透明な導光板と、前記導光板の前記一方面側に前記導光板と並列して配置され、透明板と、前記透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー層とを有するハーフミラー板と、前記導光板の他方面側上の少なくとも一部に、平面視において前記ハーフミラー層および前記表示部と重なる領域を有するように形成され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー層とを備えることを特徴とする。
【0030】
本発明の請求項23に係る表示装置は、請求項22に記載の表示装置において、前記ハーフミラー板は、少なくとも一部が曲面状に形成されていることを特徴とする。
【0031】
本発明の請求項24に係る表示装置は、請求項22に記載の表示装置において、前記ハーフミラー板は、少なくとも一部が前記導光板に対して傾斜した平面状に形成されていることを特徴とする。
【0032】
本発明の請求項25に係る表示装置は、複数の光源と、並列して複数の前記光源ごとに設けられ、対応する前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部がそれぞれ形成された複数の透明な導光板と、複数の前記導光板のうち前記一方面側の最も外側に配置された導光板の前記一方面側に、複数の前記導光板と並列して配置され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第1のハーフミラー板と、複数の前記導光板の間に配置され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第2のハーフミラー板と、複数の前記導光板の前記第1のハーフミラー板が配置された側とは反対側に、複数の前記導光板と並列して配置され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー板とを備えることを特徴とする。
【0033】
本発明の請求項26に係る表示装置は、請求項25に記載の表示装置において、前記第1のハーフミラー板は、第1の透明板と、前記第1の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において少なくとも1つの前記導光板に形成された前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第1のハーフミラー層とを有し、前記第2のハーフミラー板は、第2の透明板と、前記第2の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において少なくとも1つの前記導光板に形成された前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第2のハーフミラー層とを有し、前記ミラー板は、第3の透明板と、前記第3の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記第1のハーフミラー層、前記第2のハーフミラー層、および少なくとも1つの前記導光板に形成された前記表示部と重なる領域を有するように形成され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー層とを有することを特徴とする。
【0034】
本発明の請求項27に係る表示装置は、請求項25または26に記載の表示装置において、前記第1のハーフミラー板、前記第2のハーフミラー板、および前記ミラー板の少なくともいずれか1つは、少なくとも一部が曲面状に形成されていることを特徴とする。
【0035】
本発明の請求項28に係る表示装置は、請求項25または26に記載の表示装置において、前記第1のハーフミラー板、前記第2のハーフミラー板、および前記ミラー板の少なくともいずれか1つは、少なくとも一部が前記導光板に対して傾斜した平面状に形成されていることを特徴とする。
【0036】
本発明の請求項29に係る表示装置は、請求項25乃至28のいずれか1項に記載の表示装置において、複数の前記光源は、互いに異なる色光を出射することを特徴とする。
【発明の効果】
【0037】
本発明によれば、簡単な構造で、多重反射の視覚効果が高い表示装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。
【0039】
[第1の実施の形態]
図1は本発明の第1の実施の形態に係る表示装置を模式的に示す斜視図、図2は図1におけるA−A断面図である。
【0040】
図1、図2に示すように、第1の実施の形態に係る表示装置1は、導光板2と、ハーフミラー板3と、ミラー板4と、光源5とを備える。
【0041】
導光板2は、透明な材料からなる矩形の板により構成される。導光板2の材料としては、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、シリコーン樹脂、シクロポリオレフィン樹脂等などの合成樹脂や、ガラスなどが用いられ、その中でも透明性、加工の容易さなどの点からアクリル樹脂が好ましい。導光板2の厚さは、例えば1mm〜3mmとすることができる。
【0042】
なお、本発明において、透明であるとは、後述の凹部6からの反射光が視認できる程度の光透過性をもつことをいう。この定義は本発明において共通に用いられる。
【0043】
導光板2の裏面2bには、複数のドット状の凹部6からなる表示部7が形成されている。図3は図2における凹部6周辺の部分拡大図である。図3に示すように、凹部6は、光源5から出射されて導光板2の端面2cから入射した光を導光板2の表面2a側に反射する反射面6aを有する。凹部6は、光源5からの光が反射面6aに当たるような形状とされる。例えば、凹部6は、平面視形状が略矩形とされ、反射面6aを斜辺とする三角形となる断面を有する。
【0044】
なお、凹部6の平面視形状は、矩形に限らず、三角形、五角形などの多角形、円形、楕円形などであってもよい。
【0045】
導光板2の裏面2bに対する反射面6aの傾斜角度(図3に示す角度α)は、小さすぎれば出射光の傾斜角度も大きくなり、表示装置1を表面側から見たときの凹部6の視認性が低下する。傾斜角度αが大きすぎれば、光の入射角度が臨界角を超え、反射面6aを透過する光の割合が増加するため、光の反射効率が低下し、光の利用効率が低くなる。
【0046】
このため、反射面6aの傾斜角度αは、40度以上60度以下が好ましく、50度以上55度以下がさらに好ましい。傾斜角度αを上記範囲とすることによって、光の反射効率を高くするとともに、反射光を導光板2の表面2aに対し垂直に近い角度で出射させ、凹部6の視認性を高めることができる。
【0047】
なお、図示例では、反射面6aは平面状であるが、反射面は少なくとも一部が平面状であればよく、一部を曲面により構成してもよい。また、反射面の形状を各反射面で異ならせてもよい。反射面が曲面であると、反射光の出射角度が広い範囲にわたる場合があるが、この場合には、凹部6が広い範囲から視認できるようになる。
【0048】
また、反射面6aにおける光の反射効率を高めるために、反射面6aの表面は平滑に形成することが望ましい。
【0049】
すべての凹部6の平面視面積を同一とすると、光源5に近い凹部6における反射光に比べ、光源5から遠い位置にある凹部6における反射光の輝度が低くなる傾向がある。このため、凹部6の平面視面積を光源5からの距離に応じて大きくすることによって、凹部6の反射光の輝度を均一化するのが好ましい。
【0050】
また、凹部6は、表示部7が文字、記号、図形、模様のうちのいずれか1つ以上の組み合せをなすように配置するのが好ましい。
【0051】
導光板2に凹部6を形成する方法は、特に限定されるものではないが、一例として、アクリル樹脂からなる樹脂板を加熱して軟化させた状態で、凹部6に対応した成型用型をこの樹脂板に挿入する。この状態で樹脂板を冷却した後、成型用型を樹脂板から抜くことにより、導光板2の凹部6を形成することができる。なお、切削加工、プレス成型、射出成型等によって凹部6を形成することもできる。
【0052】
ハーフミラー板3は、導光板2の表面2a側に、所定の間隔を介して導光板2と並列して配置され、導光板2と略同一の形状に形成されている。
【0053】
ハーフミラー板3は、導光板2と同様の透明な材料からなる透明板31と、透明板31の導光板2に対向する裏面31bの反対側の面である表面31a上に形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー層32とを備える。
【0054】
ハーフミラー層32は、金、銀、銅、アルミニウム、クロム、ニッケル、チタン、スズ等の金属や、これらの金属を含む合金、金属化合物等を透明板31の表面31aに薄く蒸着させて形成されたものである。ハーフミラー層32の反射率は、良好な多重反射の効果を得るために、50%〜90%であることが好ましい。
【0055】
ミラー板4は、導光板2の裏面2b側に、所定の間隔を介して導光板2と並列して配置され、導光板2と略同一の形状に形成されている。
【0056】
ミラー板4は、導光板2と同様の透明な材料からなる透明板41と、透明板41の導光板2に対向する表面41aの反対側の面である裏面41b上に形成され、導光板2側から入射する光を導光板2側に全反射するミラー層42とを備える。
【0057】
ミラー層42は、金、銀、銅、アルミニウム、クロム、ニッケル、チタン、スズ等の金属や、これらの金属を含む合金、金属化合物等を透明板41の裏面41bに蒸着させて形成されたものである。
【0058】
導光板2、ハーフミラー板3、およびミラー板4は、図示しない固定枠等により互いに固定される。
【0059】
光源5は、導光板2の一辺の端面2cに光を入射可能に配置されている。光源5は、導光板2の端面2c沿って延在して形成され、例えば、端面2cに沿う方向に配列された複数のLEDからなる。
【0060】
次に、表示装置1の作用について説明する。
【0061】
外部から電力が供給されて光源5が発光すると、光源5からの光は、導光板2の端面2cから入射して導光板2内を進行する。そして、図3に示すように、導光板2内を進行して凹部6の反射面6aに達した光の大部分は、反射面6aで反射されて導光板2の表面2aから出射する。
【0062】
導光板2の表面2aから出射した光は、ハーフミラー板3の透明板31の裏面31bから入射し、その一部がハーフミラー層32で導光板2側に反射され、残りの光がハーフミラー層32を透過して外部に出射される。
【0063】
ハーフミラー層32で反射された光は、透明板31の裏面31bから出射し、導光板2を通過してミラー板4の透明板41の表面41aから入射し、ミラー層42で導光板2側に全反射される。
【0064】
ミラー層42で全反射された光は、導光板2を通過してハーフミラー板3のハーフミラー層32で一部が反射され、残りの光が外部に出射される。
【0065】
このようにして、反射面6aで反射された光は、ハーフミラー層32とミラー層42との間で複数回に亘って反射し、その際、ハーフミラー層32で反射されるたびに、光の一部が外部に出射する。
【0066】
表示装置1をハーフミラー板3側から見ると、反射面6aで反射された光、およびそれが多重反射された光が輝点として視認され、表示部7が高輝度の多重像として観察される。
【0067】
凹部6の反射面6aに達した光の大部分は、反射面6aで反射されてほぼ一定の方向に向かうため、反射光の単位面積あたりの輝度は十分に大きくなる。このため、多くの多重反射の効果が得られ、深い奥行きがあるような視覚効果が得られる。
【0068】
輝点が奥行き方向に並んで見える間隔は、ハーフミラー層32とミラー層42との間隔で決まる。このため、ハーフミラー層32とミラー層42との間隔を適宜設定することによって、視認される多重像の奥行きを変化させることができる。
【0069】
また、上述のように反射面6aの反射光の単位面積あたりの輝度が大きいため、凹部6の面積を小さく抑えることができる。このため、光源5の非発光時には凹部6は視認されず、表示装置1はほぼ完全な鏡面に見え、光源5の発光時だけ多重像が表示される。
【0070】
このように第1の実施の形態によれば、導光板2内を進行して凹部6の反射面6aで反射した高輝度の光をハーフミラー層32とミラー層42との間で多重反射させることにより表示部7の多重像を表示するので、多重反射の視覚効果が高く、意匠性に優れた表示装置を実現することができる。
【0071】
また、光源5は導光板2の端面2cに配置されるため、複雑な電極配線等が不要で、構造を簡素化できる。
【0072】
なお、図1、図2の表示装置1では、ハーフミラー層32、ミラー層42が、それぞれハーフミラー板3、ミラー板4の全面に形成されている場合を示したが、ハーフミラー層32およびミラー層42は、部分的に形成されていてもよい。この場合、平面視において、ハーフミラー層32と表示部7とミラー層42とが重なる領域を有するように配置する。
【0073】
このようにすれば、ハーフミラー層32とミラー層42とが重なる領域だけ多重反射の効果が現れ、他の領域は凹部6からの反射光がそのまま視認されるので、部分的に多重像が形成された模様等を表現することができる。
【0074】
また、導光板2、ハーフミラー板3、およびミラー板4は、矩形に限らず、多角形、円形等であってもよい。
【0075】
また、ハーフミラー層32およびミラー層42は、上述した金属膜ではなく、誘電体多層膜により構成してもよい。
【0076】
また、ミラー層42をハーフミラー層に置き換え、導光板2を2枚のハーフミラー板の間に配置するような構成としてもよい。このようにすれば、反射面6aで反射された光が2枚のハーフミラー板のハーフミラー層間で多重反射され、各ハーフミラー層で反射されるたびに、光の一部が外部に出射するので、表示装置1の両面から多重像が観察される。なお、この場合も、2枚のハーフミラー板のハーフミラー層を部分的に形成し、平面視において表示部7と2つのハーフミラー層とが重なる領域だけ多重像が得られるようにしてもよい。
【0077】
(第1の実施の形態の変形例1)
図4は本発明の第1の実施の形態の変形例1に係る表示装置を模式的に示す斜視図、図5は図4におけるA−A断面図である。なお、図4、図5では、図1、図2に示した表示装置1と同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。他の実施の形態についても同様とする。
【0078】
図4、図5に示すように、第1の実施の形態の変形例1に係る表示装置1Aは、図1、図2に示す表示装置1のミラー板4をミラー板8に置き換えた構成である。
【0079】
ミラー板8は、導光板2と同様の透明な材料からなり、導光板2に対向する表面81aが凹面となる曲面状の透明板81と、透明板81の裏面81b上に形成され、導光板2側から入射する光を全反射するミラー層82とを備える。
【0080】
このように曲面状に形成されたミラー板8を用いると、ミラー層82で反射されることによって光の方向が表示装置1Aの内側に向かう方向に変わるため、表示部7の模様等が収束するような多重像が得られ、平面状のミラー板を用いた場合とは異なる視覚効果を得ることができる。
【0081】
なお、ミラー板8は、導光板2に対向する表面が凸面となる曲面状に形成してもよい。このようにすれば、表示部7の模様等が拡散するような多重像が観察される。
【0082】
また、ミラー板8の一部を曲面状とし、他の部分を平面状としてもよい。このようにすれば、曲面状の部分のみ、他の部分とは異なる視覚効果が得られる。
【0083】
また、ハーフミラー板3もミラー板8と同様に、少なくとも一部が曲面状となるように形成してもよい。これにより、さらに異なる視覚効果が得られる。
【0084】
また、上記説明した図1に示す表示装置1と同様に、ハーフミラー層32、ミラー層82を透明板31,81上にそれぞれ部分的に形成し、平面視において、ハーフミラー層32と表示部7とミラー層82とが重なる領域を有するように配置するようにしてもよい。
【0085】
また、ミラー板8のミラー層82をハーフミラー層に置き換え、表示装置1Aの両面から多重像が観察できるようにしてもよい。
【0086】
(第1の実施の形態の変形例2)
図6は本発明の第1の実施の形態の変形例2に係る表示装置を模式的に示す斜視図、図7は図6におけるA−A断面図である。
【0087】
図6、図7に示すように、第1の実施の形態の変形例2に係る表示装置1Bは、図1、図2に示す表示装置1のミラー板4をミラー板9に置き換えた構成である。
【0088】
ミラー板9は、導光板2と同様の透明な材料からなり、導光板2に対して傾斜した複数の平面状の板を連続させて形成された断面三角波形状の透明板91と、透明板91の導光板2に対向する表面91aの反対側の面であるの裏面91b上に形成され、導光板2側から入射する光を全反射するミラー層92とを備える。
【0089】
このような形状のミラー板9を用いると、ミラー層92に入射する光が、その入射面の方向によって様々な方向に反射するので、複雑な多重像が得られ、平面状のミラー板を用いた場合とは異なる視覚効果を得ることができる。
【0090】
また、ミラー板9の一部を曲面状に形成してもよい。このようにすれば、曲面状の部分のみ、他の部分とは異なる視覚効果が得られる。
【0091】
また、ハーフミラー板3もミラー板9と同様の形状としてもよい。これにより、さらに異なる視覚効果が得られる。
【0092】
また、上記説明した図1に示す表示装置1と同様に、ハーフミラー層32、ミラー層92を透明板31,91上にそれぞれ部分的に形成し、平面視において、ハーフミラー層32と表示部7とミラー層92とが重なる領域を有するように配置するようにしてもよい。
【0093】
また、ミラー板9のミラー層92をハーフミラー層に置き換え、表示装置1Bの両面から多重像が観察できるようにしてもよい。
【0094】
[第2の実施の形態]
図8は本発明の第2の実施の形態に係る表示装置を模式的に示す斜視図、図9は図8に示す表示装置の分解斜視図、図10は図8におけるA−A断面図である。
【0095】
図8〜図10に示すように、第2の実施の形態に係る表示装置1Cは、図1、図2に示す表示装置1のミラー板4を省略し、導光板2の裏面2b側に、所定の間隔を介して導光板2と並列して配置された2枚のミラー板11,12を追加した構成である。
【0096】
ミラー板11は、導光板2と略同一の形状に形成された透明板111と、透明板111の導光板2に対向する表面111aの反対側の面である裏面111b上の一部に形成され、導光板2側から入射する光を導光板2側に全反射するミラー層112とを備える。
【0097】
ミラー板12は、導光板2と略同一の形状に形成された透明板121と、透明板121の透明板111に対向する表面121aの反対側の面である裏面121b上の一部に形成され、導光板2側から入射する光を導光板2側に全反射するミラー層122とを備える。
【0098】
ミラー層112,122は、それぞれ平面視において表示部7の一部と重なる領域を有し、かつ平面視において互いに重複しない領域(異なる領域)に配置される。図示例では、平面視において表示装置1Cの中央部分にミラー層112が配置され、その周辺部分にミラー層122が配置されている。
【0099】
このように構成された表示装置1Cにおいて、光源5が発光して導光板2に光が入射すると、表示部7を構成する各凹部6の反射面6aで反射された光源5からの光が、ハーフミラー層32とミラー層112との間、またはハーフミラー層32とミラー層122との間で多重反射され、その際、ハーフミラー層32で反射されるたびに、光の一部が外部に出射する。
【0100】
表示装置1Cをハーフミラー板3側から見ると、表示部7が高輝度の多重像として観察されるが、ハーフミラー層32とミラー層122との間隔が、ハーフミラー層32とミラー層112との間隔よりも広いため、奥行き方向に並んで見える輝点の間隔が、表示装置1Cの中央部分よりも、その周辺部分のほうが大きく見える。この結果、表示装置1Cの中央部分よりも、その周辺部分のほうが、多重像の奥行きが大きいように観察される。
【0101】
このように第2の実施の形態によれば、平面視において互いに重複しない領域に配置されたミラー層112,122が形成された2枚のミラー板11,12を用いることで、奥行きの異なる多重像を表示でき、意匠性を高めることができる。
【0102】
なお、図8〜図10の表示装置1Cでは、ハーフミラー層32がハーフミラー板3の全面に形成されている場合を示したが、ハーフミラー層32は、部分的に形成されていてもよい。この場合、平面視において、ハーフミラー層32が、表示部7およびミラー層112,122と重なる領域を有するように配置する。このようにすれば、部分的に多重像が形成された模様等を表現することができる。
【0103】
また、それぞれ平面視において表示部7と重なる領域を有し、かつ平面視において互いに重複しない領域に配置されたミラー層を有するミラー板を3枚以上設けてもよい。また、各ミラー層をハーフミラー層に置き換え、表示装置1Cの両面から多重像を観察できるようにしてもよい。
【0104】
また、ハーフミラー板3およびミラー板11,12は平面状に限らず、上記第1の実施の形態の変形例1で説明した表示装置1Aのミラー板8と同様の形状としてもよいし、上記第1の実施の形態の変形例2で説明した表示装置1Bのミラー板9と同様の形状としてもよい。
【0105】
[第3の実施の形態]
図11は本発明の第3の実施の形態に係る表示装置を模式的に示す斜視図、図12は図11におけるA−A断面図である。
【0106】
図11、図12に示すように、第3の実施の形態に係る表示装置1Dは、図1、図2に示す表示装置1のハーフミラー板3およびミラー板4を省略し、導光板2の表面2a上に金属等の蒸着により形成されたハーフミラー層13と、導光板2の裏面2b上に金属等の蒸着により形成されたミラー層14とを追加した構成である。
【0107】
このように構成された表示装置1Dにおいて、光源5が発光して導光板2に光が入射すると、凹部6の反射面6aで反射された光源5からの光が、ハーフミラー層13とミラー層14との間で多重反射され、その際、ハーフミラー層13で反射されるたびに、光の一部が外部に出射する。表示装置1Dをハーフミラー層13側から見ると、表示部7が高輝度の多重像として観察される。
【0108】
このように第3の実施の形態に係る表示装置1Dによっても、多重反射の視覚効果が高く、意匠性に優れた表示装置を実現することができる。
【0109】
また、表示装置1Dでは、導光板2上にハーフミラー層13およびミラー層14を形成したので、構造を簡素化し、薄型化することができる。
【0110】
なお、図11、図12では、ハーフミラー層13、ミラー層14が、それぞれ導光板2の表面2a、裏面2bの全面に形成されている場合を示したが、ハーフミラー層13およびミラー層14は、部分的に形成されていてもよい。この場合、平面視において、ハーフミラー層13と表示部7とミラー層14とが重なる領域を有するように配置する。
【0111】
これにより、ハーフミラー層13とミラー層14とが重なる領域だけ多重反射の効果が現れ、他の領域は凹部6からの反射光がそのまま視認されるので、部分的に多重像が形成された模様等を表現することができる。
【0112】
また、ミラー層14をハーフミラー層に置き換え、表示装置1Dの両面から多重像を観察できるようにしてもよい。
【0113】
(第3の実施の形態の変形例)
図13は本発明の第3の実施の形態の変形例に係る表示装置を模式的に示す斜視図、図14は図13におけるA−A断面図である。
【0114】
図13、図14に示すように、第3の実施の形態の変形例に係る表示装置1Eは、図11、図12に示す表示装置1Dのミラー層14を省略し、導光板2の裏面2b側に所定の間隔を介してミラー板4を配置した構成である。
【0115】
このように構成された表示装置1Eにおいても、凹部6の反射面6aで反射された光源5からの光を、ハーフミラー層13とミラー層42との間で多重反射させることで、多重反射の視覚効果が高く、意匠性に優れた表示装置を実現することができる。
【0116】
なお、ハーフミラー層13およびミラー層42は、部分的に形成されていてもよい。この場合、平面視において、ハーフミラー層13と表示部7とミラー層42とが重なる領域を有するように配置する。
【0117】
また、ミラー板4は平面状に限らず、上記第1の実施の形態の変形例1で説明した表示装置1Aのミラー板8を用いてもよいし、上記第1の実施の形態の変形例2で説明した表示装置1Bのミラー板9を用いてもよい。
【0118】
また、ミラー板4のミラー層42をハーフミラー層に置き換え、表示装置1Eの両面から多重像が観察できるようにしてもよい。
【0119】
また、導光板2の裏面2b上に表示装置1Dと同様のミラー層14を形成し、導光板2の表面2a側に所定の間隔を介して表示装置1と同様のハーフミラー板3を配置する構成としてもよい。この場合、平面視において、ミラー層14と表示部7とハーフミラー板3のハーフミラー層32とが重なる領域を有するように、ミラー層14およびハーフミラー層32を部分的に配置してもよい。また、ミラー層14をハーフミラー層に置き換えてもよい。
【0120】
また、ハーフミラー板3は平面状に限らず、上記第1の実施の形態の変形例1で説明した表示装置1Aのミラー板8と同様の形状としてもよいし、上記第1の実施の形態の変形例2で説明した表示装置1Bのミラー板9と同様の形状としてもよい。
【0121】
[第4の実施の形態]
図15は本発明の第4の実施の形態に係る表示装置を模式的に示す斜視図、図16は図15におけるA−A断面図である。
【0122】
図15、図16に示すように、第4の実施の形態に係る表示装置1Fは、図1、図2に示す表示装置1に対し、導光板2とミラー板4との間に配置された導光板15と、導光板15の一辺の端面15cに光を入射可能に配置された光源16とを追加した構成である。
【0123】
導光板15は、導光板2と同様に構成されており、導光板15の裏面15bには、複数のドット状の凹部6からなる表示部17が形成されている。
【0124】
光源16は、導光板15の端面15c沿って延在して形成され、例えば、端面15cに沿う方向に配列された複数のLEDからなる。光源16は、光源5とは異なる色光を出射するように構成してもよい。
【0125】
このように構成された表示装置1Fにおいて、光源5,16が発光して導光板2,15に光が入射すると、表示部7を構成する各凹部6の反射面6aで反射された光、および表示部17を構成する各凹部6の反射面6aで反射された光が、ハーフミラー層32とミラー層42との間で多重反射され、その際、ハーフミラー層13で反射されるたびに、光の一部が外部に出射する。表示装置1Fをハーフミラー板3側から見ると、表示部7,17が高輝度の多重像として観察される。
【0126】
表示装置1Fでは、光源5,16の両方を発光して表示部7,17の両方の多重像を表示してもよいし、光源5,16のいずれか一方を発光させて表示部7,17のいずれか一方の多重像を表示してもよい。
【0127】
また、光源5,16を互いに異なる色光を出射する光源とすれば、表示部7,17の多重像を異なる色で表示することができる。
【0128】
このように第4の実施の形態に係る表示装置1Fでは、2つの導光板2,15および光源5,16を備えるので、複数のパターンの模様等を多重像で表示することができ、意匠性を高めることができる。
【0129】
なお、ハーフミラー層32およびミラー層42は、透明板31、透明板41上において、部分的に形成されていてもよい。この場合、平面視において、ハーフミラー層32と、表示部7,17の少なくともいずれか一方と、ミラー層42とが重なる領域を有するように配置する。このようにすれば、ハーフミラー層32とミラー層42とが重なる領域だけ多重反射の効果が現れ、部分的に多重像が形成された模様等を表現することができる。
【0130】
また、導光板およびそれに対応する光源の組を3つ以上設けてもよい。この場合、ハーフミラー層32およびミラー層42は、平面視において、ハーフミラー層32と、少なくとも1つの導光板に形成された表示部と、ミラー層42とが重なる領域を有するように配置する。
【0131】
また、上記第2の実施の形態で説明した表示装置1Cと同様に、それぞれ平面視において表示部7,17の少なくともいずれか一方の一部と重なる領域を有し、かつ平面視において互いに重複しない領域に配置されたミラー層を有するミラー板を2枚以上設けてもよい。また、ミラー層をハーフミラー層に置き換え、表示装置1Gの両面から多重像を観察できるようにしてもよい。
【0132】
(第4の実施の形態の変形例)
図17は本発明の第4の実施の形態の変形例に係る表示装置を模式的に示す斜視図、図18は図17におけるA−A断面図である。
【0133】
図17、図18に示すように、第4の実施の形態の変形例に係る表示装置1Gは、図15、図16に示す表示装置1Fに対し、導光板2,15の間に配置されたハーフミラー板18を追加した構成である。
【0134】
ハーフミラー板18は、透明板181と、透明板181の導光板15に対向する裏面181bの反対側の面である表面181a上に形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー層182とを備える。
【0135】
このように構成された表示装置1Gにおいて、光源5,16が発光して導光板2,15に光が入射すると、表示部7,17を構成する各凹部6の反射面6aで反射された光が、ハーフミラー層32とハーフミラー層182との間、ハーフミラー層32とミラー層42との間、およびハーフミラー層182とミラー層42との間で多重反射され、その際、ハーフミラー層32で反射されるたびに、光の一部が外部に出射する。表示装置1Fをハーフミラー板3側から見ると、表示部7,17が複雑な多重像として観察される。
【0136】
このように第4の実施の形態の変形例に係る表示装置1Gによれば、第4の実施の形態に係る表示装置1Fと同様の効果に加えて、より複雑な多重像を表示でき、意匠性を高めることができる。
【0137】
なお、ハーフミラー層32、ハーフミラー層182、ミラー層42は、透明板31,181、透明板41上において、部分的に形成されていてもよい。この場合、平面視において、ハーフミラー層32と、表示部7,17の少なくともいずれか一方と、ミラー層42とが重なる領域を有し、かつ、ハーフミラー層182と、表示部7,17の少なくともいずれか一方と、ミラー層42とが重なる領域を有するように配置する。
【0138】
また、ハーフミラー板18も、ハーフミラー板3、ミラー板4と同様に、平面状に限らず、上記第1の実施の形態の変形例1で説明した表示装置1Aのミラー板8と同様の形状としてもよいし、上記第1の実施の形態の変形例2で説明した表示装置1Bのミラー板9と同様の形状としてもよい。
【0139】
また、導光板およびそれに対応する光源の組を3つ以上設け、それぞれの導光板の間にハーフミラー板を配置してもよい。この場合、各ハーフミラー層と、少なくとも1つの導光板に形成された表示部と、ミラー層42とが重なる領域を有するように配置する。
【0140】
また、上述の各実施の形態およびその変形例では、ミラー板は、透明板とその一方面上の少なくとも一部に形成されたミラー層とにより構成したが、ミラー板の全面を反射面とする場合は、ステンレス製のミラー等によりミラー板を構成してもよい。
【0141】
本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施の形態にわたる構成要素を適宜組み合せてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0142】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る表示装置を模式的に示す斜視図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】図2における凹部周辺の部分拡大図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の変形例1に係る表示装置を模式的に示す斜視図である。
【図5】図4におけるA−A断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態の変形例2に係る表示装置を模式的に示す斜視図である。
【図7】図6におけるA−A断面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る表示装置を模式的に示す斜視図である。
【図9】図8に示す表示装置の分解斜視図である。
【図10】図8におけるA−A断面図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態に係る表示装置を模式的に示す斜視図である。
【図12】図11におけるA−A断面図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態の変形例に係る表示装置を模式的に示す斜視図である。
【図14】図13におけるA−A断面図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態に係る表示装置を模式的に示す斜視図である。
【図16】図15におけるA−A断面図である。
【図17】本発明の第4の実施の形態の変形例に係る表示装置を模式的に示す斜視図である。
【図18】図17におけるA−A断面図である。
【符号の説明】
【0143】
1,1A〜1G 表示装置
2,15 導光板
3,18 ハーフミラー板
4,8,9,11,12 ミラー板
5,16 光源
6 凹部
6a 反射面
7,17 表示部
31,41,81,91,111,121,181 透明板
13,32,182 ハーフミラー層
14,42,82,92,112,122 ミラー層
【特許請求の範囲】
【請求項1】
光源と、
前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部が形成された透明な導光板と、
前記導光板の前記一方面側に前記導光板と並列して配置され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー板と、
前記導光板の他方面側に前記導光板と並列して配置され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー板と
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記ハーフミラー板は、第1の透明板と、前記第1の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー層とを有し、
前記ミラー板は、第2の透明板と、前記第2の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記ハーフミラー層および前記表示部と重なる領域を有するように形成され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー層とを有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
複数の光源と、
並列して複数の前記光源ごとに設けられ、対応する前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部がそれぞれ形成された複数の透明な導光板と、
複数の前記導光板のうち前記一方面側の最も外側に配置された導光板の前記一方面側に、複数の前記導光板と並列して配置され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー板と、
複数の前記導光板の前記ハーフミラー板が配置された側とは反対側に、複数の前記導光板と並列して配置され、複数の前記導光板側から入射する光を全反射するミラー板と
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項4】
複数の前記光源は、互いに異なる色光を出射することを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記ハーフミラー板は、第1の透明板と、前記第1の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において少なくとも1つの前記導光板に形成された前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー層とを有し、
前記ミラー板は、第2の透明板と、前記第2の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記ハーフミラー層および少なくとも1つの前記導光板に形成された前記表示部と重なる領域を有するように形成され、複数の前記導光板側から入射する光を全反射するミラー層とを有することを特徴とする請求項3または4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記ハーフミラー板および前記ミラー板の少なくともいずれか一方は、少なくとも一部が曲面状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項7】
前記ハーフミラー板および前記ミラー板の少なくともいずれか一方は、少なくとも一部が前記導光板に対して傾斜した平面状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項8】
光源と、
前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部が形成された透明な導光板と、
前記導光板の前記一方面側に前記導光板と並列して配置され、第1の透明板と、前記第1の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第1のハーフミラー層とを有する第1のハーフミラー板と、
前記導光板の前記一方面側に前記導光板と並列して配置され、第2の透明板と、前記第2の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記第1のハーフミラー層および前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第2のハーフミラー層とを有する第2のハーフミラー板と
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項9】
複数の光源と、
並列して複数の前記光源ごとに設けられ、対応する前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部がそれぞれ形成された複数の透明な導光板と、
複数の前記導光板のうち前記一方面側の最も外側に配置された導光板の前記一方面側に、複数の前記導光板と並列して配置され、第1の透明板と、前記第1の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において少なくとも1つの前記導光板に形成された前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第1のハーフミラー層とを有する第1のハーフミラー板と、
複数の前記導光板の前記第1のハーフミラー板が配置された側とは反対側に、複数の前記導光板と並列して配置され、第2の透明板と、前記第2の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記第1のハーフミラー層および少なくとも1つの前記導光板に形成された前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第2のハーフミラー層とを有する第2のハーフミラー板と
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項10】
複数の前記光源は、互いに異なる色光を出射することを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記第1のハーフミラー板および前記第2のハーフミラー板の少なくともいずれか一方は、少なくとも一部が曲面状に形成されていることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項12】
前記第1のハーフミラー板および前記第2のハーフミラー板の少なくともいずれか一方は、少なくとも一部が前記導光板に対して傾斜した平面状に形成されていることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項13】
光源と、
前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部が形成された透明な導光板と、
前記導光板の前記一方面側に前記導光板と並列して配置され、第1の透明板と、前記第1の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー層とを有するハーフミラー板と、
前記導光板の他方面側に前記導光板と並列して配置され、第2の透明板と、前記第2の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記ハーフミラー層および前記表示部と重なる領域を有するように形成され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー層とをそれぞれ有する複数のミラー板とを備え、
複数の前記ミラー板に形成された複数の前記ミラー層は、平面視において互いに異なる領域に配置されていることを特徴とする表示装置。
【請求項14】
前記ハーフミラー板および複数の前記ミラー板の少なくともいずれか1つは、少なくとも一部が曲面状に形成されていることを特徴とする請求項13に記載の表示装置。
【請求項15】
前記ハーフミラー板および複数の前記ミラー板の少なくともいずれか1つは、少なくとも一部が前記導光板に対して傾斜した平面状に形成されていることを特徴とする請求項13に記載の表示装置。
【請求項16】
光源と、
前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部が形成された透明な導光板と、
前記導光板の前記一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー層と、
前記導光板の他方面側上の少なくとも一部に、平面視において前記ハーフミラー層および前記表示部と重なる領域を有するように形成され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー層と
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項17】
光源と、
前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部が形成された透明な導光板と、
前記導光板の前記一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第1のハーフミラー層と、
前記導光板の他方面側上の少なくとも一部に、平面視において前記第1のハーフミラー層および前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第2のハーフミラー層と
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項18】
光源と、
前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部が形成された透明な導光板と、
前記導光板の前記一方面上に形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー層と、
前記導光板の他方面側に前記導光板と並列して配置され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー板と
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項19】
前記ハーフミラー層は、前記導光板の前記一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記表示部と重なる領域を有するように形成され、
前記ミラー板は、透明板と、前記透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記ハーフミラー層および前記表示部と重なる領域を有するように形成され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー層とを有することを特徴とする請求項18に記載の表示装置。
【請求項20】
前記ミラー板は、少なくとも一部が曲面状に形成されていることを特徴とする請求項18または19に記載の表示装置。
【請求項21】
前記ミラー板は、少なくとも一部が前記導光板に対して傾斜した平面状に形成されていることを特徴とする請求項18または19に記載の表示装置。
【請求項22】
光源と、
前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部が形成された透明な導光板と、
前記導光板の前記一方面側に前記導光板と並列して配置され、透明板と、前記透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー層とを有するハーフミラー板と、
前記導光板の他方面側上の少なくとも一部に、平面視において前記ハーフミラー層および前記表示部と重なる領域を有するように形成され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー層と
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項23】
前記ハーフミラー板は、少なくとも一部が曲面状に形成されていることを特徴とする請求項22に記載の表示装置。
【請求項24】
前記ハーフミラー板は、少なくとも一部が前記導光板に対して傾斜した平面状に形成されていることを特徴とする請求項22に記載の表示装置。
【請求項25】
複数の光源と、
並列して複数の前記光源ごとに設けられ、対応する前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部がそれぞれ形成された複数の透明な導光板と、
複数の前記導光板のうち前記一方面側の最も外側に配置された導光板の前記一方面側に、複数の前記導光板と並列して配置され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第1のハーフミラー板と、
複数の前記導光板の間に配置され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第2のハーフミラー板と、
複数の前記導光板の前記第1のハーフミラー板が配置された側とは反対側に、複数の前記導光板と並列して配置され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー板と
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項26】
前記第1のハーフミラー板は、第1の透明板と、前記第1の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において少なくとも1つの前記導光板に形成された前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第1のハーフミラー層とを有し、
前記第2のハーフミラー板は、第2の透明板と、前記第2の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において少なくとも1つの前記導光板に形成された前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第2のハーフミラー層とを有し、
前記ミラー板は、第3の透明板と、前記第3の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記第1のハーフミラー層、前記第2のハーフミラー層、および少なくとも1つの前記導光板に形成された前記表示部と重なる領域を有するように形成され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー層とを有することを特徴とする請求項25に記載の表示装置。
【請求項27】
前記第1のハーフミラー板、前記第2のハーフミラー板、および前記ミラー板の少なくともいずれか1つは、少なくとも一部が曲面状に形成されていることを特徴とする請求項25または26に記載の表示装置。
【請求項28】
前記第1のハーフミラー板、前記第2のハーフミラー板、および前記ミラー板の少なくともいずれか1つは、少なくとも一部が前記導光板に対して傾斜した平面状に形成されていることを特徴とする請求項25または26に記載の表示装置。
【請求項29】
複数の前記光源は、互いに異なる色光を出射することを特徴とする請求項25乃至28のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項1】
光源と、
前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部が形成された透明な導光板と、
前記導光板の前記一方面側に前記導光板と並列して配置され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー板と、
前記導光板の他方面側に前記導光板と並列して配置され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー板と
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項2】
前記ハーフミラー板は、第1の透明板と、前記第1の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー層とを有し、
前記ミラー板は、第2の透明板と、前記第2の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記ハーフミラー層および前記表示部と重なる領域を有するように形成され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー層とを有することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
複数の光源と、
並列して複数の前記光源ごとに設けられ、対応する前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部がそれぞれ形成された複数の透明な導光板と、
複数の前記導光板のうち前記一方面側の最も外側に配置された導光板の前記一方面側に、複数の前記導光板と並列して配置され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー板と、
複数の前記導光板の前記ハーフミラー板が配置された側とは反対側に、複数の前記導光板と並列して配置され、複数の前記導光板側から入射する光を全反射するミラー板と
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項4】
複数の前記光源は、互いに異なる色光を出射することを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
【請求項5】
前記ハーフミラー板は、第1の透明板と、前記第1の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において少なくとも1つの前記導光板に形成された前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー層とを有し、
前記ミラー板は、第2の透明板と、前記第2の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記ハーフミラー層および少なくとも1つの前記導光板に形成された前記表示部と重なる領域を有するように形成され、複数の前記導光板側から入射する光を全反射するミラー層とを有することを特徴とする請求項3または4に記載の表示装置。
【請求項6】
前記ハーフミラー板および前記ミラー板の少なくともいずれか一方は、少なくとも一部が曲面状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項7】
前記ハーフミラー板および前記ミラー板の少なくともいずれか一方は、少なくとも一部が前記導光板に対して傾斜した平面状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項8】
光源と、
前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部が形成された透明な導光板と、
前記導光板の前記一方面側に前記導光板と並列して配置され、第1の透明板と、前記第1の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第1のハーフミラー層とを有する第1のハーフミラー板と、
前記導光板の前記一方面側に前記導光板と並列して配置され、第2の透明板と、前記第2の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記第1のハーフミラー層および前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第2のハーフミラー層とを有する第2のハーフミラー板と
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項9】
複数の光源と、
並列して複数の前記光源ごとに設けられ、対応する前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部がそれぞれ形成された複数の透明な導光板と、
複数の前記導光板のうち前記一方面側の最も外側に配置された導光板の前記一方面側に、複数の前記導光板と並列して配置され、第1の透明板と、前記第1の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において少なくとも1つの前記導光板に形成された前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第1のハーフミラー層とを有する第1のハーフミラー板と、
複数の前記導光板の前記第1のハーフミラー板が配置された側とは反対側に、複数の前記導光板と並列して配置され、第2の透明板と、前記第2の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記第1のハーフミラー層および少なくとも1つの前記導光板に形成された前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第2のハーフミラー層とを有する第2のハーフミラー板と
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項10】
複数の前記光源は、互いに異なる色光を出射することを特徴とする請求項9に記載の表示装置。
【請求項11】
前記第1のハーフミラー板および前記第2のハーフミラー板の少なくともいずれか一方は、少なくとも一部が曲面状に形成されていることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項12】
前記第1のハーフミラー板および前記第2のハーフミラー板の少なくともいずれか一方は、少なくとも一部が前記導光板に対して傾斜した平面状に形成されていることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の表示装置。
【請求項13】
光源と、
前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部が形成された透明な導光板と、
前記導光板の前記一方面側に前記導光板と並列して配置され、第1の透明板と、前記第1の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー層とを有するハーフミラー板と、
前記導光板の他方面側に前記導光板と並列して配置され、第2の透明板と、前記第2の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記ハーフミラー層および前記表示部と重なる領域を有するように形成され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー層とをそれぞれ有する複数のミラー板とを備え、
複数の前記ミラー板に形成された複数の前記ミラー層は、平面視において互いに異なる領域に配置されていることを特徴とする表示装置。
【請求項14】
前記ハーフミラー板および複数の前記ミラー板の少なくともいずれか1つは、少なくとも一部が曲面状に形成されていることを特徴とする請求項13に記載の表示装置。
【請求項15】
前記ハーフミラー板および複数の前記ミラー板の少なくともいずれか1つは、少なくとも一部が前記導光板に対して傾斜した平面状に形成されていることを特徴とする請求項13に記載の表示装置。
【請求項16】
光源と、
前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部が形成された透明な導光板と、
前記導光板の前記一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー層と、
前記導光板の他方面側上の少なくとも一部に、平面視において前記ハーフミラー層および前記表示部と重なる領域を有するように形成され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー層と
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項17】
光源と、
前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部が形成された透明な導光板と、
前記導光板の前記一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第1のハーフミラー層と、
前記導光板の他方面側上の少なくとも一部に、平面視において前記第1のハーフミラー層および前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第2のハーフミラー層と
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項18】
光源と、
前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部が形成された透明な導光板と、
前記導光板の前記一方面上に形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー層と、
前記導光板の他方面側に前記導光板と並列して配置され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー板と
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項19】
前記ハーフミラー層は、前記導光板の前記一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記表示部と重なる領域を有するように形成され、
前記ミラー板は、透明板と、前記透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記ハーフミラー層および前記表示部と重なる領域を有するように形成され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー層とを有することを特徴とする請求項18に記載の表示装置。
【請求項20】
前記ミラー板は、少なくとも一部が曲面状に形成されていることを特徴とする請求項18または19に記載の表示装置。
【請求項21】
前記ミラー板は、少なくとも一部が前記導光板に対して傾斜した平面状に形成されていることを特徴とする請求項18または19に記載の表示装置。
【請求項22】
光源と、
前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部が形成された透明な導光板と、
前記導光板の前記一方面側に前記導光板と並列して配置され、透明板と、前記透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させるハーフミラー層とを有するハーフミラー板と、
前記導光板の他方面側上の少なくとも一部に、平面視において前記ハーフミラー層および前記表示部と重なる領域を有するように形成され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー層と
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項23】
前記ハーフミラー板は、少なくとも一部が曲面状に形成されていることを特徴とする請求項22に記載の表示装置。
【請求項24】
前記ハーフミラー板は、少なくとも一部が前記導光板に対して傾斜した平面状に形成されていることを特徴とする請求項22に記載の表示装置。
【請求項25】
複数の光源と、
並列して複数の前記光源ごとに設けられ、対応する前記光源からの光を一端面で受光し、前記一端面から入射した光を一方面側に反射する反射面を有する複数の凹部からなる表示部がそれぞれ形成された複数の透明な導光板と、
複数の前記導光板のうち前記一方面側の最も外側に配置された導光板の前記一方面側に、複数の前記導光板と並列して配置され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第1のハーフミラー板と、
複数の前記導光板の間に配置され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第2のハーフミラー板と、
複数の前記導光板の前記第1のハーフミラー板が配置された側とは反対側に、複数の前記導光板と並列して配置され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー板と
を備えることを特徴とする表示装置。
【請求項26】
前記第1のハーフミラー板は、第1の透明板と、前記第1の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において少なくとも1つの前記導光板に形成された前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第1のハーフミラー層とを有し、
前記第2のハーフミラー板は、第2の透明板と、前記第2の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において少なくとも1つの前記導光板に形成された前記表示部と重なる領域を有するように形成され、入射する光の一部を反射して残りの光を透過させる第2のハーフミラー層とを有し、
前記ミラー板は、第3の透明板と、前記第3の透明板の一方面上の少なくとも一部に、平面視において前記第1のハーフミラー層、前記第2のハーフミラー層、および少なくとも1つの前記導光板に形成された前記表示部と重なる領域を有するように形成され、前記導光板側から入射する光を全反射するミラー層とを有することを特徴とする請求項25に記載の表示装置。
【請求項27】
前記第1のハーフミラー板、前記第2のハーフミラー板、および前記ミラー板の少なくともいずれか1つは、少なくとも一部が曲面状に形成されていることを特徴とする請求項25または26に記載の表示装置。
【請求項28】
前記第1のハーフミラー板、前記第2のハーフミラー板、および前記ミラー板の少なくともいずれか1つは、少なくとも一部が前記導光板に対して傾斜した平面状に形成されていることを特徴とする請求項25または26に記載の表示装置。
【請求項29】
複数の前記光源は、互いに異なる色光を出射することを特徴とする請求項25乃至28のいずれか1項に記載の表示装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2010−2635(P2010−2635A)
【公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−160910(P2008−160910)
【出願日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【出願人】(000005186)株式会社フジクラ (4,463)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【出願人】(000005186)株式会社フジクラ (4,463)
【Fターム(参考)】
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