複数の光発電領域を含む集積太陽電池を用いた太陽光パネルの製造方法およびシステム
太陽光パネル装置と製造方法。この装置は、所定厚みと開口表面領域とを含む光学的透明部材を有する。この装置は、光学的透明部材の一部に結合される太陽電池を有する。具体的な実施形態において、この太陽電池は、透明ポリマー部材と、この透明ポリマー部材の一部に備わる複数の光発電領域と、を含む。具体的な実施形態において、この複数の太陽電池は透明ポリマー部材の開口表面領域の少なくとも約10%から80%以下を占める。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は2005年7月26日に出願され、本願と同一譲受人に譲渡された、米国仮特許出願60/702728の優先権を主張し、ここに参照として本明細書に組み入れている。
【0002】
(政府援助研究又は開発に基づく発明に対する権利の陳述)
適用なし。
【0003】
(シーケンスリスティング、表、コンピュータプログラムリスト別表のCD提出の参照)
適用なし。
【0004】
(関連出願の相互参照)
本出願は、Kevin R. Gibson(ここではGibson)名で2005年4月18日に出願され、本願と同一譲受人に譲渡された、米国仮特許出願60/672815(代理人整理番号025902−000100US)の優先権を主張し、ここに参照として本明細書に組み入れている。
【0005】
本発明は一般的に太陽光エネルギー技術に関連する。とりわけ、本発明は1つ以上の基板部材に設けられた複数の光発電領域を含む太陽電池から組立てられる太陽光パネル装置の製造方法を提供する。単なる例として、本発明は複数の光発電領域を有する太陽電池に適用されるが、本発明の適用範囲はもっと広いことが理解されよう。
【背景技術】
【0006】
世界人口が増加するにつれて、工業の拡大がエネルギー消費の拡大をもたらしてきた。エネルギーは、石炭や石油を含む化石燃料、水力発電所、核燃料、およびその他から得られる。単なる例として、国際エネルギー機関は、中国やインドのような発展途上国での石油消費の増加に伴い、石油消費量の増加を見込んでいる。我々の日常生活の大部分の要素は、いくぶんかは、減少しつつある石油に依存している。時がさらに進むにつれ、「安価」で豊富な石油の時代が終わりを迎えようとしている。従って、その他のエネルギー源が開発されてきている。
【0007】
石油と共に、我々は、水力、核、および我々に必要な電気を供給する同様のものなどの便利なエネルギーに依存してきた。例として、我々が家庭や会社で必要とする電気の大部分は、再生可能なエネルギーの他に、化石燃料あるいはその他の化石燃料によってタービンを回すこと、核燃料発電所、および水力発電所、から得られる。多くの場合に、家庭と会社での電気の使用は安定し、広く使われてきた。
【0008】
最も重要な事として、地球上で発見された利用できるエネルギーの全てではないにしろ、太陽から得られている。石油のような化石燃料は、太陽に関係のあるエネルギーに由来する生物エネルギーから生み出されたものである。「太陽崇拝者」を含む人間にとって、太陽光は必要不可欠である。地球上の生命にとって、太陽は、今日の太陽エネルギーに関して、最も重要なエネルギー源と燃料であり続けている。
【0009】
太陽光エネルギーは、とても望ましい多くの特性を有している。太陽光エネルギーは、再生可能で、クリーンで、広く行き渡っている。ある開発された技術は太陽光エネルギーを捕らえ、集光し、蓄え、そしてその他の有益なエネルギー形態に変換する。
【0010】
太陽光パネルは、太陽光をエネルギーに変換する技術が開発されている。単なる例として、太陽熱パネルは太陽からの電磁放射を熱エネルギーに変換して、家庭内暖房用、工業生産用、あるいは電気を発生させるためにハイグレードタービンの運転用として用いられる。その他の例として、太陽光発電パネルは光を直接電気に変えて、様々な用途で用いられる。太陽光パネルは一般的に、相互に接続された太陽電池の列から構成される。太陽電池は連続する太陽電池を直列および/または並列にしたグループにして配置される。従って、太陽光パネルは、我々の国家や、安全保障、および利用者に利益をもたらす可能性を多大に有している。それらは、エネルギーに対するニーズを多様化し、そして石油やその他の潜在的に有害なエネルギー源に対する世界的な依存を減少させることができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
太陽光パネルは、ある用途では十分に利用されてきているが、依然としてある限界がある。太陽電池は、しばし高価である。地理的な地域によっては、政府団体から、公的な発電会社から直接電気を購入することと競合しないようにして太陽光パネルの購入に対して、財政的補助金がある。加えて、このパネルはシリコン含有ウェハ材料から構成される。このようなウェハ材料は、しばし高価であり、大規模で効率的に製造するのが難しい。また、太陽光パネルの有用性は、いくぶんかはそれほど多くない。すなわち、太陽光パネルは、しばしば光発電用シリコン材料の供給源が限られていることから、見つけだして購入することが困難である。これらのおよびその他の限界は、本明細書に記載されさらなる詳細が以下に記述されている。
【0012】
上記から、太陽電池を改善する技術が高く望まれているのがわかる。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明に従って、太陽エネルギーに関する技術が与えられる。とりわけ、本発明は、1つ以上の基板部材内に備えられた、複数の光発電領域を有する太陽電池から製造される方法および、その結果物たる太陽電池装置を提供する。単なる例として、本発明は複数の光発電領域を含む太陽電池に適用されるが、本発明はもっと広い範囲で適用性があることが理解されよう。
【0014】
具体的な実施形態において、本発明は太陽光パネルの製造方法を提供する。好ましくは、前記太陽光パネルが、物理構造物上に設置されることである。例えば、家、建物、自動車、トラック、グラウンド、あるいは他の固定されおよび/または移動できるような実在物といった構造物上である。本方法は、透明ポリマー部材を有する太陽電池を提供することを含む。好ましくは、前記透明ポリマー部材が複数の光発電領域を有しており、そして、具体的な実施形態に従って、前記光発電領域は複数のストライプ形状またはその他の形態である。太陽電池の例として、2005年6月6日にKevin R. Gibson名で出願され、本願と同一譲受人に譲渡された、米国仮特許出願60/688077(代理人整理番号025902−000200US)の優先権を主張する、2006年6月2日に出願された米国出願11/445933および11/445948(代理人整理番号025902−0002100USおよび025902−0002200USにそれぞれ該当する)に記載されていて、全ての目的で参照として本明細書に組み入れている。具体的な実施形態において、複数の光発電領域は透明ポリマー部材の開口表面領域の少なくとも約10%から約80%までを占める。この方法は、太陽電池を光学的透明部材(例、固体、光学的透明、および機械的剛性な部材であって、熱たわみ温度が100℃以上の熱可塑性プラスチックあるいはガラスのような部材)に結合して、太陽光パネルを形成する。この光学的透明部材は所定の厚みと表面領域を有している。具体的な実施形態において、この所定厚みは機械的支持構造を備えてその上の太陽電池を支持する。
【0015】
その他の具体的な実施形態において、本発明は太陽電池装置を提供する。この装置は、所定厚みと開口表面領域を含んだ光学透明な部材を有している。この装置は、光学透明な部材の一部に結合される太陽電池を有している。具体的な実施形態において、透明なポリマー部材(例えば、固形あるいは、光学透明あるいは、硬質な部材であって、熱可塑性プラスチックあるいはガラス部材のような100℃以上の熱たわみ温度を有する部材)と、この透明ポリマー部材の一部に備えられた複数の光発電領域と、をこの太陽電池は含んでいる。具体的な実施形態において、この複数の光発電領域は、透明ポリマー部材の開口表面領域の少なくとも約10%から約80%以下を占める。
【0016】
その他の具体的な実施形態において、本発明は太陽電池パネルの製造方法を提供する。この方法は、複数の太陽電池を設けることを含んでいる。それぞれの太陽電池は透明なポリマー部材を有し、複数の光発電領域を有している。好ましい実施形態において、複数の光発電領域は、透明なポリマー部材の開口表面領域の少なくとも約10%を占めており、約80%までを占めるようにすることもできる。この方法は、光学的透明部材の表面に配置される空間的な部分にそれぞれの太陽電池の位置を合わせることを含んでいる。この方法は、複数の太陽電池を光学的透明部材に結合して、1つの太陽光パネルを形成することをもまた含んでいる。光学的透明部材は、所定の厚みと表面領域を有している。所定の厚みは、その上に結合される個々の太陽電池を支えるための機械的な構造を備えている。
【0017】
具体的な実施形態において、本発明は、150℃以下の温度特性とする低温処理工程を用いた太陽光パネルの製造方法を提供する。この方法は、ポリマー材料を用いてパッケージ化された太陽電池を設けることを含んでいる。すなわち、太陽電池は透明なポリマー材料を有していて、複数の光発電領域が透明なポリマー部材と結合されることを含んでいる。具体的な実施形態において、複数の光発電領域は、透明なポリマー部材の開口表面領域の少なくとも約10%を占めており、約80%までを占めるようにすることもできる。具体的な実施形態において、透明なポリマー部材は表面領域を有し、表面領域は実質的に平らで、均一である。具体的な実施形態において、この製造方法は、太陽電池の透明なポリマー材料の表面領域を光学的透明ガラス部材へ位置合わせをして、表面領域と透明ガラス部材のガラス表面領域との間に接触領域を設けることを含んでいる。具体的な実施形態に従って、光学的透明部材は所定厚みを有し、また、表面領域を有している。好ましい実施形態において、所定厚みは、太陽電池を支えるために機械的な構造を備えている。具体的な実施形態において、この製造方法は、透明なガラス部材と透明なポリマー材料との両方もしくはそれぞれに、力(例えば、機械的な力)を加えて、接触領域に圧力をかけて第一の状態から第二の状態へ変化させることをもまた含んでいる。この製造方法は、熱処理を用いて少なくても接触領域を処理して、透明なガラス部材と透明なポリマー部材とを含むようにしてラミネートされたサンドイッチ構造を形成することおよび、接触領域を第二の状態から第三の状態へ変化させることを含んでいる。具体的な実施形態において、この製造方法は約150℃以下で熱処理を維持して、ラミネートされた構造物にして、そして接触領域を実質的に第三の状態で1つ以上のボイドの影響を受けないようにする。
【0018】
その他の実施形態において、上記の組合せによるこの方法は、接触領域を真空にして、熱処理に伴って接触領域に実質的にボイドが無いようにする。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。ここでおよび本明細書を通じて使われる「状態」という言葉は、第一の状態、第二の状態、第三の状態、あるいはその他の状態に限定されず、通常の意味で解釈されるべきである。すなわち、この状態とは、液体、気体、流体、固体、これらの組合せなどである。その他に、この状態は、具体的な実施形態に従って、積層化、非積層化、あるいはその他の状態である。具体的な実施形態において、この状態という言葉は、1つ以上のボイドまたは1つ以上のボイドが無いことである。「状態」という言葉はまた、永続状態、一時的な状態、あるいはこれらの組合せを含む一時的あるいは暫定的な状態に言及する。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0019】
さらに、本発明は、その他の太陽光パネルおよび/またはモジュールを製造する方法を提供する。この製造方法は、封止された太陽電池を設けることを含んでおり、具体的な実施形態において、その封止太陽電池は透明光学部材を有している。透明なポリマー部材は、1つ以上の光発電領域を透明なポリマー部材に結合させる。具体的な実施形態において、1つ以上の光発電領域は、少なくとも約10%の表面開口領域を占め、約100%まで占めるようにすることもできる。透明なポリマー部材は表面領域を有し、表面領域は実質的に平らで均一である。1つ以上の光発電領域は最初に封止されて、透明なポリマー部材と背面部材との間に設けられている。実施形態に従って、カバーを互いに封止することは、様々な最適の技術を用いて実現することができ、例えば、超音波溶接、振動溶接、熱処理、化学処理、のり材料、光照射(例、レーザ、ヒートランプ)、その他これらの組合せなどである。具体的な実施形態において、封止技術はBranson Ultrasonics Corporation製のIRAM200およびIRAM300と呼ばれるレーザ光源を用いるが、その他でもよい。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0020】
さらに上記実施形態について、この製造方法は、透明なポリマー部材の表面領域を覆う結合材料を設けることを含んでいる。具体的な実施形態に従って、この製造方法は、背面部材を覆う封止材料を設けることを含んでいる。1以上の実施形態において、結合材料と封止材料は同一の材料であり、別々の場所に設けられている。具体的な実施形態において、この製造方法は、結合材料と封止材料を処理して、1つ以上の光発電領域を含む太陽電池を封止する第二の封止物を作ること、また、結合材料と封止材料の間に挟みこまれた太陽電池を封止して、結合材料と封止材料を含むラミネートされた構造を作ることと、を含んでいる。
【0021】
さらなる実施形態において、本発明は、太陽光パネル(例、モジュール)の製造方法を提供する。この製造方法は、第一の封止された太陽電池を設けることを含んでいる。ここで使われる「第一の」とは、通常の意味に限定したり、解釈されるべきであることを意図しない。この製造方法は、第一の封止された太陽電池を、基礎となる基板上に設けられたそれぞれ第一と第二のバスバー部材に結合される第一の電気接続部材の少なくとも一対へ位置合わせをすることを含んでいる。この製造方法は、第一の封止された太陽電池を、第一と第二のバスバー部材の一対に、電気的に接続することを含んでいる。この製造方法はまた、第二の封止された太陽電池を設けることを含んでいる。ここで使われる「第二の」とは、通常の意味に限定したり、解釈されるべきであることを意図しない。具体的な実施形態において、この製造方法は、第二の封止された太陽電池を、基礎となる基板上に設けられたそれぞれ第一と第二のバスバー部材に結合される第二の電気接続部材の少なくとも一対へ位置合わせをすることを含んでいる。具体的な実施形態に従って、この製造方法は、第二の封止された太陽電池を、一対となる第一と第二のバスバー部材に電気的に接続することをもまた含んでいる。実施形態に従って、接続部材は、はんだバンプ、1つ以上のソケット、1つ以上のピン、1つ以上のリード線、または同様の最適な導電部材の一組とすることができる。その他の実施形態において、第一のおよび/または第二の太陽電池は置き換えられることができる。すなわち、この製造方法は、基板部材から、第一のまたは第二の太陽電池のそれぞれまたは両方を取り除くことができることを含んでおり、そして、第一のまたは第二の封止された太陽電池のそれぞれまたは両方を、第三または第四の封止された太陽電池と交換することを含んでいる。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0022】
さらにその他の実施形態において、本発明はソーラーモジュールを提供し、例えば、その他の1つ以上のモジュールと接続される独立したモジュールである。具体的な実施形態において、そのモジュールは封止された太陽電池を含んでおり、封止された太陽電池は、透明なポリマー部材と、1つ以上の光発電領域と、背面部材とを含んでいる。具体的な実施形態において、透明なポリマー部材は、実質的に平らで一様な表面領域を有している。好ましい実施形態において、1つ以上の光発電領域は、透明なポリマー部材と背面部材との間に備わる第一の封止部分によって特徴付けられる。具体的な実施形態において、ソーラーモジュールは、表面領域と背面部材とを覆って、1つ以上の光発電領域を含む太陽電池を包み込む第二の封止部分を形成すること、および封止材料の中に挟みこまれた太陽電池とともに封止材料を含んだラミネート構造を形成することを含んでいる。
【0023】
その他の具体的な実施形態において、本発明は太陽光パネル(例、ソーラーモジュール)を製造する方法を提供する。具体的な実施形態において、その方法は、透明なポリマー部材を有する封止された太陽電池を設けることを含んでいる。具体的な実施形態において、透明なポリマー部材は、1つ以上の光発電領域を透明なポリマー部材に結合させる。具体的な実施形態において、1つ以上の光発電領域は、透明なポリマー部材の少なくとも約10%の開口表面領域を占めており、約100%まで占めることができる。透明なポリマー部材は、実質的に平らで一様な表面領域を有している。1つ以上の光発電領域は、透明なポリマー部材と背面部材との間で最初に封止され、太陽電池を形成する。具体的な実施形態において、この製造方法は、透明なポリマー部材の表面領域を覆う両面テープ材料を設けることを含んでいる。単なる例として、優れた透過性を有する両面接着テープが、日東電工製のHJ-3160W、HJ-9150Wであることを含んでいる。好ましい実施形態において、この両面テープは、優れた透過性と、対候性と、耐熱性とを有し、透明材料を結合するために用いられうる。その他に、この両面テープ製品は、3MTMの光学透明接着材の8141(あるいは8141と同等のもの)を含めることができ、8141は1milで、優れた透過性を示す高性能光学透明フィルムで、タッチスクリーンディスプレイや3M社(3 -M Center, St Paul, Minnesota 55144)製の光学的透明結合を必要とするその他の製品で使用されている。具体的な実施形態において、両面テープの片側の面は、透明なポリマー部材またはガラスの表面領域のどちらかに最初に結合され、そしてその時、両面テープのもう1つの面は、まだ結合していないポリマー部材またはガラス表面に位置合わせして結合され、挟み込み構造を形成する。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。加えて、この製造方法は太陽電池の透明ポリマー部材の表面領域を、光学的に透明なガラス部材に位置合わせをして、ポリマー部材の表面領域と透明なガラス部材の表面領域との間の材料を結合する両面テープを含めた接触領域を形成する。光学的透明部材は、所定厚みと表面領域を有し、機械的構造を備えてその上の太陽電池を支える。この製造方法は、透明なガラス部材と透明なポリマー部材のそれぞれまたは両方に力を加えて、接触領域にかかる圧力を増すようにして接触領域を第一の状態から第二の状態へ変化させる。具体的な実施形態において、この製造方法は、少なくとも接触領域を処理して、透明なガラス部材と透明なポリマー部材とを含む、ラミネートされた挟み込み構造を形成することと、接触領域を第二の状態から第三の状態へ変化させることを含み、第三の状態において接触部分を、1つ以上の実質的な窪み部分の影響を受けないようにしておく。好ましい実施形態において、両面テープは、透明なガラス部材と透明なポリマー部材との間にある光学的結合材料として用いられ、太陽電池と透明なガラス部材を結合して、太陽光パネルのために使われる。
【0024】
具体的な実施形態において、本発明は太陽光パネルを提供する。このパネルは、透明なポリマー部材を有する封止された太陽電池を含んでいる。透明なポリマー部材は1つ以上の光発電領域を透明なポリマー部材に結合させる。具体的な実施形態において、1つ以上の光発電領域は、透明なポリマー部材の開口表面領域の少なくとも約10%を占めており、約100%まで占めることができる。具体的な実施形態において、透明なポリマー部材は実質的に平らで一様な表面領域を有している。具体的な実施形態において、1つ以上の光発電領域は、透明なポリマー部材と背面カバー部材との間で、最初に封止される。好ましい実施形態において、このパネルは透明なポリマー部材の表面領域を覆う材料を結合する両面テープを有している。具体的な実施形態において、このパネルは材料を結合する両面テープを覆う光学的に透明なガラス部材を有している。好ましい実施形態において、このパネルは、パネルの表面領域と透明なガラス部材との間にある材料を結合する両面テープを含んだ接触領域を有している。
【0025】
さらに、本発明は太陽光パネルを提供する。このパネルは、ターゲットボードを含んでおり、例えば、プリント回路基板、モールド部材、複合材料、多層構造物などである。具体的な実施形態において、ターゲットボードは表面領域を有し、少なくとも第一のバスバーと第二のバスバーを有している。実施形態に従って、バスバーはターゲットボードに組み込まれ、そして/または1つ以上の空間的な場所にさらされたりされうる。表面領域は(パターン化されていてもいなくても)、第一の接続部材の一対と、第二の接続部材の一対を少なくとも含んでおり、例えば、ソケットや、窪んだ接続領域や、はんだバンプや、ピンホールや、導体パッドや、埋め込み配置物や、接続領域などである。具体的な実施形態において、このパネルは第一の封止された太陽電池を、第一の接続部材の一対を通して、少なくとも第一のバスバーと第二のバスバーに結合させる。具体的な実施形態において、封止された太陽電池は、ここで述べられているものと、デザインが類似または同一である。具体的な実施形態において、このパネルは第一の封止された太陽電池を、第二の接続部材の一対を通して、少なくとも第一のバスバーと第二のバスバーに結合させる。実施形態に従って、これら太陽電池のそれぞれまたは双方は取り除かれたり移動されたりしうる。
【0026】
具体的な実施形態に従って、太陽電池組立品は、接着促進物および/または接着強化物を含んでおり、透明な部材に結合する封止された太陽電池の上側の表面上に備わる。例として、接着促進物はどれも最適な物質であり、そして/または当業者に知られているような物質でありうる。接着促進物は、透明な部材に結合する光学的に透明な結合材料に結合するその表面上に備わりうる。好ましい実施形態において、接着促進物は光学的に透明で、封止された太陽電池と光学的結合材料との間ののり材および/またはバリア層として作用する。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0027】
その他の具体的な実施形態において、太陽電池組立品は、透明なガラス板と結合する透明部材の表面の上側にテクスチャ加工面を含んでいる。1つ以上の実施形態において、表面テクスチャは既に述べられている接着促進物とともに使われうる。この表面は、適切な方法でテクスチャ加工され、実施形態に従って透明部材と光学的結合材料との間で接着を強化する。実施形態に従って、テクスチャはあるパターンか、複数のパターンか、空間的特性を変化させるようなその他の表面特性、例えば、表面荒さやデザインされたもの、でありうる。好ましい実施形態において、テクスチャ加工されおよび/またはパターン化された表面は、一般的に光学的に透明であり、そして透明なポリマー部材と光学的結合材料との間の付着性を高めることができる。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0028】
本発明によって、通常の技術以上に多くの利益が達成される。例えば、本発明に係る技術は、他の材料でも可能だがシリコン材料のような通常の技術による工程を用いて容易にできることを提供する。加えて、この方法は、通常の設備や工程に実質的な修正をすることなしに通常の技術と互換性がある。好ましくは、本発明は、改良された太陽電池を用いて、安価で扱いやすい改良された太陽光パネルを目的として提供する。そのような太陽電池は複数の光発電領域を用いており、実施形態に従って光発電領域は1つ以上の基板構造物内で封止される。好ましい実施形態において、本発明は、複数の光発電ストライプ形状物を含む複数の太陽電池を用いた方法と、完成した太陽光パネル構造物を提供する。好ましい実施形態においてはまた、1つ以上の太陽電池は、通常の太陽電池よりも単位面積当たりのシリコン量が少ない(例、80%以下、50%以下)。すなわち、実施形態に従って、通常の太陽電池よりも、モジュールレベルでその重量がだいたい同じかわずかに重い程度である。好ましい実施形態において、より強固な複数の光発電形状物を用いる本発明の太陽電池は、通常の太陽電池構造物を代替するものとして使われうる。代替として、本発明の太陽電池は、好ましい実施形態に従って、効果的な実施をするために通常の太陽電池の技術と共に用いられうる。好ましい実施形態において、本発明に係る方法とシステムは、通常の太陽電池よりもシリコン使用量が少ないことを目的として提供する。好ましい実施形態において、本発明に係る方法は、高い生産性その他をもたらす壊れにくい太陽電池である。その他の実施形態において、本発明に係る方法と構造物は、何層にも(例、2以上)封止されて、水分やその他好ましくない影響からの劣化を防ぐ光発電領域を目的として提供する。1つ以上の実施形態において、本発明はポリマー材料を保持するために低温にて設けられる方法を提供する。その温度は約175℃以下であり、好ましくは150℃以下にして、ポリマー材料と、構造物の組合せを含むその他構造物へのいかなる損害をも防ぐようにする。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。実施形態に従って、1つ以上のこれら利益が達成されうる。これらそしてその他の利益は本明細書、とりわけ以下を通してより詳細に記述されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
本発明に従って、太陽エネルギーに関する技術が提供される。とりわけ、本発明は1つ以上の基板部材内に設けられた複数の光発電領域を含む太陽電池から製造される方法と、その結果物たる太陽光パネル装置とを提供する。単なる例として、本発明は複数の光発電領域を含む太陽電池に適用されるが、本発明はもっと広い範囲で適用されることが理解されよう。
【0030】
本発明の実施形態に従う太陽電池パネルの製造方法100が、以下に説明され、図1に示されている。
1.カバーガラスを配置する(ステップ 101)。
2.表面ガラスの表面を覆うエマストラ材料(例、EVA)からなる第一層(例、液状、液状、テープ、シート、多層構造)を形成する(ステップ 103)。
3.光発電領域を含む複数の太陽電池を設ける(ステップ 105)。
4.複数の太陽電池を組み立て(ステップ 109)て、互いに結合し、エラストマ材料の第一層を覆う。
5.複数の太陽電池を覆う1つ以上の接続用バーを形成する(ステップ 111)。
6.複数の太陽電池を覆うエマストラ材料の第二の層を形成する(ステップ 113)。
7.エラストマ材料を覆う封止層を形成する(ステップ 115)。(例えば、バリア層、背面カバーシート(例、E.I. du Pont de Nemours and Company製の Dupont Tedlar(登録商標)ポリビニルフッ化物や、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)材料であるHoneywell International Inc製のAclar(登録商標)フィルム)
8.その他、必要となるステップを実行する(ステップ 117)。
【0031】
上記一連のステップは、本発明の実施形態に従う方法を提供している。図のように、この方法は、光発電材料を用いた複数の太陽電池を有する太陽光パネルを形成する方法を含むステップの組合せを用いる。その他の方法は、ここでの特許請求の範囲から離れることなく異なった手順が設けられるように、ステップが加えられたり、1以上のステップが取り除かれたり、あるいは1以上のステップが加えられることによって与えられることもできる。本発明に係る方法と、その結果の構造物とのさらなる詳細は、本明細書とりわけ以下を通して見受けられる。
【0032】
本発明に係るその他の実施形態に従う太陽電池パネル構造物の製造方法200が以下に記述され、そして図2と図2Aに図示されている。
1.カバーガラスを配置する(ステップ 201)。
2.作業台にカバーガラスを置く(ステップ 203)。
3.カバーガラスを清掃する(ステップ 205)。
4.カバーガラスの上面を覆うようにして、エラストマ材料(例えば、EVA)の第一の層を載せて形成する(ステップ 207)。
5.エラストマ材料の第一の層を処理する(ステップ 209)。(あるいは、エマストラ材料の第一層を、実質的に均一となるように加工、密集化、そしてテクスチャ加工する)。
6.光発電領域を含む複数の太陽電池を設ける(ステップ 211)。
7.エマストラ材料の第一の層を覆うようにして、複数の太陽電池を集めて(ステップ 213)、それぞれの太陽電池を結合する。
8.複数の太陽電池を覆うようにして、1つ以上の接続バーを形成する(ステップ 215)。
9.複数の太陽電池を覆うようにして、エラストマ材料(例えば、EVA)の第二の層を載せて形成する(ステップ 217)。
10.第二の層のエマストラ材料を処理する(ステップ 219)。
11.エマストラ材料の上に封止層(例えば、バリア層、背面カバーシート(例、E.I. du Pont de Nemours and Company(製のDupont Tedlar(登録商標)フッ化ビニル樹脂(PFV)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)材料であるHoneywell International Inc製のAclar(登録商標)フィルム)を形成する(ステップ 221)。
12.必要に応じてその他のステップを実行する(ステップ 223)。
【0033】
上記工程は本発明の実施形態に従った方法を提供する。図示のように、この方法は、発電材料の領域を用いる複数の太陽電池を有する太陽光パネルを形成する方法を含むステップを組合せている。その他の方法は、ステップが加えられたり、1つ以上のステップが取り除かれたり、ここでの特許請求の範囲内で異なった工程が1つ以上備わるようにすることもできる。本発明の方法と、その結果の構造物のさらなる詳細は、本明細書を通して記述され、とりわけ以下に記述されている。
【0034】
その他の具体的な実施形態において、温度特性が170℃以下の低温熱処理工程を用いて、太陽光パネルを製造する方法(ステップ 250)を備える(参照 図2A)。
1.透明ポリマー材料に結合する複数の光発電領域を含む太陽電池を設ける(ステップ 251)
2.この太陽電池の透明ポリマー部材の表面領域を光学的透明ガラス部材に位置合わせする(ステップ 253)。
3.具体的な実施形態に従って、所定厚みと表面領域を有する透明ガラス部材のガラス表面領域とこの太陽電池の表面領域との間で接触領域を形成する(ステップ 255)。
4.透明ガラス部材と透明ポリマー部材のどちらかあるいは両方に力(例、機械的)を加えて(ステップ 257)、接触領域での圧力を増して第一の状態から第二の状態へ変化させる。
5.熱処理を用いて少なくとも接触領域を処理して(ステップ 259)、透明ガラス部材と透明ポリマー部材を含むラミネートした挟み込み構造を形成し、接触領域を第二状態から第三の状態へ変化させる。
6.170℃以下で熱処理を維持して(ステップ 261)、ラミネート構造を形成して、接触領域を第三の状態において実質的に1つ以上の欠陥が無いようにする。
7.接触領域を真空にして(ステップ 263)、接触領域を熱処理の時に実質的に欠陥が無いようにする。
8.必要なその他のステップを行う(ステップ 265)
【0035】
上記ステップの手順は、本発明の実施形態に従った方法を提供する。図のように、この方法は、光発電材料領域を用いた複数の太陽電池を有する太陽光パネルを形成する方法を含むステップを組み合わせて行う。他の方法は、ここでの特許請求の範囲から離れることなく異なった手順において、ステップが加えられ、1つ以上のステップが取り除かれ、あるいは1つ以上のステップが備えられるようにして与えられうる。本発明とその結果の構造物のさらなる詳細は、本明細書を通じて、とりわけ以下で見られるであろう。
【0036】
図3は、本発明の実施形態に従った太陽電池300の模式図である。この図は、単なる例であって、ここでの特許請求の範囲を過度に限定すべきではない。当業者は、多くの変形、代替、修正を思いつくことができるであろう。図のように、太陽電池300は開口領域301を含んでおり、開口領域301は太陽光305として電磁波放射線を受ける。この太陽電池はしばしば台形であったり、円形あるいはこれらの組合せなどの他の形状もありうる。図のように、この太陽電池は、第一の電気接続領域309と、第二の電気接続領域307とを含む。それぞれの電気接続領域は、その他の太陽電池、あるいはパネル内で互いに太陽電池を結合するバス構造物と結合し、このことは本明細書とりわけ以下に記述されている。
【0037】
図4は、本発明の実施形態に従った太陽電池400の簡易的な断面図である。この図は、単なる例示であって、ここでの特許請求の範囲を過度に狭めるべきものではない。当業者は、多くの変形、代替、修正を思いつくことができるであろう。図のように、この装置は、表面部分と背面部分とを含む背面カバー部材401を有している。背面カバー部材はまた、バスバーのような電気的導体403や、複数の光発電領域を配置するために、複数の空間的な場所を有している。
【0038】
好ましい実施形態において、この装置は、複数の光発電ストライプ形状物405を有しており、それぞれの光発電ストライプ形状物405は、背面カバー部材の表面部分の上に配置される。好ましい実施形態において、複数の光発電ストライプ形状物は、動作して光を電気エネルギーに変換する光発電空間領域の上の累積部分に一致する。他の例として、それぞれの光発電ストライプ形状物は、単結晶シリコン、多結晶シリコン、アモルファスシリコン、CIS、CdTe、あるいはナノ構造材料から選ばれた材料から作られる。それぞれのストライプ形状物および/または発電領域は、n型やp型のようなアクティブな接合領域を有し、実施形態に従って電磁放射を利用して電流を生じさせる。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0039】
封止材料(図示せず)は、背面カバー部材の一部を覆っている。すなわち、封止材料は、複数の光発電ストライプ形状物と、背面カバーの配置領域と、電気部材とを覆うようにして形成する好ましい実施形態において、この封止材料は、用途に応じて単層、複層、あるいは層の一部にすることができる。
【0040】
具体的な実施形態において、正面カバー部材421は、封止材料と結合される。すなわち、正面カバー部材は、封止材料を覆って、少なくとも背面カバーと、バスバーと、複数の光発電ストライプ形状物と、封止材料と、そして正面カバー部材とを含んだ複層構造物を形成する。好ましい実施形態において、この正面カバーは1つ以上の集光素子423を含んでおり、集光素子423は、複数の光発電ストライプ形状物上に太陽光を集光する(例えば、単位面積あたりで強めるように)。すなわち、それぞれの集光素子は、それぞれ少なくとも1つの光発電ストライプ形状物と、個別に結合される。
【0041】
この背面カバー、バスバー、太陽電池ストライプ形状物、封止材料、および正面カバーの組立品上に、背面カバー部材と正面カバー部材の周辺領域の少なくとも1つに沿って接触領域が設けられている。実施形態に従って、それぞれのストライプ形状物あるいは、いくつかのストライプ形状物の数組を取り囲むようにして、接触領域が設けられる。この装置は、封止領域を有し、背面カバー部材と正面カバー部材とから個別の太陽電池を形成するために、少なくとも接触領域上に設けられる。この封止領域は、天候、機械の操作、環境状態、そして太陽電池の品質を低下させるその他の影響のような外的要因から影響を受けないようにして、光発電ストライプ形状物を含むアクティブな領域を一定の状態に保つ。加えて、この封止領域および/または封止部材(例、2つの基板)は、この太陽電池に関するある光学的特性を保護し、またバスバーや電気接続部材などのような電気導電部材を保持する。もちろん、その他の実施形態に従って、封止部材を用いて達成されるその他の利益がありうる。
【0042】
好ましい実施形態において、全ての光発電空間領域は、背面カバー部材の表面部分よりも小さい空間領域を占めている。すなわち、全ての光発電空間領域は、所与の太陽電池の大きさに対して通常の太陽電池よりもシリコン使用量が少ない。好ましい実施形態において、全ての光発電空間領域は、個々の太陽電池に対して、背面カバーの表面部分の約80%以下を占める。実施形態に従って、光発電空間領域は、背面カバーの表面部分または太陽電池の所与の部分の約70%以下、あるいは60%以下、あるいは50%以下を占めてもよい。もちろん、その他の実施形態に従って、その他のパーセンテージがありうる。ここで、”正面カバー部材”と”背面カバー部材”という言葉は、図示の目的で与えられたものであり、具体的な実施形態に従った空間的な配置に関する特定の構造に特許請求の範囲を限定する意図はない。この太陽電池のさらなる詳細は、本明細書を通じて、とりわけ以下で見ることができる。
【0043】
図5は、本発明の実施形態に従う太陽電池500の簡易的な断面図である。この図は、単なる例であって、ここでの特許請求の範囲を過度に限定してはならない。当業者は多くの変形、代替、修正、を思いつくことができるであろう。本図で参照番号が使われるが、ここでの特許請求の範囲を限定する意図は無い。図に示されるように、この太陽電池は背面カバー401を含み、背面カバー401は複数の電気的導体403を有している。背面カバーはまた複数の光発電領域405を含んでいる。それぞれの光発電領域は集光素子423と結合し、集光素子423は正面カバー部材421に備えられる。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0044】
図6は、本発明のその他の実施形態に従う太陽電池600の簡易的な断面図である。この図は単なる例であって、ここでの特許請求の範囲を過度に限定してはならない。当業者は多くの変形、代替、修正を思いつくことができよう。本図で参照番号が使われるが、ここでの特許請求の範囲を限定する意図は無い。図で示されるように、この太陽電池は背面カバー401を含み、背面カバー401は複数の電気的導体403を有している。背面カバーは、複数の光発電領域405もまた含んでいる。それぞれの光発電領域は、上部カバー部材421上に設けられている集光素子423と結合する。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。これらの太陽電池を使って太陽光パネルを製造する方法の具体的な詳細については、本明細書とりわけ以下で見られる。
【0045】
図7は、本発明の実施形態に従う太陽光パネル用の光学的透明部材700の簡単な側面図である。この図は、単なる例であって、ここでの特許請求の範囲を過度に限定すべきものではない。当業者は多くの変形、代替、修正を思いつくことができよう。図のように、この光学的透明部材700は、側面図701および正面図または背面図703において、図示されている。この側面図は、ある厚みを有する部材を示しており、この厚みは、具体的に実施形態において、約1/8インチ以下から約1/4以上インチまでの範囲を有することができる。他に、この厚みは、約3/8インチなどにできる。もちろん、この厚みは、具体的な用途に依存している。加えて、この部材はしばし光学的透明材料から作られ、光学的透明部材は、単一材料、複合材料、複層、あるいはこれらなどの組合せから構成されうる。単なる例として、光学的透明材料は、AFG Industries製のRrystal Klear(登録商標)と呼ばれる光学ガラスであるが、その他もありうる。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0046】
図のように、この光学的透明部材は、長さと、幅と、上記の厚みを有している。この部材は、具体的な実施形態に従って、約12インチから130インチ以上までの範囲
の長さを有している。この幅は、具体的な実施系に従って、約12インチから96インチ以上の範囲を有する。この部材は、本発明の実施形態に従って、複数の太陽電池のうちの1つに向かう太陽光の「開口」としての役割をする。図のように、この部材は、本発明の実施形態に従う太陽光パネルを製造するための出発点としての役割を果たす。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0047】
図8は、本発明の実施形態に従う太陽光パネル800の正面図と側面図である。この図は単なる例であって、ここでの特許請求の範囲を過度に限定すべきものではない。当業者は、多くの変形、代替、修正を思いつくことができるであろう。図のように、側面図には光学的透明部材807が含まれていて、光学的透明部材は複数の太陽電池811と結合するポリマー結合材料809と結合する。正面図は、複数の太陽電池805と光学的透明材料801を示している。もちろん、当業者は、多くの変形、修正、代替を思いつくことができるであろう。本太陽光パネルのさらなる詳細とその製造方法は、本明細書とりわけ以下で見られる。
【0048】
具体的な実施形態において、本発明に係る方法と構造は、両面テープのようなポリマー結合材料809を含んでいる。このテープは、具体的な実施形態に従って厚みと、長さと、幅とに特徴を有している。このテープは、具体的な実施形態に従って、約380nmから780nmの範囲の波長に対して98%または99%以上の透過性の特徴を有している。具体的な実施形態において、このテープは機械的に太陽電池と光学的透明部材とを結合するために使われうる。実施形態に従って、このテープは、滑らかさと、テクスチャ加工と、あるいは光学的透明部材によって特徴付けられる荒さ面と、を目的とした結合材料として使われる。このましい実施形態において、この光学的結合材料は平らであり、内部反射を減少させている。具体的な実施形態において、本発明の方法と構造は、透明なポリマー材料の表面を覆う両面テープ結合材料を提供する。具体的な実施形態において、このテープは、約1%以下のヘイズレベルを有している。加えて、このテープは、具体的な実施形態に従って、高温と、高湿と、紫外線とに対する耐性を有する。このテープはまた、具体的な実施形態に従って、実質的に分子レベルの混入の影響を受けない。単なる例として、優れた透過性を有する両面粘着テープは、日東電工製のHJ-3160W、HJ-9150W、HJ-3160W、HJ-9150Wを含んでいる。好ましい実施形態において、このテープは、優れた透過性と、耐候性と、耐熱性とを提供し、透明部材を結合するために用いられる。その他に、このテープは3M(登録商標)製のOptically Clear Adhesive 8141(あるいは、これと同等のもの)を含めることができ、この製品は1.0milで、優れた透過性と粘着性を与える優秀な透明粘着フィルムであって、タッチスクリーンディスプレイや、光学的透明な結合を要求するその他の用途に使われる、3M社(3 -M Center, St Paul, Minnesota 55144.)製の製品である。好ましい実施形態において、このテープは最終的な接触面を提供し、実質的に気泡(例、すきま)、ほこり、ゲル、そして光学的ひずみをもたらすその他の欠陥の影響を受けないようにしている。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0049】
図9から図16は、本発明の実施形態に従う太陽光パネルを製造する方法を示す簡易的な図である。これらの図は、単なる例であって、ここでの特許請求の範囲を過度に限定してはならない。当業者は、多くの変形、代替、修正を見つけることができるであろう。図示のように、この方法は、光学的透明部材であるカバーガラスを設けることにより開始する。この光学的透明部材は、適した特性を有しており、とりわけ以下に記述される。
【0050】
すなわち、この部材はある厚みを有していて、実施形態に従って約1/8インチ以下から約1/4インチ(あるいは3/8インチ)の範囲である。もちろん、この厚みは、この具体的な用途に従っている。加えて、この部材は、しばし光学的透明部材から作られ、単一材料、複合材料、複層、あるいはこれらの組合せなどから構成されうる。単なる例として、この光学的透明部材は、AFG Industries製のKrystal Klear(登録商標)と呼ばれる光学ガラスであるが、その他でもよい。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0051】
図のように、この光学的透明部材は、上述のように長さと、幅と、厚みとを有している。この部材は、具体的な実施形態に従って約12インチから約130インチ以上の範囲の長さを有している。この幅は、具体的な実施形態に従って約12インチから約96インチ以上の範囲を有している。この部材は、本発明の実施形態に従う複数の太陽電池のうちの1つに太陽光が向けられる開口としての役目をする。図のように、この部材は、本発明の実施形態に従う太陽光パネル製造の開始点としての役割をする。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0052】
図のように、この部材は作業台911上に備えられる。この作業台は、この部材を加工するのに適した場所である。この作業台は、テーブルあるいは、クラスターツールのような道具である。このテーブルまたは道具は、クリーンルームあるいはその他適した環境の中で使われる。単なる例として、この環境は、10000クラス(ISO Class 7)クリーンルームあるいはそれよりも良い環境が好ましい。もちろん、当業者は多くの変形、代替、修正を思いつくことができるであろう。
【0053】
実施形態に従って、このカバーガラスが加工される。すなわち、このカバーガラスは清掃処理、あるいはその上のほかの層を形成する準備として最適となるその他の処理に従う。具体的な実施形態において、この方法は超音波浴での処理を用いてカバーガラスを清掃する。その他に、やわらかい布でふき取るなどの別の処理も使われうる。カバーガラスの表面は、具体的な実施形態に従って、油などの粒子およびその他の汚染物の影響を受けない。もちろん、当業者は多くの変形、代替、修正を思いつくことができるであろう。
【0054】
今、図10を参照して、この方法は、カバーガラスの表面を覆う封止材料(第一の層)を形成する。この図は、単なる例であって、ここでの特許請求の範囲を過度に限定してはならない。当業者は多くの変形、代替、修正を思いつくことができるであろう。ここで使われる「第一の」および「第二の」という言葉は、いかなる方法に限定するつもりはなく、そして単に参照するために使われている。この封止材料は、カバーガラスの表面を覆うEVAのような封止材料の第一の層を積み上げて設けることが好ましい。具体的な実施形態において、封止材料は紫外線安定性を有する適切なポリマー材料である。単なる例として、封止材料は熱可塑性のポリウレタン材料であり、ドイツのBayer Material Science AG製のDesmopan(登録商標)フィルムを含む、VistasolarのETIMEX(登録商標)と呼ばれるフィルムのような材料であるが、その他でもよい。このような封止材料のその他の例としては、米国デラウェア州のDuPont製Elvax(登録商標) EVAであるが、その他でもよい。その他に、この材料はポリビニルブチラール(一般に「PVB」と呼ばれる)であり、それは、結合性、光学的透明性、粘着性、強靭性、柔軟性、そして場合によりその他の特性を必要とする用途に一般的に用いられる樹脂である。実施形態に従って、PVBはブタナール反応によるポリビニールアルコールから生成される。この封止材料は、具体的な実施形態に従って、キュア(例えば、熱溶解または架橋結合)されるのが好ましい。好ましい実施形態において、封止材料は望ましい光学的特性を有している。封止材料は、その他の実施形態に従ったある装置の要素から、水分および/またはその他の汚染要因の影響を受けないようにする保護能力を有している。封止材料は、具体的な実施形態に従って、充填材であり、または充填材料として働きうる。具体的な実施形態において、この封止材料は、約1.45以上の範囲の屈折率を有する。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。実施形態に従って、封止材料は、封止材料のどちらかの面に設けられた異なる材料の間で熱親和性を備えている。
【0055】
図11を参照して、この方法は、光発電領域1101を含む複数の太陽電池を設けている。この図は単なる例であって、ここでの特許請求の範囲を過度に限定してはならない。当業者は多くの変形、代替、修正を思いつくことができるであろう。それぞれの太陽電池は、具体的な実施形態に従う複数の光発電領域および/またはストライプ形状物を含む。この方法は複数の太陽電池を組立てて、太陽電池を互いに結合させて封止材料の上に置かれた複層構造を形成する。図のように、この光学的透明部材は開口としての役割をし、太陽電池の開口領域に結合する。好ましい実施形態において、それぞれの太陽電池は、機械的自動位置合わせ機構、電気的に結合する装置、あるいはそれぞれの太陽電池の物理的位置を透明部材の間の空間的な位置に実質的に固定させるその他の装置によって、互いに位置合わせされる。機械的位置合わせ機構は、実施形態に従って、それぞれの太陽電池あるいは太陽電池の他の部分での電気接続の一部である。具体的な実施形態において、自動位置合わせ機構は電気的接続の鍵となり、電池間の極性は常に問題なく組立てられるように調整される。自動位置合わせ機構は、太陽電池の中に、「実矧ぎ継ぎ」、刻み目と突起、あるいはその他の構成で設計される。太陽電池は互いに隣り合う位置に置かれ、位置合わせ機構が互いの太陽電池を結合する。もちろん、当業者は多くの変形、修正、代替を思いつくことができるであろう。
【0056】
具体的な実施形態において、この発明の方法と構造物はポリマー結合材料を含んでおり、それは両面テープあるいは同等のものである。このテープは、実施形態に従って、厚みと、長さと、幅とに特徴を有する。このテープは、実施形態に従って、機械的に頑丈であり、両面に粘着物を含んでいる。このテープは、実施形態に従って、約98%あるいは99%の透明性に特徴を有し、また約380nmから780nmの範囲の波長に対してより優れている。具体的な実施形態において、このテープは太陽電池を光学的透明部材に機械的に結合するために用いられる。実施形態に従って、このテープは、光学的透明部材を特徴付ける平滑面と、テクスチャ加工と、表面粗さを目的とした結合材料として使われる。好ましい実施形態において、この光学的透明部材は平らであり、内部反射を減少させる。具体的な実施形態において、本発明の方法と構造物は、透明なポリマー部材の表面領域の上に置かれて材料を結合する両面テープを設けている。具体的な実施形態において、このテープはヘイズレベルが約1%以下である。加えて、このテープは、具体的な実施形態に従って、高温高湿および紫外線に対して耐性を有する。このテープはまた、具体的な実施形態に従って、粒子状の不純物が実質的に無い。単なる例として、優れた透明性を有する両面コート粘着テープは、日東電工製のHJ-3160W、HJ-9150W、HJ-3160W、HJ-9150Wを含んでおり、これらは優れた透明性を有する両面コート粘着テープである。好ましい実施形態において、このテープは、優れた透過性と、耐候性と、耐熱性を有し、透明結合材料として用いられる。その他に、この両面テープ製品は、3MTMの光学透明接着材の8141(あるいは8141と同等のもの)を含めることができ、8141は1milで、優れた透過性を示す高性能光学透明フィルムで、タッチスクリーンディスプレイや3M社(3 -M Center, St Paul, Minnesota 55144)製の光学的透明結合を必要とするその他の製品で使用されている。好ましい実施形態において、このテープはまた、泡(例、欠陥)、ほこり、ゲル、およびその他の光学的ひずみを生じうる不完全なものが実質的に無いような接触面を設ける。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0057】
具体的な実施形態において、図12に示されるように、この方法はラミネート装置を用いて複層物をラミネートすることを含んでいる。この図は単なる例であって、ここでの特許請求の範囲を過度に狭めるべきではない。当業者は、多くの変形、代替、修正を思いつくことができるであろう。すなわち、具体的な実施形態に従って、この複層物は、必要的に互いに層を結合してラミネートするのに最適な条件および処理に従う。単なる例として、EVAラミネート材料および/または封止材料中の架橋ポリマーは、具体的な実施形態に従って、約10分から15分の間、少なくとも150℃の温度で熱せられて、キュアする。図のように、それぞれの太陽電池は、具体的な実施形態に従って、透明部材の表面上に実質的に固定される。もちろん、当業者は多くの変形、修正、代替を思いつくことができるであろう。
【0058】
図13を参照して、この方法は、1つ以上の太陽電池の間に電気接続部1301を設けることを含んでいる。すなわち、それぞれの太陽電池は、具体的な実施形態に従って、直列および/または並列で互いに接続されている。好ましい実施形態において、この方法は、第一の太陽電池、第二の太陽電池、第Nの太陽電を直列に接続し、これにより最後の太陽電池がパネル上に組立てられる。太陽電池の第一の電気接続部は、直列にして隣の太陽電池の第二の電気接続部と接続される。好ましい実施形態において、この電気接続部は、第一の電気接続部と隣り合う太陽電池の第二の電気接続部とにわたって、ワイヤーあるいは金属ストライプを取り付けることによって形成される。このワイヤーあるいは金属ストライプは、太陽電池の電気接続部の両端に半田付けされる。その他に、このワイヤーまたは金属ストライプを太陽電池の電気接続部に取り付けるために、導電性エポキシ材料あるいは導電性接着剤を用いるようなその他の処理も使われうる。もちろん、当業者者は多くの変形、修正、代替を思いつくことができるであろう。
【0059】
具体的な実施形態において、この方法は、図14に模式的に示されるように、堆積1401により、複数の太陽電池の上に封止材料の第二の層を形成する。この封止材料は、具体的な実施形態に従って、電気接続部の上に封止材料を堆積することによって設けられるのが好ましく、あるいは太陽電池の背面領域の上に設けられるのが好ましい。具体的な実施形態において、この封止材料は、高い電気絶縁性と、低い水分吸着性と、そして優れた温度安定性とを有するシリコーン材料が適している。その他の材料は、具体的な実施形態に従って、パリレンに基づいた材料を含みうる。単なる例として、この封止材料は、OR−3100と呼ばれる米国Dow Corningの低粘度封止材料のようなものがあるが、その他でも良い。この封止材料は、具体的な実施形態に従って、キュアされるのが好ましい。図のように、この封止材料は、実施形態に従って、電気的接続部の近辺の領域を占める。その他に、この方法は、具体的な実施形態に従って、第二のエラストマ材料の上に封止材料の層を形成する。もちろん、当業者は多くの変形、修正、代替を思いつくことができるであろう。
【0060】
今、図15および図16を参照して、この方法は電気的接続部材の上に1つ以上の接続ボックス1501を設ける。この方法はまた、複数の太陽電池を含む光学的透明部材の端または側面に、1つ以上のフレーム部材1601を取り付ける。具体的な実施形態において、この接続ボックスは、このモジュールと他のモジュールあるいは電気負荷と電気的に接続するために用いられる。この接続ボックスは、外部ワイヤー用の接続端と、モジュール内の太陽電池とつながる内部の電気リード線用の接続端を含んでいる。この接続ボックスは、モジュールが陰にされたときに、モジュールを保護するために用いられるバイパスダイオードもまた内部に有している。この接続ボックスは、モジュールの背面または側面に置かれて、相互に直列に接続された太陽電池の最初の電池と最後の電池に接続して、容易に利用される。この接続ボックスは、RTVシリコンを用いたモジュールに取り付けられ、またはこのモジュールに封止される。単なる例として、タイコエレクトロニクスのSOLARLOK(登録商標)相互接続システムは、接続ボックスと相互接続材料とを備えて使用されうるが、その他でもよい。このモジュールフレームは、容易に積み重ねられたりできるようにするため、および電気グランドや機械的支持のために、モジュールの側面に取り付けられる。好ましい実施形態において、このフレームは、ある長さに切断した押出し成形アルミニウムから作られる。二つのフレームは、ねじ穴を設けるために、さら穴を有している。残りの2つのフレームは、ネジを締めるために、あらかじめ空けられた穴あるいは空洞面を有する。この押出しアルミニウムはラミネート材料を捕らえるように設計された溝を含んでいる。発泡体がモジュールの端の周りに置かれ、そしてその時に、押出しアルミニウムの溝がその発泡体の上で押される。全ての4つの側面が適切な位置にされたとき、それぞれの端で2つのねじが押し入れられて、フレーム同士で支えあう。その他の実施形態において、このフレームは、金属支持構造物による、あるいはこれによることなく加工されたポリマー材料によって設けられる。図のように、実施形態に従うこの方法によって、封止ざれた背面領域に特徴を有する太陽電池のある背面領域があらわにされる。もちろん、当業者は多くの変形、修正、代替を思いつくことができるであろう。
【0061】
上記ステップの手順は、本発明の実施形態に従った方法を備えている。図のように、この方法は、光発電材料領域を用いた複数の太陽電池を有する太陽光パネルを形成する方法を含むステップの組合せを用いる。その他の方法は、ステップが加えられ、1つ以上のステップが取り除かれ、あるいは1つ以上のステップがここでの特許請求の範囲から離れずに加えられることによって与えられうる。
【0062】
図17から図21は、本発明の実施形態に従った太陽光パネルを組立てるその他の方法を示す簡易的な図である。これらの図は、単に例であって、ここでの特許請求の範囲を過度に限定してはならない。当業者は多くの変形、代替、修正を思いつくことができるであろう。図のように、この方法は、光学的透明部材のカバーガラス183を設けることによって開始する。この光学的透明部材は、適切な特性を有しており、詳細が以下に記述されている。
【0063】
すなわち、この部材は、ある厚みを有しており、具体的な実施形態に従って、それは約1/8インチ以下から約1/4インチ(あるいは3/8インチ)以上の範囲である。もちろん、この厚みは具体的な用途に依存する。加えて、この部材は光学的透明材料から作られていて、単一材料、複合材料、複層、あるいはこれらなどの組合せから作られる。単なる例として、この光学的透明材料は、AFG Industries製のKrystal Klear(登録商標)と呼ばれる光学ガラスであるが、その他でもよい。
【0064】
また、図のように、この光学的透明部材は、長さと、幅と、前述の厚みを有している。この部材は、具体的な実施形態に従って、約12インチから130インチ以上の範囲の長さを有している。この幅は、具体的な実施形態に従って、約12インチから96インチ以上の範囲である。この部材は、本発明の実施形態に従って、複数の太陽電池のうちの1つに太陽光が向けられる「開口」としての役割をする。図のように、この部材は、本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを製造する始点としての役割をする。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0065】
具体的な実施形態において、この部材は作業台の上に置かれる。この作業台はこの部材を加工するのに最適な場所である。この作業台は、クラスターツールあるいは同様のテーブルまたはツールである。このテーブルまたはツールは、クリーンルームまたはその他の適した環境の中に置かれる。単なる例として、この環境は、クラス10000(ISO Class 7)のクリーンルームかそれ以上が好ましいが、その他でもよい。もちろん、当業者は多くの変形、代替、修正を思いつくことができるであろう。
【0066】
実施形態に従って、このカバーガラスが加工される。すなわち、このカバーガラスは、清掃処理またはその他の層を製造するための準備となるその他の適した処理に従う。具体的な実施形態において、この方法は、超音浴処理を用いてカバーガラスを清掃する。その他に、リント布を用いてガラスを拭うようなその他の処理も用いられうる。このカバーガラスの表面は、具体的な実施形態に従って、油のような粒子やその他の不純物がない。もちろん、当業者は容易に多くの変形、代替、修正を思いつくことができるであろう。
【0067】
再び図17を参照して、この方法は、太陽電池装置170を設ける。この太陽電池装置は、パッケージ化された装置である。具体的な実施形態において、この太陽電池装置は、透明なポリマー部材に結合する複数の光発電領域を含む。具体的な実施形態において、複数の光発電領域は、透明なポリマー部材の開口表面領域の少なくとも約10%から約80%までを占める。具体的な実施形態において、この透明ポリマー部材は表面領域を有し、この表面領域は実質的に平らで均一である。太陽電池の例は、本願と同一譲受人に譲渡され、ここにすべての目的で参照として本明細書に組み入れている、Kevin R. Gibson名で2005年6月6日に出願された米国仮特許出願60/688077(代理人整理番号025902−000200US)の優先権を主張する、2006年6月2日に出願された米国出願番号11/445933および11/445948(それぞれの代理人整理番号が025902−0002100USおよび025902−0002200US)の中に記載されている。好ましい実施形態において、この太陽電池装置は複数の光発電領域を含む。
【0068】
今、図18を参照して、この方法は、カバーガラスの表面の上に、封止材料(第一の層)181を形成する。この図は、単に例であって、ここでの特許請求の範囲を過度に限定すべきではない。当業者は容易に、多くの変形、代替、修正を思いつくことができるであろう。ここで使われる「第一の」および「第二の」という言葉は、いかなる方法において限定する意図はなく、また、単に参照する目的で使われる。この封止材料は、カバーガラスの表面の上に封止材料(例、EVA)の第一の層を堆積して設けるのが望ましい。具体的な実施形態において、この封止材料は紫外線に対して安定性を有するポリマー材料が適している。単なる例として、この封止材料は、ドイツのBayer Material Science製のDesmopan(登録商標)フィルムを含めたVistasolar製のETIMEX(登録商標)のような熱可塑性ポリウレタンであるが、その他でもよい。このような封止材料のその他の例として、米国デラウェア州のデュポン製のElvax(登録商標)EVAがある。その他に、この材料はポリビニルブチラール(一般的にPVBと呼ばれる)であり、これは、結合、光学的透明性、粘着、強靭、柔軟性、およびその他の特性を必要とする用途に通常用いられる樹脂である。実施形態に従って、PVBはしばしばブタナール反応によるポリビニールアルコールから作られる。この封止材料は、実施形態に従って、キュア(例、熱溶解または架橋処理)されるのが好ましい。好ましい実施形態において、この封止材料は、望ましい光学的特性を有している。この封止材料は、その他の実施形態に従って、あるデバイス素子から水分および/またはその他の不純物の影響を受けないようにする保護性能を有する。この封止材料は、具体的な実施形態に従って、充填材料であり、または注入材料として作用する。具体的な実施形態において、この封止材料は、約1.45以上の範囲の屈折係数を有している。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。実施形態に従って、この封止材料は、封止材料の両面に設けられた異なる材料の間で熱親和性をもまた備えている。
【0069】
再び図18を参照して、この方法は、光発電領域を含む複数の太陽電池170を設ける。この図は単に例であって、ここでの特許請求の範囲を過度に限定すべきではない。当業者は、多くの変形、代替、修正を思いつくことができるであろう。それぞれの太陽電池は、具体的な実施形態に従って、光発電領域および/またはストライプ形状物を含んでいる。この方法は複数の太陽電池を組立て、この太陽電池は封止材料の層の上で互いに結合されて複層構造を形成している。図のように、この光学的透明部材は開口としての役割をし、光学的透明部材は太陽電池の開口領域と結合する。好ましい実施形態において、それぞれの太陽電池は、機械的自動位置合わせ機構、電気的接続装置、あるいはそれぞれの太陽電池の物理的位置を透明部材の領域の間の空間的な位置に実質的に固定させるその他の装置によって、互いの太陽電池が位置合わせされる。この機械的位置合わせ機構は、具体的な実施形態に従って、それぞれの太陽電池上の電気的接続の一部であり、あるいは太陽電池のその他の部分である。具体的な実施形態において、この自動位置合わせ機構は、電気的相互接続の鍵となって、電池間の極性が常に問題なく組み立てられるように合わせている。この自動位置合わせ機構は、「実矧ぎ継ぎ」、きざみと突起、あるいはその他の構成で太陽電池の中に設計されている。この電池は、互いに隣り合うように置かれ、このアライメントによって互いに結合する。もちろん当業者は、多くの変形、修正、代替を思いつくことができるであろう。
【0070】
具体的な実施形態において、この方法と構造物は、両面テープあるいは同様な物のポリマー結合材料を含む。すなわち、結合材料181は両面テープである。このテープは、具体的な実施形態に従って、厚みと、長さと、幅とに特徴を有する。このテープは、具体的な実施形態に従って、機械的に硬質で、両面に粘着物を含んでいる。このテープは、具体的な実施形態に従って、約380nmから約780nmの範囲の波長に対して約98%あるいは99%以上の透過率によって特徴付けられている。具体的な実施形態において、このテープは、機械的に太陽電池を光学的透明部材に結合するために用いられる。実施形態に従って、このテープは、平面、テクスチャ加工、あるいは光学的透明部材の特性を示す表面粗さのための結合材料として用いられる。好ましい実施形態において、この光学的透明部材は内部反射を減少させるために平たくなっている。好ましい実施形態において、本発明の方法と構造物は、透明ポリマー部材の表面領域の上に両面テープ結合材料を設ける。具体的な実施形態において、このテープはヘイズレベルが約1%以下である。加えて、このテープは、実施形態に従って、高温硬質、および紫外線に対して耐性を有する。このテープは、実施形態に従って、実質的に粒子状の不純物が無い。単なる例として、優れた透過性を有する両面接着テープが、日東電工製のHJ-3160W、HJ-9150Wであることを含んでいる。好ましい実施形態において、このテープは、優れた透過性と、耐候性と、耐熱性とを有し、透明材料を結合するために用いられる。その他に、この両面テープ製品は、3MTMの光学透明接着材の8141(あるいは8141と同等のもの)を含めることができ、8141は1milで、優れた透過性を示す高性能光学透明フィルムで、タッチスクリーンディスプレイや3M社(3 -M Center, St Paul, Minnesota 55144)製の光学的透明結合を必要とするその他の製品で使用されている。好ましい実施形態において、このテープは最終的な接触面を提供し、実質的に気泡(例、すきま)、ほこり、ゲル、そして光学的ひずみをもたらすその他の欠陥の影響を受けないようにしている。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0071】
好ましい実施形態において、図19の模式図で示されるように、この方法は、複数の太陽電池を覆う封止材料の第二の層1901を形成する。この封止材料は、具体的な実施形態に従って、電気接続部を覆う封止材料を堆積により設けられるのが好ましく、また、太陽電池の背面領域の上にも設けられるのが望ましい。具体的な実施形態において、この封止材料は、高い電気絶縁性と、低吸水性と、そして優れた温度安定性とを有するシリコーン材料であることが好ましい。その他の材料の種類は、具体的な実施形態に従って、パリレンに基づいた材料を含む。単なる例として、この封止材料はOR−3100と呼ばれる米国Dow Corningの低粘度封止材料のようなものがあるが、その他でも良い。この封止材料は、具体的な実施形態に従って、キュアされるのが好ましい。図のように、この封止材料は、具体的な実施形態に従って、電気的接続部の近接する領域を占める。その他に、この方法は、具体的な実施形態に従って、第二のエラストマ材料の上に封止する層を形成する。その他の実施形態において、この封止材料は、テープ構造物あるいはその他の適切な材料である。もちろん当業者は、その他の変形、修正、代替を思いつくことができるであろう。
【0072】
具体的な実施形態において、図20に示されるように、この方法はラミネート装置を用いて複層構造物をラミネートすることを含む。この図は、単に例であって、ここでの特許請求の範囲を過度に限定すべきではない。当業者は多くの変形、代替、修正を思いつくことができるであろう。すなわち、複層構造物は、具体的な実施形態に従って層を互いに必要に応じて結合して、ラミネートする最適な条件と処理に従う。単なる例として、この光学的結合材料および/または光学的結合シートは、具体的な実施形態に従って、約170℃以下または150℃の温度で処理されて、パッケージ化された太陽電池構造物に損傷を与えることなく、この結合材料をラミネートする。図のように、それぞれの太陽電池は、具体的な実施形態に従って、透明部材の表面上に実質的に固定される。具体的な実施形態において、このラミネーション工程は、パッケージ化された太陽電池を含む光学的材料構造物について熱処理および真空での処理をして、上と下の結合材料を中のパッケージ化された太陽電池と共にラミネートする。もちろん当業者は多くの変形、修正、代替を思いつくことができるであろう。
【0073】
具体的な実施形態において、この方法は、1つ以上の太陽電池の間で電気的接続部を設けることを含む。すなわち、具体的な実施形態に従って、それぞれの太陽電池は、直列および/または並列にして互いに結合される。好ましい実施形態において、この方法は、第一の太陽電池からパネル組立品上の最後となる第N番目までの太陽電池を直列にして互いに結合させる。この太陽電池の第一の電気的接続部は直列の隣の電池の第二の電気的接続部に接続される。好ましい実施形態において、この電気的接続部は隣り合う第一と第二の電気的接続部をまたいで、ワイヤーあるいは金属ストライプを取り付けることによって作られる。ワイヤーあるいは金属ストライプは、太陽電池の電気的接続部の両端に半田付けされる。その他に、導電性エポキシあるいは導電性接着剤を用いてワイヤーあるいは金属ストライプを太陽電池の電気的接続部に取り付けるような処理が使われうる。もちろん、当業者は多くの変形、修正、代替を思いつくことができるであろう。
【0074】
具体的な実施形態において、この方法は、電気的相互接続部の上に1つ以上の接続ボックスを設ける。この方法はまた、複数の太陽電池を含む光学的透明部材の端または側面に1つ以上のフレーム部材を取り付ける。具体的な実施形態において、この接続ボックスは、モジュールを他のモジュールあるいは電気的負荷に接続するために用いられる。この接続ボックスは、モジュール内の太陽電池への導線用として、外部ワイヤーと接続端のための接続端を有している。この接続ボックスは、モジュールが陰になったときに保護するためのバイパスダイオードをもまた有している。この接続ボックスはモジュールの側面または背面に置かれて、相互に直列に接続されている最初と最後の太陽電池の接続部に容易にアクセスできるようにする。この接続ボックスはRTVシリコンを用いたモジュールに取り付けられ封止される。電気的接続部は、半田付け、端子ネジ、あるいは接続ボックス製造メーカーによって決められた物から作られる。単なる例として、タイコエレクトロニクスのSOLARLOK(登録商標)の相互接続システムが用いられて、接続ボックスと相互接続部が設けられるが、その他でもよい。このモジュールフレームは、容易な取り付け、電気接地、そして機械的支持のためにモジュールの側面に取り付けられる。好ましい実施形態において、このフレームは、ある長さに切断された押出アルミニウミから作られる。二つのフレームは、ねじ穴を設けるために、さら穴を有している。残りの二つにはネジを締めるための穴または窪みを有する。この押出アルミニウムは、積層品を引き付けるように設計された溝を含んでいる。ストライプ状の発泡体はモジュールの端の周りに置かれて、突起したアルミニウムの溝がこの発泡体に押し付けられる。全ての4つの面が適切な位置に置かれたとき、それぞれの角で2つのネジが入れられてフレームを互いに支える。その他の実施形態において、金属支持構造物と共にあるいはこれなしに加工されたポリマー材料が設けられる。図のように、本発明に係る方法は、太陽電池の背面領域をあらわにする構造を形成して、この背面領域は具体的な実施形態に従って、封止されていることを特徴としている。もちろん当業者は、多くの変形、修正、代替を思いつくことができるであろう。
【0075】
上記ステップの手順は、本発明の実施形態に従った方法を備えている。図のように、この方法は、光発電材料領域を用いた複数の太陽電池を有する太陽光パネルを形成する方法を含むステップの組合せを用いる。その他の方法は、ここでの特許請求の範囲から離れることなく異なった手順が設けられるように、ステップが加えられたり、1以上のステップが取り除かれたり、あるいは1以上のステップが加えられることによって与えられることもできる。
【0076】
具体的な実施形態において、太陽電池パネルは実質的に封止されて、望ましくない水分がこの太陽電池装置の1つ以上の要素に接触するのを妨げる。具体的な実施形態において、単層あるいは複層の封止された構造物を含む封止された太陽電池は、望ましくない影響(例、短絡、開放、機械的劣化、電気的劣化)をもたらす腐食につながる過度の水分が1つ以上の要素(例、接触部分、バスバー、光発電領域)に入り込むあるいは接触するのを防ぐ。好ましい実施形態において、封止された太陽電池内に備わる1つ以上の要素は、液体あるいは気体である水分が実質的に無い。その他の実施形態において、この水分(例、水)は、1つ以上の連続する光発電領域に結合する1つ以上の集光素子によって備わった集光素子の収縮をもたらしうる。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0077】
その他の具体的な実施形態において、太陽電池装置およびパネルは、その中に乾燥剤を含みうる。具体的な実施形態において、この乾燥剤はシリカ材料のような適した材料である。単なる例として、商用の吸水材料はCookson Semiconductor Packaging Materials製のSTAYDRY(登録商標) SDlOOOと呼ばれる製品を含んでいるが、その他でもよい。具体的な実施形態において、この乾燥剤は太陽電池内の1つ以上の要素内にコーティングされる。その他に、この乾燥剤は太陽電池内の1つ以上の領域内に設けられる。その他に、この乾燥剤は太陽電池の接触領域の近辺に設けられる。好ましい実施形態において、この乾燥剤は太陽電池装置の腐食をもたらしうる水分を吸水する。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0078】
さらにその他の具体的な実施形態において、本発明は量産される組立工程を用いて太陽光パネルを製造する方法を備える。この方法の概要が以下に記述される。
1.第一の封止された太陽電池(ここで使われる「第一の」という言葉は限定する意図は無く、また通常の意味で解釈されるべきである)を設ける。
2.第一の封止された太陽電池の位置を、基板部材(例、プリント回路基板、接点と電極を有する基板部材)に設けられた連続する第一と第二のバスバー部材に結合する少なくとも一対の第一の電極の接触部材に合わせる。
3.第一の封止された太陽電池を一対の第一と第二のバスバーに電気的に結合する。
4.第二の封止された太陽電池(ここで使われる「第二の」という言葉は限定する意図は無く、また通常の意味で解釈されるべきである)を設ける。
5.第二の封止された太陽電池の位置を、基板部材に設けられた連続する第一と第二のバスバー部材に結合する少なくとも一対の第二の電極の接触部材に合わせる。
6.第二の封止された太陽電池を、具体的な実施形態に従って、第一と第二のバスバーの少なくとも一対に電気的に結合する。
7.任意的に、第一のおよび/または第二の封止された太陽電池を第三の封止された太陽電池または第三および第四の封止された太陽電池と交換する。
8.必要とするその他のステップを実行する。
【0079】
上記一連のステップは、本発明の実施形態に従う方法を提供している。図のように、この方法は、光発電材料を用いた複数の太陽電池を有する太陽光パネルを形成する方法を含むステップの組合せを用いる。好ましい実施形態において、この太陽電池は接触領域を有するターゲット基板上であらわにされる。その他の方法は、ここでの特許請求の範囲から離れることなく異なった手順が設けられるように、ステップが加えられたり、1以上のステップが取り除かれたり、あるいは1以上のステップが加えられることによって与えられることもできる。本発明に係る方法と、その結果となる構造物とのさらなる詳細は、本明細書とりわけ以下を通して見受けられる。
【0080】
図22から図24までは、本発明の実施形態に従った、ターゲットボード上に1つ以上の太陽電池を組立てる様子を示す簡易的な模式図である。これらの図は単に例であって、ここでの特許請求の範囲を過度に限定すべきではない。当業者はその他の変形、修正、代替を思いつくことができるであろう。
【0081】
図22は、本発明の実施形態に従った、太陽電池組立品2200の側面図を示す。この図は単に例であって、特許請求の範囲を限定すべきではない。当業者は多くの変形、代替、修正を思いつくことができるであろう。図のように、この太陽電池組立品2200は、封止された太陽電池2202および2203の上の設けられる透明部材2201を含む。例えば、それぞれの封止された太陽電池は、本明細書に記載されているような光発電ストライプ形状物にそれぞれ結合する集光素子を含む。用途に応じて、この透明部材2201は、ポリマー材料、ガラス、複層材料、これらの組合せ、および同等のもののような様々な材料から成り立つ。この透明部材2201は、具体的な実施形態に従って、封止された太陽電池2202および2203に結合される。
【0082】
例として、この透明部材2201は、様々な方法で封止された太陽電池2202および2203に結合される。具体的な実施形態において、この透明部材は光学的結合材料を用いてそれぞれの太陽電池に結合される。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。実施形態に従って、それぞれの封止された太陽電池は、透明部材とそれぞれの集光素子部材を結合する表面領域との間で、密着性および/または光学的結合性を高めるように処理される。この処理のさらなる詳細は、本明細書とりわけ以下で見つけられる。
【0083】
具体的な実施形態に従って、太陽電池組立品2200は、透明部材2201に結合する封止された太陽電池2202および2203の表面上に備わる粘着促進剤および/または粘着増強剤を含む。例として、この粘着促進剤は当業者によって知られている、適した物質である。この粘着促進剤は、透明部材2201に結合する透明光学結合材料に結合する表面の上に備わる。好ましい実施形態において、この粘着促進剤は光学的に透明であって、封止された太陽電池2202、2203と光学的結合材料の間で、のり材料および/またはバリア層として作用する。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0084】
その他の具体的な実施形態において、この太陽電池組立品2202は、透明なガラス板に結合する透明部材2201の表面にされるテクスチャ加工を含む。1つ以上の実施形態において、この表面テクスチャは、前に述べた粘着促進剤とともに使われる。実施形態に従って、このテクスチャは、形状、複数の形状、または空間的な特徴(例、粗さ、設計された形状)の中での変形のようなその他の表面特性である。好ましい実施形態において、このテクスチャ加工表面および/または設計された加工表面は、一般的に光学的透明であって、透明ポリマー部材と光学的結合材料との間で密着性を高める。もちろん、その他の変形、修正、代替もありうる。
【0085】
今ふたたび図22を参照して、封止された太陽電池2202および2203がターゲットボード2204に取り付けられる。この封止された太陽電池2202および2203は、様々な方法でターゲットボード2204に取り付けられる。具体的な実施形態において、この封止された太陽電池は適切な接続デバイスを用いて、このターゲットボードの上に置かれる。このような接続デバイスは、ソケット、はんだバンプ、ピン、接触パッド、機械的プローブ装置、これらの組合せ、および同等のものを含む。例に従って、この封止された太陽電池2202および2203は、1つ以上のこれら技術を用いてターゲットボード2204に取り付けられる。その他の例に従って、この封止された太陽電池2202および2203は、粘着剤またはその他の適切な取り付け技術を用いてターゲットボード2204にのりづけされる。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0086】
図23は、本発明の実施形態に従う太陽電池組立品2300の正面図を示す。例に従って、太陽電池2201−2204はターゲットボード2305に取り付けられる。図のように、この太陽電池2201−2204は位置合わせされて長方形の形をつくる。様々な位置合わせ方法が用いられるのが理解されよう。例えば、太陽電池は、環状、台形、四角形、あるいは六角形であって、蜂の巣状に位置合わせされる。例えば、具体的な実施形態に従って、それぞれの太陽電池によって集められた太陽光エネルギーが移動され、ターゲットボード2305を経由する。
【0087】
図24は、ターゲットボード2305の正面図を示す。用途に応じて、様々な材料や設計がターゲットボード2305を実施するために使われる。例に従って、ターゲットボード2305はプリント回路基板であって、1つ以上の相互接続構造を含んでいる。図のように、ターゲットボード2305は、機械的な位置合わせガイド2401、2402、2407、2408を含む。例えば、この位置合わせガイドは太陽電池を適切な位置の目印となる。別の例として、この位置合わせガイドはまた、太陽電池をターゲットボードに電気的に接続するために使われる。実施形態に従って、このターゲットボード2305は,具体的な用途のために位置合わせガイド用に異なった構成をとることを含む。
【0088】
実施形態に従って、このターゲットボード2305はまた、コネクター2403−2406(例、金属電極、銅電極、アルミニウム電極)を備える。用途に応じて、このコネクターは物理的および/または電気的接続を備えて利用される。実施形態に従って、このコネクターは電気的接触部とこのコネクターの真下の電気ワイヤーを含むターゲットボード2305を含んでいる。別の実施形態に従って、このコネクターは、太陽電池をコネクターにはめ込むようなソケットである。その他に、このターゲットボードは、ピン穴、凹部(電気的および機械的な支持と接続用)、はんだバンプ、接触パッド(例、はんだ、金めっき、銀メッキ、銅)、挿入構造、これらの組合せ、および同等のものを含む。本発明の様々な実施形態は、太陽電池のパッケージのために様々な方法を含んでいることが理解されよう。この太陽光パネルを製造する方法のさらなる詳細は。本明細書とりわけ以下に見受けられる。
【0089】
さらなる実施形態において、本発明は太陽光パネル(例、モジュール)を製造する方法を備える。この方法は、第一の封止された太陽電池を備えることを含む。ここで使われる「第一の」という言葉は限定する意図では無く、通常の意味で解釈されるべきである。この方法は、第一の封止された太陽電池を、上記ターゲットボードである基板部材上に設けられた第一と第二のバスバー部材のそれぞれに結合される第一の電気的接触部材の少なくとも1対に位置合わせすることを含む。この方法は、第一の封止された太陽電池を第一と第二のバスバー部材の1対に電気的に結合することを含む。この方法はまた、第二の封止された太陽電池を設けることを含む。ここで使われる「第二の」という言葉は限定する意図では無く、通常の意味で解釈されるべきである。具体的な実施形態において、この方法は、第二の封止された太陽電池を、基板部材上に設けられた第一と第二のバスバー部材のそれぞれに結合される第二の電気的接触部材の少なくとも1対に位置合わせすることを含む、この方法はまた、第二の封止された太陽電池を第一と第二のバスバー部材の1対に電気的に結合することを含む。実施形態に従って、この接触部材は1対のはんだバンプ、1つ以上のソケット、1つ以上のピン、1つ以上のリード線、またはその他の適した部材などを含む。その他の実施形態において、第一のおよび/または第二の封止された太陽電池が置き換えられる。すなわち、この方法は、第一の封止された太陽電池または第二の封止された太陽電池のどちらかまたは両方を基板部材から取り除くことを含み、そして、第一の封止された太陽電池または第二の封止された太陽電池のどちらかまたは両方を第三の封止された太陽電池および第四の封止された太陽電池と交換することを含む。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0090】
ここで述べられている例と実施形態は、図示するためだけのものであり、そして様々な修正や変形が当業者や、願書および添付の特許請求の範囲に含まれる技術分野の人々に連想されうる。すなわち、本発明に係るパネル構造物は、集光素子を備える太陽電池を含んでいる。このような集光素子は、具体的な実施形態に従って、太陽光パネルのカバーガラス上に設けられる(例、組み込まれる)。具体的な実施形態において、本モジュールとその製造方法の中で使われている太陽電池の例が、2005年6月6日にKevin R. Gibson名で出願され、本願と同一譲受人に譲渡された、米国仮特許出願60/688077(代理人整理番号025902−000200US)の優先権を主張する、2006年6月2日に出願された米国出願11/445933および11/445948(代理人整理番号025902−0002100USおよび025902−0002200USにそれぞれ該当する)に記載されていて、全ての目的で参照として本明細書に組み入れている。1つ以上の実施形態において、それぞれの光発電ストライプ形状物が集光素子に結合されていて、集光素子は互いに独立したユニット(例、1つの集光素子が1つのストライプ形状物に結合する)である。この独立したユニットはターゲット基板のバス領域に電気的に結合される接触領域を含む。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てる方法を示す簡易的なフロー図である。
【図2】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てる方法を示すより詳細なフロー図である。
【図2A】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てる方法を示すより詳細なフロー図である。
【図3】本発明の実施形態に従う太陽電池の簡易的な図である。
【図4】本発明の実施形態に従う太陽電池の簡易的な断面図である。
【図5】本発明の実施形態に従う太陽電池の簡易的な断面である。
【図6】本発明のその他の実施形態に従う太陽電池の簡易的な断面図である。
【図7】本発明の実施形態に従う太陽光パネル用の光学的透明部材の簡易的な側面図である。
【図8】本発明の実施形態に従う太陽光パネルの平面および側面図である。
【図9】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てる方法を示す簡易的な図である。
【図10】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てる方法を示す簡易的な図である。
【図11】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てる方法を示す簡易的な図である。
【図12】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てる方法を示す簡易的な図である。
【図13】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てる方法を示す簡易的な図である。
【図14】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てる方法を示す簡易的な図である。
【図15】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てる方法を示す簡易的な図である。
【図16】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てる方法を示す簡易的な図である。
【図17】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てるその他の方法を示す簡易的な図である。
【図18】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てるその他の方法を示す簡易的な図である。
【図19】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てるその他の方法を示す簡易的な図である。
【図20】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てるその他の方法を示す簡易的な図である。
【図21】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てるその他の方法を示す簡易的な図である。
【図22】本発明の実施形態に従って、ターゲットボードに1つ以上の太陽電池を取り付ける様子を示す簡易的な図である。
【図23】本発明の実施形態に従って、ターゲットボードに1つ以上の太陽電池を取り付ける様子を示す簡易的な図である。
【図24】本発明の実施形態に従って、ターゲットボードに1つ以上の太陽電池を取り付ける様子を示す簡易的な図である。
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は2005年7月26日に出願され、本願と同一譲受人に譲渡された、米国仮特許出願60/702728の優先権を主張し、ここに参照として本明細書に組み入れている。
【0002】
(政府援助研究又は開発に基づく発明に対する権利の陳述)
適用なし。
【0003】
(シーケンスリスティング、表、コンピュータプログラムリスト別表のCD提出の参照)
適用なし。
【0004】
(関連出願の相互参照)
本出願は、Kevin R. Gibson(ここではGibson)名で2005年4月18日に出願され、本願と同一譲受人に譲渡された、米国仮特許出願60/672815(代理人整理番号025902−000100US)の優先権を主張し、ここに参照として本明細書に組み入れている。
【0005】
本発明は一般的に太陽光エネルギー技術に関連する。とりわけ、本発明は1つ以上の基板部材に設けられた複数の光発電領域を含む太陽電池から組立てられる太陽光パネル装置の製造方法を提供する。単なる例として、本発明は複数の光発電領域を有する太陽電池に適用されるが、本発明の適用範囲はもっと広いことが理解されよう。
【背景技術】
【0006】
世界人口が増加するにつれて、工業の拡大がエネルギー消費の拡大をもたらしてきた。エネルギーは、石炭や石油を含む化石燃料、水力発電所、核燃料、およびその他から得られる。単なる例として、国際エネルギー機関は、中国やインドのような発展途上国での石油消費の増加に伴い、石油消費量の増加を見込んでいる。我々の日常生活の大部分の要素は、いくぶんかは、減少しつつある石油に依存している。時がさらに進むにつれ、「安価」で豊富な石油の時代が終わりを迎えようとしている。従って、その他のエネルギー源が開発されてきている。
【0007】
石油と共に、我々は、水力、核、および我々に必要な電気を供給する同様のものなどの便利なエネルギーに依存してきた。例として、我々が家庭や会社で必要とする電気の大部分は、再生可能なエネルギーの他に、化石燃料あるいはその他の化石燃料によってタービンを回すこと、核燃料発電所、および水力発電所、から得られる。多くの場合に、家庭と会社での電気の使用は安定し、広く使われてきた。
【0008】
最も重要な事として、地球上で発見された利用できるエネルギーの全てではないにしろ、太陽から得られている。石油のような化石燃料は、太陽に関係のあるエネルギーに由来する生物エネルギーから生み出されたものである。「太陽崇拝者」を含む人間にとって、太陽光は必要不可欠である。地球上の生命にとって、太陽は、今日の太陽エネルギーに関して、最も重要なエネルギー源と燃料であり続けている。
【0009】
太陽光エネルギーは、とても望ましい多くの特性を有している。太陽光エネルギーは、再生可能で、クリーンで、広く行き渡っている。ある開発された技術は太陽光エネルギーを捕らえ、集光し、蓄え、そしてその他の有益なエネルギー形態に変換する。
【0010】
太陽光パネルは、太陽光をエネルギーに変換する技術が開発されている。単なる例として、太陽熱パネルは太陽からの電磁放射を熱エネルギーに変換して、家庭内暖房用、工業生産用、あるいは電気を発生させるためにハイグレードタービンの運転用として用いられる。その他の例として、太陽光発電パネルは光を直接電気に変えて、様々な用途で用いられる。太陽光パネルは一般的に、相互に接続された太陽電池の列から構成される。太陽電池は連続する太陽電池を直列および/または並列にしたグループにして配置される。従って、太陽光パネルは、我々の国家や、安全保障、および利用者に利益をもたらす可能性を多大に有している。それらは、エネルギーに対するニーズを多様化し、そして石油やその他の潜在的に有害なエネルギー源に対する世界的な依存を減少させることができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
太陽光パネルは、ある用途では十分に利用されてきているが、依然としてある限界がある。太陽電池は、しばし高価である。地理的な地域によっては、政府団体から、公的な発電会社から直接電気を購入することと競合しないようにして太陽光パネルの購入に対して、財政的補助金がある。加えて、このパネルはシリコン含有ウェハ材料から構成される。このようなウェハ材料は、しばし高価であり、大規模で効率的に製造するのが難しい。また、太陽光パネルの有用性は、いくぶんかはそれほど多くない。すなわち、太陽光パネルは、しばしば光発電用シリコン材料の供給源が限られていることから、見つけだして購入することが困難である。これらのおよびその他の限界は、本明細書に記載されさらなる詳細が以下に記述されている。
【0012】
上記から、太陽電池を改善する技術が高く望まれているのがわかる。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明に従って、太陽エネルギーに関する技術が与えられる。とりわけ、本発明は、1つ以上の基板部材内に備えられた、複数の光発電領域を有する太陽電池から製造される方法および、その結果物たる太陽電池装置を提供する。単なる例として、本発明は複数の光発電領域を含む太陽電池に適用されるが、本発明はもっと広い範囲で適用性があることが理解されよう。
【0014】
具体的な実施形態において、本発明は太陽光パネルの製造方法を提供する。好ましくは、前記太陽光パネルが、物理構造物上に設置されることである。例えば、家、建物、自動車、トラック、グラウンド、あるいは他の固定されおよび/または移動できるような実在物といった構造物上である。本方法は、透明ポリマー部材を有する太陽電池を提供することを含む。好ましくは、前記透明ポリマー部材が複数の光発電領域を有しており、そして、具体的な実施形態に従って、前記光発電領域は複数のストライプ形状またはその他の形態である。太陽電池の例として、2005年6月6日にKevin R. Gibson名で出願され、本願と同一譲受人に譲渡された、米国仮特許出願60/688077(代理人整理番号025902−000200US)の優先権を主張する、2006年6月2日に出願された米国出願11/445933および11/445948(代理人整理番号025902−0002100USおよび025902−0002200USにそれぞれ該当する)に記載されていて、全ての目的で参照として本明細書に組み入れている。具体的な実施形態において、複数の光発電領域は透明ポリマー部材の開口表面領域の少なくとも約10%から約80%までを占める。この方法は、太陽電池を光学的透明部材(例、固体、光学的透明、および機械的剛性な部材であって、熱たわみ温度が100℃以上の熱可塑性プラスチックあるいはガラスのような部材)に結合して、太陽光パネルを形成する。この光学的透明部材は所定の厚みと表面領域を有している。具体的な実施形態において、この所定厚みは機械的支持構造を備えてその上の太陽電池を支持する。
【0015】
その他の具体的な実施形態において、本発明は太陽電池装置を提供する。この装置は、所定厚みと開口表面領域を含んだ光学透明な部材を有している。この装置は、光学透明な部材の一部に結合される太陽電池を有している。具体的な実施形態において、透明なポリマー部材(例えば、固形あるいは、光学透明あるいは、硬質な部材であって、熱可塑性プラスチックあるいはガラス部材のような100℃以上の熱たわみ温度を有する部材)と、この透明ポリマー部材の一部に備えられた複数の光発電領域と、をこの太陽電池は含んでいる。具体的な実施形態において、この複数の光発電領域は、透明ポリマー部材の開口表面領域の少なくとも約10%から約80%以下を占める。
【0016】
その他の具体的な実施形態において、本発明は太陽電池パネルの製造方法を提供する。この方法は、複数の太陽電池を設けることを含んでいる。それぞれの太陽電池は透明なポリマー部材を有し、複数の光発電領域を有している。好ましい実施形態において、複数の光発電領域は、透明なポリマー部材の開口表面領域の少なくとも約10%を占めており、約80%までを占めるようにすることもできる。この方法は、光学的透明部材の表面に配置される空間的な部分にそれぞれの太陽電池の位置を合わせることを含んでいる。この方法は、複数の太陽電池を光学的透明部材に結合して、1つの太陽光パネルを形成することをもまた含んでいる。光学的透明部材は、所定の厚みと表面領域を有している。所定の厚みは、その上に結合される個々の太陽電池を支えるための機械的な構造を備えている。
【0017】
具体的な実施形態において、本発明は、150℃以下の温度特性とする低温処理工程を用いた太陽光パネルの製造方法を提供する。この方法は、ポリマー材料を用いてパッケージ化された太陽電池を設けることを含んでいる。すなわち、太陽電池は透明なポリマー材料を有していて、複数の光発電領域が透明なポリマー部材と結合されることを含んでいる。具体的な実施形態において、複数の光発電領域は、透明なポリマー部材の開口表面領域の少なくとも約10%を占めており、約80%までを占めるようにすることもできる。具体的な実施形態において、透明なポリマー部材は表面領域を有し、表面領域は実質的に平らで、均一である。具体的な実施形態において、この製造方法は、太陽電池の透明なポリマー材料の表面領域を光学的透明ガラス部材へ位置合わせをして、表面領域と透明ガラス部材のガラス表面領域との間に接触領域を設けることを含んでいる。具体的な実施形態に従って、光学的透明部材は所定厚みを有し、また、表面領域を有している。好ましい実施形態において、所定厚みは、太陽電池を支えるために機械的な構造を備えている。具体的な実施形態において、この製造方法は、透明なガラス部材と透明なポリマー材料との両方もしくはそれぞれに、力(例えば、機械的な力)を加えて、接触領域に圧力をかけて第一の状態から第二の状態へ変化させることをもまた含んでいる。この製造方法は、熱処理を用いて少なくても接触領域を処理して、透明なガラス部材と透明なポリマー部材とを含むようにしてラミネートされたサンドイッチ構造を形成することおよび、接触領域を第二の状態から第三の状態へ変化させることを含んでいる。具体的な実施形態において、この製造方法は約150℃以下で熱処理を維持して、ラミネートされた構造物にして、そして接触領域を実質的に第三の状態で1つ以上のボイドの影響を受けないようにする。
【0018】
その他の実施形態において、上記の組合せによるこの方法は、接触領域を真空にして、熱処理に伴って接触領域に実質的にボイドが無いようにする。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。ここでおよび本明細書を通じて使われる「状態」という言葉は、第一の状態、第二の状態、第三の状態、あるいはその他の状態に限定されず、通常の意味で解釈されるべきである。すなわち、この状態とは、液体、気体、流体、固体、これらの組合せなどである。その他に、この状態は、具体的な実施形態に従って、積層化、非積層化、あるいはその他の状態である。具体的な実施形態において、この状態という言葉は、1つ以上のボイドまたは1つ以上のボイドが無いことである。「状態」という言葉はまた、永続状態、一時的な状態、あるいはこれらの組合せを含む一時的あるいは暫定的な状態に言及する。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0019】
さらに、本発明は、その他の太陽光パネルおよび/またはモジュールを製造する方法を提供する。この製造方法は、封止された太陽電池を設けることを含んでおり、具体的な実施形態において、その封止太陽電池は透明光学部材を有している。透明なポリマー部材は、1つ以上の光発電領域を透明なポリマー部材に結合させる。具体的な実施形態において、1つ以上の光発電領域は、少なくとも約10%の表面開口領域を占め、約100%まで占めるようにすることもできる。透明なポリマー部材は表面領域を有し、表面領域は実質的に平らで均一である。1つ以上の光発電領域は最初に封止されて、透明なポリマー部材と背面部材との間に設けられている。実施形態に従って、カバーを互いに封止することは、様々な最適の技術を用いて実現することができ、例えば、超音波溶接、振動溶接、熱処理、化学処理、のり材料、光照射(例、レーザ、ヒートランプ)、その他これらの組合せなどである。具体的な実施形態において、封止技術はBranson Ultrasonics Corporation製のIRAM200およびIRAM300と呼ばれるレーザ光源を用いるが、その他でもよい。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0020】
さらに上記実施形態について、この製造方法は、透明なポリマー部材の表面領域を覆う結合材料を設けることを含んでいる。具体的な実施形態に従って、この製造方法は、背面部材を覆う封止材料を設けることを含んでいる。1以上の実施形態において、結合材料と封止材料は同一の材料であり、別々の場所に設けられている。具体的な実施形態において、この製造方法は、結合材料と封止材料を処理して、1つ以上の光発電領域を含む太陽電池を封止する第二の封止物を作ること、また、結合材料と封止材料の間に挟みこまれた太陽電池を封止して、結合材料と封止材料を含むラミネートされた構造を作ることと、を含んでいる。
【0021】
さらなる実施形態において、本発明は、太陽光パネル(例、モジュール)の製造方法を提供する。この製造方法は、第一の封止された太陽電池を設けることを含んでいる。ここで使われる「第一の」とは、通常の意味に限定したり、解釈されるべきであることを意図しない。この製造方法は、第一の封止された太陽電池を、基礎となる基板上に設けられたそれぞれ第一と第二のバスバー部材に結合される第一の電気接続部材の少なくとも一対へ位置合わせをすることを含んでいる。この製造方法は、第一の封止された太陽電池を、第一と第二のバスバー部材の一対に、電気的に接続することを含んでいる。この製造方法はまた、第二の封止された太陽電池を設けることを含んでいる。ここで使われる「第二の」とは、通常の意味に限定したり、解釈されるべきであることを意図しない。具体的な実施形態において、この製造方法は、第二の封止された太陽電池を、基礎となる基板上に設けられたそれぞれ第一と第二のバスバー部材に結合される第二の電気接続部材の少なくとも一対へ位置合わせをすることを含んでいる。具体的な実施形態に従って、この製造方法は、第二の封止された太陽電池を、一対となる第一と第二のバスバー部材に電気的に接続することをもまた含んでいる。実施形態に従って、接続部材は、はんだバンプ、1つ以上のソケット、1つ以上のピン、1つ以上のリード線、または同様の最適な導電部材の一組とすることができる。その他の実施形態において、第一のおよび/または第二の太陽電池は置き換えられることができる。すなわち、この製造方法は、基板部材から、第一のまたは第二の太陽電池のそれぞれまたは両方を取り除くことができることを含んでおり、そして、第一のまたは第二の封止された太陽電池のそれぞれまたは両方を、第三または第四の封止された太陽電池と交換することを含んでいる。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0022】
さらにその他の実施形態において、本発明はソーラーモジュールを提供し、例えば、その他の1つ以上のモジュールと接続される独立したモジュールである。具体的な実施形態において、そのモジュールは封止された太陽電池を含んでおり、封止された太陽電池は、透明なポリマー部材と、1つ以上の光発電領域と、背面部材とを含んでいる。具体的な実施形態において、透明なポリマー部材は、実質的に平らで一様な表面領域を有している。好ましい実施形態において、1つ以上の光発電領域は、透明なポリマー部材と背面部材との間に備わる第一の封止部分によって特徴付けられる。具体的な実施形態において、ソーラーモジュールは、表面領域と背面部材とを覆って、1つ以上の光発電領域を含む太陽電池を包み込む第二の封止部分を形成すること、および封止材料の中に挟みこまれた太陽電池とともに封止材料を含んだラミネート構造を形成することを含んでいる。
【0023】
その他の具体的な実施形態において、本発明は太陽光パネル(例、ソーラーモジュール)を製造する方法を提供する。具体的な実施形態において、その方法は、透明なポリマー部材を有する封止された太陽電池を設けることを含んでいる。具体的な実施形態において、透明なポリマー部材は、1つ以上の光発電領域を透明なポリマー部材に結合させる。具体的な実施形態において、1つ以上の光発電領域は、透明なポリマー部材の少なくとも約10%の開口表面領域を占めており、約100%まで占めることができる。透明なポリマー部材は、実質的に平らで一様な表面領域を有している。1つ以上の光発電領域は、透明なポリマー部材と背面部材との間で最初に封止され、太陽電池を形成する。具体的な実施形態において、この製造方法は、透明なポリマー部材の表面領域を覆う両面テープ材料を設けることを含んでいる。単なる例として、優れた透過性を有する両面接着テープが、日東電工製のHJ-3160W、HJ-9150Wであることを含んでいる。好ましい実施形態において、この両面テープは、優れた透過性と、対候性と、耐熱性とを有し、透明材料を結合するために用いられうる。その他に、この両面テープ製品は、3MTMの光学透明接着材の8141(あるいは8141と同等のもの)を含めることができ、8141は1milで、優れた透過性を示す高性能光学透明フィルムで、タッチスクリーンディスプレイや3M社(3 -M Center, St Paul, Minnesota 55144)製の光学的透明結合を必要とするその他の製品で使用されている。具体的な実施形態において、両面テープの片側の面は、透明なポリマー部材またはガラスの表面領域のどちらかに最初に結合され、そしてその時、両面テープのもう1つの面は、まだ結合していないポリマー部材またはガラス表面に位置合わせして結合され、挟み込み構造を形成する。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。加えて、この製造方法は太陽電池の透明ポリマー部材の表面領域を、光学的に透明なガラス部材に位置合わせをして、ポリマー部材の表面領域と透明なガラス部材の表面領域との間の材料を結合する両面テープを含めた接触領域を形成する。光学的透明部材は、所定厚みと表面領域を有し、機械的構造を備えてその上の太陽電池を支える。この製造方法は、透明なガラス部材と透明なポリマー部材のそれぞれまたは両方に力を加えて、接触領域にかかる圧力を増すようにして接触領域を第一の状態から第二の状態へ変化させる。具体的な実施形態において、この製造方法は、少なくとも接触領域を処理して、透明なガラス部材と透明なポリマー部材とを含む、ラミネートされた挟み込み構造を形成することと、接触領域を第二の状態から第三の状態へ変化させることを含み、第三の状態において接触部分を、1つ以上の実質的な窪み部分の影響を受けないようにしておく。好ましい実施形態において、両面テープは、透明なガラス部材と透明なポリマー部材との間にある光学的結合材料として用いられ、太陽電池と透明なガラス部材を結合して、太陽光パネルのために使われる。
【0024】
具体的な実施形態において、本発明は太陽光パネルを提供する。このパネルは、透明なポリマー部材を有する封止された太陽電池を含んでいる。透明なポリマー部材は1つ以上の光発電領域を透明なポリマー部材に結合させる。具体的な実施形態において、1つ以上の光発電領域は、透明なポリマー部材の開口表面領域の少なくとも約10%を占めており、約100%まで占めることができる。具体的な実施形態において、透明なポリマー部材は実質的に平らで一様な表面領域を有している。具体的な実施形態において、1つ以上の光発電領域は、透明なポリマー部材と背面カバー部材との間で、最初に封止される。好ましい実施形態において、このパネルは透明なポリマー部材の表面領域を覆う材料を結合する両面テープを有している。具体的な実施形態において、このパネルは材料を結合する両面テープを覆う光学的に透明なガラス部材を有している。好ましい実施形態において、このパネルは、パネルの表面領域と透明なガラス部材との間にある材料を結合する両面テープを含んだ接触領域を有している。
【0025】
さらに、本発明は太陽光パネルを提供する。このパネルは、ターゲットボードを含んでおり、例えば、プリント回路基板、モールド部材、複合材料、多層構造物などである。具体的な実施形態において、ターゲットボードは表面領域を有し、少なくとも第一のバスバーと第二のバスバーを有している。実施形態に従って、バスバーはターゲットボードに組み込まれ、そして/または1つ以上の空間的な場所にさらされたりされうる。表面領域は(パターン化されていてもいなくても)、第一の接続部材の一対と、第二の接続部材の一対を少なくとも含んでおり、例えば、ソケットや、窪んだ接続領域や、はんだバンプや、ピンホールや、導体パッドや、埋め込み配置物や、接続領域などである。具体的な実施形態において、このパネルは第一の封止された太陽電池を、第一の接続部材の一対を通して、少なくとも第一のバスバーと第二のバスバーに結合させる。具体的な実施形態において、封止された太陽電池は、ここで述べられているものと、デザインが類似または同一である。具体的な実施形態において、このパネルは第一の封止された太陽電池を、第二の接続部材の一対を通して、少なくとも第一のバスバーと第二のバスバーに結合させる。実施形態に従って、これら太陽電池のそれぞれまたは双方は取り除かれたり移動されたりしうる。
【0026】
具体的な実施形態に従って、太陽電池組立品は、接着促進物および/または接着強化物を含んでおり、透明な部材に結合する封止された太陽電池の上側の表面上に備わる。例として、接着促進物はどれも最適な物質であり、そして/または当業者に知られているような物質でありうる。接着促進物は、透明な部材に結合する光学的に透明な結合材料に結合するその表面上に備わりうる。好ましい実施形態において、接着促進物は光学的に透明で、封止された太陽電池と光学的結合材料との間ののり材および/またはバリア層として作用する。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0027】
その他の具体的な実施形態において、太陽電池組立品は、透明なガラス板と結合する透明部材の表面の上側にテクスチャ加工面を含んでいる。1つ以上の実施形態において、表面テクスチャは既に述べられている接着促進物とともに使われうる。この表面は、適切な方法でテクスチャ加工され、実施形態に従って透明部材と光学的結合材料との間で接着を強化する。実施形態に従って、テクスチャはあるパターンか、複数のパターンか、空間的特性を変化させるようなその他の表面特性、例えば、表面荒さやデザインされたもの、でありうる。好ましい実施形態において、テクスチャ加工されおよび/またはパターン化された表面は、一般的に光学的に透明であり、そして透明なポリマー部材と光学的結合材料との間の付着性を高めることができる。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0028】
本発明によって、通常の技術以上に多くの利益が達成される。例えば、本発明に係る技術は、他の材料でも可能だがシリコン材料のような通常の技術による工程を用いて容易にできることを提供する。加えて、この方法は、通常の設備や工程に実質的な修正をすることなしに通常の技術と互換性がある。好ましくは、本発明は、改良された太陽電池を用いて、安価で扱いやすい改良された太陽光パネルを目的として提供する。そのような太陽電池は複数の光発電領域を用いており、実施形態に従って光発電領域は1つ以上の基板構造物内で封止される。好ましい実施形態において、本発明は、複数の光発電ストライプ形状物を含む複数の太陽電池を用いた方法と、完成した太陽光パネル構造物を提供する。好ましい実施形態においてはまた、1つ以上の太陽電池は、通常の太陽電池よりも単位面積当たりのシリコン量が少ない(例、80%以下、50%以下)。すなわち、実施形態に従って、通常の太陽電池よりも、モジュールレベルでその重量がだいたい同じかわずかに重い程度である。好ましい実施形態において、より強固な複数の光発電形状物を用いる本発明の太陽電池は、通常の太陽電池構造物を代替するものとして使われうる。代替として、本発明の太陽電池は、好ましい実施形態に従って、効果的な実施をするために通常の太陽電池の技術と共に用いられうる。好ましい実施形態において、本発明に係る方法とシステムは、通常の太陽電池よりもシリコン使用量が少ないことを目的として提供する。好ましい実施形態において、本発明に係る方法は、高い生産性その他をもたらす壊れにくい太陽電池である。その他の実施形態において、本発明に係る方法と構造物は、何層にも(例、2以上)封止されて、水分やその他好ましくない影響からの劣化を防ぐ光発電領域を目的として提供する。1つ以上の実施形態において、本発明はポリマー材料を保持するために低温にて設けられる方法を提供する。その温度は約175℃以下であり、好ましくは150℃以下にして、ポリマー材料と、構造物の組合せを含むその他構造物へのいかなる損害をも防ぐようにする。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。実施形態に従って、1つ以上のこれら利益が達成されうる。これらそしてその他の利益は本明細書、とりわけ以下を通してより詳細に記述されている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
本発明に従って、太陽エネルギーに関する技術が提供される。とりわけ、本発明は1つ以上の基板部材内に設けられた複数の光発電領域を含む太陽電池から製造される方法と、その結果物たる太陽光パネル装置とを提供する。単なる例として、本発明は複数の光発電領域を含む太陽電池に適用されるが、本発明はもっと広い範囲で適用されることが理解されよう。
【0030】
本発明の実施形態に従う太陽電池パネルの製造方法100が、以下に説明され、図1に示されている。
1.カバーガラスを配置する(ステップ 101)。
2.表面ガラスの表面を覆うエマストラ材料(例、EVA)からなる第一層(例、液状、液状、テープ、シート、多層構造)を形成する(ステップ 103)。
3.光発電領域を含む複数の太陽電池を設ける(ステップ 105)。
4.複数の太陽電池を組み立て(ステップ 109)て、互いに結合し、エラストマ材料の第一層を覆う。
5.複数の太陽電池を覆う1つ以上の接続用バーを形成する(ステップ 111)。
6.複数の太陽電池を覆うエマストラ材料の第二の層を形成する(ステップ 113)。
7.エラストマ材料を覆う封止層を形成する(ステップ 115)。(例えば、バリア層、背面カバーシート(例、E.I. du Pont de Nemours and Company製の Dupont Tedlar(登録商標)ポリビニルフッ化物や、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)材料であるHoneywell International Inc製のAclar(登録商標)フィルム)
8.その他、必要となるステップを実行する(ステップ 117)。
【0031】
上記一連のステップは、本発明の実施形態に従う方法を提供している。図のように、この方法は、光発電材料を用いた複数の太陽電池を有する太陽光パネルを形成する方法を含むステップの組合せを用いる。その他の方法は、ここでの特許請求の範囲から離れることなく異なった手順が設けられるように、ステップが加えられたり、1以上のステップが取り除かれたり、あるいは1以上のステップが加えられることによって与えられることもできる。本発明に係る方法と、その結果の構造物とのさらなる詳細は、本明細書とりわけ以下を通して見受けられる。
【0032】
本発明に係るその他の実施形態に従う太陽電池パネル構造物の製造方法200が以下に記述され、そして図2と図2Aに図示されている。
1.カバーガラスを配置する(ステップ 201)。
2.作業台にカバーガラスを置く(ステップ 203)。
3.カバーガラスを清掃する(ステップ 205)。
4.カバーガラスの上面を覆うようにして、エラストマ材料(例えば、EVA)の第一の層を載せて形成する(ステップ 207)。
5.エラストマ材料の第一の層を処理する(ステップ 209)。(あるいは、エマストラ材料の第一層を、実質的に均一となるように加工、密集化、そしてテクスチャ加工する)。
6.光発電領域を含む複数の太陽電池を設ける(ステップ 211)。
7.エマストラ材料の第一の層を覆うようにして、複数の太陽電池を集めて(ステップ 213)、それぞれの太陽電池を結合する。
8.複数の太陽電池を覆うようにして、1つ以上の接続バーを形成する(ステップ 215)。
9.複数の太陽電池を覆うようにして、エラストマ材料(例えば、EVA)の第二の層を載せて形成する(ステップ 217)。
10.第二の層のエマストラ材料を処理する(ステップ 219)。
11.エマストラ材料の上に封止層(例えば、バリア層、背面カバーシート(例、E.I. du Pont de Nemours and Company(製のDupont Tedlar(登録商標)フッ化ビニル樹脂(PFV)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)材料であるHoneywell International Inc製のAclar(登録商標)フィルム)を形成する(ステップ 221)。
12.必要に応じてその他のステップを実行する(ステップ 223)。
【0033】
上記工程は本発明の実施形態に従った方法を提供する。図示のように、この方法は、発電材料の領域を用いる複数の太陽電池を有する太陽光パネルを形成する方法を含むステップを組合せている。その他の方法は、ステップが加えられたり、1つ以上のステップが取り除かれたり、ここでの特許請求の範囲内で異なった工程が1つ以上備わるようにすることもできる。本発明の方法と、その結果の構造物のさらなる詳細は、本明細書を通して記述され、とりわけ以下に記述されている。
【0034】
その他の具体的な実施形態において、温度特性が170℃以下の低温熱処理工程を用いて、太陽光パネルを製造する方法(ステップ 250)を備える(参照 図2A)。
1.透明ポリマー材料に結合する複数の光発電領域を含む太陽電池を設ける(ステップ 251)
2.この太陽電池の透明ポリマー部材の表面領域を光学的透明ガラス部材に位置合わせする(ステップ 253)。
3.具体的な実施形態に従って、所定厚みと表面領域を有する透明ガラス部材のガラス表面領域とこの太陽電池の表面領域との間で接触領域を形成する(ステップ 255)。
4.透明ガラス部材と透明ポリマー部材のどちらかあるいは両方に力(例、機械的)を加えて(ステップ 257)、接触領域での圧力を増して第一の状態から第二の状態へ変化させる。
5.熱処理を用いて少なくとも接触領域を処理して(ステップ 259)、透明ガラス部材と透明ポリマー部材を含むラミネートした挟み込み構造を形成し、接触領域を第二状態から第三の状態へ変化させる。
6.170℃以下で熱処理を維持して(ステップ 261)、ラミネート構造を形成して、接触領域を第三の状態において実質的に1つ以上の欠陥が無いようにする。
7.接触領域を真空にして(ステップ 263)、接触領域を熱処理の時に実質的に欠陥が無いようにする。
8.必要なその他のステップを行う(ステップ 265)
【0035】
上記ステップの手順は、本発明の実施形態に従った方法を提供する。図のように、この方法は、光発電材料領域を用いた複数の太陽電池を有する太陽光パネルを形成する方法を含むステップを組み合わせて行う。他の方法は、ここでの特許請求の範囲から離れることなく異なった手順において、ステップが加えられ、1つ以上のステップが取り除かれ、あるいは1つ以上のステップが備えられるようにして与えられうる。本発明とその結果の構造物のさらなる詳細は、本明細書を通じて、とりわけ以下で見られるであろう。
【0036】
図3は、本発明の実施形態に従った太陽電池300の模式図である。この図は、単なる例であって、ここでの特許請求の範囲を過度に限定すべきではない。当業者は、多くの変形、代替、修正を思いつくことができるであろう。図のように、太陽電池300は開口領域301を含んでおり、開口領域301は太陽光305として電磁波放射線を受ける。この太陽電池はしばしば台形であったり、円形あるいはこれらの組合せなどの他の形状もありうる。図のように、この太陽電池は、第一の電気接続領域309と、第二の電気接続領域307とを含む。それぞれの電気接続領域は、その他の太陽電池、あるいはパネル内で互いに太陽電池を結合するバス構造物と結合し、このことは本明細書とりわけ以下に記述されている。
【0037】
図4は、本発明の実施形態に従った太陽電池400の簡易的な断面図である。この図は、単なる例示であって、ここでの特許請求の範囲を過度に狭めるべきものではない。当業者は、多くの変形、代替、修正を思いつくことができるであろう。図のように、この装置は、表面部分と背面部分とを含む背面カバー部材401を有している。背面カバー部材はまた、バスバーのような電気的導体403や、複数の光発電領域を配置するために、複数の空間的な場所を有している。
【0038】
好ましい実施形態において、この装置は、複数の光発電ストライプ形状物405を有しており、それぞれの光発電ストライプ形状物405は、背面カバー部材の表面部分の上に配置される。好ましい実施形態において、複数の光発電ストライプ形状物は、動作して光を電気エネルギーに変換する光発電空間領域の上の累積部分に一致する。他の例として、それぞれの光発電ストライプ形状物は、単結晶シリコン、多結晶シリコン、アモルファスシリコン、CIS、CdTe、あるいはナノ構造材料から選ばれた材料から作られる。それぞれのストライプ形状物および/または発電領域は、n型やp型のようなアクティブな接合領域を有し、実施形態に従って電磁放射を利用して電流を生じさせる。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0039】
封止材料(図示せず)は、背面カバー部材の一部を覆っている。すなわち、封止材料は、複数の光発電ストライプ形状物と、背面カバーの配置領域と、電気部材とを覆うようにして形成する好ましい実施形態において、この封止材料は、用途に応じて単層、複層、あるいは層の一部にすることができる。
【0040】
具体的な実施形態において、正面カバー部材421は、封止材料と結合される。すなわち、正面カバー部材は、封止材料を覆って、少なくとも背面カバーと、バスバーと、複数の光発電ストライプ形状物と、封止材料と、そして正面カバー部材とを含んだ複層構造物を形成する。好ましい実施形態において、この正面カバーは1つ以上の集光素子423を含んでおり、集光素子423は、複数の光発電ストライプ形状物上に太陽光を集光する(例えば、単位面積あたりで強めるように)。すなわち、それぞれの集光素子は、それぞれ少なくとも1つの光発電ストライプ形状物と、個別に結合される。
【0041】
この背面カバー、バスバー、太陽電池ストライプ形状物、封止材料、および正面カバーの組立品上に、背面カバー部材と正面カバー部材の周辺領域の少なくとも1つに沿って接触領域が設けられている。実施形態に従って、それぞれのストライプ形状物あるいは、いくつかのストライプ形状物の数組を取り囲むようにして、接触領域が設けられる。この装置は、封止領域を有し、背面カバー部材と正面カバー部材とから個別の太陽電池を形成するために、少なくとも接触領域上に設けられる。この封止領域は、天候、機械の操作、環境状態、そして太陽電池の品質を低下させるその他の影響のような外的要因から影響を受けないようにして、光発電ストライプ形状物を含むアクティブな領域を一定の状態に保つ。加えて、この封止領域および/または封止部材(例、2つの基板)は、この太陽電池に関するある光学的特性を保護し、またバスバーや電気接続部材などのような電気導電部材を保持する。もちろん、その他の実施形態に従って、封止部材を用いて達成されるその他の利益がありうる。
【0042】
好ましい実施形態において、全ての光発電空間領域は、背面カバー部材の表面部分よりも小さい空間領域を占めている。すなわち、全ての光発電空間領域は、所与の太陽電池の大きさに対して通常の太陽電池よりもシリコン使用量が少ない。好ましい実施形態において、全ての光発電空間領域は、個々の太陽電池に対して、背面カバーの表面部分の約80%以下を占める。実施形態に従って、光発電空間領域は、背面カバーの表面部分または太陽電池の所与の部分の約70%以下、あるいは60%以下、あるいは50%以下を占めてもよい。もちろん、その他の実施形態に従って、その他のパーセンテージがありうる。ここで、”正面カバー部材”と”背面カバー部材”という言葉は、図示の目的で与えられたものであり、具体的な実施形態に従った空間的な配置に関する特定の構造に特許請求の範囲を限定する意図はない。この太陽電池のさらなる詳細は、本明細書を通じて、とりわけ以下で見ることができる。
【0043】
図5は、本発明の実施形態に従う太陽電池500の簡易的な断面図である。この図は、単なる例であって、ここでの特許請求の範囲を過度に限定してはならない。当業者は多くの変形、代替、修正、を思いつくことができるであろう。本図で参照番号が使われるが、ここでの特許請求の範囲を限定する意図は無い。図に示されるように、この太陽電池は背面カバー401を含み、背面カバー401は複数の電気的導体403を有している。背面カバーはまた複数の光発電領域405を含んでいる。それぞれの光発電領域は集光素子423と結合し、集光素子423は正面カバー部材421に備えられる。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0044】
図6は、本発明のその他の実施形態に従う太陽電池600の簡易的な断面図である。この図は単なる例であって、ここでの特許請求の範囲を過度に限定してはならない。当業者は多くの変形、代替、修正を思いつくことができよう。本図で参照番号が使われるが、ここでの特許請求の範囲を限定する意図は無い。図で示されるように、この太陽電池は背面カバー401を含み、背面カバー401は複数の電気的導体403を有している。背面カバーは、複数の光発電領域405もまた含んでいる。それぞれの光発電領域は、上部カバー部材421上に設けられている集光素子423と結合する。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。これらの太陽電池を使って太陽光パネルを製造する方法の具体的な詳細については、本明細書とりわけ以下で見られる。
【0045】
図7は、本発明の実施形態に従う太陽光パネル用の光学的透明部材700の簡単な側面図である。この図は、単なる例であって、ここでの特許請求の範囲を過度に限定すべきものではない。当業者は多くの変形、代替、修正を思いつくことができよう。図のように、この光学的透明部材700は、側面図701および正面図または背面図703において、図示されている。この側面図は、ある厚みを有する部材を示しており、この厚みは、具体的に実施形態において、約1/8インチ以下から約1/4以上インチまでの範囲を有することができる。他に、この厚みは、約3/8インチなどにできる。もちろん、この厚みは、具体的な用途に依存している。加えて、この部材はしばし光学的透明材料から作られ、光学的透明部材は、単一材料、複合材料、複層、あるいはこれらなどの組合せから構成されうる。単なる例として、光学的透明材料は、AFG Industries製のRrystal Klear(登録商標)と呼ばれる光学ガラスであるが、その他もありうる。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0046】
図のように、この光学的透明部材は、長さと、幅と、上記の厚みを有している。この部材は、具体的な実施形態に従って、約12インチから130インチ以上までの範囲
の長さを有している。この幅は、具体的な実施系に従って、約12インチから96インチ以上の範囲を有する。この部材は、本発明の実施形態に従って、複数の太陽電池のうちの1つに向かう太陽光の「開口」としての役割をする。図のように、この部材は、本発明の実施形態に従う太陽光パネルを製造するための出発点としての役割を果たす。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0047】
図8は、本発明の実施形態に従う太陽光パネル800の正面図と側面図である。この図は単なる例であって、ここでの特許請求の範囲を過度に限定すべきものではない。当業者は、多くの変形、代替、修正を思いつくことができるであろう。図のように、側面図には光学的透明部材807が含まれていて、光学的透明部材は複数の太陽電池811と結合するポリマー結合材料809と結合する。正面図は、複数の太陽電池805と光学的透明材料801を示している。もちろん、当業者は、多くの変形、修正、代替を思いつくことができるであろう。本太陽光パネルのさらなる詳細とその製造方法は、本明細書とりわけ以下で見られる。
【0048】
具体的な実施形態において、本発明に係る方法と構造は、両面テープのようなポリマー結合材料809を含んでいる。このテープは、具体的な実施形態に従って厚みと、長さと、幅とに特徴を有している。このテープは、具体的な実施形態に従って、約380nmから780nmの範囲の波長に対して98%または99%以上の透過性の特徴を有している。具体的な実施形態において、このテープは機械的に太陽電池と光学的透明部材とを結合するために使われうる。実施形態に従って、このテープは、滑らかさと、テクスチャ加工と、あるいは光学的透明部材によって特徴付けられる荒さ面と、を目的とした結合材料として使われる。このましい実施形態において、この光学的結合材料は平らであり、内部反射を減少させている。具体的な実施形態において、本発明の方法と構造は、透明なポリマー材料の表面を覆う両面テープ結合材料を提供する。具体的な実施形態において、このテープは、約1%以下のヘイズレベルを有している。加えて、このテープは、具体的な実施形態に従って、高温と、高湿と、紫外線とに対する耐性を有する。このテープはまた、具体的な実施形態に従って、実質的に分子レベルの混入の影響を受けない。単なる例として、優れた透過性を有する両面粘着テープは、日東電工製のHJ-3160W、HJ-9150W、HJ-3160W、HJ-9150Wを含んでいる。好ましい実施形態において、このテープは、優れた透過性と、耐候性と、耐熱性とを提供し、透明部材を結合するために用いられる。その他に、このテープは3M(登録商標)製のOptically Clear Adhesive 8141(あるいは、これと同等のもの)を含めることができ、この製品は1.0milで、優れた透過性と粘着性を与える優秀な透明粘着フィルムであって、タッチスクリーンディスプレイや、光学的透明な結合を要求するその他の用途に使われる、3M社(3 -M Center, St Paul, Minnesota 55144.)製の製品である。好ましい実施形態において、このテープは最終的な接触面を提供し、実質的に気泡(例、すきま)、ほこり、ゲル、そして光学的ひずみをもたらすその他の欠陥の影響を受けないようにしている。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0049】
図9から図16は、本発明の実施形態に従う太陽光パネルを製造する方法を示す簡易的な図である。これらの図は、単なる例であって、ここでの特許請求の範囲を過度に限定してはならない。当業者は、多くの変形、代替、修正を見つけることができるであろう。図示のように、この方法は、光学的透明部材であるカバーガラスを設けることにより開始する。この光学的透明部材は、適した特性を有しており、とりわけ以下に記述される。
【0050】
すなわち、この部材はある厚みを有していて、実施形態に従って約1/8インチ以下から約1/4インチ(あるいは3/8インチ)の範囲である。もちろん、この厚みは、この具体的な用途に従っている。加えて、この部材は、しばし光学的透明部材から作られ、単一材料、複合材料、複層、あるいはこれらの組合せなどから構成されうる。単なる例として、この光学的透明部材は、AFG Industries製のKrystal Klear(登録商標)と呼ばれる光学ガラスであるが、その他でもよい。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0051】
図のように、この光学的透明部材は、上述のように長さと、幅と、厚みとを有している。この部材は、具体的な実施形態に従って約12インチから約130インチ以上の範囲の長さを有している。この幅は、具体的な実施形態に従って約12インチから約96インチ以上の範囲を有している。この部材は、本発明の実施形態に従う複数の太陽電池のうちの1つに太陽光が向けられる開口としての役目をする。図のように、この部材は、本発明の実施形態に従う太陽光パネル製造の開始点としての役割をする。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0052】
図のように、この部材は作業台911上に備えられる。この作業台は、この部材を加工するのに適した場所である。この作業台は、テーブルあるいは、クラスターツールのような道具である。このテーブルまたは道具は、クリーンルームあるいはその他適した環境の中で使われる。単なる例として、この環境は、10000クラス(ISO Class 7)クリーンルームあるいはそれよりも良い環境が好ましい。もちろん、当業者は多くの変形、代替、修正を思いつくことができるであろう。
【0053】
実施形態に従って、このカバーガラスが加工される。すなわち、このカバーガラスは清掃処理、あるいはその上のほかの層を形成する準備として最適となるその他の処理に従う。具体的な実施形態において、この方法は超音波浴での処理を用いてカバーガラスを清掃する。その他に、やわらかい布でふき取るなどの別の処理も使われうる。カバーガラスの表面は、具体的な実施形態に従って、油などの粒子およびその他の汚染物の影響を受けない。もちろん、当業者は多くの変形、代替、修正を思いつくことができるであろう。
【0054】
今、図10を参照して、この方法は、カバーガラスの表面を覆う封止材料(第一の層)を形成する。この図は、単なる例であって、ここでの特許請求の範囲を過度に限定してはならない。当業者は多くの変形、代替、修正を思いつくことができるであろう。ここで使われる「第一の」および「第二の」という言葉は、いかなる方法に限定するつもりはなく、そして単に参照するために使われている。この封止材料は、カバーガラスの表面を覆うEVAのような封止材料の第一の層を積み上げて設けることが好ましい。具体的な実施形態において、封止材料は紫外線安定性を有する適切なポリマー材料である。単なる例として、封止材料は熱可塑性のポリウレタン材料であり、ドイツのBayer Material Science AG製のDesmopan(登録商標)フィルムを含む、VistasolarのETIMEX(登録商標)と呼ばれるフィルムのような材料であるが、その他でもよい。このような封止材料のその他の例としては、米国デラウェア州のDuPont製Elvax(登録商標) EVAであるが、その他でもよい。その他に、この材料はポリビニルブチラール(一般に「PVB」と呼ばれる)であり、それは、結合性、光学的透明性、粘着性、強靭性、柔軟性、そして場合によりその他の特性を必要とする用途に一般的に用いられる樹脂である。実施形態に従って、PVBはブタナール反応によるポリビニールアルコールから生成される。この封止材料は、具体的な実施形態に従って、キュア(例えば、熱溶解または架橋結合)されるのが好ましい。好ましい実施形態において、封止材料は望ましい光学的特性を有している。封止材料は、その他の実施形態に従ったある装置の要素から、水分および/またはその他の汚染要因の影響を受けないようにする保護能力を有している。封止材料は、具体的な実施形態に従って、充填材であり、または充填材料として働きうる。具体的な実施形態において、この封止材料は、約1.45以上の範囲の屈折率を有する。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。実施形態に従って、封止材料は、封止材料のどちらかの面に設けられた異なる材料の間で熱親和性を備えている。
【0055】
図11を参照して、この方法は、光発電領域1101を含む複数の太陽電池を設けている。この図は単なる例であって、ここでの特許請求の範囲を過度に限定してはならない。当業者は多くの変形、代替、修正を思いつくことができるであろう。それぞれの太陽電池は、具体的な実施形態に従う複数の光発電領域および/またはストライプ形状物を含む。この方法は複数の太陽電池を組立てて、太陽電池を互いに結合させて封止材料の上に置かれた複層構造を形成する。図のように、この光学的透明部材は開口としての役割をし、太陽電池の開口領域に結合する。好ましい実施形態において、それぞれの太陽電池は、機械的自動位置合わせ機構、電気的に結合する装置、あるいはそれぞれの太陽電池の物理的位置を透明部材の間の空間的な位置に実質的に固定させるその他の装置によって、互いに位置合わせされる。機械的位置合わせ機構は、実施形態に従って、それぞれの太陽電池あるいは太陽電池の他の部分での電気接続の一部である。具体的な実施形態において、自動位置合わせ機構は電気的接続の鍵となり、電池間の極性は常に問題なく組立てられるように調整される。自動位置合わせ機構は、太陽電池の中に、「実矧ぎ継ぎ」、刻み目と突起、あるいはその他の構成で設計される。太陽電池は互いに隣り合う位置に置かれ、位置合わせ機構が互いの太陽電池を結合する。もちろん、当業者は多くの変形、修正、代替を思いつくことができるであろう。
【0056】
具体的な実施形態において、この発明の方法と構造物はポリマー結合材料を含んでおり、それは両面テープあるいは同等のものである。このテープは、実施形態に従って、厚みと、長さと、幅とに特徴を有する。このテープは、実施形態に従って、機械的に頑丈であり、両面に粘着物を含んでいる。このテープは、実施形態に従って、約98%あるいは99%の透明性に特徴を有し、また約380nmから780nmの範囲の波長に対してより優れている。具体的な実施形態において、このテープは太陽電池を光学的透明部材に機械的に結合するために用いられる。実施形態に従って、このテープは、光学的透明部材を特徴付ける平滑面と、テクスチャ加工と、表面粗さを目的とした結合材料として使われる。好ましい実施形態において、この光学的透明部材は平らであり、内部反射を減少させる。具体的な実施形態において、本発明の方法と構造物は、透明なポリマー部材の表面領域の上に置かれて材料を結合する両面テープを設けている。具体的な実施形態において、このテープはヘイズレベルが約1%以下である。加えて、このテープは、具体的な実施形態に従って、高温高湿および紫外線に対して耐性を有する。このテープはまた、具体的な実施形態に従って、粒子状の不純物が実質的に無い。単なる例として、優れた透明性を有する両面コート粘着テープは、日東電工製のHJ-3160W、HJ-9150W、HJ-3160W、HJ-9150Wを含んでおり、これらは優れた透明性を有する両面コート粘着テープである。好ましい実施形態において、このテープは、優れた透過性と、耐候性と、耐熱性を有し、透明結合材料として用いられる。その他に、この両面テープ製品は、3MTMの光学透明接着材の8141(あるいは8141と同等のもの)を含めることができ、8141は1milで、優れた透過性を示す高性能光学透明フィルムで、タッチスクリーンディスプレイや3M社(3 -M Center, St Paul, Minnesota 55144)製の光学的透明結合を必要とするその他の製品で使用されている。好ましい実施形態において、このテープはまた、泡(例、欠陥)、ほこり、ゲル、およびその他の光学的ひずみを生じうる不完全なものが実質的に無いような接触面を設ける。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0057】
具体的な実施形態において、図12に示されるように、この方法はラミネート装置を用いて複層物をラミネートすることを含んでいる。この図は単なる例であって、ここでの特許請求の範囲を過度に狭めるべきではない。当業者は、多くの変形、代替、修正を思いつくことができるであろう。すなわち、具体的な実施形態に従って、この複層物は、必要的に互いに層を結合してラミネートするのに最適な条件および処理に従う。単なる例として、EVAラミネート材料および/または封止材料中の架橋ポリマーは、具体的な実施形態に従って、約10分から15分の間、少なくとも150℃の温度で熱せられて、キュアする。図のように、それぞれの太陽電池は、具体的な実施形態に従って、透明部材の表面上に実質的に固定される。もちろん、当業者は多くの変形、修正、代替を思いつくことができるであろう。
【0058】
図13を参照して、この方法は、1つ以上の太陽電池の間に電気接続部1301を設けることを含んでいる。すなわち、それぞれの太陽電池は、具体的な実施形態に従って、直列および/または並列で互いに接続されている。好ましい実施形態において、この方法は、第一の太陽電池、第二の太陽電池、第Nの太陽電を直列に接続し、これにより最後の太陽電池がパネル上に組立てられる。太陽電池の第一の電気接続部は、直列にして隣の太陽電池の第二の電気接続部と接続される。好ましい実施形態において、この電気接続部は、第一の電気接続部と隣り合う太陽電池の第二の電気接続部とにわたって、ワイヤーあるいは金属ストライプを取り付けることによって形成される。このワイヤーあるいは金属ストライプは、太陽電池の電気接続部の両端に半田付けされる。その他に、このワイヤーまたは金属ストライプを太陽電池の電気接続部に取り付けるために、導電性エポキシ材料あるいは導電性接着剤を用いるようなその他の処理も使われうる。もちろん、当業者者は多くの変形、修正、代替を思いつくことができるであろう。
【0059】
具体的な実施形態において、この方法は、図14に模式的に示されるように、堆積1401により、複数の太陽電池の上に封止材料の第二の層を形成する。この封止材料は、具体的な実施形態に従って、電気接続部の上に封止材料を堆積することによって設けられるのが好ましく、あるいは太陽電池の背面領域の上に設けられるのが好ましい。具体的な実施形態において、この封止材料は、高い電気絶縁性と、低い水分吸着性と、そして優れた温度安定性とを有するシリコーン材料が適している。その他の材料は、具体的な実施形態に従って、パリレンに基づいた材料を含みうる。単なる例として、この封止材料は、OR−3100と呼ばれる米国Dow Corningの低粘度封止材料のようなものがあるが、その他でも良い。この封止材料は、具体的な実施形態に従って、キュアされるのが好ましい。図のように、この封止材料は、実施形態に従って、電気的接続部の近辺の領域を占める。その他に、この方法は、具体的な実施形態に従って、第二のエラストマ材料の上に封止材料の層を形成する。もちろん、当業者は多くの変形、修正、代替を思いつくことができるであろう。
【0060】
今、図15および図16を参照して、この方法は電気的接続部材の上に1つ以上の接続ボックス1501を設ける。この方法はまた、複数の太陽電池を含む光学的透明部材の端または側面に、1つ以上のフレーム部材1601を取り付ける。具体的な実施形態において、この接続ボックスは、このモジュールと他のモジュールあるいは電気負荷と電気的に接続するために用いられる。この接続ボックスは、外部ワイヤー用の接続端と、モジュール内の太陽電池とつながる内部の電気リード線用の接続端を含んでいる。この接続ボックスは、モジュールが陰にされたときに、モジュールを保護するために用いられるバイパスダイオードもまた内部に有している。この接続ボックスは、モジュールの背面または側面に置かれて、相互に直列に接続された太陽電池の最初の電池と最後の電池に接続して、容易に利用される。この接続ボックスは、RTVシリコンを用いたモジュールに取り付けられ、またはこのモジュールに封止される。単なる例として、タイコエレクトロニクスのSOLARLOK(登録商標)相互接続システムは、接続ボックスと相互接続材料とを備えて使用されうるが、その他でもよい。このモジュールフレームは、容易に積み重ねられたりできるようにするため、および電気グランドや機械的支持のために、モジュールの側面に取り付けられる。好ましい実施形態において、このフレームは、ある長さに切断した押出し成形アルミニウムから作られる。二つのフレームは、ねじ穴を設けるために、さら穴を有している。残りの2つのフレームは、ネジを締めるために、あらかじめ空けられた穴あるいは空洞面を有する。この押出しアルミニウムはラミネート材料を捕らえるように設計された溝を含んでいる。発泡体がモジュールの端の周りに置かれ、そしてその時に、押出しアルミニウムの溝がその発泡体の上で押される。全ての4つの側面が適切な位置にされたとき、それぞれの端で2つのねじが押し入れられて、フレーム同士で支えあう。その他の実施形態において、このフレームは、金属支持構造物による、あるいはこれによることなく加工されたポリマー材料によって設けられる。図のように、実施形態に従うこの方法によって、封止ざれた背面領域に特徴を有する太陽電池のある背面領域があらわにされる。もちろん、当業者は多くの変形、修正、代替を思いつくことができるであろう。
【0061】
上記ステップの手順は、本発明の実施形態に従った方法を備えている。図のように、この方法は、光発電材料領域を用いた複数の太陽電池を有する太陽光パネルを形成する方法を含むステップの組合せを用いる。その他の方法は、ステップが加えられ、1つ以上のステップが取り除かれ、あるいは1つ以上のステップがここでの特許請求の範囲から離れずに加えられることによって与えられうる。
【0062】
図17から図21は、本発明の実施形態に従った太陽光パネルを組立てるその他の方法を示す簡易的な図である。これらの図は、単に例であって、ここでの特許請求の範囲を過度に限定してはならない。当業者は多くの変形、代替、修正を思いつくことができるであろう。図のように、この方法は、光学的透明部材のカバーガラス183を設けることによって開始する。この光学的透明部材は、適切な特性を有しており、詳細が以下に記述されている。
【0063】
すなわち、この部材は、ある厚みを有しており、具体的な実施形態に従って、それは約1/8インチ以下から約1/4インチ(あるいは3/8インチ)以上の範囲である。もちろん、この厚みは具体的な用途に依存する。加えて、この部材は光学的透明材料から作られていて、単一材料、複合材料、複層、あるいはこれらなどの組合せから作られる。単なる例として、この光学的透明材料は、AFG Industries製のKrystal Klear(登録商標)と呼ばれる光学ガラスであるが、その他でもよい。
【0064】
また、図のように、この光学的透明部材は、長さと、幅と、前述の厚みを有している。この部材は、具体的な実施形態に従って、約12インチから130インチ以上の範囲の長さを有している。この幅は、具体的な実施形態に従って、約12インチから96インチ以上の範囲である。この部材は、本発明の実施形態に従って、複数の太陽電池のうちの1つに太陽光が向けられる「開口」としての役割をする。図のように、この部材は、本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを製造する始点としての役割をする。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0065】
具体的な実施形態において、この部材は作業台の上に置かれる。この作業台はこの部材を加工するのに最適な場所である。この作業台は、クラスターツールあるいは同様のテーブルまたはツールである。このテーブルまたはツールは、クリーンルームまたはその他の適した環境の中に置かれる。単なる例として、この環境は、クラス10000(ISO Class 7)のクリーンルームかそれ以上が好ましいが、その他でもよい。もちろん、当業者は多くの変形、代替、修正を思いつくことができるであろう。
【0066】
実施形態に従って、このカバーガラスが加工される。すなわち、このカバーガラスは、清掃処理またはその他の層を製造するための準備となるその他の適した処理に従う。具体的な実施形態において、この方法は、超音浴処理を用いてカバーガラスを清掃する。その他に、リント布を用いてガラスを拭うようなその他の処理も用いられうる。このカバーガラスの表面は、具体的な実施形態に従って、油のような粒子やその他の不純物がない。もちろん、当業者は容易に多くの変形、代替、修正を思いつくことができるであろう。
【0067】
再び図17を参照して、この方法は、太陽電池装置170を設ける。この太陽電池装置は、パッケージ化された装置である。具体的な実施形態において、この太陽電池装置は、透明なポリマー部材に結合する複数の光発電領域を含む。具体的な実施形態において、複数の光発電領域は、透明なポリマー部材の開口表面領域の少なくとも約10%から約80%までを占める。具体的な実施形態において、この透明ポリマー部材は表面領域を有し、この表面領域は実質的に平らで均一である。太陽電池の例は、本願と同一譲受人に譲渡され、ここにすべての目的で参照として本明細書に組み入れている、Kevin R. Gibson名で2005年6月6日に出願された米国仮特許出願60/688077(代理人整理番号025902−000200US)の優先権を主張する、2006年6月2日に出願された米国出願番号11/445933および11/445948(それぞれの代理人整理番号が025902−0002100USおよび025902−0002200US)の中に記載されている。好ましい実施形態において、この太陽電池装置は複数の光発電領域を含む。
【0068】
今、図18を参照して、この方法は、カバーガラスの表面の上に、封止材料(第一の層)181を形成する。この図は、単に例であって、ここでの特許請求の範囲を過度に限定すべきではない。当業者は容易に、多くの変形、代替、修正を思いつくことができるであろう。ここで使われる「第一の」および「第二の」という言葉は、いかなる方法において限定する意図はなく、また、単に参照する目的で使われる。この封止材料は、カバーガラスの表面の上に封止材料(例、EVA)の第一の層を堆積して設けるのが望ましい。具体的な実施形態において、この封止材料は紫外線に対して安定性を有するポリマー材料が適している。単なる例として、この封止材料は、ドイツのBayer Material Science製のDesmopan(登録商標)フィルムを含めたVistasolar製のETIMEX(登録商標)のような熱可塑性ポリウレタンであるが、その他でもよい。このような封止材料のその他の例として、米国デラウェア州のデュポン製のElvax(登録商標)EVAがある。その他に、この材料はポリビニルブチラール(一般的にPVBと呼ばれる)であり、これは、結合、光学的透明性、粘着、強靭、柔軟性、およびその他の特性を必要とする用途に通常用いられる樹脂である。実施形態に従って、PVBはしばしばブタナール反応によるポリビニールアルコールから作られる。この封止材料は、実施形態に従って、キュア(例、熱溶解または架橋処理)されるのが好ましい。好ましい実施形態において、この封止材料は、望ましい光学的特性を有している。この封止材料は、その他の実施形態に従って、あるデバイス素子から水分および/またはその他の不純物の影響を受けないようにする保護性能を有する。この封止材料は、具体的な実施形態に従って、充填材料であり、または注入材料として作用する。具体的な実施形態において、この封止材料は、約1.45以上の範囲の屈折係数を有している。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。実施形態に従って、この封止材料は、封止材料の両面に設けられた異なる材料の間で熱親和性をもまた備えている。
【0069】
再び図18を参照して、この方法は、光発電領域を含む複数の太陽電池170を設ける。この図は単に例であって、ここでの特許請求の範囲を過度に限定すべきではない。当業者は、多くの変形、代替、修正を思いつくことができるであろう。それぞれの太陽電池は、具体的な実施形態に従って、光発電領域および/またはストライプ形状物を含んでいる。この方法は複数の太陽電池を組立て、この太陽電池は封止材料の層の上で互いに結合されて複層構造を形成している。図のように、この光学的透明部材は開口としての役割をし、光学的透明部材は太陽電池の開口領域と結合する。好ましい実施形態において、それぞれの太陽電池は、機械的自動位置合わせ機構、電気的接続装置、あるいはそれぞれの太陽電池の物理的位置を透明部材の領域の間の空間的な位置に実質的に固定させるその他の装置によって、互いの太陽電池が位置合わせされる。この機械的位置合わせ機構は、具体的な実施形態に従って、それぞれの太陽電池上の電気的接続の一部であり、あるいは太陽電池のその他の部分である。具体的な実施形態において、この自動位置合わせ機構は、電気的相互接続の鍵となって、電池間の極性が常に問題なく組み立てられるように合わせている。この自動位置合わせ機構は、「実矧ぎ継ぎ」、きざみと突起、あるいはその他の構成で太陽電池の中に設計されている。この電池は、互いに隣り合うように置かれ、このアライメントによって互いに結合する。もちろん当業者は、多くの変形、修正、代替を思いつくことができるであろう。
【0070】
具体的な実施形態において、この方法と構造物は、両面テープあるいは同様な物のポリマー結合材料を含む。すなわち、結合材料181は両面テープである。このテープは、具体的な実施形態に従って、厚みと、長さと、幅とに特徴を有する。このテープは、具体的な実施形態に従って、機械的に硬質で、両面に粘着物を含んでいる。このテープは、具体的な実施形態に従って、約380nmから約780nmの範囲の波長に対して約98%あるいは99%以上の透過率によって特徴付けられている。具体的な実施形態において、このテープは、機械的に太陽電池を光学的透明部材に結合するために用いられる。実施形態に従って、このテープは、平面、テクスチャ加工、あるいは光学的透明部材の特性を示す表面粗さのための結合材料として用いられる。好ましい実施形態において、この光学的透明部材は内部反射を減少させるために平たくなっている。好ましい実施形態において、本発明の方法と構造物は、透明ポリマー部材の表面領域の上に両面テープ結合材料を設ける。具体的な実施形態において、このテープはヘイズレベルが約1%以下である。加えて、このテープは、実施形態に従って、高温硬質、および紫外線に対して耐性を有する。このテープは、実施形態に従って、実質的に粒子状の不純物が無い。単なる例として、優れた透過性を有する両面接着テープが、日東電工製のHJ-3160W、HJ-9150Wであることを含んでいる。好ましい実施形態において、このテープは、優れた透過性と、耐候性と、耐熱性とを有し、透明材料を結合するために用いられる。その他に、この両面テープ製品は、3MTMの光学透明接着材の8141(あるいは8141と同等のもの)を含めることができ、8141は1milで、優れた透過性を示す高性能光学透明フィルムで、タッチスクリーンディスプレイや3M社(3 -M Center, St Paul, Minnesota 55144)製の光学的透明結合を必要とするその他の製品で使用されている。好ましい実施形態において、このテープは最終的な接触面を提供し、実質的に気泡(例、すきま)、ほこり、ゲル、そして光学的ひずみをもたらすその他の欠陥の影響を受けないようにしている。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0071】
好ましい実施形態において、図19の模式図で示されるように、この方法は、複数の太陽電池を覆う封止材料の第二の層1901を形成する。この封止材料は、具体的な実施形態に従って、電気接続部を覆う封止材料を堆積により設けられるのが好ましく、また、太陽電池の背面領域の上にも設けられるのが望ましい。具体的な実施形態において、この封止材料は、高い電気絶縁性と、低吸水性と、そして優れた温度安定性とを有するシリコーン材料であることが好ましい。その他の材料の種類は、具体的な実施形態に従って、パリレンに基づいた材料を含む。単なる例として、この封止材料はOR−3100と呼ばれる米国Dow Corningの低粘度封止材料のようなものがあるが、その他でも良い。この封止材料は、具体的な実施形態に従って、キュアされるのが好ましい。図のように、この封止材料は、具体的な実施形態に従って、電気的接続部の近接する領域を占める。その他に、この方法は、具体的な実施形態に従って、第二のエラストマ材料の上に封止する層を形成する。その他の実施形態において、この封止材料は、テープ構造物あるいはその他の適切な材料である。もちろん当業者は、その他の変形、修正、代替を思いつくことができるであろう。
【0072】
具体的な実施形態において、図20に示されるように、この方法はラミネート装置を用いて複層構造物をラミネートすることを含む。この図は、単に例であって、ここでの特許請求の範囲を過度に限定すべきではない。当業者は多くの変形、代替、修正を思いつくことができるであろう。すなわち、複層構造物は、具体的な実施形態に従って層を互いに必要に応じて結合して、ラミネートする最適な条件と処理に従う。単なる例として、この光学的結合材料および/または光学的結合シートは、具体的な実施形態に従って、約170℃以下または150℃の温度で処理されて、パッケージ化された太陽電池構造物に損傷を与えることなく、この結合材料をラミネートする。図のように、それぞれの太陽電池は、具体的な実施形態に従って、透明部材の表面上に実質的に固定される。具体的な実施形態において、このラミネーション工程は、パッケージ化された太陽電池を含む光学的材料構造物について熱処理および真空での処理をして、上と下の結合材料を中のパッケージ化された太陽電池と共にラミネートする。もちろん当業者は多くの変形、修正、代替を思いつくことができるであろう。
【0073】
具体的な実施形態において、この方法は、1つ以上の太陽電池の間で電気的接続部を設けることを含む。すなわち、具体的な実施形態に従って、それぞれの太陽電池は、直列および/または並列にして互いに結合される。好ましい実施形態において、この方法は、第一の太陽電池からパネル組立品上の最後となる第N番目までの太陽電池を直列にして互いに結合させる。この太陽電池の第一の電気的接続部は直列の隣の電池の第二の電気的接続部に接続される。好ましい実施形態において、この電気的接続部は隣り合う第一と第二の電気的接続部をまたいで、ワイヤーあるいは金属ストライプを取り付けることによって作られる。ワイヤーあるいは金属ストライプは、太陽電池の電気的接続部の両端に半田付けされる。その他に、導電性エポキシあるいは導電性接着剤を用いてワイヤーあるいは金属ストライプを太陽電池の電気的接続部に取り付けるような処理が使われうる。もちろん、当業者は多くの変形、修正、代替を思いつくことができるであろう。
【0074】
具体的な実施形態において、この方法は、電気的相互接続部の上に1つ以上の接続ボックスを設ける。この方法はまた、複数の太陽電池を含む光学的透明部材の端または側面に1つ以上のフレーム部材を取り付ける。具体的な実施形態において、この接続ボックスは、モジュールを他のモジュールあるいは電気的負荷に接続するために用いられる。この接続ボックスは、モジュール内の太陽電池への導線用として、外部ワイヤーと接続端のための接続端を有している。この接続ボックスは、モジュールが陰になったときに保護するためのバイパスダイオードをもまた有している。この接続ボックスはモジュールの側面または背面に置かれて、相互に直列に接続されている最初と最後の太陽電池の接続部に容易にアクセスできるようにする。この接続ボックスはRTVシリコンを用いたモジュールに取り付けられ封止される。電気的接続部は、半田付け、端子ネジ、あるいは接続ボックス製造メーカーによって決められた物から作られる。単なる例として、タイコエレクトロニクスのSOLARLOK(登録商標)の相互接続システムが用いられて、接続ボックスと相互接続部が設けられるが、その他でもよい。このモジュールフレームは、容易な取り付け、電気接地、そして機械的支持のためにモジュールの側面に取り付けられる。好ましい実施形態において、このフレームは、ある長さに切断された押出アルミニウミから作られる。二つのフレームは、ねじ穴を設けるために、さら穴を有している。残りの二つにはネジを締めるための穴または窪みを有する。この押出アルミニウムは、積層品を引き付けるように設計された溝を含んでいる。ストライプ状の発泡体はモジュールの端の周りに置かれて、突起したアルミニウムの溝がこの発泡体に押し付けられる。全ての4つの面が適切な位置に置かれたとき、それぞれの角で2つのネジが入れられてフレームを互いに支える。その他の実施形態において、金属支持構造物と共にあるいはこれなしに加工されたポリマー材料が設けられる。図のように、本発明に係る方法は、太陽電池の背面領域をあらわにする構造を形成して、この背面領域は具体的な実施形態に従って、封止されていることを特徴としている。もちろん当業者は、多くの変形、修正、代替を思いつくことができるであろう。
【0075】
上記ステップの手順は、本発明の実施形態に従った方法を備えている。図のように、この方法は、光発電材料領域を用いた複数の太陽電池を有する太陽光パネルを形成する方法を含むステップの組合せを用いる。その他の方法は、ここでの特許請求の範囲から離れることなく異なった手順が設けられるように、ステップが加えられたり、1以上のステップが取り除かれたり、あるいは1以上のステップが加えられることによって与えられることもできる。
【0076】
具体的な実施形態において、太陽電池パネルは実質的に封止されて、望ましくない水分がこの太陽電池装置の1つ以上の要素に接触するのを妨げる。具体的な実施形態において、単層あるいは複層の封止された構造物を含む封止された太陽電池は、望ましくない影響(例、短絡、開放、機械的劣化、電気的劣化)をもたらす腐食につながる過度の水分が1つ以上の要素(例、接触部分、バスバー、光発電領域)に入り込むあるいは接触するのを防ぐ。好ましい実施形態において、封止された太陽電池内に備わる1つ以上の要素は、液体あるいは気体である水分が実質的に無い。その他の実施形態において、この水分(例、水)は、1つ以上の連続する光発電領域に結合する1つ以上の集光素子によって備わった集光素子の収縮をもたらしうる。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0077】
その他の具体的な実施形態において、太陽電池装置およびパネルは、その中に乾燥剤を含みうる。具体的な実施形態において、この乾燥剤はシリカ材料のような適した材料である。単なる例として、商用の吸水材料はCookson Semiconductor Packaging Materials製のSTAYDRY(登録商標) SDlOOOと呼ばれる製品を含んでいるが、その他でもよい。具体的な実施形態において、この乾燥剤は太陽電池内の1つ以上の要素内にコーティングされる。その他に、この乾燥剤は太陽電池内の1つ以上の領域内に設けられる。その他に、この乾燥剤は太陽電池の接触領域の近辺に設けられる。好ましい実施形態において、この乾燥剤は太陽電池装置の腐食をもたらしうる水分を吸水する。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0078】
さらにその他の具体的な実施形態において、本発明は量産される組立工程を用いて太陽光パネルを製造する方法を備える。この方法の概要が以下に記述される。
1.第一の封止された太陽電池(ここで使われる「第一の」という言葉は限定する意図は無く、また通常の意味で解釈されるべきである)を設ける。
2.第一の封止された太陽電池の位置を、基板部材(例、プリント回路基板、接点と電極を有する基板部材)に設けられた連続する第一と第二のバスバー部材に結合する少なくとも一対の第一の電極の接触部材に合わせる。
3.第一の封止された太陽電池を一対の第一と第二のバスバーに電気的に結合する。
4.第二の封止された太陽電池(ここで使われる「第二の」という言葉は限定する意図は無く、また通常の意味で解釈されるべきである)を設ける。
5.第二の封止された太陽電池の位置を、基板部材に設けられた連続する第一と第二のバスバー部材に結合する少なくとも一対の第二の電極の接触部材に合わせる。
6.第二の封止された太陽電池を、具体的な実施形態に従って、第一と第二のバスバーの少なくとも一対に電気的に結合する。
7.任意的に、第一のおよび/または第二の封止された太陽電池を第三の封止された太陽電池または第三および第四の封止された太陽電池と交換する。
8.必要とするその他のステップを実行する。
【0079】
上記一連のステップは、本発明の実施形態に従う方法を提供している。図のように、この方法は、光発電材料を用いた複数の太陽電池を有する太陽光パネルを形成する方法を含むステップの組合せを用いる。好ましい実施形態において、この太陽電池は接触領域を有するターゲット基板上であらわにされる。その他の方法は、ここでの特許請求の範囲から離れることなく異なった手順が設けられるように、ステップが加えられたり、1以上のステップが取り除かれたり、あるいは1以上のステップが加えられることによって与えられることもできる。本発明に係る方法と、その結果となる構造物とのさらなる詳細は、本明細書とりわけ以下を通して見受けられる。
【0080】
図22から図24までは、本発明の実施形態に従った、ターゲットボード上に1つ以上の太陽電池を組立てる様子を示す簡易的な模式図である。これらの図は単に例であって、ここでの特許請求の範囲を過度に限定すべきではない。当業者はその他の変形、修正、代替を思いつくことができるであろう。
【0081】
図22は、本発明の実施形態に従った、太陽電池組立品2200の側面図を示す。この図は単に例であって、特許請求の範囲を限定すべきではない。当業者は多くの変形、代替、修正を思いつくことができるであろう。図のように、この太陽電池組立品2200は、封止された太陽電池2202および2203の上の設けられる透明部材2201を含む。例えば、それぞれの封止された太陽電池は、本明細書に記載されているような光発電ストライプ形状物にそれぞれ結合する集光素子を含む。用途に応じて、この透明部材2201は、ポリマー材料、ガラス、複層材料、これらの組合せ、および同等のもののような様々な材料から成り立つ。この透明部材2201は、具体的な実施形態に従って、封止された太陽電池2202および2203に結合される。
【0082】
例として、この透明部材2201は、様々な方法で封止された太陽電池2202および2203に結合される。具体的な実施形態において、この透明部材は光学的結合材料を用いてそれぞれの太陽電池に結合される。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。実施形態に従って、それぞれの封止された太陽電池は、透明部材とそれぞれの集光素子部材を結合する表面領域との間で、密着性および/または光学的結合性を高めるように処理される。この処理のさらなる詳細は、本明細書とりわけ以下で見つけられる。
【0083】
具体的な実施形態に従って、太陽電池組立品2200は、透明部材2201に結合する封止された太陽電池2202および2203の表面上に備わる粘着促進剤および/または粘着増強剤を含む。例として、この粘着促進剤は当業者によって知られている、適した物質である。この粘着促進剤は、透明部材2201に結合する透明光学結合材料に結合する表面の上に備わる。好ましい実施形態において、この粘着促進剤は光学的に透明であって、封止された太陽電池2202、2203と光学的結合材料の間で、のり材料および/またはバリア層として作用する。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0084】
その他の具体的な実施形態において、この太陽電池組立品2202は、透明なガラス板に結合する透明部材2201の表面にされるテクスチャ加工を含む。1つ以上の実施形態において、この表面テクスチャは、前に述べた粘着促進剤とともに使われる。実施形態に従って、このテクスチャは、形状、複数の形状、または空間的な特徴(例、粗さ、設計された形状)の中での変形のようなその他の表面特性である。好ましい実施形態において、このテクスチャ加工表面および/または設計された加工表面は、一般的に光学的透明であって、透明ポリマー部材と光学的結合材料との間で密着性を高める。もちろん、その他の変形、修正、代替もありうる。
【0085】
今ふたたび図22を参照して、封止された太陽電池2202および2203がターゲットボード2204に取り付けられる。この封止された太陽電池2202および2203は、様々な方法でターゲットボード2204に取り付けられる。具体的な実施形態において、この封止された太陽電池は適切な接続デバイスを用いて、このターゲットボードの上に置かれる。このような接続デバイスは、ソケット、はんだバンプ、ピン、接触パッド、機械的プローブ装置、これらの組合せ、および同等のものを含む。例に従って、この封止された太陽電池2202および2203は、1つ以上のこれら技術を用いてターゲットボード2204に取り付けられる。その他の例に従って、この封止された太陽電池2202および2203は、粘着剤またはその他の適切な取り付け技術を用いてターゲットボード2204にのりづけされる。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0086】
図23は、本発明の実施形態に従う太陽電池組立品2300の正面図を示す。例に従って、太陽電池2201−2204はターゲットボード2305に取り付けられる。図のように、この太陽電池2201−2204は位置合わせされて長方形の形をつくる。様々な位置合わせ方法が用いられるのが理解されよう。例えば、太陽電池は、環状、台形、四角形、あるいは六角形であって、蜂の巣状に位置合わせされる。例えば、具体的な実施形態に従って、それぞれの太陽電池によって集められた太陽光エネルギーが移動され、ターゲットボード2305を経由する。
【0087】
図24は、ターゲットボード2305の正面図を示す。用途に応じて、様々な材料や設計がターゲットボード2305を実施するために使われる。例に従って、ターゲットボード2305はプリント回路基板であって、1つ以上の相互接続構造を含んでいる。図のように、ターゲットボード2305は、機械的な位置合わせガイド2401、2402、2407、2408を含む。例えば、この位置合わせガイドは太陽電池を適切な位置の目印となる。別の例として、この位置合わせガイドはまた、太陽電池をターゲットボードに電気的に接続するために使われる。実施形態に従って、このターゲットボード2305は,具体的な用途のために位置合わせガイド用に異なった構成をとることを含む。
【0088】
実施形態に従って、このターゲットボード2305はまた、コネクター2403−2406(例、金属電極、銅電極、アルミニウム電極)を備える。用途に応じて、このコネクターは物理的および/または電気的接続を備えて利用される。実施形態に従って、このコネクターは電気的接触部とこのコネクターの真下の電気ワイヤーを含むターゲットボード2305を含んでいる。別の実施形態に従って、このコネクターは、太陽電池をコネクターにはめ込むようなソケットである。その他に、このターゲットボードは、ピン穴、凹部(電気的および機械的な支持と接続用)、はんだバンプ、接触パッド(例、はんだ、金めっき、銀メッキ、銅)、挿入構造、これらの組合せ、および同等のものを含む。本発明の様々な実施形態は、太陽電池のパッケージのために様々な方法を含んでいることが理解されよう。この太陽光パネルを製造する方法のさらなる詳細は。本明細書とりわけ以下に見受けられる。
【0089】
さらなる実施形態において、本発明は太陽光パネル(例、モジュール)を製造する方法を備える。この方法は、第一の封止された太陽電池を備えることを含む。ここで使われる「第一の」という言葉は限定する意図では無く、通常の意味で解釈されるべきである。この方法は、第一の封止された太陽電池を、上記ターゲットボードである基板部材上に設けられた第一と第二のバスバー部材のそれぞれに結合される第一の電気的接触部材の少なくとも1対に位置合わせすることを含む。この方法は、第一の封止された太陽電池を第一と第二のバスバー部材の1対に電気的に結合することを含む。この方法はまた、第二の封止された太陽電池を設けることを含む。ここで使われる「第二の」という言葉は限定する意図では無く、通常の意味で解釈されるべきである。具体的な実施形態において、この方法は、第二の封止された太陽電池を、基板部材上に設けられた第一と第二のバスバー部材のそれぞれに結合される第二の電気的接触部材の少なくとも1対に位置合わせすることを含む、この方法はまた、第二の封止された太陽電池を第一と第二のバスバー部材の1対に電気的に結合することを含む。実施形態に従って、この接触部材は1対のはんだバンプ、1つ以上のソケット、1つ以上のピン、1つ以上のリード線、またはその他の適した部材などを含む。その他の実施形態において、第一のおよび/または第二の封止された太陽電池が置き換えられる。すなわち、この方法は、第一の封止された太陽電池または第二の封止された太陽電池のどちらかまたは両方を基板部材から取り除くことを含み、そして、第一の封止された太陽電池または第二の封止された太陽電池のどちらかまたは両方を第三の封止された太陽電池および第四の封止された太陽電池と交換することを含む。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【0090】
ここで述べられている例と実施形態は、図示するためだけのものであり、そして様々な修正や変形が当業者や、願書および添付の特許請求の範囲に含まれる技術分野の人々に連想されうる。すなわち、本発明に係るパネル構造物は、集光素子を備える太陽電池を含んでいる。このような集光素子は、具体的な実施形態に従って、太陽光パネルのカバーガラス上に設けられる(例、組み込まれる)。具体的な実施形態において、本モジュールとその製造方法の中で使われている太陽電池の例が、2005年6月6日にKevin R. Gibson名で出願され、本願と同一譲受人に譲渡された、米国仮特許出願60/688077(代理人整理番号025902−000200US)の優先権を主張する、2006年6月2日に出願された米国出願11/445933および11/445948(代理人整理番号025902−0002100USおよび025902−0002200USにそれぞれ該当する)に記載されていて、全ての目的で参照として本明細書に組み入れている。1つ以上の実施形態において、それぞれの光発電ストライプ形状物が集光素子に結合されていて、集光素子は互いに独立したユニット(例、1つの集光素子が1つのストライプ形状物に結合する)である。この独立したユニットはターゲット基板のバス領域に電気的に結合される接触領域を含む。もちろん、その他の変形、修正、代替がありうる。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てる方法を示す簡易的なフロー図である。
【図2】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てる方法を示すより詳細なフロー図である。
【図2A】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てる方法を示すより詳細なフロー図である。
【図3】本発明の実施形態に従う太陽電池の簡易的な図である。
【図4】本発明の実施形態に従う太陽電池の簡易的な断面図である。
【図5】本発明の実施形態に従う太陽電池の簡易的な断面である。
【図6】本発明のその他の実施形態に従う太陽電池の簡易的な断面図である。
【図7】本発明の実施形態に従う太陽光パネル用の光学的透明部材の簡易的な側面図である。
【図8】本発明の実施形態に従う太陽光パネルの平面および側面図である。
【図9】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てる方法を示す簡易的な図である。
【図10】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てる方法を示す簡易的な図である。
【図11】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てる方法を示す簡易的な図である。
【図12】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てる方法を示す簡易的な図である。
【図13】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てる方法を示す簡易的な図である。
【図14】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てる方法を示す簡易的な図である。
【図15】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てる方法を示す簡易的な図である。
【図16】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てる方法を示す簡易的な図である。
【図17】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てるその他の方法を示す簡易的な図である。
【図18】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てるその他の方法を示す簡易的な図である。
【図19】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てるその他の方法を示す簡易的な図である。
【図20】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てるその他の方法を示す簡易的な図である。
【図21】本発明の実施形態に従って、太陽光パネルを組立てるその他の方法を示す簡易的な図である。
【図22】本発明の実施形態に従って、ターゲットボードに1つ以上の太陽電池を取り付ける様子を示す簡易的な図である。
【図23】本発明の実施形態に従って、ターゲットボードに1つ以上の太陽電池を取り付ける様子を示す簡易的な図である。
【図24】本発明の実施形態に従って、ターゲットボードに1つ以上の太陽電池を取り付ける様子を示す簡易的な図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明ポリマー部材の開口表面領域の少なくとも約10%から約80%までを占める複数の光発電領域を含む透明ポリマー部材を有する太陽電池を配置し、
前記太陽電池を支持するために機械的構造を備えた所定厚みと、表面領域と、を有する光学的透明部材に前記太陽電池を結合して太陽光パネルを形成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項2】
前記透明ポリマー部材が第一の基板と集光部材を有している、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項3】
前記透明ポリマー部材が第一の層と第二の層を有している、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項4】
前記透明ポリマー部材が第一の平面と第二の平面を有している、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項5】
第一の電気的接続部材を前記複数の光発電領域のそれぞれの第一の部分に結合し、
第二の電気的接続部材を前記複数の光発電領域のそれぞれの第二の部分に結合する、
ことをさらに特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項6】
前記複数の光発電領域のそれぞれが光発電ストライプ形状物である、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項7】
前記光学的透明部材はガラス材料を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項8】
前記光学的透明部材はポリマー材料を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項9】
前記太陽電池が複数の太陽電池のうちの1つであり、
前記光学的透明部材が複数の太陽電池を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項10】
前記太陽電池が複数の太陽電池のうちの1つであり、前記光学的透明部材が複数の太陽電池を含んでいて、
前記複数の太陽電池は配列して並べられ、
前記配列は横列と縦列を含み、
前記横列は番号1から1より大きい整数Nまでの太陽電池の第一の組を含み、
前記縦列は番号1から1より大きい整数Mまでの太陽電池の第二の組を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項11】
前記横列に配置されたそれぞれの前記太陽電池が直列構成でお互いに結合される、
ことを特徴とする請求項10に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項12】
前記縦列に配置されたそれぞれの前記太陽電池が直列構成でお互いに結合される、
ことを特徴とする請求項10に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項13】
前記太陽電池のそれぞれが第一の終端と第二の終端との間で互いに電気的に直列に配置される、
ことを特徴とする請求項10に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項14】
ポリマー材料を用いて前記結合が行われる、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項15】
前記結合は、前記太陽電池と前記光学的透明部材との間でラミネート処理することを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項16】
前記結合が接着処理である、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項17】
前記結合は、前記太陽電池の一部と、前記光学的透明部材の一部と、の間に封止材料を設けて前記太陽電池を前記光学的透明部材に合わせ、
前記封止材料は前記太陽電池の第一の膨張係数と前記光学的透明部材の第二の膨張整数とを考慮して適用される、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項18】
前記封止材料が所定の屈折率によって特徴付けられていて、決められた電磁放射量を前記光学的透明部材の一部を通り前記ポリマー材料の一部を通って前記太陽電池の部分へ移動させる、
ことを特徴とする請求項15に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項19】
前記封止材料が前記太陽電池のいかなる領域に対しても所定水分量に保つ、
ことを特徴とする請求項15に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項20】
前記所定水分量が所定のppm以下である、
ことを特徴とする請求項17に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項21】
前記光学的透明部材が紫外線抑制材料を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項22】
前記光学的透明部材が酸化セリウム含有材料を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項23】
前記封止材料が紫外線抑制材料を含む、
ことを特徴とする請求項15に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項24】
前記封止材料がエラストマ材料またはエポキシ材料である、
ことを特徴とする請求項15に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項25】
所定厚みと、開口表面領域と、を有する光学的透明部材と、
透明ポリマー部材と、前記透明ポリマー部材内に設けられていて前記透明ポリマー部材の前記開口表面領域の少なくとも約10%から約80%以下を占める複数の光発電領域と、を有していて、前記光学的透明部材に結合される太陽電池と、
を備える太陽光パネル。
【請求項26】
前記透明ポリマー部材は第一の基板と集光部材とを含む、
ことを特徴とする請求項25に記載の太陽光パネル。
【請求項27】
前記透明ポリマー部材は第一の層と第二の層とを含む、
ことを特徴とする請求項25に記載の太陽光パネル。
【請求項28】
前記複数の光発電領域のそれぞれの第一の部分に結合される第一の電気的接続部材と、
前記複数の光発電領域のそれぞれの第二の部分に結合される第二の電気的接続部材と、
をさらに備える請求項25に記載の太陽光パネル。
【請求項29】
前記光学的透明部材がガラス材料を含む、
ことを特徴とする請求項25に記載の太陽光パネル。
【請求項30】
前記光学的透明部材がポリマー材料を含む、
ことを特徴とする請求項25に記載の太陽光パネル。
【請求項31】
前記太陽電池は複数の太陽電池のうちの1つであり、
前記光学的透明部材は前記複数の太陽電池を含む、
ことを特徴とする請求項25に記載の太陽光パネル。
【請求項32】
前記太陽電池は複数の太陽電池のうちの1つであり、
前記光学的透明部材は前記複数の太陽電池を含み、
前記複数の太陽電池は横列と縦列を含むマトリックス状にされ、
前記横列は番号1から1より大きい整数Nまでの太陽電池の第一の組を含み、
前記縦列は番号1から1より大きい整数Mまでの太陽電池の第二の組を含む、
ことを特徴とする請求項25に記載の太陽光パネル。
【請求項33】
前記横列に配置されたそれぞれの前記太陽電池が直列構成でお互いに結合される、
ことを特徴とする請求項32に記載の太陽光パネル。
【請求項34】
前記縦列に配置されたそれぞれの前記太陽電池が直列構成でお互いに結合される、
ことを特徴とする請求項32に記載の太陽光パネル。
【請求項35】
前記太陽電池のそれぞれが第一の終端と第二の終端との間で互いに電気的に直列に配置される、
ことを特徴とする請求項32に記載の太陽光パネル。
【請求項36】
前記光学的透明部材は少なくともポリマー材料と共に前記太陽電池に結合される、
ことを特徴とする請求項25に記載の太陽光パネル。
【請求項37】
前記光学的透明部材は少なくともラミネート材料と共に前記太陽電池に結合される、
ことを特徴とする請求項25に記載の太陽光パネル。
【請求項38】
前記光学的透明部材が前記太陽電池に接着される、
ことを特徴とする請求項25に記載の太陽光パネル。
【請求項39】
前記光学的透明部材が前記太陽電池の一部と前記光学的透明部材の一部との間で少なくともポリマー材料により前記太陽電池と結合して前記太陽電池が前記光学的透明部材に合わされ、
前記ポリマー材料は前記太陽電池の第一の膨張係数と前記光学的透明部材の第二の膨張係数とを考慮して適用される、
ことを特徴とする請求項25に記載の太陽光パネル。
【請求項40】
前記ポリマー材料が所定の屈折率によって特徴付けられていて、決められた電磁放射量を前記光学的透明部材の一部を通り前記ポリマー材料の一部を通って前記太陽電池の部分へ移動させる、
ことを特徴とする請求項39に記載の太陽光パネル。
【請求項41】
前記ポリマー材料が前記太陽電池のいかなる領域に対しても所定水分量に保つ、
ことを特徴とする請求項39に記載の太陽光パネル。
【請求項42】
前記所定水分量が所定のppm以下である、
ことを特徴とする請求項41に記載の太陽光パネル。
【請求項43】
前記光学的透明部材が紫外線抑制材料を有する、
ことを特徴とする請求項25に記載の太陽光パネル。
【請求項44】
前記光学的透明部材が酸化セリウム含有材料を含む、
ことを特徴とする請求項25に記載の太陽光パネル。
【請求項45】
前記ポリマー材料が紫外線抑制材料を含む、
ことを特徴とする請求項39に記載の太陽光パネル。
【請求項46】
前記ポリマー材料がエラストマ材料またはエポキシ材料である、
ことを特徴とする請求項39に記載の太陽光パネル。
【請求項47】
透明ポリマー部材の開口表面領域の少なくとも約10%から約80%までを占める複数の光発電領域を含む前記透明ポリマー部材をそれぞれ有する複数の太陽電池を配置し、
光学的透明部材の表面上の空間的な配置においてそれぞれの前記太陽電池の位置を合わせて、
前記複数の太陽電池を、前記複数の太陽電池のそれぞれを支持するために機械的構造を備えた所定厚みと表面領域とを有する前記光学的透明部材に結合して太陽光パネルを形成する、
ことを特徴とする太陽光パネルの製造方法。
【請求項48】
前記位置合わせと前記結合は前記太陽電池のそれぞれに対して順番に行う、
ことを特徴とする請求項47に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項49】
前記位置合わせと前記結合は前記太陽電池のうちの少なくとも2つに対して同時に行う、
ことを特徴とする請求項47に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項50】
150℃以下の温度で処理する低温熱処理工程を用いて太陽光パネルを製造する方法であって、
開口表面領域の少なくとも約10%から最大約100%までを占める複数の光発電領域が結合され、実質的に平らで均一な表面領域を有する透明ポリマー部材を備える太陽電池を配置すること、
前記太陽電池の透明ポリマー部材の前記表面領域を、表面領域と前記太陽電池を支持する機械的構造を可能とする所定の厚みとを有する光学的透明ガラス部材に位置を合わせし、
前記表面領域と前記透明ガラス部材の前記ガラス表面領域との間の接触領域を設け、
前記透明ガラス部材と前記透明ポリマー部材の一方または両方に力を加えて接触領域への圧力を増して第一の状態から第二の状態に変化させ、
熱処理を用いて少なくとも前記接触領域を処理して、前記透明ガラス部材と前記透明ポリマー部材とを含む積層された挟み込み構造を形成すると共に前記接触領域を第二の状態から第三の状態へ変化させること、
約150℃以下の温度での前記熱処理を維持し、ラミネートされた構造物の形成し、前記接触領域を第三の状態において1つ以上の実質的なボイドが実質的に無いようにすること、
を特徴とする太陽光パネルの製造方法。
【請求項51】
前記熱処理は前記表面領域から前記透明ポリマー部材の外部領域へ熱勾配を生じる、
ことを特徴とする請求項50に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項52】
少なくとも前記接触領域を真空にして、前記接触領域を実質的にボイドが無いようにする、
ことを特徴とする請求項50に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項53】
前記接触領域は光学的結合材料を含む、
ことを特徴とする請求項50に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項54】
太陽電池パネルの製造方法であって、
実質的に平らで均一な表面領域を有する透明ポリマー部材の開口表面領域の少なくとも約10%から約100%までを占めるようにして、前記透明ポリマー部材と背面部材との間で最初に封止される1つ以上の光発電領域に結合される前記透明ポリマー部材を含む封止された太陽電池を配置し、
前記透明ポリマー部材の前記表面領域の上に結合材料を設け、
前記背面部材の上に封止材料を設け、
前記結合材料と前記封止材料を処理して1つ以上の光発電領域を含む前記太陽電池を封止して第二の封止領域を形成し、前記結合材料と前記封止材料との間で挟み込まれた前記封止された太陽電池とともに前記結合材料と前記封止材料とを含むラミネートされた構造物を形成する、
ことを特徴とする太陽電池パネルの製造方法。
【請求項55】
前記封止材料と前記結合材料が同一材料である、
ことを特徴とする請求項54に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項56】
前記結合材料は両面粘着テープ材料である、
ことを特徴とする請求項54に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項57】
前記1つ以上の光発電領域は薄膜あるいは1つ以上の結晶シリコン領域である、
ことを特徴とする請求項54に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項58】
太陽光パネルの製造方法であって、
実質的に平らで均一な表面領域を有する透明ポリマー部材の開口表面領域の少なくとも約10%から約100%までを占めるようにして、前記透明ポリマー部材と背面部材との間で最初に封止される1つ以上の光発電領域に結合される前記透明ポリマー部材を含む封止された太陽電池を配置し、
前記透明ポリマー部材の前記表面領域の上に両面テープ結合材料を設け、
前記太陽電池の前記透明ポリマー部材の前記表面領域を、前記太陽電池を支える機械的構造を設けた所定厚みと背表面領域とを有する光学透明ガラス部材に位置合わせをして、前記表面領域と前記透明ガラス部材のガラス表面領域との間で両面テープ結合材料を含む接触領域を設け、
前記透明ガラス部材と前記透明ポリマー部材の少なくとも一方あるいは両方に力を加えて前記接触領域を加圧し、前記接触領域を第一の状態から第二の状態に変化させ、
前記透明ガラス部材と前記透明ポリマー部材とを含むラミネートされた挟み込み構造を形成するように加工して前記接触領域を第二の状態から第三の状態に変化させ、前記接触領域には第三の状態において1つ以上の実質的な欠陥が無いようにする、
ことを特徴とする太陽光パネルの製造方法。
【請求項59】
太陽光パネルの製造方法であって、
実質的に平らで均一な第一の表面領域を有する第一の透明ポリマー部材の第一の開口表面領域の少なくとも約10%から約100%までを占めるようにして、前記第一の透明ポリマー部材と第一の背面部材との間で最初に封止される1つ以上の第一の光発電領域に結合される前記透明ポリマー部材を含む第一の封止された太陽電池を配置し、
前記第一の封止された太陽電池を基板部材に備わる第一と第二のバスバー部材のそれぞれに結合される第一の電気的接触部材の少なくとも一対に位置を合わせ、
前記第一の封止された太陽電池を前記第一と第二のバスバー部材の一対に電気的に結合し、
実質的に平らで均一な第二の表面領域を有する第二の透明ポリマー部材の第二の開口表面領域の少なくとも約10%から約100%までを占めるようにして、前記第二の透明ポリマー部材と第二の背面部材との間で最初に封止される1つ以上の第二の光発電領域に結合される前記透明ポリマー部材を含む第二の封止された太陽電池を配置し、
前記第二の封止された太陽電池を前記基板部材に備わる第一と第二のバスバー部材のそれぞれに結合される第二の電気的接触部材の少なくとも一対に位置を合わせ、
前記第二の封止された太陽電池を前記第一と第二のバスバー部材の一対に電気的に結合する、
ことを特徴とする太陽光パネルの製造方法。
【請求項60】
前記接触部材が一対のソルダーバンプを含む、
ことを特徴とする請求項59に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項61】
前記第一の接触部材は前記基板部材に結合される第一のソケット部材を含み、
前記第二の接触部材は前記基板部材に結合される第二のソケット部材を含む、
ことを特徴とする請求項59に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項62】
前期第一の封止された太陽電池あるいは前記第二の封止された太陽電池の一方または両方を前記基板部材から取り除き、
前期第一の封止された太陽電池あるいは前記第二の封止された太陽電池の一方または両方を第三の封止された太陽電池または第三の封止された太陽電池および第四の封止された太陽電池と交換する、
ことをさらに特徴とする特徴とする請求項59に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項63】
実質的に平らで均一な表面領域を有する透明ポリマー部材の開口表面領域の少なくとも約10%から約100%までを占めるようにして、前記透明ポリマー部材と背面部材との間で最初に封止される1つ以上の光発電領域に結合される前記透明ポリマー部材を含む封止された太陽電池と、
前記表面領域と前記背面部材との上に設けられて1つ以上の光発電領域を含む前記太陽電池を封止した第二の封止状態にして、前記封止された太陽電池を挟み込んだラミネート構造を形成する封止材料と、
を備える太陽光モジュール。
【請求項64】
透明部材であって、
透明部材と前記表面領域の間の中に挟みこまれた前記封止材料の一部とともに前記表面領域の上に設けられる透明部材と、
をさらに備える請求項63に記載の太陽光モジュール。
【請求項65】
前記封止材料が光学的結合材料である、
ことを特徴とする請求項63に記載の太陽光モジュール。
【請求項66】
実質的に平らで均一な表面領域を有する透明ポリマー部材の開口表面領域の少なくとも約10%から約100%までを占めるようにして、前記透明ポリマー部材と背面部材との間で最初に封止される1つ以上の光発電領域に結合される前記透明ポリマー部材を含む封止された太陽電池と、
前記透明ポリマー部材の前記表面領域の上に設けられる両面テープ結合材料と、
前記両面テープ結合材料の上に設けられる光学的透明ガラス部材と、
前記太陽電池を支持するために機械的構造を備えた所定厚みを有する前記透明ガラス部材のガラス表面領域と、前記表面領域と、の間に設けられる前記両面テープ結合材料を含む接触領域と、
を備える太陽光パネル。
【請求項67】
前記両面テープ結合材料が光学的に透明である、
ことを特徴とする請求項66に記載の太陽光パネル。
【請求項68】
前記両面テープ結合材料が約1.4以上の屈折率を有する、
ことを特徴とする請求項66に記載の太陽光パネル。
【請求項69】
前記両面テープ結合材料が粘着性を有する第一と第二の面を含む、
ことを特徴とする請求項66に記載の太陽光パネル。
【請求項70】
前記両面テープ結合材料が約1mil以下の厚みである、
ことを特徴とする請求項66に記載の太陽光パネル。
【請求項71】
前記接触領域は実質的に1つ以上の欠陥が無い、
ことを特徴とする請求項66に記載の太陽光パネル。
【請求項72】
前記接触領域がラミネートされた構造である、
ことを特徴とする請求項66に記載の太陽光パネル。
【請求項73】
前記1つ以上の光発電領域が1つ以上のシリコン結晶領域を有する、
ことを特徴とする請求項66に記載の太陽光パネル。
【請求項74】
前記1つ以上の光発電領域が1つ以上の薄膜領域を有する、
ことを特徴とする請求項66に記載の太陽光パネル。
【請求項75】
前記背面部材が第二の両面テープを含む第二の接触領域に結合される、
ことを特徴とする請求項66に記載の太陽光パネル。
【請求項76】
少なくとも第一の接触部材の一対および第二の接触部材の一対を含む表面領域と、少なくとも第一バスバーおよび第二のバスバーと、を含むターゲットボードと、
前記第一の接触部材の一対によって少なくとも前記第一のバスバーと前記第二のバスバーに結合する第一の封止された太陽電池であって、
実質的に平らで均一な第一の表面領域を有する第一の透明ポリマー部材の第一の開口表面領域の少なくとも約10%から約100%までを占めるようにして、前記第一の透明ポリマー部材と第一の背面部材との間で最初に封止される1つ以上の第一の光発電領域に結合される前記透明ポリマー部材を含む第一の封止された太陽電池と、
前記第二の接触部材の一対によって少なくとも前記第一のバスバーと前記第二のバスバーに結合する第二の封止された太陽電池であって、
実質的に平らで均一な第二の表面領域を有する第二の透明ポリマー部材の第二の開口表面領域の少なくとも約10%から約100%までを占めるようにして、前記第二の透明ポリマー部材と第二の背面部材との間で最初に封止される1つ以上の第二の光発電領域に結合される前記透明ポリマー部材を含む第二の封止された太陽電池と、
を備える太陽光パネル。
【請求項77】
前記第一の接触部材の一対は第一のソケットの一対を有し、
前記第二の接触部材の一対は第二のソケットの一対を有する、
ことを特徴とする請求項76に記載の太陽光パネル。
【請求項78】
前記第一の接触部材が第一の接触領域の一対を有し、
前記第二の接触部材が第二の接触領域の一対を有する、
ことを特徴とする請求項76に記載の太陽光パネル。
【請求項1】
透明ポリマー部材の開口表面領域の少なくとも約10%から約80%までを占める複数の光発電領域を含む透明ポリマー部材を有する太陽電池を配置し、
前記太陽電池を支持するために機械的構造を備えた所定厚みと、表面領域と、を有する光学的透明部材に前記太陽電池を結合して太陽光パネルを形成する、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項2】
前記透明ポリマー部材が第一の基板と集光部材を有している、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項3】
前記透明ポリマー部材が第一の層と第二の層を有している、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項4】
前記透明ポリマー部材が第一の平面と第二の平面を有している、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項5】
第一の電気的接続部材を前記複数の光発電領域のそれぞれの第一の部分に結合し、
第二の電気的接続部材を前記複数の光発電領域のそれぞれの第二の部分に結合する、
ことをさらに特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項6】
前記複数の光発電領域のそれぞれが光発電ストライプ形状物である、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項7】
前記光学的透明部材はガラス材料を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項8】
前記光学的透明部材はポリマー材料を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項9】
前記太陽電池が複数の太陽電池のうちの1つであり、
前記光学的透明部材が複数の太陽電池を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項10】
前記太陽電池が複数の太陽電池のうちの1つであり、前記光学的透明部材が複数の太陽電池を含んでいて、
前記複数の太陽電池は配列して並べられ、
前記配列は横列と縦列を含み、
前記横列は番号1から1より大きい整数Nまでの太陽電池の第一の組を含み、
前記縦列は番号1から1より大きい整数Mまでの太陽電池の第二の組を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項11】
前記横列に配置されたそれぞれの前記太陽電池が直列構成でお互いに結合される、
ことを特徴とする請求項10に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項12】
前記縦列に配置されたそれぞれの前記太陽電池が直列構成でお互いに結合される、
ことを特徴とする請求項10に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項13】
前記太陽電池のそれぞれが第一の終端と第二の終端との間で互いに電気的に直列に配置される、
ことを特徴とする請求項10に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項14】
ポリマー材料を用いて前記結合が行われる、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項15】
前記結合は、前記太陽電池と前記光学的透明部材との間でラミネート処理することを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項16】
前記結合が接着処理である、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項17】
前記結合は、前記太陽電池の一部と、前記光学的透明部材の一部と、の間に封止材料を設けて前記太陽電池を前記光学的透明部材に合わせ、
前記封止材料は前記太陽電池の第一の膨張係数と前記光学的透明部材の第二の膨張整数とを考慮して適用される、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項18】
前記封止材料が所定の屈折率によって特徴付けられていて、決められた電磁放射量を前記光学的透明部材の一部を通り前記ポリマー材料の一部を通って前記太陽電池の部分へ移動させる、
ことを特徴とする請求項15に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項19】
前記封止材料が前記太陽電池のいかなる領域に対しても所定水分量に保つ、
ことを特徴とする請求項15に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項20】
前記所定水分量が所定のppm以下である、
ことを特徴とする請求項17に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項21】
前記光学的透明部材が紫外線抑制材料を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項22】
前記光学的透明部材が酸化セリウム含有材料を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項23】
前記封止材料が紫外線抑制材料を含む、
ことを特徴とする請求項15に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項24】
前記封止材料がエラストマ材料またはエポキシ材料である、
ことを特徴とする請求項15に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項25】
所定厚みと、開口表面領域と、を有する光学的透明部材と、
透明ポリマー部材と、前記透明ポリマー部材内に設けられていて前記透明ポリマー部材の前記開口表面領域の少なくとも約10%から約80%以下を占める複数の光発電領域と、を有していて、前記光学的透明部材に結合される太陽電池と、
を備える太陽光パネル。
【請求項26】
前記透明ポリマー部材は第一の基板と集光部材とを含む、
ことを特徴とする請求項25に記載の太陽光パネル。
【請求項27】
前記透明ポリマー部材は第一の層と第二の層とを含む、
ことを特徴とする請求項25に記載の太陽光パネル。
【請求項28】
前記複数の光発電領域のそれぞれの第一の部分に結合される第一の電気的接続部材と、
前記複数の光発電領域のそれぞれの第二の部分に結合される第二の電気的接続部材と、
をさらに備える請求項25に記載の太陽光パネル。
【請求項29】
前記光学的透明部材がガラス材料を含む、
ことを特徴とする請求項25に記載の太陽光パネル。
【請求項30】
前記光学的透明部材がポリマー材料を含む、
ことを特徴とする請求項25に記載の太陽光パネル。
【請求項31】
前記太陽電池は複数の太陽電池のうちの1つであり、
前記光学的透明部材は前記複数の太陽電池を含む、
ことを特徴とする請求項25に記載の太陽光パネル。
【請求項32】
前記太陽電池は複数の太陽電池のうちの1つであり、
前記光学的透明部材は前記複数の太陽電池を含み、
前記複数の太陽電池は横列と縦列を含むマトリックス状にされ、
前記横列は番号1から1より大きい整数Nまでの太陽電池の第一の組を含み、
前記縦列は番号1から1より大きい整数Mまでの太陽電池の第二の組を含む、
ことを特徴とする請求項25に記載の太陽光パネル。
【請求項33】
前記横列に配置されたそれぞれの前記太陽電池が直列構成でお互いに結合される、
ことを特徴とする請求項32に記載の太陽光パネル。
【請求項34】
前記縦列に配置されたそれぞれの前記太陽電池が直列構成でお互いに結合される、
ことを特徴とする請求項32に記載の太陽光パネル。
【請求項35】
前記太陽電池のそれぞれが第一の終端と第二の終端との間で互いに電気的に直列に配置される、
ことを特徴とする請求項32に記載の太陽光パネル。
【請求項36】
前記光学的透明部材は少なくともポリマー材料と共に前記太陽電池に結合される、
ことを特徴とする請求項25に記載の太陽光パネル。
【請求項37】
前記光学的透明部材は少なくともラミネート材料と共に前記太陽電池に結合される、
ことを特徴とする請求項25に記載の太陽光パネル。
【請求項38】
前記光学的透明部材が前記太陽電池に接着される、
ことを特徴とする請求項25に記載の太陽光パネル。
【請求項39】
前記光学的透明部材が前記太陽電池の一部と前記光学的透明部材の一部との間で少なくともポリマー材料により前記太陽電池と結合して前記太陽電池が前記光学的透明部材に合わされ、
前記ポリマー材料は前記太陽電池の第一の膨張係数と前記光学的透明部材の第二の膨張係数とを考慮して適用される、
ことを特徴とする請求項25に記載の太陽光パネル。
【請求項40】
前記ポリマー材料が所定の屈折率によって特徴付けられていて、決められた電磁放射量を前記光学的透明部材の一部を通り前記ポリマー材料の一部を通って前記太陽電池の部分へ移動させる、
ことを特徴とする請求項39に記載の太陽光パネル。
【請求項41】
前記ポリマー材料が前記太陽電池のいかなる領域に対しても所定水分量に保つ、
ことを特徴とする請求項39に記載の太陽光パネル。
【請求項42】
前記所定水分量が所定のppm以下である、
ことを特徴とする請求項41に記載の太陽光パネル。
【請求項43】
前記光学的透明部材が紫外線抑制材料を有する、
ことを特徴とする請求項25に記載の太陽光パネル。
【請求項44】
前記光学的透明部材が酸化セリウム含有材料を含む、
ことを特徴とする請求項25に記載の太陽光パネル。
【請求項45】
前記ポリマー材料が紫外線抑制材料を含む、
ことを特徴とする請求項39に記載の太陽光パネル。
【請求項46】
前記ポリマー材料がエラストマ材料またはエポキシ材料である、
ことを特徴とする請求項39に記載の太陽光パネル。
【請求項47】
透明ポリマー部材の開口表面領域の少なくとも約10%から約80%までを占める複数の光発電領域を含む前記透明ポリマー部材をそれぞれ有する複数の太陽電池を配置し、
光学的透明部材の表面上の空間的な配置においてそれぞれの前記太陽電池の位置を合わせて、
前記複数の太陽電池を、前記複数の太陽電池のそれぞれを支持するために機械的構造を備えた所定厚みと表面領域とを有する前記光学的透明部材に結合して太陽光パネルを形成する、
ことを特徴とする太陽光パネルの製造方法。
【請求項48】
前記位置合わせと前記結合は前記太陽電池のそれぞれに対して順番に行う、
ことを特徴とする請求項47に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項49】
前記位置合わせと前記結合は前記太陽電池のうちの少なくとも2つに対して同時に行う、
ことを特徴とする請求項47に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項50】
150℃以下の温度で処理する低温熱処理工程を用いて太陽光パネルを製造する方法であって、
開口表面領域の少なくとも約10%から最大約100%までを占める複数の光発電領域が結合され、実質的に平らで均一な表面領域を有する透明ポリマー部材を備える太陽電池を配置すること、
前記太陽電池の透明ポリマー部材の前記表面領域を、表面領域と前記太陽電池を支持する機械的構造を可能とする所定の厚みとを有する光学的透明ガラス部材に位置を合わせし、
前記表面領域と前記透明ガラス部材の前記ガラス表面領域との間の接触領域を設け、
前記透明ガラス部材と前記透明ポリマー部材の一方または両方に力を加えて接触領域への圧力を増して第一の状態から第二の状態に変化させ、
熱処理を用いて少なくとも前記接触領域を処理して、前記透明ガラス部材と前記透明ポリマー部材とを含む積層された挟み込み構造を形成すると共に前記接触領域を第二の状態から第三の状態へ変化させること、
約150℃以下の温度での前記熱処理を維持し、ラミネートされた構造物の形成し、前記接触領域を第三の状態において1つ以上の実質的なボイドが実質的に無いようにすること、
を特徴とする太陽光パネルの製造方法。
【請求項51】
前記熱処理は前記表面領域から前記透明ポリマー部材の外部領域へ熱勾配を生じる、
ことを特徴とする請求項50に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項52】
少なくとも前記接触領域を真空にして、前記接触領域を実質的にボイドが無いようにする、
ことを特徴とする請求項50に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項53】
前記接触領域は光学的結合材料を含む、
ことを特徴とする請求項50に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項54】
太陽電池パネルの製造方法であって、
実質的に平らで均一な表面領域を有する透明ポリマー部材の開口表面領域の少なくとも約10%から約100%までを占めるようにして、前記透明ポリマー部材と背面部材との間で最初に封止される1つ以上の光発電領域に結合される前記透明ポリマー部材を含む封止された太陽電池を配置し、
前記透明ポリマー部材の前記表面領域の上に結合材料を設け、
前記背面部材の上に封止材料を設け、
前記結合材料と前記封止材料を処理して1つ以上の光発電領域を含む前記太陽電池を封止して第二の封止領域を形成し、前記結合材料と前記封止材料との間で挟み込まれた前記封止された太陽電池とともに前記結合材料と前記封止材料とを含むラミネートされた構造物を形成する、
ことを特徴とする太陽電池パネルの製造方法。
【請求項55】
前記封止材料と前記結合材料が同一材料である、
ことを特徴とする請求項54に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項56】
前記結合材料は両面粘着テープ材料である、
ことを特徴とする請求項54に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項57】
前記1つ以上の光発電領域は薄膜あるいは1つ以上の結晶シリコン領域である、
ことを特徴とする請求項54に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項58】
太陽光パネルの製造方法であって、
実質的に平らで均一な表面領域を有する透明ポリマー部材の開口表面領域の少なくとも約10%から約100%までを占めるようにして、前記透明ポリマー部材と背面部材との間で最初に封止される1つ以上の光発電領域に結合される前記透明ポリマー部材を含む封止された太陽電池を配置し、
前記透明ポリマー部材の前記表面領域の上に両面テープ結合材料を設け、
前記太陽電池の前記透明ポリマー部材の前記表面領域を、前記太陽電池を支える機械的構造を設けた所定厚みと背表面領域とを有する光学透明ガラス部材に位置合わせをして、前記表面領域と前記透明ガラス部材のガラス表面領域との間で両面テープ結合材料を含む接触領域を設け、
前記透明ガラス部材と前記透明ポリマー部材の少なくとも一方あるいは両方に力を加えて前記接触領域を加圧し、前記接触領域を第一の状態から第二の状態に変化させ、
前記透明ガラス部材と前記透明ポリマー部材とを含むラミネートされた挟み込み構造を形成するように加工して前記接触領域を第二の状態から第三の状態に変化させ、前記接触領域には第三の状態において1つ以上の実質的な欠陥が無いようにする、
ことを特徴とする太陽光パネルの製造方法。
【請求項59】
太陽光パネルの製造方法であって、
実質的に平らで均一な第一の表面領域を有する第一の透明ポリマー部材の第一の開口表面領域の少なくとも約10%から約100%までを占めるようにして、前記第一の透明ポリマー部材と第一の背面部材との間で最初に封止される1つ以上の第一の光発電領域に結合される前記透明ポリマー部材を含む第一の封止された太陽電池を配置し、
前記第一の封止された太陽電池を基板部材に備わる第一と第二のバスバー部材のそれぞれに結合される第一の電気的接触部材の少なくとも一対に位置を合わせ、
前記第一の封止された太陽電池を前記第一と第二のバスバー部材の一対に電気的に結合し、
実質的に平らで均一な第二の表面領域を有する第二の透明ポリマー部材の第二の開口表面領域の少なくとも約10%から約100%までを占めるようにして、前記第二の透明ポリマー部材と第二の背面部材との間で最初に封止される1つ以上の第二の光発電領域に結合される前記透明ポリマー部材を含む第二の封止された太陽電池を配置し、
前記第二の封止された太陽電池を前記基板部材に備わる第一と第二のバスバー部材のそれぞれに結合される第二の電気的接触部材の少なくとも一対に位置を合わせ、
前記第二の封止された太陽電池を前記第一と第二のバスバー部材の一対に電気的に結合する、
ことを特徴とする太陽光パネルの製造方法。
【請求項60】
前記接触部材が一対のソルダーバンプを含む、
ことを特徴とする請求項59に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項61】
前記第一の接触部材は前記基板部材に結合される第一のソケット部材を含み、
前記第二の接触部材は前記基板部材に結合される第二のソケット部材を含む、
ことを特徴とする請求項59に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項62】
前期第一の封止された太陽電池あるいは前記第二の封止された太陽電池の一方または両方を前記基板部材から取り除き、
前期第一の封止された太陽電池あるいは前記第二の封止された太陽電池の一方または両方を第三の封止された太陽電池または第三の封止された太陽電池および第四の封止された太陽電池と交換する、
ことをさらに特徴とする特徴とする請求項59に記載の太陽光パネルの製造方法。
【請求項63】
実質的に平らで均一な表面領域を有する透明ポリマー部材の開口表面領域の少なくとも約10%から約100%までを占めるようにして、前記透明ポリマー部材と背面部材との間で最初に封止される1つ以上の光発電領域に結合される前記透明ポリマー部材を含む封止された太陽電池と、
前記表面領域と前記背面部材との上に設けられて1つ以上の光発電領域を含む前記太陽電池を封止した第二の封止状態にして、前記封止された太陽電池を挟み込んだラミネート構造を形成する封止材料と、
を備える太陽光モジュール。
【請求項64】
透明部材であって、
透明部材と前記表面領域の間の中に挟みこまれた前記封止材料の一部とともに前記表面領域の上に設けられる透明部材と、
をさらに備える請求項63に記載の太陽光モジュール。
【請求項65】
前記封止材料が光学的結合材料である、
ことを特徴とする請求項63に記載の太陽光モジュール。
【請求項66】
実質的に平らで均一な表面領域を有する透明ポリマー部材の開口表面領域の少なくとも約10%から約100%までを占めるようにして、前記透明ポリマー部材と背面部材との間で最初に封止される1つ以上の光発電領域に結合される前記透明ポリマー部材を含む封止された太陽電池と、
前記透明ポリマー部材の前記表面領域の上に設けられる両面テープ結合材料と、
前記両面テープ結合材料の上に設けられる光学的透明ガラス部材と、
前記太陽電池を支持するために機械的構造を備えた所定厚みを有する前記透明ガラス部材のガラス表面領域と、前記表面領域と、の間に設けられる前記両面テープ結合材料を含む接触領域と、
を備える太陽光パネル。
【請求項67】
前記両面テープ結合材料が光学的に透明である、
ことを特徴とする請求項66に記載の太陽光パネル。
【請求項68】
前記両面テープ結合材料が約1.4以上の屈折率を有する、
ことを特徴とする請求項66に記載の太陽光パネル。
【請求項69】
前記両面テープ結合材料が粘着性を有する第一と第二の面を含む、
ことを特徴とする請求項66に記載の太陽光パネル。
【請求項70】
前記両面テープ結合材料が約1mil以下の厚みである、
ことを特徴とする請求項66に記載の太陽光パネル。
【請求項71】
前記接触領域は実質的に1つ以上の欠陥が無い、
ことを特徴とする請求項66に記載の太陽光パネル。
【請求項72】
前記接触領域がラミネートされた構造である、
ことを特徴とする請求項66に記載の太陽光パネル。
【請求項73】
前記1つ以上の光発電領域が1つ以上のシリコン結晶領域を有する、
ことを特徴とする請求項66に記載の太陽光パネル。
【請求項74】
前記1つ以上の光発電領域が1つ以上の薄膜領域を有する、
ことを特徴とする請求項66に記載の太陽光パネル。
【請求項75】
前記背面部材が第二の両面テープを含む第二の接触領域に結合される、
ことを特徴とする請求項66に記載の太陽光パネル。
【請求項76】
少なくとも第一の接触部材の一対および第二の接触部材の一対を含む表面領域と、少なくとも第一バスバーおよび第二のバスバーと、を含むターゲットボードと、
前記第一の接触部材の一対によって少なくとも前記第一のバスバーと前記第二のバスバーに結合する第一の封止された太陽電池であって、
実質的に平らで均一な第一の表面領域を有する第一の透明ポリマー部材の第一の開口表面領域の少なくとも約10%から約100%までを占めるようにして、前記第一の透明ポリマー部材と第一の背面部材との間で最初に封止される1つ以上の第一の光発電領域に結合される前記透明ポリマー部材を含む第一の封止された太陽電池と、
前記第二の接触部材の一対によって少なくとも前記第一のバスバーと前記第二のバスバーに結合する第二の封止された太陽電池であって、
実質的に平らで均一な第二の表面領域を有する第二の透明ポリマー部材の第二の開口表面領域の少なくとも約10%から約100%までを占めるようにして、前記第二の透明ポリマー部材と第二の背面部材との間で最初に封止される1つ以上の第二の光発電領域に結合される前記透明ポリマー部材を含む第二の封止された太陽電池と、
を備える太陽光パネル。
【請求項77】
前記第一の接触部材の一対は第一のソケットの一対を有し、
前記第二の接触部材の一対は第二のソケットの一対を有する、
ことを特徴とする請求項76に記載の太陽光パネル。
【請求項78】
前記第一の接触部材が第一の接触領域の一対を有し、
前記第二の接触部材が第二の接触領域の一対を有する、
ことを特徴とする請求項76に記載の太陽光パネル。
【図1】
【図2】
【図2A】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図2】
【図2A】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
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【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【公表番号】特表2009−503870(P2009−503870A)
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−524140(P2008−524140)
【出願日】平成18年7月26日(2006.7.26)
【国際出願番号】PCT/US2006/029164
【国際公開番号】WO2007/014288
【国際公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【出願人】(507400778)ソラリア コーポレーション (2)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年7月26日(2006.7.26)
【国際出願番号】PCT/US2006/029164
【国際公開番号】WO2007/014288
【国際公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【出願人】(507400778)ソラリア コーポレーション (2)
【Fターム(参考)】
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