袋体の整理搬送装置、およびそれを用いる搬送方法
【課題】 変形し易い袋体であっても、損傷させることなく確実に移送することができ、しかも、単位時間当たりの移送量を増加させることができる袋体の整理搬送装置、およびそれを用いる搬送方法を提供すること。
【解決手段】 複数の袋体Pを整列状態に載置可能な有孔トレー1と;この有孔トレー1における貫通孔11の開設ピッチと同一ピッチのロッド21が立林状に形成されたロッドプレート2と;このロッドプレート2の上に、複数の袋体Pを整列載置した前記有孔トレー1を吊上搬送して来て重置することにより、有孔トレー1の各貫通孔11を前記各々のロッド21が突き抜けて、有孔トレー1はロッドプレート2の板面へ沈下し、かつ、前記袋体Pは当該ロッド21上に浮き支え状態に分離せしめるクレーン手段3と;前記有孔トレー1を所定方向へ移送する搬送手段4と;前記袋体Pを受継して搬送する取出コンベア5とを包含して構成するという技術的手段を採用した。
【解決手段】 複数の袋体Pを整列状態に載置可能な有孔トレー1と;この有孔トレー1における貫通孔11の開設ピッチと同一ピッチのロッド21が立林状に形成されたロッドプレート2と;このロッドプレート2の上に、複数の袋体Pを整列載置した前記有孔トレー1を吊上搬送して来て重置することにより、有孔トレー1の各貫通孔11を前記各々のロッド21が突き抜けて、有孔トレー1はロッドプレート2の板面へ沈下し、かつ、前記袋体Pは当該ロッド21上に浮き支え状態に分離せしめるクレーン手段3と;前記有孔トレー1を所定方向へ移送する搬送手段4と;前記袋体Pを受継して搬送する取出コンベア5とを包含して構成するという技術的手段を採用した。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、袋体搬送装置の改良、更に詳しくは、変形し易い袋体であっても、損傷させることなく確実に移送することができ、しかも、単位時間当たりの移送量を増加させることにより、作業効率の向上、延いては、コスト削減にも寄与することができる袋体の整理搬送装置、およびそれを用いる搬送方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
周知のとおり、最近では、製造ライン工場における作業はオートメーション化されており、複数の処理工程を機械により自動的に行っているけれども、例えば、食品加工場においては、レトルトパウチのような変形し易い袋体を移送するには、形態が不安定であるがゆえに、通常のベルトコンベアでは取り扱いが困難であったため、従来、真空吸引によって袋体を持ち上げる装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、かかる吸引式の装置は、吸気の具合によって上手く持ち上げることができなかったり、また、誤って袋体を落下させて損傷しまうという問題があった。
【特許文献1】実開昭57−92608号公報 (第1頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、従来の移送装置に上記課題があったことに鑑みて為されたものであり、変形し易い袋体であっても、損傷させることなく確実に移送することができ、しかも、単位時間当たりの移送量を増加させることにより、作業効率の向上、延いては、コスト削減にも寄与することができる袋体の整理搬送装置、およびそれを用いる搬送方法を提供することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば次のとおりである。
【0006】
即ち、本発明は、複数の袋体Pを整列状態に載置可能な板状体であって、当該板面には多数の貫通孔11が所定ピッチにて開設されて成る複数の有孔トレー1と;
この有孔トレー1における貫通孔11の開設ピッチと同一ピッチのロッド21が立林状に形成されたロッドプレート2と;
このロッドプレート2の上に、複数の袋体Pを整列載置した前記有孔トレー1を吊上搬送して来て重置することにより、有孔トレー1の各貫通孔11を前記各々のロッド21が突き抜けて、有孔トレー1はロッドプレート2の板面へ沈下し、かつ、前記袋体Pは当該ロッド21上に浮き支え状態に分離せしめるクレーン手段3と;
こうしてロッド21上に浮き支え状態にある袋体P、およびロッドプレート2上に沈下した前記有孔トレー1を所定方向へ移送する搬送手段4と;
この搬送手段4の移送沿路に沿って配設され、前記ロッドプレート2のロッド21上に分離された前記袋体Pを受継して搬送する取出コンベア5とを包含して構成するという技術的手段を採用することによって、袋体の整理搬送装置を完成した。
【0007】
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、クレーン手段3が供給用クレーン3aと回収用クレーン3bとから構成されており、供給用クレーン3aが袋体Pを載置した有孔トレー1をロッドプレート2の上に搬送する一方、回収用クレーン3bが袋体Pが取り出された空の有孔トレー1をロッドプレート2から回収するという技術的手段を採用した。
【0008】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、搬送手段4がコンベアであって、この搬送手段4の循環キャリア41面に有孔トレー1に開設された貫通孔11のピッチに適合可能にロッド21が多数立設されて、当該循環キャリア41がロッドプレート2の機能を兼備するという技術的手段を採用した。
【0009】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、可動式のクレーン手段3により、有孔トレー1の移動速度と、ローラーコンベア6上に配設されて移動するロッドプレート2の移動速度とを等しくすることにより相対速度差をなくして、当該有孔トレー1をセットできるようにするという技術的手段を採用した。
【0010】
また、本発明は、板面に多数の貫通孔11が所定ピッチにて開設されて成る板状体の有孔トレー1に、複数の袋体Pを整列状態に載置し、
次いで、この有孔トレー1における貫通孔11の開設ピッチと同一ピッチのロッド21を立林状に形成したロッドプレート2の上に、クレーン手段3によって、複数の袋体Pを整列載置した前記有孔トレー1を吊上搬送して来て重置することにより、有孔トレー1の各貫通孔11を前記各々のロッド21が突き抜いて、有孔トレー1をロッドプレート2の板面へ沈下させ、かつ、前記袋体Pは当該ロッド21上に浮き支え状態に分離せしめるとともに、
こうしてロッド21上に浮き支え状態にある袋体P、およびロッドプレート2上に沈下した前記有孔トレー1を搬送手段4によって所定方向へ移送し、
然る後、この搬送手段4の移送沿路に沿って配設した取出コンベア5により、前記ロッドプレート2のロッド21上に分離された前記袋体Pを受継して搬送するという技術的手段を採用することによって、袋体の整理搬送方法を完成した。
【0011】
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、クレーン手段3を供給用クレーン3aと回収用クレーン3bとから構成して、供給用クレーン3aが袋体Pを載置した有孔トレー1をロッドプレート2の上に搬送する一方、回収用クレーン3bにより袋体Pが取り出された空の有孔トレー1をロッドプレート2から回収するという技術的手段を採用した。
【0012】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、搬送手段4をコンベアにして、この搬送手段4の循環キャリア41面に有孔トレー1に開設された貫通孔11のピッチに適合可能にロッド21を多数立設して、当該循環キャリア41にロッドプレート2の機能を兼備せしめるという技術的手段を採用した。
【0013】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、可動式のクレーン手段3により、有孔トレー1の移動速度と、コンベア4の循環キャリア41面に配設されて移動するロッドプレート2の移動速度とを等しくすることにより相対速度差をなくして、当該有孔トレー1をセットせしめるという技術的手段を採用した。
【発明の効果】
【0014】
本発明にあっては、袋体搬送装置に配設した移動自在なロッドプレートのロッドの先端に袋体のみを載置可能にして、袋体を連続的に取り出すことができるように構成したことにより、変形し易い袋体であっても、損傷させることなく確実に移送することができ、しかも、単位時間当たりの移送量を増加させることにより、作業効率の向上、延いては、コスト削減にも寄与することができることから、産業上における利用価値は頗る高いと云える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の実施形態を具体的に図示した図面に基いて更に詳細に説明すると次のとおりである。
【0016】
図中、符号1で指示するものは有孔トレーであり、この有孔トレー1は、複数の袋体Pを整列状態に載置可能な板状体であって、当該板面には多数の貫通孔11が所定ピッチにて開設されて成る。
【0017】
また、符号2で指示するものはロッドプレートであり、このロッドプレート2には、前記有孔トレー1における貫通孔11の開設ピッチと同一ピッチのロッド21が立林状に形成されている。
【0018】
本実施形態では、ロッド21を丸棒状として、かつ、先端部を半球状にすることができ、袋体の破損をより効果的に防止することができる。
【0019】
更にまた、符号3で指示するものはクレーン手段であり、このクレーン手段3は、前記ロッドプレート2の上に、複数の袋体Pを整列載置した前記有孔トレー1を吊上搬送するためのものであり、本実施形態では、両側部に回動自在に配設された一対の掛止ヅメによりチャック可能に構成されている。
【0020】
更にまた、符号4で指示するものは搬送手段であり、この搬送手段4は、前記ロッド21上に浮き支え状態にある袋体P、およびロッドプレート2上に沈下した前記有孔トレー1を所定方向へ移送するためのものであり、本実施形態では、チェーンコンベア式に移動自在に構成されている。
【0021】
更にまた、符号5で指示するものは取出コンベアであり、この取出コンベア5は、前記搬送手段4の移送沿路に沿って配設され、前記ロッドプレート2のロッド21上に分離された前記袋体Pを受継して搬送する。この取出コンベア5の下端側は、少なくとも前記ロッドプレート2のロッド21・21…の先端レベルよりも下になるように傾斜させて配設されている。なお、取出コンベア5としては、以下の実施例では、コードコンベアを採用するけれども、周知のベルトコンベアでも採用可能である。
【実施例1】
【0022】
本発明の第1実施例の袋体の整理搬送装置を用いる搬送方法を図1から図8に基いて以下に説明する。まず、板面に多数の貫通孔11が所定ピッチにて開設されて成る板状体の有孔トレー1に、複数の袋体Pを整列状態に載置する(図1参照)。
【0023】
次いで、この有孔トレー1における貫通孔11の開設ピッチと同一ピッチのロッド21を立林状に形成したロッドプレート2の上に、クレーン手段3によって、複数の袋体Pを整列載置した前記有孔トレー1を吊上搬送して来て重置する(図2および3参照)。
【0024】
この際、有孔トレー1の各貫通孔11を前記各々のロッド21が突き抜いて、有孔トレー1をロッドプレート2の板面へ沈下させ、かつ、前記袋体Pは当該ロッド21上に浮き支え状態に分離せしめることができる(図4参照)。
【0025】
そして、こうしてロッド21上に浮き支え状態にある袋体P、およびロッドプレート2上に沈下した前記有孔トレー1を搬送手段4によって所定方向へ移送する(図4参照)。
【0026】
然る後、この搬送手段4の移送沿路に沿って配設した取出コンベア5により、前記ロッドプレート2のロッド21上に分離された前記袋体Pを受継して搬送する(図5参照)。
【0027】
この際、取出コンベア5の下端側が少なくとも前記ロッドプレート2のロッド21・21…の先端レベルよりも下になるように傾斜させて配設されており、また、ロッドプレート2の移動による袋体Pの移送進行方向と取出コンベア5・5…の移送方向とは同方向になっており、更に、これらの移動速度を等しくして相対速度差をなくすことによって、袋体Pを引っ掛けることなくスムースに取り出すことができる(図6参照)。
【0028】
然る後、図7に示すように、空になった有孔トレー1が元の位置に戻され、其処から回収用のクレーン手段3bにより側方に移送して回収されるとともに、袋体Pが載置された次の有孔トレー1が供給される(図8参照)。このようにして1ターンを終了し、同様にして、順次袋体Pが取出コンベア5に移送されるのである。
【実施例2】
【0029】
次に、本発明の第2実施例の装置による移送方法を図9から図13に基いて説明する。本実施例にあっては、上記第1実施例とは異なり、搬送手段4をコンベアにして、この搬送手段4の循環キャリア41面に有孔トレー1に開設された貫通孔11のピッチに適合可能にロッド21を多数立設して、当該循環キャリア41にロッドプレート2の機能を兼備せしめるように構成している(図9参照)。
【0030】
本実施例の装置を用いる搬送方法を具体的に説明すると以下のとおりである。まず、第1実施例と同様に、板面に多数の貫通孔11が所定ピッチにて開設されて成る板状体の有孔トレー1に、複数の袋体Pを整列状態に載置する。
【0031】
本実施例では、クレーン手段3を供給用クレーン3aと回収用クレーン3bとから構成して、供給用クレーン3aが袋体Pを載置した有孔トレー1をロッドプレート2の上に搬送する一方、回収用クレーン3bにより袋体Pが取り出された空の有孔トレー1をロッドプレート2から回収することができる。
【0032】
また、本実施例では、可動式のクレーン手段3を採用し、有孔トレー1の移動速度と、コンベア4の循環キャリア41面に配設されて移動するロッドプレート2の移動速度とを等しくすることにより相対速度差をなくして、当該有孔トレー1をセットせしめることができる。
【0033】
そして、第1実施例と同様に、有孔トレー1における貫通孔11の開設ピッチと同一ピッチのロッド21を立林状に形成したロッドプレート2の上に、クレーン手段3(供給用クレーン手段3a)によって、複数の袋体Pを整列載置した前記有孔トレー1を吊上搬送して来て重置する(図9参照)。
【0034】
次いで、これまた、第1実施例同様に、有孔トレー1の各貫通孔11を前記各々のロッド21が突き抜いて、有孔トレー1をロッドプレート2の板面へ沈下させ、かつ、前記袋体Pは当該ロッド21上に浮き支え状態に分離せしめることができる(図10参照)。
【0035】
そして、こうしてロッド21上に浮き支え状態にある袋体P、およびロッドプレート2上に沈下した前記有孔トレー1を所定方向へ搬送手段4により移送する(図11参照)。
【0036】
然る後、図12に示すように、この搬送手段4の移送沿路に沿って配設した取出コンベア5により、前記ロッドプレート2のロッド21上に分離された前記袋体Pを受継して搬送する。
【0037】
この際、取出コンベア5の下端側が少なくとも前記ロッドプレート2のロッド21・21…の先端レベルよりも下になるように傾斜させて配設されており、また、ロッドプレート2の移動による袋体Pの移送進行方向と取出コンベア5・5…の移送方向とは同方向になっており、更に、これらの移動速度を等しくして相対速度差をなくすことによって、袋体Pを引っ掛けることなくスムースに取り出すことができるという点においても第1実施例と同様に構成されている。
【0038】
然る後、図13に示すように、空になった有孔トレー1は回収用クレーン手段3bにより回収されるとともに、袋体Pが載置された次の有孔トレー1が供給され、順次袋体Pが移送されるのである(図13参照)。
【0039】
本実施例では、ローラーコンベア6により、ロッドプレート2が連続的に供給されるので、第1実施例の装置と比較して、有孔トレー1の供給スピードが飛躍的に向上して、単位時間当たりに、より大量の袋体Pを移送することができる。
【0040】
本発明は、概ね上記のように構成されるが、本発明は図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、ロッドプレート2のロッド21の形状や本数などを適宜変更することにより、圧力や支持態様を変更することができるとともに、有孔トレー1の貫通孔21・21…は、これらのロッド21・21…の対応位置に形成してあれば良い。
【0041】
また、クレーン手段3としては、有孔トレー1の両側縁を把持可能なトング部を備えて構成したものであっても良く、これら何れのものも本発明の技術的範囲に属する。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の第1実施例の装置の取出方法を表わす概略説明図である。
【図2】本発明の第1実施例の装置の取出方法を表わす概略説明図である。
【図3】本発明の第1実施例の装置の取出方法を表わす概略説明図である。
【図4】本発明の第1実施例の装置の取出方法を表わす概略説明図である。
【図5】本発明の第1実施例の装置の取出方法を表わす概略説明図である。
【図6】本発明の第1実施例の装置の取出方法を表わす概略説明図である。
【図7】本発明の第1実施例の装置の取出方法を表わす概略説明図である。
【図8】本発明の第1実施例の装置の取出方法を表わす概略説明図である。
【図9】本発明の第2実施例の装置の取出方法を表わす概略説明図である。
【図10】本発明の第2実施例の装置の取出方法を表わす概略説明図である。
【図11】本発明の第2実施例の装置の取出方法を表わす概略説明図である。
【図12】本発明の第2実施例の装置の取出方法を表わす概略説明図である。
【図13】本発明の第2実施例の装置の取出方法を表わす概略説明図である。
【符号の説明】
【0043】
1 有孔トレー
11 貫通孔
2 ロッドプレート
21 ロッド
3 クレーン手段
3a 供給用クレーン手段
3b 回収用クレーン手段
4 搬送手段
41 循環キャリア
5 取出コンベア
6 ローラーコンベア
P 袋体
【技術分野】
【0001】
本発明は、袋体搬送装置の改良、更に詳しくは、変形し易い袋体であっても、損傷させることなく確実に移送することができ、しかも、単位時間当たりの移送量を増加させることにより、作業効率の向上、延いては、コスト削減にも寄与することができる袋体の整理搬送装置、およびそれを用いる搬送方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
周知のとおり、最近では、製造ライン工場における作業はオートメーション化されており、複数の処理工程を機械により自動的に行っているけれども、例えば、食品加工場においては、レトルトパウチのような変形し易い袋体を移送するには、形態が不安定であるがゆえに、通常のベルトコンベアでは取り扱いが困難であったため、従来、真空吸引によって袋体を持ち上げる装置が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
しかしながら、かかる吸引式の装置は、吸気の具合によって上手く持ち上げることができなかったり、また、誤って袋体を落下させて損傷しまうという問題があった。
【特許文献1】実開昭57−92608号公報 (第1頁、第1図)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、従来の移送装置に上記課題があったことに鑑みて為されたものであり、変形し易い袋体であっても、損傷させることなく確実に移送することができ、しかも、単位時間当たりの移送量を増加させることにより、作業効率の向上、延いては、コスト削減にも寄与することができる袋体の整理搬送装置、およびそれを用いる搬送方法を提供することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者が上記課題を解決するために採用した手段を添付図面を参照して説明すれば次のとおりである。
【0006】
即ち、本発明は、複数の袋体Pを整列状態に載置可能な板状体であって、当該板面には多数の貫通孔11が所定ピッチにて開設されて成る複数の有孔トレー1と;
この有孔トレー1における貫通孔11の開設ピッチと同一ピッチのロッド21が立林状に形成されたロッドプレート2と;
このロッドプレート2の上に、複数の袋体Pを整列載置した前記有孔トレー1を吊上搬送して来て重置することにより、有孔トレー1の各貫通孔11を前記各々のロッド21が突き抜けて、有孔トレー1はロッドプレート2の板面へ沈下し、かつ、前記袋体Pは当該ロッド21上に浮き支え状態に分離せしめるクレーン手段3と;
こうしてロッド21上に浮き支え状態にある袋体P、およびロッドプレート2上に沈下した前記有孔トレー1を所定方向へ移送する搬送手段4と;
この搬送手段4の移送沿路に沿って配設され、前記ロッドプレート2のロッド21上に分離された前記袋体Pを受継して搬送する取出コンベア5とを包含して構成するという技術的手段を採用することによって、袋体の整理搬送装置を完成した。
【0007】
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、クレーン手段3が供給用クレーン3aと回収用クレーン3bとから構成されており、供給用クレーン3aが袋体Pを載置した有孔トレー1をロッドプレート2の上に搬送する一方、回収用クレーン3bが袋体Pが取り出された空の有孔トレー1をロッドプレート2から回収するという技術的手段を採用した。
【0008】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、搬送手段4がコンベアであって、この搬送手段4の循環キャリア41面に有孔トレー1に開設された貫通孔11のピッチに適合可能にロッド21が多数立設されて、当該循環キャリア41がロッドプレート2の機能を兼備するという技術的手段を採用した。
【0009】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、可動式のクレーン手段3により、有孔トレー1の移動速度と、ローラーコンベア6上に配設されて移動するロッドプレート2の移動速度とを等しくすることにより相対速度差をなくして、当該有孔トレー1をセットできるようにするという技術的手段を採用した。
【0010】
また、本発明は、板面に多数の貫通孔11が所定ピッチにて開設されて成る板状体の有孔トレー1に、複数の袋体Pを整列状態に載置し、
次いで、この有孔トレー1における貫通孔11の開設ピッチと同一ピッチのロッド21を立林状に形成したロッドプレート2の上に、クレーン手段3によって、複数の袋体Pを整列載置した前記有孔トレー1を吊上搬送して来て重置することにより、有孔トレー1の各貫通孔11を前記各々のロッド21が突き抜いて、有孔トレー1をロッドプレート2の板面へ沈下させ、かつ、前記袋体Pは当該ロッド21上に浮き支え状態に分離せしめるとともに、
こうしてロッド21上に浮き支え状態にある袋体P、およびロッドプレート2上に沈下した前記有孔トレー1を搬送手段4によって所定方向へ移送し、
然る後、この搬送手段4の移送沿路に沿って配設した取出コンベア5により、前記ロッドプレート2のロッド21上に分離された前記袋体Pを受継して搬送するという技術的手段を採用することによって、袋体の整理搬送方法を完成した。
【0011】
また、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、クレーン手段3を供給用クレーン3aと回収用クレーン3bとから構成して、供給用クレーン3aが袋体Pを載置した有孔トレー1をロッドプレート2の上に搬送する一方、回収用クレーン3bにより袋体Pが取り出された空の有孔トレー1をロッドプレート2から回収するという技術的手段を採用した。
【0012】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、搬送手段4をコンベアにして、この搬送手段4の循環キャリア41面に有孔トレー1に開設された貫通孔11のピッチに適合可能にロッド21を多数立設して、当該循環キャリア41にロッドプレート2の機能を兼備せしめるという技術的手段を採用した。
【0013】
更にまた、本発明は、上記課題を解決するために、必要に応じて上記手段に加え、可動式のクレーン手段3により、有孔トレー1の移動速度と、コンベア4の循環キャリア41面に配設されて移動するロッドプレート2の移動速度とを等しくすることにより相対速度差をなくして、当該有孔トレー1をセットせしめるという技術的手段を採用した。
【発明の効果】
【0014】
本発明にあっては、袋体搬送装置に配設した移動自在なロッドプレートのロッドの先端に袋体のみを載置可能にして、袋体を連続的に取り出すことができるように構成したことにより、変形し易い袋体であっても、損傷させることなく確実に移送することができ、しかも、単位時間当たりの移送量を増加させることにより、作業効率の向上、延いては、コスト削減にも寄与することができることから、産業上における利用価値は頗る高いと云える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の実施形態を具体的に図示した図面に基いて更に詳細に説明すると次のとおりである。
【0016】
図中、符号1で指示するものは有孔トレーであり、この有孔トレー1は、複数の袋体Pを整列状態に載置可能な板状体であって、当該板面には多数の貫通孔11が所定ピッチにて開設されて成る。
【0017】
また、符号2で指示するものはロッドプレートであり、このロッドプレート2には、前記有孔トレー1における貫通孔11の開設ピッチと同一ピッチのロッド21が立林状に形成されている。
【0018】
本実施形態では、ロッド21を丸棒状として、かつ、先端部を半球状にすることができ、袋体の破損をより効果的に防止することができる。
【0019】
更にまた、符号3で指示するものはクレーン手段であり、このクレーン手段3は、前記ロッドプレート2の上に、複数の袋体Pを整列載置した前記有孔トレー1を吊上搬送するためのものであり、本実施形態では、両側部に回動自在に配設された一対の掛止ヅメによりチャック可能に構成されている。
【0020】
更にまた、符号4で指示するものは搬送手段であり、この搬送手段4は、前記ロッド21上に浮き支え状態にある袋体P、およびロッドプレート2上に沈下した前記有孔トレー1を所定方向へ移送するためのものであり、本実施形態では、チェーンコンベア式に移動自在に構成されている。
【0021】
更にまた、符号5で指示するものは取出コンベアであり、この取出コンベア5は、前記搬送手段4の移送沿路に沿って配設され、前記ロッドプレート2のロッド21上に分離された前記袋体Pを受継して搬送する。この取出コンベア5の下端側は、少なくとも前記ロッドプレート2のロッド21・21…の先端レベルよりも下になるように傾斜させて配設されている。なお、取出コンベア5としては、以下の実施例では、コードコンベアを採用するけれども、周知のベルトコンベアでも採用可能である。
【実施例1】
【0022】
本発明の第1実施例の袋体の整理搬送装置を用いる搬送方法を図1から図8に基いて以下に説明する。まず、板面に多数の貫通孔11が所定ピッチにて開設されて成る板状体の有孔トレー1に、複数の袋体Pを整列状態に載置する(図1参照)。
【0023】
次いで、この有孔トレー1における貫通孔11の開設ピッチと同一ピッチのロッド21を立林状に形成したロッドプレート2の上に、クレーン手段3によって、複数の袋体Pを整列載置した前記有孔トレー1を吊上搬送して来て重置する(図2および3参照)。
【0024】
この際、有孔トレー1の各貫通孔11を前記各々のロッド21が突き抜いて、有孔トレー1をロッドプレート2の板面へ沈下させ、かつ、前記袋体Pは当該ロッド21上に浮き支え状態に分離せしめることができる(図4参照)。
【0025】
そして、こうしてロッド21上に浮き支え状態にある袋体P、およびロッドプレート2上に沈下した前記有孔トレー1を搬送手段4によって所定方向へ移送する(図4参照)。
【0026】
然る後、この搬送手段4の移送沿路に沿って配設した取出コンベア5により、前記ロッドプレート2のロッド21上に分離された前記袋体Pを受継して搬送する(図5参照)。
【0027】
この際、取出コンベア5の下端側が少なくとも前記ロッドプレート2のロッド21・21…の先端レベルよりも下になるように傾斜させて配設されており、また、ロッドプレート2の移動による袋体Pの移送進行方向と取出コンベア5・5…の移送方向とは同方向になっており、更に、これらの移動速度を等しくして相対速度差をなくすことによって、袋体Pを引っ掛けることなくスムースに取り出すことができる(図6参照)。
【0028】
然る後、図7に示すように、空になった有孔トレー1が元の位置に戻され、其処から回収用のクレーン手段3bにより側方に移送して回収されるとともに、袋体Pが載置された次の有孔トレー1が供給される(図8参照)。このようにして1ターンを終了し、同様にして、順次袋体Pが取出コンベア5に移送されるのである。
【実施例2】
【0029】
次に、本発明の第2実施例の装置による移送方法を図9から図13に基いて説明する。本実施例にあっては、上記第1実施例とは異なり、搬送手段4をコンベアにして、この搬送手段4の循環キャリア41面に有孔トレー1に開設された貫通孔11のピッチに適合可能にロッド21を多数立設して、当該循環キャリア41にロッドプレート2の機能を兼備せしめるように構成している(図9参照)。
【0030】
本実施例の装置を用いる搬送方法を具体的に説明すると以下のとおりである。まず、第1実施例と同様に、板面に多数の貫通孔11が所定ピッチにて開設されて成る板状体の有孔トレー1に、複数の袋体Pを整列状態に載置する。
【0031】
本実施例では、クレーン手段3を供給用クレーン3aと回収用クレーン3bとから構成して、供給用クレーン3aが袋体Pを載置した有孔トレー1をロッドプレート2の上に搬送する一方、回収用クレーン3bにより袋体Pが取り出された空の有孔トレー1をロッドプレート2から回収することができる。
【0032】
また、本実施例では、可動式のクレーン手段3を採用し、有孔トレー1の移動速度と、コンベア4の循環キャリア41面に配設されて移動するロッドプレート2の移動速度とを等しくすることにより相対速度差をなくして、当該有孔トレー1をセットせしめることができる。
【0033】
そして、第1実施例と同様に、有孔トレー1における貫通孔11の開設ピッチと同一ピッチのロッド21を立林状に形成したロッドプレート2の上に、クレーン手段3(供給用クレーン手段3a)によって、複数の袋体Pを整列載置した前記有孔トレー1を吊上搬送して来て重置する(図9参照)。
【0034】
次いで、これまた、第1実施例同様に、有孔トレー1の各貫通孔11を前記各々のロッド21が突き抜いて、有孔トレー1をロッドプレート2の板面へ沈下させ、かつ、前記袋体Pは当該ロッド21上に浮き支え状態に分離せしめることができる(図10参照)。
【0035】
そして、こうしてロッド21上に浮き支え状態にある袋体P、およびロッドプレート2上に沈下した前記有孔トレー1を所定方向へ搬送手段4により移送する(図11参照)。
【0036】
然る後、図12に示すように、この搬送手段4の移送沿路に沿って配設した取出コンベア5により、前記ロッドプレート2のロッド21上に分離された前記袋体Pを受継して搬送する。
【0037】
この際、取出コンベア5の下端側が少なくとも前記ロッドプレート2のロッド21・21…の先端レベルよりも下になるように傾斜させて配設されており、また、ロッドプレート2の移動による袋体Pの移送進行方向と取出コンベア5・5…の移送方向とは同方向になっており、更に、これらの移動速度を等しくして相対速度差をなくすことによって、袋体Pを引っ掛けることなくスムースに取り出すことができるという点においても第1実施例と同様に構成されている。
【0038】
然る後、図13に示すように、空になった有孔トレー1は回収用クレーン手段3bにより回収されるとともに、袋体Pが載置された次の有孔トレー1が供給され、順次袋体Pが移送されるのである(図13参照)。
【0039】
本実施例では、ローラーコンベア6により、ロッドプレート2が連続的に供給されるので、第1実施例の装置と比較して、有孔トレー1の供給スピードが飛躍的に向上して、単位時間当たりに、より大量の袋体Pを移送することができる。
【0040】
本発明は、概ね上記のように構成されるが、本発明は図示の実施形態に限定されるものでは決してなく、「特許請求の範囲」の記載内において種々の変更が可能であって、例えば、ロッドプレート2のロッド21の形状や本数などを適宜変更することにより、圧力や支持態様を変更することができるとともに、有孔トレー1の貫通孔21・21…は、これらのロッド21・21…の対応位置に形成してあれば良い。
【0041】
また、クレーン手段3としては、有孔トレー1の両側縁を把持可能なトング部を備えて構成したものであっても良く、これら何れのものも本発明の技術的範囲に属する。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の第1実施例の装置の取出方法を表わす概略説明図である。
【図2】本発明の第1実施例の装置の取出方法を表わす概略説明図である。
【図3】本発明の第1実施例の装置の取出方法を表わす概略説明図である。
【図4】本発明の第1実施例の装置の取出方法を表わす概略説明図である。
【図5】本発明の第1実施例の装置の取出方法を表わす概略説明図である。
【図6】本発明の第1実施例の装置の取出方法を表わす概略説明図である。
【図7】本発明の第1実施例の装置の取出方法を表わす概略説明図である。
【図8】本発明の第1実施例の装置の取出方法を表わす概略説明図である。
【図9】本発明の第2実施例の装置の取出方法を表わす概略説明図である。
【図10】本発明の第2実施例の装置の取出方法を表わす概略説明図である。
【図11】本発明の第2実施例の装置の取出方法を表わす概略説明図である。
【図12】本発明の第2実施例の装置の取出方法を表わす概略説明図である。
【図13】本発明の第2実施例の装置の取出方法を表わす概略説明図である。
【符号の説明】
【0043】
1 有孔トレー
11 貫通孔
2 ロッドプレート
21 ロッド
3 クレーン手段
3a 供給用クレーン手段
3b 回収用クレーン手段
4 搬送手段
41 循環キャリア
5 取出コンベア
6 ローラーコンベア
P 袋体
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の袋体Pを整列状態に載置可能な板状体であって、当該板面には多数の貫通孔11が所定ピッチにて開設されて成る複数の有孔トレー1と;
この有孔トレー1における貫通孔11の開設ピッチと同一ピッチのロッド21が立林状に形成されたロッドプレート2と;
このロッドプレート2の上に、複数の袋体Pを整列載置した前記有孔トレー1を吊上搬送して来て重置することにより、有孔トレー1の各貫通孔11を前記各々のロッド21が突き抜けて、有孔トレー1はロッドプレート2の板面へ沈下し、かつ、前記袋体Pは当該ロッド21上に浮き支え状態に分離せしめるクレーン手段3と;
こうしてロッド21上に浮き支え状態にある袋体P、およびロッドプレート2上に沈下した前記有孔トレー1を所定方向へ移送する搬送手段4と;
この搬送手段4の移送沿路に沿って配設され、前記ロッドプレート2のロッド21上に分離された前記袋体Pを受継して搬送する取出コンベア5とを包含して構成されることを特徴とする袋体の整理搬送装置。
【請求項2】
クレーン手段3が供給用クレーン3aと回収用クレーン3bとから構成されており、供給用クレーン3aが袋体Pを載置した有孔トレー1をロッドプレート2の上に搬送する一方、回収用クレーン3bが袋体Pが取り出された空の有孔トレー1をロッドプレート2から回収することを特徴とする請求項1記載の袋体の整理搬送装置。
【請求項3】
搬送手段4がコンベアであって、この搬送手段4の循環キャリア41面に有孔トレー1に開設された貫通孔11のピッチに適合可能にロッド21が多数立設されて、当該循環キャリア41がロッドプレート2の機能を兼備していることを特徴とする請求項1または2記載の袋体の整理搬送装置。
【請求項4】
可動式のクレーン手段3により、有孔トレー1の移動速度と、ローラーコンベア6上に配設されて移動するロッドプレート2の移動速度とを等しくすることにより相対速度差をなくして、当該有孔トレー1をセットできることを特徴とする請求項3記載の袋体の整理搬送装置。
【請求項5】
板面に多数の貫通孔11が所定ピッチにて開設されて成る板状体の有孔トレー1に、複数の袋体Pを整列状態に載置し、
次いで、この有孔トレー1における貫通孔11の開設ピッチと同一ピッチのロッド21を立林状に形成したロッドプレート2の上に、クレーン手段3によって、複数の袋体Pを整列載置した前記有孔トレー1を吊上搬送して来て重置することにより、有孔トレー1の各貫通孔11を前記各々のロッド21が突き抜いて、有孔トレー1をロッドプレート2の板面へ沈下させ、かつ、前記袋体Pは当該ロッド21上に浮き支え状態に分離せしめるとともに、
こうしてロッド21上に浮き支え状態にある袋体P、およびロッドプレート2上に沈下した前記有孔トレー1を搬送手段4によって所定方向へ移送し、
然る後、この搬送手段4の移送沿路に沿って配設した取出コンベア5により、前記ロッドプレート2のロッド21上に分離された前記袋体Pを受継して搬送することを特徴とする袋体の整理搬送方法。
【請求項6】
クレーン手段3を供給用クレーン3aと回収用クレーン3bとから構成して、供給用クレーン3aが袋体Pを載置した有孔トレー1をロッドプレート2の上に搬送する一方、回収用クレーン3bにより袋体Pが取り出された空の有孔トレー1をロッドプレート2から回収することを特徴とする請求項5記載の袋体の整理搬送方法。
【請求項7】
搬送手段4をコンベアにして、この搬送手段4の循環キャリア41面に有孔トレー1に開設された貫通孔11のピッチに適合可能にロッド21を多数立設して、当該循環キャリア41にロッドプレート2の機能を兼備せしめることを特徴とする請求項5または6記載の袋体の整理搬送方法。
【請求項8】
可動式のクレーン手段3により、有孔トレー1の移動速度と、コンベア4の循環キャリア41面に配設されて移動するロッドプレート2の移動速度とを等しくすることにより相対速度差をなくして、当該有孔トレー1をセットせしめることを特徴とする請求項7記載の袋体の整理搬送方法。
【請求項1】
複数の袋体Pを整列状態に載置可能な板状体であって、当該板面には多数の貫通孔11が所定ピッチにて開設されて成る複数の有孔トレー1と;
この有孔トレー1における貫通孔11の開設ピッチと同一ピッチのロッド21が立林状に形成されたロッドプレート2と;
このロッドプレート2の上に、複数の袋体Pを整列載置した前記有孔トレー1を吊上搬送して来て重置することにより、有孔トレー1の各貫通孔11を前記各々のロッド21が突き抜けて、有孔トレー1はロッドプレート2の板面へ沈下し、かつ、前記袋体Pは当該ロッド21上に浮き支え状態に分離せしめるクレーン手段3と;
こうしてロッド21上に浮き支え状態にある袋体P、およびロッドプレート2上に沈下した前記有孔トレー1を所定方向へ移送する搬送手段4と;
この搬送手段4の移送沿路に沿って配設され、前記ロッドプレート2のロッド21上に分離された前記袋体Pを受継して搬送する取出コンベア5とを包含して構成されることを特徴とする袋体の整理搬送装置。
【請求項2】
クレーン手段3が供給用クレーン3aと回収用クレーン3bとから構成されており、供給用クレーン3aが袋体Pを載置した有孔トレー1をロッドプレート2の上に搬送する一方、回収用クレーン3bが袋体Pが取り出された空の有孔トレー1をロッドプレート2から回収することを特徴とする請求項1記載の袋体の整理搬送装置。
【請求項3】
搬送手段4がコンベアであって、この搬送手段4の循環キャリア41面に有孔トレー1に開設された貫通孔11のピッチに適合可能にロッド21が多数立設されて、当該循環キャリア41がロッドプレート2の機能を兼備していることを特徴とする請求項1または2記載の袋体の整理搬送装置。
【請求項4】
可動式のクレーン手段3により、有孔トレー1の移動速度と、ローラーコンベア6上に配設されて移動するロッドプレート2の移動速度とを等しくすることにより相対速度差をなくして、当該有孔トレー1をセットできることを特徴とする請求項3記載の袋体の整理搬送装置。
【請求項5】
板面に多数の貫通孔11が所定ピッチにて開設されて成る板状体の有孔トレー1に、複数の袋体Pを整列状態に載置し、
次いで、この有孔トレー1における貫通孔11の開設ピッチと同一ピッチのロッド21を立林状に形成したロッドプレート2の上に、クレーン手段3によって、複数の袋体Pを整列載置した前記有孔トレー1を吊上搬送して来て重置することにより、有孔トレー1の各貫通孔11を前記各々のロッド21が突き抜いて、有孔トレー1をロッドプレート2の板面へ沈下させ、かつ、前記袋体Pは当該ロッド21上に浮き支え状態に分離せしめるとともに、
こうしてロッド21上に浮き支え状態にある袋体P、およびロッドプレート2上に沈下した前記有孔トレー1を搬送手段4によって所定方向へ移送し、
然る後、この搬送手段4の移送沿路に沿って配設した取出コンベア5により、前記ロッドプレート2のロッド21上に分離された前記袋体Pを受継して搬送することを特徴とする袋体の整理搬送方法。
【請求項6】
クレーン手段3を供給用クレーン3aと回収用クレーン3bとから構成して、供給用クレーン3aが袋体Pを載置した有孔トレー1をロッドプレート2の上に搬送する一方、回収用クレーン3bにより袋体Pが取り出された空の有孔トレー1をロッドプレート2から回収することを特徴とする請求項5記載の袋体の整理搬送方法。
【請求項7】
搬送手段4をコンベアにして、この搬送手段4の循環キャリア41面に有孔トレー1に開設された貫通孔11のピッチに適合可能にロッド21を多数立設して、当該循環キャリア41にロッドプレート2の機能を兼備せしめることを特徴とする請求項5または6記載の袋体の整理搬送方法。
【請求項8】
可動式のクレーン手段3により、有孔トレー1の移動速度と、コンベア4の循環キャリア41面に配設されて移動するロッドプレート2の移動速度とを等しくすることにより相対速度差をなくして、当該有孔トレー1をセットせしめることを特徴とする請求項7記載の袋体の整理搬送方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2006−151611(P2006−151611A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−345958(P2004−345958)
【出願日】平成16年11月30日(2004.11.30)
【出願人】(304042836)株式会社ルネッサ (2)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年11月30日(2004.11.30)
【出願人】(304042836)株式会社ルネッサ (2)
【Fターム(参考)】
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