説明

装飾体

【課題】厚みに制約のある物品に対しても採用できるような薄い積層構造でありながら、鮮明な画像を現出させることができる装飾体を得る。
【解決手段】複数の画素を整列してなる画素層と該画素層上に積層される複数の平凸レンズを整列してなる平凸レンズ層とを備えた装飾体において、平凸レンズ層を構成する各平凸レンズを画素層に対して平面側を向けた状態で配置し、画素層下に各平凸レンズの球面側から入射した光を反射する反射層を位置付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、装飾体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
周知のとおり、広告板などに使用される装飾体の一つとして、複数の画素を整列してなる画素層と複数の平凸レンズを整列してなる平凸レンズ層とを積層することにより、画像が現出する装飾体が知られている。
【0003】
例えば、後出特許文献1には、着色又は無着色の透明基板Bの表面に、透明性を有する着色又は無着色の独立した多数の凸状集光素Aを一定の微細なピッチにて規則正しい配列状態に印刷し、該透明基板Bの裏面に、前記表面の凸状集光素Aと同形状で同配列状態又は異形状で同配列状態の多数の着色画素Cを、表面の凸状集光素Aに対し交差角をずらせて印刷することにより、前記着色画素Cが、表面から見て立体感を有する拡大画像として現出し視点を移動させると該拡大画像が揺らぎ感を呈するモアレ現象を利用した点描画模様の装飾体が開示されている。
【0004】
また、後出特許文献1には、同一形状・同一大きさの平凸レンズ状集光素を多数縦横に整列させて形成してなる平凸レンズ状集光素層と該平凸レンズ状集光素層の下に積層された透明基板層と該透明基板層の下に積層された同一形状・同一大きさの画素を多数縦横に整列させて形成してなる画素層とからなり、前記各平凸レンズ状集光素と前記各画素とは少なくとも一組が上下において完全に重なっていると共に該重なっている画素と等距離にある他の画素が該他の画素と対応する平凸レンズ状集光素に対して当該重なっている画素を中心として放射状に外側(又は内側)へ向かって同じ幅でずれていて、かつ、当該中心となる画素より外側の画素ほどずれる幅が大きくなるように前記平凸レンズ状集光素層と前記画素層とが配置されており、前記画素の形状と同一形状の拡大された虚像が前記重なっている画素を中心として前記平凸レンズ状集光素層の上方(又は下方)に現出する虚像現出装飾体が開示されている。
【特許文献1】特開平10−35083号公報
【特許文献2】特開平2001−55000号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところが、前記両特許文献に開示された装飾体においては、画素層と平凸レンズ層の間にある程度の厚みを有する透明層を積層しなければ鮮明な画像が現出されないため、装飾体自体の厚みも増し、これにより、包装箱などの厚みに制約のある物品に対して採用できず、装飾対象が限定されていた。また、印刷による形成を考慮した場合に、ある程度の厚みが必要な透明層は印刷での形成が困難であり、このため、透明層として合成樹脂などからなる透明板を用いると、画素層と平凸レンズ層を透明板の別々の面に印刷する必要があり、製造に手間がかかった。
【0006】
そこで、本発明は、厚みに制約のある物品に対しても採用できるような薄さでありながら鮮明な画像を現出させることができ、また、印刷による形成を考慮した場合においても、全ての層を印刷によって積み重ねることができる装飾体を得ることを技術的課題として、その具現化をはかるべく、試作・実験を繰り返した結果、複数の画素を整列してなる画素層と、画素層上に積層される複数の平凸レンズを整列してなる平凸レンズ層とを備えた装飾体において、平凸レンズ層を構成する各平凸レンズを画素層に対して平面側を向けた状態で配置し、画素層下に各平凸レンズの球面側から入射した光を反射する反射層を位置付ければ、画素層と平凸レンズ層との間に透明層を積層することなく薄い積層構造を維持した状態で鮮明な画像を現出させることができるという刮目すべき知見を得、前記技術的課題を達成したものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記技術的課題は、次の通りの本発明によって解決できる。
【0008】
即ち、本発明に係る装飾体は、複数の画素を整列してなる画素層と該画素層上に積層される複数の平凸レンズを整列してなる平凸レンズ層とを備えており、平凸レンズ層を構成する各平凸レンズが画素層に対して平面側を向いており、画素層下に各平凸レンズの球面側から入射した光を反射する反射層が位置付けられているものである。
【0009】
また、本発明は、前記装飾体において、反射層と画素層の間に少なくとも一層の透明層が位置付けられているものである。
【0010】
また、本発明は、前記いずれかの装飾体において、画素層を構成する画素と平凸レンズ層を構成する平凸レンズとが同じ配列で並べられており、画素層を構成する画素の並びとレンズ群を構成するレンズの並びとが交差するように位置付けられているものである。
【0011】
また、本発明は、前記いずれかの装飾体において、画素層を構成する画素と平凸レンズ層を構成する平凸レンズとが横方向のピッチを相違させた配列で並べられているものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、画素層下に各平凸レンズの球面側から入射した光を反射する反射層を位置付けたので、装飾体に対して光を照射すると、反射層における画素が存在しない部分において光が反射し、その反射した光を画素との重なり合いが小さな平凸レンズが集光して輝くため、この輝いた平凸レンズの存在により、画素との重なり合いが大きな平凸レンズの集合体によって形成される画像が強調され、実質的に装飾体に画像が現出する。なお、平凸レンズとして球面レンズを採用することにより、画素の形状に起因した形状の画像を現出させることができる。また、印刷による形成を考慮した場合に、印刷で形成が困難な層を有しないため、例えば、市販のタック紙などいずれか一方面にしか印刷することができない物品に対しても適用することができ、装飾の対象となる物品が非常に広がる。
【0013】
従って、本発明の産業上利用性は非常に高いといえる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0015】
実施の形態1.
【0016】
図1は本実施の形態に係る装飾体を示した断面図である。図2は本実施の形態に係る装飾体の画像層と平凸レンズ層との位置関係を示した平面図であり、図中、縦横方向の画素の並びを実線、縦横方向の平凸レンズの並びを点線にて示している。図3は図1に示す装飾体に現出する画像を示した説明図である。これらの図において、1は、複数の画素2を整列してなる画素層3と、画素層3上に積層される複数の平凸レンズ4を整列してなる平凸レンズ層5と、画素層3下に積層される各平凸レンズ4の球面側から入射した光を反射する反射層6とから構成される装飾体である。
【0017】
画素層3は、複数の四角状の画素2によって構成されている。そして、各画素2は、縦方向のピッチと横方向のピッチとが一致するように配列して並べられている。なお、画素層3は、銀塩フィルム現像法(写真製版)、スクリーン印刷、オフセット印刷又は凸版印刷などによって形成することができる。
【0018】
平凸レンズ層5は、複数の平凸レンズ4によって構成されている。各平凸レンズ4は、画素層3に対して平面側を向けた状態で積層されている。そして、各平凸レンズ4は、画素層3を構成する画素2と縦・横方向のピッチが一致するように配列して並べられている。なお、平凸レンズ層5は、厚盛性の良好な透明インキを用いてスクリーン印刷することによって形成することができる。
【0019】
反射層6は、照射された光を反射できるものであればよく、例えば、鏡、金属、フォログラムシートなどの光を反射できる部材によって形成してもよく、また、メタリックインキなどの金属調インキを印刷することによって形成することもできる。なお、反射層6の反射の度合いが高いほど鮮明な画像が得られる傾向にあるため、反射層6を鏡面にすることが好ましい。
【0020】
次に、画素2と平凸レンズ4の位置関係について説明する。
【0021】
画素層3と平凸レンズ層5とは、図2に示すように、画素2と平凸レンズ4とが上下において最も重なる基準画素7と基準平凸レンズ8とからなる組を有するように積層されている。そして、基準画素7を含む縦方向の画素の並び(以下、「基準画素列」という。)9と基準平凸レンズ8を含む縦方向の画素の並び(以下、「基準平凸レンズ列」という。)10とが基準画素7と基準平凸レンズ8とからなる組を中心として交差するように位置付けられている。これにより、基準画素7から等距離にある画素2が該画素2に対応する平凸レンズ4に対して基準画素7を中心として回転する方向にずれており、かつ、基準画素7よりも外側の画素2ほどずれ幅が大きくなっている。
【0022】
次に、装飾体1に現出する画像について説明する。
【0023】
先ず、装飾体1の上方から光を照射すると、基準平凸レンズ8から離れて位置する、画素2と重なり合いの小さな平凸レンズ4が反射層6で反射された光を集光して輝く。これにより、基準平凸レンズ8を中心として該基準平凸レンズ8の周囲に位置する、画素2と重なり合いの大きな平凸レンズ4によって形成される画素2の拡大画像が強調され、装飾体1に画素2の拡大画像が現出する。
【0024】
この時、画素2と平凸レンズ4との位置関係が、基準画素7から等距離にある画素2が該画素2に対応する平凸レンズ4に対して基準画素7を中心として回転する方向にずれており、かつ、基準画素7よりも外側の画素2ほどずれ幅が大きくなっているので、図3に示すように、左目11のみで目視したときに見える画像12と右目13のみで目視したときに見える画像14との位置関係を比べると、両画像12,14が横方向にずれずに縦方向にずれて現れる。この画像12,14のずれにより、画素2の拡大画像15が基準画素7を中心として装飾体1と同一平面上に見える。
【0025】
実施の形態2.
【0026】
本実施の形態は前記実施の形態1における画素層と平凸レンズ層との位置関係を変えた変形例である。図4は本実施の形態に係る装飾体を示した断面図である。図5は本実施の形態に係る装飾体の画像層と平凸レンズ層との位置関係を示した平面図であり、図中、縦横方向の画素の並びを実線、縦横方向の平凸レンズの並びを点線にて示している。図6は図4に示す装飾体に現出する画像を示した説明図である。これらの図において、図1〜図3と同一符号は同一又は相当部分を示している。
【0027】
本実施の形態に係る平凸レンズ層5を構成する平凸レンズ4は、前記実施の形態1と同様に配列されている。また、画素層3を構成する画素2は、平凸レンズ4における縦方向のピッチよりも僅かに狭いピッチで縦方向に配列されていると共に、平凸レンズ4における横方向のピッチよりも僅かに狭いピッチで横方向に配列されており、縦方向のピッチと横方向のピッチは一致するように配列して並べられている。
【0028】
次に、画素2と平凸レンズ4との位置関係を説明する。
【0029】
画素層3と平凸レンズ層5とは、図5に示すように、画素2と平凸レンズ4とが上下において最も重なる基準画素7と基準平凸レンズ8とからなる組を有するように積層されている。そして、基準画素列9から等距離にある一対の縦方向の画素2の並び(以下、「画素列」という。)16が該画素列16に対応する縦方向の平凸レンズ4の並び(以下、「平凸レンズ列」という。)17に対して基準画素列9を中心として内側にずれていると共に、基準画素列9よりも外側の画素列16ほどずれる幅が大きくなり、かつ、基準画素7を含む横方向の画素2の並び(以下、「基準画素行」という。)18から等距離にある一対の横方向の画素2の並び(以下、「画素行」という。)19が該画素行19に対応する横方向の平凸レンズの並び(以下、「平凸レンズ行」という。)20に対して基準画素行18を中心として内側にずれていると共に、基準画素行18よりも外側の画素行19ほどずれる幅が大きくなっている。
【0030】
次に、装飾体1に現出する画像について説明する。
【0031】
先ず、装飾体1の上方から光を照射すると、前記実施の形態1と同様に画素2と重なり合いの小さな平凸レンズ4が反射層6で反射された光を集光して輝くことにより、画素2と重なり合いの大きな平凸レンズ4によって形成される画素2の拡大画像が強調され、装飾体1に画素2の拡大画像が現出する。
【0032】
この時、画素2と平凸レンズ4の位置関係が、基準画素列9から等距離にある一対の画素列16が該画素列16に対応する平凸レンズ列17に対して基準画素列9を中心として内側にずれていると共に、基準画素列9よりも外側の画素列16ほどずれる幅が大きくなっているので、図6に示すように、左目11のみで目視したときに見える画像21と右目13のみで目視したときに見える画像22との位置関係を比べると、目線が交差しないようにずれて画像21,22が現れる。この画像21,22のずれにより、画素2の拡大画像23が基準画素7を中心として装飾体1に対して奥(下方)に沈んで見える。
【0033】
実施の形態3.
【0034】
本実施の形態は前記実施の形態1における画素層と平凸レンズ層との位置関係を変えた変形例である。図7は本実施の形態に係る装飾体を示した断面図である。図8は本実施の形態に係る装飾体の画像層と平凸レンズ層との位置関係を示した平面図であり、図中、縦横方向の画素の並びを実線、縦横方向の平凸レンズの並びを点線にて示している。図9は図7に示す装飾体に現出する画像を示した説明図である。これらの図において、図1〜図3と同一符号は同一又は相当部分を示している。
【0035】
本実施の形態に係る平凸レンズ層5を構成する平凸レンズ4は、前記実施の形態1と同様に配列されている。また、画素層3を構成する画素2は、平凸レンズ4における縦方向のピッチよりも僅かに広いピッチで縦方向に配列されていると共に、平凸レンズ4における横方向のピッチよりも僅かに広いピッチで横方向に配列されており、縦方向のピッチと横方向のピッチとが一致するように配列して並べられている。
【0036】
次に、画素2と平凸レンズ4との位置関係を説明する。
【0037】
画素層3と平凸レンズ層5とは、図8に示すように、画素2と平凸レンズ4とが上下において最も重なる基準画素7と基準平凸レンズ8とからなる組を有するように積層されている。そして、基準画素列9から等距離にある一対の画素列16が該画素列16に対応する平凸レンズ列17に対して基準画素列9を中心として外側にずれていると共に、基準画素列9よりも外側の画素列16ほどずれる幅が大きくなり、かつ、基準画素行18から等距離にある一対の画素行19が該画素行19に対応する平凸レンズ行20に対して基準画素行18を中心として外側にずれていると共に、基準画素行18よりも外側の画素行19ほどずれる幅が大きくなっている。
【0038】
次に、装飾体1に現出する画像について説明する。
【0039】
先ず、装飾体1の上方から光を照射すると、前記実施の形態1と同様に画素2と重なり合いの小さな平凸レンズ4が反射層6で反射された光を集光して輝くことにより、画素2と重なり合いの大きな平凸レンズ4によって形成される画素2の拡大画像が強調され、装飾体1に画素2の拡大画像が現出する。
【0040】
この時、画素2と平凸レンズ4との位置関係が、基準画素列9から等距離にある一対の画素列16が該画素列16に対応する平凸レンズ列17に対して基準画素列9を中心として外側にずれていると共に、基準画素列9よりも外側の画素列16ほどずれる幅が大きくなっているので、図9に示すように、左目11のみで目視したときに見える画像24と右目13のみで目視したときに見える画像25との位置関係を比べると、目線が交差するようにずれて画像24,25が現れる。この画像24,25のずれにより、画素2の拡大画像26が基準画素7を中心として装飾体1に対して手前(上方)に浮かんで見える。
【0041】
実施の形態4.
【0042】
本実施の形態は前記実施の形態1における画素層と平凸レンズ層との位置関係を変えた変形例である。図10は本実施の形態に係る装飾体を示した断面図であり、図10の(a)は基準画素を含む横方向の画素の並びに沿って切断したものであり、図10の(b)は基準画素を含む縦方向の画素の並びに沿って切断したものである。図11は本実施の形態に係る装飾体の画像層と平凸レンズ層との位置関係を示した平面図であり、図中、縦横方向の画素の並びを実線、縦横方向の平凸レンズの並びを点線にて示している。図12は図10に示す装飾体に現出する画像を示した説明図であり、図12の(a)は装飾体をX方向から目視した際に現出する画像を示しており、図12の(b)は装飾体をY方向から目視した際に現出する画像を示している。これらの図において、図1〜図3と同一符号は同一又は相当部分を示している。
【0043】
本実施の形態に係る平凸レンズ層5を構成する平凸レンズ4は、前記実施の形態1と同様に配列されている。また、画素層3を構成する画素2は、平凸レンズ4における縦方向のピッチよりも僅かに狭いピッチで縦方向に配列されていると共に、平凸レンズ4における横方向のピッチよりも僅かに広いピッチで横方向に配列されており、画素2と平凸レンズ4とのピッチの差は縦方向と横方向において一致するように配列して並べられている。
【0044】
次に、画素2と平凸レンズ4との位置関係を説明する。
【0045】
画素層3と平凸レンズ層5とは、図11に示すように、画素2と平凸レンズ4とが上下において最も重なる基準画素7と基準平凸レンズ8とからなる組を有するように積層されている。そして、基準画素列9から等距離にある一対の画素列16が該画素列16に対応する平凸レンズ列17に対して基準画素列9を中心として外側にずれていると共に、基準画素列9よりも外側の画素列16ほどずれる幅が大きくなり、かつ、基準画素行18から等距離にある一対の画素行19が該画素行19に対応する平凸レンズ行20に対して基準画素行18を中心として内側にずれていると共に、基準画素行18よりも外側の画素行19ほどずれる幅が大きくなっている。
【0046】
次に、装飾体1に現出する画像について説明する。
【0047】
先ず、装飾体1の上方から光を照射すると、前記実施の形態1と同様に画素2と重なり合いの小さな平凸レンズ4が反射層6で反射された光を集光して輝くことにより、画素2と重なり合いの大きな平凸レンズ4によって形成される画素2の拡大画像が強調され、装飾体1に画素2の拡大画像が現出する。
【0048】
この時、装飾体1をX方向から目視すると、画素2と平凸レンズ4との位置関係が、基準画素列9から等距離にある一対の画素列16が該画素列16に対応する平凸レンズ列17に対して基準画素列9を中心として外側にずれていると共に、基準画素列9よりも外側の画素列16ほどずれる幅が大きくなっているので、図12の(a)に示すように、画素2の拡大画像27が基準画素7を中心として装飾体1に対して手前(上方)に浮かんで見える。
【0049】
一方、装飾体1をY方向から目視すると、画素2と平凸レンズ4との位置関係が、基準画素行18から等距離にある一対の画素行19が該画素行19に対応する平凸レンズ行20に対して基準画素行18を中心として内側にずれていると共に、基準画素行18よりも外側の画素行19ほどずれる幅が大きくなっているので、図12の(b)に示すように、画素2の拡大画像28が基準画素7を中心として装飾体1に対して奥(下方)に沈んで見える。
【0050】
従って、装飾体1を90度回転させることにより、異なる高さ位置に現出する画像27,28を視認することができる。
【0051】
実施の形態5.
【0052】
本実施の形態は前記実施の形態1における画素層と平凸レンズ層との位置関係を変えた変形例である。図13は本実施の形態に係る装飾体を示した断面図であり、図13の(a)は基準画素を含む横方向の画素の並びに沿って切断したものであり、図13の(b)は基準画素を含む縦方向の画素の並びに沿って切断したものである。図14は本実施の形態に係る装飾体の画像層と平凸レンズ層との位置関係を示した平面図であり、図中、縦横方向の画素の並びを実線、縦横方向の平凸レンズの並びを点線にて示している。図15は図13に示す装飾体に現出する画像を示した説明図であり、図15の(a)は装飾体をX方向から目視した際に現出する画像を示しており、図15の(b)は装飾体をY方向から目視した際に現出する画像を示している。これらの図において、図1〜図3と同一符号は同一又は相当部分を示している。
【0053】
本実施の形態に係る平凸レンズ層5を構成する平凸レンズ4は、前記実施の形態1と同様に配列されている。また、画素層3を構成する画素2は、平凸レンズ4における縦方向のピッチよりも僅かに広いピッチで縦方向に配列されていると共に、その縦方向のピッチよりもさらに広いピッチで横方向に配列されている。従って、画素2と平凸レンズ4とのピッチの差は縦方向よりも横方向の方が大きくなっている。
【0054】
次に、画素2と平凸レンズ4との位置関係を説明する。
【0055】
画素層3と平凸レンズ層5とは、図14に示すように、画素2と平凸レンズ4とが上下において最も重なる基準画素7と基準平凸レンズ8とからなる組を有するように積層されている。そして、基準画素列9から等距離にある一対の画素列16が該画素列16に対応する平凸レンズ列17に対して基準画素列9を中心として外側にずれていると共に、基準画素列9よりも外側の画素列16ほどずれる幅が大きくなり、かつ、基準画素行18から等距離にある一対の画素行19が該画素行19に対応する平凸レンズ行20に対して基準画素行18を中心として画素列16の平凸レンズ列17に対するずれ幅よりも小さなずれ幅で外側にずれていると共に、基準画素行18よりも外側の画素行19ほどずれる幅が大きくなっている。
【0056】
次に、装飾体1に現出する画像について説明する。
【0057】
先ず、装飾体1の上方から光を照射すると、前記実施の形態1と同様に画素2と重なり合いの小さな平凸レンズ4が反射層6で反射された光を集光して輝くことにより、画素2と重なり合いの大きな平凸レンズ4によって形成される画像が強調され、装飾体1に画像が現出する。
【0058】
この時、装飾体1をX方向から目視すると、画素2と平凸レンズ4との位置関係が、基準画素列9から等距離にある一対の画素列16が該画素列16に対応する平凸レンズ列17に対して基準画素列9を中心として外側にずれていると共に、基準画素列9よりも外側の画素列16ほどずれる幅が大きくなっているので、画像が基準画素7を中心として装飾体1に対して手前(上方)に浮かんで見える。
【0059】
一方、装飾体1をY方向から目視すると、画素2と平凸レンズ4との位置関係が、基準画素行18から等距離にある一対の画素行19が該画素行19に対応する平凸レンズ行20に対して基準画素行18を中心として外側にずれていると共に、基準画素行18よりも外側の画素行19ほどずれる幅が大きくなっているので、画像が基準画素7を中心として装飾体1に対して手前(上方)に浮かんで見える。
【0060】
なお、画素2と平凸レンズ4の縦方向のピッチの差が画素2と平凸レンズ4の横方向のピッチの差よりも小さいため、平凸レンズ列に沿って引き伸ばされた形状の画像が現出し、また、図15の(a)及び図15の(b)に示すように、装飾体1をX方向から目視した際に現出する画像29よりもY方向から目視した際に現出する画像30の方が下側の高さ位置に浮いて見える。
【0061】
従って、装飾体1を90度回転させることにより、異なる高さ位置に浮かんで現出する画像29,30を視認することができる。
【0062】
実施の形態6.
【0063】
本実施の形態は前記実施の形態1における画素層と平凸レンズ層との位置関係を変えた変形例である。図16は本実施の形態に係る装飾体を示した断面図であり、図16の(a)は基準画素を含む横方向の画素の並びに沿って切断したものであり、図16の(b)は基準画素を含む縦方向の画素の並びに沿って切断したものである。図17は本実施の形態に係る装飾体の画像層と平凸レンズ層との位置関係を示した平面図であり、図中、縦横方向の画素の並びを実線、縦横方向の平凸レンズの並びを点線にて示している。図18は図16に示す装飾体に現出する画像を示した説明図であり、図18の(a)は装飾体をX方向から目視した際に現出する画像を示しており、図18の(b)は装飾体をY方向から目視した際に現出する画像を示している。これらの図において、図1〜図3と同一符号は同一又は相当部分を示している。
【0064】
本実施の形態に係る平凸レンズ層5を構成する平凸レンズ2は、前記実施の形態1と同様に配列されている。また、画素層3を構成する画素2は、平凸レンズ4における縦方向のピッチよりも僅かに狭いピッチで縦方向に配列されていると共に、その縦方向のピッチよりもさらに狭いピッチで横方向に配列されている。従って、画素2と平凸レンズ4とのピッチの差は縦方向よりも横方向の方が大きくなっている。
【0065】
次に、画素2と平凸レンズ4との位置関係を説明する。
【0066】
画素層3と平凸レンズ層5とは、図17に示すように、画素2と平凸レンズ4とが上下において最も重なる基準画素7と基準平凸レンズ8とからなる組を有するように積層されている。そして、基準画素列9から等距離にある一対の画素列16が該画素列16に対応する平凸レンズ列17に対して基準画素列9を中心として内側にずれていると共に、基準画素列8よりも外側の画素列16ほどずれる幅が大きくなり、かつ、基準画素行18から等距離にある一対の画素行19が該画素行19に対応する平凸レンズ行20に対して基準画素行18を中心として画素列16の平凸レンズ列17に対するずれ幅よりも小さなずれ幅で内側にずれていると共に、基準画素行18よりも外側の画素行19ほどずれる幅が大きくなっている。
【0067】
次に、装飾体1に現出する画像について説明する。
【0068】
先ず、装飾体1の上方から光を照射すると、前記実施の形態1と同様に画素2と重なり合いの小さな平凸レンズ4が反射層6で反射された光を集光して輝くことにより、画素2と重なり合いの大きな平凸レンズ4によって形成される画像が強調され、装飾体1に画像が現出する。
【0069】
この時、装飾体1をX方向から目視すると、画素2と平凸レンズ4との位置関係が、基準画素列9から等距離にある一対の画素列16が該画素列16に対応する平凸レンズ列17に対して基準画素列9を中心として内側にずれていると共に、基準画素列9よりも外側の画素列16ほどずれる幅が大きくなっているので、画像が基準画素7を中心として装飾体1に対して奥(下方)に沈んで見える。
【0070】
一方、装飾体1をY方向から目視すると、画素2と平凸レンズ4との位置関係が、基準画素行18から等距離にある一対の画素行19が該画素行19に対応する平凸レンズ行20に対して基準画素行18を中心として内側にずれていると共に、基準画素行18よりも外側の画素行19ほどずれる幅が大きくなっているので、画像が基準画素7を中心として装飾体1に対して奥(下方)に沈んで見える。
【0071】
なお、画素2と平凸レンズ4の縦方向のピッチの差が画素2と平凸レンズ4の横方向のピッチの差よりも小さいため、平凸レンズ列17に沿って引き伸ばされた形状の画像が現出し、また、図18の(a)及び図18の(b)に示すように、装飾体1をX方向から目視した際に現出する画像31よりもY方向から目視した際に現出する画像32の方が上側の高さ位置に沈んで見える。
【0072】
従って、装飾体1を90度回転させることにより、異なる高さ位置に沈んで現出する画像31,32を視認することができる。
【0073】
実施の形態7.
【0074】
本実施の形態は前記実施の形態1における画素層と平凸レンズ層との位置関係を変えた変形例である。図19は本実施の形態に係る装飾体の画像層と平凸レンズ層との位置関係を示した平面図であり、図中、縦横方向の画素の並びを実線、縦横方向の平凸レンズの並びを点線にて示している。これらの図において、図1〜図3と同一符号は同一又は相当部分を示している。
【0075】
本実施の形態における平凸レンズ層5を構成する平凸レンズ2は、前記実施の形態1と同様に配列されている。また、画素層3を構成する画素2は、平凸レンズ4における縦方向及び横方向のピッチより広いピッチで縦方向及び横方向に整列された画素配置を一の画素列(図19中、左端に位置する画素列)33を残した状態で、一の画素列33の隣の画素列16から順に同じ傾斜角θを累積する傾斜パターンにて、画素配置における一の画素行(図19中、下端に位置する画素行)34に配置される画素2を中心として同一方向に並んで傾斜するように、即ち、一の画素列33の隣の画素列16である一列目の画素列16の傾斜角θがθとなり、二列目の画素列16の傾斜角θが2θとなり、以下、同様にn列目の画素列16の傾斜角θがnθとなるように傾斜させて配置されている。
【0076】
次に、画素2と平凸レンズ4との位置関係を説明する。
【0077】
画素層3と平凸レンズ層5とは、画素層3における一の画素列(図19中、左端に位置する画素列)33と平凸レンズ層5における一の平凸レンズ列(図19中、左端に位置する平凸レンズ列)35とが平行になり、かつ、画素2と平凸レンズ4とが上下において最も重なる基準画素7と基準平凸レンズ8とからなる組を有するように積層されている。そして、基準平凸レンズ8を中心とする対角線上の等距離にある平凸レンズ4に対応する画素2が該平凸レンズ4に対して基準平凸レンズ8を中心として点対称に横ずれして放射状に外側に向かってずれており、基準画素7よりも外側の他の画素2ほどずれる幅が大きくなっている。
【0078】
次に、装飾体1に現出する画像について説明する。
【0079】
先ず、装飾体1の上方から光を照射すると、前記実施の形態1と同様に画素2と重なり合いの小さな平凸レンズ4が反射層6で反射された光を集光して輝くことにより、画素2と重なり合いの大きな平凸レンズ4によって形成される画像が強調され、装飾体1に画像が現出する。
【0080】
この時、基準平凸レンズ8を中心とする対角線上の等距離にある平凸レンズ4に対応する画素2が該平凸レンズ4に対して基準平凸レンズ8を中心として点対称に横ずれして放射状に外側に向かってずれており、基準画素7よりも外側の他の画素2ほどずれる幅が大きくなっているので、画像が基準画素7を中心として装飾体1に対して手前(上方)に浮かんで見える。
【0081】
なお、基準平凸レンズ8から等距離にある平凸レンズ4に対応する画素2がそれぞれ同程度に重なり合っていないため、画素2の形状を拡大変形した形状の画像が現出する。
【0082】
実施の形態8.
【0083】
本実施の形態は前記実施の形態1における画素の変形例である。図20は変形例1の画素層を示した平面図であり、図21は変形例2の画素層を示した平面図であり、図23は変形例3の画素層を示した平面図であり、図24は変形例4の画素層を示した平面図であり、図25は変形例5の画素層を示した平面図である。なお、各図において、縦横方向の画素の並びを実線で示している。
【0084】
変形例1:本変形例の画素層3を構成する画素2は、各画素行19上に配置される画素2の形状が、一の画素列(図20中、左端に位置する画素列)36上に配置される画素2を基本画素37として該基本画素37から離れるに従って徐々に変形するように形成されている。
【0085】
本変形例に係る画素層3を積層した装飾体1においては、目視する方向を移動させることによって形状が徐々に変形する画像を得ることができる。
【0086】
なお、本変形例においては、一の画素列上に配置される基本画素を基準として画素を徐々に変形させたが、一の画素を基準としてもよく、その他の画素を基準としてもよい。
【0087】
変形例2:本変形例の画素層3を構成する画素2は、各画素行19上に配置される画素2の形状が、一の画素列(図21中、左端に位置する画素列)36上に配置される画素2を基本画素37として該基本画素37から離れるに従って同じ回転角を累積する回転パターンにて一方向に回転するように形成されている。
【0088】
本変形例に係る画素層3を積層した装飾体1においては、目視する方向を移動させることによって回転する画像を得ることができる。
【0089】
なお、本変形例においては、一の画素列上に配置される基本画素を基準として画素を徐々に回転させたが、一の画素を基準としてもよく、その他の画素を基準としてもよい。
【0090】
変形例3:本変形例の画素層3を構成する画素2は、2種類の画素2が上下左右において交互に配置されるパターンで整列されている。
【0091】
本変形例に係る画素層3を積層した装飾体1においては、2種類の画素に起因する画像が重なった状態の画像を得ることができる。
【0092】
なお、本変形例においては、画素2を2種類としたが3種類以上にしてもよい。
【0093】
変形例4:本変形例の画素層3を構成する画素2は、2種類の画素2が左右にのみ交互に配置されており、上下には同じ形状の画素2が配置されるパターンで整列されている。
【0094】
本変形例に係る画素層3を積層した装飾体1においても、2種類の画素に起因する画像が重なった状態の画像を得ることができる。
【0095】
なお、本変形例においては、画素2を2種類としたが3種類以上にしてもよい。
【0096】
変形例5:本変形例の画素層3は線状の画素2が配列されている。
【0097】
本変形例に係る画素層3を積層した装飾体2においては、線状の画像を得ることができる。
【0098】
前記実施の形態1乃至7においては、いずれも画素層3を一層のみ積層しているが、多数層積層してもよい。この場合には、それぞれの画素層3と平凸レンズ層5との位置関係によって各画素層3に対応した画像が現出する。
【0099】
実施の形態9.
【0100】
本実施の形態は前記実施の形態2における積層構造の変形例である。図25は本実施の形態に係る変形例6の装飾体を示した断面図である。図26は本実施の形態に係る変形例7の装飾体を示した断面図である。この図において、図4と同一符号は同一又は相当部分を示している。
【0101】
変形例6:本変形例に係る装飾体1は、図25に示すように、反射層6と画素層3との間に透明層38が形成されている。なお、透明層38は、無色であってもよく、また、着色されていてもよい。
【0102】
本変形例に係る装飾体1の積層構造を実施の形態2乃至6で示した画素2と平凸レンズ4との位置関係を有する装飾体1に適用することにより、画像の浮き沈みの度合いが透明層38がない場合に比べて顕著となる。これは、本変形例に係る装飾体1を目視すると、反射層6に映り込んだ画素2や反射光を平凸レンズ4を介して目視することになるため、実質的に平凸レンズ層5と画素層3との間に透明層38が介在した状態が再現され、前記特許文献2に開示された装飾体と同様の作用・効果が得られるためであると推測される。
【0103】
なお、本実施の形態においては、透明層38を一層としたが、複数層積層してもよい。
【0104】
変形例7:本変形例に係る装飾体1は、図26に示すように、画素層3、平凸レンズ層5及び反射層6が基板39上に積層されている。そして、反射層6は、平凸レンズ4の平面と同形状の反射素40を複数整列してなっており、各反射素40は平凸レンズ層5を構成する各平凸レンズ4の下に積層されるように配列されている。
【0105】
本変形例に係る装飾体1の積層構造を前記各実施の形態に係る装飾体に適用したとしても、同様の作用・効果を得ることができる。
【0106】
なお、前記各実施の形態においては、平凸レンズ層5を構成する平凸レンズ4を、縦横に直行するように整列しているが、規則正しく整列していればよく、例えば、図27に示すように、縦横に整列された平凸レンズ4の並びにおける各平凸レンズ列17を同じ角度傾斜させた状態で整列していてもよい。なお、この場合には、平凸レンズ4の並びに合わせて画素層3を構成する画素2の並びを調節する必要がある。
【0107】
また、前記各実施の形態においては、平凸レンズ層を構成する平凸レンズとして球面レンズを使用しているが、これに限定することなく、蒲鉾状の円柱レンズを使用することもできる。但し、円柱レンズを使用した場合には、画素層を構成する画素としてドット状の画素を使用すると、画素の拡大画像又は変形拡大画像を現出させることができない。
【0108】
また、前記各実施の形態においては、平凸レンズ層を構成する平凸レンズの配列を保持した状態で画素層を構成する画素の配列を変更して各種装飾体(実施の形態2乃至7に係る装飾体)を形成したが、画素層を構成する画素の配列を保持した状態で平凸レンズ層を構成する平凸レンズの配列を変更しても画像が現出する装飾体を得ることができる。例えば、実施の形態2乃至7に係る装飾体において画素層を構成する画素の配列と平凸レンズ層を構成する平凸レンズの配列を入れ替えた場合には、画像と平凸レンズとの位置関係が逆転するので、画像の浮き沈みが逆転した装飾体を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0109】
【図1】実施の形態1に係る装飾体を示した断面図である。
【図2】実施の形態1に係る装飾体の画像層と平凸レンズ層との位置関係を示した平面図である。
【図3】図1に示す装飾体に現出する画像を示した説明図である。
【図4】実施の形態2に係る装飾体を示した断面図である。
【図5】実施の形態2に係る装飾体の画像層と平凸レンズ層との位置関係を示した平面図である。
【図6】図4に示す装飾体に現出する画像を示した説明図である。
【図7】実施の形態3に係る装飾体を示した断面図である。
【図8】実施の形態3に係る装飾体の画像層と平凸レンズ層との位置関係を示した平面図である。
【図9】図7に示す装飾体に現出する画像を示した説明図である。
【図10】実施の形態4に係る装飾体を示した断面図である。
【図11】実施の形態4に係る装飾体の画像層と平凸レンズ層との位置関係を示した平面図である。
【図12】図10に示す装飾体に現出する画像を示した説明図である。
【図13】実施の形態5に係る装飾体を示した断面図である。
【図14】実施の形態5に係る装飾体の画像層と平凸レンズ層との位置関係を示した平面図である。
【図15】図13に示す装飾体に現出する画像を示した説明図である。
【図16】実施の形態6に係る装飾体を示した断面図である。
【図17】実施の形態6に係る装飾体の画像層と平凸レンズ層との位置関係を示した平面図である。
【図18】図16に示す装飾体に現出する画像を示した説明図である。
【図19】実施の形態7に係る装飾体の画像層と平凸レンズ層との位置関係を示した平面図である。
【図20】変形例1の画素層を示した平面図である。
【図21】変形例2の画素層を示した平面図である。
【図22】変形例3の画素層を示した平面図である。
【図23】変形例4の画素層を示した平面図である。
【図24】変形例5の画素層を示した平面図である。
【図25】変形例6に係る装飾体を示した断面図である。
【図26】変形例7に係る装飾体を示した断面図である。
【図27】平凸レンズ層の変形例を示した平面図である。
【符号の説明】
【0110】
1 装飾体
2 画素
3 画素層
4 平凸レンズ
5 平凸レンズ層
6 反射層
7 基準画素
8 基準平凸レンズ
9 基準画素列
10 基準平凸レンズ列
11 左目
12,14,15 画像
13 右目
16 画素列
17 平凸レンズ列
18 基準画素行
19 画素行
20 平凸レンズ行
21,22,23 画像
24,25,26 画像
27,28 画像
29,30 画像
31,32 画像
33 一の画素列
34 一の画素行
35 一の平凸レンズ列
36 一の画素列
37 基本画素
38 透明層
39 基板
40 反射素

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画素を整列してなる画素層と該画素層上に積層される複数の平凸レンズを整列してなる平凸レンズ層とを備えており、平凸レンズ層を構成する各平凸レンズが画素層に対して平面側を向いており、画素層下に各平凸レンズの球面側から入射した光を反射する反射層が位置付けられていることを特徴とする装飾体。
【請求項2】
反射層と画素層の間に少なくとも一層の透明層が位置付けられている請求項1記載の装飾体。
【請求項3】
画素層を構成する画素と平凸レンズ層を構成する平凸レンズとが同じ配列で並べられており、画素層を構成する画素の並びとレンズ群を構成するレンズの並びとが交差するように位置付けられている請求項1又は2のいずれかに記載の装飾体。
【請求項4】
画素層を構成する画素と平凸レンズ層を構成する平凸レンズとが横方向のピッチを相違させた配列で並べられている請求項1又は2のいずれかに記載の装飾体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2009−262374(P2009−262374A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−112959(P2008−112959)
【出願日】平成20年4月23日(2008.4.23)
【出願人】(000114813)ヤマックス株式会社 (8)
【Fターム(参考)】