被収容物包装体
【課題】この発明は、被収容物を安定した位置及び姿勢に保持することができるとともに、包装時の位置及び姿勢を保ったまま持運び及び運搬することができる被収容物包装体の提供を目的とする。
【解決手段】被収容物包装体1の内装ケース10を、左右の保持壁部13に形成された保持孔14が相対向する保持形態に折り曲げる際、ワインボトル型の被収容物Aを、左右の保持壁部13の保持孔14に対し該被収容物Aの軸芯を中心として左右半分ずつ嵌め込んで保持する。この後、被収容物Aが保持された内装ケース10を保持形態に折り曲げたまま角筒状形態に組み立てられた外装ケース20内に収容して包装する。これにより、被収容物Aを安定した位置及び姿勢に保持することができる。
【解決手段】被収容物包装体1の内装ケース10を、左右の保持壁部13に形成された保持孔14が相対向する保持形態に折り曲げる際、ワインボトル型の被収容物Aを、左右の保持壁部13の保持孔14に対し該被収容物Aの軸芯を中心として左右半分ずつ嵌め込んで保持する。この後、被収容物Aが保持された内装ケース10を保持形態に折り曲げたまま角筒状形態に組み立てられた外装ケース20内に収容して包装する。これにより、被収容物Aを安定した位置及び姿勢に保持することができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば飲み物が充填された容器、或いは、化粧品、タバコ、文具、玩具、食品、刃物、調理器具、植物が植えられた植木鉢等の被収容物を包装する
際に用いられる被収容物包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、上記被収容物を包装する包装体として、例えば既に提案済みの包装体(特許文献1参照)には、一対の物品保持具の窓開き部に貼着された伸縮フィルムを被保持物品に密着させて拘束した後、該各物品保持具の基板を接着剤で接着して保持する。この後、被保持物品を一対の物品保持具で保持したまま、断面が矩形状の外装カートン内に収納して被保持物品を宙吊り状態に包装する構成が開示されている。
【0003】
しかし、被保持物品を保持する伸縮フィルムは伸び縮みしやすいので、被保持物品の保持位置が安定せず、持運び時或いは運搬時に付加される振動により被保持物品の位置及び姿勢が変位しやすく、包装時の位置及び姿勢を保ったまま持運び及び運搬することが困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特願2006−353622号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、被収容物を安定した位置及び姿勢に保持することができるとともに、包装時の位置及び姿勢を保ったまま持運び及び運搬することができる被収容物包装体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、被収容物の高さよりも長尺に形成された後面壁部と、該後面壁部の対向する縁部に対し折曲げ自在に連設された一対の側面壁部と、該各側面壁部の遊端側縁部に対し折曲げ自在に連設された左右の保持壁部とを備え、前記保持壁部の中央面に、前記被収容物を側面から見た外観形状と対応する大きさ及び形状の保持孔を形成し、前記保持壁部を、前記被収容物の軸芯を中心として該被収容物の半分が前記保持孔により保持される保持形態に変形可能に形成した被収容物包装体であることを特徴とする。
【0007】
すなわち、被収容物包装体の左右の保持壁部を、被収容物の軸芯を中心として、該被収容物の左右半分が保持される形状(例えば上方から見て三角形、半円形状、円弧形状等)に変形した後、左右の側面壁部を同一方向(正面方向)に向けて平行する角度に折り曲げ、左右の保持壁部の保持孔が相対向する保持形態に折り曲げる。被収容物包装体を保持形態に折り曲げる際、被収容物を、左右の保持壁部の保持孔に対し該被収容物の軸芯を中心として左右半分ずつ嵌め込んで保持する。
【0008】
つまり、被収容物の左右半分を、該被収容物を側面から見た外観形状と対応する大きさ及び形状に形成された左右の保持壁部の保持孔に嵌め込んで保持するため、被収容物を安定した位置及び姿勢に保持することができる。
【0009】
また、この発明の態様として、前記被収容物の底部下面と対向する前記保持孔の下縁部を、該被収容物の底部下面と対応する形状に形成することができる。
すなわち、保持壁部の保持孔に対し被収容物を嵌め込んだ際、保持孔の下縁部が被収容物の底部下面に沿って押し付けられる。
【0010】
これにより、保持孔の直線に形成された下縁部で被収容物の底部を保持するよりも、保持孔の下縁部と被収容物の底部下面との接する部分が長くなり、被収容物を安定した位置及び姿勢に保持することができる。
【0011】
また、この発明の態様として、前記保持孔の両側縁部間に、前記被収容物の側面と対応して該側面が保持される方向及び角度に折曲げ自在な側面保持部を連設することができる。
すなわち、被収容物包装体で被収容物を保持する際、側面保持部(例えば底部保持壁、口部保持壁、胴部保持壁等)を外側に向けて突出するように折り曲げて、被収容物の側面(例えば底部側面、口部側面、胴部側面等)に、該側面が保持される方向及び角度に変形された側面保持部を押し付ける。
【0012】
これにより、保持孔の両側縁部のみで被収容物の側面を保持するよりも、被収容物の側面に対する側面保持部の接触面積が大きく、被収容物の位置及び姿勢がさらに安定するとともに、被収容物が側面保持部より外側へ変位しようとするのを防止することができる。
【0013】
また、この発明の態様として、前記保持孔の下縁部に、前記被収容物の底部下面と対応して該底部下面が保持される方向及び角度に折曲げ自在な底部保持部を連設することができる。
すなわち、被収容物包装体で被収容物を保持する際、底部保持部を外側に向けて突出するように折り曲げて、被収容物の底部下面に、該底部下面が保持される方向及び角度に変形された底部保持部を押し付ける。
【0014】
これにより、保持孔の下縁部のみで被収容物の底部下面を保持するよりも、底部保持部と被収容物の底部下面との接触面積が大きく、被収容物の位置及び姿勢をさらに安定させることができる。
【0015】
この発明の態様として、前記保持孔の一側縁部又は両側縁部に、前記被収容物の胴部側面と対応して該胴部側面が保持される方向及び角度に折曲げ自在な胴部保持部を連設することができる。
すなわち、被収容物包装体で被収容物を保持する際、胴部保持部を外側に向けて突出するように折り曲げて、被収容物の胴部側面に、該胴部側面が保持される方向及び角度に変形された胴部保持部を押し付ける。
【0016】
これにより、保持孔の両側縁部のみで被収容物の胴部側面を保持するよりも、被収容物の側面に対する胴部保持部の接触面積が大きく、被収容物の位置及び姿勢がさらに安定するとともに、被収容物が胴部保持部より外側へ変位しようとするのを防止することができる。
【0017】
また、この発明の態様として、前記被収容物包装体を、前記被収容物が保持される保持形態に折り曲げられるシート状の内装ケースで構成し、前記内装ケースが保持形態に折り曲げられたまま収容が許容される大きさ及び形状に形成され、該内装ケースの各壁部が保持形態に折り曲げられた方向及び角度に拘束する角筒状形態に組み立てられた外装ケースを備えることができる。
【0018】
すなわち、内装ケースを、被収容物が保持される保持形態に折り曲げたまま外装ケースに収容した際、該内装ケースの後面壁部及び側面壁部を外装ケースの後側壁部及び両側壁部に対し押し付けるとともに、対向する壁部を互いに面接触させて、内装ケースを保持形態に折り曲げられた状態に拘束する。
【0019】
これにより、内装ケースによる被収容物の保持が解除される心配がなく、被収容物の保持状態を維持することができる。また、被収容物が保持された内装ケースを外装ケースから取り出した際、外装ケースによる内装ケースの拘束が解除され、該内装ケースによる被収容物の保持が解除されるので、被収容物の取り出しが簡単に行える。
【0020】
また、この発明の態様として、前記外装ケースの対向する壁部に、該外装ケースを持ち上げるための把持部材の両固定端が抜止め固定される端部固定孔を形成し、前記外装ケースの端部固定孔と対向する前記被収容物包装体の壁部に、該端部固定孔に固定された前記固定端の挿入が許容される窓部を形成することができる。
【0021】
すなわち、保持形態に折り曲げられた内装ケースを外装ケースに収容した際、外装ケースの吊下げ孔に抜止め固定された把持部材の固定端が内装ケースの窓部に挿入され、把持部材の固定端が内装ケースの壁部に対し押し付けられるのを回避することができる。
【0022】
これにより、内装ケースの壁部が内側へ撓んだり変形したりすることがなく、内装ケースの壁部と外装ケースの壁部とが互いに面接触されるので、被収容物の収容状態を維持するのに必要な強度が得られる。
【0023】
前記被収容物は、例えば飲み物が充填された容器、或いは、化粧品、タバコ、文具、玩具、食品、調理器具等で構成することができる。
また、容器は、例えばワインボトルやビール瓶等のガラス製容器、スチール缶やアルミ缶等の金属製容器、ペットボトル等のプラスチック製容器、花瓶や植木鉢、食器等のセラミックス製容器で構成することができる。なお、飲み物は、例えば酒類、飲料水、果汁、炭酸水等で構成することができる。
【0024】
また、被収容物包装体は、例えば立方体、長方形、三角形、四角形、多角形、丸筒形等の形状に組み立てられる筒状のケースで構成することができる。なお、被収容物包装体の大きさ及び形状は、上述の被収容物の大きさや形状、個数に応じて変更される。
【0025】
また、被収容物包装体は、例えば生分解性プラスチック、塩化ビニル(PVC)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、アモルファスポリエチレンテレフタレート(A−PET)等の透明、半透明、不透明に形成されたプラスチックシート、或いは、所望する表示内容が印刷されたプラスチックシート等で構成することができる。
また、外装ケースは、例えばプラスチック、紙、金属等の材質で形成されたシートで構成することができる。
【発明の効果】
【0026】
この発明によれば、被収容物を安定した位置及び姿勢に保持することができるとともに、被収容物の位置や姿勢が変位することがなく、包装時の位置及び姿勢を保ったまま持運び及び運搬することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】被収容物包装体による被収容物の包装状態を示す正面斜視図。
【図2】内装ケースを保持形態に折り曲げた状態を示す正面斜視図。
【図3】内装ケースの展開状態を示す正面図。
【図4】右側保持壁部を保持形態に折り曲げた状態を示す正面斜視図。
【図5】左側保持壁部を保持形態に折り曲げた状態を示す正面斜視図。
【図6】内装ケースによる被収容物の保持状態を示す正面斜視図。
【図7】外装ケースを角筒状形態に組み立てた状態を示す正面斜視図。
【図8】外装ケースの展開状態を示す正面図。
【図9】内装ケースの他の例1を示す展開正面図。
【図10】内装ケースの他の例2を示す展開正面図。
【図11】内装ケースの他の例3を示す展開正面図。
【図12】図11の内装ケースによる被収容物の保持状態を示す正面斜視図。
【図13】被収容物包装体による被収容物の他の包装例を示す正面斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0028】
この発明の一実施形態を以下図面に基づいて詳述する。
図1は被収容物包装体1による被収容物Aの包装状態を示す正面斜視図、図2は内装ケース10を保持形態に折り曲げた状態を示す正面斜視図、図3は内装ケース10の展開状態を示す正面図、図4は右側保持壁部13を保持形態に折り曲げた状態を示す正面斜視図、図5は左側保持壁部13を保持形態に折り曲げた状態を示す正面斜視図、図6は内装ケース10による被収容物Aの保持状態を示す正面斜視図、図7は外装ケース20を角筒状形態に組み立てた状態を示す正面斜視図、図8は外装ケース20の展開状態を示す正面図である。
【0029】
本実施形態の被収容物包装体1は、図1に示すように、ワインボトル型を有する被収容物Aが保持される保持形態に折り曲げられるシート状の内装ケース10と、該内装ケース10を被収容物Aが保持される保持形態に折り曲げたまま長手方向に収容される角筒状に組み立てられるシート状の外装ケース20とで構成している。
なお、被収容物Aは、例えばワインボトル、ビール瓶等のサイズ(容量)が大きいガラス製容器で構成している。
【0030】
前記内装ケース10は、図2、図3に示すように、被収容物Aの高さよりも長尺に形成された正面から見て矩形状の後面壁部11と、後面壁部11の対向する両側縁部に連設された一対の側面壁部12と、側面壁部12の遊端側縁部に連設された該側面壁部12より幅広の保持壁部13とで構成している。
【0031】
後面壁部11と側面壁部12の連設側縁部に沿って折り曲げられる折曲げ部分と、側面壁部12と保持壁部13の連設側縁部に沿って折り曲げられる折曲げ部分には、側面壁部12及び保持壁部13が正面方向(図4、図5の手前側)に向けて折り曲げられ、被収容物Aが保持される方向及び角度に折り曲げが許容される折曲げ罫線2を形成している。
【0032】
後面壁部11の両側縁部には、後述する保持壁部13の差込みフラップ13a,13aが差込まれる差込み孔11a,11aを形成している。
【0033】
側面壁部12の上側中央面には、後述する外装ケース20の吊下げ孔25と対応して台形の窓部15を形成している。窓部15は、外装ケース20の吊下げ孔25に固定された吊下げ紐26の固定端26aの挿入が許容される大きさ及び形状に形成している。
また、窓部15の底辺側縁部には、折曲げ罫線2を介して、該窓部15と対応する大きさ及び形状の閉塞板15aが開閉自在に連設されている。
【0034】
すなわち、内装ケース10を被収容物Aが保持される保持形態に折り曲げたまま、図7に示す角筒状形態に組み立てられた外装ケース20に収容した際、内装ケース10の窓部15と外装ケース20の吊下げ孔25とが互いに対向するので、吊下げ孔25の内側へ突出させて抜止め固定した吊下げ紐26の固定端26aが内装ケース10の窓部15に挿入される。
【0035】
つまり、外装ケース20の吊下げ孔25に固定された吊下げ紐26の固定端26aが内装ケース10の側面壁部12に対し押し付けられるのを回避することができるので、側面壁部12が内側へ撓んだり変形したりすることがなく、内装ケース10の側面壁部12,12と、外装ケース20の右側壁部22及び左側壁面23とを互いに面接触させた状態を保つことができる。
【0036】
上述の壁部12,22及び12,23を互いに面接触させることにより、内装ケース10及び外装ケース20が変形しにくくなり、被収容物Aの収容状態を維持するのに必要な強度が得られる。
【0037】
保持壁部13の遊端側縁部には、図4、図5に示すように、後面壁部11の差込み孔11a,11aに対し差込まれる差込みフラップ13a,13aを連設している。また、差込みフラップ13aの基端側縁部に沿って折り曲げられる折曲げ部分には、差込み孔11aに対し差込まれる方向及び角度に折り曲げが許容される折曲げ罫線2を差込みフラップ13aの基端側縁部と平行して2本形成している。
【0038】
保持壁部13の中央面には、被収容物Aを側面から見た外観形状と対応する大きさ及び形状に切り欠いてなる保持孔14を形成している。また、保持孔14の幅方向中央部から幅方向両縁側部に至るまでの距離は、被収容物Aの一例であるワインボトルの半径と略一致する長さに設定している。
【0039】
保持壁部13の幅方向中央部に沿って折り曲げられる折曲げ部分、すなわち、保持壁部13の保持孔14より上側中央面及び該保持孔14より下側中央面には、被収容物Aが保持される方向及び角度に折り曲げが許容される折曲げ罫線2を形成している。
つまり、側面壁部12より幅広に形成された保持壁部13を、その幅方向中央部に形成された折曲げ罫線2に沿って該保持壁部13の中央部が正面方向(図4、図5の手前側)に向けてV字状(90度)に突出される方向及び角度に折り曲げることにより、被収容物Aの軸芯を中心として、該被収容物Aの左右半分を保持することが可能となる。
【0040】
被収容物Aの底部Aaを保持する保持孔14の下縁部は、被収容物Aの底部Aaを側面から見た外観形状と対応する横幅及び形状に形成している。
被収容物Aの口部Abを保持する保持孔14の上縁部は、被収容物Aの口部Abを側面から見た外観形状と対応する横幅及び形状に形成している。
被収容物Aの胴部Acを保持する保持孔14の下縁部から上縁部に至るまでの両側縁部は、被収容物Aの胴部Acを側面から見た外観形状と対応する横幅及び形状に形成している。
【0041】
保持孔14の下側対向縁部間には、被収容物Aの底部Aaを側面から見た外観形状と対応して該底部Aaの側面が保持される方向及び角度に折曲げられる底部保持部14aを連設している。
【0042】
保持孔14の上側対向縁部間には、被収容物Aの口部Abを側面から見た外観形状と対応して該口部Abの側面が保持される方向及び角度に折曲げられる口部保持部14bを連設している。
【0043】
底部保持部14aと口部保持部14bの連設側縁部に沿って折り曲げられる折曲げ部分と、底部保持部14aと口部保持部14bの幅方向中央部に沿って折り曲げられる折曲げ部分には、被収容物Aの底部Aaと口部Abの側面が保持される方向及び角度に折り曲げが許容される折曲げ罫線2を形成している。
また、被収容物Aの底部Aaの下面を保持する保持孔14の下縁部は、被収容物Aの曲面を有する底部Aaの下面と対応する曲面形状に形成している。
【0044】
すなわち、被収容物Aを底部Aaが下向きで、口部Abが上向きとなる姿勢に保持したまま保持壁部13の保持孔14に嵌め込んだ際、保持孔14の下縁部が被収容物Aの底部Aaの下面に沿って押し付けられる(図7参照)。
【0045】
これにより、被収容物Aの曲面を有する底部Aaを保持孔14の直線に形成された下縁部で保持するよりも、被収容物Aの底部Aaの下面と保持孔14の下縁部との接する部分が長くなり、被収容物Aを安定した位置及び姿勢に保持することができる。
【0046】
前記外装ケース20は、図7、図8に示すように、正面から見て矩形状に形成された後側壁部21と、後側壁部21の両側縁部に連設された右側壁部22と左側壁部23と、左側壁部23の遊端側縁部に連設された前側壁部24とで構成している。
【0047】
後側壁部21の上縁部には上蓋部21aを連設し、該後側壁部21の下縁部には底蓋フラップ21bを連設している。また、上蓋部21aの遊端側縁部には差込みプラップ21cを連設している。
【0048】
右側壁部22の上縁部には折込みフラップ22aを連設し、該右側壁部22の下縁部には折込みフラップ22bを連設している。
左側壁部23の上縁部には折込みフラップ23aを連設し、該左側壁部23の下縁部には折込みフラップ23bを連設している。
【0049】
前側壁部24の上縁部には差込みフラップ24aを連設し、該前側壁部24の下縁部には底蓋フラップ24bを連設している。また、前側壁部24の遊端側縁部には接合片24cを連設している。
差込みフラップ21cの連設側中央部には、差込みフラップ24aが差込まれる差込み孔21dを形成している。また、差込みフラップ21cの基端側両側部には、折込みフラップ22a,23aを重ね合せてなる肉厚より幅広に切り欠いてなる切欠き部21eを形成している。
【0050】
折込みフラップ22a,23aの連設側前縁部には、前側壁部24の左右上端に対し当接される当接部22c,23cを形成している。この当接部22c,23cは、角筒状に組み立てられた外装ケース20の上面側開口部を折込みフラップ22a,23aで閉塞した際、前側壁部24の左右上端に当接される
つまり、折込みフラップ22a,23aを、角筒状に組み立てられた外装ケース20の上面側開口部と対向する方向へ折曲げて上下に重ね合わせた際、当接部22c,23cが前側壁部24の左右上端に当接される。これにより、折込みフラップ22a,23aが外装ケース20の内側へ押し込まれるのを防止することができる。
【0051】
底蓋フラップ21bの斜辺には折曲げ片21fを連設し、折込みフラップ23bの斜辺には折曲げ片23fを連設している。
また、底蓋フラップ21bと折曲げ片21fの連設側縁部に沿って折り曲げられる折曲げ部分と、折込みフラップ23bと折曲げ片23fの連設側縁部に沿って折り曲げられる折曲げ部分には、外装ケース20の内部に向けて折り曲げが許容される折曲げ罫線2を形成している。
【0052】
右側壁部22及び左側壁部23には、吊下げ紐26の左右固定端26aが抜止め固定される吊下げ孔25を形成している。つまり、吊下げ紐26の左右固定端26aを右側壁部22及び左側壁部23の吊下げ孔25に対し外側から挿通して抜止め固定する。
【0053】
なお、上述の折曲げ罫線2を内装ケース10及び外装ケース20の各折曲げ部分に形成する場合、例えば内装ケース10及び外装ケース20を平面展開してなる大きさ及び形状に、約0.3mmの厚さを有する透明又は半透明のプラスチックシートを型抜きする際に形成する(図3、図9参照)。
【0054】
また、折曲げ罫線2は、図示しない罫線刃により長手方向から見てV字状に1条形成しているが、各折曲げ部分に沿って複数条平行に形成してもよい。また、プラスチックシートを型抜きしてから形成してもよい。
【0055】
上述の被収容物Aが保持される保持形態に折り曲げられた内装ケース10を外装ケース20に収容する場合、予め外装ケース20を角筒状形態に組み立てておく必要がある。
【0056】
先ず、後側壁部21と、右側壁部22と、左側壁部23と、前側壁部24と、接合片24cとを折曲げ罫線2に沿って内側へ折り曲げるとともに、右側壁部22の遊端側縁部に対し前側壁部24の接合片24cを重ね合せて接着剤で接着固定する。
これにより、外装ケース20を上面側及び下面側が開口された筒状に組み立てることができる。
【0057】
次に、底蓋フラップ21bの折曲げ片21fに折込みフラップ22bを重ね合せて接着剤で接着固定し、折込みフラップ23bの折曲げ片23fに底蓋フラップ24bを重ね合せて接着剤で接着固定する。
【0058】
次に、外装ケース20を扁平形態に折り畳む場合、外装ケース20を扁平状態に折り畳み変形させながら、底蓋フラップ21b及び折曲げ片21fと、折込みフラップ23b及び折曲げ片23fを折曲げ罫線2に沿って内側へ折り曲げ、扁平状態に折り畳まれる外装ケース20の下面側開口部内に収容する。
これにより、外装ケース20を扁平形態に折り畳むことができる。
【0059】
次に、外装ケース20を角筒状形態に組み立てる場合、外装ケース20を扁平状態から角筒状態に変形させながら、外装ケース20の下面側開口部内に折り畳み収容された底蓋フラップ21b及び折込みフラップ22bと、折込みフラップ23b及び底蓋フラップ24bとを外側へ押し出して、底蓋フラップ21bと底蓋フラップ24bとを互いに係止する。
これにより、外装ケース20の下面側開口部が閉塞され、上面側開口部のみが開口された角筒状形態に組み立てることができる。
【0060】
上述した被収容物包装体1によりワインボトル型の被収容物Aを包装する包装方法を説明する。
先ず、内装ケース10の左右の保持壁部13を、該保持壁部13の中央部が正面方向(図4、図5の手前側)に向けてV字状に突出される方向及び角度に折り曲げる。
【0061】
また、底部保持部14a及び口部保持部14bを外側に向けてV字状に突出するように折り曲げて、被収容物Aの底部Aa及び口部Abの側面が保持される方向及び角度に変形した後、保持壁部13の差込みフラップ13a,13aを後面壁部11の差込み孔11a,11aにそれぞれ差込み固定する。
【0062】
これにより、左右の保持壁部13を、被収容物Aの軸芯を中心として、該被収容物Aの左右半分がそれぞれ保持される方向及び角度に折り曲げた状態に固定することができる(図4、図5参照)。
【0063】
次に、左右の側面壁部12を正面方向(図2の手前側)に向けて平行する角度に折り曲げ、左右の保持壁部13のV字状に折り曲げられた中央角部を互いに当接又は近接するとともに、該保持壁部13の保持孔14が相対向する保持形態に折り曲げる(図2参照)。
【0064】
内装ケース10を保持形態に折り曲げる際、左右の保持壁部13に形成された保持孔14に対し、被収容物Aを口部Abが上向きとなる姿勢に保持しまま左右半分ずつ嵌め込む。
【0065】
被収容物Aを保持壁部13の保持孔14に嵌め込んだ際、被収容物Aの底部Aa、口部Ab、胴部Acの側面に沿って保持孔14の内側縁部が押し付けられる。
つまり、保持孔14の内側縁部は、被収容物Aの底部Aa、口部Ab、胴部Acの周面に対し、該被収容物Aの軸芯を中心として上方から見てX字状に押し付けられる。
【0066】
また、被収容物Aの底部Aa及び口部Abの左右側面に対し、保持壁部13の底部保持部14a及び口部保持部14bがそれぞれ押し付けられ、底部保持部14a及び口部保持部14bの復元力によって保持される。
また、保持孔14の下縁部が被収容物Aの底部Aaの下面に沿って押し付けられるので、被収容物Aを安定した位置及び姿勢に保持することができる(図7参照)。
【0067】
次に、被収容物Aが保持された内装ケース10を、予め図7に示す角筒状形態に組み立てられた外装ケース20内に対し該外装ケース20の上面側開口部から長手方向に収容する。
【0068】
内装ケース10を保持形態に折り曲げたまま外装ケース20内に収容した後、右側壁部22の折込みフラップ22a及び左側壁部23の折込みフラップ23aを、外装ケース20の上面側開口部が閉塞される方向へ折り曲げて上下に重ね合わせるとともに、折込みフラップ22a,23aの当接部22c,23cを前側壁部24の左右上端に当接する。
【0069】
次に、上蓋部21aを、外装ケース20の上面側開口部が閉塞される方向へ折り曲げて折込みフラップ22a,23aの上面に重ね合せるとともに、上蓋部21aの差込みフラップ21cを前側壁部24と折込みフラップ22a,23aとの隙間に上方から差し込む。
【0070】
この後、前側壁部24の差込みフラップ24aを差込みフラップ21cの差込み孔21dに前方から差込んで、外装ケース20の上面側開口部を閉塞すれば、被収容物包装体1による被収容物Aの包装が完了する。
【0071】
以上のように、内装ケース10を保持形態に折り曲げる際、ワインボトル型の被収容物Aを、左右の保持壁部13の保持孔14に対し該被収容物Aの軸芯を中心として左右半分ずつ嵌め込んで保持する。この後、被収容物Aが保持された内装ケース10を保持形態に折り曲げたまま外装ケース20内に収容して包装する。
【0072】
つまり、左右の保持壁部13の保持孔14の内側縁部が被収容物Aの底部Aa、口部Ab、胴部Acの外周面に対し上方から見てX字状に押し付けられるので、持運び時或いは運搬時において、内装ケース10により保持した被収容物Aに振動や衝撃が付加されても、被収容物Aがガタ付きにくく、被収容物Aの位置や姿勢が変位することがなく、包装時の位置及び姿勢を保ったまま持運び及び運搬することができる。
【0073】
また、被収容物Aが包装された内装ケース10或いは内装ケース10が収容された外装ケース20を落すか衝突させる等しても、その時に付加される衝撃が内装ケース10及び外装ケース20の変形によって吸収・緩和されるため、被収容物Aに対し衝撃が直接付加されることがなく、被収容物Aが破損又は損傷するのを防止することができる。
【0074】
また、保持形態に折り曲げられた内装ケース10を、角筒状形態に組み立てられた外装ケース20に収容した際、内装ケース10の後面壁部11及び側面壁部12が、角筒状形態に組み立てられた外装ケース20の後側壁部21及び右側壁部22及び左側壁部23に対し押し付けられるとともに、対向する壁部が互いに面接触されるので、内装ケース10の側面壁部12及び保持壁部13を保持形態に折り曲げられた方向及び角度に拘束することができる。
【0075】
これにより、外装ケース20に収容している間は、内装ケース10による被収容物Aの保持が解除される心配がなく、被収容物Aの保持状態を維持することができる。また、被収容物Aが保持された内装ケース10を外装ケース20から取り出した際、外装ケース20による内装ケース10の拘束が解除され、内装ケース10による被収容物Aの保持が解除されるので、被収容物Aの取り出しが簡単に行える。
【0076】
図9は、保持孔14の両側縁部に被収容物Aの胴部Acが保持される胴部保持部14cをそれぞれ連設し、該保持孔14の下縁部に被収容物Aの底部Aaの下面が保持される底部保持部14dを連設した内装ケース10の他の例1を示す展開正面図である。
【0077】
本例1の内装ケース10は、胴部保持部14cと底部保持部14dの連設側縁部に沿って折り曲げられる折曲げ部分と、底部保持部14dの幅方向中央部に沿って折り曲げられる折曲げ部分には、被収容物Aの底部Aaと胴部Acが保持される方向及び角度に折り曲げが許容される折曲げ罫線2を形成している。
【0078】
つまり、内装ケース10で被収容物Aを保持する際、左右の胴部保持部14cを外側に向けて突出するように折り曲げて、被収容物Aの胴部Acの側面が保持される方向及び角度に変形する。
【0079】
また、底部保持部14dを外側に向けて突出するように折り曲げて、被収容物Aの底部Aaの下面が保持される方向及び角度に変形した後、胴部保持部14cを保持孔14に嵌め込まれる被収容物Aの胴部Acの側面に押し付け、底部保持部14dを保持孔14に嵌め込まれる被収容物Aの底部Aaの下面に押し付ける。
【0080】
これにより、保持孔14の両側縁部のみで被収容物Aの胴部Acを保持したり、保持孔14の下縁部のみで被収容物Aの底部Aaの下面を保持するよりも、被収容物Aの胴部Acに対する胴部保持部14cの接触面積と、底部Aaに対する底部保持部14dの接触面積とが大きく、被収容物Aの位置及び姿勢がさらに安定するので、被収容物Aが胴部保持部14cより外側へ変位しようとするのを防止することができる。なお、胴部保持部14cを、保持孔14の一側縁部に連設してもよい。
【0081】
図10は、保持孔14の両側縁部間に被収容物Aの胴部Acが保持される一つの胴部保持部14eを連設した内装ケース10の他の例2を示す展開正面図である。
【0082】
本例2の内装ケース10は、胴部保持部14eの連設側縁部と幅方向中央部に沿って折り曲げられる折曲げ部分には、被収容物Aの胴部Acが保持される方向及び角度に折り曲げが許容される折曲げ罫線2を形成している。
【0083】
つまり、内装ケース10で被収容物Aを保持する際、胴部保持部14eを外側に向けて突出するように折り曲げて、被収容物Aの胴部Acが保持される方向及び角度に変形した後、胴部保持部14eを保持孔14に嵌め込まれる被収容物Aの胴部Acの側面に押し付ける。
【0084】
これにより、2枚の胴部保持部14cで被収容物Aの胴部Acを保持するよりも、被収容物Aの胴部Acに対する胴部保持部14eの接触面積が大きく、被収容物Aの位置及び姿勢がさらに安定するとともに、被収容物Aが胴部保持部14eよりも外側へ変位しようとするのを防止することができる。
【0085】
図11は、前記被収容物Aよりもサイズが小さい2つの被収容物Bを、保持壁部13に形成された上下の保持孔14にそれぞれ嵌め込んで保持する内装ケース10の他の例3を示す展開正面図、図12は図11の内装ケース10による被収容物Bの保持状態を示す正面斜視図である。
【0086】
本例3の内装ケース10は、保持壁部13の上側中央面及び下側中央面に、被収容物Bを側面から見た外観形状と対応して同一の大きさ及び形状の保持孔14を同一方向に向けて形成している。なお、被収容物Bは、前記被収容物Bに対し1/2以下のサイズ(容量)に形成されている。
【0087】
すなわち、内装ケース10を保持形態に折り曲げて、左右の保持壁部13に形成された上下の保持孔14に対し被収容物Bを左右半分ずつ嵌め込んで保持する。
これにより、被収容物Aよりもサイズが小さい被収容物Bを上下に保持することができるので、前記実施形態と略同等の作用及び効果を奏することができる。
また、2つの被収容物Bを一括して包装するので、運搬効率が向上するとともに、包装コストの低減を図ることができる。
【0088】
なお、内装ケース10の保持壁部13及び保持孔14を、2つの被収容物Aの保持が許容される大きさ及び形状に形成すれば、被収容物Bよりもサイズが大きい被収容物Aを上下に保持することができる。
図11中のBaは底部、Bbは口部、Bcは胴部である。
【0089】
図13は、被収容物Aが保持された2つの内装ケース10を一つの外装ケース20に対し並列に収容する被収容物包装体1の他の包装例を示す正面斜視図である。
【0090】
本包装例の被収容物包装体1は、2つの内装ケース10を、被収容物Aが保持される保持形態に折り曲げたまま、該被収容物包装体の収容が許容される大きさ及び形状に形成された上方から見て横長形状の外装ケース20に対し並列に収容する。
【0091】
すなわち、2つの内装ケース10の後面壁部11を外装ケース20の後側壁部21に面接触させ、隣り合う内装ケース10の一方の対向する側面壁部12を互いに面接触させ、該内装ケース10の他方の側面壁部12を外装ケース20の右側壁部22と左側壁部23に面接触させて、2つの内装ケース10を外装ケース20により保持形態に折り曲げられた状態に拘束する。
【0092】
これにより、2つの内装ケース10に保持された被収容物Aの位置や姿勢が変位することがなく、包装時の位置及び姿勢を保ったまま一括して持運び及び運搬することができるので、前記実施形態と略同等の作用及び効果を奏することができる。
【0093】
なお、外装ケース20の大きさ及び形状を、被収容物Aが保持された内装ケース10の収容数に対応して変更してもよい。
また、被収容物Bが上下に保持された2つの内装ケース10を一つの外装ケース20に対し並列に収容することもできる。
【0094】
この発明の構成と、前記実施形態との対応において、
この発明の把持部材は、実施形態の吊下げ紐26に対応し、
以下同様に、
側面保持部は、底部保持部14aと、口部保持部14bと、胴部保持部14eに対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
【0095】
例えば被収容物Aが保持された内装ケース10の側面壁部12,12の開放側対向縁部を粘着テープで固定して保持形態に折り曲げられた状態を維持する。或いは、被収容物Aが保持された内装ケース10の外面に、例えば紐、フィルム等を巻き付けて保持形態に折り曲げられた状態を維持してもよい。
【0096】
また、例えば上方から見て半円形状、円弧形状等に湾曲された保持壁部13の保持孔14に被収容物Aを左右半分ずつ嵌め込んで保持してもよい。
また、保持孔14は、例えば化粧品、薬液、或いは、花や樹木等の植物が植えられた植木鉢、容器、商品等の被収容物Aの大きさ及び形状に応じて変更してもよい。
また、接着剤に代わる固定方法として、例えば熱溶着装置、超音波溶接装置等で溶着固定してもよい。
【符号の説明】
【0097】
A,B…被収容物
Aa,Ba…底部
Ab,Bb…口部
Ac,Bc…胴部
1…被収容物包装体
2…折曲げ罫線
10…内装ケース
11…後面壁部
11a…差込み孔
12…側面壁部
13…保持壁部
13a…差込みフラップ
14…保持孔
14a,14d…底部保持部
14b…口部保持部
14c,14e…胴部保持部
20…外装ケース
21…後側壁部
22…右側壁部
23…左側壁部
24…前側壁部
25…吊下げ孔
26…吊下げ紐
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えば飲み物が充填された容器、或いは、化粧品、タバコ、文具、玩具、食品、刃物、調理器具、植物が植えられた植木鉢等の被収容物を包装する
際に用いられる被収容物包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、上記被収容物を包装する包装体として、例えば既に提案済みの包装体(特許文献1参照)には、一対の物品保持具の窓開き部に貼着された伸縮フィルムを被保持物品に密着させて拘束した後、該各物品保持具の基板を接着剤で接着して保持する。この後、被保持物品を一対の物品保持具で保持したまま、断面が矩形状の外装カートン内に収納して被保持物品を宙吊り状態に包装する構成が開示されている。
【0003】
しかし、被保持物品を保持する伸縮フィルムは伸び縮みしやすいので、被保持物品の保持位置が安定せず、持運び時或いは運搬時に付加される振動により被保持物品の位置及び姿勢が変位しやすく、包装時の位置及び姿勢を保ったまま持運び及び運搬することが困難である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特願2006−353622号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は、被収容物を安定した位置及び姿勢に保持することができるとともに、包装時の位置及び姿勢を保ったまま持運び及び運搬することができる被収容物包装体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明は、被収容物の高さよりも長尺に形成された後面壁部と、該後面壁部の対向する縁部に対し折曲げ自在に連設された一対の側面壁部と、該各側面壁部の遊端側縁部に対し折曲げ自在に連設された左右の保持壁部とを備え、前記保持壁部の中央面に、前記被収容物を側面から見た外観形状と対応する大きさ及び形状の保持孔を形成し、前記保持壁部を、前記被収容物の軸芯を中心として該被収容物の半分が前記保持孔により保持される保持形態に変形可能に形成した被収容物包装体であることを特徴とする。
【0007】
すなわち、被収容物包装体の左右の保持壁部を、被収容物の軸芯を中心として、該被収容物の左右半分が保持される形状(例えば上方から見て三角形、半円形状、円弧形状等)に変形した後、左右の側面壁部を同一方向(正面方向)に向けて平行する角度に折り曲げ、左右の保持壁部の保持孔が相対向する保持形態に折り曲げる。被収容物包装体を保持形態に折り曲げる際、被収容物を、左右の保持壁部の保持孔に対し該被収容物の軸芯を中心として左右半分ずつ嵌め込んで保持する。
【0008】
つまり、被収容物の左右半分を、該被収容物を側面から見た外観形状と対応する大きさ及び形状に形成された左右の保持壁部の保持孔に嵌め込んで保持するため、被収容物を安定した位置及び姿勢に保持することができる。
【0009】
また、この発明の態様として、前記被収容物の底部下面と対向する前記保持孔の下縁部を、該被収容物の底部下面と対応する形状に形成することができる。
すなわち、保持壁部の保持孔に対し被収容物を嵌め込んだ際、保持孔の下縁部が被収容物の底部下面に沿って押し付けられる。
【0010】
これにより、保持孔の直線に形成された下縁部で被収容物の底部を保持するよりも、保持孔の下縁部と被収容物の底部下面との接する部分が長くなり、被収容物を安定した位置及び姿勢に保持することができる。
【0011】
また、この発明の態様として、前記保持孔の両側縁部間に、前記被収容物の側面と対応して該側面が保持される方向及び角度に折曲げ自在な側面保持部を連設することができる。
すなわち、被収容物包装体で被収容物を保持する際、側面保持部(例えば底部保持壁、口部保持壁、胴部保持壁等)を外側に向けて突出するように折り曲げて、被収容物の側面(例えば底部側面、口部側面、胴部側面等)に、該側面が保持される方向及び角度に変形された側面保持部を押し付ける。
【0012】
これにより、保持孔の両側縁部のみで被収容物の側面を保持するよりも、被収容物の側面に対する側面保持部の接触面積が大きく、被収容物の位置及び姿勢がさらに安定するとともに、被収容物が側面保持部より外側へ変位しようとするのを防止することができる。
【0013】
また、この発明の態様として、前記保持孔の下縁部に、前記被収容物の底部下面と対応して該底部下面が保持される方向及び角度に折曲げ自在な底部保持部を連設することができる。
すなわち、被収容物包装体で被収容物を保持する際、底部保持部を外側に向けて突出するように折り曲げて、被収容物の底部下面に、該底部下面が保持される方向及び角度に変形された底部保持部を押し付ける。
【0014】
これにより、保持孔の下縁部のみで被収容物の底部下面を保持するよりも、底部保持部と被収容物の底部下面との接触面積が大きく、被収容物の位置及び姿勢をさらに安定させることができる。
【0015】
この発明の態様として、前記保持孔の一側縁部又は両側縁部に、前記被収容物の胴部側面と対応して該胴部側面が保持される方向及び角度に折曲げ自在な胴部保持部を連設することができる。
すなわち、被収容物包装体で被収容物を保持する際、胴部保持部を外側に向けて突出するように折り曲げて、被収容物の胴部側面に、該胴部側面が保持される方向及び角度に変形された胴部保持部を押し付ける。
【0016】
これにより、保持孔の両側縁部のみで被収容物の胴部側面を保持するよりも、被収容物の側面に対する胴部保持部の接触面積が大きく、被収容物の位置及び姿勢がさらに安定するとともに、被収容物が胴部保持部より外側へ変位しようとするのを防止することができる。
【0017】
また、この発明の態様として、前記被収容物包装体を、前記被収容物が保持される保持形態に折り曲げられるシート状の内装ケースで構成し、前記内装ケースが保持形態に折り曲げられたまま収容が許容される大きさ及び形状に形成され、該内装ケースの各壁部が保持形態に折り曲げられた方向及び角度に拘束する角筒状形態に組み立てられた外装ケースを備えることができる。
【0018】
すなわち、内装ケースを、被収容物が保持される保持形態に折り曲げたまま外装ケースに収容した際、該内装ケースの後面壁部及び側面壁部を外装ケースの後側壁部及び両側壁部に対し押し付けるとともに、対向する壁部を互いに面接触させて、内装ケースを保持形態に折り曲げられた状態に拘束する。
【0019】
これにより、内装ケースによる被収容物の保持が解除される心配がなく、被収容物の保持状態を維持することができる。また、被収容物が保持された内装ケースを外装ケースから取り出した際、外装ケースによる内装ケースの拘束が解除され、該内装ケースによる被収容物の保持が解除されるので、被収容物の取り出しが簡単に行える。
【0020】
また、この発明の態様として、前記外装ケースの対向する壁部に、該外装ケースを持ち上げるための把持部材の両固定端が抜止め固定される端部固定孔を形成し、前記外装ケースの端部固定孔と対向する前記被収容物包装体の壁部に、該端部固定孔に固定された前記固定端の挿入が許容される窓部を形成することができる。
【0021】
すなわち、保持形態に折り曲げられた内装ケースを外装ケースに収容した際、外装ケースの吊下げ孔に抜止め固定された把持部材の固定端が内装ケースの窓部に挿入され、把持部材の固定端が内装ケースの壁部に対し押し付けられるのを回避することができる。
【0022】
これにより、内装ケースの壁部が内側へ撓んだり変形したりすることがなく、内装ケースの壁部と外装ケースの壁部とが互いに面接触されるので、被収容物の収容状態を維持するのに必要な強度が得られる。
【0023】
前記被収容物は、例えば飲み物が充填された容器、或いは、化粧品、タバコ、文具、玩具、食品、調理器具等で構成することができる。
また、容器は、例えばワインボトルやビール瓶等のガラス製容器、スチール缶やアルミ缶等の金属製容器、ペットボトル等のプラスチック製容器、花瓶や植木鉢、食器等のセラミックス製容器で構成することができる。なお、飲み物は、例えば酒類、飲料水、果汁、炭酸水等で構成することができる。
【0024】
また、被収容物包装体は、例えば立方体、長方形、三角形、四角形、多角形、丸筒形等の形状に組み立てられる筒状のケースで構成することができる。なお、被収容物包装体の大きさ及び形状は、上述の被収容物の大きさや形状、個数に応じて変更される。
【0025】
また、被収容物包装体は、例えば生分解性プラスチック、塩化ビニル(PVC)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、アモルファスポリエチレンテレフタレート(A−PET)等の透明、半透明、不透明に形成されたプラスチックシート、或いは、所望する表示内容が印刷されたプラスチックシート等で構成することができる。
また、外装ケースは、例えばプラスチック、紙、金属等の材質で形成されたシートで構成することができる。
【発明の効果】
【0026】
この発明によれば、被収容物を安定した位置及び姿勢に保持することができるとともに、被収容物の位置や姿勢が変位することがなく、包装時の位置及び姿勢を保ったまま持運び及び運搬することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】被収容物包装体による被収容物の包装状態を示す正面斜視図。
【図2】内装ケースを保持形態に折り曲げた状態を示す正面斜視図。
【図3】内装ケースの展開状態を示す正面図。
【図4】右側保持壁部を保持形態に折り曲げた状態を示す正面斜視図。
【図5】左側保持壁部を保持形態に折り曲げた状態を示す正面斜視図。
【図6】内装ケースによる被収容物の保持状態を示す正面斜視図。
【図7】外装ケースを角筒状形態に組み立てた状態を示す正面斜視図。
【図8】外装ケースの展開状態を示す正面図。
【図9】内装ケースの他の例1を示す展開正面図。
【図10】内装ケースの他の例2を示す展開正面図。
【図11】内装ケースの他の例3を示す展開正面図。
【図12】図11の内装ケースによる被収容物の保持状態を示す正面斜視図。
【図13】被収容物包装体による被収容物の他の包装例を示す正面斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0028】
この発明の一実施形態を以下図面に基づいて詳述する。
図1は被収容物包装体1による被収容物Aの包装状態を示す正面斜視図、図2は内装ケース10を保持形態に折り曲げた状態を示す正面斜視図、図3は内装ケース10の展開状態を示す正面図、図4は右側保持壁部13を保持形態に折り曲げた状態を示す正面斜視図、図5は左側保持壁部13を保持形態に折り曲げた状態を示す正面斜視図、図6は内装ケース10による被収容物Aの保持状態を示す正面斜視図、図7は外装ケース20を角筒状形態に組み立てた状態を示す正面斜視図、図8は外装ケース20の展開状態を示す正面図である。
【0029】
本実施形態の被収容物包装体1は、図1に示すように、ワインボトル型を有する被収容物Aが保持される保持形態に折り曲げられるシート状の内装ケース10と、該内装ケース10を被収容物Aが保持される保持形態に折り曲げたまま長手方向に収容される角筒状に組み立てられるシート状の外装ケース20とで構成している。
なお、被収容物Aは、例えばワインボトル、ビール瓶等のサイズ(容量)が大きいガラス製容器で構成している。
【0030】
前記内装ケース10は、図2、図3に示すように、被収容物Aの高さよりも長尺に形成された正面から見て矩形状の後面壁部11と、後面壁部11の対向する両側縁部に連設された一対の側面壁部12と、側面壁部12の遊端側縁部に連設された該側面壁部12より幅広の保持壁部13とで構成している。
【0031】
後面壁部11と側面壁部12の連設側縁部に沿って折り曲げられる折曲げ部分と、側面壁部12と保持壁部13の連設側縁部に沿って折り曲げられる折曲げ部分には、側面壁部12及び保持壁部13が正面方向(図4、図5の手前側)に向けて折り曲げられ、被収容物Aが保持される方向及び角度に折り曲げが許容される折曲げ罫線2を形成している。
【0032】
後面壁部11の両側縁部には、後述する保持壁部13の差込みフラップ13a,13aが差込まれる差込み孔11a,11aを形成している。
【0033】
側面壁部12の上側中央面には、後述する外装ケース20の吊下げ孔25と対応して台形の窓部15を形成している。窓部15は、外装ケース20の吊下げ孔25に固定された吊下げ紐26の固定端26aの挿入が許容される大きさ及び形状に形成している。
また、窓部15の底辺側縁部には、折曲げ罫線2を介して、該窓部15と対応する大きさ及び形状の閉塞板15aが開閉自在に連設されている。
【0034】
すなわち、内装ケース10を被収容物Aが保持される保持形態に折り曲げたまま、図7に示す角筒状形態に組み立てられた外装ケース20に収容した際、内装ケース10の窓部15と外装ケース20の吊下げ孔25とが互いに対向するので、吊下げ孔25の内側へ突出させて抜止め固定した吊下げ紐26の固定端26aが内装ケース10の窓部15に挿入される。
【0035】
つまり、外装ケース20の吊下げ孔25に固定された吊下げ紐26の固定端26aが内装ケース10の側面壁部12に対し押し付けられるのを回避することができるので、側面壁部12が内側へ撓んだり変形したりすることがなく、内装ケース10の側面壁部12,12と、外装ケース20の右側壁部22及び左側壁面23とを互いに面接触させた状態を保つことができる。
【0036】
上述の壁部12,22及び12,23を互いに面接触させることにより、内装ケース10及び外装ケース20が変形しにくくなり、被収容物Aの収容状態を維持するのに必要な強度が得られる。
【0037】
保持壁部13の遊端側縁部には、図4、図5に示すように、後面壁部11の差込み孔11a,11aに対し差込まれる差込みフラップ13a,13aを連設している。また、差込みフラップ13aの基端側縁部に沿って折り曲げられる折曲げ部分には、差込み孔11aに対し差込まれる方向及び角度に折り曲げが許容される折曲げ罫線2を差込みフラップ13aの基端側縁部と平行して2本形成している。
【0038】
保持壁部13の中央面には、被収容物Aを側面から見た外観形状と対応する大きさ及び形状に切り欠いてなる保持孔14を形成している。また、保持孔14の幅方向中央部から幅方向両縁側部に至るまでの距離は、被収容物Aの一例であるワインボトルの半径と略一致する長さに設定している。
【0039】
保持壁部13の幅方向中央部に沿って折り曲げられる折曲げ部分、すなわち、保持壁部13の保持孔14より上側中央面及び該保持孔14より下側中央面には、被収容物Aが保持される方向及び角度に折り曲げが許容される折曲げ罫線2を形成している。
つまり、側面壁部12より幅広に形成された保持壁部13を、その幅方向中央部に形成された折曲げ罫線2に沿って該保持壁部13の中央部が正面方向(図4、図5の手前側)に向けてV字状(90度)に突出される方向及び角度に折り曲げることにより、被収容物Aの軸芯を中心として、該被収容物Aの左右半分を保持することが可能となる。
【0040】
被収容物Aの底部Aaを保持する保持孔14の下縁部は、被収容物Aの底部Aaを側面から見た外観形状と対応する横幅及び形状に形成している。
被収容物Aの口部Abを保持する保持孔14の上縁部は、被収容物Aの口部Abを側面から見た外観形状と対応する横幅及び形状に形成している。
被収容物Aの胴部Acを保持する保持孔14の下縁部から上縁部に至るまでの両側縁部は、被収容物Aの胴部Acを側面から見た外観形状と対応する横幅及び形状に形成している。
【0041】
保持孔14の下側対向縁部間には、被収容物Aの底部Aaを側面から見た外観形状と対応して該底部Aaの側面が保持される方向及び角度に折曲げられる底部保持部14aを連設している。
【0042】
保持孔14の上側対向縁部間には、被収容物Aの口部Abを側面から見た外観形状と対応して該口部Abの側面が保持される方向及び角度に折曲げられる口部保持部14bを連設している。
【0043】
底部保持部14aと口部保持部14bの連設側縁部に沿って折り曲げられる折曲げ部分と、底部保持部14aと口部保持部14bの幅方向中央部に沿って折り曲げられる折曲げ部分には、被収容物Aの底部Aaと口部Abの側面が保持される方向及び角度に折り曲げが許容される折曲げ罫線2を形成している。
また、被収容物Aの底部Aaの下面を保持する保持孔14の下縁部は、被収容物Aの曲面を有する底部Aaの下面と対応する曲面形状に形成している。
【0044】
すなわち、被収容物Aを底部Aaが下向きで、口部Abが上向きとなる姿勢に保持したまま保持壁部13の保持孔14に嵌め込んだ際、保持孔14の下縁部が被収容物Aの底部Aaの下面に沿って押し付けられる(図7参照)。
【0045】
これにより、被収容物Aの曲面を有する底部Aaを保持孔14の直線に形成された下縁部で保持するよりも、被収容物Aの底部Aaの下面と保持孔14の下縁部との接する部分が長くなり、被収容物Aを安定した位置及び姿勢に保持することができる。
【0046】
前記外装ケース20は、図7、図8に示すように、正面から見て矩形状に形成された後側壁部21と、後側壁部21の両側縁部に連設された右側壁部22と左側壁部23と、左側壁部23の遊端側縁部に連設された前側壁部24とで構成している。
【0047】
後側壁部21の上縁部には上蓋部21aを連設し、該後側壁部21の下縁部には底蓋フラップ21bを連設している。また、上蓋部21aの遊端側縁部には差込みプラップ21cを連設している。
【0048】
右側壁部22の上縁部には折込みフラップ22aを連設し、該右側壁部22の下縁部には折込みフラップ22bを連設している。
左側壁部23の上縁部には折込みフラップ23aを連設し、該左側壁部23の下縁部には折込みフラップ23bを連設している。
【0049】
前側壁部24の上縁部には差込みフラップ24aを連設し、該前側壁部24の下縁部には底蓋フラップ24bを連設している。また、前側壁部24の遊端側縁部には接合片24cを連設している。
差込みフラップ21cの連設側中央部には、差込みフラップ24aが差込まれる差込み孔21dを形成している。また、差込みフラップ21cの基端側両側部には、折込みフラップ22a,23aを重ね合せてなる肉厚より幅広に切り欠いてなる切欠き部21eを形成している。
【0050】
折込みフラップ22a,23aの連設側前縁部には、前側壁部24の左右上端に対し当接される当接部22c,23cを形成している。この当接部22c,23cは、角筒状に組み立てられた外装ケース20の上面側開口部を折込みフラップ22a,23aで閉塞した際、前側壁部24の左右上端に当接される
つまり、折込みフラップ22a,23aを、角筒状に組み立てられた外装ケース20の上面側開口部と対向する方向へ折曲げて上下に重ね合わせた際、当接部22c,23cが前側壁部24の左右上端に当接される。これにより、折込みフラップ22a,23aが外装ケース20の内側へ押し込まれるのを防止することができる。
【0051】
底蓋フラップ21bの斜辺には折曲げ片21fを連設し、折込みフラップ23bの斜辺には折曲げ片23fを連設している。
また、底蓋フラップ21bと折曲げ片21fの連設側縁部に沿って折り曲げられる折曲げ部分と、折込みフラップ23bと折曲げ片23fの連設側縁部に沿って折り曲げられる折曲げ部分には、外装ケース20の内部に向けて折り曲げが許容される折曲げ罫線2を形成している。
【0052】
右側壁部22及び左側壁部23には、吊下げ紐26の左右固定端26aが抜止め固定される吊下げ孔25を形成している。つまり、吊下げ紐26の左右固定端26aを右側壁部22及び左側壁部23の吊下げ孔25に対し外側から挿通して抜止め固定する。
【0053】
なお、上述の折曲げ罫線2を内装ケース10及び外装ケース20の各折曲げ部分に形成する場合、例えば内装ケース10及び外装ケース20を平面展開してなる大きさ及び形状に、約0.3mmの厚さを有する透明又は半透明のプラスチックシートを型抜きする際に形成する(図3、図9参照)。
【0054】
また、折曲げ罫線2は、図示しない罫線刃により長手方向から見てV字状に1条形成しているが、各折曲げ部分に沿って複数条平行に形成してもよい。また、プラスチックシートを型抜きしてから形成してもよい。
【0055】
上述の被収容物Aが保持される保持形態に折り曲げられた内装ケース10を外装ケース20に収容する場合、予め外装ケース20を角筒状形態に組み立てておく必要がある。
【0056】
先ず、後側壁部21と、右側壁部22と、左側壁部23と、前側壁部24と、接合片24cとを折曲げ罫線2に沿って内側へ折り曲げるとともに、右側壁部22の遊端側縁部に対し前側壁部24の接合片24cを重ね合せて接着剤で接着固定する。
これにより、外装ケース20を上面側及び下面側が開口された筒状に組み立てることができる。
【0057】
次に、底蓋フラップ21bの折曲げ片21fに折込みフラップ22bを重ね合せて接着剤で接着固定し、折込みフラップ23bの折曲げ片23fに底蓋フラップ24bを重ね合せて接着剤で接着固定する。
【0058】
次に、外装ケース20を扁平形態に折り畳む場合、外装ケース20を扁平状態に折り畳み変形させながら、底蓋フラップ21b及び折曲げ片21fと、折込みフラップ23b及び折曲げ片23fを折曲げ罫線2に沿って内側へ折り曲げ、扁平状態に折り畳まれる外装ケース20の下面側開口部内に収容する。
これにより、外装ケース20を扁平形態に折り畳むことができる。
【0059】
次に、外装ケース20を角筒状形態に組み立てる場合、外装ケース20を扁平状態から角筒状態に変形させながら、外装ケース20の下面側開口部内に折り畳み収容された底蓋フラップ21b及び折込みフラップ22bと、折込みフラップ23b及び底蓋フラップ24bとを外側へ押し出して、底蓋フラップ21bと底蓋フラップ24bとを互いに係止する。
これにより、外装ケース20の下面側開口部が閉塞され、上面側開口部のみが開口された角筒状形態に組み立てることができる。
【0060】
上述した被収容物包装体1によりワインボトル型の被収容物Aを包装する包装方法を説明する。
先ず、内装ケース10の左右の保持壁部13を、該保持壁部13の中央部が正面方向(図4、図5の手前側)に向けてV字状に突出される方向及び角度に折り曲げる。
【0061】
また、底部保持部14a及び口部保持部14bを外側に向けてV字状に突出するように折り曲げて、被収容物Aの底部Aa及び口部Abの側面が保持される方向及び角度に変形した後、保持壁部13の差込みフラップ13a,13aを後面壁部11の差込み孔11a,11aにそれぞれ差込み固定する。
【0062】
これにより、左右の保持壁部13を、被収容物Aの軸芯を中心として、該被収容物Aの左右半分がそれぞれ保持される方向及び角度に折り曲げた状態に固定することができる(図4、図5参照)。
【0063】
次に、左右の側面壁部12を正面方向(図2の手前側)に向けて平行する角度に折り曲げ、左右の保持壁部13のV字状に折り曲げられた中央角部を互いに当接又は近接するとともに、該保持壁部13の保持孔14が相対向する保持形態に折り曲げる(図2参照)。
【0064】
内装ケース10を保持形態に折り曲げる際、左右の保持壁部13に形成された保持孔14に対し、被収容物Aを口部Abが上向きとなる姿勢に保持しまま左右半分ずつ嵌め込む。
【0065】
被収容物Aを保持壁部13の保持孔14に嵌め込んだ際、被収容物Aの底部Aa、口部Ab、胴部Acの側面に沿って保持孔14の内側縁部が押し付けられる。
つまり、保持孔14の内側縁部は、被収容物Aの底部Aa、口部Ab、胴部Acの周面に対し、該被収容物Aの軸芯を中心として上方から見てX字状に押し付けられる。
【0066】
また、被収容物Aの底部Aa及び口部Abの左右側面に対し、保持壁部13の底部保持部14a及び口部保持部14bがそれぞれ押し付けられ、底部保持部14a及び口部保持部14bの復元力によって保持される。
また、保持孔14の下縁部が被収容物Aの底部Aaの下面に沿って押し付けられるので、被収容物Aを安定した位置及び姿勢に保持することができる(図7参照)。
【0067】
次に、被収容物Aが保持された内装ケース10を、予め図7に示す角筒状形態に組み立てられた外装ケース20内に対し該外装ケース20の上面側開口部から長手方向に収容する。
【0068】
内装ケース10を保持形態に折り曲げたまま外装ケース20内に収容した後、右側壁部22の折込みフラップ22a及び左側壁部23の折込みフラップ23aを、外装ケース20の上面側開口部が閉塞される方向へ折り曲げて上下に重ね合わせるとともに、折込みフラップ22a,23aの当接部22c,23cを前側壁部24の左右上端に当接する。
【0069】
次に、上蓋部21aを、外装ケース20の上面側開口部が閉塞される方向へ折り曲げて折込みフラップ22a,23aの上面に重ね合せるとともに、上蓋部21aの差込みフラップ21cを前側壁部24と折込みフラップ22a,23aとの隙間に上方から差し込む。
【0070】
この後、前側壁部24の差込みフラップ24aを差込みフラップ21cの差込み孔21dに前方から差込んで、外装ケース20の上面側開口部を閉塞すれば、被収容物包装体1による被収容物Aの包装が完了する。
【0071】
以上のように、内装ケース10を保持形態に折り曲げる際、ワインボトル型の被収容物Aを、左右の保持壁部13の保持孔14に対し該被収容物Aの軸芯を中心として左右半分ずつ嵌め込んで保持する。この後、被収容物Aが保持された内装ケース10を保持形態に折り曲げたまま外装ケース20内に収容して包装する。
【0072】
つまり、左右の保持壁部13の保持孔14の内側縁部が被収容物Aの底部Aa、口部Ab、胴部Acの外周面に対し上方から見てX字状に押し付けられるので、持運び時或いは運搬時において、内装ケース10により保持した被収容物Aに振動や衝撃が付加されても、被収容物Aがガタ付きにくく、被収容物Aの位置や姿勢が変位することがなく、包装時の位置及び姿勢を保ったまま持運び及び運搬することができる。
【0073】
また、被収容物Aが包装された内装ケース10或いは内装ケース10が収容された外装ケース20を落すか衝突させる等しても、その時に付加される衝撃が内装ケース10及び外装ケース20の変形によって吸収・緩和されるため、被収容物Aに対し衝撃が直接付加されることがなく、被収容物Aが破損又は損傷するのを防止することができる。
【0074】
また、保持形態に折り曲げられた内装ケース10を、角筒状形態に組み立てられた外装ケース20に収容した際、内装ケース10の後面壁部11及び側面壁部12が、角筒状形態に組み立てられた外装ケース20の後側壁部21及び右側壁部22及び左側壁部23に対し押し付けられるとともに、対向する壁部が互いに面接触されるので、内装ケース10の側面壁部12及び保持壁部13を保持形態に折り曲げられた方向及び角度に拘束することができる。
【0075】
これにより、外装ケース20に収容している間は、内装ケース10による被収容物Aの保持が解除される心配がなく、被収容物Aの保持状態を維持することができる。また、被収容物Aが保持された内装ケース10を外装ケース20から取り出した際、外装ケース20による内装ケース10の拘束が解除され、内装ケース10による被収容物Aの保持が解除されるので、被収容物Aの取り出しが簡単に行える。
【0076】
図9は、保持孔14の両側縁部に被収容物Aの胴部Acが保持される胴部保持部14cをそれぞれ連設し、該保持孔14の下縁部に被収容物Aの底部Aaの下面が保持される底部保持部14dを連設した内装ケース10の他の例1を示す展開正面図である。
【0077】
本例1の内装ケース10は、胴部保持部14cと底部保持部14dの連設側縁部に沿って折り曲げられる折曲げ部分と、底部保持部14dの幅方向中央部に沿って折り曲げられる折曲げ部分には、被収容物Aの底部Aaと胴部Acが保持される方向及び角度に折り曲げが許容される折曲げ罫線2を形成している。
【0078】
つまり、内装ケース10で被収容物Aを保持する際、左右の胴部保持部14cを外側に向けて突出するように折り曲げて、被収容物Aの胴部Acの側面が保持される方向及び角度に変形する。
【0079】
また、底部保持部14dを外側に向けて突出するように折り曲げて、被収容物Aの底部Aaの下面が保持される方向及び角度に変形した後、胴部保持部14cを保持孔14に嵌め込まれる被収容物Aの胴部Acの側面に押し付け、底部保持部14dを保持孔14に嵌め込まれる被収容物Aの底部Aaの下面に押し付ける。
【0080】
これにより、保持孔14の両側縁部のみで被収容物Aの胴部Acを保持したり、保持孔14の下縁部のみで被収容物Aの底部Aaの下面を保持するよりも、被収容物Aの胴部Acに対する胴部保持部14cの接触面積と、底部Aaに対する底部保持部14dの接触面積とが大きく、被収容物Aの位置及び姿勢がさらに安定するので、被収容物Aが胴部保持部14cより外側へ変位しようとするのを防止することができる。なお、胴部保持部14cを、保持孔14の一側縁部に連設してもよい。
【0081】
図10は、保持孔14の両側縁部間に被収容物Aの胴部Acが保持される一つの胴部保持部14eを連設した内装ケース10の他の例2を示す展開正面図である。
【0082】
本例2の内装ケース10は、胴部保持部14eの連設側縁部と幅方向中央部に沿って折り曲げられる折曲げ部分には、被収容物Aの胴部Acが保持される方向及び角度に折り曲げが許容される折曲げ罫線2を形成している。
【0083】
つまり、内装ケース10で被収容物Aを保持する際、胴部保持部14eを外側に向けて突出するように折り曲げて、被収容物Aの胴部Acが保持される方向及び角度に変形した後、胴部保持部14eを保持孔14に嵌め込まれる被収容物Aの胴部Acの側面に押し付ける。
【0084】
これにより、2枚の胴部保持部14cで被収容物Aの胴部Acを保持するよりも、被収容物Aの胴部Acに対する胴部保持部14eの接触面積が大きく、被収容物Aの位置及び姿勢がさらに安定するとともに、被収容物Aが胴部保持部14eよりも外側へ変位しようとするのを防止することができる。
【0085】
図11は、前記被収容物Aよりもサイズが小さい2つの被収容物Bを、保持壁部13に形成された上下の保持孔14にそれぞれ嵌め込んで保持する内装ケース10の他の例3を示す展開正面図、図12は図11の内装ケース10による被収容物Bの保持状態を示す正面斜視図である。
【0086】
本例3の内装ケース10は、保持壁部13の上側中央面及び下側中央面に、被収容物Bを側面から見た外観形状と対応して同一の大きさ及び形状の保持孔14を同一方向に向けて形成している。なお、被収容物Bは、前記被収容物Bに対し1/2以下のサイズ(容量)に形成されている。
【0087】
すなわち、内装ケース10を保持形態に折り曲げて、左右の保持壁部13に形成された上下の保持孔14に対し被収容物Bを左右半分ずつ嵌め込んで保持する。
これにより、被収容物Aよりもサイズが小さい被収容物Bを上下に保持することができるので、前記実施形態と略同等の作用及び効果を奏することができる。
また、2つの被収容物Bを一括して包装するので、運搬効率が向上するとともに、包装コストの低減を図ることができる。
【0088】
なお、内装ケース10の保持壁部13及び保持孔14を、2つの被収容物Aの保持が許容される大きさ及び形状に形成すれば、被収容物Bよりもサイズが大きい被収容物Aを上下に保持することができる。
図11中のBaは底部、Bbは口部、Bcは胴部である。
【0089】
図13は、被収容物Aが保持された2つの内装ケース10を一つの外装ケース20に対し並列に収容する被収容物包装体1の他の包装例を示す正面斜視図である。
【0090】
本包装例の被収容物包装体1は、2つの内装ケース10を、被収容物Aが保持される保持形態に折り曲げたまま、該被収容物包装体の収容が許容される大きさ及び形状に形成された上方から見て横長形状の外装ケース20に対し並列に収容する。
【0091】
すなわち、2つの内装ケース10の後面壁部11を外装ケース20の後側壁部21に面接触させ、隣り合う内装ケース10の一方の対向する側面壁部12を互いに面接触させ、該内装ケース10の他方の側面壁部12を外装ケース20の右側壁部22と左側壁部23に面接触させて、2つの内装ケース10を外装ケース20により保持形態に折り曲げられた状態に拘束する。
【0092】
これにより、2つの内装ケース10に保持された被収容物Aの位置や姿勢が変位することがなく、包装時の位置及び姿勢を保ったまま一括して持運び及び運搬することができるので、前記実施形態と略同等の作用及び効果を奏することができる。
【0093】
なお、外装ケース20の大きさ及び形状を、被収容物Aが保持された内装ケース10の収容数に対応して変更してもよい。
また、被収容物Bが上下に保持された2つの内装ケース10を一つの外装ケース20に対し並列に収容することもできる。
【0094】
この発明の構成と、前記実施形態との対応において、
この発明の把持部材は、実施形態の吊下げ紐26に対応し、
以下同様に、
側面保持部は、底部保持部14aと、口部保持部14bと、胴部保持部14eに対応するも、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、請求項に示される技術思想に基づいて応用することができ、多くの実施の形態を得ることができる。
【0095】
例えば被収容物Aが保持された内装ケース10の側面壁部12,12の開放側対向縁部を粘着テープで固定して保持形態に折り曲げられた状態を維持する。或いは、被収容物Aが保持された内装ケース10の外面に、例えば紐、フィルム等を巻き付けて保持形態に折り曲げられた状態を維持してもよい。
【0096】
また、例えば上方から見て半円形状、円弧形状等に湾曲された保持壁部13の保持孔14に被収容物Aを左右半分ずつ嵌め込んで保持してもよい。
また、保持孔14は、例えば化粧品、薬液、或いは、花や樹木等の植物が植えられた植木鉢、容器、商品等の被収容物Aの大きさ及び形状に応じて変更してもよい。
また、接着剤に代わる固定方法として、例えば熱溶着装置、超音波溶接装置等で溶着固定してもよい。
【符号の説明】
【0097】
A,B…被収容物
Aa,Ba…底部
Ab,Bb…口部
Ac,Bc…胴部
1…被収容物包装体
2…折曲げ罫線
10…内装ケース
11…後面壁部
11a…差込み孔
12…側面壁部
13…保持壁部
13a…差込みフラップ
14…保持孔
14a,14d…底部保持部
14b…口部保持部
14c,14e…胴部保持部
20…外装ケース
21…後側壁部
22…右側壁部
23…左側壁部
24…前側壁部
25…吊下げ孔
26…吊下げ紐
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被収容物の高さよりも長尺に形成された後面壁部と、該後面壁部の対向する縁部に対し折曲げ自在に連設された一対の側面壁部と、該各側面壁部の遊端側縁部に対し折曲げ自在に連設された左右の保持壁部とを備え、
前記保持壁部の中央面に、前記被収容物を側面から見た外観形状と対応する大きさ及び形状の保持孔を形成し、
前記保持壁部を、前記被収容物の軸芯を中心として該被収容物の半分が前記保持孔により保持される保持形態に変形可能に形成した
被収容物包装体。
【請求項2】
前記被収容物の底部下面と対向する前記保持孔の下縁部を、該被収容物の底部下面と対応する形状に形成した
請求項1に記載の被収容物包装体。
【請求項3】
前記保持孔の両側縁部間に、前記被収容物の側面と対応して該側面が保持される方向及び角度に折曲げ自在な側面保持部を連設した
請求項1又は2に記載の被収容物包装体。
【請求項4】
前記保持孔の下縁部に、前記被収容物の底部下面と対応して該底部下面が保持される方向及び角度に折曲げ自在な底部保持部を連設した
請求項1〜3のいずれか一つに記載の被収容物包装体。
【請求項5】
前記保持孔の一側縁部又は両側縁部に、前記被収容物の胴部側面と対応して該胴部側面が保持される方向及び角度に折曲げ自在な胴部保持部を連設した
請求項1〜3のいずれか一つに記載の被収容物包装体。
【請求項6】
前記被収容物包装体を、前記被収容物が保持される保持形態に折り曲げられるシート状の内装ケースで構成し、
前記内装ケースが保持形態に折り曲げられたまま収容が許容される大きさ及び形状に形成され、該内装ケースの各壁部が保持形態に折り曲げられた方向及び角度に拘束する角筒状形態に組み立てられた外装ケースを備えた
請求項1〜5のいずれか一つに記載の被収容物包装体。
【請求項7】
前記外装ケースの対向する壁部に、該外装ケースを持ち上げるための把持部材の両固定端が抜止め固定される端部固定孔を形成し、
前記外装ケースの端部固定孔と対向する前記被収容物包装体の壁部に、該端部固定孔に固定された前記固定端の挿入が許容される窓部を形成した
請求項6に記載の被収容物包装体。
【請求項1】
被収容物の高さよりも長尺に形成された後面壁部と、該後面壁部の対向する縁部に対し折曲げ自在に連設された一対の側面壁部と、該各側面壁部の遊端側縁部に対し折曲げ自在に連設された左右の保持壁部とを備え、
前記保持壁部の中央面に、前記被収容物を側面から見た外観形状と対応する大きさ及び形状の保持孔を形成し、
前記保持壁部を、前記被収容物の軸芯を中心として該被収容物の半分が前記保持孔により保持される保持形態に変形可能に形成した
被収容物包装体。
【請求項2】
前記被収容物の底部下面と対向する前記保持孔の下縁部を、該被収容物の底部下面と対応する形状に形成した
請求項1に記載の被収容物包装体。
【請求項3】
前記保持孔の両側縁部間に、前記被収容物の側面と対応して該側面が保持される方向及び角度に折曲げ自在な側面保持部を連設した
請求項1又は2に記載の被収容物包装体。
【請求項4】
前記保持孔の下縁部に、前記被収容物の底部下面と対応して該底部下面が保持される方向及び角度に折曲げ自在な底部保持部を連設した
請求項1〜3のいずれか一つに記載の被収容物包装体。
【請求項5】
前記保持孔の一側縁部又は両側縁部に、前記被収容物の胴部側面と対応して該胴部側面が保持される方向及び角度に折曲げ自在な胴部保持部を連設した
請求項1〜3のいずれか一つに記載の被収容物包装体。
【請求項6】
前記被収容物包装体を、前記被収容物が保持される保持形態に折り曲げられるシート状の内装ケースで構成し、
前記内装ケースが保持形態に折り曲げられたまま収容が許容される大きさ及び形状に形成され、該内装ケースの各壁部が保持形態に折り曲げられた方向及び角度に拘束する角筒状形態に組み立てられた外装ケースを備えた
請求項1〜5のいずれか一つに記載の被収容物包装体。
【請求項7】
前記外装ケースの対向する壁部に、該外装ケースを持ち上げるための把持部材の両固定端が抜止め固定される端部固定孔を形成し、
前記外装ケースの端部固定孔と対向する前記被収容物包装体の壁部に、該端部固定孔に固定された前記固定端の挿入が許容される窓部を形成した
請求項6に記載の被収容物包装体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−235924(P2011−235924A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−108451(P2010−108451)
【出願日】平成22年5月10日(2010.5.10)
【出願人】(504069901)株式会社開伸 (7)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年5月10日(2010.5.10)
【出願人】(504069901)株式会社開伸 (7)
【Fターム(参考)】
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