説明

被加工物の加工方法及び装置

【課題】被加工物にガスクラスターイオンビームを照射する際に、該被加工物を加熱してその表面を超平坦化する。
【解決手段】被加工物12を所定温度(例えば160〜180℃)に加熱しながら、該被加工物12の表面にガスクラスターイオンビーム10を照射し、被加工物12の表面を超平坦化する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被加工物を加熱しながらガスクラスターイオンビームを照射して、その表面を超平坦化する被加工物の加工方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、被加工物の一例として、例えば光学素子の製造工程においては、研磨加工が用いられてきた。しかし、光学素子の表面は高い鏡面加工が要求されると共に、ガラスは割れやすく、かつ長い加工時間を要するため、大量生産には不向きであり、製造コストが増大するという課題があった。
【0003】
このため、近年、成形型を用いた成形手段により光学素子を得る技術が多用されているが、この場合、成形型の転写面の表面粗さを非常に小さくする必要がある。このような高い平坦度の鏡面を得る技術に関し、例えば特許文献1には、ガスクラスターイオンビームを用いた加工方法が提案されている。
【0004】
この加工方法によれば、熱硬化性樹脂を硬化後に焼成炭化して得られたガラス状カーボン材をウェハ状に加工した後に、表面を研磨し、その後、研磨面にガスクラスターイオンビームを照射して表面を超平坦化するというものである。
【特許文献1】特開2003−282384号公報(第3頁、図2)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述した特許文献1では、ガラス状カーボン材にガスクラスターイオンビームを照射してカーボン製モニタウェハの表面を平坦化しているが、この場合、最初にソースガスとして酸素ガス(02ガス)を用いた後、アルゴンガスを5分間照射している。また、このときのアルゴンガスの加速電圧として、15KeVが印加されている。
【0006】
しかし、この条件をガラス材料の一例として、例えば蛍石に転用して、アルゴンガスを加速電圧15KeVとして照射した場合には、図6に示すように、蛍石材151の表面にラテラルスパッタリング(被加工面に平行な方向のスパッタリング)現象の再付着によって、直径数μmの凸部152が多数形成されてしまう。
【0007】
このように、被加工物が光学素子素材の場合には、この凸部152によって光が錯乱し、反射率が低下してしまうため、光学素子としては使用することができない。
従って、カーボン製モニタウェハカーボン材を平坦化するために最適な照射条件を、例えば蛍石の超平坦化に転用したとしても、良好な結果を得ることはできなかった。
【0008】
本発明は、斯かる課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、被加工物にガスクラスターイオンビームを照射する際に、該被加工物を加熱してその表面を超平坦化することのできる被加工物の加工方法及び装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するため、請求項1に係る発明は、
被加工物を所定温度に加熱しながら、該被加工物の表面にガスクラスターイオンビームを照射し、表面を平坦化することを特徴とする。
【0010】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の被加工物の加工方法において、
前記被加工物を姿勢制御しながら、その姿勢に応じて前記ガスクラスターイオンビームの照射時間を制御することを特徴とする。
【0011】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の被加工物の加工方法において、
前記被加工物の表面の加熱温度を略一定に制御しながら、前記ガスクラスターイオンビームを照射することを特徴とする。
【0012】
請求項4に係る発明は、
被加工物を取付ける取付装置と、
該取付装置に取付けられた前記被加工物を加熱する加熱装置と、
該加熱された前記被加工物にガスクラスターイオンビームを照射する照射手段と、
前記ガスクラスターイオンビームに対し前記被加工物の照射面を略直角に姿勢制御する制御手段と、を備えていることを特徴とする。
【0013】
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の被加工物の加工装置において、
前記取付装置は、前記被加工物をその取付基部に対する3次元方向の位置と傾斜角度、及び回転角度を姿勢変更自在に取付けていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、被加工物を均一に加熱できるように温度制御した状態で、該被加工物にガスクラスターイオンビームを照射することで、例えばラテラルスパッタリング現象によりスパッタ物が被加工物に再付着するのを抑制し、被加工物の超平坦化を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、超平坦加工装置であるガスクラスターイオンビーム加工装置の概略構成を示している。このガスクラスターイオンビーム加工装置100は、ソース部1と差動排気部2とイオン化部3の3つのチャンバーを有している。
【0016】
これら各チャンバーの室内は、ガスクラスターイオンビーム10の照射前の準備として、不純物ガス、水、酸素、窒素等をできるだけ排除するために、不図示のポンプにて所望の真空度に減圧されている。
【0017】
ソース部1には、ノズル4とスキマー5とが配置されている。ノズル4には、不図示のガスボンベから0.6〜1.0MPa程度の高圧ガスが供給される。このガスは、たとえば、アルゴンガス、酸素ガス、窒素ガス、SF6(六フッ化硫黄)ガス、ヘリウムガスの他、化合物の炭酸ガス、あるいは2種類以上を混合したガスを用いることもできる。
【0018】
ヘリウムガスは、単独ではクラスターを生成することができないので、他のガスと混合してから用いる。このような高圧ガスが、超音速でノズル4から噴出する瞬間の断熱膨張によってガスクラスターイオンが生成され、次にスキマー5を通過することによって、ガスクラスターイオンのビーム径が整えられる。
【0019】
差動排気部2には、ガスクラスターイオンビーム10を開閉するシャッター18が配列されている。ソース部1を出たときのガスクラスタービーム10は、中性子ビームであるが、差動排気部2を経由してイオン化部3に入り、該イオン化部3内のタングステンフィラメント6の熱電子の衝突によってイオン化される。
【0020】
以上のガスクラスターイオンを生成するノズル4と、熱電子の衝突によってイオン化を行うタングステンフィラメント6とで、照射手段が構成されている。ガスクラスターイオンビーム10は、加速電極7によって加速される。このとき、ガスクラスターイオンビーム10を、グランド電極8の形状の変更と、第三電極9とグランド電極8の距離の変更により、安定して照射できるような最適位置に設定する。
【0021】
更に、加速電極7の下流側には、アパーチャー11が配置されている。このアパーチャー11の絞り径を、被加工物12の形状や面積にあわせて変化させ、所望のスポット径を得る。
【0022】
アパーチャー11と被加工物12との間には、ニュートライザー19が設置されている。このニュートライザー19により、樹脂やガラスなどの絶縁体の被加工物12に、ガスクラスターイオン10を照射した場合に発生するチャージアップによる変形を防ぐようにしている。
【0023】
更に、アパーチャー11の下流側には、前述した被加工物12が配設されている。この被加工物12の照射面は、ガスクラスターイオンビーム10の入射方向に対して略垂直となるように配設されている。この被加工物12は、図1の紙面左右方向(水平方向であるZ方向)への移動が可能なZ軸ステージ16と、紙面表裏方向(Z方向に対して垂直でかつ水平方向であるX方向)に移動が可能なX軸ステージ14と、紙面上下方向(Z方向及
びX方向に対して垂直な鉛直方向であるY方向)に移動可能なY軸ステージ15と、に搭
載されている。これらX軸ステージ14、Y軸ステージ15、及びZ軸ステージ16にて
、本実施形態の取付装置が構成されている。
【0024】
なお、被加工物12の高さ(Y方向)は、ガスクラスターイオンビーム10の高さと略一致するように設定されるが、この被加工物12の高さはY軸ステージ15によって調整される。このY軸ステージ15は、X軸ステージ14の下部に固設されている。
【0025】
また、X軸ステージ14には、不図示のサーボモータあるいはステッピングモータが搭載されている。これらサーボモータあるいはステッピングモータは、制御手段としての制御部30により制御される。
【0026】
前述したY軸ステージ15は、不図示のネジにて手動調整が可能となっている。また、このY軸ステージ15は、サーボモータあるいはステッピングモータで微調整が行えるようになっている。なお、X軸ステージ14及びY軸ステージ15は、本装置のベース17上に搭載されているブラケット20に固定されている。
【0027】
制御部30は、算出部33と記憶装置34とを有しており、制御プログラムを作成することができる。この制御プログラムによって、少なくともX軸ステージ14とY軸ステージ15を駆動し、任意の被加工物12の位置にガスクラスターイオンビーム10を照射することができる。
【0028】
被加工物12の付近には、加熱装置としてのハロゲンランプヒ一夕21、及び少なくとも2個の熱電対22が設置されている。この熱電対22の測定結果をもとに、温度コントローラ23でハロゲンランプヒ一夕21のON/OFFを制御する。
【0029】
熱電対22は、0.1℃以上の分解能を有している。また、ハロゲンランプヒ一夕21は、被加工物12を均一に加熱できるように、位置制御可能な回転機構24に載置されている。
【0030】
なお、ハロゲンランプヒ一夕21を用いる代わりに、被加工物12を不図示のヒ一夕に直接載せて加熱する方法であっても良い。
次に、本実施形態の作用について説明する。
【0031】
図1において、被加工物12の加熱温度が160〜180℃となるように、被加工物12の近傍に温度検出器としての少なくとも2個の熱電対22と、加熱装置としてのハロゲンランプヒ一夕21を配置し、これらを温度コントローラ23に接続する。この熱電対22は、測定温度の分解能が0.1℃以上の機能を備えている。
【0032】
そして、検出温度が目標加熱温度よりも上昇しすぎた場合には、ハロゲンランプヒ一夕21の電源をOFFにして、被加工物12の温度制御を行いながら、該被加工物12の表面にガスクラスターイオンビーム10を照射する。
【0033】
本実施形態において、熱電対22を少なくとも2個設置したのは、被加工物12の温度を少なくとも2箇所で検出して、被加工物12を均一に加熱するようにするためである。このとき、加熱温度は、被加工物12の材料に依存するので、融点の低い材料の場合は加熱温度を低めに設定するなど、各材料の融点を考慮して設定する必要がある。
【0034】
また、ガスクラスターイオンビーム10を被加工物12の表面に照射するために、該被加工物12を取付けたステージの位置を制御する。この場合、被加工物12とハログンランプヒ一夕21との距離を常時一定とするために、ハロゲンランプヒ一夕21の位置を制御可能な回転機構24を備えることで、被加工物12が大きな面積を有する場合にも、その略全面を均一に加熱することができる。
【0035】
また、ガスクラスターイオンビーム10の照射条件としては、ソースガスにアルゴンガスを用いて、加速電圧は30KeVとし、1時間30分照射した。このときの照射条件は、予め、AFM(Atomic Force Microscope 原子間力顕微鏡)にて表面粗さを測定し、表面に傷がある場合には、その傷の位置と深さ、及び幅を測定し、レンズと同じ材料にガスクラスターイオンビーム10を照射した基礎デ一夕から算出して決定する。
【0036】
被加工物12を加熱しない場合には、従来例の図6で示したように、レンズ表面にツブツブとした凸部が発生する。このような凸部が発生した被加工物12は、光学素子である場合、反射率測定機にて反射率を測定したときに、光の拡散現状が生じる。このため、反射率が約1%ほど上がってしまい、光学特性を損なってしまう。
【0037】
また、被加工物12の表面の傷を除去して超平坦化するためには、必要以上に、照射ドーズ量を大きくしてしまうと、形状精度が崩れるおそれがあるので、材料ごとに適切な照射条件が必要となる。
【0038】
本実施形態において、ガスクラスターイオンビーム10の照射後の傷をAFM(原子間力顕微鏡)で観察した結果、傷が浅い傾向になっている。表面粗さは、AFM(原子間力顕微鏡)を用いて測定範囲口30μmにて測定した結果、照射後も光学素子として必要な表面粗さを維持できていた。
【0039】
また、光学特性として、反射率を測定した結果、ガスクラスターイオンビーム10の照射前後の測定において変化が微量であることがわかった。
従来は、被加工物12の傷を除去して超平坦化する際に、加速電圧30KeV以上で、アルゴンガスを用いた場合に、無加熱で行うと、被加工物12の表面にラテラルスパッタリング現象が再付着し、凸部が発生していた。このため、光学素子としては使用することができなかった。
【0040】
しかし、本実施形態によれば、ガスクラスターイオンビーム10の照射前に被加工物12を加熱することで、該被加工物表面への凸部の発生を無くし、光学素子としての特性を維持することができた。
(第2の実施の形態)
図2は、本実施形態のガスクラスターイオンビーム加工装置100の概略構成を示している。
【0041】
このガスクラスターイオンビーム加工装置100は、ガスクラスターイオンビーム10の照射角度を、被加工物12に対して略垂直に取付ける取付装置を備えた点が、第1の実施の形態と相違している。なお、第1の実施の形態と同一又は相当する部材には、同一の符号を付して説明する。
【0042】
図2に示すように、本実施形態の取付装置は、X軸ステージ14,Y軸ステージ15,Z軸ステージ16、更に、被加工物12の位置と傾斜角度、及び回転角度が変更自在(例えば、球面軸受等)な回転ステージ13を有している。このような各ステージに、被加工物12を取付け、この被加工物12を、取付装置を介して制御部30により姿勢制御しながらガスクラスターイオンビーム10を照射する。
【0043】
本実施形態では、被加工物12として、特殊低分散ガラス(FP1−51)製のレンズ25を用いた例を示す(図5参照)。また、図3には、このガラスレンズ25の曲率に対応するように、該レンズ25を20°ごとに角度傾斜させたときの照射面の除去量を測定した結果を示している。更に、図4には、レンズ25を角度傾斜させたときの照射面の表面粗さを示している。
【0044】
図3によれば、概略的に傾斜角度20°〜80°で除去量が増えており、また、図4によれば、傾斜角度40°〜80°で表面粗さ(凹凸)が大きくなっていることがわかる。
なお、図3及び図4は、被加工物12を無加熱状態で実験を行った結果である。このように、ソースガス種によっては、無加熱でも、ラテラルスパッタリング現象の再付着に起因する凸部の形成を抑制することができる。しかし、被加工物12の材料とソースガス種、加速電圧の組み合わせが限られてくるので、所望の除去能率が得られないおそれがある。
【0045】
そこで、本実施形態では、被加工物12の表面での凸部の発生を抑制するには、被加工物12を加熱しながらガスクラスターイオンピーム10を照射することによって、幅広い材料やソースガス種、加速電圧の組み合わせに対して凸形状の発生が抑制可能となる。
【0046】
図3及び図4において、角度傾斜0°では、被加工物12に対してガスクラスターイオンピーム10の角度を傾斜していないので、レンズ25の照射面に対してガスクラスターイオンビーム10が略垂直に照射されたことになる。
【0047】
本実施形態において、ソースガスとして、SF6+Heを用いた場合、角度傾斜0°では、表面粗さRa l.69nmであり、角度傾斜20°では、Ra 2.5nm、また、角度傾斜40°では、Ra 6.6nmであった。
【0048】
また、図5に示すように、ガスクラスターイオンビーム10の入射角度によって、例えば、ガスクラスターイオンビーム10をレンズ25のA部に照射したときに、意図しない範囲であるB部にガスクラスターイオンビーム10が照射されると、レンズ表面の表面粗さが一部、粗面化することによって、フレアやゴーストなどの発生による光学特性を損なうおそれがある。
【0049】
これを防ぐためには、被加工物12が球面のようなレンズ25においても、ガスクラスターイオンビーム10の照射により最も表面粗さが良くなるように、レンズ25に対して、ガスクラスターイオンビーム10の入射角度が略垂直となるように姿勢制御すれば良い。
【0050】
そのために、本実施形態では、予め、レンズ形状を三次元形状測定器32にて測定したのち、レンズ25を任意の位置に姿勢変更できるように、X軸ステージ14,Y軸ステージ15,Z軸ステージ16、及び傾斜・回転が可能な回転ステージ13に取付けて、常に被加工物12を姿勢制御可能としたものである。
【0051】
これらの実験結果から、被加工物12を加熱することによって被加工物表面の凸部の発生を抑制することができると共に、ガスクラスターイオンビーム10が被加工物12に対して略垂直に照射できるように該被加工物12を姿勢制御することによって、形状精度を損なうことなく超平坦化加工を行うことができる。なお、このときの被加工物12の形状は、球面のみならず、平面、曲面、自由曲面、非球面等を含むことは勿論である。
【0052】
本実施形態によれば、光学素子としてFPL−51などの特殊低分散ガラスに、アルゴンガスを加速電圧30KeV以上加えた場合は、表面に凸部が形成されていたが、被加工物を加熱しながらガスクラスターイオンビーム10を照射することによって、表面のダメージを抑制することができ、表面の超平坦化を達成することができる。
【0053】
なお、第1及び第2実施形態での表面の超平坦化とは、表面粗さを向上させるだけではなく、表面の傷を除去することをも含むものである。
また、本実施の形態では、被加工物12としてレンズを用いたが、プリズムやフィルターなどの光学素子を用いても良い。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】第1の実施の形態のガスクラスターイオンビーム加工装置の概略構成を示す図である。
【図2】第2の実施の形態のガスクラスターイオンビーム加工装置の概略構成を示す図である。
【図3】被加工物の角度傾斜と除去量との関係を示す図である。
【図4】被加工物の角度傾斜と表面粗さとの関係を示す図である。
【図5】球面へのガスクラスターイオンビーム照射時の概略を示す図である。
【図6】無加熱で被加工物にガスクラスターイオンビームを照射した時の表面状態を示す図である。
【符号の説明】
【0055】
1 ソース部
2 差動排気部
3 イオン化部
4 ノズル
5 スキマー
6 タングステンフィラメント
7 加速電極
8 グランド電極
9 第三電極
10 ガスクラスターイオンビーム
11 アパーチャ
12 被加工物
13 回転ステージ
14 X軸ステージ
15 Y軸ステージ
16 Z軸ステージ
17 ベース
18 シャッタ
19 ニュートライザー
20 ブラケット
21 ハロゲンランプヒータ
22 熱伝対
23 温度コントローラ
24 回転機構
25 レンズ
30 制御部
100 ガスクラスターイオンビーム加工装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被加工物を所定温度に加熱しながら、該被加工物の表面にガスクラスターイオンビームを照射し、表面を平坦化する、
ことを特徴とする被加工物の加工方法。
【請求項2】
前記被加工物を姿勢制御しながら、その姿勢に応じて前記ガスクラスターイオンビームの照射時間を制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の被加工物の加工方法。
【請求項3】
前記被加工物の表面の加熱温度を略一定に制御しながら、前記ガスクラスターイオンビームを照射する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の被加工物の加工方法。
【請求項4】
被加工物を取付ける取付装置と、
該取付装置に取付けられた前記被加工物を加熱する加熱装置と、
該加熱された前記被加工物にガスクラスターイオンビームを照射する照射手段と、
前記ガスクラスターイオンビームに対し前記被加工物の照射面を略直角に姿勢制御する制御手段と、を備えている、
ことを特徴とする被加工物の加工装置。
【請求項5】
前記取付装置は、前記被加工物をその取付基部に対する3次元方向の位置と傾斜角度、及び回転角度を姿勢変更自在に取付けている、
ことを特徴とする請求項4に記載の被加工物の加工装置。

【図3】
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【図4】
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【図1】
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【図2】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−330992(P2007−330992A)
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−165347(P2006−165347)
【出願日】平成18年6月14日(2006.6.14)
【出願人】(000000376)オリンパス株式会社 (11,466)
【出願人】(502100345)
【出願人】(598067717)
【Fターム(参考)】