説明

製品を認証するための方法および装置

真正品にラベル上のコードを貼付するステップを含む製品を認証するための方法であって、前記コードがあるアルゴリズムにより生成され、このコードが、物品の小さいサブセットに対して、好適には1つの物品に対して特異のものであり、そのため、ラベルが付いていないまたは間違ったラベルが付いている市場内のすべての製品、またはラベルが他の方法で使用されているすべての製品は偽造品であると見なされ、前記ラベルは書込み可能なRFIDタグのように機械で読み取ることができ、ラベルが、コードを書き込むことができ、書き込んだコードを遠隔より読み取ることができる機械読み取り可能マイクロ回路を備えることを特徴とする方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製品を認証するための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
多くの理由から製品の認証を行う必要がある。1つの理由は偽造を防止するためである。もう1つの理由は、市場に出回った盗難品を検出するためである。
【0003】
多くの製品が偽造されていて、偽造品を検出し、さらなる侵害を防止する多くの方法が試みられてきたが、ほとんどの場合全然功を奏していない。製品の偽造が増大すると、偽造品の市場が、そのタイプの商品の全市場の相当な割合(多くの場合、50%以上)を占める恐れがある。非常に組織的で広範囲に偽造されている商品としては、高級ブランドの腕時計、スコッチ・ウイスキー、紙幣および重要なスポーツ・イベントのチケットのような他の文書、衣類、自動車用および航空機用予備部品、および心臓弁のような医療品等がある。
【0004】
非常に多くの場合、これらの商品は少なくとも真正品の規格と同じ位高い規格で製造される。このような場合、最終的な購入者は大きな損害を被らないかもしれないが、メーカーの損害額は非常に大きい。場合によっては、偽造品は真正品と同じであり、実際に同じメーカーにより製造されている場合もある。このようなことは、メーカーが、例えば、20,000着のジーンズの供給を下請けに出している場合に起こる。現代社会においては、下請けは、労賃がメーカーの自国よりも相当安い遠く離れた場所にあるメーカーに利益をもたらしている。非常に多くの場合、下請け業者は、地方の卸売り業者用に20,000着、自分自身用に20,000着を製造し、次に、やっともとの注文の製造に取りかかる。実際に、このようなことはよく行われていることで万引き同様に見なされている。すなわち大目に見なければならない問題であると見なされている。それでも、偽造により、メーカーが自身の潜在的事業の2/3を失っていることを意味する。
【0005】
特に商品が同じである余剰生産の場合に真正品を偽造品から区別するために、真正品にラベルを貼る方法に頼らなければならない。しかし、ラベルは偽造することができるもう1つの品目に過ぎない。高価でコピーするのが難しいラベルを作ることにより偽造を防止しようしてもうまくいかない。何故なら、もとのラベルの正確なコピーである偽のラベルを作ることは、偽造業者が努力する価値が充分あるからである。偽造業者が真正品のメーカーよりもっと多くの商品を製造する場合には、偽造業者は当然自身のラベルをもっと安く入手することになる。
【0006】
この問題は特許文献1およびある程度は、書類としての特許文献2で取り扱われており、その解決方法は、すべての製品ごとに独特のコード、例えば、正確に言えば紙幣で行われているようにある数字を割り当てるが、その数字は連続数字とならないように配列する方法である。例えば、連続数字はチェック用の桁を追加しており、そのため百の数字ごとに1つだけが真正の製品番号になる。このチェック用の桁はあるアルゴリズムにより生成される。
【0007】
このコードは、たとえばバーコードとして製品に付けることができ、例えば、アルゴリズムを「知っていて」、自身が読み取った任意のコードが本物であったか否か、すなわちアルゴリズムに一致したか否かをチェックすることができる演算装置を備えたバーコード・リーダにより読み取ることができる。コードが付いていなかった製品または「間違った」コードが付いていた製品は本物ではないと見なされる。
【0008】
この方法も、偽造業者が真正品を購入し、読み取った場合に検査にもちろん合格するようなコードを簡単にコピーする可能性を残す。それ故、バーコード・リーダは、自身がいかなる特定のコードを以前に読み取ったことがあったか否かを検出するようにプログラムされている。バーコード・リーダは、メモリ内に自身が読み取ったコードを単に格納し、検査に合格する新しい各読取コードをそのメモリ内に格納しているコードと照合する。
【0009】
この場合、この検出方法に引っかからないようにするためには、偽造業者は、多数の製品を購入しなければならないか、または何とかして多数の真正コードを入手してそれらをコピーし、自身が送り出す製品の各バッチが、確実に2つの同じコードを含まないようにしなければならない。もちろん、任意の妥当な数の既知の真正コードからそのコードを割り出すことができないように、アルゴリズムを非常に複雑なものにすることができる。
【0010】
偽造防止手段に引っかからないように多数の真正コードを入手することもできないことではないので、特許文献1は、コード・リーダが読み取ったコードは、稼働中のすべてのコード・リーダが読み取ったすべてのコードを格納する中央コンピュータにダウンロードすべきであると述べている。次に、中央コンピュータは、複製物をピックアップし、そのようなコードが読み取られた場所を知り、問題の根元に達する。
【0011】
しかし、この方法は、明らかにロジスティックな問題を含んでいた。この方法は、製品またはラベルの僅かな違いを見抜くための訓練を受けた専門の検査スタッフを必要としないし、各ペア上のラベル上でバーコード・リーダを稼働することにより、例えば数分で一列のジーンズを検査することができたけれども、このこと自体が問題であった。何故なら、しばしば「計画に参加している」小売業者はそのような活動をしたがらないからである。何故なら、小売業者は、偽造品メーカーとおそらく結託している不法行為者であり、ほとんどの場合、商品にそんなに容易にアクセスすることさえできなかったからである。さらに、この方法は、コードが読み取られるのは1回だけであると仮定している。ところが、特に紙幣の場合、同じ紙幣が1週間の間に数回1つの銀行を通過し、その度に読み取られ、多数の偽の偽造品表示を出す。
【0012】
しかし、このシステムは、その全体のコンセプトからいって、偽造ラベルが真正ラベルと同じものであっても、偽造ラベルを検出する唯一のシステムである。
【特許文献1】米国特許第4,463,250号
【特許文献2】欧州特許第0006498号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
本発明は、ロジスティックな問題なしに、または最小限度のロジスティックな問題で上記システムを実行することができる手段およびシステムの有用性を広げる手段を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明は、一態様においては、真正品にラベル上のコードを付することから成る製品の認証方法であり、そのコードは、あるアルゴリズムにより生成される。このコードは、物品の小グループ、好適には1つの物品に対して特異のものであり、そのため、ラベルが付いていないか間違ったラベルが付いている、またはラベルが使用されている市場のすべての製品は偽造品であると見なされ、ラベルは機械で読み取ることができ、本発明は、ラベルにコードを書き込むことができ、その書き込んだコードを遠隔より読み取ることができる機械読み取り可能マイクロ回路を備えることを特徴とする。
【0015】
「遠隔より」という用語は、ラベルを密かに読み取るための適当な距離を置くことを意味する。状況が異なれば、必要な距離は異なるものになる。通常、おそらく棚上に保管されている商品を処理することができる1〜数メートルの距離であれば十分である。
【0016】
マイクロ回路は、マイクロ回路に応答を送信させる無線周波コード化メッセージを送信することにより機械に質問を行うことができる。多くの場合そうであるように、多数のラベルが質問メッセージの範囲内に含まれる場合には、応答は、周波数領域または時間領域において分離することができ、各ラベルは、例えば、特異の応答時間を有する。無線周波数が、無線スペクトルのメガヘルツ領域内に位置している場合には、数秒の間に数百または数千のラベルに質問を行うことができる。
【0017】
間違いなく、このシステムは、偽造品を非常に効果的に検出するために使用することができるが、このシステムは、また、例えば、貯蔵または在庫管理のようなルーチン・タスクにも使用することができる。例えば、供給積荷目録に記載されているものを実際に受領したことを確認するために、「中にある商品」をチェックしなければならない倉庫およびスーパーマーケット内である問題が発生する。このことは、バルク・パックを開くステップと、その中身を記録するステップとを含む。製品にバーコードが付いている場合でも、製品をリーダを通過させるためにベルト上に乗せなければならない。多くの場合、このことは非常に時間がかかるので、チェックを行うことができず、多くの場合、スーパーマーケットへの通知が遅れ、それについて何も行うことができない。スーパーマーケットが在庫しているものとスーパーマーケットが在庫していなければならないものとの間に最大10%の食い違いができ、このことは歳入の直接の損失を表しているばかりでなく、このような施設がその順調な運営のために依存している在庫管理が信頼できなくなり、そのため在庫を時間の順序に並べることができず、棚が空になることによる間接的損失も表している。
【0018】
偽造と同じ程度に重要な問題が窃盗の問題である。ワインおよびアルコールのような値段の高い商品の高価な積み荷を運んでいるバンおよびトラックは、頻繁にハイジャックされる。その中身は、パブおよび酒類小売店のような地方の小売店に発送するために分けて取り出すことができるし、または別の国にフェリーで運ぶこともできる。個々の品目、ワインまたはアルコールのビンは、それぞれと特異にコード化したラベルが付いているので、または少数のこれらのビンには任意の1つのコードしか付いていないので、これらの品目を盗品であると識別することができる。さらに、バンまたはトラックに乗り込んでいる検査スタッフがいなくても、このような商品を輸送の間に検出することができる。このような検査を容易にするために、1ダース入りのビンのケースのような卸売りパックに、個々のビン自身上のラベルの他にコード化したラベルを付けることができるので、このようなケースのトラックの積み荷を迅速に走査することができる。そうすることにより、税関のところで、またはフェリーに積む際にトラックを停止させることができ、コードの詳細がそのような場所に光の点滅で伝えられる。質問データ・リーダは、遠隔からでもプログラムすることができる。
【0019】
もちろん、コードは、製品の性質についての情報および賞味期限についての情報を含むことができる。さらに、例えば、卸売り業者に向けてメーカーが出荷する製品に、供給源および宛先の表示と一緒に、「輸送中」のタグを貼付することができる。次に、卸売業者は、実際に受領した商品が特定の倉庫宛の商品かどうかを容易にチェックすることができる。受領した場合、商品に在庫中タグを貼り直すことができる。受領すると、商品を確かに受領したというメッセージが供給元に送られる。卸売業者と小売業者の間でも同じことが行われる。それ故、流通チェーン内の各段階で商品をチェックすることができる。このことは単にすぐれた製品管理という観点からかなり重要なことであるが、また、例えば、電圧または放射線照射基準、言語、商標権、および関税および消費税に適合する特定の市場向けの商品の流用のような慣行を放棄させることができるか、またはうまくいけば抑止することができる。
【0020】
税金を支払わなければならないワインおよびアルコールのような商品には、保税倉庫から出荷する時に、タグ上の政府の「スタンプ」と一緒に偽造できないようにラベルを貼付することができる。タグ貼付作業は、例えば、蒸留所が支払うべき税金が自動的に計算され、政府の口座に振り込まれ、政府のデータベース上に自動的に記録される。
【0021】
紙幣は、自動的にカウントすることができるように、その額面でコード化することができる。現時点では、自動的カウントは、紙幣供給装置内に紙幣の束を置くステップを含む。紙幣供給装置においては、紙幣が1枚ずつ引き出されてカウントされるが、すべての紙幣の額面は必ず同じものでなければならない。本発明によるラベル付き紙幣を使用して、1回で種々の額面の紙幣の束をカウントし、紙幣の金額を計算し、紙幣を認証することができ、紙幣を自動的にその各額面に分類することもできる。
【0022】
実際には、応答の周波数領域または時間領域の分離により、個々の紙幣を抜き出さないでも紙幣の束をこのように走査することができるが、ラベルが付いていない紙幣は全然応答しないので、任意のこのような紙幣が紙幣の束に含まれていたかどうかを知らせるもう1つの手段を備える必要がある。このことは、紙幣の束の厚さまたはその重量を測定することにより行うことができる。もちろん、類似の考慮をもっと一般的に適用することができる。任意の特定の品目がラベルを含んでいないで、偽造であることを示しているか否かを判定するために、応答を何回受信しなければならないのかを知る必要がある。偽造業者は、ラベルを偽造することに頭を悩まさない。例えば、アルコールのビンが何本棚の上に表示されているのかに注目することにより、視覚的検査でこのことが判断できない場合、または配達伝票または積荷目録によりこのことが「既知の事項」でない場合には、ラベルの付いていない商品を含んでいるか否かを判定するために、任意の所与の環境に対して特定の何らかの方法を考案する必要がある。
【0023】
しかし、それが1つの問題である場合、この問題は、小売業者を検査スタッフとして指名し、棚の上に置く前に受領した商品が適当なラベルを有しているか否かをチェックすることにより処理することができる。この目的のために、受領のための署名をする前に確認のために中央コンピュータにコードを送るマイクロ回路質問機を供給することができる。小売業者が偽造品または盗品を受け入れないことを奨励するために、情報およびもちろんその他の実行面に対してかなりの報償を提供することができる。
【0024】
他の態様においては、本発明は、それぞれがコードを含む一組のラベルを備える製品を認証するための装置を含む。コードは、あるアルゴリズムにより生成される。このコードは、ラベルの小さいサブセットに対して、好適には1つのラベルに対して特異のものである。そのため、ラベルが付いていないまたは間違ったラベルが付いている市場内のすべての製品、またはラベルが他の方法で使用されているすべての製品は、偽造品であると見なされる。ラベルは機械で読み取ることができる。本発明は、各ラベルが、コードを書き込まれ、書き込んだコードを遠隔より読み取ることができる機械読み取り可能マイクロ回路と、ラベルの一方が貼付されている製品を認証するためにコードを遠隔より読み取ることができる機械コード読取手段とを備えることを特徴とする。
【0025】
ラベルは、コード読取手段が受信する応答を顕在化するコード読取手段からの信号により質問をすることができるマイクロ回路を含むことができる。応答はコードを含んでいるデータを含む。
【0026】
コード読取手段は、それがラベルが付いている製品に固有のコードであることを確認するために、受信したコードを分析することができる論理回路を含むことができる。
【0027】
コード読取手段は、複数の受信コードを格納することができるメモリ手段を含むことができる。格納した受信コードは、確認したコードであってもよいし、および/または間違ったコードであると判断されたコードであってもよい。
【0028】
コード読取手段は、ダウンロードすることができ、そのため受信コードを、複数のこのような機械コード読取手段から中央コンピュータに転送することができる。コード読取手段および/または中央コンピュータは、複製コード(duplicate code)をチェックするようにプログラムすることができる。このチェックはリアルタイムで行うことができ、信号を複製コードを報告した任意のコード読取手段に送ることができ、そのため「証拠」が販売される前に潜在的な違反をその場で調査することができる。コード読取手段と中央コンピュータとの間の通信は、例えば、セルラーまたは衛星電話システムにより行うことができる。
【0029】
本発明は、また、真正品にラベル上のコードを貼付するステップを含む製品を認証するための方法を含む。コードは、あるアルゴリズムにより生成される。このコードは、物品の小さいサブセットに対して、好適には1つの物品に対して一意のものである。そのため、ラベルが付いていないまたは間違ったラベルが付いている市場内のすべての製品、またはラベルが他の方法で使用されているすべての製品は、偽造品であると見なされる。ラベルは機械で読み取ることができる。本発明は、ラベルが機械で読み取られた場合、ラベルを変更することができることを特徴とする。
【0030】
それ故、例えば、紙幣の場合には、ラベルが機械で読み取られる度にラベル内のカウンタの値を増大することができる。商品の場合には、商品が供給チェーンの段階を通過した場合にラベルを変えることができる。この装置は、ラベルに書き込まれたコードを異なるコードで重ね書きすることができる。このことは販売プロセスを通して商品を追跡するのに使用することができる。それ故、流通センターに向けてメーカーの構内から出荷される商品に1つのタイプのコードを割り当てることができる。流通センターにおいては、商品は置換された異なるコードを有することができ、この場合も、小売業者のところで、さらに第3のコードで置換することができる。小売の時点で商品上に実際に位置するコードは、供給チェーン内のどの段階で不都合が発生したのかを表示するのを助けることができる。
【0031】
添付の図面を参照しながら、本発明による製品を認証するための方法および装置について以下に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0032】
図面は製品を認証するための方法および装置を示す。広い意味で言うと、この方法は、真正品にラベル11上のコードを貼付するステップを含む。コードは、あるアルゴリズムにより生成される。このコードは、物品の小さいサブセットに対して、好適には1つの物品に対して特異のものである。そのため、ラベルが付いていないまたは間違ったラベルが付いている市場内のすべての製品、またはラベルが他の方法で使用されているすべての製品は、偽造品であると見なされる。ラベル11は機械で読み取ることができる。本発明は、ラベル11が、コードを書き込むことができ、書き込んだコードを遠隔より読み取ることができる機械読み取り可能なマイクロ回路12を備えることを特徴とする。機械が読み取ることができ、書き込むことができるタグは市販されていて、実際に貯蔵管理のためおよび小売店舗内で値段の高い製品にタグを付けるために使用される。そのため、タグを除去するかキャンセルしない限り、小売店舗のドアのところに位置するセンサを通過すると、タグが警報を作動する。これらのタグは、通常、タグ・メーカーによる「焼き込み」番号により特異に識別される。この番号は、例えば64ビットの2進数であってもよい。このような番号はこの目的のために特異のコードとしての働きをすることができるが、それが真正コードであることを確認するために、それが読み取られる度に、コストの高い参照プロセスを通過しなければならない。メーカーの番号が一連番号でない場合には、番号選択のためのメーカーの方法を知ることができるが、このことはこの使用の目的にそぐわない。何故なら、偽造業者は、簡単に同じメーカーからのタグを購入し、タグを真正品に取り付けることができるからである。しかし、本発明によれば、このようなメーカーの番号は、タグ上の空いているメモリ・スロットに挿入する他の番号を生成するためのあるアルゴリズムへの入力として使用される。通常、いくつかの書き込むことができるスロットを使用することができ、その任意の1つまたは複数に変えることができないようにコードを焼き込むことができる。
【0033】
次に、書き込んだコードがタグ・メーカーの番号から正当に入手したものであるか否か、または真正品を識別する製品メーカーが供給した連続番号のような他の番号から入手したものであるか否かをチェックするためにアルゴリズムの知識を、使用することができる。同じコードを何回も読み取ることは、偽造業者が1つのタグを何回も単にコピーしたことを示す。
【0034】
しかし、紙幣の場合のように、同じ物品を2回以上チェックした可能性がある場合で、同じコードを何回も読み取った場合には、偽造の偽の表示となる。この場合、タグ上の他のメモリ・スロットを、タグに質問を行う度に増大するカウンタとして使用することができる。タグのメモリ容量は、単に増大するカウンタの他に、例えば、銀行分類コードまたは両替施設または小売店舗内の機械に割り当てられたコードにより、質問にどの機械リーダ/ライタが関連していたかについての情報およびその時点のその位置を挿入することができる容量である。そのため、例えば、各紙幣の流通に関する情報を入手することができ、またおそらく、その使用期限が終わりに近づいていて、流通を止めるように表示することさえできる。このような情報は、マネーロンダリングを阻止する手段と明らかな関連を有することができる。
【0035】
ラベル11は、図1に示すように、異なる製品用に従来使用されていた任意の所望の形をしている。ラベルは、例えば、スイング・タグまたはチケットまたは印刷した包装紙であってもよいし、またはボックスまたはカートン上の印刷であってもよいし、または物品に直接印刷することもできる。マイクロ回路12は、任意の従来の方法で内蔵させることができる。英数字コードで示すコード14は必要に応じてラベル11上に印刷することができるが、特定のラベル11に適しているコードを含む応答を通信するように、信号により問い合わせることができるマイクロ回路内に書き込むことができる。
【0036】
コード14は通常ある程度複雑なアルゴリズムにより生成される。そのため、非常に多数の個々のコードについて知っていても、アルゴリズムを推定することは期待できない。一般的に、コードのベースとしてタグ・メーカーの焼き込み番号を使用しない限り、アルゴリズムは連続番号の形をとり、必ずしも末尾でなく、また隣接する位置でもないところで連続番号に加えられるチェック数字または文字を生成する。例えば、図1に示すコードのチェック桁は、5番目の文字であっても9番目の文字であってもよい。これも十分な抑止物になるかもしれないが、後で公開キーによりメッセージを解読することができるように秘密キーがメッセージを暗号化する公開/秘密キーペア・システムを使用する確立されたPGPシステムにより暗号化を行ってもよい。公開キーは、意図するデータ受信者だけに配布することもできるし、本当に公開することもできる。そのため、誰でもメッセージを解読することができるが、それにもかかわらず解読されるものが不正に変更されなかったことが保証される。
【0037】
追加情報のためのスペースとして現在入手できるタグ上のスペースを考えることができるが、それは限定されているので、保護すべきデータの短い「署名」を生成するためにPGPシステムを使用することができる。このデータは、タグ・メーカーがタグ番号のバッチを反復する危険に対抗するために、タグ・メーカーのタグの連続番号をベースとすることもできるし、その番号をベースとしているが、(おそらく4桁の製造年のような日付のように簡単なものであってもよい)追加コードを含むある番号をベースとすることもできる。
【0038】
図2は、通常そうであるように製品に付けられるよりも図面を分かり易くする目的で図1に示す複数のラベル11に質問信号を送るRF段22を備える質問機コード・リーダ21を示す。ラベルはt+n、t+2n、t+7n(ここで、tはベース時間の遅れであり、nはマイクロ秒単位の所与の増分である)などで示す異なる時間に応答するように、そのコードに従って配置することができる。このようにして、RF段22により応答を別々のメッセージとしてピックアップすることができ、論理段23に送ることができ、論理段はメッセージがラベル上のコードを生成したアルゴリズムに一致するか否かを確認する。任意のコードが一致しない場合には、そのメッセージが視覚ディスプレイ・ユニット23A上に表示され、可聴警報を鳴動させることもできる。偽のコードが表示され、または当該ラベルの識別のために必要な部分が表示される。偽のラベルが2つ以上あった場合には、コードを直列に表示することができる。しかし、遅延内に入れる代わりに、質問機は、任意の質問バーストの後で最初に到着した信号を単にピックアップし、すべてのラベルが読み取られるまでバーストを行うことができる。
【0039】
受信したコードはメモリ段24に送られる。新しい各コードが読み取られると、複製コードをチェックするために、そのコードはメモリ段に現在格納しているコードと比較される。そのようなものが検出された場合には、複製コードが、おそらく偽のコード警報とは異なる警報音の可聴警報と一緒に、または可聴警報なしで再度ディスプレイ・ユニット23Aに表示される。
【0040】
偽のまたは複製したコードの検出の際に取るべき即座の行動は環境により異なるが、いずれにせよ、メモリ段24内に格納しているデータを検査が終了すると同時に、または後で、おそらく多数のサイトからデータを収集した後で、通信段25により、図3の中央コンピュータ31に、おそらくセルラーホン・ネットワークまたは衛星電話、または実際任意の他の便宜的方法で送ることができる。この場合、コードは、異なる市または国内に位置する複数のリーダ32、33、34から受信される。中央コンピュータ31においては、複製したコードを探すために地球規模でコードをチェックすることができ、販売および市場への出荷のための分析により使用するための貴重な情報を生み出すことができ、それが意図するエリア以外のエリア内で盗まれ、または販売された商品の場所を示すことができる他の処理を行うことができる。この場合、増大カウンタがメモリ段内に位置していて、ラベルの第2または第3の読み取りが警報を決してトリガしないように、このカウンタがチェックされる。
【0041】
図4は、紙幣を分類し、カウントし、確認するための装置を示す。紙幣のうちの束41が紙幣供給装置42にロードされ、そこから紙幣が1枚ずつコード・リーダ43でカウントされる。このコード・リーダは、図3の装置の等価の構成要素と同じ目的を有する論理段44およびメモリ段45を有する。額面チェッカ46は、その額面に従って紙幣を別々のグループ48に分類するようにソータ47に信号を送る。一方、視覚ディスプレイ・ユニット49は、カウントした全金額、各額面の金額に対応するカウントした本物の全部の紙幣の金額、およびグループ50内に入れたすべての偽の紙幣の詳細を表示する。
【0042】
1枚ずつカウンタを通さないで、紙幣の束に質問をすることができる。ここでの問題は、紙幣にラベルが付いていない場合、カウントしないで、そこにそれが存在することを表示せず、そのため偽の紙幣があっても動作を続行することができることである。しかし、束の中に何枚あったのかを表示するために、紙幣の束の重量を計ることもできるし、その測定した厚さを知ることもできるし、またはその両方を行うこともでき、電子カウントが低い値を示した場合には、これは、偽の紙幣かもしれない応答しない1枚または複数の紙幣を含んでいたためであると推定することができる。紙幣の束の微片が念入りにチェックされる。
【0043】
図5および図6は、供給チェーン全体の制御を示す。図5は、基本システム要件を示す。各流通センターまたは小売店舗51には走査ユニット52が設置されていて、この走査ユニット52は、商品内のタグを走査し、必要に応じてタグ上の情報を修正する。この動作は、走査ユニット52によるコードの読みを受信し、任意の既存の貯蔵または供給チェーン制御システム54に対してインタフェースとしての働きもするオフィス・ワークステーション53により制御される。いくつかのこのようなシステムは、中央データベース55に接続しているネットワーク・インフラストラクチャに対してインタフェースとしての働きをするローカル施設サーバに報告し、このサーバから情報を受信することができる。このような装置は異なる方法で動作することができる。例えば、全ネットワークの制御を中央データベース55から行うことができ、または偽造の証拠を示す反復コードをチェックするために、中央データベースによりローカル施設サーバに制御を送ることもできる。
【0044】
走査ユニットは施設毎に異なる。例えば、パレット化した商品のバルク走査のためのユニットは、その向きがどうであれ、パレット化した負荷内のすべてのタグに確実にアクセスするように置かれたセンサ/ライタのアレイを備えるパレットが送られるゲートまたはトンネルを備える。小さな小売店舗は、通常、レストランで使用されているクレジット・カード・リーダではなく、カウンタ上のデバイスまたはハンドヘルド・デバイスを使用している。
【0045】
図6は、ある品目を小売りするためのメーカーからのイベントの典型的なチェーンである。
【0046】
ある品目が生成されると、その品目にはデータベース内で生成されたコードが割り当てられ、「工場」というマークが付けられる。このコードは、タグに書き込まれ、少なくともメーカーの「署名」がロックされる。
【0047】
品目が工場から出荷されると、輸送中のマークが付けられ、「工場」という表示に重ね書きされ、この変更がデータベース内に記録される。目的地である流通センターまたは倉庫に到着すると、予想通りリストに記載されていることを確認し、また「輸送中」とマークされていることを確認するためのチェックが行われる。データベース内においてもメーカーが「署名」しているタグ上においても、マークが「輸送中」から「貯蔵」に変更され、ネットワークを通してそれに対する命令が送られる。
【0048】
品目が流通センターまたは倉庫から送られた場合には、データベース内においてもタグ上においても再度「輸送中」というマークが付けられ、再度メーカーによる「署名」が行われる。品目が流通ネットワークを通過している間に、このことは数回行われる。
【0049】
最終的に、品目は小売業者に到着し、予想されたものかどうか、「輸送中」のマークが付いているか否かを確認するために再度チェックが行われる。品目に「受領」というマークを付けるためにデータベースが変更され、タグにもメーカーによりマークが付けられ、署名が行われる。この最後の変更がメーカーによりタグ上にロックされる。小売業者により品目が販売された場合には、品目はデータベースから除去され、タグに「販売済み」というマークが付けられる。追加のデータが追加されロックされ、他の取引のためにタグはブランクになる。
【0050】
多くの変更を考案することができるが、すべてはこの一般的な方法および装置の範囲内に含まれる。またこの方法および装置は、コンセプトにおいて十分に柔軟であり、非常に広い範囲の製品を収容することができる。
【0051】
それ故、コードの偽造を防止する他に、メーカー、製造年月日、宛先等に関する有用な情報を十分スマートなラベルのメモリ内にすべて入力することができ、必要に応じて時々変更することができる。メーカーは、ある市場向けの商品が異なる市場に販路を見い出した場合、どれが免許または税金または関税の不正行為のある種の違反を含んでいるのかを明らかにすることができ、盗まれた商品の位置を発見することができ、このことにより供給チェーンを通して追跡することにより関係者を検出することができ、またその後の法的または犯罪手続きにおける有用な監査の手がかりを提供することができる。
【0052】
偽造できない税関ラベルおよび免税ラベルを、コピーする者および製品の流用からメーカーを保護し、外観は真正品と見分けがつかないほど似ていても多くの場合品質が劣っている偽の商品を人々が買わないようにする偽造防止の手段の単なる一部として適用することができる。
【0053】
供給チェーンを監視するための施設は、トラックおよびコンテナの盗難について早期に警告を与えることができ、それらが小売店舗内に現れた場合、盗品を識別することができる。小売店舗の構内、市場エリア、トランクセール、および偽の商品または盗品が販売のために陳列される他の場所をチェックするためにハンドヘルド・デバイスを使用することができる。小売業者は、自身の構内で受領した場合、小売業者がこのような商品を識別することができるようにする装置の供給を受けることができる。
【0054】
偽造は、多くの場合、検出された場合に、そのメーカーに手入れをすることにより処理される。しかし、小売業者が、受け入れる前に内部の商品をチェックする機器を有していれば、盗品または偽の商品と一緒に発見された小売業者を告発することができ、この機器は業務を非経済的なものにする自身の製品を処分する偽造業者の動きを厳しく制約する。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】書込んだコードを含むマイクロ回路を備える一連のラベルを示す。
【図2】一連のラベルについて問い合わせる機械コード・リーダを示す。
【図3】中央コンピュータに報告する一連の機械コード・リーダを示し、中央コンピュータは、リーダのうちの1つに複製コードを検出したことを知らせる。
【図4】紙幣の認証、評価および分類装置を示す。
【図5】小売業者への供給チェーンを通してメーカーが製造した各品目の完全追跡を示す。
【図6】種々の段階での通常の供給チェーンおよびデータベースおよびタグ状態を示す。
【符号の説明】
【0056】
11 ラベル
12 マイクロ回路
14 コード
22 RF段
23、44 論理段
24、45 メモリ段
25 通信段
31 中央コンピュータ
32、33、34 リーダ
41 束
42 紙幣供給装置
43 コード・リーダ
46 チェッカ
47 ソータ
48、50 グループ
49 視覚ディスプレイ・ユニット
51 流通センター
52 走査ユニット
53 オフィス・ワークステーション
54 供給チェーン制御システム
55 中央データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
真正品にラベル上のコードを貼付するステップを含む製品を認証するための方法であって、前記コードが、あるアルゴリズムにより生成され、前記コードが、物品の小さいサブセットに対して、好適には1つの物品に対して特異のものであり、そのため、ラベルが付いていないまたは間違ったラベルが付いている市場内のすべての製品、または前記ラベルが他の方法で使用されているすべての製品は偽造品であると見なされ、前記ラベルは機械で読み取ることができ、前記ラベルが、コードを書き込むことができ、前記書き込んだコードを遠隔より読み取ることができる機械読み取り可能なマイクロ回路を備えることを特徴とする方法。
【請求項2】
「遠隔より」という用語が、約1〜数メートルを意味する請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記マイクロ回路に応答を送信させる無線周波コード化メッセージを送信することにより、前記マイクロ回路に対して機械による質問を行うことができる請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記マイクロ回路が、機械質問器により電流が誘起されるコイルにより電力供給される請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
機械質問器の範囲内の複数のマイクロ回路に対して、これらマイクロ回路のどれもが範囲外に移動しなくても質問を行うことができる請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
マイクロ回路の応答が時間領域内で分離される請求項5に記載の方法。
【請求項7】
マイクロ回路上の応答が周波数領域内で分離される請求項5に記載の方法。
【請求項8】
機械質問器が、2つ以上のマイクロ回路に応答させることができるが、第1の応答だけを受け付ける第1の信号を放射し、次に範囲内のすべてのマイクロ回路に質問が行われるまで他のパルス等を放射する請求項5に記載の方法。
【請求項9】
マイクロ回路が、応答を放射した後で、所定の時間の間他の応答をすることができなくなる請求項8に記載の方法。
【請求項10】
機械質問器が、マイクロ回路に情報を書き込むことができる請求項1〜9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
マイクロ回路のカウンタの値が、質問を受ける度に増大する請求項10に記載の方法。
【請求項12】
ラベルが付けられている製品が流通をしている間に、種々の段階で情報がマイクロ回路に書き込まれる請求項1〜11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
機械コード・リーダによりマイクロ回路から読み取られた情報が、ラベルが付いている製品の真偽の判定を行うために、前記コード・リーダ内で処理される前記請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
前記コード・リーダが、コードがコードを生成するために使用したと考えられる前記アルゴリズムと一致するか否かを判定する請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記コード・リーダが、コードが反復コードであるか否かを判定する請求項13または14に記載の方法。
【請求項16】
機械コード・リーダによりマイクロ回路から読み取られた情報が、複数の機械コード・リーダからの情報を受信し、この情報の真偽をチェックする遠隔データ処理設備に送信される前記請求項のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
それぞれがコードを含む一組のラベルを備える製品を認証するための装置であって、前記コードがあるアルゴリズムにより生成され、前記コードが、ラベルの小さいサブセットに対して、好適には1つのラベルに対して特異のものであり、そのため、ラベルが付いていないまたは間違ったラベルが付いている市場内のすべての製品、または前記ラベルが他の方法で使用されているすべての製品は偽造品であると見なされ、前記ラベルは機械で読み取ることができ、各ラベルが、コードを書き込まれ、前記書き込んだコードを遠隔より読み取ることができる機械読み取り可能マイクロ回路と、前記ラベルの一方が貼付されている製品を認証するために前記コードを遠隔より読み取ることができる機械コード読取手段とを備えることを特徴とする装置。
【請求項18】
前記ラベルが、前記コード読取手段により質問をすることができるマイクロ回路を備え、前記応答が前記コードを有しているデータを有する請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記コード読取手段が、それが前記ラベルを付けている製品に固有なものであるコードであることを確認するために、前記受信コード・データを分析することができる論理回路を備える請求項17または18に記載の装置。
【請求項20】
前記コード読取手段が、確認することができる複数の受信コードおよび/または間違ったコードであると判定したコードを格納することができるメモリ手段を備える請求項17〜19のいずれか1項に記載の装置。
【請求項21】
前記コード読取手段が、ダウンロードすることができ、そのため受信したコードを複数のこのようなコード読取手段から中央コンピュータに転送することができる請求項17〜20のいずれか1項に記載の装置。
【請求項22】
前記コード読取手段および/または前記中央コンピュータが、複製コードをチェックするようにプログラムされる請求項21に記載の装置。
【請求項23】
真正品にラベル上のコードを貼付するステップを含む製品を認証するための方法であって、前記コードがあるアルゴリズムにより生成され、前記コードが、物品の小さいサブセットに対して、好適には1つの物品に対して特異のものであり、そのため、ラベルが付いていないまたは間違ったラベルが付いている市場内のすべての製品、または前記ラベルが他の方法で使用されているすべての製品は偽造品であると見なされ、前記ラベルは機械で読み取ることができ、前記ラベルが機械で読み取られた場合、前記ラベルを変更することができることを特徴とする方法。
【請求項24】
前記ラベル上のカウンタの値を、前記ラベルが読み取られる度に増大することができる請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記製品が紙幣である請求項24に記載の方法。
【請求項26】
ラベルに書き込まれたコードを、異なるコードで重ね書きすることができる請求項23〜25のいずれか1項に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公表番号】特表2007−528547(P2007−528547A)
【公表日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−502397(P2007−502397)
【出願日】平成17年3月9日(2005.3.9)
【国際出願番号】PCT/GB2005/000913
【国際公開番号】WO2005/088523
【国際公開日】平成17年9月22日(2005.9.22)
【出願人】(506306798)アドヴァンスト アナリシス アンド インテグレーション リミテッド (2)
【Fターム(参考)】