説明

規格ゲージに固有の色で符号化した針保護装置およびその製造方法

【課題】特定規格ゲージの針が緊急事態に使用されることを考えると、使用する針の規格ゲージを直接見ずに容易に確認することができる体系を提供する。
【解決手段】ベース4およびこのベースに回動自在に取り付けた針保護ハウジング6を有する針アセンブリの針の規格を、ユーザーが直ちに認識することができるように、針アセンブリを、針の規格に対応する予め割り当てた色で符号化した成形材料により射出形成する。結果として、針アセンブリのベース4および保護ハウジング6の双方が同じ固有色を有し、針12の所定規格を、反映もしくは示す。使用前に針12をカバーする針シース26は、透明もしくは、針アセンブリと同じまたは異なる色のプラスチック材料で形成する。固定の針シリンジの針12の規格は、色で符号化した針保護ハウジングからも認識することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2004年1月7日に出願された米国特許出願第10/751,982号の一部継続出願である。
【0002】
本発明は、針アセンブリ、特に、針アセンブリの針規格ゲージに関連する針アセンブリのカラー体系に従う、ベースに連結する保護ハウジングを有する針アセンブリに関するものである。
【背景技術】
【0003】
医療環境において、患者から血液を採取または液体を注射するのにシリンジを使用する場合、針を取り付けるもしくは針に一体化したハブによって針をシリンジに合体させるのが一般的である。医療処置に基づいて、針の規格ゲージは変動する傾向がある。針の規格ゲージはハブの色で決定されるようにすることが確立されている。しかし、針ハブ、または少なくともその一部は、針をシリンジのルエルに嵌合するとき、針をカバーする針シースにより隠れてしまうことがよくある。
【0004】
今日の技術や安全性の進歩により、針保護ハウジングを針ハブに取り付け、この針ハブもしくはベースと針保護ハウジングとを相互に連結し、米国特許第4,982、842号に記載されたようにアダプタとして作用させるか、または米国特許第5,993、426号および米国再発行特許第37,110号で開示されたようにベースに一体化した針およびベースに連結した針保護ハウジングを有する単一ユニットとして作用させる。また、米国特許第5,232,455号、同第6,582,397号、および2003年9月9日に出願された米国特許出願第10/657,171号および同第29/189,589号に開示されたように、針保護ハウジングをシリンジに連結する実施例もある。本明細書において、参考文献として上記’842号、’426号、’110号、’455号、’397号の米国特許、および’171号、’589号米国特許出願を列記した。
【0005】
上記の特許ならびに従来技術に開示された装置において、ユーザーが容易に使用する針の規格ゲージを認定できるようにした確立された体系はいまだ存在していない。通常使用前の針はシースによりカバーされているので針の規格ゲージを直接見ずに確認するのは難しいが、特定規格ゲージの針が緊急事態に使用されることを考えると、使用する針の規格ゲージを直接見ずに容易に確認することができる体系が必要である。
【発明の開示】
【0006】
針を取り付けるベースまたは針ハブに付随するハウジングを有する針アセンブリの針規格ゲージをユーザーが容易に認定できるようにするために、製造ステップにおいて、ポリプロピレンなどのプラスチック材料である成形材料に、その針規格に固有の色の着色を施す。ISO(国際標準化機構)規格に従った針規格ゲージに対応する色を有する成形材料を用いることにより、ユーザーは容易に使用したい針の規格ゲージを複数個の針アセンブリの中から選び出すことができる。例えば、ベースおよびハウジングの双方が黒色である針アセンブリでは、ユーザーにそれが、22ゲージの規格(22G)針であるということを示し、一方、青色の針アセンブリでは、ユーザーにその針アセンブリの針が23G針であるということを示すようにする。
【0007】
ユーザーが針アセンブリの針規格ゲージを認定するのを助ける冗長的またはバックアップ的な方法として、ユーザーが視覚的に針アセンブリのカラー体系と照らし合わせて針の規格を確認することができるように、使用前に針をカバーする針シースを透明なプラスチックで製造する。もう一つの方法として、針保護ハウジングと同じ色を有するように、針シースを製造する。
【0008】
本発明の針装置または針アセンブリは、特定規格ゲージの針、ベースおよびこのベースに対して回動自在に取り付けた針保護ハウジングを有する。ベースおよび針保護ハウジングの双方とも、ISO規格に準ずる針規格ゲージに対して予め割り当てた固有の色を着色した成形材料で形成する。ベースおよび針保護ハウジングの双方が、針アセンブリのベースまたは針ハブに取り付けるまたは一体化する特定規格ゲージの針に関して、ベースおよび針保護ハウジングが同じ固有の色を持つとすると、ユーザーは、針アセンブリのベースまたはハウジングのどちらか一方、または双方の色を見るだけで、針の規格ゲージを確認することができる。一旦針が使用されると、針保護ハウジングは、針アセンブリの長手方向軸線に実質的に整列する位置まで回動し、針をカバーするために用いられる。
【0009】
本発明は、針装置製造方法に関するものであり、この方法は、特定規格ゲージを有する針を選定するステップ、成形材料に固有の色を着色するステップ、ベースおよびハウジングが同じ固有の色を有するように、ベースおよびこのベースに対して回動自在な針保護ハウジングを有する針アセンブリを成形材料から形成するステップ、ハウジングがベースの長手方向軸線に整列する位置に回動するときカバーする針をベースに取り付けるステップ、ユーザーが針アセンブリの色を見て針の規格が確認できるように特定の針規格に固有の色を対応させるステップ、を有してなる。
【0010】
本発明はまた、様々な規格の針に対応する固有の色を有する複数個の針装置の製造に関するものである。さらに、異なる色の成形材料が準備し、ある特定の針規格ゲージに対応する色を有する成形材料は、ベースおよびこのベースに対して回動自在な針保護ハウジングを有する複数個の針アセンブリの形成に使用する。固有の色に対応する規格ゲージの針は針アセンブリのベースに取り付ける。同一規格ゲージの針のすべてを、その針規格ゲージに固有の色を有する針アセンブリに取り付け、そのジョブバッチを終了するとき、異なる針規格ゲージの針を、ベースおよびハウジングがその異なる規格に固有の同じ色を有する針アセンブリに取り付けるもう一つ別のジョブバッチを開始する。針アセンブリが針規格ゲージに対応して色符号化することにより、ユーザーは、単に針アセンブリの色を見るだけで簡単に所望の針規格ゲージを認定することができる。
【0011】
さらに本発明は、針保護ハウジングが直接またはカラーを介してシリンジの首部に連結するシリンジに関するものである。本発明のシリンジにおいて、針はシリンジに固着し、通常使用前は針シースでカバーされる。非シリンジ針保護装置の場合と同様に、異なるシリンジは異なる針サイズを有する。本発明のシリンジにおいて、シリンジの針保護ハウジングは、そのシリンジに取り付けられた針の規格ゲージに対応する色を有するように製造される。本発明によるシリンジの他の実施例は、針ハウジングと同じ色を有する針シースの製造を伴い、そのため、使用前、固着針を有するシリンジは、シリンジの針規格ゲージに対応する色で色符号化したハウジングと、使用前に針をカバーする針シースとを有する。本発明シリンジのさらに他の実施例においては、シリンジにおける全てのものが針の規格ゲージに対応する同じ色を有するように、保護ハウジングと同一の色を有するシリンジの製造を伴う。ユーザーが使用前に針を見ることができるように、針シースは透明なプラスチック材料で形成することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】ベースに針保護ハウジングを取り付けた本発明の針アセンブリの斜視図である。
【図2】ベースもしくは針ハブに、彩色計画に対応する規格ゲージの針を取り付けた本発明の針アセンブリを示す説明図である。
【図3】本発明製造方法の実施例を説明するフロ―チャートである。
【図4】針保護ハウジングのカラーを収容する針シリンジの変更例の側面図である。
【図5】図4に示す針ハウジングの縦断面図である。
【図6】図4の針ハウジングの正面図である。
【図7】針シースを取り外して針を露出させた状態を示す図4のシリンジの斜視図である。
【図8】露出した針を針ハウジングでカバーした状態を示す図7のシリンジの斜視図である。
【図9】針保護ハウジングおよび針の規格に対応する色を有するマークを取り付けたシリンジの側面図である。
【図10】シリンジの筒体にリングもしくはラインの形式のマーク、およびそのリングの代わりにシリンジ筒体に付加したステッカーを有する針シリンジを示す説明図である。
【実施例】
【0013】
発明の詳細な説明
本発明の安全針装置は、ベース4および針保護ハウジング6を有する針アセンブリ2を備える。ベース4は一体ヒンジ8によって保護ハウジング6に連結する。ベース4は、開口部14で針12が取り付けられる針ハブ10を有する。一旦針を取り付けると、針12はシールされる。さらに、針12は針ハブ10に一体化することもできる。また従来の技術から周知なように、ベース4はさらにシリンジのルエル端と嵌合するルエル端16を有する。図示の実施例のように、保護針ハウジング6は、針12を包囲もしくはカバーするために、ベース4の長手方向軸線22の方向に向かって矢印20が示す方向に回動するとき針12が通過する長手方向溝18を有する。針保護ハウジング6には、この針保護ハウジング6が長手方向軸線22に整列する位置まで回動するとき針12を把持するフック24のような針保持機構を設ける。一旦フック24が針を把持すると、針12とハウジング16はお互い保持し合い、針12がさらに露出するのを防ぐ。フックの代わりに、上述の米国再発行特許第37,110号で開示されたサイド・スナップ・ロック機構のような他の針保持機構を使用することもできる。
【0014】
図1に明示するように、針アセンブリ2は、例えば、ポリプロピレンなどの医療用プラスチックから射出形成した単一ユニットである。場合によっては、単一ユニットとする代わりに、ハウジング6およびベース4を個別ユニットとして成形し、ハウジング6には、例えばリングやカラーなどこのハウジング6をベース4に連結できる手段を設ける。いずれにしても、図示の実施例におけるハウジング6およびベース4は、同じ針アセンブリの一部であり、例えばポリプロピレンのような従来の医療用プラスチック形成材料から射出形成されたものである。
【0015】
多種多様な医療上の処置があるため、針12は異なる寸法もしくは異なる規格ゲージ、例えば、従来の慣行上、18ゲージから30ゲージまでの様々な寸法または規格で製造される。本発明以前では、ある特定規格の針は、ある固有の色を持つ針ハブに取り付けていた。使用にあたり、針をシリンジのルエル端に嵌合させる。しかし、針は、どんな規格ゲージであっても、図2の構成部材26のような針シースによってカバーされる。針シース26は、針ハブ10の全長に渡って伸びるフィン10aとの摩擦接触により針ハブ10に連結する。針シース26は不透明なプラスチック材料でできているため、一旦針シースが針12をカバーするため針ハブ10に装着すると、針ハブ10を容易に見ることはできない。実際、針ハブの大部分が針シース26のベースで覆われている限り、針ハブの色を認定するためユーザーに見えるのは、針ハブのごく小さい部分でしかない。従って、針12のゲージを容易に認定することができない。
【0016】
国際標準化機構(ISO)は、異なる規格ゲージの針に対し、それぞれに対応する固有の色を割り当てた。ISOの標準規格に基づき、本発明の発明者は、ある特定の標準規格ゲージの針に割り当てられた固有の色で、針を取り付ける針アセンブリ全体を着色することで、異なる規格ゲージの針の色符号化を構想した。換言すれば、22ゲージの針に“黒”が割り当てられたとすると、この22ゲージの針を、全体的に黒い針アセンブリ、例えば、図1に示した針アセンブリ2に取り付ける。針アセンブリは、黒色顔料を添加して着色した成形材料から射出成形する。したがって、22ゲージの針アセンブリは、ヒンジ8も含め、ベース4および保護ハウジング6の双方が黒である。同様に、23ゲージの針に関しては、23ゲージの針に「青」色が割り当てられたと仮定する限り、23ゲージの針を取り付ける針アセンブリ2は青色となる。25ゲージの針に関しては、25ゲージの針に割り当てられた「オレンジ」色に準拠して、針アセンブリもオレンジ色となる。
【0017】
ベース4および針保護ハウジング6の双方が針の規格ゲージに対応する同一の固有色をしていれば、たとえ針が不透明な針シース26にカバーされていても、針アセンブリを一瞥しただけで、その針の規格ゲージを容易に認定できる。ユーザーが針の規格ゲージをより容易に認定できるようにするために、針シース26を透明なプラスチック材料で形成することができる。
【0018】
本明細書において、本発明による針の規格ゲージを色符号化する方法を、図3のフロー・チャートを参照して説明する。複数個の異なる規格ゲージの針を製造すると仮定する。さらに、製造すべき針の多数のバッチがあり、各バッチにおける針は、ある特定の規格ゲージであると仮定する。
【0019】
ステップ30からスタートし、本発明方法は、製造すべき針の規格ゲージを決定することにより始まる。ステップ32では、異なる色を異なる規格ゲージに割り当てる。ステップ34では、異なる色の成形材料を入手する。この製造プロセスに関して、各針が同一の特定規格ゲージを有する針のバッチを製造するものと仮定する。ステップ36では、製造すべき針のバッチの規格ゲージを決定する。その後、ステップ38において、決定された針の規格ゲージに応じた色の成形材料を選択する。適切な色の成形材料を選択したら、製造プロセスは、ステップ40において、ベースおよびハウジングを有する単一ユニットとして構成する実施例のために、針アセンブリの射出成形に進む。この射出成形プロセスは、例えば、日本の日精工業によって製造された射出成形機などの普通の射出成形機によって実施することができる。針アセンブリを射出成形したら、ステップ42において、同一規格ゲージの針を、それぞれ、図2に示すように、色符号化針アセンブリのそれぞれのベース、もしくはベースの針ハブに取り付ける。ステップ42後における製造プロセスの終了時には、図2に示したような、特定規格ゲージの針、およびその針規格ゲージに対応する同一色のベースおよびウジングを有する針アセンブリが生産される。この後、そのジョブバッチで同一規格ゲージの針の全てが対応する針アセンブリに組み立てられたか否かの判定をステップ44で行う。そして、そのジョブバッチが終了したと判定された場合、製造プロセスは、ステップ46に進み、このステップ46において、さらに、他の特定規格ゲージの針を製造する必要があるか否か判定する。他の規格ゲージ針の製造が必要だと判定された場合、ステップ36にから始まる製造プロセスを繰り返す。一方、他の色符号化針アセンブリを製造する必要がない場合は、製造プロセスを終了する。
【0020】
上述したように、針シースが半透明の材料または透明なプラスチック材料で形成するにしても、針シースは、針アセンブリのベースおよび保護ハウジングと同じ色、もしくは違う色で形成することもできる。さらに、図1および2に示す針アセンブリが単一ユニットとして形成したとしても、ベースおよび針保護ハウジングをそれぞれ個別のユニットとして形成し、製造プロセスの後の工程中に連結することもできる。針シースがベースおよび針保護ハウジングと同色の成形材料から形成された場合、使用前に針をカバーする針シースは針の特定規格ゲージに固有の色にすることができる。
【0021】
図4から6において、末端部52含むシリンジ筒体50を有する固着針シリンジ48を示す。シリンジ末端部52の針ハブ54は、この針ハブに固定して突出する針56を有する。従来技術から周知なように、シリンジの基端部において、指掛け用のフランジ58を設け、シリンジ筒体50に対して移動可能にプランジャ60を嵌合する。
【0022】
シリンジ58の末端部52に溝62を形成する。使用前、針56は、シリンジ48のハブ54で摩擦により保持した針シース64によりカバーされる。
【0023】
可撓性のヒンジ70を介して連結したベースまたはカラー68を有する針保護ハウジング66を、シリンジ48周りの溝62に取り付ける。図5および6に明示するように、カラー68の内周面には、複数個のフランジ72を形成する。また、カラー68の内周面には複数個の突起を形成する。2個の突部もしくはフィンガ76を、カラー68の外面の互いに対向する位置に形成する。図4に示すように、これらフィンガ76は、ハウジング66を矢印80で示す方向にカラー68およびシリンジ48の長手方向軸線に整列する位置まで回動するとき、ハウジング66のベースに形成した対応するキャッチ78に連係動作する。
【0024】
カラー68をシリンジ48に装着するとき、フランジ72は溝62に嵌合する。フランジ72の内径、より詳しく言えば、フランジ72によって形成される内周は、溝62の直径よりもわずかに大きく、そのため、圧入した後もカラー68は溝62の周りで回転できる。突部またはバンプ74は、カラー68とシリンジ48との間に付加的な摩擦を与えるようにシリンジ筒体50に接触するように設計し、そのため、シリンジ48に対してカラー68を回転するとき、所定のトルクをカラー68、もしくはハウジング66に対して加えるときに限り、カラー68をシリンジ筒体48に対して相対回転できる。
【0025】
針シース64をシリンジ48から取り外した後、露出した針56をカバーするため、ハウジング66を矢印80の方向へ回動し、針56をハウジング66の溝孔84を通過するとき、実質的に長手方向軸線82にほぼ整列して針56をカバーする。このときハウジング66のフック86が針56を把持し、針56がさらに露出するのを防ぐ。同時に、キャッチ78とフィンガ76との相互作用によって、ハウジング66はカラー68に保持される。
【0026】
ユーザーが確実に固定した針シリンジの針56の規格ゲージを容易に確認できるようにするため、ハウジング66ならびにカラー68は、前述したように、針56の規格ゲージに対応するISO規格で一般的に定められた同一色となるように、上述したようなプラスチック材料により成形する。例えば、22規格ゲージの針は黒いハウジングとし、23規格ゲージの針は青いハウジングとし、また、25規格ゲージの針はオレンジ色のハウジングとする、などである。
【0027】
図4において、針シース64を、透明とする代わりに、針の規格ゲージに対応した色のプラスチック材料で成形または形成することもできる。このような針シースを用いると、ユーザーは、針シースをシリンジから取り外す前に、針の規格ゲージを容易に確認することができる。代案としては、上述したように、針シースは透明または半透明の材料からも形成することができる。図7および図8は、本発明による固定した針シリンジの斜視図であり、図7は針54が露出した状態を、図8は針54がハウジング66によってカバーされている状態を示す。
【0028】
図4〜図8に示した実施例は、回転可能なカラーを介してハウジングを取り付けた固着針シリンジを示すが、ハウジングがシリンジに対して回転できないように、固着針シリンジは、シリンジに一体に形成した、もしくはシリンジを直接形成したハウジングを有するものとすることができる。この実施例において、シリンジ筒体およびハウジングの双方は、シリンジに固定すべき針の規格ゲージに対応する色の顔料を添加して着色したプラスチック材料から製造する。換言すれば、おそらくプランジャ60を除いて、針ハウジングと同様にシリンジ筒体も、このシリンジに装着される針の規格ゲージに対応する色符号を付与される。しかしながら、プランジャ60にも針の規格ゲージに対応する色符号を付与するとより好都合である。この実施例において、針シース64も同一色で符号化した成形材料で作られているため、これもまたシリンジの針の規格ゲージに対応して色符号化されていると言える。
【0029】
本発明による固着針シリンジの製造においては、個別に、あるいは同一針ゲージのシリンジをバッチとして製造するにしても、シリンジに装着すべき針の規格ゲージを決定することから始まる。この場合、その針の規格ゲージに対応する固有の色は、ISO標準規格のような所定の基準に従って決定する。次に、射出成形に使用する材料に適切な色の顔料を添加して着色する。図4〜図8に示したシリンジの場合、ハウジングには、シリンジに取り付けられるべきベース、またはカラーを形成する。この場合、シリンジ筒体は、異なるプラスチック材料、またはハウジングおよびベースと同じ色を有するように同一色で色符号化した材料から形成する。一旦ハウジングを形成した後には、ハウジングはカラーを介してシリンジ筒体に装着されているので、シリンジ筒体に対して回転可能である。このようにハウジングが色符号化されていると、たとえ使用前針をカバーする針シースが透明または半透明であっても、ユーザーは容易に針の規格ゲージを確認することができる。シリンジの針規格ゲージを一層認定し易くするために、使用前シリンジをカバーする針シースもまたハウジングと同一色で形成することもできる。
【0030】
成形型により針ハウジングにシリンジを一体的に形成する場合、ハウジングおよびシリンジの双方とも、針の規格ゲージに対応した同一の色にするのは当然である。もちろん、使用前針をカバーする針シースも同様にハウジングと同一色にする。
【0031】
図9は、シリンジ筒体50に針の規格ゲージに対応する色で目盛りマーク86を施した本発明の他の実施例を示す。この実施例において、ハウジング66は一体ヒンジ70によってシリンジ48に直接取り付けるか、もしくは図4の実施例の点線で示すように、カラー68によって取り付ける。ハウジング66がシリンジ48の一体部分である場合、例えば、同一工程中に同一の型から製造されるので、ハウジング66はシリンジ筒体50と同一色、または実際には透明とすることもできる。しかし、シリンジ筒体50に直接プリントした目盛り86のような色符号化マークを用いれば、ユーザーはその目盛りの色によって、針56の規格ゲージを容易に確認することができる。実際、マーク86は、ユーザーが一瞥しただけで針の規格ゲージに関する情報を与えることの他に、シリンジ筒体にプリントした目盛りにもなり、ユーザーがシリンジ内の液体の量を確認できるという点で、多面的機能を持つ。
【0032】
ハウジング66がカラー68を介してシリンジ48に連結するとき、ハウジング66ならびにカラー68はシリンジ48に固着する針56の規格ゲージに対応するよう色符号化する。針シース64は、透明、半透明、または、針56の規格に対応して、色符号化することができる。従って、図9の実施例において、シリンジは、使用前、従来のシリンジ筒体を有するが、マークおよび針保護ハウジングは、針シースによってカバーされる針の規格ゲージを示す色で色符号化する。針シースも色符号化することができる。代案として、シリンジ筒体ならびに針保護ハウジングを色符号化せずに、マークを針の規格ゲージを示す色符号化することができる。この代替実施例においては、針シースは色符号化しても、しなくてもよい。マーク86は、従来のプリント方法でシリンジ筒体に付加することができる。
【0033】
図10は、シリンジ筒体50にマークの代わりに色符号化したリング、バンド、またはライン88を有する固着針シリンジを示す。マークまたは目盛りに加えてシリンジ筒体50にプリントするバンドまたはラインは、シリンジ48内の液体量を示す目盛りを妨げないようにシリンジ筒体に配置する。針56の太さに対応する規格ゲージ番号は、XXで示すように、バンド上にプリントする。色符号化したバンド88は、マークまたは目盛りをシリンジ筒体50にプリントする従来の方法と同様に、シリンジ筒体50にプリントする。
【0034】
色符号化したバンドまたはリングに代えて、もしくは加えて、ステッカー90をシリンジ筒体50に通常プリントされている目盛りを妨げない場所に貼着するか、またはプリントする。ステッカー90は、針56の規格ゲージを示す色で符号化する。さらに、針の規格ゲージ番号は、XXで示すように、ステッカー90にプリントする。図10の固着針シリンジにおいて、ステッカー、ラインまたはバンドのみを、針の規格ゲージを示す色で色符号化することができる。代案として、シリンジ48に取り付けるハウジング66も色符号化することができる。同様に、針シース64もまた、針56の規格ゲージに対応する色で色符号化することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
針装置を製造する方法において、
a)特定規格ゲージを有する針を選択するステップと、
b)成形材料に固有の色を施すステップと、
c)ベースおよびこのベースに対して回動自在な針保護ハウジングを有する針アセンブリを前記成形材料により形成し、前記ベースおよびハウジングを同一の前記固有の色にするステップと、
d)前記針を前記ベースへ取り付け、前記ハウジングを前記ベースの長手方向軸線に整列する位置に回動するとき、前記針が前記ハウジングによってカバーされるようにするステップと、
e)針アセンブリの色を見るだけで前記針の規格ゲージを認定できるように、前記固有色を前記針の前記特定規格ゲージに対応させるステップと、
よりなることを特徴とする針装置製造方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法において、さらに、
異なる規格ゲージの針にそれぞれ対応する色を割り当てるステップと、
針アセンブリの色を見るだけで針の規格ゲージを認定できるように、各特定規格ゲージ針に固有の色を対応させるステップと、
を有するものとした方法。
【請求項3】
請求項1記載の方法において、
前記成形材料をプラスチックとし、
前記ステップcは、前記ベースおよび前記ハウジングを単一ピースの針アセンブリとして射出成形するステップを有するものとした方法。
【請求項4】
請求項1記載の方法において、さらに、
使用前の前記針の汚染を防ぐため、前記針を針シースでカバーするステップ
を有するものとした方法。
【請求項5】
請求項4記載の方法において、さらに、
前記針シースを前記ベースおよびハウジングと異なる色に形成するステップを有するものとした方法。
【請求項6】
請求項4記載の方法において、さらに、
前記針シースを取り外すことなく、前記針の規格ゲージが見えるように、前記針シースを透明プラスチックにより形成するステップを有するものとした方法。
【請求項7】
請求項1記載の方法において、さらに、
前記ハウジングが前記整列位置まで回動し前記針をカバーした後に、前記針と前記ハウジングの相対運動を防ぐため、ハウジング内部に針保持機構を形成するステップを有するものとした方法。
【請求項8】
請求項1記載の方法において、前記ステップcは、
前記ベースおよび前記ハウジングを同一成形材料からそれぞれ個別の部品として形成するステップと、
前記ハウジングを前記ベースへ取り付ける手段を設けるステップとを有するものとし、前記ハウジングおよび前記ベースを同一固有色にする方法。
【請求項9】
針装置の色符号化方法において、
a)針の特定規格ゲージを決定するステップと、
b)前記特定規格ゲージを有する針に固有の色を割り当てるステップと、
c)成形材料に前記固有色の顔料を添加して着色するステップと、
d)ベースとこのベースに対して回動自在なハウジングを有する針アセンブリを、前記固有の色で着色した成形材料から形成するステップと、
e)前記針を前記ベースに取り付け、前記ハウジングを前記ベースの長手方向軸線に整列する位置に回動するとき、前記針が前記ハウジングによりカバーされるようにするステップと、
を有するものとしたことを特徴とする方法。
【請求項10】
請求項9記載の方法において、さらに、
異なる規格ゲージの針にそれぞれ対応する色を割り当てるステップと、
前記針アセンブリの色を見ただけで針の規格ゲージを認定できるように、各特定規格ゲージの針に固有の色を対応させるステップと、
を有するものとした方法。
【請求項11】
請求項9記載の方法において、前記ステップdは、
前記ベースおよび前記ハウジングを単一ピースの針アセンブリとして成形するステップ、
を有するものとした方法。
【請求項12】
請求項9記載の方法において、さらに、
前記ベースおよびハウジングとは異なる色を有する針シースを形成するステップと、
使用前の前記針の汚染を防ぐために、前記針を前記針シースでカバーするステップ
を有するものとした方法。
【請求項13】
請求項9記載の方法において、前記ステップdは、
前記ベースと前記ハウジングを同一の成形材料からそれぞれ個別に成形し、前記ハウジングは、このハウジングを前記ベースに取り付ける手段とともに成形し、前記ハウジングおよび前記ベースを、同一の固有色にするステップ
を有するものとした方法。
【請求項14】
針装置製造方法において、
a)異なる規格ゲージの針にそれぞれ固有の色を割り当てるステップと、
b)異なる色に着色した成形材料を準備するステップと、
c)所定規格ゲージの針に割り当てた色で着色した成形材料から、それぞれがベースおよびこのベースに対して回動自在な針保護ハウジングを有する複数個の針アセンブリを成形し、前記針アセンブリのそれぞれにおけるベースおよびハウジングを同一の固有色にして形成するステップと、
d)前記所定規格ゲージの針を、前記特定規格ゲージの針に割り当てた固有色を有する複数個の針アセンブリのベースにそれぞれ取り付け、複数個の前記針アセンブリの針それぞれが、前記ハウジングを前記針アセンブリベースの長手方向軸線に整列する位置に回動するとき、各前記針アセンブリのハウジングにカバーできるようにするステップと、
e)他の規格ゲージの針、および他の規格ゲージの針に対応する色に着色した他の成形材料を選択するステップと、
f)異なる規格ゲージのすべての針を、前記針アセンブリそれぞれに取り付ける針の規格ゲージに適合する色を有する対応の針アセンブリに組み付けるまで、ステップcおよびステップeを繰り返すステップと、
を有するものとし、
これにより、ユーザーが前記針アセンブリのベースおよびハウジングのうち少なくとも一方を見るだけで、異なる規格ゲージの針を有する多数の針アセンブリから、ある針アセンブリのための規格ゲージの針を容易に認定できるようにしたことを特徴とする方法。
【請求項15】
特定の規格ゲージを有する針と、ベースおよびこのベースに対して回動可能な針保護ハウジングを有しかつ前記特定規格ゲージに対応して予め割り当てられた固有の色の顔料を添加して着色した成形材料から形成した針保護ハウジングと、を備え、前記ベースおよび前記ハウジングのそれぞれが前記固有色を有し、前記針を前記ベースに取り付けられ、前記針は、前記ハウジングが前記ベースの長手方向軸線に整列する位置に回動するとき前記ハウジングにカバーし得るようにし、これにより、前記針アセンブリの色を見るだけで前記針の規格ゲージを認定できるようにしたことを特徴とする針装置。
【請求項16】
請求項15記載の針装置において、さらに、前記針の汚染を防ぐため使用前に前記針をカバーする針シースを備えた装置。
【請求項17】
請求項16記載の針装置において、前記針シースは、前記ベースおよびハウジングとは異なる色を有するものとした装置。
【請求項18】
請求項16記載の針装置において、前記針シースを透明なプラスチックにより形成し、ユーザーが前記針シースを取り外さなくても前記針の規格ゲージを確認できるようにした装置。
【請求項19】
請求項15記載の針装置において、さらに、前記ハウジングが前記針をカバーする前記整列位置まで回動した後、前記針と前記ハウジングとの間の相対移動を防ぐため、前記ハウジング内部に針保持機構を備えた装置。
【請求項20】
針を有するシリンジの製造方法において、
a)シリンジ針の規格ゲージを決定するステップと、
b)前記シリンジ針の規格に対応する固有色を基準に従って選択するステップと、
c)成形材料に、選択した固有色の顔料を添加して着色を施すステップと、
d)ベースおよびこのベースに対して回動自在な針保護ハウジングを前記成形材料から形成し、前記ベースおよびハウジングが同一の固有色を有するようにするステップと、
e)前記ベースを前記シリンジに取り付け、前記ハウジングを前記シリンジの長手方向縦軸線に整列する位置に回動するとき、前記ハウジングが前記針をカバーし得るようにするステップと、
を有し、これにより、前記ベースおよびハウジングのうち少なくとも一方の色を見るだけで前記針の規格ゲージを認定できるようにしたことを特徴とする方法。
【請求項21】
請求項20記載の方法において、前記ベースは、前記シリンジの周りに回転可能に取り付けられたカラーを有するものとした方法。
【請求項22】
請求項20記載の方法において、
前記シリンジがベースおよびハウジングと同じ色を有するように、前記シリンジを前記成形材料から形成するステップ
を有してなる方法。
【請求項23】
請求項20記載の方法において、さらに、
使用前に針シースで前記針をカバーするステップ
を有してなる方法。
【請求項24】
請求項23記載の方法において、前記ハウジングと同じ色を有するように、前記針シースを前記成形材料から形成する方法。
【請求項25】
請求項23記載の方法において、前記シースが透明または半透明の材料で形成した方法。
【請求項26】
シリンジの製造方法において、
a)前記シリンジに装着すべき針の規格ゲージを決定するステップと、
b)前記シリンジ針の規格ゲージに対応する固有色を基準に従って選択するステップと、
c)成形材料に選択した固有色の顔料を添加して着色を施すステップと、
d)前記シリンジおよびこのシリンジに回動可能に取り付けた針保護ハウジングを前記成形材料から形成し、前記シリンジおよび前記ハウジングが同じ色を有するようにするステップと、
を有し、前記シリンジおよびハウジングの色を見るだけで前記シリンジ針の規格ゲージを認定できるようにしたことを特徴とする方法。
【請求項27】
請求項26記載の方法において、さらに、
使用前に針シースで前記針をカバーするステップ
を有してなる方法。
【請求項28】
請求項27記載の方法において、前記ハウジングと同じ色を有するように、前記針シースを前記成形材料から形成する方法。
【請求項29】
請求項27記載の方法において、前記針シースが透明または半透明の材料で形成する方法。
【請求項30】
シリンジに取り付ける針の規格ゲージを容易に確認できるようシリンジを製造する方法において、
a)前記シリンジに装着すべき針の規格ゲージを決定するステップと、
b)前記シリンジ針の規格ゲージに対応する固有色を基準に従って選択するステップと、
c)成形材料に選択した固有色の顔料を添加して着色を施すステップと、
d)前記シリンジに取り付けることができる針保護ハウジングを前記成形材料から形成し、前記ハウジングを前記固有の色にするステップと、
e)前記ハウジングを前記シリンジに取り付けるステップと、
を有してなり、前記シリンジ針の規格ゲージが前記ハウジングの色に対応するようにした方法。
【請求項31】
請求項30記載の方法において、前記ハウジングは、前記ハウジングに回動自在に連結するカラーを有し、前記カラーは前記シリンジの周りに回転可能に取り付けた方法。
【請求項32】
請求項30記載の方法において、さらに、
前記シリンジが前記ハウジングと同じ色を有するように、前記シリンジを前記成形材料から形成するステップ、
を有してなる方法。
【請求項33】
請求項30記載の方法において、さらに、
使用前に前記針を針シースでカバーするステップ
を有してなる方法。
【請求項34】
請求項33記載の方法において、前記ハウジングと同じ色を有するように、前記シースを前記成形材料から形成する方法。
【請求項35】
シリンジにおいて、このシリンジに対して回動自在な針保護ハウジングと、前記シリンジに装着する特定の規格ゲージを有する針と、を備え、前記針を使用前にシースでカバーし、また前記針は、前記ハウジングが前記針の長手方向軸旋に整列する位置に回動するとき前記ハウジングによってカバーし得るようにし、前記ハウジングは、基準に従い前記針の前記特定規格ゲージに対応するように予め割り当てた固有色を有するプラスチック材料から形成し、使用前に前記ハウジングの色により前記シリンジ針の規格ゲージを確定できるようにしたことを特徴とするシリンジ。
【請求項36】
請求項35記載のシリンジにおいて、前記ハウジングを、前記シリンジの周りに回転可能に取り付けたベースに連結するシリンジ。
【請求項37】
請求項35記載のシリンジにおいて、前記ハウジングを前記シリンジに一体に連結したシリンジ。
【請求項38】
請求項36記載のシリンジにおいて、前記シリンジは前記ハウジングと同一の色を有し、前記ハウジングおよび前記シリンジのうち少なくとも一方の色によって前記針の規格ゲージを確定できるようにしたシリンジ。
【請求項39】
請求項35記載のシリンジにおいて、前記シースは前記ハウジングと同一の色を有し、前記シースおよび前記ハウジングのうち少なくとも一方の色によって前記針の規格ゲージを確定できるようにしたシリンジ。
【請求項40】
シリンジをシリンジ針の規格ゲージに関して色符号化する方法において、
a)シリンジ針の規格ゲージを決定するステップと、
b)予め決定した基準に従い針の規格ゲージに対応する色を決定するステップと、
c)決定した色を有するマークを少なくともシリンジの一部分に形成するステップと、
d)使用後に針をカバーするためシリンジに対して回動自在なハウジングを取り付けるステップと、
を有してなり、シリンジにおけるマークの色を見るだけで針の規格ゲージを認定できるようにしたことを特徴とする方法。
【請求項41】
請求項40の方法において、さらに、
前記マークおよび前記ハウジングが針の規格に対応する同一の色を有するように、前記ハウジングを、定められた針規格ゲージと同一の色を有する成形材料から形成するステップ、
を有してなる方法。
【請求項42】
請求項40記載の方法において、前記マークは、前記シリンジ内の液量を表すよう前記シリンジに設けた目盛りとした方法。
【請求項43】
請求項40記載の方法において、前記ステップcは、
定められた色を有するステッカーをシリンジ筒体に形成するステップ
を有するものとした方法。
【請求項44】
請求項40記載の方法において、前記ステップcは、
前記シリンジ筒体の周りに定められた色を有する所定幅のバンドをプリントするステップ、
を有するものとした方法。
【請求項45】
請求項40記載の方法において、さらに、
使用前に前記針を針シースでカバーするステップと、
定められた色を有するように前記針シースを形成するステップと、
を有してなる方法。
【請求項46】
所定規格ゲージの針を固定したシリンジにおいて、予め定められた基準に従い所定規格ゲージの針に対応するように定められた色で少なくともシリンジの一部分に形成したマークと、シリンジに取り付け、使用後針をカバーするようシリンジに対して回動自在なハウジングと、を備え、シリンジのマークの色を見るだけで針の規格ゲージを認定できるようにしたことを特徴とするシリンジ。
【請求項47】
請求項46記載のシリンジにおいて、前記ハウジングは前記マークと同じ色を有するものとしたシリンジ。
【請求項48】
請求項46記載のシリンジにおいて、さらに、使用前の前記針をカバーする針シースであって、前記マークと同じ色を有する前記針シースを備えたシリンジ。
【請求項49】
請求項46記載のシリンジにおいて、前記マークは、シリンジ筒体にプリントした前記シリンジの容積表示としたシリンジ。
【請求項50】
請求項46記載のシリンジにおいて、前記マークは、前記シリンジの規格ゲージに対応するように定められた色を有し、前記シリンジに取り付けたステッカーとしたシリンジ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2011−45725(P2011−45725A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2010−212860(P2010−212860)
【出願日】平成22年9月22日(2010.9.22)
【分割の表示】特願2006−549360(P2006−549360)の分割
【原出願日】平成17年1月6日(2005.1.6)
【出願人】(505397690)スミスズ メディカル エイエスディー インコーポレイテッド (20)
【Fターム(参考)】