説明

補間フレーム作成方法および補間フレーム作成装置

【課題】 画面の端部の画像の破綻へ適切に対処できる補間フレーム作成技術を提供すること。
【解決手段】 入力される2枚以上のフレーム画像を用いて、前記入力フレーム画像の間に位置する新たなフレーム画像を作成する補間フレーム作成方法であって、前記入力フレーム画像間のブロックマッチング処理によりフレーム画像内の物体の動きベクトルを検出する工程と、前記検出した動きベクトルを用いて補間画像を作成する工程とを有し、前記補間画像を作成する工程は、検出した動きベクトル方向の対応画素位置が原フレームの一方側において画面外に存在する場合には、前記画面外に位置する画素を持たない側のフレームの画素のみを用いて補間画像を作成することを特徴とする補間フレーム作成方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は動画像を構成するフレーム画像の間に補間フレームを作成および挿入し、物体の動きを滑らかで自然な動きとして表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
前後の2枚ないしそれ以上の入力フレーム画像間のブロックマッチングを行うことにより動きベクトルを求め、これを用いて入力フレーム画像間に内挿する新たな補間フレーム画像を作成し、フレーム数変換を行うことによりホールド表示型ディスプレイの動画ボケの改善を行う方法が多数提案されている。
【0003】
例えば液晶表示装置(LCD)に動画像を表示する場合、LCDは例えば60フレーム/秒のレートでフレーム画像(以下単にフレームと記載する)を表示する。このフレームは例えば60フィールド/秒のインターレースを処理して得られる順次走査信号である。つまりLCDは、1フレームを1/60秒間表示し続ける。
【0004】
LCDに表示されたこのような映像を視聴する場合、人の目には1フレーム前の画像が残像として残る。このため、映像中の動いている物体がボケて見えるか、物体の動きが不自然に見えることがある。このような現象は、大画面になるほど顕著に表れる。
【0005】
動画像のこのようなボケを防止するために、連続する2つのフレームの間に、補間フレームを挿入して動画像を表示する方法が知られている(特許文献1)。この方法では、前フレーム及び後フレームの2枚ないしそれ以上の入力フレーム間で、フレームを構成する画像ブロックのマッチングを行うことにより、各ブロックの動きベクトル(物体の動いた方向及び距離)が検出される。各ブロックの動きベクトルを用いて、入力フレーム間に位置する新たな補間フレームが作成される。補間フレームを2枚の入力フレーム間に挿入することにより、フレーム数を増加して動画像を表示する。
【0006】
上記ブロックマッチングとは、あるフレームにおける所定サイズの画像ブロックが、後のフレーム中のどの画像ブロックに一致するかを検出する方法である。前フレーム中の画像ブロックと、後フレーム中のいずれかの画像ブロックとで、互いに対応する画素間の差分を計算し、これを累積した値(SAD:Sum of Absolute Difference)が最小となる後フレーム中画像ブロックが、前フレーム中画像ブロックに最も類似する画像ブロックとして検出される。前フレームと後フレームで、最も類似する画像ブロックの位置の差が、動きベクトルとして検出される。
【0007】
ところでブロックマッチングにより推定した動きベクトルを用いて補間フレームを生成する場合には破綻が生じることがあり、特許文献2にある対策は、補間画素位置の動きベクトルを特定しベクトルの垂直成分に基づき隣接する画素を選択し補正を行う画素補間処理装置なるものである。つまり、画素が書き込まれないアンカバー領域が生じる場合があり、動きベクトルの条件により選択画素が異なる補正をその領域に行うパッチ的な対処法について記載されている。しかしながら、画面の端部という潜在的大域的な画像の破綻への対策も求められていながら、適切に対処できる技術は開示されていない。
【特許文献1】特開2005−6275号公報
【特許文献2】特開2003−299035号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
画面の端部の画像の破綻へ適切に対処できる補間フレーム作成技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するためのこの発明の一態様によれば、入力される2枚以上のフレーム画像を用いて、前記入力フレーム画像の間に位置する新たなフレーム画像を作成する補間フレーム作成方法であって、前記入力フレーム画像間のブロックマッチング処理によりフレーム画像内の物体の動きベクトルを検出する工程と、前記検出した動きベクトルを用いて補間画像を作成する工程とを有し、前記補間画像を作成する工程は、検出した動きベクトル方向の対応画素位置が原フレームの一方側において画面外に存在する場合には、前記画面外に位置する画素を持たない側のフレームの画素のみを用いて補間画像を作成することを特徴とする補間フレーム作成方法が提供される。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、画面の端部の画像の破綻へ適切に対処できる補間フレーム作成技術を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1は、本発明による補間フレーム作成装置(フレーム数変換装置)の一実施形態を示すブロック構成図である。図1の補間フレーム作成装置10は、フレームメモリ部10、動きベクトル検出部12、補間画像作成部13、および判定部14を備える。動きベクトル検出部12は、入力画像信号における例えば連続する2フレームから、動きベクトルをブロックマッチング処理にて検出する。すなわち動きベクトル検出部12は、2つの入力フレーム画像における画像ブロックの互いに対応する画素値どうしの差分絶対値を算出し、この差分絶対値の累積加算値(SAD)の極小値に対応する動きベクトルを動きベクトル候補として選択する。なお入力画像信号のフレームレートは例えば60フレーム/秒である。
【0012】
補間画像作成部13は、動きベクトル検出部12の検出結果に基づいて補間フレームを作成し、前記2フレームの間に挿入する。補間フレームが挿入された出力画像信号のフレームレートは例えば120フレーム/秒である。
判定部14は、動きベクトル検出部12により検出された動きベクトルの参照画素が有効画面内か有効画面外かを判定する。すなわち判定部14は、動きベクトル検出部12により検出された動きベクトルの参照画素の位置を判定部14内部の図示せぬカウンターで把握し、その結果に基づいて参照画素が有効画面内か有効画面外かを判定する。
【0013】
すなわち判定部14は検出された動きベクトルの参照画素の位置が有効画面内か有効画面外かを画素ごとに判定する。そして、検出された動きベクトルを用いて補間フレームを生成するか、または、後述のように動きベクトルの一部を用いて補間フレームを生成するかを画素ごと判定する。そしてその結果を補間画像作成部13に渡す。補間画像作成部13は判定部14の判定結果に基づいて補間画像を作成する。
【0014】
補間画像作成部13は、動きベクトル検出部12により検出された動きベクトルを用いて補間フレームを作成する。その際、判定部14により用いるべき動きベクトルと判定された動きベクトルの基の画素を有効画素として、補間フレームを作成する。または、補間画像作成部13は、判定部14により用いるべき動きベクトルと判定された動きベクトルに基づいて作成した画像と、他の用いるべき動きベクトルと判定された動きベクトルに基づいて作成した画像とを合成(ブレンド)して補間フレームを作成する。例えば画素値の平均をとるといった方法による。
【0015】
動きベクトル検出部12、補間画像作成部13、および、判定部14は、それぞれ個別電子回路を用いたハードウエア、あるいはCPU(図示せず)にて実行されるソフトウエアとして構成できる。
【0016】
図2はブロックマッチング処理の一例を説明するための図である。即ちブロックマッチングを用いた動きベクトルの検出方法としては、補間フレーム画像の挿入位置を中心して、それを挟む前後2枚のフレーム上で所定形状のブロックを点対象に平行移動させ対応する位置の画素どうしの画素値の差分値をブロック内の画素全てについて計算しこれを累積した値(SAD:Sum of Absolute Difference)を求め、このSAD値が最小となる方向を該ブロックの動きベクトルとする方法等が知られている。
【0017】
図2に示すように、点対称の位置にある画像ブロックどうしのブロックマッチング処理を介して動きベクトルを求める方法がある。すなわち図2の方法では、補間フレーム21内の補間画像ブロック41の挿入位置を中心として、それを挟む前フレーム20上及び後フレーム22上で点対称の位置にある画像ブロックどうしを画素毎に比較してSADを算出する。最も類似している(SADが最も小さい)画像ブロックどうしを結ぶベクトルを動きベクトルと決定する。この比較は、前フレーム20中の所定探索範囲40及び後フレーム22内の対応する探索範囲42において行われる。
【0018】
互いに最も類似している画像ブロックの組み合わせが、例えば画像ブロック43と画像ブロック44であった場合、画像ブロック43から画像ブロック44までのベクトルが、補間画像ブロック41の動きベクトルとして決定される。この動きベクトルと、互いに最も類似している画像ブロック43及び44の画像データに基づいて、補間フレーム21内の補間画像ブロック41が作成される。尚、この動きベクトル(大きさと方向を含む)は、図2では説明の都合上3次元のように示されているが、実際の処理においては、フレーム上の2次元で示されるベクトルである。
【0019】
図2に示す方法では、補間フレーム画像の挿入位置を中心としそれを挟む前後2枚のフレーム上で規定の形状のブロックを点対称に平行移動させる。そして、対応する位置の画素どうしの画素値の差分値をブロック内の画素全てについて計算し、これを累積した値(SAD)を求め、このSAD値が最小となる方向を該ブロックの動きベクトルとする。
【0020】
次に、画像ブロックのサイズ及び動きベクトルの探索範囲について説明する。
図3はマクロブロックのサイズ及びその探索範囲の具体例を示す。これらブロック及び探索範囲は、図2に示したブロックマッチング処理に適用することができる。ここでは、説明を簡単にするため、主に水平方向のブロックマッチング処理について述べる。
【0021】
図3において、MBはマクロブロック、MSRはマクロブロックMBの探索範囲である。マクロブロックMBのサイズは、図3の内側実線に示すように例えば64画素×4画素である。このマクロブロックMBを前フレーム20上では水平方向に−16画素〜+16画素、垂直方向に−2画素〜+2画素シフトする。同時にこのマクロブロックMBを後フレーム22上で水平方向に+16画素〜−16画素、垂直方向に+2画素〜−2画素シフトする。
【0022】
つまり、補間フレーム21上に挿入される補間画像ブロック41(ここではマクロブロックMBに一致するサイズのブロック)を点対象の中心として、前フレーム20上でマクロブロックMBを例えば+12画素シフトした場合は、後フレーム22上でマクロブロックMBを−12画素シフトする。両フレーム20、22で対応する画像ブロックどうしを、対応する画素単位で画素値を比較してSADを算出する。従ってマクロブロックMBを用いたブロックマッチングの場合、前フレーム20上及び後フレーム22上の探索範囲MSRは、ここでは共に96画素×8画素である。
【0023】
ブロックマッチングによる動きベクトル検出を精度良く行うための最適なブロックサイズは、入力されるフレームの解像度やフレーム内に含まれる物体の動き方によって変わってくる。
【0024】
以下、動きベクトル検出部12によるブロックマッチング処理動作を説明する。
図4はブロックマッチング処理における画像ブロックのシフト量とSADとの関係(SAD特性)を示すグラフである。このブロックマッチング処理は動きベクトル検出部12により行われる。説明を簡単にするため、水平方向物体移動のブロックマッチング処理のみについて述べる。
【0025】
この場合、物体を含む前フレーム内の注目画像ブロック43を、後フレーム22における探索範囲内の中心画像ブロック44の位置から、1画素単位でシフトすると、図4のように10画素分シフトしたところでSADは極小(ここでは最小)となる。この極小点PS0のシフト量S0及びその方向に基づいて、動きベクトルが検出される。従って、ここでは注目画像ブロック41の動きベクトルは、水平方向10画素と検出される。この結果、例えば注目画像ブロック43を補間フレーム内で、対応する同一位置から、水平方向に5画素シフトした画像ブロックが、補間フレーム内画像ブロックとして作成される。尚、シフト量S0及びその方向は、画像ブロック41の探索範囲内位置を示す。
【0026】
以下、動きベクトルによる画面端の処理動作を説明する。
簡単のため、図5のように画面に水平に全画面スクロールしている映像が入力されている場合を例とする。通常の補間画素生成処理では、前後フレームの画素とも図5に示すように破線に示す画面に入っていれば、動きベクトル方向の前後フレームの画素をそれぞれ用いて、両者の平均値を取ることにより補間画素が生成される。V1とV2の基の画素の平均値、またV3とV4の基の画素の平均値を用いる。
【0027】
図6は、図5のように画面に水平に全画面スクロールしている映像が入力されている場合の例であるが、示すように画面端部においては動きベクトル方向に対応する画素が片側の原フレーム画像の画面外に位置する場合である。
【0028】
この場合には、その画面外に対応画素を持たない側のフレームの画素のみから補間画像を生成する。即ちV2の基の画素の値、またV3の基の画素の値を用いる。これにより、画面端でも破綻の少ない補間画像の生成が可能となる。
【0029】
(補間フレーム作成装置の動作内容)
次に、補間フレーム作成装置10の動作内容について説明する。補間フレーム作成装置10は、図7に示すフローチャートに沿って補間フレーム作成処理を行い、補間フレームを作成する。
【0030】
補間フレーム作成装置10は、補間フレーム作成処理を開始すると、処理をステップ1に進めて、動きベクトル検出を行い、続いて処理をステップ2に進めて補間フレーム作成を実行する。
【0031】
動きベクトル検出では、動きベクトル検出部12が2つの画像フレームのブロックマッチングを行い動きベクトルを検出する。
図8は図7処理をステップ2に従い実施される補間フレーム作成装置10の処理手順を示すフローチャートである。図8において、動きベクトル検出部12から判定部14は、判定対象P[X,Y]の検出された動きベクトルが例えば(2Xa,2Ya)と入力されたとする(図8のステップS21)。そうすると、判定部14は動きベクトルの基にある補間画像P[X,Y]の動きベクトルの範囲(正しい画像が得られるか否か)を[X−Xa,Y−Ya]と[X+Xa,Y+Ya]とを用いて判定する(ステップS22)。
【0032】
[X−Xa,Y−Ya]と[X+Xa,Y+Ya]とも正しい画像範囲にあれば判定部14は検出された動きベクトルの基にある画素をいずれも正しいと判定し、この動きベクトルを用いて補間フレームを作成する(ステップS23)。また2つの座標の片方が正しい画像範囲になければ、判定部14はその旨を補間画像作成部13に通知する。これを受けて補間画像作成部13は正しい画像の動きベクトルの基にある画素から補間フレームを作成する(ステップS24)。
【0033】
例えば図3の探索範囲の場合、例えばX座標が0でXaが16であると、後フレームの水平方向の端16画素は前フレームの画素とは平均が取られずに補間フレーム作成に使用されることになる。反対側の端でも例えばXaが16であると、前フレームの水平方向の端16画素は後フレームの画素とは平均が取られずに補間フレーム作成に使用されることになる。
【0034】
なお動きベクトルの検出においては、画面端の画素データが画面外に続いている、あるいは、画面外の画素値を灰色輝度等の特定の固定値として処理する方法を用いることによってある程度正しく検出を行うことが出来る。しかし、補間画素の生成時に同様の手法を取ると本来存在しないデータを用いて画素生成が行われるため、生成された画像に破綻が生じる。
【0035】
動きベクトルの検出においては、画面外に位置する画素には累積加算処理を行なわない方法も取りうる。この場合は、SADが小さくなり有利となってしまうので、累積加算が行われた画素割合分の逆数をSADに掛けて正規化する等の調整が好適である。
【0036】
通常、上記のようにして求めた動きベクトル方向の前後フレーム上の対応する画素から補間画像を生成するが、スクロールしている映像等の画面端では、検出したベクトル方向に対して前後フレームのうち片側のみにしか有効な画素が存在しない場合がある。このため、前後2フレームの対応画素の平均値を取って補間画素とする方法では、画面端で補間画像が正しく生成できない問題があった。
【0037】
本実施例は、上記問題を解決するためになされたもので、補間画像を生成する際、画面端部においては動きベクトル方向に対応する画素が片側の原フレーム画像の画面外に位置する場合には、その画面外に対応画素を持たない側のフレームの画素のみから補間画像を生成する。効果として、画面端での破綻の少ない補間画像の生成が可能となる。
【0038】
なお、この発明は上記実施例に限定されるものではなく、この外その要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
また、上記した実施の形態に開示されている複数の構成要素を適宜に組み合わせることにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良いものである。さらに、異なる実施の形態に係る構成要素を適宜組み合わせても良いものである。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明による補間フレーム作成装置の一実施形態を示すブロック構成図。
【図2】ブロックマッチング処理の一例を説明するための図。
【図3】ブロックのサイズ及びその探索範囲の具体例を示す図。
【図4】ブロックマッチング処理における画像ブロックのシフト量とSADとの関係を示すグラフ。
【図5】画面内の特定領域において補間画像作成に用いる動きベクトルを表現する図1。
【図6】画面内の特定領域において補間画像作成に用いる動きベクトルを表現する図2。
【図7】補間フレーム作成装置10における処理の動作手順を示すフローチャート。
【図8】補間フレーム作成装置10における補間フレーム作成処理の動作手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0040】
10…補間フレーム作成装置、11…フレームメモリ、12…動きベクトル検出部、13…補間画像作成部、14…判定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力される2枚以上のフレーム画像を用いて、前記入力フレーム画像の間に位置する新たなフレーム画像を作成する補間フレーム作成方法であって、
前記入力フレーム画像間のブロックマッチング処理によりフレーム画像内の物体の動きベクトルを検出する工程と、
前記検出した動きベクトルを用いて補間画像を作成する工程とを有し、
前記補間画像を作成する工程は、検出した動きベクトル方向の対応画素位置が原フレームの一方側において画面外に存在する場合には、前記画面外に位置する画素を持たない側のフレームの画素のみを用いて補間画像を作成することを特徴とする補間フレーム作成方法。
【請求項2】
前記動きベクトルを検出する工程は、前記画面外に位置する画素は画面端に位置する画素が延伸するとみなすことを特徴とする請求項1に記載の補間フレーム作成方法。
【請求項3】
前記動きベクトルを検出する工程は、前記画面外に位置する画素は特定の固定値を持つとみなすことを特徴とする請求項1に記載の補間フレーム作成方法。
【請求項4】
前記動きベクトルを検出する工程は、前記画面外に位置する画素以外に画素差分の累積加算処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の補間フレーム作成方法。
【請求項5】
入力される2枚以上のフレーム画像を用いて、前記入力フレーム画像の間に位置する新たなフレーム画像を作成する補間フレーム作成装置であって、
前記入力フレーム画像間のブロックマッチング処理によりフレーム画像内の物体の動きベクトルを検出する検出手段と、
前記検出した動きベクトルを用いて補間画像を作成する作成手段とを備え、
前記補間画像を作成する作成手段は、検出した動きベクトル方向の対応画素位置が原フレームの一方側において画面外に存在する場合には、前記画面外に位置する画素を持たない側のフレームの画素のみを用いて補間画像を作成することを特徴とする補間フレーム作成装置。
【請求項6】
前記動きベクトルを検出する検出手段は、前記画面外に位置する画素は画面端に位置する画素が延伸するとみなすことを特徴とする請求項5に記載の補間フレーム作成装置。
【請求項7】
前記動きベクトルを検出する検出手段は、前記画面外に位置する画素は特定の固定値を持つとみなすことを特徴とする請求項5に記載の補間フレーム作成装置。
【請求項8】
前記動きベクトルを検出する検出手段は、前記画面外に位置する画素以外に画素差分の累積加算処理を行うことを特徴とする請求項5に記載の補間フレーム作成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−245135(P2008−245135A)
【公開日】平成20年10月9日(2008.10.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−85777(P2007−85777)
【出願日】平成19年3月28日(2007.3.28)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】