説明

複数の異種配信ネットワーク内の対話型情報コンテンツの配信

対話型情報プラットフォームおよび対話型情報コンテンツの配信方法は、複数の異種配信ネットワークによって共有される。対話型情報プラットフォームは、異種配信ネットワークのいずれかに接続されたテレビジョンと関連付けられたデジタルデコーダによって復号することができるフォーマットに、情報コンテンツをレンダリングおよび符号化する、複数の割り当て可能なセッションプロセッサを含む。対話型情報プラットフォームは、ケーブルテレビジョンネットワーク、電話ネットワーク、または無線ネットワークなどの複数の異種配信ネットワークのうちの1つにある、1つ以上のデジタルデコーダからの対話型テレビジョンコンテンツに対する要求を受信するオペレーションマネージャも含む。オペレーションマネージャは、要求元デジタルデコーダと対話型セッションを確立し、セッションプロセッサのうちの1つを対話型セッションに割り当てる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビジョン配信ネットワーク、より具体的には、異なる配信フォーマット、または異なる移送媒体を有する複数の異種配信ネットワークへの対話型コンテンツの提供に関する。
【背景技術】
【0002】
ケーブルネットワークでは、セットトップボックスと関連付けられたテレビジョン上に対話型ケーブルテレビジョンコンテンツを受信して表示するために、該セットトップボックスに、ケーブルのヘッドエンドに対して対話型セッションの確立を要求させることが知られている。例えば、ケーブル配信ネットワーク上で用いるための対話型テレビジョンシステムが、特許文献1に開示されている。対話型セッションが確立された後、デジタルセットトップボックスに適用される際に、対話型コンテンツは、該セットトップボックスによって復号可能なMPEGフォーマットにフォーマットされる。MPEG映像・音声ストリームは、ケーブルによる伝送用に変調される。例えば、各々が別個の対話型セッションと関連付けられた多重MPEG映像・音声ストリームに対して、直交振幅変調(QAM)を行い、同一のケーブル接続を通して、要求元のケーブルセットトップボックスに伝送することができる。
【0003】
電話システムを通じて対話型テレビジョンを配信するのに用いる他のシステムが記載されている。例えば、特許文献2には、光ファイバ電話システムを通じて作動する対話型テレビジョンシステムが開示され、別にケーブルシステムを通じて作動するシステムが記載されている。
【特許文献1】米国特許第6,305,020号明細書
【特許文献2】米国特許第5,361,091号明細書
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施形態によれば、対話型テレビジョンシステムを異種テレビジョン配信ネットワークに接続し、様々な配信フォーマットによってテレビジョンを受信するユーザに、双方向性を提供することができる。例えば、この対話型テレビジョンシステムは、ケーブル配信ネットワーク、電話システムベースの配信ネットワーク、または無線電話配信ネットワークのうちのいずれか2つと共に用いることができる。
【0005】
本発明の一実施形態によれば、テレビジョンユーザからの信号に応答して、複数の割り当て可能な対話型処理により、対話型テレビジョン情報が提供される。対話型処理によるテレビジョン情報コンテンツは、所与のトランスポートプロトコルで通信リンク上に搬送される。複数の配信ネットワークの各々は、通信リンクと通信しており、それぞれの配信ネットワークを経由して、対話型テレビジョン情報コンテンツを、当該コンテンツと対話しているユーザに配信する。所与の配信ネットワークと関連付けられた配信装置は、通信リンクに接続されている。ケーブルテレビジョンネットワークは、ケーブルテレビジョン信号上に情報コンテンツを多重化するマルチプレクサを介して、通信リンクに接続することができる。信号は、rf搬送波信号とすることができ、マルチプレクサによって実行される動作は、直交振幅多重化を含んでいればよい。電話システム上では、配信装置は、DSLマルチプレクサ、またはIPネットワークを通じてテレビジョン情報コンテンツをそのそれぞれのテレビジョンユーザに向けて送出するためのルータを含んでいればよい。
【0006】
本発明の実施形態によれば、オペレーションマネージャは、対話型サービス要求を処理し、ユーザに対話型処理を割り当てる。ユーザから対話型テレビジョンシステムへのアップストリーム通信は、ユーザのテレビジョン配信ネットワークを経由して到達しても、別の通信経路を経由して到達してもよい。例えば、双方向ケーブルシステムでは、ユーザは、ケーブルネットワークを経由して、信号を上流送信することができる。あるいは、ダウンストリームテレビジョン信号がケーブルシステムを経由して到来する場合であっても、ユーザは、電話システムに接続して、対話型システムにアップストリーム信号を送信することができる。アップストリーム通信は、双方向通信機能を備えたセットトップボックス、または電話システムに接続された別の制御装置のようなデジタルデコーダを介して、ユーザによって伝送することができる。
【0007】
対話型処理によって、様々な対話型テレビジョンサービスにアクセスすることができる。これらは、映画、ゲーム、インターネット、ウォールガーデン、カタログおよび任意の他の種々の対話型テレビジョンサービスを含むことができる。コンテンツサーバは、映画または他のコンテンツを対話型処理に提供することができ、それにより個々のユーザは、再生、一時停止、巻き戻し、早送り等のようなコマンドと対話することができる。ゲームは、コンテンツサーバから対話型処理にロードすることができ、それによりユーザは、該処理と対話して、ユーザのテレビジョン上でゲームを楽しむことができる。対話型処理では、テレビジョン情報コンテンツをテレビジョン視聴用のフォーマットにレンダリングする必要があるかもしれない。レンダリング後、情報コンテンツを、対話型情報コンテンツを要求したデジタルデコーダと互換性を有するフォーマットにするために、トランスコーディング処理が必要となるかもしれない。トランスコーディングには、情報コンテンツデータの圧縮を含めてもよい。デジタルデコーダには、圧縮された情報コンテンツを復号することができるデコーダが含まれることになろう。特定の実施形態では、情報コンテンツは、MPEG圧縮技術を用いて圧縮されることになろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明の前述の特徴は、添付の図面を参照して行う以下の詳細な説明を参照することによって、より容易に理解されるであろう。
【0009】
図1は、対話型テレビジョンコンテンツに対して単一の対話型情報プラットフォームに接続された複数の異種テレビジョン配信ネットワーク100、110、120を示す環境である。配信ネットワークは、1つはケーブルテレビジョンネットワーク(アナログまたはデジタル)100、1つは無線ネットワーク120、1つは電話ネットワーク110であるという点で全く異なる。テレビジョン配信ネットワークは、移送媒体の物理的特徴、またはダウンストリームテレビジョン配信の搬送波信号もしくは移送信号の特性に関して全く異なっていてもよい。例えば、ケーブルテレビジョンが幹線および支線の物理的配置であるのに対し、電話システムは、二地点間接続の交換ネットワークを提供している。他の差異は、信号移送の方法に関するかもしれない。電話配信ネットワークは、それがデジタル加入者線(DSL)伝送に対応するように、IPテレビネットワークとすることができる。ケーブルシステムは、rf搬送波信号を用いて情報を伝送することができる。他の異種ケーブルシステムは、Data Over Cable Service Interface Specifications(DOCSIS)を用いてデジタルデータを伝送することができる。異種テレビジョン配信ネットワークは、移送媒体、移送信号、またはそれらの両方に関して異なっていてもよい。
【0010】
特定の実施形態では、配信システムを混合システムとすることができる。例えば、上流方向への(ユーザから対話型情報プラットフォームへの)情報の伝送用にテレフォニーシステムを用い、一方で、下流方向にケーブル配信システムを用いることができる。対話型情報プラットフォーム140は、ケーブルテレビジョンのヘッドエンド、テレフォニーの本社、または配信ネットワークの中央伝送点から離れた遠隔位置に配置することができる。
【0011】
対話型情報プラットフォームの構成要素は、論理ネットワークを形成し、IP(インターネットプロトコル)のような標準プロトコルによって通信するので、対話型情報プラットフォーム140の構成要素は、1つの場所に集中させても、複数の場所間に分散させてもよい。この論理ネットワークは、通信リンク147と呼ぶことができる。通信リンク147は、構成要素のいくつかまたは全部が物理的に同一のネットワーク上にある、イーサネット(登録商標)接続のような物理的構成要素も含むことができる。通信リンク147は、異種ネットワークに役立っており、該異種ネットワークのうちのいくつかは、通信リンクのアドレス方式を用いて、セットトップボックスのようなネットワーク内部の要求元装置に情報コンテンツを転送する。そのような配信ネットワークの一例は、IPテレフォニーネットワークである。他の異種ネットワークには、通信リンクによって用いられるアドレス指定方式が除去・置換もしくは補足されており、情報コンテンツを要求元装置にアドレス指定するのに、この異なるアドレス指定方式が用いられる通信リンクがある。そのような配信ネットワークの一例は、ケーブルテレビジョンネットワークである。
【0012】
各配信ネットワークは、テレビ受像機上への表示用のテレビジョン信号を通信する。本明細書において使用する用語「テレビジョン」は、信号(例えば、NTSC、PAL、YUV、RGB、コンポジット等)を表示することができ、かつチューナを含んでも含まなくてもよい装置を指すものとする。テレビジョンは、関連付けられたデジタルデコーダを有する。デジタルデコーダは、復号化機能およびチューニング機能を担当することができる。テレビジョンが一体型のデジタルデコーダを含んでいない場合、デジタルデコーダ111A、111B、111Cがテレビ受像機と共に必要となろう。図示の実施形態では、デジタルデコーダは、アップストリームデータ通信も担当する。デジタルデコーダは、対話型セッションの確立要求を伝送し、かつ、該デジタルデコーダのそれぞれの配信ネットワークを経由して、対話型情報コンテンツを要求する。デジタルデコーダの例には、MotorolaのDCT2000のようなケーブルセットトップボックス、ケーブルカード、およびイーサネット(登録商標)ポートを経由してテレフォニー配信ネットワークに接続するAmino Communications Ltd製のAmiNet110のようなIPセットトップボックスが含まれる。各配信ネットワークが、それぞれの配信ネットワークの伝送フォーマットと互換性を有するデジタルデコーダ111A、111B、111Cを必要とする。例えば、ケーブルテレビジョンシステムは、多数のデジタル情報信号を単一のデータストリームに多重化し、次いで、直交振幅変調(QAM)を用いて、ケーブルを通じて伝送されるように該データストリームを変調する。従って、デジタルデコーダ111Aは、QAM復調器を含む。デジタルデコーダはさらに、情報信号うちのいずれを復号してテレビジョン105に提供すべきかを決定する。同様に、テレフォニー配信ネットワーク110が用いられ、かつテレフォニーネットワークがIP転送プロトコルに対応している場合、この配信ネットワーク内の家庭用デジタルデコーダ111Bは、それ自体と関連付けられた1つ以上のIPアドレスを認識し、それらのIPアドレスと関連付けられた情報コンテンツを復号することになる。他の伝送媒体を、HFC(ハイブリッドファイバ/同軸ケーブル)、FTTC(ファイバ・ツー・ザ・カーブ)、ATM(非同期転送モード)、および無線を含む配信ネットワークと共に用いてもよい。
【0013】
デジタルデコーダ111A〜Cの各々が、少なくとも1つの一般的メディアフォーマットを復号するのが好ましい。一実施形態では、一般的メディアフォーマットは、MPEG(Motion Pictures Expert Group)フォーマットの変形体(例えば、MPEG−2、MPEG−4)であるが、別のフォーマット(例えば、ウェーブレットの圧縮フォーマット、Windows(登録商標)メディアプレーヤのフォーマット等)であってもよい。従って、どのような伝送フォーマットであっても、各デジタルデコーダは、対話型情報プラットフォームによって提供される対話型情報コンテンツ用の一般的メディアフォーマットを復号する。プロセッサは、一種類の符号化スキームさえ実行することができれば十分であり、従って、当該の符号化スキーム用に最適化することができるので、単一のメディアフォーマットを有することにより、対話型情報プラットフォームの処理要件が低減される。
【0014】
より複雑となるが、異種ネットワークのデジタルデコーダが共通のデコーダを共有しない他の実施形態を企図してもよい。対話型情報コンテンツを配信ネットワークのうちのいずれか1つのデジタルデコーダと互換性を有するメディアフォーマットに符号化することができるように、対話型情報プラットフォームは、複数のエンコーダに対応する必要があろう。
【0015】
ユーザが対話型情報コンテンツを要求する際に、ユーザは、デジタルデコーダ111A〜Cに対話型セッションを開始するよう信号を送る、遠隔制御装置またはキーボードのような、ユーザ入力装置を用いる。セットトップが双方向通信用に構成されていない場合、代替システムとして、電話、陸上システム、または無線を用いて、要求を対話型情報プラットフォームに上流送信することができる。対話型サービス要求は、指定された入力、またはボタンであるかもしれない。一方で、要求は、単に、システムが対話型用途に割り当てたチャンネル番号であるかもしれない。そのようなチャンネル作動式システムは、米国特許第5,587,734号(Lauderら)に記載されており、その全開示内容が、引用により本明細書に組み込まれる。
【0016】
ユーザのセットトップボックス、または他のアップストリーム通信装置は、対話型サービスを可能にするための小さいアプリケーションプログラムと共にあらかじめ搭載されている。ユーザが対話型サービス要求を送出する際に、このアプリケーションプログラムがアクセスを受け、オペレーションマネージャ141と通信する。このアプリケーションプログラムは、システムオペレータによって、指定経路を通じてオペレーションマネージャと通信するようにように構成されている。特定の実施形態では、アプリケーションプログラムは、セットトップボックスの種類をオペレーションマネージャに通信する。例えば、アプリケーションプログラムは、セットトップボックスを、ケーブルのセットトップボックス、IPのセットトップボックス、または他の種類のセットトップボックスであると特定する。従って、オペレーションマネージャ141は、セットトップボックスと関連付けられた配信ネットワークの種類を知る。対話型ビデオを受信するためのアドレスがアプリケーションプログラムに分かれば、該アドレスは、対話型サービス要求と共にオペレーションマネージャに送信される。アプリケーションプログラムがそのアドレスを知る必要がある場合、アプリケーションプログラムは、オペレーションマネージャまたは他のセットトップボックスアプリケーションに、該アドレスを提供するよう求める。次いで、そのアドレスを、対話型サービス要求と共に送信することができる。
【0017】
オペレーションマネージャ141は、対話型サービス要求を受信し、デジタルデコーダをアドレス指定するために受信したアドレスを用いて、対話型セッションを確立する。オペレーションマネージャ141は、セットトップの種類も受信することができる。セットトップの種類によって、オペレーションマネージャは、リターン信号をrf周波数上で受信したアドレスに送信するかどうかを決定することができる。
【0018】
好ましい実施形態によれば、アドレスは、IPアドレスとすることができる。テレフォニーIP配信ネットワークでは、IPアドレスは、デジタルデコーダと直接的に関連付けられており、対話型情報プラットフォームとデジタルデコーダとの間の全ての通信を、このIPアドレスを用いて行うことができる。それとは対照的に、ケーブルネットワークでは、IPアドレスは、多数のセッションに対する多数の情報コンテンツストリーム多重化して1つにし、該ストリームをrfケーブルチャネル上に伝送する、対話型情報プラットフォーム内のデジタルマルチプレクサ(digimux)を特定するために用いることができる。1つより多い出力を有するデジタルマルチプレクサは、各出力に対して異なるトランスポートストリームを有することになる。出力は、別個のケーブル幹線で下流に向けてもよく、同一幹線で下流送信するための異なるrfチャネルでもよい。多くのデジタルデコーダがデジタルマルチプレクサを備えたケーブル上にあることになり、一度に1つより多くのデジタルデコーダが対話型サービスを受信することができるので、デコーダは、その対話型セッションに割り当てられたテレビジョン情報ストリーム識別子を探すことになる。オペレーションマネージャ141は、セッションの開始時に、テレビジョン情報ストリーム識別子(すなわち、プログラム番号または仮想チャネル番号)をデジタルデコーダに通知する。別の実施形態では、テレビジョン情報ストリーム識別子は、QAM設定の関数であり、セットトップボックス内のQAMデコーダの初期化後すぐに設定される。MPEGトランスポートストリームがセットトップボックスに送達された時に、プログラム識別子によって、デジタルデコーダは、要求された情報コンテンツを含むストリームを捜し出し、復号することができる。
【0019】
別の実施形態では、セットトップボックスは、オペレーションマネージャに、セットトップの種類を送信する。セットトップの種類によって、セットトップボックスがケーブル配信ネットワークに存在すると特定された場合、オペレーションマネージャは、digimuxに対してIPアドレスにアクセスすることができる。さらに、オペレーションマネージャは、QAM復号化用に割り当てられたrfチャネルの標識であるストリーム識別子をセットトップボックスに付与する。セットトップの種類によって、セットトップボックスがIP配信ネットワークに存在すると特定された場合、オペレーションマネージャは、受信したアドレスを、デジタルデコーダをアドレス指定するために用いる。このような実施形態では、セットトップボックスは、永久的に割り当てられたIPアドレスを有することはできない。オペレーションマネージャ141は、受信したアドレスを用いることになる。
【0020】
オペレーションマネージャ141は、デジタルデコーダに対する対話型セッションに割り当てられた処理を実行するプロセッサ(例えば142a)を選択する。オペレーションマネージャ141は、デジタルデコーダと関連付けられたアドレスおよび所望の情報コンテンツにラベルを付けるためのストリーム識別子を含む対話型情報コンテンツに対する要求を渡す。各プロセッサには、1つ以上の対話型セッションを割り当てることができ、多数のセッションを同時に処理することができる。割り当てられたプロセッサ142上の割り当てられた処理にアップストリーム通信を送ることができるように、オペレーションマネージャ141、または割り当てられたプロセッサ142が、デジタルデコーダに情報を提供する。ひとたびオペレーションマネージャ141がデジタルデコーダ111と割り当てられたプロセッサ142との間に対話型セッションを確立してしまえば、通信は、オペレーションマネージャ141の介入なくして、デジタルデコーダから割り当てられたプロセッサに直接渡る。
【0021】
割り当てられたプロセッサ142は、対話型サービス要求を受信し、該要求を満足させる(または、より適したプロセッサへ再割り当てしようとする)。情報コンテンツを取り出す必要がある場合、該情報コンテンツは、ローカルストレージ(図示せず)、外部保存位置150、またはインターネットゲートウェイを経由したコンテンツに対する要求もしくはインターネット上のサーバへの直接的なコンテンツに対する要求から取得される。ひとたびコンテンツが取り出され、プロセッサ142に向けて送出されれば、プロセッサは、対話型情報コンテンツをレンダリングし(必要であれば)、次いで、該コンテンツを符号化する。例えば、要求された対話型情報コンテンツがビデオゲームである場合、該ビデオゲームのデータは、プロセッサ142と関連付けられたグラフィクスプロセッサ/処理によってレンダリングされることになる。プロセッサ142は、レンダリング処理において、フラッシュ、ショックウェーブ、クイックタイム、リアルプレーヤー、ウィンドウズ(登録商標)メディアプレーヤー等のような、標準的なブラウザプラグイン、または他のアプリケーションも用いることができる。次いで、レンダリングされたデータは、MPEGエンコーダのようなエンコーダを用いて符号化される。先に述べたように、選択されるメディアフォーマットは、要求元のデジタルデコーダ111と互換性を有する。MPEGのような標準が構築され、それにより、要求元デジタルデコーダの如何を問わず、かつ異種テレビジョン配信ネットワークのいずれに該デジタルデコーダが存在するかを問わず、全てのデータを当該の標準に符号化することができるのが好ましい。次いで、セッションプロセッサ142は、レンダリングおよび符号化を施したテレビジョン情報ストリームに、デジタルデコーダと関連付けられたアドレスおよびストリーム識別子を付ける。ストリームは、映像コンテンツと音声コンテンツの両方を含むことができる。セッションプロセッサは、アドレス指定されたテレビジョン情報ストリームを通信リンク上に向けて送出し、要求元ユーザのテレビジョン配信システム(110、120、または130)と関連付けられた配信装置へ送達する。配信装置は、情報を、適切な配信システム上をユーザのデジタルデコーダ111まで移送するための形にする。アドレス指定された情報コンテンツは、対話型情報プラットフォームと通信している複数の異種テレビジョン配信ネットワークの中から、アドレス指定されたデジタルデコーダのテレビジョン配信ネットワーク上に向けて有利に送出することができる。アドレス指定されたテレビジョン情報ストリームを受信すると同時に、デジタルデコーダ111は、その標準機能を用いて復調し、かつ/または該テレビジョン情報ストリームからパケットのヘッダを取り除く。ビデオが復号され、テレビジョン上に表示される。従って、本発明の実施形態によれば、デジタルデコーダは、レンダリングを実行する必要が全くない。デジタルデコーダによって実行される主な機能は、非対話型ビデオに対してデジタルデコーダが実行するとおりの、ビデオ信号の復調および復号のみである。ユーザによって入力されたアップストリーム信号は、割り当てられたプロセッサへ行き、それによりユーザは、表示されたビデオと対話して受信したビデオコンテンツを変更し、そのようにして対話型テレビジョンを使用可能にすることができる。
【0022】
図2は、複数の異種配信ネットワークによって共有されている対話型情報プラットフォームから対話型情報コンテンツを提供するためのシステムおよび環境のより詳細な図である。この実施形態には、テレビジョンコンテンツを提供することができるIPテレフォニー配信ネットワーク110、複数のケーブルテレビジョン配信ネットワーク100A、100B、100C、100Dおよび無線配信ネットワーク120が示されている。配信ネットワークの各々が、テレビジョン情報信号を受信して復号するための複数のデジタルデコーダ111を含む。これらの信号は、対話型情報コンテンツを含んでも、通常のテレビジョン情報コンテンツを含んでもよい。本明細書において使用するテレビジョン情報コンテンツとは、配信ネットワーク上の全てのユーザへの配信に利用可能な放送テレビジョンを指す。配信ネットワークがモデムを必要とする限りでは、モデムは、デジタルデコーダ内に含めても、その外部に配置してもよい。IPテレフォニーネットワーク110では、DSLモデム230が、デジタルデコーダ111bの外部に示されている。DSLモデム230によって受信されたデジタルデータは、家庭用デジタルデコーダ111bに渡され、家庭用デジタルデコーダ111bは、情報コンテンツを復号し、関連付けられたテレビジョン/モニタ105上に、該情報コンテンツを表示する。
【0023】
デジタルデコーダは、小さいクライアントアプリケーションをインストールすることによって、対話型サービス用に簡単に設定することができる。通常、クライアントアプリケーションは、そのそれぞれのテレビジョン配信ネットワークを経由してダウンロードすることができる。クライアントアプリケーションは、ユーザ入力装置(図示せず)を介して行われたユーザ要求に応答して、対話型セッションを管理するためのデジタルデコーダ上で実行される。このクライアントアプリケーションは、Scientific Atlanta、Motorola(登録商標)またはAminoによって製造されているような、標準デジタルデコーダのメモリにインストールすることができる。このクライアントアプリケーションを使用するデジタルデコーダ111は、応答用アドレスおよびセットトップボックスの種類と共に、対話型セッション要求を、対話型情報プラットフォーム140に転送する。それに応答して、オペレーションマネージャ141は、セッションプロセッサ142を割り当て、該セッションプロセッサに、アドレスおよびセットトップボックスの種類を提供する。
【0024】
対話型ダウンストリームチャネルの選択が可能な場合、対話型情報プラットフォーム140は、そのストリームを見つけるために、いずれのチャネルに同調させるかについてデジタルデコーダに指示を与える。デジタルデコーダは、元の要求に対する応答をどこに同調させるかについての指示を受信する。通常、元の要求は、UDPデータグラムとして送信され、対話型情報プラットフォームは、UDPデータグラムを応答として送信する。デジタルデコーダは、通常、UDPデータグラムを受信する機能を有する。
【0025】
次いで、対話型セッションがセッションプロセッサ142に通され、セッションプロセッサ142は、デジタルデコーダ111と通信し、対話型情報コンテンツを提供する。対話型情報コンテンツは、遠隔制御装置またはキーボード、もしくは他の適切な入力装置を介してユーザによって入力された、アップストリーム信号に応答する。セッションは、所定のタイムアウト期間後、またはユーザによるセッションの能動的終了と同時に、デジタルデコーダ111上のクライアントプログラムによって終了される。クライアントプログラムは、対話型情報プラットフォーム140への上流経路を経由し、IPソケットを介して要求を通信する。本実施形態では、各要求は、UDPパケットまたはTCPパケットに包まれている。
【0026】
オペレーションマネージャ141は、セッションプロセッサ142を制御するプロセッサを含む。オペレーションマネージャ141は、関連付けられたアドレスまたは対話型セッション用デジタルデコーダと関連付けられたセットトップボックスの種類を含むユーザセッション要求を受信し、要求された対話型セッションをホストするのに十分な資源が利用可能であるかどうかを判断し、セッションを、適切なセッションプロセッサに転送する。セッションプロセッサは、利用可能な帯域幅および対話型セッションの必要条件に基づいて、別のプロセッサに再割り当てすることができる。オペレーションマネージャは、各対話型セッションの開始および終了の承認も行う。
【0027】
一実施形態では、セッションプロセッサ142は、Intel Pentium(登録商標)プロセッサのような2つのプロセッサを含むモジュールの一部である。セッションプロセッサは、イーサネット(登録商標)接続のような通信リンクを経由して、デジタルマルチプレクサ250、オペレーションマネージャ141、ローカルコンテンツサーバ251と、インターネットゲートウェイを経由して、インターネット260内のサーバ252と通信する。セッションプロセッサ142は、要求元ユーザに代わってブラウザセッションを実行することができ、該ブラウザセッションは、対話型情報コンテンツをレンダリングするために用いられる。別の対話型情報コンテンツについては、別のプログラムまたはハードウェアを、レンダリングに用いることができる。映像および音声のような、一旦レンダリングされた、対話型情報コンテンツを形成するデータは、セッションプロセッサによって、標準MPEGフォーマットを用いて圧縮される。セッションプロセッサは、レンダリングおよび符号化を施した対話型情報コンテンツを有する要求元デジタルデコーダと関連付けられたアドレスを含む。一実施形態では、アドレスは、IPアドレスである。このIPアドレスは、セットトップボックス用であっても、デジタルデコーダに対話型情報コンテンツを転送するdigimux用であってもよい。セッションプロセッサは、アドレスおよびPIDのみを必要とする。セッションプロセッサは、どのテレビジョン配信ネットワーク上にデジタルデコーダが存在していても構わない。多数のセッションプロセッサからのストリームは、通信リンク上に出力される。ケーブルテレビジョン配信ネットワーク向けのストリームは、それらのIPアドレスによって、適切なデジタルマルチプレクサ250およびその出力に転送され、該出力は、信号およびケーブル上に送信され、セッションに含まれたデジタルデコーダによって受信されることになる。電話ネットワーク向けのストリームは、該電話ネットワーク内のデジタルデコーダと関連付けられたIPアドレスを用いて、ルータ285によって配信ネットワーク上に転送される。
【0028】
セッションがオペレーションマネージャ141と交渉したのち、オペレーションマネージャ141は、デジタルデコーダ111に、対話型セッションに関する情報を提供する。例えば、ケーブル配信システム100では,デジタルデコーダ111aには、複数のストリーム内の特定のストリーム番号(PID)を復号するようデジタルデコーダ111aに指示する情報が提供される。ケーブル配信システムでは、セッションプロセッサは、デジタルマルチプレクサの出力のうちの1つと関連付けられたIPアドレスを用いて、セッションのための全ての通信を、デジタルデコーダと関連付けられたデジタルマルチプレクサに向けて送出する。特定の実施形態では、各々が異なIPアドレスを有する複数のデジタルマルチプレクサがあってもよい。デジタルテレフォニーシステムでは、デジタルデコーダ111bは、割り当てられたプロセッサ142に関する情報を提供され、セッションプロセッサ142から仕向けられた、専用アドレスが指定されたIPパケットを受信するように設定されている。
【0029】
対話型情報プラットフォーム140は、対話型セッションと関連付けられた対話型情報コンテンツを取り出し、レンダリングし、かつ符号化するための2つ以上のセッションプロセッサと、対話型セッション開始ユーザからの要求を受信し、コンテンツに対する要求を対話型セッションプロセッサ141に向けて送出する、オペレーションマネージャプロセッサ141とを含む。
【0030】
対話型情報プラットフォーム140は、請求システム270と、ローカルコンテンツサーバ251と、各演算装置は別個の物理ネットワーク上に置いてもよいが、全配信ネットワーク間で共有される、インターネット260への接続部とをさらに含む。一般テレビジョン情報コンテンツ用サーバ275も含まれる。このテレビジョン情報コンテンツは、対話型セッションを必要とせず、配信ネットワークの全ユーザに配信される。一実施形態では、サーバ275は、Myrio Corporation Inc.製のサーバである。Myrioサーバは、配信ネットワークの各々に提供されるIP信号を通じてテレビジョンを生成する。対話型情報プラットフォーム140の通信リンク上では、対話型情報コンテンツおよびテレビジョン情報コンテンツは、IPパケットとして伝送されることになる。異種テレビジョン配信ネットワークは全て、それぞれのネットワークに向けて送出されたIPパケットを受信し、テレビジョン情報コンテンツを、当該コンテンツと関連付けられたユーザに配信することができる。各ネットワークは、コンテンツをユーザのデジタルデコーダへの移送用の形にする配信装置を有する。
【0031】
テレフォニーIPネットワーク110に対しては、配信装置は、DSLAM290、またはデジタル加入者線マルチプレクサを含む。DSLAM290は、個々の加入者線を対話型情報プラットフォームに接続する。DSLAM290は、デジタルデコーダの専用IPアドレスにアドレス指定されたIPパケットを受信し、IPアドレスによって対話型情報コンテンツを逆多重化する。次いで、DSLAM290は、ユニキャスト方式で、個々のテレフォニーラインに沿い、IPアドレスごとに対話型情報コンテンツを配信する。対話型情報コンテンツは、DSLモデム230に送信され、DSLモデム230は、コンテンツを要求元デジタルデコーダ111bに転送する。
【0032】
図に示すように、対話型情報プラットフォームの通信リンクに接続されたギガビットイーサネット(登録商標)(GigE)ルータ285がある。このルータは、物理的通信リンクの少なくとも一部分に物理的に接続されており、請求システム270を含む請求ネットワーク、ローカルコンテンツサーバ251を含むローカルコンテンツネットワーク、およびIPテレビジョンサーバ275のような、異なる論理通信ネットワーク間でのデータの配信を可能にしている。GigEルータはまた、対話型情報コンテンツを、様々なDSLAMに転送する。例えば、テレフォニーネットワーク110は、複数のDSLAMを含むことができ、GigEルータは、適切なデジタルデコーダと関連付けられたDSLAMに、対話型情報コンテンツを転送することができる。GigEルータは、物理的通信リンクからIPパケットを受信し、該IPパケットを、適切なネットワークに向けて送出する。
【0033】
ケーブルテレビジョン配信ネットワークに対しては、デジタルマルチプレクサ250は、多数のセッションプロセッサからアドレス指定されたIPパケットを受信するためのプロセッサを含むモジュールである。デジタルマルチプレクサは、MPEGの映像・音声ストリームデータを残し、IPヘッダを取り除く。複数のセッションプロセッサからのこれらのMPEG映像・音声ストリームは、MPEGトランスポートストリームに多重化される。各デジタルデコーダには、それに割り当てられたMPEG映像・音声ストリームのPIDが分かっている。デジタルマルチプレクサは、QAMの生成およびアップコンバージョンも行う。信号を統合および直交振幅変調した後、該信号は、54〜860MHz範囲の選択されたケーブルチャネルにアップコンバートされる。デジタルマルチプレクサは、この無線周波数信号を、ケーブルチャネルへの注入に適したレベルで出力する。対話型セッションの一部である各デジタルデコーダは、MPEGトランスポートストリームを受信し、該MPEGトランスポートストリームを復調し、次いで、セッション用PID番号を有するMPEG音声・映像ストリームを復号する。
【0034】
図3は、複数の異種配信ネットワーク内の要求元ユーザへの情報コンテンツの配信に用いられるステップを示すフローチャートである。対話型情報プラットフォームが、対話型情報コンテンツに対する要求をユーザから受信する。対話型情報プラットフォームが、プロセッサを、対話型コンテンツに対する要求に割り当てる320。セッションプロセッサが、保存位置から対話型情報コンテンツを取り出す330。対話型コンテンツは、対話型情報プラットフォームと共に局所的に保存しても、インターネット内に遠隔保存しても、別のネットワーク内のサーバ上に保存してもよい。セッションプロセッサが、対話型情報コンテンツをレンダリングする340。レンダリングは、対話型情報コンテンツをテレビジョン上への表示用に処理することによって達成される。対話型情報コンテンツは、要求元デジタルデコーダに適したメディアフォーマットにもされる。対話型情報コンテンツは、圧縮をして、複数のMPEGメディアフォーマットのうちの1つにしてもよい。アドレス指定された情報コンテンツは、要求元デジタルデコーダのテレビジョン配信ネットワーク上にある配信装置に向けて送出される。配信装置は、レンダリングおよびフォーマットが施された情報を、それぞれのテレビジョン配信ネットワーク上を要求元ユーザのデジタルデコーダへ移送するよう処理する360。
【0035】
本発明の実施形態の前述の説明は、図解および説明の目的で提示した。ネットワーク羅的であること、または本発明を開示された厳密な形態に制限することを意図するものではない。言うまでもなく、多くの修正および変形形態が当業界の熟練者には明らかであろう。本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲およびそれらの等価物によって定義されることを意図している。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】図1は、対話型情報プラットフォームから対話型テレビジョンコンテンツを受信する複数の配信ネットワークを示す環境である。
【図2】図2は、ヘッドエンドをより詳細に示した図である。
【図3】図3は、複数の異種配信ネットワークのうちの1つに接続している要求元ユーザに対話型情報コンテンツを提供する方法のフローチャートである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対話型情報プラットフォームであって、
テレビジョンと関連付けられたデコーダによって復号することができるフォーマットに符号化された情報コンテンツを応答可能に提供するように配置された、複数の割り当て可能なセッションプロセッサと、
複数の異種テレビジョン配信ネットワークのうちのいずれかにおいて1人以上のテレビジョンユーザから情報コンテンツに対する要求を受信し、該セッションプロセッサのうちの1つを割り当てて、各要求元ユーザに対する対話型セッションを確立するオペレーションマネージャと、
該複数の異種テレビジョン配信ネットワークのうちのいずれかにおいて該要求元ユーザと関連付けられた該テレビジョンに該情報コンテンツが送信され得る、該割り当て可能なプロセッサと該オペレーションマネージャとの間の通信リンクと
を備える、対話型情報プラットフォーム。
【請求項2】
前記セッションプロセッサのうちの少なくとも1つは、複数のセッションを制御することができる、請求項1に記載の対話型情報プラットフォーム。
【請求項3】
セッションのそれぞれが別個のテレビジョンと関連付けられた複数のセッションと関連付けられた情報コンテンツを逆多重化し、かつ電話線を介して、前記要求された情報コンテンツを該セッションと関連付けられた該テレビジョンに配信するための、デジタル加入者線マルチプレクサをさらに備える、請求項1に記載の対話型情報プラットフォームを有する対話型テレビジョンシステム。
【請求項4】
電話ネットワークを介して、複数のセッションと関連付けられた情報コンテンツを導くための、前記通信リンクに接続されたルータをさらに備える、請求項1に記載の対話型情報プラットフォームを有する対話型テレビジョンシステム。
【請求項5】
セッションのそれぞれがケーブルテレビジョンネットワーク内の別個のデジタルデコーダと関連付けられた複数のセッションからの情報コンテンツを多重化するための、デジタルマルチプレクサをさらに備える、請求項1に記載の対話型情報プラットフォームを有する対話型テレビジョンシステム。
【請求項6】
多重化は、無線周波数直交振幅変調信号を生成する工程をさらに含む、請求項5に記載の対話型テレビジョンシステム。
【請求項7】
対話型情報プラットフォームから、複数の異種テレビジョン配信ネットワークのうちの1つに存在する、デジタルデコーダのそれぞれがテレビジョンと関連付けられた複数のデジタルデコーダのうちの1つに、対話型テレビジョンコンテンツを提供する方法であって、該方法は、
テレビジョンと関連付けられたユーザからの対話型情報コンテンツに対する要求を受信する工程と、
プロセッサを該対話型情報コンテンツに対する要求に割り当てる工程と、
保存位置から前記情報コンテンツを取り出す工程と、
該プロセッサを用いて該情報コンテンツをレンダリングする工程と、
該情報コンテンツを、該複数のテレビジョン配信ネットワーク上の該デジタルデコーダと互換性を有するフォーマットにフォーマットする工程と、
該フォーマットされ、レンダリングを施した情報コンテンツを、該要求元デジタルデコーダに伝送する工程と
を含む、方法。
【請求項8】
フォーマットする工程は、前記情報コンテンツを前記デジタルデコーダと互換性を有するフォーマットに圧縮する工程を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記フォーマットは、MPEGフォーマットである、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
各配信ネットワークは、異なる伝送フォーマットを有する、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記テレビジョン配信ネットワークのうちの1つはケーブルテレビジョンネットワークであり、該テレビジョン配信ネットワークのうちの第二の配信ネットワークは電話ネットワークである、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記テレビジョン配信ネットワークのうちの1つは電話ネットワークであり、該テレビジョン配信ネットワークのうちの第二の配信ネットワークは無線ネットワークである、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
前記テレビジョン配信ネットワークのうちの1つは無線ネットワークであり、該テレビジョン配信ネットワークのうちの第二の配信ネットワークはケーブルテレビジョンネットワークである、請求項7に記載の方法。
【請求項14】
前記テレビジョン配信ネットワークのうちの1つは、IPプロトコルを用いてテレビジョン信号を搬送するケーブルテレビジョンネットワークであり、該テレビジョン配信ネットワークのうちの第二の配信ネットワークは、IPプロトコルを用いた電話ネットワークである、請求項7に記載の方法。
【請求項15】
前記対話型情報コンテンツは、ビデオゲームである、請求項7に記載の方法。
【請求項16】
前記対話型情報コンテンツは、映画である、請求項7に記載の方法。
【請求項17】
前記フォーマットされ、レンダリングを施した対話型情報コンテンツは、配信ネットワークを経由して伝送される前に、他のフォーマットされ、レンダリングを施した対話型情報コンテンツと多重化される、請求項7に記載の方法。
【請求項18】
前記情報コンテンツは、デジタル加入者線マルチプレクサを用いて逆多重化される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記情報コンテンツは、直交振幅多重化を行うデジタルマルチプレクサを用いて多重化される、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記情報コンテンツは、ケーブルテレビジョンネットワーク内のデジタルデコーダに配信するためにデジタルマルチプレクサを用いて多重化されるか、または、電話ネットワーク内のデジタルデコーダに配信するためにデジタル加入者線マルチプレクサによって逆多重化される、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
複数の異種テレビジョン配信ネットワークを通じた対話型セッションを管理するための対話型テレビジョンシステムであって、
テレビジョンユーザの対話に応答してテレビジョン情報コンテンツを提供する複数の割り当て可能な対話型処理と、
該テレビジョン情報コンテンツを搬送する通信リンクと、
該テレビジョン配信ネットワークのうちの第一の配信ネットワークにおける該テレビジョンユーザの第1のテレビジョン配信ネットワークにテレビジョン情報コンテンツを配信するために、該異種テレビジョン配信ネットワークのうちの該第一の配信ネットワーク、および該通信リンクと通信している第1のテレビジョン配信装置と、
前記テレビジョン配信ネットワークのうちの第二の配信ネットワークにおける前記テレビジョンユーザの第2のテレビジョン配信ネットワークにテレビジョン情報コンテンツを配信するために、該テレビジョン配信ネットワークのうちの前記第二の配信ネットワーク、および該通信リンクと通信している第2のテレビジョン配信装置と
を備える、対話型テレビジョンシステム。
【請求項22】
前記第1のテレビジョン配信装置は、ケーブルテレビジョンネットワークを通じた配信のために、複数の対話型処理セッションからのテレビジョン情報コンテンツをrf搬送波信号に多重化するためのデジタルマルチプレクサを備える、請求項21に記載の対話型テレビジョンシステム。
【請求項23】
前記第2のテレビジョン配信装置は、IPネットワークを通じて、テレビジョン情報コンテンツを該コンテンツと関連付けられたテレビジョンユーザに向けて送出するためのルータを備える、請求項22に記載の対話型テレビジョンシステム。
【請求項24】
前記IPネットワークは、電話システムである、請求項23に記載の対話型テレビジョンシステム。
【請求項25】
前記IPネットワークは、無線電話システムである、請求項24に記載の対話型テレビジョンシステム。
【請求項26】
前記IPネットワークは、ケーブルテレビジョンネットワークである、請求項25に記載の対話型テレビジョンシステム。
【請求項27】
前記第2のテレビジョン配信装置は、前記ルータから情報コンテンツを受信し、かつ該コンテンツと関連付けられた前記ユーザにテレビジョン情報コンテンツを送信するために、該コンテンツを逆多重化するためのデジタル加入者線マルチプレクサをさらに含む、請求項23に記載の対話型テレビジョンシステム。
【請求項28】
前記通信リンクは、イーサネット(登録商標)接続を含む、請求項21に記載の対話型テレビジョンシステム。
【請求項29】
前記オペレーションマネージャは、デジタルデコーダからアドレスを受信して、前記情報コンテンツをアドレス指定するために、該アドレスを前記割り当てられたセッションプロセッサに提供する、請求項1に記載の対話型情報プラットフォーム。
【請求項30】
前記デジタル加入者線マルチプレクサは、デジタルデコーダによって提供されたアドレスに基づいて逆多重化し、前記情報コンテンツは、該デジタルデコーダに転送される、請求項3に記載の対話型情報プラットフォーム。
【請求項31】
複数のセッションからの情報コンテンツストリームを多重化するためのデジタルマルチプレクサをさらに備え、
前記オペレーションマネージャは、デジタルデコーダからアドレスを受信して、該情報コンテンツをアドレス指定するために、該アドレスを前記割り当てられたセッションプロセッサに提供し、
該デジタルデコーダがケーブルテレビジョンネットワーク内にある場合、該デジタルデコーダによって提供される該アドレスは、該デジタルマルチプレクサ用であり、
復号される該情報コンテンツストリームを特定する該デジタルデコーダに、識別子が提供される、請求項1に記載の対話型情報プラットフォーム。
【請求項32】
前記異種テレビジョン配信ネットワークのうちの1つにおける要求者にテレビジョン情報コンテンツをアドレス指定し、かつ該要求者との対話型セッションを維持する、複数の割り当て可能な対話型処理と、
該要求者の該テレビジョン配信ネットワーク上に送達するために、該アドレス指定されたテレビジョン情報コンテンツを搬送する通信リンクと
を備える、複数の異種テレビジョン配信ネットワークを通じた対話型セッションを管理するための対話型テレビジョンシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2009−500908(P2009−500908A)
【公表日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−519330(P2008−519330)
【出願日】平成18年6月9日(2006.6.9)
【国際出願番号】PCT/US2006/022534
【国際公開番号】WO2007/008319
【国際公開日】平成19年1月18日(2007.1.18)
【出願人】(504447693)アイシーティーブイ, インコーポレイテッド (10)
【Fターム(参考)】