説明

製品検索システム、サーバ装置、その制御方法及びプログラム

【課題】ユーザの購入目的と製品の組合せを考慮した製品検索の可能な製品検索システム、サーバ装置、その制御方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】ユーザから入力された利用目的に従って、当該利用目的で必要な製品ジャンルを抽出する。抽出された製品ジャンルから該当する製品を特定し、クライアント端末で製品ジャンルごとにグラフ上に表示させる。表示されたグラフ上で範囲指定を受け付け、当該範囲指定された製品を製品ジャンルごとに組合せ、ユーザの利用目的に合致する組合せのみを表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザの購入目的を考慮した製品検索の可能な製品検索システム、サーバ装置、その制御方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、データ量の増大化に伴い、様々な検索方法が考えられている。特にネットショッピングに代表されるように、希望の製品をユーザが検索するために様々なユーザインタフェースによって操作を受け付け、容易に製品の検索ができるようになっている。
【0003】
現在ネットショッピングで製品の検索を行う場合には、製品検索を行うための入力フォームに目的の製品の製品名を入力して検索ボタンの押下を受け付けることで、該当する製品の詳細情報を表示する。また、製品のジャンル(カメラやプリンタ等)を大きなジャンル(カメラ等)から小さなジャンル(メーカー、性能等)に選択していくことで目的の製品を探す場合もある。前者の検索方法では、ユーザが検索したい1の製品がわかっている場合に有効な検索方法であり、後者の検索方法では、漠然と製品ジャンルで絞り込んで購入したい製品を探す場合に有効である。
【0004】
その1つとして、特許文献1には、管理者が利用者へ推奨したい商品の利用目的と製品を対応づけ、ユーザから選択された利用目的によって対応づいた製品の検索を行うインターネット目的検索型購買システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−92402号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、ユーザの利用目的によって検索する製品は1つではないことが多い。例えば、ユーザの利用目的が「写真印刷」であった場合には、写真を撮るカメラと、印刷をするプリンタが必要である。また他にもカメラで撮影したデータを記憶するメモリーカードや、プリンタで印刷する写真用紙も必要である。このように、ユーザの利用目的に対して、複数の製品が必要となる場合が多い。
【0007】
また、複数の製品を選択する場合には、別々に製品の選択を行うため、組合せによってはユーザの利用目的に合致しない場合がある。
【0008】
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、ユーザの購入目的と製品の組合せを考慮した製品検索の仕組みを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の情報処理装置は、ユーザの操作を受け付ける情報処理装置と、製品の情報を管理するサーバ装置とが通信可能に接続された製品検索システムであって、前記情報処理装置は、ユーザの利用目的の入力を受け付け、ユーザによって入力された利用目的を前記サーバ装置に送信する利用目的送信手段と、製品情報送信手段によって前記サーバ装置から送信された製品情報を受信し、製品ジャンルごとに表示する製品情報表示手段と、前記製品情報表示手段によって表示された製品情報に対して、ユーザからの範囲指定によって製品ジャンルごとに選択を受け付ける範囲指定受付手段と、前記範囲指定受付手段によって指定された製品情報を、異なる製品ジャンルごとに組み合わせる組合せ手段と、前記組合せ手段によって組み合わされた製品情報を前記サーバ装置に送信する組合せ送信手段と、判定結果送信手段によって前記サーバ装置から判定結果が送信された場合、前記組合せ手段によって組み合わされた製品情報を表示する組合せ結果表示手段とを備え、前記サーバ装置は、前記利用目的と、当該利用目的に必要な製品の詳細情報を示す製品情報を製品ジャンルごとに対応づけて記憶する記憶手段と、前記利用目的送信手段によって送信された利用目的に基づいて、前記記憶手段に記憶された製品情報を製品ジャンルごとに取得する製品取得手段と、前記製品取得手段によって取得された製品情報を前記情報処理装置に送信する製品情報送信手段と、前記組合せ送信手段によって送信された組合わされた製品情報がユーザの利用目的に合致するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段によって、利用目的に合致すると判定された場合には、前記情報処理装置に判定結果を送信する判定結果送信手段と、
を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
以上説明したように、ユーザの目的に沿った商品の検索及び組合せを行うことができ、ユーザ自身が、購入目的に対して最適な製品の組合せを考える必要がなく、効率的に製品の組合せ情報を取得できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施形態における製品検索システムの構成を示す模式図である。
【図2】本発明の実施形態における各種端末のハードウェア構成を示す模式図である。
【図3】本発明の実施形態における各種端末のモジュール構成を示す模式図である。
【図4】本発明の実施形態における製品検索システムの基本的な処理フローを示す模式図である。
【図5】本発明の実施形態における製品検索システムの基本的な処理フローを示す模式図である。
【図6】製品検索処理の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】Webサーバ102に記憶された各種テーブルの構成を示す模式図である。
【図8】Webサーバ102に記憶された各種テーブルの構成を示す模式図である。
【図9】クライアント端末101で表示される購入目的選択画面900及び優先順位選択画面910の構成を示す模式図である。
【図10】クライアント端末101で表示される製品の選択画面1000及び製品の選択画面例1010の構成を示す模式図である。
【図11】クライアント端末101で表示される製品の選択結果画面1100及び製品の組合せ結果画面1110の構成を示す模式図である。
【図12】クライアント端末101で表示される製品の優先順位変更画面1200及び組合せ製品の詳細情報画面1210の構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の実施形態に係る製品検索システム100の構成の一例を示す構成図である。製品検索システム100は、クライアント端末101及びWebサーバ102(情報処理装置)から構成されており、クライアント端末101及びWebサーバ102はWAN(Wide Area Network)103を介して通信可能に接続されている。
【0014】
図1のネットワーク上に接続される各種端末あるいはサーバの構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。本実施例では、クライアント端末101と製品検索サーバ102がLAN103を介して通信可能に接続される構成となっているが、クライアント端末101が製品検索サーバ102の機能を含み、クライアント端末101のみで動作する仕組みであってもよいし、製品検索サーバ102のみでもよい。また、WAN103は、クライアント端末101と製品検索サーバ102の通信が可能となれば、LAN(Local Area Network)でもよいし、他の通信形態でもよい。
【0015】
クライアント端末101は、Webサーバ102と通信し、ユーザからの操作を受け付ける装置である。クライアント端末101において表示された画面を通じてWebサーバ102に対して製品の検索指示等を行う。
【0016】
Webサーバ102は、クライアント端末101からの指示に従って、製品の検索及び組合せを行い、クライアント端末101に送信する装置である。Webサーバ102は各種製品情報を記憶しており、クライアント端末101からの指示に応じて、検索や製品の組合せを行う。
【0017】
次に、クライアント端末101及びWebサーバ102のハードウェア構成の一例について図2を用いて説明する。
【0018】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input /
Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各装置の実行する機能を実現するために必要な後述する各種プログラム等が記憶されている。
【0019】
RAM203は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をRAM203にロードして、プログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
【0020】
また、入力コントローラ(入力C)205は、キーボード209や不図示のマウス等のポインティングデバイスからの入力を制御する。尚、タッチパネルを備えた装置では、後述するCRTディスプレイ(CRT)210上に入力C205が備えられており、CRT210上に触れることで各種操作を行うことができる。ビデオコントローラ(VC)206は、CRTディスプレイ(CRT)210等の表示器への表示を制御する。表示器はCRTだけでなく、液晶ディスプレイでも構わない。
【0021】
メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HD)やフレキシブルディスク或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるCFメモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
【0022】
通信I/Fコントローラ(通信I/FC)208は、ネットワークを介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いたインターネット通信等が可能である。なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、CRT210上での表示を可能としている。また、CPU201は、CRT210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
【0023】
本発明を実現するためのクライアント端末101及びWebサーバ102において実行される各種プログラムは外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係わる前記プログラムが用いるクライアント端末101及びWebサーバ102上の定義ファイル及び各種情報テーブルは外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明は後述する。
【0024】
次に、クライアント端末101及びWebサーバ102のモジュール構成を示す機能構成図について、図3を用いて説明する。尚、図3の各種端末あるいはサーバのモジュール構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。例えば、クライアント端末101のみで構成される場合には、下記に示すWebサーバ102の各種モジュール構成はクライアント端末101が含む。また、Webサーバ102のみで構成される場合には、下記に示すクライアント端末101の各種モジュール構成はWebサーバ102が含む。
【0025】
クライアント端末101は、画面表示部301、及び送受信部302を備える。画面表示部301は、各種画面を表示させるためのモジュールである。送受信部302は、Webサーバ102と通信し、各種情報を送受信するためのモジュールである。
【0026】
Webサーバ102は、テーブル記憶部311、送受信部312、製品組合せ部313、目的判定部314、及び検索部315を備える。また、テーブル記憶部311には、目的テーブル700と目的と製品の関連テーブル710、優先順位テーブル720、カメラテーブル800、プリンタテーブル810、及び基準値テーブル820が記憶されている。
【0027】
ここで、本実施形態においては、図4のテーブル記憶部311が、例えば図2に示す外部メモリ211に構成される(一旦、RAM203に構成された後に外部メモリ211に構成される場合も含む)。
【0028】
目的テーブル700(図7参照)は、目的ID701、目的名702、紙サイズ703、350DPI印刷時最低必要画素704、350DPI印刷時最高画素705から構成される。目的と製品の関連テーブル710(図7参照)は、目的ID711、製品ジャンル712、製品ジャンル712から構成される。優先順位テーブル720(図7参照)は、製品ID721、製品名722、順位723から構成される。カメラテーブル800(図8参照)は、製品ID801、カメラ名802、メーカー名803、最大画素数804、金額805から構成される。プリンタテーブル810(図8参照)は、製品ID811、プリンタ名812、メーカー名813、最大印刷可能サイズ814、インク色数815、金額816から構成される。基準値テーブル820は、目的ID821、目的名822、350DPI印刷時必要画素823から構成される。
【0029】
各種テーブルの構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な構成例があることは言うまでもない。
【0030】
送受信部312は、クライアント端末101と通信し、各種情報を送受信するためのモジュールである。製品組合せ部313は、ユーザによって選択された製品同士を組合せて表示するためのモジュールである。目的判定部314は、製品組合せ部314によって処理された組合せがユーザの利用目的に合致するか否かを判定するモジュールである。検索部315は、テーブル記憶部311に記憶された各種テーブルから必要な情報を検索するためのモジュールである。各種モジュールの構成はこれに限らない。
【0031】
次に、本実施例における製品検索システム100によって実行されるユーザの目的に合致した製品の検索と組合せの処理手順について説明する。図4及び図5は、図1に示す製品検索システム100によるユーザの目的に合致した製品の検索と組合せの処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理をCPU201に実行させるためのプログラムは外部メモリ211に記憶されており、本処理の実行要求を入力C205より受け付けた場合に、CPU201は、当該プログラムをRAM203にロードし、ロードしたプログラムによる制御に従って本処理を実行することになる。
【0032】
ステップS101では、クライアント端末101は、ユーザが複数の製品を検索する際の購入目的選択画面900(図9参照)を表示させる。
【0033】
ステップS102では、クライアント端末101は、ステップS101において表示された購入目的選択画面900の各種入力フォームに対する入力を受け付ける。
【0034】
ステップS103では、クライアント端末101は、ステップS102で入力を受け付けた製品の購入目的情報を取得し、Webサーバ102に送信する。
【0035】
ステップS104では、Webサーバ102は、ユーザの購入目的情報を受信する。次にステップS105では、Webサーバ102は、目的テーブル700の目的ID701と一致する目的と製品の関連テーブル710の目的ID711を参照し、ステップS102で受け付けたユーザの購入目的に対して、必要な製品のジャンルを取得する。例えば、ユーザの購入目的として「ポスターA3」が選択された場合、製品ジャンル1にカメラ、製品ジャンル2にプリンタが取得される。
【0036】
ステップS106では、Webサーバ102は、ステップS105において取得された製品ジャンルをクライアント端末101に送信する。
【0037】
ステップS107では、クライアント端末101は、ステップS106において送信された製品ジャンルを受信する。次にステップS108では、ステップS107において受信したユーザの製品ジャンルを優先順位選択画面910(図9参照)に表示させる。また、ステップS109では、表示された優先順位選択画面910への入力を受け付ける。具体的には、表示された製品ジャンルのうち、優先順位を決定すべくユーザからの入力を受け付ける。
【0038】
製品の優先順位受付けは、後述するステップS125において、ユーザの希望する複数の製品の組合せを行い、後述するステップS126で購入目的と合致しているかの判断をした結果に対して、以下の例のような場合にどちらか一方の製品を再度検索することを可能とするために必要な処理である。
【0039】
例えば、ユーザがカメラとプリンタの組合せを行う場合に、カメラについては、各メーカーの特徴やメリットやデメリットを把握しているが、プリンタについては、どのメーカーのどの製品が組合せ良いのか全く分からない。そして、どのプリンタをカメラと組合せを行えば、ユーザの目的に最適な組合せ結果が得られるか知りたい場合がある。上記の例に対応するために、ステップS109では、あらかじめ製品の優先順位を受付け、後述するステップS125で2つの製品の組合せを行い、後述するステップS126で得られる複数の組合せ結果から再度検索する必要がある時に、どちらの製品を再度検索するか優先順位情報を取得する。
【0040】
ステップS110では、クライアント端末101は、受付けた製品の優先順位情報をWebサーバ102へ送信する。
【0041】
ステップS111では、Webサーバ102は、製品の優先順位情報を受信する。ステップS112では、受信した優先順位情報を元に優先順位テーブル720の順位723を更新する。ここでは優先順位としてカメラを優先順位1、プリンタを優先順位2としてユーザから選択された場合に、それぞれ製品名722にカメラとプリンタを格納し、対応づけて順位723に優先順位を記憶する。
【0042】
ステップS113では、Webサーバ102は、ステップS106において抽出された製品ジャンルに対応するテーブルを参照し、当該テーブルに格納されたメーカー名をクライアント端末101に送信する。本実施例ではカメラテーブル800とプリンタテーブル810を参照し、メーカー名803及びメーカー名813をそれぞれ取得して、メーカー情報としてクライアント端末101に送信する。
【0043】
ステップS114では、クライアント端末101は、ステップS113において送信されたメーカー情報を受信する。ステップS115では、受信したメーカー情報を用いて、製品の選択画面1000(図10参照)を表示する。製品の選択画面1000に備えられた製品選択部に、メーカー情報に基づいてメーカー名を表示させる。
【0044】
ステップS116では、クライアント端末101は、製品ごとに製品検索処理を実行する。製品検索処理の詳細は後述する図6に示す。製品検索処理では、ユーザから指定されたメーカーの製品を範囲選択させる処理である。当該処理であるメーカーの製品を範囲指定により選択することができる。例えば、製品の選択画面例1010(図10)に表示された製品選択部からカメラとプリンタのメーカー名を選択すると、右部に各製品の製品をグラフ表示する。
【0045】
ステップS117では、クライアント端末101は、ステップS116においてすべての製品の検索が終了したか否かを判定する。終了したと判定された場合には、ステップS118に処理を進め、そうでない場合にはステップS116に戻って未処理の製品の検索を行う。
【0046】
ステップS118では、クライアント端末101は、ステップS116において表示された画面において、製品の指定を受け付ける。その際に、表示されたグラフに対して範囲指定を受け付ける。具体的には、製品の選択結果画面1100に示すように、ユーザが希望する範囲をグラフ上で範囲選択することで、機種を考慮することなく選択することができる。選択がされた製品を組合せ希望の製品として抽出し、Webサーバ102に送信する。
【0047】
ステップS119では、Webサーバ102は、ステップS118において送信された製品情報を受信し、製品の組合せを行う。組合せを行う場合は、カメラとプリンタが組になるように、すべての製品を組み合わせる。
【0048】
次に図5を参照してステップS119の続きを説明する。ステップS120では、Webサーバ102は、ユーザから指定された目的に沿った組合せがあるか否かを判定する。具体的には、組合せのために選択された製品のうち、プリンタの最大印刷可能サイズ814が、ユーザによって選択された目的の紙サイズ703と合致するか否かを判定する。つまり、ユーザはA3サイズのポスターが作りたいので、A3サイズが印刷できるプリンタでなくてはならない。よって、最大印刷可能サイズ814と比較することで、A3サイズの印刷可能なプリンタか否かを判定する。また、ユーザによって選択された製品のうち、カメラの最大画素数804が350DPI印刷時最低必要画素704と350DPI印刷時最高画素705の間に該当するか否かを判定する。つまり、A3ポスターのためのカメラとなるとそれなりの画素数が必要である。あまりに低い画素数のカメラであると、鮮明に印刷することができないため、最大画素数804の妥当性を確認する。上記2つの判定の結果、どちらも問題がないと判定された製品の組合せがある場合には、ユーザから指定された目的に沿った組合せがあると判定する。ユーザから指定された目的に沿った組合せがあると判定された場合にはステップS129に処理を進め、そうでない場合にはステップS121に処理を進める。
【0049】
ステップS121では、Webサーバ102は、ユーザの目的に沿った製品の組合せが存在しなかったため、製品の再選択を受け付けるべく、優先順位テーブル720に格納された順位723が最も大きい値のレコードに格納された製品名722を取得する。そして当該製品名722が示すテーブル(本実施例ではプリンタテーブル810)のメーカー名813を取得し、クライアント端末101に送信する。つまり、ユーザから優先順位の選択を受け付けているので、優先順位の低い製品の範囲選択を再受付する。これにより、ユーザの目的に沿った柔軟な組合せを行うことができる。
【0050】
ステップS122では、クライアント端末101は、ステップS121において送信された優先順位の低い製品のメーカー情報を受信し、ステップS123において当該優先順位の低い製品のメーカー選択から受け付ける。具体的には製品の優先順位変更画面1200(図12参照)に示す通りである。ステップS123が終了したら、処理をステップS116に戻す。こうすることで、ユーザの目的に沿った製品の組合せが発見されるまで処理を繰り返すことができる。尚、ステップS123において表示された画面において優先順位の再選択を受け付けてもよい。これは、優先順位の低いプリンタを検索するだけでは、適切な組合せが見つからない場合も想定できるためである。
【0051】
一方、ステップS120において目的と合致すると判定された場合、ステップS129では、Webサーバ102では、ユーザの目的に合致する範囲を示す最適な範囲情報をクライアント端末101に送信する。最適な範囲情報は、ユーザから指定された目的に該当するレコードを目的テーブル700から特定する。本実施例では「ポスター(A3)」がユーザから指定された場合に、目的名702がポスター(A3)となっているレコードを特定する。当該レコードの紙サイズ703及び、350DPI印刷時最低必要画素704と350DPI印刷時最高画素705に基づいて、最適な範囲情報を生成する。
【0052】
ステップS130では、クライアント端末101は、ステップS120において送信された最適な範囲情報を受信し、ステップS131において組合せ結果表示画面1110(図11参照)に表示する。組合せ結果表示画面1110に示す通り、受信した最適な範囲情報から目的に適した組合せ範囲を表示させる。これにより、組合せに合致した範囲に含まれる複数の組合せ候補から明示的に当該組合せを選択することができる。
【0053】
ステップS132では、ステップS131に表示された組合せ結果表示画面1110において表示された組合せのうち、いずれかの選択を受け付ける。ステップS133では、選択を受け付けた組合せの詳細情報を組合せ製品の詳細情報画面1210(図12参照)に表示し、本一連の処理を終了する。
【0054】
次に、製品検索処理の詳細な処理手順について説明する。図6は、製品検索処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。本処理をCPU201に実行させるためのプログラムは外部メモリ211に記憶されており、本処理の実行要求を入力C205より受け付けた場合に、CPU201は、当該プログラムをRAM203にロードし、ロードしたプログラムによる制御に従って本処理を実行することになる。
【0055】
ステップS201では、クライアント端末101は、製品の選択画面1000(図10参照)に表示された製品ごとのメーカー名の指定を受け付ける。ステップS202では、選択されたメーカー名をWebサーバ102に送信する。
【0056】
ステップS203では、Webサーバ102は、ステップS202において送信されたメーカー情報を受信し、ステップS204において当該メーカー情報から該当する製品を検索する。具体的にはメーカー情報と一致するメーカー名803又はメーカー名813を抽出する。抽出されたメーカー名803又はメーカー名813に該当する製品名をそれぞれ取得する。ステップS205では抽出されたメーカー情報から製品を特定し、特定された製品情報を示す検索結果製品情報をクライアント端末101に送信する。
【0057】
ステップS206では、クライアント端末101は、ステップS205において送信された検索結果製品情報を受信し、ステップS207において製品の検索結果画面(不図示)に表示する。以上の処理を繰り返すことにより、すべての製品の検索結果製品情報を取得して、画面に表示させる。
【0058】
以上説明したように、本実施形態によれば、ユーザの目的に沿った商品の検索及び組合せを行うことができ、ユーザ自身が、購入目的に対して最適な製品の組合せを考える必要がなく、効率的に製品の組合せ情報を取得できる効果を奏する。
【0059】
以上、実施形態例を詳述したが、本発明は、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能である。
【0060】
また、本発明におけるプログラムは、各処理方法をコンピュータが実行可能(読み取り可能)なプログラムであり、本発明の記録媒体は、各処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。
【0061】
なお、本発明におけるプログラムは、各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0062】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読取り実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0063】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0064】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリーカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0065】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。

【0066】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0067】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0068】
また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0069】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0070】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0071】
100 製品検索システム
101 クライアント端末
102 Webサーバ
103 WAN

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの操作を受け付ける情報処理装置と、製品の情報を管理するサーバ装置とが通信可能に接続された製品検索システムであって、
前記情報処理装置は、
ユーザの利用目的の入力を受け付け、ユーザによって入力された利用目的を前記サーバ装置に送信する利用目的送信手段と、
製品情報送信手段によって前記サーバ装置から送信された製品情報を受信し、製品ジャンルごとに表示する製品情報表示手段と、
前記製品情報表示手段によって表示された製品情報に対して、ユーザからの範囲指定によって製品ジャンルごとに選択を受け付ける範囲指定受付手段と、
前記範囲指定受付手段によって指定された製品情報を、異なる製品ジャンルごとに組み合わせる組合せ手段と、
前記組合せ手段によって組み合わされた製品情報を前記サーバ装置に送信する組合せ送信手段と、
判定結果送信手段によって前記サーバ装置から判定結果が送信された場合、前記組合せ手段によって組み合わされた製品情報を表示する組合せ結果表示手段とを備え、
前記サーバ装置は、
前記利用目的と、当該利用目的に必要な製品の詳細情報を示す製品情報を製品ジャンルごとに対応づけて記憶する記憶手段と、
前記利用目的送信手段によって送信された利用目的に基づいて、前記記憶手段に記憶された製品情報を製品ジャンルごとに取得する製品取得手段と、
前記製品取得手段によって取得された製品情報を前記情報処理装置に送信する製品情報送信手段と、
前記組合せ送信手段によって送信された組合わされた製品情報がユーザの利用目的に合致するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって、利用目的に合致すると判定された場合には、前記情報処理装置に判定結果を送信する判定結果送信手段と、
を備えることを特徴とする製品検索システム。
【請求項2】
前記情報処理装置は、
前記製品ジャンルのうち、優先順位の選択を受け付ける優先順位受付手段を更に備え、
前記範囲指定受付手段は、前記判定手段によって、利用目的に合致しないと判定された場合には、前記優先順位受付手段によって受け付けた優先順位の低い製品ジャンルの範囲指定を再度受け付けることを特徴とする請求項1に記載の製品検索システム。
【請求項3】
前記記憶手段は、更に製品のメーカーを示すメーカー情報を記憶し、
前記情報処理装置は、前記メーカー情報を受信して、ユーザからメーカー情報の指定を受け付け、指定されたメーカー情報に対応する製品情報を前記サーバ装置から取得して表示することを特徴とする請求項1または2に記載の製品検索システム。
【請求項4】
前記製品取得手段は、前記製品ジャンルの分がすべて終了するまで処理を繰り返すことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の製品検索システム。
【請求項5】
前記結果表示手段によって表示された組み合わされた製品情報のうち、ユーザから選択されたものの詳細情報を表示することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の製品検索システム。
【請求項6】
ユーザの利用目的の入力を受け付け、ユーザによって入力された利用目的をサーバ装置に送信する利用目的送信手段と、製品情報送信手段によって前記サーバ装置から送信された製品情報を受信し、製品ジャンルごとに表示する製品情報表示手段と、前記製品情報表示手段によって表示された製品情報に対して、ユーザからの範囲指定によって製品ジャンルごとに選択を受け付ける範囲指定受付手段と、前記範囲指定受付手段によって指定された製品情報を、異なる製品ジャンルごとに組み合わせる組合せ手段と、前記組合せ手段によって組み合わされた製品情報を前記サーバ装置に送信する組合せ送信手段と、判定結果送信手段によって前記サーバ装置から判定結果が送信された場合、前記組合せ手段によって組み合わされた製品情報を表示する組合せ結果表示手段とを備え、ユーザの操作を受け付ける情報処理装置と通信可能に接続され、前記利用目的と、当該利用目的に必要な製品の詳細情報を示す製品情報を製品ジャンルごとに対応づけて記憶する記憶手段を備えたサーバ装置であって、
前記利用目的送信手段によって送信された利用目的に基づいて、前記記憶手段に記憶された製品情報を製品ジャンルごとに取得する製品取得手段と、
前記製品取得手段によって取得された製品情報を前記情報処理装置に送信する製品情報送信手段と、
前記組合せ送信手段によって送信された組合わされた製品情報がユーザの利用目的に合致するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって、利用目的に合致すると判定された場合には、前記情報処理装置に判定結果を送信する判定結果送信手段と、
を備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項7】
ユーザの操作を受け付ける情報処理装置と、ユーザの利用目的と、当該利用目的に必要な製品の詳細情報を示す製品情報を製品ジャンルごとに対応づけて記憶する記憶手段を備え、製品の情報を管理するサーバ装置とが通信可能に接続された製品検索システムの制御方法であって、
前記情報処理装置の利用目的送信手段が、ユーザの利用目的の入力を受け付け、ユーザによって入力された利用目的を前記サーバ装置に送信する利用目的送信ステップと、
前記サーバ装置の製品取得手段が、前記利用目的送信ステップによって送信された利用目的に基づいて、前記記憶手段に記憶された製品情報を製品ジャンルごとに取得する製品取得ステップと、
前記サーバ装置の製品情報送信手段が、前記製品取得ステップによって取得された製品情報を前記情報処理装置に送信する製品情報送信ステップと、
前記情報処理装置の製品情報表示手段が、製品情報送信ステップによって前記サーバ装置から送信された製品情報を受信し、製品ジャンルごとに表示する製品情報表示ステップと、
前記情報処理装置の範囲指定受付手段が、前記製品情報表示ステップによって表示された製品情報に対して、ユーザからの範囲指定によって製品ジャンルごとに選択を受け付ける範囲指定受付ステップと、
前記情報処理装置の組合せ手段が、前記範囲指定受付ステップによって指定された製品情報を、異なる製品ジャンルごとに組み合わせる組合せステップと、
前記情報処理装置の組合せ送信手段が、前記組合せステップによって組み合わされた製品情報を前記サーバ装置に送信する組合せ送信ステップと、
前記サーバ装置の判定手段が、前記組合せ送信ステップによって送信された組合わされた製品情報がユーザの利用目的に合致するか否かを判定する判定ステップと、
前記サーバ装置の判定結果送信手段が、前記判定ステップによって利用目的に合致すると判定された場合には、前記情報処理装置に判定結果を送信する判定結果送信ステップと、
前記情報処理装置の結果表示手段が、判定結果送信ステップによって前記サーバ装置から判定結果が送信された場合、前記組合せステップによって組み合わされた製品情報を表示する組合せ結果表示ステップと、
を備えることを特徴とする製品検索システムの制御方法。
【請求項8】
ユーザの操作を受け付ける情報処理装置と、ユーザの利用目的と、当該利用目的に必要な製品の詳細情報を示す製品情報を製品ジャンルごとに対応づけて記憶する記憶手段を備え、製品の情報を管理するサーバ装置とが通信可能に接続された製品検索システムの制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータに読み取り可能なプログラムであって、
前記情報処理装置を、
ユーザの利用目的の入力を受け付け、ユーザによって入力された利用目的を前記サーバ装置に送信する利用目的送信手段と、
製品情報送信手段によって前記サーバ装置から送信された製品情報を受信し、製品ジャンルごとに表示する製品情報表示手段と、
前記製品情報表示手段によって表示された製品情報に対して、ユーザからの範囲指定によって製品ジャンルごとに選択を受け付ける範囲指定受付手段と、
前記範囲指定受付手段によって指定された製品情報を、異なる製品ジャンルごとに組み合わせる組合せ手段と、
前記組合せ手段によって組み合わされた製品情報を前記サーバ装置に送信する組合せ送信手段と、
判定結果送信手段によって前記サーバ装置から判定結果が送信された場合、前記組合せ手段によって組み合わされた製品情報を表示する組合せ結果表示手段として機能させ、
前記サーバ装置を、
前記利用目的送信手段によって送信された利用目的に基づいて、前記記憶手段に記憶された製品情報を製品ジャンルごとに取得する製品取得手段と、
前記製品取得手段によって取得された製品情報を前記情報処理装置に送信する製品情報送信手段と、
前記組合せ送信手段によって送信された組合わされた製品情報がユーザの利用目的に合致するか否かを判定する判定手段と、
前記判定手段によって、利用目的に合致すると判定された場合には、前記情報処理装置に判定結果を送信する判定結果送信手段
として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−123640(P2012−123640A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−273999(P2010−273999)
【出願日】平成22年12月8日(2010.12.8)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(592135203)キヤノンITソリューションズ株式会社 (528)
【Fターム(参考)】