説明

複合被膜が塗装されたハードディスク駆動装置のスピンドルモーター部品およびその複合塗装方法

【課題】本発明は、表面塗装がなされたモーター部品の技術分野に属する、複合被膜が塗装されるハードディスク駆動装置のスピンドルモーター部品およびその複合塗装方法を提供する。本発明のハードディスク駆動装置のスピンドルモーター部品は、モーター部品のボディーおよびボディーに塗装された複合被膜を備え、該複合被膜は、内側の電着被膜および外側のスプレーコーティングからなる。本発明の複合塗装方法は、モーター部品のボディーの表面に電着被膜を塗装するステップと、その電着被膜にスプレーコーティング膜を塗装するステップとを有する。モーター部品の電着被膜における錫の含有量を増加することで、電着塗料の純度に対する要求を低減し、磁気記憶媒体に悪影響を与えない。また、本発明の複合被膜により、モーター部品の表面に露出された電着治具跡が存在せず、被膜のモーター部品に対する完全な被覆を実現できるため、部品全体の良好な耐食性を確保する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は表面塗装がなされたモーター部品およびその塗装方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、ハードディスク駆動装置において、スピンドルモーター用磁石、積層鉄心、またはその他の部品の耐食性は、ほとんどその表面に電着塗装を行うことにより実現される。塗装の目的は、被膜の遮蔽作用を利用して、被膜の下における金属ボディーに腐蝕性のある外部媒介が接触される原因で発生される腐食を防止するように、ボディーと環境とを隔離させることである。
【0003】
普通、ハードディスク駆動装置に、電着方法で塗装したスピンドルモーター部品を組み立ててなったモーターを用いる場合、電着被膜から放出される錫および錫化合物が磁気記憶媒体の表面に付着するため、ハードディスク中の記憶内容は破壊される恐れがある。このため、通常、当分野では、被膜中の錫の含有量を極めて小さな範囲に制御する。例えば、特許番号がCN1073754Cであり、発明の名称が「塗膜の耐食性および絶縁性が向上された磁石およびモーター部品」である特許文献には、磁気記憶媒体に悪影響を与えないようにするために、電着被膜中の錫の含有量を50ppm或いはもっと少ない範囲に制御すること、上記、即ち、電着液中の錫と錫化合物との含有量を12ppm以下に制御することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】中国特許CN1073754C号(1996年6月5日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、電着工程の過程において、錫と錫化合物とが素材の不純物の中に含められる可能性があるため、電着液の中の錫の含有量を12ppm以下に制御することは難しく、つまり、技術上の難度が非常に高い。
【0006】
電着被膜中の錫は、有機錫と無機錫との2種類がある。本発明者らは、上記問題点を検討したところ、電着被膜中の有機錫はハードディスクの記憶内容を破壊するが、無機錫はハードディスクの記憶内容を破壊しないとのことを発現した。そこで、電着被膜に含まれている有機錫の含有量を、50ppm或いはもっと少ない範囲に制御すれば、電着工程の制御難度を低くするとのことが分かった。
【0007】
なお、特許番号がCN1073754Cである特許文献による方法において、ハードディスク駆動装置のスピンドルモーター部品に対して単一の電着被膜を形成する場合、さらに、他の1つの欠陥が存在する。すなわち、モーター部品と電極針との接触箇所に形成されたピンホールには、電着被膜を覆うことができないため、部品のボディーが露出され、露出されたボディーは、被膜による保護がなく、直接環境中に露出されているため、錆が生じ、ハードディスクへの危害を引き起す。
【0008】
そこで、本発明の目的は、被膜素材の純度に対する要求および電着工程の制御難度が低く、部品表面に露出された電着治具跡やピンホールがなく、被膜の結合力が強く、且つ優れた耐食性を持つ複合被膜を有するハードディスク駆動装置のスピンドルモーター部品を提供することである。また、本発明のもう一つの目的は、ハードディスク駆動装置のスピンドルモーター部品に対する該複合被膜の複合塗装方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の目的を達成するために、本発明による複合被膜が塗装されたハードディスク駆動装置のスピンドルモーター部品は、モーター部品のボディーおよびボディーに塗装された複合被膜を備え、当該複合被膜は、内側の電着被膜と外側のスプレーコーティング膜とにより形成され、上記電着被膜中の錫の重量パーセンテージが60〜300ppmであり、上記錫は有機錫と無機錫とからなっており、電着被膜中の有機錫の重量パーセンテージが50ppm以下であり、上記スプレーコーティング膜中の錫の重量パーセンテージが50ppm以下であることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の目的を達成するために、本発明による複合被膜が塗装されるハードディスク駆動装置のスピンドルモーター部品の複合塗装方法は、モーター部品のボディーの表面に電着被膜を塗装し、上記電着被膜をモーター部品のボディーの表面に塗装した後、100℃〜150℃の温度で15〜35分間ベイクするステップAと、ステップAにより形成した電着被膜に、先ず、電着被膜を塗装したモーター部品に対して、1回目のスプレーコーティング処理を行ってから、100℃〜160℃の温度で5〜20分間ベイクし、その後、モーター部品を裏返して、2回目のスプレーコーティング処理を行ってから、160℃〜190℃の温度で20〜40分間ベイクすることで、スプレーコーティングを塗装するステップBとを含むことを特徴とする。
【0011】
上記複合被膜が塗装されるハードディスク駆動装置のスピンドルモーター部品の複合塗装方法において、複合被膜を塗装したハードディスク駆動装置のスピンドルモーター部品における、複合被膜の内側の電着被膜中の錫の重量パーセンテージが60〜300ppmであり、且つ有機錫の重量パーセンテージが50ppm以下である条件を満足するために、上記のステップAによりモーター部品のボディーの表面に電着被膜を塗装する時、電着槽内の電着液中の錫の重量パーセンテージを12〜60ppmにし、且つその中の有機錫の重量パーセンテージを10ppm以下にしており、また、スプレーコーティング膜中の錫の重量パーセンテージが50ppm以下である条件を満足するために、上記ステップBのスプレーコーティング処理を行う時、スプレー塗料中の錫の重量パーセンテージを25ppm以下にする。
【0012】
ここで、本発明で採用した複合塗装方法について、特に下記ことを説明する。すなわち、本発明による複合塗装方法は、上記ステップAでの1回の電着被膜処理と上記ステップBでの2回のスプレーコーティング処理を行うことに特徴がある。本発明者らは、長い時間にわたって大量の工程技術を検討した結果、この3回の処理を行って得た複合被膜は非常によい結合力を持っており、且つモーター部品のボディーが完全に被膜に被覆されるため、モーター部品全体の良好な耐食性を確保することができる。
【0013】
上記特許番号がCN1073754Cである特許文献には、ハードディスクの記憶内容が破壊されるのは、電着被膜から放出された錫および錫化合物が磁気記憶媒体の表面に付着するからであるとのことが開示されている。そこで、本発明者らは、この問題に対して検討した結果、ハードディスクの記憶内容が破壊される原因として、実際には電着被膜から放出された有機錫が磁気記憶媒体の表面に付着するからであることを発見した。つまり、有機錫は、その融点が比較的に低いため、ハードディスクが長い時間運行して内部の温度が高くなる場合、被膜から放出されやすくなり、磁気記憶媒体の表面に付着して、ハードディスクの記憶内容を破壊する。一方、無機錫は、その融点が有機錫より摂氏数百度ほど高いので、被膜から放出されてハードディスクの記憶内容を破壊することはない。このため、本発明は、電着被膜中の有機錫の含有量のみを50ppm或いはもっと少ない範囲に制御することにより、素材の純度に対する要求を降下し、電着工程を制御難度を低減するとともに、ハードディスクの記憶内容が破壊されることを避けることができる。
【0014】
また、上記特許番号がCN1073754Cである特許文献によれば、ハードディスク駆動装置のスピンドルモーター部品には、1層のみに電着塗装が施されている。このような電着塗装により電着被膜を形成する場合、部品は電極と接触する必要があり、部品と電極との接触箇所が電極に被せられるため、電着塗料は、上記接触箇所に堆積することができない。このため、部品には電着被膜のない電着治具跡が残され、被膜の保護のない電着治具跡は、直接環境に露出するため、錆が発生して、ハードディスクに対する危害を引き起すことがある。
【0015】
そこで、本発明は、複合被膜を塗装する方法を採用することにより上記の問題点を解決する。つまり、まず、ボディーに1層の電着被膜を塗装し、その後、電着被膜にスプレーコーティング膜を塗装する。スプレーコーティング膜は電着被膜の電着治具跡を完全に覆うことができ、さらに、スプレーコーティング膜を塗装する時、部品は電極と接触する必要がないので、スプレーコーティング膜には電着治具跡が存在しない。これにより、複合被膜には、部品のボディーが露出されてなる電着治具跡が一切残さず、ボディーを完全に覆うことができ、部品全体の良好な耐食性を得ることができる。
【0016】
さらに、本発明者らの検討によれば、電着被膜中の有機錫の含有量を50PPM以下にすることを前提として、適切に電着被膜中の無機錫の含有量を増加して、電着被膜中の錫の総量を60〜300PPMにする場合、電着被膜とスプレーコーティングとの結合力が向上されるとのことも発見した。
【発明の効果】
【0017】
本発明の上記構成によれば、通常、無機錫は素材の中で不純物として存在するため、モーター部品の電着被膜中の錫の含有量を増やすことにより、電着塗料の純度に対する要求を低減するとともに、磁気記憶媒介に悪影響を与えることなく、また、本発明の複合被膜によって、モーター部品の表面には露出された電着治具跡が存在せず、モーター部品を完全に覆うことができるため、良好な耐食性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明に係る複合被膜が塗装されたハードディスク駆動装置のスピンドルモーター用磁石の一部断面構造を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面および実施の形態を参照しながら本発明を更に詳しく説明する。
【0020】
(実施例1)
複合被膜が塗装されたハードディスク駆動装置のスピンドルモーター用磁石は、モーター用磁石のボディー1を備え、ボディー1には複合被膜が塗装されており、該複合被膜は、内側の電着被膜2および外側のスプレーコーティング膜3からなっている。上記電着被膜2において、その中の錫の重量パーセンテージは225〜300ppmであり、ここで、上記錫は、有機錫および無機錫からなっており、電着被膜2における有機錫の重量パーセンテージは50ppmである。また、上記スプレーコーティング膜3における錫の重量パーセンテージは26〜50ppmである。
【0021】
上記複合被膜が塗装されるハードディスク駆動装置のスピンドルモーター用磁石の複合塗装方法は、下記のようなステップを含む。
【0022】
ステップA:モーター用磁石のボディーの表面に、電着被膜を塗装する。
【0023】
電着被膜を塗装する時に使用する電着液に対し、その中の錫の重量パーセンテージを45〜60ppmに制御し、且つその中の有機錫の重量パーセンテージを10ppmに制御することで、複合被膜が塗装されるハードディスク駆動装置のスピンドルモーター用磁石の複合被膜の内側における電着被膜2中の錫の重量パーセンテージが225〜300ppmで、且つその中の有機錫の重量パーセンテージが50ppm以下である条件を満足する。
【0024】
従来の電着工程を採用して、上記電着液中の電着塗料をモーター用磁石に塗装し、上記電着被膜2がモーター用磁石のボディー1の表面に塗装された後、100℃の温度で35分間ベイクする。
【0025】
ステップB:上記ステップAにより形成した電着被膜2上に、スプレーコーティング膜3を塗装する。
【0026】
スプレーコーティング膜を形成する時に採用するスプレー塗料に対し、その中の錫の重量パーセンテージを13〜25ppmに制御することで、複合被膜が塗装されるハードディスク駆動装置のスピンドルモーター用磁石における、複合被膜のスプレーコーティング膜3に含まれる錫の重量パーセンテージが26〜50ppmである条件を満足する。
【0027】
上記スプレー塗料を使用し、従来のスプレーコーティング工程に従って、先ず、電着被膜が塗装されたモーター用磁石に対して、1回目のスプレーコーティング処理を行ってから、100℃の温度で20分間ベイクし、その後、モーター用磁石を裏返して、2回目のスプレーコーティング処理を行ってから、160℃の温度で40分間ベイクする。
【0028】
(実施例2)
複合被膜が塗装されたハードディスク駆動装置のスピンドルモーター用磁石は、モーター用磁石のボディー1を備え、ボディー1には複合被膜が塗装されており、該複合被膜は、内側の電着被膜2および外側のスプレーコーティング膜3からなっており、上記電着被膜2における錫の重量パーセンテージが140〜225ppmであり、ここで、上記錫は有機錫および無機錫からなり、電着被膜2における有機錫の重量パーセンテージは30ppmである。また、上記スプレーコーティング膜3における錫の重量パーセンテージは26ppm以下である。
【0029】
上記複合被膜が塗装されるハードディスク駆動装置のスピンドルモーター用磁石の複合塗装方法は、下記のようなステップを含む。
【0030】
ステップA:モーター用磁石の表面に、電着被膜2を塗装する。
【0031】
電着被膜を塗装する時に使用する電着液に対し、その中の錫の重量パーセンテージを28〜45ppmに制御し、且つその中の有機錫の重量パーセンテージを6ppmに制御することで、複合被膜が塗装されるハードディスク駆動装置のスピンドルモーター用磁石の複合被膜の内側における電着被膜2の中の錫の重量パーセンテージが140〜225ppmで、且つその中の有機錫の重量パーセンテージが30ppmである条件を満足する。
【0032】
従来の電着工程を採用して、上記電着液中の電着塗料をモーター用磁石に塗装し、上記電着被膜2がモーター用磁石のボディー1の表面に塗装された後、120℃の温度で25分間ベイクする。
【0033】
ステップB:ステップAにより形成した電着被膜2の上に、スプレーコーティング膜3を塗装する。
【0034】
スプレーコーティング膜を形成する時に採用するスプレー塗料に対し、その中の錫の重量パーセンテージを13ppm以下に制御することで、複合被膜が塗装されるハードディスク駆動装置のスピンドルモーター用磁石のおける、複合被膜のスプレーコーティング3に含まれる錫の重量パーセンテージが26ppm以下である条件を満足する。
【0035】
上記スプレー塗料を使用し、従来のスプレーコーティング工程に従って、先ず、電着被膜2が塗装されたモーター用磁石に対して、1回目のスプレーコーティング処理を行ってから、150℃の温度で10分間ベイクし、その後、モーター用磁石を裏返して、2回目のスプレーコーティング処理行ってから、180℃の温度で30分間ベイクする。
【0036】
(実施例3)
複合被膜が塗装されたハードディスク駆動装置のスピンドルモーター用磁石は、モーター用磁石のボディー1を備え、ボディー1には複合被膜が塗布されており、該複合被膜は、内側の電着被膜2および外側のスプレーコーティング膜3からなり、上記電着被膜2における錫の重量パーセンテージが60〜140ppmであり、ここで、上記錫は有機錫および無機錫からなり、電着被膜2における有機錫の重量パーセンテージは20ppmである。また、上記スプレーコーティング膜3の中の錫の重量パーセンテージは20ppm以下である。
【0037】
上記複合被膜が塗装されるハードディスク駆動装置のスピンドルモーター用磁石の複合塗装方法は、下記のようなステップを含む。
【0038】
ステップA:モーター用磁石の表面に、電着被膜2を塗装する。
【0039】
電着被膜を塗装する時に使用する電着液に対し、その中の錫の重量パーセンテージを12〜28ppmに制御し、且つその中の有機錫の重量パーセンテージを4ppmに制御することで、複合被膜が塗装されるハードディスク駆動装置のスピンドルモーター用磁石の複合被膜の内側における、電着被膜2の中の錫の重量パーセンテージが60〜140ppmで、且つその中の有機錫の重量パーセンテージが20ppmである条件を満足する。
【0040】
従来の電着工程を採用して、上記電着液中の電着塗料をモーター用磁石に塗装し、上記電着被膜2がモーター用磁石のボディー1の表面に塗装された後、150℃の温度で15分間ベイクする。
【0041】
ステップB:ステップAにより形成した電着被膜2の上に、スプレーコーティング膜3を塗装する。
【0042】
スプレーコーティング膜を形成する時に採用するスプレー塗料に対し、その中の錫の重量パーセンテージを10ppm以下に制御することで、複合被膜が塗装されるハードディスク駆動装置のスピンドルモーター用磁石のおける複合被膜のスプレーコーティング膜3に含まれる錫の重量パーセンテージが20ppmである条件を満足する。
【0043】
上記スプレー塗料を使用し、従来のスプレーコーティング工程に従って、先ず、電着被膜2が塗装されたモーター用磁石に対して、1回目のスプレーコーティング処理を行ってから、160℃の温度で5分間ベイクし、その後、モーター用磁石を裏返して、2回目のスプレーコーティング処理を行ってから、190℃の温度で20分間ベイクする。
【0044】
なお、上記実施例では複合被膜が塗装されたるハードディスク駆動装置のスピンドルモーター用磁石を例として説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その他の複合被膜を塗装するハードディスク駆動装置のスピンドルモーター部品およびその複合塗装方法も本発明の技術的範囲に含まれる。例えば、ハードディスク駆動装置のスピンドルモーターの積層鉄心またはその他の部品、複合被膜を塗装するハードディスク駆動装置のスピンドルモーターの積層鉄心またはその他の部品の複合被膜およびその複合塗装方法も、上記複合被膜が塗装されたハードディスク駆動装置のスピンドルモーター用磁石の複合被膜およびその複合塗装方法と一致する。
【符号の説明】
【0045】
1 ボディー
2 電着被膜
3 スプレーコーティング膜

【特許請求の範囲】
【請求項1】
モーター部品のボディー(1)を備える、複合被膜を塗装したハードディスク駆動装置のスピンドルモーター部品であって、
ボディー(1)には複合被膜が塗装され、当該複合被膜は、内側の電着被膜(2)と外側のスプレーコーティング膜(3)とからなっており、
上記電着被膜(2)における、有機錫と無機錫とからなる錫の重量パーセンテージが60〜300ppmであり、且つ上記電着被膜(2)における有機錫の重量パーセンテージが50ppm以下であり、
上記スプレーコーティング膜(3)における錫の重量パーセンテージが50ppm以下であることを特徴とする複合被膜が塗装されたハードディスク駆動装置のスピンドルモーター部品。
【請求項2】
請求項1に記載の複合被膜が塗装されるハードディスク駆動装置のスピンドルモーター部品の複合塗装方法であって、
モーター部品のボディー(1)の表面に電着被膜(2)を塗装し、当該上記電着被膜(2)をモーター部品のボディー(1)の表面に塗装した後、100℃〜150℃の温度で15〜35分間ベイクするステップAと、
ステップAにより形成した電着被膜に、先ず、電着被膜(2)を塗装したモーター部品に対して、1回目のスプレーコーティング処理を行ってから、100℃〜160℃の温度で5〜20分間ベイクし、その後、モーター部品を裏返して、2回目のスプレーコーティング処理を行ってから、160℃〜190℃の温度で20〜40分間ベイクすることで、スプレーコーティング膜(3)を塗装するステップBとを含むことを特徴とする複合被膜を塗装したハードディスク駆動装置のスピンドルモーター部品の複合塗装方法。


【図1】
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【公表番号】特表2010−530803(P2010−530803A)
【公表日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−512493(P2010−512493)
【出願日】平成20年3月7日(2008.3.7)
【国際出願番号】PCT/CN2008/070443
【国際公開番号】WO2009/000170
【国際公開日】平成20年12月31日(2008.12.31)
【出願人】(509352657)成都銀河磁体股▲ふん▼有限公司 (1)
【氏名又は名称原語表記】CHENGDU GALAXY MAGNETS CO.LTD
【Fターム(参考)】