説明

複数の種類のナノサイズ粒子物が混練した機能性合成樹脂とその製造方法

【課題】比重が異なる複数の金属及び複数の非金属からなるナノサイズの微粒子を均等に練り込んでなる樹脂生成物を提供する。
【解決手段】複数の金属及び複数の非金属を数十ミクロンまで粉砕し、その後さらに数百ナノサイズまでに粉砕し、その後それらの微粒子に高エネルギーの衝撃を与えることにより、複数の金属及び複数の非金属からなる微小粉粒を均一に合成樹脂生成物に混練させる。100〜800ナノサイズの異種の金属と異種の非金属の合計数が4種類以上混練する機能性合成樹脂。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナノサイズにした複数の金属及び複数の非金属の粒子体が合成樹脂生成物に十種類以上均等に混練する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、金属及び非金属の複数微粒子自体は各種の特性機能を有することが広く知られており、これら複数の金属及び複数の非金属の粉砕粒子径、例えば数ミクロンから数十ミクロンの粒子を合成樹脂生成物及び合成繊維に混入し、各種機能をもたせるようにしたものはすでに存在している(例えば特許文献1参照。)。また、ナノのレベルまで粒子化した金属もしくは非金属粒子を樹脂生成物に混入可能とした技術は存在している(例えば特許文献2参照。)。
【特許文献1】特開11−200242号公報
【特許文献2】特開2005−350497号公報
【0003】
しかし乍ら、金属及び非金属の特性を最大限生かして合成樹脂に練り込むためには、これら金属及び非金属の比重がすべて異なるので、1種類か多くて2種類までの金属または非金属のナノサイズまでにした粒子を均等に合成樹脂に混入し練り込むことは可能である。しかしながら、それ以上の複数の金属及び複数の非金属のナノサイズまでにした十種類以上の複数の粒子を、同時に均等に合成樹脂に混入し練り込むことは、それらの金属及び非金属のそれぞれ比重が異なるので、均等に混入混練された樹脂を生成することは技術的に難しいので現在でも不可能とされている。
【0004】
本発明の研究開発では、金属及び非金属の微粒子の特性機能を失われずして複数の金属及び複数の非金属のナノサイズまでした複数の粒子を同時にできるだけ均等に樹脂に混入し練り込み、練り込んでも樹脂の特性を極力損なわせないことが必要であることを考慮し研究開発に取り組んだ。
【0005】
この条件を満すためには、先ず複数の金属及び複数の非金属を数百ナノの粒子径にするのが極めて好ましく、その後にこれら金属及び非金属の複数のナノサイズ粒子に特殊処理をほどこし、その金属及び非金属等の複数のナノサイズ粒子を均等に樹脂に混入し練り込む方法を開発するに至った。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って本発明が解決しようとする課題は、比重が異なる複数の金属及び複数の非金属の微粒子を数百ナノサイズに紛砕して、超微少な粒子とし、その後、均等に混ざり合うことを可能とすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明においては、比重の異なる複数の金属及び複数の非金属をナノサイズの粒子にするには、それらの金属及び非金属をあらかじめ混合してから直接的に行う事は不可能であるから、複数の金属及び複数の非金属を先ず個々に数ミリ単位の小片にし、その後既知の方法で同じく個々に数十ミクロン単位まで粉砕をし、その後それら個々に粉砕された粉体物を既知の方法で数百ナノサイズまでにする。そしてそのナノサイズの粉末状態の複数の微粒子化したものを、高いエネルギーを持つ高濃度イオン化された耐圧容器の中で数分間据え置き、その後液状になっている主にレイヨン又はポリエステルの合成樹脂の中に高圧イオン処理された粉末状態の複数のナノサイズ微粒子を同時に均等に混入し練りこむことで解決した。
【0008】
また、上記の方法で製造された合成樹脂を既知の方法で糸にしことで解決した。
【発明の効果】
【0009】
本発明によって合成樹脂の有する性質をほとんど損なうことなく、金属や非金属をナノ粒子化することで表面積が飛躍的に大きくなり、添加量が少量でもそれぞれの効果を大きく向上する効果が現れるナノサイズにした複数の金属及び複数の非金属粒子をそれぞれの比重に影響されることなく、ほぼ均等に混練でき、また複数の金属及び複数の非金属それぞれをナノサイズ粒子にすることで、それらの金属及び非金属同士の相乗効果が発生する特性が格段に発揮されうる合成樹脂生成物として従来にない効果が実証できた。
【0010】
この方法で実際にナノサイズにしたナトリュムとマグネシュムとアルミニウムとケイ素とカリウムとカルシウムとチタンとクロムとマンガンと鉄とニッケルと銅と銀と亜鉛と炭素を混入して製造されたレイヨン糸を光学顕微鏡で均等に混ざり合っている状態を図1の1と2で示している顕微鏡写真図である。
【0011】
本発明の方法で製造されたレイヨン糸で製造した寝具使用の人体に対するリラクゼーションに及ぼす効果が実際の調査測定された図2のグラフ3によって使用時と未使用時の違いが証明されている。
調査:和歌山健康センター・木下藤寿(健康運動学)
【0012】
図2の3は収縮期血圧(mmHg)グラフ図で被験者男性3名(A45歳、B54歳、C55歳)に特殊加工寝具(本発明の合成繊維糸で製作した寝具使用)、枕カバーとシーツとタオル使用と普通の寝具、枕カバーとシーツとタオル使用時の収縮期血圧の比較である。
【0013】
その結果、収縮期血圧は特殊加工寝具において、就寝前後のそれぞれの測定において全員が激減したことが判明した。
【0014】
また、この方法で食品用の合成樹脂容器を製作すれば、鮮度保持の効果は従来の鮮度保持容器より格段に有効となる効果が得られる。
【0015】
また、この方法で製作された建築材料を使用すれば脱臭効果、保温効果、室内空気の新鮮空気保持効果も有する。
【0016】
また、この方法でろ過フィルターを製作すれば、従来の気体や液体のろ過フィルター以上の効果は期待できる。環境改善面にも大いに利用できる。
【0017】
このように、上記以外でも多方面に渡って有効利用が可能である。
【発明の実施するための最良の形態】
【0018】
本発明は、合成樹脂中にナノサイズにした複数の金属及び複数の非金属粒子が均等に混入しているため、人体においてはリラクゼーション性にすぐれ、かつ有機物に対する活性化作用を得ることを実施形態の最大の目的とする。
【実施例】
【0019】
本発明の方法において実際にあらかじめ決めておいたナトリュムとマグネシュムとアルミニウムとケイ素とカリウムとカルシウムとチタンとクロムとマンガンと鉄とニッケルと銅と銀と亜鉛と炭素の金属及び非金属を、先ず個々に数ミリ単位の小片にし、その後既知の方法で個々に数十ミクロン単位まで粉砕し、その後それら個々に粉砕された粉体物を既知の方法で数百ナノサイズまでにし、その後それぞれ複数のナノサイズの微粒子化した粉末状態のものを、個々に瞬間的に高いエネルギーを持つ高濃度イオン化された耐圧容器の中で数分間据え置き、その後液状になっている主にレイヨンの合成樹脂の中に高圧イオン処理された粉末状態の複数のナノサイズ微粒を同時に均等に混入し練りこむ。
【0020】
上記の方法で製造された合成樹脂を既知の方法で糸にいたのが図1の1,2の光学顕微鏡写真である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】複数の金属及び複数の非金属が均等に混ざり合っている状態を示す説明図 1 レイヨン繊維糸の任意箇所切断断面光学顕微鏡写真である。2 単線繊維糸の側面光学顕微鏡写真である。
【図2】本発明で製作された繊維混入の寝具使用と一般寝具使用時の状態を示す説明図 3 収縮期血圧(mmHg)比較グラフである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
100から800ナノサイズの異種の金属と異種の非金属の合計数が4種類以上混練することを特徴とする機能性合成樹脂とその製造方法。
【請求項2】
100から800ナノサイズの異種の金属が3種類以上混練することを特徴とする機能性合成樹脂とその製造方法。
【請求項3】
100から800ナノサイズの異種の非金属が3種類以上混練することを特徴とする機能性合成樹脂とその製造方法。
【請求項4】
100から800ナノサイズの異種の金属と異種の非金属の合計数が4種類以上混練することを特徴とする樹脂繊維糸であることを特徴とする機能性合成樹脂とその製造方法。
【請求項5】
100から800ナノサイズの異種の金属が3種類以上混練することを特徴とする樹脂繊維糸であることを特徴とする機能性合成樹脂とその製造方法。
【請求項6】
100から800ナノサイズの異種の非金属が3種類以上混練することを特徴とする樹脂繊維糸である機能性合成樹脂とその製造方法。
【請求項7】
100から800ナノサイズの異種の金属と異種の非金属の合計数が4種類以上混練することを特徴とする樹脂製のフィルター状製造物である機能性合成樹脂とその製造方法。
【請求項8】
100から800ナノサイズの異種の金属と異種の非金属の合計数が4種類以上混練することを特徴とする樹脂製の板状製造物である機能性合成樹脂とその製造方法。
【請求項9】
100から800ナノサイズの異種の金属と異種の非金属の合計数が4種類以上混練することを特徴とする樹脂製の棒状製造物である機能性合成樹脂とその製造方法。
【請求項10】
100から800ナノサイズの異種の金属と異種の非金属の合計数が4種類以上混練することを特徴とする樹脂製の球状製造物である機能性合成樹脂とその製造方法。
【請求項11】
100から800ナノサイズの異種の金属と異種の非金属の合計数が4種類以上混練することを特徴とする樹脂製の中空状態の容器製造物である機能性合成樹脂とその製造方法。
【請求項12】
100から800ナノサイズの異種の金属と異種の非金属の合計数が4種類以上混練することを特徴とする樹脂製の空洞状態のパイプ製造物である機能性合成樹脂とその製造方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−38122(P2008−38122A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−240806(P2006−240806)
【出願日】平成18年8月9日(2006.8.9)
【出願人】(506301601)
【Fターム(参考)】