複合ロープ構造体と、複合ロープ構造体の終端を処理するシステムおよび方法
【解決手段】 複合ロープ構造体の終端処理アセンブリは、遠端接続部材と近端接続部材とを有する端部を有する。前記遠端接続部材は、第1のネジ面と、構造体に接続するようになっている作用部とを形成する。前記近端接続部材は、第2のネジ面と、内面と、近端開口部とを形成する。前記第1および第2のネジ面は相互に係合して前記遠端接続部材および前記近端接続部材を着脱自在に取着するように構成されている。前記近端接続部材の内面は、前記複合ロープ構造体の端部に係合して、前記近端接続部材に対して前記複合ロープ構造体を固定するように構成されている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2007年5月19日付けで出願された米国仮特許出願第60/931,089号に対して優先権を主張する。当該米国仮特許出願は、この参照によりその内容が本明細書内に組み込まれる。
【0002】
本発明は、複合ロープ構造体と、複合ロープ構造体の終端を処理するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
ロープ構造においては、2つの物体の間に張力を伴った状態で配置する必要がある場合が多い。所与のタイプのロープ構造の特性によって、そのタイプのロープ構造が特定の使用目的に適しているかどうか決定される。ロープ構造の特性としては、破壊強度、伸長度、柔軟性、重量、および耐摩耗性や摩擦係数などの表面特性などがある。また、加熱、冷却、水分、紫外線、摩耗などの環境要因も、ロープ構造の特性に影響を及ぼす。
【0004】
そのため、ロープの使用目的により、一般にロープの各特性の許容範囲が決定される。本明細書でロープに適用される用語「破壊」(failure)は、少なくとも1つのロープ特性に伴う許容範囲を超えた条件下に置かれるロープに言及して使用される。
【0005】
複合材料で作製されたロープが提案されている。複合材料で作製されたロープは、特定の環境に最適化された特性を有する。
【0006】
しかし、従来のロープ構造体の終端を処理する従来の装置および方法は、複合材料で作製されたロープの終端を処理するのに適切ではない場合がある。従って、複合材料で作製されたロープ構造体を終端を処理する終端処理システムおよび方法が必要とされる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、端部を有する複合ロープ構造体の終端処理アセンブリとして実施できる。前記終端処理アセンブリは、遠端接続部材と近端接続部材とを有する。前記遠端接続部材は、第1のネジ面と、構造体に接続するようになっている作用部とを形成する。前記近端接続部材は、第2のネジ面と、内面と、近端開口部とを形成する。前記第1および第2のネジ面は、相互に係合して前記遠端接続部材および前記近端接続部材を着脱自在に取着するように構成されている。前記近端接続部材の内面は、前記複合ロープ構造体の端部と係合して、前記近端接続部材に対して前記複合ロープ構造体を固定するように構成されている。
【0008】
また、本発明は、端部を有する複合ロープ構造体と、前記複合ロープ構造体の端部を構造部材に接続する終端処理アセンブリとを有する、終端処理された複合ロープ構造体としても実施できる。前記終端処理アセンブリは、遠端接続部材と近端接続部材とを有する。前記遠端接続部材は、第1のネジ面と、前記構造体に接続するようになっている作用部とを形成する。前記近端接続部材は、第2のネジ面と、内面と、近端開口部とを形成する。前記第1および第2のネジ面は、相互に係合して前記遠端接続部材および前記近端接続部材を着脱自在に取着するように構成されている。前記近端接続部材の内面は、前記複合ロープ構造体の端部と係合して当該近端接続部材に対して前記複合ロープ構造体を固定するように構成されている。
【0009】
また、本発明は、以下の工程を有する、複合ロープ構造体の終端を処理する方法としても実施できる。第1のネジ面と、前記構造体に接続するようになっている作用部とが形成されている遠端接続部材を提供される。第2のネジ面と、内面と、近端開口部とが形成されている近端接続部材が提供される。前記複合ロープ構造体の端部は前記近端接続部材の近端開口部内に配置される。前記近端接続部材の内面は、前記複合ロープ構造体の端部と係合して、前記近端接続部材に対して前記複合ロープ構造体を固定するように構成される。前記第1および第2のネジ面が係合して、前記遠端接続部材および前記近端接続部材が着脱自在に取着される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本発明の原理に従って構成され、実施された、終端処理された複合ロープ構造体の第1の例の斜視図である。
【図2A】図2Aは、終端処理されたロープ構造体の第1の例の遠端終端処理部材の側面図である。
【図2B】図2Bは、遠端終端処理部材の断面図である。
【図3A】図3Aは、終端処理されたロープ構造体の第1の例の近端終端処理部材の側面図である。
【図3B】図3Bは、近端終端処理部材の断面図である。
【図4A】図4Aは、終端処理されたロープ構造体の第1の例の内部終端処理部材の側面図である。
【図4B】図4Bは、内部終端処理部材の断面図である。
【図5】図5は、終端処理されたロープ構造体の第1の例を組み立てる過程の第1の例の第1の工程の側面図である。
【図6】図6は、終端処理されたロープ構造体の第1の例を組み立てる過程の第1の例の第2の工程の側面図である。
【図7】図7は、終端処理されたロープ構造体の第1の例を組み立てる過程の第1の例の第3の工程の側面図である。
【図8】図8は、終端処理されたロープ構造体の第1の例の断面図である。
【図9】図9は、本発明の終端処理されたロープ構造体の第2の例の断面図である。
【図10】図10は、本発明の終端処理されたロープ構造体の第3の例の断面図である。
【図11】図11は、本発明の終端処理されたロープ構造体の第4の例の断面図である。
【図12A】図12Aは、本発明の終端処理されたロープ構造体の第5の例の断面図である。
【図12B】図12Bは、図12Aの12B−12Bの線に沿って切り取った、終端処理されたロープ構造体の第5の例の断面図である。
【図13A】図13Aは、本発明の終端処理されたロープ構造体の第6の例の断面図である。
【図13B】図13Bは、図13Aの13B−13Bの線に沿って切り取った、終端処理されたロープ構造体の第6の例の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
先ず、図面の図1を参照すると、その中には、本発明の原理に従って構成され、実施される、終端処理された複合ロープ構造体の第1の実施例20が示されている。前記終端処理された複合ロープ構造体20は、複合ロープ部材22と終端処理アセンブリ24とを有する。前記終端処理アセンブリ24は、遠端終端処理部材30(図2Aおよび2B)と、近端終端処理部材32(図3Aおよび3B)と、内部終端処理部材34(図4Aおよび4B)とを有する。
【0012】
前記複合ロープ部材22は、樹脂の基材内に埋め込まれ、以下にさらに詳細に説明する複数の繊維を有する。さらに、それに関連して本発明を使用できる複合ロープ部材の実施例は、本出願者の同時係属の米国特許出願第60/930,853号(整理番号No.P215308)および第60/931,088号(整理番号No.P215421)に記述されている。
【0013】
前記例示的な遠端終端処理部材の30は、作用部40と遠端接続部42とを有する。前記例示的な作用部の40は、構造部材(図示せず)に接続できる小穴部44を有する。前記複合ロープ構造体20を使用する環境および/または前記複合ロープ構造体20を取り付ける前記構造部材の性質次第で、前記作用部40は、図面に示されたもの以外の形態をとってもよい。例えば、前記作用部は、フック、プーリー、ピンなどの形態をとってもよい。前記例示的な遠端接続部の42は、例示的なネジ面46を有する。前記例示的なネジ面46は、空洞48を囲む内面である。
【0014】
前記例示的な近端接続部材32は、近端接続部50と移行部52とを有する。前記近端接続部50は、ネジ面54と移行面56とを有する。前記ネジ面54および移行面56は、前記近端接続部材32の外面である。前記近端接続部材32は、さらに、遠端面60と、第1の係合面62と、のど面64とを有する。前記例示的な近端接続部材32の遠端面60、第1の係合面62、およびのど面64は、近端開口部66を形成する内面である。
【0015】
前記例示的な内部接続部材34は、段差面70と、中間面72と、第2の係合面74とを有する。前記第2の係合面74から、選択的リブ突起部76が延出している。前記例示的な内部接続部材34は、さらに、頭部面80と軸面82とを有する。前記頭部面80および軸面82は、前記内部接続部材34の内部開口部84を形成する内面である。
【0016】
前記遠端接続部材30上の内部ネジ面46は、前記近端接続部材32上の外部ネジ面54をねじ込むように係合するようにサイズおよび寸法が決められている。前記内部接続部材34は、前記近端接続部材32の遠端面60が前記内部接続部材34上の中間面72を受け、前記近端接続部材32の第1の係合面62が前記内部接続部材34の第2の係合面74を受け入れるように、前記近端接続部材32内の近端開口部66内に嵌合する。
【0017】
前記内部接続部34が前記近端開口部66内にあるとき、前記面60と72間、および前記面62と74間に連続した空隙90が形成される。前記終端処理された複合ロープ構造体20が形成されると(例えば図7および8を参照)、前記連続した空隙90は、前記複合ロープ構造体22(訳者注1)の第1の部分92によって実質的に塞がれ、前記内部開口部84は、前記複合ロープ構造体22(訳者注1)の第2の部分94によって実質的に塞がれる。
【0018】
好ましくは、前記近端接続部材32を、先ず前記ロープ部材22の端部上に配置してから、前記終端処理アセンブリ24を使用して前記複合ロープ部材22を終端処理する(図5)。
【0019】
次に、前記ロープ部材22が前記第1および第2の部分92および94に分離され、前記内部接続部材34が、前記第2のロープ部分94が前記内部開口部84の中を通って伸長するまで移動する。この時点で、図6に示すように、前記第1のロープ部分92が前記段差面70、前記中間面72、および前記第2の係合面74上を伸長する。図6に示す実施例において、前記第1および第2のロープ部分92および94の第1および第2の余剰部分92aおよび94aは、それぞれ、前記内部接続部材32よりも先まで伸長する。
【0020】
次に、前記近端接続部材32は、図6に示すように、前記内部接続部材34の方向に移動し、前記空隙90を形成する第1の中間構造体96を形成する。前記第1の中間構造体96の長軸に沿った任意の点における前記空隙90および前記内部開口部84の総断面積は、前記ロープ部材22の総断面積と実質的に同じになるように予め決定される。従って、前記第1の中間構造体96が形成されたとき、前記空隙90は、前記第1のロープ部分92によって実質的に完全に塞がれ、前記内部開口部84は、前記第2のロープ部分94によって実質的に完全に塞がれる。
【0021】
前記中間構造体96が形成された後、前記遠端接続部材30は、前記ネジ面46および54が相互に係合するまで前記近端接続部材30の方向に移動する。この時点で、前記遠端接続部材30および/または前記近端接続部材32の相互に相対的な回転が、前記遠端接続部材30を前記近端接続部材32の方向へさらに移動させる。
【0022】
前記遠端接続部材30が前記近端接続部材32に対して締め付けられると、第2の中間構造体98が形成される。前記第2の中間構造体98が形成されると、図8に示すように、前記第1の余剰部分92aが前記段差面70に押し付けられ、前記第2の余剰部分94aが前記頭部面80に押し付けられる。
【0023】
前記終端処理された複合ロープ構造体20を形成する過程の任意の時点において、熱を加えて前記樹脂基材の特性に影響を与えてもよい。前記ロープ部材22が硬すぎる場合、その硬化温度よりも低い熱を加えて前記樹脂基材の可塑性または可鍛性を増してもよい。前記第2の中間構造体98が形成された後、前記硬化温度よりも高い熱を加えて前記樹脂基材を凝固させることで、前記終端処理された複合ロープ構造体20が形成される。
【0024】
前記ロープ部材22は樹脂基材内の繊維の一体構造体であることもあるが、サブコンポーネントの組み合わせによって形成される可能性の方が高い。例えば、前記繊維および樹脂基材は、ヤーンと呼ばれることのある第1のサブコンポーネント内で組み合わせることができる。前記第1のサブコンポーネントまたはヤーンは、通常その他のサブコンポーネントと組み合わされてストランドと呼ばれることのある第2のサブコンポーネントを形成する。前記ストランドは、完結したロープ部材として使用でき、またはより一般的には、その他のサブコンポーネントと組み合わされて前記完結した複合ロープ部材22を形成する。
【0025】
ヤーンを組み合わせてストランドを形成し、ストランドを組み合わせて前記複合ロープ部材22を形成する場合、前記ヤーンは繊維および樹脂を有する複合構造体である。引張荷重の下では、前記繊維がその強度特性の主要因である。前記樹脂は、前記繊維を囲み、前記繊維間で荷重を伝達する材料の基材を形成する。前記樹脂基材は、さらに、その周囲環境から前記繊維を保護する。例として、前記樹脂基材は、前記繊維を熱、紫外線、磨耗、およびその他の外部環境要因から保護するように配合することができる。
【0026】
例示した含浸ヤーンの前記樹脂部分は、未硬化の(キュアリングしていない)状態および硬化済みの状態で存在する。前記未硬化の状態において、前記樹脂材料は柔軟であるため、前記基材は、前記含浸ヤーンの曲げや加撚などを可能にする。一般に、前記樹脂基材は、加熱すると硬化温度になるまでは塑性または可鍛性を増す。硬化温度を超えると、前記樹脂基材は硬化し(キュアリングされ)、実質的により剛性になる。この樹脂基材の特性は、最終的な複合ロープ構造の製造上の利便性および/または意図された特定の使用環境に応じて調整できる。
【0027】
前記ロープ構造体22を形成する第1の例示的なヤーンにおいては、約90重量%のファイバーと、約10重量%の樹脂とを有する。前記ファイバーの割合は、当該ヤーンの重量に対し実質的に85%〜95%の第1の範囲であってよいが、いかなる場合も当該ヤーンの重量に対し実質的に70%〜98%の第2の範囲内でなければならない。前記樹脂の割合は、当該ヤーンの重量に対し実質的に5%〜15%の第1の範囲であってよいが、いかなる場合も当該ヤーンの重量に対し実質的に2%〜30%の第2の範囲内でなければならない。
【0028】
前記ロープ構造体22を形成する第2の例示的なヤーンにおいては、約80重量%のファイバーと、約20重量%の樹脂とを有する場合がある。前記ファイバーの割合は、当該ヤーンの重量に対し実質的に75%〜90%の第1の範囲であってよいが、いかなる場合も当該ヤーンの重量に対し実質的に50%〜95%の第2の範囲内にでなければならない。前記樹脂の割合は、当該ヤーンの重量に対し実質的に10%〜25%の第1の範囲であってよいが、いかなる場合も当該ヤーンの重量に対し実質的に5%〜50%の第2の範囲内でなければならない。
【0029】
前記繊維の例はグラスファイバーであるが、カーボンファイバー、アラミド繊維、ポリエステル繊維、PBO、PBI、ベクトラン、HMPE、バサルト、およびセラミック繊維のうちの1つ、または組み合わせであってよい。前記樹脂は、熱可塑性ポリウレタンであるが、ポリエステルのようなその他の熱可塑性材料、およびポリウレタンとポリエステルとの混合もまた使用できる。また、前記樹脂は、熱可塑性および/または熱硬化性樹脂系であってもよい。その他の好適な熱可塑性材料には、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、PVC、およびそれらの混合が含まれる。
【0030】
ここで図面の図9を参照すると、その中には、終端処理された複合ロープ構造体の第2の実施例120が示されている。前記終端処理された複合ロープ構造体120は、ロープ部材122と終端処理アセンブリ124とを有する。前記終端処理アセンブリ124は、遠端終端処理部材130と近端終端処理部材132とを有する。
【0031】
前記遠端終端処理部材130は、作用部140と遠端接続部142とを有する。前記例示的な作用部140は、構造部材(図示せず)に接続できる小穴部144を有する。ここでも、前記作用部140は、前記複合ロープ構造体120を使用する環境、および/または前記複合ロープ構造体120を取り付ける前記構造部材の性質次第で、図面に示したもの以外の形態をとってもよい。前記例示的な遠端接続部142は、遠端ネジ面146を有する。前記例示的な遠端ネジ面146は、空洞148を囲む内面である。
【0032】
前記例示的な近端接続部材132は、近端接続部150と移行部152とを有する。前記近端接続部150は、第1の近端ネジ面154と移行面156とを有する。前記第1の近端ネジ面154および移行面156は、前記近端接続部材132の外面である。前記近端接続部材132は、さらに、第2の近端ネジ面160と軸面162とを有する。前記例示的な近端接続部材132の第2の近端ネジ面160および軸面162は、近端開口部164を形成する内面である。
【0033】
前記ロープ部材122上には、ロープネジ面170が形成されている。前記ロープネジ面170は、前記ロープ部材122上に事前に形成してもよい。前記ロープネジ面170を事前に形成する場合、前記ロープネジ面170がそのネジ形状を保持するように、前記ロープ部材122の少なくともネジ端部を少なくとも部分的に硬化させる。若しくは、前記第2の近端ネジ面160が前記ロープ部材に咬み込むように、前記未硬化のロープ部材122を前記近端開口部164内に強制的にねじ込み、次に、前記ロープネジ面170がそのネジ形状を保持するように、前記ロープ部材122の少なくともネジ端部を少なくとも部分的に硬化させてもよい。
【0034】
前記ロープネジ面170を前記第2の近端ネジ面160と係合させて、前記近端接続部材132を前記ロープ部材122に接合してから、前記終端処理された複合ロープ構造体120を形成する。次に、前記遠端ネジ面146が前記第1の近端ネジ面154を係合するように、前記遠端終端処理部材130を移動させて、前記遠端終端処理部材130を前記近端終端処理部材132に接続する。
【0035】
ここで図面の図10を参照すると、その中には、終端処理された複合ロープ構造体の第3の実施例220が示されている。前記終端処理された複合ロープ構造体220は、ロープ部材222と終端処理アセンブリ224とを有する。前記終端処理アセンブリ224は、遠端終端処理部材230と近端終端処理部材232とを有する。
【0036】
前記遠端終端処理部材230は、作用部240と遠端接続部242とを有する。前記例示的な作用部240は、構造部材(図示せず)に接続できる小穴部244を有する。ここでも、前記複合ロープ構造体220を使用する環境、および/または前記複合ロープ構造体220を取り付ける前記構造部材の性質次第で、前記作用部240は、図面に示したもの以外の形態をとってもよい。前記例示的な遠端接続部242は、遠端ネジ面246を有する。前記例示的な遠端ネジ面246は、空洞248を囲む内面である。
【0037】
前記例示的な近端接続部材232は、近端接続部250と移行部252とを有する。前記近端接続部250は、近端ネジ面254と移行面256とを有する。前記近端ネジ面254および移行面256は、前記近端接続部材232の外面である。前記近端接続部材232は、さらに、近端斜面260と軸面262とを有する。前記例示的な近端接続部材232の近端斜面260および軸面262は、遠端開口部264を形成する内面である。
【0038】
前記ロープ部材222上には、ロープ斜面272を形成するロープ頭部270が形成されている。前記ロープ頭部270は、前記ロープ部材222上に事前に形成してもよい。前記ロープ頭部270を事前に形成する場合、前記ロープ頭部270がそのネジ形状を保持するように、前記ロープ部材222の少なくとも前記頭部270を少なくとも部分的に硬化させる。若しくは、頭部270が形成されるように、前記未硬化のロープ部材222を前記近端開口部264に強制的に押し込み、次に、前記ロープ頭部270が前記斜面272の形状を保持するように、前記ロープ部材222の少なくとも前記頭部を少なくとも部分的に硬化させてもよい。
【0039】
前記ロープ斜面272を前記近端斜面260と係合させて、前記近端接続部材232を前記ロープ部材222と接合することにより、終端処理された複合ロープ構造体220を形成する。次に、前記遠端ネジ面246が前記第1の近端ネジ面254と係合するように前記遠端終端処理部材230を移動させて、前記遠端終端処理部材230を前記近端終端処理部材232と接続する。
【0040】
ここで、図面の図11を参照すると、その中には、終端処理された複合ロープ構造体の第4の実施例320が示されている。前記終端処理された複合ロープ構造体320は、ロープ部材322と終端処理アセンブリ324とを有する。前記終端処理アセンブリ324は、遠端終端処理部材330と近端終端処理部材332とを有する。
【0041】
前記遠端終端処理部材330は、作用部340と遠端接続部342とを有する。前記例示的な作用部340は、構造部材(図示せず)に接続できる小穴部344を有する。ここでも、前記複合ロープ構造体320を使用する環境、および/または前記複合ロープ構造体320を取り付ける前記構造部材の性質次第で、前記作用部340は、図面に示したもの以外の形態をとってもよい。前記例示的な遠端接続部342は、遠端ネジ面346を有する。前記例示的な遠端ネジ面346は、空洞348を囲む内面である。
【0042】
前記例示的な近端接続部材332は、近端接続部350と移行部352とを有する。前記近端接続部350は、近端ネジ面354と移行面356とを有する。前記近端ネジ面354および移行面356は、前記近端接続部材332の外面である。前記近端接続部材332は、さらに、近端径方向面360と軸面362とを有する。前記例示的な近端接続部材332の近端径方向面360および軸面362は、近端開口部364を形成する内面である。
【0043】
前記ロープ部材322上には、ロープ径方向面372を形成するロープ頭部370が形成されている。前記ロープ頭部370を、前記ロープ部材322上に事前に形成してもよい。前記ロープ頭部370を事前に形成する場合、前記ロープ頭部370がその実質的な円筒形状を保持するように、前記ロープ部材322の少なくとも前記頭部370を少なくとも部分的に硬化させる。若しくは、頭部370を形成するように、前記未硬化のロープ部材322を前記近端開口部364内に強制的に押し込み、次に、前記ロープ頭部370が前記径方向面372の形状を保持するように、前記ロープ部材322の少なくとも前記頭部を少なくとも部分的に硬化させる。
【0044】
前記ロープ径方向面372を前記近端径方向面360と係合させて、前記近端接続部材332を前記ロープ部材322と接合することによって、前記終端処理された複合ロープ構造体320を形成する。次に、前記ネジ面346を前記第1の近端ネジ面354と係合させて、前記遠端終端処理部材330を前記近端終端処理部材332と接続するように、前記遠端終端処理部材330を移動させる。
【0045】
ここで、図面の図12Aおよび12Bを参照すると、その中には、終端処理された複合ロープ構造体の第5の実施例420が示されている。前記終端処理された複合ロープ構造体420は、ロープ部材422と終端処理アセンブリ424とを有する。前記終端処理アセンブリ424は、遠端終端処理部材430と近端終端処理部材432とを有する。
【0046】
前記遠端終端処理部材430は、作用部440と遠端接続部442とを有する。前記例示的な作用部440は、構造部材(図示せず)に接続することのできる小穴部444を有する。ここでも、前記複合ロープ構造体420を使用する環境、および/または前記複合ロープ構造体420を取り付ける構造部材の性質次第で、前記作用部440は、図面に示したもの以外の形態をとってもよい。前記例示的な遠端接続部442は、遠端ネジ面446を有する。前記例示的な遠端ネジ面446は、空洞448を囲む内面である。
【0047】
前記例示的な近端接続部材432は、近端接続部450と移行部452とを有する。前記近端接続部450は、近端ネジ面454と移行面456とを有する。前記近端ネジ面454および移行面456は、前記近端接続部材432の外面である。前記近端接続部材432は、さらに、近端径方向面460と軸面462とを有する。前記例示的な近端接続部材432の近端径方向面460および軸面462は、近端開口部464を形成する内面である。
【0048】
前記ロープ部材422上には、ロープ径方向面472を各々形成するロープひれ状部470が形成されている。前記ロープひれ状部470を、前記ロープ部材422上に事前に形成してもよい。前記ロープひれ状部470を事前に形成する場合、前記ロープひれ状部470がその形状を保持するように、前記ロープ部材422の少なくとも前記ひれ状部470を少なくとも部分的に硬化させる。若しくは、ひれ状部470を形成するように、前記未硬化のロープ部材422を前記近端開口部464内に強制的に押し込み、次に、前記ロープひれ状部470が前記径方向面472の形状を保持するように、前記ロープ部材422の少なくとも前記ひれ状部を少なくとも部分的に硬化させる。
【0049】
前記ロープ径方向面472を前記近端径方向面460と係合させて、前記近端接続部材432を前記ロープ部材422と接合することにより、前記終端処理された複合ロープ構造体420を形成する。次に、前記遠端ネジ面446を前記第1の近端ネジ面454と係合させて、前記遠端終端処理部材430を前記近端終端処理部材432と接続するように、前記遠端終端処理部材430を移動させる。
【0050】
ここで、図面の図13Aおよび13Bを参照すると、その中には、終端処理された複合ロープ構造体の第6の実施例520が示されている。前記終端処理された複合ロープ構造体520は、ロープ部材522と終端処理アセンブリ524とを有する。前記終端処理アセンブリ524は、遠端終端処理部材530と、近端終端処理部材532と、ピン部材534とを有する。
【0051】
前記遠端終端処理部材530は、作用部540と遠端接続部542とを有する。前記例示的な作用部540は、構造部材(図示せず)と接続できる小穴部544を有する。ここでも、前記複合ロープ構造体520を使用する環境、および/または前記複合ロープ構造体520を取り付ける前記構造部材の性質次第で、前記作用部540は、図面に示したもの以外の形態をとってもよい。前記例示的な遠端接続部542は、遠端ネジ面546を有する。前記例示的な遠端ネジ面546は、空洞548を囲む内面である。
【0052】
前記例示的な近端接続部材532は、近端接続部550と、移行部552とを有する。前記近端接続部550は、近端ネジ面554と、移行面556と、第1のピン開口部558とを有する。前記近端ネジ面554および移行面556は、前記近端接続部材532の外面である。前記近端接続部材532は、さらに、軸面560を有する。前記例示的な近端接続部材532の軸面560は、近端開口部562を形成する内面である。
【0053】
前記ロープ部材522内には、第2のピン開口部570が形成されている。前記第2のピン開口部570は、前記ロープ部材522上に事前に形成されている。具体的には、前記第2のピン開口部570を形成し、前記第2のピン開口部570がその形状を保持するように、前記ロープ部材522の少なくとも前記第2のピン開口部570が形成された部分を少なくとも部分的に硬化させる。
【0054】
前記第1のピン開口部558が前記第2のピン開口部570と位置合わせされるまで、前記ロープ部材を前記近端開口部562内に挿入することによって、前記終端処理された複合ロープ構造体520を形成する。次に、前記ピン部材534を前記位置合わせされたピン開口部558および570に挿通して、前記ロープ部材522を前記近端終端処理部材532に固定する。次に、前記遠端ネジ面546を前記第1の近端ネジ面554と係合させて、前記遠端終端処理部材530を前記近端終端処理部材532と接続するように、前記遠端終端処理部材530を移動させる。
【0055】
本発明は、上記以外の形態で具体化できることが明確に理解されるべきである。従って、本発明の範囲は、本発明の実施例に関する前述の詳細な説明ではなく、本明細書に添付された特許請求の範囲によって決定されるべきである。
【技術分野】
【0001】
本願は、2007年5月19日付けで出願された米国仮特許出願第60/931,089号に対して優先権を主張する。当該米国仮特許出願は、この参照によりその内容が本明細書内に組み込まれる。
【0002】
本発明は、複合ロープ構造体と、複合ロープ構造体の終端を処理するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0003】
ロープ構造においては、2つの物体の間に張力を伴った状態で配置する必要がある場合が多い。所与のタイプのロープ構造の特性によって、そのタイプのロープ構造が特定の使用目的に適しているかどうか決定される。ロープ構造の特性としては、破壊強度、伸長度、柔軟性、重量、および耐摩耗性や摩擦係数などの表面特性などがある。また、加熱、冷却、水分、紫外線、摩耗などの環境要因も、ロープ構造の特性に影響を及ぼす。
【0004】
そのため、ロープの使用目的により、一般にロープの各特性の許容範囲が決定される。本明細書でロープに適用される用語「破壊」(failure)は、少なくとも1つのロープ特性に伴う許容範囲を超えた条件下に置かれるロープに言及して使用される。
【0005】
複合材料で作製されたロープが提案されている。複合材料で作製されたロープは、特定の環境に最適化された特性を有する。
【0006】
しかし、従来のロープ構造体の終端を処理する従来の装置および方法は、複合材料で作製されたロープの終端を処理するのに適切ではない場合がある。従って、複合材料で作製されたロープ構造体を終端を処理する終端処理システムおよび方法が必要とされる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、端部を有する複合ロープ構造体の終端処理アセンブリとして実施できる。前記終端処理アセンブリは、遠端接続部材と近端接続部材とを有する。前記遠端接続部材は、第1のネジ面と、構造体に接続するようになっている作用部とを形成する。前記近端接続部材は、第2のネジ面と、内面と、近端開口部とを形成する。前記第1および第2のネジ面は、相互に係合して前記遠端接続部材および前記近端接続部材を着脱自在に取着するように構成されている。前記近端接続部材の内面は、前記複合ロープ構造体の端部と係合して、前記近端接続部材に対して前記複合ロープ構造体を固定するように構成されている。
【0008】
また、本発明は、端部を有する複合ロープ構造体と、前記複合ロープ構造体の端部を構造部材に接続する終端処理アセンブリとを有する、終端処理された複合ロープ構造体としても実施できる。前記終端処理アセンブリは、遠端接続部材と近端接続部材とを有する。前記遠端接続部材は、第1のネジ面と、前記構造体に接続するようになっている作用部とを形成する。前記近端接続部材は、第2のネジ面と、内面と、近端開口部とを形成する。前記第1および第2のネジ面は、相互に係合して前記遠端接続部材および前記近端接続部材を着脱自在に取着するように構成されている。前記近端接続部材の内面は、前記複合ロープ構造体の端部と係合して当該近端接続部材に対して前記複合ロープ構造体を固定するように構成されている。
【0009】
また、本発明は、以下の工程を有する、複合ロープ構造体の終端を処理する方法としても実施できる。第1のネジ面と、前記構造体に接続するようになっている作用部とが形成されている遠端接続部材を提供される。第2のネジ面と、内面と、近端開口部とが形成されている近端接続部材が提供される。前記複合ロープ構造体の端部は前記近端接続部材の近端開口部内に配置される。前記近端接続部材の内面は、前記複合ロープ構造体の端部と係合して、前記近端接続部材に対して前記複合ロープ構造体を固定するように構成される。前記第1および第2のネジ面が係合して、前記遠端接続部材および前記近端接続部材が着脱自在に取着される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、本発明の原理に従って構成され、実施された、終端処理された複合ロープ構造体の第1の例の斜視図である。
【図2A】図2Aは、終端処理されたロープ構造体の第1の例の遠端終端処理部材の側面図である。
【図2B】図2Bは、遠端終端処理部材の断面図である。
【図3A】図3Aは、終端処理されたロープ構造体の第1の例の近端終端処理部材の側面図である。
【図3B】図3Bは、近端終端処理部材の断面図である。
【図4A】図4Aは、終端処理されたロープ構造体の第1の例の内部終端処理部材の側面図である。
【図4B】図4Bは、内部終端処理部材の断面図である。
【図5】図5は、終端処理されたロープ構造体の第1の例を組み立てる過程の第1の例の第1の工程の側面図である。
【図6】図6は、終端処理されたロープ構造体の第1の例を組み立てる過程の第1の例の第2の工程の側面図である。
【図7】図7は、終端処理されたロープ構造体の第1の例を組み立てる過程の第1の例の第3の工程の側面図である。
【図8】図8は、終端処理されたロープ構造体の第1の例の断面図である。
【図9】図9は、本発明の終端処理されたロープ構造体の第2の例の断面図である。
【図10】図10は、本発明の終端処理されたロープ構造体の第3の例の断面図である。
【図11】図11は、本発明の終端処理されたロープ構造体の第4の例の断面図である。
【図12A】図12Aは、本発明の終端処理されたロープ構造体の第5の例の断面図である。
【図12B】図12Bは、図12Aの12B−12Bの線に沿って切り取った、終端処理されたロープ構造体の第5の例の断面図である。
【図13A】図13Aは、本発明の終端処理されたロープ構造体の第6の例の断面図である。
【図13B】図13Bは、図13Aの13B−13Bの線に沿って切り取った、終端処理されたロープ構造体の第6の例の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
先ず、図面の図1を参照すると、その中には、本発明の原理に従って構成され、実施される、終端処理された複合ロープ構造体の第1の実施例20が示されている。前記終端処理された複合ロープ構造体20は、複合ロープ部材22と終端処理アセンブリ24とを有する。前記終端処理アセンブリ24は、遠端終端処理部材30(図2Aおよび2B)と、近端終端処理部材32(図3Aおよび3B)と、内部終端処理部材34(図4Aおよび4B)とを有する。
【0012】
前記複合ロープ部材22は、樹脂の基材内に埋め込まれ、以下にさらに詳細に説明する複数の繊維を有する。さらに、それに関連して本発明を使用できる複合ロープ部材の実施例は、本出願者の同時係属の米国特許出願第60/930,853号(整理番号No.P215308)および第60/931,088号(整理番号No.P215421)に記述されている。
【0013】
前記例示的な遠端終端処理部材の30は、作用部40と遠端接続部42とを有する。前記例示的な作用部の40は、構造部材(図示せず)に接続できる小穴部44を有する。前記複合ロープ構造体20を使用する環境および/または前記複合ロープ構造体20を取り付ける前記構造部材の性質次第で、前記作用部40は、図面に示されたもの以外の形態をとってもよい。例えば、前記作用部は、フック、プーリー、ピンなどの形態をとってもよい。前記例示的な遠端接続部の42は、例示的なネジ面46を有する。前記例示的なネジ面46は、空洞48を囲む内面である。
【0014】
前記例示的な近端接続部材32は、近端接続部50と移行部52とを有する。前記近端接続部50は、ネジ面54と移行面56とを有する。前記ネジ面54および移行面56は、前記近端接続部材32の外面である。前記近端接続部材32は、さらに、遠端面60と、第1の係合面62と、のど面64とを有する。前記例示的な近端接続部材32の遠端面60、第1の係合面62、およびのど面64は、近端開口部66を形成する内面である。
【0015】
前記例示的な内部接続部材34は、段差面70と、中間面72と、第2の係合面74とを有する。前記第2の係合面74から、選択的リブ突起部76が延出している。前記例示的な内部接続部材34は、さらに、頭部面80と軸面82とを有する。前記頭部面80および軸面82は、前記内部接続部材34の内部開口部84を形成する内面である。
【0016】
前記遠端接続部材30上の内部ネジ面46は、前記近端接続部材32上の外部ネジ面54をねじ込むように係合するようにサイズおよび寸法が決められている。前記内部接続部材34は、前記近端接続部材32の遠端面60が前記内部接続部材34上の中間面72を受け、前記近端接続部材32の第1の係合面62が前記内部接続部材34の第2の係合面74を受け入れるように、前記近端接続部材32内の近端開口部66内に嵌合する。
【0017】
前記内部接続部34が前記近端開口部66内にあるとき、前記面60と72間、および前記面62と74間に連続した空隙90が形成される。前記終端処理された複合ロープ構造体20が形成されると(例えば図7および8を参照)、前記連続した空隙90は、前記複合ロープ構造体22(訳者注1)の第1の部分92によって実質的に塞がれ、前記内部開口部84は、前記複合ロープ構造体22(訳者注1)の第2の部分94によって実質的に塞がれる。
【0018】
好ましくは、前記近端接続部材32を、先ず前記ロープ部材22の端部上に配置してから、前記終端処理アセンブリ24を使用して前記複合ロープ部材22を終端処理する(図5)。
【0019】
次に、前記ロープ部材22が前記第1および第2の部分92および94に分離され、前記内部接続部材34が、前記第2のロープ部分94が前記内部開口部84の中を通って伸長するまで移動する。この時点で、図6に示すように、前記第1のロープ部分92が前記段差面70、前記中間面72、および前記第2の係合面74上を伸長する。図6に示す実施例において、前記第1および第2のロープ部分92および94の第1および第2の余剰部分92aおよび94aは、それぞれ、前記内部接続部材32よりも先まで伸長する。
【0020】
次に、前記近端接続部材32は、図6に示すように、前記内部接続部材34の方向に移動し、前記空隙90を形成する第1の中間構造体96を形成する。前記第1の中間構造体96の長軸に沿った任意の点における前記空隙90および前記内部開口部84の総断面積は、前記ロープ部材22の総断面積と実質的に同じになるように予め決定される。従って、前記第1の中間構造体96が形成されたとき、前記空隙90は、前記第1のロープ部分92によって実質的に完全に塞がれ、前記内部開口部84は、前記第2のロープ部分94によって実質的に完全に塞がれる。
【0021】
前記中間構造体96が形成された後、前記遠端接続部材30は、前記ネジ面46および54が相互に係合するまで前記近端接続部材30の方向に移動する。この時点で、前記遠端接続部材30および/または前記近端接続部材32の相互に相対的な回転が、前記遠端接続部材30を前記近端接続部材32の方向へさらに移動させる。
【0022】
前記遠端接続部材30が前記近端接続部材32に対して締め付けられると、第2の中間構造体98が形成される。前記第2の中間構造体98が形成されると、図8に示すように、前記第1の余剰部分92aが前記段差面70に押し付けられ、前記第2の余剰部分94aが前記頭部面80に押し付けられる。
【0023】
前記終端処理された複合ロープ構造体20を形成する過程の任意の時点において、熱を加えて前記樹脂基材の特性に影響を与えてもよい。前記ロープ部材22が硬すぎる場合、その硬化温度よりも低い熱を加えて前記樹脂基材の可塑性または可鍛性を増してもよい。前記第2の中間構造体98が形成された後、前記硬化温度よりも高い熱を加えて前記樹脂基材を凝固させることで、前記終端処理された複合ロープ構造体20が形成される。
【0024】
前記ロープ部材22は樹脂基材内の繊維の一体構造体であることもあるが、サブコンポーネントの組み合わせによって形成される可能性の方が高い。例えば、前記繊維および樹脂基材は、ヤーンと呼ばれることのある第1のサブコンポーネント内で組み合わせることができる。前記第1のサブコンポーネントまたはヤーンは、通常その他のサブコンポーネントと組み合わされてストランドと呼ばれることのある第2のサブコンポーネントを形成する。前記ストランドは、完結したロープ部材として使用でき、またはより一般的には、その他のサブコンポーネントと組み合わされて前記完結した複合ロープ部材22を形成する。
【0025】
ヤーンを組み合わせてストランドを形成し、ストランドを組み合わせて前記複合ロープ部材22を形成する場合、前記ヤーンは繊維および樹脂を有する複合構造体である。引張荷重の下では、前記繊維がその強度特性の主要因である。前記樹脂は、前記繊維を囲み、前記繊維間で荷重を伝達する材料の基材を形成する。前記樹脂基材は、さらに、その周囲環境から前記繊維を保護する。例として、前記樹脂基材は、前記繊維を熱、紫外線、磨耗、およびその他の外部環境要因から保護するように配合することができる。
【0026】
例示した含浸ヤーンの前記樹脂部分は、未硬化の(キュアリングしていない)状態および硬化済みの状態で存在する。前記未硬化の状態において、前記樹脂材料は柔軟であるため、前記基材は、前記含浸ヤーンの曲げや加撚などを可能にする。一般に、前記樹脂基材は、加熱すると硬化温度になるまでは塑性または可鍛性を増す。硬化温度を超えると、前記樹脂基材は硬化し(キュアリングされ)、実質的により剛性になる。この樹脂基材の特性は、最終的な複合ロープ構造の製造上の利便性および/または意図された特定の使用環境に応じて調整できる。
【0027】
前記ロープ構造体22を形成する第1の例示的なヤーンにおいては、約90重量%のファイバーと、約10重量%の樹脂とを有する。前記ファイバーの割合は、当該ヤーンの重量に対し実質的に85%〜95%の第1の範囲であってよいが、いかなる場合も当該ヤーンの重量に対し実質的に70%〜98%の第2の範囲内でなければならない。前記樹脂の割合は、当該ヤーンの重量に対し実質的に5%〜15%の第1の範囲であってよいが、いかなる場合も当該ヤーンの重量に対し実質的に2%〜30%の第2の範囲内でなければならない。
【0028】
前記ロープ構造体22を形成する第2の例示的なヤーンにおいては、約80重量%のファイバーと、約20重量%の樹脂とを有する場合がある。前記ファイバーの割合は、当該ヤーンの重量に対し実質的に75%〜90%の第1の範囲であってよいが、いかなる場合も当該ヤーンの重量に対し実質的に50%〜95%の第2の範囲内にでなければならない。前記樹脂の割合は、当該ヤーンの重量に対し実質的に10%〜25%の第1の範囲であってよいが、いかなる場合も当該ヤーンの重量に対し実質的に5%〜50%の第2の範囲内でなければならない。
【0029】
前記繊維の例はグラスファイバーであるが、カーボンファイバー、アラミド繊維、ポリエステル繊維、PBO、PBI、ベクトラン、HMPE、バサルト、およびセラミック繊維のうちの1つ、または組み合わせであってよい。前記樹脂は、熱可塑性ポリウレタンであるが、ポリエステルのようなその他の熱可塑性材料、およびポリウレタンとポリエステルとの混合もまた使用できる。また、前記樹脂は、熱可塑性および/または熱硬化性樹脂系であってもよい。その他の好適な熱可塑性材料には、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン、PVC、およびそれらの混合が含まれる。
【0030】
ここで図面の図9を参照すると、その中には、終端処理された複合ロープ構造体の第2の実施例120が示されている。前記終端処理された複合ロープ構造体120は、ロープ部材122と終端処理アセンブリ124とを有する。前記終端処理アセンブリ124は、遠端終端処理部材130と近端終端処理部材132とを有する。
【0031】
前記遠端終端処理部材130は、作用部140と遠端接続部142とを有する。前記例示的な作用部140は、構造部材(図示せず)に接続できる小穴部144を有する。ここでも、前記作用部140は、前記複合ロープ構造体120を使用する環境、および/または前記複合ロープ構造体120を取り付ける前記構造部材の性質次第で、図面に示したもの以外の形態をとってもよい。前記例示的な遠端接続部142は、遠端ネジ面146を有する。前記例示的な遠端ネジ面146は、空洞148を囲む内面である。
【0032】
前記例示的な近端接続部材132は、近端接続部150と移行部152とを有する。前記近端接続部150は、第1の近端ネジ面154と移行面156とを有する。前記第1の近端ネジ面154および移行面156は、前記近端接続部材132の外面である。前記近端接続部材132は、さらに、第2の近端ネジ面160と軸面162とを有する。前記例示的な近端接続部材132の第2の近端ネジ面160および軸面162は、近端開口部164を形成する内面である。
【0033】
前記ロープ部材122上には、ロープネジ面170が形成されている。前記ロープネジ面170は、前記ロープ部材122上に事前に形成してもよい。前記ロープネジ面170を事前に形成する場合、前記ロープネジ面170がそのネジ形状を保持するように、前記ロープ部材122の少なくともネジ端部を少なくとも部分的に硬化させる。若しくは、前記第2の近端ネジ面160が前記ロープ部材に咬み込むように、前記未硬化のロープ部材122を前記近端開口部164内に強制的にねじ込み、次に、前記ロープネジ面170がそのネジ形状を保持するように、前記ロープ部材122の少なくともネジ端部を少なくとも部分的に硬化させてもよい。
【0034】
前記ロープネジ面170を前記第2の近端ネジ面160と係合させて、前記近端接続部材132を前記ロープ部材122に接合してから、前記終端処理された複合ロープ構造体120を形成する。次に、前記遠端ネジ面146が前記第1の近端ネジ面154を係合するように、前記遠端終端処理部材130を移動させて、前記遠端終端処理部材130を前記近端終端処理部材132に接続する。
【0035】
ここで図面の図10を参照すると、その中には、終端処理された複合ロープ構造体の第3の実施例220が示されている。前記終端処理された複合ロープ構造体220は、ロープ部材222と終端処理アセンブリ224とを有する。前記終端処理アセンブリ224は、遠端終端処理部材230と近端終端処理部材232とを有する。
【0036】
前記遠端終端処理部材230は、作用部240と遠端接続部242とを有する。前記例示的な作用部240は、構造部材(図示せず)に接続できる小穴部244を有する。ここでも、前記複合ロープ構造体220を使用する環境、および/または前記複合ロープ構造体220を取り付ける前記構造部材の性質次第で、前記作用部240は、図面に示したもの以外の形態をとってもよい。前記例示的な遠端接続部242は、遠端ネジ面246を有する。前記例示的な遠端ネジ面246は、空洞248を囲む内面である。
【0037】
前記例示的な近端接続部材232は、近端接続部250と移行部252とを有する。前記近端接続部250は、近端ネジ面254と移行面256とを有する。前記近端ネジ面254および移行面256は、前記近端接続部材232の外面である。前記近端接続部材232は、さらに、近端斜面260と軸面262とを有する。前記例示的な近端接続部材232の近端斜面260および軸面262は、遠端開口部264を形成する内面である。
【0038】
前記ロープ部材222上には、ロープ斜面272を形成するロープ頭部270が形成されている。前記ロープ頭部270は、前記ロープ部材222上に事前に形成してもよい。前記ロープ頭部270を事前に形成する場合、前記ロープ頭部270がそのネジ形状を保持するように、前記ロープ部材222の少なくとも前記頭部270を少なくとも部分的に硬化させる。若しくは、頭部270が形成されるように、前記未硬化のロープ部材222を前記近端開口部264に強制的に押し込み、次に、前記ロープ頭部270が前記斜面272の形状を保持するように、前記ロープ部材222の少なくとも前記頭部を少なくとも部分的に硬化させてもよい。
【0039】
前記ロープ斜面272を前記近端斜面260と係合させて、前記近端接続部材232を前記ロープ部材222と接合することにより、終端処理された複合ロープ構造体220を形成する。次に、前記遠端ネジ面246が前記第1の近端ネジ面254と係合するように前記遠端終端処理部材230を移動させて、前記遠端終端処理部材230を前記近端終端処理部材232と接続する。
【0040】
ここで、図面の図11を参照すると、その中には、終端処理された複合ロープ構造体の第4の実施例320が示されている。前記終端処理された複合ロープ構造体320は、ロープ部材322と終端処理アセンブリ324とを有する。前記終端処理アセンブリ324は、遠端終端処理部材330と近端終端処理部材332とを有する。
【0041】
前記遠端終端処理部材330は、作用部340と遠端接続部342とを有する。前記例示的な作用部340は、構造部材(図示せず)に接続できる小穴部344を有する。ここでも、前記複合ロープ構造体320を使用する環境、および/または前記複合ロープ構造体320を取り付ける前記構造部材の性質次第で、前記作用部340は、図面に示したもの以外の形態をとってもよい。前記例示的な遠端接続部342は、遠端ネジ面346を有する。前記例示的な遠端ネジ面346は、空洞348を囲む内面である。
【0042】
前記例示的な近端接続部材332は、近端接続部350と移行部352とを有する。前記近端接続部350は、近端ネジ面354と移行面356とを有する。前記近端ネジ面354および移行面356は、前記近端接続部材332の外面である。前記近端接続部材332は、さらに、近端径方向面360と軸面362とを有する。前記例示的な近端接続部材332の近端径方向面360および軸面362は、近端開口部364を形成する内面である。
【0043】
前記ロープ部材322上には、ロープ径方向面372を形成するロープ頭部370が形成されている。前記ロープ頭部370を、前記ロープ部材322上に事前に形成してもよい。前記ロープ頭部370を事前に形成する場合、前記ロープ頭部370がその実質的な円筒形状を保持するように、前記ロープ部材322の少なくとも前記頭部370を少なくとも部分的に硬化させる。若しくは、頭部370を形成するように、前記未硬化のロープ部材322を前記近端開口部364内に強制的に押し込み、次に、前記ロープ頭部370が前記径方向面372の形状を保持するように、前記ロープ部材322の少なくとも前記頭部を少なくとも部分的に硬化させる。
【0044】
前記ロープ径方向面372を前記近端径方向面360と係合させて、前記近端接続部材332を前記ロープ部材322と接合することによって、前記終端処理された複合ロープ構造体320を形成する。次に、前記ネジ面346を前記第1の近端ネジ面354と係合させて、前記遠端終端処理部材330を前記近端終端処理部材332と接続するように、前記遠端終端処理部材330を移動させる。
【0045】
ここで、図面の図12Aおよび12Bを参照すると、その中には、終端処理された複合ロープ構造体の第5の実施例420が示されている。前記終端処理された複合ロープ構造体420は、ロープ部材422と終端処理アセンブリ424とを有する。前記終端処理アセンブリ424は、遠端終端処理部材430と近端終端処理部材432とを有する。
【0046】
前記遠端終端処理部材430は、作用部440と遠端接続部442とを有する。前記例示的な作用部440は、構造部材(図示せず)に接続することのできる小穴部444を有する。ここでも、前記複合ロープ構造体420を使用する環境、および/または前記複合ロープ構造体420を取り付ける構造部材の性質次第で、前記作用部440は、図面に示したもの以外の形態をとってもよい。前記例示的な遠端接続部442は、遠端ネジ面446を有する。前記例示的な遠端ネジ面446は、空洞448を囲む内面である。
【0047】
前記例示的な近端接続部材432は、近端接続部450と移行部452とを有する。前記近端接続部450は、近端ネジ面454と移行面456とを有する。前記近端ネジ面454および移行面456は、前記近端接続部材432の外面である。前記近端接続部材432は、さらに、近端径方向面460と軸面462とを有する。前記例示的な近端接続部材432の近端径方向面460および軸面462は、近端開口部464を形成する内面である。
【0048】
前記ロープ部材422上には、ロープ径方向面472を各々形成するロープひれ状部470が形成されている。前記ロープひれ状部470を、前記ロープ部材422上に事前に形成してもよい。前記ロープひれ状部470を事前に形成する場合、前記ロープひれ状部470がその形状を保持するように、前記ロープ部材422の少なくとも前記ひれ状部470を少なくとも部分的に硬化させる。若しくは、ひれ状部470を形成するように、前記未硬化のロープ部材422を前記近端開口部464内に強制的に押し込み、次に、前記ロープひれ状部470が前記径方向面472の形状を保持するように、前記ロープ部材422の少なくとも前記ひれ状部を少なくとも部分的に硬化させる。
【0049】
前記ロープ径方向面472を前記近端径方向面460と係合させて、前記近端接続部材432を前記ロープ部材422と接合することにより、前記終端処理された複合ロープ構造体420を形成する。次に、前記遠端ネジ面446を前記第1の近端ネジ面454と係合させて、前記遠端終端処理部材430を前記近端終端処理部材432と接続するように、前記遠端終端処理部材430を移動させる。
【0050】
ここで、図面の図13Aおよび13Bを参照すると、その中には、終端処理された複合ロープ構造体の第6の実施例520が示されている。前記終端処理された複合ロープ構造体520は、ロープ部材522と終端処理アセンブリ524とを有する。前記終端処理アセンブリ524は、遠端終端処理部材530と、近端終端処理部材532と、ピン部材534とを有する。
【0051】
前記遠端終端処理部材530は、作用部540と遠端接続部542とを有する。前記例示的な作用部540は、構造部材(図示せず)と接続できる小穴部544を有する。ここでも、前記複合ロープ構造体520を使用する環境、および/または前記複合ロープ構造体520を取り付ける前記構造部材の性質次第で、前記作用部540は、図面に示したもの以外の形態をとってもよい。前記例示的な遠端接続部542は、遠端ネジ面546を有する。前記例示的な遠端ネジ面546は、空洞548を囲む内面である。
【0052】
前記例示的な近端接続部材532は、近端接続部550と、移行部552とを有する。前記近端接続部550は、近端ネジ面554と、移行面556と、第1のピン開口部558とを有する。前記近端ネジ面554および移行面556は、前記近端接続部材532の外面である。前記近端接続部材532は、さらに、軸面560を有する。前記例示的な近端接続部材532の軸面560は、近端開口部562を形成する内面である。
【0053】
前記ロープ部材522内には、第2のピン開口部570が形成されている。前記第2のピン開口部570は、前記ロープ部材522上に事前に形成されている。具体的には、前記第2のピン開口部570を形成し、前記第2のピン開口部570がその形状を保持するように、前記ロープ部材522の少なくとも前記第2のピン開口部570が形成された部分を少なくとも部分的に硬化させる。
【0054】
前記第1のピン開口部558が前記第2のピン開口部570と位置合わせされるまで、前記ロープ部材を前記近端開口部562内に挿入することによって、前記終端処理された複合ロープ構造体520を形成する。次に、前記ピン部材534を前記位置合わせされたピン開口部558および570に挿通して、前記ロープ部材522を前記近端終端処理部材532に固定する。次に、前記遠端ネジ面546を前記第1の近端ネジ面554と係合させて、前記遠端終端処理部材530を前記近端終端処理部材532と接続するように、前記遠端終端処理部材530を移動させる。
【0055】
本発明は、上記以外の形態で具体化できることが明確に理解されるべきである。従って、本発明の範囲は、本発明の実施例に関する前述の詳細な説明ではなく、本明細書に添付された特許請求の範囲によって決定されるべきである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
終端処理された複合ロープ構造体であって、
端部を有する複合ロープ構造体と、
前記複合ロープ構造体の前記端部を構造部材に接続するための終端処理アセンブリであって、
第1のネジ面と、前記構造体に接続するようになっている作用部とを形成する遠端接続部材と、
第2のネジ面と、内面と、近端開口部とを形成する近端接続部材と
を有するものである前記終端処理アセンブリと
を有し、
前記第1および第2のネジ面は相互に係合して前記遠端接続部材および前記近端接続部材を着脱自在に取着するように構成されており、
前記近端接続部材の内面は、前記複合ロープ構造体の前記端部と係合して当該複合ロープ構造体を当該近端接続部材に対して固定するように構成されているものである
終端処理された複合ロープ構造体。
【請求項2】
請求項1記載の終端処理された複合ロープ構造体において、前記近端接続部材の内面は螺刻されているものである。
【請求項3】
請求項1記載の終端処理された複合ロープ構造体において、
前記複合ロープ構造体の前記端部は頭部を形成し、
前記近端接続部材の内面は座面を形成するものであり、
前記座面は、前記複合ロープ構造体の端部の前記頭部と係合して、前記ロープ構造体が前記近端接続部材に対して前記近端開口部から外に移動することを阻止するものである。
【請求項4】
請求項3記載の終端処理された複合ロープ構造体において、前記座面は斜面である。
【請求項5】
請求項3記載の終端処理された複合ロープ構造体において、
前記座面は近端径方向面を形成し、
前記複合ロープ構造体はロープ径方向面を形成するものであり、
前記ロープ径方向面は、前記近端径方向面と係合するようなサイズおよび寸法になっているものである。
【請求項6】
請求項1記載の終端処理された複合ロープ構造体において、前記複合ロープ構造体の端部は、前記座面を形成する少なくとも1つのひれ状部を形成するものである。
【請求項7】
請求項1記載の終端処理された複合ロープ構造体において、前記複合ロープ構造体の端部は、複数のひれ状部を形成し、当該ひれ状部の各々は座面を形成するものである。
【請求項8】
請求項1記載の終端処理された複合ロープ構造体において、この終端処理された複合ロープ構造体は、さらに、
ピン部材を有し、
前記近端接続部材にピン開口部が形成され、
前記ピン部材は、前記ピン開口部の中を通って伸長し、前記複合ロープ構造体と係合して、前記ロープ構造体が前記近端接続部材に対して前記近端開口部から外に移動することを阻止するものである。
【請求項9】
請求項1記載の終端処理された複合ロープ構造体において、この終端処理された複合ロープ構造体は、さらに、
内部終端処理部材を有し、
前記近端接続部材の近端開口部は、前記内部終端処理部材および前記複合ロープ構造体の前記端部の少なくとも一部を受け入れるようなサイズおよび寸法になっており、
前記近端接続部材は、前記複合ロープ構造体の端部の一部と係合して、前記ロープ構造体が前記近端接続部材に対して前記近端開口部の外に移動することを阻止するものである。
【請求項10】
請求項1記載の終端処理された複合ロープ構造体において、前記内部終端処理部材は係合面および内部開口部を形成し、
前記複合ロープ構造体の第1の部分は、前記内部開口部の中を通って伸長し、
前記複合ロープ構造体の第2の部分は、前記近端接続部材の前記係合面と前記内面との間に配置されるものである。
【請求項11】
請求項1記載の終端処理された複合ロープ構造体において、前記複合ロープ構造体の端部の少なくとも一部は、少なくとも部分的に硬化されているものである。
【請求項12】
複合ロープ構造体の終端を処理する方法であって、
第1のネジ面と、前記構造体に接続するようになっている作用部とを形成する遠端接続部材を提供する工程と、
第2のネジ面と、内面と、近端開口部とを形成する近端接続部材を提供する工程と、
前記複合ロープ構造体の端部を前記近端接続部材の前記近端開口部内に配置する工程であって、前記近端接続部材の内面は、前記複合ロープ構造体の端部と係合して前記複合ロープ構造体を前記近端接続部材に対して固定するように構成されているものである、前記配置する工程と、
前記第1および第2のネジ面を係合して、前記遠端接続部材および前記近端接続部材を着脱自在に取着する工程と
を有する方法。
【請求項13】
請求項12記載の方法において、この方法は、さらに、
前記複合ロープ構造体の端部の少なくとも一部を少なくとも部分的に硬化させる工程を有するものである。
【請求項14】
請求項13記載の方法において、この方法は、さらに、
前記近端接続部材の前記近端開口部内に前記複合ロープ構造体の端部を配置する工程の前に、前記複合ロープ構造体の端部の少なくとも一部を少なくとも部分的に硬化させる工程を有するものである。
【請求項15】
請求項12記載の方法において、前記近端接続部材を提供する工程は、前記近端接続部材の内面を螺刻する工程を有するものである。
【請求項16】
請求項12記載の方法において、この方法は、さらに、
前記複合ロープ構造体の端部に頭部を形成する工程と、
前記近端接続部材の内面を形成して座面を形成する工程と、
前記座面を前記複合ロープ構造体の端部における前記頭部と係合させて、前記ロープ構造体が前記近端接続部材に対して前記近端開口部から外に移動することを阻止する工程と
を有するものである。
【請求項17】
請求項16記載の方法において、この方法は、さらに、
前記複合ロープ構造体の端部に少なくとも1つのひれ状部を形成する工程を有するものであり、前記少なくとも1つのひれ状部は前記座面を形成するものである。
【請求項18】
請求項12記載の方法において、この方法は、さらに、
ピン部材を提供する工程と、
前記近端接続部材にピン開口部を形成する工程と、
前記ピン部材を前記ピン開口部の中を通って伸長させることにより、当該ピン部材によて前記近端接続部材および前記複合ロープ構造体が係合され、前記ロープ構造体が、前記近端接続部材に対して前記近端開口部から外に移動することを阻止する工程と
を有するものである。
【請求項19】
請求項12記載の方法において、この方法は、さらに、
内部終端処理部材を提供する工程と、
前記近端接続部材の近端開口部を、前記内部終端処理部材および前記複合ロープ構造体の端部の少なくとも一部を受け入れるように構成する工程と、
前記近端開口部内に前記内部終端処理部材の少なくとも一部を配置して前記近端接続部材を前記複合ロープ構造体の端部の一部に係合させることにより、当該ロープ構造体が前記近端接続部材に対して前記近端開口部から外に移動することを阻止する工程と
を有するものである。
【請求項20】
請求項19記載の方法において、前記内部終端処理部材を提供する前記工程は、係合面と内部開口部とを形成する工程を有し、さらに、
前記内部開口部内で前記複合ロープ構造体の第1の部分を伸長させる工程と、
前記内部終端処理部材の係合面と前記近端接続部材の内面との間に前記複合ロープ構造体の第2の部分を配置する工程と
を有するものである。
【請求項21】
端部を有する複合ロープ構造体を構造体に接続するのを容易にする終端処理アセンブリであって、
第1のネジ面と、前記構造体に接続するようになっている作用部とを形成する遠端接続部材と、
第2のネジ面と、内面と、近端開口部とを形成する近端接続部材と
を有し、
前記第1および第2のネジ面は相互に係合して前記遠端接続部材および前記近端接続部材を着脱自在に取着するように構成され、
前記近端接続部材の内面は、前記複合ロープ構造体の前記端部を係合して、前記複合ロープ構造体を前記近端接続部材に対して固定するように構成されているものである
終端処理アセンブリ。
【請求項22】
請求項21記載の終端処理アセンブリにおいて、前記近端接続部材の内面は、螺刻されているものである。
【請求項23】
請求項21記載の終端処理アセンブリにおいて、
前記複合ロープ構造体の前記端部は頭部を形成し、
前記近端接続部材の内面は座面を形成するものであり、
前記座面は、前記複合ロープ構造体の端部の前記頭部を係合して、前記ロープ構造体が前記近端接続部材に対して前記近端開口部から外に移動することを阻止するものである。
【請求項24】
請求項23記載の終端処理アセンブリにおいて、前記座面は斜面である。
【請求項25】
請求項23記載の終端処理アセンブリにおいて、
前記座面は近端径方向面を形成し、
前記複合ロープ構造体はロープ径方向面を形成するものであり、
前記ロープ径方向面は、前記近端径方向面と係合するようなサイズおよび寸法になっているものである。
【請求項26】
請求項21記載の終端処理アセンブリにおいて、前記複合ロープ構造体の端部は、前記座面を形成する少なくとも1つのひれ状部を形成するものである。
【請求項27】
請求項21記載の終端処理アセンブリにおいて、前記複合ロープ構造体の端部は、複数のひれ状部を形成し、当該ひれ状部の各々は座面を形成するものである。
【請求項28】
請求項21記載の終端処理アセンブリにおいて、この終端処理アセンブリは、さらに、
ピン部材を有し、
前記近端接続部材にピン開口部が形成され、
前記ピン部材は、前記ピン開口部の中を通って伸長し、前記複合ロープ構造体と係合して、前記ロープ構造体が前記近端接続部材に対して前記近端開口部から外に移動することを阻止するものである。
【請求項29】
請求項21記載の終端処理アセンブリにおいて、この終端処理アセンブリは、さらに、
内部終端処理部材を有し、
前記近端接続部材の近端開口部は、前記内部終端処理部材および前記複合ロープ構造体の端部の少なくとも一部を受け入れるようなサイズおよび寸法になっており、
前記近端接続部材は、前記複合ロープ構造体の端部の一部と係合して、前記ロープ構造体が前記近端接続部材に対して前記近端開口部の外に移動することを阻止するものである。
【請求項30】
請求項21記載の終端処理アセンブリにおいて、前記内部終端処理部材は係合面と内部開口部とを形成し、
前記複合ロープ構造体の第1の部分は、前記内部開口部の中を通って伸長し、
前記複合ロープ構造体の第2の部分は、前記近端接続部材の前記係合面と前記内面との間に配置されるものである。
【請求項31】
請求項21記載の終端処理アセンブリにおいて、前記複合ロープ構造体の前記端部の少なくとも一部は、少なくとも部分的に硬化されているものである。
【請求項1】
終端処理された複合ロープ構造体であって、
端部を有する複合ロープ構造体と、
前記複合ロープ構造体の前記端部を構造部材に接続するための終端処理アセンブリであって、
第1のネジ面と、前記構造体に接続するようになっている作用部とを形成する遠端接続部材と、
第2のネジ面と、内面と、近端開口部とを形成する近端接続部材と
を有するものである前記終端処理アセンブリと
を有し、
前記第1および第2のネジ面は相互に係合して前記遠端接続部材および前記近端接続部材を着脱自在に取着するように構成されており、
前記近端接続部材の内面は、前記複合ロープ構造体の前記端部と係合して当該複合ロープ構造体を当該近端接続部材に対して固定するように構成されているものである
終端処理された複合ロープ構造体。
【請求項2】
請求項1記載の終端処理された複合ロープ構造体において、前記近端接続部材の内面は螺刻されているものである。
【請求項3】
請求項1記載の終端処理された複合ロープ構造体において、
前記複合ロープ構造体の前記端部は頭部を形成し、
前記近端接続部材の内面は座面を形成するものであり、
前記座面は、前記複合ロープ構造体の端部の前記頭部と係合して、前記ロープ構造体が前記近端接続部材に対して前記近端開口部から外に移動することを阻止するものである。
【請求項4】
請求項3記載の終端処理された複合ロープ構造体において、前記座面は斜面である。
【請求項5】
請求項3記載の終端処理された複合ロープ構造体において、
前記座面は近端径方向面を形成し、
前記複合ロープ構造体はロープ径方向面を形成するものであり、
前記ロープ径方向面は、前記近端径方向面と係合するようなサイズおよび寸法になっているものである。
【請求項6】
請求項1記載の終端処理された複合ロープ構造体において、前記複合ロープ構造体の端部は、前記座面を形成する少なくとも1つのひれ状部を形成するものである。
【請求項7】
請求項1記載の終端処理された複合ロープ構造体において、前記複合ロープ構造体の端部は、複数のひれ状部を形成し、当該ひれ状部の各々は座面を形成するものである。
【請求項8】
請求項1記載の終端処理された複合ロープ構造体において、この終端処理された複合ロープ構造体は、さらに、
ピン部材を有し、
前記近端接続部材にピン開口部が形成され、
前記ピン部材は、前記ピン開口部の中を通って伸長し、前記複合ロープ構造体と係合して、前記ロープ構造体が前記近端接続部材に対して前記近端開口部から外に移動することを阻止するものである。
【請求項9】
請求項1記載の終端処理された複合ロープ構造体において、この終端処理された複合ロープ構造体は、さらに、
内部終端処理部材を有し、
前記近端接続部材の近端開口部は、前記内部終端処理部材および前記複合ロープ構造体の前記端部の少なくとも一部を受け入れるようなサイズおよび寸法になっており、
前記近端接続部材は、前記複合ロープ構造体の端部の一部と係合して、前記ロープ構造体が前記近端接続部材に対して前記近端開口部の外に移動することを阻止するものである。
【請求項10】
請求項1記載の終端処理された複合ロープ構造体において、前記内部終端処理部材は係合面および内部開口部を形成し、
前記複合ロープ構造体の第1の部分は、前記内部開口部の中を通って伸長し、
前記複合ロープ構造体の第2の部分は、前記近端接続部材の前記係合面と前記内面との間に配置されるものである。
【請求項11】
請求項1記載の終端処理された複合ロープ構造体において、前記複合ロープ構造体の端部の少なくとも一部は、少なくとも部分的に硬化されているものである。
【請求項12】
複合ロープ構造体の終端を処理する方法であって、
第1のネジ面と、前記構造体に接続するようになっている作用部とを形成する遠端接続部材を提供する工程と、
第2のネジ面と、内面と、近端開口部とを形成する近端接続部材を提供する工程と、
前記複合ロープ構造体の端部を前記近端接続部材の前記近端開口部内に配置する工程であって、前記近端接続部材の内面は、前記複合ロープ構造体の端部と係合して前記複合ロープ構造体を前記近端接続部材に対して固定するように構成されているものである、前記配置する工程と、
前記第1および第2のネジ面を係合して、前記遠端接続部材および前記近端接続部材を着脱自在に取着する工程と
を有する方法。
【請求項13】
請求項12記載の方法において、この方法は、さらに、
前記複合ロープ構造体の端部の少なくとも一部を少なくとも部分的に硬化させる工程を有するものである。
【請求項14】
請求項13記載の方法において、この方法は、さらに、
前記近端接続部材の前記近端開口部内に前記複合ロープ構造体の端部を配置する工程の前に、前記複合ロープ構造体の端部の少なくとも一部を少なくとも部分的に硬化させる工程を有するものである。
【請求項15】
請求項12記載の方法において、前記近端接続部材を提供する工程は、前記近端接続部材の内面を螺刻する工程を有するものである。
【請求項16】
請求項12記載の方法において、この方法は、さらに、
前記複合ロープ構造体の端部に頭部を形成する工程と、
前記近端接続部材の内面を形成して座面を形成する工程と、
前記座面を前記複合ロープ構造体の端部における前記頭部と係合させて、前記ロープ構造体が前記近端接続部材に対して前記近端開口部から外に移動することを阻止する工程と
を有するものである。
【請求項17】
請求項16記載の方法において、この方法は、さらに、
前記複合ロープ構造体の端部に少なくとも1つのひれ状部を形成する工程を有するものであり、前記少なくとも1つのひれ状部は前記座面を形成するものである。
【請求項18】
請求項12記載の方法において、この方法は、さらに、
ピン部材を提供する工程と、
前記近端接続部材にピン開口部を形成する工程と、
前記ピン部材を前記ピン開口部の中を通って伸長させることにより、当該ピン部材によて前記近端接続部材および前記複合ロープ構造体が係合され、前記ロープ構造体が、前記近端接続部材に対して前記近端開口部から外に移動することを阻止する工程と
を有するものである。
【請求項19】
請求項12記載の方法において、この方法は、さらに、
内部終端処理部材を提供する工程と、
前記近端接続部材の近端開口部を、前記内部終端処理部材および前記複合ロープ構造体の端部の少なくとも一部を受け入れるように構成する工程と、
前記近端開口部内に前記内部終端処理部材の少なくとも一部を配置して前記近端接続部材を前記複合ロープ構造体の端部の一部に係合させることにより、当該ロープ構造体が前記近端接続部材に対して前記近端開口部から外に移動することを阻止する工程と
を有するものである。
【請求項20】
請求項19記載の方法において、前記内部終端処理部材を提供する前記工程は、係合面と内部開口部とを形成する工程を有し、さらに、
前記内部開口部内で前記複合ロープ構造体の第1の部分を伸長させる工程と、
前記内部終端処理部材の係合面と前記近端接続部材の内面との間に前記複合ロープ構造体の第2の部分を配置する工程と
を有するものである。
【請求項21】
端部を有する複合ロープ構造体を構造体に接続するのを容易にする終端処理アセンブリであって、
第1のネジ面と、前記構造体に接続するようになっている作用部とを形成する遠端接続部材と、
第2のネジ面と、内面と、近端開口部とを形成する近端接続部材と
を有し、
前記第1および第2のネジ面は相互に係合して前記遠端接続部材および前記近端接続部材を着脱自在に取着するように構成され、
前記近端接続部材の内面は、前記複合ロープ構造体の前記端部を係合して、前記複合ロープ構造体を前記近端接続部材に対して固定するように構成されているものである
終端処理アセンブリ。
【請求項22】
請求項21記載の終端処理アセンブリにおいて、前記近端接続部材の内面は、螺刻されているものである。
【請求項23】
請求項21記載の終端処理アセンブリにおいて、
前記複合ロープ構造体の前記端部は頭部を形成し、
前記近端接続部材の内面は座面を形成するものであり、
前記座面は、前記複合ロープ構造体の端部の前記頭部を係合して、前記ロープ構造体が前記近端接続部材に対して前記近端開口部から外に移動することを阻止するものである。
【請求項24】
請求項23記載の終端処理アセンブリにおいて、前記座面は斜面である。
【請求項25】
請求項23記載の終端処理アセンブリにおいて、
前記座面は近端径方向面を形成し、
前記複合ロープ構造体はロープ径方向面を形成するものであり、
前記ロープ径方向面は、前記近端径方向面と係合するようなサイズおよび寸法になっているものである。
【請求項26】
請求項21記載の終端処理アセンブリにおいて、前記複合ロープ構造体の端部は、前記座面を形成する少なくとも1つのひれ状部を形成するものである。
【請求項27】
請求項21記載の終端処理アセンブリにおいて、前記複合ロープ構造体の端部は、複数のひれ状部を形成し、当該ひれ状部の各々は座面を形成するものである。
【請求項28】
請求項21記載の終端処理アセンブリにおいて、この終端処理アセンブリは、さらに、
ピン部材を有し、
前記近端接続部材にピン開口部が形成され、
前記ピン部材は、前記ピン開口部の中を通って伸長し、前記複合ロープ構造体と係合して、前記ロープ構造体が前記近端接続部材に対して前記近端開口部から外に移動することを阻止するものである。
【請求項29】
請求項21記載の終端処理アセンブリにおいて、この終端処理アセンブリは、さらに、
内部終端処理部材を有し、
前記近端接続部材の近端開口部は、前記内部終端処理部材および前記複合ロープ構造体の端部の少なくとも一部を受け入れるようなサイズおよび寸法になっており、
前記近端接続部材は、前記複合ロープ構造体の端部の一部と係合して、前記ロープ構造体が前記近端接続部材に対して前記近端開口部の外に移動することを阻止するものである。
【請求項30】
請求項21記載の終端処理アセンブリにおいて、前記内部終端処理部材は係合面と内部開口部とを形成し、
前記複合ロープ構造体の第1の部分は、前記内部開口部の中を通って伸長し、
前記複合ロープ構造体の第2の部分は、前記近端接続部材の前記係合面と前記内面との間に配置されるものである。
【請求項31】
請求項21記載の終端処理アセンブリにおいて、前記複合ロープ構造体の前記端部の少なくとも一部は、少なくとも部分的に硬化されているものである。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図13A】
【図13B】
【図2A】
【図2B】
【図3A】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12A】
【図12B】
【図13A】
【図13B】
【公表番号】特表2010−532826(P2010−532826A)
【公表日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−509359(P2010−509359)
【出願日】平成20年5月19日(2008.5.19)
【国際出願番号】PCT/US2008/006422
【国際公開番号】WO2008/144047
【国際公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【出願人】(509179696)サムソン ロープ テクノロジーズ (4)
【出願人】(310018560)
【出願人】(310018571)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年10月14日(2010.10.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年5月19日(2008.5.19)
【国際出願番号】PCT/US2008/006422
【国際公開番号】WO2008/144047
【国際公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【出願人】(509179696)サムソン ロープ テクノロジーズ (4)
【出願人】(310018560)
【出願人】(310018571)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]