説明

複層硬質ポリウレタンフォームパネル

【課題】有機発泡剤を使用することなく有機発泡剤を使用した硬質ポリウレタンフォームと同等の低い熱伝導率を有し、軽量で剛性に優れた硬質ポリウレタンフォームパネルを提供する。
【解決手段】密度が20〜40kg/mの水発泡硬質ポリウレタンフォーム(F1)12と密度が50〜200kg/m、平均気泡径が50μm以下の微細気泡炭酸ガス発泡硬質ポリウレタンフォーム(F2)16が積層されている複層硬質ポリウレタンフォームパネルとする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペンタン類、フロン化合物、HFC(ハイドロフルオロカーボン)化合物等の有機発泡剤を使用することなくこれらの有機発泡剤を使用した場合と同レベルの低い熱伝導率を有する硬質ポリウレタンフォームパネルに関するものである。
【背景技術】
【0002】
硬質ポリウレタンフォームパネルは、断熱材、軽量構造材等として周知の材料である。係る硬質ポリウレタンフォームは、ポリオール化合物、発泡剤を必須成分として含有するポリオール組成物とポリイソシアネート成分とを混合して反応性組成物とし、これを発泡、硬化させることにより形成される。発泡剤としては、古くはCFC−11等のフロン化合物が使用されていたが、CFC化合物がオゾン層の破壊を引き起こすことから禁止され、HCFC−141bに切り換えられ、さらに2004年からはオゾン層破壊係数がゼロであるHFC化合物への切り換えが行われているが、HFC化合物はGWP(地球温暖化係数)が大きく、また現状では高価であるという問題を有する。
【0003】
HFC化合物等のハロゲン化炭化水素化合物に代えて、低コストの発泡剤としてn−ペンタン、iso−ペンタン、シクロペンタン等のペンタン類を使用する技術が公知であるが、ペンタン類は可燃性が高く、ペンタンを使用した硬質ポリウレタンフォームパネルの製造においては、火災防止のための設備に多大の費用が必要であるという問題を有する。
【0004】
作業環境においても地球環境においても問題がなく、しかも低コストの発泡剤として水が知られており、発泡剤として水を使用した硬質ポリウレタンフォームは周知であるが、水とイソシアネート基との反応により生成する炭酸ガスにより発泡体を形成した硬質ポリウレタンフォームであって気泡を、有機発泡剤を使用したフォームと同じ独立気泡としたフォームは経時変化による寸法変化が大きいという問題を有する。
【0005】
係る水発泡の独立気泡硬質ポリウレタンフォームの寸法変化が大きいという問題を解決する技術として特定のシリコーン化合物を使用する技術(特許文献1、2など)、並びに樹脂微粒子を分散したポリオール化合物を使用する技術(特許文献3、4など)が公知である。
【0006】
しかるに上記の水発泡硬質ポリウレタンフォームは、フォームを構成する気泡に小さな孔を形成することにより経時変化による寸法変化を防止するものであるために、寸法安定性は良好であるが熱伝導率を、有機発泡剤を使用した場合ほどに低下させることができない。
【0007】
有機発泡剤を使用しない別の硬質ポリウレタンフォームの製造技術として炭酸ガスを発泡剤として微細化した独立気泡のフォームが公知である(特許文献5)。
【0008】
【特許文献1】特開2000−95865号公報
【特許文献2】特開2000−109524号公報
【特許文献3】特開平5−25243号公報
【特許文献4】特開2000−256434号公報
【特許文献5】特開2002−020444号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、炭酸ガスを発泡剤として使用し、微細化した独立気泡の硬質ポリウレタンフォームは、熱伝導率が低くて断熱性は良好であるが、低密度化すると寸法安定性が低下するという問題を有し、寸法安定性確保のために高密度のフォームとすると、フォームの厚さが薄い場合にはパネルの剛性が不足し、フォームの厚さを厚くして剛性を高めると製品重量が重くなって、硬質ポリウレタンフォームの有する軽量であるという特徴がなくなるという問題が生じる。
【0010】
本発明は、上記公知技術の問題点に鑑み、有機発泡剤を使用することなく有機発泡剤を使用した硬質ポリウレタンフォームと同等の低い熱伝導率を有し、軽量で剛性に優れた硬質ポリウレタンフォームパネルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の複層硬質ポリウレタンフォームパネルは、密度が20〜40kg/mの水発泡硬質ポリウレタンフォーム(F1)と密度が50〜200kg/m、平均気泡径が50μm以下の微細気泡炭酸ガス発泡硬質ポリウレタンフォーム(F2)が積層されていることを特徴とする。
【0012】
水発泡硬質ポリウレタンフォーム(F1)の密度が20未満kg/mの場合には複層硬質ポリウレタンフォームパネルの強度が十分ではなくなり、40kg/mを超えるとパネルの重量が重くなり、好ましくない。微細気泡炭酸ガス発泡硬質ポリウレタンフォーム(F2)の密度が50kg/m未満の場合には複層パネルの寸法安定性が低下する。微細気泡炭酸ガス発泡硬質ポリウレタンフォーム(F2)の密度は高いほど剛性が高くなるが、複層パネルの重量が大きくなって好ましくない。微細気泡炭酸ガス発泡硬質ポリウレタンフォーム(F2)の密度は200kg/m以下であることが好ましく、150kg/m以下であることがより好ましく、120kg/m以下であることがさらに好ましい。複層硬質ポリウレタンフォームパネル全体としての密度は25〜70kg/mであることが好ましく、30〜60kg/mであることがより好ましい。
【0013】
上記複層硬質ポリウレタンフォームパネルは、有機発泡剤を使用することなく有機発泡剤を使用した硬質ポリウレタンフォームと同等の低い熱伝導率を有し、軽量で剛性に優れた硬質ポリウレタンフォームパネルである。
【0014】
上記の複層硬質ポリウレタンフォームパネルは、少なくとも3層以上の奇数層からなる積層構造を有し、外層構成材料が水発泡硬質ポリウレタンフォーム(F1)同士又は微細気泡炭酸ガス発泡硬質ポリウレタンフォーム(F2)同士であることが好ましい。
【0015】
上記構成の複層硬質ポリウレタンフォームパネルは、とりわけ寸法安定性に優れたパネルである。
【0016】
また上記の複層硬質ポリウレタンフォームパネルにおいては、前記水発泡硬質ポリウレタンフォーム(F1)の厚さをt1、前記微細気泡炭酸ガス発泡硬質ポリウレタンフォーム(F2)の厚さをt2とした場合、t1>t2であることが好ましい。
【0017】
係る構成の複層硬質ポリウレタンフォームパネルは、製造が容易で軽量性に優れたパネルである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明の複層硬質ポリウレタンフォームパネルは、密度が20〜40kg/mの水発泡硬質ポリウレタンフォーム(F1)と密度が50〜200kg/m、平均気泡径が50μm以下の微細気泡炭酸ガス発泡硬質ポリウレタンフォーム(F2)が積層されたものであることを特徴とする。
【0019】
密度が20〜40kg/mの水発泡硬質ポリウレタンフォーム(F1)は、公知のフォームを使用することができ、連続気泡硬質ポリウレタンフォームであっても独立気泡硬質ポリウレタンフォームであってもよい。
【0020】
水発泡硬質ポリウレタンフォーム(F1)としては、シリコーン重合体を整泡剤成分に含有させて独立気泡率を50〜90%にした硬質ポリウレタンフォーム(シリコーン重合体使用フォーム)、硬質ポリウレタンフォーム用のポリエーテルポリオールに樹脂微粒子を分散させた樹脂微粒子分散ポリオール(ポリマーポリオール)をポリオール成分として使用した独立気泡率が50〜90%の硬質ポリウレタンフォーム(樹脂微粒子分散ポリオールベースフォーム)、シリコーン重合体を整泡剤成分に含有させると共に樹脂微粒子分散ポリオールを使用した硬質ポリウレタンフォームを使用することが寸法安定性、断熱性に優れており、好ましい。
【0021】
上記のシリコーン重合体使用フォームは、特開2004−315579号公報、特開2004−315580号公報、特開2006−137810号公報等に開示されている。上記の樹脂微粒子分散ポリオールベースフォームは、特開2006−328171号公報に開示されている。またシリコーン重合体を整泡剤成分に含有させると共に樹脂微粒子分散ポリオールを使用した硬質ポリウレタンフォームは特開2007−46043号公報等に開示されている。
【0022】
本発明の複層硬質ポリウレタンフォームパネルを構成する密度が50〜200kg/m、平均気泡径が50μm以下の微細気泡炭酸ガス発泡硬質ポリウレタンフォーム(F2)としては、公知の硬質ポリウレタンフォームを使用することができ、具体的には上記特許文献5に記載された硬質ポリウレタンフォームを使用することができる。
【0023】
本発明の複層硬質ポリウレタンフォームパネルは、複層パネルを構成する個々の硬質ポリウレタンフォームを、型を使用して製造した後に接着剤を使用して接着・積層して製造してもよいが、以下の方法で製造することもできる。
(1)射出成形法又は連続製造法により(F1)又は(F2)を2枚製造し、これを所定間隔で型内に配置し、その間に積層するべき(F2)又は(F1)を形成する反応性組成物を注入して発泡・硬化させて積層体である複層硬質ポリウレタンフォームパネルとする方法。
(2)射出成形法又は連続製造法により1枚の(F1)又は(F2)を製造し、連続硬質ポリウレタンフォームパネルの製造ラインにおいて下面材上に供給された(F2)又は(F1)を形成する反応性組成物の上に上面材として予め製造した(F1)又は(F2)を供給して積層体とする方法を2回以上繰り返して複層硬質ポリウレタンフォームパネルとする方法。
【0024】
上記の製造方法において、サンドイッチパネルの製造に使用される連続製造方式により製造することが、均一性の高い複層硬質ポリウレタンフォームパネルが得られる観点より好ましい。
【実施例1】
【0025】
図1は、本発明の複層硬質ポリウレタンフォームパネルを例示した部分断面を含む斜視図である。複層硬質ポリウレタンフォームパネル10は、厚さがt2の微細気泡炭酸ガス発泡硬質ポリウレタンフォーム(F2)16の上面側に、厚さがt1の水発泡硬質ポリウレタンフォーム(F1)12が、また下面側に厚さがt1水発泡硬質ポリウレタンフォーム(F1)14が積層された3層構造に形成されている。上面側の水発泡硬質ポリウレタンフォーム(F1)12と水発泡硬質ポリウレタンフォーム(F1)14とは同一のフォームであってもよく、また異なったフォームであってもよいが同一のフォームであることがより寸法安定性に優れた複層硬質ポリウレタンフォームパネルが形成されるので好ましい。図1においては、フォーム(F1)12と14は同じ厚さであるが、異なった厚さであってもよい。
【0026】
図1に例示された複層硬質ポリウレタンフォームパネルは、各層を構成する硬質ポリウレタンフォームパネルを作製し、接着剤で貼り合わせて製造することも可能であるが、例えば以下の方法により接着剤を使用することなく製造することができる。
(1.1)公知のサンドイッチパネルの製造方法にて紙面材を備えた所定厚さの水発泡硬質ポリウレタンフォーム(F1)12、14を製造する。2枚の(F1)12、14を型枠内において所定間隔に配置し、空隙に(F2)16を形成する反応性組成物を供給し、反応させて(F2)16を形成すると同時に複層硬質ポリウレタンフォームパネル10とする方法。
(1.2)公知のサンドイッチパネルの製造方法にて紙面材を備えた所定厚さの微細気泡炭酸ガス発泡硬質ポリウレタンフォーム(F2)16を製造する。公知のサンドイッチパネルの製造方法において下面材として離型シート、紙面材等を供給してその上に水発泡硬質ポリウレタンフォーム(F1)12を形成する反応性組成物を供給し、その上にフォーム(F2)16を供給する。フォーム(F1)12を形成する反応性組成物を発泡硬化させて所定厚さの水発泡硬質ポリウレタンフォーム(F1)12を積層形成し、2層構造のパネルを作製する。サンドイッチパネルの製造方法において下面材として離型シート、紙面材等を供給してその上に水発泡硬質ポリウレタンフォーム(F1)14を形成する反応性組成物を供給し、その上に前記の2層構造のパネルを、フォーム(F2)が反応性組成物に接するように供給し、フォーム(F1)14を形成する反応性組成物を発泡硬化させて所定厚さの水発泡硬質ポリウレタンフォーム(F1)14を積層形成して3層構造の複層硬質ポリウレタンフォームパネル10とする方法。
【0027】
図2は、本発明の別の複層硬質ポリウレタンフォームパネルを例示した断面図である。複層硬質ポリウレタンフォームパネル20は、厚さがt2の2枚の微細気泡炭酸ガス発泡硬質ポリウレタンフォーム(F2)16の間に厚さがt1の水発泡硬質ポリウレタンフォーム(F1)12がサンドイッチ状に積層された3層構造に形成されている。
【0028】
図2に例示された複層硬質ポリウレタンフォームパネルは、各層を構成する硬質ポリウレタンフォームパネルを作製し、接着剤で貼り合わせて製造することも可能であるが、例えば以下の方法により接着剤を使用することなく製造することができる。
(2.1)公知のサンドイッチパネルの製造方法にて紙面材を備えた所定厚さの水発泡硬質ポリウレタンフォーム(F1)12を製造する。フォーム(F1)12を型枠内において所定位置に配置し、フォーム(F1)12の両面外側の型枠により形成された空隙に(F2)16を形成する反応性組成物を供給し、反応させて(F2)16を形成すると同時にフォーム(F1)12の両面にフォーム(F2)が積層された複層硬質ポリウレタンフォームパネル20とする方法。
(2.2)公知のサンドイッチパネルの製造方法にて紙面材を備えた所定厚さの微細気泡炭酸ガス発泡硬質ポリウレタンフォーム(F2)16を製造する。公知のサンドイッチパネルの製造方法において下面材として離型シート、紙面材等を供給してその上に水発泡硬質ポリウレタンフォーム(F1)12を形成する反応性組成物を供給し、その上にフォーム(F2)16を供給する。フォーム(F1)12を形成する反応性組成物を発泡硬化させて所定厚さの水発泡硬質ポリウレタンフォーム(F1)12を積層形成し、2層構造のパネルを作製する。サンドイッチパネルの製造方法において下面材として離型シート、紙面材等を供給してその上に水発泡硬質ポリウレタンフォーム(F2)16を形成する反応性組成物を供給し、その上に前記の2層構造のパネルを、フォーム(F1)12が反応性組成物に接するように供給し、フォーム(F2)16を形成する反応性組成物を発泡硬化させて所定厚さの水発泡硬質ポリウレタンフォーム(F2)16を積層形成して3層構造の複層硬質ポリウレタンフォームパネル20とする方法。
【0029】
図3は、本発明の別の複層硬質ポリウレタンフォームパネルを例示した断面図である。複層硬質ポリウレタンフォームパネル30は、2枚の微細気泡炭酸ガス発泡硬質ポリウレタンフォーム(F2)16と3枚の水発泡硬質ポリウレタンフォーム(F1)12が、フォーム(F1)12/フォーム(F2)16/フォーム(F1)12/フォーム(F2)16/フォーム(F1)12の配置にてサンドイッチ状に積層された5層構造に形成されている。
【0030】
本発明の複層硬質ポリウレタンフォームパネルは、(図1)、(図2)及び(図3)に例示のように奇数層にて構成されていることが好ましく、最外層は同じフォームで構成されていることが好ましい。係る構成によれば、パネルの反りがより抑制され、とりわけ優れた寸法安定性を有する複層硬質ポリウレタンフォームパネルが得られる。
【0031】
上記の複層硬質ポリウレタンフォームパネルにおけるフォーム(F2)層の厚さt2は特に限定されるものではないが、5〜80mmであることが好ましく、5〜60mmであることがより好ましく、5〜40mmであることがさらに好ましい。またフォーム(F1)層の厚さt1も特に限定されるものではないが、10〜100mmであることが好ましく、10〜80mmであることがより好ましく、10〜60mmであることがさらに好ましい。
【実施例2】
【0032】
(実施例)
図2に例示した構成の複層硬質ポリウレタンフォームパネルを(2.2)に記載の方法により製造した。
【0033】
連続生産方式のサンドイッチパネルの製造装置を使用し、紙面材を備えた厚さ10mm,密度70kg/m,熱伝導率が0.0200W/m・Kの微細気泡炭酸ガス発泡硬質ポリウレタンフォーム(F2)を製造し裁断して幅1000mm長さ1800mmのパネル16とした。同様なサンドイッチパネルの製造装置を使用し、下面材として紙面材を供給してその上に樹脂微粒子分散ポリオールを使用した水発泡硬質ポリウレタンフォーム(F1)を形成する反応性組成物を供給し、その上に上記フォーム(F2)のパネル16を供給し、フォーム(F1)12を形成する反応性組成物を発泡硬化させて厚さ20mm,密度30kg/m,熱伝導率が0.0330W/m・K の水発泡硬質ポリウレタンフォーム(F1)12を積層形成し、2層構造のパネルを作製した。最初のサンドイッチパネルの製造装置を使用し、下面材として紙面材を供給してその上に微細気泡炭酸ガス硬質ポリウレタンフォーム(F2)16を形成する反応性組成物を供給し、その上に前記の2層構造のパネルを、フォーム(F1)12が反応性組成物に接するように供給し、フォーム(F2)16を形成する反応性組成物を発泡硬化させて所定厚さ10mm、熱伝導率が0.0200W/m・Kの微細気泡炭酸ガス発泡硬質ポリウレタンフォーム(F2)16を積層形成して3層構造で厚さが40mmの複層硬質ポリウレタンフォームパネル20とした。
【0034】
得られた3層構造の複層硬質ポリウレタンフォームパネル20は、平均密度が50kg/m、熱伝導率は0.0250W/m・Kであり、経時変化による反りなどの変形が発生せず、断熱性と寸法安定性に優れ、剛性が高く曲げ強度にも優れたものであった。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】本発明の複層硬質ポリウレタンフォームパネルの好適な態様を例示した斜視図
【図2】本発明の複層硬質ポリウレタンフォームパネルの別の好適な態様を例示した断面図
【図3】本発明の複層硬質ポリウレタンフォームパネルの別の好適な態様を例示した断面図
【符号の説明】
【0036】
10 複層硬質ポリウレタンフォームパネル
12 水発泡硬質ポリウレタンフォーム(F1)
16 微細気泡炭酸ガス発泡硬質ポリウレタンフォーム(F2)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
密度が20〜40kg/mの水発泡硬質ポリウレタンフォーム(F1)と密度が50〜200kg/m、平均気泡径が50μm以下の微細気泡炭酸ガス発泡硬質ポリウレタンフォーム(F2)が積層されたことを特徴とする複層硬質ポリウレタンフォームパネル。
【請求項2】
少なくとも3層以上の奇数層からなる積層構造を有し、外層構成材料が水発泡硬質ポリウレタンフォーム(F1)同士又は微細気泡炭酸ガス発泡硬質ポリウレタンフォーム(F2)同士であることを特徴とする請求項1記載の複層硬質ポリウレタンフォームパネル。
【請求項3】
前記水発泡硬質ポリウレタンフォーム(F1)の厚さをt1、前記微細気泡炭酸ガス発泡硬質ポリウレタンフォーム(F2)の厚さをt2とした場合、t1>t2であることを特徴とする請求項1又は2に記載の複層硬質ポリウレタンフォームパネル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−51180(P2009−51180A)
【公開日】平成21年3月12日(2009.3.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−222738(P2007−222738)
【出願日】平成19年8月29日(2007.8.29)
【出願人】(000003148)東洋ゴム工業株式会社 (2,711)
【Fターム(参考)】