説明

袋保持具

【課題】サイズや形状が異なる袋でも、簡単にかつ容易にサイズや形状に対応した開口状態で保持することができる袋保持具を提供する。
【解決手段】構造体1の袋取付面1aに設けた左右方向の被係止部7に係止させる左右1対の保持金具10,10よりなり、両保持金具10,10の左右方向の離間距離を変更可能に相対向させて係止しうるようにするとともに、各保持金具10を、袋取付面1aに対向する基部11と、この基部11の後面11bに後方に向けて突出して設けた、被係止部7に上方から係止しうる下向き鉤状の係止部12と、基部11の前面11aに前方に向けて突出して設けた、袋8の開口縁部8aを把持する把持部13とにより構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療用ワゴン等の構造体に、ゴミ袋等を開口状態で保持しうるようにした袋保持具に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、医療施設においては、看護師等が病室への巡回時等に使用する医療用ワゴン等に、ゴミ袋を取り付け、このゴミ袋に、不要になったガーゼや包帯等の医療品や医療器具等を投棄して、使用上の利便性を高めている。
【0003】
このような医療用ワゴン等の構造体に、ゴミ袋等の袋を開口状態で保持する場合、従来は、平面視矩形または楕円形等の枠に、袋の開口縁部を、枠の内側から外側に向けて折り返し、その折返し部を、粘着テープで貼り付けたり、クリップ部材で挾着したりして保持している(特許文献1〜3参照)。
また、袋が、買い物袋のように把手付きのものでは、両把手を、互いに左右に離間する1対の支持杆に、それぞれ引っ掛けるようにして保持している(特許文献4,5参照)。
【0004】
しかし、特許文献1〜5のいずれのものにおいても、袋の開口縁部を、枠や支持杆などのサイズ及び形状が固定された保持手段に保持させているため、袋のサイズや形状が異なると、対応することができないという問題があった。
【特許文献1】特開2005−089179号公報
【特許文献2】特開平10−72101号公報
【特許文献3】特開平11−49305号公報
【特許文献4】特開平9−290901号公報
【特許文献5】特開2005−343598号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、サイズや形状が異なる袋でも、簡単にかつ容易にサイズや形状に対応した開口状態で保持することができるようにした袋保持具を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によると、上記課題は次のようにして解決される。
(1) 構造体の袋取付面に設けた左右方向の被係止部に掛止させる左右1対の保持金具よりなり、両保持金具の離間距離を変更可能に相対向させて係止しうるようにするとともに、各保持金具を、前記袋取付面に対向する基部と、この基部の後面に後方に向けて突出して設けた、前記被係止部に上方から係止しうる下向き鉤状の係止部と、基部の前面に前方に向けて突出して設けた、袋の開口縁部を把持する把持部とにより構成する。
【0007】
(2) 上記(1)項において、1対の保持金具のうちの少なくとも一方の保持金具を、被係止部に係止した状態で左右方向に移動可能とすることによって、両保持金具の離間距離を変更可能とする。
【0008】
(3) 上記(1)項または(2)項において、被係止部を、袋取付面に設けた左右方向のワイヤー部材により構成する。
【0009】
(4) 上記(1)項または(2)項において、被係止部を、袋取付面に左右方向に向けて形成した前方に開口する凹溝の前面開口部における下端縁に、上向きに設けた突条により構成する。
【0010】
(5) 上記(1)項〜(4)項のいずれかにおいて、被係止部を、袋取付面に、上下に所望の間隔をもって複数設ける。
【0011】
(6) 上記(5)項において、係止部を、基部の後面における上部に設けて、上下に隣接する複数の被係止部のうちの上部被係止部に係止させるとともに、基部の下部を、下部被係止部に当接させるようにする。
【0012】
(7) 上記(6)項において、基部の後面における下部に、後方に向けて突出し、かつ下部被係止部に上方から係止しうる下向き鉤状の補助係止部を設ける。
【0013】
(8) 上記(5)項または(6)項において、基部の下部に、その前面から後面に向けて突出する抜止め部材を設けるとともに、この抜止め部材の後端部を、下部ワイヤー部材または下部凹溝の下方に向けて突出させ、保持金具の上方への抜けを防止しうるようにする。
【0014】
(9) 上記(1)項〜(8)項のいずれかにおいて、把持部を、ワイヤー部材を前方に向けて側面視矩形状に折曲して掛止部を形成し、この掛止部の上辺部に袋の開口縁部を左右方向の内側から外側に向けて折返し掛け止め可能にするとともに、この掛止部の上辺部に、上端部を左右方向の外側から内側に向けてフック掛け可能にし、かつ掛止部の下辺部に下端部を枢着して左右方向に傾倒回動自在にしたクリップ部を設けることにより構成し、前記掛止部の上辺部に掛け止めされた袋の開口縁部を、掛止部の上辺部へのクリップ部のフック掛けにより挾着して保持しうるようにする。
【0015】
(10) 上記(9)項において、クリップ部を、左右方向の外側に向けて湾曲する合成樹脂製の板状部材により形成し、この板状部材の上端部に左右方向の内側に向けて折曲したフック部を設けることにより構成する。
【0016】
(11) 上記(9)項において、クリップ部を、ワイヤー部材により形成するとともに、上端部が前後方向に向けて水平に延び、かつ左右方向の内側に向けて折曲したフック部と、このフック部の前後両端から下方に向けて折曲し、かつそれらの両下端部を、把持部における掛止部の下辺部に巻回して枢着した枢着部とにより構成する。
【0017】
(12) 上記(11)項において、把持部における掛止部の上辺部に、弾性チューブを被着する。
【発明の効果】
【0018】
本発明によると、次のような効果を奏することができる。
請求項1記載の発明によると、袋の開口縁部における左右両側縁を保持する左右1対の保持金具を、構造体の袋取付面に設けた被係止部に、両保持金具の左右方向の離間距離を変更可能に相対向させて係止しうるようにするとともに、各保持金具によって袋の開口縁部における左右側縁をそれぞれ把持しうるように構成してあるので、両保持金具間の離間距離を、袋のサイズ及び形状に応じて変更することにより、サイズや形状が異なる袋でも、それに対応した開口状態で保持することが、簡単かつ容易にできる。
【0019】
請求項2記載の発明によると、1対の保持金具のうちの少なくとも一方の保持金具を、被係止部に係止した状態で、左右方向に移動可能としてあるので、両保持金具間の離間距離を、袋のサイズ及び形状に応じて容易に調整することができ、使い勝手が向上する。
【0020】
請求項3記載の発明によると、被係止部を、ワイヤー部材により構成してあるので、保持金具の左右方向への係止位置の移動調整を円滑に行うことができる。
【0021】
請求項4記載の発明によると、同じく保持金具の左右方向への係止位置の移動調整を円滑に行うことができる。
【0022】
請求項5記載の発明によると、袋の深さに応じて、保持金具の上下方向の取付位置を簡単に変更することができる。
【0023】
請求項6記載の発明によると、保持金具を安定して保持することができる。
【0024】
請求項7記載の発明によると、保持金具を、一層安定して被係止部に位置決め保持することができる。
【0025】
請求項8記載の発明によると、簡易でかつ安価な構造により、保持金具の上方への抜けを阻止することができ、袋の脱落を確実に防止することができる。
【0026】
請求項9記載の発明によると、掛止部の上辺部に掛け止めされた袋の開口縁部における側縁を、掛止部の上辺部へのクリップ部のフック掛けにより挾着しうるようにしてあるので、袋を確実に保持することができる。
【0027】
請求項10記載の発明によると、左右方向の外側に向けて湾曲する合成樹脂製の板状部材により、掛止部の上辺部へのクリップ部の弾性的なフック掛けを、簡単かつ容易に行うことができる。
【0028】
請求項11記載の発明によると、フック掛けを容易にかつ確実に行うことができるクリップ部を、得ることができる。
【0029】
請求項12記載の発明によると、弾性チューブを被着することにより、掛止部の上辺部へのクリップ部の弾性的なフック掛けを、簡単かつ円滑に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
本発明の実施形態を、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施形態の袋保持具を備える医療用ワゴンの斜視図、図2は、同じく、医療用ワゴンの袋取付面における保持金具の取付状態を拡大して示す斜視図、図3は、保持金具の拡大側面図、図4は、同じく、正面図、図5は、同じく、斜視図である。
【0031】
図1に示すように、構造体としての医療用ワゴン(1)は、キャスタ(2)を備えた架台フレーム(3)上に、逆U字形の支柱フレーム(4)を立設した前後1対のフレーム枠(5)(5)間を、天板(6)をもって連結することにより組立てられている。各支柱フレーム(4)には、上下に所望の間隔を持って複数のワイヤー部材(7)が左右方向に沿って架設され、これらのワイヤー部材(7)をもって、後記する保持金具(10)の被掛止部とするとともに、医療用ワゴン(1)におけるゴミ袋(8)の袋取付面(1a)を形成している。
【0032】
天板(6)の下方における前後のフレーム枠(5)(5)間には、トレイ(9)が上下に複数段に配設されており、これら各々のトレイ(9)は、前後の支柱フレーム(4)(4)に架設されたワイヤー部材(7)に、取付金具(図示省略)をもって係止されている。
【0033】
医療用ワゴン(1)の袋取付面(1a)には、図2に示すように、所望の高さ位置において上下に隣設する1対のワイヤー部材(7a)(7b)に、袋保持具を構成する左右1対の保持金具(10)(10)が相対向させて係止されている。ここで、各々の保持金具(10)(10)は、左右に対称形をなしており、本実施形態では、図1及び図2において、左側の保持金具(10)をもって説明する。
【0034】
各保持金具(10)は、図3〜図5に示すように、医療用ワゴン(1)の袋取付面(1a)に対向する平板状の基部(11)と、この基部(11)の後面(11a)における上部に、後方に向けて突出する係止部(12)と、基部(11)の前面(11b)に前方に向けて突出する把持部(13)とを有する。係止部(12)は、ワイヤー部材を逆U字形に折曲し、その上端部(12a)を後方に向けて下向き鉤状に折曲させるとともに、その左右両下端部(12b)を、基部(11)の後面(11a)に溶接して組み付けられ、図3に示すように、上部ワイヤー部材(7a)に、左右方向に移動可能に係止しうるようになっている。これにより、左右の両保持金具(10)(10)の離間距離を変更可能としてある。
【0035】
把持部(13)は、ゴミ袋(8)の掛止部(14)とクリップ部(15)とにより構成されている。掛止部(14)は、ワイヤー部材を、前方に向けて側面視ほぼ矩形状に折曲し、その上下両基端(14a)(14b)を、基部(11)の前面(11b)に溶接して組み付けられている。クリップ部(15)は、合成樹脂製の板状部材(16)を、左右方向の外側に向けて湾曲させるとともに、その下端部(16a)を、掛止部(14)の下辺部(14d)に枢着し、図4に想像線で示すように、左右方向の外側に向けて傾倒回動自在となし、その上端部を、左右方向の内側に向けてフック状に折曲してフック部(16b)を形成することにより構成されている。これにより、板状部材(16)のフック部(16b)は、図4に実線で示すように、掛止部(14)の上辺部(14c)に、左右方向の外側から内側に向けて、弾性的にフック掛けすることが容易にできるようになっている。
【0036】
基部(11)の下部は、図3に示すように、下部ワイヤー部材(7b)の下方に至る位置まで延出されており、この延出部(11c)の後面には、平板を折曲して後方に向けて突出させた下向き鉤状の補助係止部(17)が設けられ、この補助係止部(17)は、前記係止部(12)の上部ワイヤー部材(7a)への係止を行わせ、かつ下部ワイヤー部材(7b)に、上方から、左右方向に移動可能に係止しうるようになっている。
【0037】
補助係止部(17)の下方に位置する基部(11)の延出部(11c)には、基部(11)の前面(11b)から後面(11a)に向けて突出する抜止め部材としてのねじ部材(18)が螺合されており、このねじ部材(18)の後端部(19)を、下部ワイヤー部材(7b)の下方に向けて突出させることにより、保持金具(10)の上方への抜けを防止しうるようになっている。
【0038】
次に、ゴミ袋(8)の取付手順を説明する。
まず、図1、図2に示すように、医療用ワゴン(1)の袋取付面(1a)における複数のワイヤー部材(7)から、ゴミ袋(8)の深さに適した高さ位置にある、上下に隣接する1対のワイヤー部材(7a)(7b)を選択する。次いで、上下のワイヤー部材(7a)(7b)に、左右1対の保持金具(10)(10)を、ゴミ袋(8)の開口縁部(8a)における左右方向の幅寸法に応じた離間距離をもって係止させる。この際、図3に示すように、各保持金具(10)における基部(11)の後方に突出した係止部(12)における下向き鉤上の上端部(12a)を上部ワイヤー部材(7a)に、補助係止部(17)を下部ワイヤー部材(7b)にそれぞれ係止させるとともに、ねじ部材(18)を回転させて、その後端部(19)が、下部ワイヤー部材(7b)の下方に位置するまでねじ込むことにより、各保持金具(10)に上方に持ち上がるような応力が負荷されても、ねじ部材(18)の後端部(19)が、下部ワイヤー部材(7b)の下方に当接するため、保持金具(10)の抜け落ちを有効に防止することができる。
【0039】
左右の保持金具(10)(10)に、ゴミ袋(8)を保持させるには、図2に示すように、ゴミ袋(8)の開口縁部(8a)における左右両側縁(8b)(8b)を、基部(11)の前面(11b)に突出した把持部(13)の掛止部(14)の上辺部(14c)に、クリップ部(15)の開放状態において、左右方向の内側から外側に向けて折返し掛け止めすることにより、仮保持し、次いで、クリップ部(15)のフック部(16b)を、図4に想像線で示す開放状態から、実線で示す位置まで、左右方向の外側から内側に向けて回動させることにより、掛止部(14)の上辺部(14c)に、ゴミ袋(8)の開口縁部(8a)における左右両側縁(8b)(8b)を挾んだ状態でフック掛けする。これにより、ゴミ袋(8)の開口縁部(8a)における左右両側縁(8b)(8b)を挾着状態で良好に把持することができる。
【0040】
図6〜図9は、本発明の第2実施形態を示す図である。
図6は、本発明の第2実施形態の袋保持具を備える構造体の要部斜視図、図7は、保持金具の拡大側面図、図8は、同じく、正面図、図9は、同じく、斜視図である。
【0041】
本実施形態と第1実施形態との相違点は、詳細は後記するが、図6に示すように、構造体(20)の袋取付面(20a)の形状と、保持金具(23)におけるクリップ部(28)の形状にある。なお、本実施形態において、第1実施形態と構成が重複する部分は、説明を省略する。
【0042】
袋取付面(20a)は、図6、図7に示すように、上下に隣接して前方に開口する複数の凹溝(21)が左右方向に向けて形成されるとともに、これら各凹溝(21)の前面開口部における下端縁(21a)に、突条(22)を上向きに突出させることにより、被係止部が形成されている。
【0043】
保持金具(23)は、第1実施形態における保持金具(10)と同様に、構造体(20)の袋取付面(20a)に対向する基部(24)の後面(24a)に、後方に向けて突出する係止部(25)と、基部(24)の前面(24b)に前方に向けて突出する把持部(26)とを有する。
【0044】
係止部(25)は、第1実施形態における係止部(12)と同様な形状を有し、後方に向けて下向き鉤状に折曲した上端部(25a)を、袋取付面(20a)の上部に位置する凹溝(21)の突条(22)に、左右方向に移動可能に上方から係止しうるようになっている。これにより、左右の両保持金具(23)(23)における左右方向の離間距離を変更可能にしてある。
【0045】
把持部(26)は、掛止部(27)とクリップ部(28)とにより構成されている。掛止部(27)は、第1実施形態における掛止部(14)と同様な形状を有し、図6に想像線で示すように、その上辺部(27a)に、ゴミ袋(8)の開口縁部(8a)における左右両側縁(8b)(8b)が、左右方向の内側から外側に向けて折返し掛け止めされて、ゴミ袋(8)を仮保持しうるようにしてある。
【0046】
クリップ部(28)は、図7〜図9に示すように、ワイヤー部材により形成し、上端部(28a)が前後方向に向けて水平に延びかつ左右方向の内側に向けて折曲したフック部(29)と、このフック部(29)の前後両端から下方に向けて折曲し、かつそれらの両下端部(28b)(28b)を、把持部(26)における掛止部(27)の下辺部(27b)に巻回して枢着した枢着部(30)と、掛止部(27)の上辺部(27a)に被着した弾性チューブ(31)とにより構成されている。
【0047】
クリップ部(28)の掛止部(27)における上辺部(27a)へのフック掛けは、第1実施形態と同様に、図8に想像線で示す開放状態にあるフック部(29)を、実線で示す位置まで、左右方向の外側から内側に向けて回動させ、弾性チューブ(31)を介して、掛止部(27)の上辺部(27a)に弾性的にフック掛けされるようになっている。
【0048】
抜け防止手段としてのねじ部材(32)は、第1実施形態におけるねじ部材(18)と同様に、基部(24)に螺合されており、その後端部(32a)が、袋取付面(20a)の下部に位置する凹溝(21)における天井面(21b)の下方に位置するまでねじ込むことにより、各保持金具(23)に上方に持ち上がるような応力が負荷されても、ねじ部材(32)の後端部(32a)が、下部の凹溝(21)における天井面(21b)に当接し、保持金具(23)の抜け落ちを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の第1実施形態の袋保持具を備える医療用ワゴンの斜視図である。
【図2】同じく、医療用ワゴンの袋取付面における保持金具の取付状態を拡大して示す斜視図である。
【図3】保持金具の拡大側面図である。
【図4】同じく、正面図である。
【図5】同じく、斜視図である。
【図6】本発明の第2実施形態の袋保持具を備える構造体の要部斜視図である。
【図7】保持金具の拡大側面図である。
【図8】同じく、正面図である。
【図9】同じく、斜視図である。
【符号の説明】
【0050】
(1)医療用ワゴン
(1a)袋取付面
(2)キャスタ
(3)架台フレーム
(4)支柱フレーム
(5)フレーム枠
(6)天板
(7)ワイヤー
(7a)上部ワイヤー
(7b)下部ワイヤー
(8)ゴミ袋
(8a)開口縁部
(8b)側縁
(9)トレイ
(10)保持金具
(11)基部
(11a)後面
(11b)前面
(11c)延出部
(12)係止部
(12a)上端部
(12b)下端部
(13)把持部
(14)掛止部
(14a)(14b)基端
(14c)上辺部
(14d)下辺部
(15)クリップ部
(16)板状部材
(16a)下端部
(16b)フック部
(17)補助係止部
(18)ねじ部材(抜止め部材)
(19)後端部
(20)構造体
(20a)袋取付面
(21)凹溝
(21a)下端縁
(21b)天井面
(22)突条
(23)保持金具
(24)基部
(24a)後面
(24b)前面
(25)係止部
(25a)上端部
(26)把持部
(27)掛止部
(27a)上辺部
(27b)下辺部
(28)クリップ部
(28a)上端部
(28b)下端部
(29)フック部
(30)枢着部
(31)弾性チューブ
(32)ねじ部材(抜止め部材)
(32a)後端部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
構造体の袋取付面に設けた左右方向の被係止部に係止させる左右1対の保持金具よりなり、両保持金具の左右方向の離間距離を変更可能に相対向させて係止しうるようにするとともに、各保持金具を、前記袋取付面に対向する基部と、この基部の後面に後方に向けて突出して設けた、前記被係止部に上方から係止しうる下向き鉤状の係止部と、基部の前面に前方に向けて突出して設けた、袋の開口縁部を把持する把持部とにより構成したことを特徴とする袋保持具。
【請求項2】
1対の保持金具のうちの少なくとも一方の保持金具を、被係止部に係止した状態で左右方向に移動可能とすることによって、両保持金具の離間距離を変更可能としたことを特徴とする請求項1記載の袋保持具。
【請求項3】
被係止部を、袋取付面に設けた左右方向のワイヤー部材により構成したことを特徴とする請求項1または2記載の袋保持具。
【請求項4】
被係止部を、袋取付面に左右方向に向けて形成した前方に開口する凹溝の前面開口部における下端縁に、上向きに設けた突条により構成したことを特徴とする請求項1または2記載の袋保持具。
【請求項5】
被係止部を、袋取付面に、上下に所望の間隔をもって複数設けたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の袋保持具。
【請求項6】
係止部を、基部の後面における上部に設けて、上下に隣接する複数の被係止部のうちの上部被係止部に係止させるとともに、基部の下部を、下部被係止部に当接させるようにしたことを特徴とする請求項5記載の袋保持具。
【請求項7】
基部の後面における下部に、後方に向けて突出し、かつ下部被係止部に上方から係止しうる下向き鉤状の補助係止部を設けたことを特徴とする請求項6記載の袋保持具。
【請求項8】
基部の下部に、その前面から後面に向けて突出する抜止め部材を設けるとともに、この抜止め部材の後端部を、下部ワイヤー部材または下部凹溝における天井面の下方に向けて突出させ、保持金具の上方への抜けを防止しうるようにしたことを特徴とする請求項5または6記載の袋保持具。
【請求項9】
把持部を、ワイヤー部材を前方に向けて側面視矩形状に折曲して掛止部を形成し、この掛止部の上辺部に、袋の開口縁部を左右方向の内側から外側に向けて折返し掛け止め可能とするとともに、この掛止部の上辺部に、上端部を左右方向の外側から内側に向けてフック掛け可能にし、かつ掛止部の下辺部に下端部を枢着して左右方向に傾倒回動自在にしたクリップ部を設けることにより構成し、前記掛止部の上辺部に掛け止めされた袋の開口縁部を、掛止部の上辺部へのクリップ部のフック掛けにより挾着して保持しうるようにしたことを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の袋保持具。
【請求項10】
クリップ部を、左右方向の外側に向けて湾曲する合成樹脂製の板状部材により形成し、この板状部材の上端部に左右方向の内側に向けて折曲したフック部を設けることにより構成したことを特徴とする請求項9記載の袋保持具。
【請求項11】
クリップ部を、ワイヤー部材により形成するとともに、上端部が前後方向に向けて水平に延び、かつ左右方向の内側に向けて折曲したフック部と、このフック部の前後両端から下方に向けて折曲し、かつそれらの両下端部を、把持部における掛止部の下辺部に巻回して枢着した枢着部とにより構成したことを特徴とする請求項9記載の袋保持具。
【請求項12】
把持部における掛止部の上辺部に、弾性チューブを被着したことを特徴とする請求項11記載の袋保持具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2007−326675(P2007−326675A)
【公開日】平成19年12月20日(2007.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−158956(P2006−158956)
【出願日】平成18年6月7日(2006.6.7)
【出願人】(000000561)株式会社岡村製作所 (1,415)
【Fターム(参考)】