説明

製品を包装するための方法及び装置、並びに所属の包装材料切片

製品(5)を包装するための方法は次のステップを有している。
第1の包装材料(1)を包装ライン(L)に供給し、第1の包装材料(1)を自立式の第1のパッケージ(4)に成形し、この第1のパッケージ(4)内に製品(5)を包装し、第2の包装材料(60)を包装ライン(L)内に供給して、製品(5)が充填されている第1のパッケージ(4)を第2の包装材料(60)内に包装する、というステップを有している。この場合、包装材料(1)を帯材の形で供給し、該帯材を包装ライン(L)において個別の包装材料切片(13,7,8)に変え、該包装材料切片(13,7,8)を第1の包装材料(4)に成形するようにした。これによって、できるだけ短時間で、しかも高いフレキシブル性(融通性)を有する包装が可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1若しくは請求項10の上位概念部に記載した製品を包装するための方法及び装置、並びに請求項12の上位概念部に記載した所属の包装材料切片に関する。
【0002】
従来の技術
製品特にビスケット等のばら売り品が、単体構造若しくは自立式(selbsttragend)の第1のパッケージ(包装部材)内にまず置かれ、次いでこの第1のパッケージと共にチューブバッグ(Schlauchbeutel)内に包装されるようになっている自動包装機は公知である。第1のパッケージは形状安定性を考慮して、製品を保護する。第2の包装部材つまりフィルム包装は、必要な衛生規則を満たすようになっている。
【0003】
第1の包装材料としては一般的な形式で厚紙切片(Kartonzuschnitt)が使用される。この厚紙切片はスタック(積み紙)から取り出されて、包装機内で折り畳まれ、接着される。このような形式の装置は、ドイツ連邦共和国特許第19529585号明細書により公知である。
【0004】
このような形式の厚紙切片によって、種々異なる第1のパッケージを形成することができる。例えば前記ドイツ連邦共和国特許第19529585号明細書並びに国際公開第98/15461号パンフレットに記載されているような、完全に、つまりすべての側が閉じられた容器を形成することができる。しかしながらまた、U字形、C字形又はG字形の容器を形成することもできる。切り込み曲げ縁部若しくは曲げ溝の形式に応じて、切片は種々異なる形式で折り畳むことができる。その他の例は、国際公開第00/38997号パンフレット及び米国特許第5549202号名詞書に開示されている。
【0005】
いわゆるブリスタ(Blister)のための、つまりピル、カプセル及びタブレット等の薬剤製品の担体のための包装部材として用いられる厚紙切片も公知である。この厚紙切片は、例えば国際公開第02/100736号パンフレット並びにドイツ連邦共和国特許第20105928号明細書により公知なように、小さい包みに折り畳まれる。
【0006】
さらにまた、自立式の包装材料を製造するために、帯材特に薄いフィルムを使用することも公知である。その1例はヨーロッパ特許公開第1038780号明細書に開示されている。
【0007】
発明の開示
本発明の課題は、冒頭に述べた方法及び装置を改良して、製品を自立式の第1のパッケージ内に包装し、かつ第1のパッケージ内に包まれた第2の包装部材内に包装する作業を、できるだけ短時間で実施できるようにし、しかも高いフレキシブル性(融通性)を有するようにすることである。
【0008】
この課題は、請求項1若しくは10に記載した特徴を有する方法及び装置によって解決された。
【0009】
本発明の別の課題は、できるだけ安価なコストで包装を行うことができるような包装材料切片を提供することである。
【0010】
この課題は、請求項12に記載した特徴を有する包装材料切片によって解決された。
【0011】
製品を包装するための本発明の方法においては、第1の包装材料が帯材として使用され、この帯材はロールから包装ラインに供給されるようになっている。供給された帯材は、処理され、特に裁断され、裂け目又は溝が設けられるか若しくは印加される。これによって形成された切片(Zuschnitt)は、各部分がこの切片から折り畳まれ、特に上方に折り立てられるか若しくは側方に折り畳まれる。この第1のパッケージに製品が装填され、若しくは充填され、かつ第2の包装部材が設けられる。この場合、製品は、切片の折り畳み前、折り畳み中又は折り畳み後に、詰め込まれるか若しくは配置される。
【0012】
製品は、個別に又はグループで第1のパッケージの載設面上の載せられる一般的な形式のばら売り品である。製品は前もって包装されているものでもよい。また様々な製品を同じ第1のパッケージ内に入れるか、又は第2の包装部材を設ける前に、別の製品例えば同封カードを同封してもよい。
【0013】
第1の包装材料は、有利には第2の包装材料よりも硬く構成されている。それによって
第1のパッケージの十分な形状安定性及び、製品のための十分な保護が保証される。有利な形式で第1の包装材料は厚紙(Karton)より成っている。
【0014】
本発明の方法若しくは本発明の装置によれば、高い包装速度が得られる。得られる典型的な値は、積み重ねられた包装材料切片を使用する際に一般的に得られる毎分200パッケージと比較して、毎分400パッケージである。
【0015】
さらにまた本発明は、パッケージ形式及びパッケージ形状に関連して多種多様性を可能にし、またそれに応じて高いフレキシブル性(融通性)を可能にする。ベースとなる材料は帯材であって、予め規定された切片のパッケージ形状ではないので、同じ機械で種々異なる形状のパッケージを実現することができ、この場合、帯材の裁断及び分離だけを、それぞれの包装に関する課題に適合させるだけでよい。
【0016】
本発明による装置及び方法は、特に開放した第1のパッケージいわゆるトレーを形成するために適している。
【0017】
有利な実施態様によれば、第1のパッケージが底部と少なくとも1つの領域とを有しており、この領域は搬送方向に関連して底部の前方端部又は後方端部において折り立てられて、前方若しくは後方の壁部を形成する。有利な形式で、搬送方向に延びる複数の側壁も設けられている。前方の壁部若しくは後方の壁部を形成することによって、製品を2回目の包装の前に、製品を良好に固定することができる。
【0018】
本発明の別の有利な実施態様によれば、包装材料切片が曲げ溝若しくは弱体箇所及びスリットを有しており、この場合、これらのスリットのうちの少なくとも1つが、側壁の幅の一部だけに亘って、かつ底部の幅の一部だけに亘って延びている。この場合、曲げ溝のうちの1つがこのスリットに隣接して配置されており、この曲げ溝は、スリットに対して有利には直角の角度を成して延びている。これによって、ウエブが、折り立てられ(上方に折り曲げられ)、このウエブが制限部を形成し、それによって、折り立てられた面を互いに接着することなしに、製品のための固定部が形成される。それによって材料も時間も節約される。スリットが平行に、かつ包装材料切片の前縁部若しくは後縁部に対して隣接して延びていれば、これによって簡単な形式で製品のための前方若しくは後方のストッパを形成することができる。付加的に、又はこの縁部の近傍に設けられたスリットの代わりに、ストッパを、包装材料切片の長手方向に沿った任意の箇所に配置してもよい。これによって第1のパッケージ内に簡単な形式で、かつ付加的な材料を設ける必要なしに、各製品のための分離ウエブを形成することができる。
【0019】
このような形式の包装材料切片は、別の包装機械にも使用することができる。包装材料切片は必ずしも帯材として提供する必要はなく、積み重ねたものを使用してもよい。
【0020】
本発明は、特に薬剤品例えばタブレット(錠剤)ブリスタを包装するために適している。タブレットブリスタを包装する場合、第1のパッケージは有利には小さい包み、つまりいわゆる紙入れ(Wallet)である。しかしながら本発明は、特に、例えばばら売りの食料品を包装するためにも適している。前方若しくは後方のストッパを備えた第1のパッケージが使用される場合、特に縦置きされたビスケット又はクラッカーを最適に包装することができる。
【0021】
有利にはさらに、帯材を使用すれば、第1のパッケージに成形する前、成形中又は成形後に材料に印刷を施すことができる。
【0022】
また、本発明による装置は、帯材を交換する際に、若しくは製品を交換する際に、迅速かつ簡単に切り替えることができる、という別の利点を有している。
【0023】
その他の有利な変化例及び実施態様は、従属請求項に記載されている。
【0024】
図面の簡単な説明
以下に本発明を図示の有利な実施例を用いて説明する。
【0025】
図1は、本発明による装置の概略図、
図2a〜図2dは、第1実施例による第1の包装材料切片の折り畳みを示す4つの段階の概略図、
図3a〜図3cは、第2実施例による第1の包装材料切片の折り畳みを示す3つの段階の概略図、
図4は、図3aの変化実施例である。
【0026】
発明を実施するための最良の形態
図1には、第1及び第2の包装材料で製品を包装するための本発明による装置が示されている。第1の包装材料1はロール帯材10の形に巻かれていて、このロール帯材10からエンドレスな帯材として、図示していない公知の手段によって引き出され、包装ラインLに供給される。第1の包装材料として有利には厚紙(ボール紙)又はその他の、十分な剛性を有する材料が使用される。この材料は、自立式の第1の包装材料を形成するために適している。
【0027】
ロール帯材10を引き出した直後に、まず第1の印刷装置2によって包装材料に第1の印刷12が施される。次いで帯材は、切断及び溝付け装置3を通ってガイドされ、この切断及び溝付け装置3内で帯材に、成形するために必要な切断若しくは曲げ溝11若しくは弱体箇所が与えられる。図示の実施例では、単に搬送方向に延びる曲げ溝11だけが形成されていて、帯材を短く切断して個別の第1の包装材料切片13が形成されている。曲げ溝11は、次いで厚紙切片を折り曲げる際に所望の箇所で折り曲げることができるように、保証する。曲げ溝の代わりに、目的の箇所で折り曲げる作業を軽減する、包装材料に形成された弱体箇所又はその他の手段を用いてもよい。
【0028】
包装材料切片13は、例えば底部14と、第1の側部15と、第2の側部16とを有している。図示の実施例では、これら3つの部分は、ほぼ同じ面を有しているが、必ずしもそうでなくてもよい。
【0029】
次いで包装材料切片13に充填が行われるか、又は図示のように2回目の印刷が施される。膠層を塗布してもよい。相応の印刷装置はもはや図示されていないが、第2の印刷は符号17で示されている。
【0030】
同様に図示していない次の折り畳み装置で2つの側部15,16が折り立てられる(折り曲げて立ち上げられる)。折り畳み軸線は有利な形式で搬送方向に対して平行に延びており、ひいては第2の包装材料の縦継ぎ目(以下に記載されている)に対して平行に延びている。折り畳み装置として公知の手段が使用されている。次いで第1の側部15が底部14上に載せられるが、この場合、製品5が載せられる。製品5は図示の実施例ではブリスタ(Blister)である。次いで第2の側部16が第1の側部15上に折り畳まれる。製品5は公知の手段で供給される。製品5は、第1のパッケージ内に入れられる。しかしながら有利には、製品は公知のシャフト(縦穴;Schacht)又はいわゆるピック・アンド・プレイス(Pick-and-Place)ロボットを介して、特にデルタロボット(Deltaroboter)によって供給される。
【0031】
このようにして形成された第1のパッケージは、作業を中断することなしに第2の包装装置に供給される。供給は有利な形式で、裁断及び成形作業中にしようされたコンベヤと同じコンベヤによって行われる。公知の形式の別個の供給コンベヤ例えばベルトコンベヤを使用することもできる。この場合、この供給コンベヤは、有利な形式で第1のコンベヤと同期的に、また以下に記載されている第2の包装のコンベヤとも同期的に駆動される。有利な形式で、包装ラインLは直線状に、及び水平に延びている。
【0032】
第2の包装装置は、有利な形式で公知の形式のチューブバッグ機械6である。第2の包装材料60(有利にはロール帯材61に巻き上げられた薄いフィルム)は、引き出し及び変向ローラ62を介して折り畳み装置63に供給される。ここで、帯材は包装チューブ60′に折り畳まれ、第1のパッケージ4内に包装された製品5が包装チューブ60′内に供給される。充填された包装チューブ60′は長手方向でヒートシール(熱封)される(図示されていない)。この包装チューブ60′はさらに、横方向ヒートシール及び分離装置64を通ってガイドされ、ここで、横方向ヒートシール継ぎ目がチューブ60′に溶接され、それによって形成された個別のチューブバッグ60″が互いに分離されるか、又は後で切り離すための少なくともパーフォレーション(ミシン目)が形成される。チューブバッグは付加的に開放補助手段を備えていてもよい。
【0033】
以下の図面には、本発明による第1包装の別の有利な実施例が記載されている。この第1包装は、前記装置においては帯材から形成されていて、中断なしに処理することができる。しかしながらこの第1包装は、前もって製作され、公知の形式の包装機械内で積み重ね品として使用されてもよい。
【0034】
図2a〜図2dには第2の包装材料切片7が示されている。この第2の包装材料切片7はほぼ方形に形成されていて、底部70と、第1の側壁71と、第2の側壁72と、前方壁73と、後方壁74とを有している。前方及び後方とは、切片のそれぞれの搬送方向に関連している。この搬送方向は、図面では矢印で示されている。有利な形式で、前方壁73の前方縁部若しくは後方壁の後方縁部は、搬送方向に対して少なくともほぼ垂直に延びていて、これに対してほぼ平行に、側壁71,72の側方縁部が延びている。また曲げ溝が設けられていて、この場合2つの曲げ溝75,76は、搬送方向に対して直交する横方向に延びていて、前方壁73若しくは後方壁74が底部70によって制限されており、2つの側方の曲げ溝77,78が搬送方向に対して平行に延びていて、一方では側壁71,72が底部70によって仕切られていて、しかも前方壁若しくは後方壁を越えて延びている。有利な形式で前方壁73及び後方壁74は、搬送方向に対して横方向で、その他の部分よりも短く構成されていて、底部70及び側壁71,72によって形成されている。帯材を裁断する際に、相応の部分が切断されて運び出される。さらに、前方壁73及び後方壁74は、有利な形式で中央の切り込み又はV字形の切り込み79を備えていて、それによって完全に閉鎖されないようになっている。
【0035】
図2aに示した位置で、包装材料切片は、図示していないコンベヤ上にフラット(平ら)に載るようになっていて、製品5は既に底部70上に載っている。製品5は、チューブバッグの形の予備包装を有している。しかしながらこれは1例として示されているだけである。
【0036】
次の製造段階を示す図2bでは、前方壁73及び後方壁74が折り立てられている。この折り立ては公知の手段によって行われる。例えば搬送区分に側方又は上方若しくは下方から係合させることができる折り器を設けることができる。
【0037】
次いで前方壁及び後方壁73,74の側方のウィング73′,74′が側方に折り畳まれて、その外側面に膠が塗布される。これは公知の手段によっても行うことができる。それにういては図2cに示されている。
【0038】
最後に側壁71,72が折り立てられ、図2dに示されたように、膠が塗布された側方のウィング73′,74′に押しつけられる。
【0039】
このような包装は、前方壁及び後方壁73,74が、包装内に配置された製品5のための支持部及びストッパとして用いられる、という利点を有している。また前方壁だけ若しくは後方壁だけを折り立てることも可能である。しかも、1つのカバーを側壁に配置することができ、閉鎖するために、このカバーは閉じられて、底部に対して平行に延びて、場合によってはこの位置で固定される。
【0040】
図3a〜図3cには、第1包装の第3実施例が示されている。図3aに示された包装材料切片8は、底部80と2つの側壁81,81′とを有している。さらに長手方向で、つまり側縁部に対して平行に延びる曲げ溝84,84′が設けられており、この曲げ縁部84,84′は、切片8の全長に亘って延びている。
【0041】
これらの曲げ溝84,84′に対して横方向に、及び切片8の前方縁部若しくは後方縁部に対して平行に、第1及び第2の前方のスリット82,82′と、第1及び第2の後方のスリット83,83′とが設けられている。これらのスリット82,82′,83,83′は、それぞれ前方若しくは後方の縁部に対して隣接して配置されていて、底部80の幅の一部だけに亘って、及び側壁81,81′の幅の一部だけに亘って延びている。
【0042】
図3bでは、製品5が底部80上に載っている。図3cでは、スリット82,82′,83,83′が、公知の押し込み手段、例えば斜め下方からコンベヤ区分内に係合する折り器によって押し上げられ、それによって曲げ溝84,84′に基づいてウエブ85,85′,86,86′が形成される。これらのウエブ85,85′,86,86′は、製品5のための前方若しくは後方のストッパを形成する。それと同時に若しくはその前に又はその後で、側壁81,81′も公知の手段によって折り立てられる。すべてを同じ手段によって折り畳むか若しくは折り立てることができる。
【0043】
この実施例は、接着剤を必要とすることがなく、しかも最小の裁断及び曲げ溝で作業することができる。しかも長方形の厚紙切片を使用することができ、この場合、厚紙切片から一部を裁断し廃棄物として搬出する必要はない。
【0044】
図4にはこの実施例の変化例が示されている。この変化実施例では付加的に、中央のスリット87,87′,88,88′が設けられており、これらのスリットは、中央のウエブ89を形成することができる。この中央のウエブ89は、任意の箇所に、及び切片8内内に幾つも配置することができる。さらにまた、このウエブ89は、縁部近傍に設けられた前記スリット82,82′,83,83′を補足するか、又はこのスリットの代わりに使用することができる。
【0045】
勿論、本発明による装置及び本発明による方法は、別の切片を使用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明による装置の概略図である。
【図2】図2a、図2b、図2c、図2dは、本発明の第1実施例による第1の包装材料切片の折り畳みを示す4つの段階の概略図である。
【図3】図3a、図3b、図3cは、第2実施例による第1の包装材料切片の折り畳みを示す3つの段階の概略図である。
【図4】図3aの変化実施例である。
【符号の説明】
【0047】
1 第1の包装材料
10 ロール帯材
11 曲げ溝、
12 第1の印刷
13 第1の包装材料切片
14 底部
15 第1の側部
16 第2の側部
17 第2の印刷
2 第1の印刷装置
3 切断及び溝付き装置
4 第1のパッケージ
5 製品
6 水平なチューブバッグ機械
60 第2の包装材料
60′ 包装チューブ
60″ チューブバッグ
61 ロール帯材
62 変向ロール
63 折り畳み装置
64 横方向シール及び分離装置
7 第2の包装材料切片
70 底部
71 第1の側壁
72 第2の側壁
73 前方壁
73′ 側方のウィング
74 後壁
74′ 側方のウィング
75 前方の曲げ溝
76 後方の曲げ溝
77 第1の側方の曲げ溝
78 第2の側方の曲げ溝
79 切り込み
8 第3の包装材料切片
80 底部
81 第1の側壁
81′ 第2の側壁
82 第1の前方のスリット
83 第1の後方のスリット
83′ 第2の後方のスリット
84 第1の曲げ溝
84′ 第2の曲げ溝
85 第1の前方のウエブ
85′ 第2の前方のウエブ
86 第1の後方のウエブ
86′ 第2の後方のウエブ
87 第1の中央のスリット
87′ 第2の中央のスリット
88 第3の中央のスリット
88′ 第4の中央のスリット
89 中央のウエブ
L 包装ライン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品(5)を包装するための方法であって、次のステップつまり、
第1の包装材料(1)を包装ライン(L)に供給し、
第1の包装材料(1)を自立式の第1のパッケージ(4)に成形し、
この第1のパッケージ(4)内に製品(5)を包装し、
第2の包装材料(60)を包装ライン(L)内に供給して、製品(5)が充填されている第1のパッケージ(4)を第2の包装材料(60)内に包装する、
というステップを有している方法において、
包装材料(1)を帯材の形で供給し、
該帯材を包装ライン(L)において個別の包装材料切片(13,7,8)に変え、
該包装材料切片(13,7,8)を第1の包装材料(4)に成形する、
ことを特徴とする、製品(5)を包装するための方法。
【請求項2】
第2の包装材料(60)よりも硬い第1の包装材料(1)を使用する、請求項1記載の方法。
【請求項3】
第1の包装材料(1)として厚紙を使用する、請求項1又は2記載の方法。
【請求項4】
第2の包装材料(60)として帯材特にフィルムを使用し、該帯材をチューブバッグ(60″)に成形する、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
【請求項5】
包装ライン(L)において第1の包装材料(1)に、曲げ溝(11,75,76,77,78,84,84′)又は弱体箇所を形成する、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
【請求項6】
包装材料切片(7,8)を、該包装材料切片の搬送方向に関連して、第1のパッケージ(4)内に配置された製品(5)のための少なくとも1つの前方又は後方のストッパ(73,73′,85,85′)が形成されるように、折り畳む、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
【請求項7】
包装材料切片(7,8)を、第1のパッケージ(4)が少なくとも1つの底部(70,80)と、少なくとも1つの前方又は後方のストッパ(73,73′,85,85′)と、搬送方向に対して平行に延びる少なくとも2つの側壁(71,72,81,81′)とを有するように、折り畳む、請求項6記載の方法。
【請求項8】
第1の包装材料(1)に少なくとも1つのスリット(82,82′,83,83′、87,87′)を設け、このスリット(82,82′,83,83′,87,87′)が、これから形成しようとする側壁(81,81′)の幅の一部だけに亘って、かつ包装部材(4)の、これから形成しようとする底部(80)の幅の一部だけに亘って延びるようにし、前記スリット(82,82′,83,83′,87,87′)に対して所定の角度有利には90°の角度を成して延びる少なくとも1つの曲げ溝(84,84′)を形成する、請求項6又は7記載の方法。
【請求項9】
包装材料切片(8)の端縁部に対して少なくともほぼ平行に延びる少なくとも1つのスリット(82,82′,83,83′,87,87′)を設け、該スリットに対して少なくともほぼ垂直に少なくとも1つの曲げ溝(84,84′)を設ける、請求項8記載の方法。
【請求項10】
請求項1から9までのいずれか1項記載の方法を実施するための装置であって、包装ライン(L)に沿って第1の包装材料(1)を供給するための第1の供給手段と、第1の包装材料(1)を自立式の第1のパッケージ(4)に成形するための手段と、製品(5)を包装ライン(L)に供給し、かつ第1のパッケージ(4)内に包装するための第2の供給手段と、包装ライン(L)に沿って第2の包装材料(60)を供給するための第3の供給手段と、製品が充填されている第1のパッケージを第2の包装材料(1)内に包装するための包装手段とを有する形式のものにおいて、
第1の包装材料(1)が、巻かれたロールから包装ライン(L)に沿って供給された帯材であって、供給された帯材を裁断し、かつ成形するための手段(3)が設けられていることを特徴とする、製品(5)を包装するための装置。
【請求項11】
包装材料がチューブバッグ機械、特に水平なチューブバッグ機械である、請求項10記載の装置。
【請求項12】
請求項10又は11記載の装置において、殊に第1のパッケージとして使用する包装部材を形成するための包装材料切片(8)であって、該包装部材が自立式に構成されていて、底部(80)と少なくとも1つの側壁(81,81′)とを有していて、包装材料切片(8)が曲げ溝(84,84′)とスリット(82,82′,83,83′,87,87′)とを有している形式のものにおいて、
少なくとも1つのスリット(84,84′)が、側壁(81,81′)の幅の一部だけに亘って、かつ底部(80)の幅の一部だけに亘って延びるようにし、曲げ溝(84,84′)のうちの1つが前記スリット(82,82′,83,83′,87,87′)に隣接して配置されており、曲げ溝(84,84′)が、このスリット(82,82′,83,83′,87,87′)に対して所定の角度、殊に直角に延びていることを特徴とする、包装材料切片。
【請求項13】
前記スリット(82,82′,83,83′,87,87′)が、切片(8)の搬送方向で切片(8)の前方又は後方の縁部に対して少なくともほぼ並行に延びていて、所属の曲げ溝(84,84′)がこの縁部に対して少なくともほぼ垂直に延びている、請求項12記載の包装材料切片。
【請求項14】
少なくとも2つのスリット(82,82′,83,83′,87,87′)が設けられていて、この場合、これら2つのスリット(82,82′,83,83′,87,87′)が、切片(8)の前方又は後方の縁部に対して同じ間隔を保って配置されている、請求項13記載の包装材料切片。
【請求項15】
少なくとも2対の前記形式のスリット(82,82′,83,83′,87,87′)が設けられており、これら2対のスリット(82,82′,83,83′,87,87′)が互いに同じ間隔を保って配置されている、請求項14記載の包装材料切片。

【図1】
image rotate

【図2a】
image rotate

【図2b】
image rotate

【図2c】
image rotate

【図2d】
image rotate

【図3a】
image rotate

【図3b】
image rotate

【図3c】
image rotate

【図4】
image rotate


【公表番号】特表2006−528590(P2006−528590A)
【公表日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−523523(P2006−523523)
【出願日】平成17年4月12日(2005.4.12)
【国際出願番号】PCT/DE2005/000652
【国際公開番号】WO2006/000172
【国際公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【出願人】(390023711)ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング (2,908)
【氏名又は名称原語表記】ROBERT BOSCH GMBH
【住所又は居所原語表記】Stuttgart, Germany
【Fターム(参考)】