説明

補助具

【課題】箱体への袋体の収容を容易とすることができる補助具を提供する。
【解決手段】補助具本体41を箱体3の長さ寸法より短めに設定し、補助具本体41の基端側を構成する太部51での横幅H1を、箱体3の幅寸法より広めに設定する。補助具本体41を箱体3に収容した状態で補助具本体41の両側縁42が箱体3の側面22に当接し、その中央部が上方に突出する山形状となるように構成する。補助具本体41上に配置した袋体2の端部を補助具本体41の先端にて下面側へ折り返した状態で、当該袋体2の端部を離脱可能に係止する係止部81を補助具本体41に設け、係止部81を、先端側へ向けて突出する山形のスリット82で構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、軟質体を収容体に収容する為の補助具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ゴミ袋、ビニール袋や、食品等を保存するための開口部を開閉できる軟質体からなる袋体が使用されている。これらの袋体は、略正方形状に形成されており、包装用の箱や袋等の収容体に収納されて販売されている。
【0003】
最近では、魚や長ネギなどの長いものを収容できる長さの袋体も開発されている。これにより、魚や長ネギの保存が可能とされている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特に長い袋体にあっては、包装用の箱体の側部から収容する際に袋体が中途部で折れ曲がることがあり、箱詰めに苦労を要するという問題があった。
【0005】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、収容体への軟質体の収容を容易とすることができる補助具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために本発明の請求項1の補助具にあっては、収容体への軟質体の収容を容易とする補助具であって、前記収容体に収容される長さを有した板状の補助具本体からなり、該補助具本体を前記収容体に収容して当該補助具本体の両縁を前記収容体の側部に当接した状態で、その中央部が上方に突出する山形状となるように形成する一方、
【0007】
前記補助具本体の上面に配置された前記軟質体の端部を、前記補助具本体の先端にて下面側へ折り返した状態で当該軟質体の端部を離脱可能に係止する係止部を前記補助具本体に設けた。
【0008】
すなわち、軟質体を収容体に収容する際には、板状に形成された補助具本体の上面に前記軟質体を配置し、該軟質体の前端部を前記補助具本体の先端にて下面側へ折り返すとともに、この折り返された先端部を前記補助具本体に設けられた係止部に離脱可能に係止する。これにより、前記軟質体は、先端部が折り返された状態で長さ寸法が短くなり、コンパクト化されるとともに、前記板状の補助具本体によって不用意な折れ曲がりが防止される。
【0009】
この状態において、前記補助具本体の側縁を把持し、この補助具本体を当該補助具本体に支持された前記軟質体と共に前記収容体の側部より挿入する。このとき、前記補助具本体は、前記収容体に収容される長さを有している。このため、前記補助具本体を前記収容体に挿入することによって、当該補助具本体に支持された前記軟質体は、中途部で折れ曲がること無く、前記収容体の奥まで収容される。
【0010】
そして、前記補助具本体を前記収容体に収容した状態において、山形状となる様に形成されている。このため、前記軟質体は、先端部が前記補助具本体に支持されるとともに、他の部位は、上方に突出した前記補助具本体の突出部分と前記収容体の上面との間に挟持された状態で保持される。
【0011】
また、請求項2の補助具においては、前記収容体は、収容された前記軟質体を取り出すための取出口を上面に備えている。
【0012】
すなわち、前記収容体の上面には、収容された前記軟質体を取り出すための取出口が設けられており、当該収容体に収容された軟質体は、中央部が上方に突出した山形状となる補助具本体によって上面側に付勢される。
【0013】
さらに、請求項3の補助具では、前記補助具本体の横幅の少なくとも一部を前記収容体の幅寸法より広く設定した。
【0014】
すなわち、前記補助具本体の少なくとも一部の横幅は、前記収容体の幅寸法より広く設定されており、当該補助具本体を前記収容体に収容した状態において、その両縁が前記収容体の側部に当接することによって、その中央部が上方に突出する山形状となるとともに、補助具本体の弾性により上方に付勢される。
【0015】
このため、前記軟質体は、先端部が前記補助具本体に支持されるとともに、他の部位は、上方に突出した前記補助具本体の突出部分と前記収容体の上面との間に確実に挟持される。
【0016】
加えて、請求項4の補助具にあっては、前記補助具本体の先端縁に、内側に後退する円弧状の先端後退部を設けた。
【0017】
すなわち、前記補助具本体の先端縁には、内側に後退する円弧状の先端後退部が形成されており、前記補助具本体の中央部を上方に突出するように山形に折曲した状態において、当該補助具本体の前縁から折曲部分までの間に軟質体取り出し時に前記軟質体が通過する通過領域が確保される。
【0018】
また、請求項5の補助具本体においては、前記係止部を、先端側へ向けて突出する山形のスリットで構成した。
【0019】
すなわち、前記係止部は、前記補助具本体に設けられたスリットで構成されており、このスリットに前記軟質体の先端部が挿入された状態で、当該軟質体の先端部が前記補助具本体に支持される。
【0020】
このとき、前記スリットは、先端側へ向けて突出する山形に形成されている。このため、当該スリットに係止される前記軟質体は、先端側への抜けが許容される。
【0021】
さらに、請求項6の補助具本体では、前記補助具本体の側縁に内側に後退する側縁後退部を設けた。
【0022】
すなわち、前記補助具本体の側縁には、内側に後退する側縁後退部が形成されており、この補助具本体を収容体に挿入する際には、この側縁後端部に指が掛けられる。
【0023】
加えて、請求項7の補助具本体にあっては、前記補助具本体の先端部の幅寸法を、基端側より幅狭に設定した。
【0024】
すなわち、この補助具本体を収容体に挿入する際には、幅狭に設定された先端部が基端側より先行して前記収容体に収容される。
【発明の効果】
【0025】
以上説明したように本発明の請求項1の補助具にあっては、収容体に軟質体を収容する際に、板状の補助具本体の上面に配置された軟質体の前端部を前記補助具本体の先端にて下面側へ折り返すとともに、この折り返された先端部を、前記補助具本体に設けられた係止部に係止する。これにより、前記軟質体の先端部を折り返して長さ寸法を短くした状態で、当該軟質体をコンパクトに収納することができる。
【0026】
この状態において、前記補助具本体の側縁を把持し、この補助具本体を当該補助具本体に支持された前記軟質体と共に前記収容体の側部より挿入する。このとき、前記補助具本体は、前記収容体に収容される長さを有している。このため、前記補助具本体を前記収容体に挿入することによって、当該補助具本体に支持された前記軟質体を、中途部で折れ曲がること無く、前記収容体の奥まで収容することができる。
【0027】
したがって、収容体の側部から収容される軟質体が収容途中で折れ曲がる恐れがある場合と比較して、収容体への軟質体の収容を容易とすることができる。
【0028】
そして、前記補助具本体を前記収容体に収容した状態において、山形状となる様に形成されている。このため、前記軟質体を、その先端部が前記補助具本体に支持されるとともに、他の部位が上方に突出した前記補助具本体の突出部分と前記収容体の上面との間に挟持された状態で保持することができる。
【0029】
これにより、当該収容体を立て掛けて陳列した場合であっても、内部の軟質体が一方が偏るといった不具合を解消することができる。
【0030】
また、請求項2の補助具においては、前記収容体の上面には、収容された前記軟質体を取り出すための取出口が設けられており、当該収容体に収容された軟質体は、中央部が上方に突出した山形状となる前記補助具本体によって上面側に付勢される。
【0031】
このため、収容された軟質体の残数が減少した場合であっても、前記取出口からの前記軟質体の取り出しを容易とすることができる。
【0032】
さらに、請求項3の補助具では、前記補助具本体の少なくとも一部の横幅が、前記収容体の幅寸法より広く設定されており、当該補助具本体を前記収容体に収容した状態において、その両縁が前記収容体の側部に当接することによって、その中央部が上方に突出する山形状となるとともに、補助具本体の弾性により上方に付勢される。
【0033】
このため、前記軟質体は、先端部が前記補助具本体に支持されるとともに、他の部位は、上方に突出した前記補助具本体の突出部分と前記収容体の上面との間に確実に挟持される。
【0034】
これにより、当該収容体を立て掛けて陳列した場合であっても、内部の軟質体が一方が偏るといった不具合を確実に防止することができる。
【0035】
また、前記収容体の上面に、収容された前記軟質体を取り出すための取出口を設けた際には、収容された軟質体の残数が減少した場合であっても、前記取出口からの前記軟質体の取り出しを容易とすることができる。
【0036】
加えて、請求項4の補助具では、前記補助具本体の先端縁には、内側に後退する円弧状の先端後退部が形成されており、前記補助具本体の中央部が上方に突出するように山形に折曲した状態において、当該補助具本体の前縁から折曲部分までの間に軟質体取り出し時に前記軟質体が通過する通過領域を確保することができる。
【0037】
このため、補助具本体を山形に折曲した状態において、直線状に形成された補助具本体の先端縁が角張ってしまい、この角部に軟質体が引っ掛かる恐れがある場合と比較して、軟質体が裂けるといった不具合の発生を未然に回避することができるとともに、軟質体をスムーズに取り出せる。
【0038】
また、請求項5の補助具にあっては、前記補助具本体にスリットを設けることによって、前記軟質体の先端部を挿入した状態で係止する係止部を構成することができる。
【0039】
このとき、前記スリットは、先端側へ向けて突出する山形に形成されている。このため、当該スリットに係止される前記軟質体の先端側への抜けを容易とすることができる。
【0040】
また、請求項6の補助具においては、前記補助具本体の側縁に、内側へ後退した側縁後退部が形成されており、この補助具本体を収容体に挿入する際には、この側縁後端部に指を掛けることができる。
【0041】
これにより、収容体への挿入作業がさらに容易となる。
【0042】
さらに、請求項7の補助具にあっては、補助具本体を収容体に挿入する際に、幅狭に設定された先端部を基端側より先行して前記収容体に収容する。
【0043】
このとき、前記先端部は、前記基端部より幅狭に設定されている。このため、基端から先端までの全域に渡って同じ幅寸法に設定された場合と比較して、収容体への挿入が容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0044】
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。図1及び図2は、本実施の形態にかかる補助具1の使用状態を示す図であり、該補助具1は、食品等を収容する軟質体である透明ビニール製の袋体2を収容体としての箱体3に収容する際に使用するものである。
【0045】
該箱体3は、図3にも示すように、長方形状に形成されており、長手方向両端には、端部開口部11,11が設けられている(図1参照)。前記箱体3の端縁には、図外の蓋部が設けられており、各蓋部によって前記端部開口部11,11を閉鎖できるように構成されている。
【0046】
そして、前記箱体3の上面21及び側面22には、複数の切り込み線23,・・・からなる破断線24が形成されており、該破断線24は、当該箱体3の一方の側縁から他方の側縁へ向けて基端に沿って延在する基端側延在部25と、該基端側延在部25より前記他方の側縁の中央部へ向けて斜めに延在する基端側傾斜部26と、当該箱体3の一方の側縁から他方の側縁へ向けて先端に沿って延在する先端側延在部27と、該先端側延在部27より前記他方の側縁の中央部へ向けて斜めに延在する先端側傾斜部28とによって構成されている。
【0047】
該先端側傾斜部28及び前記基端側傾斜部26は、前記他方側の側面22にコ字状に形成されたコ字状部によって連設されており、当該コ字状部の内側に形成された舌片を起立して引き上げることによって、前記上面21に形成された前記破断線24を破断できるように構成されている(図示省略)。これにより、前記上面21に、当該箱体3に収容された前記袋体2を取り出すための取出口31を開口できるように構成されている。
【0048】
前記補助具1を構成する補助具本体41は、図2に示したように、長方形板状のボール紙がプレスによって裁断されて形成されており、図3に示した箱体3に収容できる大きさに形成されている。
【0049】
すなわち、前記補助具本体41は、図2に示したように、前記箱体3の長さ寸法よりやや短めの長さに設定されており、当該補助具本体41を、前記箱体3の前記端部開口部11から挿入して収容した状態で、当該端部開口部11を前記蓋部によって閉鎖できるように構成されている。
【0050】
前記補助具本体41の横幅は、図2中左側の基端側を構成する太部51と、図2中右側の先端側を構成する細部52とで異なる寸法に設定されており、基端側の前記太部51での横幅H1は、前記箱体3の幅寸法より広めに設定されている。これにより、この補助具本体41を、図1及び図4に示すように、前記箱体3に収容した状態で当該補助具本体41の両側縁42,42が前記箱体3の前記側面22,22に当接し、その中央部が上方に突出する山形状となるように構成されている。
【0051】
また、前記補助具本体41の先端側の細部52での横幅H2は、図2に示したように、基端側より幅狭に設定されており、当該細部52での横幅H2は、前記箱体3の幅寸法より細め設定されている。これにより、当該補助具本体41を前記箱体3に挿入して収容する際には、幅狭の前記細部52が設けられた先端部を先行して箱体3の端部開口部11に挿入することによって、その挿入が容易に行われるように構成されている。
【0052】
前記補助具本体41には、図2に示したように、長さ方向全長に渡って延在する山折り部61が幅方向中央に設けられた中心線62上に延設されており、当該山折り部61は、線状にプレスされたラインによって形成されている。これにより、当該補助具本体41を前記箱体3に収容した状態で、図1及び図4に示したように、その中央部が山折りされ、三角形状を成すように構成されている。
【0053】
前記補助具本体41の前記太部51における両側縁42,42には、図2に示したように、内側に後退する円弧状の側縁後退部71,71が形成されており、当該補助具本体41を前記箱体3に収容する際に、指が掛けやすいように構成されている。また、前記補助具本体41の先端縁にも、内側に後退する円弧状の先端後退部72が形成されている。
【0054】
そして、この補助具本体41の上面に前記袋体2を配置した状態において、図5に示すように、前記袋体2の端部を前記補助具本体41の先端にて下面側へ折り返した状態で、当該袋体2の端部を離脱可能に係止する係止部81が当該補助具本体41に設けられている。この係止部81は、先端側へ向けて突出する山形のスリット82で構成されており、このスリット82は、当該補助具本体41の中心線62上に設けられている。このスリット82の両端部には、当該補助具本体41の幅方向に延在する裾部83,83が形成されており、この裾部83,83は、当該スリット82に前記袋体2の端部を挿入した状態で該袋体2の端縁を位置決めする位置決め部を構成している。
【0055】
以上の構成にかかる本実施の形態において、前記箱体3に前記袋体2を収容して製品を箱詰めする際には、板状に形成された前記補助具本体41の上面に、所定枚数の前記袋体2,・・・を重ねた状態で配置し、各袋体2,・・・の前端部を前記補助具本体41の先端にて下面側へ折り返すとともに、この折り返された先端部を前記補助具本体41に設けられた係止部81に離脱可能に係止する。
【0056】
これにより、前記各袋体2,・・・は、先端部が折り返された状態で長さ寸法を短くすることができ、コンパクト化できるとともに、前記板状の補助具本体41によって不用意な折れ曲がりを防止することができる。これにより、前記袋体2を、該袋体2の長さ寸法より短い箱体3にコンパクトに収容することが可能となる。
【0057】
この状態において、前記補助具本体41の両側縁42,42を把持し、この補助具本体41を当該補助具本体41に支持された前記袋体2,・・・と共に前記箱体3の端部開口部11より挿入する。このとき、前記補助具本体41は、前記箱体3に収容される長さを有している。このため、前記補助具本体41を前記箱体3に挿入することによって、当該補助具本体41に支持された前記袋体2,・・・を、中途部で折れ曲がること無く、前記箱体3の奥まで収容することができる。
【0058】
したがって、箱体3の端部開口部11から収容される袋体2,・・・が収容途中で折れ曲がる恐れがある場合と比較して、前記箱体3への前記袋体2,・・・の収容を容易とすることができる。
【0059】
そして、前記補助具本体41の基端側を構成する太部51での横幅H1は、前記箱体3の幅寸法より広く設定されており、当該補助具本体41を前記箱体3に収容した状態において、その両側縁42,42が前記箱体3の側面22,22に当接することによって、その中央部が上方に突出する山形状となる。このため、前記袋体2,・・・を、その先端部が前記補助具本体41に支持されるとともに、他の部位が上方に突出した前記補助具本体41の突出部分と前記箱体3の上面21との間に挟持された状態で保持することができる。
【0060】
これにより、当該箱体3を立て掛けて陳列した場合であっても、内部の袋体2,・・・が下方が偏るといった不具合を解消することができる。
【0061】
このとき、前記箱体3の上面21には、収容された前記袋体2,・・・を取り出すための取出口31が使用時に開口される。このとき、当該箱体3に収容された前記袋体2,・・・は、中央部が上方に突出した山形状となる前記補助具本体41によって上面21側に付勢されている。
【0062】
このため、収容された袋体2,・・・の残数が減少した場合であっても、前記取出口31からの前記袋体2,・・・の取り出しを容易とすることができる。
【0063】
また、前記補助具本体41の先端縁には、内側に後退する円弧状の先端後退部72が形成されており、前記補助具本体41の中央部が上方に突出するように山形に折曲された状態において、当該補助具本体41の前縁から折曲部分までの間に袋体取り出し時に前記袋体2,・・・が通過する通過領域を確保することができる。
【0064】
このため、前記補助具本体41を山形に折曲した状態において、直線状に形成された補助具本体41の先端縁が角張ってしまい、この角部に袋体2が引っ掛かる恐れがある場合と比較して、前記袋体2が裂けるといった不具合の発生を未然に回避することができる。
【0065】
そして、前記補助具本体41にスリット82を設けることによって、前記袋体2の先端部を挿入した状態で係止する係止部81を構成することができる。
【0066】
このとき、前記スリット82は、先端側へ向けて突出する山形に形成されている。このため、当該スリット82に係止される前記袋体2の先端側への抜けを容易とすることができる。
【0067】
また、前記補助具本体41の両側縁42,42には、内側へ後退した円弧状の側縁後退部71,71が形成されており、この補助具本体41を前記箱体3に挿入する際には、この側縁後端部71,71に指を掛けることができる。
【0068】
これにより、前記箱体3への挿入作業がさらに容易となる。
【0069】
さらに、前記補助具本体41を前記箱体3に挿入する際に、幅狭に設定された先端部の細部52を、基端側の太部51より先行して前記箱体3に挿入する。
【0070】
このとき、前記先端部の細部52は、前記基端部の太部51より幅狭に設定されている。このため、補助具本体41の横幅が基端から先端までの全域に渡って同じ幅寸法に設定された場合と比較して、前記箱体3への挿入が容易となる。
【0071】
なお、本実施の形態では、収容体として箱体3に付いて説明したが、袋体でも同様の効果を有する。
【0072】
また、軟質体として、透明ビニール袋からなる袋体2について説明したが、これに限られず、プラスチックフィルムや紙、ゴム手袋やビニール手袋等を収容体に収納する際に使用することもできる。
【0073】
さらに、本実施の形態では、補助具本体41の材質として、ボール紙について説明したが、プラスチックシートや金属シート等でもかまわない。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】同実施の形態の平面図である。
【図3】同実施の形態の箱体を示す平面図である。
【図4】同実施の形態の端部開口部を開口した状態を示す箱体の側面図である。
【図5】同実施の形態に袋体を取り付けた状態を示す説明図である。
【符号の説明】
【0075】
1 補助具本体
2 袋体
3 箱体
21 表面
22 側面
31 取出口
41 補助具本体
42 側縁
71 側縁後退部
72 先端後退部
81 係止部
82 スリット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容体への軟質体の収容を容易とする補助具であって、
前記収容体に収容される長さを有した板状の補助具本体からなり、該補助具本体を前記収容体に収容して当該補助具本体の両縁を前記収容体の側部に当接した状態で、その中央部が上方に突出する山形状となるように形成する一方、
前記補助具本体の上面に配置された前記軟質体の端部を、前記補助具本体の先端にて下面側へ折り返した状態で当該軟質体の端部を離脱可能に係止する係止部を前記補助具本体に設けたことを特徴とする補助具。
【請求項2】
前記収容体は、収容された前記軟質体を取り出すための取出口を上面に備えたことを特徴とする請求項1記載の補助具。
【請求項3】
前記補助具本体の横幅の少なくとも一部を前記収容体の幅寸法より広く設定したことを特徴とする請求項1又は2記載の補助具。
【請求項4】
前記補助具本体の先端縁に、内側に後退する円弧状の先端後退部を設けたことを特徴とする請求項2又は3記載の補助具。
【請求項5】
前記係止部を、先端側へ向けて突出する山形のスリットで構成したことを特徴とする請求項1から4にいずれか記載の補助具。
【請求項6】
前記補助具本体の側縁に内側に後退する側縁後退部を設けたことを特徴とする請求項1から5にいずれか記載の補助具。
【請求項7】
前記補助具本体の先端部の幅寸法を、基端側より幅狭に設定したことを特徴とする請求項1から6にいずれか記載の補助具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−168888(P2007−168888A)
【公開日】平成19年7月5日(2007.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−372163(P2005−372163)
【出願日】平成17年12月26日(2005.12.26)
【出願人】(000102544)エステー化学株式会社 (127)
【Fターム(参考)】