説明

複合装置、POSシステムおよびプログラム

【課題】POS端末のシステム変更を必要とすることなく、且つPOS端末の周辺機器を増やすことなく駐車サービスを実現可能な複合装置等を提供する。
【解決手段】会計レシートRを発行すると共に駐車券Cの処理を行う複合装置10であって、POS端末5から、会計レシートRを発行するための決済情報を受信し、当該決済情報をレシート用紙に印刷する手段と、受信した決済情報から抽出した金額情報に基づいて駐車可能持間を決定し、当該駐車可能持間を駐車券Cに書き込む手段と、を備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
会計レシートの発行機能と駐車券の処理機能とを兼ね備えた複合装置、POSシステムおよびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、百貨店やスーパー等において、駐車券に、決済金額に応じた駐車可能時間を書き込むサービスが知られている(例えば、特許文献1)。この駐車サービスを実現するための駐車券処理装置の一例として、POS端末と連動し、決済処理後に決済金額に応じた駐車可能時間を駐車券に書き込むタイプのものが知られている。また、その他の例として、顧客が決済後、所定の場所(サービスカウンター等)に行って会計レシートを店員に提示し、そこに記載された決済金額に応じて店員が判断・入力した駐車可能時間を駐車券に書き込むタイプのものが知られている。前者のタイプは、店員が駐車可能時間を判断する必要が無いため、人為的ミスが無く、顧客にとっても決済後にわざわざサービスカウンターにレシートを提示しに行かなくても良いといった利点がある。
【特許文献1】特開2004−86290号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところが、前者のタイプは、上記のような利点があるものの、導入するためにはPOS端末のシステム変更が必須である。したがって、駐車サービスの導入に多額の経費を要するといった問題がある。また、POS端末毎に駐車券処理装置を設置する必要があるため、設置場所の問題もある。通常、POS端末を設置するレジカウンターは、POS端末のほか、レシートプリンタ、バーコードリーダー、オペレータ用ディスプレイ、顧客用ディスプレイなど、多数の周辺機器が設置されている。したがって、駐車券処理装置を設置する設置場所が確保できないために、システムの導入を断念するケースも少なくない。このような理由により、多くの店舗が、顧客にとって不便であることを承知しつつも、サービスカウンター等に駐車券処理装置を備えているのが現状である。
【0004】
本発明は上記の問題点に鑑み、POS端末のシステム変更を必要とすることなく、且つPOS端末の周辺機器を増やすことなく駐車サービスを実現可能な複合装置、POSシステムおよびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の複合装置は、会計レシートを発行すると共に駐車券の処理を行う複合装置であって、外部装置から、会計レシートを発行するための決済情報を受信する決済情報受信手段と、受信した決済情報をレシート用紙に印刷する決済情報印刷手段と、受信した決済情報から、特定のデータが付加された金額情報を抽出する金額情報抽出手段と、抽出された金額情報に基づいて、駐車可能持間を決定する駐車可能持間決定手段と、駐車券として用いられる情報記録媒体に対し、駐車可能持間を書き込む書き込み手段と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
この構成によれば、会計レシートの発行(決済情報の印刷)と駐車券の処理(駐車可能持間の書き込み)とを1台の装置で実行できるため、レシートプリンタに代えて本発明の複合装置を設置することで、POS端末の周辺機器を増やすことなく駐車サービスを実現することができる。これにより、各POS端末(各レジカウンター)で駐車券の処理を行うことができるため、顧客は決済後にわざわざサービスカウンターにレシートを提示しに行くことなく駐車サービスを受けることができる。
また、会計レシートを発行するための決済情報から抽出した金額情報に基づいて、駐車券である情報記録媒体に書き込むための駐車可能持間を決定するため、上位装置であるPOS端末のシステム変更を必要としない。したがって、駐車サービスを実現するためのシステムを低コストで構築することができる。
【0007】
上記に記載の複合装置において、金額に応じて駐車可能時間を定めた換算表を記憶する換算表記憶手段をさらに備え、駐車可能持間決定手段は、抽出された金額情報と、換算表の参照結果と、に基づいて、駐車可能持間を決定することが好ましい。
【0008】
この構成によれば、換算表を記憶しておくことで、複雑な計算処理を行うことなく駐車可能持間を決定することができる。
【0009】
上記に記載の複合装置において、情報記録媒体には、駐車場の入場時刻に関する入場情報が予め書き込まれており、情報記録媒体から、入場情報を読み取る読み取り手段をさらに備え、書き込み手段は、情報記録媒体から読み取った入場情報に基づく入場時刻に、駐車可能持間を加算した駐車可能制限時刻を、情報記録媒体に書き込むことが好ましい。
【0010】
この構成によれば、駐車券である情報記録媒体に駐車可能制限時刻を書き込むため、駐車場の出口ゲートに配置される自動清算機では、駐車可能制限時刻と現在時刻とを比較することによって、容易に駐車料金を算出することができる。
【0011】
上記に記載の複合装置において、情報記録媒体は、書き換え可能な印刷領域を有し、入場時刻および駐車可能持間、若しくは駐車可能制限時刻を含む駐車情報を印刷領域に印刷する駐車情報印刷手段をさらに備えたことが好ましい。
【0012】
この構成によれば、駐車券(情報記録媒体)を所持する顧客が、入場時刻および駐車可能持間、若しくは駐車可能制限時刻を確認することができるため、利便性が良い。
【0013】
上記に記載の複合装置において、決済情報印刷手段および駐車情報印刷手段は、共通の印刷機構によって実現されることが好ましい。
【0014】
この構成によれば、装置内に印刷機構を一つだけ備えればよいため、装置の小型化および低廉化を図ることができる。
【0015】
上記に記載の複合装置において、情報記録媒体は、ディスプレイを有し、ディスプレイは、書き込み手段により書き込まれた情報を表示することが好ましい。
【0016】
この構成によれば、駐車券(情報記録媒体)を所持する顧客が、駐車可能時間等を確認することができるため、利便性が良い。また、書き込み手段により書き込まれた情報を表示するため、印刷機構などの特別な機構を必要とすることなく、駐車可能時間等の情報を顧客に提供することができる。
【0017】
上記に記載の複合装置において、情報記録媒体は、個人が所有する携帯通信端末であり、書き込み手段により、非接触で情報が書き込まれることが好ましい。
【0018】
この構成によれば、情報記録媒体として個人が所有する携帯通信端末を用いるため、情報記録媒体の発行コストを削減できる。また、非接触で情報書き込みが可能であるため、店員の手を煩わせることなく、顧客に対し迅速に駐車サービスを提供できる。
【0019】
上記に記載の複合装置において、書き込み手段は、抽出された金額情報に基づく金額から、駐車可能持間の決定に利用した金額を差し引いた残額を、情報記録媒体に書き込み、駐車可能持間決定手段は、抽出された金額情報に基づく金額に残額を加算した額に基づいて駐車可能持間を決定することが好ましい。
【0020】
この構成によれば、金額情報に基づく金額から、駐車可能持間の決定に利用した金額を差し引いた残額も考慮して駐車サービスを提供できるため、顧客メリットとなる。すなわち、例えば買物の合計金額1,000円毎に1時間の駐車サービスを行う場合、顧客は、1,800円の買物をして1時間の駐車サービスを受け(残額800円)、その後200円の買物をすることで(残額800円+200円=1,000円)、もう1時間の駐車サービスを受けることが可能となる。
【0021】
本発明のPOSシステムは、上記に記載の複合装置と、決済処理を行うと共に、当該決済処理の処理結果である決済情報を、複合装置に送信するPOS端末と、から成ることを特徴とする。
【0022】
この構成によれば、POS端末のシステム変更を必要とすることなく、且つPOS端末の周辺機器を増やすことなく駐車サービスを実現可能なPOSシステムを提供することができる。
【0023】
本発明のプログラムは、コンピュータを、上記に記載の複合装置における各手段として機能させるためのものであることを特徴とする。
【0024】
このプログラムを用いることにより、POS端末のシステム変更を必要とすることなく、且つPOS端末の周辺機器を増やすことなく駐車サービスを実現可能な複合装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、添付の図面を参照し、本発明の一実施形態に係る複合装置、POSシステムおよびプログラムについて説明する。図1は、POSシステムSYと、駐車場内に設置される端末と、を示した説明図である。同図に示すように、POSシステムSYは、決済処理を行う複数のPOS端末5(2台のみ図示)と、各POS端末5に接続された複数の複合装置10(2台のみ図示)と、から成る。本実施形態において、複合装置10とは、会計レシートRの発行機能と駐車券C(情報記録媒体)の処理機能とを兼ね備えた装置を指す。
【0026】
一方、駐車場内には、駐車場入口に設けられる入口ゲート装置51および駐車券発行機52、並びに駐車場出口に設けられる出口ゲート装置53および自動精算機54が設置されている。駐車券発行機52は、駐車場に入場する車(顧客)に対して駐車券Cを発行すると共に、入口ゲート装置51の開閉制御を行う。また、自動精算機54は、車(顧客)が駐車場から退場する時に駐車券Cを回収して駐車料金の自動精算を行うと共に出口ゲート装置53の開閉制御を行う。
【0027】
図2は、本実施形態において駐車券Cとして用いられるICカードの全体斜視図である。駐車券Cは、ICチップ25を内蔵しており、その表面に、ICチップ25(メモリ)にアクセスするための電極21と、加熱によって可視情報の印刷(記録)および消去が可能な可逆性感熱記録層22(印刷領域)と、を備えている。
【0028】
可逆性感熱記録層22は、通常、特定温度より高い白濁温度(例えば、130℃)以上に加熱して、その後特定温度以下に冷却したときに白濁状態が得られると共に、白濁状態において透明化温度(例えば、100℃〜120℃)に加熱し、その後特定温度以下に冷却したときに透明状態が得られる物質を、記録材料として塗布または貼り付けたものである。可逆性感熱記録層22の材料によっては、逆に高温で可視情報を消去し、低温で可視情報を得られるものもある。また、消去した部分の色と可視できる部分の色との組み合わせも様々なものがある。このように、可逆性感熱記録層22に印加する温度を異ならせることにより、可視情報を消去したり記録したりすることが可能となっている。
【0029】
ここで、駐車券Cの発行から回収までの流れについて簡単に説明する。顧客は、駐車場への入場時に駐車券発行機52から発行された駐車券Cを受け取る。このとき、駐車券CのICチップ25には日付と入場時刻(入場情報)が書き込まれる。顧客は、買物をするとPOS端末5にて決済を行うが、その買物金額(本実施形態では決済合計金額)に応じて、駐車サービスを受けることができるようになっている。複合装置10は、POS端末5による決済処理結果である決済情報を取得すると、当該決済情報を印刷した会計レシートRを発行すると共に、駐車券CのICチップ25に、決済合計金額に応じた駐車可能持間を書き込む。なお、「駐車可能持間」とは、無料で駐車場を利用できる上限時間を指すものである。顧客は、買物を終え、駐車場を退場する際に、駐車券Cを自動精算機54のカード挿入口(図示省略)に挿入する。このとき、入場時刻から駐車可能持間を越えて駐車していた場合は、その分の駐車料金を自動精算機54に支払い、駐車場から退場する。
【0030】
次に、図3を参照し、複合装置10の装置構成について説明する。複合装置10は、その筐体20内に、ロール紙1(レシート用紙)を搬送する用紙搬送経路3と、当該用紙搬送経路3に隣接して設けられてロール紙1に対して印刷を行う印刷機構6と、駐車券Cを搬送するカード搬送経路4と、このカード搬送経路4に隣接して設けられて駐車券Cに対して情報の読み書きを行うリーダ/ライタ7とを、収容している。また、筐体20の上面には、ユーザが各種操作を行うための操作部26と、表示部27と、が設けられ、用紙搬送経路3の出口近傍には、印刷されたロール紙1を切断するオートカッタ23が設けられている。
【0031】
印刷機構6は、ロール紙1に接触した状態で熱を加えて印刷するサーマルヘッド61と、このサーマルヘッド61との間にロール紙1を挟んで搬送するプラテンローラ62と、サーマルヘッド61の熱を逃がすための放熱板63と、サーマルヘッド61をプラテンローラ62に向けて押圧付勢するヘッド押圧バネ64と、を備えている。また、印刷機構6には、サーマルヘッド61の位置を、プラテンローラ62との間でロール紙1(または駐車券C)を挟持して接触する挟持位置とプラテンローラ62から離れる離間位置とのいずれかに切り換える歯車式のヘッドアップ機構65が設けられている。
【0032】
用紙搬送経路3は、ロール紙1を挟んで回転駆動される一対の紙送りローラ31と、印刷機構6の搬送機構部品であるプラテンローラ62と、プラテンローラ62の上流側および下流側に配置された用紙ガイド32,34と、によって構成されており、プラテンローラ62の上流には用紙検出器33が配置されている。
【0033】
カード搬送経路4は、一部が用紙搬送経路3と共通の共通経路2として構成されており、カード挿入口9の内方に設けられた一対のカード送りローラ41と、印刷機構6と共通の搬送機構部品であるプラテンローラ62と、によって構成されており、カード送りローラ41の近傍にはカード挿入検出器42とカード排出検出器43と、が配置されている。
【0034】
このように、複合装置10は、サーマルヘッド61と対をなすプラテンローラ62が、共通経路2を構成する搬送機構部品とされているので、印刷機構6は用紙搬送経路3とカード搬送経路4に共有されている。
【0035】
カードリーダ/ライタ7は、カード搬送経路4の奥端側(図中下端側)に設けられており、ICカード用基板7AとICカード用電極7Bとにより構成されている。
【0036】
また、装置底部に配置された制御基板8は、操作部26からの入力信号や、用紙検出器33、カード挿入検出器42およびカード排出検出器43の検出信号などに基づいて、ロール紙1、紙送りローラ31、プラテンローラ62およびカード送りローラ41の各回転制御、サーマルヘッド61の印刷制御、ヘッドアップ機構65の駆動制御、カードリーダ/ライタ7の動作制御、表示部22への出力信号、POS端末5との入出力など、複合装置10の全般をコントロールする。
【0037】
さらに、制御基板8の制御機能の中には、カード挿入口9に駐車券Cが挿入された際(共通経路2に駐車券Cが搬送される際)に、その共通経路2上からロール紙1を退避させる機能、並びに、駐車券Cが装置内の共通経路2に搬入された際にはサーマルヘッド61に可逆性感熱記録層22における可視情報の消去動作を行わせ、共通経路2から搬出される際にはサーマルヘッド61に可逆性感熱記録層22における可視情報の記録動作を行わせる機能(ヘッド制御手段)も含まれる。
【0038】
ここで、複合装置10の動作について説明する。まず、駐車券Cが挿入されていないときには、ロール紙1の用紙先端11がサーマルヘッド61を超えて後流側の用紙ガイド34に至り、ロール紙1がプラテンローラ62とサーマルヘッド61に挟持されている。この状態で、POS端末5から印刷命令が入力されると(決済情報を受信すると)、制御基板8からの制御信号により、用紙送りローラ31およびプラテンローラ62が正転(図中矢印方向に回転)することで、用紙搬送経路3に沿ってロール紙1が送り出されると共に、サーマルヘッド61によりロール紙1に対して決済情報が印刷される。
【0039】
次に、カード挿入口9に駐車券Cが挿入されると、カード挿入検出器42がそれを検知することで、制御基板8からの制御信号によりロール紙1の退避動作が実行される。すなわち、最初にヘッドアップ機構65がサーマルヘッド61をプラテンローラ62から離れる離間位置まで引き離す。次に、用紙送りローラ31およびプラテンローラ62を逆転させることで、用紙先端11を用紙検知器33が検知する位置まで戻す。この時点で、用紙送りローラ31およびプラテンローラ62は回転を停止する。
【0040】
次に、その状態でカード送りローラ41を正転させて、駐車券Cを装置内に引き込む。駐車券Cの先端がサーマルヘッド61と対向する位置に到達したら、ヘッドアップ機構65がサーマルヘッド61を元の挟持位置に戻し、サーマルヘッド61とプラテンローラ62の間に駐車券Cを挟む。そして、プラテンローラ62を逆転させて、駐車券Cを更に奥へ搬送する。それと同時に、サーマルヘッド61で所定熱量を駐車券Cの可逆性感熱記録層22に加えることにより、該可逆性感熱記録層22上に記録された可視情報を消去する。
【0041】
駐車券Cの電極21がカードリーダ/ライタ7の電極7Bと接触する位置まで来たら、駐車券Cの搬送を停止し、電極7Bを介してカード用基板7Aにより駐車券Cの内部情報の読み取りおよび/または書き込みを行う。駐車券Cが磁気ストライプにより磁気情報を持っている場合には、磁気ストライプが通過するカードリーダ/ライタ7の近傍に磁気ヘッドも搭載して、磁気情報の読み取りおよび/または書き込みを行うことも可能である。また、駐車券CのICチップ25はRFID等の非接触タイプでもよく、この場合、カードリーダ/ライタ7は無線により非接触で読み書きすればよい。
【0042】
駐車券Cに対する読み書き動作が終了したら、駐車券Cの排出動作に移る。すなわち、プラテンローラ62を正転させると共にカード送りローラ41を逆転させて、駐車券Cをカード挿入口9方向に搬送する。それと同時に、駐車券Cの可逆性感熱記録層22にサーマルヘッド61で所定の熱量を加え可視情報を記録(印刷)する。
【0043】
駐車券Cがカード排出検出器43によって検出されたら、引き続き所定量カード送りローラ41を逆転して駐車券Cを排出する。次に、ヘッドアップ機構65によりサーマルヘッド61を一旦プラテンローラ62から引き離し、紙送りローラ31を正転させて、ロール紙1を所定量だけ紙送りする。ロール紙1の用紙先端11がサーマルヘッド61に至るまで紙送りがなされたら、ヘッドアップ機構65を戻してロール紙1をサーマルヘッド61とプラテンローラ62で挟持し、プラテンローラ62を正転させて用紙先端11を下流側の用紙ガイド34まで頭出しをする。これにより、初期状態に戻る。
【0044】
次に、図4を参照し、複合装置10の制御構成について説明する。同図に示すように、複合装置10は、インターフェース110、CPU120、ROM130、RAM140、フラッシュROM150、検出部160、搬送部170、読み書き部180、印刷部190および紙切断部200を備えている。
【0045】
インターフェース110は、POS端末5とのデータ送受信を司るものであり、CPU120は、中央制御装置である。ROM130は、ファームウェア等の書き換え不能なプログラムや制御データを記憶する。RAM140は、CPU120が各種処理を実行するためのワークエリアとして用いられる。
【0046】
フラッシュROM150は、書き換え可能な制御データ等を記憶するものであり、本実施形態では、金額に応じて駐車可能時間を定めた換算表151を記憶している(換算表記憶手段)。図5に示すように、換算表151は、買物合計金額と、駐車可能時間とが対応付けられて記憶されており、CPU120は、当該換算表151の参照結果に基づいて、駐車可能時間を決定する。同図は、買物の合計金額1,000円毎に1時間の駐車サービスを行う場合を例示している。例えば、済合計金額が1,800円となる買物をした場合、顧客は1時間の駐車サービスを受けることができる。このとき、決済合計金額から駐車可能時間(1時間)の決定に要する最小金額(1,000円)を差し引いた残額(800円)が発生するが、その後200円の買物をすることで(残額800円+200円=1,000円)、もう1時間の駐車サービスを受けることができる。このように、本実施形態の換算表151は、買物合計金額(その日の決済合計金額の累計)と、駐車可能時間とが対応付けられているため、残額についても考慮できるようになっている。これにより、顧客は効率よく駐車サービスを受けることができる。なお、本実施形態では(図5に示した換算表151では)、駐車サービスの上限が4時間と定められている(買物合計金額が4000円を超えた場合には、その金額に関わらず一律4時間の駐車可能時間となる)ものとする。
【0047】
図4の説明に戻る。検出部160は、各種検出を行うものであり、用紙検出器33、カード挿入検出器42およびカード排出検出器43によりその主要部が構成される。搬送部170は、ロール紙1および駐車券Cの搬送を行うものであり、紙送りローラ31、プラテンローラ62およびカード送りローラ41によりその主要部が構成される。
【0048】
読み書き部180は、駐車券CのICチップ25から情報の読み取りおよび書き込みを行うものであり、カードリーダ/ライタ7によりその主要部が構成される。図6に示すように、カードリーダ/ライタ7は、初回決済時における読み取り情報として、駐車券発行機52(図1参照)により書き込まれた日付と入場時刻とを読み取る。また、書き込み情報として、今回の決済合計金額、本日の買物合計金額、駐車可能時間、駐車可能制限時刻および残額を書き込む。ここで、「駐車可能制限時刻」とは、入場時刻に駐車可能持間を加算した時刻を指す。
【0049】
なお、読み書き部180は、2回目以降の決済時においては、駐車券CのICチップ25に書き込まれている全ての情報(上記の読み取り情報および書き込み情報)を読み取り、書き込み時には、上記の書き込み情報を更新する。また、最終的に、自動清算機54(図1参照)では、書き込み情報のうち駐車可能制限時刻と現在時刻とを比較することによって、駐車料金を算出する。
【0050】
印刷部190は、ロール紙1への印刷、並びに駐車券Cの可逆性感熱記録層22への印刷および消去を行うものであり、サーマルヘッド61によりその主要部が構成される。ロール紙1には、POS端末5から受信した決済情報を印刷する(図9(a)参照)。また、駐車券Cの可逆性感熱記録層22には、図7に示す各種情報を印刷する。具体的には、駐車券Cが発行された日付71(=決済処理を実行した日付)、入場時刻、駐車可能時間および駐車可能制限時刻を含む駐車情報72、買物合計金額を含む買物情報73、残額に関する情報や販促情報を含む補足情報74(お知らせ)が、可逆性感熱記録層22に印刷される。これらは、全て読み書き部180によって読み書きされる情報に基づくものである。すなわち、駐車券発行機52(図1参照)および読み書き部180によって書き込まれた情報に基づいて、可逆性感熱記録層22の可視情報が形成される。
【0051】
紙切断部200は、印刷後のロール紙1を切断するものであり、オートカッタ23によりその主要部が構成される。印刷部190により決済情報が印刷されたロール紙1は、紙切断部200により所定長さに切断され、会計レシートRとして発行される。
【0052】
次に、図8のフローチャートを参照し、複合装置10による会計レシートRの発行および駐車券Cの処理について説明する。当該処理は、複合装置10のCPU120を主体とするものであり、以下の説明では適宜主語を省略する。CPU120は、POS端末5からインターフェース110を介して決済情報を受信し(S01,決済情報受信手段)、その中から決済合計金額に付加される“合計”コード(特定のデータ)を検索すると(S02:Yes)、“合計”コードの次から改行コードまでを抽出する(S03,金額情報抽出手段)。つまり、S03では、“金額”コードを抽出することによって、決済合計金額を特定する。抽出処理を終えると、受信した決済情報に基づいて印刷部190によりレシート用紙(ロール紙1)に印刷を行い(決済情報印刷手段)、紙切断部200によりレシート用紙を切断する(S04)。
【0053】
続いて、検出部160の検出結果からカード(駐車券C)が挿入されたか否かを判別し(S05)、挿入されない場合は(S05:No)、駐車サービスが必要ないものとして、処理を終了する。一方、カードが挿入された場合は(S05:Yes)、まず印刷部190により駐車券Cの可逆性感熱記録層22から可視情報を消去し(S06)、その後読み書き部180によりICチップ25から情報を読み取る(S07)。ここでは、図6に示した読み取り情報および書き込み情報を読み取る(但し、初回決済時においては図6に示した読み取り情報のみを読み取る)。
【0054】
続いて、S07において読み取った情報から残額があるか否かを判別し(S08)、残額がある場合は(S08:Yes)、“金額”(今回の決済合計金額)+残額と、換算表151(図5参照)の参照結果とに基づいて、駐車可能時間を算出する(S09,駐車可能持間決定手段)。また、残額がない場合は(S08:No)、“金額”と、換算表151の参照結果とに基づいて、駐車可能時間を算出する(S10,駐車可能持間決定手段)。但し、図5に示したとおり、駐車サービスの上限は4時間と定められているため、S09およびS10では、買物合計金額(その日の決済合計金額の累計)が4000円を超える場合、駐車可能時間の算出結果を4時間とする。
【0055】
駐車可能時間を算出すると、読み書き部180により当該駐車可能時間を含む書き込み情報(図6参照)をICチップ25に書き込む(S11,書き込み手段)。さらに印刷部190により駐車券Cの可逆性感熱記録層22に可視情報(図7参照)を印刷し(S12,駐車情報印刷手段)、搬送部170によりカードの排出処理を行って(S13)、処理を終了する。
【0056】
ここで、図9を参照し、図8に示したフローチャートのS02およびS03に相当する、決済情報から金額情報(決済合計金額)を抽出する処理について説明する。図9(a)は、会計レシートRに印刷される決済情報の一部を示したものである。会計レシートRには、最終行に「合計 1,000円」と印刷され、決済合計金額が1,000円である旨を示している。
【0057】
ここで、同図(b)に示すように、「合計 1,000円」の印刷は、決済情報の一部に相当する『“合計”+金額+“円”+改行(LF)』の情報に基づいて実行される。同図(c)は、これをコンピュータ読み取り可能に変換したものを示す。すなわち、図8に示したフローチャートのS02では、“合計”を示す『&H3967(合)+&H3757(計)』を検索する。そして、S03では、“合計”の次から改行コード『&HA(LF)』まで(すなわち、『&H2331(1)+&H2330(0)+&H2330(0)+&H2330(0)+&H315F(円)』)を抽出し、“円”コードを除く数字『&H2331(1)+&H2330(0)+&H2330(0)+&H2330(0)』から、決済合計金額を特定する。なお、“合計”の次に、スペースのコード『&H20』やタブのコードなど数字でないコードが来た場合には無視し、“合計”の後に初めて来る数字のコードから決済合計金額として特定することもできる。
【0058】
以上説明したとおり、本実施形態によれば、会計レシートRを発行するための決済情報から抽出した金額情報に基づいて、駐車券Cに書き込むための駐車可能持間を決定するため、POS端末5のシステム変更を必要としない。したがって、駐車サービスを実現するためのシステムを低コストで構築することができる。
【0059】
また、会計レシートRの発行と駐車券Cの処理とを1台の装置で実行できるため、レシートプリンタに代えて本発明の複合装置10を設置することで、POS端末5の周辺機器を増やすことなく駐車サービスを実現することができる。これにより、各POS端末5(各レジカウンター)で駐車券Cの処理を行うことができるため、顧客は決済後にわざわざサービスカウンターに会計レシートRを提示しに行くことなく駐車サービスを受けることができる。
【0060】
また、駐車券CのICチップ25には、駐車可能時間だけでなく駐車可能制限時刻を書き込むため、駐車場の出口ゲートに配置される自動清算機54では、駐車可能制限時刻と現在時刻とを比較することによって、駐車料金を算出することができ、判別が容易である。
【0061】
また、駐車券Cは、書き換え可能な可逆性感熱記録層22を有するリライタブルカードを採用しているため、駐車券Cを所持する顧客が、入場時刻や駐車可能持間等を確認することができ、利便性が良い。
【0062】
また、会計レシートRへの印刷と駐車券Cへの印刷とを、共通の印刷機構(サーマルヘッド61)によって実現しているため、部品点数の削減による装置の小型化および低廉化を図ることができる。また、共通経路2を使用して駐車券Cを搬送する際には、ロール紙1を共通経路2から退避させるため、ロール紙1を使用しながらも駐車券Cの搬送に支障が生じることがない。さらに、ヘッドアップ機構65により、サーマルヘッド61を挟持位置から離間位置へ退避させるため、用紙先端11の頭出し時や駐車券Cの挿入時に、サーマルヘッド61が干渉して搬送の障害となることを防ぐことができる。
【0063】
次に、図10を参照し、本発明の第2実施形態について説明する。上記の実施形態では、駐車券Cとして、カード型の情報記録媒体(ICカード)を用いるものとしたが、本実施形態では顧客が所有している携帯通信端末を用いる点で異なる。そこで、第1実施形態と異なる点を中心に説明し、共通する構成要素については同一の参照番号を付す。また、携帯通信端末としては、携帯電話300を例示する。
【0064】
本実施形態に係る複合装置100は、レシート印刷機構210および駐車券処理機構220を有する。レシート印刷機構210については、搬送部170、印刷部190および紙切断部200など、第1実施系態と同様の構成を適用可能である。また、駐車券処理機構220は、非接触型のリーダ/ライタ221(書き込み手段)を備えている。
【0065】
一方、携帯電話300は、通話・通信機能を実現するための機構(図示省略)の他に、駐車管理アプリケーション310、ICチップ320およびディスプレイ330を有する。駐車管理アプリケーション310は、駐車サービスを受けるためのアプリケーションであり、所定のWebサイトからダウンロードできるようになっている。また、ICチップ320としては、RFID等を適用可能であり、リーダ/ライタ221によって非接触で情報の読み取りおよび書き込みが行われる。また、ディスプレイ330は、電話番号やアドレス帳の内容等を表示するための表示装置である。
【0066】
本実施形態では、車(顧客)が駐車場に入場する際、入場ゲート装置51と連動する入口用非接触型リーダ/ライタ(図示省略)に、携帯電話300をかざすことで、日付や入場時刻等の情報を携帯電話300に書き込ませる。入口用非接触型リーダ/ライタは、正常に書き込みを終了したことを確認して入口ゲート装置51を開く。
【0067】
また、顧客は決済後に駐車サービスを受けるため、複合装置10に搭載されたリーダ/ライタ221に携帯電話300をかざして、第1実施形態と同様の書き込み情報(図6参照)の書き込みを受ける。顧客は、この書き込み情報に基づく可視情報(図7参照)を、ディスプレイ330上で確認することが可能である。
【0068】
駐車場を退場する場合は、出口ゲート装置53と連動する出口用非接触型リーダ/ライタ(図示省略)に、携帯電話300をかざすことで、駐車料金の自動決済を行う。この場合、決済方法は現金投入でもよいが、おサイフケータイと連動して決済可能であることが好ましい。出口用非接触型リーダ/ライタは、決済処理を終えると、同店舗におけるその日の書き込み情報を消去し、出口ゲート装置54を開く。
【0069】
このように、本実施形態によれば、駐車サービスを受けるための情報記録媒体として個人が所有する携帯電話300を用いるため、情報記録媒体の発行コストを削減できる。また、非接触で情報書き込みが可能であるため、店員の手を煩わせることなく、顧客に対し迅速に駐車サービスを提供できる。
【0070】
さらに、携帯電話300のディスプレイ330には、入場時刻や駐車可能時間等の情報が表示されるため、顧客にとって利便性が良い。また、リーダ/ライタ221により書き込まれた情報を表示するため、印刷機構などの特別な機構を必要とすることなく、駐車可能時間等の情報を顧客に提供することができる。
【0071】
なお、上記の2つの実施形態では、駐車券Cとして用いられるICカードや携帯電話300に、書き込み情報に基づく可視情報を印刷または表示するものとしたが、これらの機能に代えて、図11に示すように、会計レシートR上に、可視情報に相当する付加情報を印刷するようにしても良い。この場合、複合装置10は、レシート用紙に決済情報を印刷した後、入場時刻や駐車可能時間等を含む付加情報を印刷し、用紙を切断する。この構成によれば、ICカードに可逆性感熱記録層22を設けたり、携帯電話300に可視情報を確認するためのビューワ機能を設けたりする必要が無いため、これらにかかるコストを削減できる。
【0072】
また、複合装置10が、情報読み取り時に、ICカードに可逆性感熱記録層22が設けられているか否か、また携帯電話300にビューワ機能が搭載されているか否かを判別し、可逆性感熱記録層22が設けられてない場合や、携帯電話300にビューワ機能が搭載されていない場合に限り、会計レシートR上に付加情報を印刷し、そうでない場合は、付加情報を印刷しないように構成することも可能である。この構成によれば、レシート用紙の無駄を省きつつ、顧客に対し有益な情報を提供することができる。
【0073】
また、上記の実施形態では、決済合計金額に応じて駐車可能時間を決定するものとしたが、決済合計金額以外の特定の金額に応じて駐車可能時間を決定するようにしても良い。この場合、特定の物品またはサービスの決済金額を特定の金額としても良いし、特定の物品またはサービスを購入した場合の(特定の物品またはサービスの決済金額が含まれる)決済合計金額を特定の金額としても良い。前者の場合は、特定の物品またはサービスを示す商品コード(特定のデータ)が付加された金額を抽出して駐車可能時間を決定する。また、後者の場合は、購入商品の中に特定の物品またはサービスが含まれるか否かを判別した上で、“合計”コード(特定のデータ)が付加された金額を抽出して駐車可能時間を決定する。
【0074】
さらに、食料品、日用品、紳士服など商品カテゴリ別に、駐車サービスの対象を絞っても良い。この場合は、カテゴリコードや商品コードに応じて、駐車サービスの対象となるか否かを判別することができ、例えばカテゴリを示すカテゴリコード“X”(特定のデータ)が付加された金額コードを抽出して、その金額と換算表151の参照結果に応じて駐車可能時間を決定する。また、POS端末5から新たな換算表を複合装置10に送信することで、フラッシュROM150の中の換算表151を書き替える(更新および新規追加など)ことも可能である。
【0075】
また、上記の2つの実施形態に示した、複合装置10の各構成要素をプログラムとして提供することが可能である。また、そのプログラムを各種記録媒体(CD−ROM、フラッシュメモリ等)に格納して提供することも可能である。すなわち、コンピュータを、複合装置10の各手段として機能させるためのプログラム、およびそれを記録した記録媒体も、本発明の権利範囲に含まれるものである。
【0076】
また、駐車券Cとしては、ICカードや携帯電話300を例示したが、磁気カード、電子ペーパーおよびPHS等を用いても良い。その他、複合装置10の装置構成、処理工程、読み/書き情報の内容など、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】POSシステムと、駐車場内に設置される端末と、を示した説明図である。
【図2】駐車券の全体斜視図である。
【図3】複合装置の概略断面図である。
【図4】複合装置の制御ブロック図である。
【図5】換算表の一例を示す図である。
【図6】初回決済時における読み取り情報および書き込み情報を示す図である。
【図7】可視情報の一例を示す図である。
【図8】複合装置による会計レシートの発行および駐車券の処理を示すフローチャートである。
【図9】決済情報から金額情報を抽出する処理を示す説明図である。
【図10】第2実施形態に係る複合装置および携帯電話の概略ブロック図である。
【図11】会計レシートの印刷例を示す図である。
【符号の説明】
【0078】
5…POS端末 7…リーダ/ライタ 10…複合装置 22…可逆性感熱記録層 25…ICチップ 61…サーマルヘッド 100…複合装置 151…換算表 221…非接触型リーダ/ライタ 300…携帯電話 320…ICチップ C…駐車券 R…会計レシート SY…POSシステム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
会計レシートを発行すると共に駐車券の処理を行う複合装置であって、
外部装置から、前記会計レシートを発行するための決済情報を受信する決済情報受信手段と、
受信した前記決済情報をレシート用紙に印刷する決済情報印刷手段と、
受信した前記決済情報から、特定のデータが付加された金額情報を抽出する金額情報抽出手段と、
抽出された前記金額情報に基づいて、駐車可能持間を決定する駐車可能持間決定手段と、
前記駐車券として用いられる情報記録媒体に対し、前記駐車可能持間を書き込む書き込み手段と、を備えたことを特徴とする複合装置。
【請求項2】
金額に応じて前記駐車可能時間を定めた換算表を記憶する換算表記憶手段をさらに備え、
前記駐車可能持間決定手段は、抽出された前記金額情報と、前記換算表の参照結果と、に基づいて、前記駐車可能持間を決定することを特徴とする請求項1に記載の複合装置。
【請求項3】
前記情報記録媒体には、駐車場の入場時刻に関する入場情報が予め書き込まれており、
前記情報記録媒体から、前記入場情報を読み取る読み取り手段をさらに備え、
前記書き込み手段は、前記情報記録媒体から読み取った前記入場情報に基づく入場時刻に、前記駐車可能持間を加算した駐車可能制限時刻を、前記情報記録媒体に書き込むことを特徴とする請求項1または2に記載の複合装置。
【請求項4】
前記情報記録媒体は、書き換え可能な印刷領域を有し、
前記入場時刻および前記駐車可能持間、若しくは前記駐車可能制限時刻を含む駐車情報を前記印刷領域に印刷する駐車情報印刷手段をさらに備えたことを特徴とする請求項3に記載の複合装置。
【請求項5】
前記決済情報印刷手段および前記駐車情報印刷手段は、共通の印刷機構によって実現されることを特徴とする請求項4に記載の複合装置。
【請求項6】
前記情報記録媒体は、ディスプレイを有し、
前記ディスプレイは、前記書き込み手段により書き込まれた情報を表示することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の複合装置。
【請求項7】
前記情報記録媒体は、個人が所有する携帯通信端末であり、前記書き込み手段により、非接触で情報が書き込まれることを特徴とする請求項6に記載の複合装置。
【請求項8】
前記書き込み手段は、抽出された前記金額情報に基づく金額から、前記駐車可能持間の決定に利用した金額を差し引いた残額を、前記情報記録媒体に書き込み、
前記駐車可能持間決定手段は、抽出された前記金額情報に基づく金額に前記残額を加算した額に基づいて前記駐車可能持間を決定することを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の複合装置。
【請求項9】
請求項1ないし8のいずれか1項に記載の複合装置と、
決済処理を行うと共に、当該決済処理の処理結果である決済情報を、前記複合装置に送信するPOS端末と、から成ることを特徴とするPOSシステム。
【請求項10】
コンピュータを、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の複合装置における各手段として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−305048(P2008−305048A)
【公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−150025(P2007−150025)
【出願日】平成19年6月6日(2007.6.6)
【出願人】(000002369)セイコーエプソン株式会社 (51,324)
【Fターム(参考)】